JP6371439B1 - 光源装置および投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の光源では、励起光と蛍光のうちの一方を透過させ、他方を反射させるような平板型の光路変更素子(ダイクロイックミラー)が用いられていたが、ダイクロイックミラーの場所によって蛍光の入射角が異なっていた。このため、場所によって入力光に対する透過/反射特性が異なり、出力光に色むらが生じていた。投射型表示装置の光源としては、色むらの改善が求められていた。【解決手段】曲面ダイクロイックミラー105を用いることにより、場所による入射角の違いを低減する。曲面ダイクロイックミラー105は、集光レンズ106の光軸を通って凹面に入射する主光線を、80度以上で120度以下の角度βで反射させる。曲面形状は、楕円面またはトロイダル面または非球面の一部である。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザと蛍光体とダイクロイックミラーとを備えた光源装置と、当該光源装置を用いた投射型表示装置に関する。
近年、高い発光効率で短波長の光を出力する半導体レーザが開発されている。かかる半導体レーザの出力光で蛍光体を励起し、波長変換された光を投射型表示装置の光源として用いることが行われている。
蛍光体を一定の場所に固定して励起光を照射してもよいが、蛍光体の同一点を励起光が常に照射し続けると局所的に温度が上昇し、発光効率が低下する場合や、更には材料劣化が生じる可能性がある。このため、回転する円板の主面上に蛍光体を設けておき、蛍光体の同一点を励起光が定常的には照射しないように構成する光源が多く用いられる。
例えば、特許文献1には、励起光源の出力光を集光レンズを使って集光して回転する蛍光板に照射し、蛍光板が発する蛍光を光変調素子に導く投射型表示装置が記載されている。
特許文献1をはじめとする多くの投射型表示装置では、励起光を蛍光板に導くとともに、蛍光板が発する蛍光を光変調素子に導くため、励起光と蛍光のうちの一方を透過させ、他方を反射させるような光路変更素子が配置される。具体的には、励起光源と蛍光板の間に、平板状のダイクロイックミラーが配置されることが多い。
特開2012−78488号公報
特許文献1に記載された装置をはじめとする多くの光源装置では、蛍光体が発する蛍光は発散光であるため、集光レンズを通しても、なお発散しながらダイクロイックミラーに到達していた。このため、ダイクロイックミラーの場所によって蛍光の入射角が異なっていた。
図12は、これを説明する図であり、投射型表示装置用の光源装置には、モータ1で回転する回転板2の主面上に、蛍光体3が設けられている。そして、蛍光体3に対して励起光源ユニット4が設けられており、励起光源ユニット4には蛍光体3を励起可能な波長の励起光Exを発するレーザ光源と、励起光Exを整形するための光学レンズ群が含まれている。励起光源ユニット4と蛍光体3の間には、ダイクロイックミラー5と、集光レンズ6が配置されている。集光レンズ6は、励起光Exを集光して蛍光体3に照射するとともに、蛍光体3が発する蛍光PLを集光してダイクロイックミラー5に伝達するレンズである。
ダイクロイックミラー5は、励起光源ユニット4からの励起光Exを蛍光体3の方向に透過するが、蛍光体3からの蛍光PLを反射するミラーであり、透明な平板ガラスの上に誘電体多層膜を形成したものである。
かかる光源においては、ダイクロイックミラー5を透過してくる整形された励起光Exを、蛍光体3に集光することができるように集光レンズ6は配置されている。しかし、蛍光体3が発する蛍光PLは、広角度の発散光として出射するため、励起光Exの経路上を逆進するばかりではなく、励起光よりも広角の光束として集光レンズ6を経由してダイクロイックミラー5に向かう。すなわち、蛍光体3が発する蛍光の中には、励起光の光路よりも外側の光路をとって集光レンズ6内を通過して、ダイクロイックミラー5に向かう成分もある。
ここで、図12および図13を用いて、ダイクロイックミラー5に入射する蛍光の入射角について検討する。蛍光PLのうち、集光レンズの光軸を通るものを主光線PL0、回転板2の回転中心に最も近い側を通る蛍光をPL1、回転中心から最も遠い側を通る蛍光をPL2とし、主光線PL0、PL1、PL2がそれぞれダイクロイックミラー5に入射する入射角を、α0、α1、α2とする。尚、入射角とは、ダイクロイックミラー5のミラー面に立てた法線と入射する蛍光とがなす角である。また、集光レンズ6を通過した後、ダイクロイックミラー5に向かう蛍光の角度、すなわち蛍光PL1と蛍光PL2がなす角を2×θ(つまり集光半角はθ)とする。
主光線PL0の入射角α0=45度となるようにダイクロイックミラー5の向きを設定し、集光レンズ6の開口数NA=0.174とすれば、図13に示すように、α1=35度、α2=55度となる。(NA=sinθなので、集光半角θは10度に相当する。)
このように、蛍光PL1と蛍光PL2では、ダイクロイックミラー5への入射角に20度もの差が生じている。ダイクロイックミラー5の表面に形成されている誘電体多層膜への入射角が異なると、蛍光にとっては多層膜内の光路長が異なることになり、蛍光に対する透過/反射特性に差異が生ずる。そのため、ダイクロイックミラー5によって反射される蛍光に不均一が生じ、画像表示装置にとって問題になる光源の色むらが発生していた。
上記の例に限らず、投射型表示装置の照明に用いる光がダイクロイックミラーに入射する角度が場所によって異なると、透過/反射特性が不均一になり、色むらを発生させることになる。
かかる色むらを抑制するため、所謂ウェッジフィルタを設けることも考えられるが、大幅なコスト増加要因となってしまう。
そこで、投射型表示装置の照明に用いるための発散する照明光をダイクロイックミラーに入射させた時に、透過/反射特性の均一性が確保され、色むらの発生が低減された光源装置を安価に実現することが求められていた。
本発明は、投射型表示装置用の光源装置であって、蛍光体と、前記蛍光体を励起するための励起光を出力する励起光源と、曲面を有し、前記曲面において、前記励起光源からの励起光と前記蛍光体からの蛍光のうち一方を透過し他方を反射する曲面ダイクロイックミラーと、前記曲面ダイクロイックミラーと前記蛍光体の間に配置された集光レンズと、を有し、前記曲面ダイクロイックミラーは、透過する光に対しては実質的に集光も発散もさせないが、反射する光に対しては集光作用を奏し、前記励起光または前記蛍光が前記曲面ダイクロイックミラーに入射する際の入射角のばらつきが、前記励起光または前記蛍光の光束半角の1/2以下である、ことを特徴とする光源装置である。
