JP6353797B2 - エンジン、及び当該エンジンを備えた作業車両 - Google Patents

エンジン、及び当該エンジンを備えた作業車両 Download PDF

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Description

本発明は、主として、排気ガス浄化装置を備えるエンジンに関する。
従来から、エンジンの排気経路に設けられ、排気ガス中の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集して除去するためのパーティキュレートスートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter)が知られている。DPFにより捕集されたPMは、エンジンの稼動とともに増加するため、DPFに堆積したPMを適切なタイミングで除去する必要がある。PMを除去する一般的な方法としては、当該PMを燃焼させて無害な二酸化炭素にすること(以下、DPF再生と称する)が挙げられる。
特許文献1は、この種のDPFの役割を果たすマフラーに接続されたディーゼルエンジンを開示する。この特許文献1のディーゼルエンジンは、酸化触媒とディーゼルパティキュレートスートフィルタとのうち少なくともディーゼルパティキュレートスートフィルタが内装されたマフラーに接続される構成となっている。
特開2008−31955号公報
上記特許文献1に開示されるディーゼルエンジンにおいては、当該エンジンを低負荷で運転したりアイドル運転したりすると、排気温度が低くなるために、排気ガス浄化装置で堆積されたPMを有効に除去することができない。
そのため、従来の技術においては、燃料の噴射時期を制御したり、エンジンの負荷を増加したりすることにより、排気温度を上昇させ、排気ガス浄化装置で堆積されたPMを強制的に燃焼除去する強制再生を実行させていた。
ところで、強制再生の方法としては、エンジンを通常どおり運転しながら強制再生を行うものと、エンジンの運転が大きく制限されるものとがある。なお、以下では、前者を第1強制再生モードと呼び、後者を第2強制再生モードと呼ぶことがある。通常、第2強制再生モードでは、エンジンを搭載した機械で実質的に作業を行うことができない。従って、機械の利便性を低下させない観点からは、第1強制再生モードを優先してDPF再生を行うことが好ましい。
しかし、強制再生を行うとエンジンの排気ガスが高温になることから、上記の第1強制再生モードであっても、当該エンジンを搭載した機械で作業を行う場所によっては、強制再生を行うことが必ずしも適切でない場合がある。強制再生が不適切な場所で作業しているときにエンジンの強制再生が必要となった場合、オペレータが作業を中断し、当該場所からいったん離れて強制再生を実行する必要がある。この場合、オペレータは作業予定の変更等を強いられ、作業の効率が大幅に低下してしまう。
一方で、第1強制再生モードに移行するのをオペレータが遅らせることが可能に構成しておき、オペレータが、強制再生を先送りした上で、強制再生が不適切な場所での作業を完了させ、他の場所へ移動してから強制再生を行うことも考えられる。しかしながら、作業中はPMが更に堆積していくことから強制再生の先送りにも限界があり、極端な場合、機械の利用が大きく制限される第2強制再生モードへの移行が必要になったり、特別なメンテナンス作業が必要になったりするおそれもあった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、所定の条件でDPFの強制再生を行うエンジンにおいて、当該強制再生が必要になるタイミングまでの残り時間を予測できる構成を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の第1の観点によれば、以下の構成のエンジンが提供される。即ち、このエンジンには、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置が設けられる。また、前記エンジンは、前記排気ガス浄化装置に捕集され堆積された粒子状物質を酸化することで除去する複数の再生モードを有する。このエンジンは、エンジン本体と、制御部と、を備える。前記エンジン本体には、前記排気ガス浄化装置が配置される。前記制御部は、前記排気ガス浄化装置内の粒子状物質を除去する複数の前記再生モードに移行する制御が可能である。複数の前記再生モードは、酸化される前記粒子状物質の量を強制的に増加させるための強制再生モードを少なくとも含む。前記制御部は、残り時間計算部と、残り時間出力部と、を備える。前記残り時間計算部は、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の堆積量及び前記エンジン本体の稼動時間のうち少なくとも1つに基づいて、前記強制再生モードによる排気ガス浄化装置の再生が必要になるタイミングである強制再生必要タイミングまでの残り時間を計算する。前記残り時間出力部は、前記残り時間計算部で計算された前記残り時間を出力する。前記制御部は、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の堆積量が所定の閾値以上になる第1条件、及び、前記エンジン本体の稼動時間が所定時間以上になる第2条件のうち少なくとも何れかを満たすと、前記強制再生モードによる排気ガス浄化装置の再生が必要になると判断する。前記残り時間計算部は、前記第1条件に関する前記強制再生必要タイミングまでの残余時間である第1時間と、前記第2条件に関する前記強制再生必要タイミングまでの残余時間である第2時間と、のうち時間が短い方を前記残り時間とする。
これにより、オペレータは、エンジンにおける排気ガス浄化装置の強制再生が必要になるタイミングまでの残り時間を把握することができる。従って、オペレータは、例えば、強制再生が必要となる時間帯に強制再生に適しない場所でエンジンを稼動させることを回避でき、又は、その場所でエンジンを稼動させる前に強制再生を完了させることができる。このように、オペレータは、強制再生が必要になるタイミングとの関係で、エンジンを用いた作業を合理的に計画することができる。また、複数の強制再生モードへの移行条件を有するエンジンにおいて、強制再生が必要になるタイミングを一層正確に出力することができるので、オペレータがエンジンの稼動をより適切に計画することができる。
前記のエンジンにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記制御部は、排出量計算部と、酸化量計算部と、を更に備える。前記排出量計算部は、前記エンジン本体から前記排気ガス浄化装置へ排出された前記粒子状物質の量である排出量を計算する。前記酸化量計算部は、前記排気ガス浄化装置で酸化された前記粒子状物質の量である酸化量を計算する。前記制御部は、前記排出量計算部により計算された前記排出量と、前記酸化量計算部により計算された前記酸化量と、を用いて、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の堆積量を計算する。
