JP6369811B2 - 歩行解析システムおよび歩行解析プログラム - Google Patents
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Description
図1に示されるように、本実施の形態の歩行解析システム90は、センサ部1とタブレット端末機10とを備えている。タブレット端末機10は、表示部2と制御部3とを備えている。したがって、歩行解析システム90は、センサ部1、表示部2、および制御部3を備えている。
図1に示されるように、本実施の形態の歩行解析システム90は、タブレット端末機10の表示部2とは逆側の面から外側に向く光学系を有する動画撮影部4をさらに備えている。動画撮影部4は、表示部2の裏側に存在する対象物を撮影することができる。動画撮影部4で撮影されている映像は、表示部2にリアルタイムで表示される。
図2に示されるように、記録媒体50は、コンピュータによって読み取られ得る歩行解析プログラムを記録している。歩行解析プログラムは、歩行解析システム90を動作させるためのものである。記録媒体50に記録された歩行解析プログラムは、記録媒体50からタブレット端末機10内のRAMとしてのプログラム記憶部5に読み込まれる。記録媒体50に記録された歩行解析プログラムは、他のタブレット端末機またはパーソナルコンピュータ等によっても読み込まれ得る。
図2に示されるように、データ作成部31は、センサ部1によって取得された物理情報に基づいて被計測者100の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得する。本実施の形態においては、データ作成部31は、三軸加速度センサから送信されてきた三軸のそれぞれの加速度のデータを2回積分することにより、位置の変化の軌跡の時系列データを算出する。データ作成部31は、位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成する。具体的には、リサージュ曲線データは、3次元の位置の変化の軌跡の時系列データが2次元の3平面(x−y平面、y−z平面、z−x平面)のそれぞれに投影されることによって作成される。
歩行解析システム90においては、データ作成部31は、前額面、水平面、および矢状面のそれぞれのリサージュ曲線データを作成する。したがって、予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値は、それぞれ、前額面、水平面、および矢状面のそれぞれのリサージュ曲線データから抽出された複数の被判定要素に対応している。
図9〜図11を用いて、実施の形態の歩行解析システムにおいて実行される異常の判定の基準を説明する。
図9に示されるように、前額面のリサージュ曲線データを用いる場合、次の3種類の異常の有無を判定することができる。
a) 図9において、max(YR,YL)/Xf>0.5の場合には、Xf=XL+XR<4.5cmであれば、被計測者100は正常な歩行運動をしていると判定される。max(YR,YL)は、距離YRおよび距離YLのうち大きい方の値を意味する。一方、max(YR,YL)/Xf>0.5の場合には、Xf=XL+XR≧4.5cmであれば、被計測者100は、身体の左部分と右部分との振れのバランスの異常がある歩行運動をしていると判定される。max(YR,YL)/XfおよびXf=XL+XRがそれぞれ被判定要素であり、0.5、4.5cm、および7cmがそれぞれ異常有無の判定基準値である。
図9において、被判定要素である面積SLと面積SRとの差が、異常有無の判定基準値である面積SLと面積SRとの和の10%よりも大きいと、身体の左部分と右部分との荷重バランスの異常があると判定される。つまり、左足および右足への体重のかけ方に偏りがあると判定される。また、面積SLと面積SRとの差がどの程度かに応じて、身体の左部分と右部分との荷重バランスの異常の程度が、複数段階のうちのいずれかの段階に分類される。
図9において、被判定要素の値である左側の身体の可動距離YLおよび右側の身体の可動距離YRのそれぞれと異常有無の判定基準値である標準可動距離Ystd=3cmとを比較する。それにより、可動距離YLおよび可動距離YRのそれぞれが、標準可動距離Ystd=3cmより大きければ、それらは、正常な可動距離であると判定される。股関節の可動領域の異常の程度は、被計測者100の可動距離YLおよび可動距離YRのそれぞれと基準距離Ystdとの差に応じて、複数段階のうちのいずれかの段階に分類される。
