JP6368565B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法に関する。
一般に、インクジェット記録装置では、印刷加工が行われると、次第に記録ヘッドのノズル面に吐出されたインクが付着することがある。さらに、このようなインクが徐々に硬化して、増粘インクとなってしまう場合もある。ノズル面にインクまたはゲル状の増粘インクが付着した状態のまま印刷を行うと、インクが記録媒体に滴下したり、ノズルの目詰まりを生じさせたりして印刷品質を低下させてしまう。そこで、記録ヘッドのノズル面をゴム材料等からなるワイパー等でワイピングを行ってクリーニングをする技術が知られている。
しかし、ワイピングを行うとワイパーにインクが付着した状態となるため、記録ヘッドのノズル面の場合と同様に、ワイパーに付着したインクが乾燥等によって徐々に硬化して、ゲル状の増粘インクとなってしまう場合もある。したがって、そのままの状態でワイピングを行うと、ワイパーに付着したインクまたは増粘インクがノズルに入り込んで目詰まりを生じさせたり、インクの混色を生じさせたり、吐出時の飛行曲がりを生じさせたりする原因となってしまう。
このような問題を解決するために、例えばワイパーに付着したインクを硬化させないように、洗浄液を含浸した含浸部材をワイパーのワイピング部分に当接させ、当該ワイピング部分を湿潤状態にさせておくインクジェット記録装置が開示されている(特許文献1参照)。具体的には、ワイパーのワイピング部分(先端部分)を、含浸部材の下面に対して相対的に摺動させることにより、ワイパーのワイピング部分に付着していたインクを、含浸部材の下面を介して含浸部材に吸収させ、ワイパーのワイピング部分を清掃する。
特開2010−274599号公報(2010年12月9日公開)
しかしながら、特許文献1に開示されているインクジェット記録装置では、含浸部材の下面に付着されたインクは含浸部材の細孔に吸収され、毛細管力を利用して含浸部材内へ拡散することにより含浸部材下面に付着したインクの濃度を低下させるようにしている。しかし、特許文献1に開示されているインクジェット記録装置では、含浸部材の細孔内全てがインクで充填されてしまうと、含浸部材を十分にリフレッシュすることができなという問題がある。そのため、このような含浸部材を用いてワイパーのワイピング部分の清掃を行ったとしても、十分な清掃効果は得難い。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、含浸部材を清潔な状態に保つことが可能なインクジェット記録装置およびインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は、記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘッドのインク吐出面にワイパーを当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング手段と、上記ワイパーに対して、洗浄液を含浸させた含浸部材を当接させて、上記ワイピングにより上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うインク除去手段とを備え、上記含浸部材は、上記洗浄液が供給される供給領域と、上記ワイパーに対して当接して、上記ワイパーに付着した上記インクを除去するインク除去領域とを含み、上記供給領域は、上記インク除去領域よりも重力方向上方側に位置している。
上記の構成によれば、含浸部材が供給領域とインク除去領域とを有しており、インク除去領域よりも重力方向上方側に位置している供給領域に常に清潔な洗浄液が供給されるため、当該供給領域に供給された清潔な洗浄液がインク除去領域へと供給されることになる。そのため、インク除去領域に付着したインクをより効果的に薄めて上から下へと洗い落とすことができるので、インク除去領域を常に清潔な状態に保つことができ、ワイパーに付着したインクの除去に最適な状態に効果的に保つことができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は、上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段を有し、当該供給手段の洗浄液供給口は上記供給領域よりも重力方向上方側に位置している。
上記の構成によれば、重力方向の上方側から下方側に沿って、洗浄液供給口、供給領域、およびインク除去領域の順で配設されている。それ故、洗浄液供給口から供給される洗浄液が水頭差によって供給領域に供給されるので、含浸部材の毛細管力によって洗浄液を供給する場合に比較して多量の洗浄液を供給領域に供給することができる。供給領域に供給された多量の洗浄液は、さらに重力方向の下方側に配設されたインク除去領域側に流れる。従って、含浸部材の毛細管力によって洗浄液が供給される場合に比較してインク除去領域に供給される洗浄液の量を格段に増加させることができるので、インク除去領域を効果的にリフレッシュさせることができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置においては、上記ワイピング手段は、並列された複数の上記ワイパーを備え、上記複数のワイパーを上記インク吐出面に摺動させて、上記ワイピングを行なうものであり、上記インク除去手段は、上記複数のワイパーに対して、当該複数のワイパーの並列方向に沿って上記含浸部材を相対的に摺動させて上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うものであり、上記含浸部材の上記インク除去領域は、上記複数のワイパーの並列方向の全長よりも短い。
上記の構成によれば、複数のワイパーに対して、当該複数のワイパーの並列方向に沿って含浸部材を相対的に摺動させてワイパーのインクを除去するように構成している。それ故、含浸部材のインク除去領域を複数のワイパーの並列方向の全長よりも短く形成することができる。本発明の一態様に係る含浸部材は、含浸部材の毛細管力によって洗浄液を供給する場合に比較して多量の洗浄液を使用するが、上記構成によれば、インク除去領域を小さくすることができるので、洗浄液の使用量を抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は、上記インク除去手段を制御するインク除去制御手段をさらに備え、上記インク除去制御手段は、上記ワイピング手段による上記ワイピングの前、後、または前後に、上記インクの除去を行うように上記インク除去手段を制御する。
上記の構成によれば、ワイピングの後にインクの除去を行うことにより、ワイピングによりワイパーに付着したインクを除去することができる。また、ワイピングの前にもインクの除去を行うことにより、ワイパーが湿潤した状態でワイピングを行うことができる。その結果、ワイパーに付着したインクをワイピング前に除去することができる。また、ワイピング後のインクの除去で除去しきれなかったインクがワイパーに少量残ってしまった場合でも、当該インクを湿らせて柔らかくしておくことができ、当該インクが乾燥して増粘インク化してしまうことが防止できるため、増粘インク化したインクが記録ヘッドのノズル面を傷つけることを防止することができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置においては、上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段と、上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段とをさらに備え、上記洗浄液供給制御手段は、所定の時間おきに上記洗浄液を上記供給領域に供給するように上記供給手段を制御し、上記所定の時間は、外部環境または上記インクの粘性に応じて定められた時間である。
