JP6342718B2 - 車両通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、車両通信システムに関する。
ユーザに所持される携帯機との間で無線通信を行い、当該無線通信によって行われる照合が成立したことを条件として車載機器の動作を許可する車載機を有する車両通信システムがある。特許文献1の車載通信システムの無線通信は、近距離無線通信規格の一つであるBLUETOOTH(登録商標)を使用して行われる。
通常、このような車両通信システムでは、車載機は、車載機器の動作が要求されると、その度、BLUETOOTHにおける機器識別用のデバイスアドレスによる照合に加えて車両専用のIDコードに照合を行う。
特開2013−106338号公報
しかしながら、車載機器の動作が要求されてから車両専用のIDコードの照合を開始すると、照合が完了するまでに時間を要する。
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性が維持されるとともに動作応答性がよい車両通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、携帯機との間でBLUETOOTH規格の無線通信を行い、この無線通信を通じて専用の照合鍵による照合を行い、その照合が成立する場合に車載機器の動作を許可する車載機を備える車両通信システムにおいて、前記携帯機は、前記車載機との間で無線通信をする度にインクリメントするローリングカウンタを備え、そのローリングカウンタの値を無線信号に含ませて送信するものであり、前記車載機は、前記照合鍵及び前記ローリングカウンタの値を照合するための情報が記憶される記憶部を備え、前記携帯機との間でペアリングされたことをトリガとして行う前記照合鍵の照合が成立する場合には、その後に行う定期的な無線通信を通じて前記ローリングカウンタの値の照合を行い、その照合が成立している間、前記車載機器の動作を許可することを要旨とする。
このシステムによれば、照合鍵による照合の成立後、常時、ローリングカウンタによる照合を行い、この照合が成立している間だけ、車載機器の動作が許可される。ローリングカウンタによる照合は、照合の度、照合が成立するための値が変わることから、専用の照合鍵による照合がペアリング後の一度だけでも、従来のシステムと同等のセキュリティ性が確保される。また、ローリングカウンタによる照合が成立している間、車載機器の動作が許可されているので、車載機器への動作を要求してから実際に車載機器が動作するまでの時間が短い。すなわち、車載機器の動作応答性がよい。
上記システムにおいて、前記記憶部は、前記照合鍵を記憶する不揮発性メモリと、前記ローリングカウンタの値を照合するための情報を記憶する揮発性メモリと、を備え、前記車載機は、前記照合鍵による照合の成立後、前記ローリングカウンタの値と前記揮発性メモリに記憶される前記ローリングカウンタの値を照合するための情報を同期させ、その後は前記ローリングカウンタの値の照合が成立する度、前記揮発性メモリに記憶される前記ローリングカウンタの値を照合するための情報を更新することが好ましい。
不揮発性メモリに使用される記憶素子は、データの書き込みに伴い劣化することが周知であるが、このシステムによれば、データの書き込みが多い情報、すなわち、ローリングカウンタの値を照合するための情報は、揮発性メモリに記憶される。したがって、当該情報を不揮発性メモリに記憶するシステムと比較して、システムとしての耐用期間が長い。
上記システムにおいて、前記携帯機及び前記車載機は、共通の暗号鍵を有し、その暗号鍵を使用して前記照合鍵を暗号化した情報を送受するものであって、前記携帯機は、前記暗号鍵を使用して前記ローリングカウンタの値を暗号化し、その暗号化した情報を前記車載機に無線送信することが好ましい。
このシステムによれば、照合に使用するローリングカウンタの値も暗号化されているのでセキュリティ性が高い。
上記システムにおいて、前記携帯機は、前記車載機器の動作の要求を示す要求コマンドを入力するための操作部を備え、前記暗号鍵を使用して前記要求コマンドを暗号化し、その暗号化した情報を前記車載機に無線送信し、前記車載機は、受信する前記要求コマンドに基づき車載機器を動作させることが好ましい。
このシステムによれば、車載機器の動作の要求を示す要求コマンドも暗号化されているのでセキュリティ性が高い。
