JP6368670B2 - 無段変速機の変速機構 - Google Patents
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Description
仮に、ネジ軸の軸長を延ばすことで変速用モータやその他の周辺構造に対する爪部の干渉を回避したとしても、ネジ軸やフォークの周辺に配設される他の部材や機構のレイアウトが制約されてしまう。
本変速機構は、変速用モータで回転駆動されるネジ軸と、前記ネジ軸の外周に螺合するとともに回転する前記ネジ軸に沿って移動するナット部と、前記ナット部に係合する係合部が設けられるとともに前記ナット部の移動によって前記二つのプーリのうち他方の前記プーリの回転軸心を中心として回転されて前記他方のプーリの前記可動シーブを軸方向に移動させるプーリ駆動部材とを有する。
前記係合部は、前記他方のプーリの前記可動シーブを前記固定シーブから離隔させる方向へ移動させる際に前記ナット部が当接する側に設けられた主爪部と、前記ナット部に対して前記主爪部の反対側に設けられ、前記主爪部よりも少なくとも肉薄に形成された補助爪部とを有する。すなわち、前記補助爪部は、前記他方のプーリの前記可動シーブを前記固定シーブから離隔させる方向へ移動させる際に前記ナット部が当接するのとは反対側に設けられる。
(3)また、本発明の無段変速機の変速機構は、回転軸に固定された固定シーブと前記回転軸に沿って移動する可動シーブとを有するプーリを二つと、前記二つのプーリに巻き掛けられた可撓部材と、前記二つのプーリのうち一方の前記プーリに設けられるとともに前記可動シーブを前記固定シーブへ近接する方向に付勢する付勢機構とを備える。
本変速機構は、変速用モータで回転駆動されるネジ軸と、前記ネジ軸の外周に螺合するとともに回転する前記ネジ軸に沿って移動するナット部と、前記ナット部に係合する係合部が設けられるとともに前記ナット部の移動によって前記二つのプーリのうち他方の前記プーリの回転軸心を中心として回転されて前記他方のプーリの前記可動シーブを軸方向に移動させるプーリ駆動部材とを有する。
前記係合部は、前記他方のプーリの前記可動シーブを前記固定シーブから離隔させる方向へ移動させる際に前記ナット部が当接する側に設けられた主爪部を少なくとも有する。
前記ナット部は、前記係合部に係合するナット係合部を有する。
前記ナット係合部には、前記係合部に対する接触面が前記ネジ軸にほぼ直交する状態において前記ネジ軸に対して直交する、前記ナット部の延在方向から視て、前記ナット係合部の前記ネジ軸に沿う厚みの中心点と前記係合部に接する接点との距離より大きな半径の円弧で端面が形成されている。
本発明の変速機構は、変速比を無段階に変速する無段変速機に適用される。本実施形態では、電気自動車に搭載された無段変速機を例に挙げて説明する。ただし、本発明は、電動モータのみを走行駆動源として搭載した車両(いわゆるEV)に限らず、電動モータおよびエンジンの双方を走行駆動源として搭載した車両(いわゆるHEV)やエンジンのみを走行駆動源として搭載した車両の無段変速機に適用されてもよい。
[1.構成]
まず、車両の駆動系ユニットを説明する。図1に示すように、この駆動系ユニットには、車両の駆動源である主電動モータ(単に「電動モータ」とも言う)1Aと、主電動モータ1Aの出力軸と一体に連結された入力軸2Aを有する変速機2と、変速機2に接続された減速機構6と、減速機構6に接続された差動機構7とが設けられている。
はじめに、変速機2の基本的な構成について、バリエータ3,副変速機構4,直結ギヤ機構20の順に各構成を説明する。
[1−1−1.バリエータ]
バリエータ3は、入力回転軸33に接続されたプライマリプーリ30Pと、出力回転軸36に接続されたセカンダリプーリ30Sと、これらのプーリ30P,30Sに巻き掛けられたベルト(可撓部材)37とが設けられている。
