JP6379437B2 - 衣類 - Google Patents

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Description

本発明は、汗取りパッドを備えた衣類に関する。
従来、汗取りパッドを備えた衣類が種々提案されている。例えば、汗取りパッドが身生地に縫着されている衣類が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に開示されるインナーウェアでは、汗取りパッドを構成するシート状布片が、身生地のアームホール部の下半周部分に対応した下向き凸の略半円弧形状とされ、その下部側周縁がアームホール部の下半周部分に沿って縫着されている。
また、特許文献2では、汗取りパッドの一端周縁を袖ぐり部縁(アームホールの下半周部分)に縫着し、汗取りパッドの他端を外方に突出させたインナーウェアが開示されている。
特開2012−52266号公報 特開2008−88598号公報
しかしながら、特許文献1、2に開示されるインナーウェアにおいては、アームホール周縁部に汗取りパッドが縫着されているが、汗が縫着した部分の糸を伝って汗取りパッドを通過してインナーウェア(身生地)にしみ出やすくなる。
また、特許文献1、2には開示されていないが、従来のインナーウェアにおいては、このような汗取りパットの周縁部が、アームホール部の下側周縁部分に全周に亘って縫着されるか、もしくは汗取りパッドの上端をアームホールの下側周縁部に取り付けるとともに、汗取りパッドの下端部を身生地に点留め(点状の縫着)するように縫着されることが多い。よって、汗取りパッドが全周に亘って身生地に縫着された場合、ごわつき感があり、着用時のストレスになる。
一方、汗取りパッドの下端が点留めされた場合、汗取りパッドが動き易く、着用時のストレスになる。また、縫着(縫製)の場合は、縫製の糸が肌に触れて、肌を刺激するため着用時のストレスになる。さらに、縫着された部分は厚くなるため、肌への刺激が強くなり、それが肌へのストレスになる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、汗取りパッドを備えた衣類であって、汗取りパッドによる着用時の肌へのストレスを低減する衣類を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明の衣類は、接着剤によって身生地の少なくとも一部に接着され、着用者の脇下に接触する汗取りパッドを備えた衣類であって、前記汗取りパッドは、シート状布片によって形成され、前記シート状布片の周縁部は、切りっ放しの状態からなり、前記身生地は、アームホール部を有し、前記汗取りパッドは、接着剤によって前記アームホール部の下側周縁部には接着せずに、前記身生地に接着される、ことを特徴とする。
また、上記構成において、前記シート状布片の下縁部は、前記身生地に接着されていないことが好ましい。
また、上記構成において、前記シート状布片と前記身生地は、側面視において略逆ハ字状に形成された接着剤により接着されていることが好ましい。
また、上記構成において、前記汗取りパッドは、所定形状の接着剤パターンからなる接着剤によって身生地に接着されることが好ましい。
また、上記構成において、前記接着剤パターンの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の何れか一つの形状からなることが好ましい。
また、上記構成において、前記接着剤パターンの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の少なくとも何れか二つ以上の形状の組合せからなることが好ましい。
また、上記構成において、前記接着剤パターンは、少なくとも一端部に所定形状の端部留めを有する形状からなり、該端部留めの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、および曲線形状以外の形状からなることが好ましい。
また、上記構成において、前記シート状布片は、着用者の肌側面と対向する側の反肌側面において撥水加工が施されるとともに、前記肌側面および/または反肌側面において吸汗機能が付与されることが好ましい。
本発明によれば、汗取りパットを身生地に縫着するのではなく接着剤で接着しているため、着用時の肌へのストレスを低減するとともに、縫着部分を介した身生地側への汗の浸透が起こらない。
本発明の一実施形態に係るインナーウェアを示す概略正面図。 図1に示すインナーウェアの概略側面図。 汗取りパッドの形状の例を示す概略側面図。 汗取りパッドの形状の例を示す概略側面図。 汗取りパッドの形状の例を示す概略側面図。 汗取りパッドの形状の例を示す概略側面図。 接着剤パターンの例を示す概略側面図。 接着剤パターンの例を示す概略側面図。 接着剤パターンの変形例を示した平面図。 接着剤パターンの端部留め部の例を示した平面図。 接着剤パターンの留めパターンの例を示した平面図。 接着剤パターンの両端がオーバーラップした状態を示す平面図。
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図12を用いて説明する。
以下では、本発明に係る衣類の実施形態の一例として、着用者の脇下に接触する汗取りパッド1を備えた衣類であるインナーウェア10を挙げて説明する。
インナーウェア10は、アームホール部2を有する脇開放型の衣類であり、タンクトップ型の衣類である。
図2では、インナーウェア10の着用者がインナーウェア10を着用した状態(インナーウェア10が体型に合わせて膨らんだ状態)を模式的に示している。
