JP6349887B2 - 変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、変速機に関し、より詳細には、トラックなどの大型車両や普通乗用車などの一般形車両に搭載された変速機の使用頻度の低い後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットを油圧ポンプと油圧モータに置き換えることで小型化することができる変速機に関する。
トラックなどの大型車両や普通乗用車などの一般の車両(以下、一般形車両という)のマニュアルトランスミッション(手動変速機)や、マニュアルトランスミッションをベースとしたセミオートマチックトランスミッション(半自動変速機)は、変速段数分のギアセットと各ギアセットを選択する機構を必要とするため、リバースギアセットやファーストギアセット(クローラともいう)といった使用頻度の低い低速段にも個別にギアセットとそれを選択する機構を用意する必要がある。更に、このような低速段は使用頻度が低い反面、大きな駆動力を発生させるためにトランスミッション全体に大きく影響を及ぼし、許容トルク、総減速比、レシオカバレッジ、変速機重量など、変速機の性能を制限する要因となっている。
一方、農業機械や建設機械などの作業車両のトランスミッションにおいて、後進域及び前進低速域を油圧駆動とする油圧−機械式変速機が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。この油圧−機械式変速機により、高速走行の場合には機械式変速機構を用いてエンジンの動力を伝達し、低速走行や作業しながら走行する場合には油圧式変速機構を用いてエンジンの動力を伝達している。
しかしながら、これらの作業車両用の油圧−機械式変速機をそのまま一般形車両の変速機に適用することはできない。作業車両においては、油圧ポンプと油圧モータによる油圧式変速機構で内燃機関の動力を伝達する機会が多いため、油圧ポンプと油圧モータによる油圧式変速機構とギアセットによる機械式変速機構が並列の関係であること、各変速機構から動力を伝達するためにクラッチなどを用いる必要があること、あるいは油圧式変速機構と機械式変速機構を同時に使用する必要があることなどの特徴があるため、一般形車両への搭載性が悪く、搭載できたとしても低速域で高トルクを出力することが目的であるため高速域での走行に支障を来す。
更に、作業車両での使用頻度が高い低速域では作業車両特有の作業を行うこともあり、一般形車両の変速機とは変速操作が異なるため、変速操作の操作性も変える必要がある。
特開2000−074181号公報 特開2000−127782号公報 特開2010−141199号公報
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、操作性や搭載性を悪化させることなく、使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとをまとめて油圧ポンプと油圧モータに置き換えることで、全体の小型化、軽量化を図ることができると共に、レシオカバレッジや許容トルクを増加することができる変速機を提供することである。
上記の課題を解決するための本発明の変速機は、動力源から動力を入力される入力軸と、該入力軸から駆動ギアセットを介して該入力軸に対して反対に回転する反転軸と、該反転軸から減速比の異なる複数の前進用ギアセットを介して回転し駆動輪に動力を出力する出力軸とを備えた変速機において、前記反転軸に直結され、前記反転軸の回転により駆動して作動油を吐出する油圧ポンプと、前記出力軸に直結され、前記油圧ポンプから吐出された作動油により駆動して前記出力軸に動力を伝達する油圧モータと、前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送り、前記油圧モータを正転させること、前記油圧モータを逆転させること、及び前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送らずに前記油圧モータを空転させることのいずれかを選択する油圧回路とを設けると共に、前記油圧ポンプと前記油圧モータを経由して前記入力軸から前記出力軸に動力を伝達するときの減速比を前記前進用ギアセットの減速比のいずれよりも高い減速比に設定し、更に、前記入力軸から前記出力軸に動力を伝達する場合に、前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの組み合わせと各前記前進用ギアセットとのいずれかを、当該変速機の変速操作によりシフトフォーク軸上を軸方向に移動するシフト部材の移動に基づいて選択する選択機構を設けて構成される。
