JP6342076B2 - 駐車場のための駐車場管理サーバ、当該駐車場管理サーバを稼働させるための方法およびコンピュータプログラムならびに当該駐車場管理サーバを備えた駐車システム - Google Patents

Description

本発明は、駐車場のための駐車場管理サーバに関する。更に本発明は、駐車場のための駐車場管理サーバを稼働させるための方法に関する。更に本発明は、車両のための駐車システム、及び、コンピュータプログラムに関する。

従来技術
刊行物、独国特許出願公開第１０２０１２２２２５６２号明細書（DE 10 2012 222 562 A1）には、車両を起点位置から目的位置へと移動させるための、商用駐車場のためのシステムが開示されている。

独国特許出願公開第１０２０１２２２２５６２号明細書

発明の開示
本発明が基礎とする課題は、駐車場のための駐車場管理サーバを提供することにあると考えられる。

また本発明が基礎とする課題は、駐車場のための駐車場管理サーバを稼働させるための方法を提供することにあると考えられる。

また本発明が基礎とする課題は、車両のための駐車システムを提供することにあると考えられる。

また、本発明が基礎とする課題は、コンピュータプログラムを提供することにあると考えられる。

これらの課題は、各独立請求項に記載されている対象によって解決される。本発明の有利な構成は、各従属請求項に記載されている。

１つの態様によれば、駐車場のための駐車場管理サーバが提供され、このサーバは、以下の構成要素：
−駐車場における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せを、通信ネットワークを介して、通信ネットワークの加入者から受信するように構成されている通信インタフェースと、
−車両のための駐車場における少なくとも１つのサービスを、問合せに応じて実施することができるか否かを検査するために問合せを処理するように構成されているプロセッサと、
を含んでいる。
−プロセッサは更に、検査に依存する応答を算出するように構成されており、この際、
−通信インタフェースは更に、応答を、通信ネットワークを介して加入者に返送するように構成されており、
−プロセッサは更に、応答が、少なくとも１つのサービスを実施することができるという肯定的なものであった場合、サービスの実施を計画及び調整するように構成されている。

更に１つの態様によれば、駐車場のための駐車場管理サーバを稼働させるための方法が提供され、この方法においては、
−駐車場管理サーバが、駐車場における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せを、通信ネットワークを介して、通信ネットワークの加入者から受信し、
−問合せを処理し、車両のための駐車場における少なくとも１つのサービスを、問合せに応じて実施することができるか否かを検査し、
−検査に依存する応答を算出し、
−通信ネットワークを介して、応答を加入者に返送し、
−駐車場管理サーバは、応答が、少なくとも１つのサービスを実施することができるという肯定的なものであった場合、サービスの実施を計画及び調整する。

１つの別の態様によれば、車両のための駐車システムが提供され、駐車システムは、駐車場及び本発明による駐車場管理サーバを含んでいる。

１つの別の態様によれば、コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されると、本発明による方法を実施するプログラムコードを包括するコンピュータプログラムが提供される。

即ち、本発明は、特に、駐車場における車両のための車両固有のサービスの実施に関する問合せに応答して、先ず、要求された又は問合せがされたサービスを、問合せに応じて実施することができるか否かが検査されるという着想を含んでいる。応答が肯定的であった場合、即ち、サービスを実施することができる場合、本発明によれば、このサービスが自動的に計画及び調整される。ここで、サービスは、駐車上において実施されるサービスであるので、有利には、車両の自動的な駐車プロセスの枠内で、サービスも同様に自動的に実施することができる。通常の場合、運転者は、自身の車両が駐車している間はその車両を必要としない。従って、その場合、運転者にとって、駐車場における車両固有のサービスを実施することは、不必要に時間を失うことを意味しない。何故ならば、車両の運転者が自身の車両を必要としない限りにおいて、即ち、車両が駐車場に駐車している限りにおいて、車両の運転者にサービス提供又は車両固有のサービスの実施が負担になることなく、サービス提供又は車両固有のサービスを実施することができるからである。

