JP6371757B2 - アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP6371757B2
JP6371757B2 JP2015505264A JP2015505264A JP6371757B2 JP 6371757 B2 JP6371757 B2 JP 6371757B2 JP 2015505264 A JP2015505264 A JP 2015505264A JP 2015505264 A JP2015505264 A JP 2015505264A JP 6371757 B2 JP6371757 B2 JP 6371757B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
carbon atoms
solution according
compound
electrolytic solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015505264A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014141620A1 (ja
Inventor
晋一 村田
晋一 村田
清家 英雄
英雄 清家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Publication of JPWO2014141620A1 publication Critical patent/JPWO2014141620A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6371757B2 publication Critical patent/JP6371757B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
    • H01G9/035Liquid electrolytes, e.g. impregnating materials
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/08Housing; Encapsulation
    • H01G9/10Sealing, e.g. of lead-in wires
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/145Liquid electrolytic capacitors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサに関する。
近年、自動車電装用などに使用されるアルミ電解コンデンサは、周辺環境の高温化に伴い、高温での特性劣化が小さいこと、また外気にさらされることから多湿条件下でも特性劣化の少ないことが要望されてきている。そのため、電解液も高温、多湿で特性劣化が少ないことが望まれる。
従来、耐久性の高いアルミニウム電解コンデンサ用電解液としては、アルキル置換アミジン基を有する化合物の4級化物のカルボン酸塩を電解質とする、いわゆるアミジン系電解液(例えば特許文献1)などが知られている。
国際公開第95/15572号
アミジン系電解液が知られるまでは、アルキル4級アンモニウム系電解液が使用されていた。しかし、アルキル4級アンモニウム系電解液には、アルカリで劣化した封止部から液漏れが発生する不具合があった。一方、特許文献1に開示されている、アミジン系電解液は、アルキル置換アミジン基を有する化合物が発生したアルカリと反応する。そのため、封口体のアルカリ劣化が抑制され、封止部から電解液が漏れない。このように、アルキル4級アンモニウム系電解液にはない効果があるため、アルミニウム電解コンデンサ用電解液として広く使用されている。しかしながら、さらなる周辺環境の高温化や、多湿条件では、必ずしも、アルカリ劣化の抑制効果が十分とはいえないことがあった。
本発明の課題は、高い初期電気伝導度を維持したまま周辺環境のさらなる高温化や多湿条件でも、封止部から電解液が漏れることがない様に電解コンデンサの信頼性を高めることである。
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、溶媒(A)および下記一般式(1)で示される電解質(D)を含有してなり、下記一般式(2)で示される化合物(E1)、下記一般式(3)で示される化合物(E2)および下記一般式(4)で示される化合物(E3)の合計含有量が、(A)および(D)の合計重量に対して0.01〜3重量%であるアルミニウム電解コンデンサ用電解液;該電解液を用いてなるアルミニウム電解コンデンサである。

[式中R〜Rは炭素数1〜3のアルキル基、R〜Rは炭素数1〜3のアルキル基または水素原子、Xは酸(C)のアニオンを表す。]

[式中Rは炭素数1〜3のアルキレン基である。R〜R 10 は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子であり、R 11 とR 12 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R11とR12は共有結合し環を形成してい。]

[式中R13は炭素数1〜3のアルキレン基である。R14〜R 15 は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子であり、R 16 とR 17 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R16とR17は共有結合し環を形成してい。]

[式中R18は炭素数1〜3のアルキレン基である。R19 22は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子であり、R 20 とR 21 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R20とR21は共有結合し環を形成してい。]