含浸部材の乾燥のし易さは、外部環境(例えば、外気温または湿度等)によって異なる。また、インクの粘性が高い場合は含浸部材を多めの洗浄液で湿らせる方が好ましいが、インクの粘性が低い場合は少なめの洗浄液で湿らせておくので十分である。そこで、外部環境またはインクの粘性に応じて定められた時間おきに、供給手段から洗浄液を含浸部材に供給することにより、外部環境またはインクの粘性に応じた最適な状態に含浸部材を保つことができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は、上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段と、上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段とをさらに備え、上記洗浄液供給制御手段は、外部環境または上記インクの粘性に応じた量の上記洗浄液を上記供給領域に供給するように上記供給手段を制御する。
上述したように、含浸部材の乾燥のし易さは、外部環境(例えば、外気温または湿度等)によって異なる。また、インクの粘性が高い場合は含浸部材を多めの洗浄液で湿らせる方が好ましいが、インクの粘性が低い場合は少なめの洗浄液で湿らせておくので十分である。そこで、外部環境またはインクの粘性に応じた量の洗浄液を供給手段から含浸部材に供給することにより、外部環境またはインクの粘性に応じた最適な状態に含浸部材を保つことができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置は、上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段と、上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段とをさらに備え、上記洗浄液供給制御手段は、上記インク除去手段による上記インクの除去の前、後、または前後に上記洗浄液を上記供給領域に供給するように上記供給手段を制御する。
上記の構成によれば、インクの除去の前に洗浄液を含浸部材に供給することにより、含浸部材(特にインク除去領域)が湿潤した状態でインクの除去を行うことができるし、インクの除去の後に洗浄液を含浸部材に供給することにより、インク除去領域に付着したインクをすぐに薄めて上から下へと洗い落とすことができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置においては、上記含浸部材は、不織布である。
上記の構成によれば、含浸部材が含有できる洗浄液の量が多く、インク除去領域をより効果的に清潔な状態に保つことができ、ワイパーに付着したインクの除去に最適な状態により効果的に保つことができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置においては、上記インク除去領域に付着した上記インクは、当該インク除去領域に供給された上記洗浄液に拡散され、上記含浸部材は、拡散された上記インクをさらに重力方向下方側に流下可能な流下領域を有している。
上記の構成によれば、インク除去領域よりも重力方向上方側に位置している供給領域に常に清潔な洗浄液が供給されると、インク除去領域に付着したインクをより効果的に薄めて上から下へと洗い落とし、インク除去領域よりも重力方向下方側に位置している流下領域にインクを流下することができるので、インク除去領域をより効果的に清潔な状態に保つことができ、ワイパーに付着したインクの除去に最適な状態に効果的に保つことができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置においては、上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段をさらに備え、上記供給手段の洗浄液供給源は、当該供給手段の洗浄液供給口よりも重力方向上方側に位置しており、上記洗浄液供給源の洗浄液は、水頭差によって上記洗浄液供給口に供給される。
上記の構成によれば、水頭差を利用して含浸部材に洗浄液を供給することができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録方法は、上述したいずれかのインクジェット記録装置によるインクジェット記録方法であって、上記記録ヘッドが上記記録媒体に対して上記インクを吐出するインク吐出工程と、上記インク吐出工程の後に、上記記録ヘッドの上記インク吐出面に上記ワイパーを当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング工程と、上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給工程と、上記ワイパーに対して上記含浸部材の上記インク除去領域を当接して、上記ワイピングにより上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うインク除去工程とを含む。
上記の方法によれば、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、インクジェット記録装置の含浸部材のインク除去領域を常に清潔な状態に保つことができ、ワイパーに付着したインクの除去に最適な状態に効果的に保つことができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の正面図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の印刷ユニットの斜視図である。 本発明の一実施形態に係る印刷ユニットを拡大して示した斜視図である。 図2中のA部の拡大図である。 図2中のA部の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置における洗浄液の供給の流れを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置におけるクリーニングの流れを示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
<インクジェット記録装置>
まず、本実施形態に係るインクジェット記録装置について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、インクジェット記録装置1の正面図である。また、図2は、インクジェット記録装置1の印刷ユニット10の斜視図であり、図3は、印刷ユニット10を拡大して示した斜視図である。なお、図2および図3では、図面を分かりやすくするために、各構成部材を簡略化して示している。
図1に示すように、本実施形態に係るインクジェット記録装置1は、記録媒体Mへの印刷を行うための印刷ユニット10と、各構成部材の作動制御を行う制御ユニット20とを有している。図2に示すように、印刷ユニット10は、印刷部11、吸引部21、ワイピング部31(ワイピング手段)、および拭き取り部41(インク除去手段)によって構成されている。印刷部11は、実際に記録媒体Mへの印刷を行うものであり、吸引部21、ワイピング部31、および拭き取り部41は、印刷部のクリーニングを行うものである。印刷ユニット10が備える各構成部材について、以下に説明する。
<印刷部>
