JP6386179B2 - 半導体装置およびその製造方法、並びに半導体装置の検査方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法、並びに半導体装置の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、SiC(炭化ケイ素)を用いたパワー半導体装置およびその製造方法、並びにパワー半導体装置の検査方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特許第3610887号公報(特許文献1)がある。この公報には、各チップに対応した位置情報をウェハの裏面の各チップの領域に捺印する第1の捺印工程と、各チップに電気的試験を行う工程と、各チップに対応した電気的試験の結果をウェハの裏面の各チップの領域に捺印する第2の捺印工程と、各チップに切りわけるダイシング工程とを有するウェハレベル半導体装置の製造方法が記載されている。
特許第3610887号公報
通常、半導体装置はウェハ状態で作製された後、ダイシングによって各チップに分割される。このため、個片化された各チップにおいては、ウェハ状態におけるその位置情報が失われるという問題があった。
上記課題を解決するために、本発明の半導体装置は、アクティブ領域と、平面視においてアクティブ領域を囲む電界緩和領域とを有しており、アクティブ領域の一部の上面上に、ウェハ状態における位置情報が付された、樹脂材料からなる識別マークが形成されている。
また、本発明の半導体装置の製造方法は、ウェハ状態の各チップのそれぞれに設けられた第1領域に、第1樹脂材料によってウェハ状態における位置情報を示す識別マークを形成する工程と、ウェハ状態の各チップのそれぞれに設けられた、第1領域とは異なる第2領域に、第2樹脂材料を形成する工程とを含み、第2樹脂材料の粘度は、第1樹脂材料の粘度よりも高い。
また、本発明の半導体装置の検査方法は、ウェハから分離され、ウェハ状態における位置情報を有するチップを準備する工程を含む。さらに、チップに形成された半導体装置に対して電気的試験を実施する工程と、電気的試験により得られた半導体装置の特性情報を、ウェハ状態におけるチップの位置情報と共に、データベースに保存する工程と、データベースに保存された半導体装置の特性情報およびチップの位置情報を出力する工程とを含む。
本発明によれば、ウェハから各チップへ個片化した後であっても、ウェハ状態における各チップの位置情報を把握することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
実施例による半導体装置の一例を示す要部平面図である。 実施例による半導体装置に付される識別マークの一例を示す図である。 実施例による半導体装置の一例を示す要部断面図(図1のX1−X2線に沿った断面図)である。 実施例による半導体装置の他の例を示す要部断面図(図1のX1−X2線に沿った断面図)である。 実施例による半導体装置の製造工程の一例を示すプロセスフロー図である。 実施例による半導体装置の製造工程の一例を示す要部断面図である。 図6に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図7に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図8に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図9に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図10に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図11に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図12に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図13に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図14に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図15に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図16に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図17に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 図18に続く、半導体装置の製造工程を示す要部断面図である。 