JP6379651B2 - 光源の配光分布および物体の双方向反射率分布関数測定のための装置、方法、及びプログラム - Google Patents

光源の配光分布および物体の双方向反射率分布関数測定のための装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光源で照明した物体の撮影画像群から、光源の配光分布を測定する装置、方法及びプログラムに関し、また物体の双方向反射率分布関数を測定する装置、方法及びプログラムに関するものである。
物体の見えは照明・観察環境に影響される。そのため、任意の照明・観察環境における物体の見えを画像で再現することは非常に有用である。
画像再現の1つの方法として、物体の見えの要素である反射特性や形状などの物理情報を記録し、物理情報に基づいて任意の照明・観察環境における物体の見えの画像をコンピュータグラフィック技術で生成する方法がある。
物理情報のうち物体の反射特性を測定・記録する方法としては、照明方向が異なる複数の撮影画像から反射光を解析し、反射特性を推定する方法がある。しかしながら、異なる方向から照明するために光源を離散的に配置する場合、照明方向のサンプリングが粗く、鋭い光沢などの方向依存性の高い反射特性の解析に必要十分な反射光が得られない場合がある。光源を増やす方法も考えられるが、反射特性が未知の物体に対して適切な光源数を決定することは難しい。
そこで、例えば、非特許文献1のように蛍光灯を用いて光源表面の各点から異なる方向に照明することで、照明方向のサンプリングを密にするアプローチ方法が考えられる。このアプローチ方法では、光源表面の各点から対象物体表面の各点への光線の放射輝度を把握する必要がある。しかしながら、光源メーカーから提供される、出射光の光度の角度分布である配光曲線(非特許文献2)は光源全体の分布のみを表しており、光源表面上の各点からの出射光の放射輝度を得ることはできない。
また、特許文献1においては、光源を中心とした球上にカメラを配置し、各位置において光源を高解像度に撮影することで光源表面上の各点の配光分布を取得する方法が挙げられている。しかし、この方法では、配光分布の方向分解能がカメラの配置間隔に依存するため、高い方向分解能を得るためには、カメラの配置間隔を小さくする必要がある。
さらに、特許文献2においては、配光分布を推定する光源で曲面または凹部状のスクリーンを照明し、反射光の放射輝度をカメラで撮影することで配光分布を推定する方法が挙げられている。カメラを用いてスクリーンを高解像度に撮影することで、特許文献1に記載されているカメラの配置間隔で取得した配光分布よりも高い配光分布の方向分解能が得られる。
しかしながら、特許文献2では、光源表面の各点からスクリーン上の同一点に入射した各光線を分離していないため、光源表面の各点における配光分布を得ることはできない。
特開2013−217651号公報 特許第5350906号公報
ガードナー(GARDNER, A.)、チョー(TCHOU, C.)、ホーキンス(HAWKINS, T.)、およびディベヴェック(DEBEVEC, P.)、「リニアライトソースリフレクトメトリー(Linear light source reflectometry)」、ACMトランザクションズオングラフィックス(ACM Transactions On Graphics)、2003年、第22巻、第3号、p.749−758 「Z8113 照明用語」、日本工業規格(JIS)
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、光源表面上の各点における配光分布を高い方向分解能で測定する方法、装置及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の一局面は、光源の配光分布を測定する装置であって、測定対象となる光源である対象光源で、拡散反射成分を持ち反射特性が既知である物体を照明した状態で、少なくとも物体をカメラで撮影しセンサ応答値の実測値を取得する撮影手段と、三次元空間における物体表面上の各点の位置及び法線を得る物体姿勢測定手段と、対象光源を1つ以上の無限小光源の集合として近似する対象光源近似手段と、対象光源の位置及び向きを三次元空間における回転パラメータ及び移動パラメータで表し、回転パラメータ及び移動パラメータから無限小光源の位置及び向きである姿勢を計算する対象光源姿勢計算手段と、無限小光源の配光分布を数式及び/又は測定データでモデル化した配光分布モデルと、数式及び/又は測定データのパラメータである配光分布モデルパラメータとに基づき、任意方向への出射光の放射輝度を計算する出射光計算手段と、対象光源姿勢計算手段で計算された無限小光源の位置と、物体姿勢測定手段で得られた物体表面上の各点の位置とから、無限小光源の位置と物体表面上の各点との距離を計算する距離計算手段と、配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、対象光源姿勢計算手段で計算された無限小光源の姿勢と、物体姿勢測定手段で得られた物体表面上の各点の位置及び法線と、無限小光源の位置及び物体表面上の各点の距離とから、物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する入射光計算手段と、物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、物体表面上の各点の位置、法線及び反射特性と、カメラの位置と、カメラへ入射する光線の放射輝度及びカメラのセンサ応答値との対応関係から、対象光源で物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算するセンサ応答値計算手段と、撮影手段が取得したセンサ応答値の実測値と、センサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値との差分に基づく誤差を計算する誤差計算手段と、回転パラメータと、移動パラメータと、配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、誤差を最小とするパラメータを推定するパラメータ推定手段とを備える、配光分布測定装置である。
また、誤差計算手段は、反射特性が異なる2つ以上の物体について、センサ応答値の実測値およびセンサ応答値の計算値を得て、誤差として、物体の各々についてのセンサ応答値の実測値およびセンサ応答値の計算値との差分に基づく誤差の総和を計算してもよい。