この構成によれば、変速機の反転軸に油圧ポンプを、出力軸に油圧モータをそれぞれ直結し、油圧回路を経由して油圧ポンプから油圧モータに作動油を送り、油圧モータを正転させる、又は逆転させることで、一般形車両では使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとの代わりに油圧ポンプと油圧モータを使用する。これにより、個別に後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットを設ける変速機と比較して、変速機全体を小型化することができる。
なお、ここでいう一般形車両とは、トラックやバスなどの大型車両や、自家用車などの普通車両などの一般の車両のことをいい、農業機械や建設機械などの作業車両は除く。
また、個別に後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとを設ける変速機に必要であった、後進用ギアセット用と最も減速比の高い前進用ギアセット用の同期機構やその同期機構を動作させる機構も不要になり、その分、変速機全体を軽量化することができる。
加えて、後進用ギアセットと、最も減速比の高い前進用ギアセットを油圧ポンプと油圧モータで代替えすることで、油圧による動力伝達によりギアによる機械的な動力伝達と比較して許容トルクを増加でき、その他の前進用ギアセットの減速比を低くすることができる。これにより、第一に、各前進用ギアセットや、その前進用ギアセットの同期機構などの強度を高める必要がなくなり、変速機をより軽量化することができる。そして、第二に、変速機の大きさを変えることなく、レシオカバレッジを拡大することや許容トルクを増加することができる。
特に、上記の変速機は、一般形車両に搭載するために、油圧ポンプと油圧モータを経由させたときの減速比を一定に設定することが望ましく、反転軸に直結した油圧ポンプと出力軸に直結した油圧モータを、一般形車両では使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとの代替えとすることで、変速操作の操作性を変えることなく、一般形車両への搭載性を向上することができる。
この油圧ポンプと油圧モータを経由させたときの減速比を一定にすることは、油圧ポンプと油圧モータを後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットの代替として用いたときに、油圧ポンプと油圧モータを経由させたときの減速比を運転手に違和感を与え
ない範囲に収めるということである。
また、上記の変速機において、前記油圧回路に、前記油圧ポンプを経由して前記油圧モータの第一出入口に作動油を送り、前記油圧モータの第二出入口から作動油を吐出する正方向流路と、前記油圧ポンプを経由して前記油圧モータの前記第二出入口に作動油を送り、前記油圧モータの前記第一出入口から作動油を吐出する逆方向流路と、前記油圧モータに送られる作動油の流路を前記正方向流路と前記逆方向流路のどちらか一方に切り換えて、前記油圧モータの回転を正方向と逆方向に切り換える回転方向切換弁とを設けると共に、前記選択機構により前記油圧ポンプと前記油圧モータを経由させることが選択された場合に、前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送って前記油圧モータを作動させ、一方、前記選択機構により各前記前進用ギア段のうちの一つが選択された場合に、前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送らずに前記油圧モータを空転させる作動制御弁を設けることが望ましい。
この構成によれば、回転方向切換弁により油圧ポンプから油圧モータに送られる作動油の流路を正方向流路と逆方向流路に切り換えるだけで、油圧モータを正転又は逆転させることができる。これにより、各一つずつの油圧ポンプと油圧モータで後進用ギアセットと減速比が最も高い前進用ギアセットの代替とすることができる。また、各前進用ギアセットのうちの一つを経由させて動力を出力する場合は、作動制御弁により油圧モータに流入する作動油の流れを遮断して、油圧モータを空転させることができる。これにより、油圧ポンプと油圧モータによるフリクションを低減することができる。従って、複雑な機構を設けることなく、一般形車両では使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとを各一つずつの油圧ポンプと油圧モータで代替することができる。
加えて、上記の変速機において、前記油圧回路に、前記油圧モータに流入する作動油が予め定めた油圧以上にならないように、前記油圧ポンプから吐出される作動油の一部を逃がす圧力制御弁を設けると、選択機構により油圧ポンプと油圧モータを経由させることが選択された場合に、油圧モータが過負荷になることを回避することができる。これにより、油圧システムの減速比を一定に保つことができるので、油圧ポンプと油圧モータを、一般形車両では使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとの代替とすることができる。また、この圧力制御弁は、前進用ギアセットが選択された場合の過負荷防止の役割も担う。
