JP6387560B2 - 薄膜トランジスタ、表示装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば酸化物半導体を用いた薄膜トランジスタ、およびこの薄膜トランジスタを有する表示装置ならびに電子機器に関する。
有機電界発光装置などの表示装置では、画素回路における能動素子として、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)が用いられる。
薄膜トランジスタでは、例えばゲート電極と、半導体層と、ソース電極(あるいはドレイン電極)とが、互いに異なる層に絶縁膜を介して形成されている。ソース電極およびドレイン電極とは、半導体層に電気的に接続される。
ところが、上記のような素子構造では、製造プロセスにおいて、ソース電極あるいはドレイン電極と半導体層との接続部分に起因して電気的短絡(ショート)が生じ易く、歩留まりが低下する。
そこで、例えば特許文献1には、画素回路において、予め1つの配線を複数本に分岐させて設け(バイパス配線を設け)、ショートが発生した場合に容易にリペアを行う手法が提案されている。
特開2009−134233号公報
しかしながら、上記特許文献1の手法では、配線のレイアウト面積が増大し、高精細化に対応しにくい。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、歩留まりを向上させると共に高精細化を実現することが可能な薄膜トランジスタおよび表示装置ならびに電子機器を提供することにある。
本開示の薄膜トランジスタは、ゲート電極として機能する第1電極と、第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成され、酸化物半導体を含む半導体層と、半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられ、ソース電極と所定の間隙を有して配置された第2電極と、第1絶縁膜または第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と、貫通孔を介して半導体層に導通された第1の配線層と、第1電極と導通する第2の配線層とを備え、貫通孔は、第1電極から離間して設けられ、間隙は、第1電極に対向する位置に設けられ、半導体層は、第1電極との対向部分と、対向部分に屈曲箇所を介して接続され、第1の配線層に重畳する位置まで延在する延在部分とを有し、第2電極は、半導体層の延在部分の少なくとも一部に重畳するとともに、第2の配線層と電気的に接続されているものである


本開示の薄膜トランジスタでは、第1電極上に第1絶縁膜を間にして半導体層が形成され、半導体層上には第2絶縁膜を間にして第2電極が設けられている。第1絶縁膜または第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔が、第1電極から離間して設けられている。これにより、貫通孔を形成する際に、例えば第1電極の端部付近において亀裂が生じにくい。よって、例えば第1電極と、他の電極(あるいは他の配線)との電気的短絡の発生が抑制される。
本開示の表示装置は、上記本開示の薄膜トランジスタと、発光素子または表示素子とを含む画素を有するものである。
本開示の電子機器は、上記本開示の表示装置を備えたものである。
本開示の薄膜トランジスタ、表示装置および電子機器では、第1電極上に第1絶縁膜を間にして半導体層が設けられ、半導体層上には第2絶縁膜を間にして第2電極が設けられる。第1絶縁膜または第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔が、第1電極から離間して設けられるようにしたので、貫通孔に起因する電気的短絡の発生を抑制できる。即ち、貫通孔の位置を第1電極付近から離れた位置にシフトすることで、例えば電気的短絡箇所を迂回するようなリペア用の配線を新たに設ける必要がなくなる。よって、歩留まりを向上させると共に高精細化を実現することが可能となる。
尚、上記内容は本開示の一例である。本開示の効果は、上述したものに限らず、他の異なる効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
本開示の第1の実施の形態に係る表示装置の全体構成を表す機能ブロック図である。 図1に示した各画素の構成を表す等価回路図である。 図2に示した薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)の構成を表す断面図である。 図2に示した薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)、走査線および信号線のレイアウトの一例を表す平面模式図である。 画素の表示駆動動作を説明するためのタイミング図である。 比較例における書き込みトランジスタ、走査線および信号線のレイアウトを表す平面模式図である。 図6に示したレイアウトによって生じる作用を説明するための断面模式図である。 変形例1に係る薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)の構成を表す断面図である。 図2に示した薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)、走査線および信号線のレイアウトの一例を表す平面模式図である。 変形例2に係る薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)、走査線および信号線のレイアウトの一例を表す平面模式図である。 本開示の第2の実施の形態に係る薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)の構成を表す断面図である。 図11に示した薄膜トランジスタ(書き込みトランジスタ)、走査線および信号線のレイアウトの一例を表す平面模式図である。 図1に示した表示装置を含むモジュールの概略構成を表す平面図である。 図1に示した表示装置の適用例の外観を表す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。尚、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(各画素のトランジスタの半導体層を信号線まで延在させて層間接続させると共に、第2電極が走査線に導通する有機電界発光装置の例)