これにより、排気ガス浄化装置における粒子状物質の堆積量を正確に予測することができるので、エンジンにおいて強制再生が必要になるタイミングまでの残り時間を一層正確に算出することがきる。
前記のエンジンにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記排気ガス浄化装置は、スートフィルタと、差圧センサと、を備える。前記スートフィルタは、前記粒子状物質を捕集する。前記差圧センサは、前記スートフィルタの上流側と下流側での前記排気ガスの圧力差を検出する。前記制御部は、前記差圧センサの検出結果に基づいて、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の前記堆積量を計算する。
これにより、排気ガス浄化装置における粒子状物質の堆積量を正確に予測することができる。
前記のエンジンにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記制御部は、堆積量増減傾向計算部と、増減傾向出力部と、を更に備える。前記堆積量増減傾向計算部は、前記エンジン本体の稼動状態に基づいて、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の増減傾向を計算する。前記増減傾向出力部は、前記堆積量増減傾向計算部で計算された前記増減傾向を出力する。
これにより、オペレータは、エンジンを用いて現在行っている作業が粒子状物質の堆積量を増加させるものか、減少させるものかを把握することができる。従って、オペレータは、作業スケジュール等の事情に応じて、排気ガス浄化装置の再生に関して有利(又は不利)となるような稼動状態でエンジンを稼動させることで、エンジンにおける強制再生のタイミングを先延ばし(又は前倒し)することが容易になる。
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の作業車両が提供される。即ち、この作業車両は、前記のエンジンと、表示部と、を備える。前記表示部は、前記残り時間出力部から出力された前記残り時間を表示可能である。
これにより、強制再生が必要になるタイミングまでの残り時間を、表示部の表示に基づいて、作業車両のオペレータが簡単に確認することができる。従って、オペレータは、強制再生が必要になるタイミングまでの残り時間に応じて、作業車両を用いた作業を合理的に計画することができる。この結果、作業車両の利便性を高めることができる。
本発明の第3の観点によれば、以下の構成の作業車両が提供される。即ち、この作業車両は、前記のエンジンと、表示部と、を備える。前記表示部は、前記増減傾向出力部から出力された前記増減傾向を表示可能である。
これにより、作業車両のオペレータは、表示部の表示に基づいて、現在行っている作業が粒子状物質の堆積量を増加させるものか、減少させるものかを簡単に確認することができる。従って、オペレータは、作業スケジュール等の事情に応じて、排気ガス浄化装置の再生に関して有利(又は不利)となるような作業を行うことによって、強制再生が必要になるタイミングを先延ばし(又は前倒し)することが容易になる。この結果、作業車両の利便性を高めることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンを備えるトラクタを示す側面図。 エンジンの吸気、排気及び燃料供給の流れを模式的に示す説明図。 DPFの構成を概略的に示す断面図。 エンジンを制御するための構成を示すブロック図。 DPFの連続再生領域と強制再生領域を示すトルク線図。 エンジンが有する再生モードを説明する図。 DPFの強制再生が行われる様子を示すグラフ。 トラクタの操縦席から見たメーターパネルの正面図。 ECUで行うPM堆積量の計算を説明する図。 (a)強制再生が必要になるタイミングまでの時間の計算を示す図。(b)PMの堆積量の増減傾向を判定する処理を説明する図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン100を備えるトラクタ110を示す側面図である。図2は、エンジン100の吸気及び排気の流れを模式的に示す説明図である。図3は、DPF60の構成を概略的に示す断面図である。図4は、エンジン100を制御するための構成を説明するブロック図である。
本実施形態のエンジン100は、図1に示すトラクタ(作業車両)110に搭載されるディーゼルエンジンとして構成されている。エンジン100は図2に示すように、エンジン本体10と、制御部であるECU(エンジンコントロールユニット)90と、を備えている。
エンジン本体10は、主に、外部から空気を吸入する吸気部2と、燃料の燃焼室3を有する図略のシリンダと、燃料の燃焼によって発生する排気ガスを外部に排出する排気部4と、を備えている。
吸気部2は、吸気の通路である吸気管21を備える。当該吸気部2は、吸気管21において吸気が流れる方向の上流側から順に配置された、過給機22と、吸気弁23と、吸気マニホールド24と、を備える。
吸気管21は、吸気の通路であって、過給機22と、吸気弁23と、吸気マニホールド24と、を接続するように構成されている。吸気管21の内部には、外部から吸入された空気を流すことができる。
過給機22は、図2に示すように、タービンホイール221と、シャフト222と、コンプレッサホイール223と、を備えている。シャフト222の一端はタービンホイール221と接続され、他端はコンプレッサホイール223と接続されている。タービンホイール221は、排気ガスを利用して回転するように構成されている。シャフト222を介してタービンホイール221と連結されているコンプレッサホイール223は、タービンホイール221の回転に伴って回転する。コンプレッサホイール223の回転により、図略のエアクリーナにより浄化された空気を圧縮して強制的に吸入することができる。
吸気弁23は、ECU90からの制御指令に従って、その開度を調節することにより、吸気通路の断面積を変化させる。これにより、吸気弁23を介して、吸気マニホールド24へ供給する空気量を調整することができる。
吸気マニホールド24は、吸気管21から供給された空気をエンジン本体10のシリンダ数に応じて分配し、それぞれのシリンダの燃焼室3へ供給することができるように構成されている。
なお、過給機22の下流側に、過給機22によって吸入された圧縮空気を冷却水又は流動空気(即ち、風)と熱交換させることで冷却させる図略のインタークーラを設置しても良い。
燃焼室3では、吸気マニホールド24から供給された空気を圧縮するとともに、高温になった圧縮空気に燃料を噴射して自然着火させることにより、燃焼室3で燃焼を発生させてピストンを上下運動させる。このようにして得られた動力は、クランク軸などを介して、所定の機器(例えばトラクタ110の変速装置など)へ伝達される。
図2に示すように、本実施形態のエンジン本体10は、燃料を貯留するための燃料タンク81と、燃料フィルタ82と、燃料ポンプ83と、コモンレール84と、インジェクタ85と、を備えている。
