JP6362412B2 - 入出力装置 - Google Patents

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Description

本発明の一態様は、検知装置、入力装置、半導体装置、入出力装置または検知装置の駆動方法に関する。
なお、本発明の一態様は、上記の技術分野に限定されない。本明細書等で開示する発明の一態様の技術分野は、物、方法、または、製造方法に関するものである。または、本発明の一態様は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関するものである。そのため、より具体的に本明細書で開示する本発明の一態様の技術分野としては、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、記憶装置、それらの駆動方法、または、それらの製造方法、を一例として挙げることができる。
情報伝達手段に係る社会基盤が充実されている。これにより、多様で潤沢な情報を職場や自宅だけでなく外出先でも情報処理装置を用いて取得、加工または発信できるようになっている。
このような背景において、携帯可能な情報処理装置が盛んに開発されている。
例えば、携帯可能な情報処理装置は持ち歩いて使用されることが多く、落下により思わぬ力が情報処理装置およびそれに用いられる表示装置に加わることがある。破壊されにくい表示装置の一例として、発光層を分離する構造体と第2の電極層との密着性が高められた構成が知られている(特許文献1)。
特開2012−190794号公報
本発明の一態様は、利便性または信頼性に優れた新規な検知装置を提供することを課題の一とする。または、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することを課題の一とする。または、新規な検知装置、新規な入力装置または、新規な半導体装置を提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、出力ユニットと検知ユニットと配線と基材と、を有する検知装置である。
出力ユニットは、検知信号を供給され検知情報を供給することができる。
検知ユニットは、検知信号を供給することができる。
配線は、検知ユニットと電気的に接続される。
基材は、検知ユニットおよび配線を支持する。
配線は、第1の制御信号を供給することができる第1の制御線、第2の制御信号を供給することができる第2の制御線、第1の電源電位を供給することができる第1の電源線、第2の電源電位を供給することができる第2の電源線および検知信号を供給することができる信号線を含む。
検知ユニットは、スイッチと第1のトランジスタと容量素子とを備える。
スイッチは、制御端子が第1の制御線と電気的に接続され、第1の端子が第1の電源線と電気的に接続される。
第1のトランジスタは、ゲートがスイッチの第2の端子と電気的に接続され、第1の電極が信号線と電気的に接続され、第2の電極が第2の電源線と電気的に接続される。
容量素子は、第1の電極が第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の電極が第2の制御線と電気的に接続される。
出力ユニットは、2のトランジスタを備える。
第2のトランジスタは、ゲートが第3の電源電位を供給することができる第3の電源線と電気的に接続され、第1の電極が第4の電源電位を供給することができる第4の電源線と電気的に接続され、第2の電極が信号線および検知情報を供給することができる端子と電気的に接続される。
第1の制御線は透光性を備える第1の導電膜を含み、第2の制御線は透光性を備える第2の導電膜を含む。
上記本発明の一態様の検知装置は、第1の制御信号および第2の制御信号を供給され、検知信号を供給する検知ユニットと、第1の制御信号を供給する第1の制御線と、第2の制御信号を供給する第2の制御線と、検知信号を供給される信号線と、を有する。そして、検知ユニットは、第1の電極が信号線に電気的に接続され、第2の電極が第2の電源線と電気的に接続されるトランジスタと、第1の電極がトランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の電極が第2の制御線と電気的に接続される容量素子を含んで構成される。なお、トランジスタのゲートは、第1の電源電位に基づく電位を第1の制御信号に基づいて供給され、次いで容量素子の容量および静電容量ならびに第2の制御信号に基づいて変化する電位を供給される。また、第1の制御線および第2の制御線は透光性を備える導電膜を含む。
これにより、検知ユニットに近接するものがもたらす静電容量の変化に基づいて、検知情報を供給することができる。また、第1の制御線および第2制御線が反射する光の強度を低減することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な検知装置を提供することができる。または、新規な検知装置を提供することができる。
また、本発明の一態様は、第1の制御線または第2の制御線が透光性を備える領域を具備し、第1の制御線の透光性を備える領域または第2の制御線の透光性を備える領域と重なる位置に、基材が透光性を備える領域を具備する上記の検知装置である。
また、本発明の一態様は、第1の制御線が透光性を備える領域を具備し、第1の制御線の透光性を備える領域と重なる位置に、基材が透光性を備える領域を具備し、第1の制御線および基材が透光性を備える領域と重なる領域に、容量素子が透光性を備える第1の電極を具備する上記の検知装置である。
上記本発明の一態様の検知装置は、透光性を備える領域を含んで構成される。これにより、一方の側から他方の側に光を透過することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な検知装置を提供することができる。または、新規な検知装置を提供することができる。
また、本発明の一態様は、検知パネルと出力部を有する入力装置である。
検知パネルは、検知信号を供給することができる。
出力部は、検知信号を供給され検知情報を供給することができる。
検知パネルは、複数の検知ユニットと配線と基材と、を備える。
複数の検知ユニットは、2行1列以上のマトリクス状に配設される。
配線は、検知ユニットと電気的に接続される。
基材は、検知ユニットおよび配線を支持する。
配線は、いずれも行方向に延在する第1の制御線乃至第3の制御線と、列方向に延在し且つ検知信号を供給されることができる信号線と、第1の電源電位を供給することができる第1の電源線と、第2の電源電位を供給することができる第2の電源線と、を含む。
第1の行に配設される検知ユニットは、第1の制御線および第2の制御線と電気的に接続される。
第2の行に配設される検知ユニットは、第2の制御線および第3の制御線と電気的に接続される。
一の列に配設される検知ユニットは、一の信号線と電気的に接続される。
検知ユニットは、第1の電源線および第2の電源線と電気的に接続される。
出力部は、信号線と電気的に接続される出力ユニットを備える。
上記本発明の一態様の入力装置は、検知パネルと出力部を含んで構成される。検知パネルは、第1の制御線、第2の制御線および第3の制御線ならびに第1の行に配設され第1の制御線および第2の制御線と電気的に接続される検知ユニットと、第2の行に配設され第2の制御線および第3の制御線と電気的に接続される検知ユニットと、一の列に配設される検知ユニットと電気的に接続される信号線と、を備える。また、検知パネルは検知信号を供給し、出力部は検知信号を供給され検知情報を供給する。
これにより、第2の制御線は制御信号を第1の行に配設される検知ユニットおよび第2の行に配設される検知ユニットに供給することができ、配線の数を削減できる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
また、本発明の一態様は、第1の制御線乃至第3の制御線が透光性を備える領域を具備し、基材が制御線の透光性を備える領域と重なる位置に透光性を備える領域を具備する上記の入力装置である。
また、本発明の一態様は、容量素子が制御線および基材が透光性を備える領域と重なる位置に透光性を備える第1の電極を具備する上記の入力装置である。
上記本発明の一態様の入力装置は、透光性を備える領域を含んで構成される。これにより、一方の側から他方の側に光を透過することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
また、本発明の一態様は、第1の電源線が第2の制御線と第3の制御線の間に配設され且つ第1の行に配設される検知ユニットおよび第2の行に配設される検知ユニットと電気的に接続される上記の入力装置である。
また、本発明の一態様は、第2の電源線が第2の制御線と第3の制御線の間に配設され且つ第1の行に配設される検知ユニットおよび第2の行に配設される検知ユニットと電気的に接続される上記の入力装置である。
上記本発明の一態様の入力装置は、電源電位を供給する配線を共有する、第1の検知ユニットおよび第2の検知ユニットを含んで構成される。これにより、配線の数を削減できる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
また、本発明の一態様は、第1の電源線または/および第2の電源線が、透明導電膜を含む上記の入力装置である。
上記本発明の一態様の入力装置は、第1の電源線または/および第2の電源線が透光性を備える領域を含んで構成される。これにより、第1の電源線および第2の電源線が反射する光の強度を低減することができる。一方の側から他方の側に光を透過することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
なお、本明細書において、出力ユニットを第1のユニット、検知ユニットを第2のユニット、第1の制御線を第1の配線、第2の制御線を第2の配線、第1の電源線を第3の配線、第2の電源線を第4の配線、信号線を第5の配線、第3の電源線を第6の配線、第4の電源線を第7の配線、第3の制御線を第8の配線、検知パネルをパネルと読み替えることができる。
なお、本明細書において、エレクトロルミネッセンス素子の一対の電極間に設けられた層をEL層という。また、有機エレクトロルミネッセンス素子は、発光性の有機化合物を含む発光層を備える。従って、一対の電極間に設けられた発光層はEL層の一態様である。
また、本明細書において、物質Aを他の物質Bからなるマトリクス中に分散する場合、マトリクスを構成する物質Bをホスト材料と呼び、マトリクス中に分散される物質Aをゲスト材料と呼ぶものとする。なお、物質A並びに物質Bは、それぞれ単一の物質であっても良いし、2種類以上の物質の混合物であっても良いものとする。
なお、本明細書中において、画像表示装置または光源(照明装置含む)は、発光装置に含まれる。
また、FPC(Flexible printed circuit)またはTCP(Tape Carrier Package)等のコネクターが取り付けられたモジュール、当該モジュールのTCPの先にプリント配線板が取り付けられたものもしくはCOG(Chip On Glass)方式によりIC(集積回路)が実装され且つ発光素子が形成された基板も、発光装置に含まれる。
本明細書に添付した図面では、構成要素を機能ごとに分類し、互いに独立したブロックとしてブロック図を示しているが、実際の構成要素は機能ごとに完全に切り分けることが難しく、一つの構成要素が複数の機能に係わることもあり得る。
本明細書においてトランジスタが有するソースとドレインは、トランジスタの極性及び各端子に与えられる電位の高低によって、その呼び方が入れ替わる。一般的に、nチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がソースと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がドレインと呼ばれる。また、pチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がドレインと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がソースと呼ばれる。本明細書では、便宜上、ソースとドレインとが固定されているものと仮定して、トランジスタの接続関係を説明する場合があるが、実際には上記電位の関係に従ってソースとドレインの呼び方が入れ替わる。
本明細書においてトランジスタのソースとは、活性層として機能する半導体膜の一部であるソース領域、或いは上記半導体膜に接続されたソース電極を意味する。同様に、トランジスタのドレインとは、上記半導体膜の一部であるドレイン領域、或いは上記半導体膜に接続されたドレイン電極を意味する。また、ゲートはゲート電極を意味する。
本明細書においてトランジスタが直列に接続されている状態とは、例えば、第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方のみが、第2のトランジスタのソースまたはドレインの一方のみに接続されている状態を意味する。また、トランジスタが並列に接続されている状態とは、第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方が第2のトランジスタのソースまたはドレインの一方に接続され、第1のトランジスタのソースまたはドレインの他方が第2のトランジスタのソースまたはドレインの他方に接続されている状態を意味する。
例えば、本明細書等において、XとYとが接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合と、XとYとが機能的に接続されている場合と、XとYとが直接接続されている場合とを含むものとする。したがって、所定の接続関係、例えば、図または文章に示された接続関係に限定されず、図または文章に示された接続関係以外のものも含むものとする。
ここで、X、Yは、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
XとYとが電気的に接続されている場合の一例としては、XとYとの電気的な接続を可能とする素子(例えば、スイッチ、トランジスタ、容量素子、インダクタ、抵抗素子、ダイオード、表示素子、発光素子、負荷など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、スイッチは、オンオフが制御される機能を有している。つまり、スイッチは、導通状態(オン状態)、または、非導通状態(オフ状態)になり、電流を流すか流さないかを制御する機能を有している。または、スイッチは、電流を流す経路を選択して切り替える機能を有している。
XとYとが機能的に接続されている場合の一例としては、XとYとの機能的な接続を可能とする回路(例えば、論理回路(インバータ、NAND回路、NOR回路など)、信号変換回路(DA変換回路、AD変換回路、ガンマ補正回路など)、電位レベル変換回路(電源回路(昇圧回路、降圧回路など)、信号の電位レベルを変えるレベルシフタ回路など)、電圧源、電流源、切り替え回路、増幅回路(信号振幅または電流量などを大きく出来る回路、オペアンプ、差動増幅回路、ソースフォロワ回路、バッファ回路など)、信号生成回路、記憶回路、制御回路など)が、XとYとの間に1個以上接続されることが可能である。なお、一例として、XとYとの間に別の回路を挟んでいても、Aから出力された信号がBへ伝達される場合は、XとYとは機能的に接続されているものとする。
なお、XとYとが電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、XとYとが電気的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟んで接続されている場合)と、XとYとが機能的に接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の回路を挟んで機能的に接続されている場合)と、XとYとが直接接続されている場合(つまり、XとYとの間に別の素子又は別の回路を挟まずに接続されている場合)とを含むものとする。つまり、電気的に接続されている、と明示的に記載する場合は、単に、接続されている、とのみ明示的に記載されている場合と同じであるとする。
なお、例えば、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1を介して(又は介さず)、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2を介して(又は介さず)、Yと電気的に接続されている場合や、トランジスタのソース(又は第1の端子など)が、Z1の一部と直接的に接続され、Z1の別の一部がXと直接的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)が、Z2の一部と直接的に接続され、Z2の別の一部がYと直接的に接続されている場合では、以下のように表現することが出来る。
例えば、「XとYとトランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とは、互いに電気的に接続されており、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yの順序で電気的に接続されている。」と表現することができる。または、「トランジスタのソース(又は第1の端子など)は、Xと電気的に接続され、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)はYと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この順序で電気的に接続されている」と表現することができる。または、「Xは、トランジスタのソース(又は第1の端子など)とドレイン(又は第2の端子など)とを介して、Yと電気的に接続され、X、トランジスタのソース(又は第1の端子など)、トランジスタのドレイン(又は第2の端子など)、Yは、この接続順序で設けられている」と表現することができる。これらの例と同様な表現方法を用いて、回路構成における接続の順序について規定することにより、トランジスタのソース(又は第1の端子など)と、ドレイン(又は第2の端子など)とを、区別して、技術的範囲を決定することができる。なお、これらの表現方法は、一例であり、これらの表現方法に限定されない。ここで、X、Y、Z1、Z2は、対象物(例えば、装置、素子、回路、配線、電極、端子、導電膜、層、など)であるとする。
本明細書において回路図上は独立している構成要素どうしが接続されている場合であっても、実際には、例えば配線の一部が電極として機能する場合など、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合もある。本明細書において接続とは、このような、一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
