JP6354133B2 - 免震支持装置 - Google Patents

免震支持装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6354133B2
JP6354133B2 JP2013224786A JP2013224786A JP6354133B2 JP 6354133 B2 JP6354133 B2 JP 6354133B2 JP 2013224786 A JP2013224786 A JP 2013224786A JP 2013224786 A JP2013224786 A JP 2013224786A JP 6354133 B2 JP6354133 B2 JP 6354133B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cross
seismic isolation
isolation support
base
convex
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013224786A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015086920A (ja
Inventor
下田 郁夫
郁夫 下田
鈴木 清春
清春 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oiles Corp
Original Assignee
Oiles Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oiles Corp filed Critical Oiles Corp
Priority to JP2013224786A priority Critical patent/JP6354133B2/ja
Priority to PCT/JP2014/005331 priority patent/WO2015064055A1/ja
Priority to TW103136535A priority patent/TW201530014A/zh
Publication of JP2015086920A publication Critical patent/JP2015086920A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6354133B2 publication Critical patent/JP6354133B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47BTABLES; DESKS; OFFICE FURNITURE; CABINETS; DRAWERS; GENERAL DETAILS OF FURNITURE
    • A47B91/00Feet for furniture in general
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47BTABLES; DESKS; OFFICE FURNITURE; CABINETS; DRAWERS; GENERAL DETAILS OF FURNITURE
    • A47B97/00Furniture or accessories for furniture, not provided for in other groups of this subclass

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Description

本発明は、転がり・滑り振り子型の免震支持装置に関する。
陳列台等の什器、書棚等を免震支持するには、滑り板若しくは滑り面を用いた滑り免震支持装置又は転がり部材を用いた転がり免震支持装置等が用いられている。
特開2003−120748号公報 特開2006−283958号公報 特開2010−84910号公報
ところで、滑り免震支持装置及び転がり免震支持装置等には、元の位置に復帰させる復元力が生じなく、振動後においては、什器、書棚等を人手により押して元の位置に戻す復帰作業が必要となる。
復元力を生じさせる復元機能を有する免震支持装置としては、例えば、特許文献1及び2に記載の振り子型の免震装置が提案されているが、これら提案の免震装置では、基本的には、転がりを用いているために、免震性にはすぐれているが、振動を好ましく減衰させる減衰機能が得られ難い。
一方、特許文献3には、復元機能に加えて、減衰機能を得るために鋼棒ダンパーを用いた振り子型の免震装置が提案されているが、斯かる免震装置では、鋼棒ダンパーを用いるために、鋼棒ダンパーの一端の固定が必要となる結果、設置工事が大がかりとなる上に、変位が大きくなるにつれて、地震エネルギの吸収効果が小さくなり、効果的な減衰機能を得ることが困難である。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであり、その目的は、復元機能に加えて、効果的な減衰機能を得ることができる上に、陳列台等の什器、書棚等の免震支持対象物の免震を容易に行うことができ、しかも、容易に振動の長周期化を図り得る免震支持装置を提供することにある。
地盤又は基台上で免震支持対象物を免震支持するべく、地盤又は基台及び免震支持対象物間に設置される本発明の免震支持装置は、上部及び下部を有していると共に免震支持対象物及び地盤又は基台間に回転自在に配される回転自在部材を具備しており、上部は、免震支持対象物に設けられた断面円弧凹状下面に摺動自在に接触するベく、断面円弧凹状下面の曲率半径と同一の曲率半径をもった断面円弧凸状上面を有しており、下部は、地盤又は基台の表面に転がり自在に接触するようになっていると共に断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の又は異なる曲率半径をもった断面円弧凸状下面を有しており、静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心は、断面円弧凸状下面の曲率中心に対して鉛直方向において断面円弧凸状下面側に偏心している。