また、誤差計算手段は、反射特性が異なる2つ以上の物体について、センサ応答値の実測値およびセンサ応答値の計算値を得て、誤差として、物体の各々についてのセンサ応答値の実測値およびセンサ応答値の計算値との差分に基づく誤差の総和を計算してもよい。
また、出射光計算手段は、異なる配光分布モデルに対する出射光の放射輝度を計算し、センサ応答値計算手段は、配光分布モデル毎におけるセンサ応答値を計算し、誤差計算手段は、配光分布モデル毎における誤差を計算し、パラメータ推定手段は、回転パラメータと、移動パラメータと、配光分布モデルと、配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、誤差を最小とするパラメータを推定してもよい。
本発明の他の局面は、物体の双方向反射率分布関数を測定する装置であって、上述の配光分布測定装置を用いて、配光分布を測定するための第1の物体と双方向反射率分布関数を測定すべき第2の物体とを、相異なる姿勢の光源でともに照明された状態ごとに、撮影手段で撮影して第1の物体および第2の物体のセンサ応答値の実測値を取得し、第1の物体のセンサ応答値の実測値に基づいて、光源の姿勢毎に光源の配光分布モデル、配光分布モデルパラメータ、光源を近似する無限小光源の位置および向きを推定する配光分布推定手段と、三次元空間における第2の物体表面上の各点の位置及び法線を得る第2の物体姿勢測定手段と、配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータに基づき、第2の物体表面上の各点への出射光の放射輝度を計算する第2の出射光計算手段と、無限小光源の位置と、第2の物体姿勢測定手段で得られた第2の物体表面上の各点の位置とから、無限小光源の位置と第2の物体表面上の各点との距離を計算する第2の距離計算手段と、配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、無限小光源の姿勢と、第2の物体姿勢測定手段で得られた第2の物体表面上の各点の位置及び法線と、無限小光源の位置と第2の物体表面上の各点の距離から、第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する第2の入射光計算手段と、第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、第2の物体表面上の各点の位置、法線及び測定すべき反射特性を数式及び/又は測定データでモデル化した双方向反射率分布関数モデルと、カメラの位置と、カメラへ入射する光線の放射輝度及びカメラのセンサ応答値との対応関係から、光源で第2の物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算する第2のセンサ応答値計算手段と、撮影手段が取得した第2の物体のセンサ応答値の実測値と、第2のセンサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値とに基づく誤差を計算する第2の誤差計算手段と、双方向反射率分布関数モデルパラメータである前記第2の物体表面上の各点の法線及び測定すべき反射特性を対象として最適化を行い、第2の誤差計算手段が計算した誤差を最小とするパラメータを推定する第2のパラメータ推定手段とを備える、双方向反射率分布関数測定装置である。
本発明はまた、光源の配光分布測定および物体の双方向反射率分布関数測定のための方法およびプログラムにも向けられる。
本発明によれば、配光分布を測定する光源で拡散反射成分を持つ物体を照明し、対象物体をカメラで撮影して得た撮影画像のセンサ応答値を用いて、光源を無限小光源の集合で近似したときの、三次元空間における回転と移動のパラメータによって表現される光源の姿勢と、数式や測定データに基づいたパラメータによってモデル化される光源の配光分布とを、各パラメータを最適化対象とする非線形最適化処理によって導出し、光源の姿勢及び光源表面上の各点の配光分布を測定する方法、装置及びプログラムを提供することができる。
本発明に係る配光分布測定装置を用いた第1の測定システムの構成例を表す説明図 本発明に係る配光分布測定装置を用いた第2の測定システムの構成例を表す説明図 本発明に係るの配光分布推定処理の説明図
以下に、図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について例示的に詳しく説明する。
まずは、本発明の第1の構成例について、図1を参照しながら説明する。図1は、本構成例に係る配光分布測定システム10を用いた配光分布測定の様子を表す説明図である。配光分布測定システム10は、光源11と、反射特性が拡散反射成分を持つ物体12と、デジタルカメラ13(以下、適宜カメラという)と、コンピュータ14と、モニタ15と、キーボード16とを備えている。光源11は姿勢と配光分布を取得するべき測定対象の光源であり、物体12を照明できる姿勢に配置される。デジタルカメラ13は、撮影手段であって、レンズと、光学センサ(以下、センサという)と、記憶手段などを備え、物体12にピントを合わせ、物体12を撮影して得られたデジタルの画像をセンサ応答値としてコンピュータ14に出力する。コンピュータ14は、外部記憶装置としてのハードディスク及び一次記憶装置としてのメモリ等の記憶手段、演算装置としてのCPUなどを備え、デジタルカメラ13を制御し、撮影画像(センサ応答値)を記憶手段に保存し、撮影画像を基に光源11の姿勢及び配光分布の推定処理を行う。モニタ15は、コンピュータ14の制御画面や処理結果を表示するための出力インターフェースである。キーボード16は、ユーザがコンピュータ14を操作するための入力インターフェースである。配光分布測定装置は、デジタルカメラ13、コンピュータ14、モニタ15、キーボード16に加え、光源11および物体12を設置する手段を含んでもよく、所定の物体12を含んでもよい。
撮影において物体12は複数であってもよい。その場合、複数の物体を同一姿勢に順次配置して、デジタルカメラ13で撮影してもよいし、複数の物体を異なる姿勢で配置して、デジタルカメラ13で複数の物体を同時、もしくは順次撮影してもよい。ただし、複数の物体は、デジタルカメラ13のピントが合う範囲内の位置に配置されなければならない。
デジタルカメラ13の制御と、配光分布の測定処理を異なるコンピュータで行うためにコンピュータ14は複数のコンピュータで構成されていてもよい。また、デジタルカメラ13は、コンピュータ14で制御しなくとも、ユーザが直接制御し、デジタルカメラ13内の記憶装置に保存された撮影画像をコンピュータ14に転送してもよい。