また、本明細書中において、トランジスタの第1の電極または第2の電極の一方がソース電極を、他方がドレイン電極を指す。
本発明の一態様によれば、利便性または信頼性に優れた新規な検知装置を提供できる。または、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供できる。または、新規な検知装置、新規な入力装置または、新規な半導体装置を提供できる。
なお、これらの効果の記載は、他の効果の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一態様は、必ずしも、これらの効果の全てを有する必要はない。なお、これら以外の効果は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図面、請求項などの記載から、これら以外の効果を抽出することが可能である。
実施の形態に係る検知装置の構成を説明するブロック図および回路図ならびに動作を説明するタイミングチャート。 実施の形態に係る検知ユニットの構成を説明する底面図および断面図。 実施の形態に係る検知ユニットの構成を説明する底面図。 実施の形態に係る検知ユニットの構成を説明する底面図および断面図。 実施の形態に係る入力装置の構成を説明するブロック図および回路図ならびに動作を説明するタイミングチャート。 実施の形態に係る入力装置の構成を説明するブロック図。 実施の形態に係る検知パネルの構成を説明する底面図および断面図。 実施の形態に係る検知パネルの構成を説明する底面図および断面図。 実施の形態に係る検知パネルの構成を説明する底面図および断面図。 実施の形態に係る入出力装置の構成を説明する投影図。 実施の形態に係る入出力装置の構成を説明する断面図。 実施の形態に係る検知回路に用いることができるトランジスタの構成を説明する図。 実施の形態に係る積層体の作製工程を説明する模式図。 実施の形態に係る積層体の作製工程を説明する模式図。 実施の形態に係る積層体の作製工程を説明する模式図。 実施の形態に係る支持体に開口部を有する積層体の作製工程を説明する模式図。 実施の形態に係る加工部材の構成を説明する模式図。 実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明する投影図。 実施の形態に係る情報処理装置の構成を説明する投影図。
本発明の一態様の検知装置は、第1の制御信号および第2の制御信号を供給され、検知信号を供給する検知ユニットと、第1の制御信号を供給する第1の制御線と、第2の制御信号を供給する第2の制御線と、検知信号を供給される信号線と、を有する。そして、検知ユニットは、第1の電極が信号線に電気的に接続され、第2の電極が第2の電源線と電気的に接続されるトランジスタと、第1の電極がトランジスタのゲートと電気的に接続され、第2の電極が第2の制御線と電気的に接続される容量素子を含んで構成される。なお、トランジスタのゲートは、第1の電源電位に基づく電位を第1の制御信号に基づいて供給され、次いで容量素子の容量および静電容量ならびに第2の制御信号に基づいて変化する電位を供給される。また、第1の制御線および第2の制御線は透光性を備える導電膜を含む。
これにより、検知ユニットに近接するものがもたらす静電容量の変化に基づいて、検知情報を供給することができる。また、第1の制御線および第2制御線が反射する光の強度を低減することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な検知装置を提供することができる。または、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な検知装置、新規な入力装置または、新規な半導体装置を提供できる。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の検知装置の構成について、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は本発明の一態様の検知装置の構成を説明する図である。図1(A)は本発明の一態様の検知装置10のブロック図であり、図1(B)は図1(A)に示す検知ユニット10Uに用いることができる回路の一例を説明する回路図であり、図1(C)は図1(A)に示す出力ユニット15に用いることができる回路の一例を説明する回路図である。また、図1(D)は検知装置10の駆動方法を説明するタイミングチャートである。
図2は本発明の一態様の検知ユニット10UAの構成を説明する図である。図2(A)は本発明の一態様の検知ユニット10UAの上面図であり、図2(B)は図2(A)に示す検知ユニット10UAの切断線X1−X2および切断線X3−X4における断面を説明する図である。
<検知装置の構成例1.>
本実施の形態で説明する検知装置10は、検知信号を供給され且つ検知情報を供給することができる出力ユニット15と、検知信号を供給することができる検知ユニット10Uと、検知ユニット10Uと電気的に接続される配線と、検知ユニット10Uおよび配線を支持する基材16と、を有する(図1(A)および図1(B)参照)。
配線は、第1の制御信号を供給することができる第1の制御線G(1)、第2の制御信号を供給することができる第2の制御線G(2)、第1の電源電位を供給することができる第1の電源線VRES、第2の電源電位を供給することができる第2の電源線VPおよび検知信号を供給することができる信号線DLを含む(図1(B)参照)。
検知ユニット10Uは、制御端子が第1の制御線G(1)と電気的に接続され、第1の端子が第1の電源線VRESと電気的に接続される、スイッチSWを備える(図1(B)参照)。例えば、トランジスタをスイッチSWに用いることができる。
また、ゲートがスイッチSWの第2の端子と電気的に接続され、第1の電極が信号線DLと電気的に接続され、第2の電極が第2の電源線VPと電気的に接続される第1のトランジスタM1を備える。
また、第1の電極が第1のトランジスタM1のゲートと電気的に接続され、第2の電極が第2の制御線G(2)と電気的に接続される容量素子Cを備える。
なお、スイッチSWの第2の端子、トランジスタM1のゲートおよび容量素子Cの第1の電極が電気的に接続される結節部を、ノードAという。
出力ユニット15は、ゲートが第3の電源電位を供給することができる第3の電源線BRと電気的に接続され、第1の電極が第4の電源電位を供給することができる第4の電源線VPOと電気的に接続され、第2の電極が信号線DLおよび検知情報を供給することができる端子OUTと電気的に接続される第2のトランジスタを備える(図1(C)参照)。例えば、接地電位を第1の電源電位および第2の電源電位に用いることができる。また、スイッチSW、トランジスタM1およびトランジスタM2等が適切に動作する程度に高い電位を第3の電源電位および第4の電源電位に用いることができる。具体的には、およそ5Vを用いることができる。
また、第1の制御線G(1)は透光性を備える第1の導電膜を含み、第2の制御線G(2)は透光性を備える第2の導電膜を含む。
上記本発明の一態様の検知装置10は、第1の制御信号および第2の制御信号を供給され、検知信号を供給する検知ユニット10Uと、第1の制御信号を供給する第1の制御線G(1)と、第2の制御信号を供給する第2の制御線G(2)と、検知信号を供給される信号線DLと、を有する。そして、検知ユニット10Uは、第1の電極が信号線DLに電気的に接続され、第2の電極が第2の電源線VPと電気的に接続されるトランジスタM1と、第1の電極がトランジスタM1のゲートと電気的に接続され、第2の電極が第2の制御線G(2)と電気的に接続される容量素子Cを含んで構成される。なお、トランジスタM1のゲートは、第1の電源電位に基づく電位を第1の制御信号に基づいて供給され、次いで容量素子Cの容量および静電容量ならびに第2の制御信号に基づいて変化する電位を供給される。また、第1の制御線G(1)および第2の制御線G(2)は透光性を備える導電膜を含む。
これにより、検知ユニットに近接するものがもたらす静電容量の変化に基づいて、検知情報を供給することができる。また、第1の制御線および第2制御線が反射する光の強度を低減することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な検知装置を提供することができる。または、新規な検知装置を提供することができる。
以下に、検知装置を構成する個々の要素について説明する。なお、これらの構成は明確に分離できず、一つの構成が他の構成を兼ねる場合や他の構成の一部を含む場合がある。
《全体の構成》
本実施の形態の検知装置10は、出力ユニット15、検知ユニット10U、配線または基材16を有する。
なお、検知装置10の作製に適用することができる積層体の作製方法の一例を実施の形態5乃至実施の形態7において詳細に説明する。
《検知ユニット》
検知ユニット10Uは、検知信号を供給することができる。例えば、近接するものを検知して検知信号を供給することができる。例えば静電容量、照度、磁力、電波または圧力等を検知して、検知した物理量に基づく情報を供給する。具体的には、容量素子、光電変換素子、磁気検知素子、圧電素子または共振器等を検知素子に用いることができる。
例えば、検知ユニット10Uは、スイッチSW、第1のトランジスタM1または容量素子Cを備える(図1(B)参照)。
大気中において、指などの大気より大きな誘電率を備えるものが導電膜に近接すると、指と導電膜の間の静電容量が変化する。検知ユニット10Uは、例えばこの静電容量の変化を検知して検知信号を供給することができる。
具体的には、容量素子Cの第1の電極または第2の電極もしくは第2の電極と電気的に接続する第2の制御線G(2)などを検知ユニット10Uに用いることができる。
第1の制御信号が制御端子に供給されるスイッチSWが、ノードAの電位を第1の電源電位に基づく電位に制御する。次いで、容量素子Cの第2の電極に供給される第2の制御信号が、ノードAの電位を容量素子Cの容量および静電容量に基づいて変化する。
具体的には、指などがノードAと電気的に接続する導電膜に近接し、指などとノードAの間に大きな静電容量が生じている状態においては、ノードAの電位の変化(振幅ともいう)が小さくなる。この電位の変化を検知信号に用いることができる。または、この電圧の変化を増幅して、検知信号に用いることができる。
《スイッチ、トランジスタ》
検知ユニット10Uは、第1の制御信号に基づいて導通状態または非導通状態にすることができるスイッチSWを備える。例えば、トランジスタをスイッチSWに用いることができる。
また、検知信号を増幅して供給することができるトランジスタM1を備える。
同一の工程で作製することができるトランジスタを、スイッチSWおよびトランジスタM1に用いることができる。これにより、作製工程を簡略化することができる。
トランジスタは半導体層を備える。例えば、4族の元素、化合物半導体、酸化物半導体または有機半導体を半導体層に用いることができる。具体的には、シリコンを含む半導体、ガリウムヒ素を含む半導体またはインジウムを含む酸化物半導体などを半導体層に適用できる。また、有機半導体などを半導体層に用いることができる。
様々な結晶性を備える半導体層をトランジスタに用いることができる。例えば、非結晶を含む半導体層、微結晶を含む半導体層、多結晶を含む半導体層または単結晶を含む半導体層等を用いることができる。具体的には、アモルファスシリコン、レーザーアニールなどの処理により結晶化したポリシリコンまたはSOI(Silicon On Insulator)技術を用いて形成された半導体層等を用いることができる。
半導体層に用いる酸化物半導体は、例えば、少なくともインジウム(In)、亜鉛(Zn)及びM(Al、Ga、Ge、Y、Zr、Sn、La、CeまたはHf等の金属)を含むIn−M−Zn酸化物で表記される材料を含むことが好ましい。または、InとZnの双方を含むことが好ましい。
酸化物半導体膜を構成する酸化物半導体として、例えば、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物、In−Ga系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
なお、酸化物半導体を半導体層に適用したトランジスタの構成を、実施の形態4において詳細に説明する。
《配線》
配線は、第1の制御線G(1)、第2の制御線G(2)、第1の電源線VRES、第2の電源線VPおよび信号線DLを含む。
第1の制御線G(1)は、第1の制御信号を供給することができる。第2の制御線G(2)は、第2の制御信号を供給することができる。
第1の電源線VRESは、第1の電源電位を供給することができる。
第2の電源線VPは、第2の電源電位を供給することができる。
信号線DLは、信号線を供給することができる。
第1の制御線G(1)は透光性を備える第1の導電膜を含む。第2の制御線G(2)は透光性を備える第2の導電膜を含む。
例えば、透光性を備える導電膜に金属酸化物等の導電性材料を用いることができる。または、光が透過できる程度の厚さの金属薄膜を用いることができる。
さまざまな導電性を有する材料を配線に用いることができる。
例えば、無機導電性材料、有機導電性材料、金属または導電性セラミックスなどを、導電膜に用いることができる。
具体的には、アルミニウム、金、白金、銀、クロム、タンタル、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケル、鉄、コバルト、イットリウム、ジルコニウム、パラジウムまたはマンガンから選ばれた金属元素、上述した金属元素を含む合金または上述した金属元素を組み合わせた合金などを配線等に用いることができる。特に、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タングステンの中から選択される一以上の元素を含むと好ましい。特に、銅とマンガンの合金がウエットエッチング法を用いた微細加工に好適である。
具体的には、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、窒化タンタル膜または窒化タングステン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、チタン膜と、そのチタン膜上にアルミニウム膜を積層し、さらにその上にチタン膜を形成する三層構造等を用いることができる。
具体的には、アルミニウム膜上にチタン、タンタル、タングステン、モリブデン、クロム、ネオジム、スカンジウムから選ばれた元素の膜、または複数組み合わせた合金膜、もしくは窒化膜を積層する積層構造を用いることができる。
または、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物を導電膜に用いることができる。
または、グラフェンまたはグラファイトを導電膜に用いることができる。グラフェンを含む膜は、例えば膜状に形成された酸化グラフェンを含む膜を還元して形成することができる。還元する方法としては、熱を加える方法や還元剤を用いる方法等を挙げることができる。
または、導電性高分子を導電膜に用いることができる。
また、導電性が付与された半導体膜を、導電性の膜に用いることができる。例えば、半導体膜に不純物を添加して導電性を付与することができる。例えば、トランジスタの半導体層に用いるために形成される半導体膜のトランジスタに用いない部分に導電性を付与して、配線に用いることができる。
例えば、不純物を添加された4族の元素、化合物半導体、酸化物半導体または有機半導体を用いることができる。具体的には、n型またはp型にする不純物を添加されたシリコンを含む半導体を導電性の膜に用いることができる。または、水素等が添加された酸化物半導体を導電性の膜に用いることができる。不純物として水素等が添加された酸化物半導体は透光性を備え、透光性を備える導電性の膜に用いることができる。
《容量素子》
容量素子Cは、絶縁性の膜と、絶縁性の膜を挟持する2つの導電性の膜を備える。例えば、絶縁層C2、第1の電極C1および第2の制御線G(2)を容量素子Cに用いることができる(図2(B)参照)。
なお、絶縁性の膜および導電性の膜に透光性を備える材料を選択して用いることにより、容量素子Cに透光性を付与することができる。
有機材料、無機材料または有機材料と無機材料の複合材料等を絶縁性の膜に用いることができる。
例えば、ガラス、セラミックス、金属等の無機材料を絶縁性の材料に用いることができる。
具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラスまたはクリスタルガラス等を、絶縁膜に用いることができる。
具体的には、金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等を、絶縁膜に用いることができる。例えば、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を、絶縁膜に用いることができる。
例えば、樹脂、樹脂フィルムまたはプラスチック等の有機材料を絶縁膜に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等の樹脂フィルムまたは樹脂板を、絶縁膜に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の金属、ガラスもしくは無機材料等を樹脂フィルムに分散した複合材料を、絶縁膜に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の樹脂もしくは有機材料等を無機材料に分散した複合材料を、絶縁膜に用いることができる。
配線に用いることができる材料と同様の材料を、導電性の膜に用いることができる。
例えば、トランジスタに用いるために形成された半導体層のトランジスタに用いない部分に導電性を付与して、容量素子Cの電極に用いることができる。
《基材》
基材16は、製造工程に耐えられる程度の耐熱性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備えるものであれば、特に限定されない。特に、可撓性を有する材料を基材16に用いると、検知装置10を折り畳んだ状態または展開された状態にすることができる。
有機材料、無機材料または有機材料と無機材料等の複合材料等を基材16に用いることができる。
例えば、ガラス、セラミックスまたは金属等の無機材料を基材16に用いることができる。
具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラスまたはクリスタルガラス等を、基材16に用いることができる。
具体的には、金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等を、基材16に用いることができる。例えば、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を、基材16に用いることができる。