上記システムにおいて、前記車載機は、前記車載機器の動作を示す制御コマンドを前記携帯機に無線送信し、前記携帯機は、ユーザの感覚に訴える報知部を備え、その報知部を通じて受信する制御コマンドに基づき車載機器が動作したことを報知することが好ましい。
本発明の車両通信システムは、セキュリティ性が維持されるとともに動作応答性がよいという効果を有する。
車両通信システムの概略構成を示すブロック図。 通信エリアを示す車両の平面図。 各制御部の処理手順を示すシーケンスチャート。 各制御部の処理手順を示すシーケンスチャート。 各制御部の処理手順を示すシーケンスチャート。
以下、車両通信システムの一実施形態について図面に従って説明する。
図1に示すように、車両通信システム1は、車両10とスマートフォン20との間の無線通信を通じて車両制御を行う。
<スマートフォン>
スマートフォン20は、スマートフォン制御部21と、BLUETOOTH(登録商標)通信部(以下、BT通信部)22と、タッチパネルディスプレイ27と、電話やインターネット等を行うための各種構成とを有している。BT通信部22をはじめとする各種構成は、それぞれスマートフォン制御部21に電気的に接続され、当該スマートフォン制御部21によって統括的に制御される。
BT通信部22は、79又は40の周波数チャネルに分けられた2.4GHz帯(2.40〜2.48GHz)の周波数をランダムに変更する周波数ホッピングを行うことにより、他の機器に搭載されているBT通信部との間でBLUETOOTH通信(以下、BT通信)を行う。ここで、BT通信は、79chを用いるクラシックタイプも40chを用いるローエナジータイプのいずれも含む。BT通信部22は、スマートフォン制御部21が生成する電気信号を2.4GHz帯の無線信号に変換し、BTアンテナ22aを通じて予め設定された通信エリアに向けて無線送信する。また、BT通信部22は、BTアンテナ22aを通じて受信した2.4GHz帯の無線信号を電気信号に変換する。
なお、BT通信部22は、BTアンテナ22aを介して受信した無線信号のRSSI(信号強度)を検出するRSSI回路22bを備えている。
タッチパネルディスプレイ27は、タッチ位置を示す情報を電気信号に変換するとともに、スマートフォン制御部21が生成する信号に基づいて映像を表示する。なお、このタッチパネルディスプレイ27の操作を通じて、車載機器の動作(例えば、エンジンの始動やドアのロックとアンロックとの切り替えなど)を要求する要求コマンドを入力することもできる。なお、タッチパネルディスプレイ27は、報知部及び操作部に相当する。
スマートフォン制御部21のメモリ21aには、自身に固有のBTのデバイスアドレス、並びに車両10に設けられる車載制御部11と共通のIDコード及び同じく共通の暗号鍵が記憶されている。BTのデバイスアドレスは、BT通信部を有する通信相手とのペアリング処理及びBT通信に使用される。IDコード及び暗号鍵は、車載制御部11との間の相互認証に使用される。なお、IDコードは、車載制御部11と共通のIDを暗号鍵で暗号化したものであり、照合鍵に相当する。
また、スマートフォン制御部21は、後述する定期要求信号を受信するたびに1だけインクリメントするローリングカウンタ23を備えている。
スマートフォン制御部21は、ペアリングされた通信相手との間でBT通信が可能とされたBT通信可能モードと、BT通信が不能とされたBT通信不能モードと、ペアリングが可能な機器を探索する探索モードと、を有している。これら3つのモードの間は、例えばタッチパネルディスプレイが操作されることにより切り替えられる。
探索モードのスマートフォン制御部21は、ペアリングが可能な機器を発見すると、ペアリング処理を行う。ペアリング処理が完了すると、スマートフォン制御部21は、ペアリングされた通信相手との間でBT通信することができる。通信相手の特定は、その通信相手固有のコードにより行う。なお、ペアリング処理では、セキュリティ性を確保するために、通信相手固有の暗証番号の入力が必要な場合もあるし、一度暗証番号を入力すればそれ以降は暗証番号の入力なしにペアリングが許可される場合もある。また、一度の暗証番号の入力なしにペアリングが許可される場合もある。
