JP6344088B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、高い排水性能を維持してウェット路面における走行性能(ウェット性能)を充分に確保する一方で、通過音を抑制することで騒音性能を向上し、且つ、乾燥路面における操縦安定性能(ドライ性能)を高度に維持することを可能にした空気入りタイヤに関する。
従来の空気入りタイヤでは、雨などで濡れた路面での走行性能(ウェット性能)を確保するため、排水性能の向上が重要な要素となることから、一般的にタイヤ周方向に延びるストレート主溝を形成することにより排水性能の向上を図っている。しかしながら、このようなストレート主溝は、気柱共鳴音の抑制が困難であり、騒音の低減を図ることが困難であるという問題がある。そこで、形状の異なる複数本の主溝を設けることにより、排水性能を維持しながら気柱共鳴音の発生を抑制して、ウェット性能と騒音性能とを両立させることが提案されている。
例えば、特許文献1に記載された空気入りタイヤでは、ストレート主溝をタイヤ赤道上に配置し、このストレート主溝のタイヤ幅方向両側に複数の弧状溝がタイヤ周方向に連続的に繰り返すように形成された弧状湾曲主溝を配置すると共に、この弧状湾曲主溝のタイヤ幅方向外側に溝幅の狭い補助溝を配置し、更に、この補助溝を斜めに横切るように複数の傾斜溝を配置している。このようにトレッドパターンを構成することで、排水性能を確保してウェット性能を維持しながら、ストレート主溝に起因する気柱共鳴音の発生を抑制して騒音性能を向上することができる。
しかしながら、このようなトレッドパターンを有する空気入りタイヤでは、ストレート主溝に起因する気柱共鳴音の発生を抑制することはできるものの、弧状湾曲主溝や補助溝で発生する気柱共鳴音が高周波ロードノイズとして複数の傾斜溝からタイヤ外側に伝達されることは充分に抑制することができず、充分な騒音性能が得られないという問題がある。
特開2004−168142号公報
本発明の目的は、高い排水性能を維持してウェット路面における走行性能(ウェット性能)を充分に確保する一方で、通過音を抑制することで騒音性能を向上し、且つ、乾燥路面における操縦安定性能(ドライ性能)を高度に維持することを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッド面におけるタイヤ赤道の両側にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝が設けられ、該複数本の主溝により複数列の陸部が区画形成された空気入りタイヤにおいて、前記複数本の主溝のうちタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の第1ラグ溝とタイヤ幅方向に延びる複数本の第2ラグ溝とを設け、前記複数本の第1ラグ溝の一端部を前記最外側主溝に連通させる一方で前記複数本の第1ラグ溝の他端部をタイヤ接地端に到達させずに前記ショルダー陸部内で終端させ、前記複数本の第2ラグ溝の一端部を前記最外側主溝に到達させずに前記ショルダー陸部内で終端させる一方で前記複数本の第2ラグ溝の他端部を前記タイヤ接地端を超えて延在させ、前記複数本の第1ラグ溝の他端部の終端位置どうしをタイヤ周上で一致させると共に前記複数本の第2ラグ溝の一端部の終端位置どうしをタイヤ周上で一致させ、且つ、前記複数本の第1ラグ溝の他端部と前記複数本の第2ラグ溝の一端部とがタイヤ幅方向で重なり代Sを有するように前記複数本の第1ラグ溝と前記複数本の第2ラグ溝とをタイヤ周方向に交互に配置する一方で、前記複数本の第1ラグ溝のそれぞれの延長線上に溝幅が1mm以下で前記複数本の第1ラグ溝の他端部と不連続でタイヤ幅方向に延びるサイプを形成し、前記ショルダー陸部をタイヤ周方向に連続するリブ状に構成したことを特徴とする。
本発明では、最外側主溝と第1、第2ラグ溝によってショルダー陸部における優れた排水性能を確保してウェット路面での走行安定性能(ウェット性能)を向上することができる。また、最外側主溝とタイヤ接地端との間に存在するラグ溝がショルダー陸部の中腹で途切れている(即ち、形状の異なる第1ラグ溝と第2ラグ溝との2種類のラグ溝が存在する)ことで、最外側主溝で発生した気柱共鳴音が高周波ロードノイズとして複数本のラグ溝を介してタイヤの外側に伝達されることが抑制されるので、騒音性能を向上することができる。このとき、第1ラグ溝の延長線上に溝幅が1mm以下で第1ラグ溝の他端部と不連続でタイヤ幅方向に延びるサイプが形成されているので、第1ラグ溝が接地端に開口していない(第2ラグ溝に対して連通しない)でも排水性能が損なわれることがない。また、ラグ溝ではなく上述のサイプを設けているので、ショルダー陸部の剛性が低下することがなく、ドライ路面における操縦安定性能(ドライ性能)を充分に維持することができる。更に、第1ラグ溝及び第2ラグ溝のそれぞれの終端位置がタイヤ周上で一致し、且つ、第1ラグ溝と第2ラグ溝とに重なり代があり、各ラグ溝の長さが充分に確保されているので、第1ラグ溝と第2ラグ溝とが不連続で、ショルダー陸部を横断して最外側主溝と接地端とを結ぶようなラグ溝が存在しないでも、排水性能が損なわれることがない。また、この第1ラグ溝と第2ラグ溝との重複配置によって、第1ラグ溝及び第2ラグ溝の長さや位置関係が適正化されるので、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能とを高度に両立することが可能になる。