１つの実施の形態によれば、検査には、車両の予定されている駐車期間又は駐車時間中に、及び／又は、車両の停車時間中に、サービスを実施することができるか否かの検査が含まれる。

本発明の範囲における駐車場は、駐車フロアと称することもでき、車両を駐車する場所として使用される。従って、駐車場は、特に（私有地の駐車場における）複数の駐車マス又は（公有地の駐車場における）複数の駐車区画を有している、１つの繋がったスペースを形成している。１つの実施の形態によれば、駐車場にパーキングビルを含ませることができる。特に、駐車場にはガレージが含まれる。

全自動化された又はフルオートメーションの（自律的な）バレーパーキングでは、車両がその運転者によって、引き渡し場所又は引き渡し位置に、例えば、パーキングビルの前に停められ、そこから車両は自ら、即ち、自律的に、又は遠隔制御により、駐車位置又は駐車スペースに走行し、またその駐車位置又は駐車スペースから再び引き渡し場所まで走行する。その際、運転者は車内に留まる必要はないが、しかしながら、車内に留まることもできる。

本発明の範囲において「自律的」とは、特に、車両がスタンドアローンで、即ち、運転者が介入することなく移動することを意味している。即ち、車両はスタンドアローンで又は自律的に駐車場を走行し、その際に、運転者はその走行に関して車両を制御する必要はない。運転者自身が車内に留まる必要もない。即ち、このことは、特に、車両が、車両を自律的に駐車場において誘導又は制御するように設計されている、車両の移動のための誘導装置を含んでいることを意味している。誘導又は制御には、特に、車両の横方向及び／又は縦方向の誘導又は制御が含まれる。自動的に入庫及び出庫することができるその種の自律的に走行する車両は、例えばＡＶＰ車両と称される。ＡＶＰとは「Ａｕｔｏｍａｔｉｃ Ｖａｌｅｔ Ｐａｒｋｉｎｇ」の略記であり、「自動駐車プロセス」と翻訳することができる。

１つの実施の形態によれば、車両はＡＶＰ車両である。

１つの別の実施の形態によれば、通信ネットワークには、ＷＬＡＮネットワーク及び／又は移動無線網が含まれる。

本発明の範囲における引き渡し位置又は引き渡し場所とは、車両の運転者が自身の車両を自律的な駐車プロセス又は遠隔制御による駐車プロセスのために停車することができ、且つ、そこにおいて、自身の車両を後の時点に再び引き取ることができる位置である。

本発明の範囲における駐車位置とは、車両が自律的に駐車すべき位置である。駐車位置には、例えば、駐車スペースが含まれる。

１つの実施の形態においては、車両が自律的に又は遠隔制御により、引き渡し位置から駐車位置まで移動する。

１つの別の実施の形態においては、車両が自律的に駐車位置に入庫するか、又は、遠隔制御により駐車位置に入庫する。

１つの別の実施の形態によれば、車両が自律的に又は遠隔制御により駐車位置から出庫する。

１つの別の実施の形態においては、車両が自律的に若しくは遠隔制御により、駐車位置から引き渡し位置まで移動若しくは走行し、又は、遠隔制御により走行する。

１つの実施の形態によれば、通信ネットワークを介する通信が暗号化されている。

１つの別の実施の形態においては、車両が駐車場外の位置から引き渡し位置まで自律的に走行する。駐車場外の位置は、例えば、車両の現在地である。

１つの実施の形態によれば、応答が少なくとも１つのサービスを実施することができないという否定的なものであった場合、この否定的な応答も同様に通信ネットワークを介して加入者に送信される。

１つの実施の形態によれば、例えば同一に形成されているか、又は、特に異なるように形成されている、複数の車両固有のサービスが設けられている。即ち、このことは、問合せには、駐車場において実施されるべき複数の車両固有のサービスが含まれるということを意味している。１つの車両固有のサービスとの関係における実施の形態は、同様に、複数の車両固有のサービスについても該当し、また、それとは反対に、複数の車両固有のサービスとの関係における実施の形態は、同様に、１つの車両固有のサービスについても該当する。