図10に示されるように、水平面のリサージュ曲線データを用いる場合、4)足関節の異常の有無を判定することができる。また、水平面のリサージュ曲線データを用いる場合、5)腰の旋回異常よび足関節(足首の関節)の底屈力の異常の有無を判定することができる。水平面のリサージュ曲線データを用いる場合、さらに、6)接地側の足全体の異常の有無を判定することができる。
<4) 足(足首)関節の背屈可動域の異常>
左側の変曲点IVLまたは右側の変曲点IVRのz座標>0の場合、左側の変曲点IVRまたは右側の変曲点IVLが交点VLRの前側にあることになる。この場合、変曲点IVRのx座標>3mmであれば、左足関節の背屈可動域の異常があり、変曲点IVLのx座標<−3mmであれば、右足関節の背屈可動域の異常があると判定される。左側の変曲点IVLのz座標、右側の変曲点IVRのz座標、左側の変曲点IVRのx座標、および変曲点IVLのx座標が、それぞれ、被判定要素の値であり、0、3mm、および−3mmが、それぞれ、異常有無の判定基準値である。
図10において、左側の変曲点IVLと交点VLRとを結ぶ線分IVL−VLRとX軸とがなす角度をθLとする。また、図10において、右側の変曲点IVRと交点VLRとを結ぶ線分IVR−交点VLRとX軸とがなす角度をθRとする。図10における左側の腰の旋回の角度θLおよび右側の腰の旋回の角度θRのそれぞれが、大き過ぎるかどうかが判定される。
図10において、曲率半径r<1mmの場合、接地している足全体の異常動作があると判定される。接地している足全体とは、空中に浮いている足全体とは反対側の足全体である。この曲率半径rの座標からその異常が生じているタイミングを把握し、動画撮影部4によって撮影された連続画像からそのタイミングに対応している異常な姿勢の静止画像Kを抽出する。異常な姿勢の静止画像Kは、表示部2の表示領域23に判定結果画像Zとして表示される。この場合、曲率半径rの値が被判定要素であり、1mmが異常有無の判定基準値である。
図11に示されるように、矢状面のリサージュ曲線データを用いる場合、7)足の蹴りの異常の有無を判定することができる。一般に、1歩行周期において矢状面(y−z平面)に描かれるリサージュ曲線データは、2つの楕円に近似され得る図形である。図11に示される実線で描かれた楕円は、その長軸とグラフのY軸とがなす角度がφRである楕円であり、右側の足が地面に着いているときのリサージュ曲線データが楕円に近似されたものである。図11における一点鎖線で描かれた楕円は、その長軸とグラフのY軸とが重なっている楕円(φL=0)であり、左側の足が地面に着いているときのリサージュ曲線データが楕円に近似されたものである。図11に示される2つの楕円に近似された図形によれば、角度がφR>異常有無の判定基準値であるため、右側の足が地面に着いているときに、歩行異常が生じていると判定される。
<7)足の蹴りの異常>
矢状面のリサージュ曲線データから近似楕円を作成し、その近似楕円の長軸とY軸とがなす角度φの大きさを用いて、足の蹴りの異常の有無を判定する。たとえば、角度φ>5度で、角度φが取得されたタイミングにおいて地面に接地している足と反対の足の蹴りが弱いと判定される。つまり、左足が地面に接地しているときの左側の角度φLおよび右足が地面に接地しているときの右側の角度φRのうち、左側の角度φL>5度であれば、右足の蹴りが弱いと判定され、右側の角度φR>5度であれば、左足の蹴りが弱いと判定される。この場合、左側の角度φLおよび右側の角度φRが、それそれ、被判定要素の値であり、5度が異常有無の判定基準値である。
図11においても、図10と同様に、リサージュ曲線の曲率半径r<1mmの場合、接地している足全体の異常動作があると判定される。この場合、曲率半径rの値が被判定要素であり、1mmが異常有無の判定基準値である。この曲率半径rの座標からその異常が生じているタイミングを把握し、動画撮影部4によって撮影された連続画像からそのタイミングに対応する異常な姿勢の静止画像Kを抽出する。異常な姿勢の静止画像Kは、表示部2の表示領域23に判定結果画像Zとして表示される。
(異常判定のための構成)
実施の形態の歩行解析システムは、上記のような異常判定の方法を用いるための構成として、図2に示されるような構成を有している。
(異常部位の判定および異常フェーズの判定のための構成)
図2に示されるように、制御部3は、異常部位の判定および異常フェーズの判定のために、データ作成部31、異常部位判定部32、異常フェーズ判定部33、および表示制御部39を含んでいる。