本発明では、サイプがタイヤ接地端を超えてタイヤ幅方向外側に延在し、且つ、サイプのタイヤ幅方向長さLsと最外側主溝からタイヤ接地端までの長さLとが0.4×L≦Ls≦1.2×Lの関係を満たすことが好ましい。これにより、サイプがタイヤ接地端に開口し、且つ、充分なサイプ長さが確保されるので、ドライ性能や騒音性能を維持したまま、排水性能を向上することができる。
本発明では、サイプのタイヤ幅方向長さLsと重なり代Sとが0.1×Ls≦S≦0.5×Lsの関係を満たすことが好ましい。これにより、サイプ長さLsと重なり代Sとを適正化することができるので、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能を高度に両立するには有利になる。
本発明では、第1ラグ溝の他端部と第2ラグ溝の一端部とが重なり代Sを有する重複領域内において第1ラグ溝の溝深さがその終端部に向かって徐々に小さくなると共に第2ラグ溝の溝深さがその終端部に向かって徐々に小さくなり、第1ラグ溝の最大溝深さD1a及び第2ラグ溝の最大溝深さD2aと、重複領域内の任意の位置における第1ラグ溝の溝深さD1b及び第2ラグ溝の溝深さD2bとが0.2×(D1a+D2a)≦D1b+D2b≦0.8×(D1a+D2a)の関係を満たすことが好ましい。このように第1ラグ溝及び第2ラグ溝の溝深さを変化させることで、第1ラグ溝及び第2ラグ溝を設けてもショルダー陸部の剛性を維持することができ、ドライ性能を維持したままウェット性能を向上するには有利になる。
本発明では、重なり代Sと、第1ラグ溝の最大溝深さD1aと、第2ラグ溝の最大溝深さD2aとが0.8×D1a≦S≦2×D1a又は0.8×D2a≦S≦2×D2aの関係を満たすことが好ましい。これにより、重なり代Sと第1ラグ溝及び第2ラグ溝の溝深さとを適正化して、ショルダー陸部の剛性を維持することができ、ドライ性能を維持したままウェット性能を向上するには有利になる。
本発明では、最外側主溝のタイヤ幅方向内側に隣接する中間陸部に第3ラグ溝を設け、この第3ラグ溝の一端部を中間陸部内で終端させる一方で第3ラグ溝の他端部を最外側主溝に連通させ、第3ラグ溝の他端部の最外側主溝との連通位置をタイヤ周方向に隣接する第1ラグ溝の一端部の最外側主溝との連通位置間に配置することが好ましい。これにより、第3ラグ溝による排水性能を確保してウェット性能を更に向上しながら、その配置の適正化によりドライ性能を高度に維持することができる。
このとき、第3ラグ溝の最外側主溝との連通位置での溝深さD3cと最外側主溝の溝深さGDとが0.4×GD≦D3c≦0.8×GDの関係を満たすことが好ましい。このように第3ラグ溝が最外側主溝に連通する位置に底上げを施すことで、第3ラグ溝の増加に伴って中間陸部の剛性が低下することを抑制することができるので、ドライ性能を高度に維持するには有利になる。
本発明では、第1ラグ溝の最外側主溝との連通位置での溝深さD1cと最外側主溝の溝深さGDとが0.4×GD≦D1c≦0.8×GDの関係を満たすことが好ましい。このように第1ラグ溝が最外側主溝に連通する位置に底上げを施すことで、第1ラグ溝によってショルダー陸部の剛性が低下することを抑制することができるので、ドライ性能を高度に維持するには有利になる。
本発明では、第1ラグ溝の他端部と第2ラグ溝の一端部との間のタイヤ周方向の距離が5mm以上15mm以下であることが好ましい。このように第1ラグ溝及び第2ラグ溝の間隔を設定することで、ショルダー陸部の剛性を適正化することができ、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能を高度に両立するには有利になる。