なお、作業車両においては、油圧システムが可変容量の無段変速機構として用いられており、それにより低速域での作業性を向上しているが、上記のように油圧ポンプと油圧モータを一般形車両における使用頻度の低い後進用ギアセットと、最も減速比の高い前進用ギアセットの代わりにする場合は、減速比を一定にする必要がある。
更に、上記の変速機において、前記選択機構により前記油圧ポンプと前記油圧モータを経由させることが選択されたときに入力された入力信号を、前記油圧回路に、前記油圧モータを正転させること、前記油圧モータを逆転させること、及び前記油圧モータを空転させることのいずれかを選択させる出力信号に変換して出力する組み合わせ回路を設けると、従来通りの変速操作で油圧ポンプと油圧モータの選択も含めた変速を行うことができるので、操作性が悪化することを回避することができる。
その上、上記の変速機において、前記選択機構に、変速操作によりシフトフォーク軸上を軸方向に移動するシフト部材を設け、前記組み合わせ回路に、前記シフト部材が一方向に移動した場合に第一入力信号を発する第一スイッチと、前記シフト部材が他方向に移動した場合に第二入力信号を発する第二スイッチと、該第二入力信号を二つに分ける分岐回路と、前記第一入力信号と前記第二入力信号が入力されるOR回路とを設け、前記組み合
わせ回路を、前記OR回路を経由して、前記第一入力信号及び前記第二入力信号を作動信号として、前記油圧モータを駆動及び空転させる作動制御弁に送り、該作動制御弁に前記油圧モータを駆動させ、前記第二入力信号を切換信号として、前記油圧モータを正転させる及び逆転させる回転方向切換弁に送り、該回転方向切換弁に前記油圧モータを逆転させるように構成することが望ましい。
本発明の変速機によれば、変速機の反転軸に油圧ポンプを、出力軸に油圧モータをそれぞれ直結し、油圧回路を経由して油圧ポンプから油圧モータに作動油を送り、油圧モータを正転させる、又は逆転させることで、油圧ポンプと油圧モータを、一般形車両では使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとの代替とすることができ、個別に後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットを設ける変速機と比較して、変速機全体を小型化することができる。
また、個別に後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットを設ける変速機に必要であった、後進用ギアセット用と最も減速比の高い前進用ギアセット用の同期機構や同期機構を動作させる機構も不要になり、その分、変速機全体を軽量化することができる。
加えて、後進用ギアセットと、最も減速比の高い前進用ギアセットを油圧ポンプと油圧モータで代替することで、許容トルクを増加でき、その他の前進用ギアセットの減速比を低くすることができる。これにより、第一に、各前進用ギアセットや、その前進用ギアセットの同期機構などの強度を高める必要がなくなり、変速機をより軽量化することができる。そして、第二に、変速機の大きさを変えることなく、レシオカバレッジを拡大することや許容トルクを増加することができる。
更に、一般形車両に適用させるために、油圧ポンプと油圧モータを経由したときの減速比を一定にすることや選択機構によって行われる変速操作を変えないように構成することで、従来通りの操作性を維持することができる。
本発明に係る実施の形態の変速機の構成を示した図であり、油圧モータが正転する状態を示す。 本発明に係る実施の形態の変速機の構成を示した図であり、油圧モータが逆転する状態を示す。 本発明に係る実施の形態の変速機の構成を示した図であり、油圧モータが空転する状態を示す。 図1に示す選択機構と組み合わせ回路を示した図であり、油圧モータが正転する状態を示す。 図2に示す選択機構と組み合わせ回路を示した図であり、油圧モータが逆転する状態を示す。 図3に示す選択機構と組み合わせ回路を示した図であり、油圧モータが空転する状態を示す。
以下、本発明に係る実施の形態の変速機について説明する。
図1に示すように、この変速機1は、ケース2内に、図示しないエンジンから動力を入力される入力軸(インプットシャフト)3と、入力軸3から駆動ギアセット4を介して入力軸3と反対に回転する反転軸(カウンターシャフト)5と、反転軸5から減速比の異な
る複数の前進用ギアセット6a〜6eを介して回転し、図示しない駆動輪に動力を出力する出力軸7とを備えている。
そして、この変速機1は、油圧ポンプ8、油圧モータ9、油圧回路10、選択機構20、及び組み合わせ回路30を備えて構成される。
油圧ポンプ8は、反転軸5に直結され、反転軸5の回転速度に応じて作動油を吐出する固定容量型のポンプである。