本発明の第2の構成例について、図2を参照しながら説明する。図2は、本構成例に係る配光分布測定システム20を用いた配光分布測定の様子を表す説明図である。配光分布測定システム20は、光源21と、反射特性が拡散反射成分を持つ物体22と、デジタルカメラ23と、コンピュータ24と、モニタ25と、キーボード26とを備えている。光源21は姿勢と配光分布を取得するべき測定対象の光源であり、物体22を照明できる姿勢に配置される。デジタルカメラ23は、撮影手段であって、レンズと、センサと、記憶手段などを備え、光源21及び物体22にピントを合わせ、光源21及び物体22を撮影して得られたデジタルの画像をセンサ応答値としてコンピュータ24に出力する。コンピュータ24は、外部記憶装置としてのハードディスク及び一次記憶装置としてのメモリ等の記憶手段、演算装置としてのCPUなどを備え、デジタルカメラ23を制御し、撮影画像(センサ応答値)を記憶手段に保存し、撮影画像を基に光源21の姿勢及び配光分布の推定処理を行う。モニタ25は、コンピュータ24の制御画面や処理結果を表示するための出力インターフェースである。キーボード26は、ユーザがコンピュータ24を操作するための入力インターフェースである。配光分布測定装置は、デジタルカメラ23、コンピュータ24、モニタ25、キーボード26に加え、光源21および物体22を設置する手段を含んでもよく、所定の物体22を含んでもよい。
撮影において物体22は複数であってもよい。その場合、複数の物体を同一姿勢に順次配置して、デジタルカメラ23で撮影してもよいし、複数の物体を異なる姿勢で配置して、デジタルカメラ23で複数の物体を同時、もしくは順次撮影してもよい。ただし、複数の物体は、デジタルカメラ23のピントが合う範囲内の位置に配置されなければならない。
デジタルカメラ23の制御と、配光分布の測定処理を異なるコンピュータで行うためにコンピュータ24は複数のコンピュータで構成されていてもよい。また、デジタルカメラ23は、コンピュータ24で制御しなくとも、ユーザが直接制御し、デジタルカメラ23内の記憶装置に保存された撮影画像をコンピュータ24に転送してもよい。
次に、本実施形態に係るデータ処理方法の概略を述べる。光源は1つ以上の無限小光源の集合で構成されると仮定すると、その光源で物体を照明し、カメラで撮影して得られたセンサ応答値は、三次元空間における光源の姿勢及び無限小光源の配光分布に依存した値を取る。そのため、光源の姿勢を表す回転パラメータ及び移動パラメータと、無限小光源の配光分布を表す配光分布モデルパラメータと、対象物体の反射特性に基づいたセンサ応答値との計算をモデル化することによって、任意のパラメータ及び反射特性におけるセンサ応答値を計算することができる。
本発明に係るデータ処理では、物体を撮影して得られるセンサ応答値を取得することをターゲットとし、上述のモデルに基づいて非線形最適化処理で各パラメータを推定する。非線形最適化処理では、任意のパラメータを設定し、そのパラメータにおけるセンサ応答値を計算する。計算により得られたセンサ応答値及び実際の撮影により得られた実測センサ応答値の誤差を最小化するパラメータを推定することにより、光源の姿勢及び無限小光源の配光分布を測定するものである。
以下では、はじめに非線形最適化処理で推定するパラメータの詳細を説明する。つぎに物体の撮影の事前に行う処理について述べ、続いて非線形最適化による推定処理を説明する。
「パラメータの詳細」
はじめに、光源のモデル化では、光源をk個の無限小光源の集合とし、光源の基準姿勢におけるk番目の無限小光源の三次元座標を3行1列のベクトルq、無限小光源kにおける所定の方向を表す3行1列の単位ベクトルを法線ベクトルnとする。
無限小光源kの出射光の放射輝度Iは、出射光の放射輝度の方向分布を表す配光分布モデルhと、そのモデルパラメータベクトルγと、法線ベクトルnと、出射光の方向を表す3行1列の単位ベクトルである出射方向ベクトルlとの関係によって決定し、次式で表される。
Figure 0006379651
ここで、γは、無限小光源kのW個のモデルパラメータγ、γ、・・・、γを要素とするW行1列のベクトルである。
次に光源を回転・移動して物体を照明するときの光源の回転パラメータと移動パラメータに基づいて無限小光源kの三次元座標を表す3行1列のベクトルpは次式で表される。
Figure 0006379651
ここで、Rは三次元空間における回転を表す3行3列の回転行列、tは三次元空間における移動を表す3行1列の移動ベクトルである。
三次元空間における回転行列Rは、3つの回転パラメータ、例えば、X軸、Y軸及びZ軸それぞれを回転軸とした回転角θ、θ及びθで規定できる。また、移動ベクトルtは、X軸、Y軸及びZ軸の要素をそれぞれt、t及びtの3つの移動パラメータで規定できる。各無限小光源の相対位置は既知であるため、全ての無限小光源の位置は、θ、θ、θ、t、t及びtの6つのパラメータで記述できる。したがって、本発明に係る処理では、非線形最適化処理で6+kW個のパラメータを推定する。
以降では、本実施形態における処理について述べる。
本実施形態に係る処理では、光源を無限小光源の集合としてモデル化する(対象光源近似手段)。モデル化では、無限小光源kの配置、数及び配光分布モデルを決定する必要がある。無限小光源kの配置は、光源の形状に則して決定されることが好ましく、CADデータや、公知の手法による三次元形状復元から形状を得ることが考えられる。無限小光源kの数は、形状の複雑さや、データ処理の高速化などを考慮して適宜決定する。配光分布モデルは、光源の微小領域からの出射光の変角測定データや、光源の発光原理や構造に基づく出射光分布を用いることが考えられる。
例えば、直管型蛍光灯では微小点光源を外周上に等方的に配置する。または、直管型蛍光灯の中心軸上に微小点光源を配置し、微小点光源の配光分布は蛍光灯の形状に則し、長手方向を含む面とその面に垂直な面で異ならせてもよい。
本実施形態に係る処理では、光源に照明される物体の形状、姿勢及び反射特性を既知として、センサ応答値を計算する。そのため、測定や、物体の形状・反射特性データに基づき、物体の形状、光源に照明されるときの物体の姿勢(すなわち、物体表面上の各点の位置及び法線)、物体の反射特性を把握する必要がある(物体姿勢測定手段)。
ここで、表面の反射特性が均一な平面物体を対象として考える。平面物体であるため、形状は既知である。また、光源に照明されるときの平面物体の姿勢把握では、平面物体の四隅に設置したマーカーを撮影し、画像上のマーカーの位置と、実際のマーカーの位置との関係から平面物体の姿勢を推定する。反射特性取得では、公知の変角照明・測定装置を用いることができる。