尚、本発明において、タイヤ接地端とは、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて正規荷重を加えたときのタイヤ軸方向の端部である。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車である場合には180kPaとする。「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”であるが、タイヤが乗用車である場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの子午線断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッド面を示す正面図である 。 第1ラグ溝、第2ラグ溝、及び、第3ラグ溝の構造を説明する断面図である 。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明において、タイヤ幅方向とは、空気入りタイヤの回転軸と平行な方向であり、タイヤ幅方向内側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道に向かう方向であり、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道に向かう方向の反対方向である。また、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤの回転軸と直交する方向であり、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤの回転軸を回転の中心として回転する方向である。更に、車両内側とは、空気入りタイヤを正規リムにリム組みして車体に装着したとき、この車体の内側に位置する方向であり、車両外側とは、このとき、車体の外側に位置する方向である。
図1において、符号CLはタイヤ赤道を表わす。本発明の空気入りタイヤTは、トレッド部1、サイドウォール部2、ビード部3から構成される。左右一対のビード部3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りに車両内側から外側に折り返されている。また、ビードコア5の外周上にはビードフィラー6が配置され、このビードフィラー6がカーカス層4の本体部と折り返し部とにより包み込まれている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層(図1では2層)のベルト層7,8が埋設されている。各ベルト層7,8は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。これらベルト層7,8において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。更に、ベルト層7,8の外周側にはベルト補強層9が設けられている。ベルト補強層9は、タイヤ周方向に配向する有機繊維コードを含む。ベルト補強層9において、有機繊維コードはタイヤ周方向に対する角度が例えば0°〜5°に設定されている。
本発明は、このような一般的な空気入りタイヤに適用されるが、その断面構造は上述の基本構造に限定されるものではない。
図2に示すように、トレッド部1の外表面であるトレッド面10には、タイヤ周方向に延びる複数本の主溝、具体的には、タイヤ赤道CLの両側に位置する1対の第1主溝11と、この第1主溝のタイヤ幅方向外側に位置する1対の第2主溝12が設けられている。図2の例では、第1主溝11及び第2主溝12は共に、タイヤ赤道CLと平行なストレート主溝となっている。図2の例では、複数本の主溝のうち第2主溝12がタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝である。主溝はタイヤ赤道CL側に近付いた位置に設けることが排水性を向上するには有利であるため、タイヤ赤道CLからタイヤ幅方向最外側の主溝(図2の場合、第2主溝12)の外側側壁までの長さL0が、タイヤ赤道CLから一方の接地端Eまでの長さ、即ち、接地幅TWの1/2(つまり、TW/2)に対して、0.3×(TW/2)≦L0≦0.6×(TW/2)、好ましくは、0.33×(TW/2)≦L0≦0.55×(TW/2)の関係を満たすようにすることが好ましい。また、最外側主溝(第2主溝12)の溝幅は、例えば5mm以上20mm以下に設定することがウェット性能と騒音性能を両立するには好ましい。
これら第1主溝11及び第2主溝12により複数列の陸部が区画形成されている。具体的には、最外側主溝(第2主溝12)のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー陸部13と、最外側主溝(第2主溝12)と第1主溝11との間に位置する2つの中間陸部14と、2本の第1主溝11間に位置するセンター陸部15とが区画形成されている。
これら陸部(ショルダー陸部13、中間陸部14、センター陸部15)には、それぞれタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝がタイヤ周方向に間隔をおいて設けられている。本発明では、少なくともショルダー陸部13に第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17を設ける。尚、図2の例では、中間陸部14に後述の第3ラグ溝18、センター陸部15に後述の第4ラグ溝19が設けられている。
