JP2000243963A - 薄膜トランジスタ及び表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ及び表示装置

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JP2000243963A
JP2000243963A JP11038770A JP3877099A JP2000243963A JP 2000243963 A JP2000243963 A JP 2000243963A JP 11038770 A JP11038770 A JP 11038770A JP 3877099 A JP3877099 A JP 3877099A JP 2000243963 A JP2000243963 A JP 2000243963A
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JP
Japan
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gate electrode
gate
channel
drain
tft
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JP11038770A
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English (en)
Inventor
Keiichi Sano
景一 佐野
Norio Nakatani
紀夫 中谷
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分あるいは不純物イオンによって平坦化膜
又は層間絶縁膜の分極の発生による閾値電圧の変化抑制
のための第2ゲート電極がパターンずれを起こした際の
発生する欠点を抑制し、面内で均一な明るさの表示が得
られるTFT及び表示装置を提供する。 【解決手段】 絶縁性基板1上に、Crからなる第1の
ゲート電極2、ゲート絶縁膜3、多結晶シリコン膜から
なりソース5、チャネル7及びドレイン6を備えた能動
層4を形成し、その全面に層間絶縁膜9を形成する。そ
して、ドレイン6に対応した位置にドレイン電極10を
形成すると同時にチャネル7の上方であって層間絶縁膜
9上に、コンタクトホール14を介してゲート信号配線
Gと接続された第2のゲート電極11を形成する。こう
して形成されたTFTのチャネルが2回以上ゲートと交
差しており、隣接するチャネルの電流方向が互いに異な
るように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称す
る。)及びそのTFTをスイッチング素子として用いた
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種表示装置、例えばアクティブ
マトリクス方式の液晶表示装置(Liquid Crystal Displ
ay:以下、「LCD」と称する。)の駆動ドライバ素子
あるいは画素駆動素子として多結晶シリコン膜を能動層
として用いたTFTの開発が進められている。
【0003】以下に、従来のTFTを備えたLCDにつ
いて説明する。
【0004】図6に従来の表示画素部のTFT平面図を
示し、図7に図6中のE−E線に沿ったLCDの断面図
を示し、図8に図6中のF−F線に沿ったLCDの断面
図を示す。
【0005】図6に示すように、第1のゲート電極10
2を一部に有するゲート信号線Gとドレイン電極110
を一部に有するドレイン信号線Dとの交差点付近に、表
示電極113を接続したTFTが設けられている。
【0006】図7に示すように、石英ガラス、無アルカ
リガラス等からなる絶縁性基板101上に、クロム(C
r)、モリブデン(Mo)等の高融点金属からなる第1
のゲート電極102、SiN膜及びSiO2膜から成る
ゲート絶縁膜103及び多結晶シリコン膜からなる能動
層104を順に形成する。
【0007】その能動層104には、第1のゲート電極
102上方のチャネル107と、そのチャネル107の
両側にイオン注入されて形成されたソース105及びド
レイン106とが設けられている。
【0008】チャネル107の上には、ソース105及
