JP6384397B2 - エンジン停止始動制御装置 - Google Patents

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本発明は、エンジン停止始動制御装置に関するものである。
従来から、所定の自動停止条件が成立するとエンジンを自動停止させるとともに、その後、所定の再始動条件が成立するとエンジンを再始動させる、いわゆるアイドリングストップ制御を実施する技術が知られている。このアイドリングストップ制御によれば、エンジンの燃費低減等の効果が得られるものとなっている。
また、運転者の意向や運転状況によっては、アイドリングストップ制御によるエンジン自動停止が行われることを制限したい場合があり、運転者の操作に応じてエンジン自動停止条件を変更させる技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載のものでは、自動停止条件が成立したか否かを判定するために、所定パラメータにおいてエンジン自動停止をさせる閾値が定められており、その閾値を運転者の操作により選択的に切り替える切り替えスイッチが車両に設けられている。この場合、運転者が切り替えスイッチを操作することにより、閾値が初期値から変更され、運転者の意向に合わせた自動停止条件で、エンジンの自動停止が行われるようにしている。
特開2004−270532号公報
ところで、車両が複数の運転者により使用され、運転者ごとに自身の操作により自動停止条件が変更されることが考えられる。ここで、ある運転者が車両を運転する際に自分好みの自動停止条件を設定し、その後別の運転者が車両を運転する場合には、運転を新たに開始する運転者にとって、自動停止開始の条件や頻度に違和感を覚えることがあると考えられる。例えば、複数のユーザで車両を共有使用する場合には、こうした事態が生じやすくなる。また、再度、同じ運転者が運転を開始する場合であっても、こうした事態は生じうる。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、運転者の意向を考慮しつつ、適正なエンジン自動停止を実施することができるエンジン停止始動装置を提供することにある。
第1の発明は、車両において所定の自動停止条件が成立することに基づいてエンジン(11)を自動停止させるとともに、その後所定の再始動条件が成立することに基づいて前記エンジンを再始動させるエンジン停止始動制御装置(21)であって、前記自動停止条件を、運転者の操作に応じて初期条件から当該操作に基づき定められる特定条件に変更する変更手段と、前記自動停止条件が前記特定条件に変更されている場合に、所定の初期化実施条件の成立に応じて、前記操作の有無にかかわらず前記自動停止条件を前記初期条件に戻す初期化処理を実施する初期化手段と、を備えることを特徴とする。
所定の初期化実施条件が成立することに伴い、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件の初期化が行われる。この場合、運転者が任意に切り替わっても、自動停止開始の条件及び頻度について、新たに運転を開始する運転者に違和感を覚えさせることを抑制できる。その結果、運転者の意向を考慮しつつ、適正なエンジン自動停止を実施することができる。
第2の発明は、前記初期化手段は、前記自動停止条件が前記特定条件に変更されている場合に、前記車両の運転開始時又は運転終了時であれば前記初期化実施条件が成立するとし、前記初期化処理を実施することを特徴とする。
運転開始時又は運転終了時には、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件の初期化が行われる。この場合、運転者が車両の運転を開始する際には、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件が初期条件に戻された状態になる。このため、毎回の運転開始時において、新たに運転を開始する運転者に違和感を覚えさせることを抑制できる。
第3の発明は、前記車両において運転者の交代の有無を判定する交代判定手段を備え、前記初期化手段は、前記自動停止条件が前記特定条件に変更されている場合に、前記車両において運転者の交代があると判定されることで前記初期化実施条件が成立するとし、前記初期化処理を実施すること特徴とする。
運転者の交代が行われると、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件の初期化が行われる。この場合、運転交代前の運転者が自分好みの自動停止条件を設定していたとしても、運転交代後の運転者が運転を行う際には、自動停止条件は初期条件に戻された状態になっている。このため、車両が複数の運転者により使用され、少なくともいずれかの運転者の操作により自動停止条件が変更される場合であっても、自動停止開始の条件及び頻度について、運転交代後の運転者に違和感を覚えさせることを抑制することができる。