なお、本実施形態では、脇開放型の衣類を挙げているが、特に限定するものではない。例えば、脇開放型でないTシャツや長袖シャツ等の袖を有する衣類であっても構わない。
また、汗取りパッドとは、衣類において汗等の水分を吸収したい部分(例えば、上半身用衣類の脇部分や下半身用衣類のマチ部分)に取り付けられるものであり、汗等の水分を吸収することで、衣類への汗ジミを防止するものである。
インナーウェア10は、図1、図2に示すように、略筒状に形成された身生地3から主に構成され、上部に着用者の頭部を通す襟ぐり部4と、該襟ぐり部4の左右両側に設けられる肩掛け部5と、該肩掛け部5・5の左右外側にアームホール部2・2と、下部に着用者の胴部を通す裾部6と、及びアームホール部2、2の近傍に接着剤で接着される汗取りパッド1・1を備えている。本実施形態に係るインナーウェア10は、袖部を有しておらず、襟ぐり部4の左右両側には、肩掛け部5を介して開口形成されたアームホール部2が設けられている。インナーウェア10は、袖部が無いので、着用時にはアームホール部2に着用者の腕を通した状態で肩から手先までがアームホール部2から露出される。身生地3は、略筒形状に形成され、上半身の正面を被う部位である前身頃と、上半身の背面を被う部位である後身頃からなる身頃本体である。
アームホール部2は、前身頃と後身頃との間で、着用者の脇下近傍を通るようにして下側に凹む円弧状に形成された下側周縁部2aと、この下側周縁部2aの上部で上側に凹む円弧状に形成された上側周縁部2bとにより側面視略楕円状に開口形成されている。
汗取りパッド1は、身生地3の内部に、上述した下側周縁部2aの上端を上限として、汗取りパッド1全体を身生地3内部に収容にした状態で、所定形状の接着剤パターンPからなる接着剤によって身生地3の裏面側に接着される。
なお、本実施形態に係る汗取りパッド1を形成する素材は、種々様々なものが選択可能であり、特に限定するものではない。例えば、詳細は後述するが、本実施形態のように、身生地3と同じ生地を選択して用いてもよいし、汗等の水分の吸収性を確保するためにスポンジ等の所定の厚さを有する立体的な吸収素材(いわゆる立体吸収パッド等)を選択して用いてもよい。
汗取りパッド1は、例えば、周縁部を切りっぱなしの状態(切りっぱなし仕様ともいう)である1枚のシート状布片1aで形成されている。汗取りパッド1は、身生地3と同じ生地が使用され、熱融着糸を一緒に編みこみヒートセット加工(熱セット加工)を施した生地を採用している。このような生地を採用することで、汗取りパッド1は所定形状への裁断のみ(いわゆる切りっぱなし)によって形成することができる。即ち、裁断後にフチ縫い等の端部処理をしなくても、ほつれが生じることはない。
ここで、シート状布片1aの周縁部を切りっぱなしの状態で使用するためには、熱融着性繊維(例えば、ポリウレタン繊維等の比較的に低融点の熱融着性繊維が好ましい。)と該繊維よりも高融点の他の繊維(例えば、綿、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、キュプラ等の前記熱融着性繊維よりも高融点の繊維が好ましい。)とを含み、予め、熱融着性繊維の融点以上で他の繊維の融点以下の温度でヒートセット加工(熱セット加工)されて解れ止め処理された生地片で構成されることが好ましい。
具体的には、シート状布片1aは、綿やレーヨンなどの保水性の高い糸とポリウレタン(熱融着性繊維)により編成された緯編地などが使用可能である。より好ましくは、シート状布片1aは、ベアフライス(熱融着性乃至熱溶着性ポリウレタンのベア繊維糸と他の糸とのプレーティング編みで、編成後、熱セットによるフリーカット適合素材)とされ、綿とレーヨンの混紡糸とポリウレタン(ベア糸)20〜50デシテックスにより編成された緯編地を使用することが好ましい。
このような生地を用いることにより、汗取りパッド1は、所定形状への裁断のみによって形成することができ、しかも、その周縁を切りっぱなし状態のままで使用することができ、裁断後にフチ縫い等の端部処理をしない状態で使用しても、汗取りパッド1の周縁がほつれることがない。また、このような生地を用いることにより、汗取りパッド1は、保水力に優れ、より多くの汗を吸収させることができるとともに、嵩張らず、ソフトで柔軟性に富むものとすることができる。
なお、シート状布片1aは、周縁を切りっぱなしの状態とされていないものであっても構わない。例えば、シート状布片1aが解れないように周囲が所定の周縁処理されているものであっても構わない。
また、身生地3の生地は、特に制約はなく、上記汗取りパッド1と同一構成の生地を使用してもよいし、他の構成の生地を使用してもよい。また、身生地3の生地は、適度の伸縮性を備えた生地で構成されることが好ましく、さらには、夏物として、通気性、冷感性等の機能性を備えた生地で構成されるのが一層好ましい。
本発明のインナーウェアは、身生地3と汗取りパッド1とを別体もしくは一体とし、身生地3もしくは汗取りパッド1に所定形状の接着剤パターンPで接着剤を塗布し、汗取りパッド3を身生地3の内側に接着することで構成される。以下に、本実施形態に係る汗取りパッドの形状について説明する。
[汗取りパッドの形状]
汗取りパッド1を構成するシート状布片1aの形状は、例えば、図2に示すように、シート状布片1aの下端部が丸底を描くような舌片状、もしくは下向き凸の略半円弧形状である。また、シート状布片1aの上端部が略直線状、もしくは下向き凸の湾曲状である。詳細は後述するが、シート状布片1aは、アームホール部2の内側において下半周部分の近傍に所定の接着パターンで接着される。以下に、汗取りパッド1のより具体的な形状について幾つか例を挙げて説明する。