プライマリプーリ30Pには、入力回転軸33に固定された固定シーブ31と、入力回転軸33に沿って移動可能な可動シーブ32とが設けられる。これらシーブ31,32の間には、径方向断面においてV字状の溝(以下、「V溝」という)が形成される。ここでは、変速機2の入力軸2Aに対して入力回転軸33が相対回転可能に設けられている。
プーリ30P,30SそれぞれのV溝には、ベルト37が巻き掛けられている。ベルト37は、可撓性を有する動力伝達部材である。なお、ベルト37に替えて、チェーン(可撓部材)といった他の可撓性動力伝達部材を用いてもよい。
ベルト挟圧力は、回転軸33,36に沿う可動プーリ32,35の推力の変更によって変動する。このベルト挟圧力は、電動アクチュエータ80A,機械式反力機構80B及び推力発生機構9によって調整されるようになっている。
これらの電動アクチュエータ80A,機械式反力機構80B,推力発生機構9については、詳細を後述する。
副変速機構4は、複数の変速段(ここでは2速段)を有し、バリエータ3の出力回転軸36と同軸で一体の回転軸43に対して相対回転可能に装備されたギヤ41,42と、回転軸43と平行な回転軸46に一体に回転するように固設されたギヤ44,45とが設けられている。ギヤ41とギヤ44とは常時噛み合っており、2速ギヤ段を構成する。ギヤ42とギヤ45とは常時噛み合っており、1速ギヤ段を構成する。
スリーブ55は、ニュートラルポジション(N)と、2速ギヤ段を設定する2速ポジション(H)と、1速ギヤ段を設定する1速ポジション(L)との各ポジションを有し、各ポジション間をシフトフォーク56によってスライド駆動される。
直結ギヤ機構20には、入力軸2Aと相対回転可能に配置された入力ギヤ(入力歯車)21が設けられる。図示省略するが、入力ギヤ21が副変速機構4の複数の変速歯車の1つ(ここでは、1速ギヤ段の出力側歯車であるギヤ45)と噛合して駆動連結されている。なお、入力ギヤ21とギヤ45との各歯数がほぼ等しく設定され、これらのギヤ21,45の変速比がほぼ1.0となるようにされる。
スリーブ52は、ニュートラルポジション(N)と、バリエータ3を経由する動力伝達経路を設定するCVTポジション(C)と、直結ギヤ機構20を経由する動力伝達経路を設定する直結ポジション(D)との各ポジションを有し、シフトフォーク53によって各ポジション間をスライド駆動される。
また、切替用電動アクチュエータ50Aによりシフトフォーク53を駆動して、スリーブ52を入力ギヤ21側に移動させれば、スリーブ52の内歯52aが入力ギヤ21の外歯22と噛み合うことで、入力軸2Aと入力ギヤ21とが一体に回転することにより、直結ギヤ機構20を経由する動力伝達経路が設定される。
減速機構6には、副変速機構4の回転軸46と一体に回転するように固設されたギヤ61と、回転軸46と平行な回転軸65と一体に回転するように固設されてギヤ61と噛合するギヤ62と、回転軸65と一体に回転するように固設されたギヤ63と、差動機構7の入力ギヤであってギヤ63と噛合するギヤ64とが設けられる。ギヤ61とギヤ62との間でそのギヤ比に応じて減速され、さらに、ギヤ63とギヤ64との間でそのギヤ比に応じて減速される。
次に、電動アクチュエータ80A,機械式反力機構80Bおよび推力発生機構9について、詳細に説明する。ここでは、推力発生機構9,機械式反力機構80B,電動アクチュエータ80Aの順に説明する。
推力発生機構9には、トルクカム機構90が設けられている。このトルクカム機構90は、それぞれ螺旋状に傾斜したカム面91a,93aを有する一対のカム部材91,93が、各カム面91a,93aを摺接させるようにして同軸上に対をなして並置された端面カムである。一対のカム部材91,93は、固定カム部材93が変速機2のケーシングに固定され、可動カム部材91が出力回転軸36に沿って移動可能に設けられている。