対象物体が平面ではない場合、形状と姿勢取得では、公知の手法による三次元形状復元を用いることができる。反射特性取得では、対象物体を変角照明・撮影し、復元された形状と姿勢とから反射特性を推定することができる。
以降では、配光分布を推定する光源で物体を照明・撮影したときのセンサ応答値を仮想的に計算し、計算したセンサ応答値と、実測値であるセンサ応答値との誤差から光源の配光分布を推定する非線形最適化処理について図3を参照して、説明する。
[ステップS31]
対象光源の位置及び向きを三次元空間における回転パラメータ及び移動パラメータで表し、回転パラメータと移動パラメータを用いて無限小光源の姿勢(位置及び向き)を計算する(対象光源姿勢計算手段)。
[ステップS32]
対象物体表面上のG個の点のうち、g番目の点の三次元座標(位置ベクトル)を3行1列のベクトルrとすると、無限小光源の三次元座標pから点rへ向かうベクトルvg,kは(数3)で表され、出射光ベクトルlg,kは(数4)(距離計算手段)で表される。ただし、二重線はベクトルのノルムを表す。
Figure 0006379651
Figure 0006379651
無限小光源pから出射光ベクトルlg,kへ出射する光線の放射輝度Ig,kは次式(出射光計算手段)で表される。
Figure 0006379651
[ステップS33]
出射光ベクトルlg,kが点rに入射するときの、点rから無限小光源kへの入射光ベクトルlg,k’と、その光線の放射輝度Ig,k’はそれぞれ(数6)と(数7)(入射光計算手段)で表される。
Figure 0006379651
Figure 0006379651
また、点rを観察するカメラの三次元座標を3行1列のベクトルsとすると、点rからカメラの三次元座標sへの観察方向ベクトルl’’は次式で表される。
Figure 0006379651
点rが無限小光源kで照明されたときのカメラの位置する三次元座標sへの反射光の放射輝度I’’は次式で表される。
Figure 0006379651
ここで、fは対象物体の双方向反射率分布関数、nは点rの法線ベクトルであり、ベクトル2項を引数とする括弧はベクトルの内積を表す。fは公知の変角照明・測定技術で測定することができる。また、法線ベクトルnは、公知の形状復元技術や、平面物体であれば所定の位置に設置したマーカーを検出し、物体の姿勢を推定する技術で、得ることができる。
カメラで観測される反射光が放射輝度I’’である場合には、次式(センサ応答値計算手段)で求められるセンサ応答値d’がカメラの記憶装置にデジタル画像として記録されると推定される。
Figure 0006379651
ここで、αは反射光の放射輝度と、センサ応答値との比に基づく正規化係数である。
[ステップS34]
上述の計算により得られたセンサ応答値d’と及び実測により得られたセンサ応答値dからセンサ応答値の誤差Eは次式(誤差計算手段)で計算される。
Figure 0006379651
[ステップS35]
得られた誤差Eは回転パラメータ(θ、θ、θ)、移動パラメータ(t、t、t)及び配光分布モデルパラメータγによって決まり、実際の状態に近いほど誤差Eは小さくなる。したがって、非線形最適化処理において誤差Eを小さくするパラメータを推定することで、実際の光源の姿勢と、無限小光源の配光分布を推定することができる(パラメータ推定手段)。
なお、非線形最適化処理で推定するパラメータ数は6+kW個であり、最適解を求めるためのセンサ応答値数Gは少なくとも6+kW個必要である。
これまでに対象物体が1つの場合について説明した。ここで、反射特性の異なる複数の対象物体を用いる場合について述べる。
センサ応答値d’は入射光の放射輝度Ig,k’の重み付け線形和であり、重みは対象物体の双方向反射率分布関数fで決定される。例えば、観察方向ベクトルl’’の正反射方向からの入射光ベクトルlg,k’のみを反射する鏡のような対象物体では、その方向に応じた出射光ベクトルlg,kを測定することができる。
つまり、双方向反射率分布関数fを変化させることで、配光分布モデルhの出射光の方向のサンプリングを変化することができる。異なるサンプリングのセンサ応答値を用いることで、非線形最適化で最適解を得られやすくため、異なる双方向反射率分布関数fの物体を撮影することが好ましい。例えば、表面粗さが異なる複数の対象物体を用いることが好ましい。
このとき、それぞれの物体を照明し、j番目の対象物体のセンサ応答値の誤差Eを計算する。非線形最適化処理では、次式で表される誤差の重み付け誤差の総和E’を最小化することで各パラメータを推定する。
Figure 0006379651
ここで、βはj番目の誤差Eの重みを表す。
これまでに配光分布モデルが1つの場合について説明した。配光分布モデルを用いることは、無限小光源kの配光分布を推定するために測定する出射光ベクトルlg,kの方向数を減らすことができる反面、実光源の配光分布と、配光分布モデルが異なる場合、配光分布の推定精度が低下する問題がある。そこで、複数の配光分布モデルから最適な配光分布モデルを推定する場合について述べる。
無限小光源kの、m番目の配光分布モデルをhk,mとすると、配光分布モデルhk,mにおけるj番目の対象物体のセンサ応答値の誤差Ej,mは次式で表され、誤差Ej、mが最小となる配光分布モデルとモデルパラメータ、回転パラメータ、移動パラメータを非線形最適化処理で推定する。
Figure 0006379651
なお、配光分布測定システム20を用いる場合、図2のように対象物体及び光源を同一視野内で撮影することができ、対象物体の反射光だけではなく、光源の出射光のセンサ応答値の実測値が得られる。また、対象物体を撮影した画像のセンサ応答値の計算値を(数2)から(数10)を用いて得る一方、光源を撮影した画像のセンサ応答値の計算では、対象物体の反射光ではなく、光源の出射光からセンサ応答値が得られるように、(数8)と(数9)をそれぞれ(数14)と(数15)に置き換えることができる。
Figure 0006379651
Figure 0006379651
ここで、lは無限小光源kからの3行1列の出射光線ベクトル、Iは出射光ベクトルlの放射輝度である。
これまでに、光源の配光分布を推定する方法について述べた。推定した配光分布を用いることで、光源で任意の三次元座標の位置を照明したときの、その位置への入射光の方向ベクトルと放射輝度を計算することができる。