例えば、樹脂、樹脂フィルムまたはプラスチック等の有機材料を基材16に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等の樹脂フィルムまたは樹脂板を、基材16に用いることができる。
例えば、薄板状のガラス板または無機材料等の膜を樹脂フィルム等に貼り合わせた複合材料を基材16に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の金属、ガラスもしくは無機材料等を樹脂フィルムに分散した複合材料を、基材16に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の樹脂もしくは有機材料等を無機材料に分散した複合材料を基材16に用いることができる。
また、単層の材料または複数の層が積層された積層材料を、基材16に用いることができる。例えば、基材と基材に含まれる不純物の拡散を防ぐ絶縁層等が積層された積層材料を、基材16に用いることができる。
具体的には、ガラスとガラスに含まれる不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等から選ばれた一または複数の膜が積層された積層材料を、基材16に適用できる。
または、樹脂と樹脂を透過する不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等が積層された積層材料を、基材16に適用できる。
具体的には、可撓性を有する基材16b、意図しない不純物の拡散を防ぐバリア膜16aおよび基材16bとバリア膜16aを貼り合わせる樹脂層16cの積層体を用いることができる(図2(B)参照)。
《出力ユニット》
出力ユニット15は、検知信号に基づく検知情報を端子OUTに供給することができる。
さまざまな回路を出力ユニット15に用いることができる。例えば、検知ユニット10Uに配設された回路と電気的に接続することにより、ソースフォロワ回路やカレントミラー回路が構成される回路を出力ユニット15に用いることができる。
例えば、ゲートが第3の電源電位を供給することができる電源線BRと電気的に接続され、第1の電極が第4の電源電位を供給することができる電源線VPOと電気的に接続され、第2の電極が信号線DLと電気的に接続されるトランジスタM2などを出力ユニット15に用いることができる。
また、出力ユニット15を検知ユニット10Uと同一の基材16に配設することができる。なお、検知ユニット10Uが備えるトランジスタM1と同一の工程で形成することができるトランジスタをトランジスタM2に用いることができる。
<検知ユニットの配置例1>
本発明の一態様の検知ユニット10UAについて、図2を用いて説明する。
検知ユニット10UAは、第1の制御線G(1)および第2の制御線G(2)を備え、第1の制御線G(1)および第2の制御線G(2)は透光性を備える導電膜を含む。また、第1の制御線G(1)および第2の制御線G(2)に比べて基材16の側に、第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPを備える。そして、第1の電源線VRESは第1の制御線G(1)および第2の制御線G(2)の間に配設される(図2(A)および図2(B)参照)。
また、第2の制御線G(2)と基材16の間に、トランジスタM1およびスイッチSWを備える。なお、トランジスタM1と同一の工程で形成することができるトランジスタをスイッチSWに用いることができる。
トランジスタM1のゲートは、スイッチの第2の端子と電気的に接続される。例えば、第1の電極C1を用いて接続することができる。
検知ユニット10UAは、第2の制御線G(2)と第1の電極C1の間に絶縁層C2を備える。そして、第2の制御線G(2)、第1の電極C1および絶縁層C2は容量素子Cを構成する。
なお、透光性を備える導電膜を第1の制御線G(1)または第2の制御線G(2)に用いると、第1の制御線G(1)または第2の制御線G(2)に透光性を備える領域を設けることができる。さらに、透光性を備える材料を基材16に用いると、第1の制御線G(1)の透光性を備える領域または第2の制御線G(2)の透光性を備える領域を基材16の透光性を備える領域と重ねることができる。これにより、一方の側から他方の側に光を透過することができる。
また、透光性を備える導電膜を第2の制御線G(2)に用い、透光性を備える材料を基材16に用い、透光性を備える導電膜を容量素子Cの第1の電極C1に用いると、第2の制御線G(2)の透光性を備える領域と、基材16の透光性を備える領域と、容量素子Cの透光性を備える第1の電極C1と、を重ねることができる。これにより、一方の側から他方の側に光を透過することができる。
<検知ユニットの配置例2>
配置が検知ユニット10UAとは異なる本発明の一態様の検知ユニット10UBについて、図3を用いて説明する。図3は本発明の一態様の検知ユニット10UBの上面図である。
検知ユニット10UBは、第2の電源線VPが第1の制御線G(1)および第2の制御線G(2)の間に配設される点が、図2を参照しながら説明する検知ユニット10UAとは異なる。ここでは異なる構成について詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、上記の説明を援用する。
<検知ユニットの配置例3>
配置が検知ユニット10UAおよび検知ユニット10UBとは異なる本発明の一態様の検知ユニット10UCについて、図4を用いて説明する。図4(A)は本発明の一態様の検知ユニット10UCの上面図であり、図4(B)は図4(A)に示す検知ユニット10UCの切断線X1−X2および切断線X3−X4における断面を説明する図である。
検知ユニット10UCは、透光性を備える導電膜を第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPに用いている点が、図4を参照しながら説明する検知ユニット10UBとは異なる。ここでは異なる構成について詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、上記の説明を援用する。
<検知装置の駆動方法>
検知装置10の駆動方法を、図1(D)を参照しながら説明する。
《第1のステップ》
期間T1において、第1の制御信号を第1の制御線G(1)に供給する。第1の制御信号を制御端子に供給されたスイッチSWは、第1の端子と第2の端子を導通状態にする。その結果、ノードAの電位を第1の電源電位に基づく電位にすることができる。
《第2のステップ》
期間T2において、第2の制御信号を第2の制御線G(2)に供給する。第2の制御信号は、ノードAの電位を容量素子Cの容量および静電容量に基づいて変化する。
具体的には、指などがノードAと電気的に接続する導電膜に近接し、指などとノードAの間に大きな静電容量が生じている状態(図1(D)のA’を参照)においては、指などが近接していない状態(図1(D)のAを参照)に比べてノードAの電位の変化(振幅ともいう)が小さくなる。この電位の変化を指などの近接状態を検知する検知信号に用いることができる。または、この電圧の変化を増幅して、検知信号に用いることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の入力装置の構成について、図5乃至図9を参照しながら説明する。
図5は本発明の一態様の入力装置の構成を説明する図である。図5(A)は本発明の一態様の入力装置100のブロック図であり、図5(B)は図5(A)に示す検知ユニット102(i,j)に用いることができる回路の一例を説明する回路図であり、図5(C)は図5(A)に示す出力部103Dに用いることができる回路の一例を説明する回路図である。また、図5(D)は入力装置100の駆動方法を説明するタイミングチャートである。
図6は本発明の一態様の入力装置を説明するブロック図である。図6(A)は本発明の一態様の入力装置100が備える検知ユニットの配置を説明するブロック図であり、図6(B)は図6(A)とは異なる他の配置を説明するブロック図であり、図6(C)は図6(A)および図6(B)とは異なる他の配置を説明するブロック図である。
図7乃至図9は本発明の一態様の入力装置に用いることができる検知パネルの一例を説明する図である。具体的には、検知ユニットおよび配線の配置を説明する図である。
図7(A)は本発明の一態様の入力装置100に用いることができる検知パネルを説明する底面図であり、図7(B)は図7(A)に示す検知パネルの切断線Y1−Y2および切断線Y3−Y4における断面を説明する図である。
図8(A)は本発明の一態様の入力装置100に用いることができる検知パネルを説明する底面図であり、図8(B)は図8(A)に示す検知パネルの切断線Y1−Y2および切断線Y3−Y4における断面を説明する図である。
図9(A)は本発明の一態様の入力装置100に用いることができる検知パネルを説明する底面図であり、図9(B)は図9(A)に示す検知パネルの切断線Y1−Y2および切断線Y3−Y4における断面を説明する図である。
<入力装置の構成例1.>
本実施の形態で説明する入力装置100は、検知信号を供給することができる検知パネルと、検知信号を供給され検知情報を供給することができる出力部103Dと、を有する(図5(A)参照)。
検知パネルは、m行n列のマトリクス状に配設される複数の検知ユニットと、検知ユニットと電気的に接続される配線と、検知ユニットおよび配線を支持する基材と、を備える。なお、mは2以上の自然数、nは1以上の自然数、iはm−1以下の自然数またjはn以下の自然数であるとする。
配線は、行方向に延在し、第1の制御線G(i−1)、第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)を含む。また、列方向に延在し且つ検知信号を供給されることができる信号線DL(j)を含む。また、第1の電源電位を供給することができる第1の電源線VRESと、第2の電源電位を供給することができる第2の電源線VPと、を含む(図6参照)。
第1の行に配設される検知ユニット102(i,1)乃至検知ユニット102(i,n)は、第1の制御線G(i−1)および第2の制御線G(i)と電気的に接続される。例えば、1行目に配設される検知ユニット102(1,1)乃至検知ユニット102(1,n)は、制御線G(0)および制御線G(1)と電気的に接続される(図5(A)および図6参照)。
第2の行に配設される検知ユニット102(i+1,1)乃至検知ユニット102(i+1,n)は、第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)と電気的に接続される。例えば、2行目に配設される検知ユニット102(2,1)乃至検知ユニット102(2,n)は、制御線G(1)および制御線G(2)と電気的に接続される。
一の列に配設される検知ユニット102(1,j)乃至検知ユニット102(m,j)は、一の信号線DL(j)と電気的に接続される。例えば、1列目に配設される検知ユニット102(1,1)乃至検知ユニット102(m,1)は、信号線DL(1)と電気的に接続される。
検知ユニット102(i,j)は、第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPと電気的に接続される。
出力部103Dは、信号線DL(j)と電気的に接続される出力ユニット15(j)を備える。
本実施の形態で説明する入力装置100は、検知パネルと出力部103Dを含んで構成される。検知パネルは、第1の制御線G(i−1)、第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)ならびに第1の行に配設され第1の制御線G(i−1)および第2の制御線G(i)と電気的に接続される検知ユニット102(i,1)乃至検知ユニット102(i,n)と、第2の行に配設され第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)と電気的に接続される検知ユニット102(i+1,1)乃至検知ユニット102(i+1,n)と、一の列に配設される検知ユニット102(1,j)乃至検知ユニット102(m,j)と電気的に接続される信号線DL(j)と、を備える。また、検知パネルは検知信号を供給し、出力部103Dは検知信号を供給され検知情報を供給する。
これにより、第2の制御線G(i)は制御信号を第1の行に配設される検知ユニット102(i,1)乃至検知ユニット102(i,n)および第2の行に配設される検知ユニット102(i+1,1)乃至検知ユニット102(i+1,n)に供給することができ、配線の数を削減できる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
また、各検知ユニットが検知する検知情報を検知ユニットの位置情報と共に供給することができる。また、検知情報を供給させない検知ユニットと信号線を非導通状態にすることで、検知信号を供給させる検知ユニットへの電気的な干渉を低減することができる。
以下に、入力装置100を構成する個々の要素について説明する。なお、これらの構成は明確に分離できず、一つの構成が他の構成を兼ねる場合や他の構成の一部を含む場合がある。
《全体の構成》
本実施の形態で説明する入力装置100は、検知パネルまたは出力部103Dを有する。
また、制御線に制御信号を供給する駆動回路103Gを有していてもよい。
また、可視光を透過する窓部と、窓部を囲む遮光性の層BMを有していてもよい。
なお、入力装置100の作製に適用することができる積層体の作製方法の一例を実施の形態5乃至実施の形態7において詳細に説明する。
《検知パネル》
検知パネルは検知信号を供給する。また、検知ユニット102(i,j)、配線または基材110を備える。
《検知ユニット》
検知ユニット102(i,j)は、検知信号を供給することができる。例えば、近接するものを検知して検知信号を供給することができる。例えば静電容量、照度、磁力、電波または圧力等を検知して、検知した物理量に基づく情報を供給する。具体的には、容量素子、光電変換素子、磁気検知素子、圧電素子または共振器等を検知素子に用いることができる。
例えば、検知ユニット102(i,j)は、スイッチSW(i,j)、第1のトランジスタM1(i,j)または容量素子150(i,j)を備える(図5(B)参照)。
大気中において、指などの大気より大きな誘電率を備えるものが導電膜に近接すると、指と導電膜の間の静電容量が変化する。例えば、検知ユニット102(i,j)は、この静電容量の変化を検知して検知信号を供給することができる。
具体的には、容量素子150(i,j)の第1の電極または第2の電極もしくは第2の電極と電気的に接続する第2の制御線G(i)などを検知ユニット102(i,j)に用いることができる。
制御端子に第1の制御信号を供給されるスイッチSW(i,j)が、ノードAの電位を第1の電源電位に基づく電位に制御する。次いで、容量素子150(i,j)の第2の電極に供給される第2の制御信号が、ノードAの電位を容量素子150(i,j)の容量および静電容量に基づいて変化する。
具体的には、指などがノードAと電気的に接続する導電膜に近接し、指などとノードAの間に大きな静電容量が生じている状態においては、ノードAの電位の変化(振幅ともいう)が小さくなる。この電位の変化を検知信号に用いることができる。または、この電圧の変化を増幅して、検知信号に用いることができる。
なお、実施の形態1と同様の構成を備える検知ユニットを用いることができる。同様の構成を用いることができる構成は、上記の説明を援用する。
《スイッチ、トランジスタ》
検知ユニット102(i,j)は、第1の制御信号に基づいて導通状態または非導通状態にすることができるスイッチSWを備える。例えば、トランジスタをスイッチSWに用いることができる。
また、検知信号を増幅して供給することができるトランジスタM1を備える。
同一の工程で作製することができるトランジスタを、スイッチSWおよびトランジスタM1に用いることができる。これにより、作製工程を簡略化することができる。
トランジスタは半導体層を備える。例えば、4族の元素、化合物半導体、酸化物半導体または有機半導体を半導体層に用いることができる。具体的には、シリコンを含む半導体、ガリウムヒ素を含む半導体またはインジウムを含む酸化物半導体などを半導体層に適用できる。また、有機半導体などを半導体層に用いることができる。
様々な結晶性を備える半導体層をトランジスタに用いることができる。例えば、非結晶を含む半導体層、微結晶を含む半導体層、多結晶を含む半導体層または単結晶を含む半導体層等を用いることができる。具体的には、アモルファスシリコン、レーザーアニールなどの処理により結晶化したポリシリコンまたはSOI(Silicon On Insulator)技術を用いて形成された半導体層等を用いることができる。
なお、酸化物半導体を半導体層に適用したトランジスタの構成を、実施の形態4において詳細に説明する。
なお、実施の形態1と同様の構成を備えるスイッチまたはトランジスタを用いることができる。同様の構成を用いることができる構成は、上記の説明を援用する。
《配線》
配線は、第1の制御線G(i−1)、第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)を含む。また、配線は信号線DL(j)を含む。また、配線は第1の電源線VRESまたは第2の電源線VPを含む(図6参照)。
第1の制御線G(i−1)、第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)は制御信号を供給することができる。
第1の電源線VRESは、第1の電源電位を供給することができる。
第2の電源線VPは、第2の電源電位を供給することができる。
信号線DLは、検知信号を供給され供給することができる。
第1の制御線G(i−1)は透光性を備える第1の導電膜を含む。または、第2の制御線G(i)は透光性を備える第2の導電膜を含む(図7(A)参照)。
さまざまな導電性を有する材料を配線に用いることができる。
《基材》
基材110は、製造工程に耐えられる程度の耐熱性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備えるものであれば、特に限定されない。特に、可撓性を有する材料を基材110に用いると、検知パネルを折り畳んだ状態または展開された状態にすることができる。
なお、実施の形態1で説明する基材16と同様の基材を基材110に用いることができる。同様の構成を用いることができる構成は、上記の説明を援用する。
また、第1の制御線G(i−1)が透光性を備える領域を具備し且つ第1の制御線G(i−1)が透光性を備える領域と重なる位置に、透光性を備える領域を具備する基材110を用いることができる。
また、第2の制御線G(i)が透光性を備える領域を具備し且つ第2の制御線G(i)が透光性を備える領域と重なる位置に、透光性を備える領域を具備する基材110を用いることができる。
