JP6349052B2 - 車載装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオ再生機能、及び、ナビゲーション機能を有する車載装置に関する。
従来、オーディオ音声を再生するオーディオ再生機能と、目的地へのルートを案内するナビゲーション機能と、を有する車載装置が知られている。この種の車載装置は、交差点や高速道路の出入口等の走行の分岐点となる箇所の手前で、目的地へのルートを案内するための音声である誘導音声を発話する。ところで、車載装置は、オーディオ音声の再生中に誘導音声を発話する場合には、オーディオ再生機能により再生中のオーディオ音声の、音量を下げたりミュートしたりしたうえで、ナビゲーション機能により誘導音声を発話するのが一般的であった。しかしながら、誘導音声が発話される際に、オーディオ音声の音量が変わったり、あるいは再生が中断されたりする。これは、オーディオ再生機能により再生するオーディオ音声を聞きたいユーザーにとっては、不快に感じることがあった。そのため、誘導音声を発話するタイミングをオーディオ音声の間奏部間、あるいは楽曲の曲間にずらすことで、発話される誘導音声が、オーディオ音声を阻害しないようにして、ユーザーの不快感を低減させている車載装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−95142号公報
しかしながら、誘導音声の発話を開始するタイミングは、オーディオ音声の間奏部間や楽曲の曲間に合わせることができるが、オーディオ音声の間奏部間や楽曲の曲間の時間間隔が誘導音声の発話時間よりも短い事も多く、誘導音声がオーディオ音声を阻害してしまっていた。また、走行の分岐点(案内ポイント)となる箇所が複数連続してあるルートでは、誘導音声の発話を開始するタイミングをオーディオ音声の間奏部間や楽曲の曲間にずらすことによって、誘導音声を発話する前に分岐点となる箇所を車両が通りすぎてしまう可能性があり、誘導音声によって目的地への最適なルートを案内することができないという問題があった。
本発明は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話する車載装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、オーディオ音声の再生中に、目的地へのルートを音声と表示部に表示した画像とにより案内する誘導音声を発話可能な車載装置において、再生する前記オーディオ音声に基づいて前記誘導音声の発話可能タイミング及び発話可能期間を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記誘導音声の発話可能タイミング及び発話可能期間に応じて発話する誘導音声の文言を編集する編集手段と、を備え、前記編集手段は、走行中の車両の速度と、誘導音声により案内するルートの分岐点までの距離と、に基づいて、前記発話可能タイミングの中から前記誘導音声を発話するタイミングを選択し、当該発話可能タイミング時におけるルートの分岐点までの距離に基づいて前記誘導音声を編集し、次の楽曲のオーディオ音声の再生開始時に当該オーディオ音声の再生中に次の誘導音声の発話が割り込むと判定した場合に、前記表示部にユーザー操作により当該オーディオ音声の再生を中断する操作ボタンを含む警告表示を所定期間に亘って表示させ、ユーザーに楽曲の再生の中断を促す制御部を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記車載装置において、前記抽出手段は、再生される前記オーディオ音声の出力レベルが予め設定された所定の出力レベルよりも、低くなるタイミングと低い期間とを抽出し、前記抽出手段により抽出された前記タイミングを前記誘導音声の発話可能タイミングとし、前記期間を前記誘導音声の発話可能期間として記録する記憶部を備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記車載装置において、前記発話可能期間は、再生される前記オーディオ音声の、間奏部分の期間、あるいは、楽曲の曲間の期間であることを特徴とする。
また本発明は、上記車載装置において、前記記憶部は、誘導に必要な複数の音声フレーズと、各音声フレーズに対応付けられた、優先度及び発話期間とを記憶し、前記編集手段は、前記発話可能タイミングの前記発話可能期間内に収まるように、前記記憶部に記憶された音声フレーズの中から前記優先度と前記発話可能期間とに基づいて誘導音声の文言を作成することを特徴とする。
また本発明は、上記車載装置において、前記編集手段は、前記発話可能タイミングの中から前記誘導音声を発話するタイミングを採用できない場合に、前記音声フレーズのうち優先度が高いフレーズのみを用いて誘導音声の文言を作成し、当該誘導音声を直ちに発話することを特徴とする。
本発明によれば、オーディオ音声に基づいて誘導音声の発話タイミング及び発話可能期間を抽出し、抽出した発話可能タイミング及び発話可能期間に基づいて発話する誘導音声の文言を編集するため、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができる。