燃料タンク81に貯留される燃料は、燃料フィルタ82を通過した後、燃料ポンプ83によってコモンレール84へ圧送される。各燃焼室3に配置されたそれぞれのインジェクタ85は、ECU90の指示に従って開閉することで、コモンレール84に高圧で蓄えられた燃料を所定のタイミングで各燃焼室3へ噴射する。
燃焼室3における燃料の燃焼により発生した排気ガスは、排気部4を介して、燃焼室3からエンジン本体10の外へ排出される。
排気部4は、排気ガスの通路である排気管41を備える。また、排気部4は、排気管41において排気ガスが流れる方向における上流側から順に配置された、排気マニホールド42と、排気弁43と、排気ガス浄化装置であるDPF60と、を備えている。
また、エンジン本体10はEGR装置50を備えており、排気ガスの一部を、図2に示すように、当該EGR装置50を介して吸気側へ還流させることができる。EGR装置50には、EGRクーラ51と、EGRバルブ52と、が設けられている。EGRクーラ51は、吸気へ還流させる排気ガスを冷却する。EGRバルブ52は、排気ガスの還流量を調整できるように構成されている。このように構成された冷却機能付きのEGR装置50により、例えば、エンジン100の高負荷運転時における最高燃焼温度を下げることができるので、NOx(窒素酸化物)の生成量を低減することができる。
排気管41は、排気ガスの通路であって、排気マニホールド42と、排気弁43と、DPF60と、を接続するように構成され、その内部に、燃焼室3から排出された排気ガスを流すことができる。
排気マニホールド42は、各燃焼室3で発生した排気ガスをまとめて、当該排気ガスを過給機22のタービンホイール221に供給するように排気管41へ導く。
排気弁43は、絞り弁として構成されており、排気ガスがエンジン100の外部へ排出される排気量を調整することができる。ECU90は、例えば適切な排気圧力を実現するように、排気弁43に制御指令を送って制御する。
DPF60は、図1又は図2に示すように、排気管41の出口に設けられている。DPF60は、細長く形成されたケーシングを備える。また、DPF60は、酸化触媒61と、スートフィルタ62と、を備えている。酸化触媒61及びスートフィルタ62は、ケーシングの内部に配置されている。また、スートフィルタ62は、ケーシングの内部で排気ガスが流れる方向において、酸化触媒61の下流側に配置される。排気管41からDPF60に導入された排気ガスは、スートフィルタ62により浄化された後、エンジン100の外へ排出される。
酸化触媒61は、白金等で構成されており、排気ガスに含まれる一酸化炭素、一酸化窒素などの酸化を促進することができる。また、インジェクタ85が後述のポスト噴射を行った場合に、酸化触媒61は、排気ガスとともに流れてきた未燃燃料を酸化することで排気ガス温度を上昇させることができる。
スートフィルタ62は、濾過性を有する隔壁で区画された複数のセル621を有するウォールフロー型のハニカムスートフィルタから構成されている。当該スートフィルタ62は、排気ガス内の煤等からなる粒子状物質(PM)を捕集することで排気ガスを濾過するとともに、その内部で、PMの酸化反応が行われる。
具体的には、スートフィルタ62は図3に示すように、多数の細長いセル621を並べて配置した構成となっている。それぞれのセル621は、その長手方向がDPF60のケーシングの長手方向に沿うように配置されている。また、相互に隣り合うセル621のうち一方においては、排気ガスの入口側の長手方向端部が閉鎖され、他方においては、排気ガスの出口側の長手方向端部が閉鎖されている。この構成で、隣り合うセル621の間を排気ガスが通過するときに、PMがセル621(排気ガスの出口側が閉鎖されたセル621)の内壁により捕集され、当該セル621の内部に堆積される。
スートフィルタ62におけるPMの堆積量は、エンジン本体10が稼動するのに伴って徐々に増大し、これにより排気ガスの通過抵抗が増加する。スートフィルタ62に大量のPMが堆積すると、スートフィルタ62が詰まって排気ガスが円滑に排出されなくなり、エンジンの停止等を招いてしまう。従って、適切なタイミングで当該PMを酸化させてスートフィルタ62から除去する必要がある。
ECU90には、図4に示すように、センサ群70を構成するセンサと、アクチュエータ群45を構成するアクチュエータと、が電気的に接続されている。ECU90は、センサ群70のセンサからの情報に基づいて、アクチュエータ群45を構成するアクチュエータの動作を制御するためのパラメータを計算し、当該アクチュエータを制御することができる。
センサ群70には、エンジン回転数検出センサ71、吸気圧力センサ72、吸気温度センサ73、排気圧力センサ74、排気温度センサ75、差圧センサ76、酸化触媒温度センサ77、及びスートフィルタ温度センサ78等、様々なセンサが含まれている。
エンジン回転数検出センサ71は、エンジン100の回転数(回転速度)を検出する。このエンジン回転数検出センサ71は、例えば、エンジン本体10が備えるクランク軸の回転を検出するクランクセンサとして構成することができる。
吸気圧力センサ72は、吸気マニホールド24内の気体(EGR混合気)の圧力を検出する。吸気温度センサ73は、吸気マニホールド24内の気体の温度を検出する。
排気圧力センサ74は、排気マニホールド42内の気体(排気)の圧力を検出する。排気温度センサ75は、排気マニホールド42内の気体の温度を検出する。
差圧センサ76は、DPF60において、スートフィルタ62の上流側(酸化触媒61の下流側)と、スートフィルタ62の下流側と、の圧力差を検出する。
酸化触媒温度センサ77は、DPF60の入口近傍(酸化触媒61の上流側)の温度を検出する。
スートフィルタ温度センサ78は、酸化触媒61とスートフィルタ62との間(スートフィルタ62の上流側)の温度を検出する。
アクチュエータ群45には、それぞれの燃焼室3に配置されるインジェクタ85、EGRバルブ52、吸気弁23等、様々なアクチュエータが含まれている。
ECU90は、図4に示すように、CPU等から構成される演算部91と、ROM及びRAM等から構成される記憶部92と、コネクタ等から構成される出力部93と、を備えている。記憶部92には、DPF60の再生に関する制御プログラム等のソフトウェアが記憶されている。そして、前記ハードウェアと前記ソフトウェアとが協働して動作することにより、ECU90を、残り時間計算部94、残り時間出力部95、PM排出量推算部96、PM酸化量推算部97、再生能力計算部98、及び再生能力出力部99として動作させることができる。
ECU90は、センサ群70の様々なセンサから出力される検出結果に基づいて、エンジン100の回転数、吸気流量、吸気温度、空気過剰率(空気と燃料との比率)、排気流量、及び排気温度等を取得することができる。また、ECU90は、インジェクタ85の燃料噴射量を、当該インジェクタ85への制御指令に基づいて取得することができる。このようにして、ECU90は、エンジン100の状態に関する様々な情報を得ることができる。