ショルダー陸部13に設けられた第1ラグ溝16は、一端部(タイヤ幅方向内側の端部)が最外側主溝(第2主溝12)に連通する一方で、他端部(タイヤ幅方向外側の端部)がタイヤ接地端Eに到達せずにショルダー陸部13内で終端している。一方、ショルダー陸部13に設けられた第2ラグ溝17は、一端部(タイヤ幅方向内側の端部)が最外側主溝(第2主溝)に到達せずにショルダー陸部13内で終端する一方で、他端部(タイヤ幅方向外側の端部)がタイヤ接地端Eを超えてタイヤ幅方向外側に延在している。図2の例では、これら第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17は、共にタイヤ周方向に湾曲した形状となっている。また、車両内側(図2の左側)と車両外側(図2の右側)とで、第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の湾曲方向が逆方向になっている。これら第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とは互いに交わらず不連続である。複数本設けられた第1ラグ溝16の他端部は、その終端位置どうしがタイヤ周上で一致している。同様に、複数本設けられた第2ラグ溝17の一端部の終端位置どうしもタイヤ周上で一致している。そして、第1ラグ溝16の他端部と第2ラグ溝17の一端部とがタイヤ幅方向で重なり代Sを有するように、第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とはタイヤ周方向に交互に配置されている。これにより、ショルダー陸部13はタイヤ周方向に連続するリブ状に構成されている。
このように構成されたショルダー陸部13において、第1ラグ溝16の延長線上には溝幅が1mm以下で第1ラグ溝16の他端部と不連続でタイヤ幅方向に延びるサイプ20が形成されている。サイプ20は、第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17に比べて溝幅及び溝深さが充分に小さく、ショルダー陸部13を分断するものではない。上述のように、サイプ20は第1ラグ溝16の延長線に沿って形成されるので、第1ラグ溝16や第2ラグ溝17と交差することはない。
このようにショルダー陸部13を構成したので、最外側主溝(第2主溝12)と第1ラグ溝16と第2ラグ溝17によって優れた排水性能を得て、ウェット路面での走行安定性能(ウェット性能)を向上することができる。また、ショルダー陸部13に形状の異なる2種類のラグ溝(第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17)が配置されて、最外側主溝(第2主溝12)とタイヤ接地端Eとの間に存在するラグ溝がショルダー陸部13の中腹で途切れていることで、最外側主溝(第2主溝12)で発生した気柱共鳴音が高周波ロードノイズとして複数本のラグ溝を介してタイヤの外側に伝達されることが抑制されるので、騒音性能を向上することができる。このとき、第1ラグ溝16の延長線上に溝幅が1mm以下で第1ラグ溝16の他端部と不連続でタイヤ幅方向に延びるサイプ20が形成されているので、第1ラグ溝16がタイヤ接地端Eに対して開口していない(第2ラグ溝17に対して連通していない)でも、排水性能が損なわれることがない。また、溝ではなく上述のように溝幅及び溝深さが小さいサイプ20を設けているので、ショルダー陸部13の剛性が低下することがなく、ドライ路面における操縦安定性能(ドライ性能)を充分に維持することができる。更に、第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17のそれぞれの終端位置がタイヤ周上で一致し、且つ、第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とが重なり代Sを有するように形成され、各ラグ溝16,17の長さが充分に確保されているので、この点からも、第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とが不連続で、ショルダー陸部13を横断して最外側主溝(第2主溝12)とタイヤ接地端Eとを結ぶようなラグ溝が存在しないことによる排水性能の低下が抑制される。また、このように第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とが重複領域を有するように配置されることによって、第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の長さや位置関係が適正化されるので、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能とを高度に両立することが可能になる。