１つの実施の形態によれば、１つ又は複数の車両固有のサービスが、以下の車両固有のサービスから成るグループから選択されている：車両クリーニング、特に車内のクリーニング及び／又は車両外面のクリーニング（クリーニングには特に洗浄が含まれる）、車両の燃料タンクの充填、電気エネルギ蓄積部の充電、例えば電気自動車の蓄電池又はバッテリの充電、点検の実施、修理の実施、タイヤ交換の実施、ＴＵＥＶ検査の実施及び／又はＨＵ検査の実施（ＴＵＥＶは技術検査協会の略称であり、また、ＨＵは主点検の略称である）、排ガス検査の実施。

１つの実施の形態によれば、計画及び調整には、問合せがされたサービスに依存する、駐車場において車両が辿るべき目標軌跡の算出が含まれる。これによって、有利には、駐車場において車両が辿るべき目標軌跡を効率的に計画することができる。何故ならば、問合せがされたサービスの種類及びタイプ又は範囲に応じて、その他の目標軌跡も有意義だからである。

１つの実施の形態によれば、サービス装置が駐車場に設けられており、このサービス装置は、車両固有のサービスを実施するように構成されている。サービスの種類に応じて、サービス装置は、例えば給油所又は整備所であってよい。例えば、特に同一に形成されているか、又は、特に異なるように構成されている、複数のサービス装置が設けられている。１つのサービス装置との関係における実施の形態は、同様に、複数のサービス装置についても該当し、またそれとは反対に、複数のサービス装置との関係における実施の形態は、同様に、１つのサービス装置についても該当する。

１つの実施の形態によれば、各サービス装置に１つのサービス位置が対応付けられている。即ち、このことは、サービス位置が、駐車場においてサービス装置が配置されている、駐車場における位置又はスペースに対応することを意味している。サービス位置を、特に、奉仕位置又は奉仕場所又はサービススペースと称することができる。

１つの実施の形態によれば、計画及び調整には、少なくとも１つのサービスを実施するためにサービス装置は空いているか否かの検査が含まれており、この場合、プロセッサは、サービス装置が空いているか否かの検査に依存して目標軌跡を算出するように構成されている。

これによって、特に、サービス装置が空いている場合にのみ、目標軌跡がサービス装置にも案内されるという技術的な利点が得られる。即ち、このことは、サービス装置が空いている場合、即ち、サービス装置がサービスを実施することができる場合、車両が目標軌跡を辿ると、サービス装置に到着するように目標軌跡が計画されることを意味している。

サービス装置が空いているということは、特に、サービス装置がサービスを実施することができるということを意味している。サービス装置が空いていないということは、特に、例えばサービス装置がふさがっているか又は閉鎖されていることから、サービス装置がサービスを実施できないということを意味している。

１つの別の実施の形態においては、目標軌跡が、起点位置、目的位置、起点位置と目的位置との間に位置する駐車位置、起点位置と目的位置との間に位置する、少なくとも１つのサービスが実施される各サービス位置を有しており、その結果、車両は目標軌跡を辿ると（又は目標軌跡を走行すると）起点位置から駐車位置及びサービス位置を経由して目的位置まで走行し得る。

即ち、このことは、車両が起点位置から目的位置まで走行し、その過程において車両は駐車位置へと走行し、その駐車位置に入庫し、また更に走行するためその駐車位置から出庫することを意味している。別の実施の形態によれば、駐車位置から発進する前に、又は、駐車位置を離脱した後に、１つ又は複数のサービス位置まで走行し、そこにおいて、問合せがされたサービスがその都度実施される。特に、サービス位置が、車両が辿るべき目標軌跡に対応するルートの走行方向に関して、駐車位置より前に存在している。特に、サービス位置が、目標軌跡の走行方向に関して、駐車位置より後に存在している。