また、本発明は、投射型表示装置用の光源装置であって、蛍光体と、前記蛍光体を励起するための励起光を出力する励起光源と、曲面を有し、前記曲面において、前記励起光源からの励起光と前記蛍光体からの蛍光のうち一方を透過し他方を反射する曲面ダイクロイックミラーと、前記曲面ダイクロイックミラーと前記蛍光体の間に配置された集光レンズと、を有し、前記曲面ダイクロイックミラーは、透過する光に対しては実質的に集光も発散もさせないが、反射する光に対しては集光作用を奏し、前記曲面は、楕円面またはトロイダル面または非球面の一部である、ことを特徴とする光源装置である。
また、本発明は、投射型表示装置用の光源装置であって、蛍光体と、前記蛍光体を励起するための励起光を出力する励起光源と、曲面を有し、前記曲面において、前記励起光源からの励起光と前記蛍光体からの蛍光のうち一方を透過し他方を反射する曲面ダイクロイックミラーと、前記曲面ダイクロイックミラーと前記蛍光体の間に配置された集光レンズと、を有し、前記曲面ダイクロイックミラーは、透過する光に対しては実質的に集光も発散もさせないが、反射する光に対しては集光作用を奏し、前記曲面ダイクロイックミラーは、前記蛍光を凹面で反射する、ことを特徴とする光源装置である。
また、本発明は、上記光源装置と、光変調素子と、投射レンズとを備えることを特徴とする投射型表示装置である。
本発明によれば、ダイクロイックミラーに入射する照明光の場所による入射角度の違いを、従来よりも格段に低減した光源装置を提供することができる。すなわち、入射角度の違いによるダイクロイックミラーの透過/反射特性の不均一を大幅に低減できるため、色むらの少ない良質な照明光を出力できる光源を提供することが可能である。あわせて、かかる光源装置を備えた高画質の投射型表示装置を、低コストで提供することができる。
第一の実施形態の光源装置を備えた投射型表示装置の構成を示す図。 (a)第一の実施形態の回転体の平面図。(b)第二の実施形態の回転体の平面図。 (a)第一の実施形態の蛍光体の発光スペクトル。(b)第一の実施形態の励起光のスペクトル。 (a)入射角35度における第一の実施形態のダイクロイックミラーの特性。(b)入射角45度における第一の実施形態のダイクロイックミラーの特性。(c)入射角55度における第一の実施形態のダイクロイックミラーの特性。 第二の実施形態の光源装置を備えた投射型表示装置の構成を示す図。 第三の実施形態の光源装置。 第四の実施形態の光源装置。 第五の実施形態の光源装置。 (a)入射角35度における第五の実施形態のダイクロイックミラーの特性。(b)入射角45度における第五の実施形態のダイクロイックミラーの特性。(c)入射角55度における第五の実施形態のダイクロイックミラーの特性。 第六の実施形態の光源装置。 (a)他の実施形態の曲面であるトロイダル面を示す斜視図。(b)トロイダル面のYZ断面を示す図。(c)トロイダル面のXY断面を示す図。 従来の光源装置の構成を示す図。 従来のダイクロイックミラーへの入射角の差を示す図。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
[第一の実施形態]
図1を参照し、本発明の第一の実施形態である光源装置を備えた投射型表示装置について説明する。最初に光源装置について説明し、その後に投射型表示装置全体について説明する。
(光源装置)
図1において、101はモータ、102は回転体、103は蛍光体、104は励起光源ユニット、105は曲面ダイクロイックミラー、106は集光レンズ、107は1/4波長板、108は励起光源側レンズである。
本装置では、モータ101により回転可能な回転体102の主面上に蛍光体103が設けられている。図2(a)に、回転体102を集光レンズ106側から見た平面図を示すが、回転体102の主面上には、発光波長特性が異なる赤色蛍光体103Rと緑色蛍光体103Gが、回転体102の回転軸RAを中心としたリング領域の一部に被覆されている。そして、蛍光の取出し効率を高めるように、蛍光体が設けられているリング領域の下地には、回転体102の方向に放射された蛍光を集光レンズ側に反射するための反射面が設けられている。
図3(a)に、赤色蛍光体103Rと緑色蛍光体103Gに励起光を照射した際の発光スペクトルの例を示す。点線で示す31が緑色蛍光体103Gの発光スペクトル、実線で示す32が赤色蛍光体103Rの発光スペクトルである。尚、波長445nm付近に見られるピークは、蛍光体の発光ではなく、励起光の一部が蛍光体に吸収されずに反射されたものである。尚、用いる蛍光体は、この発光特性の例に限るものではない。たとえば、赤色発光、緑色発光の蛍光体に代えて、黄色発光や白色発光の蛍光体を設けてもよい。
本実施形態では、図2(a)に示すように、回転体102のリング領域の一部には蛍光体が塗布されずに、励起光を反射するための反射部200が設けられている。反射部200は、青色レーザ光を高い効率で反射するように鏡面加工しておくのが望ましい。
このような回転体102を回転させることにより、励起光Exは、赤色蛍光体103Rか、緑色蛍光体103Gか、反射部200かのいずれかを照射する。回転体102の基材は、蛍光体の過熱を防ぐため、熱伝導率が高い金属が好適に用いられ、空冷効率を向上させるため凹凸部や空孔が設けられる場合もある。
励起光源ユニット104は、青色レーザ光源と、励起光(青色光)を整形するための光学レンズ群を有している。図3(b)にExとして示すのは、蛍光体を励起するのに好適であるとともに、投射型表示装置の照明光としても利用可能な青色光のスペクトルの一例である。
励起光源ユニット104には、アレイ状に配置された複数の青色レーザ光源と、青色レーザ光源の各々に対応して配置された複数のコリメートレンズが一体化されたモジュールを用いるのが好適である。各モジュールには、例えば青色レーザ光源が2×4にマトリクス配列された発光素子アレイが含まれている。ただし、1つのモジュールに含まれるマトリクス配列の規模は、この例に限られるものではない。より大規模なマトリクス配列でもよいし、縦横が同数のマトリクス配列であってもよい。青色レーザ光源は、例えば波長445nmの光を発する半導体レーザである。各レーザ光源から出力される光は、レンズの作用により、ほぼ平行な光線として励起光源ユニット104から出射する。
励起光源ユニット104と回転体102の間には、励起光源側レンズ108、曲面ダイクロイックミラー105、1/4波長板107、集光レンズ106が配置されている。
励起光源側レンズ108は、励起光源ユニット104から出射されるコリメートされたP偏光の青色光を、後述する楕円面の焦点F1に向けて集束させながら、曲面ダイクロイックミラー105方向に伝達する。