図3に示す汗取りパッド1の形状は、シート状布片1aの下側周縁1bが丸底を描くような舌片状、もしくは下向き凸の略半円弧形状である。また、シート状布片1aの上縁1cは、この上縁1cの前身頃側端部1c1が後身頃側端部1c2よりも上方となる傾斜状に形成されている。シート状布片1aは、身生地3の内側において、上縁1cがアームホール部2から露出するとともに、下側周縁1bが後述する所定形状の接着剤パターンPでアームホール部2の下側周縁部2aの外側(下側)に接着されている。ここで、汗取りパッド1の形状は、アームホール部2の下側周縁部2aよりも大きくなるように形成されている。汗取りパッド1は、アームホール部2から上縁1cを露出させるとともに、アームホール部2の下側周縁部2a(U字形の下半周部分)よりも外側に広げて汗取りパッド1の接触面積が大きくなるように形成したことで、汗が多い場合でも対応でき、汗かきの人にも適する。
なお、シート状布片1aの上縁1cは、図3に示すように、傾斜状に限定するものではない。シート状布片1aの上縁1cは、例えば、前身頃側端部1c1と後身頃側端部1c2が略水平に形成される直線状に形成してもよく、又は、凸形状、凹形状等でもよく、形状は限定されない。
図4に示す汗取りパッド1Aの形状は、シート状布片1Aaの下側周縁1Abが丸底を描くような舌片状、もしくは下向き凸の略半円弧形状に形成されている。また、シート状布片1aの上縁1Acが下向き凸の円弧形状に形成されている。シート状布片1Aaは、身生地3の内側において、上縁1Acが所定形状の接着剤パターンPでアームホール部2の下側周縁部2a(U字形部分)に沿って接着されている。さらに、下側周縁1Abが所定形状の接着パターンでアームホール部2の下部に接着されている。ここで、アームホール部2の下側周縁部2aの形状は、汗取りパッド1Aを構成するシート状布片1Aaの上縁1Acの形状に合致するとともに、汗取りパッド1Aの上縁1Acがアームホール部2の下側周縁部2aの下側(裾側)に位置するように形成される。この汗取りパッド1Aは、上縁1Acをアームホール部2の下側周縁部2aの内側に合わせて取り付けたものであり、上縁1Acがアームホール部2から露出せず、外側の身生地3と内側の汗取りパッド1Aによりアームホール部2の下側部分(脇部分)が二重構造(二重の生地)になっている。そのため、汗取りパッド1Aは、外見上目立ちにくく、見た目がスマートであるという利点がある。
図5に示す汗取りパッド1Bの形状は、シート状布片1Baの下側周縁1Bbが丸底を描くような舌片状、もしくは下向き凸の略半円弧形状に形成されている。また、汗取りパッド1Bは、シート状布片1Baの上縁1Bcがアームホール部2の直線状の下側周縁と連続的に形成される連続部7を有している。連続部7は、前身頃側が後身頃側よりも上方となる傾斜状に形成されている。シート状布片1Baは、身生地3から延出された身生地3の一部であり、シート状布片1Baを身生地3の内側(肌に接触する側)に折り返して所定形状の接着剤パターンP(例えば、シート状布片1Baの下側周縁に沿った略U字形状もしくはシート状布片1Baの下端の一部留め)で接着されている。この汗取りパッド1Bは、着用者の脇下の接触部分が折り返し部分である連続部7になるため、汗を吸収するパッド面が広く取れる。これにより、汗が多い場合でも対応でき、汗かきの人にも適する。さらに、この汗取りパッド1Bは、外見上身生地3とシート状布片1Baとの境界がなく、汗取りパッド1Bが身生地3に取り付けられていることが目立ちにくいという利点がある。
図6に示す汗取りパッド1Cの形状は、身生地3のアームホール部2の下側周縁部2a(U字形部分)に対応したシート状布片1Caの下側周縁1Cbが丸底を描くような舌片状、もしくは下向き凸の略半円弧形状に形成されている。また、シート状布片1Caの上縁1Ccが略水平になる直線状に形成されている。シート状布片1Caは、身生地3の内側において、下側周縁1Cbが所定形状の接着パターン(例えば、概形が略U字形状)でアームホール部2の下側周縁部2aに沿って接着されている。ここで、アームホール部2の下側周縁部2aの形状は、汗取りパッド1Cを構成するシート状布片1Caの下側周縁1Cbの形状に合致するとともに、汗取りパッド1Cの下側周縁1Cbがアームホール部2の下側周縁部2aよりも若干大きくなるように形成されている。
次に、汗取りパッド1を身生地3に接着する際の接着剤の接着剤パターンPについて説明する。汗取りパッドとしては、図3に示す汗取りパッド1を所定形状の接着剤パターンPで身生地3に接着する場合を幾つかの例を挙げて説明する。
[接着剤パターンの例(1)]
図2に示す接着剤パターンP1は、身生地3の内側において、アームホール部2からシート状布片1aの上縁1cが露出するように配置され、汗取りパッド1と身生地3とが重なる部分における周縁部の全周にわたって接着剤が塗布され、接着されたものである。すなわち、アームホール部2の下側周縁部2a(U字形部分)とシート状布片1aが重なる部分である第1塗布部P1aと、該第1塗布部P1aの前後両端から下方に延びるシート状布片1aの下側周縁1bに沿った部分(略U字形部分)である第2塗布部P1bのそれぞれに接着剤が塗布されてシート状布片1aがアームホール部2の下側近傍に接着される。図2に示す接着剤パターンP1は、間欠した部分を有しないループ状である。上述した第1塗布部P1aは、シート状布片1aの上縁1cの両端近傍から下方に延出される略円弧状の曲線の中途部にジグザグ形状の第1ジグザグ接着部P1cを有している。第2塗布部P1bは、シート状布片1aの上縁1cの両端近傍から第1塗布部P1aよりも下方に延出される略円弧状の曲線の中途部にジグザグ形状の第2ジグザグ接着部P1dを有している。第1ジグザグ接着部P1cと第2ジグザグ接着部P1dとは、上下に配置されている。