複数のサービス位置が設けられている場合、特に、それらのサービス位置が駐車位置の前にも後にも存在している。従って、有利には、車両が駐車場において駐車する前に、要求され問合せがされたサービスのうちの少なくとも幾つかのサービスを、各サービス位置において実施することができ、その際、残りのサービスは、駐車後に相応のサービス位置において実施される。即ち、このことは、特に、１つの実施の形態によれば車両が起点位置から発進し、更に、サービスの実施のためにサービス位置のうちの幾つかに向かって走行することを意味している。続いて、車両は駐車位置まで走行し、またそこに駐車する。その駐車位置から、車両は再び出庫することができ、また別のサービスの実施のために別のサービス位置まで走行することができる。続いて、車両は特に再び起点位置まで戻り、そこから再びサービス位置及び／又は目的位置まで走行する。

即ち、このことは、複数のサービス位置を辿る順序に関して種々の可能性が設けられていることを意味している。

特に、車両がその間に駐車位置に向かうか又は駐車位置まで走行し、そこに駐車する。

起点位置は、例えば、引き渡し位置及び／又は引き渡し場所である。目的位置は、例えば、引き渡し場所又は引き渡し位置である。即ち、このことは、起点位置と目的位置が同じ位置であることを意味している。即ち、このことは、車両が引き渡し位置から、駐車位置及び１つ又は複数のサービス位置を経由して、引き渡し位置まで走行して戻ってくることを意味している。

１つの実施の形態によれば、目標軌跡が、駐車位置とサービス位置との間を複数回往復するように案内されており、その結果、車両は目標軌跡を辿ると、駐車位置とサービス位置との間を複数回走行し得る。即ち、この場合、車両が駐車位置とサービス位置を複数回往復するように走行する。特に、車両はその都度、駐車位置に入庫し、またサービス位置まで走行するために再び出庫する。

車両が駐車位置からサービス位置まで走行すべき場合、１つの実施の形態によれば、起点信号が車両に、通信ネットワークを介して送信され、それによって車両の駆動モータが起動され、その結果、車両は続いてサービス位置まで自律的に又は遠隔制御により、走行することができ又は走行する。

１つの実施の形態によれば、駐車場における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せが、車両が駐車場に到着する前に既に受信され、即ち、事前に受信される。これによって、通常の場合、サービスを実施することができるか否かについて検査するには十分な時間が得られる。

１つの実施の形態によれば、車両が起点位置に、特に引き渡し位置にいるときに、問合せが受信される。即ち、このことは、車両が既に駐車場に到着していること、また、問合せが通信ネットワークを介して駐車場管理サーバに送信されることを意味している。

１つの別の実施の形態においては、問合せが、駐車位置における車両の駐車時間中に又は駐車期間中に、駐車場管理サーバによって受信される。即ち、このことは、問合せが行われたときには、車両が既に駐車していることを意味している。

問合せの受信の時点に関する前述の実施の形態を相互に組み合わせることができる。即ち、このことは、特に、問合せが、既に事前に、及び／又は、引き渡し場所において、及び／又は、駐車時間中に受信されること、即ち、問合せが行われることを意味している。

通信ネットワークの加入者は、例えば、端末装置、特にモバイル端末装置、例えばスマートフォン又は携帯電話である。端末装置は、例えばネットワーク端子を備えているコンピュータである。その種の加入者を介して、運転者は自身の問合せを駐車場管理サーバに送信することができる。運転者が自身の端末装置を用いて通信ネットワークの通信に関与できる限りは、運転者自身も通信ネットワークの加入者と称することができる。

１つの実施の形態によれば、プロセッサが、サービスの実施の現在の状態を算出するように構成されており、その場合、通信インタフェースは、その現在の状態を、通信ネットワークを介して加入者に送信するように構成されている。これによって、特に、通信ネットワークの加入者は、即ち、例えば車両の運転者は、サービスの実施が既にどれ程進んでいるかを知ることができるという技術的な利点が得られる。即ち、加入者は、例えば、他の活動を行うために、まだどれ程の時間が残されているかを見積もることができる。従って、有利には、加入者は自身の１日の予定を時間に関して非常に効率的に計画することができる。