本発明の電解液を用いた電解コンデンサは、高い初期電気伝導度を維持したまま周辺環境のさらなる高温化や多湿条件でも、封止部から電解液が漏れるということがなく、信頼性の高いコンデンサにできる。
本発明の電解液において、電解液に電圧が印加されたときに、電解液中に含有される水の電気分解により、陰極側でOH-が発生し、陽極側でH+が発生する。H+は化合物(E)と反応しアンモニウムカチオンとなる。該アンモニウムカチオンがOH-を中和するため、アルカリ抑制効果を発現するものと思われる。そのため、高温−高湿下でコンデンサを使用しても、化合物(E)の作用により封口体のアルカリ劣化が起こりにくく、封止部からの電解液の漏液を抑制することが出来る。アルキル置換アミジン基を有する化合物の4級化物の一種である上記一般式(1)で表される陽イオン成分を有する化合物(B)と化合物(E)を組み合わせたとき、高温−高湿下でも信頼性の高いコンデンサ用電解液となる。
<溶媒(A)>
本発明の電解液を構成する溶媒(A)としては、極性溶媒であることが好ましく、25℃での比誘電率が5〜150である極性溶媒(A1)であることがより好ましく、(A1)のなかでも非プロトン性溶媒(A11)であることがさらに好ましい。
溶媒(A)としては、(1)アルコール、(2)エーテル、(3)アミド、(4)オキサゾリジノン、(5)ラクトン、(6)ニトリル、(7)カーボネート、(8)スルホンおよび(9)その他の有機溶媒が含まれる。
(1)アルコール
1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール、アミノアルコール、フルフリルアルコールなど)、2価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ヘキシレングリコールなど)、3価アルコール(グリセリンなど)、4価以上のアルコール(ヘキシトールなど)など。
(2)エーテル
モノエーテル(エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、3−メチルテトラヒドロフランなど)、ジエーテル(エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなど)、トリエーテル(ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなど)。
(3)アミド
ホルムアミド(N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなど)、アセトアミド(N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなど)、プロピオンアミド(N,N−ジメチルプロピオンアミドなど)、ピロリドン(N−メチルピロリドン、N−エチルピロリドンなど)、ヘキサメチルホスホリルアミドなど。
(4)オキサゾリジノン
N−メチル−2−オキサゾリジノン、3,5−ジメチル−2−オキサゾリジノンなど。
(5)ラクトン
γ−ブチロラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラクトン、β−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトンなど。
(6)ニトリル
アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ベンゾニトリルなど。
(7)カーボネート
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなど。
(8)スルホン
スルホラン、ジメチルスルホンなど。
(9)その他の有機溶媒
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、芳香族溶媒(トルエン、キシレンなど)、パラフィン溶媒(ノルマルパラフィン、イソパラフィンなど)など。
溶媒(A)は、一種または二種以上を併用してもよい。これらのうち、アルコール、エーテル、アミド、ラクトン、ニトリル、カーボネートおよびスルホンが好ましく、さらに好ましくはγ−ブチロラクトン、スルホランであり、特に好ましくはγ−ブチロラクトンである。
また本発明の電解液は、非プロトン性溶媒(A11)とエチレングリコールなどのプロトン性溶媒(A2)を混合してもよい。(A2)の含有量は(A11)の重量に基づいて0〜100重量%(以下wt%と記載することがある。)である。(A2)としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等が挙げられる。
<電解質(D)>
本発明の電解液中に含有される電解質(D)は、上記一般式(1)で示されるイミダゾリニウムカチオン(DC)とアニオン(DA)からなる塩である。
一般式(1)中、R1〜R3は炭素数1〜3のアルキル基であり、R4〜R7は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子である。炭素数1〜3のアルキル基は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プロピル基が挙げられる。
イミダゾリニウムカチオン(DC)の具体例としては、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム、1,3,4−トリメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2,4−ジエチルイミダゾリニウム、1,2−ジメチル−3,4−ジエチルイミダゾリニウム、1−メチル−2,3,4−トリエチルイミダゾリニウム、1,2,3,4−テトラエチルイミダゾリニウム、1,2,3−トリメチルイミダゾリニウム、1,3−ジメチル−2−エチルイミダゾリニウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム、1,2,3−トリエチルイミダゾリニウムなどが挙げられる。
上記の中で、電気化学的安定性の観点等から、好ましくは1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウムである。
