JP6345091B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機または複合機等の画像形成装置に関し、転写されたトナーを熱で溶融して記録媒体に定着させる定着器を有する画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置は、印刷を行う前に定着器を予熱するウォームアップ動作において、定着ローラを加熱する2つの熱源のうち、どちらか一方を加熱制御して定着ローラの長手方向における中央部と端部の温度のバランスを取るようにしている(例えば、特許文献1参照)。
また、定着ローラが過剰に昇温した状態で定着動作を行うことを防止するため、印刷動作が終了した後に、定着ローラのクールダウンを行うようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−118140号公報 特開2004−102104号公報
しかしながら、従来の技術においては、連続紙を保持しつつ省電力状態や待機状態から復帰等する場合に定着器のウォームアップ動作を行うときや印刷動作が終了した後に定着器のクールダウン動作を行うとき、そのウォームアップ動作やクールダウン動作に所定の時間が必要となり、ウォームアップ動作やクールダウン動作を行っている間は定着器の定着部材を回転させるため、連続紙が搬送され、連続紙を無駄に排出してしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、定着器の温度制御を行うときに排出する連続紙の量を少なくすることを目的とする。
そのため、本発明は、連続媒体を搬送して定着器を通過させながら前記定着器の温度制御を行う画像形成装置において、前記定着器は、現像剤を加熱して連続媒体に定着させる定着部材を備え、前記定着部材を加熱制御する温度制御部と、連続媒体を搬送して前記定着器を通過させる搬送部材と、前記搬送部材による連続媒体の搬送速度を制御する搬送制御部と、を有し、印刷前に前記定着器を目標温度まで加熱するとき、前記搬送制御部は、予め設定されている搬送速度のうち最も速い搬送速度よりも低速で連続媒体を搬送し、前記温度制御部は、前記定着器で連続媒体を挟持して搬送した状態で前記定着部材の加熱制御を開始することを特徴とする。
このようにした本発明は、定着器の温度制御を行うときに排出する連続紙の量を少なくすることができるという効果が得られる。
実施例における印刷装置の制御構成を示すブロック図 実施例における印刷装置の構成を示す説明図 実施例における定着ユニットの構成を示す説明図 実施例における定着ユニットの温度検出素子の説明図 実施例における印刷装置の制御システムの構成を示すブロック図 実施例における表示部およびパネル部の説明図 実施例におけるウォームアップ処理の流れを示すフローチャート 実施例における定着ベルトの温度変化を示すグラフ 実施例におけるウォームアップ動作を示すグラフ 実施例における排出用紙の長さを示すグラフ 実施例における媒体情報管理部の構成を示す説明図 実施例における印刷速度管理部の構成を示す説明図 実施例におけるメディアウェイトの説明図 実施例におけるクールダウン処理の流れを示すフローチャート 実施例における定着ベルトの温度変化を示すグラフ 実施例における排出用紙の長さを示すグラフ 実施例における印刷時投入熱量とヒータ温度の関係を示すグラフ 実施例における印刷時投入熱量とクールダウン時間設定の関係を示すグラフ
以下、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例を説明する。
図2は実施例における印刷装置の構成を示す説明図である。
図2において、画像形成装置としての印刷装置1は、記録媒体を搬送して定着器としての定着ユニット30を通過させながら、印刷前後の定着ユニット30の温度制御としての予熱(以下、「ウォームアップ」という。)および放熱(以下、「クールダウン」という。)を行うものであり、媒体カセット3と、プロセスユニット10(11、12、13、14、15)と、転写ベルトユニット20と、定着ユニット30と、カッターユニット70とを有している。
媒体カセット3は、印刷する前の連続した印刷用紙である記録媒体2をロール状に巻回して収納するものである。なお、記録媒体2は、ラベル紙、光沢紙、または透明なフィルム媒体等であっても良い。また、印刷装置1で印刷等され、排出された記録媒体4はロール状に巻き取られる。
プロセスユニット10(11、12、13、14、15)は、電子写真プロセスユニットであり、カラー印刷装置の場合は、プロセスの色毎に設けられ、例えばプロセスユニット11は白色や透明の特色、プロセスユニット12はシアン色、プロセスユニット13はマゼンタ色、プロセスユニット14はイエロー色、プロセスユニット15はブラック色の電子写真プロセスユニットである。なお、プロセスユニット11、12、13、14、15を総称してプロセスユニット10とする。
転写ベルトユニット20は、中間転写ベルトユニットであり、一次転写ローラ21、22、23、24、25と、ローラ26、27と、中間転写ベルト28と、二次転写ローラ48とを有している。