ここで、非特許文献1に示される、線光源を用いた物体の双方向反射率分布関数推定方法を参照する。この方法では、対象物体上で線光源を移動させながら、異なる線光源の位置において、対象物体をカメラで撮影する。得られた撮影画像の各画素に対応した対象物体表面の点ごとに、線光源からの入射光と、カメラへの反射光の方向及び放射輝度と、双方向反射率分布関数を数式や測定データでモデル化した双方向反射率分布関数モデルとから対象物体の双方向反射率分布関数を推定する。この方法では、双方向反射率分布関数を推定するための撮影のほかに、線光源の姿勢と、線光源表面の各点における配光分布を推定する必要がある。
すなわち、本発明に係る配光分布測定システムでは、双方向反射率分布関数を推定する対象物体と共に、線光源の姿勢及び配光分布を推定するための物体や線光源を撮影することで、線光源の姿勢及び配光分布と同時に対象物体の双方向反射率分布関数を推定することができる。このような双方向反射率分布関数測定装置としての構成として、上述の各構成要素に加え、三次元空間における、双方向反射率分布関数の測定対象となる対象物体の物体表面上の各点の位置及び法線を得る第2の物体姿勢測定手段と、推定された配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータに基づき、対象物体表面上の各点への出射光の放射輝度を計算する第2の出射光計算手段と、無限小光源の位置と、対象物体姿勢測定手段で得られた対象物体表面上の各点の位置とから、無限小光源の位置と対象物体表面上の各点との距離を計算する第2の距離計算手段と、配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、無限小光源の姿勢と、第2の物体姿勢測定手段で得られた対象物体表面上の各点の位置及び法線と、無限小光源の位置と対象物体表面上の各点の距離から、対象物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する第2の入射光計算手段と、対象物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、対象物体表面上の各点の位置、法線及び測定すべき反射特性を数式及び/又は測定データでモデル化した双方向反射率分布関数モデルと、カメラの位置と、カメラへの入射する光線の放射輝度及びカメラのセンサ応答値との対応関係から、光源で対象物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算する第2のセンサ応答値計算手段と、撮影手段が取得した対象物体のセンサ応答値の実測値と、第2のセンサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値とに基づく誤差を計算する第2の誤差計算手段と、双方向反射率分布関数モデルパラメータを対象として最適化を行い、第2の誤差計算手段が計算した誤差を最小とするパラメータを推定する第2のパラメータ推定手段とを備える例が挙げられる。
この構成によって、反射特性が既知の物体を撮影して、光源の配光分布モデルを推定し、双方向反射率分布関数の測定対象物体を、光源の位置または向きが異なる2つ以上の状態で撮影し、光源の配光分布モデルと、双方向反射率分布関数モデルから得られるセンサ応答値の計算値と、撮影結果から得られるセンサ応答値の実測値とに基づいて、双方向反射率分布関数モデルを最適化することにより、対象物体の双方向反射率分布関数を推定することができる。反射特性が既知の物体と対象物体とは、同時に同一視野内に撮影してもよい。
本発明は、光源の配光分布を測定する装置、方法、プロセッサを備えたコンピュータが実行するプログラムとして捉えることができる。また、物体の双方向反射率分布関数を測定するための、装置、方法、プロセッサを備えたコンピュータが実行するプログラムとして捉えることができる。
なお、本文中に記載した各ベクトルは、数式中では太字で表記した。例えばベクトルγ、l’’、q、n、l、t、r、vg,k、lg,k、lg,k’、s、n、lは、各数式中では以下の(数16)に示す各ベクトルにそれぞれ対応する。
Figure 0006379651
本発明は、光源の配光分布測定及び物体の双方向反射率分布関数測定に有用である。
10、20 配光分布測定システム
11、21 光源
12、22 物体
13、23 デジタルカメラ
14、24 コンピュータ
15、25 モニタ
16、26 キーボード

Claims (15)

  1. 光源の配光分布を測定する装置であって、
    測定対象となる光源である対象光源で、拡散反射成分を持ち反射特性が既知である物体を照明した状態で、少なくとも前記物体をカメラで撮影しセンサ応答値の実測値を取得する撮影手段と、
    三次元空間における前記物体表面上の各点の位置及び法線を得る物体姿勢測定手段と、
    前記対象光源を1つ以上の無限小光源の集合として近似する対象光源近似手段と、
    前記対象光源の位置及び向きを三次元空間における回転パラメータ及び移動パラメータで表し、前記回転パラメータ及び前記移動パラメータから前記無限小光源の位置及び向きである姿勢を計算する対象光源姿勢計算手段と、
    前記無限小光源の配光分布を数式及び/又は測定データでモデル化した配光分布モデルと、前記数式及び/又は測定データのパラメータである配光分布モデルパラメータとに基づき、任意方向への出射光の放射輝度を計算する出射光計算手段と、
    前記対象光源姿勢計算手段で計算された前記無限小光源の位置と、前記物体姿勢測定手段で得られた前記物体表面上の各点の位置とから、前記無限小光源の位置と前記物体表面上の各点との距離を計算する距離計算手段と、
    前記配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、前記対象光源姿勢計算手段で計算された前記無限小光源の姿勢と、前記物体姿勢測定手段で得られた前記物体表面上の各点の位置及び法線と、前記無限小光源の位置及び前記物体表面上の各点の距離とから、前記物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する入射光計算手段と、
    前記物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、前記物体表面上の各点の位置、法線及び反射特性と、前記カメラの位置と、前記カメラへ入射する光線の放射輝度及び前記カメラのセンサ応答値との対応関係から、前記対象光源で前記物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算するセンサ応答値計算手段と、
    前記撮影手段が取得したセンサ応答値の実測値と、前記センサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値との差分に基づく誤差を計算する誤差計算手段と、