2.変形例1(第2電極の他のレイアウト例)
3.変形例2(複数のコンタクト部を第1電極から離間させた例)
4.第2の実施の形態(各画素のトランジスタの半導体層を信号線まで延在させて層間接続させると共に、第2電極が信号線に導通する有機電界発光装置の例)
5.モジュールおよび適用例
<第1の実施の形態>
[構成]
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る表示装置(表示装置1)の概略構成をブロック図で表したものである。この表示装置1は、表示パネル10と駆動回路20とを備えている。ここでは、表示装置1の一例として、例えば有機電界発光(EL:Electro Luminescence)装置を例に挙げて説明する。但し、本開示の表示装置は、この有機電界発光装置に限らず、他の表示装置、例えば液晶表示装置、電気泳動表示装置などであってもよい。
表示パネル10は、外部から入力される映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づいて、アクティブマトリクス駆動により画像表示を行うものであり、画素アレイ部13を有している。画素アレイ部13では、複数の画素11がマトリクス状に配置されている。各画素11は、例えば赤(R)、緑(G)、青(B)および白(W)の画素のいずれかであり、有機電界発光素子(後述の有機EL素子12)を含んで構成されている。
画素アレイ部13は、例えば行方向に沿って設けられた複数の走査線WSLと、例えば列方向に沿って設けられた複数の信号線DTL(第1の配線層)と、走査線WSL(第2の配線層)に沿って設けられた電源線DSLとを有している。これらの走査線WSL、信号線DTLおよび電源線DSLの一端はそれぞれ、駆動回路20に接続されている。各画素11は、各走査線WSLと各信号線DTLとの交差部に対応して、配置されている。
図2は、画素11の回路構成の一例を表したものである。画素11は、いわゆる「2Tr2C」の回路構成を有し、有機EL素子12(発光素子)と、書き込み用(サンプリング用)のトランジスタTr1と、駆動用のトランジスタTr2と、2つの保持容量素子Cs1,Cs2とを備えている。トランジスタTr1,Tr2はそれぞれ、例えばnチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)型の薄膜トランジスタである。尚、薄膜トランジスタの素子構造は特に限定されるものではなく、例えば逆スタガー構造(いわゆるボトムゲート型)であってもよいし、スタガー構造(いわゆるトップゲート型)であってもよい。保持容量素子Cs2は、例えば閾値電圧補正のために補助的に設けられるものである。この保持容量素子Cs2は設けられていなくともよく、いわゆる「2Tr1C」の構成であってもよい。
画素11では、例えば、トランジスタTr1のゲート電極(後述の第1電極111に相当)が走査線WSLに接続され、例えばドレイン電極(後述の半導体層113に相当)が信号線DTLに接続されている。トランジスタTr1のソース電極(後述の第2電極115Aに相当)は、例えばトランジスタTr2のゲート電極と、保持容量素子Cs1の一端とに接続されている。トランジスタTr2の例えばドレイン電極は電源線DSLに接続されており、例えばソース電極は、保持容量素子Cs1の他端と、有機EL素子12のアノードと、保持容量素子Cs2の一端とに接続されている。有機EL素子12のカソードと保持容量素子Cs2の他端とは、固定電位に設定されており、ここでは例えばグランド線GNDに接続されている。尚、トランジスタTr1の詳細な構成については、後述する。
駆動回路20は、画素アレイ部13の表示駆動を行うものである。具体的には、画素アレイ部13における複数の画素11を順次選択しつつ、選択された画素11に対し、映像信号20Aに基づく映像信号電圧を書き込むことにより、複数の画素11の表示駆動を行う。各画素11における映像信号書き込み動作については後述する。この駆動回路20は、図1に示したように、映像信号処理回路21、タイミング生成回路22、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25を有している。
映像信号処理回路21は、外部から入力されるデジタルの映像信号20Aに対して所定の補正を行うと共に、補正した後の映像信号を信号線駆動回路24に出力するものである。この所定の補正としては、例えば、ガンマ補正や、オーバードライブ補正などが挙げられる。
タイミング生成回路22は、外部から入力される同期信号20Bに基づいて制御信号22Aを生成し出力することにより、走査線駆動回路23、信号線駆動回路24および電源線駆動回路25がそれぞれ、連動して動作するように制御するものである。
走査線駆動回路23は、制御信号22Aに従って複数の走査線WSLに対して選択パルス(走査線電圧)を順次印加することにより、複数の画素11を順次選択するものである。具体的には、選択パルスとして、トランジスタTr1をオン状態に制御するための電圧(Von)と、トランジスタTr1をオフ状態に制御するための電圧(Voff)とを交互に(周期的に)切り替えて出力するものである。電圧Vonは、トランジスタTr1の閾値電圧以上の値となっており、電圧Voffは、トランジスタTr1の閾値電圧よりも低い値となっている。
信号線駆動回路24は、制御信号22Aに従って、映像信号処理回路21から入力される映像信号に対応するアナログの映像信号を生成し、各信号線DTLに印加するものである。具体的には、この映像信号20Aに基づくアナログの信号電圧を各信号線DTLに対して印加することにより、走査線駆動回路23により選択された(選択対象の)画素11に対して映像信号の書き込みを行うものである。尚、映像信号の書き込みとは、トランジスタTr2のゲート−ソース間に所定の電圧(Vgs)を印加することを意味している。
この信号線駆動回路24は、信号パルス(信号線電圧)として、基準電圧(Vofs)と、映像信号に対応する電圧(Vsig)とを交互に切り替えて出力するものである。電圧Vofsは、有機EL素子12の消光時に、トランジスタTr2のゲートに印加するための電圧である。電圧Vofsは、例えば、トランジスタTr2の閾値電圧をVthとすると、(Vofs−Vth)の値が、有機EL素子12の閾値電圧Velおよびカソード電圧Vcaを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも低くなるように設定されている。