びドレイン106を形成する際のイオン注入時にチャネ
ル107にイオンが入らないようにそのチャネル107
を覆うマスクとして機能するSiO2膜から成るストッ
パ絶縁膜108が設けられている。
【0009】そして、ゲート絶縁膜103、能動層10
4及びストッパ絶縁膜108上の全面に、SiO2膜、
SiN膜及びSiO2膜が積層されて成る層間絶縁膜1
09を形成する。この層間絶縁膜109は、SiO、S
iN、またはアクリル等の有機材料からなる有機膜の各
単体、またはこれらのいずれかの組み合わせの多層体か
らなる。
【0010】次に、その層間絶縁膜109に設けたコン
タクトホールにドレイン106に対応した位置にAl単
体、あるいはMo及びAlを順に積層するなどした金属
を充填してドレイン電極110を形成する。このときド
レイン電極110の形成と同時にチャネル107の上方
であって層間絶縁膜109の上に第2のゲート電極11
1を形成する。即ち、Al単体、あるいはMo及びAl
を順に積層するなどした金属からなり第1のゲート電極
102に接続された第2のゲート電極111を形成す
る。
【0011】このとき、図8に示すように、層間絶縁膜
109上に設けた第2のゲート電極111は、ゲート絶
縁膜103及び層間絶縁膜109に設けられたコンタク
トホール114を介して、絶縁性基板101上のゲート
信号配線Gと接続されている。ドレイン信号線Dは層間
絶縁膜109の上に設けられている。そして全面に例え
ば有機樹脂からなる平坦化絶縁膜112を形成する。
【0012】また、図7に示すように、この平坦化絶縁
膜112のソース105に対応した位置にコンタクトホ
ールを形成し、ソース105にコンタクトしたITO等
の透明導電材料から成りソース電極を兼ねた透明電極で
ある表示電極113を形成する。その上には液晶124
を配向させる配向膜115を形成する。
【0013】こうして作製されたTFTを備えた絶縁性
基板101と、この基板101に対向した対向電極12
1及び配向膜122を備えた対向基板120とを、それ
ら両基板101,120の周辺部分をシール接着剤12
3により接着し、それによって形成された空隙に液晶1
24を充填してLCDが完成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした従
来のTFTの構造においては、第2のゲート電極111
をホトリソ技術を用いて層間絶縁膜109を介して第1
のゲート電極102上に形成するが、その際、マスク合
わせのずれ等によって位置ずれを生じてしまい、第2の
ゲート電極111の周囲の端部111aと第1のゲート
電極102の端部102aとが重畳してしまうことにな
る。そうすると、例えばドレイン106側が重畳した場
合にはドレイン電極110の電位が表示電極113の電
位よりも高いときにリーク電流が発生し、ソース105
側が重畳した場合にはドレイン電極110の電位が表示
電極113の電位よりも低いときにリーク電流が発生し
てしまいTFTのオフ特性が低下するという欠点があっ
た。
【0015】また、このTFTをLCDに用いた場合に
おいても、TFTにリーク電流が生じることにより画素
が常に輝く輝点欠陥が発生し良好な表示が得られないと
いう欠点があった。
【0016】そこで本発明は、上記の従来の欠点に鑑み
て為されたものであり、リーク電流を抑制したTFT、
及びそのTFTを備え輝点等の欠陥を低減し面内で均一
な明るさの表示を得ることができるLCDを提供するこ
とを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のTFTは、絶縁
性基板上に、第1のゲート電極、第1の絶縁膜、隣接す
るチャネルで電流の流れる方向が異なるように前記第1
のゲート電極と複数箇所にて交差した半導体膜、及び第
2の絶縁膜を備えており、該第2の絶縁膜上であって少
なくとも前記チャネル上方に前記第1のゲート電極に接
続された第2のゲート電極を備え、該第2のゲート電極
のチャネル長方向の幅が前記チャネルのチャネル長より
も狭いものである。
【0018】また、本発明の表示装置は、上述のTFT
をスイッチング素子として備えた表示装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】<第1の実施の形態>以下に本発