このような接着パターンP1は、例えば、身生地3及びシート状布片1aが伸縮性を有する生地で構成されている場合、着用者がインナーウェア10を着用した際に、インナーウェア10が前後方向や周方向外側に広がった際にも第1ジグザグ接着部P1cや第2ジグザグ接着部P1dが前後方向や周方向外側に広がって、身生地3の伸縮性を阻害しない。また、接着パターンP1がループ状に囲まれた形状であるため、シート状布片1aと身生地3との間にゴミやホコリ等が入り込むことがないとともに、シート状布片1aが身生地3から剥離するきっかけになる塗布の間欠部分を有しないため剥離を起こしにくく十分な強度や耐久性を有している。また、シート状布片1aが身生地3に接着剤により接着されるため、シート状布片1aにおける肌と接触する側に縫製等の凹凸がなくフラットであり、着心地がよい。剥離強度や、ゴミ、ホコリ等について特に問題がない場合は、上記ジグザグ接着部(第1ジグザグ接着部P1cや第2ジグザグ接着部P1d)の替わりに、ドットパターンであっても良い。
[接着剤パターンの例(2)]
図7に示す接着剤パターンP2は、身生地3の内側において、アームホール部2からシート状布片1aの上縁1cが露出するように配置され、シート状布片1aの前後の下側周縁1bに沿ってジグザグ形状に接着剤が塗布されて接着されるとともに下側周縁1bの最下部近傍に接着剤が塗布されていない間欠部Dを有しているものである。接着剤パターンP2は、側面視において略逆ハ字状である。このような接着剤パターンP2は、例えば、身生地3及びシート状布片1aが伸縮性を有する生地で構成されている場合、着用者がインナーウェア10を着用した際に、インナーウェア10が上下方向や前後方向や周方向外側に広がった際にも接着剤パターンP2が上下方向や前後方向や周方向外側に広がって、身生地3の伸縮性を阻害しない。
また、上述したように間欠部Dを有することで、ゴミやホコリ等が間欠部Dを介して外側に出やすく、シート状布片1aと身生地3の重なる部分にゴミやホコリ等がたまることを防ぐ。さらに、シート状布片1aの周縁部をジグザグ形状に接着しているため、該周縁部が所定の幅間隔を有した状態で身生地3に対して面接着されるため引っ張り強度が向上している。
また、接着強度について特に心配がない場合は、接着剤パターンP2としてジグザグパターンではなく、ドットパターンでも良く、伸縮性の阻害を気にしない部位であれば直線状のパターンでも良い。接着剤パターンP2としては、上記ジグザグパターンに限定されず、また、ジグザグパターンの長さについても限定されず、伸縮性阻害、接着強度を考慮し、適宜組み合わせても良い。
[接着剤パターンの例(3)]
図8に示す接着パターンP3は、身生地3の内側において、アームホール部2からシート状布片1aの上縁1cが露出するように配置され、シート状布片1aと身生地3とが重なる部分における上端部近傍及び下端部近傍に接着剤が塗布されて接着されたものである。すなわち、アームホール部2の下側周縁部2a(U字形部分)とシート状布片1aが重なる部分である第1塗布部P3aと、シート状布片1aの最下部近傍である第2塗布部P3bに接着剤が塗布されてシート状布片1aがアームホール部1の下側近傍に接着される。上述した第1塗布部P3aは、シート状布片1aの前後両端近傍に配置される端部留め部Eから下方に延出される略円弧状の曲線の中途部にジグザグ形状の第1ジグザグ塗布部P3cを有している。端部留め部Eは、四角形状である。第2塗布部P3bは、シート状布片1aの下側周縁1bの最下部近傍において前後方向に所定長延出され、前記第1接着部よりも短い幅寸法のジグザグ形状の塗布部分である。接着パターンP3は、シート状布片1aの前後の下側周縁1b近傍において接着剤を塗布しない間欠部D1・D1を有しているため、シート状布片1aの前後部分(図8においては左右部分)がひらひらと生地が動くため、空気が流通し易く、シート状布片1aに吸収された汗が乾きやすい。
なお、端部留め部Eの形状は、特に限定するものではなく、後述する端部留め部Eの形状であってもよい。以上が接着パターンの例として挙げられる。
前記接着剤パターンPの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の何れか一つの形状からなることが好ましい。
また、前記接着剤パターンPの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の少なくとも何れか二つ以上の形状の組合せからなることが好ましい。
前記接着剤パターンPの形状においてジグザグ形状を有した状態で接着する場合、ジグザグ振幅とジグザグピッチを変更することで、身生地3と汗取りパッド1との接着部分の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
なお、接着パターンの形状をジグザグ形状にする場合、その振幅周期については特に限定するものではなく、一定周期である必要はない。ジグザグ形状の周期については、生地特性、貼り合わせ位置、製造条件等により適宜決めればよい。
また、前記接着剤パターンPは、少なくとも一端部に所定形状の端部留め部Eを有する形状からなり、該端部留め部Eの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、および曲線形状以外の形状からなることが好ましい。
具体的には、端部留め部Eは、環状のものが好ましい。ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図8に示すような四角形となるような形状に限られず、三角形、五角形などの多角形の環状であっても、円形状、楕円形状、半円形状であってもよい。
