JP6350143B2 - 内燃機関用の点火コイル - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の点火コイルに関する。
エンジン等の内燃機関に用いる点火コイルとしては、例えば、内外周に重ねて同心に配置された一次コイル及び二次コイルと、一次コイル及び二次コイルの軸心位置に配置された中心コアと、一次コイル及び二次コイルの外周側に配置された外周コア等を備えている(特許文献1)。これらの構成部品は、ケース内に収容されており、ケース内に形成された隙間には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる充填樹脂が充填されている。
このような点火コイルを製造する際には、ケース内に、一次コイル、二次コイル、中心コア、外周コア等の構成部品を配置した後、充填樹脂をケースの開口部からケース内に流し込んで充填し硬化させる。
特開2007−194364号公報
しかしながら、特許文献1の点火コイルには以下の問題点がある。
特許文献1の点火コイルにおいては、上記ケース内に液状の充填樹脂を充填した後、充填樹脂を硬化させるために加熱工程へと移動する。このとき、点火コイルに振動などの外力が加わると、液状の充填樹脂の液面が波打ち、充填樹脂がケース内から漏出することで、外観不良や絶縁不良等の不具合が生じるおそれがある。そのため、充填樹脂の充填量、移動時の速度、移動手段等を詳細に管理する必要があり、生産効率が低下する。
また、充填樹脂が漏出することを防止するために充填樹脂の液面に対して、ケースの高さを高くすることも考えられるが、点火コイルの大型化につながるため好ましくない。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、硬化前の充填樹脂の漏出を抑制し、生産性の向上及び小型化をすることができる点火コイルを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、一次巻線を巻回して形成された一次コイルと、
該一次コイルの外周側の位置において二次巻線を巻回して形成された二次コイルと、
上記一次コイル及び上記二次コイルの内側に挿通配置された中心コアと、
上記一次コイル及び上記二次コイルの外周側に配置された外周コアと、
上記一次コイル、上記二次コイル、上記中心コア及び上記外周コアとを収容するケースと、
該ケース内に充填される電気絶縁性を備えた充填樹脂とを有しており、
上記ケースは、上下方向における上方側に開口した開口部と、上記一次コイル、上記二次コイル、上記中心コア及び上記外周コアの周囲を囲むと共に上記開口部を形成する側方壁部と、該側方壁部における下方側を塞ぐ底部とを有しており、
上記開口部には、該開口部の内周から上記ケースの内側に向かって突出すると共に上記開口部の内側において上下方向に貫通する貫通口を有する環状のカバー部材が配置されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイルにある。
上記点火コイルは、上記カバー部材を備えることにより、上記ケースにおける上記開口部の開口面積を縮小し、硬化前の液状の上記充填樹脂における液面の露出面積を縮小することができる。これにより、液状の上記充填樹脂がケース内から漏出するのを抑制することができる。
つまり、上記充填樹脂における液面の露出面積が大きい場合、振動等の外力によって液面が波立った際に、波高が大きくなりやすく、上記充填樹脂が漏出しやすい。上記点火コイルにおいては、上記カバー部材を設けることで、上記ケースの開口部よりも小さい上記貫通口の開口面積が上記充填樹脂における液面の露出面積となるため、液面における波高を小さくすることができる。したがって、上記充填樹脂の液面の周囲を囲う上記カバー部材や上記ケースの上記側壁部を最小限の高さで設定し、上記充填樹脂の漏出を抑制することができる。
また、上記カバー部材を設けることにより、上記ケースにおける外周縁と上記貫通口との間の距離が増大する。そのため、上記貫通口から上記充填樹脂が漏出したとしても、上記カバー部材の上面に上記充填樹脂を留まらせ、上記点火コイルの外側まで上記充填樹脂が漏出し異物が付着することを防止できる。これにより、点火コイル1を内燃機関へ組付ける際の不具合の発生を防止することができる。
また、上述のごとく、上記充填樹脂の漏出を抑制できる構造を採用することにより、上記充填樹脂を充填する際の充填量の管理や、上記充填樹脂を充填してから硬化させるまでの間における移動等の各種作業を容易に行うことができ、上記点火コイルの生産性を向上することができる。