機械式反力機構80Bは、推力発生機構9のトルクカム機構90と同様に、それぞれ螺旋状に傾斜したカム面83a,84aを有する一対のカム部材83,84が、各カム面83a,84aを摺接させるようにして同軸上に対をなして並置された端面カムである。一対のカム部材83,84は、固定カム部材84が変速機2のケーシングに固定され、可動カム部材83が入力回転軸33に沿って移動可能に設けられている。
電動アクチュエータ80Aは、プライマリプーリ30Sの可動シーブ32を移動させる装置である。この電動アクチュエータ80Aには、送りネジが用いられている。送りネジとは、雄ネジが形成されたネジ軸と、この雄ネジに螺合する雌ネジが形成されたナット部とを有し、ネジ軸を回転させることでナット部を軸方向に移動させる(送る)機構である。
送りネジとしては、いわゆるボールネジやスクリューナット,チェンジナットなどが挙げられる。ここでは、送りネジとしてボールネジが用いられている。
電動アクチュエータ80Aには、変速用モータ81により駆動されるボールネジ70と、ボールネジ70と係合するフォーク(係合部)11と、フォーク11が一体に結合されたホイール(プーリ駆動部材)10とが設けられている。
ボールネジ70には、変速用モータ81によって回転駆動されるネジ軸82と、図示省略するボールを介して螺合するナット部71とが設けられている。
ネジ軸82は、外周に雄ネジが形成された軸状の部材である。このネジ軸82は、図2に示すように、プライマリプーリ30Sの回転軸心C1に対して直交する軸心C2と同心に配置されている。ここでは、ネジ軸82の基端部82aおよび先端部82bのそれぞれが軸受けを介して支持されている。
図3に示すように、ナット部71は、ネジ軸82の軸心C2に沿う方向から視て矩形状のナット本体部72の側部に、突部(ナット係合部)73が突設されたナットトラニオンである。
図4に示すように、突部73は、ネジ軸82を基準として先端側の端面73aと基端側の端面73bとのそれぞれが、回転軸心C1に沿う方向から視て円弧状(曲面状)に形成されている。
図2に示すように、ホイール10は、変速機2の入力軸2A,プライマリプーリ30Sの入力回転軸33,可動カム部材83の回転軸心C1と同心に配置されている。
このホイール10は、可動カム部材83の外周にセレーション結合されている。ここでは、ホイール10および可動カム部材83それぞれに回転軸心C1に沿って形成されたセレーション溝にボール19が介装されたセレーション結合とされる。そのため、ホイール10は、可動カム部材83と一体に回転するとともに、可動カム部材83の軸方向移動を許容する。したがって、ホイール10の回転に連動して、回転軸心C1に沿って(入力回転軸33に沿って)可動シーブ32が移動する。つまり、可動シーブ32の軸方向位置は、ホイール10の回転位相に応じたものとなる。
以下の説明では、ホイール10の回転方向について、変速比がHigh側に変更される側を進角側と呼び、変速比がLow側に変更される側を遅角側と呼ぶ。
フォーク11は、ホイール10の外周へ向けて突出するように設けられ、ホイール10に対して一体に結合されている。そのため、ホイール10が回転すると、回転軸心C1を基準とした周方向に沿ってフォーク11が揺動(変位)する。さらに、フォーク11は、回転軸心C1に沿う方向から視たときに、軸心C2(ネジ軸82)に沿ってフォーク11が移動する。
フォーク11には、内周側(回転軸心C1側)のフォーク本体部12と、フォーク本体部12から外周に突出するように設けられた二つの爪部13,14とが設けられる。爪部13,14は、回転軸心C1を中心とする径方向に沿って直線状に延びるように形成されている。
爪部13,14の間には、ナット部71の突部73が配置される。
反対に、突部73に対してネジ軸82の基端部82a側(以下、単に「基端側」という)、即ち、プライマリプーリ30Pの可動シーブ32を固定シーブ31へ離隔させる方向へ移動させる際に突部73が当接するのとは反対側に補助爪部14が設けられる。
