JP6346754B2 - 軸受の支持構造、及びそれを備えるフライホイールハウジング組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、内輪と、外輪と、内輪および外輪の間に配置される複数の転動部材と、を有する軸受部材を支持部材に支持する軸受部材の支持構造に関する。
従来、この種の軸受部材の支持構造としては、軸受部材と同じ鉄系の金属材料から構成されるスリーブを軸受部材の外輪に嵌合し、当該スリーブを変速機ケースにボルトにより固定することにより、スリーブを介して軸受部材を変速機ケースに支持する構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この構造では、鉄系の金属材料からなるスリーブを用いる構成であるため、高い耐摩耗性をもって軸受部材を半径方向および軸線方向に位置決めでき、高い位置決め性を維持できる。
特開2011−174618号公報
ところで、軸受部材を支持する変速機ケースは、軽量化の観点からアルミニウム合金系の金属材料によって構成されることが多い。上述した軸受部材の支持構造では、変速機ケースがアルミニウム合金系の金属材料によって構成されると、スリーブと変速機ケースとの熱膨張率の違いから不都合が生じてしまう。即ち、使用環境温度が低い場合には、変速機ケースがスリーブを介して軸受部材の外輪を圧縮することによって、軸受部材の回転フリクションが増大してしまう。低温時の変速機ケースの収縮を考慮して、外輪と内輪の間の隙間を大きく設定することも考えられるが、低温時以外では当該隙間が必要以上に大きい構成となるため、軸受部材の耐久性が低下してしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、使用環境温度に依らずに適切な状態で軸受部材を支持可能な軸受部材の支持構造を提供することを目的とする。
本発明の位置決め構造および位置決め方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明に係る軸受部材の支持構造の好ましい形態によれば、外輪と、軸部材に嵌合される内輪と、当該外輪および当該内輪の間に配置される複数の転動部材と、を有する軸受部材を、スリーブ部材を介して支持部材に支持する軸受部材の支持構造が構成される。支持部材は、外輪およびスリーブ部材よりも熱膨張率の大きい材料により構成されていると共に、軸部材が挿通される挿通孔を有している。また、挿通孔は、スリーブ部材を介して軸受部材を支持するための支持部を有している。スリーブ部材は、外輪と同じ熱膨張率を有すると共に外輪の外周面に嵌合されるよう構成されており、、スリーブ部材の外周面と支持部の内周面との間に所定の隙間を有した状態で、支部に取り付け固定される。そして、所定の隙間は、低温時におけるスリーブ部材に対する支持部材の相対熱収縮変形を許容する大きさに設定されている。なお、本発明における「軸受部材」とは、典型的にはボールベアリングがこれに該当するが、ローラベアリングを好適に包含する。また、本発明における「軸受部材と同じ熱膨張率を有する材料」とは、軸受部材を構成する材料と同じ熱膨張率を有する材料、例えば、高炭素クロム軸受鋼の他、軸受部材を構成する材料の熱膨張率に近い熱膨張率を有する材料、例えば、炭素鋼やクロム鋼,鋳鉄,純鉄を含む概念である。さらに、本発明における「相対熱収縮変形」とは、典型的には、スリーブ部材を基準とした支持部材の熱収縮変形として規定される。
本発明によれば、外輪と同じ熱膨張率を有する材料により構成されたスリーブ部材を外輪に嵌合し、当該スリーブ部材の外周面と取付孔の内周面との間に所定の隙間を有した状態で、当該スリーブ部材を支持部材に取り付け固定することによって、軸受部材を支持部材に支持する構成である。したがって、使用環境温度に応じて、支持部材がスリーブ部材に対して相対熱収縮変形を生じたとしても、当該支持部材の相対熱収縮変形量を所定の隙間によって吸収することができる。これにより、支持部材がスリーブ部材を介して外輪を圧縮することを抑制できる。また、内輪と外輪との間の隙間の変化も生じないため、軸受部材の耐久性が低下することもない。この結果、使用環境温度に依らずに適切な状態で軸受部材を支持することができる。
本発明に係る軸受部材の支持構造の更なる形態によれば、支持部は、挿孔に段付き状に設けられた凹部として構成されている。
本形態によれば、軸受部材を凹部の底面に突き当てることによって軸部材の軸方向の位置決めを行うことができる。