油圧モータ9は、出力軸7に直結され、油圧ポンプ8から吐出された作動油により駆動して出力軸7に動力を伝達する定量型油圧モータである。また、この油圧モータ9は、第一出入口9aから第二出入口9bに作動油が流れる場合には、正転し、第二出入口9bから第一出入口9aに作動油が流れる場合には逆転する油圧モータである。なお、ここでいう正転とは、図1に示すように、出力軸7を入力軸3と同じ方向に回転させることであり、逆転とは図2に示すように、出力軸7を入力軸3に対して反対方向に回転させることである。
また、この油圧モータ9は、動力断接機構9cを備える。この動力段接機構9cは、後述する第一シャフト21とリンクを介して接続されており、第一シャフト21が操作された場合は油圧モータ9を出力軸7に接続し、また中立位置(操作されない)の場合は切り離す機構を持つ。これにより、油圧ポンプ8と油圧モータ9を使用しない走行時は油圧モータ9を出力軸7から切り離し、不要な損失を低減することができる。
この油圧ポンプ8と油圧モータ9には、各前進用ギアセット6a〜6eの減速比のいずれよりも高い一定の減速比が設定されている。詳しくは、前進用ギアセット6a(セカンドギアセット)よりも高い一定の減速比が設定されている。なお、この油圧ポンプ8と油圧モータ9との減速比は、油圧ポンプ8の吐出量と油圧モータ9の容量の比で定まる。
従って、入力軸3から油圧ポンプ8と油圧モータ9を経由して出力軸7へ動力を伝達する場合に、油圧ポンプ8と正転した油圧モータ9がファーストギアセット(クローラともいう)の代替となり、油圧ポンプ8と逆転した油圧モータ9がリバースギアセットの代替となる。
なお、油圧ポンプ8と油圧モータ9の減速比を一定にするとは、油圧ポンプ8と油圧モータ9をファーストギアセットやリバースギアセットの代替として使用したときに、運転手に違和感などを与えない範囲に収まるということである。
油圧回路10は、油圧ポンプ8から吐出された作動油を油圧モータ9に送り、油圧モータ9を正転させること、油圧モータ9を逆転させること、及び油圧ポンプ8から吐出された作動油を油圧モータ9に送らずに油圧モータ9を空転させることのいずれかを選択する回路である。
この油圧回路10は、図1に示すように、油圧ポンプ8を経由して油圧モータ9の第一出入口9aに作動油を送り、油圧モータ9の第二出入口9bから作動油を吐出する正方向流路11と、図2に示すように、油圧ポンプ8を経由して油圧モータ9の第二出入口9bに作動油を送り、油圧モータ9の第一出入口9aから作動油を吐出する逆方向流路12と、油圧モータ9に送られる作動油の流路を正方向流路11と逆方向流路12のどちらか一方に切り換えて、油圧モータ9の回転を正方向と逆方向に切り換える回転方向切換弁13とを設けて構成される。
また、この油圧回路10は、入力軸3から出力軸7に動力を伝達する場合に、選択機構20により油圧ポンプ8と油圧モータ9を経由させることが選択されたときに、図1及び図2に示すように、作動油の流路を油圧ポンプ8から油圧モータ9に繋がる流路とし、一方、選択機構20により各前進用ギアセット6a〜6eのうちの一つが選択されたときに、図3に示すように、作動油の流路を油圧ポンプ8から油圧モータ9に繋がらない流路とする作動制御弁14を設けて構成される。
加えて、この油圧回路10は、第一タンク15a〜第三タンク15cと、第一流路16a〜第七流路16gとを設けると共に、油圧ポンプ8から吐出される作動油が予め定めた油圧以上になった場合に、油圧ポンプ8から吐出される作動油の一部を逃がすリリーフ弁(圧力制御弁)17と戻り流路18を設けて構成される。
なお、図1〜図3においては油圧回路10を説明するために拡大して記載しているが、この油圧回路10は、実際にはケース2内に収まっているものとする。
回転方向切換弁13は、選択機構20から組み合わせ回路30を経由して切換信号S1が入力された場合に、油圧ポンプ8から油圧モータ9への作動油の流路を、図1に示す正方向流路11から、図2に示す逆方向流路12に切り換え、切換信号S1が切断された場合に、図1に示す正方向流路11に戻す電磁弁である。
作動制御弁14は、選択機構20から組み合わせ回路30を経由して作動信号S2が入力された場合に、油圧ポンプ8から油圧モータ9への作動油の流路を、図1及び図2に示すように、油圧ポンプ8から油圧モータ9に繋がる流路に切り換え、作動信号S2が切断された場合に、図3に示すように、油圧ポンプ8から油圧モータ9に繋がらない流路に切り換える電磁弁である。
リリーフ弁17は、油圧ポンプ8と回転方向切換弁13との間の第二流路16b上に設けられた圧力制御弁である。このリリーフ弁17は、油圧ポンプ8から吐出された作動油の油圧が、予め定めた油圧P以上となったときに自動的に開放され、第二流路16bから戻り流路18に作動油の一部を逃して油圧を制御している。この予め定められた油圧Pは、油圧ポンプ8と油圧モータ9に定められた減速比が変化しないような値、及び増加する反転軸5の回転に伴う油圧ポンプ8の吐出量の増加により、油圧モータ9や油圧回路10に過負荷が掛からないような値に設定される。
