JP6364153B2 - 遊技用装置 - Google Patents

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本発明は、遊技機に対応して設けられ、遊技者が所有する所有価値を受け付ける受付手段と、受付手段が受け付けた所有価値を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶される所有価値を用いて、遊技価値を付与するための付与処理を行う付与処理手段と、返却操作を受け付けた場合に、記憶手段に記憶される所有価値から該付与処理に供された付与価値を減じた付与後残価値を特定可能な遊技用媒体を返却するための返却処理を行う返却処理手段と、を有する遊技用装置に関する。
従来より、特許文献1に示すように、遊技機に対応して設けられる遊技用装置において、紙幣を受け付けると、受付額に相当する価値を遊技に使用可能とし、貸出スイッチが操作されると、該価値を遊技に使用させ、精算スイッチが操作されると、残価値の全部又は一部を特定可能なカードを排出するものが知られている。
特開2008−302249号公報
この特許文献1に示す遊技用装置では、紙幣を受け付けると、受付額に相当する価値が遊技に使用可能とされるため、該価値の使い過ぎ(所謂のめり込み)を防止することができない。
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技への価値の使い過ぎを防止できるような遊技用装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するために、次のような手段を採る。なお後述する発明を実施するための形態の説明及び図面で使用した符号を参考のために括弧書きで付記するが、本発明の構成要素は該付記したものには限定されない。
まず請求項1に係る発明は、
遊技機に対応して設けられ、
遊技者が所有する所有価値を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた所有価値を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される所有価値を用いて、遊技価値を付与するための付与処理を行う付与処理手段と、
返却操作を受け付けた場合に、前記記憶手段に記憶される所有価値から該付与処理に供された付与価値を減じた付与後残価値を特定可能な遊技用媒体を返却するための返却処理を行う返却処理手段と、
を有する遊技用装置であって、
遊技用装置と通信可能な管理装置から送信される情報に基づいて設定価値を記憶する設定価値記憶手段をさらに有し、
前記受付手段が受け付けた所有価値の大きさが設定価値より小さい場合は、受け付けた所有価値の全部を前記記憶手段に記憶し、
前記受付手段が受け付けた所有価値の大きさが設定価値である場合は、受け付けた所有価値の一部を前記記憶手段に記憶し、前記返却操作の有無に関わらず、前記受付手段が受け付けた所有価値のうち前記記憶手段に記憶される一部以外の記憶残価値を特定可能な遊技用媒体を返却するための処理を行い、
前記記憶残価値を特定可能な遊技用媒体を受け付けたことに基づいて、所定の注意喚起報知を行う報知手段をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、受け付けた所有価値の大きさが、管理装置から送信される情報に基づいて記憶される設定価値である場合は、受け付けた所有価値の一部以外の記憶残価値を特定可能な遊技用媒体が返却され、該遊技用媒体を受け付けたことに基づいて、所定の注意喚起報知が行われるので、遊技者が所有する所有価値の、遊技への使い過ぎを防止できる。
また手段1に係る発明は、
遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、
遊技者が所有する価値(紙幣2,プリペイドカード3,持玉カード,会員カード)を受け付けたこと(S101,S102でYES)に基づいて、該受け付けた受付価値(受付額,カード残額,持玉数,貯玉数)を前記対応する遊技機での遊技に使用可能とする使用可能処理(残度数記憶処理,持玉数記憶処理,貯玉数記憶処理)を行う使用可能処理手段(S117,S108の処理を行うユニット制御部21)と、
該使用可能処理により使用可能とされた使用可能価値(残度数,持玉数,貯玉数)を前記対応する遊技機での遊技に使用させる使用処理(玉貸処理,持玉数返却処理,貯玉再プレイ処理)を行う使用処理手段(S135の処理を行うユニット制御部21)と、
前記使用可能価値から該使用処理に供された使用価値を減じた使用後残価値を特定可能な記録媒体を返却するための返却処理を行う返却処理手段(S126の処理を行うユニット制御部21)と、
を有する遊技用装置(カードユニット20)であって、
前記使用可能処理手段は、前記使用可能処理として、前記受付価値が所定価値未満であること(S116でNO)を条件として、該受付価値の全部を前記使用可能価値とする全部使用可能処理(S117)を行うと共に、前記受付価値が所定価値以上であること(S116でYES)を条件として、該受付価値のうちの一部を前記使用可能価値とする一部使用可能処理(S118)を行い、
前記返却処理手段は、返却操作を受け付けたこと(S125でYES)に基づいて、前記返却処理を行う一方、前記一部使用可能処理が行われたことに基づいて、返却操作を受け付けることなく、前記受付価値のうちの前記使用可能価値とされなかった受付時残価値を特定可能な前記記録媒体を返却するための価値受付時返却処理(S119)を行うことを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、受付価値が所定価値以上ならば、該受付価値のうちの一部を使用可能価値とする一部使用可能処理が行われると共に、受付価値のうちの使用可能価値とされなかった受付時残価値を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、受付時残価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要であるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段2に係る発明は、
手段1に記載した遊技用装置であって、
前記所定価値は、予め設定された高額金種の貨幣(例えば10000円紙幣)に相当する額であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、高額金種の貨幣を受け付けた際に、一部使用可能処理及び価値受付時返却処理が行われるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段3に係る発明は、
手段1又は2に記載した遊技用装置であって、
前記使用価値の累計である累計価値を各遊技者について特定可能とするための累計価値特定処理を行う累計価値特定処理手段(S136の処理を行うユニット制御部21)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、使用価値の累計である累計価値に基づく各種処理を行うことができる。
また手段4に係る発明は、
遊技者が所有する価値(紙幣2,プリペイドカード3,持玉カード,会員カード)を受け付けたこと(S101,S102でYES)に基づいて、該受け付けた受付価値(受付額,カード残額,持玉数,貯玉数)を前記対応する遊技機での遊技に使用可能とする使用可能処理(残度数記憶処理,持玉数記憶処理,貯玉数記憶処理)を行う使用可能処理手段(S117,S108の処理を行うユニット制御部21)と、
該使用可能処理により使用可能とされた使用可能価値(残度数,持玉数,貯玉数)を前記対応する遊技機での遊技に使用させる使用処理(玉貸処理,持玉数返却処理,貯玉再プレイ処理)を行う使用処理手段(S135の処理を行うユニット制御部21)と、
前記使用可能価値から該使用処理に供された使用価値を減じた使用後残価値を特定可能な記録媒体を返却するための返却処理を行う返却処理手段(S126の処理を行うユニット制御部21)と、
を有する遊技用装置(カードユニット20)であって、
前記使用価値の累計である累計価値を各遊技者について特定可能とするための累計価値特定処理を行う累計価値特定処理手段(S136の処理を行うユニット制御部21)をさらに有し、
前記返却処理手段は、返却操作を受け付けたこと(S125でYES)に基づいて、前記返却処理を行う一方、前記価値を受け付けたこと(S101でYES)に基づいて、前記累計価値が所定価値以上であること(S116’でYES)を条件として、返却操作を受け付けることなく、前記受付価値のうちの一部又は全部を特定可能な前記記録媒体を返却するための価値受付時返却処理(S119)を行うことを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、価値を受け付けた際に、使用価値の累計である累計価値が所定価値以上ならば、受付価値のうちの一部又は全部を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、該返却された価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要であるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段5に係る発明は、