記憶部92は、上記の制御プログラム等の各種のプログラムを記憶するとともに、エンジン本体10の制御に関して予め設定された複数の制御情報を記憶している。当該制御情報としては、例えば、エンジン100の出力特性マップや、PM排出量マップや、酸化触媒61でNOを酸化することにより生成されたNO2の流量マップなどを挙げることができる。これらの制御情報は、アクチュエータ群45のアクチュエータを制御するために用いられる。
出力部93には、アクチュエータ群45を構成する各種のアクチュエータが電気的に接続されており、アクチュエータ群45に対して各種の制御指令等を出力することができる。また、出力部93には後述のメーターパネル112が電気的に接続されており、メーターパネル112に対して各種の情報(例えば、ECU90によって計算された、後述のリセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間)を出力することができる。
次に、図5を参照して、エンジン100の連続再生領域と強制再生領域について説明する。図5は、DPF60の連続再生領域と強制再生領域を示すトルク線図である。
図5は、本実施形態のエンジン100の出力特性を示すトルク線図を、エンジン回転数を横軸にとり、負荷を縦軸にとって示したものである。ここで、DPF60を好適に再生させるには排気ガスの温度が高いことが好ましいが、排気ガスの温度はエンジン回転数と出力トルクの影響を受ける。従って、DPF再生の観点からは、図5に示すように、最大負荷トルク線と横軸及び縦軸で囲まれた領域を、所定の排気ガス温度における回転速度とトルクとの関係を表した曲線(図5の二点鎖線)で区切るようにして、2つの領域(連続再生領域及び強制再生領域)を考えることができる。
連続再生領域は、排気ガスがPMを酸化除去するほど高い温度を有し、通常運転だけでスートフィルタ62の再生を実現できる領域である。
強制再生領域は、通常運転では排気ガスの温度が低く、スートフィルタ62を再生することができない領域である。このため、強制再生領域では、スートフィルタ62の再生のためには後述の強制再生(アシスト再生やリセット再生)を実行する必要がある。
次に、DPF再生に関してECU90がとり得る制御モードを説明する。図6は、エンジン100が有する再生モードを説明する図である。図7は、DPF60の強制再生が行われる様子を示すグラフである。
図6に示すように、ECU90は、大きく分けて、連続再生モードと、強制再生モードと、の2種類のモードでエンジン100を制御する。
連続再生モードは、エンジン100が上記の連続再生領域で運転されていることを前提に、エンジン100の通常運転の過程でスートフィルタ62を自発的に再生させるモードである。即ち、連続再生領域では、スートフィルタ62でPMが燃焼して除去される量が、スートフィルタ62によりPMが新たに捕集される量を上回る程度に排気ガスが高温になっており、これによってDPF60の再生が自然に行われる。
強制再生モードは、エンジン本体10の稼動を制御することにより排気ガス温度を上昇させることで、スートフィルタ62内のPMを強制的に燃焼させて除去するモードである。この強制再生モードへの移行は、スートフィルタ62で堆積されたPMの堆積量が所定値以上になった場合等、所定の条件を満たすことで行われる。
強制再生モードは、図6に示すように、アシスト再生モードと、リセット再生モードと、ステーショナリ再生モードと、を含んでいる。なお、以下の説明においては、連続再生モード、アシスト再生モード、リセット再生モード、ステーショナリ再生モードにおけるスートフィルタ62の再生のそれぞれを、連続再生、アシスト再生、リセット再生、ステーショナリ再生と称する。
アシスト再生モードにおいては、吸気弁23の開度を調整するとともに、インジェクタ85の噴射タイミングをアフタ噴射にすることにより、排気ガス温度を上昇させ、PMの強制燃焼によるスートフィルタ62の再生を実現することができる。
図7は、前述の強制再生領域でエンジン100を稼動させた場合に、上記のアシスト再生を含めた強制再生が行われる様子を示したグラフである。図7のグラフでは、時刻を横軸にとり、スートフィルタ62の単位容積あたりのPM堆積量を縦軸にとって、PM堆積量の推移が示されている。図7の例で示すように、スートフィルタ62においてPMの堆積量が所定の閾値M1以上になると、ECU90の制御指令によりアシスト再生が行われる。なお、グラフで示されている所定のPM堆積量の値M2は、DPF再生を問題なく行うことができるPM堆積量の上限値として定められたものである。この値M2をPM堆積量が上回ると、DPF再生時にPMが激しく燃焼してスートフィルタ62が損傷するおそれがある。
上記の連続再生及びアシスト再生においては、リセット再生及びステーショナリ再生と比較して、DPF60内の温度が相対的に低温(250℃〜500℃)となるように制御される。このとき、図3に示すように、酸化触媒61の促進作用により、排気ガスに含まれるNO(一酸化窒素)がNO2(二酸化窒素)に酸化される。当該NO2は、スートフィルタ62において、PMの酸化のためにO(酸素原子)を提供する。
リセット再生は、アシスト再生が所定時間行われてもPMの堆積量がまだ所定量以上残っている場合、又は、エンジンの累積稼動時間が所定時間以上になった場合に行われる。なお、図7の左側には、PMの堆積量が所定の閾値M1以上になったために先ずアシスト再生が所定時間行われたが、PMの堆積量が当該閾値M1を下回らなかったためにリセット再生が行われた例が示されている。
リセット再生モードにおいて、ECU90は、アシスト再生モードでの制御に加えて、燃焼工程後に燃焼室3内へ燃料を噴射する制御(ポスト噴射)を行うことで、燃料を酸化触媒61内で燃焼させ、スートフィルタ62内の排気ガス温度を一層上昇させることができる。その結果、スートフィルタ62に堆積されたPMを強制的に燃焼させて除去することができる。
リセット再生では排気ガス温度がかなり高温になるため、本実施形態のエンジン100においては、リセット再生の実行はオペレータの操作により開始するように構成されている。具体的には、リセット再生が必要になった場合、ECU90は、リセット再生する必要がある旨を表示する指示をトラクタ110へ出力する。
次に、トラクタ110が備えるメーターパネル(表示部)112について説明する。図8は、トラクタ110の操縦席から見たメーターパネル112の正面図である。
トラクタ110には、図1に示すように、オペレータが運転するための操縦席及び操作具等からなる運転部111が設けられている。運転部111は、トラクタ110の運転及びエンジン100の稼動に関する情報を表示できるメーターパネル112を備えている。メーターパネル112は、図8に示すように運転操作表示装置として構成され、その中央に配置された表示領域に、エンジン100の回転数を指針で示すエンジン回転計が配置されている。