第4の発明は、前記車両は、運転者が所持する携帯装置(28)との通信を可能にする通信機能を有しており、前記交代判定手段は、前記携帯装置との通信情報に基づいて運転者の交代の有無を判定することを特徴とする。
携帯装置が車両側と通信可能な状態となった際に、車両側に取得される通信情報に基づいて運転者の交代の有無を判定する構成とした。この場合、携帯装置の所持者を運転者として認識することで、運転者の交代の有無を判定することができる。
第5の発明は、前記交代判定手段は、前記車両の運転席から運転者が離席したこと、及び前記車両の運転席ドアが開放されたことの少なくともいずれかに基づいて、運転者の交代の有無を判定することを特徴とする。
車両の運転席から運転者が離席した場合、又は運転席ドアが開放された場合には、運転者が降車して別の運転者に代わる可能性がある。この場合、上記構成では、運転者が車両から降車することに伴う車両の状態変化に基づいて、運転者の交代の有無を判定することができる。
第6の発明は、前記変更手段は、前記特定条件として、前記初期条件に対して前記エンジンの自動停止が行われやすくなる側の特定条件と行われにくくなる側の特定条件との少なくともいずれかに変更可能であることを特徴とする。
自動停止条件は、初期条件に対してエンジン自動停止が行われやすくなる側の特定条件と行われにくくなる側の特定条件とに変更可能な構成とした。ここで、運転者が、運転状況等に応じて、エンジン自動停止が行われにくくなることを所望とする場合や、自動停止が行われやすくなることを所望とする場合がある。このため、上記によれば、自動停止条件を運転者の所望とする条件に変更することができ、エンジン自動停止を運転者に不快感を与えることなく実現できる。
第7の発明は、前記変更手段は、前記車両において運転席付近に設けられた操作部材(25)と、運転者が所持する携帯装置(28)と、前記車両に対して通信可能な外部診断ツールとのいずれかからの指令信号に基づいて、前記初期条件から前記特定条件への変更を行うことを特徴とする。
自動停止条件は、操作部材や、携帯装置、外部診断ツールのいずれかからの指令信号に基づいて、初期条件から指令信号に応じた特定条件に変更される構成とした。この場合、自動停止条件の変更が要求される種々の状況に応じて、自動停止条件を変更することができる。
第8の発明は、前記変更手段は、前記特定条件として、前記初期条件に対して前記エンジンの自動停止が行われやすくなる側の特定条件と行われにくくなる側の特定条件とに変更可能であり、前記初期化手段は、前記初期化実施条件の成立時において、その時点の前記特定条件が前記エンジンの自動停止が行われにくくなる側の条件であれば前記初期化処理を実施し、その時点の前記特定条件が前記エンジンの自動停止が行われやすくなる側の条件であれば前記初期化処理を実施しないことを特徴とする。
初期化実施条件の成立時において、自動停止条件がエンジン自動停止の行われにくくなる側の特定条件であれば自動停止条件を初期化し、自動停止条件がエンジン自動停止の行われやすくなる側の特定条件であれば自動停止条件を初期化しない構成とした。この場合、燃費向上の効果を高めることを優先しつつ、自動停止条件の設定を行うことができる。
第9の発明は、前記初期条件を可変設定する設定手段を備え、前記初期化手段は、前記設定手段で設定した前記初期条件により前記初期化処理を実施することを特徴とする。
自動停止条件の初期条件が可変設定される構成とした。この場合、初期条件を運転者の所望とする条件に設定することができる。
第10の発明は、前記設定手段は、運転者の操作により前記初期条件を可変設定し、当該操作を実施した運転者の識別情報を、設定後の初期条件と共に記憶するものであり、前記初期化手段は、前記初期化実施条件の成立時において、現時点の運転者が識別でき、かつその運転者に対応する前記初期条件が記憶されている場合に、当該運転者に対応する初期条件により前記初期化処理を実施することを特徴とする。
自動停止条件の初期化が行われる際に、識別された運転者毎に設定された初期条件に戻される構成とした。この場合、自動停止条件の初期化が行われる際には、運転者の操作の有無に関係なく、運転者が自分好みで設定した初期条件に戻される。このため、運転者が任意に切り替わった際に自分好みの設定とするための再操作が不要となり、利便性の向上を図ることができる。