手段3又は4に記載した遊技用装置であって、
前記累計価値が一定価値以上であること、前記遊技をしている時間が一定時間以上であること、又は、前記遊技中に所定時間が経過したこと(S131でYES)を条件として、前記累計価値を表示する累計価値表示手段(S132の処理を行うユニット制御部21,ディスプレイ26)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、累計価値を遊技者に把握させることにより、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段6に係る発明は、
手段3〜5のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記使用処理手段は、使用操作(玉貸ボタン15の操作)を受け付けたこと(S122でYES)に基づいて、前記使用処理を行うと共に、前記累計価値が一定価値以上であること(S131でYES)を条件として、前記使用操作を受け付け、かつ、該使用操作とは異なる特定操作(確認ボタンの操作)をさらに受け付けたこと(S133でYES)に基づいて、前記使用処理を行うことを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、累計価値が一定価値以上ならば、使用処理を行うための操作が増えるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段7に係る発明は、
手段3〜6のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記累計価値が特定価値以上であること(S114でYES)を条件として、前記価値の受付を禁止するための価値受付禁止処理を行う価値受付禁止処理手段(S115の処理を行うユニット制御部21)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、累計価値が特定価値以上ならば、価値の受付が禁止されるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段8に係る発明は、
手段3〜7のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記累計価値に相当する商品を報知する商品報知手段(S132の処理を行うユニット制御部21,ディスプレイ26)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技に使用した価値で買えた商品が報知されるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段9に係る発明は、
手段1〜8のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記使用処理手段は、使用操作(玉貸ボタン15の操作)を受け付けたこと(S122でYES)に基づいて、前記使用処理を行うと共に、前記遊技をしている時間が一定時間以上であること、又は、前記遊技中に所定時間が経過したこと(S131でYES)を条件として、前記使用操作を受け付け、かつ、該使用操作とは異なる特定操作(確認ボタンの操作)をさらに受け付けたこと(S133でYES)に基づいて、前記使用処理を行うことを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、遊技をしている時間が一定時間以上、又は、遊技中に所定時間が経過したならば、使用処理を行うための操作が増えるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また手段10に係る発明は、
手段1〜9のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
前記返却処理手段は、前記価値受付時返却処理で返却した記録媒体であることを特定可能な価値受付時返却特定処理(S120)を行い、
前記遊技用装置は、該価値受付時返却特定処理が行われた記録媒体を受け付けたこと(S106でYES)に基づいて、注意を喚起する報知を行う注意喚起報知手段(S107の処理を行うユニット制御部21,ディスプレイ26)をさらに有することを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、価値受付時返却処理で返却した記録媒体を受け付けると注意を喚起する報知が行われるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
さらに手段11に係る発明は、
手段1〜10のいずれか1つに記載した遊技用装置であって、
各遊技者について異なる値の前記所定価値を(所定額テーブルで)設定可能であることを特徴とする遊技用装置である。
これによれば、例えば低所得者や使い過ぎし易い遊技者について、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
本発明に係る遊技用装置であるカードユニットを含む遊技用システムの一例を表す機能ブロック図である。 (a)はカードユニット及びパチンコ機の正面図,(b)はカードユニットの断面右側面図である。 カードユニットが記憶している所定額テーブルの一例を表す図である。 カードユニットが記憶している表示基準額対応商品テーブルの一例を表す図である。 システムコントローラが記憶しているカードDBの一例を表す図である。 ホールコンピュータが記憶している遊技者DBの一例を表す図である。 カードユニットが行う処理の一例を表すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明は、図7に示すように、遊技機(パチンコ機10)に対応して設けられ、遊技者が所有する価値(紙幣2,プリペイドカード3)を受け付けたこと(S101,S102でYES)に基づいて、該受け付けた受付価値(受付額,カード残額)を前記対応する遊技機での遊技に使用可能とする使用可能処理(残度数記憶処理)を行う使用可能処理手段(S117,S108の処理を行うユニット制御部21)と、該使用可能処理により使用可能とされた使用可能価値(残度数)を前記対応する遊技機での遊技に使用させる使用処理(玉貸処理)を行う使用処理手段(S135の処理を行うユニット制御部21)と、前記使用可能価値から該使用処理に供された使用価値を減じた使用後残価値を特定可能な記録媒体を返却するための返却処理を行う返却処理手段(S126の処理を行うユニット制御部21)と、を有する遊技用装置(カードユニット20)である。
そして第1実施形態に係る遊技用装置では、前記使用可能処理手段は、前記使用可能処理として、前記受付価値が所定価値未満であること(S116でNO)を条件として、該受付価値の全部を前記使用可能価値とする全部使用可能処理(S117)を行うと共に、前記受付価値が所定価値以上であること(S116でYES)を条件として、該受付価値のうちの一部を前記使用可能価値とする一部使用可能処理(S118)を行い、前記返却処理手段は、返却操作を受け付けたこと(S125でYES)に基づいて、前記返却処理を行う一方、前記一部使用可能処理が行われたことに基づいて、返却操作を受け付けることなく、前記受付価値のうちの前記使用可能価値とされなかった受付時残価値を特定可能な前記記録媒体を返却するための価値受付時返却処理(S119)を行うことにより、遊技への価値の使い過ぎを防止することを特徴とする。
また第2実施形態に係る遊技用装置では、前記使用価値の累計である累計価値を各遊技者について特定可能とするための累計価値特定処理を行う累計価値特定処理手段(S136の処理を行うユニット制御部21)をさらに有し、前記返却処理手段は、返却操作を受け付けたこと(S125でYES)に基づいて、前記返却処理を行う一方、前記価値を受け付けたこと(S101でYES)に基づいて、前記累計価値が所定価値以上であること(S116’でYES)を条件として、返却操作を受け付けることなく、前記受付価値のうちの一部又は全部を特定可能な前記記録媒体を返却するための価値受付時返却処理(S119)を行うことにより、遊技への価値の使い過ぎを防止することを特徴とする。
以下においては、遊技機がパチンコ機10であり、遊技媒体がパチンコ玉であり、遊技媒体の貸与が玉貸である例について説明する。また、以下においては、データベースを「DB」,リーダ/ライタを「R/W」,ステップを「S」と略記する。