本発明に係るフライホイールハウジング組立体の好ましい形態によれば、エンジンのクランクシャフトにフライホイールを介して接続される回転軸と、軸受部材を介して当該回転軸を回転可能に支持するフライホイールハウジングと、を備えるフライホイールハウジング組立体が構成される。そして、上述したいずれかの態様の本発明に係る軸受部材の支持構造によって、軸受部材をフライホイールハウジングに支持するよう構成されている。
本発明によれば、上述したいずれかの態様の本発明に係る軸受部材の支持構造によって、軸受部材をフライホイールハウジングに支持する構成であるため、本発明に係る軸受部材の支持構造が奏する効果と同様の効果、例えば、使用環境温度に依らずに適切な状態で軸受部材を支持することができる効果などを奏することができる。また、軸受部材が支持する回転軸等が脱落して車両が走行不能な故障となってしまうことがなく、軸受部材の異音による故障検知も容易となる。
本発明によれば、使用環境温度に依らずに適切な状態で軸受部材を支持することができる。
本発明の実施の形態に係る玉軸受け6の支持構造を適用したフライホイールハウジング組立体1の構成の概略を示す構成図である。 本発明の実施の形態に係る玉軸受け6の支持構造の要部を示す拡大図である。 低温時における、スリーブ部材30における円筒部32の外周面と、支持部24における円筒凹部24aの内周面との間の隙間の状態を示す説明図である。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
フライホイールハウジング組立体1は、図1に示すように、フライホイールFLに接続されるフライホイールダンパー2と、フライホイールダンパー2を軸支する回転軸4と、回転軸4を2つの玉軸受け6,6を介して回転可能に支持するフライホイールハウジング8と、を備える。フライホイールFLは、エンジン(図示せず)のクランクシャフトCSの軸端面に取り付け固定されている。
フライホイールダンパー2は、フライホイールFL側に固定される部材2aと、回転軸4側に固定される部材2bと、当該部材を相対回転可能に連結するスプリングSPRと、から構成されており、エンジン(図示せず)の急激なトルク変動を吸収する。
回転軸4は、フライホイールダンパー2によってトルク変動が吸収されたエンジンの動力を図示しないプロペラシャフトに伝達する伝達軸として構成されている。
フライホイールハウジング8は、フライホイールダンパー2を収容する収容部22と、回転軸4を支持する支持部24と、から構成されており、例えば、アルミニウム合金(AC2A、熱膨張率:21.5×10−6/℃)により形成されている。支持部24には、図1および図2に示すように、回転軸4の軸線CLと同心状に円筒凹部24aが形成されている。また、支持部24における円筒凹部24aの径方向外方部には、ボルト孔24bが形成されている。支持部24は、本発明における「支持部材」に対応し、円筒凹部24aは、本発明における「支持部」および「凹部」に対応する実施構成の一例である。
玉軸受け6は、単列アンギュラ玉軸受けを背面組み合わせとし、内輪62および外輪64をそれぞれ一体形成した複列アンギュラ玉軸受けとして構成されており、ラジアル荷重と両方向(図1および図2における左右方向)のアキシアル荷重を負荷することができる。内輪62と外輪64との間には複数の玉66が配置されている。玉軸受け6の内輪62および外輪64は、例えば、クロム鋼(SCr420H、熱膨張率:12.6×10−6/℃)により形成されている。
また、玉軸受け6は、スリーブ部材30を介して、フライホイールハウジング8の支持部24に支持されている。玉軸受け6は、本発明における「軸受部材」に対応し、玉66は、本発明における「転動部材」に対応する実施構成の一例である。以下、玉軸受け6をフライホイールハウジング8の支持部24に支持する支持構造について詳細に説明する。
スリーブ部材30は、玉軸受け6の熱膨張率とほぼ同じ熱膨張率を有する材質、例えば、高炭素クロム軸受鋼(SUJ2、熱膨張率:12.8×10−6/℃)により形成されている。即ち、スリーブ部材30の熱膨張率は、フライホイールハウジング8の熱膨張率よりも小さい。スリーブ部材30は、図2に示すように、円筒状に形成された円筒部32と、円筒部32の軸方向一端部において、当該円筒部32から径方向外方に張り出すように円筒部32に一体形成されたフランジ部34と、を有する。