明の第1の実施の形態について説明する。
【0020】図1に本発明の表示画素部のTFT平面図
を示し、図2に図1中のA−A線に沿ったLCDの断面
図を示し、図3に図1中のB−B線に沿ったTFTの断
面図を示す。
【0021】図1に示すように、ゲート電極2を兼ねた
ゲート信号線Gとドレイン電極10を兼ねたドレイン信
号線Dとの交差点付近に、表示電極13を接続したTF
Tが設けられている。
【0022】そのTFTのチャネルを備えた能動層は非
単結晶半導体膜である多結晶シリコン膜4からなってお
り、ゲート信号線Gと複数回交差してしる。本実施の形
態においては2回交差している場合を示す。このゲート
電極2と多結晶シリコン膜4との重畳部がチャネル7で
ある。
【0023】このチャネル7は、多結晶シリコン膜4が
第1のゲート電極2と2回交差しているので、図中にお
いて右側のチャネル7である交差部CRと左側のチャネ
ル7である交差部CLを流れる電流の向きは互いに逆方
向になっている。
【0024】第1のゲート電極2に接続された第2のゲ
ート電極11はゲート信号線Gの上方にゲート信号線G
と並行に設けられている。この第2のゲート電極11の
チャネル長方向の幅は第1のゲート電極2のチャネル長
方向の幅よりも狭くしている。
【0025】図2に示すように、石英ガラス、無アルカ
リガラス等からなる絶縁性基板1上に、Cr、Mo等の
高融点金属からなる第1のゲート電極2、SiN膜及び
SiO2膜から成る第1の絶縁膜であるゲート絶縁膜3
及び多結晶シリコン膜からなる能動層4を順に形成す
る。
【0026】その能動層4には、ゲート電極2上方のチ
ャネル7と、そのチャネル7の両側にイオン注入されて
形成されたソース5及びドレイン6とが設けられてい
る。
【0027】チャネル7の上には、ソース5及びドレイ
ン6を形成する際のイオン注入時にチャネル7にイオン
が入らないようにチャネル7を覆うマスクとして機能す
るSiO2膜から成るストッパ絶縁膜8が設けられる。
【0028】そして、ゲート絶縁膜3、能動層4及びス
トッパ絶縁膜8上の全面に、SiO 2膜、SiN膜及び
SiO2膜が積層された層間絶縁膜9を形成する。この
層間絶縁膜9は、SiO、SiN、またはアクリル等の
有機材料からなる有機膜の各単体、またはこれらのいず
れかの組み合わせの多層体からなる。
【0029】次に、その層間絶縁膜9に設けたコンタク
トホールにドレイン6に対応した位置にAl単体、ある
いはMo及びAlを順に積層するなどした金属を充填し
てドレイン電極10を形成する。このときドレイン電極
10の形成と同時にチャネル7の上方であって層間絶縁
膜9の上に第2のゲート電極11を形成する。この第2
のゲート電極11は第1のゲート電極2と接続されてお
り、第1のゲート電極2と第2のゲート電極11とは同
電位となっている。
【0030】図3に示すように、層間絶縁膜9上に設け
た第2のゲート電極11は、ゲート絶縁膜3及び層間絶
縁膜9に設けられたコンタクトホール14を介して、絶
縁性基板1上のゲート信号線Gと接続されている。ドレ
イン信号線Dは層間絶縁膜9の上に設けられている。そ
して全面に例えば有機樹脂からなる平坦化絶縁膜12を
形成する。この平坦化絶縁膜12のソース5に対応した
位置にコンタクトホールを形成し、ソース5にコンタク
トしたITO等の透明導電材料から成りソース電極を兼
ねた透明電極である表示電極13を形成する。その上に
は液晶24を配向させる配向膜15を形成する。
【0031】こうして作製されたTFTを備えた絶縁性
基板1と、この絶縁性基板1に対向した対向電極21及
び配向膜22を備えた対向基板20とを周辺をシール接
着剤23により接着し、形成された空隙に液晶24を充
填して図2に示すようなLCDが完成する。
【0032】ここで、第2のゲート電極11をホトリソ
技術により形成した際に、例えば図1中において下方
向、即ち表示電極13側にずれて、第2ゲート電極11
の下端部11aとゲート信号線G、即ち第1のゲート電
極2の下端部2aとが重畳して形成された場合について
説明する。
【0033】まず、表示電極13に接続された能動層4
のソース5の電圧VSとドレイン信号線Dに接続された
能動層4のドレイン6の電圧VDとの電圧の関係がVD
>VSの場合を考える。即ち、チャネルを流れる電流は