アニオン(D)としては、酸(C)のアニオンが挙げられる。
酸(C)としては、電解液に通常用いられる種々の有機酸および/または無機酸が挙げられる。
有機酸、無機酸としては、例えば下記の(1)〜(6)が挙げられる。
(1)カルボン酸類
・炭素数2〜15の2〜4価のポリカルボン酸:脂肪族ポリカルボン酸[飽和ポリカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スリン酸、アゼライン酸、セバチン酸など)、不飽和ポリカルボン酸(マレイン酸、フマール酸、イタコン酸など)]、芳香族ポリカルボン酸[フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸など]、S含有ポリカルボン酸[チオジブロピオン酸など]。
・炭素数2〜20のオキシカルボン酸:脂肪族オキシカルボン酸[グリコール酸、乳酸、酒石酸、ひまし油脂肪酸など]、芳香族オキシカルボン酸[サリチル酸、マンデル酸など]。
・炭素数1〜30のモノカルボン酸:脂肪族モノカルボン酸[飽和モノカルボン酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸など)、不飽和モノカルボン酸(アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、オレイン酸など)]、芳香族モノカルボン酸[安息香酸、ケイ皮酸、ナフトエ酸など]。
(2)フェノール類
・1価フェノール(フェノール類、ナフトール類を含む):フェノール、アルキル(炭素数1〜15)フェノール類(クレゾール、キシレノール、エチルフェノール、n−もしくはイソプロピルフェノール、イソドデシルフェノールなど)、メトキシフェノール類(オイゲノール、グアヤコールなど)、α−ナフトール、β−ナフトール、シクロヘキシルフェノールなど。
・多価フェノール:カテコール、レゾルシン、ピロガロール、フロログルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSなど。
(3)アルキル基の炭素数1〜15のモノおよびジアルキルリン酸エステル
・モノおよびジメチルリン酸エステル、モノおよびジエチルリン酸エステル、モノおよびジイソプロピルリン酸エステル、モノおよびジブチルリン酸エステル、モノおよびジ−(2−エチルヘキシル)リン酸エステル、モノおよびジイソデシルリン酸エステルなど。
(4)スルホン酸
・アルキル(炭素数1〜15)ベンゼンスルホン酸(p−トルエンスルホン酸、ノニルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸など)、スルホサリチル酸、メタンスルホン酸、三フッ化メタンスルホン酸など。
(5)無機酸
・リン酸、四フッ化ホウ素酸、過塩素酸、六フッ化リン酸、六フッ化アンチモン酸、六フッ化ヒ素酸など。
(6)その他
・三フッ化メタンスルホニルイミドなどのイミドアニオン、三フッ化メタンスルホニルメチドなどのメチドアニオン。
これらの中で、(1)炭素数1〜15であるカルボン酸(C11)、(3)炭素数1〜15であるモノアルキルリン酸エステル、および炭素数2〜30であるジアルキルリン酸エステルおよび(5)無機酸(C2)が好ましく、さらには、フタル酸、マレイン酸、モノおよびジエチルリン酸エステル、モノおよびジイソプロピルリン酸エステル、モノおよびジブチルリン酸エステル、リン酸、四フッ化ホウ素酸、過塩素酸、六フッ化リン酸、六フッ化アンチモン酸、六フッ化ヒソ酸が好ましい。もっとも好ましくは、フタル酸およびマレイン酸である。
電解質(D)としては、以下のものが挙げられる。
1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオン、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・マレイン酸アニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・マレイン酸アニオン、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・リン酸アニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・リン酸アニオン、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジエチルリン酸エステルアニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・ジエチルリン酸エステルアニオン、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジイソプロピルリン酸エステルアニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・ジイソプロピルリン酸エステルアニオン、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジブチルリン酸エステルアニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・ジブチルリン酸エステルアニオン。
これらのうち、電気化学的安定性の観点等から、以下のものが好ましい。
1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオン、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・マレイン酸アニオン、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・マレイン酸アニオン。
電解質(D)の合成法としては、2級および3級環状アミジンをアルキルハライド、ジアルキル硫酸などで4級化した後に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の有機酸塩とアニオン交換する方法、炭酸ジエステルで4級化して炭酸塩とし有機酸でアニオン交換する方法(特開平8−67672)、2置換ジアミンのアミド化合物と有機酸を反応させる方法(特開平11−322720)等が知られている。