BT通信可能モードにおいて、車載制御部11との間でペアリングされたスマートフォン制御部21は、チャレンジコードが含まれたチャレンジ信号を受信すると、暗号鍵を使用してチャレンジコードを暗号化させたレスポンスコードを生成する。そして、スマートフォン制御部21は、そのレスポンスコードと自身のメモリ21aに記憶されているIDコードとを含ませたレスポンス信号を生成し、これを無線送信する。
また、BT通信可能モードにおいて、車載制御部11との間でペアリングされたスマートフォン制御部21は、ローリングカウンタの値を要求する初期値要求信号を受信すると、ローリングカウンタ23の値を暗号鍵を使用して暗号化させたローリングコードを生成する。そして、このローリングコードを含ませた初期値応答信号を生成し、これを無線送信する。
また、BT通信可能モードにおいて、車載制御部11との間でペアリングされたスマートフォン制御部21は、ローリングカウンタの値及び信号強度情報を要求する定期要求信号を受信すると、この受信に伴い1だけインクリメントされたローリングカウンタ23の値を暗号鍵を使用して暗号化させたローリングコードを生成する。そして、スマートフォン制御部21は、そのローリングコード及びRSSI回路22bを通じて検出したRSSIを含ませた定期応答信号を生成し、これを無線送信する。
なお、スマートフォン制御部21は、タッチパネルディスプレイ27の操作を通じて、車載機器の動作を要求する要求コマンドが入力されている場合には、要求コマンドが入力された直後に受信した定期要求信号に対する定期応答信号に要求コマンドを含ませる。
また、スマートフォン制御部21は、定期要求信号に車載機器が動作したことを示す制御コマンドが含まれる場合には、その制御コマンドに対応した映像信号を生成する。タッチパネルディスプレイ27は、この映像信号に基づいた映像を表示する。
<車両>
図1に示すように、車両10は、車載制御部11と、BLUETOOTH通信部12と、エンジンスイッチ13と、エンジン制御装置14と、ドアハンドルセンサ15と、ドアロック装置16と、を備えている。これらBT通信部12、エンジンスイッチ13、エンジン制御装置14、ドアハンドルセンサ15、及びドアロック装置16は、それぞれ車載制御部11と電気的に接続され、当該車載制御部11により統括的に制御される。
BT通信部12は、2.4GHz帯の周波数ホッピングを行うことにより、他のBT通信部との間でBLUETOOTH通信を行う。BT通信部12は、車載制御部11が生成する電気信号を2.4GHz帯の信号に変換する。変換された無線信号は、BTアンテナ12aを通じて、図2に示すように、予め車両10の全体を覆うように設定された通信エリアS3に向けて無線送信される。なお、図2における通信エリアS3は、車両の周囲1m程度の領域とされているが、BT出力を調整することにより車両の周囲10〜100m程度の領域にも設定可能である。また、BT通信部12は、BTアンテナ12aを通じて受信した2.4GHz帯の無線信号を電気信号に変換する。
図1に示すように、エンジンスイッチ13は、押し操作を検出する。
エンジン制御装置14は、エンジンの始動や停止を制御する。
ドアハンドルセンサ15は、ドアハンドルへの接触を検出する。
ドアロック装置16は、ドアのロックとアンロックとを切り替える。
車載制御部11は、車両電源の供給が停止されても記憶情報が維持される不揮発性メモリ11aと、車両電源の供給が停止されると記憶情報が消去される揮発性メモリ11bとを備えている。なお、不揮発性メモリ11a及び揮発性メモリ11bの両メモリが記憶部に相当する。
不揮発性メモリ11aには、自身に固有のBTのデバイスアドレス及び暗証番号、並びにスマートフォン20に設けられるスマートフォン制御部21と共通のIDコード及び同じく共通の暗号鍵が記憶されている。BTのデバイスアドレス及び暗証番号は、BT通信部を有する通信相手とのペアリング処理に使用される。IDコード及び暗号鍵は、スマートフォン制御部21との間の相互認証に使用される。なお、IDコードは、スマートフォン制御部21と共通のIDを暗号鍵で暗号化したものであり、照合鍵に相当する。
また、不揮発性メモリ11aには、図2に示す通信エリアS3よりも狭く且つ車両ドアの外側周辺を覆うように設定された室外判定エリアS2内から送信された無線信号を車両10が受信するときの室外判定RSSI値が記憶されている。さらに、不揮発性メモリ11aには、図2に示す室外判定エリアS2よりも狭く且つ車両ドアの外側に漏れないように設定された室内判定エリアS1内から送信された無線信号を車両10が受信するときの室内判定RSSI値が記憶されている。また、不揮発性メモリ11aには、受信するローリングカウンタの値の照合に使用する照合値域の算出式が記憶されている。