実施例による半導体装置の検査工程の一例を示すプロセスフロー図である。 実施例による半導体装置の検査工程の一例を示す模式図である。 図21に続く、半導体装置の検査工程を示す模式図である。 図22に続く、半導体装置の検査工程を示す模式図である。 図22に続く、半導体装置の検査工程の他の例を示す模式図である。 図23または図24に続く、半導体装置の検査工程を示す模式図である。 図25に続く、半導体装置の検査工程を示す模式図である。 実施例による半導体装置の検査工程後のデータ処理の一例を示すプロセスフロー図である。 実施例による半導体装置の検査工程の他の例を示すプロセスフロー図である。
以下の実施の形態において、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
また、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、以下の実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す場合もある。また、以下の実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。以下、本実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
なお、ここで使用する「+」および「−」は、導電型がn型またはp型の相対的な不純物濃度を表記した符号であり、例えば「n」、「n」、「n」、「n++」の順にn型不純物の不純物濃度が高いことを意味し、同様に、「p」、「p」、「p」、「p++」の順にp型不純物の不純物濃度が高いことを意味する。
まず、本発明に先立って本発明者らによって検討されたパワー半導体装置について説明する。
SiC(炭化ケイ素)を用いたパワー半導体装置(以下、SiCパワー半導体装置と記す。)は、Si(シリコン)を用いたパワー半導体装置(以下、Siパワー半導体装置と記す。)と比較して、同耐圧において、素子のオン抵抗の低抵抗化が可能である。これは、SiC(炭化ケイ素)の絶縁破壊強度がSi(シリコン)の絶縁破壊強度の約10倍であるため、空乏層の幅が約10分の1となり、これにより、ドリフト層となるエピタキシャル層を薄くできることに起因している。
そのため、SiCパワー半導体装置は、Siパワー半導体装置よりも、オン動作時の発熱を抑えて導通損失を低く保つことが可能である。
しかしながら、結晶品質が完全でないSiCパワー半導体装置を作製すると、Siパワー半導体装置に比べて製造歩留りが下がるという問題が生じる。また、結晶欠陥とは別に、製造プロセスで生じた欠陥によって不良となるSiCパワー半導体装置も存在する。そこで、SiCパワー半導体装置の製造歩留りを上げるためには、SiCパワー半導体装置の不良の原因が結晶欠陥起因なのか、製造プロセス起因なのかを区別する必要がある。そのためには、ウェハ状態でSiCパワー半導体装置を作製し、ダイシングによって各チップに分割した後も、ウェハ状態におけるその位置情報を認識する必要がある。
この対策として、例えば前記特許文献1に記載されたウェハレベル半導体装置の製造方法がある。しかしながら、前記特許文献1に開示された方法では、ウェハの裏面の各チップ領域に、各チップに対応した位置情報を捺印するため、チップを実装基板にマウントした後では、その位置情報が読み取れなくなってしまう。
また、ウェハの表面の各チップ領域の電界緩和領域に、各チップに対応した位置情報を形成することも可能である。しかし、SiCパワー半導体装置では、Siパワー半導体装置に比べて、電界緩和領域の電界強度が大きくなるため、SiCパワー半導体装置では、Siパワー半導体装置に塗布した樹脂材料よりも電界強度が高く、かつ厚い樹脂材料が電界緩和領域に塗布される。そのため、ウェハの表面の各チップ領域の電界緩和領域に位置情報が形成されると、その位置情報が読み取れなくなってしまう。
≪半導体装置の構造≫
本実施例による半導体装置の構造について図1〜図4を用いて説明する。図1は、本実施例による半導体装置の一例を示す要部平面図である。図2は、本実施例による半導体装置に付される識別マークの一例を示す図である。図3は、本実施例による半導体装置の一例を示す要部断面図(図1のX1−X2線に沿った断面図)である。図4は、本実施例による半導体装置の他の例を示す要部断面図(図1のX1−X2線に沿った断面図)である。