図8に示すように、メーターパネル112は再生ランプ113を備えている。エンジン100のECU90からリセット再生が必要である旨の信号を受信した場合、メーターパネル112は、当該再生ランプ113を点滅させる。これにより、オペレータは、リセット再生が必要になったことを知ることができる。
図8に示すように、運転部111は、メーターパネル112の近傍に配置された再生スイッチ114を備える。オペレータが当該再生スイッチ114を所定時間押すことにより、ECU90をリセット再生モードに移行させ、リセット再生を実行させることができる。なお、オペレータが何かの弾みで再生スイッチ114に触れてリセット再生を意図せず実行してしまうことを防止するために、リセット再生を行うためには、再生スイッチ114のいわゆる長押し操作が必要な構成になっている。
所定時間のリセット再生を実行しても、PMの堆積量がまだ所定の閾値M1以上残っている場合、ECU90は、ステーショナリ再生が必要である旨の信号を出力する。ステーショナリ再生の実行が必要な場合、メーターパネル112は、ECU90からの指示に応じて、図8に示す再生ランプ113及び表示ランプ116を高速で点滅させるとともに、図略の警報ブザーを鳴らすことによりオペレータに知らせる。オペレータがトラクタ110を駐車させる等の特定の移行条件が成立すると、ECU90はステーショナリ再生モードに移行し、ステーショナリ再生を実行させる。
ステーショナリ再生モードにおいては、リセット再生モードの制御に加えて、エンジン100の回転速度を通常より高速な所定の回転速度に維持する制御を行うことで、排気ガス温度を更に上昇させることができる。この結果、ステーショナリ再生モードはリセット再生モードより好条件でスートフィルタ62内のPMを除去することができる。
なお、リセット再生及びステーショナリ再生においては、ポスト噴射によりDPF60に流れてきた燃料が酸化触媒61で燃焼することで、連続再生及びアシスト再生と比較して排気ガス温度が相対的に高温(500℃〜700℃程度)となるように制御される。このとき、酸化触媒61では図3に示すような酸化反応は発生せず、O2(酸素)がPMの燃焼のために直接提供される。
次に、各種の再生モードと、DPF60を流れる排気ガスの温度及びトラクタ110の作業との関係について説明する。
図6に示すように、ECU90が連続再生モード又はアシスト再生モードであるときは、DPF60を流れる排気ガスは比較的低温とされる。一方、ECU90がリセット再生モード又はステーショナリ再生モードであるときは、上記のポスト噴射が行われることにより、DPF60を流れる排気ガスは比較的高温となるように制御される。
また、ECU90が連続再生モード、アシスト再生モード、又はリセット再生モードであるときは、トラクタ110による作業を原則的に問題なく行うことができる。一方、ECU90がステーショナリ再生モードであるときは、エンジン100を所定の回転数で運転するように制御する関係上、トラクタ110による作業を実質的に行うことができない。
従って、トラクタ110での作業が中断するのを防止して利便性を確保する観点からは、ステーショナリ再生モードを避け、他の再生モード(連続再生モード、アシスト再生モード、又はリセット再生モード)でDPF再生を行うことが好ましい。しかし、トラクタ110での作業が可能であるといっても、排気ガスが高温になるリセット再生モードでDPF再生を行うことは、作業場所によっては必ずしも適切でない場合がある。従って、例えば、高温の排気ガスを嫌う場所でトラクタ110を用いて作業している途中にリセット再生モードでのDPF再生が必要となった場合、オペレータは作業を早期に中断し、当該場所から離れるようにトラクタ110を移動させてから、上記の再生スイッチ114を押してリセット再生モードでのDPF再生を実行する必要がある。この場合、オペレータは作業予定の突然の変更等を強いられ、作業の効率が大幅に低下してしまう。
一方で、再生スイッチ114を押す操作をオペレータが先送りした上で、高温を嫌う場所での作業を完了させ、他の場所へ移動してから再生スイッチ114を押してリセット再生モードでのDPF再生を行うことも考えられる。しかしながら、作業中にPMが更に堆積していくことからリセット再生の先送りにも限界があり、極端な場合、トラクタ110の利用が大きく制限されるステーショナリ再生モードへの移行が必要になったり、特別なメンテナンスが必要になったりするおそれもあった。
この点に関し、本実施形態のエンジン100においては、リセット再生が必要になる時点までの残り時間をECU90が計算により予測できるように構成されている。そして、ECU90は、得られた残り時間をトラクタ110側で表示できるように出力することができる。
図4を参照して詳細に説明すると、ECU90は、上述したように、残り時間計算部94と、残り時間出力部95と、を備える。残り時間計算部94は、スートフィルタ62内に堆積するPMの堆積量の単位時間あたりの増加量を計算することにより、PMの堆積量が所定の閾値M1に到達するまでの残り時間を、計算により事前に予測することができる。残り時間出力部95は、残り時間計算部94により計算された残り時間を、トラクタ110側の機器(本実施形態においては、メーターパネル112)に出力する。
この残り時間をメーターパネル112で表示することにより、DPF60のリセット再生が必要になるタイミングをオペレータが容易に把握することができる。この結果、オペレータは、リセット再生が不適切な場所での作業中にリセット再生が必要になることがないように、事前に作業の順番等を計画することができる。この結果、作業効率を向上させることができる。
続いて、PMの堆積量の推測について説明する。図9は、ECU90で行うPM堆積量の計算を説明する図である。
本実施形態のECU90は、図3に示すように、PM排出量推算部(排出量計算部)94と、PM酸化量推算部(酸化量計算部)95と、を有する。
図9を参照して具体的に説明すると、PM排出量推算部96は、センサ群70等からエンジン100の回転数、燃料噴射量、吸気流量、排気ガス流量などの稼動情報を取得して、エンジン100の現在の稼動状態に対するPM排出速度(単位時間あたりの排出量)を計算により推測する。なお、PM排出速度の計算には、記憶部92に予め記憶された図略のPM排出量マップ等が用いられる。
PM酸化量推算部97は、NO2によるPMの酸化速度(単位時間あたりの酸化量)及びO2によるPMの酸化速度を計算により推測することができる。
詳細に説明すると、PM酸化量推算部97は、酸化触媒61内の温度、排気ガス流量等の情報をセンサ群70から取得して、スートフィルタ62に供給されるNO2の流量を推算する。なお、NO2の流量の計算には、図略のNO2流量マップが用いられる。そして、PM酸化量推算部97は、推算されたNO2の流量、及び、スートフィルタ温度センサ78から取得したスートフィルタ62の温度に基づいて、PMの酸化速度を推算する。なお、以下の説明においては、NO2によるPMの酸化速度を第1PM酸化速度と称する。