曲面ダイクロイックミラー105は、励起光源ユニット104が出射した励起光Exは蛍光体103に向けて透過させるが、赤色蛍光体103Rおよび緑色蛍光体103Gが発する蛍光は凹面で反射する。また、回転体102の反射部200で反射される励起光(青色光)は、反射の前後で1/4波長板107を2回透過してS偏光に変換され、曲面ダイクロイックミラー105に入射するが、その凹面で反射される。
曲面ダイクロイックミラー105は、透過する光に対しては、集束や発散のパワーを及ぼすことがないが、凹面で反射する光に対しては集束させるパワーを有する。尚、集束や発散のパワーを及ぼすことがないとは、曲面ダイクロイックミラー105の製造上の誤差による光路の乱れを除き、実質的に集束や発散の作用を及ぼさないという意味である。
曲面ダイクロイックミラー105は、製造上の誤差は別として、板厚が一定で透明な曲面基板に誘電体多層膜を積層することで形成されている。誘電体多層膜は、曲面基板の凹面側の表面に積層してもよいし、凸面側の表面に積層してもよい。製造上の誤差は別として、誘電体多層膜の厚みが曲面内で均一になるように積層されているとよい。
曲面ダイクロイックミラー105の透過/反射特性を、図4に示す。図4(a)、(b)、(c)は、入射角が35度、45度、55度の各場合における透過/反射特性の波長依存性を示すグラフである。尚、入射角とは、曲面ダイクロイックミラー105のミラー面に立てた法線と入射する光とがなす角である。グラフの横軸は入射光の波長を、縦軸は透過率を示しており、透過率が低いほど反射率が高いといえる。図中で、実線Pで示すのはP偏光、点線Sで示すのはS偏光の特性を表すグラフである。また、参考のため、P偏光の励起光のスペクトルをExとして示す。図4(a)、(b)、(c)から明らかなように、入射角度が35度から55度まで大きくなると、P偏光およびS偏光の透過/反射特性が短波長側にシフトすることがわかる。この透過/反射特性の入射角度依存性を参照しながら、実施形態の光源装置について更に詳しく説明する。
励起光源ユニット104から出射したP偏光の励起光Exは、曲面ダイクロイックミラー105の凸面側に入射するが、図4(a)、(b)、(c)の実線Pから明らかなように、透過率が高い波長域であるため、ほとんどロスなく曲面ダイクロイックミラー105を透過する。
そして、1/4波長板107を経由した後、集光レンズ106によって回転体102の上面に集光される。
励起光Exが集光される位置に、緑色蛍光体103Gが存在するような回転タイミングにおいては、図3(a)の発光特性31のスペクトルの緑色の蛍光が発せられる。同様に、赤色蛍光体103Rが存在するような回転タイミングにおいては、図3(a)の発光特性32のスペクトルの赤色の蛍光が発せられる。また、反射部200が存在するような回転タイミングにおいては、励起光Ex(青色光)は反射される。
緑色蛍光、赤色蛍光、反射された青色光は、集光レンズ106によって集光され、曲面ダイクロイックミラー105の凹面側に入射する。尚、反射部200で反射された青色光は、再び1/4波長板107を経由することでS偏光に変換されて曲面ダイクロイックミラー105の凹面側に入射する。
曲面ダイクロイックミラー105において、集光レンズ106の光軸を通る主光線が入射する点をC、回転体102の回転中心に最も近い側を通る光線が入射する点をL、回転中心から最も遠い側を通る光線が入射する点をUとし、それぞれの光線が曲面ダイクロイックミラー105に入射する入射角を、α0、α1、α2とする。尚、入射角とは、曲面ダイクロイックミラー105のミラー面に立てた法線と入射する光とがなす角である。また、集光レンズ106を通過した後に曲面ダイクロイックミラー105に向かう光束の広がり角度を2×θとする。(つまり集光半角はθである。)
点Cにおける主光線の入射角α0=45度となるように曲面ダイクロイックミラー105の形状と向きを設定し、集光レンズ106の開口数は、NA=0.174とする。(NA=sinθなので、集光半角θは10度に相当する。)
主光線の反射角βは、2×α0=90度となるが、この方向(主光線の反射方向)には、後述する投射型表示装置の照明光学系が配置されている。
第一の実施形態では、曲面ダイクロイックミラー105の光学面の形状として、F1とF2を焦点とする楕円面の一部を用いている。たとえば、短軸(2×b)と長軸(2×a)の比率が、70.7:100 である楕円面の一部を用い、点Cにおいて主光線と楕円の短軸が交わるように曲面ダイクロイックミラー105を配置する。一例として、a=64.2mm,b=45.4mm,扁平率=70.7%の楕円面を用いることができる。広がり角度が2×θである光束の軌跡を辿ると、楕円の一方の焦点F1に収束するような配置関係とする。F1から点Cにいたる距離Aと、F2から点Cにいたる距離Bは、それぞれ楕円の長軸の半分であるaと等しくなるように設定している(A=B)。
かかる形状と配置を採用することにより、曲面ダイクロイックミラー105の各点に入射する蛍光あるいは反射励起光の入射角の差を低減することができる。具体的には、α0=45.0度、α1=44.1度、α2=44.1度であり、α0、α1、α2の角度差は、僅か0.9度に抑制され得る。先に述べた従来の平板型ダイクロイックミラーの例では、同様の開口数の集光レンズであれば入射角の角度差は20度にもなったため、入射位置によって図4(a)や図4(c)の透過/反射特性に従うことになり、反射光に色むらが生じていた。しかし、本実施例では、入射位置による入射角の違いは格段に低減されているため、緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光については入射位置によらず、概ね図4(b)の透過/反射特性に従うと考えればよい。そのため、色むらの発生を大幅に低減することができる。
図3(a)の緑色蛍光体の発光特性31と図4(b)の透過/反射特性を対比させれば明らかなように、曲面ダイクロイックミラー105に入射する緑色蛍光のうちS偏光成分はほとんど全てが、P偏光成分は波長が約490nm以上の大部分が反射する。また、赤色蛍光については、S偏光成分もP偏光成分もほとんど全てが反射する。また、S偏光に変換された青色光は、ほとんど全てが反射する。すなわち、高い効率で投射型表示装置の照明光として利用できる。
楕円面で反射された緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光は、凹面で反射されたことにより焦点F2に向けて集束してゆく。本実施形態では、この反射光束の収束角は、集光レンズ106側の反射前の収束角2×θ と等しい。