１つの別の実施の形態においては、通信インタフェースが、サービスの実施中に問題が発見された場合、サービスの実施中に問題が発見されたというメッセージを、通信ネットワークを介して加入者に送信するように構成されている。これによって特に、加入者は問題が生じていることを知ることができるという技術的な利点が得られる。従って、加入者は適切に反応することができる。

１つの別の実施の形態においては、メッセージには、問題は解消されるべきか否かの問合せが含まれる。これによって、特に、何が行われるべきかを加入者が決定できるという技術的な利点が得られる。特に、メッセージには、問題がどのように解消されるべきかの問合せが含まれる。

１つの別の実施の形態によれば、サービスの実施、及び／又は、駐車場における車両の走行を、監視及び／又は記録するための監視システムが設けられている。監視システムは、例えば、駐車場管理サーバに含まれている。監視システムは、例えば、１つ又は複数のビデオカメラ及び／又は１つ又は複数のレーダセンサ及び／又は１つ又は複数の超音波センサ及び／又は１つ又は複数のライダセンサ及び／又は１つ又は複数のライトバリヤを含んでいる。

監視は、特に、場合によっては発生する問題を識別することができるという利点を提供する。記録は、特に、後の時点においても、即ち、例えば車両が駐車場を既に離脱した後の時点においても、どのようにサービスが実施されたか、あるいは、車両がどのように駐車場を走行したかを、依然として追跡することができるという利点を提供する。

１つの実施の形態によれば、駐車場管理サーバが、駐車場のための駐車場管理サーバを稼働させるための方法を実行又は実施するように設計又は構成されている。

１つの実施の形態によれば、駐車場が、駐車場管理サーバを含んでいる。

方法の機能性は駐車場管理サーバの機能性からも同様に明らかになり、またそれとは反対に、駐車場管理サーバの機能性は方法の機能性からも同様に明らかになる。このことは、方法の特徴は、装置の特徴からも同様に明らかになり、またそれとは反対に、装置の特徴は、方法の特徴からも同様に明らかになることを意味している。

以下では、複数の好適な実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。

駐車場のための駐車場管理サーバを示す。 駐車場のための駐車場管理サーバを稼働させるための方法のフローチャートを示す。 車両のための駐車システムを示す。

図１には、駐車場のための駐車場管理サーバ１０１が示されている。

駐車場管理サーバ１０１は、駐車場における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せを、通信ネットワークを介して通信ネットワークの加入者から受信するように構成されている通信インタフェース１０３を含んでいる。

駐車場管理サーバ１０１は、車両のための駐車場における少なくとも１つのサービスを問合せに応じて実施することができるか否かを検査するために問合せを処理するように構成されているプロセッサ１０５を含んでいる。プロセッサ１０５は更に、検査に依存する応答を算出するように構成されている。通信インタフェース１０３は、その応答を、通信ネットワークを介して加入者に返送するように構成されている。

プロセッサ１０５は更に、応答が、少なくとも１つのサービスを実施することができるというものであった場合、サービスの実施を計画及び調整するように構成されている。

図２には、駐車場のための駐車場管理サーバを稼働させるためのフローチャートが示されている。ここでは、駐車場管理サーバが、例えば、図１に示した駐車場管理サーバ１０１であってよい。

駐車場管理サーバは、ステップ２０１において、駐車場における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せを、通信ネットワークを介して、通信ネットワークの加入者から受信する。駐車場管理サーバは、この問合せを、ステップ２０３に従い処理し、ステップ２０５に従い、車両のための駐車場における少なくとも１つのサービスを、問合せに応じて実施することができるか否かを検査する。ステップ２０５においては、駐車場管理サーバは、検査に依存する応答を算出する。駐車場管理サーバは、この応答をステップ２０７において加入者に返送する。このことは、通信ネットワークを介して行われる。ステップ２０９において、応答が、少なくとも１つのサービスを実施することができるという肯定的なものであった場合、駐車場管理サーバは、サービスの実施を計画及び調整する。