これにより、入力装置100は、一方の側から他方の側に光を透過することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
《容量素子》
容量素子150(i,j)は、絶縁層C2と、絶縁層C2を挟持する2つの導電性の膜を備える。
なお、実施の形態1で説明する容量素子150(i,j)と同様の構成を用いることができる。同様の構成を用いることができる構成は、上記の説明を援用する。
また、第2の制御線G(i)および基材110が透光性を備える領域と重なる位置に、第1の電極C1(i,j)が透光性を備える容量素子150(i,j)を用いることができる(図7参照)。
これにより、入力装置100は、一方の側から他方の側に光を透過することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
《出力部》
出力部103Dは、出力ユニット15(j)を備える。例えば、複数の出力ユニット15(j)を備える。
出力ユニット15(j)は、信号線DL(j)と電気的に接続され、検知ユニット102(1,j)乃至検知ユニット102(m,j)が供給する検知信号に基づく検知情報を端子OUTに供給することができる。
さまざまな回路を出力ユニット15に用いることができる。例えば、検知ユニット10Uに配設された回路と電気的に接続することにより、ソースフォロワ回路やカレントミラー回路が構成される回路を出力ユニット15に用いることができる。
例えば、トランジスタM2などを出力ユニット15に用いることができる。
また、出力ユニット15を検知ユニット10Uと同一の基材110に配設することができる。なお、検知ユニット10Uが備えるトランジスタM1と同一の工程で形成することができるトランジスタを用いることができる。
なお、実施の形態1で説明する出力ユニット15(j)と同様の構成を出力部103Dに用いることができる。同様の構成を用いることができる構成は、上記の説明を援用する。
《駆動回路》
駆動回路103Gは、制御信号を供給する。例えば、シフトレジスタ、フリップフロップ回路などの組み合わせ回路などを用いることができる。
《窓部、着色層および遮光性の層》
窓部は可視光を透過する。
窓部に重なる位置に所定の色の光を透過する着色層を備える。例えば、青色の光を透過する着色層、緑磯の光を透過する着色層または赤色の光を透過する着色層を備える。
なお、青色、緑色または/および赤色に加えて、白色の光を透過する着色層または黄色の光を透過する着色層などさまざまな色の光を透過する着色層を備えることができる。
金属材料、顔料または染料等を着色層に用いることができる。
なお、着色層および遮光性の層BMを覆う透光性のオーバーコート層を備えることができる。
窓部を囲む遮光性の層BMは窓部より光を透過しにくい。
カーボンブラック、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等を遮光性の層BMに用いることができる。
<検知ユニットの配置例1>
本発明の一態様の入力装置100に用いることができる検知パネルについて、図6(A)および図7を参照しながら説明する。
具体的には、検知パネルが備える検知ユニット102(i−1,j)および検知ユニット102(i,j)の配置について、説明する。
図6(A)に図示する検知パネルは、検知ユニット102(i−1,j)および検知ユニット102(i,j)を備える。また、第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPならびに第1の制御線G(i−1)、第2の制御線G(i)および第3の制御線G(i+1)を備える。
第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPが、第2の制御線G(i)と第3の制御線G(i+1)の間に配設される。
また、第1の電源線VRESが第2の行に配設される検知ユニット102(i,j)と電気的に接続される。
また、第2の電源線VPが第1の行に配設される検知ユニット102(i−1,j)と電気的に接続される。
図7は図6(A)に図示する検知パネルの具体的な配置を説明する図である。第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPならびに第1の制御線G(i−1)および第2の制御線G(i)を備える。
第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPが、第1の制御線G(i−1)と第2の制御線G(i)の間に配設される。
また、第1の電源線VRESは第2の行に配設される検知ユニット102(i,j)が備えるスイッチSWの第1の端子と電気的に接続される。
また、第2の電源線VPは第1の行に配設される検知ユニット102(i−1,j)が備えるトランジスタM1の第2の電極と電気的に接続される。
また、容量素子150(i,j)は、第2の制御線G(i)および第2の制御線G(i)と重なる第1の電極C1(i,j)を含む。
<検知ユニットの配置例2>
上記の検知パネルと配置が異なる検知パネルを図6(B)および図8に図示する。また、図9に図示する。
具体的には、第1の電源線VRESが第2の制御線G(i)と第3の制御線G(i+1)の間に配設される。また、第1の電源線VRESが第1の行に配設される検知ユニット102(i−1,j)および第2の行に配設される検知ユニット102(i,j)と電気的に接続される。
本実施の形態で説明する入力装置100は、電源電位を供給する配線を共有する、第1の検知ユニット102(i−1,j)および第2の検知ユニット102(i,j)を含んで構成される。これにより、配線の数を削減できる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入力装置を提供することができる。または、新規な入力装置を提供することができる。
図8に図示する検知パネルは、第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPならびに第1の制御線G(i−1)および第2の制御線G(i)を備える(図8(A)参照)。
第2の電源線VPが、第1の制御線G(i−1)と第2の制御線G(i)の間に配設される。
また、第1の電源線VRESは第2の行に配設される検知ユニット102(i,j)が備えるスイッチSWの第1の端子と電気的に接続される。
また、第2の電源線VPは第1の行に配設される検知ユニット102(i−1,j)が備えるトランジスタM1の第2の電極と電気的に接続される。
また、容量素子150(i,j)は、第2の制御線G(i)および第2の制御線G(i)と重なる第1の電極C1(i,j)を含む(図8(B)参照)。
なお、図8に図示する検知パネルと、第1の電源線VRESおよび第2の電源線VPが透光性を備える導電膜を含む点が異なる検知パネルを図9に図示する。
<検知ユニットの配置例3>
上記の検知パネルと配置が異なる検知パネルを図6(C)に図示する。
具体的には、第2の電源線VPが第2の制御線G(i)と第3の制御線G(i+1)の間に配設される。また、第2の電源線VPが第1の行に配設される検知ユニット102(i−1,j)および第2の行に配設される検知ユニット102(i,j)と電気的に接続される。
<入力装置の駆動方法>
入力装置100の駆動方法を説明する(図5(D)参照)。
《第1のステップ》
期間T1において、第1の制御信号を第1の制御線G(i−1)に供給する。第1の制御信号を制御端子に供給されたスイッチSW(i,j)は、第1の端子と第2の端子を導通状態にする。その結果、ノードA(i,j)の電位を第1の電源電位に基づく電位にすることができる。
《第2のステップ》
期間T2において、第2の制御信号を第2の制御線G(i)に供給する。第2の制御信号は、ノードA(i,j)の電位を容量素子150(i,j)の容量および静電容量に基づいて変化する。
具体的には、指などがノードA(i,j)と電気的に接続する導電膜に近接し、指などとノードA(i,j)の間に大きな静電容量が生じている状態においては、ノードAの電位の変化(振幅ともいう)が小さくなる。この電位の変化を検知信号に用いることができる。または、この電圧の変化を増幅して、検知信号に用いることができる。
なお、第2のステップにおいて供給される第2の制御信号は、検知ユニット102(i+1,j)のスイッチSW(i+1、j)に、第1の制御信号として供給される。
《第3のステップ》
期間T3において、第3の制御信号を第3の制御線G(i+1)に供給する。第3の制御信号は、ノードA(i+1,j)の電位を容量素子150(i+1,j)の容量および静電容量に基づいて変化する。
このように、直前のステップで一の行に配置される検知ユニットの容量素子150(i,j)の第2の電極に供給される制御信号が次の行に配置される検知ユニットのスイッチの制御端子に供給される。これにより、列方向に配置された検知ユニットを順番に駆動することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の入出力装置の構成について、図10および図11を参照しながら説明する。
図10は本発明の一態様の入出力装置500TPの構成を説明する投影図である。なお、説明の便宜のために検知ユニット602の一部および画素502の一部を拡大して図示している。
図11(A)は図10に示す本発明の一態様の入出力装置500TPの一部のZ1−Z2における断面図であり、図10(B)および図10(C)は図10(A)に示す構造の一部を置換することができる構造の変形例を示す断面図である。
<入出力装置の構成例>
本実施の形態で説明する入出力装置500TPは、表示部500および表示部500に重なる入力部600を有する(図10参照)。
入力部600は、マトリクス状に配設される複数の検知ユニット602を有する。
また、行方向(図中に矢印Rで示す)に配置される複数の検知ユニット602が電気的に接続される制御線Gなどを有する。
また、列方向(図中に矢印Cで示す)に配置される複数の検知ユニット602が電気的に接続される信号線DLなどを有する。
検知ユニット602は検知回路を備える。検知回路は制御線G(i−1)、制御線G(i)または信号線DL(j)などと電気的に接続される。
トランジスタまたは/および検知素子等を検知回路に用いることができる。例えば、導電膜と当該導電膜に電気的に接続される容量素子を検知素子に用いることができる。また、容量素子と当該容量素子に電気的に接続されるトランジスタを用いることができる。
絶縁層653、絶縁層653を挟持する第1の電極651(i,j)および第2の電極652を備える容量素子650(i,j)を用いることができる(図11(A)参照)。なお、第2の電極652は制御線G(i)と電気的に接続される。
また、検知ユニットはマトリクス状に配置された複数の窓部667を有する。窓部667は可視光を透過し、遮光性の層BMを複数の窓部667の間に配設してもよい。
窓部667に重なる位置に着色層を備える。着色層は、所定の色の光を透過する。なお、着色層はカラーフィルタということができる。例えば、青色の光を透過する着色層CFB、緑色の光を透過する着色層CFGまたは赤色の光を透過する着色層CFRを用いることができる。また、黄色の光を透過する着色層や白色の光を透過する層を用いてもよい。
表示部500は、マトリクス状に配置された複数の画素502を有する。画素502は入力部600の窓部667と重なるように配置されている。
画素502は、検知ユニット602に比べて高い精細度で配設されてもよい。
本実施の形態で説明する入出力装置500TPは、可視光を透過する窓部667を具備し、マトリクス状に配設される複数の検知ユニット602を備える入力部600と、窓部667に重なる画素502を複数備える表示部500と、を有し、窓部667と画素502の間に着色層を含んで構成される。また、それぞれの検知ユニットは他の検知ユニットへの電気的な干渉を低減することができるスイッチを備える。なお、トランジスタ等をスイッチに用いることができる。
これにより、各検知ユニットが検知する検知情報を検知ユニットの位置情報と共に供給することができる。また、画像を表示する画素の位置情報に関連付けて検知情報を供給することができる。また、検知情報を供給させない検知ユニットと信号線を非導通状態にすることで、検知信号を供給させる検知ユニットへの電気的な干渉を低減することができる。その結果、利便性または信頼性に優れた新規な入出力装置を提供することができる。
例えば、入出力装置500TPの入力部600は検知情報を検知して位置情報と共に供給することができる。具体的には、入出力装置500TPの使用者は、入力部600に近接させた指等をポインタに用いて様々なジェスチャー(タップ、ドラッグ、スワイプまたはピンチイン等)をすることができる。
入力部600は、入力部600に近接または接触する指等を検知して、検知した位置または軌跡等を含む検知情報を供給することができる。
演算装置は供給された情報が所定の条件を満たすか否かをプログラム等に基づいて判断し、所定のジェスチャーに関連付けられた命令を実行する。
これにより、入力部600の使用者は、所定のジェスチャーを供給し、所定のジェスチャーに関連付けられた命令を演算装置に実行させることができる。
例えば、入出力装置500TPの入力部600は、一の信号線に検知情報を供給することができる複数の検知ユニットから一の検知ユニットを選択し、選択された検知ユニットを除いた他の検知ユニットと当該一の信号線を非導通状態にすることができる。これにより、選択されていない他の検知ユニットがもたらす選択された検知ユニットへの干渉を低減することができる。
具体的には、選択されていない検知ユニットの検知素子がもたらす選択された検知ユニットの検知素子への干渉を低減できる。
例えば、容量素子および当該容量素子の一の電極が電気的に接続された導電膜を検知素子に用いる場合において、選択されていない検知ユニットの導電膜の電位がもたらす、選択された検知ユニットの導電膜の電位への干渉を低減することができる。具体的には、雑音の低減に寄与することができる。
これにより、入出力装置500TPはその大きさに依存することなく、検知ユニットを駆動して、検知情報を供給させることができる。例えば、ハンドヘルド型に用いることができる大きさから、電子黒板に用いることができる大きさまで、さまざまな大きさの入出力装置500TPを提供することができる。
また、入出力装置500TPが折り畳まれた状態および展開された状態にすることができ且つ折り畳まれた状態と展開された状態とで選択されていない検知ユニットがもたらす選択された検知ユニットへの電気的な干渉が異なる場合においても、入出力装置500TPの状態に依存することなく検知ユニットを駆動して、検知情報を供給させることができる。
また、例えば演算装置等は表示情報Vを供給し、入出力装置500TPの表示部500は表示情報Vを供給される。
以上の構成に加えて、入出力装置500TPは以下の構成を備えることもできる。
入出力装置500TPの入力部600は、駆動回路603gまたは駆動回路603dを備えてもよい。また、フレキシブルプリント基板FPC1と電気的に接続されてもよい。
入出力装置500TPの表示部500は、駆動回路503gまたは駆動回路503sもしくは配線511または端子519を備えてもよい。また、フレキシブルプリント基板FPC2と電気的に接続されてもよい。
また、傷の発生を防いで入出力装置500TPを保護する保護層670を備えてもよい。例えば、セラミックコート層またはハードコート層を保護層670に用いることができる。具体的には、酸化アルミニウムを含む層またはUV硬化樹脂を用いることができる。また、入出力装置500TPが反射する外光の強度を弱める反射防止層670pを用いることができる。具体的には、円偏光板等を用いることができる。
以下に、入出力装置500TPを構成する個々の要素について説明する。なお、これらの構成は明確に分離できず、一つの構成が他の構成を兼ねる場合や他の構成の一部を含む場合がある。
例えば、複数の窓部667に重なる位置に着色層を備える入力部600は、入力部600であるとともにカラーフィルタでもある。
また、例えば入力部600が表示部500に重ねられた入出力装置500TPは、入力部600であるとともに表示部500でもある。なお、表示部500に入力部600が重ねられた入出力装置500TPをタッチパネルともいう。
《全体の構成》
本実施の形態で説明する入出力装置500TPは、入力部600または表示部500を有する。
なお、入出力装置500TPの作製に適用することができる積層体の作製方法の一例を実施の形態5乃至実施の形態7において詳細に説明する。
《入力部》
入力部600は、検知ユニット602、制御線G(i−1)、制御線G(i)、信号線DL(j)または基材610を備える。
なお、基材610に入力部600を形成するための膜を成膜し、当該膜を加工する方法を用いて、入力部600を形成してもよい。
または、入力部600の一部を他の基材に形成し、当該一部を基材610に転置する方法を用いて、入力部600を形成してもよい。
《検知ユニット》
検知ユニット602は近接または接触するものを検知して検知信号を供給する。例えば静電容量、照度、磁力、電波または圧力等を検知して、検知した物理量に基づく情報を供給する。具体的には、容量素子、光電変換素子、磁気検知素子、圧電素子または共振器等を検知素子に用いることができる。
検知ユニット602は、例えば、近接または接触するものとの間の静電容量の変化を検知する。具体的には、導電膜および導電膜と電気的に接続された検知回路を用いてもよい。
なお、大気中において、指などの大気より大きな誘電率を備えるものが導電膜に近接すると、指と導電膜の間の静電容量が変化する。この静電容量の変化を検知して検知情報を供給することができる。具体的には、導電膜および当該導電膜に一方の電極が接続された容量素子を含む検知回路を検知ユニット602に用いることができる。
例えば、静電容量の変化に伴い容量素子との間で電荷の分配が引き起こされ、容量素子の一対の電極間の電圧が変化する。この電圧の変化を検知信号に用いることができる。具体的には、容量素子650(i,j)の第1の電極651に対する第2の電極652の電圧は一方の電極に電気的に接続された導電膜にものが近接することにより変化する(図11(A)参照)。
《スイッチ、トランジスタ》
検知ユニット602は、第1の制御信号に基づいて導通状態または非導通状態にすることができるスイッチを備える。例えば、トランジスタM12をスイッチに用いることができる。
また、検知信号を増幅するトランジスタを検知ユニット602に用いることができる。
同一の工程で作製することができるトランジスタを、検知信号を増幅するトランジスタおよびスイッチに用いることができる。これにより、作製工程が簡略化された入力部600を提供できる。