本実施形態の曲面ダイクロイックミラーは、P偏光の励起光の光路と緑色蛍光の光路とを分離するとともに、緑色蛍光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるといえる。また、P偏光の励起光の光路と赤色蛍光の光路とを分離するとともに、赤色蛍光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるともいえる。また、P偏光の励起光の光路とS偏光青色光の光路とを分離するとともに、S偏光青色光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるともいえる。緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光に対して曲面ダイクロイックミラーが集光作用を有することは、後段のリレーレンズ110の構成を簡素化する上で有利である。
尚、第一の実施形態の光源装置では、赤色蛍光体と緑色蛍光体を用いたが、光源装置に求められる仕様に応じて、上記以外の色を用いてもよい。蛍光体の色の組み合わせに応じて、適宜曲面ダイクロイックミラーの透過/反射特性を変更すれば、さまざまな仕様の光源装置を実現することが可能である。
(投射型表示装置)
図1の投射型表示装置は、上記説明の光源装置を照明光源として用いており、さらに、リレーレンズ110、色選択ホイール120、ライトトンネル140、照明レンズ150、光変調デバイス160、プリズム171、プリズム172、投射レンズ180、を備えている。さらに、投影スクリーン190を備える場合もある。
リレーレンズ110は、光源装置が発する光を、投射レンズ180のFナンバーに適合させるべく所定のNAに設定してライトトンネル140の入射口に集光するためのレンズである。リレーレンズは、必ずしも1枚のレンズで構成しなければならないわけではない。また、NAが十分である場合には、設けなくともよい。
色選択ホイール120は、回転軸Acを中心に回転可能な板状回転体で、R、Gの各色フィルターと、青色光を透過させるための扇状の切り欠き(光透過部)が設けられている。各色のカラーフィルターは、不要な波長域の光をカットして、表示光の色純度を高めるために設けられている。ただし、青色光は色純度が高いレーザ光であり、フィルターを設ける必要がないため、切り欠き部としているのである。
蛍光体が付与された回転体102と色選択ホイール120とは、同期して回転しており、前者の赤色蛍光体が発光している時にはRフィルターが、緑色蛍光体が発光している時にはGフィルターが、青色の励起光が反射している時には光透過部が光路上に位置するように回転タイミングが調整されている。尚、蛍光体の発光色純度が十分に高い場合には、色選択ホイールを設けなくてもよい場合があり得る。
照明レンズ150は、ライトトンネル140で伝播された光を、光変調デバイス160を照明するのに適した光束に整形するレンズである。単数もしくは複数のレンズで構成される。
プリズム171とプリズム172は、合わせてTIRプリズム(内部全反射プリズム)を構成している。TIRプリズムは、照明光を内部全反射させて、光変調デバイス160に所定の角度で入射させ、光変調デバイス160で変調された反射光を投射レンズ180に向けて透過させる。
光変調デバイス160は、映像信号に基づき入射光を変調する素子で、マイクロミラーデバイスをアレイ状に設けたDMDを用いている。ただし、反射型液晶デバイスのような、他の反射型光変調デバイスを用いることも可能である。
投射レンズ180は、光変調デバイス160により変調された光を、映像として投射するためのレンズである。単数もしくは複数のレンズで構成される。
投影スクリーン190は、リヤプロジェクション型の表示装置を構成する場合に用いられる。また、フロントプロジェクション型の場合にも設置されることが多いが、ユーザが任意の壁面などに投射する場合には、必ずしも備える必要はない。
次に投射型表示装置の全体動作について説明する。
光源装置から出射した色むらが抑制された照明光は、リレーレンズ110、色選択ホイール120、ライトトンネル140と照明レンズ150を経由して、TIRプリズムのプリズムに入射する。プリズム171の全反射面で反射された光は、光変調デバイス160に所定角度で入射する。
光変調デバイス160は、アレイ状に設けられたマイクロミラーデバイスを有し、照明光の色の切り替えに同期させて、映像の各色成分信号に応じてマイクロミラーデバイスを駆動して、映像光をプリズム171に向けて所定角度で反射する。映像光は、プリズム171およびプリズム172を透過して、投射レンズ180に導かれ、投影スクリーン190に投射される。
本実施形態の投射型表示装置は、色むらが低減された良質な光源装置を用いて光変調素子を照明することができるため、色むらの少ない高い画質の映像表示を行うことが可能である。
[第二の実施形態]
第一の実施形態では、画像表示用の青色光については、励起光を回転体102の反射部200で反射させ、1/4波長板107を介してS偏光に変換して曲面ダイクロイックミラー105の凹面で反射させていた。これに対して、第二の実施形態では、画像表示用の青色光については1/4波長板を用いて偏光変換することはせずに、回転体の一部に励起光を透過させる透過部を設けておき、透過した青色光をミラーと集光レンズを介して、曲面ダイクロイックミラーの凸面側に導き、曲面ダイクロイックミラーを透過させて、投射型表示装置の投射光学系に入射させる。
図5を参照し、第二の実施形態である光源装置および投射型表示装置について説明する。図5において、モータ101、励起光源ユニット104、曲面ダイクロイックミラー105、集光レンズ106、励起光源側レンズ108、リレーレンズ110、色選択ホイール120、ライトトンネル140、照明レンズ150、光変調デバイス160、プリズム171、プリズム172、投射レンズ180、投影スクリーン190については、第一の実施形態と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
第二の実施形態の回転体502は、第一の実施形態の回転体102と同様に主面上に蛍光体503を有しているが、構成が一部異なる。図2(b)に、本実施形態の回転体502を集光レンズ106側から見た平面図を示す。回転体502の主面上には、発光波長特性が異なる赤色蛍光体503Rと緑色蛍光体503Gが、回転体502の回転軸RAを中心としたリング領域の一部に形成されており、蛍光の取出し効率を高めるように、蛍光体が設けられている領域の下地には反射面が設けられている。第一の実施形態では、回転体のリング領域の一部には、蛍光体が塗布されずに励起光を反射するための反射部200が設けられていたが、第二の実施形態では、励起光を透過するための透過部500が設けられている。透過部500は、この部分に透光性の材料を用いる構成にしてもよいし、回転体に切り欠きや開口を設ける構造にしてもよい。