本発明による免震支持装置によれば、回転自在部材の上部は、断面円弧凹状下面に摺動自在に接触すると共に断面円弧凹状下面の曲率半径と同じ曲率半径をもった断面円弧凸状上面を有しており、回転自在部材の下部は、地盤又は基台の表面に転がり自在に接触するようになっていると共に断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の又は異なる曲率半径をもった断面円弧凸状下面を有しており、静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心は、断面円弧凸状下面の曲率中心に対して鉛直方向において断面円弧凸状下面側に偏心している結果、振り子型の復元機能に加えて、断面円弧凹状下面に対する断面円弧凸状上面の摺動による摩擦抵抗で効果的な減衰機能を得ることができる上に、免震支持対象物への断面円弧凹状下面の設置だけで免震支持対象物の免震を容易に行うことができ、しかも、回転自在部材の回転周期、即ち、揺動周期が偏心量に依存するために、偏心量を適宜設定するだけで容易に振動の長周期化を図り得る。
本発明において、支持すべき免震支持対象物としては、商店等の陳列台等の什器、事務所、図書館若しくは一般家屋等の書棚、事務機器、工場の機械類及び機械類が搭載されたベッド、病院の検査、診断機器、小型の倉庫等を挙げることができるが、本発明は、これらに限定されなく、また、基台としては、地盤に構築された基礎床、商店、事務所、図書館若しくは一般家屋、病院、倉庫等の構造物の床等を挙げることができるが、本発明は、これらに限定されなく、本発明における断面円弧凹状下面は、免震支持対象物それ自体の構成部材、例えば、免震支持対象物が商店等の陳列台である場合には、陳列台の底板に形成されて、これにより、免震支持対象物に直接に設けられていてもよく、これに代えて、免震支持対象物に取付けられた部材、例えば、免震支持対象物が商店等の陳列台である場合には、陳列台の底板に取付けられた補強部材又は取付部材(以下、本発明ではこれを荷重受部材という)の下面に形成されて、これにより、免震支持対象物に間接に設けられていもよい。
本発明における断面円弧凹状下面及び断面円弧凸状上面は、円球面の一部からなっていても、円筒面の一部からなっていてもよく、円球面の一部からなっている場合には、断面円弧凸状下面も、円球面の一部からなるようにすると、水平面の全方向の振動に対して免震効果を発揮でき、円筒面の一部からなっている場合には、免震効果に方向性をもたせることができ、このように免震効果に方向性をもたせる場合、断面円弧凹状下面及び断面円弧凸状上面並びに断面円弧凸状下面の全てを円筒面の一部から構成する必要はなく、いずれかを円筒面の一部から構成すればよい。
また、本発明における断面円弧凸状下面は、円球面又は円筒面の一部からなっていてもよく、円球面の一部からなっている場合には、上記のように、断面円弧凹状下面及び断面円弧凸状上面も、円球面の一部からなるようにすると、水平面の全方向の振動に対して免震効果を発揮でき、円筒面の一部からなっている場合には、免震効果に方向性をもたせることができる。
本発明の好ましい例では、断面円弧凸状下面は、断面円弧凹状下面、即ち、断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の曲率半径を有しているが、これに代えて、異なる曲率半径を有していてもよい。
本発明では、上部は、半円球状部又は半円柱部からなっていてもよく、下部もまた、半円球状部又は半円柱部からなっていてもよく、地盤又は基台の表面は、曲率半径の大きな湾曲凸面又は極めて傾斜が小さく面取りされた截頭錐面からなっていてもよいが、実質的な水平平坦面からなっていることが好ましく、下部は、静止状態において地盤又は基台の表面の水平平坦面に接触すると共に断面円弧凸状下面に囲繞された平坦面を有していてもよく、この場合、下部は、球帯で規定された球帯部からなっており、断面円弧凸状下面は、球帯部の球帯面からなっており、下部の平坦面は、球帯部の球帯面に囲繞された球帯部の小径端面からなっていても、これに代えて、下部は、一対の円弧凸面、一対の円弧凸面に挟まれた平坦面とを有した半円柱部からなっている一方、断面円弧凸状下面は、半円柱部の一対の円弧凸面からなっていると共に、下部の平坦面は、一対の円弧凸面に挟まれた半円柱部の平坦面からなっていてもよい。
地盤又は基台の表面が水平平坦面を有し、下部が静止状態(支持する免震支持対象物が地盤又は基台に対して水平方向に相対的に振動していなく、免震支持装置が免震機能を発揮していない状態)において地盤又は基台の表面の水平平坦面に接触する平坦面を有していると、加速度の小さな振動では、地盤又は基台の水平平坦面と下部の平坦面との接触が維持されて、トリガ機能(一定以下の振動加速度では断面円弧凸状下面の地盤又は基台の表面に対する転がりが生じなく、一定以上の振動加速度では当該転がりが生じる機能)を効果的に得ることができ、不必要であって過敏な免震作用を回避できる。
本発明では、好ましくは、断面円弧凸状下面は、地盤又は基台の表面、特に水平平坦面に対する摩擦係数が断面円弧凹状下面に対する断面円弧凸状上面の摩擦係数よりも大きくなるように、形成されている。
本発明の好ましい例では、上部は、剛性金属又は硬質の樹脂等からなる上部本体と、上部本体に被着されていると共に断面円弧凸状上面を有した被覆層とを具備しており、下部もまた、剛性の下部本体と、この下部本体への金属若しくはセラミックス等の溶射又は天然ゴム、合成ゴム又は弾性を有する合成樹脂材料等からなる弾性体の加硫接着若しくは貼着により下部本体に被着されていると共に断面円弧凸状下面を有した被覆層とを具備しており、上部の被覆層は、適度の摩擦抵抗により減衰機能を得ることができるように、上部本体への金属若しくはセラミックス等の溶射又は天然ゴム、合成ゴム又は合成樹脂材料等からなる好ましくは硬質体、場合により弾性体の加硫接着若しくは貼着により上部本体に被着されていてもよく、断面円弧凹状下面に対しては摺動を、地盤又は基台の表面に対しては転がりを夫々確保できるように、断面円弧凸状上面及び断面円弧凸状下面のうちの少なくとも一方は、シボ加工されていてもよい。