電源線駆動回路25は、制御信号22Aに従って、複数の電源線DSLに対して制御パルス(電源線電圧)を順次印加することにより、各有機EL素子12の発光動作および消光動作の制御を行うものである。具体的には、制御パルスとして、トランジスタTr2に電流Idを流すための電圧(Vcc)と、トランジスタTr2に電流Idを流さないようにするための電圧(Vini)とを交互に切り替えて出力するものである。電圧Viniは、有機EL素子12における閾値電圧Velおよびカソード電圧Vcaを足し合わせた電圧値(Vel+Vca)よりも低くなるように設定されている。電圧Vccは、この電圧値(Vel+Vca)以上の値となるように設定されている。
(トランジスタTr1の詳細構成)
表示装置1の各画素11に設けられる、トランジスタTr1,Tr2は例えば以下のような構成を有している。ここでは、これらのトランジスタTr1,Tr2のうちのトランジスタTr1を例に挙げて説明する。但し、本開示の薄膜トランジスタは、トランジスタTr2にも適用可能である。
図3は、トランジスタTr1の断面構成を表したものである。図4は、トランジスタTr1と走査線WSLと信号線DTLとの平面レイアウト構成を表したものである。尚、図3は、図4のA−A’線に沿った面における断面構成に対応している。また、図4では、トランジスタTr1の要部のみを図示している。
信号線DTL(第1の配線層)と、走査線WSL(第2の配線層)とは、詳細には、互いに異なる層にそれぞれ設けられている。これらの走査線WSLと信号線DTLとの層間には、絶縁膜(後述のゲート絶縁膜112および層間絶縁膜114等)が介在する。これにより、図4に示したように、平面視的に交差した状態で配置可能となっている。以下では、信号線DTLと同層に設けられた金属層(例えば同一のパターニング工程において形成された金属層)を「第1金属層M1」とし、走査線WSLと同層に設けられた金属層を「第2金属層M2」として説明を行う。
トランジスタTr1は、例えば走査線WSLと信号線DTLとの交差部近傍に配置され、ゲート電極が走査線WSLに、例えばドレイン電極が信号線DTLに、それぞれ電気的に接続されている。このトランジスタTr1は、例えばボトムゲート型の素子構造を有しており、例えばガラスなどよりなる基板110上に、第1電極111を有している。第1電極111上には、ゲート絶縁膜112(第1の絶縁膜)を間にして半導体層113が形成されている。この半導体層113上には、層間絶縁膜(第2の絶縁膜)を間にして第2電極115A,115Bが設けられている。
第1電極111は、例えばトランジスタTr1のゲート電極として機能するものであり、例えば、例えばモリブデン(Mo),チタン(Ti),アルミニウム(Al),タングステン(W)あるいはクロム(Cr)等などの金属により構成されている。この第1電極111は、基板110上に島状に形成された部分(電極部分111a)を有している。
ゲート絶縁膜112は、例えば画素アレイ部13の全面に、第1電極111を覆うように形成されている。このゲート絶縁膜112は、例えば酸化シリコン(SiOx)、窒化シリコン(SiNx)あるいは酸窒化シリコン(SiON)などの無機材料により構成されている。
半導体層113は、第1電極111への電圧印加によりチャネルを形成する活性層を含むものである。この半導体層113は、例えば酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO,IGZO)あるいは酸化亜鉛(ZnO)などの酸化物半導体により構成されている。但し、半導体層113は、このような酸化物半導体に限定されず、例えば非晶質シリコンあるいは微結晶シリコンにより構成されていてもよいし、低温多結晶シリコン(LTPS:Low Temperature Poly-silicon)などの多結晶シリコン等により構成されていてもよい。本実施の形態では、詳細は後述するが、この半導体層113が、トランジスタTr1の例えばドレイン電極を兼ねている。
層間絶縁膜114は、ゲート絶縁膜112と同様、例えば画素アレイ部13の全面に形成されており、例えばゲート絶縁膜112と同様の無機材料により構成されている。この層間絶縁膜114は、第2電極115A,115Bのパターニングの際に半導体層113を保護するストッパ膜としても機能する。
第2電極115A,115Bは、例えばチタン,アルミニウム,モリブデン,タングステンおよびクロム等の金属のいずれかよりなる単層膜、またはそれらの金属のうちの2種以上を含む積層膜である。第2電極115Aと第2電極115Bとは、半導体層113上において、所定の間隙Sを介して離隔して設けられている。これらのうち第2電極115Bは、例えばソース電極として機能するものであり、半導体層113と電気的に接続されると共に、上記のように、例えばトランジスタTr2のゲート電極と、保持容量素子Cs1の一端とに接続されている。
上記のような積層構造を有するトランジスタTr1と、走査線WSLおよび信号線DTLとは、詳細には、以下に説明するようなレイアウトで配置されている。また、トランジスタTr1の各電極と、走査線WSLおよび信号線DTL等との電気的な接続は、コンタクト部C1〜C3を介した層間接続を含む。コンタクト部C1では、半導体層113と信号線DTLとが層間接続され、コンタクト部C2では、半導体層113と第2電極115Bとが層間接続され、コンタクト部C3では、第1電極111と走査線WSLとが層間接続されている。
これらのコンタクト部C1〜C3はそれぞれ、ゲート絶縁膜112あるいは層間絶縁膜114を貫通する貫通孔を有している。本実施の形態では、コンタクト部C1,C2のうちの一方または両方が、第1電極111から離間して設けられている。ここでは、コンタクト部C1の貫通孔H1が、第1電極111(詳細には、第1電極111の端部付近の段差あるいはテーパ)からシフトした位置に設けられている。尚、コンタクト部C1,C2の少なくとも一方が離間して配置されていればよいが、本実施の形態のように、コンタクト部C1が離間して配置されることが望ましい。詳細は後述するが、コンタクト部C2を離間させた場合には、例えばいわゆる点欠陥の発生を抑制できるのに対し、コンタクト部C1を離間させた場合には、例えばいわゆる線欠陥の発生を抑制できるためである。