本実施形態では、画像表示用の青色光を出力するため、透過部500を照射する回転タイミングにおいて、励起光はP偏光のまま透過部500を透過し、発散光として回転体の裏側に抜けるが、集光レンズ501で集光される。そして、ミラー504、ミラー505、ミラー507で反射され、曲面ダイクロイックミラー105の凸面側に導かれる。この青色光はP偏光であるので、曲面ダイクロイックミラー105を透過し、照明光学系のリレーレンズ110に向かう。
曲面ダイクロイックミラー105を透過してライトトンネル140に向かう青色光の主光線は、曲面ダイクロイックミラー105の凹面で反射されてライトトンネル140に向かう蛍光の主光線と一致するようにミラー504、ミラー505、ミラー507は配置されている。
また、曲面ダイクロイックミラー105を透過してライトトンネル140に向かう青色光と、曲面ダイクロイックミラー105の凹面で反射されてライトトンネル140に向かう蛍光が同じ集束性を持つように、集光レンズ501、集光レンズ506、集光レンズ508の特性が調整されている。すなわち、蛍光に対しては集光レンズ106及び曲面ダイクロイックミラー105の凹面ミラーが集束パワーを及ぼすが、これと整合するよう集光レンズ501、集光レンズ506、集光レンズ508の特性が調整されている。その際には、凸面側から透過する青色光に対しては、曲面ダイクロイックミラー105は集束パワーを及ぼさないことに留意する。
本実施形態の投射型表示装置においても、色むらが低減された良質な光源装置を用いて光変調素子を照明することができるため、色むらの少ない高い画質の映像表示を行うことが可能である。
[第三の実施形態]
第一の実施形態の変形例として、図6に第三の実施形態を示す。第三の実施形態も第一の実施形態と同様に、モータ101、回転体102、蛍光体103、励起光源ユニット104、集光レンズ106、1/4波長板107、励起光源側レンズ108、リレーレンズ110、色選択ホイール120、ライトトンネル140を備えている。また、図6では図示が省略されているが、図1に示した照明レンズ150、光変調デバイス160、プリズム171、プリズム172、投射レンズ180、投影スクリーン190も、同様に備えている。これらの個別の構成要素は、特に説明がない限り、第一の実施形態と同様の構成であるものとする。
第三の実施形態においても、集光レンズ106の開口数は、NA=0.174である。(NA=sinθなので、集光半角θ=10度に相当する。)
第一の実施形態では主光線の入射角α0を45度とし、主光線の反射角βは2×α0=90度としていたが、第三の実施形態では主光線の入射角α0を50度とし、主光線の反射角βは2×α0=100度としている。
第三の実施形態の曲面ダイクロイックミラー605の形状は、第一の実施形態の曲面ダイクロイックミラー105の形状と異なる。第三の実施形態では、曲面ダイクロイックミラー605の光学面の形状として、F1とF2を焦点とする楕円面の一部を用いているが、短軸(2×b)と長軸(2×a)の比率(扁平率)が、64.3:100 になる楕円面の一部であり、点Cにおいて主光線と楕円の短軸が交わるように曲面ダイクロイックミラー605は配置されている。広がり角度が2×θである光束の軌跡を辿ると、楕円の一方の焦点F1に収束する。F1から点Cにいたる距離Aと、F2から点Cにいたる距離Bは、それぞれ楕円の長軸の半分であるaと等しくなるように設定している(A=B)。
かかる形状と配置を採用することにより、曲面ダイクロイックミラー605の各点に入射する蛍光あるいは反射励起光の入射角の差を抑制することができる。具体的には、α0=50.0度、α1=49.0度、α2=49.0度であり、α0、α1、α2の差は、僅か1.0度に抑制され得る。先に述べた従来の平板型ダイクロイックミラーの例では、同様の開口数の集光レンズであれば入射角の角度差は20度にもなったため、入射位置によって図4(a)や図4(c)の透過/反射特性に従うことになり、反射光に色むらが生じていた。しかし、本実施例では、入射位置による入射角の違いは格段に低減されているため、緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光について入射位置によらず、概ね図4(b)と図4(c)の中間の50度付近の透過/反射特性に従うと考えればよい。そのため、色むらの発生を大幅に低減することができる。
図3(a)の緑色蛍光体の発光特性31と図4の透過/反射特性を対比させれば明らかなように、曲面ダイクロイックミラー605に入射する緑色蛍光のうちS偏光成分はほとんど全てが、P偏光成分は波長490nm以上の大部分が反射する。また、赤色蛍光については、S偏光成分もP偏光成分もほとんど全てが反射する。また、S偏光に変換された青色光は、ほとんど全てが反射する。
楕円面で反射された緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光は、凹面で反射されたことにより焦点F2に向けて集束してゆく。
すなわち、本実施形態の曲面ダイクロイックミラーは、P偏光の励起光の光路と緑色蛍光の光路とを分離するとともに、緑色蛍光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるといえる。また、P偏光の励起光の光路と赤色蛍光の光路とを分離するとともに、赤色蛍光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるともいえる。また、P偏光の励起光の光路とS偏光青色光の光路とを分離するとともに、S偏光青色光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるともいえる。緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光に対して曲面ダイクロイックミラーが集光作用を有することは、後段のリレーレンズ110の構成を簡素化する上で有利である。
尚、本実施形態の光源装置では、赤色蛍光体と緑色蛍光体を用いたが、光源装置に求められるスペックに応じて、上記以外の色を用いてもよい。蛍光体の色の組み合わせに応じて、適宜曲面ダイクロイックミラーの透過/反射特性を変更すれば、さまざまなスペックの光源装置を実現することが可能である。
[第四の実施形態]