一次転写ローラ21、22、23、24、25は、それぞれプロセスユニット11、12、13、14、15に中間転写ベルト28を介して対向し、接触して配置されている。転写ベルト28は、無端状のベルトでありローラ26、27および二次転写ローラ48に回転可能に張架されている。二次転写ローラ48は、中間転写ベルト28を介して二次転写ローラ47と対向し、接触して配置されている。この中間転写ベルト28は、ローラ26、27により図中矢印100、101、102が示す搬送方向に搬送され、プロセスユニット10により各色の現像剤としてのトナーが転写される。
中間転写ベルト28に転写されたトナーは、二次転写ローラ47、48により形成される二次転写部としてのニップ部において媒体カセット3から搬送されてきた記録媒体2に転写される。
定着器としての定着ユニット30は、記録媒体に転写されたトナーを熱と圧力により定着させるものであり、トナーを加熱して記録媒体に定着させる定着部材および媒体を搬送して定着ユニット30を通過させる搬送部材としての定着ベルト50と、加圧ベルト49とを有している。なお、定着ユニット30の詳細は後述する。
カッターユニット70は、媒体カセット3から搬送した記録媒体2を所定の長さで切断するものである。
また、印刷装置1は、媒体カセット3から記録媒体2を図中矢印90が示す方向に引き出すためのピックアップローラ40と、ピックアップローラ40で引き出された記録媒体2を挟持して図中矢印91が示す媒体搬送方向に搬送するレジストローラ41、42と、搬送ローラ43、44とを有している。
搬送ローラ43、44と二次転写ローラ47、48との間には、搬送ローラ45、46が配置され、搬送ローラ45、46の回転および停止により二次転写のタイミングを制御することができるようになっている。
媒体搬送方向における二次転写ローラ47、48および定着ユニット30の下流側には、搬送ローラ51、52と、排出ローラ53、54とが設けられ、その搬送ローラ51、52および排出ローラ53、54は、定着ユニット30でトナーが定着された記録媒体2を挟持して図中矢印93、94が示す媒体搬送方向に搬送する。
また、記録媒体2を搬送する搬送路には、媒体の通過を検知する媒体通過センサ60、61、62、63が設けられている。媒体通過センサ60は、レジストローラ41、42と、搬送ローラ43、44との間に配置され、媒体通過センサ61は、搬送ローラ43、44と、搬送ローラ45、46との間に配置され、媒体通過センサ62は、搬送ローラ45、46と、二次転写ローラ47、48との間に配置され、媒体通過センサ63は、定着ユニット30と、搬送ローラ51、52との間に配置されている。
図3は実施例における定着ユニットの構成を示す説明図である。
図3において、定着ユニット30は、加圧ベルト49と、定着ベルト50と、ローラ80、81、82、83、84、85と、ヒータ86、87、88と、温度検出素子31、32、33と、離間機構部材500とを有し、図中矢印Cが示す媒体搬送方向に搬送され、現像剤123が付着した記録媒体2に熱と圧力を加えて現像剤123を記録媒体2に定着させるものである。
加圧ベルト49および定着ベルト50は、無端状の回転可能なベルトであり、ゴムベルトやSUS等の金属ベルトである。加圧ベルト49および定着ベルト50は、それぞれ内部に設けられたローラ83、84、85と、ローラ80、81、82とにより挟持され、押圧されている。なお、定着ベルト50は駆動源により回転し、加圧ベルト49は定着ベルト50の外周に当接し、定着ベルト50の回転に従動して回転する。
離間機構としての離間機構部材500は、加圧ベルト49の内周面に接触するローラ83、84、85と接続され、加圧ベルト49およびローラ83、84、85を定着ベルト50およびローラ80、81、82に対して図中矢印Aが示す離間方向および矢印Bが示す近接方向に移動可能に構成されている。
この離間機構部材500が、図中矢印Aが示す離間方向に移動すると、定着ベルト50と加圧ベルト49とは離間状態となり、図中矢印Bが示す近接方向に移動すると、定着ベルト50と加圧ベルト49とは当接、加圧されたニップ状態となる。
定着ベルト50の内側には、熱源としてのヒータ86、87(本実施例では、ハロゲンヒータ等の熱源)が配設され、また加圧ベルト49の内側には、熱源としてのヒータ88(本実施例では、ハロゲンヒータ等の熱源)が配設されている。
温度検出素子31は、非接触で定着ベルト50の表面温度を計測する素子であり、例えばサーミスタやサーモパイル等である。
温度検出素子32も非接触で定着ベルト50の表面温度を計測する素子であり、例えばサーミスタや赤外線センサ等である。温度検出素子32は、温度検出素子31の出力の補完や異常の検出を行うために使用される。
温度検出素子33は、加圧ベルト49の表面温度を計測する素子であり、接触式または非接触式のどちらでも良く、例えばサーミスタ等である。
図4は実施例における定着ユニットの温度検出素子の説明図であり、図3に示す定着ベルト50、加圧ベルト49を矢印Cが示す媒体搬送方向から見た図である。
図4において、定着ベルト50と加圧ベルト49との間を搬送される記録媒体2は、端部が用紙端基準に合うように案内されて搬送される。そのため、温度検出素子31、32が温度の検出を行う領域は、搬送される記録媒体2の媒体搬送方向と直交する方向(定着ベルト50の長手方向)の最小幅の内側であり、本実施例では最小用紙幅の内側に存在する領域31a、32aである。
また、温度検出素子33が温度の検出を行う領域は、記録媒体2の媒体搬送方向と直交する方向(定着ベルト50の長手方向)における領域31a、32aと略同じ位置の領域33aである。