本発明のアルミニウム電解コンデンサ用電解液は、電解質(D)を主電解質として含有する。ここで主電解質として含有するとは、本発明の電解コンデンサ用電解液中に含有される電解質の50wt%以上は電解質(D)であることを示すものとする。
本発明のアルミニウム電解コンデンサ用電解液は、(D)以外に電解質(F)を含有していてもよい。(F)の含有量は本発明の電解コンデンサ用電解液中に含有される電解質の50wt%未満である。電解質(F)としては4級アンモニウム塩が挙げられる。具体的にはトリエチルアミン・フタル酸塩、エチルジメチルアミン・フタル酸塩、ジエチルメチルアミン・フタル酸塩、トリエチルアミン・マレイン酸塩、エチルジメチルアミン・マレイン酸塩、ジエチルメチルアミン・マレイン酸塩などが挙げられる。
<化合物(E)>
本発明の電解液を構成する化合物(E)は、上記一般式(2)で示される化合物(E1)、上記一般式(3)で示される化合物(E2)および上記一般式(4)で示される化合物(E3)であらわされるが、具体的には以下のものがあげられる。化合物(E)は、一種または二種以上を併用してもよい。
(1)上記一般式(2)で示される化合物(E1)
N,N’−メチレンビス(N−メチルアセトアミド)、1,3−ジメチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオン、1,3,5−トリメチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオン、N,N’−(エタン−1,2−ジイル)ビス(N−メチルアセトアミド)、1,4−ジメチル−1,4−ジアゾカン−5,8−ジオン、1,2,4−トリメチル−1,4−ジアゾカン−5,8−ジオン、1,4,6−トリメチル−1,4−ジアゾカン−5,8−ジオン等
(2)上記一般式(3)で示される化合物(E2)
N,N−ジメチル−2−(N−メチルアセトアミド)アセトアミド、1,4−ジメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン、1,4,6−トリメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン、1,4,7−トリメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン、N,N−ジメチル−3−(N−メチルアセトアミド)プロパンアミド、1,5−ジメチル−1,5−ジアゾカン−2,6−ジオン、1,3,5−トリメチル−1,5−ジアゾカン−2,6−ジオン、1,4,5−トリメチル−1,5−ジアゾカン−2,6−ジオン等
(3)上記一般式(4)で示される化合物(E3)
1,N1,N3,N3−テトラメチルマロンアミド、1,4−ジメチル−1,4−ジアゼパン−5,7−ジオン、1,2,4−トリメチル−1,4−ジアゼパン−5,7−ジオン、N1,N1,N4,N4−テトラメチルこはく酸アミド等。
これらの中で、1,3,5−トリメチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオン、1,4,6−トリメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン、1,4,7−トリメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン、1,2,4−トリメチル−1,4−ジアゼパン−5,7−ジオンが好ましい。
化合物(E)の含有量[化合物(E1)、(E2)および(E3)の合計含有量]は、溶媒(A)および電解質(D)の合計重量に対して3wt%以下である。さらに、好ましくは、0.001〜3wt%であり、より好ましくは0.005〜2wt%であり、さらに好ましくは0.01〜1wt%であり、特に好ましくは0.01〜0.5wt%である。
3wt%をこえれば本発明の電解液の電気伝導度が悪くなる。
化合物(E)は、化合物(E1)、化合物(E2)および化合物(E3)から構成されるが、これらの中から一種または二種以上を併用してもよい。
化合物(E)の含有量は、高速液体クロマトグラフイー(HPLC)により、定量できる。
HPLCの測定条件は、カラム:ポリマーコート型充填剤を充填したもの、移動相:リン酸緩衝液(pH2〜3)、流速:0.8ml/min、検出器:UV、温度:40℃である。また、電解液を移動相で100倍希釈したものを測定用サンプルとする。
化合物(E)の合成方法としては、溶媒中で2種類のアミノカルボン酸化合物を加熱還流下で反応させた後、副生物と溶媒を留去する方法や、溶媒中でジアミン化合物とジカルボン酸化合物を加熱還流下で反応させた後、副生物と溶媒を留去する方法等が挙げられる。
本発明の電解液には必要により、水を添加しても良い。その添加量は、耐熱性の観点から、電解液の重量に基づいて10wt%以下である。
本発明の電解液には必要により、電解液に通常用いられる種々の添加剤を添加することができる。該添加剤としては、リン酸誘導体(例えば、リン酸、リン酸エステルなど)、ホウ酸誘導体(例えば、ホウ酸、ホウ酸と多糖類〔マンニット、ソルビットなど〕との錯化合物、ホウ酸と多価アルコール〔エチレングリコール、グリセリンなど〕との錯化合物など)、ニトロ化合物(例えば、o−ニトロ安息香酸、p−ニトロ安息香酸、m−ニトロ安息香酸、o−ニトロフェノール、p−ニトロフェノールなど)などを挙げることができ、その添加量は、電解質(D)の電気伝導度と溶媒(A)への溶解度の観点から電解液の重量に基づいて10wt%以下である。
本発明のアルミニウム電解コンデンサ用電解液の製造方法としては、溶媒(A)に電解質(D)を加え、攪拌する事で均一化させた後、化合物(E)を添加し、攪拌混合する方法等が挙げられる。
次に本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下、部は重量部を表す。尚、実施例6、12、18、24、30および36は参考例である。