一方、揮発性メモリ11bには、基準値が記憶されている。この基準値は、照合が成立すると判断したローリングカウンタの最新値、又は、後述する初期値要求信号に対する応答として受信する初期値応答信号に含まれるローリングカウンタの初期値とされている。
車載制御部11は、ペアリングが確立している通信相手との間でBT通信が可能とされたBT通信可能モードと、BT通信が不能とされたBT通信不能モードと、を有している。BT通信可能モードとBT通信不能モードとの間は、図示しない入力装置が操作されることにより切り替えられる。
なお、BT通信可能モードの車載制御部11は、BT通信部を有する機器とペアリング可能な状態であって、探索している機器に発見されペアリング処理されることにより当該機器とペアリングされる。ペアリング処理が完了すると、車載制御部11は、ペアリングされた通信相手との間でBT通信することができる。通信相手の特定は、その通信相手固有のコードにより行う。なお、車載制御部11は、ペアリング処理に際し、暗証番号の入力を求める。自身に固有の暗証番号が入力された場合、その暗証番号が入力された機器とのペアリングを許可する。
BT通信可能モードにおいて、スマートフォン制御部21との間でペアリングされたことをトリガとして、車載制御部11は、チャレンジコードを含ませたチャレンジ信号を生成し、これを無線送信するとともに、スマートフォン制御部21と共通の暗号鍵を使用して、チャレンジコードを暗号化したレスポンスコードを生成する。
車載制御部11は、チャレンジ信号に対する応答としてのレスポンス信号を受信すると、当該信号に含まれるレスポンスコードと自身で演算したレスポンスコードとの照合、並びに当該信号に含まれるIDコードと自身の不揮発性メモリ11aに記憶されているIDコードとの照合を行う。これら両照合が成立する場合、車載制御部11は、通信相手(ここではスマートフォン制御部21)が自身に対応するものと判断する。
その後、車載制御部11は、ローリングカウンタの値を要求する初期値要求信号を生成し、これを無線送信する。車載制御部11は、初期値要求信号に対する応答としての初期値応答信号を受信するとこれに含まれるローリングコードを暗号鍵で復号することにより得られるローリングカウンタの値に揮発性メモリ11bの基準値を更新する。また、車載制御部11は、不揮発性メモリ11aに記憶されている算出式を使用して次に受信するローリングカウンタの値の照合に使用する照合値域を算出する。
その後、車載制御部11は、ローリングカウンタの値及び信号強度情報を要求する定期要求信号を定期的に生成し、これを無線送信する。車載制御部11は、定期要求信号に対する応答としての定期応答信号を受信するとこれに含まれるローリングコードを暗号鍵で復号することにより得られるローリングカウンタの値と照合値域とを照合する。
車載制御部11は、受信したローリングカウンタの値が照合値域に含まれる場合には、当該受信したローリングカウンタの値に揮発性メモリ11bの基準値を更新するとともに、受信したRSSIと室内判定RSSI及び室外判定RSSIとの比較を通じて車両10に対するスマートフォン20の位置を判断する。スマートフォン20が車室内に位置すると判断される場合は、エンジンの始動を許可する。この状態でエンジンスイッチ13が操作を検出すると、車載制御部11は、エンジン制御装置14を通じてエンジンを始動させる。一方で、スマートフォン20が車室外に位置すると判断される場合は、ドアのロックとアンロックとの切り替えを許可する。この状態でドアハンドルセンサ15が接触を検出すると、車載制御部11は、ドアロック装置16を通じてドアのロックとアンロックとを切り替える。
また、車載制御部11は、受信したローリングカウンタの値が照合値域に含まれるとともに、その値が含まれていた定期要求信号に車載機器の動作(例えば、エンジンの始動やドアのロックとアンロックとの切り替え)を要求する要求コマンドが入力されている場合、その要求コマンドに応じた車載機器を動作させる。この場合も、当該受信したローリングカウンタの値に揮発性メモリ11bの基準値を更新する。
車載制御部11は、車載機器を動作させた場合、その旨示す制御コマンドを生成し、これを定期要求信号に含ませる。