図1中の左側のチャネルの交差部CLにおいては上から
下方向へ流れ、右側のチャネルの交差部CRにおいては
下から上方向へ流れる。
【0034】図1中の第1のゲート電極2と能動層4と
の交差部のうち、一方の右側の交差部CRにおいては、
第1のゲート電極2の下端部2aと第2のゲート電極1
1の下端部11aとが重畳していると、ドレイン6に正
の電圧が印加されると両端部からの電界によりチャネル
とドレインとの接合部付近に強電界が生じてリーク電流
が生じてしまう。ところが他方の左側の交差部CLにお
いては、第1のゲート電極2の上端部2bと第2のゲー
ト電極11の上端部11bとが重畳していないため、強
電界は生じずリーク電流は発生しない。従って、このT
FTに接続されたTFTはその第2ゲート電極11の下
端部11aが第1ゲート電極2の下端部2aが重畳して
もリーク電流の発生を抑制することができる。
【0035】次に、表示電極13に接続された能動層の
ソースの電圧VSとドレイン信号線Dに接続された能動
層のドレイン6の電圧VDとの電圧の関係がVD<VS
の場合を考える。即ち、チャネルを流れる電流は図1中
の右側のチャネルの交差部CRにおいては上から下方向
へ流れ、左側のチャネルの交差部CLにおいては下から
上方向へ流れる。
【0036】図1中の第1のゲート電極2と能動層4と
の交差部のうち、一方の左側の交差部CLにおいては、
第1のゲート電極2の下端部2aと第2のゲート電極1
1の下端部11aとが重畳しているため、両端部間に強
電界が生じてリーク電流が生じる。ところが、他方の右
側の交差部CRにおいては、第1のゲート電極2の上端
部2bと第2の電極11の上端部11bとが重畳してい
ないと、強電界は生じずリーク電流は発生しない。従っ
てこのTFTに接続されたTFTはその第2ゲート電極
11の下端部11aが第1ゲート電極2の下端部2aが
重畳してもリーク電流の発生を抑制することができる。
【0037】このように、第1のゲート電極2と能動層
4とを複数回交差させその交差部においてチャネルを成
すようにするとともに、第1のゲート電極2と接続して
同電位の第2のゲート電極11を第1のゲート電極2及
びチャネル7の上方に設けることにより、成膜中に不純
物等が絶縁膜中に侵入することを防止できるとともに、
それによるバックチャネルの発生を防止できる。さら
に、第2のゲート電極11を形成する際に位置ずれを起
こして第1のゲート電極2とそれらの端部が重畳したと
しても強電界によるリーク電流の発生を防止することが
できる。 <第2の実施の形態>本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。
【0038】図4は本発明の第2の実施の形態を示す表
示画素部の平面図であり、図5は図4中のD−D線に沿
った平面図である。なお、図4中のC−C線に沿ったL
CD断面図は前述の図2と同じであるのでここでは省略
する。
【0039】図4に示すように、ゲート電極2を一部に
備えた複数のゲート信号線Gと複数のドレイン信号線D
とが交差しており、その交差部付近には両信号線に接続
されたTFT及びそのTFTに接続された表示電極13
が設けられている。
【0040】そのTFTのチャネルを備えた能動層は半
導体膜である多結晶シリコン膜からなっており、ゲート
信号線Gから突起しドレイン信号線Dと並行に延在して
いる第1ゲート電極2と複数回交差してしる。即ち、ド
レイン信号線Dとコンタクトした能動層4は第1ゲート
電極2に対してほぼ直交してゲート信号線Gとほぼ並行
に延在し、そしてドレイン信号線Dとほぼ並行に延在
し、更に再びゲート信号線Gに並行で能動層4と直交し
て表示電極13とコンタクトした形状である。このと
き、この第1ゲート電極2と能動層4との重畳部がチャ
ネル7である。本実施の形態においては、第1のゲート
電極2と能動層4とは2回交差している。
【0041】図5が前述の図3と異なる点は、第1のゲ
ート電極2がゲート信号線Gの一部からほぼ垂直に突起
した形状である点であり、それによって第1のゲート電
極2が図5中において第2のゲート電極11とのコンタ
クト部分から第2ゲート電極11の左端部までで途切れ
ている点である。他は図3と同じ構造で同じ材料からな
っている。
【0042】ここで、ゲート信号線Gの一部がそのゲー