上部及び下部の被覆層のうちの少なくとも一方の被覆層が弾性変形可能な弾性体からなっていると、地盤又は基台の鉛直方向の振動をも吸収でき、好ましい場合があり、下部の被覆層が弾性変形可能な弾性体からなっていると、静止状態における被覆層の弾性変形でトリガ機能を効果的に得ることができる。
本発明では、好ましくは、静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心と断面円弧凸状下面の曲率中心とは、同一の鉛直線上に位置している。
本発明の免震支持装置は、免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する回転自在部材の回転において当該回転自在部材の衝突でその一定以上の回転を禁止して免震支持対象物からの回転自在部材の離脱を防止する離脱防止機構を更に具備していてもよく、この場合、離脱防止機構は、免震支持対象物に取付けられていると共に回転自在部材を囲繞している囲繞体を具備していてもよく、囲繞体は、免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する一定以上の回転自在部材の回転において、当該回転自在部材と接触するようになっているとよい。
離脱防止機構を具備している免震支持装置では、意図しない大きな加速度をもった地震等の振動で回転自在部材が大きく回転されようとしても、回転自在部材の一定以上の回転を禁止して免震支持対象物からの回転自在部材の離脱を防止し得る結果、免震支持対象物の転倒等を防ぐことができ、大きな地震等の振動による被害を最小限にし得る。
本発明によれば、復元機能に加えて、効果的な減衰機能を得ることができる上に、陳列台等の什器、書棚等の免震支持対象物の免震を容易に行うことができ、しかも、容易に振動の長周期化を図り得る免震支持装置を提供することができる。
図1は、本発明による好ましい実施態様の一例の側面断面説明図である。 図2は、図1に示す例のII−II線矢視断面説明図である。 図3は、図1に示す例の回転自在部材の斜視説明図である。 図4は、図1に示す例の動作説明図である。 図5は、本発明による好ましい実施態様の他の例の側面断面説明図である。 図6は、図5に示す例の動作説明図である。 図7は、本発明による好ましい実施態様の更に他の例の側面断面説明図である。 図8は、本発明による好ましい実施態様の更に他の例の側面断面説明図である。 図9は、本発明における回転自在部材の他の例の斜視説明図である。 図10は、本発明における回転自在部材の更に他の例の斜視説明図である。
次に本発明を、図に示す好ましい実施の形態の例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。
図1から図3において、免震支持対象物である商店等の陳列台等の什器2の外函の下面3には、断面円弧凹状下面4によって規定された凹所5を水平方向Hに平坦に伸びた下面6に有した円板状の荷重受部材7が螺子等により取付けられて設けられており、本例の免震支持装置1は、斯かる荷重受部材7の凹所5に配される上部8及び地盤に設置された基礎上に固着された基台としての建物の床9の水平方向Hに平坦に伸びた水平平坦面からなる表面(床面)10に接触する下部11を有していると共に荷重受部材7を介して什器2及び床9間に方向Rに回転自在に配された回転自在部材12と、什器2に対する回転自在部材12の方向Rの回転において当該回転自在部材12の衝突でその一定以上の方向Rの回転を禁止して荷重受部材7を介する什器2からの回転自在部材12の離脱を防止する離脱防止機構13とを具備している。
荷重受部材7は、剛性金属又は硬質の樹脂等からなり、断面円弧凹状下面4は、円球面の一部からなり、而して、凹所5は、円球の一部から、即ち、半円球状に形成されている。
回転自在部材12は、上部8及び下部11に加えて、上部8及び下部11間に配されていると共に剛性金属又は硬質の樹脂等からなる剛性の円盤状の中間部21を、上部8及び下部11と共に一体的に形成されて、有している。
半円球状部からなる上部8は、その円形の大径面で中間部21の円形の上面に一体的に形成されていると共に剛性金属又は硬質の樹脂等からなる剛性の半円球状の上部本体22と、上部本体22の半円球凸面22aへの金属若しくはセラミックス等の溶射又は天然ゴム、合成ゴム又は合成樹脂材料等からなる好ましくは硬質体、場合により弾性体の加硫接着若しくは貼着により上部本体22の当該半円球凸面22aに被着されていると共に断面円弧凸状上面23を有した被覆層24とを具備しており、円球面の一部からなると共に曲率中心O1をもった断面円弧凸状上面23は、断面円弧凹状下面4に方向Rに摩擦係数μ1をもって摺動自在に面接触すると共に断面円弧凹状下面4の曲率半径r1と同じ曲率半径r1を有している。
半円球状部からなる下部11は、中間部21の円形の下面に一体的に形成されていると共に剛性金属又は硬質の樹脂等からなる剛性の半円球状の下部本体32と、下部本体32の半円球凸面32aへの金属若しくはセラミックス等の溶射又は天然ゴム、合成ゴム又は弾性を有する合成樹脂材料等からなる弾性体の加硫接着若しくは貼着により下部本体32の当該半円球凸面32aに被着されていると共に断面円弧凸状下面33を有した被覆層34とを具備しており、円球面の一部からなると共に曲率中心O2をもった断面円弧凸状下面33は、床9の表面10に方向Rに転がり自在に点接触すると共に断面円弧凹状下面4の曲率半径r1と同一の曲率半径r2を有しており、しかも、床9の表面10に対する摩擦係数μ2が断面円弧凹状下面4に対する断面円弧凸状上面23の摩擦係数μ1よりも大きく(μ2>μ1)なるように、形成されている。
静止状態において、断面円弧凸状上面23の曲率中心O1は、断面円弧凸状下面33の曲率中心O2に対して鉛直方向Vにおいて断面円弧凸状下面33側に偏心量δもって偏心しており、而して、断面円弧凸状上面23の頂点41から断面円弧凸状下面33の頂点42の距離、即ち、静止状態における回転自在部材12の高さhは、r1+r2−δであり、頂点41、曲率中心O1及びO2並びに頂点42は、静止状態において、同一の鉛直線43上に位置している。