<作用>
次に、車両通信システム1の作用を図3及び図4に従って説明する。
まず、車載制御部11とスマートフォン制御部21との間のペアリング処理が完了してから、これら両者の間で定期要求信号及び定期応答信号の授受が定期的に行われるまでについて説明する。
図3に示すように、車載制御部11は、スマートフォン制御部21との間のチャレンジ信号及びレスポンス信号の授受を通じて、スマートフォン制御部21が自身に対応するものか否かの認証、いわゆるチャレンジレスポンス認証を行う。
チャレンジレスポンス認証が成立すると、車載制御部11は、初期値要求信号を生成し
これを無線送信する(ステップS1)。
スマートフォン制御部21は、初期値要求信号を受信すると、これに対する応答としてローリングカウンタ23の値を暗号化したローリングコードを含む初期値応答信号を生成し、これを無線送信する(ステップS2)。
車載制御部11は、初期値応答信号を受信すると、これに含まれるローリングコードを復号して得られるローリングカウンタ23の値に揮発性メモリ11bの基準値を更新するとともに、照合値域を算出する(ステップS3)。そして、定期要求信号を生成し、これを無線送信する(ステップS4)。
スマートフォン制御部21は、定期要求信号を受信すると、これに対する応答としてローリングカウンタ23の値を暗号化したローリングコード及び受信した定期要求信号のRSSIの各情報を含む初期値応答信号を生成し、これを無線送信する(ステップS5)。
車載制御部11は、定期応答信号を受信すると、これに含まれるローリングコードを復号して得られるローリングカウンタ23の値に揮発性メモリ11bの基準値を更新するとともに、照合値域を算出する(ステップS6)。そして、受信したRSSIから車両10に対するスマートフォン20の位置に応じた車載機器の動作を許可する(ステップS7)。なお、ステップS7において、スマートフォン20の位置に応じては、車載機器の動作が許可されない場合もある。その後、車載制御部11は、定期要求信号を生成し、これを無線送信する(ステップS8)。
その後は、スマートフォン20が通信エリアS3から外れて、車載制御部11とスマートフォン制御部21との間のBT通信が不能となるまで、ステップS5〜S8の各処理が順次繰り返される。
次に、車載制御部11とスマートフォン制御部21との間でステップS5〜S8の各処理が順次繰り返される中で、ステップS7においてエンジンの始動が許可されるとともに、エンジンスイッチ13が操作された場合について説明する。なお、ここでは、車載制御部11がステップS8の処理をした直後でスマートフォン制御部21がステップS5の処理をしている最中にエンジンスイッチ13が操作されたものとして説明する。
図4に示すように、車載制御部11は、エンジンスイッチ13が操作されたことを検出すると、エンジン制御装置14を通じてエンジンを始動させるとともに、エンジンを始動させたことを示す制御コマンドを生成する(ステップS9)。
車載制御部11は、定期応答信号を受信すると、ステップS6,S7の各処理を行い、その後、エンジンを始動させたことを示す制御コマンドを含ませた定期要求信号を生成し、これを無線送信する(ステップS10)。
スマートフォン制御部21は、制御コマンドを含む定期要求信号を受信すると、制御コマンドに基づく映像をタッチパネルディスプレイ27に表示する(ステップS11)。
これ以降、車載制御部11とスマートフォン制御部21との間では、図3に示すステップS5〜S8の各処理が順次繰り返される。
なお、ステップS9の処理が行われるタイミングは、ステップS5〜S8の各処理間のいずれであってもよい。車載制御部11は、ステップS9の処理の直後に生成する定期要求信号に制御コマンドを含ませればよい。
次に、車載制御部11とスマートフォン制御部21との間でステップS5〜S8の各処理が順次繰り返される中で、タッチパネルディスプレイ27を通じてエンジンの始動を要求する要求コマンドがスマートフォン制御部21に入力された場合について説明する。ここでは、車載制御部11においてステップS6〜S8の各処理が行われている最中に要求コマンドが入力されたものとして説明する。
図5に示すように、スマートフォン制御部21は、要求コマンドが入力されている状態で定期要求信号を受信すると、要求コマンドを含ませた定期応答信号を生成し、これを無線送信する(ステップS12)。