本発明の実施形態に係る車載装置の機能的構成を示すブロック図である。 車載装置の構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されている音声フレーズの一部を示す図である。 楽曲に対応付けられて記憶部に記憶されている発話可能タイミングと発話可能期間との一例を示す図である。 車載装置の動作を示すフローチャートである。 別の実施形態の車載装置の動作を示すフローチャートである。 記憶部に記憶されている保留中の音声を示す図である。 楽曲に対応付けられて記憶部に記憶されている発話可能タイミングを示す図であり、(A)は一例を示す図であり、(B)は別の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る車載装置1の機能的構成を示すブロック図である。図1に示すように、車載装置1は、オーディオ機能部(オーディオ再生機能)100と、ナビゲーション機能部(ナビゲーション機能)200と、を備えている。車載装置1は、車両に搭載されており、オーディオ機能部100の機能により、ラジオ、CD、あるいはシリアルバスによって接続される外部記憶媒体等のオーディオ音声を再生する。また、車載装置1は、ナビゲーション機能部200の機能により、ユーザーにより設定された目的地へのルートを案内する。車載装置1は、スピーカー22を備え、オーディオ機能部100の機能により再生されるオーディオ音声、及びナビゲーション機能部200の機能により発話される誘導音声をスピーカー22より発生させる。
図2は、車載装置1の構成を示すブロック図である。車載装置1は、制御部10と、表示部11と、入力部12と、外部記憶媒体読取部13と、CD/DVDドライブ装置14と、HDD(記憶部)15と、GPSユニット18と、センサー部19と、音声変換部20と、を備える。なお、図示は省略するが、車載装置1は、ラジオアンテナを介してラジオ放送を受信して音声信号を生成するチューナー部を備えている構成でも良い。
車載装置1は、制御部10、外部記憶媒体読取部13、CD/DVDドライブ装置14、及びHDD15によりオーディオ機能部100の機能を実行する。また、車載装置1は、制御部10、HDD15、GPSユニット18、及びセンサー部19によりナビゲーション機能部200の機能を実行する。また、ナビゲーション機能部200は、目的地までの経路案内を、誘導音声により案内する他に、地図及び地図における車両の現在位置の表示により案内する構成でも良い。
制御部10は、車載装置1の各部を中枢的に制御するものである。制御部10は、演算実行手段としてのCPUや、その他周辺回路を備えている。ROM16は、BIOSやブートプログラム、その他の制御プログラム等を予め記憶している。車載装置1の起動時には、制御部10は、ROM16にアクセスし、ROM16に記憶された制御プログラムを読み出して、車載装置1の各部を制御する。RAM17は、制御部10のワークエリアに使用されるメモリーである。
制御部10は、抽出部(抽出手段)26と、編集部(編集手段)27と、を備えている。詳細については後述するが、制御部10は、抽出部26によりオーディオ機能により再生されるオーディオ音声の、曲間及び間奏のタイミングと期間とを抽出する。また、制御部10は、編集部により、ナビゲーション機能により発話される誘導音声の文言を編集する。
表示部11は、液晶ディスプレイ装置や、ELディスプレイ装置等のディスプレイを備えている。表示部11には、制御部10の制御の下、各種画像が表示される。車載装置1は、ナビゲーション機能を実行中に、表示部11に、地図を表示すると共に、当該地図上に、車両の位置と目的地に到達するために車両が進むべきルートとを表示することができる。また、車載装置1は、オーディオ機能を実行中に、表示部11に、再生中のオーディオ音声に係る、例えば楽曲のタイトルなどの楽曲情報を表示することができる。また、車載装置1は、表示部11に、車載装置1のメニュー画面を表示することができる。
入力部12は、車載装置1に設けられた操作子や、表示部11に重ねて配置されたタッチパネルを備える。入力部12は、ユーザーによる操作子やタッチパネルへの操作を検出して操作信号として制御部10に出力する。ユーザーは、操作子やタッチパネルを操作することにより、ナビゲーション機能の実行/停止、目的地の設定、オーディオ機能の実行/停止、再生する楽曲の選択等の操作を行う。
外部記憶媒体読取部13は、制御部10の制御の下、ポータブルオーディオプレーヤー等の外部記憶媒体が装着可能に構成されている。外部記憶媒体読取部13は、例えばUSB等のシリアルバスにより外部記憶媒体が装着可能に構成されている。外部記憶媒体読取部13は、装着された外部記憶媒体に記憶された楽曲データ等の音声データを読み取り、適切な伸長処理を施して音声信号を生成し、制御部10に出力する。制御部10は、当該音声信号を音声変換部20に出力する。
HDD15は、ハードディスクに各種データを読み書き可能に記憶する。HDD15には、例えば、ナビゲーション機能を実行する際に用いられる地図データや経路案内に供するデータ等のナビゲーション用データが記憶されている。なお、各種データを記憶する媒体としてHDD15の代わりに、DVD等の他の媒体を用いる構成でも良い。また、HDD15には、音声フレーズDB23と、楽曲情報DB24と、保留音楽DB25と、が記憶されている。
GPSユニット18は、GPSアンテナ21を介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在位置を示す位置座標と進行方向とを演算により取得し、制御部10に出力する。
センサー部19は、車速や車両の進行方向等の車両の移動を検出する。センサー部19は、例えば、ホイールセンサー、メカ式スピードセンサー、加速度センサー等の車速センサーにより車速を検出する構成でも良いし、あるいは車両のマイコンから車速信号を取得して車速を検出するする構成でも良い。また、センサー部19は、振動ジャイロ等のジャイロセンサーを備え、当該ジャイロセンサーにより車両の旋回角度、あるいは、絶対方位を検出する構成でも良い。