本実施例による半導体装置は、SiC(炭化ケイ素)からなる半導体基板に形成されたパワー半導体装置であり、図1には、半導体ウェハをダイシングして個片化することにより得られた1つの半導体チップの要部平面を示している。なお、図1に示す構造体には、ショットキーバリアダイオードを例示しているが、他のデバイスにも適用可能である。
図1に示すように、半導体チップ1の中央部がアクティブ領域2であり、アクティブ領域2の外周部と重なって、その周囲を囲むように第1樹脂領域3が設けられている。さらに、アクティブ領域2内には第2樹脂領域4が設けられており、第2樹脂領域4内には、各半導体チップ1のウェハ状態における位置情報が付された識別マーク5が、樹脂材料により形成されている。
図1に示す識別マーク5として、数字「13」を例示したが、必ずしも数字に限定されるものではない。例えば図2に示すように、バーコードBCであってもよい。また、図1に示す半導体チップ1には、第2樹脂領域2および識別マーク5をそれぞれ1つしか有していないが、2つ以上有してもよい。
図3は、半導体装置の一例を示す要部断面図である。
本実施例による半導体装置は、SiC(炭化ケイ素)からなる半導体基板であるSiC基板101を有している。SiC基板101はn型不純物(例えばN(窒素))を含んでいる。
SiC基板101は、主面(表面、第1主面)と、主面と反対側の裏面(第2主面)とを有する。SiC基板101の裏面には、SiC基板101よりも不純物濃度の高いn型不純物が導入されたn++型の半導体領域であるコンタクト領域103が形成されている。さらに、コンタクト領域103に接して、裏面電極102が形成されている。裏面電極102は、例えばSiC基板101の裏面から外側に向かって、Ti(チタン)膜、Ni(ニッケル)膜およびAu(金)膜を順次堆積した積層膜からなる。SiC基板101の裏面にコンタクト領域103を形成したことにより、裏面電極102とSiC基板101とはオーミックに接合される。
SiC基板101の主面には、エピタキシャル成長法により形成されたエピタキシャル層EPIが形成されている。そして、このエピタキシャル層EPIには、SiC基板101よりも不純物濃度の低いn型不純物(例えばN(窒素)またはP(リン))が導入されたn型の半導体領域であるドリフト層104が形成されている。SiC基板101およびドリフト層104のそれぞれの厚さは、所望の耐圧によって決まる。例えば3.3kV耐圧仕様の半導体チップ1であれば、ドリフト層104の厚さは、25〜35μm程度となる。
第1樹脂領域3のエピタキシャル層EPIの上面には、p型不純物(例えばAl(アルミニウム)またはB(ホウ素))が導入されたp型の半導体領域である電界緩和領域105が形成されている。電界緩和領域105の上面上には、絶縁膜からなる第1層間膜106aが形成されている。
アクティブ領域2には、ドリフト層104の上面と電界緩和領域105の上面の一部とに接して表面電極107が形成されている。表面電極107は、ドリフト層104の上面から外側に向かってTi(チタン)膜、TiN(窒化チタン)膜およびAl(アルミニウム)膜を順次堆積した積層膜からなる。Ti(チタン)に代わり、Ni(ニッケル)、Mo(モリブデン)またはW(タングステン)などを用いることもできる。図3では、表面電極107の端部は第1層間膜106a上に乗り上がる構造となっているが、乗り上がらない構造としてもよい。
さらに、第1層間膜106aと表面電極107の外周部とを覆うように、絶縁膜からなる第2層間膜106bが形成されている。
さらに、第2層間膜106bの上面および側面を覆うように、第1樹脂材料からなる第1保護膜108が形成されており、第1保護膜108には、アクティブ領域2において表面電極107の上面の中央部が露出するように、アクティブ開口部110が形成されている。第1保護膜108の厚さは、例えば9μm程度である。
また、アクティブ領域2において表面電極107の上面の一部領域である識別パターン領域109(図1に示す第2樹脂領域4)に、第1樹脂材料からなる識別マーク5が形成されている。第1樹脂材料にアクティブ開口部110を形成すると同時に、識別パターン領域109の第1樹脂材料に識別マーク開口部111を形成することによって、識別マーク5は形成される。
図4に示すように、第1保護膜108の上面上に第2樹脂材料からなる第2保護膜112を塗布することもできる。第2樹脂材料の粘性は、第1樹脂材料の粘性よりも高く、その厚さは、例えば100μm程度である。また、第2保護膜112の上面上に、絶縁材料からなる第3、第4保護膜をさらに形成してもよい。