<製造例1>
酢酸エチル(0.1mol)と1,2−ジアミノプロパン(0.1mol)を仕込み、温度140〜180℃、圧力0〜0.1MPaに6時間保持し、アミド化反応を行った。次いで温度110〜150℃で減圧蒸留を行い、2,4−ジメチルイミダゾリンを得た。次にジメチルカーボネート(0.2mol)のメタノール溶液(74wt%)と上記で得た2,4−ジメチルイミダゾリン(0.1mol)を混ぜて、120℃で15時間攪拌することで、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・メチルカーボネート塩のメタノール溶液を得た。
フタル酸(0.1mol)を、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・メチルカーボネート塩(0.1mol)のメタノール溶液に加え、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオンのメタノール溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度、50℃で、メタノールの留出がなくなるまで加熱してメタノールを留去した後、温度を50℃から100℃に上昇させて30分加熱してモノメチルカーボネート(HOCO2CH3)、メタノール及び二酸化炭素(メタノール及び二酸化炭素は、モノメチルカーボネートの熱分解により僅かに生成する。以下、これらを副生物と略する。)を留去することで、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオンを得た。得られた1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオンをメタノールとイソプロパノールを使用して再結晶し、不純物を除去した電解質(D−1){1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオン}を得た。
<製造例2>
フタル酸(0.1mol)の代わりにマレイン酸(0.1mol)を使用すること以外は、製造例1と同様に製造して電解質(D−2){1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・マレイン酸アニオン}を得た。
<製造例3>
炭酸ジエチル(0.1mol)と2−メチルイミダゾリン(四国化成製、0.1mol)を仕込み、温度100〜150℃で10時間攪拌することで、1−エチル−2−メチルイミダゾリンを得た。次にジメチルカーボネート(0.1mol)のメタノール溶液(74wt%)と上記で得た1−エチル−2−メチルイミダゾリン(0.1mol)を混ぜて、120℃で15時間攪拌することで、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・メチルカーボネート塩のメタノール溶液を得た。
フタル酸(0.1mol)を、上記で得た1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・メチルカーボネート塩(0.1mol)のメタノール溶液に加え、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオンのメタノール溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度、50℃で、メタノールの留出がなくなるまで加熱してメタノールを留去した後、温度を50℃から100℃に上昇させて30分加熱してモノメチルカーボネート(HOCO2CH3)、副生物を留去することで、1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオンを得た。得られた1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオンをメタノールとイソプロパノールを使用して再結晶し、不純物を除去した電解質(D−3){1−エチル−2,3−ジメチルイミダゾリニウム・フタル酸アニオン}を得た。
<製造例4>
リン酸トリエチル(0.1mol)にジエチルアミン(0.2mol)を添加し、125℃、40時間加熱し、ジエチルリン酸エステルモノアニオン・ジエチルアミンカチオン塩を作成する。その後、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・メチルカーボネート塩(0.1mol)のメタノール溶液に加え、塩交換反応を行い、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジエチルリン酸エステルモノアニオンのメタノール溶液を得た。上記溶液を1.0kPa以下の減圧度、135℃で、メタノール、ジエチルアミンなどのアミン類の留出がなくなるまで加熱して、1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジエチルリン酸エステルモノアニオンを得た。得られた1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジエチルリン酸エステルモノアニオンをメタノールとイソプロパノールを使用して再結晶し、不純物を除去した電解質(D−4){1,2,3,4−テトラメチルイミダゾリニウム・ジエチルリン酸エステルモノアニオン}を得た。
<製造例5>
冷却管付き4つ口容器にN−メチルアミノ酢酸(Ark Pharm社製)(0.1mol)と2−メチル−3−(メチルアミノ)プロピオン酸(Chembridge社製)(0.1mol)、テトラヒドロフラン(0.5mol)を仕込み、加熱還流下で6時間反応させた。反応後、1.0kPa以下の減圧度、100℃で、副生物である水とテトラヒドロフランを留去することで、1,4,6−トリメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン(E2−1)を得た。
<製造例6>