印刷部11は、図3に示すように、キャリッジ12、記録ヘッド13、およびYバー14を有している。Yバー14は、一方向に延在している。Yバー14が延在する方向は、インクジェット記録装置1の主走査方向であり、図中の矢印で示す左右方向である。なお、主走査方向に垂直な方向が副走査方向であり、図中の矢印で示す前後方向である。キャリッジ12は、記録ヘッド13を保持しており、Yバー14に取り付けられている。キャリッジ12がYバー14に沿って主走査方向に往復移動をすることにより、キャリッジ12は記録媒体Mに対して相対的に移動し、その結果、後述する記録ヘッド13が記録媒体Mに対して相対的に移動する。
Yバー14の下方にはプラテン25が配置されており、プラテン25上には記録媒体Mが搭載されている。記録ヘッド13は、プラテン25上の記録媒体Mにインクを吐出する。記録ヘッド13のノズル面15(インク吐出面)には、副走査方向に複数のノズルがライン状に形成されており、各ノズルからインクが吐出される。記録ヘッド13がYバー14に沿って主走査方向に走査しながらインクを吐出し、図示しない搬送手段が記録媒体Mを副走査方向に搬送することによって、記録ヘッド13は所望の画像を記録媒体Mにインクで描画する。
記録ヘッド13が吐出するインクの色としては、シアン、マゼンダ、イエロー、またはブラック等の通常色、これら通常色の淡色、あるいはオレンジ、緑、白、メタリック、またはクリア等の特定色等、様々な色を挙げることができ、特に限定されるものではない。また、記録ヘッド13が吐出するインクに特に限定はなく、UV(紫外線)の照射によって硬化するUVインク、水性昇華転写インク等の水性インク、またはソルベントインク等の溶剤系インクを用いることが可能である。なお、記録ヘッド13のノズル面15にインク滴が付着しやすいと、例えば印刷中に記録媒体Mに滴下する等の不具合を生じやすくなるので、記録ヘッド13のノズル面15は、例えば撥インク性を有した素材を用いて形成されていることが好ましい。
<吸引部>
吸引部21は、図3に示すように、Yバー14の下方に位置しており、キャップ本体部22、キャップ23、インク排出管(図示せず)、ローラポンプである洗浄液吸引ポンプ(図示せず)、およびインク吸引ポンプ(図示せず)を有している。キャップ本体部22は、キャップ23を保持しており、重力方向(図中の矢印で示す上下方向)に移動可能に構成されている。キャップ本体部22が上動してキャップ23を記録ヘッド13のノズル面15に当接させることにより、ノズルがキャップ23によって覆われるように構成されている。
キャップ23は、キャリッジ12に搭載された記録ヘッド13の個数および形状に応じて形成されている。キャップ23を記録ヘッド13のノズル面15と当接させた状態で、洗浄液吸引ポンプを駆動させることにより、ノズル面15およびノズル内を洗浄液に浸すことができるようになっている。これにより、ノズル面15およびノズル内に付着したインクが溶解される。さらに、キャップ23を記録ヘッド13のノズル面15と当接させた状態で、インク吸引ポンプを駆動させることにより、キャップ23内を負圧に設定してノズル内のインクを吸引することができるようになっている。これにより、溶解したインクが除去される。なお、吸引されたインクは、インク排出管を流下して図示しない廃インクタンクに貯留されて回収される。
ここで、図2に示すように、インクジェット記録装置1には、洗浄液を貯留する洗浄液カートリッジ46が搭載されている。洗浄液カートリッジ46には、洗浄液を供給するための供給チューブT1が供給バルブV1を介して接続されている。供給チューブT1からは供給チューブT2が分岐しており、当該供給チューブT2から洗浄液吸引ポンプにより洗浄液がキャップ23に供給される。この詳細については後述する。
<ワイピング部>
ワイピング部31は、図3にように、ワイパー本体部32、ワイパー33、Xバー34、ベルト35、およびモーター軸36を有している。Xバー34は、一方向に延在している。Xバー34が延在する方向は、インクジェット記録装置1の副走査方向であり、図中の矢印で示す前後方向である。ワイパー本体部32は、ワイパー33を保持しており、上下方向に移動可能に構成されていると共に、Xバー34に沿って、前後方向における第1位置(図3中のB位置)と第2位置(図3中のC位置)との間を移動可能に構成されている。具体的には、モーター軸36によってベルト35を動かすことにより、Xバー34に沿って、ワイパー本体部32を前後方向に動かしている。第1位置は、ワイパー33と記録ヘッド13のノズル面15とが対向可能な位置であり、第2位置は、第1位置よりも前方に位置している。第1位置にあるワイパー本体部32を上動させてワイパー33と記録ヘッド13のノズル面15とを当接させた状態で記録ヘッド13が主走査方向に移動することにより、ワイパー33が記録ヘッド13のノズル面15に付着したインクをワイピングする。
なお、ここで言う「当接」とは、ワイパー33とノズル面15とが接触するという意味だけに限られず、ワイパー33がノズル面15に対して相対的に摺動するという意味も含むものである。つまり、ワイパー33をノズル面15に摺動させてワイピングを行なう形態は本発明の一態様である。
ここで、ワイパー33は、例えば板状に形成されており、ノズル面15に付着したインクをワイピングする面が前後方向と一致し、ワイパー33の厚み方向が左右方向と一致するように配置されている。なお、図2では、記録ヘッド13のノズル配置に対応させて、2つのワイパー33を並設させた構成としているが、この構成に限定されるものではない。
一例として、ワイパー33は、柔軟性がありかつ機械的にインクの除去が可能な強度があること、ノズル面15の表面に傷をつけないこと、酸・アルカリ等の溶剤に対して耐性を有すること等といった特性を満たす材料からなることが好ましい。例えば、ポリプロピレン等の樹脂材料、またはEPDM等のゴム材料が用いられる。ただし、これらの材料に限定されるものではない。
<拭き取り部>
図2中のA部の拡大図を図4および図5に示す。図4および図5に示すように、拭き取り部41は、含浸部材42および供給部45(供給手段)を有している。供給部45は、洗浄液を供給するものであり、洗浄液カートリッジ46(洗浄液供給源)に貯留された洗浄液を流出する供給チューブ43と、供給チューブ43によって流出された洗浄液を含浸部材42に供給する供給口44(洗浄液供給口)とから構成されている。上述したとおり、図2に示すように洗浄液カートリッジ46には、供給チューブT1が供給バルブV1を介して接続されている。供給チューブT1は、ソレイドバルブV2を介して供給チューブ43と接続されている。なお、図2では、図を簡略化するために供給口44の図示を省略している。洗浄液カートリッジ46は、供給口44よりも重力方向上方側に位置しており、供給バルブV1およびソレイドバルブV2を開いた状態にすることにより、洗浄液カートリッジの洗浄液は、水頭差によって供給口44に供給される。この詳細については後述する。
含浸部材42は、洗浄液を含浸させたものであり、例えば不織布を用いて構成されている。含浸部材42は、例えば板状に形成されており、供給口44から洗浄液が供給される供給領域42aと、ワイパー33に付着したインクを拭き取る払拭領域42b(インク除去領域)と、払拭領域42bに付着したインクが、当該払拭領域42bに供給された洗浄液に拡散されると、拡散されたインクをさらに重力方向下方側に流下可能な流下領域42cとを含んでいる。供給領域42aは、払拭領域42bよりも重力方向上方側に位置しており、流下領域42cは、払拭領域42bよりも重力方向下方側に位置しており、図4および図5では、含浸部材42の下面(供給領域42aと対向する面)が流下領域42cである。供給領域42aに供給口44から洗浄液が供給されることにより、含浸部材42は洗浄液によって湿潤した状態に維持されている。