このように、本実施例では、領域31a、32aの温度を測定するように温度検出素子31、32が配置され、また領域33aの温度を測定するように温度検出素子33が配置されている。
図5は実施例における印刷装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
図5において、印刷装置の制御システムは、CPU(Central Processing Unit)900と、ROM(Read Only Memory)901と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)902と、RAM(Random Access Memory)903と、I/O(Input/Output)904と、外部I/F(InterFace)905と、タイマ906とにより構成されている。
CPU900は、印刷装置全体の動作を制御するものであり、ROM901に格納されている制御プログラム(ソフトウェア)を読み出し実行する装置である。ROM901は、CPU900が実行する制御プログラムを格納する不揮発性のメモリである。EEPROM902は、書換え可能なROMである。RAM903は、一時的に読み出し、書込みを行うメモリである。I/O904は、センサやモータ等の各デバイスとの入出力を制御するものである。外部I/F905は、本印刷装置に印刷を要求するホストコンピュータとの間で通信を行うものである。タイマ906は、時間の経過を計測する計時手段である。
図1は実施例における印刷装置の制御構成を示すブロック図である。
図1において、印刷装置1は、制御部106と、記憶部107と、タイマ108と、印刷速度管理部109と、定着温度制御部118と、用紙搬送制御部114と、排出センサ信号121と、パネル制御部160と、媒体情報管理部163と、インターフェース部150と、画像形成制御部400と、離間制御部502とを有している。
制御部106は、印刷装置1全体の動作を制御するものであり、例えば図5に示す制御システムで構成されたものである。この制御部106は、接続された記憶部107と、タイマ108と、印刷速度管理部109と、定着温度制御部118と、用紙搬送制御部114と、排出センサ信号121と、パネル制御部160と、媒体情報管理部163と、インターフェース部150と、画像形成制御部400と、離間制御部502とを制御する。
記憶部107は、RAM等で構成され、制御部106の制御により、定着温度制御部118の温度設定部117、パネル制御部160、媒体情報管理部163、インターフェース部150、用紙搬送制御部114、およびタイマ108からの情報を必要に応じて記憶するものである。
温度制御部としての定着温度制御部118は、温度検出部115から定着ベルト50および加圧ベルト49(図3参照、以下同様)の表面温度を読み出すものである。温度検出部115は、温度検出素子31、32で検出された定着ベルト50の表面温度と、温度検出素子33で検出された加圧ベルト49の表面温度を検出するものである。
また、定着温度制御部118は、温度検出部115で検出した定着ベルト50の表面温度に基づいて温度設定部117で設定された温度のうち、制御目標温度Tgに定着ベルト50の表面温度が近づくように、電源部112へヒータ制御信号を出力し、定着ベルト50を加熱制御するものである。
温度設定部117は、制御目標温度Tg(例えば、165℃)を設定するものである。
電源部112は、定着温度制御部118が出力するヒータ制御信号に基づいて商用AC電源200から供給される電源をヒータ86、87、88に対して通電するものである。
搬送制御部としての用紙搬送制御部114は、制御部106の制御信号に基づいて用紙搬送機構174を制御し、また定着部回転制御部113に駆動信号を出力して定着部回転機構173を制御し、記録媒体の搬送速度の制御を行い、搬送制御を行うものである。さらに、用紙搬送制御部114は、制御部106の制御信号に基づいて転写ベルト搬送制御部300に駆動信号を出力して転写ベルト回転機構301を制御し、中間転写ベルトを回転させて記録媒体の搬送制御を行うものである。
なお、定着部回転制御部113および転写ベルト搬送制御部300は、モータ等に代表されるDCモータやステッピングモータ等の駆動源を制御し、記録媒体の搬送速度を制御する。
画像形成制御部400は、制御部106の制御信号に基づいてプロセスユニット10が電子写真プロセスにより画像形成ができるように、高圧電源部303を制御するものである。
離間制御部502は、制御部106の制御信号に基づいて離間制御機構501を制御し、図3に示す離間機構部材500を図中矢印Aが示す離間方向および矢印Bが示す近接方向に移動させ、定着ベルト50と加圧ベルト49とを離間した状態または当接、加圧したニップ状態にする制御を行うものである。この離間制御部502は、用紙搬送制御部114が媒体の搬送を終了したとき、定着ベルト50と加圧ベルト49とを離間させ、用紙搬送制御部114が媒体の搬送を開始するとき、定着ベルト50と加圧ベルト49とを当接させる。
パネル制御部160は、ユーザの入力操作を受付ける入力手段としてのパネル部161から操作情報を入力する制御を行うものである。パネル部161は、例えば操作ボタンスイッチやタッチパネル等の入力手段である。