N−メチルアミノ酢酸(Ark Pharm社製)(0.1mol)と3−(メチルアミノ)ブタン酸(Chembridge社製)(0.1mol)、テトラヒドロフラン(0.5mol)を使用し、製造例5と同様に製造し、1,4,7−トリメチル−1,4−ジアゼパン−2,5−ジオン(E2−2)を得た。
<製造例7>
冷却管付き4つ口容器にメチルこはく酸(Ark Pharm社製)(0.1mol)とメタンジアミン(BOC Sciences社製)(0.1mol)、テトラヒドロフラン(0.5mol)を仕込み、加熱還流下で6時間反応させた。反応後、1.0kPa以下の減圧度、100℃で、副生物である水とテトラヒドロフランを留去することで、5−メチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオンを得た。次にジメチルカーボネート(0.2mol)のメタノール溶液(74wt%)と上記で得た5−メチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオン(0.1mol)を混ぜて、120℃で15時間攪拌することで、1,3,5−トリメチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオンのメタノール溶液を得た。その後1.0kPa以下の減圧度、100℃で、メタノールを留去することで、1,3,5−トリメチル−1,3−ジアゼパン−4,7−ジオン(E1−1)を得た。
<製造例8>
マロン酸(ナカライテスク社製)(0.1mol)とN,N'−ジメチル−1,2−プロパンジアミン(starr Chemical社製)(0.1mol)、テトラヒドロフラン(0.5mol)を使用し、製造例5と同様に製造し、1,2,4−トリメチル−1,4−ジアゼパン−5,7−ジオン(E3−1)を得た。
<電解液の調製>
上記製造例1〜4で得られた電解質(D−1)〜(D−4)、上記製造例5〜8で得られた化合物(E1−1)、(E2−1)、(E2−2)、(E3−1)、γ−ブチロラクトン(三菱化学社製)およびスルホラン(住友精化製)、を表1に示す配合量で混合溶解させて実施例1〜36、比較例1〜6の電解液を調製した。
化合物(E)の含有量は下記の測定条件で測定した測定値である。化合物(E)の含有量は、溶媒(A)および電解質(D)の合計重量に対する(E)の含有量である。
化合物(E)の定量
以下の測定条件で行った。
機器:高速液体クロマトグラフ、島津製作所製LC−10A、カラム:資生堂製CAPCELL PACK Type;UG120(4.6mmφ×25cm)、移動相:リン酸の濃度10mmol/l、過塩素酸ナトリウムの濃度100mmol/lの水溶液、流速:0.8ml/min、検出器:UV(210nm)、注入量:20μl、カラム温度:40℃である。また、電解液を移動相で100倍希釈したものを測定用サンプルとする。検量線は化合物(E)を用いて作成した。
<電解液の評価>
本発明の実施例1〜36と比較例1〜6の電解液について、液漏れ性、電気伝導度および電気伝導度の変化率を測定し、結果を表1〜3に示した。
液漏れ性
電解液を使用して巻き取り形のアルミニウム電解コンデンサ(定格電圧6.3V−静電容量220μF、サイズ;φ6.5mm×L4.5mm)を作製した。封口ゴムには過酸化物加硫のブチルゴムを使用した。作製したアルミ電解コンデンサは、定格電圧を印加し、3000時間後の封口体の様子を観察した。温度、相対湿度の条件は以下の3通り実施した。条件A;(温度105℃、相対湿度85%)、条件B;(温度130℃、相対湿度85%)、条件C;(温度140℃、相対湿度85%)
電気伝導度
東亜ディーケーケー株式会社製電導度計CM−40Sを用い、30℃での耐熱試験前の電解液の電気伝導度を測定した。
電気伝導度の変化率
密閉SUS(ステンレス製)容器中で130℃、1000時間の耐熱試験を実施した後の、下記の式で表される電気伝導度の変化率を測定した。
電気伝導度の変化率(%)=100×([耐熱試験前の電気伝導度]−[耐熱試験後の電気伝導度])/[耐熱試験前の電気伝導度]
実施例1〜6と比較例1、実施例7〜12と比較例2、実施例13〜18と比較例3、実施例19〜24と比較例4、実施例25〜30と比較例5、実施例31〜36と比較例6をそれぞれ比べると、液漏れ性については、実施例は比較例とほとんど同程度の高い液漏れ性を有しており、電気伝導度と電気伝導度の変化率についてはいずれも実施例が優れていることがわかった。
本発明の電解液を使用することで、周辺環境のさらなる高温化や、多湿条件でも、封止部から電解液が漏れるということがなく、また電気伝導度も優れているため電解コンデンサの信頼性を高めることができる。本発明の電解液は、周辺環境が高温、多湿になりやすい自動車用途に特に有用である。

Claims (12)

  1. 溶媒(A)および下記一般式(1)で示される電解質(D)を含有してなり、下記一般式(2)で示される化合物(E1)、下記一般式(3)で示される化合物(E2)および下記一般式(4)で示される化合物(E3)の合計含有量が、(A)および(D)の合計重量に対して0.01〜3重量%であるアルミニウム電解コンデンサ用電解液。

    [式中R1〜R3は炭素数1〜3のアルキル基、R4〜R7は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子、X-は酸(C)のアニオンを表す。]

    [式中R8は炭素数1〜3のアルキレン基である。R9〜R 10 は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子であり、R 11 とR 12 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R11とR12は共有結合し環を形成してい。]

    [式中R13は炭素数1〜3のアルキレン基である。R14〜R 15 は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子であり、R 16 とR 17 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R16とR17は共有結合し環を形成してい。]