第一の実施形態の変形例として、図7に第四の実施形態を示す。第四の実施形態も第一の実施形態と同様に、モータ101、回転体102、蛍光体103、励起光源ユニット104、集光レンズ106、1/4波長板107、励起光源側レンズ108、リレーレンズ110、色選択ホイール120、ライトトンネル140を備えている。また、図7では図示が省略されているが、図1に示した照明レンズ150、光変調デバイス160、プリズム171、プリズム172、投射レンズ180、投影スクリーン190も、同様に備えている。これらの個別の構成要素は、特に説明がない限り第一の実施形態と同様の構成であるものとする。
第四の実施形態においても、集光レンズ106の開口数は、NA=0.174である。(NA=sinθなので、集光半角θ=10度に相当する。)
第一の実施形態では主光線の入射角α0を45度とし、主光線の反射角βは2×α0=90度としていたが、第四の実施形態では主光線の入射角α0を44度とし、主光線の反射角βは2×α0=98度としている。
第四の実施形態の曲面ダイクロイックミラー705の形状は、第三の実施形態の曲面ダイクロイックミラー605と同様に、F1,F2を焦点とし、短軸(2×b)と長軸(2×a)の比率(扁平率)が、64.3:100 になる楕円面の一部を用いている。ただし、第三の実施形態が楕円面のうち短軸と交差する部分周辺の曲面を用いていたのに対し、第四の実施形態では短軸から離れ、短軸方向の曲率半径がより小さな部分の楕円面を用いている。したがって、第四の実施形態では、集光レンズ106の主光線と曲面ダイクロイックミラー605とが交差する点Cは、楕円の短軸からは離れた位置になっている。
広がり角度が2×θである光束の軌跡を辿ると、楕円の一方の焦点F1に収束する。F1から点Cにいたる距離Aと、F2から点Cにいたる距離Bは、B/A=1.5になるように設定している。すなわち、楕円面のうちで、第一の実施形態よりも短軸方向の曲率半径がより小さな領域を用いている。この場合には、曲面ダイクロイックミラー705と色選択ホイール120の距離を大きくすることができるため、製品のレイアウト制限等の理由で距離Bを広げたい場合に好適な構成として用いることができる。
かかる形状と配置を採用することにより、曲面ダイクロイックミラー705の各点に入射する蛍光あるいは反射励起光の入射角の差を低減することができる。具体的には、α0=49.1度、α1=47.1度、α2=50.0度であり、α0、α1、α2の差は、僅か2.9度に抑制され得る。先に述べた従来の平板型ダイクロイックミラーの例では、同様の開口数の集光レンズであれば入射角の角度差は20度にもなったため、入射位置によって図4(a)や図4(c)の透過/反射特性に従うことになり、反射光に色むらが生じていた。しかし、本実施例では、入射位置による入射角の違いは格段に低減されているため、緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光について入射位置によらず、概ね図4(b)と図4(c)の中間の49度の透過/反射特性に従うと考えればよい。そのため、色むらの発生を大幅に低減することができる。
図3(a)の緑色蛍光体の発光特性31と図4(b)の透過/反射特性を対比させれば明らかなように、曲面ダイクロイックミラー705に入射する緑色蛍光のうちS偏光成分はほとんど全てが、P偏光成分は波長490nm以上の大部分が反射する。また、赤色蛍光については、S偏光成分もP偏光成分もほとんど全てが反射する。また、S偏光に変換された青色光は、ほとんど全てが反射する。
楕円面で反射された緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光は、凹面で反射されたことにより焦点F2に向けて集束してゆく。
すなわち、本実施形態の曲面ダイクロイックミラーは、P偏光の励起光の光路と緑色蛍光の光路とを分離するとともに、緑色蛍光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるといえる。また、P偏光の励起光の光路と赤色蛍光の光路とを分離するとともに、赤色蛍光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるともいえる。また、P偏光の励起光の光路とS偏光青色光の光路とを分離するとともに、S偏光青色光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるともいえる。緑色蛍光、赤色蛍光、S偏光青色光に対して曲面ダイクロイックミラーが集光作用を有することは、後段のリレーレンズ110の構成を簡素化する上で有利である。
尚、本実施形態の光源装置では、赤色蛍光体と緑色蛍光体を用いたが、光源装置に求められるスペックに応じて、上記以外の色を用いてもよい。蛍光体の色の組み合わせに応じて、適宜曲面ダイクロイックミラーの透過/反射特性を変更すれば、さまざまなスペックの光源装置を実現することが可能である。
[第五の実施形態]
図8に、第五の実施形態を示す。第一の実施形態〜第四の実施形態では、回転体からの蛍光を曲面ダイクロイックミラーの凹面で反射させて集光しながらリレーレンズの方向に導いたが、第五の実施形態では、励起光を曲面ダイクロイックミラーの凹面で反射させて集光しながら回転体に向けて導く。
第五の実施形態も第一の実施形態と同様に、モータ101、回転体102、蛍光体103、励起光源ユニット104、集光レンズ106、1/4波長板107、色選択ホイール120、ライトトンネル140を備えている。また、図8では図示が省略されているが、図1に示した照明レンズ150、光変調デバイス160、プリズム171、プリズム172、投射レンズ180、投影スクリーン190も、同様に備えている。これらの個別の構成要素は、特に説明がない限り第一の実施形態と同様の構成であるものとする。
第五の実施形態においても、回転体102は図2(a)に示したように、赤色蛍光体
と緑色蛍光体および反射部を有している。また、集光レンズ106の開口数は、NA=0.174である。(NA=sinθなので、集光半角θ=10度に相当する。)
本実施形態では、励起光源ユニット104としてS偏光の青色光源を用い、励起光源ユニット104と曲面ダイクロイックミラー805の間に2枚の励起光源側レンズ808と809を設け、励起光をこの2枚のレンズの間で一旦集光して交差させ、発散光として曲面ダイクロイックミラー805の凹面に入射させる。
本実施形態の曲面ダイクロイックミラー805の透過/反射特性を、図9に示す。図9(a)、(b)、(c)は、入射角が35度、45度、55度の各場合における透過/反射特性の波長依存性を示すグラフである。尚、入射角とは、曲面ダイクロイックミラー805のミラー面に立てた法線と入射する光とがなす角である。グラフの横軸は入射光の波長を、縦軸は透過率を示しており、透過率が低いほど反射率が高いといえる。図中で、実線Pで示すのはP偏光、点線Sで示すのはS偏光の特性グラフである。また、参考のため、S偏光の励起光のスペクトルをExとして示す。図9(a)、(b)、(c)から明らかなように、入射角度が35度から55度まで大きくなると、特にP偏光の透過/反射特性が、短波長側にシフトすることがわかる。この透過/反射特性の入射角度依存性を参照しながら、実施形態について更に詳しく説明する。