パネル制御部160は、パネル部161から入力した操作情報を制御部106に送信し、またパネル部161から入力した操作情報に基づいて表示部162に表示情報を送信するものである。表示部162は、受信した表示情報に基づいてユーザの入力操作を誘導する文字や図等を表示するものである。表示部162は、例えば液晶表示パネルやLEDディスプレイ等の表示手段である。
このパネル部161および表示部162は、例えば図6に示す操作パネルである。パネル部161は、各種操作ボタンが配設され、表示部162に表示されたカーソル等を移動させる「↑」、「←」、「→」等の矢印キー、入力内容を確定させる「OK」キー、ホストコンピュータ151との通信を可能にする「ONLINE」キー、入力操作を取り消す「CANCEL」キー等で構成されたものである。また、表示部162は、パネル部161に隣接して配置され、ユーザの操作を誘導する情報や装置の状態情報の表示等を行うものである。
媒体情報管理部163は、ユーザの操作によりパネル部161で入力された情報のうち、記録媒体に関する媒体情報、例えば用紙サイズ(メディアサイズ)、用紙の厚さ(メディアウェイト)、用紙種類(メディアタイプ)等の情報を管理するものである。また、制御部106は、媒体情報管理部163が管理している媒体情報を読み出すことができるようになっている。
インターフェース部150は、ホストコンピュータ151との間で通信回線を介して通信制御を行うもの(例えば、図5に示す外部I/F905)であり、ホストコンピュータ151から印刷情報を受信し、印刷情報を受信した旨を制御部106に通知し、また制御部106からの指示により各種情報をホストコンピュータ151に送信する。なお、通信回線としては有線LAN(Local Area Network)や無線LAN、USB(Universal Serial Bus)、セントロニクスI/F等が挙げられる。
タイマ108は、時間の経過を計測する計時手段(例えば、図5に示すタイマ906)である。
排出センサ信号121は、図2に示す定着ユニット30を通過した記録媒体の位置を制御部106が認識するために媒体通過センサ63が出力する信号である。
印刷速度管理部109は、媒体情報管理部163の媒体情報やパネル制御部160を介してユーザにより設定された情報に基づいて決定した印刷速度情報を記憶して管理するものである。すなわち、印刷速度管理部109は印刷する媒体の種類に対応させて搬送速度を記憶する記憶部である。制御部106は、この印刷速度管理部109の情報に基づいて記録媒体を搬送するように用紙搬送制御部114を制御する。
ここで、印刷速度管理部109の印刷速度情報は、例えば図12に示す印刷速度情報109aであり、装置条件である印刷時、ウォームアップ時およびクールダウン時と、メディアウェイト設定とにより決定される記録媒体の搬送速度(inch per second:インチ/秒)の情報である。この印刷速度情報は、例えば図12に示すように、印刷時は媒体情報のメディアウェイトに対応させて2〜6ips(厚い記録媒体ほど搬送速度が低い)の記録媒体の搬送速度が設定され、ウォームアップ時およびクールダウン時は媒体情報のメディアウェイトに関わらず2ipsの記録媒体の搬送速度が設定されたものである。
なお、メディアウェイトは、例えば図13に示すように、坪量Wが、W≦83g/mの場合は「普通紙」、83g/m<W<105g/mの場合は「やや厚い紙」、105g/m≦W≦120g/mの場合は「厚い紙」、120g/m<W≦128g/mの場合は「より厚い紙」、128g/m<Wの場合は「ごく厚い紙」と定義される。
本実施例では、ウォームアップ時およびクールダウン時の記録媒体の搬送速度は、印刷時の搬送速度のうち最も低速の搬送速度を設定するものとしている。
上述した構成の作用について説明する。
まず、印刷装置が行う定着ユニットのウォームアップ処理を図7の実施例におけるウォームアップ処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図2および図3を参照しながら説明する。
まず、印刷装置1は、ホストコンピュータから受信した印刷情報に基づいて印刷動作を行っているものとする。
S101:印刷装置1の制御部106は、印刷が終了したか否かを判定し、印刷が終了したと判定すると処理をS102へ移行し、印刷が終了していないと判定すると印刷が終了するまで待機する。
S102:印刷が終了したと判定した制御部106は定着温度制御部118にヒータ86、87、88による加熱を停止する指示を通知し、定着温度制御部118は、電源部112を制御してヒータ86、87、88をオフして定着ユニット30の加熱を停止する。
S103:定着温度制御部118がヒータ86、87、88をオフ(OFF)すると、用紙搬送制御部114は、制御部106の指示により、定着部回転制御部113と転写ベルト搬送制御部300を制御し、記録媒体の搬送を停止する。
S104:用紙搬送制御部114が記録媒体の搬送を停止すると、離間制御部502は、制御部106の指示により、定着ベルト50と加圧ベルト49とがニップ状態から離間した状態になるように離間制御機構501を制御する。離間制御機構501を制御することにより、離間機構部材500が図3に示す矢印A方向に移動し、定着ベルト50と加圧ベルト49とが離間した状態に移行する。
S105:離間制御部502が定着ベルト50と加圧ベルト49とを離間した状態にすると、制御部106は、待機状態に移行し、ヒータ86、87、88をオフしたままの状態にする。