このようなコンタクト部C1の離間配置を実現するために、第1電極111、半導体層113および第2電極115A,115Bは、例えば以下のようなレイアウトで配置される。但し、ここで説明するレイアウトは一例であり、各電極の位置や形状、コンタクト部の位置などは、他の様々な形態を取りうる。
第1電極111は、例えば信号線DTLと共に、第1金属層M1に設けられている。換言すると、第1金属層M1には、例えば第1電極111と、信号線DTLとが設けられている(図4中では、破線で表す)。この第1電極111は、詳細には、半導体層113に対向する電極部分111aと、この電極部分111aから走査線WSLに重畳する位置まで延在する配線部分111bを有している。第1電極111の配線部111bと走査線WSLとは、コンタクト部C3を介して層間接続されている。尚、本明細書において「重畳する」とは、平面視的に一部または全部が重なっている(オーバーラップする)ことを示し、積層方向において直に接していてもよいし、絶縁膜などの何らかの層が介在していてもよいものとする。
第2電極115A,115Bは、例えば走査線WSLと共に、第2金属層M2に設けられている。換言すると、第2金属層M2には、第2電極115A,115Bと、走査線WSLとが設けられている(図4中では、実線で囲んだ白抜きの領域で表す)。これらのうち第2電極115Bは、例えば半導体層113の一部に重畳して設けられ、半導体層113とコンタクト部C2を介して層間接続されている。
半導体層113は、第1金属層M1と第2金属層M2との間の層に形成されている(図4では、実線で囲んだ網掛けの領域で表す)。本実施の形態では、この半導体層113が、例えば信号線DTLに重畳する位置まで延在して形成されている(延在部分113aを有している)。一例としては、半導体層113は、例えば「L」字型に屈曲した面形状を有しており、その端部が、信号線DTLに重畳するようにレイアウトされている。これにより、半導体層113と信号線DTLとがコンタクト部C1を介して層間接続可能となり、即ち、半導体層113が、トランジスタTr1の例えばドレイン電極として機能する(ドレイン電極を兼ねる)。
尚、ここでは、半導体層113が「L」字型の面形状でレイアウトされた構成を例示したが、半導体層113の面形状はこれに限定されない。半導体層113は、何らかの配線に層間接続可能な位置まで延長して(引き延ばされて)形成されていればよい。例えば、図4の例では、半導体層113が略90°に屈曲した面形状を有しているが、他の配線や電極のレイアウトに応じて、屈曲角が90°未満あるいは90°より大きくなるように(斜め方向に)屈曲していてもよい。また、屈曲箇所は複数あってもよい。あるいは、半導体層113は、丸みを帯びた部分を有していてもよい。また、そのような屈曲部分を持たず、直線状(矩形状)となるように形成されていてもよい。いずれにしても、上記のように、コンタクト部C1の位置が第1電極111から離間して配置可能なレイアウトとなっていればよい。
第2電極115Aは、この半導体層113の一部以上の領域に重畳するように設けられている。具体的には、半導体層113の片側(間隙Sを間にして第2電極115Bと反対側)の領域において、第2電極115Aと半導体層113との重畳面積ができるだけ大きくなるようにレイアウトされることが望ましい。ここで、上記のように、半導体層113がドレイン電極を兼ねることから、第2電極115Aは特に設けられていなくともトランジスタTr1のスイッチング動作は可能である。但し、本実施の形態のように、第2電極115Aが半導体層113の延在部分113aに重畳して形成されることが望ましい。例えば、第2電極115Aは、半導体層113の延在部分113aに重畳する張り出し部分115A1を有している。詳細は後述するが、半導体層113が、例えば酸化物半導体などの高抵抗材料から構成される場合、延在部分113aに第2電極115Aが重畳することで、その延在部分113aの電気抵抗を低減し易くなる(低抵抗化し易くなる)。
この第2電極115Aは、本実施の形態では、例えば走査線WSLに電気的に接続されている。即ち、第2電極115Aと走査線WSLとが同電位となっている。これにより、詳細は後述するが、走査線WSLに印加されるオン電圧Vonによって、半導体層113の延在部分113aと第2電極115Aの張り出し部分115A1との対向領域(図3中のA1)にチャネルが形成され、上記延在部分113aの電気抵抗の低減に寄与する。この第2電極115Bと走査線WSLとは、例えば第2金属層M2において一体的に形成することができる。
[作用、効果]
上記のような表示装置1では、図1および図2に示したように、駆動回路20が、映像信号20Aおよび同期信号20Bに基づいて、表示パネル10(画素アレイ部13)の表示駆動を行う。具体的には、各画素11に対して、以下のような映像信号書き込み動作を行う。
図5に、電源線DSL、走査線WSLおよび信号線DTLのそれぞれに供給される信号パルスのタイミング波形の一例を示す。このように、例えば、電源線パルスでは電圧Vccと電圧Viniとが交互に切り替えられ、走査線パルスでは、オン電圧Vonとオフ電圧Voffとが交互に切り替えられる。信号線パルスでは、映像信号に応じた電圧Vsigと、基準電圧Vofsとが交互に切り替えられる。
映像信号書き込み動作の際には、電源線DSLに電圧Vccが印加されると共に信号線DTLに電圧Vsigが印加されているタイミングt1において、駆動回路20は、走査線WSLに印加される走査線パルスをオフ電圧Voffからオン電圧Vonへ切り替える。これにより、トランジスタTr1がオン状態となり、トランジスタTr2のゲート電位(Vg)が、電圧Vsigに応じて上昇する。この後、タイミングt2において、電源線DSLに電圧Vccが印加され、信号線DTLに電圧Vsigが印加された状態で、走査線パルスを、オン電圧Vonからオフ電圧Voffへ切り替える。これにより、トランジスタTr1がオフ状態となり、トランジスタTr2のゲートがフローティングとなることで、トランジスタTr2のドレインおよびソース間に電流Idが流れる。この電流Idが、有機EL素子12に注入されることにより、有機EL素子12が所望の輝度で発光する。各画素11からその発光光に基づく色光(R,G,B,Wなどの色光)が出射し、表示パネル10に画像が表示される。
尚、上記のような映像信号書き込み動作の前後において、トランジスタTr2の閾値電圧(Vth)の補正を行うようにしてもよい。具体的には、電源線DSLに電圧Viniが印加されている期間(消光期間)において、閾値電圧Vthの補正準備を行う。この後、電源線DSLに電圧Vccが印加され、走査線WSLにオフ電圧Voffが印加されている期間中に、閾値電圧Vthを補正することができる。