図３には、車両のための駐車システム３０１が示されている。

駐車システム３０１は、駐車場３０３及び図１に示した駐車場管理サーバ１０１を含んでいる。

即ち、本発明は特に、駐車場における駐車プロセスに関する付加的快適性テーマを自動化させて実施できるようにするための基礎となる、効率的なコンセプトを提供するという着想を含んでいる。これらの付加的快適性テーマは、特に、前述のサービスである。

１つの実施の形態によれば、車両は、特にＡＶＰ車両は、パーキングビル内のサービス装置へと、即ち、一般的には駐車場におけるサービス装置へと、全自動化されて走行し若しくは自律的に走行し、又は、遠隔制御によってサービス装置へと走行する。

１つの実施の形態によれば、運転者は、一般的には付加的サービスとも称することができる１つ又は複数のサービスを、事前に及び／又は引き渡し場所において及び／又は駐車位置における車両の駐車時間中に申請する。即ち、この申請には、特に、サービスの実施に関する相応の問合せの送信が含まれる。付加的サービスとは、駐車場における駐車に関するサービスに付加的に要求又は問合せがされるサービスである。

１つの実施の形態によれば、一般的には特に駐車場管理システム又はパーキングビル管理システムに含ませることができる駐車場管理サーバが、予定されている駐車期間に又は駐車時間中に、１つ又は複数の付加的サービスを提供することができるか否かを検査する。１つの実施の形態によれば、駐車場管理サーバが、このことを車両に、一般的には通信ネットワークの加入者に報告する。この報告は、特に、相応の応答の送信を含んでいる。

報告が肯定的なものであった場合、又は、応答が肯定的なものであった場合（即ち、依頼を受領できる場合）、駐車場管理サーバは、１つ又は複数の付加的サービスを計画及び調整し、特に付加的サービスを準備する。即ち、駐車場管理サーバは、準備及び実施を調整する。例えば、準備あるいは調整は、スペアパーツの注文の実施及び／又は検査者、特にＴＵＥＶ検査者、特に複数の検査者、特に複数のＴＵＥＶ検査者の要請の実施を含んでいる。

１つの実施の形態によれば、付加的サービスを調整又は計画する際、そのために時間的な調整がどのようなものでなければならないか、また、車両の、特にＡＶＰ車両の走行経路、即ち、目標軌跡がどのようなものでなければならないかが検査される。目標軌跡に関しては、例えば以下の可能性が存在する。
１．車両は、引き渡し場所又は引き渡し位置からサービス装置のサービス位置まで直接的に走行し、特に、必要に応じて、そこから１つ又は複数の後続のサービス装置まで走行し、特に、そこから再び、車両が駐車する駐車位置まで走行する。車両を引き取るために、車両は、その駐車位置から引き渡し場所まで走行して戻ってくる。
２．車両は、中間駐車位置まで走行する。これは、１つ又は複数のサービス装置がまだ空いていない場合である。少なくとも１つのサービス装置又は複数のサービス装置が再び空くと、車両は中間駐車位置から更に、空いた１つ又は複数のサービス装置まで走行し、またそこから更に次のサービス装置まで走行し、またそこから駐車位置まで走行する。引き取りの際には、車両は続けて駐車位置から引き渡し場所まで、即ち、上記において説明したように走行する。
３．車両は、引き渡し場所を離脱すると、先ず駐車位置まで走行し、その駐車位置に入庫する。車両は、その駐車位置から１つ又は複数のサービス装置まで走行する。このことは、運転者が車両を引き取る前に行われる。車両は、サービス装置から引き渡し場所まで走行して戻ってきて、そこで運転者によって引き取られる。
４．車両は、先ず引き渡し場所から駐車位置まで走行する。駐車時間に又は駐車期間中に、車両は１つ又は複数のサービス装置まで走行し、また駐車位置まで走行して戻ってくる。特に、この過程が複数回実施される。車両は続けて、引き取りの枠内で、駐車位置から引き渡し場所まで走行して戻ってくる。
５．車両は、先ず引き渡し場所からサービス装置まで走行し、そこから更に別のサービス装置まで走行するか、又は、そこから引き渡し場所まで走行して戻ってくる。このことは、駐車位置における車両の駐車は行われないことを意味している。従って、有利には、車両が駐車場にいる時間は、専ら、サービス提供の実施に使用され、駐車には使用されない。従って、そのような場合でなければ車両によって占有されるか、又は、車両のために確保される駐車位置が、他の車両のために空けられた状態のままとなる。