電界緩和領域105の上面上には、第1保護膜108に加えて、第1保護膜よりも電界強度が高く、かつ厚い第2保護膜112を形成することが望ましい。これは以下の理由による。すなわち、SiC(炭化ケイ素)を用いた半導体装置によってモジュールを作製する際、一般的にはモジュール内をゲル材料で封止して、大気中での放電を防止している。しかし、SiC(炭化ケイ素)を用いた半導体装置では、その優れた耐電圧特性から、Si(シリコン)を用いた半導体装置よりも素子内部電界強度が大きくなるため、電界緩和領域におけるSiC(炭化ケイ素)の表面付近の電界強度も大きくなる。そのため、電界強度が高く、かつ十分な厚さの保護膜が電界緩和領域の上方に形成されていない場合は、ゲル材料内の絶縁破壊強度が大きくなり、ゲル材料が破壊してしまう。
本実施例によるアクティブ領域110には、ドリフト層104の上面に不純物領域を形成しないショットキーバリアダイオードを記載したが、これに限定されるものではない。例えばアクティブ領域に離散的にp型不純物を形成したジャンクションバリアショットキーダイオード、アクティブ領域にチャネル領域を形成し、その上方にゲート電極を形成する電界効果トランジスタ、さらには裏面にp型領域を形成したIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの、他のデバイスを形成することもできる。
また、電界緩和領域105は、例えばフローティング・フィールド・リミッティング・リング(Field Limiting Ring:FLR)構造、またはジャンクション・ターミネーション・エクステンション(Junction Termination Extension:JTE)構造などである。
このように、本実施例による半導体装置は、アクティブ領域2内に、各半導体チップ1のウェハ状態における位置情報が付された識別マーク5が、第1保護膜108を構成する第1樹脂材料により形成されている。これにより、半導体チップ1を実装基板にマウントして裏面が見えない場合、または電界緩和領域105の上面上に透過性の悪い第1樹脂材料または第2樹脂材料を塗布した場合であっても、識別マーク5の目視が可能となる。その結果、半導体チップ1に不良が生じた際に、ウェハ状態における情報を把握して不良原因の解析を実施することができる。
≪半導体装置の製造方法≫
本実施例による半導体装置の製造方法について図5〜図19を用いて工程順に説明する。図5は、本実施例による半導体装置の製造工程を示すプロセスフロー図である。図6〜図19は、本実施例による半導体装置の製造工程の一例を示す要部断面図である。
(工程S101)
まず、図6に示すように、n型不純物(例えばN(窒素))が添加された4H−SiCからなるn型のSiC基板(この段階では半導体ウェハと称する平面略円形状の半導体の薄板)101を用意する。続いて、SiC基板101の主面上に、エピタキシャル成長法を用いて、SiC(炭化ケイ素)のエピタキシャル層EPIからなるn型のドリフト層104を形成する。
(工程S102)
次に、図7に示すように、ドリフト層104の上面上にフォトレジスト膜113を塗布する。続いて、図8に示すように、フォトレジスト膜113をパターニングする。
次に、図9に示すように、フォトレジスト膜113をマスクとして、ドリフト層104の上面にp型不純物(例えばAl(アルミニウム)またはB(ホウ素))をイオン注入することにより、p型の半導体領域である電界緩和領域105を形成する。なお、電界緩和領域105を形成する際の不純物の注入深さは、例えば1μm程度である。その後、アッシングなどによってフォトレジスト膜113を除去する。
(工程S103)
次に、アクティブ領域に所望するデバイスを形成する。
(工程S104)
次に、図10に示すように、SiC基板101の裏面にn型不純物(例えばN(窒素)またはP(リン))をイオン注入することにより、n++型の半導体領域であるコンタクト領域103を形成する。
(工程S105)
次に、図11に示すように、不純物活性化アニールのキャップ材としてC(炭素)膜114を堆積した後、不純物活性化アニールを施す。この不純物活性化アニールの温度は、例えば1,600〜1,800℃程度である。その後、C(炭素)膜114をプラズマアッシングなどにより除去した後、ドリフト層104および電界緩和領域105の清浄な上面を得るために、ドリフト層104および電界緩和領域105の上面に熱酸化法により酸化膜を形成した後、この酸化膜を除去する。
(工程S106)
次に、図12に示すように、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法などにより、SiO(酸化シリコン)からなる第1絶縁膜115を形成する。その後、図13に示すように、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチング法などにより第1絶縁膜115をパターニングして、電界緩和領域105の上面上に第1層間膜106aを形成する。