この表示装置1の各画素11には、有機EL素子12と共に、トランジスタTr1,Tr2、保持容量素子Cs1,Cs2などが設けられている。また、表示パネル10では、トランジスタTr1,Tr2に、走査線WSL、信号線DTLおよび電源線DSLが接続されている。これらのうち、走査線WSLと信号線DTLとは、互いに異なる層(第1金属層M1,第2金属層M2)において、平面視的に交差した状態で設けられている。走査線WSLと信号線DTLとの交差部付近に、例えばトランジスタTr1が配置されている。
このような構成において、本実施の形態では、トランジスタTr1のゲート電極(第1電極111)は、コンタクト部C3を介して走査線WSLと導通する。また、例えばドレイン電極(ここでは半導体層113)は、コンタクト部C1を介して信号線DTLと導通する。尚、半導体層113とソース電極(第2電極115B)とは、コンタクト部C2を介して層間接続されている。
ここで、図6に、比較例に係る薄膜トランジスタ(トランジスタTr101)、走査線WSLおよび信号線DTLのレイアウト構成について示す。この比較例においても、本実施の形態と同様、走査線WSLと信号線DTLとが、互いに異なる層(第1金属層M1,第2金属層M2)において、平面視的に交差した状態で設けられている。また、これらの走査線WSLと信号線DTLとの交差部付近に、例えば書き込み用のトランジスタTr101が配置されている。トランジスタTr101では、ゲート電極101上に、ゲート絶縁膜(図6には図示せず)を介して、半導体層103が形成されている。半導体層103上には、層間絶縁膜(図6には図示せず)を介してドレイン電極102Aとソース電極102Bとが設けられている。
この比較例では、ドレイン電極102Aが半導体層103の一部に重畳すると共に、信号線DTLに重畳する位置まで延在して設けられており、このドレイン電極102Aと信号線DTLとが、コンタクト部C101を介して層間接続されている。半導体層103は、例えば矩形状の面形状を有し、ゲート電極101と、ソース電極102Bおよびドレイン電極102Aとの端部に重畳する。また、半導体層103とドレイン電極102Aとが、コンタクト部C102を介して層間接続され、半導体層103とソース電極102Bとが、コンタクト部C103を介して層間接続されている。比較例では、これらのコンタクト部C102,C103が、第1電極111の端部付近に形成されている。尚、ゲート電極101は、走査線WSLに、コンタクト部C104を介して層間接続されている。
図7は、トランジスタTr101の断面構成を表したものである。尚、この図7は、図6のC−C’線における断面構成に対応するものである。ここで、例えばコンタクト部C102を形成する際には、層間絶縁膜103をエッチングして貫通孔H101を形成する。この後、貫通孔H101を埋め込むようにドレイン電極102Aを形成することにより、半導体層103とドレイン電極102Aとが層間接続される。
ところが、この比較例では、コンタクト部C102の貫通孔H101を形成する際に、ゲート電極101の端部(段差あるいはテーパ)付近において、半導体層103およびゲート絶縁膜104に亀裂x1を生じ易い。これは、ゲート電極101の端部付近では、半導体層103あるいはゲート絶縁膜104のカバレッジが良好でないことに起因する。この結果、ゲート電極101とドレイン電極102Aとが電気的に短絡する(ショートする)。上記のように、ゲート電極101は走査線WSLに、ドレイン電極102Aは信号線DTLに、それぞれ接続されることから、亀裂x1に起因して、走査線WSLと信号線DTLとが短絡し、いわゆる線欠陥(表示画像において、暗線あるいは輝線となる欠陥)を生じる。
これに対し、本実施の形態では、コンタクト部C1(即ち貫通孔H1)が、第1電極111から離間して設けられていることから、第1電極111へ通じる亀裂が生じにくい。即ち、走査線WSLと信号線DTLとの電気的短絡の発生が抑制される。
また、本実施の形態では、半導体層113が、信号線DTLに重畳する位置まで延在しており(延在部分113aを有しており)、この延在部分113aと信号線DTLとがコンタクト部C1とにおいて層間接続される。ここで、半導体層113として、例えば酸化物半導体が用いられる場合には、延在部分113aの電気抵抗が高くなることが懸念される。そこで、本実施の形態のように、第2電極115Aが、半導体層113の延在部分113aに重畳して設けられる(張り出し部分115A1を有する)ことにより、半導体層113の電気抵抗を下げることができる。
例えば、本実施の形態のように、第2電極115Aが走査線WSLと導通することにより、第2電極115Aは、走査線WSLと同電位となる。図5において説明したように、映像信号書き込み動作の際には、走査線WSLにオン電圧Vonが印加されると同時に、信号線DTLにも電圧Vsigが印加される。即ち、走査線WSLと信号線DTLとの両方にhigh側の電圧が印加される。このため、半導体層113にチャネルが形成されて電圧Vsigに応じたドレイン電流が流れる期間は、第2電極115Aはオン電圧Vonと同電位となる。この結果、半導体層113の領域A1(延在部分113aのうちの第2電極115Aと重畳する領域)においても、チャネルと同様に電子が流れる状態となる。したがって、半導体層113の延在部分113aの電気抵抗を下げることができる。
以上説明したように本実施の形態では、トランジスタTr1において、第1電極111上にゲート絶縁膜112を間にして半導体層113が設けられ、半導体層113上には層間絶縁膜114を間にして第2電極115A,115Bが設けられる。ゲート絶縁膜112または層間絶縁膜114を貫通するコンタクト部C1,C2のうちの少なくとも一方(本実施の形態ではコンタクト部C1)の貫通孔が、第1電極111から離間して設けられる。これにより、貫通孔H1の形成時に、例えば第1電極111の端部付近の段差あるいはテーパ等に起因して第1電極111へ通じる亀裂が生じにくくなる。よって、第1電極111と他の電極(あるいは他の配線、ここでは信号線DTL)との間の電気的短絡の発生を抑制できる。即ち、上記構成により、例えば電気的短絡箇所を迂回して、リペア用の配線を新たに設ける必要がなくなる。仮に、リペア用の配線を設けた場合には、配線レイアウト面積が増大し、画素サイズの微細化に対応しにくくなる。よって、歩留まりを向上させると共に高精細化を実現することが可能となる。