図2に示されるように、表示部2の表示領域21には、判定結果画像Xが表示される。判定結果画像Xは、複数の人型画像Hと指摘画像Iとを含んでいる。具体的には、図12に示されるような画像が表示される。
本実施の形態の歩行解析システム90は、動画撮影部4、動画記憶部36、および画像抽出部37を備えている。動画撮影部4は、被計測者100の歩行運動を撮影する。動画記憶部36は、動画撮影部4によって撮影された被計測者100の歩行運動の連続画像を記憶する。画像抽出部37は、動画記憶部36に記憶された被計測者100の歩行運動の連続画像から複数のフェーズにそれぞれ対応する被計測者100の複数種類の姿勢の静止画像を抽出する。この場合、複数の人型画像Hは、それぞれ、画像抽出部37によって抽出された被計測者100の複数種類の姿勢の静止画像である。
本実施の形態の歩行解析システム90は、動画撮影部4、動画記憶部36、および画像抽出部37を備えていなくともよい。その場合には、歩行解析システム90は、複数のフェーズにそれぞれ対応するキャラクタの複数種類の姿勢の静止画像を記憶するキャラクタ記憶部38を備えている。この場合、複数の人型画像Hは、それぞれ、キャラクタ記憶部38から読み出されたキャラクタの複数種類の姿勢の静止画像である。
図2に示されるように、制御部3は、データ作成部31、異常種類判定部34、および異常程度判定部35を備えている。
図2に示されるように、表示部2の表示領域22には、判定結果画像Yが表示される。具体的には、図12に示されるような判定結果画像が表示される。
2)身体の左部分と右部分との荷重バランスの異常
3)股関節の可動領域の異常および膝関節の可動領域の異常
4)足関節の背屈可動域の異常
5)腰の回旋の異常および足関節の底屈力の異常
7)足の蹴りの異常
本実施の形態においては、複数種類の歩行異常として、上記の7つの歩行異常を例示しているが、その他の種類の歩行異常の有無が判定されてもよい。
異常姿勢判定部301は、データ作成部31によって作成されたリサージュ曲線データから抽出された複数の実際の曲率半径の値rのそれぞれと曲率半径の判定基準値とを比較する。それにより、異常姿勢判定部301は、実際の曲率半径rの値が曲率半径の判定基準値よりも小さいか否かにより、被計測者が異常な姿勢をしているか否かを判定する。
図2および図12に示されるように、表示部2の表示領域23には、判定結果画像Zとして異常姿勢の静止画像Kが表示される。これにより、被計測者100は、異常姿勢をしているタイミングの自身の姿勢の静止画像を見ることができる。そのため、被計測者100は、自らの歩行異常の状態を極めて直観的に把握することができる。上記の構成によれば、歩行運動状態の極端な変化の有無によって歩行運動状態の異常を判定することができる。そのため、異常の有無の判定の正確性を向上させることができる。
異常有無判定部300は、異常部位判定部32、異常フェーズ判定部33、異常種類判定部34、異常程度判定部35、異常姿勢判定部301、および異常姿勢抽出部302を含んでいる。異常有無判定部300は、データ作成部31によって作成されたリサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較する。それにより、異常有無判定部300は、歩行運動における異常の有無を判定する。表示制御部39は、異常有無判定部300によって被計測者100が異常な歩行運動をしていると判定された場合に、異常な運動を認識可能な判定結果画像X,Yを表示部2に表示させる。
以下、実施の形態の歩行解析システムおよび歩行解析プログラムの特徴的構成およびそれにより奏される効果を説明する。
2 表示部
3 制御部
4 動画撮影部
31 データ作成部
32 異常部位判定部
33 異常フェーズ判定部
34 異常種類判定部
35 異常程度判定部
36 動画記憶部
37 画像抽出部
38 キャラクタ記憶部
39 表示制御部
50 記録媒体
90 歩行解析システム
100 被計測者
300 異常有無判定部
301 異常姿勢判定部
302 異常姿勢抽出部
A,B,C,D,E 文字画像
X 判定結果画像
Y 判定結果画像
H 人型画像
I 指摘画像
G 図表画像
Claims (13)
- 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、を備え、