離脱防止機構13は、荷重受部材7を介して什器2に一体的に取付けられていると共に回転自在部材12を囲繞している囲繞体51を具備しており、囲繞体51は、荷重受部材7の下面6に一体的に取付けられている円筒部52と、円筒部52の下端に一体的に取付けられていると共に円環状の内周面53で貫通円孔54を規定した鍔部55とを具備しており、下部11は、貫通円孔54を通って断面円弧凸状下面33で床9の表面10に方向Rに転がり自在に点接触するようになっており、離脱防止機構13は、回転自在部材12の荷重受部材7を介する什器2に対する一定以上の方向Rの回転において、図4に示すように、鍔部55の内周端56への断面円弧凸状下面33の衝突で、回転自在部材12の一定以上の方向Rの回転を禁止するようになっている。
什器2が水平方向Hに対して傾かないように、即ち、下面3が水平方向Hに伸びるように、什器2の外函の下面3に、複数個、少なくとも3個配される免震支持装置1の夫々は、地震による水平方向Hの振動が床9に加わらない場合は、図1に示す静止状態にあって、断面円弧凸状上面23において断面円弧凹状下面4の全面で接触している一方、断面円弧凸状下面33の頂点42において床9の表面10に接触している回転自在部材12を介して床9上で什器2の荷重を当該什器2が傾かないで水平になるように分担して支持しており、地震による水平方向Hにおいて一方の方向の振動が床9に加わると、各免震支持装置1の回転自在部材12には方向Rにおいて一方の方向の回転モーメントが生じ、而して、各免震支持装置1の回転自在部材12は、この回転モーメントで、図4に示すように、摩擦係数μ2と摩擦係数μ1との差異(μ2>μ1)に基づく断面円弧凹状下面4に対する断面円弧凸状上面23の方向Rにおいて一方の方向の摺動を伴って、床9の表面10上において断面円弧凸状下面33で方向Rにおいて一方の方向に回転して転がり、この転がり回転により各免震支持装置1は、床9に加わる水平方向Hの振動の什器2への伝達を阻止して、而して、什器2を免震支持する一方、曲率中心O1と曲率中心O2との偏心量δに起因する断面円弧凸状上面23の曲率半径r1と断面円弧凸状下面33の曲率半径r2との相違により、方向Rの一方の方向の回転と共に什器2を鉛直方向Vに持ち上げるようになっている回転自在部材12には、その各回転位置で静止状態への復帰モーメントが偏心量δに基づき生じ、この復帰モーメントにより、回転自在部材12は、床9の表面10上において断面円弧凸状下面33で方向Rにおいて逆の方向に回転して転がり、以下、地震による水平方向Hにおける両方向の振動に基づく回転モーメントと偏心量δに基づく復帰モーメントとで、所謂、一定の周期をもった振り子運動を行う回転自在部材12は、地震による水平方向Hの床9の振動の消滅後、断面円弧凸状上面23に対する断面円弧凹状下面4の摩擦係数μ1をもった滑り摩擦及び床9の表面10に対する回転自在部材12の断面円弧凸状下面33での転がり摩擦による振動エネルギーの消散による振り子運動の収斂と共に図1に示す静止状態における回転位置に復帰されて、什器2を振動前の元の位置に戻すようになっている。
床9上で什器2を免震支持するべく、床9及び什器2間に設置される以上の免震支持装置1では、上部8は、断面円弧凹状下面4の全面に摩擦係数μ1をもって方向Rに摺動自在に接触すると共に断面円弧凹状下面4の曲率半径r1と同じ曲率半径r1をもった断面円弧凸状上面23を有しており、下部11は、床9の表面10に方向Rに転がり自在に接触すると共に断面円弧凹状下面4の曲率半径r1と同一の曲率半径r2をもった断面円弧凸状下面33を有しており、静止状態において、断面円弧凸状上面23の曲率中心O1は、断面円弧凸状下面33の曲率中心O2に対して鉛直方向Vにおいて断面円弧凸状下面33側に偏心量δもって偏心している結果、振り子型の復元機能に加えて、断面円弧凹状下面4に対する断面円弧凸状上面23の摩擦係数μ1をもった摩擦摺動による摩擦抵抗で効果的な減衰機能を得ることができる上に、什器2への荷重受部材7を介する断面円弧凹状下面4の設置だけではなく、床9の表面10をそのまま利用できるため、什器2の免震を容易に行うことができ、しかも、偏心量δを適宜設定するだけで容易に振動の長周期化を図り得、加えて、本例では、断面円弧凹状下面4、断面円弧凸状上面23及び断面円弧凸状下面33が円球面の一部からなっているために、水平方向Hに関しての全方向、即ち、水平面内の全方向の地震の振動に対して什器2を免震支持できる。
離脱防止機構13を具備した免震支持装置1によれば、意図しない大きな水平方向Hの振動で回転自在部材12が大きく方向Rに回転されようとしても、回転自在部材12の一定以上の回転を禁止して荷重受部材7を介する什器2からの回転自在部材12の離脱を防止し得る結果、什器2の転倒等を防ぐことができ、地震による被害を最小限にし得る。
加えて、囲繞体51を有した離脱防止機構13では、免震支持装置1の静止状態で、鍔部55が床9の表面10に近接するために、免震支持装置1の静止状態での囲繞体51の内部57を外部58に対して半密閉でき当該内部57への外部58からの塵埃の侵入を防ぐこともでき、塵埃による免震支持装置1の動作不良を回避でき、斯かる効果をより発揮させるために、免震支持装置1の静止状態で、断面円弧凸状下面33又は平坦面61(図5参照)の床9の表面10への接触を確保させた上で、床9の表面10に軽く接触する鍔部55をもって囲繞体51を形成してもよい。
ところで、図1に示す免震支持装置1では、下部11を半円球状部から形成したが、これに代えて、図5に示すように、球帯で規定された球帯部から形成してもよく、図5に示す球帯部からなる下部11は、球帯部の球帯面からなっていると共に曲率半径r2及び曲率中心O2をもった断面円弧凸状下面33に加えて、静止状態において床9の表面10に全面で接触すると共に断面円弧凸状下面33に囲繞された球帯部の小径端面64からなっている平坦面61を更に有しており、断面円弧凸状下面33及び平坦面61は、中間部21の下面に一体的に形成されていると共に剛性金属又は硬質の樹脂等からなる剛性の球帯状の下部本体32に被着されている被覆層34の露出表面からなっており、斯かる被覆層34は、下部本体32の球帯部の球帯凸面62に被着された球帯状層63と、下部本体32の球帯部の小径端面64に被着された円形の端面層65とを具備しており、床9の表面10に対して摩擦係数μ2をもった断面円弧凸状下面33は、球帯状層63の露出表面から、同じく床9の表面10に対して摩擦係数μ2をもった平坦面61は、端面層65の露出表面から夫々形成されている。