    [式中R18は炭素数1〜3のアルキレン基である。R19 22は炭素数1〜3のアルキル基または水素原子であり、R 20 とR 21 は炭素数1〜3のアルキレン基であり、R20とR21は共有結合し環を形成してい。]
  2. 溶媒(A)が極性溶媒(A1)である請求項1に記載の電解液。
  3. 極性溶媒(A1)が、25℃での比誘電率5〜150である請求項2に記載の電解液。
  4. 極性溶媒(A1)が非プロトン性溶媒(A11)である請求項2または3に記載の電解液。
  5. 非プロトン性溶媒(A11)が、エーテル、アミド、ラクトン、ニトリル、カーボネート、スルホンからなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項4に記載の電解液。
  6. 酸(C)が、有機酸(C1)である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解液。
  7. 酸(C)が、無機酸(C2)である請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解液。
  8. 有機酸(C1)が、炭素数1〜15であるカルボン酸(C11)、炭素数1〜15であるモノアルキルリン酸エステル、および炭素数2〜30であるジアルキルリン酸エステルからなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項6に記載の電解液。
  9. カルボン酸(C11)が、フタル酸および/またはマレイン酸である請求項8に記載の電解液。
  10. 無機酸(C2)が、リン酸、四フッ化ホウ素酸、過塩素酸、六フッ化リン酸、六フッ化アンチモン酸、六フッ化ヒソ酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項7に記載の電解液。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電解液を用いてなるアルミニウム電解コンデンサ。
  12. 自動車用途である請求項11に記載のアルミニウム電解コンデンサ。
JP2015505264A 2013-03-12 2014-03-03 アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ Active JP6371757B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013048598 2013-03-12
JP2013048598 2013-03-12
PCT/JP2014/001141 WO2014141620A1 (ja) 2013-03-12 2014-03-03 アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014141620A1 JPWO2014141620A1 (ja) 2017-02-16
JP6371757B2 true JP6371757B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=51536301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015505264A Active JP6371757B2 (ja) 2013-03-12 2014-03-03 アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9793059B2 (ja)
EP (1) EP2975620B1 (ja)
JP (1) JP6371757B2 (ja)
CN (1) CN105190809B (ja)
TW (1) TWI598908B (ja)
WO (1) WO2014141620A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9865766B2 (en) * 2015-07-28 2018-01-09 Carrier Corporation Ultraviolet photodetectors and methods of making ultraviolet photodetectors
US10431390B2 (en) * 2016-09-29 2019-10-01 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Electrolytic capacitor and method for manufacturing same

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4110817A (en) 1976-07-16 1978-08-29 Sprague Electric Company Electrolytic capacitor with an electrolyte including dibasic acid compounds
JPS61148812A (ja) * 1984-12-21 1986-07-07 ニチコン株式会社 アルミニウム電解コンデンサの駆動用電解液
JPH0449771A (ja) 1990-06-19 1992-02-19 Toshiba Corp 画像形成装置
EP0684620B1 (en) 1993-12-03 2003-06-04 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Electrolytic solution and electrochemical element prepared therefrom
JP2964244B1 (ja) 1998-05-14 1999-10-18 三洋化成工業株式会社 4級環状アミジン有機酸塩の製造法
JP2000156330A (ja) 1998-11-19 2000-06-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd アルミ電解コンデンサ