    前記回転パラメータと、前記移動パラメータと、前記配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、前記誤差を最小とするパラメータを推定するパラメータ推定手段とを備える、配光分布測定装置。
  2. 前記誤差計算手段は、反射特性が異なる2つ以上の物体について、前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値を得て、前記誤差として、前記物体の各々についての前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値との差分に基づく誤差の総和を計算する、請求項1に記載の配光分布測定装置。
  3. 前記撮影手段は前記物体と、前記対象光源とを同一視野内で撮影し、前記対象光源の前記センサ応答値の実測値をさらに取得し、
    前記センサ応答値計算手段は、前記対象光源を撮影した場合のセンサ応答値の計算値をさらに計算し、
    前記誤差計算手段が、前記誤差として、前記物体についての誤差と、前記対象光源についての前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値との差分に基づく誤差との総和を計算することを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の配光分布測定装置。
  4. 前記出射光計算手段は、異なる配光分布モデルに対する出射光の放射輝度を計算し、
    前記センサ応答値計算手段は、前記配光分布モデル毎におけるセンサ応答値を計算し、
    前記誤差計算手段は、前記配光分布モデル毎における誤差を計算し、
    前記パラメータ推定手段は、前記回転パラメータと、前記移動パラメータと、前記配光分布モデルと、前記配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、前記誤差を最小とするパラメータを推定する、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の配光分布測定装置。
  5. 物体の双方向反射率分布関数を測定する装置であって、
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の配光分布測定装置を用いて、配光分布を測定するための第1の物体と双方向反射率分布関数を測定すべき第2の物体とを、相異なる姿勢の光源でともに照明された状態ごとに、前記撮影手段で撮影して前記第1の物体および前記第2の物体のセンサ応答値の実測値を取得し、前記第1の物体のセンサ応答値の実測値に基づいて、前記光源の姿勢毎に前記光源の配光分布モデル、配光分布モデルパラメータ、前記光源を近似する無限小光源の位置および向きを推定する配光分布推定手段と、
    三次元空間における前記第2の物体表面上の各点の位置及び法線を得る第2の物体姿勢測定手段と、
    前記配光分布モデル及び前記配光分布モデルパラメータに基づき、前記第2の物体表面上の各点への出射光の放射輝度を計算する第2の出射光計算手段と、
    前記無限小光源の位置と、前記第2の物体姿勢測定手段で得られた前記第2の物体表面上の各点の位置とから、前記無限小光源の位置と前記第2の物体表面上の各点との距離を計算する第2の距離計算手段と、
    前記配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、前記無限小光源の姿勢と、前記第2の物体姿勢測定手段で得られた前記第2の物体表面上の各点の位置及び法線と、前記無限小光源の位置と前記第2の物体表面上の各点の距離から、前記第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する第2の入射光計算手段と、
    前記第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、前記第2の物体表面上の各点の位置、法線及び測定すべき反射特性を数式及び/又は測定データでモデル化した双方向反射率分布関数モデルと、前記カメラの位置と、前記カメラへ入射する光線の放射輝度及び前記カメラのセンサ応答値との対応関係から、前記光源で前記第2の物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算する第2のセンサ応答値計算手段と、
    前記撮影手段が取得した前記第2の物体のセンサ応答値の実測値と、前記第2のセンサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値とに基づく誤差を計算する第2の誤差計算手段と、
    前記双方向反射率分布関数モデルパラメータである前記第2の物体表面上の各点の法線及び測定すべき反射特性を対象として最適化を行い、前記第2の誤差計算手段が計算した前記誤差を最小とするパラメータを推定する第2のパラメータ推定手段とを備える、双方向反射率分布関数測定装置。
  6. 光源の配光分布を測定する方法であって、
    測定対象となる光源である対象光源で、拡散反射成分を持ち反射特性が既知である物体を照明した状態で、少なくとも前記物体をカメラで撮影しセンサ応答値の実測値を取得する撮影ステップと、
    三次元空間における前記物体表面上の各点の位置及び法線を得る物体姿勢測定ステップと、
    前記対象光源を1つ以上の無限小光源の集合として近似する対象光源近似ステップと、
    前記対象光源の位置及び向きを三次元空間における回転パラメータ及び移動パラメータで表し、前記回転パラメータ及び前記移動パラメータから前記無限小光源の位置及び向きである姿勢を計算する対象光源姿勢計算ステップと、
    前記無限小光源の配光分布を数式及び/又は測定データでモデル化した配光分布モデルと、前記数式及び/又は測定データのパラメータである配光分布モデルパラメータとに基づき、任意方向への出射光の放射輝度を計算する出射光計算ステップと、
    前記対象光源姿勢計算ステップで計算された前記無限小光源の位置と、前記物体姿勢測定ステップで得られた前記物体表面上の各点の位置とから、前記無限小光源の位置と前記物体表面上の各点との距離を計算する距離計算ステップと、