エンジン制御システムの概略構成図。 自動停止条件の初期化処理を示すフローチャート。 自動停止条件の初期化処理のサブルーチンを示すフローチャート。 自動停止条件の初期化処理のサブルーチンを示すフローチャート。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。本実施形態はエンジンを搭載した車両を具体化しており、電子制御ユニット(以下、ECUという)を用い、アイドリングストップ制御を実施する。図1は、本実施形態におけるエンジン自動停止再始動システムの概略構成を示す図面である。
図1において、エンジン11は、火花点火式のガソリンエンジンであって、気筒ごとにインジェクタ12と点火装置13とを備えている。また、エンジン11にはエンジン始動時において当該エンジン11に初期回転(クランキング回転)を付与する始動装置としてのスタータ14が接続されている。なお、エンジン11はガソリンエンジンに限定されず、ディーゼルエンジンであってもよい。また、スタータ14は、ISG(Integrated Starter Generator)であってもよい。
ECU21は、周知のCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ等を備えてなる電子制御装置であり、本システムに設けられている各種センサの検出結果に基づいて、インジェクタ12による燃料噴射量制御、点火装置13による点火制御など各種エンジン制御を実施する。
センサ類について詳しくは、ECU21には、アクセル操作部材としてのアクセルペダルの踏力(アクセル踏力)を検出するアクセルセンサ22、ブレーキ操作部材としてのブレーキペダルの踏力(ブレーキ踏力)を検出するブレーキセンサ23、車速を検出する速度センサ24等が接続されており、これら各センサからの信号がECU21に逐次入力されるようになっている。
また、ECU21には、アイドリングストップ制御に関する操作を行うための操作部25と、運転席のシートベルトがバックルに接続されたことを検出するシートベルトセンサ26と、車内に持ち込まれた携帯電話やモバイル通信機器等の携帯端末28と通信を行う通信部27とが接続されており、これら各部からの信号がECU21に逐次入力されるようになっている。
通信部27は、運転席の前面部に設けられた車載装置であり、運転席から所定範囲内にある携帯端末28との間で無線通信を可能にする通信機能を有している。この通信機能により、運転席に在席する運転者が所持している携帯端末28との通信情報が通信部27に取得され、その通信情報が通信部27からECU21に入力される。
ECU21は、車速、アクセル踏力、ブレーキ踏力等の情報に基づいて、エンジン11のアイドリングストップ制御を実施する。アイドリングストップ制御は、所定の自動停止条件が成立するとエンジン11を自動停止させるとともに、その後、所定の再始動の条件が成立するとエンジン11を再始動させるものである。この場合、自動停止条件には、例えば、アクセル踏力がゼロになるか又はブレーキ踏力が閾値Th1に上昇すること、車速が閾値Th2(例えば10km/h)に低下したことが含まれる。また、再始動条件としては、例えば、エンジン自動停止後、アクセル踏力がゼロより上昇したことや、ブレーキ踏力が閾値Th1未満に低下したことが含まれる。なお、エンジン制御機能とアイドリングストップ制御機能とを別々のECU21にて実施する構成にすることも可能である。
操作部25は、運転者が操作可能な操作部材としての複数のボタンスイッチから構成されている。複数のボタンスイッチのうちいずれかのボタンスイッチが押圧操作されることで、自動停止条件が初期条件から、ボタンスイッチの操作に応じた特定条件に変更可能となっている。具体的には、運転席の前面部に複数のボタンスイッチが一列に並べて配置されているとともに、各ボタンスイッチに自動停止条件の設定モードが定められており、設定モードに応じて、例えば閾値Th1がブレーキ踏力の大きい側の特定値、及び小さい側の特定値のいずれかに変更される。このとき、閾値Th1が初期値に対してブレーキ踏力の大きい側の特定値に変更されると、閾値Th1が初期値に設定されているときよりも大きいブレーキ踏力でエンジン自動停止が行われるようになる。これにより、エンジン自動停止が行われにくくなる。一方、閾値Th1が初期値に対してブレーキ踏力の小さい側の特定値に変更されると、閾値Th1が初期値であるときよりも小さいブレーキ踏力でエンジン自動停止が行われるようになる。これにより、エンジン自動停止が行われやすくなる。このように、操作部25を操作することによって、自動停止条件の変更が行われるようにしている。
ところで、車両が複数の運転者により使用され、運転者ごとに自身の操作により自動停止条件が変更されることが考えられる。ここで、ある運転者が車両を運転する際に自分好みの自動停止条件を設定し、その後別の運転者が車両を運転する場合には、運転を新たに開始する運転者にとって、自動停止開始の条件や頻度に違和感を覚えることがあると考えられる。例えば、複数のユーザで車両を共有使用する場合には、こうした事態が生じやすくなる。また、再度、同じ運転者が運転を開始する場合であっても、こうした事態は生じうる。