以下、上記第1の実施の形態の変形例および他の実施の形態について説明する。尚、上記第1の実施の形態と同様の構成要素については同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
<変形例1>
図8は、変形例1に係る薄膜トランジスタ(トランジスタTr3)の断面構成を表したものである。図9は、このトランジスタTr3と走査線WSLと信号線DTLとの平面レイアウト構成を表したものである。尚、図8は、図9のA−A’線に沿った面における断面構成に対応している。また、図9のトランジスタTr3では、要部のみを図示している。本変形例のトランジスタTr3は、上記第1の実施の形態のトランジスタTr1と同様、表示装置1の画素11において、例えば書き込み用のトランジスタとして機能するものである。
上記第1の実施の形態のトランジスタTr1では、第2電極115Aが張り出し部分115A1を有し、この張り出し部分15A1が半導体層113の延在部分113aに重畳するように構成したが、本変形例では、第2電極(第2電極115C)が張り出し部分を有していない。このように、必ずしも、第2電極115Cは、張り出し部分を有していなくともよい。但し、上記第1の実施の形態の第2電極115Aのように、張り出し部分115A1を有することが望ましい。上述のように、半導体層113の延在部分113aの電気抵抗を下げることができるためである。尚、第2電極115Cは、上記第1の実施の形態の第2電極115Aと同様、走査線WSLと電気的に接続されている。第2電極115Cが張り出し部分115A1を有していないこと以外の構成は、上記第1の実施の形態と同様である。
<変形例2>
図10は、変形例2に係るトランジスタTr1と走査線WSLと信号線DTLとの平面レイアウト構成を表したものである。尚、図10のトランジスタTr1では要部のみを図示している。
上記第1の実施の形態では、コンタクト部C1,C2のうちのコンタクト部C1のみを第1電極111から離間して設けたが、本変形例のように、コンタクト部C1,C2の両方が第1電極111から離間して設けられていてもよい。コンタクト部C2の位置をシフトさせることにより、第1電極111と他の配線(ここでは、第2電極115Bと、駆動用トランジスタTr2のゲート電極とを繋ぐ配線)との間の電気的短絡の発生を抑制することができる。このため、いわゆる点欠陥(滅点や輝点)の発生を抑制できる。但し、上記第1の実施の形態のように、コンタクト部C1を第1電極111から離間して配置することが望ましい。点欠陥よりも重大とされる線欠陥の原因となる短絡を効果的に抑制できるためである。
<第2の実施の形態>
図11は、本開示の第2の実施の形態に係る薄膜トランジスタ(トランジスタTr4)の断面構成を表したものである。図12は、このトランジスタTr4と走査線WSLと信号線DTLとの平面レイアウト構成を表したものである。尚、図11は、図12のB−B’線に沿った面における断面構成に対応している。また、図12のトランジスタTr4では、要部のみを図示している。本実施の形態のトランジスタTr4は、上記第1の実施の形態のトランジスタTr1と同様、表示装置1の画素11において、例えば書き込み用のトランジスタとして機能するものである。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、走査線WSLと信号線DTLとが、互いに異なる層(第1金属層M1,第2金属層M2)において交差した状態で設けられている。これらの走査線WSLと信号線DTLとの層間には、ゲート絶縁膜112および層間絶縁膜114が介在する。また、トランジスタTr4は、走査線WSLと信号線DTLとの交差部近傍に配置され、基板110上に、第1電極111、ゲート絶縁膜112、半導体層113、層間絶縁膜114および第2電極115D,115Bをこの順に有している。
また、本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様、トランジスタTr4と、走査線WSLおよび信号線DTL等とは、コンタクト部C1〜C3を介して層間接続されている。これらのうちコンタクト部C1の貫通孔H1が、第1電極111から離間して設けられ、半導体層113は、信号線DTLに重畳する位置まで延在して形成されている(延在部分113aを有している)。加えて、この半導体層113の延在部分113aに重畳するように第2電極115Dが設けられている。
但し、本実施の形態では、第2電極115Dが、信号線DTLに電気的に接続されている点で、上記第1の実施の形態と異なっている。即ち、例えばコンタクト部C1の貫通孔H1において、第2電極115Dが半導体層113上に積層されており、第2電極115Dが信号線DTLと同電位となっている。これにより、本実施の形態では、信号線DTLに印加される電圧Vsigを利用して、半導体層113の第2電極115Dとの対向領域(図11中のA1)にチャネルが形成される。よって、上記第1の実施の形態と同様、半導体層113の延在部分113aの電気抵抗を低減することができる。
このような構成により、本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同等の効果を得ることができる。また、第2電極115Dが半導体層113の延在部分113aに重畳して形成されると共に、信号線DTLに電気的に接続されることにより、上記第1の実施の形態と同様、半導体層113の延在部分113aの電気抵抗を下げることができる。但し、信号線DTLに印加される電圧Vsigは、映像信号によって異なることから電気抵抗を下げるために十分な電圧値が得られない場合もあるが、走査線WSLに印加されるオン電圧Vonは一定値であることが多い。このため、上記第1の実施の形態のように、第2電極115Aと走査線WSLとが電気的に接続される場合の方が、安定して抵抗値を下げることができる。
<適用例>
上記実施の形態等で説明した表示装置1は、テレビジョン装置,デジタルカメラ,ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話等の携帯端末装置あるいはビデオカメラなどのあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。言い換えると、この表示装置1は、外部から入力された映像信号あるいは内部で生成した映像信号を、画像あるいは映像として表示するあらゆる分野の電子機器に適用することが可能である。