図5に示す下部11をもって図1と同様に形成された免震支持装置1の夫々は、地震による水平方向Hの振動が床9に加わらない場合には、図5に示す静止状態にあって、断面円弧凸状上面23において断面円弧凹状下面4の全面で摩擦係数μ1をもって接触している一方、平坦面61の全面において床9の表面10に摩擦係数μ2(μ2>μ1)をもって接触している回転自在部材12を介して床9上で什器2の荷重を当該什器2が傾かないで水平になるように分担して支持しており、回転自在部材12を方向Rに回転させる回転モーメントを回転自在部材12に生じさせない上に、摩擦係数μ2をもって接触する平坦面61と床9の表面10との間に水平方向Hの相対的な滑りを生じさせない程度の加速度の小さい地震による水平方向Hの振動が床9に加わる場合には、免震支持装置1の夫々の回転自在部材12は、方向Rに回転しないで平坦面61と床9の表面10との摩擦係数μ2をもった接触に基づいて斯かる床9の水平方向Hの振動を荷重受部材7を介して什器2に伝達する一方、回転自在部材12を方向Rに回転させる回転モーメントを回転自在部材12に生じさせる程度の加速度の大きい地震による水平方向Hの一方の方向の振動が床9に加わった場合には、免震支持装置1の夫々の回転自在部材12は、図6に示すように、方向Rにおいて一方の方向の回転により平坦面61の床9の表面10への接触を解除し、床9の表面10に断面円弧凸状下面33で接触し、この接触において摩擦係数μ2と摩擦係数μ1との差異(μ2>μ1)に基づき、断面円弧凹状下面4に対する断面円弧凸状上面23の方向Rにおいて一方の方向の摺動を伴って、床9の表面10上において断面円弧凸状下面33で方向Rにおいて一方の方向に回転して転がり、この転がり回転により各免震支持装置1は、床9に加わる水平方向Hの振動の什器2への伝達を阻止して、而して、什器2を免震支持する一方、曲率中心O1と曲率中心O2との偏心量δに起因する断面円弧凸状上面23の曲率半径r1と断面円弧凸状下面33の曲率半径r2との相違により、方向Rにおいて一方の方向の回転と共に什器2を鉛直方向Vに持ち上げるようになっている回転自在部材12には、その各回転位置で静止状態への復帰モーメントが偏心量δに基づき生じ、この復帰モーメントにより、各免震支持装置1の回転自在部材12は、平坦面61と床9の表面10との摩擦係数μ2をもった接触を回復し、回転自在部材12に方向Rにおいて他方の方向の回転モーメントを生じさせる程度の加速度の大きい地震による水平方向Hの他方の方向の振動が床9に続いて加わった場合には、回転自在部材12は、方向Rにおいて以上と逆の方向に床9の表面10上において断面円弧凸状下面33で回転して転がり、以後、免震支持装置1の夫々は、回転自在部材12に方向Rの回転モーメントを生じさせる程度の水平方向Hの振動が消滅するまで以上の動作を繰り返し、振動の消滅と共に図5に示す静止状態における回転位置に復帰されて、什器2を振動前の元の位置に戻すようになっている。
図5に示す免震支持装置1では、図1に示す免震支持装置1による効果に加えて、平坦面61に基づくトリガ機能を効果的に得ることができ、地震のない場合及び什器2内の物品に損傷を与えない程度の小さな加速度をもった地震の場合において什器2を床9上で水平方向Hにふらふらさせないで安定に支持できる。
図5に示す免震支持装置1において、回転自在部材12は、平坦面61が、床9の表面10との間で摩擦係数μ2を有する代わりに、断面円弧凹状下面4に対する断面円弧凸状上面23の摩擦係数μ1よりも大きな摩擦係数μ3(μ3>μ1)を有するように、言い換えると、摩擦係数μ2よりも大きくなる場合をも含んで、予測される最大の加速度をもった地震では平坦面61が床9の表面10に対して水平方向Hに相対的に滑らないような摩擦係数μ3を有するように、形成されていてもよく、この場合、端面層65を、球帯状層63を形成する材料と異なる材料で形成してもよい。
図1及び図5に示す回転自在部材12においては、下部11の断面円弧凸状下面33は、荷重受部材7の断面円弧凹状下面4及び上部8の断面円弧凸状上面23の夫々の曲率半径r1と同一の曲率半径r2を有しているが、図7に示すように、下部11の断面円弧凸状下面33は、荷重受部材7の断面円弧凹状下面4及び上部8の断面円弧凸状上面23の夫々の曲率半径r1よりも大きな曲率半径r2を有していてもよく、また、図8に示すように、下部11の断面円弧凸状下面33は、荷重受部材7の断面円弧凹状下面4及び上部8の断面円弧凸状上面23の曲率半径r1よりも小さな曲率半径r2を有していてもよく、斯かる図7及び図8に示すような断面円弧凹状下面4及び断面円弧凸状上面23の曲率半径r1と異なる曲率半径r2を有している断面円弧凸状下面33を有する回転自在部材12を備えた免震支持装置1でも、図1及び図5に示す免震支持装置1と同様に動作する。
また、以上の回転自在部材12においては、上部8及び下部11を半円球状部から、中間部21を円盤状に夫々形成したが、これに代えて、図9に示すように、上部8及び下部11を、半円柱部から、中間部21を直方体状に夫々形成してもよく、斯かる半円柱部からなっている上部8及び下部11を具備した回転自在部材12では、断面円弧凹状下面4に方向Rに摺動自在に接触する断面円弧凸状上面23及び床9の表面10に水平方向Hに転がり自在に接触する断面円弧凸状下面33の夫々は、円筒面の一部、即ち、半円筒面からなっており、これに対応して、荷重受部材7は、その断面円弧凹状下面4が円筒面の一部、即ち、半円筒面からなるように形成されているとよい。