まず図1〜図6を参照して、本発明に係る遊技用装置であるカードユニット20を備える遊技用システム1について説明する。この遊技用システム1は、図1に示すように、遊技場内に設けられており、カードユニット20と通信可能なシステムコントローラ30と、カードユニット20と通信可能なホールコンピュータ40と、システムコントローラ30と通信可能な精算装置50とを備えている。また遊技用システム1においては、紙幣2,プリペイドカード3が使用される。
紙幣2は遊技(パチンコ玉の貸与)に使用可能な価値である貨幣の一例であって、ここでは図2(b)に示すように、1000円紙幣,2000円紙幣,5000円紙幣,及び10000円紙幣の4種類の紙幣が使用可能である。
プリペイドカード3は記録媒体の一例であって、遊技(パチンコ玉の貸与)に使用可能な価値であるカード残額を特定可能な情報が記録されたものであり、ここでは該情報として、該プリペイドカード3を個々に識別可能なカードIDと、前記カード残額とが記録される。このプリペイドカード3は、長方形状を呈するプラスチック製の薄板における所定の部位に、カードID及びカード残額等が記録される記録領域(図示外)が形成されてなるものであり、ここでは該記録領域として不揮発性のEEPROMを備える非接触式の集積回路(ICチップ)を搭載したICカードである。
次にパチンコ機10について説明する。このパチンコ機10は遊技機の一例であって、遊技場内に設けられた遊技島において機種等に従って所定の位置に配置されており、図1及び図2(a)に示すように、カードユニット20に対応して設けられ、遊技媒体であるパチンコ玉を遊技領域に打ち込むことにより遊技を行うものであり、ここでは対応するカードユニット20との間でパチンコ玉の貸与に関する信号のやり取りが行われて玉貸処理が行われる、いわゆるCR式のパチンコ機である。このパチンコ機10は、遊技場内に配置された遊技島(図示外)において該パチンコ機10の機種等に従って設置されている。
このパチンコ機10は、図2(a)に示すように、その前面に遊技領域,上皿,下皿,及び発射ハンドル等を備えると共に、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16を備え、図1に示すように、その内部に遊技制御基板11,払出制御基板12,及び玉払出装置13等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。
遊技制御基板11は、パチンコ機10における遊技状態を制御するものである。払出制御基板12は払出制御部の一例であって、カードユニット20の玉貸通信部22と接続されており、パチンコ機10とカードユニット20との間における通信を司るものである。これにより、玉貸が行われる場合に、パチンコ機10とカードユニット20との間で玉貸に関する信号のやり取りが行われる。また払出制御基板12は、玉払出装置13と接続され、該玉払出装置13を制御するものである。この払出制御基板12のその他の機能については後述する。玉払出装置13は、玉貸が行われて遊技者に貸し出されるパチンコ玉や、遊技の結果として遊技者に付与されるパチンコ玉(いわゆる賞球)を払い出すものである。
残度数表示器14は、対応するカードユニット20において後述するユニット制御部21のRAMで記憶している残度数を表示するための表示器であり、ここでは3桁の7セグメント表示器によって構成されている。この残度数表示器14では、図1に示すように、玉貸通信部22との間に図示しないLED駆動回路を介して設けられている度数表示信号線を介して、該玉貸通信部22から残度数を示す度数表示信号が入力されることによって、該残度数が表示される。
玉貸ボタン15は、対応するカードユニット20のカードR/W25にて受け付けている(即ち挿入されている)プリペイドカード3の記録情報から特定されるカード残額を使用した玉貸を行うための玉貸操作を受け付けるボタンである。図2に示すように、玉貸ボタン15が操作されたことにより、玉貸通信部22との間に設けられている玉貸要求信号線を介して、該玉貸通信部22に玉貸要求信号が入力され、該玉貸通信部22が該玉貸要求信号の入力を検出することによって、ユニット制御部21が玉貸ボタン15が操作された旨を認識する。
カード返却ボタン16は、対応するカードユニット20のカードR/W25にて受け付けている(即ち挿入されている)プリペイドカード3を返却するための返却操作を受け付けるものである。図2に示すように、カード返却ボタン16が操作されたことにより、玉貸通信部22との間に設けられている返却要求信号線を介して、該玉貸通信部22に返却要求信号が入力され、該玉貸通信部22が該返却要求信号の入力を検出することによって、ユニット制御部21がカード返却ボタン16が操作された旨を認識し、カードR/W25に対してプリペイドカード3の排出指令を出力する。この排出指令が入力されたカードR/W25では、カード挿入口25aから挿入されたプリペイドカード3を内部に取り込む搬送機構が逆方向に回転されることにより、内部に取り込まれているプリペイドカード3がカード挿入口25aから排出されて返却される。
上記の残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16は、図2(a)に示すように、パチンコ機10の前面(ここでは上皿)に設けられているが、図1に示すように、カードユニット20と接続されているので、遊技用装置である該カードユニット20に属するものでもある。
次にカードユニット20について説明する。このカードユニット20は遊技用装置の一例であって、図1及び図2(a)に示すように、パチンコ機10に対応して(ここではパチンコ機10の左側に隣接して)設けられている。このカードユニット20は、縦長の箱型の形状を呈するものであり、図2(a)に示すように、その前面に紙幣挿入口24a,カメラ27,タッチパネル式のディスプレイ26,及びカード挿入口25a等を備え、図1及び図2(b)に示すように、その内部に紙幣識別機24,ユニット制御部21,玉貸通信部22,通信部23,カードR/W25,及びカードストッカ25b等を備えており、これらの各構成要素は図1に示すように接続されている。なお、各カードユニット20は、ユニットIDによって個々に識別可能とされている。
ユニット制御部21は、CPU,RAM,ROM,EEPROM等を備えており、ROM(あるいはEEPROM)に記憶されている処理プログラムがRAMを作業領域としてCPUで実行されることにより、カードユニット20に備えられる各構成要素の動作を制御して各種の処理を行うものである。このユニット制御部21の機能については後述する。
ここでユニット制御部21のRAMは、紙幣識別機24で受け付けた紙幣2の金額である受付額に相当する残度数を記憶し、またカードR/W25で受け付けたプリペイドカード3の記録情報から特定されるカード残額に相当する残度数を記憶するものである。この残度数は、パチンコ機10での遊技に使用可能な価値であり、受付額又はカード残額÷100円で算出される。
またユニット制御部21のEEPROMは、図3に示す所定額テーブルを記憶している。この所定額テーブルでは、遊技者の年代(本例では20代,30代,40代,50代,及び60台以上)毎に、前記第1実施形態において一部使用可能処理及び価値受付時返却処理を行うか否かを判定するために受付額と比較する第1所定額と、前記第2実施形態において価値受付時返却処理を行うか否かを判定するために累計額と比較する第2所定額と、両実施形態において後述する価値受付禁止処理を行うか否かを判定するために累計額と比較する特定額とが設定されて記憶されている。
ここで第1所定額,第2所定額,及び特定額は、各遊技者について(本例では遊技者の年代毎に)異なる値が設定されており、具体的には、例えば低所得者や使い過ぎし易い年代(本例では20代と60代以上)の遊技者については、その他の年代の遊技者よりも、低額に設定されている。これによれば、例えば低所得者や使い過ぎし易い遊技者について、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
前記所定価値は、予め設定された高額金種の貨幣に相当する額であり、具体的には、20代と60代以上の遊技者については5000円であり、その他の年代の遊技者については10000円である。これによれば、高額金種の貨幣を受け付けた際に、一部使用可能処理及び価値受付時返却処理が行われるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
またユニット制御部21のEEPROMは、図4に示す表示基準額対応商品テーブルも記憶している。この表示基準額対応商品テーブルでは、後述する商品報知処理を行うか否かを判定するために累計額と比較する表示基準額(本例では10000円,20000円,30000円…)毎に、各種ジャンルの商品が設定されて記憶されている。
玉貸通信部22は、パチンコ機10の払出制御基板12と接続されており、カードユニット20とパチンコ機10との間における通信を司るものである。この玉貸通信部22と払出制御基板12との間には、図1に示すPSI信号線,PRDY信号線,BRDY信号線,BRQ信号線,及びEXS信号線が設けられている。