前記制御部は、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データ取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部と、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較し、それにより、予め定められた複数の身体部位のそれぞれごとに、前記身体部位が異常な運動をしているのか否かを判定する異常部位判定部と、
前記異常部位判定部によって前記身体部位が異常な運動をしていると判定されたタイミングが前記リサージュ曲線データのいずれのタイミングであるのかに基づいて、前記歩行運動の予め定められた複数のフェーズのいずれにおいて前記身体部位が異常な運動をしているのかを判定する異常フェーズ判定部と、
前記異常部位判定部によって異常な運動をしていると判定された前記身体部位と前記異常フェーズ判定部によって異常な運動をしていると判定された前記フェーズとが関連付けられた前記判定結果画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記判定結果画像は、
前記表示部に表示される複数の静止画像であって、前記被計測者の歩行運動の前記複数のフェーズにそれぞれ対応している複数の人型画像と、
前記複数の人型画像のうちの前記異常フェーズ判定部によって異常な運動をしていると判定された前記フェーズに対応する人型画像において、前記異常部位判定部によって異常な運動をしていると判定された前記身体部位を指摘する指摘画像と、を含む歩行解析システム。 - 前記被計測者の歩行運動を撮影する動画撮影部をさらに備え、
前記制御部は、
前記動画撮影部によって撮影された前記被計測者の歩行運動の連続画像を記憶する動画記憶部と、
前記動画記憶部に記憶された前記被計測者の歩行運動の連続画像から前記複数のフェーズにそれぞれ対応する前記被計測者の複数種類の姿勢の静止画像を抽出する画像抽出部と、を含み、
前記複数の人型画像は、それぞれ、前記画像抽出部によって抽出された前記被計測者の複数種類の姿勢の静止画像である、請求項1に記載の歩行解析システム。 - 前記複数のフェーズにそれぞれ対応するキャラクタの複数種類の姿勢の静止画像を記憶するキャラクタ記憶部を備え、
前記複数の人型画像は、それぞれ、前記キャラクタ記憶部から読み出された前記キャラクタの複数種類の姿勢の静止画像である、請求項1に記載の歩行解析システム。 - 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、
前記被計測者の歩行運動を撮影する動画撮影部と、を備え、
前記制御部は、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データ取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部と、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較し、それにより、前記被計測者の歩行運動において予め定められた複数種類の歩行異常のそれぞれが有るのか否かを判定する異常種類判定部と、
前記異常種類判定部によって前記歩行異常が有ると判定された前記歩行異常の種類ごとに、前記被判定要素の値と前記異常有無の判定基準値との差に基づいて、前記歩行異常の程度を判定する異常程度判定部と、
前記異常種類判定部によって判定された前記歩行異常の種類と前記異常程度判定部によって判定された前記歩行異常の程度とが関連付けられた前記判定結果画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記判定結果画像は、
前記動画撮影部において撮影された動画から抽出された人型画像と、
前記複数種類の歩行異常をそれぞれ認識することが可能な複数種類の文字画像と、
前記複数種類の文字画像のそれぞれによって特定される前記歩行異常の程度を認識することが可能な図表画像と、を含む、歩行解析システム。 - 前記図表画像が複数の軸を有するレーダーチャートであり、
前記複数の軸は、それぞれ、前記複数種類の歩行異常に対応している、請求項4に記載の歩行解析システム。 - 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、
前記被計測者の歩行運動を撮影する動画撮影部と、を備え、
前記制御部は、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部と、