図9に示すように、上部8及び下部11を半円柱部から夫々形成し、被覆層24及び34を半円筒状に形成し、そして、断面円弧凹状下面4並びに被覆層24及び34の露出面からなる断面円弧凸状上面23及び断面円弧凸状下面33の夫々を半円筒面とした回転自在部材12を具備した免震支持装置1は、図1と同様にして荷重受部材7を介して什器2と床9の表面10との間に設置されることにより、図1に示す免震支持装置1と同様に動作する一方、斯かる免震支持装置1によれば、水平面内での一つの方向のみについて免震効果を得ることができ、免震効果に方向性をもたせることができる。
図9に示す半円柱部からなる下部11は、図10に示すように、静止状態において床9の表面10に接触すると共に一対の断面円弧凸状下面33に挟まれた矩形状の平坦面71を有していてもよく、図10に示す下部11は、一対の円弧凸面72、一対の円弧凸面72に挟まれた平坦面71を有した半円柱部からなっており、図10に示す下部11において、断面円弧凸状下面33は、半円柱部の一対の円弧凸面72からなっており、被覆層34は、円筒状の一対の被覆層73と、一対の被覆層73に挟まれた矩形板状の被覆層74とを有しており、一対の円弧凸面72の夫々は、一対の被覆層73の夫々の露出面からなっており、平坦面71は、被覆層74の露出面からなっており、斯かる下部11をもった回転自在部材12を具備した免震支持装置1は、上記と同様にして荷重受部材7を介して什器2と床9の表面10との間に設置されることにより、地震の生起で水平面内での一つの方向において、図5に示す免震支持装置1と同様に動作して、振り子型の復元機能に加えて、断面円弧凹状下面4に対する断面円弧凸状上面23の摩擦係数μ1をもった方向Rの摺動による摩擦抵抗で効果的な減衰機能を得ることができる上に、什器2への荷重受部材7を介する断面円弧凹状下面4の設置だけではなく、床9の表面10をそのまま利用できて、什器2の免震を容易に行うことができ、しかも、偏心量δを適宜設定するだけで容易に振動の長周期化を図り得、加えて、当該水平面内での一つの方向のみについて免震効果を得ることができて、免震効果に方向性をもたせることができる。
以上の免震支持装置1の回転自在部材12において、断面円弧凸状上面23、断面円弧凸状下面33、平坦面61及び平坦面71を、被覆層24及び被覆層34の露出面から形成したが、本発明は、これに限定されず、斯かる被覆層24及び被覆層34のうちの少なくとも一方を設けないで、断面円弧凸状上面23、断面円弧凸状下面33、平坦面61及び平坦面71のうちの少なくとも一つを、上部本体22自体又は下部本体32自体の外面から形成してもよく、この場合、摩擦係数μ2が摩擦係数μ1よりも大きくなるように、上部本体22及び下部本体32の形成材料を適宜選択するとよい。
以上の免震支持装置1において、断面円弧凹状下面4を荷重受部材7に設けたが、これに代えて、什器2の外函の下面3に形成して、什器2自体に設けてもよい。
1 免震支持装置
2 什器
3 下面
4 断面円弧凹状下面
5 凹所
6 下面
7 荷重受部材
8 上部
9 床
10 表面
11 下部
12 回転自在部材
13 離脱防止機構

Claims (22)

  1. 地盤又は基台上で免震支持対象物を免震支持するべく、地盤又は基台及び免震支持対象物間に設置される免震支持装置であって、上部及び下部を有していると共に免震支持対象物及び地盤又は基台間に回転自在に配される回転自在部材を具備しており、上部は、免震支持対象物に設けられた断面円弧凹状下面に摺動自在に接触するべく、断面円弧凹状下面の曲率半径と同一の曲率半径をもった断面円弧凸状上面を有しており、下部は、地盤又は基台の表面に転がり自在に接触するようになっていると共に断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の又は異なる曲率半径をもった断面円弧凸状下面を有しており、静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心は、断面円弧凸状下面の曲率中心に対して鉛直方向において断面円弧凸状下面側に偏心しており、下部は、静止状態において地盤又は基台の表面の水平平坦面に接触すると共に断面円弧凸状下面に囲繞され又は挟まれた平坦面を有している免震支持装置。
  2. 下部は、球帯で規定された球帯部からなっており、断面円弧凸状下面は、球帯部の球帯面からなっており、下部の平坦面は、球帯部の球帯面に囲繞された球帯部の小径端面からなっている請求項1に記載の免震支持装置。
  3. 下部は、一対の円弧凸面、一対の円弧凸面に挟まれた平坦面とを有した半円柱部からなっており、断面円弧凸状下面は、半円柱部の一対の円弧凸面からなっており、下部の平坦面は、一対の円弧凸面に挟まれた半円柱部の平坦面からなっている請求項1に記載の免震支持装置。
  4. 断面円弧凸状下面は、地盤又は基台の表面に対する摩擦係数が断面円弧凹状下面に対する断面円弧凸状上面の摩擦係数よりも大きくなるように形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  5. 免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する回転自在部材の回転において当該回転自在部材の衝突でその一定以上の回転を禁止して免震支持対象物からの回転自在部材の離脱を防止する離脱防止機構を更に具備している請求項1から4のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  6. 離脱防止機構は、免震支持対象物に取付けられていると共に回転自在部材を囲繞している囲繞体を具備しており、囲繞体は、免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する一定以上の回転自在部材の回転において、当該回転自在部材と接触するようになっている請求項5に記載の免震支持装置。