(工程S107)
次に、図14に示すように、金属膜107Aを形成する。金属膜107Aは、例えばスパッタリング法などにより、Ti(チタン)膜、TiN(窒化チタン)膜およびAl(アルミニウム)膜を順次堆積した積層膜からなる。Ti(チタン)の代わりとして、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)またはW(タングステン)などを用いることができる。その後、図15に示すように、フォトレジスト膜をマスクとしてドライエッチング法などにより金属膜107Aをパターニングして、表面電極107を形成する。表面電極107の外周部は、第1層間膜106a上に乗り上がる構造または乗り上がらない構造のいずれであってもよい。
(工程S108)
次に、図16に示すように、例えばCVD法などにより、SiO(酸化シリコン)からなる第2絶縁膜116を形成する。第2絶縁膜116の厚さは、例えば5μm程度である。その後、図17に示すように、フォトレジスト膜をマスクとしたドライエッチング法などにより第2絶縁膜116をパターニングして、第2層間膜106bを形成する。これにより、電界緩和領域105の上方および表面電極107の外周部を第2層間膜106bにより覆い、表面電極107の中央部を露出する開口部106cを形成する。
(工程S109)
次に、図18に示すように、例えばスピンコートなどを用いて第1樹脂材料108Aを塗布する。その後、図19に示すように、フォトリソグラフィーにて第1樹脂材料108Aをパターニングして、第1保護膜108を形成する。これにより、電界緩和領域105の上方および表面電極107の外周部の上方、すなわち第2層間膜106bを第1保護膜108により覆い、表面電極107の中央部を露出するアクティブ開口部110を形成する。同時に、アクティブ領域2内の識別パターン領域109において、表面電極107の一部を露出する識別マーク開口部111を形成することにより、識別パターン領域109に識別マーク5を形成する。識別マーク5は、例えば図1に示した数字、または図2に示したバーコードなどである。
その後、図4に示したように、第1保護膜108の上面上に第2樹脂材料を、例えばディスペンサなどを用いて塗布し、第2樹脂材料からなる第2保護膜112を形成する。第2樹脂材料は、第1樹脂材料108Aよりも粘度が高く、局所的に厚く塗ることが可能であり、その厚さは、例えば100μm程度である。
(工程S110)
次に、図4に示したように、SiC基板101の裏面に、裏面電極102を形成する。裏面電極102は、例えばSiC基板101の裏面から外側に向かって、Ti(チタン)膜、Ni(ニッケル)膜およびAu(金)膜を順次堆積した積層膜からなる、
以上の製造工程により、半導体ウェハの主面上の各半導体チップにそれぞれ半導体装置が略完成する。
≪半導体装置の検査方法≫
本実施例による半導体装置の検査方法について図20〜図27を用いて工程順に説明する。図20は、本実施例による半導体装置の検査工程の一例を示すプロセスフロー図である。図21〜図26は、本実施例による半導体装置の検査工程の一例を示す模式図である。図27は、本実施例による半導体装置の検査工程後のデータ処理の一例を示すプロセスフロー図である。
(工程S201)
図21に示すように、SiC(炭化ケイ素)からなる半導体ウェハであるSiCウェハ402を、測定機403と制御装置404とを用いて欠陥をマッピングし、そのデータをデータベース401に保存する。図21中、符号CAはカメラを示し、符号LIは光(視野領域)を示す。
(工程S202)
例えば前述した本実施例による半導体装置の製造方法に基づいて、SiCウェハ402の主面上の各チップ形成領域にそれぞれ半導体装置を作製する。この時、ドリフト層(例えば図6に示すドリフト層104)を形成した後に、再び工程S201を実施して、欠陥をマッピングし、そのデータをデータベース401に保存してもよい。さらに、半導体装置を作製する過程でできたSiCウェハ402のキズまたはパターン欠けといった情報をデータベース401に保存する。
(工程S203)
図22に示すように、測定機405と制御装置406とを用いて、SiCウェハ402の主面上の各チップ形成領域にそれぞれ形成された半導体装置の電気的特性を測定し、そのデータをデータベース401に保存する。図22中、符号PRはプローブ(探針)を示す。
(工程S204)