ここで、ワイパー本体部32は、副走査方向における第1位置(図3中のB位置)と第2位置(図3中のC位置)との間を移動可能に構成されている。含浸部材42は、第1位置および上記第2位置の間に配置されており、ワイパー本体部32が第1位置から第2位置に移動することに伴い、ワイパー33と払拭領域42bとが当接するような位置に配置されている。上記の構成により、ワイパー本体部32が第1位置から第2位置に移動することに伴い、ワイパー33と払拭領域42bとが当接することにより、当該ワイパー33に付着したインクを払拭領域42bで効果的に拭き取ることが可能となる。
なお、ここで言う「当接」には、ワイパー33が含浸部材42の払拭領域42bに対して相対的に摺動する場合も、ワイパー33が含浸部材42の払拭領域42bに対して接触するだけで摺動しない場合も含まれる。すなわち、本実施形態では、ワイパー33を含浸部材42の払拭領域42bに対して相対的に摺動させて、ワイパー33に付着したインクを拭き取る形態を示しているが、本発明は必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、ワイパー33を含浸部材42の払拭領域42bに対して接触させて、ワイパー33に付着したインクを取り除く形態も本発明に含まれ得る。したがって、含浸部材42の払拭領域42bによって、ワイパー33に付着したインクを除去することが可能な構成であれば特に限定はない。
本実施形態では、洗浄液を含浸部材42に対して上から下への重力方向に含浸させることにより、含浸部材42の払拭領域42bに付着したインクを薄めて上から下へと洗い落とすことができるので、含浸部材42(特に払拭領域42b)を清潔な状態に保つことができ、ワイパー33に付着したインクの除去に最適な状態に保つことができる。さらに、本実施形態では、含浸部材42が供給領域42aと払拭領域42bと流下領域42cとを有しており、払拭領域42bよりも重力方向上方側に位置している供給領域42aに常に清潔な洗浄液が供給されるため、当該供給領域42aに供給された清潔な洗浄液が払拭領域42bへと供給されることになる。そのため、払拭領域42bに付着したインクをより効果的に薄めて上から下へと洗い落とし、払拭領域42bよりも重力方向下方側に位置している流下領域42cにインクを流下することができるので、払拭領域42bをより効果的に清潔な状態に保つことができ、ワイパー33に付着したインクの除去に最適な状態に効果的に保つことができる。
また、本実施形態では、供給口44は、供給領域42aよりも重力方向上方側に位置しており、重力方向の上方側から下方側に沿って、供給口44、供給領域42a、および払拭領域42bの順で配設されている。それ故、供給口44から供給される洗浄液が水頭差によって供給領域42aに供給されるので、含浸部材の毛細管力によって洗浄液を供給する場合に比較して多量の洗浄液を供給領域42aに供給することができる。供給領域42aに供給された多量の洗浄液は、さらに重力方向の下方側に配設された払拭領域42b側に流れる。従って、含浸部材の毛細管力によって洗浄液が供給される場合に比較して払拭領域42bに供給される洗浄液の量を格段に増加させることができるので、払拭領域42bを効果的にリフレッシュさせることができる。
また、本実施形態では、インクジェット記録装置1が、図3に示すように並列された複数のワイパー33を備えている場合、含浸部材42の払拭領域42bが、複数のワイパー33の並列方向の全長よりも短くてもよい。これは、複数のワイパー33に対して、当該複数のワイパー33の並列方向に沿って含浸部材42を相対的に摺動させてワイパー33のインクを除去するように構成しているためである。それ故、含浸部材42の払拭領域42bを複数のワイパー33の並列方向の全長よりも短く形成することができる。含浸部材42は、含浸部材の毛細管力によって洗浄液を供給する場合に比較して多量の洗浄液を使用するが、上記の構成によれば、払拭領域42bを小さくすることができるので、洗浄液の使用量を抑制することができる。同様の理由から、インクジェット記録装置1が1つのワイパー33を備える場合は、含浸部材42の払拭領域42bが、ワイパー33の幅よりも短くてもよい。
また、インクジェット記録装置1はセンサ46を備えている。センサ46にてワイパー33を検知できる位置が、ワイパー33が摺動する際の開始位置となる。従って、起動時において、ワイパー33が前回のワイピングの位置やワイピングから開始位置に戻るまでの途中で停止していても、センサ46まで戻るように設定されている。また、制御部30を、ステップモータが所定量駆動するように制御するように設定することで、ワイパー33を所望の通り摺動させることができる。なお、本発明においては、ワイパー33を摺動させるために、エンコーダを用いて移動距離を計測しながら行ってもよく、本実施形態には限定されない。
<洗浄液>
ここで、洗浄液の例について説明する。洗浄液としては、ワイパー33に付着したインクを除去できるものであれば特に限定はないが、インクとしてUVインクを用いる場合には、例えばn−ヘキサン、イソパラフィン系炭化水素、またはシクロヘキサノン等のケトン類、トルエンまたはキシレン等の芳香族炭化水素類、ジプロピレングリコールまたはモノメチルエーテルアセテート等のエステル類等の揮発性有機溶剤等を洗浄液として用いることができる。また、一種類に限らず複数の揮発性有機溶剤を混合して用いてもよい。
なお、インクとして水性昇華転写インクを用いる場合には、例えばエチレングリコール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、イソプロピルアルコール等のアルコール類、N−メチル−2−ピロリドンまたはトリエタノールアミン等の塩基性溶媒等が洗浄液として用いられる。
また、インクとしてソルベントインクを用いる場合には、例えば水に対して非相溶性の有機溶剤等が洗浄液として用いられる。このような有機溶剤の例としては、グリコールエーテル系またはグリコールエステル系化合物から選ばれる有機溶剤等が用いられる。
以上で挙げて洗浄液はあくまで一例であり、使用するインクの種類に応じて、適宜、公知の洗浄液を選択すればよい。
<洗浄液の供給の流れ>
洗浄液の供給の流れについて、図6を参照して説明する。図6は、インクジェット記録装置1における洗浄液の供給の流れを説明するための模式図である。
図6では、印刷部11が4つの記録ヘッド13(記録ヘッドH1〜H4)を有し、吸引部21が当該4つの記録ヘッド13各々のノズルを覆う4つのキャップ23(キャップC1〜C4)を有している場合を想定している。上述したように、洗浄液カートリッジ46には、供給チューブT1が供給バルブV1を介して接続されている。供給チューブT1は、ソレイドバルブV2を介して供給チューブ43と接続されている。さらに、供給チューブT1からは供給チューブT2が分岐している。
図6に示すように、供給チューブT2は、さらに4つのチューブU1〜U4に分岐している。4つのチューブU1〜U4は、それぞれキャップC1〜C4に接続されている。チューブU1,U2には、洗浄液吸引ポンプP1が接続されており、チューブU3,U4には、洗浄液吸引ポンプP2が接続されている。また、4つのキャップC1〜C4には、それぞれチューブB1〜B4もさらに接続されている。チューブB1,B2には、インク吸引ポンプP3が接続されており、チューブB3,B4には、インク吸引ポンプP4が接続されている。
洗浄液カートリッジ46の洗浄液を含浸部材42に供給する際には、供給バルブV1およびソレイドバルブV2を開くことにより、洗浄液は供給チューブT1および供給チューブ43を通り、水頭差によって供給口44から供給される。なお、含浸部材42に洗浄液を供給している間は、洗浄液吸引ポンプP1,P2は停止させている。