選択機構20は、入力軸3から出力軸7に動力を伝達する場合に、各前進用ギアセット6a〜6eのうちの一つと、油圧ポンプ8及び油圧モータ9を経由することのいずれかを選択する機構である。
この選択機構20は、図4に示すように、x1方向、及びx2方向に移動可能に支持された第一シャフト21と第二シャフト22とを備える。この第一シャフト21には、第一シャフト21上を移動可能な第一シフトフォーク23aと、第一シャフト21に固定された第一シフト部材24aが設けられ、第二シャフト22には、第二シャフト22上を移動可能な第二シフトフォーク23bと、第二シャフト22に固定された第三シフトフォーク23c及び第二シフト部材24bが設けられる。
また、この選択機構20は、図示しないセレクトレバーによりx1方向、及びx2方向に移動する第一シフトブロック25a〜第四シフトブロック25dを備える。この第一シフトブロック25aは第一シフトフォーク23aに第一連結部材25eで連結されており、第二シフトブロック25bは第二シフトフォーク23bに第二連結部材25fで連結されており、第三シフトブロック25cは第二シフト部材24bに固定されており、第四シフトブロック25dは第一シフト部材24aに固定されている。
加えて、この選択機構20は、第一シフトフォーク23a〜第三シフトフォーク23cにより出力軸7上を移動する第一同期機構26a〜第三同期機構26cを備える。
第一シャフト21は、前述した通り、油圧モータ9の動力断接機構9cにリンクを介して接続されている。従って、この第一シャフト21が、第一シフト部材24aを介してx1側またはx2側に操作された場合に、動力断接機構9cにより油圧モータ9が出力軸7に接続され、また中立位置では切り離される。
第一シフト部材24aは、第一シャフト21に固定され、第四シフトブロック25dが固定されている。この第一シフト部材24aは、図示しないセレクトレバーにより第四シフトブロック25dが選択され、その第四シフトブロック25dがx1方向、及びx2方向に移動されると、第一シャフト21と共に、x1方向及びx2方向に移動される。
また、この第一シフト部材24aには、ディテント機構として、ディテント部材27と付勢部材28と係合部材29とを備える。このディテント機構を備えることにより、第一シフト部材24aが図4に示す位置、図5に示す位置、及び図6に示す位置から、第一シフト部材24aが移動しないようにその位置を固定することができる。
組み合わせ回路30は、選択機構20により油圧ポンプ8と油圧モータ9を経由させることが選択されたときに入力される入力信号を、油圧回路10に、油圧モータ9を正転させること、油圧モータ9を逆転させること、及び油圧モータ9を空転させることのいずれかを選択させる出力信号として出力する論理回路の一種である。
この組み合わせ回路30は、正転スイッチ(第一スイッチ)31、逆転スイッチ(第二スイッチ)32、電力部33、分岐回路34、及びOR回路35を備える。
正転スイッチ31と逆転スイッチ32は、第一シフト部材24aの両側に配置され、正転スイッチ31は、第一シフト部材24aがx1方向に移動し、前述したディテント機構で図4の示す位置に固定されたときに第一入力信号を発し、逆転スイッチ32は、第一シフト部材24aがx2方向に移動し、ディテント機構で図5に示す位置に固定されたときに第二入力信号を発するように構成される。
そして、正転スイッチ31の第一入力信号はOR回路35に入力され、OR回路35を経由して作動制御弁14を油圧ポンプ8から油圧モータ9に作動油が流れるように作動させる作動信号S2として発せられる。一方、逆転スイッチ32の第二入力信号は分岐回路34で二つに分かれ、一方の第二入力信号はOR回路35に入力され作動信号S2として発生られ、他方の第二入力信号は、そのまま切換信号S1として発せられる。
次に変速機1の動作について説明するが、この変速機1の動作には、図1及び図4に示すように、入力軸3から油圧ポンプ8と正転する油圧モータ9を経由して出力軸7に動力を伝達させるファーストギアセット代替動作と、図2及び図5に示すように、入力軸3から油圧ポンプ8と逆転する油圧モータ9を経由して出力軸7に動力を伝達させるリバースギアセット代替動作と、図3及び図6に示すように、前進用ギアセット動作がある。
ファーストギアセット代替動作について図1及び図4を参照しながら説明する。なお、以下の動作の説明では、図示しないエンジンからの駆動力は入力軸3から駆動ギアセット4を経由して反転軸5に伝達されており、油圧ポンプ8は反転軸5により駆動している状態である。
まず、図4に示すように、運転手の変速操作により図示しないセレクトレバーにより、第四シフトブロック25dが選択され、第四シフトブロック25dがx1方向に移動する。次に、第四シフトブロック25dがディテント機構により位置が固定されると、第四シフトブロック25dにより正転スイッチ31が入って、入力信号を発する。次に、正転スイッチ31から発せられた入力信号はOR回路35を経由して、作動信号S2として発せられる。また、このとき第四シフトブロック25dと一体的に第一シフト部材24aと第一シャフト21がx1方向に移動する。これに連動して、油圧モータ9の動力断接機構9cが油圧モータ9を出力軸7に接続する。