なお、端部留め部Eは、図8に示すように、接着パターンP3の両端等に設けることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等における貼り合わせ部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着パターンPの端部に端部留め部Eを設けることで、生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着剤パターンPの端部からの剥離を防ぐことができる。
[接着剤パターンPの形状]
次に、接着剤パターンPの形状について具体的に説明する。
本発明における接着剤パターンPの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の何れか一つの形状からなる。
この接着剤パターンPの形状のうちジグザグ形状については、接着剤パターンPの一例であり、接着部と非接着部とが交互に繰り返された形状であって、以下に図9を用いてジグザグ形状の実施例及び変形例を説明する。
本発明における接着剤パターンPの形状のうちジグザグ形状以外のドット形状(ドットが所定間隔を有して並ぶ形状)、直線形状、または曲線形状については以下において詳細な説明は省略する。
前記接着剤パターンPは、図9に示すように、接着剤を所定形状(図2では、主にジグザグ形状及びカーブ(湾曲)形状)に形成することで身生地3及びシート状布片1aが連続的に接着される接着部13と、当該接着部13により平面視において開口形成され、身生地3及びシート状布片1aが前記接着剤により接着されない非接着部14と、からなり、前記接着部13と前記非接着部14とが所定方向に繰り返し設けられる。
なお、接着剤パターンPは、図9に示すように平面上に形成されるものに限定するものではなく、身生地3及びシート状布片1aの表面形状に沿った形状であればよい。例えば、貼り合わせる生地同士の形状に応じて、屈曲状、湾曲状、蛇行状、ループ状等適宜変更することができる。
接着剤パターンPは、前述したように、接着部13と、非接着部14とからなり、接着剤が身生地3及びシート状布片1aのそれぞれの接着面に熱接着して固着した接着部位の平面視形状のことをいう。
また、接着部13は、所定方向に所定形状(図1では、主にジグザグ形状及びカーブ(湾曲)形状)を連続的に繰り返して形成される部分である。
接着部13は、より具体的に説明すると、接着剤パターンPの形状がジグザグ形状の場合は、図9(a)に示すように、接着部13を構成する最小繰り返し単位Uが、「<」形状もしくは「>」形状であり、この最小繰り返し単位Uである「<」形状もしくは「>」形状が身生地3及びシート状布片1aの所定方向(例えば伸縮性を有する方向)に複数かつ連続的に繰り返して配置形成される部分のことである。
図9(a)に示すジグザグ形状は、所定のジグザグ振幅(生地の伸縮性を有する方向と直交する振幅)と所定のジグザグピッチを一定周期で繰り返すものである。
一方、非接着部14は、当該接着部13により平面視において開口形成され、身生地3及びシート状布片1aが前記接着剤により接着されない部分である。
非接着部14は、より具体的に説明すると、接着剤パターンPの形状がジグザグ形状の場合は、身生地3及びシート状布片1aのそれぞれにおいて前記接着部13の最小繰り返し単位Uである「<」形状もしくは「>」形状の開口端から内側の所定領域に亘って接着剤が塗布されず、身生地3及びシート状布片1aが接着されない部分のことである。
この非接着部14は、接着剤が塗布されない領域であるため、例えば伸縮性を有する方向に生地を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部14は、生地を引っ張ると、非接触部14が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
接着剤パターンPの形状をジグザグ状にして、例えば伸縮性生地同士を接着する場合、前述した所定のジグザグ振幅と所定のジグザグピッチを変更することで、伸縮性生地同士の伸長力と伸長性をコントロールすることができる。
なお、接着剤パターンPの形状をジグザグ状にする場合、その周期については特に限定するものではなく、図9(a)に示すように、一定周期である必要はない。ジグザグ形状の周期については、生地特性、貼り合わせる生地の位置(部位)、当該生地の位置(部位)に応じて必要な伸縮性、製造条件等により適宜決めればよい。
また、接着剤パターンPの形状はジグザグ状に特に限定するものではなく、図9に示すような種々の接着剤パターンPが挙げられる。
図9に示す種々の接着剤パターンPの形状のなかでも、図9(a)のジグザグ状または図9(b)のカーブ状が好ましい。これは、生地に接着剤を塗布(付与)する際に塗布し易い形状であるからである。
また、接着剤パターンPを構成する、接着部13と非接着部14との所定方向への繰り返し数は、少なくとも2回以上であればよく、所定の回数に限定されるものではない。
例えば、前記繰り返し数が2回である場合、接着剤パターンPは、接着部13、非接着部14、接着部13と順に配置された構成となる一方、前記繰り返し数が3回以上である場合、接着剤パターンPは、接着部13、非接着部14、接着部13、非接着部14、・・・と順に配置された構成となるのである。
さらに、接着剤パターンPを構成する、接着部13と非接着部14との配置パターンについては、特に限定されるものではなく、不規則に構成されていてもよい。
例えば、図9(e)の右側上段に示すように、接着剤パターンPは、ひし形に形成された複数の接着部13・13・・・を、左方から右方に向かって交互に直線状接着部を連設するのではなく、図9(e)の右側下段に示すように、接着部13を直線状接着部を適宜介設しながら1個、3個、2個、1個、2個、・・・と順に連ねて配置するように構成してもよい。