サイプ20は上述のように第1ラグ溝16の他端部(タイヤ幅方向外側の端部)と離間しているが、排水性能を向上するために充分な長さを有することが好ましい。そのため、サイプ20をタイヤ接地端Eを超えてタイヤ幅方向外側に延在させ、且つ、サイプ20のタイヤ幅方向長さLsと最外側主溝(第2主溝12)からタイヤ接地端Eまでの長さLとが0.4×L≦Ls≦1.2×Lの関係を満たすようにすることが好ましい。これにより、サイプ20がタイヤ接地端Eに開口し、且つ、充分なサイプ長さが確保されるので、ドライ性能や騒音性能を維持したまま、排水性能を向上することができる。このとき、上述の長さLsが長さLの0.4倍よりも小さいと、サイプ20が充分な長さを有さないため、排水性能を向上することが難しくなる。長さLsが長さLの1.2倍よりも大きいと、サイプ20が長くなり過ぎて、第1ラグ溝16とサイプ20とを離間させてショルダー陸部13の剛性を確保することが難しくなる。
サイプ20のタイヤ幅方向長さLsは、更に、第1ラグ溝16と第2ラグ溝17との重なり代Sと0.1×Ls≦S≦0.5×Lsの関係を満たすことが好ましい。このようにサイプ20の長さと重なり代Sとの関係を適正化することで、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能を高度に両立するには有利になる。このとき、重なり代Sが長さLsの0.1倍よりも小さいと、排水性能を充分に確保することが難しくなる。重なり代Sが長さLsの0.5倍よりも大きいと、ショルダー陸部13の剛性が低下してドライ性能を維持することが難しくなる。
図3に例示するように、第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とが重複する領域(以下、「重複領域」という)内において、第1ラグ溝16の溝深さがその終端部、即ち、他端部(タイヤ幅方向外側の端部)に向かって徐々に小さくなると共に、第2ラグ溝17の溝深さがその終端部、即ち、一端部(タイヤ幅方向内側の端部)に向かって徐々に小さくなるようにすることが好ましい。特に、第1ラグ溝16の最大溝深さをD1a、第2ラグ溝17の最大溝深さをD2a、重複領域内の任意の位置における第1ラグ溝16の溝深さをD1b、重複範囲内の任意の位置(深さD1bを測定した位置と同位置)における第2ラグ溝17の溝深さをD2bとすると、これら深さD1a,D2a,D1b,D2bが、0.2×(D1a+D2a)≦(D1b+D2b)≦0.8×(D1a+D2a)の関係を満たすことが好ましい。このように溝深さを変化させ、その大小関係を設定することで、第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17を設けてもショルダー陸部13の剛性を維持することができ、ドライ性能を維持したままウェット性能を向上するには有利になる。このとき、深さD1bと深さD2bとの和(D1b+D2b)が深さD1aと深さD2aとの和(D1a+D2a)の0.2倍よりも小さいと、重複領域における第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の溝深さの総和が小さくなり過ぎて、充分な排水性能を得ることが難しくなる。深さD1bと深さD2bとの和(D1b+D2b)が深さD1aと深さD2aとの和(D1a+D2a)の0.8倍よりも大きいと、重複領域における第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の溝深さの総和が大きくなり過ぎて、ショルダー陸部13(特に、重複領域)の剛性を充分に確保することが難しくなり、優れたドライ性能を維持することが難しくなる。尚、深さD1a,D2a,D1b,D2bはいずれも最外側主溝(第2主溝12)よりも溝深さが小さく、好ましくは、最外側主溝(第2主溝12)の溝深さGDの45%〜90%の深さを有するようにするとよい。
更に、重なり代Sと、第1ラグ溝16の最大溝深さD1aと、第2ラグ溝17の最大溝深さD2aとが0.8×D1a≦S≦2×D1a、又は、0.8×D2a≦S≦2×D2aの関係を満たすようにすることが好ましい。このように重なり代Sと第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の溝深さとを適正化することで、ショルダー陸部13の剛性を維持することができ、ドライ性能を維持したままウェット性能を向上するには有利になる。このとき、重なり代Sが深さD1a,D2aの0.8倍よりも小さいと、重複領域を充分に確保することが難しくなり、第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17を重複させることによる効果が充分に得られなくなる。重なり代Sが深さD1a,D2aの2倍よりも大きいと、重複領域が広くなり過ぎて第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の重なりが増えるので、ショルダー陸部13の剛性を充分に維持することが難しくなり、ドライ性能を保つことが難しくなる。