トランジスタは半導体層を備える。例えば、4族の元素、化合物半導体または酸化物半導体を半導体層に用いることができる。具体的には、シリコンを含む半導体、ガリウムヒ素を含む半導体またはインジウムを含む酸化物半導体などを半導体層に適用できる。また、有機半導体などを半導体層に用いることができる。テトラセンやペンタセンなどのアセン類などを有機半導体に用いることができる。
様々な結晶性を備える半導体層をトランジスタに用いることができる。例えば、非結晶を含む半導体層、微結晶を含む半導体層、多結晶を含む半導体層または単結晶を含む半導体層等を用いることができる。具体的には、アモルファスシリコン、レーザーアニールなどの処理により結晶化したポリシリコンまたはSOI(Silicon On Insulator)技術を用いて形成された半導体層等を用いることができる。
半導体層に用いる酸化物半導体は、例えば、少なくともインジウム(In)、亜鉛(Zn)及びM(Al、Ga、Ge、Y、Zr、Sn、La、CeまたはHf等の金属)を含むIn−M−Zn酸化物で表記される材料を含むことが好ましい。または、InとZnの双方を含むことが好ましい。
酸化物半導体膜を構成する酸化物半導体として、例えば、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物、In−Ga系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
《配線》
入力部600は配線を備える。配線は制御線G(i−1)、制御線G(i)または信号線DL(j)などを含む。
導電性を有する材料を、配線などに用いることができる。
例えば、無機導電性材料、有機導電性材料、金属または導電性セラミックスなどを、配線に用いることができる。
具体的には、アルミニウム、金、白金、銀、クロム、タンタル、チタン、モリブデン、タングステン、ニッケル、鉄、コバルト、イットリウム、ジルコニウム、パラジウムまたはマンガンから選ばれた金属元素、上述した金属元素を含む合金または上述した金属元素を組み合わせた合金などを配線等に用いることができる。特に、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タングステンの中から選択される一以上の元素を含むと好ましい。特に、銅とマンガンの合金がウエットエッチング法を用いた微細加工に好適である。
具体的には、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、窒化タンタル膜または窒化タングステン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、チタン膜と、そのチタン膜上にアルミニウム膜を積層し、さらにその上にチタン膜を形成する三層構造等を用いることができる。
具体的には、アルミニウム膜上にチタン、タンタル、タングステン、モリブデン、クロム、ネオジム、スカンジウムから選ばれた元素の膜、または複数組み合わせた合金膜、もしくは窒化膜を積層する積層構造を用いることができる。
または、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物を用いることができる。
または、グラフェンまたはグラファイトを用いることができる。グラフェンを含む膜は、例えば膜状に形成された酸化グラフェンを含む膜を還元して形成することができる。還元する方法としては、熱を加える方法や還元剤を用いる方法等を挙げることができる。
または、導電性高分子を用いることができる。
《駆動回路》
駆動回路603gは例えば所定のタイミングで選択信号を供給することができる。具体的には、選択信号を制御線ごとに所定の順番で供給する。
さまざまな回路を駆動回路603gに用いることができる。例えば、シフトレジスタ、フリップフロップ回路などの組み合わせ回路などを用いることができる。例えば、入力部600が表示部500の所定の動作に基づいて動作するように、駆動回路603gが選択信号を供給してもよい。具体的には、表示部500の帰線期間中に入力部600が動作するように選択信号を供給してもよい。これにより、表示部500の動作に伴う雑音を入力部600が検知してしまう不具合を軽減できる。
駆動回路603dは、検知ユニット602が供給する検知信号に基づいて検知情報を供給する。
さまざまな回路を駆動回路603dに用いることができる。例えば、検知ユニットに配設された検知回路と電気的に接続されることによりソースフォロワ回路やカレントミラー回路を構成することができる回路を、駆動回路603dに用いることができる。また、検知信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換回路を備えていてもよい。
《基材》
基材610は、製造工程に耐えられる程度の耐熱性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備えるものであれば、特に限定されない。特に、可撓性を有する材料を基材610に用いると、入力部600を折り畳んだ状態または展開された状態にすることができる。なお、表示部500が表示をする側に入力部600を配置する場合は、透光性を備える材料を基材610に用いる。
有機材料、無機材料または有機材料と無機材料等の複合材料等を基材610に用いることができる。
例えば、ガラス、セラミックスまたは金属等の無機材料を基材610に用いることができる。
具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラスまたはクリスタルガラス等を、基材610に用いることができる。
具体的には、金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等を、基材610に用いることができる。例えば、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を、基材610に用いることができる。
例えば、樹脂、樹脂フィルムまたはプラスチック等の有機材料を基材610に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等の樹脂フィルムまたは樹脂板を、基材610に用いることができる。
例えば、薄板状のガラス板または無機材料等の膜を樹脂フィルム等に貼り合わせた複合材料を基材610に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の金属、ガラスもしくは無機材料等を樹脂フィルムに分散した複合材料を、基材610に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の樹脂もしくは有機材料等を無機材料に分散した複合材料を基材610に用いることができる。
また、単層の材料または複数の層が積層された積層材料を、基材610に用いることができる。例えば、基材と基材に含まれる不純物の拡散を防ぐ絶縁層等が積層された積層材料を、基材610に用いることができる。
具体的には、ガラスとガラスに含まれる不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等から選ばれた一または複数の膜が積層された積層材料を、基材610に適用できる。
または、樹脂と樹脂を透過する不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等が積層された積層材料を、基材610に適用できる。
具体的には、可撓性を有する基材610b、意図しない不純物の拡散を防ぐバリア膜610aおよび基材610bとバリア膜610aを貼り合わせる樹脂層610cの積層体を用いることができる(図11(A)参照)。
《フレキシブルプリント基板》
フレキシブルプリント基板FPC1は、タイミング信号、電源電位等を供給し、検知信号を供給される。
《表示部》
表示部500は、画素502、走査線、信号線または基材510を備える(図10参照)。
なお、基材510に表示部500を形成するための膜を成膜し、当該膜を加工して表示部500を形成してもよい。
または、表示部500の一部を他の基材に形成し、当該一部を基材510に転置して、表示部500を形成してもよい。
《画素》
画素502は副画素502B、副画素502Gおよび副画素502Rを含み、それぞれの副画素は表示素子と表示素子を駆動する画素回路を備える。
《画素回路》
画素に能動素子を有するアクティブマトリクス方式、または、画素に能動素子を有しないパッシブマトリクス方式を表示部に用いることが出来る。
アクティブマトリクス方式では、能動素子(アクティブ素子、非線形素子)として、トランジスタだけでなく、さまざまな能動素子(アクティブ素子、非線形素子)を用いることが出来る。例えば、MIM(Metal Insulator Metal)、又はTFD(Thin Film Diode)などを用いることも可能である。これらの素子は、製造工程が少ないため、製造コストの低減、又は歩留まりの向上を図ることができる。または、これらの素子は、素子のサイズが小さいため、開口率を向上させることができ、低消費電力化や高輝度化をはかることが出来る。
アクティブマトリクス方式以外のものとして、能動素子(アクティブ素子、非線形素子)を用いないパッシブマトリクス型を用いることも可能である。能動素子(アクティブ素子、非線形素子)を用いないため、製造工程が少ないため、製造コストの低減、又は歩留まりの向上を図ることができる。または、能動素子(アクティブ素子、非線形素子)を用いないため、開口率を向上させることができ、低消費電力化、又は高輝度化などを図ることが出来る。
画素回路は、例えば、トランジスタ502tを含む。
表示部500はトランジスタ502tを覆う絶縁膜521を備える。絶縁膜521は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として用いることができる。また、絶縁膜521に不純物の拡散を抑制できる層を含む積層膜を適用することができる。これにより、予期せぬ不純物の拡散によるトランジスタ502t等の信頼性の低下を抑制できる。
《表示素子》
さまざまな表示素子を表示部500に用いることができる。例えば、電気泳動方式や電子粉流体方式やエレクトロウェッティング方式などにより表示を行う表示素子(電子インクともいう)、シャッター方式のMEMS表示素子、光干渉方式のMEMS表示素子、液晶素子などを用いることができる。
また、透過型液晶ディスプレイ、半透過型液晶ディスプレイ、反射型液晶ディスプレイ、直視型液晶ディスプレイなどに用いることができる表示素子を用いることができる。
例えば、射出する光の色が異なる有機エレクトロルミネッセンス素子を副画素毎に適用してもよい。
例えば、白色の光を射出する有機エレクトロルミネッセンス素子を適用できる。
例えば、発光素子550Rは、下部電極、上部電極、下部電極と上部電極の間に発光性の有機化合物を含む層を有する。
副画素502Rは発光モジュール580Rを備える。副画素502Rは、発光素子550Rおよび発光素子550Rに電力を供給することができるトランジスタ502tを含む画素回路を備える。また、発光モジュール580Rは発光素子550Rおよび光学素子(例えば着色層CFR)を備える。
なお、特定の波長の光を効率よく取り出せるように、発光モジュール580Rに微小共振器構造を配設することができる。具体的には、特定の光を効率よく取り出せるように配置された可視光を反射する膜および半反射・半透過する膜の間に発光性の有機化合物を含む層を配置してもよい。
発光モジュール580Rは、光を取り出す方向に着色層CFRを有する。着色層は特定の波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等の光を選択的に透過するものを用いることができる。なお、他の副画素を着色層が設けられていない窓部に重なるように配置して、着色層を透過しないで発光素子の発する光を射出させてもよい。
着色層CFRは発光素子550Rと重なる位置にある。これにより、発光素子550Rが発する光の一部は着色層CFRを透過して、図中に示す矢印の方向の発光モジュール580Rの外部に射出される。
着色層(例えば着色層CFR)を囲むように遮光性の層BMがある。
なお、光を取り出す側に封止材560が設けられている場合、封止材560は発光素子550Rと着色層CFRに接してもよい。
下部電極は絶縁膜521の上に配設される。下部電極に重なる開口部が設けられた隔壁528を備える。なお、隔壁528の一部は下部電極の端部に重なる。
下部電極は、上部電極との間に発光性の有機化合物を含む層を挟持して発光素子(例えば発光素子550R)を構成する。画素回路は発光素子に電力を供給する。
また、隔壁528上に、基材610と基材510の間隔を制御するスペーサを有する。
なお、半透過型液晶ディスプレイや反射型液晶ディスプレイを実現する場合には、画素電極の一部、または、全部が、反射電極としての機能を有するようにすればよい。例えば、画素電極の一部、または、全部が、アルミニウム、銀、などを有するようにすればよい。
また、反射電極の下に、SRAMなどの記憶回路を設けることも可能である。これにより、さらに、消費電力を低減することができる。また、適用する表示素子に好適な構成を様々な画素回路から選択して用いることができる。
《基材》
可撓性を有する材料を基材510に用いることができる。例えば、基材610に用いることができる材料と同様の材料を基材510に適用することができる。
なお、基材510が透光性を必要としない場合は、例えば透光性を有しない材料、具体的にはSUSまたはアルミニウム等を用いることができる。
例えば、可撓性を有する基材510bと、意図しない不純物の拡散を防ぐバリア膜510aと、基材510bおよびバリア膜510aを貼り合わせる樹脂層510cと、が積層された積層体を基材510に好適に用いることができる(図11(A)参照)。
《封止材》
封止材560は基材610と基材510を貼り合わせる。封止材560は空気より大きい屈折率を備える。また、封止材560側に光を取り出す場合は、封止材560は光学接合層を兼ねるとよい。
なお、画素回路または発光素子(例えば発光素子550R)は基材510と基材610の間にある。
《駆動回路の構成》
駆動回路503gは選択信号を供給する。例えば、走査線に選択信号を供給する。
また、画像信号を供給する駆動回路503sを備えていてもよい。例えば、トランジスタ503tまたは容量503cを駆動回路503sに用いることができる。
例えば、シフトレジスタ、フリップフロップ回路などの組み合わせ回路などを駆動回路503gまたは駆動回路503sに用いることができる。
なお、画素回路と同一の工程で同一基板上に形成することができるトランジスタを駆動回路に用いることができる。
《配線》
表示部500は、走査線、信号線および電源線等の配線を有する。さまざまな導電膜を用いることができる。例えば、入力部600に用いることができる導電膜と同様の材料を用いることができる。
表示部500は、信号を供給することができる配線511を備え、端子519が配線511に設けられている。なお、画像信号および同期信号等の信号を供給することができるフレキシブルプリント基板FPC2が端子519に電気的に接続されている。
なお、フレキシブルプリント基板FPC2にはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い。
《他の構成》
入出力装置500TPは、反射防止層670pを画素に重なる位置に備える。反射防止層670pとして、例えば円偏光板を用いることができる。
<入出力装置の変形例>
様々なトランジスタを入力部600または/および表示部500に適用できる。
ボトムゲート型のトランジスタを入力部600に適用する場合の構成を図11(A)に示す。
ボトムゲート型のトランジスタを表示部500に適用する場合の構成を図11(A)および図11(B)に図示する。
例えば、酸化物半導体、アモルファスシリコン等を含む半導体層を図11(A)に図示するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用することができる。
例えば、レーザーアニールなどの処理により結晶化させた多結晶シリコンを含む半導体層を、図11(B)に図示するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用することができる。
トップゲート型のトランジスタを表示部500に適用する場合の構成を、図11(C)に図示する。
例えば、多結晶シリコンまたは単結晶シリコン基板等から転置された単結晶シリコン膜等を含む半導体層を、図11(C)に図示するトランジスタ502tおよびトランジスタ503tに適用することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の検知装置等に用いることのできるトランジスタの構成について、図12を用いて説明する。
図12(A)乃至図12(C)に、トランジスタQ51の上面図及び断面図を示す。図12(A)はトランジスタQ51の上面図であり、図12(B)は、図12(A)の一点鎖線A−B間の切断面の断面図に相当し、図12(C)は、図12(A)の一点鎖線C−D間の切断面の断面図に相当する。なお、図12(A)では、明瞭化のため、構成要素の一部を省略して図示している。
なお、本実施の形態において、第1の電極はトランジスタのソース電極またはドレイン電極の一方を、第2の電極は他方を指すものとする。
トランジスタQ51は、基板Q02上に設けられるゲート電極Q04aと、基板Q02及びゲート電極Q04a上に形成される絶縁膜Q06及び絶縁膜Q07を含む第1の絶縁膜Q08と、第1の絶縁膜Q08を介して、ゲート電極Q04aと重なる酸化物半導体膜Q10と、酸化物半導体膜Q10に接する第1の電極Q12a及び第2の電極Q12bとを有する。
また、第1の絶縁膜Q08、酸化物半導体膜Q10、第1の電極Q12a及び第2の電極Q12b上に、絶縁膜Q14、Q16、Q18を含む第2の絶縁膜Q20と、第2の絶縁膜Q20上に形成されるゲート電極Q22cとを有する。
ゲート電極Q22cは、第1の絶縁膜Q08及び第2の絶縁膜Q20に設けられる開口Q42eにおいて、ゲート電極Q04aと接続する。また、絶縁膜Q18上に画素電極として機能する導電膜Q22aが形成され、導電膜Q22aは、第2の絶縁膜Q20に設けられる開口Q42aにおいて、第2の電極Q12bと接続する。
なお、第1の絶縁膜Q08は、トランジスタQ51の第1のゲート絶縁膜として機能し、第2の絶縁膜Q20は、トランジスタQ51の第2のゲート絶縁膜として機能する。また、導電膜Q22aは、画素電極として機能する。
本実施の形態に示すトランジスタQ51は、チャネル幅方向において、ゲート電極Q04a及びゲート電極Q22cの間に、第1の絶縁膜Q08及び第2の絶縁膜Q20を介して酸化物半導体膜Q10が設けられている。また、ゲート電極Q04aは図12(A)に示すように、上面形状において、第1の絶縁膜Q08を介して酸化物半導体膜Q10の側面と重なる。
第1の絶縁膜Q08及び第2の絶縁膜Q20には複数の開口を有する。代表的には、図12(B)に示すように、第2の電極Q12bの一部が露出する開口Q42aを有する。また、図12(C)に示すように、開口Q42eを有する。