励起光源ユニット104から出射したS偏光の励起光Exは、曲面ダイクロイックミラー805の凹面に入射するが、図9(a)、(b)、(c)の点線Sから明らかなように、反射率が高い波長域であるため、ほとんどロスなく回転体の方向に反射される。
そして、1/4波長板107を経由した後、集光レンズ106によって回転体102の上面に集光される。
励起光Exの集光点に緑色蛍光体103Gが位置するような回転タイミングにおいては、図3(a)の発光特性31のスペクトルの緑色蛍光が発せられる。同様に、赤色蛍光体103Rが位置するような回転タイミングにおいては、図3(a)の発光特性32のスペクトルの赤色蛍光が発せられる。また、反射部200が位置するような回転タイミングにおいては、励起光Ex(青色光)は反射され、再び1/4波長板107を経由することでP偏光に変換される。
緑色蛍光、赤色蛍光、反射された励起光は、集光レンズ106によって集光され、曲面ダイクロイックミラー105の凹面側に入射する。
集光レンズ106の光軸を通る主光線が入射する点をC、回転体102の回転中心に最も近い側を通る光線が入射する点をL、回転中心から最も遠い側を通る光線が入射する点をUとし、それぞれの光線が曲面ダイクロイックミラー805に入射する入射角を、α0、α1、α2とする。尚、入射角とは、曲面ダイクロイックミラー805のミラー面に立てた法線と入射する蛍光とがなす角である。また、集光レンズ106を通過した後、曲面ダイクロイックミラー805に向かう光束の広がり角度を2×θ(つまり集光半角はθ)とする。
点Cにおける主光線の入射角α0=45度となるように曲面ダイクロイックミラー805の向きを設定し、集光レンズ106の開口数NA=0.174とする。(NA=sinθなので、集光半角θ=10度に相当する。)
励起光の主光線の反射角βは、2×α0=90度となる。集光レンズ106の光軸上を進む緑色蛍光、赤色蛍光、反射された励起光は、点Cを透過して直進するが、この方向に投射型表示装置の照明光学系が配置されている。
本実施形態では、曲面ダイクロイックミラー805の光学面の形状として、F1とF2を焦点とする楕円面の一部を用いている。具体的には、短軸(2×b)と長軸(2×a)の比率(扁平率)が、70.7:100 になる楕円面の一部であり、点Cにおいて主光線と楕円の短軸が交わるように曲面ダイクロイックミラー805は配置されている。広がり角度が2×θである光束の軌跡を辿ると、楕円の一方の焦点F1に集束する。また、励起光の光束の軌跡を辿ると、楕円の他方の焦点F2に集束する。
かかる形状と配置を採用することにより、曲面ダイクロイックミラー805の各点に入射する励起光、蛍光あるいは反射励起光の入射角を揃えることができる。
本実施形態の曲面ダイクロイックミラー805は、図9(a)、(b)、(c)に示したように、入射角度が35度から55度まで大きくなると、特にP偏光の透過/反射特性が、短波長側にシフトする。したがって、回転体102の反射部200で反射され、1/4波長板107によりP偏光に変換された照明用の青色光の入射角が、ダイクロイックミラー上の各点で大きく異なると、透過率が場所によって異なるため、青色照明光に照度むらが発生してしまう。
しかしながら、本実施形態では、楕円面を有する曲面ダイクロイックミラー805を用いて各点の入射角差が低減されているため、均一性の高い照明光を出射することが可能である。
すなわち、本実施形態の曲面ダイクロイックミラー805は、S偏光の励起光と、緑色蛍光、赤色蛍光、P偏光青色光の光路を分離するとともに、S偏光の励起光に対しては集光作用を発揮する集光型分離素子であるといえる。尚、緑色蛍光、赤色蛍光、P偏光青色光は発散光として出力されるため、後段のリレーレンズ810のパワーは第一の実施形態よりも強くなるように設定するとよい。
尚、第五の実施形態の光源装置では、赤色蛍光体と緑色蛍光体を用いたが、光源装置に求められるスペックに応じて、上記以外の色を用いてもよい。蛍光体の色の組み合わせに応じて、適宜曲面ダイクロイックミラーの透過/反射特性を変更すれば、さまざまなスペックの光源装置を実現することが可能である。
[第六の実施形態]
図10に、第五の実施形態の変形例として、第六の実施形態を示す。
第五の実施形態からの変更点は、主光線の励起光の主光線の反射角βが100度になるように楕円面形状を変更した事と、励起光源側のレンズ構成を凸レンズ908と凹レンズ909の組に変更したことである。
本実施形態においても、楕円面を有する曲面ダイクロイックミラー1005を用いて各点の入射角差が低減されているため、均一性の高い照明光を出射することが可能である。
[その他の実施形態1]
本発明の投射型表示装置用の光源装置においては、曲面ダイクロイックミラーとして用いる楕円ミラーの形状や配置は、ここまでの説明で例示した形状のものには限られない。集光レンズの開口数NA=0.174、θ=10°としたとき、楕円ミラーの形状や配置を変更した場合の入射角α1、α0、α2、及びそれらの入射角差を、表1に示す。
Figure 0006371439
ここで、扁平率は楕円の長軸aと短軸bの比率、βは主光線の反射角度、B/Aは楕円形状のうちミラー面として用いる領域を規定するパラメータである。尚、Aは、楕円の2つの焦点のうち集光レンズ106側の焦点F1と、集光レンズ106の光軸がミラー面と交わる点Cとの距離である。また、Bは楕円の2つの焦点のうちリレーレンズ110側の焦点F2と、リレーレンズ110の光軸がミラー面と交わる点Cとの距離である。
この表において、入射角差は最大で4.9度であり、光束半角θの1/2以下である。また、この表の例示を含め、主光線の反射角度βは、80度以上で120度以下が好適である。また、入射角差を特に低減したい場合には、B/Aは、0.75以上で2.0以下とするのがよいが、さらに望ましくは0.75以上で1.5以下とするのがよい。また、凹面に入射する光束のNA=sinθ は、0.1以上で0.5以下の範囲となるよう設定するのが望ましい。
尚、集光レンズの開口数は、例示したNA=0.174にしなければならないわけではなく、適宜変更し得るが、曲面ダイクロイックミラーへの入射角度の差が光束半角θの1/2以下となるように設定するのがよい。
[その他の実施形態2]
