JP6385803B2 - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP6385803B2
JP6385803B2 JP2014231183A JP2014231183A JP6385803B2 JP 6385803 B2 JP6385803 B2 JP 6385803B2 JP 2014231183 A JP2014231183 A JP 2014231183A JP 2014231183 A JP2014231183 A JP 2014231183A JP 6385803 B2 JP6385803 B2 JP 6385803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
piston
dead center
lip ring
bent portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014231183A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016094880A (ja
Inventor
奥田 亨
亨 奥田
永敏 小林
永敏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd
Priority to JP2014231183A priority Critical patent/JP6385803B2/ja
Publication of JP2016094880A publication Critical patent/JP2016094880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6385803B2 publication Critical patent/JP6385803B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Compressor (AREA)

Description

本発明は、圧縮機に関する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1がある。特許文献1にはピストン本体とシリンダ内面との間をシールするリップリングを備えたロッキングピストンが記載されている。
特開2013−253698号公報
特許文献1のリップリングの屈曲部の厚さは、周方向の位置によらず一定である。ピストンがシリンダ内を揺動する揺動型圧縮機において圧縮行程時にピストンがシリンダに対して傾斜すると、リップリングにかかる応力は周方向の位置によって不均衡になる。そのため、特に大きな応力がかかるリップリングの屈曲部の厚さが周方向に位置によらず一定だと、特定の部分にのみ大きな応力がかかり、リップリングの寿命を向上させることができなかった。一方、リップリングの屈曲部の厚さを全周にわたって厚くした場合、屈曲部の剛性が高くなりすぎてしまい、シール性を向上させることができない。
上記問題点に鑑み、本発明はリップリングのシール性を維持しつつ、リップリングの寿命向上を実現した圧縮機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明は、シリンダ内を往復動するピストンと、前記ピストンに形成されたシール溝にはめ込まれるシール部材とを備え、前記シール部材は、前記シール溝にはめ込まれる底部と、前記ピストンの外側に設けられた側部と、前記底部と前記側部とを接続する屈曲部とを有し、前記屈曲部の厚さを周方向に位置によって異ならせることを特徴とする圧縮機を提供する。
本発明によれば、リップリングのシール性を維持しつつ、リップリングの寿命向上を実現した圧縮機を提供することができる。
本発明の実施例に係る圧縮機の断面図である。 本発明の実施例に係る圧縮部の動作を示したである。 本発明の実施例に係るリップリングの拡大図である。 本発明の実施例に係るリップリングにかかる応力の解析結果を示した図である。
以下、本発明に係る圧縮機の実施例を、図を用いて説明する。
図1は本発明の実施例による圧縮機の横断面図である。本実施例ではモータと圧縮部を一体に形成した圧縮機を例に挙げて説明する。
駆動源としての電動モータ(モータ部)1は、駆動軸2と一体に形成されているロータ3、ステータ4、モータコイル5、モータハウジング6等で形成されている。モータコイル5に給電されることにより駆動軸2が回転する。駆動軸2は、モータハウジング6の外部へ貫通しており、モータハウジング6の外部において駆動軸2には、キー溝7が設けられておりそこにキー8が入り電動モータ1の回転力を偏心部としてのエキセントリック9に伝えている。ベアリング10に対し、偏心した位置にエキセントリック9を介して電動モータ1の回転軸を取り付けられることにより、電動モータ1の回転運動がベアリング10の偏心運動に変換され、ピストンの往復運動(揺動運動)に変換される。
連接棒11の上面側のシール溝にはピストン体とシリンダ14との間をシールするシール部材としてのリップリング13が押え12を用いて取付けられており、シリンダ14内を往復運動するピストン体を構成している。リップリング13は、連接棒11とシリンダ14との間を気密にシールしている。リップリング13は、シール溝にはめ込まれる底部と、ピストン体を外周面に設けられる側部と、側部と底部とを接即し、屈曲した形状の屈曲部から構成される。リップリングは側部の内周面からシリンダ14内の圧縮空気の圧力を受けることに寄り、側部が外側に開き、ピストンとシリンダ14との間をシールする。
上述のピストン体は、ピストンが連接棒11に固定されたタイプの揺動式であり、圧縮行程、吸入行程時において、シリンダ14内を揺動しながら往復動する。このとき、図2に示すようにピストン体とピストン体に装着されたリップリング13はピストンの揺動に伴い、電動モータの軸線方向から見て左右方向に傾斜しながら往復動する。
クランクケース15は、電動モータ1によって駆動される圧縮部を覆っている。クランクケース15の上部にシリンダ14、吸込み弁16aと吐出し弁16bを有する空気弁組16、吐出し口17と吸込み口18を有するシリンダヘッド19が取付けられ、圧縮部を構成している。