最外側主溝(第2主溝12)のタイヤ幅方向内側に隣接する中間陸部14にもラグ溝を設けることができるが、好ましくは、図2に示すように、一端部(タイヤ幅方向内側の端部)が中間陸部14内で終端する一方で他端部(タイヤ幅方向外側の端部)が最外側主溝(第2主溝12)に連通する第3ラグ溝18を設けるとよい。この例では、第3ラグ溝18はタイヤ幅方向内側に凸になるように僅かに湾曲している。このように第3ラグ溝18を設ける場合、その他端部の最外側主溝(第2主溝12)との連通位置は、タイヤ周方向に隣接する第1ラグ溝16の一端部(タイヤ幅方向内側の端部)の最外側主溝(第2主溝12)との連通位置間に配置することが好ましい。このように第3ラグ溝18を構成することで、第3ラグ溝18による排水性を得てウェット性能を向上しながら、その配置を適正化することでドライ性能を高度に維持することができる。尚、第3ラグ溝18の最大溝深さD3aは特に限定されないが、最外側主溝(第2主溝12)よりも溝深さが小さいことが好ましく、より好ましくは、第3ラグ溝18の最大溝深さD3aが最外側主溝(第2主溝12)の溝深さGDの45%〜90%の深さになるようにするとよい。
このように第3ラグ溝18を設ける場合、図3に示すように、最外側主溝(第2主溝12)に連通する第3ラグ溝18が最外側主溝(第2主溝12)に連通する位置に底上げを施すことが好ましい。具体的には、第3ラグ溝18の最外側主溝(第2主溝12)との連通位置での溝深さをD3cとしたとき、溝深さD3cが最外側主溝(第2主溝12)の溝深さGDと0.4×GD≦D3c≦0.8×GDの関係を満たすことが好ましい。このように底上げを施すことで、第3ラグ溝18の増加に伴って中間陸部14の剛性が低下することを抑制することができるので、ドライ性能を高度に維持するには有利になる。このとき、溝深さD3cが溝深さGDの0.4倍よりも小さいと、第3ラグ溝18の最外側主溝(第2主溝12)との連通位置での溝深さが過小になり、優れた排水性能を得ることが難しくなる。溝深さD3cが溝深さGDの0.8倍よりも大きいと、底上げを設けない場合との差が殆どなく、中間陸部14の剛性を高める効果が充分に得られなくなる。
第3ラグ溝18と同様に、最外側主溝(第2主溝12)に連通する第1ラグ溝16についても、図3に示すように、最外側主溝(第2主溝12)に連通する位置に底上げを施すことが好ましい。具体的には、第1ラグ溝16の最外側主溝(第2主溝12)との連通位置での溝深さをD1cとしたとき、溝深さD1cが第2主溝12の溝深さGDと0.4×GD≦D1c≦0.8×GDの関係を満たすようにすることが好ましい。このように底上げを施すことで、第1ラグ溝16によってショルダー陸部13の剛性が低下することを抑制することができるので、ドライ性能を高度に維持するには有利になる。このとき、溝深さD1cが溝深さGDの0.4倍よりも小さいと、第1ラグ溝16の最外側主溝(第2主溝12)との連通位置での溝深さが過小になり、優れた排水性能を得ることが難しくなる。溝深さD1cが溝深さGDの0.8倍よりも大きいと、底上げを設けない場合との差が殆どなく、ショルダー陸部13の剛性を高める効果が充分に得られなくなる。
第1ラグ溝16と第2ラグ溝17とは、上述のように、タイヤ周方向に交互に配置されるが、その際、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能を両立するために、これら第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17が所定の間隔をおいて配置されるようにすることが好ましい。具体的には、第1ラグ溝16の他端部(タイヤ幅方向外側の端部)と第2ラグ溝17の一端部(タイヤ幅方向内側の端部)との間のタイヤ周方向の距離dが5mm以上15mm以下であるようにすることが好ましい。このように第1ラグ溝16及び第2ラグ溝17の間隔を設定することで、ショルダー陸部13の剛性を適正化することができ、ウェット性能、ドライ性能、及び、騒音性能を高度に両立するには有利になる。このとき、距離dが5mmよりも小さいと、ショルダー陸部13の剛性が小さくなり過ぎてドライ性能を充分に向上することが難しくなる。距離dが15mmよりも大きいと、ショルダー陸部13の剛性が大きくなり過ぎてパターンノイズが生じ易くなるので、騒音性能を充分に向上することが難しくなる。