以上のごとく、上記点火コイルによれば、硬化前の充填樹脂の漏出を抑制し、生産性の向上及び小型化が可能となる。
実施例1における、点火コイルを示す説明図。 図1における、II−II矢視断面図。 図1における、III矢視図。 実施例1における、点火コイルの外観図。 実施例2における、点火コイルを示す説明図。
上記点火コイルにおいて、上記カバー部材における下面の少なくとも一部には、上記カバー部材の内周縁から外側に向かうにつれて、下方に向かって傾斜した傾斜面が形成されていることが好ましい。上記ケースへの樹脂充填時に、上記カバー部材よりも下方においては、上記充填樹脂内の気泡が上方に浮き上がる。この気泡は、上記傾斜面に接触すると該傾斜面に沿って移動する。そして、上記貫通口側へと移動し、上記ケースの外側へと排出される。これにより、上記充填樹脂内の気泡を、上記カバー部材によって妨げられることなく、効率良く排出することができる。それゆえ、上記充填樹脂におけるボイドの形成を抑制することができる。
また、上記カバー部材は、ケース内において、下方に向かって突出するように形成された底下げ部を有していることが好ましい。この場合には、上記ケース内に上記底下げ部が配置されることによって、上記ケース内の空間が縮小される。したがって、上記ケース内における上記充填樹脂の充填量を低減させることができる。
また、上記カバー部材は、上端面において下方に向かって窪んだ凹溝部が形成されていることが好ましい。この場合には、上記凹溝部を形成することにより、上記貫通口から漏出した上記充填樹脂を、より確実に上記カバー部材上に留めることができ、異物が付着することを防止できる。これにより、上記点火コイルを内燃機関へ組付ける際の不具合の発生を防止することができる。
また、上記ケースは、内燃機関における点火プラグが収容されるプラグチューブの内部と内燃機関の外部とを連通するための換気流路を有しており、上記カバー部材は、上記換気流路における内燃機関の外部側に開口した排出口の上方側を覆う被覆部を備えていることが好ましい。上記換気流路は、プラグチューブ内における温度変化に伴う空気の膨張、収縮に伴う圧力変化の緩和及びブローバイガスの排出を目的とするものである。この場合には、上記カバー部材が上記被覆部を有していることにより、上記点火コイルの換気流路部における防水構造を簡略化することができる。これにより、上記点火コイルの部品点数の削減及び生産性の向上が可能となる。
(実施例1)
上記点火コイルにかかる実施例について、図1〜図4を参照して説明する。
図1及び図2に示すごとく、点火コイル1は、一次巻線111を巻回して形成された一次コイル11と、一次コイル11の外周側の位置において二次巻線121を巻回して形成された二次コイル12と、一次コイル11及び二次コイル12の内側に挿通配置された中心コア131と、一次コイル11及び二次コイル12の外周側に配置された外周コア132とを有している。また、一次コイル11、二次コイル12、中心コア131及び外周コア132はケース14内に収容されており、ケース14内には電気絶縁性を備えた充填樹脂3が充填されている。
ケース14は、上下方向における上方側に開口した開口部141と、一次コイル11、二次コイル12、中心コア131及び外周コア132を囲むと共に開口部141を形成する側方壁部15と、側方壁部15における下方側を塞ぐ底部17とを有している。
開口部141には、開口部141の内周からケース14の内側に向かって突出すると共に上下方向に貫通する貫通口21を有する環状のカバー部材2が配置されている。
以下、さらに詳細に説明する。
図1及び図2に示すごとく、本例においては、開口部141の開口方向を上下方向Zとし、一次コイル11の内側に配置された中心コア131の挿通された方向を軸方向Xとして説明する。また、上下方向Z及び軸方向Xの両方と直交する方向を横方向Yとして説明する。また、側方壁部15における開口部141側を上方とし、その反対側を下方として説明する。
図1及び図2に示すごとく、本例の点火コイル1は、自動車の内燃機関において、燃焼室内に電極を露出して配設された点火プラグに、高電圧を印加するために用いられる。点火コイル1は、一次コイル11における電流変化に伴って、二次コイル12に高電圧が誘起されるように構成されている。