開口Q42aにおいて、第2の電極Q12bと導電膜Q22aが接続する。
また、開口Q42eにおいて、ゲート電極Q04a及びゲート電極Q22cが接続する。
ゲート電極Q04a及びゲート電極Q22cを有し、且つゲート電極Q04a及びゲート電極Q22cを同電位とすることで、キャリアが酸化物半導体膜Q10の広い範囲を流れる。これにより、トランジスタQ51を移動するキャリアの量が増加する。
この結果、トランジスタQ51のオン電流が大きくなる共に、電界効果移動度が高くなり、代表的には電界効果移動度が10cm/V・s以上、さらには20cm/V・s以上となる。なお、ここでの電界効果移動度は、酸化物半導体膜の物性値としての移動度の近似値ではなく、トランジスタの飽和領域における電流駆動力の指標であり、見かけ上の電界効果移動度である。
なお、トランジスタのチャネル長(L長ともいう。)を0.5μm以上6.5μm以下、好ましくは1μmより大きく6μm未満、より好ましくは1μmより大きく4μm以下、より好ましくは1μmより大きく3.5μm以下、より好ましくは1μmより大きく2.5μm以下とすることで、電界効果移動度の増加が顕著である。また、チャネル長が0.5μm以上6.5μm以下のように小さいことで、チャネル幅も小さくすることが可能である。
また、ゲート電極Q04a及びゲート電極Q22cを有することで、それぞれが外部からの電界を遮蔽する機能を有するため、基板Q02及びゲート電極Q04aの間、ゲート電極Q22c上に設けられる荷電粒子等の電荷が、酸化物半導体膜Q10に影響しない。この結果、ストレス試験(例えば、ゲート電極にマイナスの電位を印加する−GBT(Gate Bias−Temperature)ストレス試験)の劣化が抑制されると共に、異なるドレイン電圧におけるオン電流の立ち上がり電圧の変動を抑制することができる。
なお、BTストレス試験は加速試験の一種であり、長期間の使用によって起こるトランジスタの特性変化(即ち、経年変化)を、短時間で評価することができる。特に、BTストレス試験前後におけるトランジスタのしきい値電圧の変動量は、信頼性を調べるための重要な指標となる。BTストレス試験前後において、しきい値電圧の変動量が少ないほど、信頼性が高いトランジスタであるといえる。
以下に、基板Q02およびトランジスタQ51を構成する個々の要素について説明する。
《基板Q02》
基板Q02としては、アルミノシリケートガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、バリウムホウケイ酸ガラスなどのガラス材料を用いる。量産する上では、基板Q02は、第8世代(2160mm×2460mm)、第9世代(2400mm×2800mm、または2450mm×3050mm)、第10世代(2950mm×3400mm)等のマザーガラスを用いることが好ましい。マザーガラスは、処理温度が高く、処理時間が長いと大幅に収縮するため、マザーガラスを使用して量産を行う場合、作製工程の加熱処理は、好ましくは600℃以下、さらに好ましくは450℃以下、さらに好ましくは350℃以下とすることが望ましい。
《ゲート電極Q04a》
ゲート電極Q04aに用いる材料としては、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タングステンから選ばれた金属元素、または上述した金属元素を成分とする合金か、上述した金属元素を組み合わせた合金等を用いて形成することができる。また、ゲート電極Q04aに用いる材料は、単層構造でも、二層以上の積層構造としてもよい。例えば、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にチタン膜を積層する二層構造、窒化チタン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、窒化タンタル膜または窒化タングステン膜上にタングステン膜を積層する二層構造、チタン膜と、そのチタン膜上にアルミニウム膜を積層し、さらにその上にチタン膜を形成する三層構造等がある。また、アルミニウムに、チタン、タンタル、タングステン、モリブデン、クロム、ネオジム、スカンジウムから選ばれた元素の膜、または複数組み合わせた合金膜、もしくは窒化膜を用いてもよい。また、ゲート電極Q04aに用いる材料としては、例えば、スパッタリング法を用いて形成することができる。
《第1の絶縁膜Q08》
第1の絶縁膜Q08は、絶縁膜Q06と絶縁膜Q07の2層の積層構造を例示している。なお、第1の絶縁膜Q08の構造はこれに限定されず、例えば、単層構造または3層以上の積層構造としてもよい。
絶縁膜Q06としては、例えば、窒化酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜などを用いればよく、PE−CVD装置を用いて積層または単層で設ける。また、絶縁膜Q06を積層構造とした場合、第1の窒化シリコン膜として、欠陥が少ない窒化シリコン膜とし、第1の窒化シリコン膜上に、第2の窒化シリコン膜として、水素放出量及びアンモニア放出量の少ない窒化シリコン膜を設けると好適である。この結果、絶縁膜Q06に含まれる水素及び窒素が、後に形成される酸化物半導体膜Q10へ移動または拡散することを抑制できる。
絶縁膜Q07としては、酸化シリコン膜、酸化窒化シリコン膜などを用いればよく、PE−CVD装置を用いて積層または単層で設ける。
また、第1の絶縁膜Q08としては、絶縁膜Q06として、例えば、厚さ400nmの窒化シリコン膜を形成し、その後、絶縁膜Q07として、厚さ50nmの酸化窒化シリコン膜を形成する積層構造を用いることができる。該窒化シリコン膜と、該酸化窒化シリコン膜は、真空中で連続して形成すると不純物の混入が抑制され好ましい。なお、ゲート電極Q04aと重畳する位置の第1の絶縁膜Q08は、トランジスタQ51のゲート絶縁膜として機能する。また、窒化酸化シリコンとは、窒素の含有量が酸素の含有量より大きい絶縁材料であり、他方、酸化窒化シリコンとは、酸素の含有量が窒素の含有量より大きな絶縁材料のことをいう。
《酸化物半導体膜Q10》
酸化物半導体膜Q10は、酸化物半導体を用いると好ましい。酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)、亜鉛(Zn)及びM(Al、Ga、Ge、Y、Zr、Sn、La、CeまたはHf等の金属)を含むIn−M−Zn酸化物で表記される材料を含むことが好ましい。または、InとZnの双方を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気特性のばらつきを減らすため、それらと共に、スタビライザーを含むことが好ましい。
スタビライザーとしては、ガリウム(Ga)、スズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、またはジルコニウム(Zr)等がある。また、他のスタビライザーとしては、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)等がある。
酸化物半導体膜Q10を構成する酸化物半導体として、例えば、In−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。
酸化物半導体膜Q10の成膜方法は、スパッタリング法、MBE(Molecular Beam Epitaxy)法、CVD法、パルスレーザ堆積法、ALD(Atomic Layer Deposition)法等を適宜用いることができる。とくに、酸化物半導体膜Q10を成膜する際、スパッタリング法を用いると緻密な膜が形成されるため、好適である。
酸化物半導体膜Q10として、酸化物半導体膜を成膜する際、できる限り膜中に含まれる水素濃度を低減させることが好ましい。水素濃度を低減させるには、例えば、スパッタリング法を用いて成膜を行う場合には、成膜室内を高真空排気するのみならずスパッタガスの高純度化も必要である。スパッタガスとして用いる酸素ガスやアルゴンガスは、露点が−40℃以下、好ましくは−80℃以下、より好ましくは−100℃以下、より好ましくは−120℃以下にまで高純度化したガスを用いることで酸化物半導体膜に水分等が取り込まれることを可能な限り防ぐことができる。
また、成膜室内の残留水分を除去するためには、吸着型の真空ポンプ、例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサブリメーションポンプを用いることが好ましい。また、ターボ分子ポンプにコールドトラップを加えたものであってもよい。クライオポンプを用いて排気した成膜室は、例えば、水素分子、水(HO)など水素原子を含む化合物(より好ましくは炭素原子を含む化合物も)等の排気能力が高いため、当該成膜室で成膜した膜中に含まれる不純物の濃度を低減できる。
また、酸化物半導体膜Q10として、酸化物半導体膜をスパッタリング法で成膜する場合、成膜に用いる金属酸化物ターゲットの相対密度(充填率)は90%以上100%以下、好ましくは95%以上100%以下とする。相対密度の高い金属酸化物ターゲットを用いることにより、成膜される膜を緻密な膜とすることができる。
なお、基板Q02を高温に保持した状態で酸化物半導体膜Q10として、酸化物半導体膜を形成することも、酸化物半導体膜中に含まれうる不純物濃度を低減するのに有効である。基板Q02を加熱する温度としては、150℃以上450℃以下とすればよく、好ましくは基板温度が200℃以上350℃以下とすればよい。
次に、第1の加熱処理を行うこがと好ましい。第1の加熱処理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下の温度で、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上含む雰囲気、または減圧状態で行えばよい。また、第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上含む雰囲気で行ってもよい。第1の加熱処理によって、酸化物半導体膜Q10に用いる酸化物半導体の結晶性を高め、さらに第1の絶縁膜Q08及び酸化物半導体膜Q10から水素や水などの不純物を除去することができる。なお、酸化物半導体膜Q10を島状に加工する前に第1の加熱工程を行ってもよい。
《第1の電極、第2の電極》
第1の電極Q12aおよび第2の電極Q12bに用いることのできる導電膜Q12の材料としては、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、またはタングステンからなる単体金属、またはこれを主成分とする合金を単層構造または積層構造として用いることができる。とくに、アルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、タングステンの中から選択される一以上の元素を含むと好ましい。例えば、アルミニウム膜上にチタン膜を積層する二層構造、タングステン膜上にチタン膜を積層する二層構造、銅−マグネシウム−アルミニウム合金膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜または窒化チタン膜と、そのチタン膜または窒化チタン膜上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にチタン膜または窒化チタン膜を形成する三層構造、モリブデン膜または窒化モリブデン膜と、そのモリブデン膜または窒化モリブデン膜上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にモリブデン膜または窒化モリブデン膜を形成する三層構造等がある。なお、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛を含む透明導電材料を用いてもよい。また、導電膜は、例えば、スパッタリング法を用いて形成することができる。
《絶縁膜Q14、Q16》
第2の絶縁膜Q20は、絶縁膜Q14、Q16、Q18の3層の積層構造を例示している。なお、第2の絶縁膜Q20の構造はこれに限定されず、例えば、単層構造、2層の積層構造、または4層以上の積層構造としてもよい。
絶縁膜Q14、Q16としては、酸化物半導体膜Q10として用いる酸化物半導体との界面特性を向上させるため、酸素を含む無機絶縁材料を用いることができる。酸素を含む無機絶縁材料としては、例えば酸化シリコン膜、または酸化窒化シリコン膜等が挙げられる。また、絶縁膜Q14、Q16としては、例えば、PE−CVD法を用いて形成することができる。
絶縁膜Q14の厚さは、5nm以上150nm以下、好ましくは5nm以上50nm以下、好ましくは10nm以上30nm以下とすることができる。絶縁膜Q16の厚さは、30nm以上500nm以下、好ましくは150nm以上400nm以下とすることができる。
また、絶縁膜Q14、Q16は、同種の材料の絶縁膜を用いることができるため、絶縁膜Q14と絶縁膜Q16の界面が明確に確認できない場合がある。したがって、本実施の形態においては、絶縁膜Q14と絶縁膜Q16の界面は、破線で図示している。なお、本実施の形態においては、絶縁膜Q14と絶縁膜Q16の2層構造について、説明したが、これに限定されず、例えば、絶縁膜Q14の単層構造、絶縁膜Q16の単層構造、または3層以上の積層構造としてもよい。
絶縁膜Q18は、外部からの不純物、例えば、水、アルカリ金属、アルカリ土類金属等が、酸化物半導体膜Q10へ拡散するのを防ぐ材料で形成される膜であり、更には水素を含む。
絶縁膜Q18の一例としては、厚さ150nm以上400nm以下の窒化シリコン膜、窒化酸化シリコン膜等を用いることができる。本実施の形態においては、絶縁膜Q18として、厚さ150nmの窒化シリコン膜を用いる。
また、上記窒化シリコン膜は、不純物等からのブロック性を高めるために、高温で成膜されることが好ましく、例えば基板温度100℃以上基板の歪み点以下、より好ましくは300℃以上400℃以下の温度で加熱して成膜することが好ましい。また高温で成膜する場合は、酸化物半導体膜Q10として用いる酸化物半導体から酸素が脱離し、キャリア濃度が上昇する現象が発生することがあるため、このような現象が発生しない温度とする。
《導電膜Q22a、ゲート電極Q22c》
導電膜Q22a、ゲート電極Q22cに用いることのできる導電膜としては、インジウムを含む酸化物を用いればよい。例えば、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物(以下、ITOと示す。)、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの透光性を有する導電性材料を用いることができる。また、導電膜Q22a、Q22bに用いることのできる導電膜としては、例えば、スパッタリング法を用いて形成することができる。
なお、本実施の形態に示す構成及び方法などは、他の実施の形態に示す構成及び方法などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の検知装置、入力装置または入出力装置を作製する際に用いることができる積層体の作製方法について、図13を参照しながら説明する。
図13は積層体を作製する工程を説明する模式図である。図13の左側に、加工部材および積層体の構成を説明する断面図を示し、対応する上面図を、図13(C)を除いて右側に示す。
<積層体の作製方法>
加工部材80から積層体81を作製する方法について、図13を参照しながら説明する。
加工部材80は、第1の基板F1と、第1の基板F1上の第1の剥離層F2と、第1の剥離層F2に一方の面が接する第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3の他方の面に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面が接する基材S5と、を備える(図13(A−1)および図13(A−2))。
なお、加工部材80の構成の詳細は、実施の形態7で説明する。
《剥離の起点の形成》
剥離の起点F3sが接合層30の端部近傍に形成された加工部材80を準備する。
剥離の起点F3sは、第1の被剥離層F3の一部が第1の基板F1から分離された構造を有する。
第1の基板F1側から鋭利な先端で第1の被剥離層F3を刺突する方法またはレーザ等を用いる方法(例えばレーザアブレーション法)等を用いて、第1の被剥離層F3の一部を剥離層F2から部分的に剥離することができる。これにより、剥離の起点F3sを形成することができる。
《第1のステップ》
剥離の起点F3sがあらかじめ接合層30の端部近傍に形成された加工部材80を準備する(図13(B−1)および図13(B−2)参照)。
《第2のステップ》
加工部材80の一方の表層80bを剥離する。これにより、加工部材80から第1の残部80aを得る。
具体的には、接合層30の端部近傍に形成された剥離の起点F3sから、第1の基板F1を第1の剥離層F2と共に第1の被剥離層F3から分離する(図13(C)参照)。これにより、第1の被剥離層F3、第1の被剥離層F3に一方の面が接する接合層30および接合層30の他方の面が接する基材S5を備える第1の残部80aを得る。
また、剥離層F2と被剥離層F3の界面近傍にイオンを照射して、静電気を取り除きながら剥離してもよい。具体的には、イオナイザーを用いて生成されたイオンを照射してもよい。
また、剥離層F2から被剥離層を剥離する際に、剥離層F2と被剥離層F3の界面に液体を浸透させる。または液体をノズル99から噴出させて吹き付けてもよい。例えば、浸透させる液体または吹き付ける液体に水、極性溶媒等を用いることができる。
液体を浸透させることにより、剥離に伴い発生する静電気等の影響を抑制することができる。また、剥離層を溶かす液体を浸透しながら剥離してもよい。
特に、剥離層F2に酸化タングステンを含む膜を用いる場合、水を含む液体を浸透させながらまたは吹き付けながら第1の被剥離層F3を剥離すると、第1の被剥離層F3に加わる剥離に伴う応力を低減することができ好ましい。
《第3のステップ》
第1の接着層31を第1の残部80aに形成し、第1の接着層31を用いて第1の残部80aと第1の支持体41を貼り合わせる(図13(D−1)および図13(D−2)参照)。これにより、第1の残部80aから、積層体81を得る。
具体的には、第1の支持体41と、第1の接着層31と、第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面が接する基材S5と、を備える積層体81を得る(図13(E−1)および図13(E−2)参照)。