センター陸部15に形成するラグ溝の形状は特に限定されないが、例えば、図2に示すように、タイヤ幅方向に対して傾斜し、一端部(タイヤ幅方向内側の端部)がタイヤ赤道CLを超えずにセンター陸部13C内で終端し、他端部(タイヤ幅方向外側の端部)が第1主溝11に連通する第4ラグ溝19を設けることができる。図2の例では、タイヤ赤道CLの両側の第1主溝11のそれぞれに連通するセンターラグ溝14Cがタイヤ周方向に間隔をあけて複数本設けられている。タイヤ赤道CLの一方側と他方側とに設けられたセンターラグ溝14Cは、タイヤ幅方向に対する傾斜角度が同じになっている。
タイヤサイズが215/60R16であり、図1に例示する断面形状を有し、図2のトレッドパターンを基調とし、ショルダー陸部のサイプの有無、サイプと第1ラグ溝との連通の有無(サイプとラグ溝との関係)、サイプのタイヤ幅方向長さLsの第2主溝からタイヤ接地端までの長さLに対する割合Ls/L、重なり代Sのサイプのタイヤ幅方向長さLsに対する割合S/Ls、第1ラグ溝と第2ラグ溝とが重複する領域において各ラグ溝の溝深さが徐々に減少するか否か(重複領域でのラグ溝深さの減少の有無)、第1ラグ溝と第2ラグ溝との重複領域内での任意の位置における第1ラグ溝の溝深さD1bと第2ラグ溝の溝深さD2bとの和の第1ラグ溝の最大溝深さD1aと第2ラグ溝の最大溝深さD2aとの和に対する割合(D1b+D2b)/(D1a+D2a)、重なり代Sの第1ラグ溝の最大溝深さD1aに対する割合S/D1a、重なり代Sの第2ラグ溝の最大溝深さD2aに対する割合S/D2a、第3ラグ溝の開口位置、第1ラグ溝の第2主溝との連通位置における底上げの有無、第3ラグ溝の第2主溝との連通位置における底上げの有無、第1ラグ溝の第2主溝との連通位置での溝深さD1cの第2主溝の溝深さGDに対する割合D1c/GD、第3ラグ溝の第2主溝との連通位置での溝深さD3cの第2主溝の溝深さGDに対する割合D3c/GD、第1ラグ溝の他端部と第2ラグ溝の一端部との間のタイヤ周方向の距離dをそれぞれ表1,2のように設定した比較例1〜4、実施例1〜26の30種類の空気入りタイヤを作製した。
尚、比較例1は、図2のトレッドパターンにおいて第1ラグ溝がタイヤ接地端を超えて第2ラグ溝のタイヤ幅方向外側端と同じ位置まで延在する一方で、第2ラグ溝が第2主溝に連通した例である。比較例2は、図2のトレッドパターンにおいてサイプを廃した例である。比較例3は、図2のトレッドパターンにおいて、サイプを第1ラグ溝の他端部(タイヤ幅方向外側の端部)に連結した例である。比較例4は、図2のトレッドパターンにおいて、第1ラグ溝と第2ラグ溝とが重複せず重なり代Sを有さない例である。
また、表1,2の「第3ラグ溝の開口位置」の欄について、第3ラグ溝の開口端(他端部)がタイヤ周方向に隣接する第1ラグ溝の開口端(一端部)どうしの間に配置される場合を「ラグ溝間」と表示し、第3ラグ溝の開口端(他端部)の位置と第1ラグ溝の開口端(一端部)の位置とがタイヤ周方向で一致する場合を「ラグ溝」と表示している。
これら30種類の空気入りタイヤについて、下記の評価方法により、騒音性能、ウェット性能、ドライ性能を評価し、その結果を表1,2に併せて示した。
騒音性能
各試験タイヤをリムサイズ16×7Jのホイールに組み付けて、空気圧を220kPaとして排気量2Lの前輪駆動車(試験車両)に装着し、荒れた路面を速度60km/hで走行したときの通過音についての官能評価を行った。評価結果は、比較例1を基準(5点)とする10点満点で示した。この値が大きいほど通過音の音圧が低く、騒音性能が優れることを意味する。
ウェット性能
各試験タイヤをリムサイズ16×7Jのホイールに組み付けて、空気圧を220kPaとして排気量2Lの前輪駆動車(試験車両)に装着し、濡れた路面において5名のテストドライバーによる操縦安定性についての官能評価を行った。評価は、比較例1を基準(5点)とする10点満点で行い、評価結果として、各ドライバーによる評価の平均値を示した。この値が大きいほど濡れた路面における操縦安定性が優れ、ウェット性能が優れていることを意味する。
ドライ性能
各試験タイヤをリムサイズ16×7Jのホイールに組み付けて、空気圧を220kPaとして排気量2Lの前輪駆動車(試験車両)に装着し、乾いた路面において5名のテストドライバーによる操縦安定性についての官能評価を行った。評価は、比較例1を基準(5点)とする10点満点で行い、評価結果として、各ドライバーによる評価の平均値を示した。この値が大きいほど乾いた路面における操縦安定性が優れ、ドライ性能が優れていることを意味する。
Figure 0006344088
Figure 0006344088
表1,2から明らかなように、実施例1〜26はいずれも、騒音性能、ウェット性能、及び、ドライ性能の3つの性能について、少なくとも従来レベル(比較例1)を維持しながら、複数の性能を従来レベル(比較例1)よりも向上した。
一方、サイプを有さない比較例2は、ウェット性能が比較例1よりも悪化した。サイプが第1ラグ溝と連通する比較例3は、ドライ性能が比較例1よりも悪化した。第1ラグ溝と第2ラグ溝とが重複せず重なり代Sを有さない比較例4は、ウェット性能が比較例1よりも悪化した。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7,8 ベルト層