ト信号線Gに対して垂直に突起した第2ゲート電極11
をホトリソ技術により形成した際に、図4中において例
えば右方向、即ちドレイン信号線D側にずれて、第2ゲ
ート電極11の右端部11rと第1のゲート電極2の右
端部2rとが重畳して形成された場合について説明す
る。
【0043】まず、表示電極13に接続された能動層4
のソース5の電圧VSとドレイン信号線Dに接続された
能動層4のドレイン6の電圧VDとの電圧の関係がVD
>VSの場合を考える。
【0044】図4中の第1のゲート電極2と能動層4と
の交差部のうち、一方の上側の交差部CUにおいては、
第1のゲート電極2の右端部2rと第2のゲート電極1
1の右端部11rとが重畳していると、両端部2r,1
1rからの電界によりチャネルとドレインとの接合部付
近に強電界が生じてリーク電流が生じる。ところが他方
の下側の交差部CDにおいては、第1のゲート電極2の
左端部2lと第2のゲート電極11の左端部11lとが
重畳していないと、強電界は生じずリーク電流は発生し
ない。従ってこのTFTに接続されたTFTはその第2
ゲート電極11の右端部11rが第1ゲート電極2の右
端部2rと重畳してもリーク電流の発生を抑制すること
ができる。
【0045】次に、表示電極13に接続された能動層4
のソース5の電圧VSとドレイン信号線Dに接続された
能動層4のドレイン6の電圧VDとの電圧の関係がVD
<VSの場合を考える。
【0046】図4中のゲート信号線Gと能動層4との交
差部のうち、一方の下側の交差部CDにおいては、第1
のゲート電極2の右端部2rと第2のゲート電極11の
右端部11rとが重畳しているため、両端部間に強電界
が生じてリーク電流が生じる。ところが、他方の上側の
交差部CUにおいては、第1のゲート電極2の左端部2
lと第2のゲート電極11の左端部11lとが重畳して
いないため、強電界は生じずリーク電流は発生しない。
従ってこのTFTに接続されたTFTはその第2ゲート
電極11の右端部11rが第1ゲート電極2の右端部2
rとが重畳してもリーク電流の発生を抑制することがで
きる。
【0047】このように、第1のゲート電極2と能動層
4とを複数回交差させその交差部においてチャネルを成
すようにするとともに、第1のゲート電極2と接続して
同電位の第2のゲート電極11を第1のゲート電極2及
びチャネル7の上方に設けることにより、成膜中に不純
物等が絶縁膜中に侵入することを防止できるとともに、
それによるバックチャネルの発生を防止できる。さら
に、第2のゲート電極11をホトリソ技術により形成す
る際に位置ずれを起こして第1のゲート電極2の端部と
第2のゲート電極の端部とが重畳したとしても強電界に
よるリーク電流の発生を防止することができる。
【0048】なお、第2のゲート電極11は層間絶縁膜
9の上に設けられており、その幅もチャネル7及びゲー
ト電極2の幅よりも小さく且つ導電層11はチャネル7
及びゲート電極2の端部と重畳しないように設けられて
いる。
【0049】なお、本発明の特許請求の範囲に記載した
「ゲート電極」は、第1のゲート電極がゲート信号線G
である場合も含めるものとする。即ち、本発明において
第1のゲート電極2は、第1の実施の形態のようにゲー
ト信号線G自体が第1のゲート電極を兼ねている場合
も、また第2の実施の形態のようにゲート信号線Gの一
部が突起してチャネル上方に延在している第1のゲート
電極の場合も意味するものとする。
【0050】また、ゲート電極を2つ備えたいわゆるダ
ブルゲート構造について説明したが、ゲート電極2と3
カ所以上で交差したいわゆるマルチゲート構造であって
も本発明の効果が得られる。
【0051】さらに、第2のゲート電極11は層間絶縁
膜上のみならず、平坦化絶縁膜上に設けても層間絶縁膜
上に設けた場合と同様の効果を得ることができる。
【0052】更にまた、第2のゲート電極と半導体膜と
の間に設ける第2の絶縁膜は、例えば各実施形態の場合
のストッパ絶縁膜、層間絶縁膜及び平坦化絶縁膜の各単
体又は複数の積層膜であれば良い。またこれらの各絶縁
膜は、SiO膜、SiN膜若しくは有機膜の各単体から
なっていても良く、または各膜を積層させた積層体から
なっていても良い。
【0053】また、本実施の形態においては、半導体膜
として多結晶シリコン膜を用いた場合について説明した