点火コイル1の一次コイル11は、一次巻線111を一次スプール112の外周に巻回して形成されている。一次スプール112は、絶縁樹脂によって形成されており、円筒状の本体部113と、本体部113の両端から外周側に向かって立設した一対の鍔部114とを有している。一次スプール112における一対の鍔部114の間に一次巻線111を巻回することによって、円筒状の一次コイル11が形成されている。
二次コイル12は、二次スプール122に二次巻線121を巻回して形成されている。二次スプール122は、一次スプール112と同軸上でかつ、一次スプール112の外周側に配置されている。また、二次スプール122は、円筒状の本体部123と、本体部123の外周面から外周側に向かって立設した複数の鍔部124とを有している。複数の鍔部124は、本体部123の軸方向Xにおいて、等間隔に並んで配置されている。隣り合う鍔部124の間に二次巻線121を巻回することによって二次コイル12が形成されている。
一次スプール112の内側には中心コア131が設けられている。中心コア131は、複数の磁性鋼板を上下方向Zに積層して形成された略四角柱状をなしている。中心コア131は、その長手方向が、一次スプール112の軸方向Xと同方向となるように配置されている。
二次スプール122の外周側には、外周コア132が設けられている。外周コア132は、プレス加工を施した複数の磁性鋼板を積層した積層体と、積層体の外周を覆う絶縁樹脂からなる被覆層とを有している。外周コア132は、上方から見たとき、略矩形状の外形をなすと共に、上下方向に貫通した環状をなしている。外周コア132の内側には、一次コイル11、二次コイル12及び中心コア131が配置されており、外周コア132は、これらの横方向及び軸方向を囲んでいる。一方の側方部と中心コア131の一端との間には、一次コイル11に発生した磁束と反対方向の磁束を磁路中に発生させるためのマグネット181が設けられている。
図1〜図4に示すごとく、ケース14は、一次コイル11、二次コイル12、中心コア131及び外周コア132の周囲を囲むと共に上方側に開口部141を有する側方壁部15と、側方壁部15における下端に設けられた底部17とを有している。側方壁部15には、中心コア131の軸方向Xに沿うようにコネクタ挿入部156が形成されており、このコネクタ挿入部156の内側には、イグナイタ182と電気的に接続された接続端子183が配置されている。
また、底部17には、下方に向かって延設されたタワー部171が形成されており、タワー部171の内側には、二次コイル12と、高圧接続端子172を介して電気的に接続された高圧端子173が挿通されている。タワー部171は、図示しないジョイントが組み付けられる。
また、コネクタ挿入部156が配設された側と反対側の側方壁部15には、内燃機関における点火プラグが収容されるプラグチューブの内部と内燃機関の外部とを連通するための換気流路16と、換気流路16の外側を覆うケース側被覆部152とが形成されている。換気流路16は、プラグチューブ内における温度変化に伴う空気の膨張、収縮に伴う圧力変化の緩和及びブローバイガスの排出を目的とするものである。換気流路16は、側方壁部15の表面に上下方向に延びるように形成された直線状の突起部151の内部に、上下方向に貫通して形成されている。プラグチューブ内の空気及び内燃機関において発生したブローバイガスは、換気流路16における下方側に配置された導入口162から換気流路16内へと流入し、換気流路16における上方側に配置された排出口161を経由しケース側被覆部152から排出される。
図3に示すごとく、ケース側被覆部152は、換気流路16が形成された側方壁部15における横方向両端からそれぞれ軸方向側に立設した一対の立設部153と、立設部153における端部同士をつなぐ接続部154とを有している。ケース側被覆部152は、上下方向に貫通しており、換気流路16の周囲を覆っている。
図1〜図4に示すごとく、ケース14の開口部141に配設されたカバー部材2は、上方から見たとき、ケース14の内周形状よりも若干小さい略矩形状の外形形状をなしており、中央には上下方向に貫通形成された略矩形状の貫通口21が形成されている。カバー部材2は、開口部141の内側に嵌合可能に形成されており、カバー部材2をケース14に嵌合した状態において、カバー部材2が側方壁部15の内周からケース14の内側に向かって突出している。
カバー部材2の下面には、下方に向かって突出した底下げ部22が形成されている。底下げ部22は、ケース14の開口部141の内周に沿って、全周に形成されている。底下げ部22の下面には傾斜面221が形成されている。傾斜面221は、底下げ部22の内周縁から外側に向かうにつれて、下方に向かって傾斜するように形成されている。