つまり、接着剤パターンPの構成については、接着部13と、該接着部13の内側のひし形状の領域部分によって開口形成される非接着部14と、の配置パターンが交互に繰返されるものだけに限定されるのではなく、不規則なものであってもよいのである。
図3(a)から(k)に示す接着剤パターンPを介して生地同士を貼り合わせて生地の貼り合わせ構造を形成すれば、いずれの接着剤パターンPにおいても、上述したような接着部3と、非接着部4とが所定方向に繰り返し設けられることになる。
例えば、図9(d)の左側の接着剤パターンPでは、接着部13の内側の円状の領域部分(図9(d)の符号4で示す領域)が、開口形成された非接着部14となる。
また、本実施形態においては、ひとつの接着剤パターンPを介して伸縮性生地同士を貼り合わせる生地の貼り合わせ構造を説明するが、当然ながら、接着剤パターンPにおいて、同一もしくは異なる種類のものを複数並行するように接着剤パターンPを構成することもできる。
[接着剤パターンの変形例]
次に、上述した接着剤パターンPの変形例について説明する。
接着剤パターンPは、貼り合わせた身生地3及びシート状布片1aの接着強度(剥離強度)を向上させるために、接着剤パターンPの端部に端部留め部Eを有したり、接着剤パターンPの中途部には留めパターンMを有してもよい。
端部留め部E及び留めパターンMについて、以下に、具体的に説明する。
なお、本実施形態では、形状が異なる複数の端部留め部及び留めパターンを例として挙げるが、端部留め部及び留めパターンとして後述する同様の作用効果を有するものであり、便宜上端部留め部を符号E、留めパターンを符号Mとして説明する。
また、図10、図11では、端部留め部Eや留めパターンMを有する接着剤パターンPとして図9(a)に示すジグザグ状のものを例示しているが、特にこの形状に限定するものではなく、例えば図9の(a)から(k)に示すような種々の接着剤パターンPと種々の端部留め部Eや留めパターンMとを組み合わせることも可能である。
また、図10では、ジグザグ形状の接着剤パターンPの端部に端部留め部Eを有したものであるが、特に限定するものではなく、ジグザグ形状の他、ドット形状、直線形状、または曲線形状の接着剤パターンPの端部に端部留め部Eを有したものであっても良い。
接着剤パターンPは、該接着剤パターンPの少なくとも一端に、環状もしくは線状を含む形状の端部留め部Eを有するように構成することができる。
すなわち、端部留め部Eは、接着剤パターンPの端部を形成する部分であり、接着部23と、非接着部24とから構成される(図10(a)を参照)。また、端部留め部Eは、接着剤パターンPを介して接着された生地同士が接着剤パターンPの端部から剥離しないように留める役割を有する。
なお、図10(a)では、接着剤パターンPの一端に端部留め部Eを有するものと、両端に有するものを示しているが、図10の(b)から(l)についても同様に端部留め部Eを接着剤パターンPの一端だけでなく両端に有するようにすることもできる。
接着部23は、上述した接着剤パターンPの接着部13の一端から延設される部分であり、該接着部13と同様にして形成される接着剤が固化して伸縮性生地同士が接着される部分である。
一方、非接着部24は、当該接着部23により平面視において開口形成され、伸縮性生地同士が前記接着剤により接着されない所定領域の部分である(図10(a)では円形領域部分)。この非接着部24は、接着剤が塗布されない領域であるため、所定方向(例えば伸縮性を有する方向)に生地同士を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部24は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部24が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
端部留め部Eは、図10に示すように、種々のものが例として挙げられる。
図10の(a)から(i)に示す端部留め部Eは、環状の端部留めである。
ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図10(a)に示すような円形となるような形状(円環状)に限られず、三角形、四角形、五角形などの多角形の環状であっても、楕円形状、半円形状であってもよい。
一方、図10の(j)から(l)に示す端部留め部Eは、線状の端部留めである。
ここで、当該線状とは、平面視において一本の線もしくは複数の線の組合せからなる形状のことであり、例えば図10(j)に示すような1本の線状の接着部23を接着剤パターンPの接着部13一端から延設した形状に限られず、図10(k)に示すような逆T字形や図10(l)に示す十字形のように複数の線(図10(k)及び(l)では2本の線)が重なり合った形状であってもよい。
なお、端部留め部Eは、図10に示すように、接着剤パターンPの一端や両端に設けることができ、伸縮性生地の形状、生地特性、衣服等における貼り合わせ部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着剤パターンPの端部に端部留め部Eを設けることで、生地同士が剥離する方向に力が加わっても接着剤パターンPの端部からの剥離を防ぐことができる。
また、図10の(a)から(i)に示す環状の端部留め部Eは、接着部23が形成する環状内に非接触部24を有する構成であるため、例えば伸縮性生地場合、当該生地の伸縮性を損なわずに、かつ接着の剥離強度の異方性を小さくすることができるので、接着剤パターンPの端部留め部Eとして、より好ましい。