PSI信号線は、カードユニット20とパチンコ機10との接続確認を行うための信号線である。このPSI信号線を介して接続確認信号が送信されることにより、パチンコ機10において発射ハンドルの操作が可能となる。
PRDY信号線は、パチンコ機10から対応するカードユニット20に対して、該パチンコ機10とカードユニット20との間における通信が可能な状態(スタンバイ状態)である旨を示す払出可能信号を送信する信号線である。具体的には、該PRDY信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、払出可能信号がパチンコ機10からカードユニット20に対して送信される。
BRDY信号線は、カードユニット20が前記払出可能信号を受信しているスタンバイ状態において玉貸操作があったときに、カードユニット20から対応するパチンコ機10に対して、玉貸可能信号を送信する信号線である。具体的には、該BRDY信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、玉貸可能信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
またBRDY信号線は、1回の玉貸操作に伴う所定度数分(本例では5度数分)の玉貸処理が終了したときに、カードユニット20からパチンコ機10に対して、玉貸終了信号を送信する信号線である。具体的には、該BRDY信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸終了信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
BRQ信号線は貸与指令信号線(=玉貸指令信号線)の一例であって、カードユニット20から対応するパチンコ機10に対して、遊技媒体の貸与を要求する貸与要求信号(=玉貸要求信号)を送信する信号線である。具体的には、該BRQ信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、玉貸要求信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
またBRQ信号線は、カードユニット20から対応するパチンコ機10に対して、パチンコ玉の貸与を指令する貸与指令信号(=玉貸指令信号)を送信する信号線である。具体的には、該BRQ信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸指令信号がカードユニット20からパチンコ機10に対して送信される。
EXS信号線は要求了解信号線の一例であって、パチンコ機10からカードユニット20に対して、玉貸の要求を了解した旨(即ち玉貸要求信号を受信した旨)を示す要求了解信号を送信する信号線である。具体的には、パチンコ機10が玉貸要求信号を受信してから、該パチンコ機10がパチンコ玉を貸与する準備が整っている(即ち玉切れがなく、エラーがない)旨を確認した後に、該EXS信号線に印加されている電圧レベルがHIGHからLOWに切り替えられることにより、要求了解信号がパチンコ機10からカードユニット20に対して送信される。
またEXS信号線は、1度数分の玉貸処理が完了したときに、パチンコ機10からカードユニット20に対して、該玉貸処理が完了した旨を示す玉貸完了信号を送信する信号線である。具体的には、玉貸処理が完了したとき、即ちパチンコ玉の払出が完了したときに、該EXS信号線に印加されている電圧レベルがLOWからHIGHに切り替えられることにより、玉貸完了信号がパチンコ機10からカードユニット20に対して送信される。
通信部23は、システムコントローラ30と通信可能に接続されており、カードユニット20とシステムコントローラ30との間における通信を司るものである。この通信部23は、カードR/W25によりプリペイドカード3が受け付けられたときに、ユニット制御部21の制御により、該受け付けたプリペイドカード3からカードR/W25により読み取ったカードID及びカード残額を含む照合要求をシステムコントローラ30に対して送信し、該照合要求に応じてシステムコントローラ30から送信されてくる照合結果情報(照合OK又は照合NG)を受信する。また通信部23は、ユニット制御部21の制御により、前記玉貸情報や前記入金情報をシステムコントローラ30に対して送信する。
紙幣識別機24は貨幣受付手段の一例であって、貨幣を受け付けるものであり、ここでは図2(b)に示すように、カードR/W25によりプリペイドカード3を受け付けている(即ち挿入されている)入金可能状態で、紙幣挿入口24aから挿入された紙幣2を受け付けて、該受け付けた紙幣2が前記4種類の紙幣のうちのいずれの紙幣であるかを識別する(いずれの紙幣でもなければ正規の紙幣ではないと識別する)識別機である。この識別により、受け付けた紙幣が正規の紙幣2であれば、該紙幣2の金額を入金額としてユニット制御部21に出力する。この識別が完了した正規の紙幣2は、紙幣通路24bを通じてカードユニット20の背面から外部に排出され、遊技島に設けられた紙幣搬送機構(図示外)により搬送されて、金庫(図示外)に回収される。なお受け付けた正規の紙幣ではないと識別した場合には、該紙幣2を紙幣挿入口24aから返却する。
カードR/W25は記録媒体受付手段の一例であって、カード挿入口25aから挿入されたプリペイドカード3を受け付けて、該受け付けたプリペイドカード3に記録されているカードID及びカード残額を読み取るものである。このカードR/W25は、前記ICカードであるプリペイドカード3のICチップに対応したICチップR/Wを備えている。そしてカードR/W25は、図7に示すように、入金が行われたときに、受付中のプリペイドカード3に記録されているカード残額に受付額を加算更新し(S117)、玉貸が行われたときに、該カード残額から玉貸使用額を減算更新する(S135)。またカードR/W25からプリペイドカード3が返却されると(S126)、カードストッカ25bに収納されているプリペイドカード3であるストックカードがカードR/W25に搬送されて留保カードとなる(S127)。
タッチパネル式のディスプレイ26は、遊技者からの操作を受け付けると共に、各種の情報を表示するためのものである。この表示内容については、図7を参照して後述する。
カメラ27は、カードユニット20に対応するパチンコ機10で遊技をする遊技者を撮像するためのものである。このカメラ27により撮像した遊技者の顔画像から、ユニット制御部21の画像認識処理により顔データが抽出される。
次にシステムコントローラ30は、図1に示すように、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるコンピュータである。このシステムコントローラ30は、図5に示すカードDBを記憶している。このカードDBでは、各プリペイドカード3のカードID毎に、カード残額と入金時返却フラグとを記憶している。この入金時返却フラグが1であれば、前記価値受付時返却処理で返却されたプリペイドカード3である旨を示す。なおカード残額は、当日の営業終了後もクリアされないが、入金時返却フラグは、当日の営業終了後にクリアされて0になる。
次にホールコンピュータ40も、図1に示すように、遊技場内の所定箇所(例えば管理事務所等)に設けられるコンピュータである。このホールコンピュータ40は、図6に示す遊技者DBを記憶している。この遊技者DBでは、前記カメラ27により撮像された遊技者の顔画像から抽出された顔データ毎(即ち遊技者毎)に、当該顔データに基づいて判別される遊技者の年代と、当該遊技者が遊技に使用した使用額を累計した累計額とを記憶している。なお遊技者DBの記憶内容は、当日の営業終了後にクリアされる。
次に精算装置50は、図1に示すように、遊技場内の所定箇所(例えば景品交換カウンタの近傍等)に設けられ、プリペイドカード3を受け付けると、該プリペイドカード3のカードIDをシステムコントローラ30に対して送信し、該カードIDに対応付けてカードDBで記憶されているカード残額をシステムコントローラ30から受信すると、該受信したカード残額と前記プリペイドカード3に記録されているカード残額とが一致するか否かを判定し、一致しなければエラー処理を行い、一致すれば該カード残額分の貨幣を払い出す精算処理を行うものである。
なお該精算処理において、前記受け付けたプリペイドカード3のカードIDに対応付けてカードDBで記憶されている入金時返却フラグもシステムコントローラ30から受信して、該受信した入金時返却フラグが1、即ち前記受け付けたプリペイドカード3が価値受付時返却処理で返却された1枚目のカードならば、通常の返却処理で返却された2枚目のカードの受付を促す報知を行うようにしても良い。これによれば、該2枚目のカードの精算を忘れることがないため、遊技者の利便性を向上できる。