図2を用いて、本実施例における圧縮部の動作について説明する。ピストンがシリンダ14内の最も下にある位置(最もシリンダヘッド19から離れた位置)を下死点といい、最も上にある位置(最もシリンダヘッド19に近い位置)を上死点という。圧縮部はモータ1の駆動軸が回転すると、連接棒11とリテーナ12により構成されたピストンがシリンダ14内を下死点と上死点との間を往復動することにより、外部からシリンダ14内に空気を吸い込む吸入行程とシリンダ14内に吸込んだ空気を圧縮する圧縮工程を繰り返し行う。圧縮部における吸入工程では、ピストンが上死点から下死点に移動するに伴い、シリンダヘッド19に設けた外気吸込み口18より外気を吸込む。吸込んだ外気は上述の空気弁組16の有する吸込み弁16aを通過しシリンダ14内へ入る。圧縮行程では、ピストンが下死点から上死点に移動するに伴い、吸込んだ外気をシリンダ14内にて圧縮し、上述の空気弁組16の有する吐出し弁16bを通過し、上述のシリンダヘッド19の有する吐出し口17より圧縮空気として取り出す。取り出された圧縮空気は貯留タンク等に貯留される。
電動モータ1が回転するとエキセントリック9も回転し連接棒11の大端部が駆動軸2から偏心した状態で回転する。ピストン体が連接棒11と一体となった揺動式ピストンの場合、ピストン体は上下運動に伴いしながら電動モータ1の軸線方向から見て左右方向に傾斜する。ピストン体の傾斜に連動して、リップリング13も軸線方向から見て左右方向に傾斜する。
シリンダ14内の圧力が上昇する圧縮行程とリップリング13上面に荷重が作用する。そのため、圧縮工程においてリップリング13にかかる応力がとくに上昇するため、リップリング13の寿命を向上させるためには圧縮行程時にリップリング13にかかる応力を考慮する必要がある。
ここで、図2に示すように圧縮行程において、ピストン体、リップリング13が下(シリンダヘッド19から遠ざかる側)に傾斜する部分を突込み側、上(シリンダヘッド19に近づく側)に傾斜する部分を反突込み側と定義する。
リップリング13に作用する応力について図4を用いて説明する。
図4にリップリング13にかかる応力をFEM解析したものを示す。突込み側と反突込み側の応力について、それぞれ、内周面の曲率半径を1mm、0.5mmとしたものについて計算した。色が薄くなっている部分は高い応力がかかっている部分である。突込み側は屈曲部の外周面の応力を主応力として示し、反突込み側は屈曲部の内周面の応力を応力として示している。なお、内周面の曲率半径が大きいほど、屈曲部の厚さは厚くなる。
リップリング13が揺動することによって圧縮工程においては突込み側の屈曲部の外周面が伸ばされるため引張応力が作用する。他方、反突込み側の屈曲部の内周面も伸ばされるため引張応力が作用する。
図4に示す通り、突込み側では、内周面の曲率半径を大きくし、屈曲部の厚さを厚くしたほうが屈曲部に作用する応力を軽減することができることがわかった。一方、反突込み側では内周面の曲率半径を小さくし、屈曲部の厚さを薄くしたほうが屈曲部の応力を軽減することができることがわかった。
そこで、本実施例では、図3に示すようにリップリング13の周方向の位置によって屈曲部の厚さを異ならせるようにした。リップリング13の突込み側は、屈曲部の厚さを厚くすることで、リップリング13がシリンダ14の壁面から応力を受けても屈曲しにくくなるようにした。一方、リップリング13の反突込み側は、屈曲部の厚さを薄くすることにより、シリンダ14の壁面から応力を受けたときに屈曲しやすくなるようにした。
これにより、圧縮行程においてピストン体とリップリング13がシリンダ14に対して傾斜したとき、リップリング13がシリンダ14の壁面からの応力を受けて、反突込み側に寄るように移動する。そのため、突込み側では、シリンダ14の壁面からの応力を低減させることができ、屈曲部の外周面が引っ張られないようにすることができる。一方、反突込み側では、シリンダ14内部の圧縮空気の圧力に対してシリンダ14の壁面からの応力が大きくなるようにして、屈曲部の内周面が広がりすぎないようにした。このようにすることで、圧縮行程において引張応力が大きくなりやすい突込み側の屈曲部の外周面と反突込み側の内周面の応力を低減することができ、リップリング13の寿命を向上差得ることができる。
ここで、本実施例では、突込み側の屈曲部の厚さを反突込み側の屈曲部の厚さよりも大きくする例について説明してきたが、突込み側の屈曲部の剛性が反突込み側の屈曲部の剛性よりも高くなり、圧縮行程時にリップリングが反突込み側に寄れば厚さを変えなくてもよい。例えば、突込み側と反突込み側とを同じ厚さにし、突込み側を反突込み側より剛性の高い材質で形成してもよい。
本実施例では突込み側と反突込み側とで屈曲部の厚さを変えて剛性を異ならせた場合、圧縮行程において、シリンダヘッド19(上死点側)に遠ざかるように傾斜する部分(突込み側)の屈曲部の厚さとシリンダヘッド19(上死点側)に近づくように傾斜する部分(反突込み側)の屈局部の厚さが急激に変化しないように滑らかな形状になるように形成した。本発明はこれに限らず、屈曲部の厚さが急激に変化するように形成してもよいし、シリンダヘッド19(上死点側)に遠ざかるように傾斜する部分またはシリンダヘッド19(上死点側)に近づくように傾斜する部分の一部だけを他の部分と屈曲部の厚さを異ならせるようにしてもよい。
本実施例におけるリップリング13を製作する方法について説明する。一般的にリップリングを製作する方法としては、素材を切削加工で希望の形状にする方法や、中空の円盤状に切削した後、加熱しながらプレスのように凹凸の型に挟み込んで希望の形状にする方法があるが、本発明の形状にするためには後者が有効である。すなわち、凸の型(内側の形状を決定する型)のR(曲率半径)を周方向で一様でない形状に加工すれば可能となる。ただし中空の円盤状に切削した板厚よりも厚くすることは不可能であるため、突込み側の屈曲部の内周面のR(曲率半径)の最大値は板厚となる。
以上より、本実施例によれば、リップリング13の周方向における厚さを異なるように形成し、突込み側の屈曲部の厚さを反突込み側の屈曲部の厚さよりも大きくなるように形成することにより、リップリング13の寿命を向上させることができる。また、リップリング13全体を厚く形成する必要がなくなるため、リップリング13の側部が外側に開きにくくなることがなく、シール性を低下させずにリップリング13の寿命を向上させることができる。
本実施例にて説明したリップリング13の形状は本実施例で説明した往復動圧縮機に限らず、真空ポンプ等にも適用でき、電動モータを用いた様々な機械において信頼性の確保に大きく寄与する。
これまで説明してきた実施例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されない。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 電動モータ
2 駆動軸
3 ロータ
4 ステータ
5 モータコイル
6 モータハウジング
7 キー溝
8 キー
9 エキセントリック
10 ベアリング
11 連接棒
12 リテーナ
13 リップリング
14 シリンダ
15 クランクケース
16 空気弁組
16a 吸込み弁
16b 吐出し弁
17 吐出し口
18 吸込み口
19 シリンダヘッド