また、PM酸化量推算部97は、吸気流量、回転数、燃料噴射量、排気ガス還流量等の情報をセンサ群70等から取得して、空気過剰率を計算することにより、排気ガスに含まれるO2の量を推算する。そして、PM酸化量推算部97は、推算された排気ガス内のO2の量、及びスートフィルタ温度センサ78から取得したスートフィルタ62の温度に基づいて、PMの酸化速度を推算する。なお、以下の説明においては、O2によるPMの酸化速度を第2PM酸化速度と称する。
ECU90は、図9に示すように、PM排出量推算部96で推算されたPMの排出速度から、PM酸化量推算部97で推算されたNO2による酸化速度(第1PM酸化速度)及びO2による酸化速度(第2PM酸化速度)を減算することにより、スートフィルタ62へのPMの堆積速度を求めることができる。そして、ECU90は、求めたPMの堆積速度を時間で積分することによりPMの堆積量を求め、この堆積量をスートフィルタ62の容積で除算することにより、単位容積あたりのPM堆積量を得る。なお、以下では、上記のように化学反応モデルに基づいてPMの堆積量を推算する方法を「C法」と称することがある。
また、上記で説明したように、スートフィルタ62にPMが堆積すると、それに従って排気ガスの通過抵抗が増加する。このことを利用して、スートフィルタ62の上流側と下流側との圧力差を差圧センサ76により検出し、この検出結果に基づいてPMの堆積量を求めることもできる。なお、以下では、このように圧力差に基づいてPMの堆積量を推定する方法を「P法」と称することがある。
しかしながら、上記のP法により得られるPMの堆積量は、スートフィルタ62へのPMの堆積ムラ等によって、比較的大きな誤差が生じ易い。従って、本実施形態のエンジン100においては、PMの堆積量の推定は主にC法によって行い、P法は、C法での推定が困難な場合の予備的な役割で用いることとしている。
ECU90は、上記のようなPMの堆積量の推定を所定の時間間隔で繰り返し、その結果を記憶部92に記憶していく。これにより、ECU90は、図10(a)に示すようなPM堆積量の時間推移を得ることができる。
次に、本実施形態のエンジン100において、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間の計算について説明する。図10(a)は、強制再生が必要になるタイミングまでの時間Tの計算を示す図である。図10(b)は、PMの堆積量の増減傾向を判定する処理を説明する図である。
図10(a)に示すように、リセット再生が必要になるタイミングまでの時間(第1時間)Tは、PM堆積量の増加傾向と、リセット再生が必要になる堆積量として予め定められた閾値M1と、に基づいて計算することができる。具体的には、図10(a)に示す計算式のように、現在時刻t2と、現在より所定時間前の時刻t1と、におけるPM堆積量を用いて、PM堆積量が上記の所定の閾値M1に到達する時刻t3を計算することができる。即ち、本実施形態では、図10(a)で示すPM堆積量が、現在時刻t2以降は一次関数に従って推移するとみなして、当該PM堆積量が閾値M1に到達する時刻t3を推測している。この時刻t3から現在時刻t2を減算することで、リセット再生が必要になるタイミングまでの時間(第1時間)を得ることができる。
なお、厳密にいえば、閾値M1は、リセット再生ではなくアシスト再生が必要になるPM堆積量である。しかしながら、上述したように、リセット再生が行われる条件は、PM堆積量が閾値M1に到達し、かつ、アシスト再生を所定時間行ってもPM堆積量が閾値M1を下回らない場合である(第1条件)。従って、PM堆積量が閾値M1に到達するタイミングからそれほど遠くないタイミングでリセット再生が行われる可能性が高いということができる。
ここで、上記の時刻t1から現在時刻t2までの時間Tiは、あまり短くならないように適度に定めることが好ましい。なぜなら、PM堆積量の増減傾向はエンジン100の稼動状態(言い換えれば、トラクタ110等で行う作業)によって大きく変化するため、時間Tiを短くすると、直近の作業に応じて予測結果が過度に不安定になるおそれがあるからである。
また、本実施形態のエンジン100は、PM堆積量が上記の閾値M1に到達しなくても、前回にリセット再生又はステーショナリ再生を実行してからのエンジン100の累積稼動時間が所定時間に到達したときは、リセット再生を行う必要があると判断するように構成されている(第2条件)。図7の右側には、リセット再生が前回行われてからのエンジン100の累積稼動時間が所定時間TA以上になったためにリセット再生が再び行われた様子が示されている。ECU90は、リセット再生又はステーショナリ再生を前回行ってからエンジン100が稼動されていた時間を計算することで、リセット再生が必要になるタイミングまでの時間(第2時間)を計算することができる。
このように、本実施形態のエンジン100では、2種類の条件のうち何れかを満たすと、リセット再生が必要であると判断される。従って、ECU90は、PM堆積量に基づく条件(第1条件)と、累積稼動時間に基づく条件(第2条件)と、のそれぞれについて、リセット再生が必要になるタイミングまでの残余時間(第1時間及び第2時間)を計算する。そして、ECU90は、当該2つの時間を比較して、短い方を、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間として採用する。
こうして計算された残り時間をオペレータに知らせるために、図に示すように、メーターパネル112には液晶パネル115が配置されている。この液晶パネル115には、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間を、例えば「強制再生まで約2時間」のように表示することができる。
ただし、どのように残り時間を表示するかは特に限定されず、例えば、計器等を模したようなグラフィカルな表示を行っても良い。また、残り時間が十分にあるときは上記の表示を行わず、残り時間が所定時間より少なくなってきた場合にのみ表示を行うようにしても良い。
残り時間計算部94は、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間の予測(計算)を適宜の時間間隔で繰り返して行い、残り時間出力部95は、当該残り時間の最新の予測結果を出力する。この結果、メーターパネル112に表示される残り時間は随時更新される。従って、オペレータは、表示される予測結果に基づいて、例えば、数時間後にリセット再生が必要になりそうなので、高温の排気ガスを嫌う場所での作業を今のうちに完了させておくというように、適切な計画を立ててトラクタ110での作業を行うことができる。
また、ECU90は、図3に示すように、エンジン100の現時点の稼動状態におけるDPF再生能力を判定する再生能力計算部(堆積量増減傾向計算部)98と、当該DPF再生能力を出力する再生能力出力部(堆積量増減傾向出力部)99と、を備えている。なお、本明細書において「DPF再生能力」とは、エンジン100の稼動状態がDPF60の再生にとって有利か不利かを表すものであり、図10(a)に示すPM堆積量の時間推移の曲線の傾きに相当する。即ち、時間が経過するのに従ってPM堆積量が減少する場合は再生能力が高い稼動状態であるということができ、PM堆積量が増大する場合は再生能力が低い稼動状態であるということができる。