一方、洗浄液カートリッジ46の洗浄液をキャップC1〜C4に供給する際には、ソレイドバルブV2は閉めて供給バルブV1を開け、洗浄液吸引ポンプP1,P2を駆動することにより、洗浄液の送液を行う。具体的には、洗浄液吸引ポンプP1,P2を駆動すると、洗浄液カートリッジ46の洗浄液は、供給チューブT1,T2を通って、各チューブU1〜U4に送液されることにより、各記録ヘッドH1〜H4のノズル面およびノズル内に洗浄液が供給される。
その後、インク吸引ポンプP3,P4を駆動することにより、各記録ヘッドH1〜H4のノズル面およびノズル内で洗浄液に溶解したインク(より具体的には、インクと洗浄液とが混ざった液体)の吸引を行う。具体的には、インク吸引ポンプP3,P4を駆動すると、各記録ヘッドH1〜H4のノズル面およびノズル内の液体が、各チューブB1〜B4から吸引されることにより、廃インクタンクに回収される。各記録ヘッドH1〜H4のノズル面およびノズル内の、インクと洗浄液とが混ざった液体を廃インクタンクへ流すことにより、廃インクタンクへの流路が詰まらないように定期的に洗浄を行うことができる。
なお、以上では、含浸部材42への洗浄液の供給と、各キャップC1〜C4への洗浄液の供給とを別々のタイミングで行う構成を示したが、本発明は必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、含浸部材42への洗浄液の供給と、各キャップC1〜C4への洗浄液の供給とを同時に行ってもよい。
<制御ユニット>
制御ユニット20は、制御部30(インク除去制御手段、洗浄液供給制御手段)および入力受付部40を有している。制御部30は、各構成部材の作動制御を行う。具体的には、印刷部11による印刷、吸引部21によるインク吸引、ワイピング部31によるワイピング、および拭き取り部41による拭き取りを制御している。より具体的には、キャリッジ12の主走査方向の往復移動、図示しない搬送手段による記録媒体Mの副走査方向への搬送、キャップ本体部22の上下方向の移動、インク吸引ポンプによるインクの吸引、洗浄液吸引ポンプによる洗浄液の吸引、供給バルブおよびソレイドバルブの開閉、ワイパー本体部32の上下方向および前後方向の移動、および供給部45による洗浄液の供給を制御している。入力受付部40は、外部から入力された印刷指示またはクリーニング指示を受け付ける。
なお、本実施形態は、拭き取り部41による拭き取りの制御と、供給部45による洗浄液の供給の制御とを1つの制御部30で行なう形態であるが、本発明に係るインクジェット記録装置が備える拭き取り制御手段および洗浄液供給制御手段は、このような形態に限定されない。すなわち、本発明に係るインクジェット記録装置では、拭き取り制御手段および洗浄液供給制御手段としての機能を有する1つの制御手段を備えていてもよいし、拭き取り制御手段および洗浄液供給制御手段としてのそれぞれの機能を有する別体の制御手段を備えていてもよい。
制御部30は、入力受付部40が印刷指示またはクリーニング指示を受け付けると、指示に応じて各構成部材の作動を制御している。例えば、ユーザが、記録ヘッド13のノズル面15のクリーニングが必要であると判断し、入力受付部40に対してクリーニング指示を入力した場合、制御部30は、クリーニング指示に応じて各種構成部材の作動を制御する。
ただし、クリーニングを行うタイミングは、ユーザがクリーニング指示を入力したタイミングに限られない。例えば、制御部30が、前回のクリーニングからの稼動時間(印刷時間)が所定時間に達したと判断した場合、または前回のクリーニングからの経過時間が所定時間に達したと判断した場合に、クリーニングを実行してもよい。
<クリーニング>
インクジェット記録装置1におけるクリーニングについて、図7に沿って詳細に説明する。図7は、インクジェット記録装置1におけるクリーニングの流れを示すフロー図である。以下では、ユーザが入力受付部40に対してクリーニング指示を入力したタイミングでクリーニングを実行する形態を例に挙げて説明する。
まず、ユーザが入力受付部40に対してクリーニング指示を入力すると、制御部30は、供給部45を駆動して、洗浄液カートリッジに貯留された洗浄液を供給口44から含浸部材42へ洗浄液を供給させる(ステップS1;以下、「S1」と略記する)。
次いで、制御部30は、記録ヘッド13をクリーニング位置に移動させる(S2)。クリーニング位置とは、記録ヘッド13のクリーニングが行われる位置であり、記録ヘッド13と吸引部21とが対向する位置である。制御部30は、キャリッジ12を吸引部21の上方に移動させ、記録ヘッド13の各ノズルとキャップ23の開口部とが上下に対向した状態にする。
続いて、制御部30は、吸引部21を上動させて、記録ヘッド13のノズル面15にキャップ23を当接させて、ノズルを覆ってキャッピングする(S3)。制御部30は、この状態で洗浄液吸引ポンプを駆動することにより、記録ヘッド13のノズル面15およびノズル内を洗浄液に浸した後、インク吸引ポンプを駆動することにより、記録ヘッド13のノズル面およびノズル内で洗浄液に溶解したインクを吸引させ(S4)、吸引されたインクはインク排出管を介して廃インクタンクに流下して回収される。このとき、例えば記録ヘッド13のノズル面15およびノズル内に付着していたインクのうち粘度の低いインクは、付着力が比較的小さいために、記録ヘッド13のノズル面15から剥がされて、各ノズルから吸引されるインクと共にインク排出管へと導かれる。一方、粘度の高いインクは、記録ヘッド13のノズル面15に対する付着力が比較的大きいために、インク吸引ポンプが吸引しても剥がれず、付着したままの状態となっている場合がある。
その後、制御部30は、ワイパー本体部32を第2位置から第1位置へ移動させる。次いで、制御部30は、ワイパー33を記録ヘッド13のノズル面15と当接可能な位置に上動させる。制御部30は、この状態で記録ヘッド13を右方へ移動させることにより、記録ヘッド13のノズル面15がワイピングされる(S5)。このとき、記録ヘッド13のノズル面15に付着したままのインクは、記録ヘッド13を右方へ移動させることにより、ノズルに押し込まれることなく、ワイパー33でワイピングされて記録ヘッド13のノズル面15から剥がされて除去される。よって、ワイピングされた後、ノズルの内部および記録ヘッド13のノズル面15に、インクが付着していない清潔な状態とすることができる。
ワイピングが終了した後、制御部30は、インク吸引ポンプによる吸引を停止させ、この状態でノズルから微量のインクを下方に吐出(フラッシング)させる(S6)。そうすることにより、各ノズルの目詰まりを防ぐことができる。
次に、制御部30は、ワイパー33が記録ヘッド13のノズル面15と当接しない位置までワイパー本体部32を下動させる。続いて、制御部30は、ワイパー本体部32を第1位置から第2位置へ移動させて、ワイパー33に付着したインクの拭き取りを行う(S7)。具体的には、洗浄液を含浸させた含浸部材42の払拭領域42bにワイパー33を当接させた状態でワイパー本体部32が第2位置へ移動する。これにより、ワイパー本体部32が第1位置から第2位置に移動することに伴い、ワイパー33と払拭領域42bとが当接することにより、当該ワイパー33に付着したインクを払拭領域42bで拭き取ることが可能となる。
以上のワイピング部31によるワイピング、および拭き取り部41による拭き取りを経て、制御部30はワイパー本体部32を第2位置に移動させ、次回のクリーニングに備えて待機する状態となる。
なお、S6にてフラッシングを行なった後、すぐに印刷を行なわない場合には、記録ヘッド13を再度キャッピングしておけばよく、必要に応じて、インク吸引ポンプに各ノズル内のインクを再度吸引させてもよい。