表示装置1は、例えば、図13に示したようなモジュールとして、上記のような電子機器に組み込むことができる。このモジュールは、例えば、基板110の一辺に、封止用基板120から露出した領域210を設け、この露出した領域210に、駆動回路20の配線を延長して外部接続端子(図示せず)を形成したものである。この外部接続端子には、信号の入出力のためのフレキシブルプリント配線基板(FPC;Flexible Printed Circuit)220が設けられていてもよい。
図14は、表示装置1が搭載されるテレビジョン装置の外観を表したものである。このテレビジョン装置は、例えば、フロントパネル310およびフィルターガラス320を含む映像表示画面部300を有しており、この映像表示画面部300に表示装置1が組み込まれている。表示装置1は、特に大型のテレビジョン装置、透明ディスプレイ、あるいは湾曲したタイプのディスプレイを含む電子機器に好適である。
以上、実施の形態および変形例を挙げて説明したが、本開示は、これらの実施の形態等に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態等では、本開示のトランジスタとして、走査線および信号線に接続された書き込み用のトランジスタTr1を例に挙げたが、本開示内容は、他のトランジスタ、例えば駆動用のトランジスタTr2にも適用可能である。
また、上記実施の形態等では、トランジスタTr1の第2電極115Aが、走査線WSLあるいは信号線DTLと電気的に接続された構成を例示したが、第2電極115Aが接続される配線は、これらに限定されず、何らかの電位を保持する他の配線であってもよい。例えば、第2電極115Aは、電源線DSLに電気的に接続されていてもよい。
更に、上記実施の形態等では、半導体層113が信号線DTLに重畳する位置まで延在して形成される場合を例示したが、半導体層113は、必ずしも信号線DTLに重畳していなくともよい。例えば、第1電極111から離間した位置に、半導体層113と第2電極115Aとの層間接続部分と、第2電極115Aと信号線DTLとの層間接続部分とが、それぞれ設けられていてもよい。この場合、第2電極115AがトランジスタTr1のドレイン電極として機能する。
加えて、上記実施の形態等では、表示装置1の画素回路としてアクティブマトリクス型の画素回路を例に挙げて説明したが、この画素回路構成は、上記実施の形態等で説明したものに限られない。即ち、画素11内に、必要に応じて容量素子やトランジスタ等が更に設けられていてもよい。
また、上記実施の形態等において説明した効果は一例であり、他の効果であってもよいし、更に他の効果を含んでいてもよい。
尚、本開示は、以下のような構成であってもよい。
(1)
第1電極と、
前記第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成された半導体層と、
前記半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられた第2電極と、
前記第1絶縁膜または前記第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と
を備え、
前記貫通孔は、前記第1電極から離間して設けられている
薄膜トランジスタ。
(2)
前記半導体層と前記貫通孔を介して導通する第1の配線層を更に備え、
前記半導体層は、前記第1の配線層と重畳する位置まで延在する
上記(1)に記載の薄膜トランジスタ。
(3)
前記第1電極と導通する第2の配線層を更に備え、
前記第2電極は、前記第2の配線層と電気的に接続されている
上記(2)に記載の薄膜トランジスタ。
(4)
前記第2電極は、前記半導体層の延在部分の少なくとも一部に重畳する
上記(3)に記載の薄膜トランジスタ。
(5)
前記第2電極は、前記半導体層に重畳すると共に、前記第1の配線層と電気的に接続されている
上記(2)に記載の薄膜トランジスタ。
(6)
前記半導体層は酸化物半導体から構成されている
上記(1)〜(5)のいずれかに記載の薄膜トランジスタ。
(7)
薄膜トランジスタと、発光素子または表示素子とを含む画素を有し、
前記薄膜トランジスタは、
第1電極と、
前記第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成された半導体層と、
前記半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられた第2電極と、
前記第1絶縁膜または前記第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と
を備え、
前記貫通孔は、前記第1電極から離間して設けられている
表示装置。
(8)
前記半導体層と前記貫通孔を介して導通する第1の配線層を更に備え、
前記半導体層は、前記第1の配線層と重畳する位置まで延在する
上記(7)に記載の表示装置。
(9)
前記第1電極と導通する第2の配線層を更に備え、
前記第2電極は、前記第2の配線層と電気的に接続されている
上記(8)に記載の表示装置。
(10)
前記第2電極は、前記半導体層の延在部分の少なくとも一部に重畳する
上記(9)に記載の表示装置。
(11)
前記第2電極は、前記半導体層に重畳すると共に、前記第1の配線層と電気的に接続されている
上記(8)に記載の表示装置。
(12)
前記第1の配線層は信号線である
上記(8)〜(11)のいずれかに記載の表示装置。
(13)
前記第2の配線層は走査線である
上記(9)〜(12)のいずれかに記載の表示装置。
(14)
前記半導体層は酸化物半導体から構成されている
上記(7)〜(13)のいずれかに記載の表示装置。
(15)
有機電界表示装置である
上記(7)〜(14)のいずれかに記載の表示装置。
(16)
電気泳動表示装置である
上記(7)〜(14)のいずれかに記載の表示装置。
(17)
液晶表示装置である
上記(7)〜(14)のいずれかに記載の表示装置。
(18)
薄膜トランジスタと、発光素子または表示素子とを含む画素を有し、
前記薄膜トランジスタは、
第1電極と、
前記第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成された半導体層と、
前記半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられた第2電極と、