再生能力計算部98は、図10(b)に示すように、単位時間あたりのPM堆積量の変化に基づいて、現時点でのエンジン100の稼動状態におけるDPF再生能力を計算により判定する。具体的には、再生能力計算部98は、現在時刻t2と、現在より所定時間前の時刻t1と、におけるPMの堆積量(m1、m2)を用いて、単位時間あたりのPM堆積量の変化(PM堆積速度)を計算する。
そして、PM堆積速度の値が0以下である場合(即ち、PM堆積量が増加していない場合)、現時点でのエンジン100の稼動状態(トラクタ110が行っている作業)におけるDPF再生能力が高いと判定される。PM堆積速度の値が0より大きくかつ所定の閾値k以下である場合、DPF再生能力が中程度であると判定される。PM堆積速度の値がkより大きい場合、DPF再生能力が低いと判定される。
そして、ECU90(再生能力出力部99)は、出力部93を介して、再生能力計算部98により判定されたDPF再生能力レベルを含む信号をメーターパネル112に出力する。メーターパネル112に信号が入力されると、メーターパネル112は図8に示すように、DPF再生能力レベルを、例えば「レベル:中」のように液晶パネル115に表示する。
再生能力計算部98は、上記のDPF再生能力の計算を適宜の時間間隔で繰り返して行い、再生能力出力部99は、DPF再生能力の最新の計算結果を出力する。この結果、メーターパネル112に表示される再生能力レベルは随時更新される。従って、オペレータは、表示された再生能力レベルを見ることで、トラクタ110で現在行っている作業がDPF60の再生に有利であるのか不利であるのかを把握することができる。これにより、オペレータは、例えば作業スケジュール等の事情がある場合には、リセット再生が必要になるタイミングを先延ばしする(又は、前倒しする)ように意識しながら作業を行うようにすることができる。これにより、リセット再生が必要になるタイミングをある程度的確に調整できるので、エンジン100及びトラクタ110の利便性を高めることができる。
なお、本実施形態のエンジン100においては、DPF再生能力を高、中、低の3つのレベル(3段階)で表示しているが、これに限定せず、4つ以上のレベルで表示しても良い。
以上に説明したように、本実施形態のエンジン100には、排気ガスを浄化するDPF60が設けられる。また、エンジン100は、DPF60に捕集され堆積されたPMを酸化することで除去する複数の再生モードを有する。このエンジン100は、エンジン本体10と、ECU90と、を備える。エンジン本体10には、DPF60が配置される。ECU90は、DPF60内のPMを除去する複数の前記再生モードに移行する制御が可能である。複数の再生モードは、酸化されるPMの量を強制的に増加させるためのリセット再生モードを少なくとも含む。ECU90は、残り時間計算部94と、残り時間出力部95と、を備える。残り時間計算部94は、DPF60で堆積されたPMの堆積量及びエンジン本体10の稼動時間のうち少なくとも1つに基づいて、リセット再生モードによるDPF60の再生が必要になるタイミング(強制再生必要タイミング)までの残り時間を計算する。残り時間出力部95は、残り時間計算部94で計算された前記残り時間を出力する。
これにより、オペレータは、エンジン100におけるDPF60のリセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間を把握することができる。従って、オペレータは、リセット再生が必要となる時間帯にリセット再生に適しない場所でエンジンを稼動させることを回避でき、又は、その場所でエンジンを稼動させる前にリセット再生を完了させることができる。このように、オペレータは、リセット再生が必要になるタイミングとの関係で、エンジン100を用いた作業を合理的に計画することができる。
また、本実施形態のエンジン100において、ECU90は、PM排出量推算部96と、PM酸化量推算部97と、を更に備える。PM排出量推算部96は、エンジン本体10からDPF60へ排出されたPMの量である排出量を計算する。PM酸化量推算部97は、DPF60で酸化されたPMの量である酸化量を計算する。ECU90は、PM排出量推算部96により計算された前記排出量と、PM酸化量推算部97により計算された前記酸化量と、を用いて、DPF60におけるPMの堆積量を計算する。
これにより、DPF60におけるPMの堆積量を正確に予測することができるので、エンジン100においてリセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間を一層正確に算出することがきる。
また、本実施形態のエンジン100において、DPF60は、スートフィルタ62と、差圧センサ76と、を備える。スートフィルタ62は、PMを捕集する。差圧センサ76は、スートフィルタ62の上流側と下流側における排気ガスの圧力差を検出する。ECU90は、差圧センサ76の検出結果に基づいて、DPF60におけるPMの堆積量を計算する。
これにより、DPF60におけるPMの堆積量を正確に予測することができる。
また、本実施形態のエンジン100において、ECU90は、DPF60におけるPMの堆積量が所定の閾値以上になる第1条件、及び、エンジン本体10の稼動時間が所定時間以上になる第2条件のうち少なくとも何れかを満たすと、リセット再生モードによるDPF60の再生が必要になると判断する。残り時間計算部94は、前記第1条件に関する前記強制再生必要タイミングまでの残余時間である第1時間と、前記第2条件に関する前記強制再生必要タイミングまでの残余時間である第2時間と、のうち時間が短い方を前記残り時間とする。
これにより、複数のリセット再生モードへの移行条件を有するエンジン100において、リセット再生が必要になるタイミングを一層正確に出力することができるので、オペレータがエンジン100の稼動をより適切に計画することができる。
また、本実施形態のエンジン100において、ECU90は、再生能力計算部98と、再生能力出力部99と、を更に備える。再生能力計算部98は、エンジン本体10の稼動状態に基づいて、DPF60におけるPMの堆積量の増減傾向を計算する。再生能力出力部99は、再生能力計算部98で計算された前記増減傾向を出力する。
これにより、オペレータは、エンジン100を用いて現在行っている作業がPMの堆積量を増加させるものか、減少させるものかを把握することができる。従って、オペレータは、作業スケジュール等の事情に応じて、DPFの再生に関して有利(又は不利)となるような稼動状態でエンジンを稼動させることで、エンジン100におけるリセット再生のタイミングを先延ばし(又は前倒し)することができる。
また、本実施形態のトラクタ110は、エンジン100と、メーターパネル112と、を備える。メーターパネル112は、残り時間出力部95から出力された前記残り時間を表示可能である。