音声変換部20は、図示は省略するが、D/Aコンバーター、ヴォリューム、アンプ等を備えている。音声変換部20は、制御部10の制御の下、制御部10から入力された音声信号をデジタル/アナログ変換し、増幅した後、所定の音量で音声としてスピーカー22から放音する。
図3は、HDD15に記憶されている音声フレーズDB23の構成を示す図である。音声フレーズDB23は、ナビゲーション機能により目的地までの経路を音声により案内する誘導音声を作成するために必要な各種音声フレーズを、優先度および発話時間に対応づけて記憶するデータベースである。音声フレーズDB23の1件のレコードには、フレーズフィールド31と、優先度フィールド32と、発話時間フィールド33と、が含まれている。
フレーズフィールド31には、誘導に必要な音声フレーズの候補が複数記憶される。優先度フィールド32には、対応付けられた音声フレーズが誘導にどれだけ必要であるかの優先度が記憶されている。発話時間フィールド33には、対応付けられた音声フレーズを発話するのに掛る時間が記憶されている。
なお、図3は、音声フレーズDB23に記憶された音声フレーズの一部を示す図である。
制御部10は、編集部27の機能により、音声フレーズDB23から経路案内に必要な音声フレーズを、優先度と発話時間とに基づいてフレーズフィールド31から選択し、誘導音声の文言を作成する。例えば、オーディオ機能がオフの場合等で誘導音声によりオーディオ音声が阻害されることがない場合には、制御部10は、音声による誘導が必要な経路の分岐点(誘導音声による案内ポイント)の所定距離手前に差し掛かった際に、編集部27の機能により、優先度が「高」、「中」、「低」の全ての対応する音声フレーズをフレーズフィールド31から選択して誘導音声を作成する。編集部27は、例えば、右に曲がるべき交差点の手前700m前後に差し掛かった際には、「この先」、「700m」、「コンビニエンスストアのある」、「交差点を」、「右」、「です」のような誘導音声を作成し、発話する。
図4は、HDD15に記憶されている楽曲情報DBの構成を示す図である。楽曲情報DBは、オーディオ音声の間奏及び曲間のタイミングと期間とを楽曲毎に記憶している。各楽曲の間奏及び曲間のタイミングと期間とは、オーディオ機能により再生されるオーディオ音声から、制御部10の抽出部26により抽出されて、楽曲情報DBに記憶される。なお、本実施形態において楽曲とは、音楽に限らず、例えばオーディオブック等の音声コンテンツのチャプター等、続けて演奏されるひとまとまりの音声データを示すものである。
楽曲情報DBは、前の楽曲の再生が終了した時点から、一つの楽曲の再生が終了する時点までを、一つの楽曲として記憶している。つまり、各楽曲の頭には、曲間部分の情報が含まれる。
楽曲情報DBには、楽曲毎に、総再生時間フィールド41と、発話可能タイミングフィールド42と、発話可能期間フィールド43と、が含まれている。総再生時間フィールド41、発話可能タイミングフィールド42、および発話可能期間フィールド43には、抽出部26によりオーディオ音声から抽出された情報が記憶される。
制御部10は、抽出部26の機能により、オーディオ音声の出力レベルを解析し、楽曲の総再生時間と、当該総再生時間に対する、曲間のタイミング及び期間と、間奏部分のタイミング及び期間と、を抽出する。
制御部10は、オーディオ機能によりオーディオ音声を再生する際に、抽出部26の機能により、楽曲の再生時間中に出力レベルが予め設定された所定のレベルより下がるタイミングを抽出するとともに、このタイミングから出力レベルが所定のレベルより下がった状態が継続する期間を抽出する。制御部10は、抽出部26の抽出結果を、タイミングと当該タイミングの継続時間とを対応付けて、楽曲情報DBに記憶する。図4に示すように、一つの楽曲中に、複数の出力レベルが所定のレベルより下がるタイミングを抽出部26が抽出した場合には、制御部10は、各タイミングを当該タイミングの継続時間と対応付けて楽曲情報DBに記憶する。なお、抽出部26は、オーディオ音声の出力レベルが所定のレベルより下がった状態が継続する期間が、予め設定された所定時間(例えば1秒間)以上であるタイミングのみを抽出する。
また、制御部10は、オーディオ機能により、例えばCD等の記憶媒体に記憶された楽曲をHDD15に録音する際には、制御部10は、音楽データをHDD15に記録するとともに、抽出部26の機能により、音楽データを解析する。そして、抽出部26は、楽曲の再生時間中に出力レベルが予め設定された所定のレベルより下がるタイミング、及び、このタイミングから出力レベルが所定のレベルより下がった状態が継続する期間を抽出する。制御部10は、抽出部26が抽出したこれらの抽出結果を楽曲毎にHDD15の楽曲情報DB24に記億する。
ところで、オーディオ機能部100の機能により再生される楽曲の曲間部分や間奏部分では、オーディオ音声を阻害することなくナビゲーション機能部200の機能により誘導音声を発話することができる。抽出部26は、オーディオ音声の出力レベルが所定のレベルより下がり、かつ下がった状態が継続する期間を抽出することで、楽曲の曲間部分や間奏部分のタイミング、及び期間を抽出する。そして、抽出部26によりオーディオ音声から抽出された出力レベルが下がるタイミングは、誘導音声発話可能タイミング(発話可能タイミング)として楽曲情報DB24に記憶される。また、各誘導音声発話可能タイミングにおける出力レベルが下がった状態が継続される期間は、誘導音声発話可能期間(発話可能期間)として楽曲情報DB24に記憶される。