また、上記のワイピング部31によるワイピング、および拭き取り部41による拭き取りは、1回の実施に限定されるものではなく、記録ヘッド13のノズル面15の汚れの状況等に応じて、複数回実施してもよい。また、インク吸引ポンプによるインク吸引(S4)および記録ヘッド13のワイピング(S5)は、記録ヘッド13のノズル面15の汚れの状況等に応じて、繰り返し実施してもよい。
また、以上では、ワイピング部31によるワイピングの後に、拭き取り部41による拭き取りを行うことにより、ワイピングによりワイパーに付着したインクを除去している。ただし、本実施形態は必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、ワイピングの前にも拭き取りを行ってもよい。これにより、ワイパー33が湿潤した状態でワイピングを行うことができる。その結果、ワイパー33に付着したインクをワイピング前に拭き取ることができる。また、ワイピング後の拭き取りで拭き取りきれなかったインクがワイパー33に少量残ってしまった場合でも、当該インクを湿らせて柔らかくしておくことができ、当該インクが乾燥して増粘インク化してしまうことが防止できるため、増粘インク化したインクが記録ヘッド13のノズル面15を傷つけることを防止することができる。
<供給タイミング>
本実施形態に係るインクジェット記録装置1では、含浸部材42を小さくすることができ、洗浄液の使用量を抑えることができるが、洗浄液の使用量が少ないために含浸部材42がすぐに乾いてしまう可能性がある。そこで、制御部30は、供給部45による含浸部材42への洗浄液の供給を所定の時間おきに行うように制御することが好ましい。定期的に供給部45から洗浄液を含浸部材42に供給することにより、含浸部材42が乾燥してしまうのを防ぐことができ、ワイパー33に付着したインクの除去に最適な状態に含浸部材42を保つことができる。
なお、含浸部材42の乾燥のし易さは、外部環境(例えば、外気温または湿度等)によって異なる。例えば、高温または低湿であると洗浄液が乾燥し易いし、低温または高湿であると洗浄液は乾燥し難い。そこで、制御部30は、外部環境に応じて定められた時間おきに、供給部45による含浸部材42への洗浄液の供給を行うように制御してもよい。これにより、外部環境に応じた最適な状態に含浸部材42を保つことができる。
また、用いるインクの種類によって、当該インクの粘性は異なる。インクの粘性が高い場合は含浸部材42を多めの洗浄液で湿らせる方が好ましいが、インクの粘性が低い場合は少なめの洗浄液で湿らせておくので十分である。これは、粘性が高いインクほど、ワイパー33に対する付着力が大きく、少量の洗浄液ではワイパー33から剥がれないためである。そこで、制御部30は、用いるインクの粘性に応じて定められた時間おきに、供給部45による含浸部材42への洗浄液の供給を行うように制御することが好ましい。これにより、インクの粘性に応じた最適な状態に含浸部材42を保つことができる。
なお、供給部45による含浸部材42への洗浄液の供給のタイミング以外にも、1回の供給で供給する洗浄液の量、または1回の供給における洗浄液の滴下回数も制御部によって制御可能であり、適宜変更可能である。例えば、外部環境またはインクの粘性等に応じて、1回の供給で供給する洗浄液の量、または1回の供給における洗浄液の滴下回数を制御部30が制御してもよい。
また、定期的に供給部45から洗浄液を含浸部材に供給する以外にも、拭き取り部41による拭き取りの前、後、または前後に供給部45による含浸部材42への洗浄液の供給を行うように制御部30は制御してもよい。拭き取り部41による拭き取りの前に、供給部45から洗浄液を含浸部材42に供給することにより、含浸部材42(特に払拭領域42b)が湿潤した状態で拭き取りを行うことができる。また、拭き取り部41による拭き取りの後に、供給部45から洗浄液を含浸部材42に供給することにより、払拭領域42bに付着したインクをすぐに薄めて上から下へと洗い落とすことができる。
さらに、インクジェット記録装置1では、スリープ時も定期的に含浸部材42への洗浄液の供給を行うように供給部45を制御部30は制御してもよい。また、例えばインクジェット記録装置1の電源を丸一日以上落とす等、長時間電源を落とした場合でも、インクジェット記録装置1の起動時に、含浸部材42への洗浄液の供給を行うように供給部45を制御部30は制御してもよい。なお、スリープ時とは、印刷は行っていない状態であるが、ノズルフラッシングやクリーニング(ノズル詰まり防止のインク吸引やノズル面に付着したインクのワイピング)を行ったり、金属顔料および白インクを用いる場合には、インクを循環させたりして、ノズルを清潔な状態に維持するための動作が行われている状態の事である。
このように、制御部30が供給部45による洗浄液の供給を制御することにより、含浸部材42の枯渇を防ぐことができる。また、制御部30が供給部45を制御することで洗浄液の供給が自動的に行われるため、ユーザが手動的に洗浄液を含浸部材に供給する必要がなく、ユーザの手間が省ける。
<付記事項>
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1は、記録媒体Mに対してインクを吐出する記録ヘッド13と、上記記録ヘッド13のインク吐出面(ノズル面15)にワイパー33を当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング手段(ワイピング部31)と、上記ワイパー33に対して、洗浄液を含浸させた含浸部材42を当接させて、上記ワイピングにより上記ワイパー33に付着した上記インクの除去を行うインク除去手段(拭き取り部41)とを備え、上記含浸部材42は、上記洗浄液が供給される供給領域42aと、上記ワイパー33に対して当接して、上記ワイパー33に付着した上記インクを除去するインク除去領域(払拭領域42b)とを含み、上記供給領域42aは、上記インク除去領域よりも重力方向上方側に位置している。
上記の構成によれば、含浸部材42が供給領域42aとインク除去領域とを有しており、インク除去領域よりも重力方向上方側に位置している供給領域42aに常に清潔な洗浄液が供給されるため、当該供給領域42aに供給された清潔な洗浄液がインク除去領域へと供給されることになる。そのため、インク除去領域に付着したインクをより効果的に薄めて上から下へと洗い落とすことができるので、インク除去領域をより効果的に清潔な状態に保つことができ、ワイパー33に付着したインクの除去に最適な状態に効果的に保つことができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1は、上記含浸部材42の上記供給領域42aに上記洗浄液を供給する供給手段(供給部45)を有し、当該供給手段の洗浄液供給口は上記供給領域よりも重力方向上方側に位置している。
上記の構成によれば、重力方向の上方側から下方側に沿って、洗浄液供給口、供給領域42a、およびインク除去領域の順で配設されている。それ故、洗浄液供給口から供給される洗浄液が水頭差によって供給領域42aに供給されるので、含浸部材の毛細管力によって洗浄液を供給する場合に比較して多量の洗浄液を供給領域42aに供給することができる。供給領域42aに供給された多量の洗浄液は、さらに重力方向の下方側に配設されたインク除去領域側に流れる。従って、含浸部材の毛細管力によって洗浄液が供給される場合に比較してインク除去領域に供給される洗浄液の量を格段に増加させることができるので、インク除去領域を効果的にリフレッシュさせることができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1においては、上記ワイピング手段は、並列された複数の上記ワイパー33を備え、上記複数のワイパー33を上記インク吐出面に摺動させて、上記ワイピングを行なうものであり、上記インク除去手段は、上記複数のワイパー33に対して、当該複数のワイパー33の並列方向に沿って上記含浸部材42を相対的に摺動させて上記ワイパー33に付着した上記インクの除去を行うものであり、上記含浸部材42の上記インク除去領域は、上記複数のワイパー33の並列方向の全長よりも短い。