１つの実施の形態によれば、引き渡し場所を離脱すると、即ち、車両が駐車場内に入った後に、即ち、車両が駐車場管理サーバによって引き取られた後に又は駐車場管理サーバに到着が通知された後に、サービス又はアクションが、即ち、付加的サービスが実施される。

１つの実施の形態によれば、全てのアクションが記録のために撮影され、特に録画される。

１つの実施の形態によれば、駐車場管理サーバが、車両の運転者に、個々の活動又は全ての活動についての情報を、即ち、サービスの実施についての情報を通知する。

１つの別の実施の形態によれば、駐車場管理サーバは、運転者からの情報問合せに応答するときに初めて、運転者に個々のアクション又は全てのアクションについての情報を、即ち、サービスの実施についての情報及び／又はサービスの実施の状態についての情報を通知する。

１つの実施の形態によれば、運転者は、問題が発見された場合に、その解消に関して問合せがされる。問題は、例えば、故障、壊れたタイヤ等である。

１つの実施の形態によれば、車両が駐車場において自律的に、即ち、スタンドアローンで目標軌跡を辿る。１つの実施の形態によれば、車両が遠隔制御により誘導される。即ち、このことは、車両が遠隔制御により目標軌跡を辿ることを意味している。

即ち、要約すると、本発明は、特に、自動的な走行プロセスの枠内で、即ち、いわゆる自動バレーパーキングの枠内で、更に付加的サービスを提供し、それらの付加的サービスが自動化されて実施されるという着想を含んでいる。

Claims (14)