    前記配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、前記対象光源姿勢計算ステップで計算された前記無限小光源の姿勢と、前記物体姿勢測定ステップで得られた前記物体表面上の各点の位置及び法線と、前記無限小光源の位置及び前記物体表面上の各点の距離とから、前記物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する入射光計算ステップと、
    前記物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、前記物体表面上の各点の位置、法線及び反射特性と、前記カメラの位置と、前記カメラへ入射する光線の放射輝度及び前記カメラのセンサ応答値との対応関係から、前記対象光源で前記物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算するセンサ応答値計算ステップと、
    前記撮影ステップが取得したセンサ応答値の実測値と、前記センサ応答値計算ステップで得られたセンサ応答値の計算値との差分に基づく誤差を計算する誤差計算ステップと、
    前記回転パラメータと、前記移動パラメータと、前記配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、前記誤差を最小とするパラメータを推定するパラメータ推定ステップとを含む、配光分布測定方法。
  7. 前記誤差計算ステップにおいて、反射特性が異なる2つ以上の物体について、前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値を得て、前記誤差として、前記物体の各々についての前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値との差分に基づく誤差の総和を計算する、請求項6に記載の配光分布測定方法。
  8. 前記撮影ステップにおいて、前記物体と、前記対象光源とを同一視野内で撮影し、前記対象光源の前記センサ応答値の実測値をさらに取得し、
    前記センサ応答値計算ステップにおいて、前記対象光源を撮影した場合のセンサ応答値の計算値をさらに計算し、
    前記誤差計算ステップにおいて、前記誤差として、前記物体についての誤差と、前記対象光源についての前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値との差分に基づく誤差との総和を計算することを特徴とする、請求項6又は請求項7に記載の配光分布測定方法。
  9. 前記出射光計算ステップにおいて、異なる配光分布モデルに対する出射光の放射輝度を計算し、
    前記センサ応答値計算ステップにおいて、前記配光分布モデル毎におけるセンサ応答値を計算し、
    前記誤差計算ステップにおいて、前記配光分布モデル毎における誤差を計算し、
    前記パラメータ推定ステップにおいて、前記回転パラメータと、前記移動パラメータと、前記配光分布モデルと、前記配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、前記誤差を最小とするパラメータを推定する、請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の配光分布測定方法。
  10. 物体の双方向反射率分布関数を測定する方法であって、
    請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の配光分布測定方法を用いて、配光分布を測定するための第1の物体と双方向反射率分布関数を測定すべき第2の物体とを、相異なる姿勢の光源でともに照明された状態ごとに、前記撮影ステップにおいて撮影して前記第1の物体および前記第2の物体のセンサ応答値の実測値を取得し、前記第1の物体のセンサ応答値の実測値に基づいて、前記光源の姿勢毎に前記光源の配光分布モデル、配光分布モデルパラメータ、前記光源を近似する無限小光源の位置および向きを推定する配光分布推定ステップと、
    三次元空間における前記第2の物体表面上の各点の位置及び法線を得る第2の物体姿勢測定ステップと、
    前記配光分布モデル及び前記配光分布モデルパラメータに基づき、前記第2の物体表面上の各点への出射光の放射輝度を計算する第2の出射光計算ステップと、
    前記無限小光源の位置と、前記第2の物体姿勢測定ステップにおいて得られた前記第2の物体表面上の各点の位置とから、前記無限小光源の位置と前記第2の物体表面上の各点との距離を計算する第2の距離計算ステップと、
    前記配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、前記無限小光源の姿勢と、前記第2の物体姿勢測定ステップにおいて得られた前記第2の物体表面上の各点の位置及び法線と、前記無限小光源の位置と前記第2の物体表面上の各点の距離から、前記第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する第2の入射光計算ステップと、
    前記第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、前記第2の物体表面上の各点の位置、法線及び測定すべき反射特性を数式及び/又は測定データでモデル化した双方向反射率分布関数モデルと、前記カメラの位置と、前記カメラへ入射する光線の放射輝度及び前記カメラのセンサ応答値との対応関係から、前記光源で前記第2の物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算する第2のセンサ応答値計算ステップと、
    前記撮影ステップにおいて取得した前記第2の物体のセンサ応答値の実測値と、前記第2のセンサ応答値計算ステップにおいて得られたセンサ応答値の計算値とに基づく誤差を計算する第2の誤差計算ステップと、
    前記双方向反射率分布関数モデルパラメータである前記第2の物体表面上の各点の法線及び測定すべき反射特性を対象として最適化を行い、前記第2の誤差計算ステップにおいて計算した前記誤差を最小とするパラメータを推定する第2のパラメータ推定ステップとを備える、双方向反射率分布関数測定方法。
  11. 光源の配光分布を測定するために、コンピューターを、
    測定対象となる光源である対象光源で、拡散反射成分を持ち反射特性が既知である物体を照明した状態で、少なくとも前記物体をカメラで撮影しセンサ応答値の実測値を取得する撮影手段と、
    三次元空間における前記物体表面上の各点の位置及び法線を得る物体姿勢測定手段と、
    前記対象光源を1つ以上の無限小光源の集合として近似する対象光源近似手段と、