本発明の投射型表示装置用の光源装置においては、曲面ダイクロイックミラーの曲面形状は、厳密な楕円面でなくともよく、例えばトロイダル面で近似してもよい。図11(a)に、トロイダル面を例示するが、YX平面内の半径Ryxの弧を、YZ面内の半径Ryzの弧に沿って移動させたときに構成される面形状を、曲面ダイクロイックミラーの曲面形状として採用してもよい。(Ryx<Ryz)
半径Ryzの弧を決定するには、図11(b)に示すように、基本となる楕円面上の3点L,C,Uの3点の座標を用いて、円に近似して半径を求めればよい。また、図11(c)に示すように、トロイダル面をXY面で切った時に見える弧の半径Ryxは、基本となる楕円面の短軸bと長さを等しくすればよい。
かかるトロイダル面を用いたとしても、従来の平板型のダイクロイックミラーと比較すれば大幅に入射角の差を低減できるため、色むらの低減された光源装置と、それを用いた投射型表示装置を提供することが可能である。
また、厳密には楕円面あるいはトロイダル面に該当しなくても、実質的にそれらに近似する非球面を採用することも可能である。
[その他の実施形態3]
本発明の投射型表示装置用の光源装置においては、蛍光体の材料や形状や配置は、これまでの説明で例示した形状のものには限られない。赤色発光、緑色発光、黄色発光、白色発光以外の蛍光体を設けてもよい。
また、回転体の主面上のリング領域に設けるものには限られない。回転体の斜面や側面に設けるものであってもよい。
また、回転する基体上ではなく、他の運動をする基体上に設けてもよく、たとえば直線上を往復運動する基体上に設けてもよい。要は、励起光が定位置を照射することによる蛍光体の劣化を抑制できるようにすればよい。
定位置を照射し続けたとしても十分に冷却できるような冷却機構を設けた場合や、定位置を照射し続けたとしても劣化が少ない蛍光体材料を用いる場合には、基体は固定されていてもよい。
1・・・モータ/2・・・回転板/3・・・蛍光体/4・・・励起光源ユニット/5・・・ダイクロイックミラー/6・・・集光レンズ/31・・・緑色蛍光体の発光スペクトル/32・・・赤色蛍光体の発光スペクトル/101・・・モータ/102・・・回転体/103・・・蛍光体/104・・・励起光源ユニット/105・・・曲面ダイクロイックミラー/106・・・集光レンズ/107・・・4分の1波長板/108・・・励起光源側レンズ/110・・・リレーレンズ/120・・・色選択ホイール/140・・・ライトトンネル/150・・・照明レンズ/160・・・光変調デバイス/171・・・プリズム/172・・・プリズム/180・・・投射レンズ/190・・・投影スクリーン/200・・・反射部/500・・・透過部/501・・・集光レンズ/502・・・回転体/503・・・蛍光体/504・・・ミラー/505・・・ミラー/506・・・集光レンズ/507・・・ミラー/508・・・集光レンズ/605・・・曲面ダイクロイックミラー/705・・・曲面ダイクロイックミラー/805・・・曲面ダイクロイックミラー/808・・・励起光源側レンズ/809・・・励起光源側レンズ/810・・・リレーレンズ/908・・・励起光源側レンズ/909・・・励起光源側レンズ/1005・・・曲面ダイクロイックミラー/Ex・・・励起光/RA・・・回転体の回転軸

Claims (8)

  1. 投射型表示装置用の光源装置であって、
    蛍光体と、
    前記蛍光体を励起するための励起光を出力する励起光源と、
    曲面を有し、前記曲面において、前記励起光源からの励起光と前記蛍光体からの蛍光のうち一方を透過し他方を反射する曲面ダイクロイックミラーと、
    前記曲面ダイクロイックミラーと前記蛍光体の間に配置された集光レンズと、を有し、
    前記曲面ダイクロイックミラーは、透過する光に対しては実質的に集光も発散もさせないが、反射する光に対しては集光作用を奏
    前記励起光または前記蛍光が前記曲面ダイクロイックミラーに入射する際の入射角のばらつきが、前記励起光または前記蛍光の光束半角の1/2以下である、
    ことを特徴とする光源装置。
  2. 投射型表示装置用の光源装置であって、
    蛍光体と、
    前記蛍光体を励起するための励起光を出力する励起光源と、
    曲面を有し、前記曲面において、前記励起光源からの励起光と前記蛍光体からの蛍光のうち一方を透過し他方を反射する曲面ダイクロイックミラーと、
    前記曲面ダイクロイックミラーと前記蛍光体の間に配置された集光レンズと、を有し、
    前記曲面ダイクロイックミラーは、透過する光に対しては実質的に集光も発散もさせないが、反射する光に対しては集光作用を奏し、
    前記曲面は、楕円面またはトロイダル面または非球面の一部である、
    ことを特徴とする光源装置。
  3. 投射型表示装置用の光源装置であって、
    蛍光体と、
    前記蛍光体を励起するための励起光を出力する励起光源と、
    曲面を有し、前記曲面において、前記励起光源からの励起光と前記蛍光体からの蛍光のうち一方を透過し他方を反射する曲面ダイクロイックミラーと、
    前記曲面ダイクロイックミラーと前記蛍光体の間に配置された集光レンズと、を有し、
    前記曲面ダイクロイックミラーは、透過する光に対しては実質的に集光も発散もさせないが、反射する光に対しては集光作用を奏し、
    前記曲面ダイクロイックミラーは、前記蛍光を凹面で反射する、
    ことを特徴とする光源装置。
  4. 前記曲面ダイクロイックミラーは、前記励起光を凹面で反射する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光源装置。
  5. 前記曲面ダイクロイックミラーは、前記集光レンズの光軸を通って凹面に入射する光を、80度以上で120度以下の角度で反射させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  6. 前記曲面ダイクロイックミラーは、透明で板厚が一定の曲面基板に誘電体多層膜が形成された曲面ダイクロイックミラーである、
    ことを特徴とする請求項1乃至のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  7. 前記蛍光体は、回転軸を中心に回転可能な回転体の少なくとも一部を被覆している
    ことを特徴とする請求項1乃至6のうちの何れか1項に記載の光源装置。
  8. 請求項1乃至7のうちの何れか1項に記載の光源装置と、
    光変調素子と、投射レンズと、を備える、
    ことを特徴とする投射型表示装置。
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