次に、車載装置1の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
制御部10は、ナビゲーション機能部200の機能により経路案内をしている際に、誘導が必要な、経路の分岐点の所定距離手前(例えば700m手前)に車両が到達したか否かを監視する(ステップS1)。車両が分岐点の所定距離手前に到達した場合(ステップS1:Yes)、制御部10は、オーディオ機能部100の機能によりオーディオ音声が再生中か否かを判定する(ステップS2)。オーディオ音声が再生されていない場合(ステップS2:No)、つまりオーディオ機能がオフの場合、制御部10は、編集部27の機能により、音声フレーズDB23のフレーズフィールド31に予め記憶された音声フレーズから、優先度が「高」、「中」、「低」の全ての対応する音声フレーズを選択して誘導音声を作成し、編集部27により作成された誘導音声を音声変換部20に出力して、スピーカー22を介して発話する(ステップS13)。
一方、オーディオ音声が再生されている場合(ステップS2:Yes)、制御部10は、HDD15の楽曲情報DB24を参照し、再生中の楽曲に係る誘導音声発話可能タイミングの候補を選択する(ステップS3)。続いて制御部10は、選択した誘導音声発話可能タイミングの候補は採用可能か否かを判定する(ステップS4)。制御部10は、センサー部19により検出される車両の車速と、分岐点までの距離と、選択した誘導音声発話可能タイミングの候補までの時間とにより、誘導音声発話可能タイミングの採用の可否を判定する。
ここで、制御部10が、選択した誘導音声発話可能タイミングが採用できるか否かを判定する際の動作を、図4に楽曲情報を示した楽曲の再生中の場合を例に説明する。例えば、再生中の楽曲の再生経過時間が「1分10秒」の場合、ステップS3において、制御部10は、誘導音声発話可能タイミングフィールド42から、「1:20」を誘導音声発話可能タイミングの候補として選択する。制御部10は、選択した誘導音声発話可能タイミング時における車両の分岐点までの距離を、センサー部19から入力される車速と、誘導音声発話可能タイミングまでの時間の差分と、に基づいて算出する。例えば、車速が36Km/hであり、誘導音声発話可能タイミングまでの時間の差分が10秒である場合、誘導音声発話タイミング時における車両の分岐点までの距離は、700m−(36km/h×10秒)となり、600mであると算出される。つまり、分岐点までの距離が600mのタイミングで誘導音声を発話することができるため、制御部10は、選択した誘導音声発話可能タイミングの候補は採用可能であると判定する。
一方、例えば、再生中の楽曲の再生経過時間が「2分00秒」の場合、ステップS3において、制御部10は、誘導音声発話可能タイミングフィールド42から、「3:30」を誘導音声発話可能タイミングの候補として選択する。制御部10は、選択した誘導音声発話可能タイミング時における車両の分岐点までの距離をセンサー部19から入力される車速と、誘導音声発話可能タイミングまでの時間の差分と、に基づいて算出する。例えば、車速が36Km/hであり、誘導音声発話可能タイミングまでの時間の差分が1分30秒である場合、誘導音声発話時における車両の分岐点までの距離は、700m−(36km/h×1分30秒)となり、−200mであると算出される。つまり、選択した誘導音声発話可能タイミングには、車両は分岐点を通りすぎている。よって、制御部10は、選択した誘導音声発話タイミングの候補は採用不可能であると判定する。なお、制御部10は、誘導音声発話可能タイミングでの車両の分岐点からの距離が予め設定された所定距離(例えば100m)未満の場合は、選択した誘導音声発話可能タイミングは採用不可能であると判定する構成であっても良い。
選択した誘導音声発話可能タイミングの候補が採用不可能であると判定した場合(ステップS4:No)には、制御部10は、編集部27の機能により、HDD15の音声フレーズDB23に記憶されている音声フレーズの候補の中から、案内が必要な分岐点に対応する音声フレーズの候補うち優先度が「高」のフレーズのみを使用して誘導音声の文言を作成する(ステップS11)。続いて、制御部10は、オーディオ機能部100の機能により再生されている楽曲中に割り込むように、作成した誘導音声の文言を、音声変換部20に出力し、直ちに発話する(ステップS12)。
例えば、分岐点の条件が「600m先のファミリーレストランのある交差点を斜め右に曲がる」である場合、対応する候補フレーズは、「この先」、「600m」、「ファミリーレストランのある」、「交差点を」、「斜め右」、「です」である。編集部27は、これらの候補フレーズのうち、優先度が「高」である「600m」「斜め右」のみを使用して誘導音声の文言を作成する。続いて、制御部10は、作成した誘導音声を音声変換部20に直ちに出力し、スピーカー22により発話する。
なお、再生中の楽曲のオーディオ音声に誘導音声を割り込ませる場合、制御部10は、音声変換部20の機能により、オーディオ音声をミュートにする、あるいはオーディオ音声の音量を下げる等の音声変換を適宜に行う構成としても良い。
一方、選択した誘導音声発話可能タイミングの候補が採用可能であると判定した場合(ステップS4:Yes)、制御部10は、楽曲情報DB24から、採用した誘導音声発話可能タイミングに対応付けて記憶された誘導音声発話可能期間を取得する(ステップS5)。次に、制御部10は、ステップS4で算出した、採用した誘導音声発話可能タイミング時における車両の分岐点までの距離に基づいて、誘導音声で発話する分岐点までの距離情報を補正する(ステップS6)。