車載制御部11は、要求コマンドを含む定期応答信号を受信すると、要求コマンドに応じて車載機器を動作させるとともにその車載機器の動作を示す制御コマンドを生成する。ここでは、エンジンを始動させるとともに、エンジンを始動させたことを示す制御コマンドを生成する(ステップS9)。
これ以降、車載制御部11とスマートフォン制御部21との間では、図4に示すステップS6,S7,S10,S11の各処理を経た後、図3に示すステップS5〜S8の各処理が順次繰り返される。
なお、上記説明では、エンジンが始動する場合の各処理について説明したが、ドアのロックとアンロックとが切り替えられる場合についても、同様の処理が行われる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)車載制御部11は、スマートフォン制御部21との間でペアリングされたことをトリガとしてチャレンジレスポンス認証を行う。その認証の成立後、車載制御部11は、定期要求信号及び定期応答信号の定期的な授受を通じてローリングカウンタの値の照合を行い、その照合が成立している間、車載機器の動作を許可するようにした。ローリングカウンタの値は、照合の度に変化することから、IDコードによる照合がペアリング後の一度だけでも、従来のシステムと同等のセキュリティ性が確保される。また、ローリングカウンタによる照合が成立している間、車載機器の動作が許可されているので、車載機器への動作を要求してから実際に車載機器が動作するまでの時間が短い。すなわち、車載機器の動作応答性がよい。
(2)車載制御部11に揮発性メモリ11bを設け、この揮発性メモリ11bに、ローリングカウンタの値を照合するための基準値を記憶させた。そして、チャレンジレスポンス認証の成立後は、ローリングカウンタの値と基準値から算出される照合値域との照合を行い、この照合が成立するたび、揮発性メモリ11bの基準値を更新するようにした。このように、不揮発性メモリよりも使用できる期間が長い揮発性メモリ11bを採用したことにより、車載制御部11は、従来のシステムよりも通信相手の照合を長期間に亘って行うことができる。
(3)車載制御部11及びスマートフォン制御部21の各メモリに共通の暗号鍵を記憶させた。そして、スマートフォン制御部21は、車載制御部11へ無線送信するデータを暗号鍵で暗号化した。車載制御部11は、受信したデータを暗号鍵で復号して使用する。これにより、車載制御部11で照合に使用するデータは、全て暗号化されているのでセキュリティ性が高い。
(4)車載制御部11は、車載機器を動作させたとき、その旨示す制御コマンドを定期要求信号に含め送信する。スマートフォン制御部21は、受信した制御コマンドに基づいて車載機器が動作したことをタッチパネルディスプレイ27を通じて報知する。これにより、ユーザは、車両から離れていても車載機器が動作したことを確認することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、スマートフォン制御部21は、要求コマンドを暗号鍵で暗号化してもよい。これにより、システムとしてのセキュリティ性が高まる。
・上記実施形態において、車載制御部11は、制御コマンドを生成しなくてもよい。すなわち、タッチパネルディスプレイ27を通じて車載機器が動作したことを報知しなくてもよい。
・上記実施形態では、タッチパネルディスプレイ27を報知部として機能させる場合について説明したが、報知部は、人間の感覚に訴えるものであればよい。例えばスピーカなどであってもよい。また、タッチパネルディスプレイ27を操作部として機能させる場合について説明したが、専用のボタンやスイッチであってもよい。
・上記実施形態において、スマートフォン制御部21は、車載制御部11へ無線送信するデータを暗号化しなくてもよい。この場合、車載制御部11及びスマートフォン制御部21の各メモリに記憶される暗号鍵は、省略してもよい。
・上記実施形態において、揮発性メモリ11bを省略してもよい。この場合、基準値は不揮発性メモリ11aに記憶され、更新される。このように構成しても、上記実施形態の(1)に示す効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、揮発性メモリ11bに記憶される基準値は、照合が成立したときのローリングカウンタの値そのものであったが、上記実施形態における照合値域であってもよい。この場合、車載制御部11は、ローリングカウンタの値の照合が成立したことをトリガとして、照合値域を算出しこれを揮発性メモリ11bに記憶する。このように構成しても、上記実施形態に記載の各効果と同様の効果を得ることができる。