前記第1絶縁膜または前記第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と
を備え、
前記貫通孔は、前記第1電極から離間して設けられている
表示装置を備えた電子機器。
1…表示装置、10…表示パネル、11…画素、12…有機EL素子、13…画素アレイ部、20…駆動回路、20A…映像信号、20B…同期信号、21…映像信号処理回路、22…タイミング生成回路、22A…制御信号、23…走査線駆動回路、24…信号線駆動回路、25…電源線駆動回路、WSL…走査線、DTL…信号線、DSL…電源線、Tr1…(書き込み用)トランジスタ、Tr2…(駆動用)トランジスタ、Cs1,Cs2…保持容量素子、110…基板、111…第1電極、112…ゲート絶縁膜、113…半導体層、113a…延在部分、114…層間絶縁膜、115A〜115D…第2電極、115A1…張り出し部分、C1〜C4…コンタクト部、H1…貫通孔、Id…電流、Vsig…映像電圧、Vofs…基準電圧、Von…オン電圧、Voff…オフ電圧、Vcc,Vini…電源線電圧。

Claims (12)

  1. ゲート電極として機能する第1電極と、
    前記第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成され、酸化物半導体を含む半導体層と、
    前記半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられ、ソース電極と所定の間隙を有して配置された第2電極と、
    前記第1絶縁膜または前記第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と、
    前記貫通孔を介して前記半導体層に導通された第1の配線層と
    前記第1電極と導通する第2の配線層と
    を備え、
    前記貫通孔は、前記第1電極から離間して設けられ、
    前記間隙は、前記第1電極に対向する位置に設けられ、
    前記半導体層は、前記第1電極との対向部分と、前記対向部分に屈曲箇所を介して接続され、前記第1の配線層に重畳する位置まで延在する延在部分とを有し、
    前記第2電極は、前記半導体層の延在部分の少なくとも一部に重畳するとともに、前記第2の配線層と電気的に接続されている
    薄膜トランジスタ。
  2. 前記半導体層は、L字型の面形状を有する
    請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記屈曲箇所が丸みを帯びている
    請求項1または2に記載の薄膜トランジスタ。
  4. 薄膜トランジスタと、発光素子または表示素子とを含む画素を有し、
    前記薄膜トランジスタは、
    ゲート電極として機能する第1電極と、
    前記第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成され、酸化物半導体を含む半導体層と、
    前記半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられ、ソース電極と所定の間隙を有して配置された第2電極と、
    前記第1絶縁膜または前記第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と、
    前記貫通孔を介して前記半導体層に導通された第1の配線層と
    前記第1電極と導通する第2の配線層と
    を備え、
    前記貫通孔は、前記第1電極から離間して設けられ、
    前記間隙は、前記第1電極に対向する位置に設けられ、
    前記半導体層は、前記第1電極との対向部分と、前記対向部分に屈曲箇所を介して接続され、前記第1の配線層に重畳する位置まで延在する延在部分とを有し、
    前記第2電極は、前記半導体層の延在部分の少なくとも一部に重畳するとともに、前記第2の配線層と電気的に接続されている
    表示装置。
  5. 前記第1の配線層は信号線である
    請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第2の配線層は走査線である
    請求項4または5に記載の表示装置。
  7. 前記半導体層は、L字型の面形状を有する
    請求項4ないし6のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記屈曲箇所が丸みを帯びている
    請求項4ないし6のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 有機電界表示装置である
    請求項4ないし8のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 電気泳動表示装置である
    請求項4ないし8のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  11. 液晶表示装置である
    請求項4ないし8のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 薄膜トランジスタと、発光素子または表示素子とを含む画素を有し、
    前記薄膜トランジスタは、
    ゲート電極として機能する第1電極と、
    前記第1電極上に第1絶縁膜を間にして形成され、酸化物半導体を含む半導体層と、
    前記半導体層上に第2絶縁膜を間にして設けられ、ソース電極と所定の間隙を有して配置された第2電極と、
    前記第1絶縁膜または前記第2絶縁膜を貫通する層間接続用の貫通孔と、
    前記貫通孔を介して前記半導体層に導通された第1の配線層と
    前記第1電極と導通する第2の配線層と
    を備え、
    前記貫通孔は、前記第1電極から離間して設けられ、
    前記間隙は、前記第1電極に対向する位置に設けられ、
    前記半導体層は、前記第1電極との対向部分と、前記対向部分に屈曲箇所を介して接続され、前記第1の配線層に重畳する位置まで延在する延在部分とを有し、
    前記第2電極は、前記半導体層の延在部分の少なくとも一部に重畳するとともに、前記第2の配線層と電気的に接続されている
    表示装置を備えた電子機器。
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