この状態は、連続した記録媒体を印刷装置1内に待機しておき、印刷動作の再開に備えている状態である。この状態においては、離間機構部材500が離間制御機構501により制御されて定着ベルト50と加圧ベルト49とが離間した状態となり、待機している記録媒体には、定着ベルト50と加圧ベルト49との挟持によるダメージを与えないように制御されている。
S106:待機状態に移行した制御部106は、ホストコンピュータ151からの印刷情報の受信を待機し、インターフェース部150を介してホストコンピュータ151から印刷を指示する印刷情報を受信し、定着ユニット30のウォームアップ動作を開始するものとする。
S107:印刷情報を受信した制御部106は、離間制御部502に定着ベルト50と加圧ベルト49とをニップ状態にする指示を通知し、離間制御部502は、定着ベルト50と加圧ベルト49とが離間した状態からニップ状態になるように離間制御機構501を制御する。離間制御機構501を制御することにより、離間機構部材500が図3に示す矢印B方向に移動し、定着ベルト50と加圧ベルト49とがニップ状態に移行する。これにより、加圧ベルト49も回転可能な状態になる。
S108:制御部106は、媒体情報管理部163の媒体情報に基づいて印刷速度管理部109から印刷速度情報を読み出す。
媒体情報管理部163の媒体情報は、例えば図11に示す媒体情報163aであり、メディアタイプが「ラベル」、メディアウェイトが「普通紙」等の情報である。この媒体情報は、パネル制御部160が図6に示す表示部162およびパネル部161を制御し、予めユーザによる入力操作を受付けて設定されるものである。
なお、媒体情報管理部163の媒体情報と、S101で終了した印刷における媒体情報とが異なる場合、ウォームアップ動作は行わないものとする。
S109:用紙搬送制御部114は、印刷速度情報を読み出した制御部106の指示により、印刷速度管理部109の印刷速度情報に予め設定されているウォームアップ時の搬送速度(例えば、図12に示す印刷速度情報109aに設定されているウォームアップ時の2ips)で記録媒体を搬送する。
なお、本実施例では、ウォームアップ時の搬送速度を図12に示す印刷速度情報109aに設定されているウォームアップ時の搬送速度としたが、印刷速度情報109aに設定されている印刷時の搬送速度のうち最も低速の搬送速度としても良い。
S110:定着温度制御部118は、制御部106の指示により、媒体情報管理部163の媒体情報に基づいて温度設定部117に制御目標温度Tgを設定する。
S111:定着温度制御部118は、温度検出部115からの温度情報により、温度検出素子31の温度が制御目標温度Tgに到達したか否かを判定し、到達したと判定すると処理をS113へ移行し、到達していないと判定すると処理をS112へ移行する。
S112:温度検出素子31の温度が制御目標温度Tgに到達していないと判定した定着温度制御部118は、電源部112を制御してヒータ86、87、88をオンして定着ユニット30の加熱を開始し、処理をS111へ移行する。このとき、用紙搬送制御部114により記録媒体の搬送が行われている状態で定着ユニット30の加熱が行われる。
ここで、定着ベルト50の温度変化について図8を用いて説明する。
図8は、ヒータ86、87、88をオンしてから定着ベルト50の温度が制御目標温度Tgに到達するまでの時間の経過(横軸)と定着ベルト50の温度(縦軸)との関係を表している。
温度波形700は、ウォームアップ時の搬送速度である低速(2ips)でウォームアップしたときの定着ベルト50の温度の変化を表す波形であり、ヒータ86、87、88をオンしてウォームアップを開始してから制御目標温度Tgに到達するまでの時間がtwup1であることを表している。
一方、温度波形701は、印刷時の搬送速度(6ips)でウォームアップしたときの定着ベルト50の温度の変化を表す波形であり、ヒータ86、87、88をオンしてウォームアップを開始してから制御目標温度Tgに到達するまでの時間がtwup2であることを表している。
twup1とtwup2の関係は、twup1<twup2の関係がある。図3に示す定着ユニット30において、ヒータ86、87で加熱された定着ベルト50の熱を奪う要素が低速では少なくなるため、ウォームアップの時間は短くなる。この関係をグラフにすると図9に示すようなグラフとなり、記録媒体の搬送速度が低速になるほどウォームアップの時間は短くなることを表している。
また、記録媒体の搬送速度と、排出してしまう記録媒体の長さ(排出用紙(損紙)長さ)との関係は、図10に示すグラフとなる。例えば、2.5ipsで定着ユニット30のウォームアップを行うと、1mの損紙が発生し、6ipsで定着ユニット30のウォームアップを行うと、7mの損紙が発生する。したがって、損紙をできる限り短くするためには、記録媒体の搬送速度を低速にしなければならない。
S113:S111において、定着温度制御部118が温度検出素子31の温度が制御目標温度Tgに到達したと判定すると、制御部106は、媒体情報管理部163の媒体情報に基づいて印刷速度管理部109から印刷時の印刷速度情報を読み出す。用紙搬送制御部114は、印刷時の印刷速度情報を読み出した制御部106の指示により、印刷速度管理部109に予め設定されている印刷時の印刷速度(例えば、6ips)で記録媒体を搬送し、本処理を終了する。