カバー部材2の上面には、下方に向かって窪むように形成された凹溝部23が形成されている。上下方向と平行な断面において、凹溝部23の内周形状は、カバー部材2における外形形状と略相似形状をなしている。
また、カバー部材2は、ケース側被覆部152における上方側の開口を覆うカバー側被覆部25を有している。カバー側被覆部25とケース側被覆部152とによって、換気流路16の排出口161の上方側を覆うことにより、排出口161に水分等が入り込むことを防止できる。
一次コイル11、二次コイル12、中心コア131、外周コア132、カバー部材2等の構成部品が収容されたケース14内には、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂からなる充填樹脂3が充填されている。充填樹脂3は、構成部品をケース14内に配置すると共に真空引きした状態で、カバー部材2の貫通口21からケース14内に充填される。点火コイル1は、充填樹脂3の充填を行った後、加熱工程において加熱されることで硬化し、ケース14内において、構成部品を絶縁状態で固定している。
次に、本例の作用効果について説明する。
点火コイル1は、カバー部材2を備えることにより、ケース14における開口を縮小し、硬化前の液状の充填樹脂3における液面の露出面積を縮小することができる。これにより、液状の充填樹脂3がケース14内から漏出するのを抑制することができる。
つまり、充填樹脂3における液面の露出面積が大きい場合、振動等の外力によって液面が波立った際に、波高が大きくなりやすく、充填樹脂3が漏出しやすい。点火コイル1においては、カバー部材2を設けることで、ケース14の開口部141よりも小さい貫通口21の開口面積が充填樹脂3における液面の露出面積となるため、液面における波高を小さくすることができる。したがって、充填樹脂3の液面の周囲を囲うカバー部材2やケース14の側壁部を最小限の高さで設定し、充填樹脂3の漏出を抑制することができる。
また、カバー部材2を設けることにより、ケース14における外周縁と貫通口21との間の距離が増大する。そのため、貫通口21から充填樹脂3が漏出したとしても、カバー部材2の上面に充填樹脂3を留まらせ、点火コイル1の外側まで充填樹脂3が漏出し異物が付着することを防止できる。これにより、点火コイル1を内燃機関へ組付ける際の不具合の発生を防止することができる。
また、上述のごとく、充填樹脂3の漏出を抑制できる構造を採用することにより、充填樹脂3を充填する際の充填量の管理や、充填樹脂3を充填してから硬化させるまでの間における移動等の各種作業を容易に行うことができ、点火コイル1の生産性を向上することができる。
また、カバー部材2における下面の少なくとも一部には、カバー部材2の内周縁から外側に向かうにつれて、下方に向かって傾斜した傾斜面221が形成されている。ケース14に充填樹脂3を充填する工程では、カバー部材2よりも下方においては、充填樹脂3内の気泡が上方に浮き上がる。この気泡は、傾斜面221に接触すると傾斜面221に沿って移動する。そして、貫通口21側へと移動し、ケース14の外側へと排出される。これにより、充填樹脂3内の気泡を、カバー部材2によって妨げられることなく、効率良く排出することができる。それゆえ、充填樹脂3におけるボイドの形成を抑制することができる。
また、カバー部材2は、ケース14内において、下方に向かって突出するように形成された底下げ部22を有している。そのため、ケース14内に底下げ部22が配置されることによって、ケース14内の空間が縮小される。したがって、ケース14内における充填樹脂3の充填量を低減させることができる。
また、カバー部材2は、上端面において下方に向かって窪んだ凹溝部23が形成されている。そのため、凹溝部23を形成することにより、貫通口21から漏出した充填樹脂3を、より確実にカバー部材2上に留めることができる。これにより、充填樹脂3の漏出による内燃機関への組付け不具合の発生を防止することができる。
また、ケース14は、内燃機関における点火プラグが収容されるプラグチューブの内部と内燃機関の外部とを連通するための換気流路16を有しており、カバー部材2は、換気流路16において内燃機関の外部側に開口した排出口161の上方側を覆う被覆部24を備えている。そのため、カバー部材2が被覆部24を有していることにより、点火コイル1の構成を簡略化することができる。これにより、点火コイル1の部品点数の削減及び生産性の向上が可能となる。