・上記実施形態において、車載制御部11は、受信するRSSIから車両10に対するスマートフォン20の位置を判断し、その位置に応じた車載機器の動作を許可したが、位置判断を行わなくてもよい。例えば、ローリングカウンタの値の照合が成立すれば、全ての車載機器の動作を許可してもよい。この場合、不揮発性メモリ11aに記憶される室外判定RSSI及び室内判定RSSIを省略してもよい。また、スマートフォン20におけるRSSI回路22bも省略してもよい。
・上記実施形態において、ペアリング可能な相手の探索及びペアリング処理は、車載制御部11から行ってもよい。
・上記実施形態では、携帯機としてスマートフォン20を採用したが、これに代えて電話機能を有しないタブレット端末、携帯型の音楽端末、あるいはノート型パソコン等であってもよい。また、車両専用の電子キーであってもよい。
1…車両通信システム、10…車両、11…車載制御部、11a…不揮発性メモリ、11b…揮発性メモリ、12,22…BLUETOOTH通信部、14…エンジン制御装置、16…ドアロック装置、20…スマートフォン、21…スマートフォン制御部、21a…メモリ、22b…RSSI回路、23…ローリングカウンタ、27…タッチパネルディスプレイ。

Claims (5)

  1. 携帯機との間でBLUETOOTH(登録商標)規格の無線通信を行い、この無線通信を通じて専用の照合鍵による照合を行い、その照合が成立する場合に車載機器の動作を許可する車載機を備える車両通信システムにおいて、
    前記携帯機は、前記車載機との間で無線通信をする度にインクリメントするローリングカウンタを備え、そのローリングカウンタの値を無線信号に含ませて送信するものであり、
    前記車載機は、前記照合鍵及び前記ローリングカウンタの値を照合するための情報が記憶される記憶部を備え、前記携帯機との間でペアリングされたことをトリガとして行う前記照合鍵の照合が成立する場合には、その後に行う定期的な無線通信を通じて前記ローリングカウンタの値の照合を常時行い、その照合が成立している間、前記車載機器の動作を許可する車両通信システム。
  2. 請求項1に記載の車両通信システムにおいて、
    前記記憶部は、前記照合鍵を記憶する不揮発性メモリと、前記ローリングカウンタの値を照合するための情報を記憶する揮発性メモリと、を備え、
    前記車載機は、前記照合鍵による照合の成立後、前記ローリングカウンタの値と前記揮発性メモリに記憶される前記ローリングカウンタの値を照合するための情報を同期させ、その後は前記ローリングカウンタの値の照合が成立する度、前記揮発性メモリに記憶される前記ローリングカウンタの値を照合するための情報を更新する車両通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の車両通信システムにおいて、
    前記携帯機及び前記車載機は、共通の暗号鍵を有し、その暗号鍵を使用して前記照合鍵を暗号化した情報を送受するものであって、
    前記携帯機は、前記暗号鍵を使用して前記ローリングカウンタの値を暗号化し、その暗号化した情報を前記車載機に無線送信する車両通信システム。
  4. 請求項3に記載の車両通信システムにおいて、
    前記携帯機は、前記車載機器の動作の要求を示す要求コマンドを入力するための操作部を備え、前記暗号鍵を使用して前記要求コマンドを暗号化し、その暗号化した情報を前記車載機に無線送信し、
    前記車載機は、受信する前記要求コマンドに基づき車載機器を動作させる車両通信システム。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の車両通信システムにおいて、
    前記車載機は、前記車載機器の動作を示す制御コマンドを前記携帯機に無線送信し、
    前記携帯機は、ユーザの感覚に訴える報知部を備え、その報知部を通じて受信する制御コマンドに基づき車載機器が動作したことを報知する車両通信システム。
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