なお、様々な方法を、接合層30を形成する方法に用いることができる。例えば、ディスペンサやスクリーン印刷法等を用いて接合層30を形成する。接合層30を接合層30に用いる材料に応じた方法を用いて硬化する。例えば接合層30に光硬化型の接着剤を用いる場合は、所定の波長の光を含む光を照射する。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の検知装置、入力装置または入出力装置を作製する際に用いることができる積層体の作製方法について、図14および図15を参照しながら説明する。
図14および図15は積層体を作製する工程を説明する模式図である。図14および図15の左側に、加工部材および積層体の構成を説明する断面図を示し、対応する上面図を、図14(C)、図15(B)および図15(C)を除いて右側に示す。
<積層体の作製方法>
加工部材90から積層体92を作製する方法について、図14乃至図15を参照しながら説明する。
加工部材90は、接合層30の他方の面が、基材S5に換えて第2の被剥離層S3の一方の面に接する点が加工部材80と異なる。
具体的には、基材S5に換えて、第2の基板S1、第2の基板S1上の第2の剥離層S2、第2の剥離層S2と他方の面が接する第2の被剥離層S3を有し、第2の被剥離層S3の一方の面が、接合層30の他方の面に接する点が、異なる。
加工部材90は、第1の基板F1と、第1の剥離層F2と、第1の剥離層F2に一方の面が接する第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3の他方の面に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面に一方の面が接する第2の被剥離層S3と、第2の被剥離層S3の他方の面に一方の面が接する第2の剥離層S2と、第2の基板S1と、がこの順に配置される(図14(A−1)および図14(A−2)参照)。
なお、加工部材90の構成の詳細は、実施の形態7で説明する。
《第1のステップ》
剥離の起点F3sが接合層30の端部近傍に形成された加工部材90を準備する(図14(B−1)および図14(B−2)参照)。
剥離の起点F3sは、第1の被剥離層F3の一部が第1の基板F1から分離された構造を有する。
例えば、第1の基板F1側から鋭利な先端で第1の被剥離層F3を刺突する方法またはレーザ等を用いる方法(例えばレーザアブレーション法)等を用いて、第1の被剥離層F3の一部を剥離層F2から部分的に剥離することができる。これにより、剥離の起点F3sを形成することができる。
《第2のステップ》
加工部材90の一方の表層90bを剥離する。これにより、加工部材90から第1の残部90aを得る。
具体的には、接合層30の端部近傍に形成された剥離の起点F3sから、第1の基板F1を第1の剥離層F2と共に第1の被剥離層F3から分離する(図14(C)参照)。これにより、第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面に一方の面が接する第2の被剥離層S3と、第2の被剥離層S3の他方の面に一方の面が接する第2の剥離層S2と、第2の基板S1と、がこの順に配置される第1の残部90aを得る。
また、剥離層S2と被剥離層S3の界面近傍にイオンを照射して、静電気を取り除きながら剥離してもよい。具体的には、イオナイザーを用いて生成されたイオンを照射してもよい。
また、剥離層S2から被剥離層を剥離する際に、剥離層S2と被剥離層S3の界面に液体を浸透させる。または液体をノズル99から噴出させて吹き付けてもよい。例えば、浸透させる液体または吹き付ける液体に水、極性溶媒等を用いることができる。
液体を浸透させることにより、剥離に伴い発生する静電気等の影響を抑制することができる。また、剥離層を溶かす液体を浸透しながら剥離してもよい。
特に、剥離層S2に酸化タングステンを含む膜を用いる場合、水を含む液体を浸透させながらまたは吹き付けながら第1の被剥離層S3を剥離すると、第1の被剥離層S3に加わる剥離に伴う応力を低減することができ好ましい。
《第3のステップ》
第1の残部90aに第1の接着層31を形成し(図14(D−1)および図14(D−2)参照)、第1の接着層31を用いて第1の残部90aと第1の支持体41を貼り合わせる。これにより、第1の残部90aから、積層体91を得る。
具体的には、第1の支持体41と、第1の接着層31と、第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面に一方の面が接する第2の被剥離層S3と、第2の被剥離層S3の他方の面に一方の面が接する第2の剥離層S2と、第2の基板S1と、がこの順に配置された積層体91を得る(図14(E−1)および図14(E−2)参照)。
《第6のステップ》
積層体91の第1の接着層31の端部近傍にある第2の被剥離層S3の一部を、第2の基板S1から分離して、第2の剥離の起点91sを形成する。
例えば、第1の支持体41および第1の接着層31を、第1の支持体41側から切削し、且つ新たに形成された第1の接着層31の端部に沿って第2の被剥離層S3の一部を第2の基板S1から分離する。
具体的には、剥離層S2上の第2の被剥離層S3が設けられた領域にある、第1の接着層31および第1の支持体41を、鋭利な先端を備える刃物等を用いて切削し、且つ新たに形成された第1の接着層31の端部に沿って、第2の被剥離層S3の一部を第2の基板S1から分離する(図15(A−1)および図15(A−2)参照)。
このステップにより、新たに形成された第1の支持体41bおよび第1の接着層31の端部近傍に剥離の起点91sが形成される。
《第7のステップ》
積層体91から第2の残部91aを分離する。これにより、積層体91から第2の残部91aを得る。(図15(C)参照)。
具体的には、第1の接着層31の端部近傍に形成された剥離の起点91sから、第2の基板S1を第2の剥離層S2と共に第2の被剥離層S3から分離する。これにより、第1の支持体41bと、第1の接着層31と、第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面に一方の面が接する第2の被剥離層S3と、がこの順に配置される第2の残部91aを得る。
また、剥離層S2と被剥離層S3の界面近傍にイオンを照射して、静電気を取り除きながら剥離してもよい。具体的には、イオナイザーを用いて生成されたイオンを照射してもよい。
また、剥離層S2から被剥離層を剥離する際に、剥離層S2と被剥離層S3の界面に液体を浸透させる。または液体をノズル99から噴出させて吹き付けてもよい。例えば、浸透させる液体または吹き付ける液体に水、極性溶媒等を用いることができる。
液体を浸透させることにより、剥離に伴い発生する静電気等の影響を抑制することができる。また、剥離層を溶かす液体を浸透しながら剥離してもよい。
特に、剥離層S2に酸化タングステンを含む膜を用いる場合、水を含む液体を浸透させながらまたは吹き付けながら第1の被剥離層S3を剥離すると、第1の被剥離層S3に加わる剥離に伴う応力を低減することができ好ましい。
《第9のステップ》
第2の残部91aに第2の接着層32を形成する(図15(D−1)および図15(D−2)参照)。
第2の接着層32を用いて第2の残部91aと第2の支持体42を貼り合わせる。このステップにより、第2の残部91aから、積層体92を得る(図15(E−1)および図15(E−2)参照)。
具体的には、第1の支持体41bと、第1の接着層31と、第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面に一方の面が接する第2の被剥離層S3と、第2の接着層32と、第2の支持体42と、をこの順に配置される積層体92は備える。
<支持体に開口部を有する積層体の作製方法>
開口部を支持体に有する積層体の作製方法について、図16を参照しながら説明する。
図16は、被剥離層の一部が露出する開口部を支持体に有する積層体の作製方法を説明する図である。図16の左側に、積層体の構成を説明する断面図を示し、対応する上面図を右側に示す。
図16(A−1)乃至図16(B−2)は、第1の支持体41bより小さい第2の支持体42bを用いて開口部を有する積層体92cを作製する方法について説明する図である。
図16(C−1)乃至図16(D−2)は、第2の支持体42に形成された開口部を有する積層体92dを作製する方法について説明する図である。
《支持体に開口部を有する積層体の作製方法の例1》
上記の第9のステップにおいて、第2の支持体42に換えて、第1の支持体41bより小さい第2の支持体42bを用いる点が異なる他は、同様のステップを有する積層体の作製方法である。これにより、第2の被剥離層S3の一部が露出した状態の積層体を作製することができる(図16(A−1)および図16(A−2)参照)。
液状の接着剤を第2の接着層32に用いることができる。または、流動性が抑制され且つあらかじめ枚葉状に成形された接着剤(シート状の接着剤ともいう)を用いることができる。シート状の接着剤を用いると、第2の支持体42bより外側にはみ出す接着層32の量を少なくすることができる。また、接着層32の厚さを容易に均一にすることができる。
また、第2の被剥離層S3の露出した部分を切除して、第1の被剥離層F3が露出する状態にしてもよい(図16(B−1)および図16(B−2)参照)。
具体的には、鋭利な先端を有する刃物等を用いて、露出した第2の被剥離層S3に傷を形成する。次いで、例えば、傷の近傍に応力が集中するように粘着性を有するテープ等を露出した第2の被剥離層S3の一部に貼付し、貼付されたテープ等と共に第2の被剥離層S3の一部を剥離して、その一部を選択的に切除することができる。
また、接合層30の第1の被剥離層F3に接着する力を抑制することができる層を、第1の被剥離層F3の一部に選択的に形成してもよい。例えば、接合層30と接着しにくい材料を選択的に形成してもよい。具体的には、有機材料を島状に蒸着してもよい。これにより、接合層30の一部を選択的に第2の被剥離層S3と共に容易に除去することができる。その結果、第1の被剥離層F3を露出した状態にすることができる。
なお、例えば、第1の被剥離層F3が機能層と、機能層に電気的に接続された導電層F3bと、を含む場合、導電層F3bを第2の積層体92cの開口部に露出させることができる。これにより、例えば開口部に露出された導電層F3bを、信号が供給される端子に用いることができる。
その結果、開口部に一部が露出した導電層F3bは、機能層が供給する信号を取り出すことができる端子に用いることができる。または、機能層が供給される信号を外部の装置が供給することができる端子に用いることができる。
《支持体に開口部を有する積層体の作製方法の例2》
第2の支持体42に設ける開口部と重なるように設けられた開口部を有するマスク48を、積層体92に形成する。次いで、マスク48の開口部に溶剤49を滴下する。これにより、溶剤49を用いてマスク48の開口部に露出した第2の支持体42を膨潤または溶解することができる(図16(C−1)および図16(C−2)参照)。
余剰の溶剤49を除去した後に、マスク48の開口部に露出した第2の支持体42を擦る等をして、応力を加える。これにより、マスク48の開口部に重なる部分の第2の支持体42等を除去することができる。
また、接合層30を膨潤または溶解する溶剤を用いれば、第1の被剥離層F3を露出した状態にすることができる(図16(D−1)および図16(D−2)参照)。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の検知装置、入力装置または入出力装置に加工することができる加工部材の構成について、図17を参照しながら説明する。
図17は積層体に加工することができる加工部材の構成を説明する模式図である。
図17(A−1)は、積層体に加工することができる加工部材80の構成を説明する断面図であり、図17(A−2)は、対応する上面図である。
図17(B−1)は、積層体に加工することができる加工部材90の構成を説明する断面図であり、図17(B−2)は、対応する上面図である。
<1.加工部材の構成例>
加工部材80は、第1の基板F1と、第1の基板F1上の第1の剥離層F2と、第1の剥離層F2に一方の面が接する第1の被剥離層F3と、第1の被剥離層F3の他方の面に一方の面が接する接合層30と、接合層30の他方の面が接する基材S5と、を有する図17(A−1)および図17(A−2)。
なお、剥離の起点F3sが、接合層30の端部近傍に設けられていてもよい。
《第1の基板》
第1の基板F1は、製造工程に耐えられる程度の耐熱性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備えるものであれば、特に限定されない。
有機材料、無機材料または有機材料と無機材料等の複合材料等を第1の基板F1に用いることができる。
例えば、ガラス、セラミックス、金属等の無機材料を第1の基板F1に用いることができる。
具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラスまたはクリスタルガラス等を、第1の基板F1に用いることができる。
具体的には、金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等を、第1の基板F1に用いることができる。例えば、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を、第1の基板F1に用いることができる。
具体的には、SUSまたはアルミニウム等を、第1の基板F1に用いることができる。
例えば、樹脂、樹脂フィルムまたはプラスチック等の有機材料を第1の基板F1に用いることができる。
具体的には、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等の樹脂フィルムまたは樹脂板を、第1の基板F1に用いることができる。
例えば、金属板、薄板状のガラス板または無機材料等の膜を樹脂フィルム等に貼り合わせた複合材料を第1の基板F1に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の金属、ガラスもしくは無機材料等を樹脂フィルムに分散した複合材料を、第1の基板F1に用いることができる。
例えば、繊維状または粒子状の樹脂もしくは有機材料等を無機材料に分散した複合材料を、第1の基板F1に用いることができる。
また、単層の材料または複数の層が積層された積層材料を、第1の基板F1に用いることができる。例えば、基材と基材に含まれる不純物の拡散を防ぐ絶縁層等が積層された積層材料を、第1の基板F1に用いることができる。
具体的には、ガラスとガラスに含まれる不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等から選ばれた一または複数の膜が積層された積層材料を、第1の基板F1に適用できる。
または、樹脂と樹脂を透過する不純物の拡散を防ぐ酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜等が積層された積層材料を、第1の基板F1に適用できる。
《第1の剥離層》
第1の剥離層F2は、第1の基板F1と第1の被剥離層F3の間に設けられる。第1の剥離層F2は、第1の基板F1から第1の被剥離層F3を分離できる境界がその近傍に形成される層である。また、第1の剥離層F2は、その上に被剥離層が形成され、第1の被剥離層F3の製造工程に耐えられる程度の耐熱性を備えるものであれば、特に限定されない。
例えば無機材料または有機樹脂等を第1の剥離層F2に用いることができる。
具体的には、タングステン、モリブデン、チタン、タンタル、ニオブ、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、シリコンから選択された元素を含む金属、該元素を含む合金または該元素を含む化合物等の無機材料を第1の剥離層F2に用いることができる。
具体的には、ポリイミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリカーボネート若しくはアクリル樹脂等の有機材料を用いることができる。
例えば、単層の材料または複数の層が積層された材料を第1の剥離層F2に用いることができる。
具体的には、タングステンを含む層とタングステンの酸化物を含む層が積層された材料を第1の剥離層F2に用いることができる。
なお、タングステンの酸化物を含む層は、タングステンを含む層に他の層を積層する方法を用いて形成することができる。具体的には、タングステンの酸化物を含む層を、タングステンを含む層に酸化シリコンまたは酸化窒化シリコン等を積層する方法により形成してもよい。
また、タングステンの酸化物を含む層を、タングステンを含む層の表面を熱酸化処理、酸素プラズマ処理、亜酸化窒素(NO)プラズマ処理または酸化力の強い溶液(例えば、オゾン水等)を用いる処理等により形成してもよい。
具体的には、ポリイミドを含む層を第1の剥離層F2に用いることができる。ポリイミドを含む層は、第1の被剥離層F3を形成する際に要する様々な製造工程に耐えられる程度の耐熱性を備える。
例えば、ポリイミドを含む層は、200℃以上、好ましくは250℃以上、より好ましくは300℃以上、より好ましくは350℃以上の耐熱性を備える。
第1の基板F1に形成されたモノマーを含む膜を加熱し、縮合したポリイミドを含む膜を用いることができる。
《第1の被剥離層》
第1の被剥離層F3は、第1の基板F1から分離することができ、製造工程に耐えられる程度の耐熱性を備えるものであれば、特に限定されない。
第1の被剥離層F3を第1の基板から分離することができる境界は、第1の被剥離層F3と第1の剥離層F2の間に形成されてもよく、第1の剥離層F2と第1の基板F1の間に形成されてもよい。
第1の被剥離層F3と第1の剥離層F2の間に境界が形成される場合は、第1の剥離層F2は積層体に含まれず、第1の剥離層F2と第1の基板F1の間に境界が形成される場合は、第1の剥離層F2は積層体に含まれる。
無機材料、有機材料または単層の材料または複数の層が積層された積層材料等を第1の被剥離層F3に用いることができる。
例えば、金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等の無機材料を、第1の被剥離層F3に用いることができる。
具体的には、酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を、第1の被剥離層F3に用いることができる。
例えば、樹脂、樹脂フィルムまたはプラスチック等を、第1の被剥離層F3に用いることができる。
具体的には、ポリイミド膜等を、第1の被剥離層F3に用いることができる。
例えば、第1の剥離層F2と重なる機能層と、第1の剥離層F2と機能層の間に当該機能層の機能を損なう不純物の意図しない拡散を防ぐことができる絶縁層と、が積層された構造を有する材料を用いることができる。
具体的には、厚さ0.7mmのガラス板を第1の基板F1に用い、第1の基板F1側から順に厚さ200nmの酸化窒化珪素膜および30nmのタングステン膜が積層された積層材料を第1の剥離層F2に用いる。そして、第1の剥離層F2側から順に厚さ600nmの酸化窒化珪素膜および厚さ200nmの窒化珪素が積層された積層材料を含む膜を第1の被剥離層F3に用いることができる。なお、酸化窒化珪素膜は、酸素の組成が窒素の組成より多く、窒化酸化珪素膜は窒素の組成が酸素の組成より多い。