1. 駐車場（３０３）のための駐車場管理サーバ（１０１）において、
   −前記駐車場（３０３）における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せを、通信ネットワークを介して、前記通信ネットワークの加入者から受信するように構成されている通信インタフェース（１０３）と、
   −前記駐車場（３０３）における前記車両のための少なくとも１つのサービスを、前記問合せに応じて実施することができるか否かを検査するために前記問合せを処理するように構成されているプロセッサ（１０５）と、
   を備えており、
   −前記プロセッサ（１０５）は更に、前記検査に依存する応答を算出するように構成されており、
   −前記通信インタフェース（１０３）は更に、前記応答を、前記通信ネットワークを介して前記加入者に返送するように構成されており、
   −前記プロセッサ（１０５）は更に、前記応答が、前記少なくとも１つのサービスを実施することができるという肯定的なものであった場合、前記サービスの実施を計画及び調整するように構成されており、
   前記少なくとも１つの車両固有のサービスは、前記車両を駐車している間に、前記車両に対して自動的に実施することができる、駐車プロセス以外のサービスである、
   ことを特徴とする、駐車場管理サーバ（１０１）。
2. 前記計画及び前記調整には、問合せがされた前記サービスに依存する、前記駐車場（３０３）において前記車両が辿るべき目標軌跡の算出が含まれる、請求項１に記載の駐車場管理サーバ（１０１）。
3. 前記計画及び前記調整には、前記少なくとも１つのサービスを実施するためにサービス装置は空いているか否かの検査が含まれており、
   前記プロセッサ（１０５）は、前記サービス装置が空いているか否かの前記検査に依存して前記目標軌跡を算出するように構成されている、請求項２に記載の駐車場管理サーバ（１０１）。
4. 前記プロセッサ（１０５）は、前記サービスの実施の現在の状態を算出するように構成されており、
   前記通信インタフェース（１０３）は、前記現在の状態を、前記通信ネットワークを介して前記加入者に送信するように構成されている、請求項１乃至３のいずれか１項に記載の駐車場管理サーバ（１０１）。
5. 前記通信インタフェース（１０３）は、前記サービスの実施中に問題が発見された場合、前記サービスの実施中に問題が発見されたというメッセージを、前記通信ネットワークを介して前記加入者に送信するように構成されている、請求項１乃至４のいずれか１項に記載の駐車場管理サーバ（１０１）。
6. 前記メッセージには、前記問題が解消されるべきか否かの問合せが含まれる、請求項５に記載の駐車場管理サーバ（１０１）。
7. 更に、前記サービスの実施、及び／又は、前記駐車場（３０３）における前記車両の走行を、監視及び／又は記録するための監視システムを含んでいる、請求項１乃至６のいずれか１項に記載の駐車場管理サーバ（１０１）。
8. 駐車場（３０３）のための駐車場管理サーバ（１０１）を稼働させるための方法において、
   −前記駐車場管理サーバ（１０１）が、前記駐車場（３０３）における車両のための少なくとも１つの車両固有のサービスの実施に関する問合せを、通信ネットワークを介して、前記通信ネットワークの加入者から受信し（２０１）、
   −前記問合せを処理し、前記駐車場（３０３）における前記車両のための少なくとも１つのサービスを、前記問合せに応じて実施することができるか否かを検査し（２０３）、
   −前記検査に依存する応答を算出し（２０５）、
   −前記通信ネットワークを介して、前記応答を前記加入者に返送し（２０７）、
   −当該応答が、前記少なくとも１つのサービスを実施することができるという肯定的なものであった場合、前記駐車場管理サーバ（１０１）が、前記サービスの実施を計画及び調整し（２０９）、
   前記少なくとも１つの車両固有のサービスは、前記車両を駐車している間に、前記車両に対して自動的に実施することができる、駐車プロセス以外のサービスである、
   ことを特徴とする、方法。
9. 前記計画及び前記調整には、問合せがされた前記サービスに依存する、前記駐車場（３０３）において前記車両が辿るべき目標軌跡の算出が含まれる、請求項８に記載の方法。
10. 前記計画及び前記調整には、前記少なくとも１つのサービスを実施するためにサービス装置は空いているか否かの検査が含まれており、
    前記駐車場管理サーバ（１０１）は、前記サービス装置が空いているか否かの前記検査に依存して前記目標軌跡を算出する、請求項９に記載の方法。
11. 前記目標軌跡は、起点位置、目的位置、前記起点位置と前記目的位置との間に位置する駐車位置、前記起点位置と前記目的位置との間に位置する、前記少なくとも１つのサービスが実施される各サービス位置を有しており、その結果、前記車両は、前記目標軌跡を辿ると、前記起点位置から前記駐車位置及び前記サービス位置を経由して前記目的位置まで走行し得る、請求項９又は１０に記載の方法。
12. 前記目標軌跡は、前記駐車位置と前記サービス位置との間を複数回往復するように案内されており、その結果、前記車両は前記目標軌跡を辿ると、前記駐車位置と前記サービス位置との間を複数回走行し得る、請求項１１に記載の方法。
13. 駐車場（３０３）と、請求項１乃至７のいずれか１項に記載の駐車場管理サーバ（１０１）と、を含んでいることを特徴とする、車両のための駐車システム。
14. コンピュータプログラムにおいて、
    当該コンピュータプログラムがコンピュータにおいて実行されるときに、請求項８乃至１２のいずれか１項に記載の方法を実施するためのプログラムコードを含んでいることを特徴とする、コンピュータプログラム。

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