  7. 地盤又は基台上で免震支持対象物を免震支持するべく、地盤又は基台及び免震支持対象物間に設置される免震支持装置であって、上部及び下部を有していると共に免震支持対象物及び地盤又は基台間に回転自在に配される回転自在部材を具備しており、上部は、免震支持対象物に設けられた断面円弧凹状下面に摺動自在に接触するべく、断面円弧凹状下面の曲率半径と同一の曲率半径をもった断面円弧凸状上面を有しており、下部は、地盤又は基台の表面に転がり自在に接触するようになっていると共に断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の又は異なる曲率半径をもった断面円弧凸状下面を有しており、静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心は、断面円弧凸状下面の曲率中心に対して鉛直方向において断面円弧凸状下面側に偏心しており、断面円弧凸状下面は、地盤又は基台の表面に対する摩擦係数が断面円弧凹状下面に対する断面円弧凸状上面の摩擦係数よりも大きくなるように形成されている免震支持装置。
  8. 免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する回転自在部材の回転において当該回転自在部材の衝突でその一定以上の回転を禁止して免震支持対象物からの回転自在部材の離脱を防止する離脱防止機構を更に具備している請求項7に記載の免震支持装置。
  9. 地盤又は基台上で免震支持対象物を免震支持するべく、地盤又は基台及び免震支持対象物間に設置される免震支持装置であって、上部及び下部を有していると共に免震支持対象物及び地盤又は基台間に回転自在に配される回転自在部材と、免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する回転自在部材の回転において当該回転自在部材の衝突でその一定以上の回転を禁止して免震支持対象物からの回転自在部材の離脱を防止する離脱防止機構とを具備して具備しており、上部は、免震支持対象物に設けられた断面円弧凹状下面に摺動自在に接触するべく、断面円弧凹状下面の曲率半径と同一の曲率半径をもった断面円弧凸状上面を有しており、下部は、地盤又は基台の表面に転がり自在に接触するようになっていると共に断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の又は異なる曲率半径をもった断面円弧凸状下面を有しており、静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心は、断面円弧凸状下面の曲率中心に対して鉛直方向において断面円弧凸状下面側に偏心している免震支持装置。
  10. 離脱防止機構は、免震支持対象物に取付けられていると共に回転自在部材を囲繞している囲繞体を具備しており、囲繞体は、免震支持対象物又は地盤若しくは基台に対する一定以上の回転自在部材の回転において、当該回転自在部材と接触するようになっている請求項8又は9に記載の免震支持装置。
  11. 下部は、半円球状部又は半円柱部からなっている請求項7から10のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  12. 断面円弧凸状上面は、円球面の一部からなる請求項1から11のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  13. 断面円弧凸状上面は、円筒面の一部からなる請求項1から11のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  14. 断面円弧凸状下面は、円球面の一部からなる請求項1から13のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  15. 断面円弧凸状下面は、円筒面の一部からなる請求項1から13のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  16. 断面円弧凸状下面は、断面円弧凸状上面の曲率半径と同一の曲率半径を有している請求項1から15のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  17. 断面円弧凸状下面は、断面円弧凸状上面の曲率半径と異なる曲率半径を有している請求項1から15のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  18. 上部は、半円球状部又は半円柱部からなっている請求項1から17のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  19. 上部は、剛性の上部本体と、この上部本体に被着されていると共に断面円弧凸状上面を有した被覆層とを具備している請求項1から18のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  20. 下部は、剛性の下部本体と、この下部本体に被着されていると共に断面円弧凸状下面を有した被覆層とを具備している請求項1から19のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  21. 断面円弧凸状上面及び断面円弧凸状下面のうちの少なくとも一方は、シボ加工されている請求項1から20のいずれか一項に記載の免震支持装置。
  22. 静止状態において、断面円弧凸状上面の曲率中心と断面円弧凸状下面の曲率中心とは、同一の鉛直線上に位置している請求項1から21のいずれか一項に記載の免震支持装置。
JP2013224786A 2013-10-29 2013-10-29 免震支持装置 Active JP6354133B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013224786A JP6354133B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 免震支持装置
PCT/JP2014/005331 WO2015064055A1 (ja) 2013-10-29 2014-10-21 免震支持装置