    前記対象光源の位置及び向きを三次元空間における回転パラメータ及び移動パラメータで表し、前記回転パラメータ及び前記移動パラメータから前記無限小光源の位置及び向きである姿勢を計算する対象光源姿勢計算手段と、
    前記無限小光源の配光分布を数式及び/又は測定データでモデル化した配光分布モデルと、前記数式及び/又は測定データのパラメータである配光分布モデルパラメータとに基づき、任意方向への出射光の放射輝度を計算する出射光計算手段と、
    前記対象光源姿勢計算手段で計算された前記無限小光源の位置と、前記物体姿勢測定手段で得られた前記物体表面上の各点の位置とから、前記無限小光源の位置と前記物体表面上の各点との距離を計算する距離計算手段と、
    前記配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、前記対象光源姿勢計算手段で計算された前記無限小光源の姿勢と、前記物体姿勢測定手段で得られた前記物体表面上の各点の位置及び法線と、前記無限小光源の位置及び前記物体表面上の各点の距離とから、前記物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する入射光計算手段と、
    前記物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、前記物体表面上の各点の位置、法線及び反射特性と、前記カメラの位置と、前記カメラへ入射する光線の放射輝度及び前記カメラのセンサ応答値との対応関係から、前記対象光源で前記物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算するセンサ応答値計算手段と、
    前記撮影手段が取得したセンサ応答値の実測値と、前記センサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値との差分に基づく誤差を計算する誤差計算手段と、
    前記回転パラメータと、前記移動パラメータと、前記配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、前記誤差を最小とするパラメータを推定するパラメータ推定手段として機能させる、配光分布測定プログラム。
  12. 前記誤差計算手段は、反射特性が異なる2つ以上の物体について、前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値を得て、前記誤差として、前記物体の各々についての前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値との差分に基づく誤差の総和を計算する、請求項11に記載の配光分布測定プログラム。
  13. 前記撮影手段は前記物体と、前記対象光源とを同一視野内で撮影し、前記対象光源の前記センサ応答値の実測値をさらに取得し、
    前記センサ応答値計算手段は、前記対象光源を撮影した場合のセンサ応答値の計算値をさらに計算し、
    前記誤差計算手段が、前記誤差として、前記物体についての誤差と、前記対象光源についての前記センサ応答値の実測値および前記センサ応答値の計算値との差分に基づく誤差との総和を計算することを特徴とする、
    請求項11又は請求項12に記載の配光分布測定プログラム。
  14. 前記出射光計算手段は、異なる配光分布モデルに対する出射光の放射輝度を計算し、
    前記センサ応答値計算手段は、前記配光分布モデル毎におけるセンサ応答値を計算し、
    前記誤差計算手段は、前記配光分布モデル毎における誤差を計算し、
    前記パラメータ推定手段は、前記回転パラメータと、前記移動パラメータと、前記配光分布モデルと、前記配光分布モデルパラメータとを対象として最適化を行い、前記誤差を最小とするパラメータを推定する、請求項11乃至請求項13のいずれかに記載の配光分布測定プログラム。
  15. 物体の双方向反射率分布関数を測定するために、コンピューターを、
    請求項11乃至請求項14のいずれかに記載の配光分布測定プログラムを実行して、配光分布を測定するための第1の物体と双方向反射率分布関数を測定すべき第2の物体とを、相異なる姿勢の光源でともに照明された状態ごとに、前記撮影手段で撮影して前記第1の物体および前記第2の物体のセンサ応答値の実測値を取得し、前記第1の物体のセンサ応答値の実測値に基づいて、前記光源の姿勢毎に前記光源の配光分布モデル、配光分布モデルパラメータ、前記光源を近似する無限小光源の位置および向きを推定する配光分布推定手段と、
    三次元空間における前記第2の物体表面上の各点の位置及び法線を得る第2の物体姿勢測定手段と、
    前記配光分布モデル及び前記配光分布モデルパラメータに基づき、前記第2の物体表面上の各点への出射光の放射輝度を計算する第2の出射光計算手段と、
    前記無限小光源の位置と、前記第2の物体姿勢測定手段で得られた前記第2の物体表面上の各点の位置とから、前記無限小光源の位置と前記第2の物体表面上の各点との距離を計算する第2の距離計算手段と、
    前記配光分布モデル及び配光分布モデルパラメータと、前記無限小光源の姿勢と、前記第2の物体姿勢測定手段で得られた前記第2の物体表面上の各点の位置及び法線と、前記無限小光源の位置と前記第2の物体表面上の各点の距離から、前記第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度を計算する第2の入射光計算手段と、
    前記第2の物体表面上の各点の位置へ入射する光線の方向及び放射輝度と、前記第2の物体表面上の各点の位置、法線及び測定すべき反射特性を数式及び/又は測定データでモデル化した双方向反射率分布関数モデルと、前記カメラの位置と、前記カメラへ入射する光線の放射輝度及び前記カメラのセンサ応答値との対応関係から、前記光源で前記第2の物体を照明し、撮影した場合のセンサ応答値の計算値を計算する第2のセンサ応答値計算手段と、
    前記撮影手段が取得した前記第2の物体のセンサ応答値の実測値と、前記第2のセンサ応答値計算手段で得られたセンサ応答値の計算値とに基づく誤差を計算する第2の誤差計算手段と、
    前記双方向反射率分布関数モデルパラメータである前記第2の物体表面上の各点の法線及び測定すべき反射特性を対象として最適化を行い、前記第2の誤差計算手段が計算した前記誤差を最小とするパラメータを推定する第2のパラメータ推定手段として機能させる、双方向反射率分布関数測定プログラム。
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