前記動画撮影部によって撮影された前記被計測者の歩行運動の連続画像を記憶する動画記憶部と、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数の実際の曲率半径の値のそれぞれと曲率半径の判定基準値とを比較し、それにより、前記実際の曲率半径の値が前記曲率半径の判定基準値よりも小さいか否かにより、前記被計測者が異常な姿勢をしているか否かを判定する異常姿勢判定部と、
前記異常姿勢判定部によって前記判定基準値よりも小さいと判定された前記実際の曲率半径のタイミングが前記リサージュ曲線データのいずれのタイミングであるかに基づいて異常姿勢タイミングのデータを取得し、それにより、前記動画記憶部に記憶された前記被計測者の歩行運動の連続画像から前記異常姿勢タイミングのデータに対応する異常姿勢の静止画像を抽出する異常姿勢抽出部と、
前記異常姿勢抽出部によって抽出された前記異常姿勢の静止画像を前記判定結果画像として前記表示部に表示させる表示制御部と、を含む、歩行解析システム。 - 前記データ作成部は、水平面および矢状面のうちの少なくともいずれか一方の前記リサージュ曲線データを作成し、
前記複数の実際の曲率半径は、前記水平面および前記矢状面のうちの少なくともいずれか一方の前記リサージュ曲線データから抽出される、請求項6に記載の歩行解析システム。 - 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、を備え、
前記制御部は、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部と、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較し、それにより、前記歩行運動における異常の有無を判定する異常有無判定部と、
前記異常有無判定部によって前記被計測者が異常な歩行運動をしていると判定された場合に、前記異常な歩行運動を認識可能な判定結果画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、を備え、
前記データ作成部は、前記被計測者の前額面、水平面、および矢状面のそれぞれの前記リサージュ曲線データを作成し、
前記予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値は、それぞれ、前記前額面、前記水平面、および前記矢状面のそれぞれの前記リサージュ曲線データから抽出された前記複数種類の被判定要素に対応しており、
前記判定結果画像は、前記複数種類の被判定要素の各被判定要素に対応する歩行異常を認識可能な画像を含む、歩行解析システム。 - 前記判定結果画像は、いかなる身体部位がいかなるフェーズで歩行異常となっているかを特定可能な画像、および、いかなる種類の歩行異常がいかなる程度であるのかを特定可能な画像の少なくともいずれか一方を含む、請求項8に記載の歩行解析システム。
- 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、を備えた歩行解析システムにおいて用いられる歩行解析プログラムであって、
前記制御部としてのコンピュータを、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較し、それにより、予め定められた複数の身体部位のそれぞれごとに、前記身体部位が異常な運動をしているのか否かを判定する異常部位判定部、
前記異常部位判定部によって前記身体部位が異常な運動をしていると判定されたタイミングが前記リサージュ曲線データのいずれのタイミングであるのかに基づいて、前記歩行運動の予め定められた複数のフェーズのいずれにおいて前記身体部位が異常な運動をしているのかを判定する異常フェーズ判定部、および、
前記異常部位判定部によって異常な運動をしていると判定された前記身体部位と前記異常フェーズ判定部によって異常な運動をしていると判定された前記フェーズとが関連付けられた前記判定結果画像を前記表示部に表示させる表示制御部、として機能させ、
前記判定結果画像は、
前記表示部に表示される複数の静止画像であって、前記被計測者の歩行運動の前記複数のフェーズにそれぞれ対応している複数の人型画像と、
前記複数の人型画像のうちの前記異常フェーズ判定部によって異常な運動をしていると判定された前記フェーズに対応する人型画像において、前記異常部位判定部によって異常な運動をしていると判定された前記身体部位を指摘する指摘画像と、を含む、歩行解析プログラム。 - 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、