このように、制御部106は、用紙搬送制御部114により、印刷速度管理部109に予め設定されている搬送速度のうち最も低速の搬送速度であるウォームアップ時の搬送速度(例えば、2ips)で記録媒体を搬送させながら、定着温度制御部118が、電源部112を制御してヒータ86、87、88をオンして定着ユニット30の加熱を行うようにしたことにより、印刷前に定着ユニット30の予熱を行うときに排出する記録媒体を少なくすることができる。
次に、印刷装置が行う定着ユニットのクールダウン処理を図14の実施例におけるクールダウン処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図2および図3を参照しながら説明する。
まず、印刷装置1は、ホストコンピュータから受信した印刷情報に基づいて印刷動作を行っているものとする。
S201:印刷装置1は待機状態であり、制御部106は、定着温度制御部118にヒータ86、87、88による加熱を停止する指示を通知し、定着温度制御部118は、電源部112を制御してヒータ86、87、88をオフ(OFF)している状態であるものとする。
この状態は、連続した記録媒体を印刷装置1内に待機しておき、印刷動作の再開に備えている状態である。この状態においては、離間機構部材500が離間制御機構501により制御されて定着ベルト50と加圧ベルト49とが離間した状態となり、待機している記録媒体には、定着ベルト50と加圧ベルト49との挟持によるダメージを与えないように制御されている。
S202:待機状態の制御部106は、ホストコンピュータ151からの印刷情報の受信を待機し、インターフェース部150を介してホストコンピュータ151から印刷を指示する印刷情報を受信すると、上述した定着ユニット30のウォームアップ動作を開始する。
S203:印刷情報を受信した制御部106は、離間制御部502に定着ベルト50と加圧ベルト49とをニップ状態にする指示を通知し、離間制御部502は、定着ベルト50と加圧ベルト49とが離間した状態からニップ状態になるように離間制御機構501を制御する。離間制御機構501を制御することにより、離間機構部材500が図3に示す矢印B方向に移動し、定着ベルト50と加圧ベルト49とがニップ状態に移行する。これにより、加圧ベルト49も回転可能な状態になる。
S204:制御部106は、媒体情報管理部163の媒体情報に基づいて印刷速度管理部109から印刷速度情報を読み出す。
媒体情報管理部163の媒体情報は、例えば図11に示す媒体情報163aであり、メディアタイプが「ラベル」、メディアウェイトが「普通紙」等の情報である。
S205:用紙搬送制御部114は、印刷速度情報を読み出した制御部106の指示により、印刷速度管理部109の印刷速度情報に予め設定されているウォームアップ時の搬送速度(例えば、図12に示す印刷速度情報109aに設定されているウォームアップ時の2ips)で記録媒体を搬送する。
S206:定着温度制御部118は、制御部106の指示により、媒体情報管理部163の媒体情報に基づいて温度設定部117に制御目標温度Tgを設定する。
S207:定着温度制御部118は、温度検出部115からの温度情報により、温度検出素子31の温度が制御目標温度Tgに到達したか否かを判定し、到達したと判定すると処理をS209へ移行し、到達していないと判定すると処理をS208へ移行する。
S208:温度検出素子31の温度が制御目標温度Tgに到達していないと判定した定着温度制御部118は、電源部112を制御してヒータ86、87、88をオンして定着ユニット30の加熱を開始し、処理をS207へ移行する。このとき、用紙搬送制御部114により記録媒体の搬送が行われている状態で定着ユニット30の加熱が行われる。
S209:S207において、定着温度制御部118が温度検出素子31の温度が制御目標温度Tgに到達したと判定すると、制御部106は、媒体情報管理部163の媒体情報に基づいて印刷速度管理部109から印刷時の印刷速度情報を読み出す。用紙搬送制御部114は、印刷時の印刷速度情報を読み出した制御部106の指示により、印刷速度管理部109に予め設定されている印刷時の印刷速度(例えば、6ips)で記録媒体を搬送し、印刷を行う。
S210:印刷装置1の制御部106は、印刷が終了したか否かを判定し、印刷が終了したと判定すると定着ユニット30のクールダウンを行うため処理をS211へ移行し、印刷が終了していないと判定すると印刷が終了するまで待機する。
S211:印刷が終了したと判定した制御部106は定着温度制御部118にヒータ86、87、88による加熱を停止する指示を通知し、定着温度制御部118は、電源部112を制御してヒータ86、87、88をオフして定着ユニット30の加熱を停止する。
S212:用紙搬送制御部114は、制御部106の指示により、印刷速度管理部109の印刷速度情報に予め設定されているクールダウン時の搬送速度(例えば、メディアウェイトの設定に関わらず、図12に示す印刷速度情報109aに設定されているクールダウン時の2ips)で記録媒体を搬送し、定着ユニット30を放熱させるクールダウンを行う。
このクールダウンを行う理由は、印刷が終了して即時に記録媒体の搬送を停止させると、定着ベルト50の内部に配設されている部材、主にヒータ86、87の熱により定着ベルト50の温度が急激に上昇し、定着ベルト50の回転方向において温度ムラが発生することを防止するためである。本クールダウン処理では、ヒータ86、87の温度が所定の温度に低下するまで記録媒体の搬送を行う。