続いて、制御部10は、音声フレーズDB23から経路を案内するために必要な誘導音声の候補フレーズを選択し、これらの候補フレーズの合計発話時間が、ステップS5で取得した誘導音声発話可能期間よりも短いか否かを判定する(ステップS7)。ここで、ステップS5からステップS7までの制御部10の動作を、上述した、図4に示した楽曲の再生中であり、楽曲の再生経過時間が「1分10秒」の時点で車両が分岐点の所定距離手前(例えば700m手前)に到達した時を例に説明する。
制御部10は、楽曲情報DB24の誘導音声発話可能期間フィールド43から、誘導音声発話可能タイミング「1:20」に対応付けられた誘導音声発話可能期間「4秒」を取得する(ステップS5)。次に、制御部10は、誘導音声で発話する分岐点までの距離情報を600mに補正する(ステップS6)。続いて、制御部10は、音声フレーズDB23から経路を案内するために必要な誘導音声の候補フレーズを選択する。例えば、分岐点の条件が「600m先のファミリーレストランのある交差点を斜め右に曲がる」である場合、選択される候補フレーズは、「この先」、「600m」、「ファミリーレストランのある」、「交差点を」、「斜め右」、「です」となる。次に、制御部10は、選択した各候補フレーズの発話時間、「0.5秒」、「0.5秒」、「3秒」、「1秒」、「0.5秒」、「0.3秒」を発話時間フィールド33から取得し、合計発話時間「5.8秒」を算出する。そして、制御部は、ステップS5において取得した誘導音声発話可能期間「4秒」よりも算出した合計発話時間「5.8秒」が短いか否かを判定する(ステップS7)。この例では、制御部10は、合計発話時間「5.8秒」は、誘導音声発話可能期間「4秒」未満でないと判定する(ステップS7:No)。
候補フレーズの合計発話時間が誘導音声発話可能期間よりも短いと判定した場合(ステップS7:No)、制御部10は、編集部27の機能により、誘導音声発話可能期間内に収まるように、優先度フィールド32に記憶された各候補フレーズの優先度に応じて採用する候補フレーズを選択し、誘導音声の文言を作成する(ステップS10)。上述した、分岐点の条件が「600m先のファミリーレストランのある交差点を斜め右に曲がる」である場合を例に以下に、具体的に説明する。「この先」、「600m」、「ファミリーレストランのある」、「交差点を」、「斜め右」、「です」の候補フレーズのうち、優先度が「低」のフレーズは、「ファミリーレストランのある(3秒)」、「です(0.3秒)」である。優先度が「低」の候補フレーズのうち、「ファミリーレストランのある(3秒)」を除くと、候補フレーズの発話合計時間は「2.8秒」となり、誘導音声発話可能期間「4秒」以内に収まる。よって、編集部27は、「ファミリーレストランのある」を除いた、「この先」、「600m」、「交差点を」、「斜め右」、「です」の候補フレーズを用いて誘導音声を作成する。
続いて、制御部10は、ステップS4で採用した誘導音声発話可能タイミングにて、作成した誘導音声を音声変換部20に出力し、スピーカー22により発話する(ステップS9)。
ステップS7において、候補フレーズの合計発話時間が、ステップS5で取得した誘導音声発話可能期間よりも短いと判定した場合(ステップS7:Yes)、制御部10は、編集部27の機能により、音声フレーズDB23から選択した経路を案内するために必要な候補フレーズを全て使用して誘導音声の文言を作成する(ステップS8)。続いて、制御部10は、ステップS4で採用した誘導音声発話可能タイミングにて、作成した誘導音声を音声変換部20に出力し、スピーカー22により発話する(ステップS9)。
これらの構成によれば、制御部10は、オーディオ機能部100の機能により再生されるオーディオ音声を出力レベルを解析し、抽出部26により音量が低音量かつ音量の変化が相対的に平坦となる、楽曲の間奏部分や曲間部分のタイミングと期間とを抽出する。そして、制御部10は、誘導音声を発話するタイミングを楽曲の間奏部分や曲間部分のタイミングに合わせるとともに、編集部27により、発話する誘導音声の発話時間が楽曲の間奏部分や曲間部分の期間内に収まるように誘導音声の文言を編集する。これにより、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができる車載装置1を提供することができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、オーディオ音声の再生中に、目的地へのルートを音声により案内する誘導音声を発話可能な車載装置において、再生するオーディオ音声に基づいて誘導音声の発話可能タイミング及び発話可能期間を抽出する抽出部26と、抽出部26により抽出された誘導音声の発話可能タイミング及び発話可能期間に基づいて発話する誘導音声の文言を編集する編集部27と、を備えた。これにより、車載装置1は、オーディオ音声に基づいて抽出した誘導音声の発話可能タイミングに合わせて誘導音声を発話するとともに、発話可能期間内に収まるように誘導音声の文言を編集して発話することができる。よって、車載装置1は、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、抽出部26は、再生されるオーディオ音声の出力レベルが予め設定された所定の出力レベルよりも、低くなるタイミングと低い期間とを抽出し、抽出部26により抽出された、タイミングを誘導音声の発話可能タイミングとし、期間を誘導音声の発話可能期間として記録するHDD15を備えた。