Claims (2)

  1. シリンダ内を往復動するピストンと、
    前記ピストンに形成されたシール溝にはめ込まれるシール部材とを備え、
    前記シール部材は、前記シール溝にはめ込まれる底部と、前記ピストンの外側に設けられた側部と、前記底部と前記側部とを接続する屈曲部とを有し、
    前記ピストンがシリンダ内を下死点から上死点に向けて移動し、シリンダ内に吸い込まれた外気を圧縮する圧縮行程において、前記ピストンが上死点側に遠ざかるように傾斜する部分における前記屈曲部の厚さを、上死点側に近づくように傾斜する部分における前記屈曲部の厚さよりも大きくし、
    前記屈拒部の内周面の曲率半径を周方向の位置によって異ならせることを特徴とする圧縮機。
  2. 前記ピストンがシリンダ内を下死点から上死点に向けて移動し、シリンダ内に吸い込まれた外気を圧縮する圧縮行程において、前記ピストンが上死点側に遠ざかるように傾斜する部分における前記屈曲部の内周面の曲率半径を上死点側に近づくように傾斜する部分における前記屈曲部の内周面の曲率半径よりも大きくすることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
JP2014231183A 2014-11-14 2014-11-14 圧縮機 Active JP6385803B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014231183A JP6385803B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014231183A JP6385803B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016094880A JP2016094880A (ja) 2016-05-26
JP6385803B2 true JP6385803B2 (ja) 2018-09-05

Family

ID=56070736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014231183A Active JP6385803B2 (ja) 2014-11-14 2014-11-14 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6385803B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008248813A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Hitachi Ltd 往復動圧縮機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016094880A (ja) 2016-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5563872B2 (ja) 往復動圧縮機
US7225723B2 (en) Hermetic compressor
JP4165603B2 (ja) 揺動ピストン式往復動圧縮機
JP2011220287A5 (ja)
JP5053934B2 (ja) ダイヤフラムポンプ
JP2008248813A (ja) 往復動圧縮機
JP6385803B2 (ja) 圧縮機
JP6581567B2 (ja) 圧縮機
KR100488016B1 (ko) 왕복동식 압축기
JP2017106397A (ja) 圧縮機
KR101266233B1 (ko) 피스톤 및 진공 펌프
JP3602576B2 (ja) 揺動型圧縮機
JPH062768A (ja) 揺動式圧縮機のピストンリング
JP5993644B2 (ja) 往復動圧縮機
JP5931000B2 (ja) 圧縮機
JP5011188B2 (ja) 往復動圧縮機
JP6129708B2 (ja) 圧縮機
JP7033598B2 (ja) 往復動圧縮機
JP2016160752A (ja) 空気圧縮機
JP5453209B2 (ja) 負圧型ダイヤフラムポンプ
JP4538818B2 (ja) 往復動型圧縮機
JP6101469B2 (ja) 空気圧縮機
JP2016079812A (ja) 往復動圧縮機
JP2018076806A (ja) 往復動ポンプ
JP5026689B2 (ja) 往復動圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170117

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170124

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171226

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180226

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180717

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6385803

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150