このように、フォーク11には、本体部12の進角側に主爪部13が突設され、本体部12の遅角側に補助爪部14が突設される。
主爪部13は、上述したリターンスプリング94によりLow側に付勢されることから、突部73を基端側へ押圧するように付勢している。すなわち、突部73における先端側の端面73aは、主爪部13に対して圧接されている。一方、補助爪部14は、突部73に対して間隔をおいて配置される。
この車両には、電気自動車にかかる広汎なシステムを制御するEVECU110と、変速機2の要部を制御するCVTECU100とが備えられている。各ECU110,100は、それぞれメモリ(ROM,RAM)及びCPU等で構成されるコンピュータである。CVTECU100は、電動モータ1A、変速機構8の電動アクチュエータ80Aを構成する変速用モータ81および電動アクチュエータ50A,50Bの作動などをEVECU110からの指令または情報や他のセンサ類からの情報に基づいて制御する。
CVTECU100は、主爪部13に対する突部73の圧接状態を制御することで、バリエータ3の変速比を制御する。
メカロック時において変速比をLow側に変速する際には、変速用モータ81を他方(Low側)に回転駆動することで、ナット部71の突部73により補助爪部14が押圧される。すなわち、補助爪部14は、メカロック時に対応するためのフェールセーフ用として機能する。
本実施形態におけるバリエータ3の変速機構8は、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
バリエータ3は、リターンスプリング94によって変速比がLow側に付勢されているため、ナット部71の突部73は主爪部13から基端側へ付勢されている。このような変速機構8では、主爪部13に対するナット部71の突部73の圧接状態を制御するだけで、バリエータ3の変速比を変更することができる。
これに対し、突部73における先端側の端面73aは、回転軸心C1に沿う方向から視て円弧状に形成されているため、主爪部13に対する端面73aの摺接箇所が移動する。よって、突部73に対して印加される応力を分散させることができ、突部73の耐久性を確保することができる。
同様に、突部73における基端側の端面73bは、回転軸心C1に沿う方向から視て円弧状に形成されているため、補助爪部14に対する摺接箇所が移動することになり、突部73の耐久性が確保される。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は上述の一実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。上述した一実施形態の各構成は、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせてもよい。
ナット部71の突部73における端面73a,73bは、回転軸心C1に沿う方向から視た形状が円弧状(曲面状)に限られるものではなく、種々の形状を採りうる。
さらに、突部73を省略して、ナット部71に形成された凹部や、ナット本体部72の移動方向前後端面にフォーク11が係合してもよい。
さらにまた、上記実施形態では、図2において変速用モータ81をネジ軸82の左側に配置した構造で説明したが、本発明は、他の構成は変更しないまま、変速用モータ81をネジ軸82の右側に配置した場合でも成立する。この場合は、ネジ軸82の左側にある周辺構造機構への干渉が防止され、レイアウトの自由度を向上させることができる。
1B 補助電動モータ
2 自動変速機
2A 入力軸
3 ベルト式無段変速機(バリエータ)
4 常時噛み合い型平行軸式歯車変速機構(副変速機構)
5A,5B 噛み合いクラッチ機構
7 差動機構
8 変速機構
9 推力発生機構(機械式反力機構)
10 ホイール(プーリ駆動部材)
11 フォーク(係合部)
12 フォーク本体部
13 主爪部
14 補助爪部
19 ボール
20 直結ギヤ機構
21 入力ギヤ(入力歯車)