上記の構成によれば、複数のワイパー33に対して、当該複数のワイパー33の並列方向に沿って含浸部材42を相対的に摺動させてワイパー33のインクを除去するように構成している。それ故、含浸部材42のインク除去領域を複数のワイパー33の並列方向の全長よりも短く形成することができる。本発明の一態様に係る含浸部材42は、含浸部材の毛細管力によって洗浄液を供給する場合に比較して多量の洗浄液を使用するが、上記構成によれば、インク除去領域を小さくすることができるので、洗浄液の使用量を抑制することができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1は、上記インク除去手段を制御するインク除去制御手段(制御部30)をさらに備え、上記インク除去制御手段は、上記ワイピング手段による上記ワイピングの前、後、または前後に、上記インクの除去を行うように上記インク除去手段を制御する。
上記の構成によれば、ワイピングの後にインクの除去を行うことにより、ワイピングによりワイパーに付着したインクを除去することができる。また、ワイピングの前にもインクの除去を行うことにより、ワイパー33が湿潤した状態でワイピングを行うことができる。その結果、ワイパー33に付着したインクをワイピング前に除去することができる。また、ワイピング後のインクの除去で除去しきれなかったインクがワイパー33に少量残ってしまった場合でも、当該インクを湿らせて柔らかくしておくことができ、当該インクが乾燥して増粘インク化してしまうことが防止できるため、増粘インク化したインクが記録ヘッド13のノズル面15を傷つけることを防止することができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1においては、上記含浸部材42の上記供給領域42aに上記洗浄液を供給する供給手段(供給部45)と、上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段(制御部30)とをさらに備え、上記洗浄液供給制御手段は、所定の時間おきに上記洗浄液を上記供給領域42aに供給するように上記供給手段を制御し、上記所定の時間は、外部環境または上記インクの粘性に応じて定められた時間である。
含浸部材42の乾燥のし易さは、外部環境(例えば、外気温または湿度等)によって異なる。また、インクの粘性が高い場合は含浸部材42を多めの洗浄液で湿らせる方が好ましいが、インクの粘性が低い場合は少なめの洗浄液で湿らせておくので十分である。そこで、外部環境またはインクの粘性に応じて定められた時間おきに、供給手段から洗浄液を含浸部材42に供給することにより、外部環境またはインクの粘性に応じた最適な状態に含浸部材42を保つことができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1は、上記含浸部材42の上記供給領域42aに上記洗浄液を供給する供給手段(供給部4)と、上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段(制御部30)とをさらに備え、上記洗浄液供給制御手段は、外部環境または上記インクの粘性に応じた量の上記洗浄液を上記供給領域42aに供給するように上記供給手段を制御する。
上述したように、含浸部材42の乾燥のし易さは、外部環境(例えば、外気温または湿度等)によって異なる。また、インクの粘性が高い場合は含浸部材42を多めの洗浄液で湿らせる方が好ましいが、インクの粘性が低い場合は少なめの洗浄液で湿らせておくので十分である。そこで、外部環境またはインクの粘性に応じた量の洗浄液を供給手段から含浸部材42に供給することにより、外部環境またはインクの粘性に応じた最適な状態に含浸部材42を保つことができる。
さらに、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1は、上記含浸部材42の上記供給領域42aに上記洗浄液を供給する供給手段(供給部45)と、上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段(制御部30)とをさらに備え、上記洗浄液供給制御手段は、上記インク除去手段による上記インクの除去の前、後、または前後に上記洗浄液を上記供給領域42aに供給するように上記供給手段を制御する。
上記の構成によれば、インクの除去の前に洗浄液を含浸部材42に供給することにより、含浸部材42(特にインク除去領域)が湿潤した状態でインクの除去を行うことができるし、インクの除去の後に洗浄液を含浸部材42に供給することにより、インク除去領域に付着したインクをすぐに薄めて上から下へと洗い落とすことができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1においては、上記含浸部材42は、不織布である。
上記の構成によれば、含浸部材42が含有できる洗浄液の量が多く、インク除去領域をより効果的に清潔な状態に保つことができ、ワイパー33に付着したインクの除去に最適な状態により効果的に保つことができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1においては、上記インク除去領域に付着した上記インクは、当該インク除去領域に供給された上記洗浄液に拡散され、上記含浸部材42は、拡散された上記インクをさらに重力方向下方側に流下可能な流下領域42cを有している。
上記の構成によれば、インク除去領域よりも重力方向上方側に位置している供給領域42aに常に清潔な洗浄液が供給されると、インク除去領域に付着したインクをより効果的に薄めて上から下へと洗い落とし、インク除去領域よりも重力方向下方側に位置している流下領域42cにインクを流下することができるので、インク除去領域をより効果的に清潔な状態に保つことができ、ワイパー33に付着したインクの除去に最適な状態に効果的に保つことができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1においては、上記含浸部材42の上記供給領域42aに上記洗浄液を供給する供給手段(供給部4)をさらに備え、上記供給手段の洗浄液供給源は、当該供給手段の洗浄液供給口よりも重力方向上方側に位置しており、上記洗浄液供給源の洗浄液は、水頭差によって上記洗浄液供給口に供給される。
上記の構成によれば、水頭差を利用して含浸部材に洗浄液を供給することができる。
本発明の一態様に係るインクジェット記録方法は、上述したいずれかのインクジェット記録装置1によるインクジェット記録方法であって、上記記録ヘッド13が上記記録媒体Mに対して上記インクを吐出するインク吐出工程と、上記インク吐出工程の後に、上記記録ヘッド13の上記インク吐出面に上記ワイパー33を当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング工程と、上記含浸部材42の上記供給領域42aに上記洗浄液を供給する供給工程と、上記ワイパー33に対して上記含浸部材42の上記インク除去領域を当接して、上記ワイピングにより上記ワイパーに22付着した上記インクの除去を行うインク除去工程とを含む。