9 ベルト補強層
10 トレッド面
11 第1主溝
12 第2主溝
13 ショルダー陸部
14 中間陸部
15 センター陸部
16 第1ラグ溝
17 第2ラグ溝
18 第3ラグ溝
19 第4ラグ溝
20 サイプ
CL タイヤ赤道
E 接地端

Claims (9)

  1. トレッド面におけるタイヤ赤道の両側にタイヤ周方向に延びる複数本の主溝が設けられ、該複数本の主溝により複数列の陸部が区画形成された空気入りタイヤにおいて、
    前記複数本の主溝のうちタイヤ幅方向最外側に位置する最外側主溝のタイヤ幅方向外側に位置するショルダー陸部にタイヤ幅方向に延びる複数本の第1ラグ溝とタイヤ幅方向に延びる複数本の第2ラグ溝とを設け、前記複数本の第1ラグ溝の一端部を前記最外側主溝に連通させる一方で前記複数本の第1ラグ溝の他端部をタイヤ接地端に到達させずに前記ショルダー陸部内で終端させ、前記複数本の第2ラグ溝の一端部を前記最外側主溝に到達させずに前記ショルダー陸部内で終端させる一方で前記複数本の第2ラグ溝の他端部を前記タイヤ接地端を超えて延在させ、前記複数本の第1ラグ溝の他端部の終端位置どうしをタイヤ周上で一致させると共に前記複数本の第2ラグ溝の一端部の終端位置どうしをタイヤ周上で一致させ、且つ、前記複数本の第1ラグ溝の他端部と前記複数本の第2ラグ溝の一端部とがタイヤ幅方向で重なり代Sを有するように前記複数本の第1ラグ溝と前記複数本の第2ラグ溝とをタイヤ周方向に交互に配置する一方で、前記複数本の第1ラグ溝のそれぞれの延長線上に溝幅が1mm以下で前記複数本の第1ラグ溝の他端部と不連続でタイヤ幅方向に延びるサイプを形成し、前記ショルダー陸部をタイヤ周方向に連続するリブ状に構成したことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記サイプが前記タイヤ接地端を超えてタイヤ幅方向外側に延在し、且つ、前記サイプのタイヤ幅方向長さLsと前記最外側主溝から前記タイヤ接地端までの長さLとが0.4×L≦Ls≦1.2×Lの関係を満たすことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプのタイヤ幅方向長さLsと前記重なり代Sとが0.1×Ls≦S≦0.5×Lsの関係を満たすことを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1ラグ溝の他端部と前記第2ラグ溝の一端部とが前記重なり代Sを有する重複領域内において前記第1ラグ溝の溝深さがその終端部に向かって徐々に小さくなると共に前記第2ラグ溝の溝深さがその終端部に向かって徐々に小さくなり、前記第1ラグ溝の最大溝深さD1a及び前記第2ラグ溝の最大溝深さD2aと、前記重複領域内の任意の位置における前記第1ラグ溝の溝深さD1b及び前記第2ラグ溝の溝深さD2bとが0.2×(D1a+D2a)≦D1b+D2b≦0.8×(D1a+D2a)の関係を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記重なり代Sと、前記第1ラグ溝の最大溝深さD1aと、前記第2ラグ溝の最大溝深さD2aとが0.8×D1a≦S≦2×D1a又は0.8×D2a≦S≦2×D2aの関係を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記最外側主溝のタイヤ幅方向内側に隣接する中間陸部に第3ラグ溝を設け、該第3ラグ溝の一端部を前記中間陸部内で終端させる一方で前記第3ラグ溝の他端部を前記最外側主溝に連通させ、前記第3ラグ溝の他端部の前記最外側主溝との連通位置をタイヤ周方向に隣接する前記第1ラグ溝の一端部の前記最外側主溝との連通位置間に配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第3ラグ溝の前記最外側主溝との連通位置での溝深さD3cと前記最外側主溝の溝深さGDとが0.4×GD≦D3c≦0.8×GDの関係を満たすことを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記第1ラグ溝の前記最外側主溝との連通位置での溝深さD1cと前記最外側主溝の溝深さGDとが0.4×GD≦D1c≦0.8×GDの関係を満たすことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記第1ラグ溝の他端部と前記第2ラグ溝の一端部との間のタイヤ周方向の距離が5mm以上15mm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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