次に、図1に示すように、作動信号S2が作動制御弁14に入力されると、作動制御弁14は、図3に示す状態から図1に示す状態に切り換わる。このとき回転方向切換弁13は、図1に示す状態である。これにより、作動油は、第一タンク15aから、第一流路16a、油圧ポンプ8、第二流路16b、回転方向切換弁13、第三流路16c、作動制御弁14、及び第四流路16dを順に経由して第一出入口9aから油圧モータ9に送られる。次に、油圧モータ9を正転させた作動油は、第二出入口9bから、第五流路16e、回転方向切換弁13、及び第六流路16fを順に経由して第二タンク15bに送られる。
従って、図1及び図4に示す動作により、エンジンからの駆動力は、油圧ポンプ8と正転する油圧モータ9を経由して反転軸5から出力軸7に、前進用ギアセット(セカンドギアセット)6aよりも高い減速比で伝達される。
リバースギアセット代替動作について図2及び図5を参照しながら説明する。
まず、図5に示すように、運転手の変速操作により図示しないセレクトレバーにより、第四シフトブロック25dが選択され、第四シフトブロック25dがx2方向に移動する。次に、第四シフトブロック25dがディテント機構により位置が固定されると、第四シフトブロック25dにより逆転スイッチ32が入って、入力信号を発する。次に、逆転スイッチ32から発せられた入力信号は二つに別れ、一方の入力信号はOR回路35を経由して、作動信号S2として発せられる。また、他方の入力信号はそのまま切換信号S1として発せられる。また、このとき第四シフトブロック25dと一体的に第一シフト部材24aと第一シャフト21がx2方向に移動する。これに連動して、油圧モータ9の動力断接機構9cが油圧モータ9を出力軸7に接続する。
次に、図2に示すように、作動信号S2が作動制御弁14に入力されると、作動制御弁14は、図3に示す状態から図2に示す状態に切り換わる。次に、切換信号S1が回転方向切換弁13に入力されると、図3に示す状態から図2に示す状態に切り換わる。これにより、作動油は、第一タンク15aから第一流路16a、油圧ポンプ8、第二流路16b、回転方向切換弁13、第五流路16eを経由し、第二出入口9bから油圧モータ9に送られる。次に、油圧モータ9を逆転させた作動油は、第一出入口9aから、第四流路16d、作動制御弁14、第三流路、回転方向切換弁13、及び第六流路16fを経由して第二タンク15bに送られる。
従って、図2及び図5に示す動作により、エンジンからの駆動力は、油圧ポンプ8と逆転する油圧モータ9を経由して反転軸5から出力軸7に、入力軸3の回転とは逆方向の回転として伝達される。
前進用ギアセット動作について図3及び図6を参照しながら説明する。
まず、図6に示すように、運転手の変速操作により図示しないセレクトレバーにより、
第一シフトブロック25aが選択され、第一シフトブロック25aがx2方向に移動する。次に、第一シフトブロック25aのx2方向の移動に伴って、第一シフトブロック25aと第一連結部材25eを介して連結されている第一シフトフォーク23aが第一シャフト21上をx2方向に移動する。また、このとき第一シャフト21は移動しない。これに連動して、油圧モータ9の動力断接機構9cが油圧モータ9を出力軸7から切り離す。
次に、図3に示すように、第一シフトフォーク23aが第一同期機構26aを移動し、第一同期機構26aを前進用ギアセット(セカンドギア)6aに同期係合する。
このとき、第四シフトブロック25dは、図6に示す位置に固定されており、正転スイッチ31と逆転スイッチ32は切られている。よって、組み合わせ回路30から切換信号S1と作動信号S2は発せられないため、回転方向切換弁13と作動制御弁14は図3に示す状態に切り換わる。これにより、作動油は、第一タンク15aから第一流路16a、油圧ポンプ8、第二流路16b、回転方向切換弁13、第三流路16c、作動制御弁14、及び第七流路16gを経由し、第三タンク15cに送られる。
従って、図3及び図6に示す動作により、油圧モータ9には、油圧ポンプ8から作動油が送られないため、油圧ポンプ8は作動油を流すだけでの状態となり、油圧モータ9は空転する状態となる。従って、エンジンからの駆動力は、前進用ギアセット(セカンドギアセット)6aを経由して反転軸5から出力軸7に伝達される。
上記の変速機1によれば、変速機1の反転軸5に油圧ポンプ8を、出力軸7に油圧モータ9をそれぞれ直結し、油圧回路10を経由して油圧ポンプ8から油圧モータ9に作動油を送り、油圧モータ9を正転させる、又は逆転させることで、油圧ポンプ8と油圧モータ9を、一般形車両では使用頻度の低い、リバースギアセットとファーストギアセットの代替とすることができる。これにより、個別にリバースギアセットとファーストギアセットを設ける従来技術の変速機と比較して、変速機1の全体を小型化することができる。