ダイシングによりSiCウェハ402から各半導体チップに個片化する。ダイシングにより生じた半導体チップのキズなどの情報をデータベース401に保存する。
(工程S205)
各半導体チップにそれぞれ形成された半導体装置の電気的試験を実施する。図23に示すように、単一半導体チップ407の電気的試験では、測定機408と制御装置409とを用いて、半導体チップ407に形成された半導体装置の電気的特性を測定し、そのデータをデータベース401に保存する。
複数の半導体チップ407を同時に測定する場合には、例えば図24に示すように、複数の半導体チップ407を実装基板410に実装して、測定機411と制御装置412とを用いて、各半導体チップ407にそれぞれ形成された半導体装置の電気的特性を測定し、そのデータをデータベース401に保存する。
(工程S206)
図25に示すように、半導体チップ407内に形成された識別マーク413を確認し、半導体チップ407のウェハ状態での位置とともに工程S205で得られた試験結果をデータベース401に保存する。この際、識別マーク413の確認は目視でもよいが、自動認識装置414と制御装置415とを用いてもよい。
その後、前述した工程S201〜工程S206で得られた情報は出力媒体によって出力されることで確認することができる。例えば図26に示すように、出力媒体416の画面に、ウェハ状態における不良品チップの位置および良品チップの位置を示した半導体ウェハの画像417を表示する。ここで、不良品チップの試験結果とウェハ状態における位置とを照合させることで、不良原因を特定することができる。
検査が終了した後は、図27に示すように、全ての半導体ウェハの情報が保存されているデータベース418に、さらに、1枚の半導体ウェハのデータを保存する。データベース418に保存されたデータは、例えば図26に示した出力システムを用いて出力することができる。
このように、本実施例による半導体装置の検査方法は、半導体チップに個片化した後に不良が生じたとしても不良原因を特定することができるので、効率良く半導体装置の製造歩留りを上げることができる。
≪半導体装置の検査方法の他の例≫
次に、本実施例による半導体装置の検査方法の他の例について図28を用いて説明する。図28は、本実施例による半導体装置の検査工程の他の例を示すプロセスフロー図である。
全ての半導体ウェハの情報が保存されているデータベース418のデータを、検査中に用いるデータベース401に出力する。その後、工程201〜工程204は、前述した図20を用いて説明した工程201〜工程204と同様に行う。その後、工程S205の電気的試験を実施するする前に、データベース401の情報を図26に示した出力システムを用いて出力し、不良品チップと良品チップとを選別する。ここでは、検査中の半導体ウェハの情報に加えて、データベース418に蓄積された全ての情報が反映される。その後、良品チップと判断された半導体チップのみ、工程S205の電気的試験および工程S206の位置照合が実施される。
このように、不良品チップの電気的試験を実施しないので、半導体装置の検査時間を短縮することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 半導体チップ
2 アクティブ領域
3 第1樹脂領域
4 第2樹脂領域
5 識別マーク
101 SiC基板
102 裏面電極
103 コンタクト領域
104 ドリフト層
105 電界緩和領域
106a 第1層間膜
106b 第2層間膜
106c 開口部
107 表面電極
107A 金属膜
108 第1保護膜
108A 第1樹脂材料
109 識別パターン領域
110 アクティブ開口部
111 識別マーク開口部
112 第2保護膜
113 フォトレジスト膜
114 C(炭素)膜
115 第1絶縁膜
116 第2絶縁膜
401 データベース
402 SiCウェハ
403 測定機
404 制御装置
405 測定機
406 制御装置
407 半導体チップ
408 測定機
409 制御装置
410 実装基板
411 測定機
412 制御装置
413 識別マーク
414 自動認識装置
415 制御装置
416 出力媒体
417 半導体ウェハの画像
418 データベース
BC バーコード
CA カメラ
EPI エピタキシャル層
LI 光(視野領域)
PR プローブ(探針)

Claims (11)

  1. 第1導電型の炭化ケイ素からなる基板と、
    前記基板の主面上に形成された前記第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の上面に形成されたアクティブ領域と、