円筒部32の内周面は、玉軸受け6の外輪64の外周面に対して、所定の締り嵌めで嵌合するように形成されている。円筒部32の外周面は、フライホイールハウジング8の支持部24の円筒凹部24aの内周面に対して、所定の隙間を有する大きさに形成されている。また、フランジ部34には、ボルトBLTを挿通可能なボルト挿通孔34aが形成されている。
スリーブ部材30は、図2に示すように、ボルトBLTによってフランジ部34がフライホイールハウジング8の支持部24に締め付けられることによって、支持部24に取り付け固定される。このとき、スリーブ部材30の円筒部32は、円筒部32の外周面と支持部24の円筒凹部24aの内周面との間に所定の隙間をもって、円筒凹部24a内に挿通された状態となる。
このとき、玉軸受け6の内輪62の内周面には、回転軸4が圧入嵌合されている。スリーブ部材30が支持部24に取り付け固定されることによって、円筒部32の外周面と円筒凹部24aの内周面との間に所定の隙間を有した状態で、スリーブ部材30が玉軸受け6を支持部24に支持する構成は、本発明における「スリーブ部材の外周面と支持部の内周面との間に所定の隙間を有した状態で、スリーブ部材を支持部材に取り付け固定することによって、軸受部材を前記支持部材に支持する」に対応する実施構成の一例である。
なお、スリーブ部材30の円筒部32の外周面と、フライホイールハウジング8の支持部24の円筒凹部24aの内周面との間に設定される所定の隙間は、本実施の形態では、支持部24におけるスリーブ部材30に対する支持部24の相対熱収縮変形が大きい場合でも、支持部24が、スリーブ部材30を介して外輪64を圧縮することがない大きさに設定されている。
具体的には、当該所定の隙間は、組付け時温度(常温)に対し、フライホイールハウジング組立体1の使用環境温度のうち最も低温(極低温)となったときの、スリーブ部材30に対する支持部24の相対熱収縮変形量以上の大きさに設定されている。
次に、本発明の実施の形態に係る玉軸受け6の支持構造の作用について説明する。図3は、低温時における、スリーブ部材30の円筒部32の外周面と、支持部24の円筒凹部24aの内周面との間の隙間の状態を示す説明図である。フライホイール組立体1の使用環境温度が常温、例えば、20℃の場合には、図2に示すように、スリーブ部材30の円筒部32の外周面と、支持部24の円筒凹部24aの内周面との間には、フライホイールハウジング組立体1を組み立てた際に設定された所定の隙間が形成されている。しかしながら、玉軸受け6は、スリーブ部材30を介して支持部24に支持される構成であるため、内輪62および外輪64と玉66との間の隙間、即ち、ラジアル隙間は適正に維持されている。これにより、良好な作動性が確保される。
一方、フライホイール組立体1の使用環境温度が極低温、例えば、―40℃になると、支持部24やスリーブ部材30,玉軸受け6などに熱収縮変形が生じる。本実施の形態では、支持部24が、スリーブ部材30および玉軸受け6の外輪64よりも熱膨張率が大きなアルミニウム合金製であるため、支持部24はスリーブ部材30および外輪64よりも大きな熱収縮変形を生ずる。
しかしながら、フライホイールハウジング組立体1を組み立てた際に設定した所定の隙間が、スリーブ部材30に対する支持部24の相対熱収縮変形量以上の大きさに設定されているため、図3に示すように、所定の隙間が当該熱収縮変形を吸収する。これにより、支持部24が、スリーブ部材30を介して外輪64を圧縮することがなく、内輪62、外輪64およびスリーブ部材30は熱膨張率がほぼ同じであるため、ラジアル隙間は適正に維持されるため、玉軸受け6の転がり抵抗が増加することがない。この結果、低温時においても良好な作動性が確保される。
なお、フライホイール組立体1の使用環境温度が高温、例えば、140℃になると、支持部24が、スリーブ部材30および玉軸受け6よりも大きな膨張変形を生じ、所定の隙間がフライホイールハウジング組立体1を組み立てた際に設定したときよりも大きくなる。しかしながら、玉軸受け6は、スリーブ部材30を介して支持部24に支持される構成であり、内輪62、外輪64およびスリーブ部材30は熱膨張率がほぼ同じであるため、ラジアル隙間は適正に維持される。これにより、スリーブ部材30と外輪64との間のガタに基づく騒音の発生を防止できる。また、内輪62と外輪64との間の隙間の変化が生じないため、玉軸受け6の耐久性が低下することもない。この結果、高温時においても良好な作動性が確保される。