TW103136535A TW201530014A (zh) 2013-10-29 2014-10-22 防震支撐裝置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013224786A JP6354133B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 免震支持装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015086920A JP2015086920A (ja) 2015-05-07
JP6354133B2 true JP6354133B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=53003687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013224786A Active JP6354133B2 (ja) 2013-10-29 2013-10-29 免震支持装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6354133B2 (ja)
TW (1) TW201530014A (ja)
WO (1) WO2015064055A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6349472B1 (ja) * 2018-01-09 2018-06-27 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 滑り免震装置用のスライダーと滑り免震装置
CN114688207B (zh) * 2022-04-11 2022-10-28 湖北中进建设集团有限公司 一种用于机电工程消声减震结构

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5560739A (en) * 1978-10-31 1980-05-08 Masao Akimoto Horizontal vibration preventer
JPS6025580B2 (ja) * 1979-08-29 1985-06-19 将男 秋元 耐震装置
JPS5754644A (en) * 1980-09-16 1982-04-01 Masao Akimoto Earth-quack-free supporting apparatus
JPH03123600U (ja) * 1990-03-30 1991-12-16
JPH0362248U (ja) * 1989-10-24 1991-06-18
JPH0988012A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Japan Steel Works Ltd:The 免震装置
WO1999007966A1 (en) * 1997-08-08 1999-02-18 Robinson Seismic Ltd. Energy absorber
JP2000064658A (ja) * 1998-08-19 2000-02-29 Misawa Homes Co Ltd 建物の免震構造
JP3754663B2 (ja) * 2001-08-03 2006-03-15 特許機器株式会社 振動制御ユニット
JP2003090013A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Japan Steel Works Ltd:The 構造物の支承装置
JP2007225101A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Kanazawa Seisakusho:Kk 制震装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015086920A (ja) 2015-05-07
TW201530014A (zh) 2015-08-01
WO2015064055A1 (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9103485B2 (en) Composite isolation bearings
JP2020504275A (ja) 免震装置
CA2672314A1 (en) Seismic controller for friction bearing isolated structures
JP6354133B2 (ja) 免震支持装置
WO2016103291A1 (ja) 免震支持装置
KR100635478B1 (ko) 저 마찰 구름운동 진자받침
JP6199632B2 (ja) 免震支持装置
JP6430192B2 (ja) 免震装置
JP6199634B2 (ja) 免震支持装置
WO2014178109A1 (ja) 重力バランス式免震装置
JP5601644B2 (ja) 制振装置を備えた免震装置及び制振装置付き免震構造物
JP2011021739A (ja) 免震ユニット
JP2012172511A (ja) 鍔付き球面コロによる免震装置
JP2014084970A (ja) 免震部材
TWI572768B (zh) 防震支撐裝置
JP2012021638A (ja) 免震装置
JP2007078012A (ja) 免震装置
JP2005249210A (ja) 減衰装置
JP2004060795A (ja) 軽量構造物用免震装置
JP2003269007A (ja) 免震装置
JP5542858B2 (ja) 重力バランス式免震装置
JP2013249942A (ja) ローリング防止機構及び同機構付き防振架台
JP2013108523A (ja) 減震装置
JP3151056U (ja) 制振装置を備えた免震装置及び制振装置付き免震構造物
JP2016142344A (ja) 免震装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171128

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6354133

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250