次に図7を参照して、本発明に係る遊技用装置であるカードユニット20の作用(即ちユニット制御部21が行う処理)を説明する。ここではまず第1実施形態について説明し、次に第2実施形態について第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
まずカードユニット20は、紙幣2の受付(S101),又はプリペイドカード3の受付(S102)を待機する。このS101で紙幣2の受付が有ると(YES)、該受け付けた紙幣2を識別して(S111)、識別NGならば紙幣2を返却する一方、識別OKならば遊技者識別処理を行う(S112)。この遊技者識別処理では、カメラ27により遊技者を撮像して、該撮像した遊技者の顔画像から画像認識処理により顔データを抽出し、該抽出した顔データをホールコンピュータ40に対して送信する。該顔データを受信したホールコンピュータ40は、該顔データが遊技者DBで登録されているか否かを判定し、登録されていれば、該顔データに対応する年代と累計額をカードユニット20に対して返信し、登録されていなければ、該顔データに基づいて遊技者の年代を特定すると共に、該顔データに対応付けて該特定した年代を記憶して、該顔データに対応する年代と累計額(ここでは零)をカードユニット20に対して返信する。
次にカードユニット20は、S112の遊技者識別処理でホールコンピュータ40から受信した年代に対応付けて所定額テーブルで記憶している所定額(ここでは第1所定額)と特定額を特定して(S113)、ホールコンピュータ40から受信した累計額が該特定した特定額以上であるか否かを判定する(S114)。このS114で累計額が特定額未満である(NO)と判定した場合には、前記受け付けた紙幣2を返却して(S115)、処理を終了する。このS115の処理を行うユニット制御部21は、累計価値が特定価値以上であることを条件として、価値の受付を禁止するための価値受付禁止処理(ここではS115で紙幣2を返却する処理)を行う価値受付禁止処理手段として機能するものである。これによれば、累計価値が特定価値以上ならば、価値の受付が禁止されるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
一方、S114で累計額が特定額以上である(YES)と判定した場合には、前記受付額が前記特定した所定額以上であるか否かを判定する(S116)。このS116で受付額が所定額未満である(NO)と判定した場合には、受付額に相当する度数をRAMで記憶している残度数に加算して記憶すると共に、受付額を留保カードに記録して、S122に進む。一方、S116で受付額が所定額以上である(YES)と判定した場合には、受付額の半額に相当する度数をRAMで記憶している残度数に加算して記憶すると共に(S118)、受付額のうちの該記憶されなかった残額(本例では受付額の半額)を留保カードに記録して返却して(S119)、S120に進む。
このS117及びS118の処理を行うユニット制御部21は、遊技者が所有する価値(紙幣2)を受け付けたことに基づいて、該受け付けた受付価値(受付額)を前記対応する遊技機での遊技に使用可能とする使用可能処理(残度数記憶処理)を行う使用可能処理手段として機能するものであり、該使用可能処理として、受付価値が所定価値未満であることを条件として、該受付価値の全部を使用可能価値とする全部使用可能処理(S117)を行うと共に、受付価値が所定価値以上であることを条件として、該受付価値のうちの一部を使用可能価値とする一部使用可能処理(ここでは受付額の半額に相当する度数をRAMで記憶するS118の処理)を行うものである。
またS119の処理を行うユニット制御部21は、前記一部使用可能処理が行われたことに基づいて、返却操作を受け付けることなく、前記受付価値のうちの前記使用可能価値とされなかった受付時残価値を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理(ここでは受付額のうちのRAMで記憶されなかった半額を記録した留保カードを返却するS119の処理)を行う返却処理手段として機能するものである。
これによれば、受付価値が所定価値以上ならば、該受付価値のうちの一部を使用可能価値とする一部使用可能処理が行われると共に、受付価値のうちの使用可能価値とされなかった受付時残価値を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、受付時残価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要である(即ちひと手間増える)ため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。また返却された記録媒体の価値を精算装置50で精算する機会があるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
次にカードユニット20は、S119で返却したプリペイドカード3のカードIDと該プリペイドカード3に記録したカード残額(ここでは受付額の半額)とを含む入金時返却通知をシステムコントローラ30に対して送信し(S120)、カードストッカ25bで収納しているプリペイドカード3の1枚をカードR/W25に搬送して留保し、該留保カードに使用可能価値(ここでは受付額の半額)を記録して(S121)、S122に進む。
ここでS120の入金時返却通知を受信したシステムコントローラ30は、カードDBにおいて、該受信した入金時返却通知に含まれるカードIDに対応付けて、該受信した入金時返却通知に含まれるカード残額を記憶すると共に、入金時返却フラグ1を記憶する。このS120の処理を行うユニット制御部21は、価値受付時返却処理(S119)で返却した記録媒体であることを特定可能な価値受付時返却特定処理を行う返却処理手段として機能するものである。
前記S102でプリペイドカード3の受付が有ると(YES)、カードR/W25で留保されているプリペイドカード3(留保カード)をカードストッカ25bに収納して(S103)、前記受け付けたプリペイドカード3のカードIDとカード残額を読み取り(S104)、照合処理を行う(S105)。
この照合処理では、前記読み取ったカードIDをシステムコントローラ30に対して送信して、該カードIDに対応付けてカードDBで記憶されているカード残額と入金時返却フラグをシステムコントローラ30から受信すると、該受信したカード残額と前記読み取ったカード残額とが一致するか否かを判定し、一致しなければエラー処理を行い、一致すればS105に進む。
次にカードユニット20は、S105の照合処理で受信した入金時返却フラグが1であるか否か、即ち前記受け付けたプリペイドカード3が価値受付時返却処理で返却されたものであるか否かを判定する(S106)。このS106で入金時返却フラグが0である(NO)、即ち前記受け付けたプリペイドカード3が価値受付時返却処理で返却されたものでないと判定した場合には、前記読み取ったカード残額に相当する度数をRAMで記憶している残度数に加算して記憶して(S108)、S122に進む。このS108の処理を行うユニット制御部21は、遊技者が所有する価値(プリペイドカード3)を受け付けたことに基づいて、該受け付けた受付価値(カード残額)を前記対応する遊技機での遊技に使用可能とする使用可能処理(残度数記憶処理)を行う使用可能処理手段として機能するものである。
一方、S106で入金時返却フラグが1である(YES)、即ち前記受け付けたプリペイドカード3が価値受付時返却処理で返却されたものであると判定した場合には、注意喚起報知(例えばD0に示す『使いすぎていないですか?』)をディスプレイ26に表示して(S107)、前記S108に進む。このS107の処理を行うユニット制御部21及びディスプレイ26は、価値受付時返却処理(S119)で返却されて価値受付時返却特定処理(S120)が行われた記録媒体を受け付けたことに基づいて、注意を喚起する報知を行う注意喚起報知手段として機能するものである。これによれば、価値受付時返却処理で返却した記録媒体を受け付けると注意を喚起する報知が行われるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
次にカードユニット20は、玉貸ボタン15の操作(S122),紙幣2の受付(S123),プリペイドカード3の受付(S124),又はカード返却ボタン16の操作(S125)を待機する。このS122で玉貸ボタン15の操作が有ると(YES)、所定の確認条件が成立したか否かを判定する(S131)。ここで確認条件は、例えば「前記累計値が一定値以上であること」であり、具体的には、S112の遊技者識別処理でホールコンピュータ40から受信した累計額が表示基準額対応商品テーブルで記憶している表示基準額のいずれかに到達していることである。
このS131で確認条件が成立している(YES)と判定した場合には、D2に示すように、累計額と、前記到達している表示基準額に対応付けて表示基準額対応商品テーブルで記憶している商品と、確認ボタンとをディスプレイ26に表示して(S132)、S133に進む。