以上のごとく、本例の点火コイル1によれば、硬化前の充填樹脂3の漏出を抑制し、生産性の向上及び小型化が可能となる。
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、実施例1の点火コイルにおける構成を一部変更した例である。
本例の点火コイル1において、ケース14に形成された換気流路16を覆う被覆部24は、カバー部材2と一体に形成されている。
カバー部材2と一体に形成された被覆部24は、換気流路16における排出口161の上方に配置される上面部251と、上面部251の外縁から下方に向かって延びると共に換気流路16における上方側の周囲を覆う側面部252とを有している。側面部252には、換気流路16が形成された側方壁部15から立設した被係合部155と係合可能な係合部253が形成されている。
その他の構成は実施例1と同様である。尚、本例又は本例に関する図面において用いた符号のうち、実施例1において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、実施例1と同様の構成要素等を表す。
本例の点火コイル1においては、被覆部24をカバー部材2と一体に形成することにより、比較的形状が複雑となりやすいケース14の形状を簡略化し、生産性を向上することができる。
また、本例においても実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
1 点火コイル
11 一次コイル
111 一次巻線
12 二次コイル
121 二次巻線
131 中心コア
132 外周コア
14 ケース
141 開口部
15 側方壁部
2 カバー部材
21 貫通口
3 充填樹脂

Claims (5)

  1. 一次巻線(111)を巻回して形成された一次コイル(11)と、
    該一次コイル(11)の外周側の位置において二次巻線(121)を巻回して形成された二次コイル(12)と、
    上記一次コイル(11)及び上記二次コイル(12)の内側に挿通配置された中心コア(131)と、
    上記一次コイル(11)及び上記二次コイル(12)の外周側に配置された外周コア(132)と、
    上記一次コイル(11)、上記二次コイル(12)、上記中心コア(131)及び上記外周コア(132)とを収容するケース(14)と、
    該ケース(14)内に充填される電気絶縁性を備えた充填樹脂(3)とを有しており、
    上記ケース(14)は、上下方向における上方側に開口した開口部(141)と、上記一次コイル(11)、上記二次コイル(12)、上記中心コア(131)及び上記外周コア(132)の周囲を囲むと共に上記開口部(141)を形成する側方壁部(15)と、該側方壁部(15)における下方側を塞ぐ底部(17)とを有しており、
    上記開口部(141)には、該開口部(141)の内周から上記ケース(14)の内側に向かって突出すると共に上記開口部(141)の内側において上下方向に貫通する貫通口(21)を有する環状のカバー部材(2)が配置されていることを特徴とする内燃機関用の点火コイル(1)。
  2. 上記カバー部材(2)における下面の少なくとも一部には、上記カバー部材(2)の内周縁から外側に向かうにつれて、下方に向かって傾斜した傾斜面(221)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  3. 上記カバー部材(2)は、上記ケース(14)内において、下方に向かって突出するように形成された底下げ部(22)を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  4. 上記カバー部材(2)は、上端面において下方に向かって窪んだ凹溝部(23)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
  5. 上記ケース(14)は、内燃機関における点火プラグが収容されるプラグチューブの内部と内燃機関の外部とを連通するための換気流路(16)を有しており、上記カバー部材(2)は、上記換気流路(16)において内燃機関の外部側に開口した排出口(161)の上方側を覆う被覆部(24)を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関用の点火コイル(1)。
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