が、本発明はそれに限定されるものではなく、非晶質シ
リコン等の半導体膜でもよく、また単結晶シリコン等の
半導体膜でも良い。
【0054】また、本実施の形態においては、ゲート電
極が能動層よりも下にあるいわゆるボトムゲート型TF
Tについて説明したが、本発明はゲート電極が能動層よ
りも上にあるいわゆるトップゲート型TFTに採用して
も同様の効果がある。
【0055】また、上述の各実施の形態においては、本
発明のTFTをLCDに用いた場合について示したが、
本発明はそれに限定されるものではなく、例えば有機E
L(Electro Luminescence)表示装置のスイッチング素
子として採用することも可能であり、上述のLCDに採
用した場合の効果と同様の効果が得られる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、層間絶縁膜の上下で分
極することを防止できるため、バックチャネル発生を抑
制し閾値電圧の安定したTFTを得ることができ、更に
第2のゲート電極がホトリソ技術による形成で位置ずれ
を生じた場合でも輝点等の欠陥を低減し面内で均一な明
るさの表示の得られる表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すTFTの平面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施形態を示すLCDの断面図で
ある。
【図3】本発明の第1実施形態を示すTFTの断面図で
ある。
【図4】本発明の第2実施形態を示すTFTの平面図で
ある。
【図5】本発明の第2実施形態を示すTFTの断面図で
ある。
【図6】従来のTFTの平面図である。
【図7】従来のLCDの断面図である。
【図8】従来のLCDの断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 第1のゲート電極 4 能動層 5 ソース 6 ドレイン 7 チャネル 8 ストッパ絶縁膜 9 層間絶縁膜 11 第2のゲート電極 12 平坦化絶縁膜 13 表示電極 24 液晶 35,36 オフセット領域 38,39 LDD領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA26 JA29 JA35 JA36 JA38 JA42 JA44 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB51 JB57 JB63 JB69 KA04 KA07 KA12 KA16 KA18 MA05 MA08 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA27 MA28 MA31 MA35 MA37 MA41 NA01 NA25 NA27 PA06 QA07 5C094 AA42 AA43 BA03 BA43 CA19 DA13 EA04 5F110 AA06 AA08 BB01 BB20 DD02 DD03 EE04 EE22 EE27 EE30 FF02 FF03 GG02 GG12 GG13 GG15 GG23 GG28 GG29 HJ13 HL03 HL04 HL07 HL11 HM18 NN03 NN23 NN24 NN27 QQ11 QQ19

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に、第1のゲート電極、第
    1の絶縁膜、隣接するチャネルで電流の流れる方向が異
    なるように前記第1のゲート電極と複数箇所にて交差し
    た半導体膜、及び第2の絶縁膜を備えており、該第2の
    絶縁膜上であって少なくとも前記チャネル上方に前記第
    1のゲート電極に接続された第2のゲート電極を備え、
    該第2のゲート電極のチャネル長方向の幅が前記チャネ
    ルのチャネル長よりも狭いことを特徴とする薄膜トラン
    ジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の薄膜トランジスタをス
    イッチング素子として備えたことを特徴とする表示装
    置。
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