30P プライマリプーリ
30S セカンダリプーリ(出力部)
31,34 固定プーリ
32,35 可動プーリ
33 入力回転軸
36 出力回転軸
37 ベルト
50A,50B 切替用電動アクチュエータ
70 ボールネジ(送りネジ)
71 ナット部
72 ナット本体部
73 突部(ナット係合部)
73A 中心点
73B 接触点(接点)
73a 先端側の端面
73b 基端側の端面
80A 電動アクチュエータ
80B 機械式反力機構
81 変速用モータ
82 ネジ軸
82a 基端部
82b 先端部
83 可動カム部材
84 固定カム部材
83a,84a カム面
85 ボール
90 トルクカム機構(トルクカム装置)
91,93 カム部材
91a,93aカム面
94 リターンスプリング(付勢機構)
95 ボール
C1 プライマリプーリ30Sの回転軸心
C2 ネジ軸82の軸心
C3 中心点73Aよりも基端側にオフセットした箇所
Claims (3)
- 回転軸に固定された固定シーブと前記回転軸に沿って移動する可動シーブとを有するプーリを二つと、
前記二つのプーリに巻き掛けられた可撓部材と、
前記二つのプーリのうち一方の前記プーリに設けられ、前記可動シーブを前記固定シーブへ近接する方向に付勢する付勢機構とを備えた無段変速機の変速機構であって、
変速用モータで回転駆動されるネジ軸と、
前記ネジ軸の外周に螺合し、回転する前記ネジ軸に沿って移動するナット部と、
前記ナット部に係合する係合部が設けられるとともに、前記ナット部の移動によって前記二つのプーリのうち他方の前記プーリの回転軸線を中心として回転されて前記他方のプーリの前記可動シーブを軸方向に移動させるプーリ駆動部材とを有し、
前記係合部は、
前記他方のプーリの前記可動シーブを前記固定シーブから離隔させる方向へ移動させる際に前記ナット部が当接する側に設けられた主爪部と、
前記ナット部に対して前記主爪部の反対側に設けられ、前記主爪部よりも少なくとも肉薄に形成された補助爪部とを有する
ことを特徴とする無段変速機の変速機構。 - 前記ナット部は、前記係合部に係合するナット係合部を有し、
前記ナット係合部には、
前記係合部に対する接触面が前記ネジ軸にほぼ直交する状態において前記ネジ軸に対して直交する、前記ナット部の延在方向から視て、前記ナット係合部の前記ネジ軸に沿う厚みの中心点と前記係合部に接する接点との距離より大きな半径の円弧で端面が形成された
ことを特徴とする、請求項1に記載の無段変速機の変速機構。 - 回転軸に固定された固定シーブと前記回転軸に沿って移動する可動シーブとを有するプーリを二つと、
前記二つのプーリに巻き掛けられた可撓部材と、
前記二つのプーリのうち一方の前記プーリに設けられ、前記可動シーブを前記固定シーブへ近接する方向に付勢する付勢機構とを備えた無段変速機の変速機構であって、
変速用モータで回転駆動されるネジ軸と、
前記ネジ軸の外周に螺合し、回転する前記ネジ軸に沿って移動するナット部と、
前記ナット部に係合する係合部が設けられるとともに、前記ナット部の移動によって前記二つのプーリのうち他方の前記プーリの回転軸線を中心として回転されて前記他方のプーリの前記可動シーブを軸方向に移動させるプーリ駆動部材とを有し、
前記係合部は、
前記他方のプーリの前記可動シーブを前記固定シーブから離隔させる方向へ移動させる際に前記ナット部が当接する側に設けられた主爪部を少なくとも有し、
前記ナット部は、前記係合部に係合するナット係合部を有し、
前記ナット係合部には、
前記係合部に対する接触面が前記ネジ軸にほぼ直交する状態において前記ネジ軸に対して直交する、前記ナット部の延在方向から視て、前記ナット係合部の前記ネジ軸に沿う厚みの中心点と前記係合部に接する接点との距離より大きな半径の円弧で端面が形成された
ことを特徴とする無段変速機の変速機構。
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