これにより、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間を、メーターパネル112の表示に基づいて、トラクタ110のオペレータが簡単に確認することができる。従って、オペレータは、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間に応じて、トラクタ110を用いた作業を合理的に計画することができる。この結果、トラクタ110の利便性を高めることができる。
また、本実施形態のトラクタ110において、メーターパネル112は、再生能力出力部99から出力された前記増減傾向を表示可能である。
これにより、トラクタ110のオペレータは、メーターパネル112の表示に基づいて、現在行っている作業がPMの堆積量を増加させるものか、減少させるものかを簡単に確認することができる。従って、オペレータは、作業スケジュール等の事情に応じて、DPF60の再生に関して有利(又は不利)となるような作業を行うことによって、リセット再生が必要になるタイミングを先延ばし(又は前倒し)することが容易になる。この結果、トラクタ110の利便性を高めることができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
本発明は、排気弁43を備えるエンジン100に限定せず、排気弁43を設けていないエンジンに対しても適用することができる。
上記の実施形態では、リセット再生が必要になるタイミングまでの残り時間をメーターパネル112に表示するだけであるが、アシスト再生モード、リセット再生モード、ステーショナリ再生モードのそれぞれに移行するまでの残り時間を計算して表示するように構成しても良い。
アシスト再生モード、リセット再生モード、ステーショナリ再生モードの移行条件は、上記した例に限定されず、適宜変更することができる。
残り時間や再生能力レベルは、メーターパネル112に限定されず、他の適宜の表示装置に表示することができる。
リセット再生が必要であるとECU90が判断した場合、再生スイッチ114の操作を待機せずに、直ちにリセット再生モードに移行するように構成することもできる。
本発明は、トラクタ110等の農業機械としての作業車両でなく、スキッドステアローダ等の建設機械としての作業車両に適用することができる。また、本発明は、作業車両に限定されず、船や自動車や発電機等、様々な機械に搭載されるエンジンに対しても適用することができる。
10 エンジン本体
60 DPF(排気ガス浄化装置)
62 スートフィルタ
76 差圧センサ
90 ECU(制御部)
94 残り時間計算部
95 残り時間出力部
96 PM排出量推算部(排出量計算部)
97 PM酸化量推算部(酸化量計算部)
98 再生能力計算部(増減傾向計算部)
99 再生能力出力部(増減傾向出力部)
100 エンジン
110 トラクタ(作業車両)
112 メーターパネル(表示部)

Claims (6)

  1. 排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置が設けられ、前記排気ガス浄化装置に捕集され堆積された粒子状物質を酸化することで除去する複数の再生モードを有するエンジンであって、
    前記排気ガス浄化装置が配置されたエンジン本体と、
    前記排気ガス浄化装置内の粒子状物質を除去する複数の前記再生モードに移行する制御が可能な制御部と、
    を備え、
    複数の前記再生モードは、酸化される前記粒子状物質の量を強制的に増加させるための強制再生モードを少なくとも含み、
    前記制御部は、
    前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の堆積量及び前記エンジン本体の稼動時間のうち少なくとも1つに基づいて、前記強制再生モードによる排気ガス浄化装置の再生が必要になるタイミングである強制再生必要タイミングまでの残り時間を計算する残り時間計算部と、
    前記残り時間計算部で計算された前記残り時間を出力する残り時間出力部と、
    を備え、
    前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の堆積量が所定の閾値以上になる第1条件、及び、前記エンジン本体の稼動時間が所定時間以上になる第2条件のうち少なくとも何れかを満たすと、前記強制再生モードによる排気ガス浄化装置の再生が必要になると判断し、
    前記残り時間計算部は、前記第1条件に関する前記強制再生必要タイミングまでの残余時間である第1時間と、前記第2条件に関する前記強制再生必要タイミングまでの残余時間である第2時間と、のうち時間が短い方を前記残り時間とすることを特徴とするエンジン。
  2. 請求項1に記載のエンジンであって、
    前記制御部は、
    前記エンジン本体から前記排気ガス浄化装置へ排出された前記粒子状物質の量である排出量を計算する排出量計算部と、
    前記排気ガス浄化装置で酸化された前記粒子状物質の量である酸化量を計算する酸化量計算部と、
    を更に備え、
    前記制御部は、前記排出量計算部により計算された前記排出量と、前記酸化量計算部により計算された前記酸化量と、を用いて、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の堆積量を計算することを特徴とするエンジン。
  3. 請求項1又は2に記載のエンジンであって、
    前記排気ガス浄化装置は、
    前記粒子状物質を捕集するためのスートフィルタと、
    前記スートフィルタの上流側と下流側での前記排気ガスの圧力差を検出する差圧センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記差圧センサの検出結果に基づいて、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の前記堆積量を計算することを特徴とするエンジン。
  4. 請求項1からまでの何れか一項に記載のエンジンであって、
    前記制御部は、
    前記エンジン本体の稼動状態に基づいて、前記排気ガス浄化装置における前記粒子状物質の増減傾向を計算する堆積量増減傾向計算部と、
    前記堆積量増減傾向計算部で計算された前記増減傾向を出力する増減傾向出力部と、
    を更に備えることを特徴とするエンジン。
  5. 請求項1からまでの何れか一項に記載のエンジンと、
    前記残り時間出力部から出力された前記残り時間を表示可能な表示部と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
  6. 請求項に記載のエンジンと、
    前記増減傾向出力部から出力された前記増減傾向を表示可能な表示部と、
    を備えることを特徴とする作業車両。
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