そこで本実施形態では、この点に鑑みて、自動停止条件が初期条件から操作部25の操作に応じた特定条件に変更されている場合に、自動停止条件の所定の初期化実施条件が成立すると、自動停止条件を、特定条件から初期条件に戻す初期化を実施する。具体的には、イグニッションスイッチ(図示しない)のオンされた直後であること、又は運転者の交代が行われたことを初期化実施条件とし、閾値Th1が初期値から特定値に変更されている場合に、初期化実施条件が成立すれば、閾値Th1の初期化が行われる。
以下、ECU21により実施される自動停止条件を初期化する処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。本処理は、ECU21により所定周期で繰り返し実施される。
まず、ステップS11では、イグニッションスイッチがオンされた直後であるか否かを判定し、ステップS12では、閾値Th1が初期値から操作部25の操作に応じた特定値に変更されているか否かを判定する。このとき、前回の車両運転時に閾値Th1が特定値に変更されていれば、その変更の履歴がメモリに記憶されており、その履歴に基づいて閾値Th1変更の有無を判定する。ステップS11,S12でともにYESであれば、ステップS13に進み、閾値Th1を初期化する。すなわち、閾値Th1を特定値から初期値に戻す。ステップS11,S12のいずれかでNOである場合、又はステップS13の実施後には、ステップS14に進む。なお、ステップS11において、イグニッションスイッチがオフされた直後であるか否かを判定し、イグニッションスイッチがオフされたことを条件に閾値Th1を初期化する構成でもよい。
ステップS14では、操作部25の操作が行われたか否かを判定する。ステップS14でNOである場合は、ステップS16に進む。ステップS14でYESである場合は、ステップS15に進み、操作部25の操作に応じて閾値Th1を変更し、ステップS16に進む。
ステップS16では、閾値Th1の変更が行われており、かつ運転者の交代が行われたか否かの判定をする。ここで、運転者の交代が行われたか否かの判定は、シートベルトセンサ26又は通信部27からECU21に入力される検出信号に基づいて行われる。具体的には、シートベルトセンサ26の検出信号に基づいて、シートベルトがバックルから接続解除されたことが判定された場合に、運転者が離席して運転者の交代が行われたと判定する。また、通信部27により取得された携帯端末28の通信情報に基づいて、通信を行う対象の携帯端末28が切り替わったことが判定された場合に、運転者の交代が行われたと判定する。具体的には、携帯端末28の機種情報や携帯端末28毎に付与されている識別情報を、通信部27を通じて受信する構成において、それらの通信情報が変更された場合に、運転者の交代が行われたと判定する。なお、運転席ドアに設けられた開閉センサからの検出信号に基づいて、運転席ドアが開かれたことが判定された場合に、運転者の交代が行われたと判定するようにしてもよい。
ステップS16でNOである場合は、そのまま本処理を終了し、ステップS16でYESである場合は、ステップS17に進み、閾値Th1の初期化を行い、本処理を終了する。
以上、詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
上記構成によれば、所定の初期化実施条件が成立することに伴い、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件の初期化が行われる。この場合、運転者が任意に切り替わっても、自動停止開始の条件及び頻度について、新たに運転を開始する運転者に違和感を覚えさせることを抑制できる。その結果、運転者の意向を考慮しつつ、適正なエンジン自動停止を実施することができる。
上記構成によれば、運転開始時又は運転終了時には、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件の初期化が行われる。この場合、運転者が車両の運転を開始する際には、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件が初期条件に戻された状態になる。このため、毎回の運転開始時において、新たに運転を開始する運転者に違和感を覚えさせることを抑制できる。
上記構成によれば、運転者の交代が行われると、運転者の操作の有無に関係なく自動停止条件の初期化が行われる。この場合、運転交代前の運転者が自分好みの自動停止条件を設定していたとしても、運転交代後の運転者が運転を行う際には、自動停止条件は初期条件に戻された状態になっている。このため、車両が複数の運転者により使用され、少なくともいずれかの運転者の操作により自動停止条件が変更される場合であっても、自動停止開始の条件及び頻度について、運転交代後の運転者に違和感を覚えさせることを抑制することができる。