    平面視において前記アクティブ領域を囲んで、前記半導体層の上面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型の電界緩和領域と、
    前記電界緩和領域の上方に形成された、第1樹脂材料からなる第1厚さの第1保護膜と、
    を有し、
    前記アクティブ領域の一部の上面上に、ウェハ状態における位置情報が付された、前記第1樹脂材料からなる識別マークが形成され
    前記第1保護膜の上面上に、第2樹脂材料からなる前記第1厚さよりも厚い第2厚さの第2保護膜が形成されており、
    前記第2樹脂材料の粘度は、前記第1樹脂材料の粘度よりも高い、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記識別マークは、平面視において縞模様状の複数の線からなる、半導体装置。
  3. (a)ウェハの主面側に、第1樹脂材料を塗布する工程、
    (b)前記第1樹脂材料を加工して、前記ウェハの各チップ領域のそれぞれに設けられた第1領域に、ウェハ状態における位置情報を示す識別マークを形成し、前記ウェハの各チップ領域のそれぞれに設けられた、前記第1領域とは異なる第2領域に、第1保護膜を形成する工程、
    (c)前記第2領域の前記第1保護膜の上面上に、第2樹脂材料からなる第2保護膜を形成する工程、
    を含み、
    前記第2樹脂材料の粘度は、前記第1樹脂材料の粘度よりも高い、半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1樹脂材料は、スピンコートを用いて塗布され、前記第2樹脂材料は、ディスペンサを用いて塗布される、半導体装置の製造方法。
  5. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第2領域は、前記ウェハの各チップ領域の外周部である、半導体装置の製造方法。
  6. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(c)工程の後、
    (d)前記ウェハから複数のチップを個々に分離する工程
    をさらに含む、半導体装置の製造方法。
  7. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ウェハは、炭化ケイ素からなる、半導体装置の製造方法。
  8. (a)ウェハから分離され、ウェハ状態における位置情報を有するチップを準備する工程、
    (b)前記チップに形成された半導体装置に対して電気的試験を実施する工程、
    (c)前記電気的試験により得られた前記半導体装置の特性情報を、ウェハ状態における前記チップの前記位置情報と共に、データベースに保存する工程、
    (d)前記データベースに保存された前記半導体装置の前記特性情報および前記チップの前記位置情報を出力する工程、
    を含み、
    前記半導体装置は、
    第1導電型の炭化ケイ素からなる基板と、
    前記基板の主面上に形成された前記第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の上面に形成されたアクティブ領域と、
    平面視において前記アクティブ領域を囲んで、前記半導体層の上面に形成された前記第1導電型と異なる第2導電型の電界緩和領域と、
    前記電界緩和領域の上方に形成された、第1樹脂材料からなる第1厚さの第1保護膜と、
    を有し、
    前記アクティブ領域の一部の上面上に、ウェハ状態における位置情報が付された、前記第1樹脂材料からなる識別マークが形成され、
    前記第1保護膜の上面上に、第2樹脂材料からなる前記第1厚さよりも厚い第2厚さの第2保護膜が形成されており、
    前記第2樹脂材料の粘度は、前記第1樹脂材料の粘度よりも高い、半導体装置の検査方法。
  9. 請求項8記載の半導体装置の検査方法において、
    前記(a)工程の前に、
    (e)前記ウェハが有する欠陥の位置をデータベースに保存する工程
    をさらに含み、
    前記(c)工程で、前記ウェハが有する前記欠陥の位置を出力する、半導体装置の検査方法。
  10. 請求項8記載の半導体装置の検査方法において、
    前記チップの前記位置情報は、前記チップの主面側に塗布された第1樹脂材料によって形成される、半導体装置の検査方法。
  11. 請求項8記載の半導体装置の検査方法において、
    前記ウェハは、炭化ケイ素からなる、半導体装置の検査方法。
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