また、前記接着剤パターンPは、該接着剤パターンPの延設方向が転換する部分に環状もしくは線状を含む形状の留めパターンMを有するように構成とすることができる。
すなわち、留めパターンMは、接着剤パターンPの中途部を形成する部分であり、接着部33と、非接着部34とから構成される(図11(a)を参照)。また、留めパターンMは、接着剤パターンPを介して接着された生地同士が接着剤パターンPが方向転換した部分から剥離しないように留める役割を有する。
接着部33は、上述した接着剤パターンPの接着部13の中途部に設けられる部分であり、該接着部13と同様にして形成される接着剤が固化して伸縮性生地同士が接着される部分である。
一方、非接着部34は、当該接着部33により平面視において開口形成され、生地同士が前記接着剤により接着されない所定領域の部分である(図11(a)では四角形領域部分)。この非接着部34は、接着剤が塗布されない領域であるため、伸縮性を有する方向に伸縮性生地同士を伸縮しても、接着剤による伸縮の阻害を受けない伸びしろ部分となる。
具体的には、非接触部34は、生地を伸ばす方向に引っ張ると、非接触部34が伸びしろとして伸縮性を有する方向に伸びて開口するため、接着剤による伸縮の阻害を受けないのである。
留めパターンMは、図11に示すように、種々のものが例として挙げられる。
図11の(a)から(c)に示す留めパターンMは、環状の留めパターンである。
ここで、当該環状とは、平面視において所定の領域を囲む形状のことであり、図11(a)に示すような四角形(ひし形)となるような形状に限られず、三角形、四角形、五角形などの多角形の環状であっても、楕円形状、半円形状であってもよい。
一方、図11の(d)から(f)に示す留めパターンMは、線状の留めパターンである。
ここで、当該線状とは、平面視において一本の線もしくは複数の線の組合せからなる形状のことであり、例えば図11(f)に示すような1本の線状の接着部33を接着剤パターンPの接着部13間に介設した形状に限られず、図11(d)に示すような半円形や図11(e)に示すように複数の線(図11(e)では2本の線)が重なり合った形状であってもよい。
なお、留めパターンMは、図11に示すように、接着剤パターンPの中途部に設けることができ、生地の形状、生地特性、衣服等のおける貼り合わせる部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜選定することができる。
このように、接着剤パターンPの中途部に留めパターンMを設けることで、身生地3及びシート状布片1aのそれぞれの生地が剥離する方向に力が加わっても接着剤パターンPの中途部からの剥離を防ぐことができる。
また、図11の(a)から(c)に示す環状の留めパターンMは、接着部33が形成する環状内に非接触部34を有する構成であるため、生地の伸縮性を損なわずに、かつ接着の剥離強度の異方性を小さくすることができるので、接着剤パターンPの留めパターンMとして、より好ましい。
なお、端部留め部E及び留めパターンMは、前述した接着剤パターンPに併用して設けたり、どちらか一方のみを設けたりすることができ、生地の形状、生地特性、衣服等のおける貼り合わせる部位、デザインや機能、製造条件等に応じて適宜組み合わせることができる。
また、身生地3にシート状布片1aを取り付ける際においては、図2に示すようにループ状に接着剤を塗布して接着する必要がある。
このような場合、図2に示すように接着剤パターンPの両端が完全に一致するようにつながることが理論的には好ましいが、製造上困難な場合は、図12の点線丸印に示すように、接着剤パターンPの両端がオーバーラップする(重なり合う)ように留め部を形成してもよい。
なお、前記汗取りパッド1は、周縁部の全周にわたって接着剤を塗布され、前記身生地3に接着される構成であっても良いが、この例としては、図12に示す接着剤パターンPの両端がオーバーラップしてループ形状を形成するものも含まれる。また、図12に示す着剤パターンPのように、連続して形成される接着剤パターンPの少なくとも一端部もしくは中途部に端部留め部Eを有するように構成しても良い。
前記接着剤としては、特に限定するものではないが、例えば、熱可塑性樹脂が挙げられる。
当該熱可塑性樹脂としては、例えばポリウレタン系ホットメルト樹脂、ポリエステル系ホットメルト樹脂、ポリアミド系ホットメルト樹脂、EVA系ホットメルト樹脂、ポリオレフィン系ホットメルト樹脂、スチレン系エラストマー樹脂、湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、反応型ホットメルト樹脂等を用いることが好ましい。
これら接着剤を塗布(付与)する塗布(付与)手段及び接着手段としては、本実施形態や図面で示す接着剤パターンPで接着剤を塗布(付与)し接着することができる手段であれば、特に限定するものではなく、公知の手段を用いることができる。
例えば、塗布(付与)手段としては、上記のような熱可塑性樹脂をシート状布片1aまたは身生地3の少なくとも一方の接着面に所定の接着剤パターンPで塗布(付与)可能な手段である。
また、接着手段としては、生地同士の間に介在された熱可塑性樹脂を生地の外側から加熱及び加圧して溶融することにより液状化して、冷却固化によって伸縮性生地同士を接合する手段である。
塗布(付与)手段としては、例えば、ノズル塗布手段、樹脂滴下手段、熱転写ローラ等による樹脂熱転写手段、刷毛等が挙げられる。
接着手段としては、例えば、ホットプレス機、アイロン等が挙げられる。
また、シート状布片1aは、少なくとも肌側面および/または着用者の肌側面と対向する側の反肌側面において吸汗機能が付与され、しかも、反肌側面において撥水加工が施されていることが好ましく、さらに、消臭機能が付与されていることがより好ましい。