携帯端末28が車両側と通信可能な状態となった際に、車両側に取得される通信情報に基づいて運転者の交代の有無を判定する構成とした。この場合、携帯端末28の所持者を運転者として認識することで、運転者の交代の有無を判定することができる。
車両の運転席から運転者が離席したこと、運転席ドアが開放されたことに基づいて、運転者の交代の有無を判定する構成とした。この場合、運転者が車両から降車することに伴う車両の状態変化に基づいて、運転者の交代の有無を判定することができる。
自動停止条件は、初期条件に対してエンジン自動停止が行われやすくなる側の特定条件と行われにくくなる側の特定条件とに変更可能な構成とした。ここで、運転者が、運転状況等に応じて、エンジン自動停止が行われにくくなることを所望とする場合や、自動停止が行われやすくなることを所望とする場合がある。このため、上記によれば、自動停止条件を運転者の所望とする条件に変更することができ、エンジン自動停止を運転者に不快感を与えることなく実現できる。
(他実施形態)
上記の実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・初期化実施条件の成立時において、その時点の特定条件がエンジン自動停止の行われにくくなる側の条件になっていれば初期化処理を実施し、その時点の特定条件がエンジン自動停止の行われやすくなる側の条件になっていれば初期化処理を実施しないようにしてもよい。具体的には、イグニッションスイッチのオンされた直後であること、又は運転者の交代が行われたことに基づいて初期化実施条件が成立した場合に、初期化処理として、図3に示すサブルーチンの処理を実施する。図3のステップS21では、その時点の閾値Th1が、エンジン自動停止が行われにくくなる側(自動停止が行われる頻度の低減側)に変更されたものであるか否かを判定する。ステップS21でYESである場合、ステップS22に進み、初期化処理を行う。ステップS21でNOである場合、ステップS23に進み、初期化処理を行わずに、操作部25の操作に応じた閾値Th1の特定値を維持する。
上記構成によれば、自動停止条件がエンジン自動停止の行われにくくなる側の特定条件であれば自動停止条件が初期化されるため、燃費向上効果の低減を抑制できる。また、自動停止条件がエンジン自動停止の行われやすくなる側の特定条件であれば自動停止条件を初期化されるため、運転者の好みを反映しつつ燃費向上効果を高めることができる。この場合、燃費向上の効果を高めることを優先しつつ、自動停止条件の設定を行うことができる。
・運転者の操作により初期条件を可変設定し、その運転者の識別情報を、設定後の初期条件と共に記憶するとともに、初期化実施条件の成立時において、現時点の運転者を識別でき、かつその運転者に対応する初期条件が記憶されている場合に、運転者に対応する初期条件により初期化処理を実施するようにしてもよい。具体的には、イグニッションスイッチのオンされた直後であること、又は運転者の交代が行われたことに基づいて初期化実施条件が成立した場合に、初期化処理として、図4に示すサブルーチンの処理を実施する。図4のステップS31では、初期化実施条件が成立する場合に、携帯端末28の通信情報として携帯端末28ごとに付与される識別情報が取得され、かつその識別情報に対応する閾値Th1の初期値が存在するか否かを判定する。そして、識別情報が対応する閾値Th1の初期値が存在する場合に、ステップS32に進み、識別された運転者毎に設定された初期値に設定する。一方、識別情報が取得されない場合や、識別情報が取得された場合であってもその識別情報に対応する閾値Th1の初期値が存在しない場合は、ステップS33に進み、運転者毎に設定される前の通常の初期値に設定する。
上記構成によれば、自動停止条件の初期化が行われる際に、識別された運転者毎に設定された初期条件に戻される。この場合、自動停止条件の初期化が行われる際には、運転者の操作の有無に関係なく、運転者が自分好みで設定した初期条件に戻される。このため、運転者が任意に切り替わった際に自分好みの設定とするための再操作が不要となり、利便性の向上を図ることができる。
・自動停止条件は、エンジン自動停止が行われやすくなる側と行われにくくなる側とに変更可能な構成としたが、これを、いずれか一方の側に変更可能な構成としてもよい。
・運転席の前後方向又は高さ方向の位置であるシートポジションが変更された場合に、運転者の交代が行われたと判定するようにしてもよい。つまり、複数の運転者により車両が使用される場合、その運転者にあったシートポジションが選択されることが考えられる。この場合、シートポジションが変更されたことにより、運転者の交代を好適に判定できる。