これにより、車載装置1は、再生中のオーディオ音声の出力レベルが低くなる部分に合わせて、かつオーディオ音声の出力レベルが低い期間内に誘導音声を発話することができる。これにより、車載装置1は、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、発話可能期間は、再生されるオーディオ音声の、間奏部分の期間、あるいは、楽曲の曲間の期間である。これにより、車載装置1は、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができ、ユーザーの不快感を低減させることができる。また、オーディオ音声が低音量かつ相対的平坦である箇所で誘導音声が発せられるため、誘導音声をユーザーにとって聞き取りやすくすることができ、なおかつ誘導音声が音楽を阻害することもない。
また、本発明を適用した実施形態によれば、編集部27は、走行中の車両の速度と、誘導音声により案内するルートの分岐点までの距離と、に基づいて、発話可能タイミングの中から誘導音声を発話するタイミングを選択し、当該発話タイミング時におけるルートの分岐点までの距離に基づいて前記誘導音声を編集する。これにより、車載装置1は、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができ、かつ、誘導音声により経路を正確に案内することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、HDD15は、誘導に必要な複数の音声フレーズと、各音声フレーズに対応付けられた、優先度及び発話期間とを記憶するし、編集部27は、発話可能タイミングの発話可能期間内に収まるように、HDD15に記憶された各種音声フレーズの中から優先度と発話期間とに基づいて誘導音声の文言を作成する。これにより、発話可能期間が短い場合でも、優先度の高い音声フレーズを用いて誘導音声を作成するため、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話し、かつ、誘導音声により経路を正確に案内することができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、発話可能タイミングが採用できない場合に、音声フレーズのうち優先度が高いフレーズのみを使用して誘導音声の文言を作成し、当該誘導音声を直ちに発話する。これにより、車載装置1は、誘導音声によりオーディオ音声が阻害される時間を最短にし、かつ、誘導音声により経路を正確に案内することができ、ユーザーの不快感を低減させることができる。
<別の実施形態>
上述の実施形態では、オーディオ音声から発話可能タイミングを抽出し、当該発話可能タイミングにおける発話可能期間内に誘導音声の発話時間が収まるように誘導音声の文言を編集して発話する構成とした。しかしながら、間奏部分がほとんど無い長い楽曲(例えば、クラシック音楽)や、曲間部分に無音時間がほとんど無い楽曲(例えば、ライブ盤の音楽CD)では、発話可能タイミングが採用できない場合が多く、誘導音声が各案内ポイントでオーディオ音声に割り込むことがある。この別の実施形態では、間奏部分がほとんど無い楽曲、あるいは、曲間部分に無音時間がほとんど無い楽曲を再生している場合でも、オーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができる車載装置1の動作について説明する。
車載装置1のHDD15は、図2に示すように、保留音楽DB25を記憶している。図6は、HDD15に記憶されている保留音楽DB25の構成を示す図である。保留音楽DB25は、少なくとも1つの保留音楽を記憶するデータベースである。保留音楽DB25には、予めサンプル保留音楽が少なくとも1つ記憶されている構成であっても良い。また、保留音楽DB25は、ユーザーが所望する保留音楽を複数記憶させておくことができるように構成されていても良い。保留音楽DB25は、保留音楽フィールド51を有し、1件のレコードに一曲の保留音楽を記憶している。車載装置1は、制御部10の制御の下、オーディオ機能部100の機能により再生されている楽曲の再生を保留する際に、保留音楽DB25に記憶された保留音楽を再生する。保留音楽DBに複数の保留音楽が記憶されている場合、車載装置1は、これらの複数の保留音楽をランダムに再生する構成であっても良いし、あるいは、ユーザーによって予め設定された1つの保留音楽を再生する構成であっても良い。また、保留音楽DBに記憶された複数の保留音楽のうち、どの保留音楽を再生させるかを、入力部12を介してユーザーが任意に設定可能な構成でも良い。
次に、図7、及び図8を用いて、車載装置1の動作について説明する。制御部10は、1楽曲の再生が終了したか否かを監視する(ステップS21)。楽曲の再生が終了したことを検出すると(ステップS21:Yes)、制御部10は、次の楽曲の再生を開始し(ステップS22)、センサー部19で検出される車両の走行速度と、次の誘導案内が必要な分岐点までの距離と、に基づいて次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間を算出する(ステップS23)。
続いて、制御部10は、算出した次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間に基づいて、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込む可能性があるか否かを判定する(ステップS24)。