S213:用紙搬送制御部114は、制御部106の指示により、定着温度制御部118がヒータ86、87、88をオフしてから所定時間(例えば、10秒)が経過すると、定着部回転制御部113と転写ベルト搬送制御部300を制御し、記録媒体の搬送を停止する。
図15は実施例における定着ベルトの温度変化を示すグラフであり、印刷を開始してから印刷を終了するまでの時間の経過と定着ベルト50の温度変化の関係を示している。
図15において、実線800は、記録媒体の搬送速度を低速(2ips)としてクールダウンしたときの温度波形であり、破線801は、記録媒体の搬送速度を通常速度、すなわち印刷速度(6ips)としてクールダウンしたときの温度波形である。
実線800が示す搬送速度を低速(2ips)とした場合に対して、破線801が示す搬送速度を印刷速度(6ips)とした場合の方が定着ベルト50の温度の低下が若干大きくなる。これは、記録媒体の搬送速度が高速であれば定着ベルト50の熱を奪う要素(記録媒体の搬送距離)が多くなるためである。ただし、定着ベルト50の内部に配置されているローラ80、81、82の蓄熱があるため、温度差は大きなものとはならない。
さらに、記録媒体の搬送を停止した後は、定着ベルト50の温度に対してヒータ86、87の温度が非常に高いため、定着ベルト50の温度が上昇し、定着ベルト50の温度は、実線800が示す記録媒体の搬送速度が2ipsである場合と、破線801が示す記録媒体の搬送速度が6ipsである場合とで変わらない温度まで上昇する。ここで、記録媒体の搬送速度を高速にして温度が低下するのは定着ベルト50、およびローラ80、81、82であり、記録媒体の搬送速度を高速にしてもヒータ86、87の温度の低下には影響を与えない。
ヒータ86、87は、定着ベルト50の内部の外気への自然空冷のみであり、本実施例においては、印刷動作が終了した後に、温度が500℃、10秒経過後に400℃となり、ヒータ86、87の温度は、記録媒体の搬送速度が低速(2ips)の場合と、印刷速度(6ips)の場合とでは変わらない。したがって、記録媒体の搬送を停止した後、定着ベルト50の温度はヒータ86、87の熱により記録媒体の搬送速度によらず同等の温度まで上昇することとなる。
クールダウン時の記録媒体としての用紙の排出量(長さ)と搬送速度との関係をグラフにすると、図16に示すグラフとなる。例えば、搬送速度を2ipsでクールダウンすると、約0.5mの損紙が発生するが、搬送速度を6ipsでクールダウンすると、約1.5mの損紙が発生する。したがって、損紙をできる限り短くするためには、搬送速度を低速にすることが必要になることが分かる。
また、本実施例では、S213において、ヒータ86、87、88をオフしてから定着部回転制御部113と転写ベルト搬送制御部300を制御して記録媒体の搬送を停止するまでのクールダウン時間(所定時間)を10秒としたが、印刷時の投入熱量とヒータの温度は図17に示す関係があるため、図18に示す印刷時投入熱量とクールダウン時間の関数を用いてクールダウン時間を算出して設定するようにしても良い。
S214:用紙搬送制御部114が記録媒体の搬送を停止すると、離間制御部502は、制御部106の指示により、定着ベルト50と加圧ベルト49とがニップ状態から離間した状態になるように離間制御機構501を制御する。離間制御機構501を制御することにより、離間機構部材500が図3に示す矢印A方向に移動し、定着ベルト50と加圧ベルト49とが離間した状態に移行し、本処理を終了する。
このように、制御部106は、用紙搬送制御部114により、印刷速度管理部109に予め設定されている搬送速度のうち最も低速の搬送速度であるクールダウン時の搬送速度(例えば、2ips)で記録媒体を搬送させ、定着温度制御部118によりヒータ86、87、88をオフしてから所定時間(例えば、10秒)が経過すると、定着部回転制御部113と転写ベルト搬送制御部300を制御し、記録媒体の搬送を停止させるようにしたことにより、印刷後に定着ユニット30の放熱を行うときに排出する記録媒体を少なくすることができる。
なお、本実施例では、最良の形態として予め設定されている搬送速度のうち最も低速の搬送速度で媒体を搬送する例を示した。しかし、印刷装置のおかれている環境などにより最も低速の搬送速度で搬送した場合に騒音や共振(振動)などが問題となる場合が考えられる。その場合には、最も低速でなくても良く、最も速い搬送速度よりも低速、すなわち普通紙の印刷時の搬送速度よりも低速で搬送するものを適宜選択することで排出する記録媒体を少なくすることができ、本件の課題を解決することができる。
また、印刷前または印刷後のうち少なくとも一方の定着ユニット30の温度制御としての予熱または放熱を行うとき、予め設定されている搬送速度のうち最も速い搬送速度よりも低速で媒体を搬送することで、排出する記録媒体を少なくすることができ、本件の課題を解決することができる。
さらに、印刷前および印刷後の定着ユニット30の温度制御としての予熱および放熱の両方において、予め設定されている搬送速度のうち最も速い搬送速度よりも低速で媒体を搬送することで、排出する記録媒体をさらに少なくすることができる。