具体的には、上記の第1の被剥離層F3に換えて、第1の剥離層F2側から順に厚さ600nmの酸化窒化珪素膜、厚さ200nmの窒化珪素、厚さ200nmの酸化窒化珪素膜、厚さ140nmの窒化酸化珪素膜および厚さ100nmの酸化窒化珪素膜を積層された積層材料を含む膜を被剥離層に用いることができる。
具体的には、第1の剥離層F2側から順に、ポリイミド膜と、酸化シリコンまたは窒化シリコン等を含む層と、機能層と、が順に積層された積層材料を用いることができる。
《機能層》
機能層は第1の被剥離層F3に含まれる。
例えば、機能回路、機能素子、光学素子または機能膜等もしくはこれらから選ばれた複数を含む層を、機能層に用いることができる。
具体的には、表示装置に用いることができる表示素子、表示素子を駆動する画素回路、画素回路を駆動する駆動回路、カラーフィルタまたは防湿膜等もしくはこれらから選ばれた複数を含む層を挙げることができる。
《接合層》
接合層30は、第1の被剥離層F3と基材S5を接合するものであれば、特に限定されない。
無機材料、有機材料または無機材料と有機材料の複合材料等を接合層30に用いることができる。
例えば、融点が400℃以下好ましくは300℃以下のガラス層または接着剤等を用いることができる。
例えば、光硬化型接着剤、反応硬化型接着剤、熱硬化型接着剤または/および嫌気型接着剤等の有機材料を接合層30に用いることができる。
具体的には、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、イミド樹脂、PVC(ポリビニルクロライド)樹脂、PVB(ポリビニルブチラル)樹脂、EVA(エチレンビニルアセテート)樹脂等を含む接着剤を用いることができる。
《基材》
基材S5は、製造工程に耐えられる程度の耐熱性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備えるものであれば、特に限定されない。
基材S5に用いることができる材料は、例えば、第1の基板F1と同様のものを用いることができる。
《剥離の起点》
加工部材80は剥離の起点F3sを接合層30の端部近傍に有していてもよい。
剥離の起点F3sは、第1の被剥離層F3の一部が第1の基板F1から分離された構造を有する。
第1の基板F1側から鋭利な先端で第1の被剥離層F3を刺突する方法またはレーザ等を用いる方法(例えばレーザアブレーション法)等を用いて、第1の被剥離層F3の一部を剥離層F2から部分的に剥離することができる。これにより、剥離の起点F3sを形成することができる。
<2.加工部材の構成例2>
積層体にすることができる、上記とは異なる加工部材の構成について、図17(B−1)および図17(B−2)を参照しながら説明する。
加工部材90は、接合層30の他方の面が、基材S5に換えて第2の被剥離層S3の一方の面に接する点が加工部材80と異なる。
具体的には、加工部材90は、第1の剥離層F2および第1の剥離層F2に一方の面が接する第1の被剥離層F3が形成された第1の基板F1と、第2の剥離層S2および第2の剥離層S2に他方の面が接する第2の被剥離層S3が形成された第2の基板S1と、第1の被剥離層F3の他方の面に一方の面を接し且つ第2の被剥離層S3の一方の面と他方の面が接する接合層30と、を有する。(図17(B−1)および図17(B−2)参照)。
《第2の基板》
第2の基板S1は、第1の基板F1と同様のものを用いることができる。なお、第2の基板S1を第1の基板F1と同一の構成とする必要はない。
《第2の剥離層》
第2の剥離層S2は、第1の剥離層F2と同様の構成を用いることができる。また、第2の剥離層S2は、第1の剥離層F2と異なる構成を用いることもできる。
《第2の被剥離層》
第2の被剥離層S3は、第1の被剥離層F3と同様の構成を用いることができる。また、第2の被剥離層S3は、第1の被剥離層F3と異なる構成を用いることもできる。
具体的には、第1の被剥離層F3が機能回路を備え、第2の被剥離層S3が当該機能回路への不純物の拡散を防ぐ機能層を備える構成としてもよい。
具体的には、第1の被剥離層F3が第2の被剥離層に向けて光を射出する発光素子、当該発光素子を駆動する画素回路、当該画素回路を駆動する駆動回路を備え、発光素子が射出する光の一部を透過するカラーフィルタおよび発光素子への意図しない不純物の拡散を防ぐ防湿膜を第2の被剥離層S3が備える構成としてもよい。なお、このような構成を有する加工部材は、可撓性を有する表示装置として用いることができる積層体にすることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態8)
本実施の形態では、本発明の一態様の入出力装置を用いて構成することができる情報処理装置の構成について、図18を参照しながら説明する。
図18は本発明の一態様の情報処理装置を説明する図である。
図18(A)は本発明の一態様の情報処理装置K100の入出力装置K20が展開された状態を説明する投影図であり、図18(B)は図18(A)の切断線X1−X2における情報処理装置K100の断面図である。図18(C)は入出力装置K20が折り畳まれた状態を説明する投影図である。
<情報処理装置の構成例>
本実施の形態で説明する情報処理装置K100は、入出力装置K20と、演算装置K10と、筐体K01(1)乃至筐体K01(3)を有する(図18参照)。
《入出力装置》
入出力装置K20は、表示部K30および入力装置K40を備える。入出力装置K20は、画像情報Vを供給され且つ検知情報Sを供給する。
表示部K30は画像情報Vを供給され、入力装置K40は検知情報Sを供給する(図18(B)参照)。
入力装置K40と表示部K30が一体に重ねられた入出力装置K20は、表示部K30であるとともに、入力装置K40でもある。
なお、入力装置K40にタッチセンサを用い、表示部K30に表示パネルを用いた入出力装置K20は、タッチパネルである。
《表示部》
表示部K30は、第1の領域K31(11)、第1の屈曲できる領域K31(21)、第2の領域K31(12)、第2の屈曲できる領域K31(22)および第3の領域K31(13)がこの順で縞状に配置された領域K31を有する(図18(A)参照)。
表示部K30は、第1の屈曲できる領域K31(21)に形成される第1の畳み目および第2の屈曲できる領域K31(22)に形成される第2の畳み目で折り畳まれた状態および展開された状態にすることができる(図18(A)および図18(C)参照)。
《演算装置》
演算装置K10は、演算部および演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部を備える。また、画像情報Vを供給し且つ検知情報Sを供給される。
《筐体》
筐体は、筐体K01(1)、ヒンジK02(1)、筐体K01(2)、ヒンジK02(2)および筐体K01(3)を含み、この順に配置される。
筐体K01(3)は、演算装置K10を収納する。また、筐体K01(1)乃至筐体K01(3)は、入出力装置K20を保持し、入出力装置K20を折り畳まれた状態または展開された状態にすることができる(図18(B)参照)。
本実施の形態では、3つの筐体が2つのヒンジを用いて接続される構成を備える情報処理装置を例示する。この構成を備える情報処理装置は、入出力装置K20を2か所で折って折り畳むことができる。
なお、n(nは2以上の自然数)個の筐体を(n−1)個のヒンジを用いて接続してもよい。この構成を備える情報処理装置は、入出力装置K20を(n−1)箇所で折って折り畳むことができる。
筐体K01(1)は、第1の領域K31(11)と重なり、釦K45(1)を備える。
筐体K01(2)は、第2の領域K31(12)と重なる。
筐体K01(3)は、第3の領域K31(13)と重なり、演算装置K10、アンテナK10AおよびバッテリーK10Bを収納する。
ヒンジK02(1)は、第1の屈曲できる領域K31(21)と重なり、筐体K01(1)を筐体K01(2)に対して回動可能に接続する。
ヒンジK02(2)は、第2の屈曲できる領域K31(22)と重なり、筐体K01(2)を筐体K01(3)に対して回動可能に接続する。
アンテナK10Aは、演算装置K10と電気的に接続され、信号を供給または供給される。
また、アンテナK10Aは、外部装置から無線で電力を供給され、電力をバッテリーK10Bに供給する。
バッテリーK10Bは、演算装置K10と電気的に接続され、電力を供給または供給する。
《折り畳みセンサ》
折り畳みセンサK41は、筐体が折り畳まれた状態かまたは展開された状態かを検知し、筐体の状態を示す情報を供給する。
演算装置K10は、筐体の状態を示す情報を供給される。
筐体K01の状態を示す情報が折り畳まれた状態を示す情報である場合、演算装置K10は第1の領域K31(11)に第1の画像を含む画像情報Vを供給する(図18(C)参照)。
また、筐体K01の状態を示す情報が展開された状態を示す情報である場合、演算装置K10は表示部K30の領域K31に画像情報Vを供給する(図18(A))。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態9)
本実施の形態では、本発明の一態様の入出力装置を入出力部に用いた情報処理装置の構成について、図19を参照しながら説明する。
図19は本発明の一態様の情報処理装置を説明する図である。
図19(A−1)乃至図19(A−3)は、本発明の一態様の情報処理装置の投影図である。
図19(B−1)および図19(B−2)は、本発明の一態様の情報処理装置の投影図である。
図19(C−1)および図19(C−2)は、本発明の一態様の情報処理装置の上面図および底面図ある。
《情報処理装置A》
情報処理装置3000Aは、入出力部3120および入出力部3120を支持する筐体3101を有する(図19(A−1)乃至図19(A−3)参照)。
また、情報処理装置3000Aは、演算部および演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部、演算部を駆動する電力を供給するバッテリーなどの電源を備える。
なお、筐体3101は、演算部、記憶部またはバッテリーなどを収納する。
情報処理装置3000Aは、側面または/および上面に表示情報を表示することができる。
情報処理装置3000Aの使用者は、側面または/および上面に接する指を用いて操作命令を供給することができる。
《情報処理装置B》
情報処理装置3000Bは、入出力部3120および入出力部3120bを有する(図19(B−1)および図19(B−2)参照)。
また、情報処理装置3000Bは入出力部3120を支持する筐体3101および可撓性を有するベルト状の筐体3101bを有する。
また、情報処理装置3000Bは入出力部3120bを支持する筐体3101を有する。
また、情報処理装置3000Bは、演算部および演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部、演算部を駆動する電力を供給するバッテリーなどの電源を備える。
なお、筐体3101は、演算部、記憶部またはバッテリーなどを収納する。
情報処理装置3000Bは、可撓性を有するベルト状の筐体3101bに支持される入出力部3120に表示情報を表示することができる。
情報処理装置3000Bの使用者は、入出力部3120に接する指を用いて操作命令を供給することができる。
《情報処理装置C》
情報処理装置3000Cは、入出力部3120ならびに入出力部3120を支持する筐体3101および筐体3101bを有する(図19(C−1)および図19(C−2)参照)。
入出力部3120および筐体3101bは可撓性を有する。
また、情報処理装置3000Cは、演算部および演算部に実行させるプログラムを記憶する記憶部、演算部を駆動する電力を供給するバッテリーなどの電源を備える。
なお、筐体3101は、演算部、記憶部またはバッテリーなどを収納する。
情報処理装置3000Cは、筐体3101bの部分で二つに折り畳むことができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
BR 電源線
C 容量素子
C1 第1の電極
C2 絶縁層
F1 基板
F2 剥離層
F3 被剥離層
F3b 導電層
F3s 起点
K01 筐体
K02 ヒンジ
K10 演算装置
K10A アンテナ
K10B バッテリー
K20 入出力装置
K30 表示部
K31 領域
K40 入力装置
K41 センサ
K45 釦
K100 情報処理装置
M1 トランジスタ
M2 トランジスタ
M12 トランジスタ
OUT 端子
Q02 基板
Q04a ゲート電極
Q06 絶縁膜
Q07 絶縁膜
Q08 絶縁膜
Q10 酸化物半導体膜
Q12 導電膜
Q12a 第1の電極
Q12b 第2の電極
Q14 絶縁膜
Q16 絶縁膜
Q18 絶縁膜
Q20 絶縁膜
Q22a 導電膜
Q22b 導電膜
Q22c ゲート電極
Q42a 開口
Q42e 開口
Q51 トランジスタ
S1 基板
S2 剥離層
S3 被剥離層
S5 基材
T1 期間
T2 期間
T3 期間
VP 電源線
VPO 電源線
VRES 電源線
FPC1 フレキシブルプリント基板
FPC2 フレキシブルプリント基板
10 検知装置
10U 検知ユニット
10UA 検知ユニット
10UB 検知ユニット
10UC 検知ユニット
15 出力ユニット
15(j) 出力ユニット
16 基材
16a バリア膜
16b 基材
16c 樹脂層
30 接合層
31 接着層
32 接着層
41 支持体
41b 支持体
42 支持体
42b 支持体
48 マスク
49 溶剤
80 加工部材
80a 残部
80b 表層
81 積層体
90 加工部材
90a 残部
90b 表層
91 積層体
91a 残部
91s 起点
92 積層体
92c 積層体
92d 積層体
99 ノズル
100 入力装置
102 検知ユニット
103D 出力部
103G 駆動回路
110 基材
150 容量素子
500 表示部
500TP 入出力装置
502 画素
502B 副画素
502G 副画素
502R 副画素
502t トランジスタ
503c 容量
503g 駆動回路
503s 駆動回路
503t トランジスタ
510 基材
510a バリア膜
510b 基材
510c 樹脂層
511 配線
519 端子
521 絶縁膜
528 隔壁
550R 発光素子
560 封止材
580R 発光モジュール
600 入力部
602 検知ユニット
603d 駆動回路
603g 駆動回路
610 基材
610a バリア膜
610b 基材
610c 樹脂層
650 容量素子
651 第1の電極
652 第2の電極
653 絶縁層
667 窓部
670 保護層
670p 反射防止層
3000A 情報処理装置
3000B 情報処理装置
3000C 情報処理装置
3101 筐体
3101b 筐体
3120 入出力部
3120b 入出力部

Claims (2)

  1. パネルと、出力部と、第1の配線乃至第8の配線と、を有し、
    前記パネルは、複数の第2のユニットを有し、
    前記出力部は、第1のユニットを有し、
    前記複数の第2のユニットは、マトリクス状に配置され、
    前記第1の配線は、行方向に延在し、
    前記第2の配線は、行方向に延在し、
    前記第8の配線は、行方向に延在し、
    前記第5の配線は、列方向に延在し、
    前記複数の第2のユニットの一は、前記第1の配線および前記第2の配線と電気的に接続され、
    前記複数の第2のユニットの他は、前記第2の配線および前記第8の配線と電気的に接続され、
    前記複数の第2のユニットの一及び他は、前記第5の配線と電気的に接続され、
    前記複数の第2のユニットはそれぞれ、スイッチと第1のトランジスタと容量素子とを有し、
    前記第2のユニットの一において、
    前記スイッチの制御端子は、前記第1の配線と電気的に接続され、
    前記スイッチの第1の端子は、前記第3の配線と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのゲートは、前記スイッチの第2の端子と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタの第1の電極は、前記第5の配線と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタの第2の電極は、前記第4の配線と電気的に接続され、
    前記容量素子の第1の電極は、前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記容量素子の第2の電極は、前記第2の配線と電気的に接続され、
    前記第2のユニットの他において、
    前記スイッチの制御端子は、前記第の配線と電気的に接続され、
    前記スイッチの第1の端子は、前記第3の配線と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタのゲートは、前記スイッチの第2の端子と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタの第1の電極は、前記第5の配線と電気的に接続され、
    前記第1のトランジスタの第2の電極は、前記第4の配線と電気的に接続され、
    前記容量素子の第1の電極は、前記第1のトランジスタのゲートと電気的に接続され、
    前記容量素子の第2の電極は、前記第の配線と電気的に接続され、
    前記第1のユニットは、第2のトランジスタを有し、
    前記第2のトランジスタのゲートは、前記第6の配線と電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタの第1の電極は、前記第7の配線と電気的に接続され、
    前記第2のトランジスタの第2の電極が前記第5の配線および端子と電気的に接続され、
    前記複数の第2のユニットはそれぞれ、前記容量素子を含む検知素子の静電容量の変化を検知して得られた検知信号を、前記第1のユニットへ供給することができる機能を有し、
    前記第1のユニットは、前記検知信号に基づき検知情報を出力することができる機能を有し、
    前記端子は、前記検知情報を出力する端子であり、
    前記第1の配線は、透光性を備える第1の導電膜を有し、
    前記第2の配線は、透光性を備える第2の導電膜を有する、ことを特徴とする入出力装置。
  2. 請求項1において、
    前記第3の配線は、前記第2の配線と前記第8の配線との間に配置され、
    前記第3の配線は、前記複数の第2のユニットの一及び他と電気的に接続される、ことを特徴とする入出力装置。
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