例えば、車載装置1が、各分岐点の700m手前で誘導音声を発話する構成であり、車速が72Km/hであり、次の誘導案内が必要な分岐点までの距離が7.9Kmである場合、次に誘導音声を発話するタイミングまでの距離は7.2Kmであり、制御部10は、次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間を図8(B)に示すように、7.2Km÷72Km/hから6分間であると算出する。そして、制御部10は、楽曲情報DB24から、次に再生する楽曲の総再生時間を取得し、この総再生時間(5:00)と、算出した次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間(6:00)と、に基づいて、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込む可能性があるか否かを判定する。図8(B)に示した1例では、次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間が次の楽曲の総再生時間よりも長いため、制御部10は、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込むことはないと判定する(ステップS24:No)。ステップS24において、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込むことはないと判定すると、制御部10は、楽曲の再生を継続する(ステップS30)。
一方、例えば、車載装置1が、各分岐点の700m手前で誘導音声を発話する構成であり、車速が72Km/hであり、次の誘導案内が必要な分岐点までの距離が4.7Kmである場合、次に誘導音声を発話するタイミングまでの距離は4Kmであり、制御部10は、次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間を図8(A)に示すように、4Km÷72Km/hから3分20秒間であると算出する。そして、制御部10は、楽曲情報DB24から、次に再生する楽曲の総再生時間を取得し、この総再生時間(5:00)と、算出した次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間(3:20)と、に基づいて、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込む可能性があるか否かを判定する。図8(A)に示した1例では、次に誘導音声を発話するタイミングまでの時間が次の楽曲の総再生時間よりも短いため、制御部10は、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込むと判定する(ステップS24:Yes)。
ステップS24において、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込むと判定した場合、制御部10は、表示部11に警告表示を所定期間(例えば10秒間)に亘って表示させる(ステップS25)。制御部10が表示部11に表示する警告表示は、図示は省略するが、次の楽曲の再生中に誘導音声が割り込む可能性がある主旨の文言と、ユーザー操作により楽曲の再生を中断する操作ボタンとを含む。制御部10は、表示部11に警告表示を表示することで、ユーザーに楽曲の再生の中断を促す。
制御部10は、表示部11に警告表示を表示している間、楽曲の再生を中断する操作がユーザーによって行われるか否かを監視する(ステップS26)。
予め設定された警告表示の表示期間中にユーザーが楽曲の再生を中断する操作を行わなかった場合には(ステップS26:No)、制御部10は、警告表示の表示部11への表示を停止し、楽曲の再生を継続する(ステップS30)。この場合、ユーザーの意図で楽曲の再生を保留せず継続させているため、制御部10は、案内ポイントに到達したことを検出した際に、再生中の楽曲のオーディオ音声に誘導音声を割り込むように発話する。再生中の楽曲のオーディオ音声に誘導音声を割り込むように発話する場合、制御部10は、楽曲の再生を一時停止したり、あるいは、オーディオ音声の出力音量を一定量下げたりして、誘導音声を発話する構成であっても良い。
一方、ユーザーによって楽曲の再生を中断する操作が行われると(ステップS26:Yes)、制御部10は、楽曲の再生を中断(保留)し、保留音楽DB25に予め記憶されている保留音楽を再生する(ステップS26)。制御部10は、保留音楽を次の誘導音声の発話のタイミングまで継続して再生する。制御部10は、次の誘導音声の発話のタイミングとなったか否かを監視する(ステップS28)。車両が次の案内ポイントの所定距離手前に到達したことを検出すると(ステップS28:Yes)、制御部10は、保留音を停止し、音声変換部に誘導音声を出力して、スピーカー22により誘導音声を発話する(ステップS29)。誘導音声を発話した後、制御部10は、再びステップS23に戻り、再度次の案内ポイントまでの時間を計算する。そして、もし更に楽曲の再生中に誘導音声が割り込む可能性がある場合には、前述と同様の処理を繰り返す。