ここでS132の処理を行うユニット制御部21及びディスプレイ26は、確認条件(ここでは累計価値が一定価値以上であること)が満たされたことを条件として、累計価値を表示する累計価値表示手段として機能するものである。これによれば、累計価値を遊技者に把握させることにより、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
またS132の処理を行うユニット制御部21及びディスプレイ26は、累計価値に相当する商品を報知する商品報知手段として機能するものである。これによれば、遊技に使用した価値で買えた商品が報知されるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
次にカードユニット20は、前記D2の表示と、『確認ボタンを押して下さい』と確認ボタンとを表示するD2’の表示とを所定間隔(例えば3秒毎)で切り換えつつ、該確認ボタンの操作を待機し(S133)、確認ボタンの操作が有ると(YES)、D2及びD2’の表示を消去して、玉貸処理を行う(S135)。また前記S131で確認条件が成立していない(NO)と判定した場合にも、玉貸処理を行う(S135)。
このS135の処理を行うユニット制御部21は、前記使用可能処理(S117,S118,S108)により使用可能とされた使用可能価値(残度数)を前記対応する遊技機での遊技に使用させる使用処理を行う使用処理手段として機能するものであり、ここでは使用操作(玉貸ボタン15の操作)を受け付けたこと(S122でYES)に基づいて、前記使用処理を行うと共に、累計価値が一定価値以上であること(S131でYES)を条件として、使用操作を受け付け、かつ、該使用操作とは異なる特定操作(確認ボタンの操作)をさらに受け付けたこと(S133でYES)に基づいて、前記使用処理を行うものである。これによれば、累計価値が一定価値以上ならば、使用処理を行うための操作が増えるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
この玉貸処理では、以下の処理が行われる、残度数が1度数分以上である状態で玉貸操作を受け付けると、ユニット制御部21は、まずBRQ信号線を介して、パチンコ機10の払出制御基板12に玉貸要求信号を送信し、EXS信号線を介してパチンコ機10の払出制御基板12から送信されてくる要求了解信号の受信を待機する。この要求了解信号の受信が有ると判定した場合には、BRQ信号線を介して、パチンコ機10の払出制御基板12に玉貸指令信号を送信し、EXS信号線を介してパチンコ機10の払出制御基板12から送信されてくる玉貸完了信号の受信を待機する。この玉貸完了信号の受信が有ると判定された場合には、記憶している残度数を1度数減算すると共に残度数表示器14における残度数の表示を1度数減算表示し、かつ、カードR/W25により、プリペイドカード3に記録されているカード残額から1度数分の金額を減算更新する。この1度数分の玉貸を所定度数分(例えば5度数分)行って、玉貸処理を終了する。
次にカードユニット20は、玉貸処理に使用された玉貸使用額と留保カードのカードIDとを含む玉貸使用額通知をシステムコントローラ30に対して送信すると共に、玉貸使用額と顔データとを含む玉貸使用額通知をホールコンピュータ40に対して送信し(S136)、玉貸処理後の残度数が零であるか否かを判定し(S137)、零でなければ(NO)S122に戻り、零であれば(YES)処理を終了する。この玉貸使用額通知を受信したシステムコントローラ30は、該通知に含まれるカードIDに対応付けてカードDBで記憶しているカード残額から該通知に含まれる玉貸使用額を減算する。また玉貸使用額通知を受信したホールコンピュータ40は、該通知に含まれる顔データに対応付けて遊技者DBで記憶している累計額に該通知に含まれる玉貸使用額を加算する。このS136の処理を行うユニット制御部21は、使用価値の累計である累計価値を各遊技者について特定可能とするための累計価値特定処理を行う累計価値特定処理手段として機能するものである。これによれば、累計価値に基づく各種処理を行うことができる。
前記S123で紙幣2の受付が有ると(YES)、前記S111に進む。また前記S124でプリペイドカード3の受付が有ると(YES)、前記S103に進む。また前記S125でカード返却ボタン16の操作が有ると(YES)、カードR/W25で留保しているプリペイドカード3を返却し(S126)、カードストッカ25bで収納しているプリペイドカード3の1枚をカードR/W25に搬送し留保して、処理を終了する。
次に第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を説明する。
上記の第1実施形態では、図7のS113において、第1所定額を特定したが、第2実施形態では、S113において、第2所定額を特定する。具体的には、S112の遊技者識別処理でホールコンピュータ40から受信した年代に対応付けて所定額テーブルで記憶している所定額(ここでは第2所定額)と特定額を特定する。
また上記の第1実施形態では、図7のS116において、受付額が第1所定額以上であるか否かを判定したが、第2実施形態では、該S116に代わるS116’において、累計額が第2所定額以上であるか否かを判定し、累計額が第2所定額未満ならば(NO)、前記S117に進み、累計額が第2所定額以上ならば(YES)、前記S118に進み、前記S119で価値受付時返却処理を行う。本例では、該価値受付時返却処理で、受付額の半額を留保カードに記録して返却しているが、受付額の全額を留保カードに記録して返却しても良い。即ち第2実施形態においてS119の処理を行うユニット制御部21は、価値を受け付けたこと(S101でYES)に基づいて、累計価値が所定価値以上であること(S116’でYES)を条件として、返却操作を受け付けることなく、受付価値のうちの一部又は全部を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理を行う返却処理手段として機能するものである。
これによれば、価値を受け付けた際に、使用価値の累計である累計価値が所定価値以上ならば、受付価値のうちの一部又は全部を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、該返却された価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要である(即ちひと手間増える)ため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。また返却された記録媒体の価値を精算装置50で精算する機会があるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
最後に、本発明の変形例について説明する。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技機がパチンコ機10である例について説明したが、これに限らず、該遊技機は、例えば遊技媒体としてメダルを使用するスロットマシン,遊技媒体であるパチンコ玉が指触不能に封入された封入式のパチンコ機,パチンコ玉やメダルを用いることなく得点データを使用して遊技可能なパチンコ機やスロットマシン,遊技領域やパチンコ玉が画像にて表示される画像式のパチンコ機,リールが画像にて表示される画像式のスロットマシン等であっても良い。
上記の実施形態では、使用可能処理が、ユニット制御部21のRAMで残度数を記憶する処理である例について説明したが、これに限らず、該使用可能処理は、システムコントローラ30において使用可能な認証を行う処理であっても良い。
上記の実施形態では、使用処理が、パチンコ玉を貸与する玉貸処理である例について説明したが、これに限らず、該使用処理は、前記メダルを貸与するメダル貸出処理や、前記画像式のパチンコ機やスロットマシンにおいてカード残額を遊技媒体としての得点に変換して遊技に使用させる処理等でも良い。
上記の実施形態では、図1及び図2(b)に示すように、貨幣が紙幣2である例について説明したが、これに限らず、該貨幣は、硬貨であっても良く、紙幣2と硬貨の両方であっても良い。また有体物である貨幣の入金を受け付ける例には限られず、無体物である貨幣(例えば電子マネー等の貨幣金額に相当する金額データ,デビットカードの記録情報から特定される預金口座の残高,又はクレジットカードの記録情報から特定される与信金額等)の入金を接触又は非接触で受け付けるようにしても良い。
上記の実施形態では、図2(b)に示すように、貨幣受付手段(紙幣識別機24)により受け付けられた貨幣(紙幣2)が遊技用装置(カードユニット20)外部に排出されて、紙幣搬送機構により搬送される例について説明したが、これに限らず、該受け付けられた貨幣は、遊技用装置内部に貯留されるようにしても良い。