シート状布片1aの片面への撥水加工は、主成分として、フッ素成分を含み、これに増粘性を持たせた加工薬剤を調合し、シート状布片1aの片面にドット捺染等の捺染を施して付着させ、耐久性をもつ付着表面を形成させたものとするのが好ましい。
また、前記消臭加工は、主成分として、酸化亜鉛等を含んだ無機物を耐久付着させ、これによるアンモニアの中和反応、酢酸・イソ吉草酸の吸着反応によって消臭効果を発揮させるのが好ましい。
このように、本発明のインナーウェアは、汗取りパッド1に、2種の機能(片面撥水機能と消臭機能)の組み合わせと保水力とを持たせた素材を用いていることによって、より多くの汗を吸収させることができ、その汗が肌側へ戻ることを防止し、しかして、反肌側には水が滲み出さず、所定の放湿性を持たせて快適な環境を形成させ、さらに、消臭機能を付与して汗臭の発散を防止させることができる。
本発明は、上記実施形態からなるため、次のような作用効果が得られる。
即ち、着用者の脇下に接触する汗取りパッド1を備えたインナーウェア10あって、前記汗取りパッド1は、接着剤によって身生地に接着される。このように、汗取りパット1を身生地3に縫着するのではなく接着剤で接着しているため、着用時の肌へのストレスを低減するとともに、縫着部分を介した身生地3側への汗の浸透が起こらない。
また、前記汗取りパッド1は、所定形状の接着剤パターンPからなる接着剤によって身生地3に接着されている。これにより、上述した接着パターンPの各例で述べた作用効果を実現することができる。
また、シート状布片1aは、少なくとも吸汗機能及び消臭機能が付与されていると共に、反肌側の面に撥水加工が施されていることによって、脇下部に発生する汗を汗取りパッド1の吸汗機能によって素早く吸収させることができると共に、消臭機能によって消臭させて快適な環境を維持させることができ、また、反肌側の面に施された撥水機能によって汗取りパッド1に吸収させた汗がアウターウェア側に移行することを防止することができ
る。
身生地3に汗取りパッド1(シート状布片1a)を取り付ける場合、従来は縫製していたが、本発明によれば、縫製に比べていろいろなパターンで接着することができる。具体的には、身生地3と汗取りパッド1(シート状布片1a)を重ねた状態でいろいろなパターンで縫着する場合、手間、コストがかかるのに対し、本発明によれば、汗取りパッド1(シート状布片1a)に接着剤を付けて身生地3に取り付けることができるので、容易に所望の接着剤パターンPに変更することができ、また、接着剤パターンPを適宜変更しても、手間、コストはそれほど変わらないというメリットがある。
本発明の実施形態は、以上からなるが、本発明は、上記実施形態にのみ制約されるものではない。例えば、ショーツ等の下着のマチ部に、汗取りパッドを所定の接着パターンPで接着する構成としてもよい。
本発明は、衣類全般において適用することができる。本発明が適用される衣類としては、例えば、ノースリーブタイプ、キャミソールタイプ、スリップタイプのようなインナーウェア(肌着)、一般のシャツなどの各種の衣類が挙げられ、また、女性用に限らず、男性用にも適用できる。
1 汗取りパッド
2 アームホール部
3 身生地
10 インナーウェア
E 端部留め部
P 接着剤パターン

Claims (8)

  1. 接着剤によって身生地の少なくとも一部に接着され、着用者の脇下に接触する汗取りパッドを備えた衣類であって、
    前記汗取りパッドは、シート状布片によって形成され、
    前記シート状布片の周縁部は、切りっ放しの状態からなり、
    前記身生地は、アームホール部を有し、
    前記汗取りパッドは、接着剤によって前記アームホール部の下側周縁部には接着せずに、前記身生地に接着される、
    ことを特徴とする衣類。
  2. 前記シート状布片の下縁部は、前記身生地に接着されていない
    ことを特徴とする、請求項1に記載の衣類。
  3. 前記シート状布片と前記身生地は、側面視において略逆ハ字状に形成された接着剤により接着されている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の衣類。
  4. 前記汗取りパッドは、所定形状の接着剤パターンからなる接着剤によって身生地に接着される、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の衣類。
  5. 前記接着剤パターンの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の何れか一つの形状からなる、
    ことを特徴とする、請求項に記載の衣類。
  6. 前記接着剤パターンの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、または曲線形状の内の少なくとも何れか二つ以上の形状の組合せからなる、
    ことを特徴とする、請求項または請求項に記載の衣類。
  7. 前記接着剤パターンは、少なくとも一端部に所定形状の端部留めを有する形状からなり、
    該端部留めの形状は、ジグザグ形状、ドット形状、直線形状、および曲線形状以外の形状からなる、
    ことを特徴とする、請求項〜請求項の何れか一項に記載の衣類。
  8. 前記シート状布片は、
    着用者の肌側面と対向する側の反肌側面において撥水加工が施されるとともに、
    前記肌側面および/または反肌側面において吸汗機能が付与される、
    ことを特徴とする、請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の衣類。
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