また、個別にリバースギアセットとファーストギアセットを設ける従来技術の変速機に必要であった、リバースギアセット用とファーストギアセット用の同期機構や同期機構を動作させる機構も不要になり、その分、変速機1を軽量化することができる。
加えて、リバースギアセットと、ファーストギアセットを油圧ポンプ8と油圧モータ9で代替することで、入力軸3から出力軸7に動力を伝達するときに、油圧による動力伝達によって許容トルクを増加することができ、その他の各前進用ギアセット6a〜6eの減速比を低くすることができる。これにより、第一に、各前進用ギアセット6a〜6eや、その各前進用ギアセット6a〜6eと同期係合する第一同期機構26a〜第三同期機構26cなどの強度を高める必要がなくなり、変速機1をより軽量化することができる。そして、第二に、変速機1の大きさを変えることなく、レシオカバレッジを拡大することや許容トルクを増加することができる。
特に上記の変速機1は、作業車両では周知の技術である油圧―機械式変速機構を一般形車両に適用させるために、第一に、油圧ポンプ8と油圧モータ9を経由させたときの減速比を一定に設定し、一般形車両では使用頻度の低いリバースギアセットとファーストギアセットの代替として使用するようにしたことで、従来までの変速操作の操作性を変えることなく、一般形車両への搭載性を向上することができる。
第二に、回転方向切換弁13により油圧ポンプ8から油圧モータ9に送られる作動油の流路を正方向流路11と逆方向流路12に切り換えるだけで、油圧モータ9を正転又は逆転させることができる。これにより、各一つずつの油圧ポンプ8と油圧モータ9でリバー
スギアセットとファーストギアセットの代替とすることができる。また、各前進用ギアセット6a〜6eのうちの一つを経由させて動力を出力する場合は、作動制御弁14により油圧モータ9に流入する作動油の流れを遮断して、油圧モータ9を空転させることができる。これにより、油圧ポンプ8と油圧モータ9によるフリクションを低減することができる。従って、複雑な機構を設けることなく、一般形車両では使用頻度の低い、リバースギアセットとファーストギアセットを各一つずつの油圧ポンプ8と油圧モータ9で代替することができる。
第三に、油圧回路10の油圧ポンプ8と油圧モータ9との間にリリーフ弁17を設けることにより、選択機構20により油圧ポンプ8と油圧モータ9を経由させることが選択された場合に、油圧モータ9が過負荷になることを回避することができる。これにより、油圧ポンプ8と油圧モータ9を経由させたときの減速比を一定に保つことができるので、油圧ポンプ8と油圧モータ9を一般形車両では使用頻度の低い、リバースギアセットとファーストギアセットの代替とすることができる。
第四に、加えて、組み合わせ回路30を経由させて、選択機構20により入り切りされる正転スイッチ31と逆転スイッチ32の入力信号を、回転方向切換弁13を動作させる切換信号S1と、作動制御弁14を動作させる作動信号S2を発するように構成されるので、従来通りの変速操作で変速機1の変速を行うことができるので、操作性が悪化することを回避することができる。
従って、上記の効果により、これまで一般形車両に適用することができなかった油圧―機械式変速機構を、一般形車両に適用させることを図り、一般形車両における操作性やレイアウトを変更することなく、一般形車両では使用頻度の低い、リバースギアセットとファーストギアセットとをまとめて油圧ポンプ8と油圧モータ9に置き換えることで、全体の小型化、軽量化を図ることができると共に、レシオカバレッジや許容トルクを増加することができる。
なお、上記の変速機1は、一般形車両に搭載され、エンジンからの駆動力を伝達するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。但し、前述したように低速域での走行頻度が高い作業車両は除く。
また、上記の変速機1をセミオートマチックトランスミッションとして説明したが、例えば、マニュアルトランスミッション、オートマチックトランスミッション、及びデュアルクラッチ式トランスミッションなどにも適用することができる。加えて、上記の変速機1の選択機構20の構成は一例であり、本発明はこれに限定されない。
また、上記の変速機1の油圧回路10は、正方向流路11と逆方向流路12を設けたものを例として説明したが、本発明はこれに限定されずに、油圧モータ9を正転させること、逆転させること、及び空転させることを選択することができればよい。
また、上記の変速機1の組み合わせ回路30は、分岐回路34と、OR回路35を組み合わせたものを例に説明したが、切換信号S1と作動信号S2を発することができればよく、上記の構成に限定されない。
本発明の変速機は、操作性や搭載性を悪化させることなく、使用頻度の低い、後進用ギアセットと最も減速比の高い前進用ギアセットとをまとめて油圧ポンプと油圧モータに置き換えることで、全体の小型化、軽量化を図ることができると共に、レシオカバレッジや許容トルクを増加することができるので、特にトラックなどの大型車両や普通乗用車など