上記の実施形態では、プリペイドカード3が、非接触式のICチップにより情報を記録するICカードである例について説明したが、これに限らず、該プリペイドカード3は、接触式のICチップ,磁気ストライプ,二次元コード(例えばバーコード),三次元コード,又は光干渉(例えばホログラム)等により情報を記録するものでも良い。またこれらの形状はカード型には限られず、コイン型であっても良い。さらに遊技用記録媒体は、プリペイドカード3ではなく、ICチップを搭載した携帯電話等であっても良い。
上記の実施形態では、記録媒体がプリペイドカード3である例について説明したが、これに限らず、該記録媒体は、獲得した遊技媒体数(持玉数,貯玉数)を特定可能な情報が記録された持玉カードや会員カードであっても良い。即ち記録媒体は、遊技者が所有する価値を特定可能な情報が記録されたものであれば良い。
ここで記録媒体が持玉カードである場合には、該持玉カードのカードIDに対応付けて持玉数が持玉管理装置で管理されており、カードユニット20において持玉カードを受け付けると、該持玉カードのカードIDを持玉管理装置に対して送信して、該カードIDに対応付けて管理されている持玉数を受信し、該受信した持玉数をユニット制御部21のRAMで記憶する持玉数記憶処理が前記使用可能処理であり、該記憶した持玉数を手数料無しで返却する持玉返却処理が前記使用処理である。そして第1実施形態においては、前記受信した持玉数に相当する持玉数相当額が第1所定額以上ならば(S116でYES)、持玉数の半分を使用可能持玉数として記憶して(S118)、持玉数の半分を特定可能な前記持玉カードを返却する(S119)。これによれば、受付価値(持玉数)が所定価値以上ならば、該受付価値のうちの一部(本例では持玉数の半分)を使用可能価値とする一部使用可能処理が行われると共に、受付価値のうちの使用可能価値とされなかった受付時残価値(本例では持玉数の半分)を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、受付時残価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要であるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。また第2実施形態においては、累計額が第2所定額以上ならば(S116’でYES)、該S118及びS119の処理を行う。これによれば、価値(持玉カード)を受け付けた際に、使用価値の累計である累計価値が所定価値以上ならば、受付価値(持玉数)のうちの一部又は全部を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、該返却された価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要であるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また記録媒体が会員カードである場合には、該会員カードに記録されている会員IDに対応付けて貯玉数が貯玉管理装置で管理されており、カードユニット20において会員カードを受け付けると、該会員カードの会員IDを貯玉管理装置に対して送信して、該会員IDに対応付けて管理されている貯玉数を受信し、該受信した貯玉数をユニット制御部21のRAMで記憶する貯玉数記憶処理が前記使用可能処理であり、該記憶した貯玉数から手数料分を減算して返却する貯玉再プレイ処理が前記使用処理である。そして第1実施形態においては、前記受信した貯玉数に相当する貯玉数相当額が第1所定額以上ならば(S116でYES)、貯玉数の半分を使用可能貯玉数として記憶して(S118)、貯玉数の半分を特定可能な前記会員カードを返却する(S119)。これによれば、受付価値(貯玉数)が所定価値以上ならば、該受付価値のうちの一部(本例では貯玉数の半分)を使用可能価値とする一部使用可能処理が行われると共に、受付価値のうちの使用可能価値とされなかった受付時残価値(本例では貯玉数の半分)を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、受付時残価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要であるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。また第2実施形態においては、累計額が第2所定額以上ならば(S116’でYES)、該S118及びS119の処理を行う。これによれば、価値(会員カード)を受け付けた際に、使用価値の累計である累計価値が所定価値以上ならば、受付価値(貯玉数)のうちの一部又は全部を特定可能な記録媒体を返却するための価値受付時返却処理が行われることにより、該返却された価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要であるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
なお第1所定額,第2所定額,及び特定額は、金銭(紙幣2)やカード残額(プリペイドカード3)を使用する場合と、持玉(持玉カード)や貯玉(会員カード)を使用する場合とで同じであっても良いが、金銭やカード残額の使い過ぎを防止するという観点からは、持玉や貯玉を使用する場合の第1所定額,第2所定額,及び特定額を、金銭やカード残額を使用する場合の第1所定額,第2所定額,及び特定額よりも低額に設定しても良い。
上記の実施形態では、プリペイドカード3にカード残額が記録されている例について説明したが、これに限らず、プリペイドカード3にはカード残額を記録せず、システムコントローラ30のみでカード残額を管理するもの(完全ID管理)であっても良い。また前記持玉カードには持玉数を記録せず、前記会員カードには貯玉数を記録しない例について説明したが、持玉カードに持玉数を記録しても良く、会員カードに貯玉数を記録しても良い。
上記の実施形態では、図1及び図2(a)に示すように、残度数表示器14,玉貸ボタン15,及びカード返却ボタン16が、パチンコ機10に設けられている例について説明したが、これに限らず、これらの一部又は全部がカードユニット20に設けられるようにしても良い。
上記の実施形態では、図3の所定額テーブルにおいて、第1所定額,第2所定額,及び特定額を、遊技者の年代毎に設定している例について説明したが、これに限らず、該第1所定額,第2所定額,及び特定額は、遊技者の年代によらずに一律であっても良い。また第1所定額,第2所定額,及び特定額は、逆に遊技者個々に異なる値を設定していても良く、例えばホールコンピュータ40において、遊技者を個々に識別可能な遊技者識別情報(例えば本例の顔データ)に対応付けて、当該遊技者の所定期間における来店頻度,使用額の累計や、いわゆるブラックリストに掲載されているか否か等を記憶し、該記憶内容に応じて、第1所定額,第2所定額,及び特定額を設定しても良い。これによれば、例えば低所得者や使い過ぎし易い遊技者について、遊技への価値の使い過ぎをさらに効果的に防止できる。
上記の実施形態では、カードユニット20が記憶している図3の所定額テーブルにおいて、第1所定額,第2所定額,及び特定額を設定している例について説明したが、これに限らず、例えばホールコンピュータ40において、会員遊技者毎に、会員識別情報に対応付けて、年収や仕事を登録し、該登録内容に応じて、第1所定額,第2所定額,及び特定額を設定しても良い。これによれば、会員遊技者毎にきめ細かな対応をすることができる。
上記の実施形態では、図6の遊技者DBにおいて、遊技者の顔データに対応付けて、年代や累計額を記憶している例について説明したが、これに限らず、遊技者の顔データに代えて、プリペイドカード3のカードIDや、あるいは会員カードの会員IDなど、遊技者を個々に識別可能な情報に対応付けて記憶するものであっても良い。
上記の実施形態では、図7のS106で入金時返却フラグが1である、即ち受け付けたプリペイドカード3が価値受付時返却処理(S119)で返却されたものであると判定されると、S107で注意喚起報知が行われる例について説明したが、これに限らず、入金時返却フラグが0である、即ち受け付けたプリペイドカード3が通常の返却処理(S126)で返却されたものであると判定された場合にも、注意喚起報知を行うものであっても良い。
上記の実施形態では、図7のS116で受付額が第1所定額以上であると判定された場合と、S116’で累計額が第2所定額以上であると判定された場合に、S119で価値受付時返却処理が行われる例について説明したが、これに限らず、S116やS116’の判定を行わずに、常に価値受付時返却処理が行われるものであっても良い。これによれば、該価値受付時返却処理が常に行われることにより、該返却された価値を遊技に使用するためには記録媒体の受付が必要である(即ちひと手間増える)ため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。また返却された記録媒体の価値を精算装置50で精算する機会があるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