これらの構成によれば、オーディオ機能部100の機能により楽曲を再生している際に、制御部10は、1つの楽曲の終了時点で、次に再生する楽曲の総再生時間と、車両の車速と、に基づいて、次の誘導音声の発話がオーディオ音声に重なる可能性があるか否かを判断する。そして、次の誘導音声の発話がオーディオ音声に重なる可能性があると判断した場合には、制御部10は、ユーザーに次の誘導音声の発話がオーディオ音声に重なる事を警告し、ユーザー操作によって、楽曲の再生を保留させる。そして、楽曲の再生を保留している間、制御部10は、ユーザーの指定した保留音楽を再生させることができる。よって、車載装置1は、ユーザーが望む場合には、楽曲の再生を保留するとともに、ユーザーが自ら選択した保留音楽を再生して、所定の案内ポイントで誘導音声を発話することとができる。これにより、ユーザーの不快感を低減し、且つ、ユーザーの、オーディオ音声を切れ間なく楽しみたいという欲求と、誘導音声により確実に経路案内をして欲しいという欲求と、を実現することができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態によれば、楽曲の曲間中に、次の誘導音声の発話が次の楽曲の再生中に割り込むか否かを判断し、次の誘導音声の発話が次の楽曲の再生中に割り込む場合には、次の楽曲の再生を保留する。これにより、間奏部分のほとんど無い長い楽曲やライブ盤の楽曲などで曲間部分に無音期間がほとんどない楽曲の再生中でも、オーディオ部が再生するオーディオ音声を阻害することなく誘導音声を発話することができる。よって、ユーザーの、音楽を切れ間なく楽しみたいという要求と、経路は確実に音声で案内して欲しいという要求とを実現させることができる。
また、本発明を適用した実施形態によれば、HDD15には、少なくとも1つの保留音が記憶され、楽曲の再生を保留している間、保留音を再生する。これにより、ユーザーは、予めHDD15に自らが好む保留音楽を記憶させておくことで、楽曲の再生を保留している間は、この保留音楽を聞くことができる。よって、車載装置1は、オーディオ音声の再生と、誘導音声の発話とを、不快感なくユーザーに提供することができる。
なお、本実施形態において、次の楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込むと判定した場合(ステップS24:Yes)、制御部10は、楽曲の再生を中断する操作ボタンを表示部11に表示し、ユーザーに楽曲の中断を促す構成とした。しかし、これに限らず、楽曲の再生中に、次の誘導音声の発話が割り込むと判定した場合(ステップS24:Yes)、制御部10は、楽曲の再生を中断させて、楽曲の再生を再開する操作ボタンを表示部11に表示する構成であっても良い。この場合、ユーザーによって楽曲の再生を再開する操作が行われない場合には、次の案内ポイントまで楽曲の再生を中断し、保留音楽を再生する構成であっても良い。
1 車載装置
10 制御部
15 HDD(記憶部)
26 抽出部(抽出手段)
27 編集部(編集手段)

Claims (5)

  1. オーディオ音声の再生中に、目的地へのルートを音声と表示部に表示した画像とにより案内する誘導音声を発話可能な車載装置において、
    再生する前記オーディオ音声に基づいて前記誘導音声の発話可能タイミング及び発話可能期間を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記誘導音声の発話可能タイミング及び発話可能期間に応じて発話する誘導音声の文言を編集する編集手段と、を備え、
    前記編集手段は、走行中の車両の速度と、誘導音声により案内するルートの分岐点までの距離と、に基づいて、前記発話可能タイミングの中から前記誘導音声を発話するタイミングを選択し、当該発話可能タイミング時におけるルートの分岐点までの距離に基づいて前記誘導音声を編集し、
    次の楽曲のオーディオ音声の再生開始時に当該オーディオ音声の再生中に次の誘導音声の発話が割り込むと判定した場合に、前記表示部にユーザー操作により当該オーディオ音声の再生を中断する操作ボタンを含む警告表示を所定期間に亘って表示させ、ユーザーに楽曲の再生の中断を促す制御部を備えた
    ことを特徴とする車載装置。
  2. 前記抽出手段は、再生される前記オーディオ音声の出力レベルが予め設定された所定の出力レベルよりも、低くなるタイミングと低い期間とを抽出し、
    前記抽出手段により抽出された前記タイミングを前記誘導音声の発話可能タイミングとし、前記期間を前記誘導音声の発話可能期間として記録する記憶部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記発話可能期間は、再生される前記オーディオ音声の、間奏部分の期間、あるいは、楽曲の曲間の期間であることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の車載装置。
  4. 前記記憶部は、誘導に必要な複数の音声フレーズと、各音声フレーズに対応付けられた、優先度及び発話期間とを記憶し、前記編集手段は、前記発話可能タイミングの前記発話可能期間内に収まるように、前記記憶部に記憶された音声フレーズの中から前記優先度と前記発話可能期間とに基づいて誘導音声の文言を作成することを特徴とする請求項2又は3に記載の車載装置。
  5. 前記編集手段は、前記発話可能タイミングの中から前記誘導音声を発話するタイミングを採用できない場合に、前記音声フレーズのうち優先度が高いフレーズのみを用いて誘導音声の文言を作成し、当該誘導音声を直ちに発話することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の車載装置。
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