・自動停止条件の変更は、操作部25の操作により行われる構成としたが、これに限らず、携帯端末28や、ECU21に対して通信可能に接続される外部診断ツールのいずれかの操作により行われる構成としてもよい。
上記構成によれば、自動停止条件は、操作部25や、携帯端末28、外部診断ツールのいずれかからの指令信号に基づいて、初期条件から指令信号に応じた特定条件に変更される。この場合、自動停止条件の変更が要求される種々の状況に応じて、自動停止条件を変更することができる。
・エンジン自動停止が行われる条件である、車速の閾値や、アクセル踏力の閾値、バッテリ残容量の閾値、車速履歴の閾値、シフト位置の少なくともいずれかを、運転者の操作に応じて、初期値から特定値に変更する構成としてもよい。
11…エンジン、21…ECU(エンジン停止始動制御装置)。

Claims (9)

  1. 車両において所定の自動停止条件が成立することに基づいてエンジン(11)を自動停止させるとともに、その後所定の再始動条件が成立することに基づいて前記エンジンを再始動させるエンジン停止始動制御装置(21)であって、
    前記自動停止条件を、運転者の操作に応じて初期条件から当該操作に基づき定められる特定条件に変更する変更手段と、
    前記自動停止条件が前記特定条件に変更されている場合に、所定の初期化実施条件の成立に応じて、前記操作の有無にかかわらず前記自動停止条件を前記初期条件に戻す初期化処理を実施する初期化手段と、を備え、
    前記変更手段は、前記特定条件として、前記初期条件に対して前記エンジンの自動停止が行われやすくなる側の特定条件と行われにくくなる側の特定条件とに変更可能であり、
    前記初期化手段は、前記初期化実施条件の成立時において、その時点の前記特定条件が前記エンジンの自動停止が行われにくくなる側の条件であれば前記初期化処理を実施し、その時点の前記特定条件が前記エンジンの自動停止が行われやすくなる側の条件であれば前記初期化処理を実施しないエンジン停止始動制御装置。
  2. 前記初期化手段は、前記自動停止条件が前記特定条件に変更されている場合に、前記車両の運転開始時又は運転終了時であれば前記初期化実施条件が成立するとし、前記初期化処理を実施する請求項1に記載のエンジン停止始動制御装置。
  3. 前記車両において運転者の交代の有無を判定する交代判定手段を備え、
    前記初期化手段は、前記自動停止条件が前記特定条件に変更されている場合に、前記車両において運転者の交代があると判定されることで前記初期化実施条件が成立するとし、前記初期化処理を実施する請求項1又は2に記載のエンジン停止始動制御装置。
  4. 前記車両は、運転者が所持する携帯装置(28)との通信を可能にする通信機能を有しており、
    前記交代判定手段は、前記携帯装置との通信情報に基づいて運転者の交代の有無を判定する請求項3に記載のエンジン停止始動制御装置。
  5. 前記交代判定手段は、前記車両の運転席から運転者が離席したこと、及び前記車両の運転席ドアが開放されたことの少なくともいずれかに基づいて、運転者の交代の有無を判定する請求項3又は4に記載のエンジン停止始動制御装置。
  6. 前記変更手段は、前記特定条件として、前記初期条件に対して前記エンジンの自動停止が行われやすくなる側の特定条件と行われにくくなる側の特定条件との少なくともいずれかに変更可能である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエンジン停止始動制御装置。
  7. 前記変更手段は、前記車両において運転席付近に設けられた操作部材(25)と、運転者が所持する携帯装置(28)と、前記車両に対して通信可能な外部診断ツールとのいずれかからの指令信号に基づいて、前記初期条件から前記特定条件への変更を行う請求項1乃至6のいずれか1項に記載のエンジン停止始動制御装置。
  8. 前記初期条件を可変設定する設定手段を備え、
    前記初期化手段は、前記設定手段で設定した前記初期条件により前記初期化処理を実施する請求項1乃至のいずれか1項に記載のエンジン停止始動制御装置。
  9. 前記設定手段は、運転者の操作により前記初期条件を可変設定し、当該操作を実施した運転者の識別情報を、設定後の初期条件と共に記憶するものであり、
    前記初期化手段は、前記初期化実施条件の成立時において、現時点の運転者が識別でき、かつその運転者に対応する前記初期条件が記憶されている場合に、当該運転者に対応する初期条件により前記初期化処理を実施する請求項に記載のエンジン停止始動制御装置。
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