前記被計測者の歩行運動を撮影する動画撮影部と、を備えた歩行解析システムにおいて用いられる歩行解析プログラムであって、
前記制御部としてのコンピュータを、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較し、それにより、前記被計測者の歩行運動において予め定められた複数種類の歩行異常のそれぞれが有るのか否かを判定する異常種類判定部、
前記異常種類判定部によって前記歩行異常が有ると判定された前記歩行異常の種類ごとに、前記被判定要素の値と前記異常有無の判定基準値との差に基づいて、前記歩行異常の程度を判定する異常程度判定部、および、
前記異常種類判定部によって判定された前記歩行異常の種類と前記異常程度判定部によって判定された前記歩行異常の程度とが関連付けられた前記判定結果画像を前記表示部に表示させる表示制御部、として機能させ、
前記判定結果画像は、
前記動画撮影部において撮影された動画から抽出された人型画像と、
前記複数種類の歩行異常をそれぞれ認識することが可能な複数種類の文字画像と、
前記複数種類の文字画像のそれぞれによって特定される前記歩行異常の程度を認識することが可能な図表画像と、を含む、歩行解析プログラム。 - 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、
前記被計測者の歩行運動を撮影する動画撮影部と、を備えた歩行解析システムにおいて用いられる歩行解析プログラムであって、
前記制御部としてのコンピュータを、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部、
前記動画撮影部によって撮影された前記被計測者の歩行運動の連続画像を記憶する動画記憶部、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数の実際の曲率半径の値のそれぞれと曲率半径の判定基準値とを比較し、それにより、前記実際の曲率半径の値が前記曲率半径の判定基準値よりも小さいか否かにより、前記被計測者が異常な姿勢をしているか否かを判定する異常姿勢判定部、
前記異常姿勢判定部によって前記判定基準値よりも小さいと判定された前記実際の曲率半径のタイミングが前記リサージュ曲線データのいずれのタイミングであるかに基づいて異常姿勢タイミングのデータを取得し、それにより、前記動画記憶部に記憶された前記被計測者の歩行運動の連続画像から前記異常姿勢タイミングのデータに対応する異常姿勢の静止画像を抽出する異常姿勢抽出部、および、
前記異常姿勢抽出部によって抽出された前記異常姿勢の静止画像を前記判定結果画像として前記表示部に表示させる表示制御部、として機能させる、歩行解析プログラム。 - 被計測者の歩行運動によって生じる所定の位置の変化の軌跡を特定可能な物理情報を取得するセンサ部と、
前記センサ部によって取得された前記物理情報に基づいて前記歩行運動における歩行異常の有無を判定する制御部と、
前記制御部によって判定された前記歩行異常の有無を認識することが可能な判定結果画像を表示する表示部と、を備えた歩行解析システムにおいて用いられるプログラムであって、
前記制御部としてのコンピュータを、
前記物理情報に基づいて前記被計測者の歩行運動における位置の変化の軌跡の時系列データを取得し、前記位置の変化の軌跡の時系列データに基づいて所定平面におけるリサージュ曲線データを作成するデータ作成部、
前記データ作成部によって作成された前記リサージュ曲線データから抽出された複数種類の被判定要素の値と予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値とをそれぞれ比較し、それにより、前記歩行運動における異常の有無を判定する異常有無判定部、
前記異常有無判定部によって前記被計測者が異常な歩行運動をしていると判定された場合に、前記異常な歩行運動を認識可能な判定結果画像を前記表示部に表示させる表示制御部と、として機能させ、
前記データ作成部は、前記被計測者の前額面、水平面、および矢状面のそれぞれの前記リサージュ曲線データを作成し、
前記予め定められた複数種類の異常有無の判定基準値は、それぞれ、前記前額面、前記水平面、および前記矢状面のそれぞれの前記リサージュ曲線データから抽出された前記複数種類の被判定要素に対応しており、
前記判定結果画像は、前記複数種類の被判定要素の各被判定要素に対応する歩行異常を認識可能な画像を含む、歩行解析プログラム。
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