の一般形車両に搭載された変速機に利用することができる。
1 変速機
3 入力軸
4 駆動ギアセット
5 反転軸
6a〜6e 前進用ギアセット
7 出力軸
8 油圧ポンプ
9 油圧モータ
10 油圧回路
11 正方向流路
12 逆方向流路
13 回転方向切換弁
14 作動制御弁
17 リリーフ弁(圧力制御弁)
20 選択機構
24a 第一シフト部材
27 ディテント部材
28 付勢部材
29 係合部材
30 組み合わせ回路
31 正転スイッチ
32 逆転スイッチ
33 電力部
34 分岐回路
35 OR回路
S1 切換信号
S2 作動信号

Claims (5)

  1. 動力源から動力を入力される入力軸と、該入力軸から駆動ギアセットを介して該入力軸に対して反対に回転する反転軸と、該反転軸から減速比の異なる複数の前進用ギアセットを介して回転し駆動輪に動力を出力する出力軸とを備えた変速機において、
    前記反転軸に直結され、前記反転軸の回転により駆動して作動油を吐出する油圧ポンプと、前記出力軸に直結され、前記油圧ポンプから吐出された作動油により駆動して前記出力軸に動力を伝達する油圧モータと、前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送り、前記油圧モータを正転させること、前記油圧モータを逆転させること、及び前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送らずに前記油圧モータを空転させることのいずれかを選択する油圧回路とを設けると共に、前記油圧ポンプと前記油圧モータを経由して前記入力軸から前記出力軸に動力を伝達するときの減速比を前記前進用ギアセットの減速比のいずれよりも高い減速比に設定し、
    更に、前記入力軸から前記出力軸に動力を伝達する場合に、前記油圧ポンプ及び前記油圧モータの組み合わせと各前記前進用ギアセットとのいずれかを、当該変速機の変速操作によりシフトフォーク軸上を軸方向に移動するシフト部材の移動に基づいて選択する選択機構を設けることを特徴とする変速機。
  2. 前記油圧回路に、前記油圧ポンプを経由して前記油圧モータの第一出入口に作動油を送り、前記油圧モータの第二出入口から作動油を吐出する正方向流路と、前記油圧ポンプを経由して前記油圧モータの前記第二出入口に作動油を送り、前記油圧モータの前記第一出入口から作動油を吐出する逆方向流路と、前記油圧モータに送られる作動油の流路を前記正方向流路と前記逆方向流路のどちらか一方に切り換えて、前記油圧モータの回転を正方向と逆方向に切り換える回転方向切換弁とを設けると共に、
    前記選択機構により前記油圧ポンプと前記油圧モータを経由させることが選択された場合に、前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送って前記油圧モータを作動させ、一方、前記選択機構により各前記前進用ギアセットのうちの一つが選択された場合に、前記油圧ポンプから吐出された作動油を前記油圧モータに送らずに前記油圧モータを空転させる作動制御弁を設けることを特徴とする請求項1に記載の変速機。
  3. 前記油圧回路に、前記油圧モータに流入する作動油が予め定めた油圧以上にならないように、前記油圧ポンプから吐出される作動油の一部を逃がす圧力制御弁を設けることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の変速機。
  4. 前記選択機構により前記油圧ポンプと前記油圧モータを経由させることが選択されたときに入力された入力信号を、前記油圧回路に、前記油圧モータを正転させること、前記油圧モータを逆転させること、及び前記油圧モータを空転させることのいずれかを選択させる出力信号に変換して出力する組み合わせ回路を設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の変速機。
  5. 記組み合わせ回路に、前記シフト部材が一方向に移動した場合に第一入力信号を発する第一スイッチと、前記シフト部材が他方向に移動した場合に第二入力信号を発する第二スイッチと、該第二入力信号を二つに分ける分岐回路と、前記第一入力信号と前記第二入力信号が入力されるOR回路とを設け、
    前記組み合わせ回路を、前記OR回路を経由して、前記第一入力信号及び前記第二入力信号を作動信号として、前記油圧モータを駆動及び空転させる作動制御弁に送り、該作動制御弁に前記油圧モータを駆動させ、前記第二入力信号を切換信号として、前記油圧モータを正転させる及び逆転させる回転方向切換弁に送り、該回転方向切換弁に前記油圧モータを逆転させるように構成することを特徴とする請求項4に記載の変速機。
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