上記の方法によれば、本発明の一態様に係るインクジェット記録装置1と同様の効果を奏することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、インクジェット印刷に利用することができる。
1 インクジェット記録装置
10 印刷ユニット
11 印刷部
12 キャリッジ
13 記録ヘッド
14 Yバー
15 ノズル面
20 制御ユニット
21 吸引部
22 キャップ本体部
23 キャップ
30 制御部(インク除去制御手段、洗浄液供給制御手段)
31 ワイピング部(ワイピング手段)
32 ワイパー本体部
33 ワイパー
34 Xバー
41 拭き取り部(インク除去手段)
42 含浸部材
42a 供給領域
42b 払拭領域(インク除去領域)
42c 流下領域
43 供給チューブ
44 供給口
45 供給部(供給手段)
46 洗浄液カートリッジ(洗浄液供給源)
M 記録媒体

Claims (10)

  1. 記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドのインク吐出面にワイパーを当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング手段と、
    上記ワイパーに対して、洗浄液を含浸させた含浸部材を当接させて、上記ワイピングにより上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うインク除去手段とを備え、
    上記含浸部材は、上記洗浄液が供給される供給領域と、上記ワイパーに対して当接して、上記ワイパーに付着した上記インクを除去するインク除去領域とを含み、
    上記供給領域は、上記インク除去領域よりも重力方向上方側に位置しており、
    上記ワイピング手段は、並列された複数の上記ワイパーを備え、上記複数のワイパーを上記インク吐出面に摺動させて、上記ワイピングを行なうものであり、
    上記インク除去手段は、上記複数のワイパーに対して、当該複数のワイパーの並列方向に沿って上記含浸部材を相対的に摺動させて上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うものであり、
    上記含浸部材の上記インク除去領域は、上記複数のワイパーの並列方向の全長よりも短いことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段を有し、当該供給手段の洗浄液供給口は上記供給領域よりも重力方向上方側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記インク除去手段を制御するインク除去制御手段をさらに備え、
    上記インク除去制御手段は、上記ワイピング手段による上記ワイピングの前、後、または前後に、上記インクの除去を行うように上記インク除去手段を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドのインク吐出面にワイパーを当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング手段と、
    上記ワイパーに対して、洗浄液を含浸させた含浸部材を当接させて、上記ワイピングにより上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うインク除去手段とを備え、
    上記含浸部材は、上記洗浄液が供給される供給領域と、上記ワイパーに対して当接して、上記ワイパーに付着した上記インクを除去するインク除去領域とを含み、
    上記供給領域は、上記インク除去領域よりも重力方向上方側に位置しており、
    上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段と、
    上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段とをさらに備え、
    上記洗浄液供給制御手段は、所定の時間おきに上記洗浄液を上記供給領域に供給するように上記供給手段を制御し、
    上記所定の時間は、外部環境または上記インクの粘性に応じて定められた時間であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 記録媒体に対してインクを吐出する記録ヘッドと、
    上記記録ヘッドのインク吐出面にワイパーを当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング手段と、
    上記ワイパーに対して、洗浄液を含浸させた含浸部材を当接させて、上記ワイピングにより上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うインク除去手段とを備え、
    上記含浸部材は、上記洗浄液が供給される供給領域と、上記ワイパーに対して当接して、上記ワイパーに付着した上記インクを除去するインク除去領域とを含み、
    上記供給領域は、上記インク除去領域よりも重力方向上方側に位置しており、
    上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段と、
    上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段とをさらに備え、
    上記洗浄液供給制御手段は、外部環境または上記インクの粘性に応じた量の上記洗浄液を上記供給領域に供給するように上記供給手段を制御することを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段と、
    上記供給手段を制御する洗浄液供給制御手段とをさらに備え、
    上記洗浄液供給制御手段は、上記インク除去手段による上記インクの除去の前、後、または前後に上記洗浄液を上記供給領域に供給するように上記供給手段を制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 上記含浸部材は、不織布であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. 上記インク除去領域に付着した上記インクは、当該インク除去領域に供給された上記洗浄液に拡散され、上記含浸部材は、拡散された上記インクをさらに重力方向下方側に流下可能な流下領域を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給手段をさらに備え、
    上記供給手段の洗浄液供給源は、当該供給手段の洗浄液供給口よりも重力方向上方側に位置しており、上記洗浄液供給源の洗浄液は、水頭差によって上記洗浄液供給口に供給されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置によるインクジェット記録方法であって、
    上記記録ヘッドが上記記録媒体に対して上記インクを吐出するインク吐出工程と、
    上記インク吐出工程の後に、上記記録ヘッドの上記インク吐出面に上記ワイパーを当接させて、上記インク吐出面上の上記インクのワイピングを行うワイピング工程と、
    上記含浸部材の上記供給領域に上記洗浄液を供給する供給工程と、
    上記ワイパーに対して上記含浸部材の上記インク除去領域を当接して、上記ワイピングにより上記ワイパーに付着した上記インクの除去を行うインク除去工程とを含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
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