以上説明した本発明の実施の形態に係る玉軸受け6の支持構造によれば、スリーブ部材30を玉軸受け6の内輪62および外輪64とほぼ同じ熱膨張率を有する材質により構成し、スリーブ部材30の円筒部32の外周面と、支持部24の円筒凹部24aの内周面との間に所定の隙間を有した状態で、当該スリーブ部材30が玉軸受け6を支持部24に支持する構成であるため、フライホイールハウジング組立体1の使用環境温度に依らずに、玉軸受け6のラジアル隙間を適正に維持することができる。これにより、フライホイールハウジング組立体1の使用環境温度に依らずに、玉軸受け6の良好な作動性を確保することができる。
本実施形態では、所定の隙間は、フライホイールハウジング組立体1の使用環境温度のうち最も低温(極低温)となったときの、スリーブ部材30に対する支持部24の相対熱収縮変形量以上の大きさに設定する構成としたが、当該極低温時における相対熱収縮変形量とほぼ等しい設定としたり、小さい設定としても構わない。なお、所定の隙間を常温時に対する極低温時における相対熱収縮変形量よりも小さい設定とした場合でも、所定の隙間によって当該相対熱収縮変形量の一部を吸収することができるため、支持部材24がスリーブ部材30を介して外輪64を圧縮することを抑制できる。
本実施形態では、フライホイールハウジング8は、スリーブ部材30よりも熱膨張率が大きいアルミニウム合金製としたが、フライホイールハウジング8は、スリーブ部材30と同じ熱膨張率を有する材質で構成するものとしても構わない。フライホイールハウジング8の支持部24およびスリーブ部材30の形状によっては、フライホイールハウジング8とスリーブ部材30とが同じ熱膨張率であっても熱変形量に違いが生じる場合があるため、当該場合に有効なものとなる。
また、フライホイールハウジング8は、スリーブ部材30よりも熱膨張率が小さい材質で構成するものとしても構わない。この場合、所定の隙間は、フライホイールハウジング組立体1の使用環境温度のうち最も高温(例えば、140℃)となったときのスリーブ部材30に対する支持部24の相対熱膨張変形量以上の大きさに設定することが望ましい。
本実施形態では、フライホイールハウジング組立体1における回転軸4を回転可能に支持する玉軸受け6の支持に適用する構成としたが、これに限らず、軸受部材を支持する必要がある装置や機構に適用可能である。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。
1 フライホイールハウジング組立体
2 フライホイールダンパー
2a フライホイールFL側に固定される部材
2b 回転軸4側に固定される部材
4 回転軸
6 玉軸受け
8 フライホイールハウジング
22 収容部
24 支持部
24a 円筒凹部
24b ボルト孔
30 スリーブ部材
32 円筒部
34 フランジ部
34a ボルト挿通孔
62 内輪
64 外輪
66 玉
FL フライホイール
SPR スプリング
CS クランクシャフト
BLT ボルト

Claims (3)

  1. 外輪と、軸部材に嵌合される内輪と、前記外輪および前記内輪の間に配置される複数の転動部材と、を有する軸受部材を、スリーブ部材を介して支持部材に支持する軸受部材の支持構造であって、
    前記支持部材は、前記外輪および前記スリーブ部材よりも熱膨張率の大きい材料により構成されていると共に、前記軸部材が挿通される挿通孔を有しており、
    前記挿通孔は、前記スリーブ部材を介して前記軸受部材を支持するための支持部を有しており、
    前記スリーブ部材は、前記外輪と同じ熱膨張率を有すると共に前記外輪の外周面に嵌合されるよう構成されており、前記スリーブ部材の外周面と前記支持部の内周面との間に所定の隙間を有した状態で前記支持部に取り付け固定され、
    前記所定の隙間は、低温時における前記スリーブ部材に対する前記支持部材の相対熱収縮変形を許容する大きさに設定されている
    軸受部材の支持構造。
  2. 前記支持部は、前記挿孔に段付き状に設けられた凹部として構成されている請求項1に記載の軸受部材の支持構造。
  3. エンジンのクランクシャフトにフライホイールを介して接続される回転軸と、軸受部材を介して前記回転軸を回転可能に支持するフライホイールハウジングと、を備えるフライホイールハウジング組立体であって、
    前記請求項1または2に記載の軸受部材の支持構造によって、前記軸受部材を前記フライホイールハウジングに支持するよう構成されているフライホイールハウジング組立体。
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