上記の実施形態では、図7のS118に示すように、一部使用可能処理において、受付額の半額に相当する度数をRAMで記憶している残度数に加算して記憶する例について説明したが、受付額の半額には限らず、受付額の一部に相当する度数をRAMで記憶している残度数に加算して記憶するものであれば良い。即ち使用可能処理手段は、受付価値が所定価値以上であることを条件として、該受付価値のうちの一部を使用可能価値とする一部使用可能処理を行うものであれば良い。
上記の実施形態では、図7のS118に示すまた一部使用可能処理における使用可能価値は、常に一律(本例では受付額の半額)である例について説明したが、これに限らず、例えば累計額が増えると使用可能価値が段々減っていく(即ち価値受付時返却処理で返却される価値が段々増えていく)ようなものであっても良い。これによれば、累計額が増えると使用可能価値が減るので、累計額が多い遊技者について、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
上記の実施形態では、図7のS131に示す確認条件が、「累計価値が一定価値以上であること」である例について説明したが、これに限らず、該確認条件は、「遊技をしている時間が一定時間以上であること」、又は、「遊技中に所定時間が経過したこと」であっても良い。ここで確認条件が「遊技をしている時間が一定時間以上であること」である場合には、例えばホールコンピュータ40の遊技者DBにおいて、顔データに対応付けて、遊技をしている時間を記憶しておき、該遊技をしている時間が一定時間(例えば2時間)以上である場合に、確認条件が満たされたとして、S132の処理を行う。また確認条件が「遊技中に所定時間が経過したこと」である場合には、例えばホールコンピュータ40の遊技者DBにおいて、顔データに対応付けて、遊技を開始した時刻を記憶しておき、該記憶している時刻から所定時間(例えば1時間)が経過する毎に、確認条件が満たされたとして、S132の処理を行う。これによれば、累計価値を遊技者に把握させることにより、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
また遊技をしている時間が一定時間以上であること、又は、遊技中に所定時間が経過したことを条件として、使用操作(玉貸ボタン15の操作)を受け付け、かつ、該使用操作とは異なる特定操作(確認ボタンの操作)をさらに受け付けたこと(S133でYES)に基づいて、使用処理(S135の玉貸処理)を行う。これによれば、遊技をしている時間が一定時間以上、又は、遊技中に所定時間が経過したならば、使用処理を行うための操作が増えるので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
上記の実施形態では、図7のS131に示す確認条件が成立したことを条件として、玉貸処理を行うためにS133で特定操作(確認ボタンの操作)を受け付ける例について説明したが、これに限らず、確認条件が成立したか否かにかかわらず、玉貸処理を行うために常に特定操作を受け付けるものであっても良い。これによれば、玉貸処理を行うためにはひと手間増えるため、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。その際に累計額をディスプレイ26に表示することで、使い過ぎを意識させるようにするのも効果的である。
上記の実施形態では、特定操作が、図7のD2又はD2’に示す確認ボタンの操作である例について説明したが、該確認ボタンは、タッチパネル式のディスプレイ26に表示されるものには限らず、カードユニット20の所定箇所に設けられる独立したボタンであっても良い。また特定操作は、カード返却ボタン16の再操作であっても良い。即ち特定操作は、使用操作とは異なる特定操作であれば良い。
上記の実施形態では、図1に示すように、遊技用システム1が一つの遊技場に適用される例について説明したが、これに限らず、該遊技用システム1は複数の遊技場に適用されるものであっても良い。具体的には、複数の遊技場の各ホールコンピュータ40と通信可能なセンタサーバにおいて、図6に示す遊技者DBを管理し、該遊技者DBでは、各遊技場における使用額を合算可能に累計額を管理し、各遊技場のカードユニット20は、図7のS112に示す遊技者識別処理において、該センタサーバの遊技者DBから遊技者の累計額を特定し、該累計額に基づいてS114,S116’,S131の処理を行うようにする。これによれば、例えば遊技者が遊技場Aから遊技場Bに移動して遊技をしようとしても、遊技場Aで価値を使いすぎていれば遊技場Bで遊技ができないので、遊技への価値の使い過ぎを防止できる。
以上に説明したように、本発明は、遊技への価値の使い過ぎを防止することを目的としているが、該使い過ぎの防止は、以下の手法でも達成できる。
累計額が一定額に達したら、玉貸ボタン15の操作受付を無効にして、ディスプレイ26に継続利用確認ボタンを表示し、該継続利用確認ボタンの操作を受け付けると、玉貸ボタン15の操作受付を有効にする。これによれば、一定額を消費する毎に遊技の継続確認を行うことにより、遊技者に使い過ぎを意識させることができるので、使い過ぎを防止できる。
累計額が一定額に達したら、エラーダウンする。これによれば、エラー対処までの間、一定時間を置くことで、遊技者に冷静になってもらうことができるので、使い過ぎを防止できる。
高額金種の紙幣(5000円,10000円)の受付後、設定額(例えば5000円)以下の使用希望額を表示し、選択した額まで使用可能とし、選択した額まで使用した後は、玉貸ボタン15を無効とする。これによれば、入金時に使用希望額を遊技者自身に決めてもらうことで、使い過ぎを防止できる。
遊技者毎に、金種別の入金回数を管理し、一の金種について設定枚数まで入金済みの遊技者が当該金種の紙幣2を挿入すると、該紙幣2を返却する。これによれば、入金回数を制限することで、使い過ぎを防止できる。
紙幣2を挿入する毎に、確認操作(例えばディスプレイ26に表示される入金ボタンの操作)を受け付ける。これによれば、入金にひと手間加えることで、使い過ぎを防止できる。その際に累計額をディスプレイ26に表示することで、使い過ぎを意識させるようにするのも効果的である。
プリペイドカード3の挿入から返却までの遊技時間をディスプレイ26に表示する。これによれば、遊技時間を表示して遊技者に意識させることで、のめり込みを抑止できる。
遊技者毎に、遊技時間を管理して、該遊技時間をディスプレイ26に表示し、該遊技時間が一定時間に達したら、玉貸ボタン15の操作受付を無効にして、ディスプレイ26に継続利用確認ボタンを表示し、該継続利用確認ボタンの操作を受け付けると、玉貸ボタン15の操作受付を有効にする。これによれば、一定時間毎に遊技の継続確認を行うことにより、遊技者に遊技時間を意識させることができるので、のめり込みを防止できる。
1…遊技用システム
2…紙幣
3…プリペイドカード
10…パチンコ機
15…玉貸ボタン
16…カード返却ボタン
20…カードユニット
21…ユニット制御部
22…玉貸通信部
23…通信部
24…紙幣識別機
25…カードR/W
26…(タッチパネル式の)ディスプレイ
27…カメラ
30…システムコントローラ
40…ホールコンピュータ
50…精算装置

Claims (1)

  1. 遊技機に対応して設けられ、
    遊技者が所有する所有価値を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段が受け付けた所有価値を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶される所有価値を用いて、遊技価値を付与するための付与処理を行う付与処理手段と、
    返却操作を受け付けた場合に、前記記憶手段に記憶される所有価値から該付与処理に供された付与価値を減じた付与後残価値を特定可能な遊技用媒体を返却するための返却処理を行う返却処理手段と、
    を有する遊技用装置であって、
    遊技用装置と通信可能な管理装置から送信される情報に基づいて設定価値を記憶する設定価値記憶手段をさらに有し、
    前記受付手段が受け付けた所有価値の大きさが設定価値より小さい場合は、受け付けた所有価値の全部を前記記憶手段に記憶し、
    前記受付手段が受け付けた所有価値の大きさが設定価値である場合は、受け付けた所有価値の一部を前記記憶手段に記憶し、前記返却操作の有無に関わらず、前記受付手段が受け付けた所有価値のうち前記記憶手段に記憶される一部以外の記憶残価値を特定可能な遊技用媒体を返却するための処理を行い、
    前記記憶残価値を特定可能な遊技用媒体を受け付けたことに基づいて、所定の注意喚起報知を行う報知手段をさらに有することを特徴とする遊技用装置。
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