以上説明したように、本実施例では、設定できる最低速度で記録媒体を搬送させながら定着ユニットのウォームアップを行うようにしたことにより、ウォームアップ時間を短縮して排出する記録媒体の長さを最小限に抑えることができるという効果が得られる。
また、設定できる最低速度で記録媒体を搬送させながら定着ユニットのクールダウンを行うようにしたことにより、クールダウン時に排出する記録媒体の長さを最小限に抑えることができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置を印刷装置として説明したが、それに限られることなく、熱定着を行う複写機、ファクシミリ装置、複合機(MFP)等としても良い。
1 印刷装置
3 媒体カセット
10、11、12、13、14、15 プロセスユニット
20 転写ベルトユニット
30 定着ユニット
31、32、33 温度検出素子
49 加圧ベルト
50 定着ベルト
80、81、82、83、84、85 ローラ
86、87、88 ヒータ
106 制御部
107 記憶部
108 タイマ
109 印刷速度管理部
114 用紙搬送制御部
118 定着温度制御部
121 排出センサ信号
160 パネル制御部
163 媒体情報管理部
150 インターフェース部
400 画像形成制御部
500 離間機構部材
502 離間制御部

Claims (9)

  1. 連続媒体を搬送して定着器を通過させながら前記定着器の温度制御を行う画像形成装置において、
    前記定着器は、現像剤を加熱して連続媒体に定着させる定着部材を備え、
    前記定着部材を加熱制御する温度制御部と、
    連続媒体を搬送して前記定着器を通過させる搬送部材と、
    前記搬送部材による連続媒体の搬送速度を制御する搬送制御部と、
    を有し、
    印刷前に前記定着器を目標温度まで加熱するとき、
    前記搬送制御部は、予め設定されている搬送速度のうち最も速い搬送速度よりも低速で連続媒体を搬送し、
    前記温度制御部は、前記定着器で連続媒体を挟持して搬送した状態で前記定着部材の加熱制御を開始することを特徴とする画像形成装置。
  2. 連続媒体を搬送して定着器を通過させながら前記定着器の温度制御を行う画像形成装置において、
    前記定着器は、現像剤を加熱して連続媒体に定着させる定着部材を備え、
    前記定着部材を加熱制御する温度制御部と、
    連続媒体を搬送して前記定着器を通過させる搬送部材と、
    前記搬送部材による連続媒体の搬送速度を制御する搬送制御部と、
    を有し、
    印刷後に前記定着器の放熱を行うとき、
    前記搬送制御部は、予め設定されている搬送速度のうち最も速い搬送速度よりも低速で媒体を搬送し、
    前記定着部材を加熱する熱源が所定の温度に低下するまで前記低速での連続媒体の搬送を行うことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    印刷後に前記定着器の放熱を行うとき、前記搬送制御部は、予め設定されている搬送速度のうち最も速い搬送速度よりも低速で連続媒体を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1、請求項2、または請求項3に記載の画像形成装置において、
    前記搬送制御部は、
    前記定着器の加熱を行うとき、一定した第1の低速の搬送速度で連続媒体を搬送し、
    前記定着器の放熱を行うとき、一定した第2の低速の搬送速度で連続媒体を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記搬送制御部は、予め設定されている搬送速度のうち普通紙を印刷する速度よりも低速で連続媒体を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記搬送制御部は、予め設定されている搬送速度のうち最も低速の搬送速度で連続媒体を搬送することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の画像形成装置において、
    前記定着部材は、
    無端状の回転可能な定着ベルトと、前記定着ベルトの外周に当接する無端状の回転可能な加圧ベルトであり、
    前記定着ベルトと前記加圧ベルトとを当接または離間させる離間機構を有することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7に記載の画像形成装置において、
    前記離間機構を制御する離間制御部を有し、
    前記離間制御部は、
    前記搬送制御部が連続媒体の搬送を終了したとき、前記定着ベルトと前記加圧ベルトとを離間させ、
    前記搬送制御部が連続媒体の搬送を開始するとき、前記定着ベルトと前記加圧ベルトとを当接させることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の画像形成装置において、
    印刷する連続媒体の種類に対応させて前記搬送速度を記憶する記憶部を備え、
    印刷前後のうち少なくとも一方の前記定着器の温度制御を行うとき、前記搬送制御部は、前記記憶部に記憶された前記搬送速度のうち最も低速な前記搬送速度で連続媒体を搬送することを特徴とする画像形成装置。
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