JP3574067B2 (ja) 1999-11-29 2004-10-06 三洋化成工業株式会社 2置換ジアミンモノアミド化合物の製造法
US7227738B2 (en) 2002-10-31 2007-06-05 Mitsubishi Chemical Corporation Electrolyte for electrolytic capacitor, electrolytic capacitor and process for producing tetrafluoroaluminate salt of organic onium
JP4889181B2 (ja) 2002-11-08 2012-03-07 三菱化学株式会社 電解コンデンサ用電解液及びこれを用いた電解コンデンサ
JP4366917B2 (ja) 2002-10-31 2009-11-18 三菱化学株式会社 アルミニウム電解コンデンサ
JP4218313B2 (ja) 2002-11-07 2009-02-04 三菱化学株式会社 四級化環状アミジニウムのテトラフルオロアルミン酸塩の製造方法、電解コンデンサ用電解液及び電解コンデンサ
CN1829828A (zh) 2003-07-31 2006-09-06 株式会社钟化 使用离子性液体的金属表面氧化皮膜形成方法,电解电容器及其电解质
EP1650328B1 (en) 2003-07-31 2016-10-19 Kaneka Corporation Method for forming oxide film on metal surface using ionic liquid, electrolytic capacitor and electrolyte thereof
CN101479818B (zh) * 2006-06-30 2012-10-17 大塚化学株式会社 电解液用添加剂和电解液
JP2011211146A (ja) 2010-03-08 2011-10-20 Sanyo Chem Ind Ltd 電解コンデンサ用電解液およびそれを用いた電解コンデンサ
WO2014156105A1 (ja) 2013-03-29 2014-10-02 三洋化成工業株式会社 アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
TWI598908B (zh) 2017-09-11
EP2975620B1 (en) 2019-05-22
WO2014141620A1 (ja) 2014-09-18
TW201503186A (zh) 2015-01-16
US20160020036A1 (en) 2016-01-21
EP2975620A4 (en) 2016-12-07
CN105190809A (zh) 2015-12-23
US9793059B2 (en) 2017-10-17
EP2975620A1 (en) 2016-01-20
CN105190809B (zh) 2017-12-12
JPWO2014141620A1 (ja) 2017-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6462063B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP6391326B2 (ja) 電解コンデンサ用電解質、これを用いた電解液および電解コンデンサ
JP6371757B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP6297798B2 (ja) 難燃性電解コンデンサ
JP6423786B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP2009182275A (ja) 電解コンデンサの駆動用電解液および電解コンデンサ
JP6104809B2 (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、及びそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP2012209433A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP6316571B2 (ja) 電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いた電解コンデンサ
JP2011187932A (ja) 電解コンデンサ用電解液およびそれを用いた電解コンデンサ
JP2012186209A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP2012151377A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP2005045225A (ja) 電解液
JP2011211146A (ja) 電解コンデンサ用電解液およびそれを用いた電解コンデンサ
JP4019232B2 (ja) 電解コンデンサ用電解液
JP2017123394A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液
JP2011222956A (ja) 電解コンデンサ用電解液およびそれを用いた電解コンデンサ
JP2014041896A (ja) 電解コンデンサ用電解液及び電解コンデンサ
JP2012151376A (ja) アルミニウム電解コンデンサ用電解液、およびそれを用いたアルミニウム電解コンデンサ
JP2011146670A (ja) 電解コンデンサ用電解液およびそれを用いた電解コンデンサ
JP2006186202A (ja) 電解コンデンサの駆動用電解液
TW201601176A (zh) 鋁電解電容器用電解液及使用其的鋁電解電容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6371757

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150