JP6340583B2 - 熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、扁平管を用いた熱交換器に関するものである。
従来、空気調和機に組み込まれる熱交換器は、特にセパレート型空気調和機の室内機にあっては、クロスフローファンを囲むように複数個連結して用いるのが通例である。コルゲートフィンを有するパラレルフローの熱交換器を用いた場合においても、限られた空間に熱交換器を配置するため、略平板状の熱交換器でクロスフローファンを囲むように複数個連結してケーシングに収納していた(例えば、特許文献1参照)。
図12は、特許文献1に記載された熱交換器である。熱交換器60は、空気調和機の室内機の断面において、クロスフローファン(図示せず)の前方に配置される第1段部分65と、後方に配置される第2段部分66とを備えている。第1段部分65、第2段部分66は、それぞれ、交互に積層される扁平管61とフィン(図示せず)とを備え、各扁平管61は、ヘッダー63、64に接続されている。そして、第1段部分65と第2段部分66とが、室内機の天面で突き当てられた配置になっている。
特開2003−214724号公報
しかしながら、従来の熱交換器では、第1段部分65と第2段部分66とが天面で突き当てられた状態なので、それぞれの天側のヘッダー63が隣接する状態となる。熱交換器の構成上、扁平管の幅より、ヘッダーの幅の方が広いために、ヘッダーが隣接する箇所には、扁平管が設けられていない部分が存在する。また、ヘッダーが隣接する箇所は、熱交換器を風が通過することを妨害するため、止水域となる。このため、熱交換性能を悪化させたり、送風性能を悪化させたりするという課題を有していた。
本発明の目的は、ヘッダー同士の隣接する部分をなくし、熱交換性能や送風性能を向上させるものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の熱交換器は、複数の扁平管と、前記複数の扁平管の間に設けられたフィンとを備え、前記扁平管は、第1の伝熱部と、長手方向が前記第1の伝熱部の長手方向に対して傾斜して設けられた第2の伝熱部と、前記第1の伝熱部と前記第2の伝熱部との間に設けられた連結部とから構成され、天面部分が複数の前記連結部のみから形成されている熱交換器において、前記連結部の内側の平坦部には、前記第1の伝熱部または第2の伝熱部のいずれかに設けられたフィンが接触していることを特徴とするものである。
本発明によれば、デッドスペースを抑制し、限られたスペース内で熱交換器の有効面積を増加することで、熱交換性能や送風性能を向上させることができる。
本発明の実施の形態1の熱交換器を備えた室内機の縦断面図 本発明の実施の形態1の熱交換器の扁平管の縦断面図 本発明の実施の形態1の熱交換器の要部拡大斜視図 本発明の実施の形態1の扁平管の曲げ加工の手順を示す説明図 本発明の実施の形態1の扁平管の曲げ加工の変形例の手順を示す説明図 本発明の実施の形態1の変形例の熱交換器の要部拡大斜視図 比較のために説明する室内機の縦断面図 本発明の実施の形態1の熱交換器を備えた空気調和機の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態2の熱交換器を備えた室内機の縦断面図 本発明の実施の形態2の熱交換器の要部拡大斜視図 比較のために説明する室内機の縦断面図 従来の熱交換器の縦断面図
第1の発明は、複数の扁平管と、前記複数の扁平管の間に設けられたフィンとを備え、前記扁平管は、第1の伝熱部と、長手方向が前記第1の伝熱部の長手方向に対して傾斜して設けられた第2の伝熱部と、前記第1の伝熱部と前記第2の伝熱部との間に設けられた連結部とから構成され、天面部分が複数の前記連結部のみから形成されている熱交換器において、前記連結部の内側の平坦部には、前記第1の伝熱部または第2の伝熱部のいずれかに設けられたフィンが接触していることを特徴とする熱交換器である。これによれば、熱交換器の天面部分にヘッダーを配置する必要がないため、ヘッダーにより生じていた止水域を低減することができ、熱交換性能や、送風性能を向上できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記第1の伝熱部と、前記連結部と、前記第2の伝熱部とは、1本の扁平管を折り曲げて形成したものである。これによれば、簡易な製造設備で熱交換器を製造することができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記扁平管は、空気の流れ方向に対して、複数列、設けられたものである。これによれば、熱交換器内を流れる冷媒の流路構成の自由度が増し、熱交換器性能を向上するができる。
以下に、本発明の熱交換器について説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施形態の熱交換器の適用例として、一般家庭で使用されている空気調和機の室内機で説明を行う。図1は、本発明の実施の形態1における熱交換器を備えた空気調和機の室内機の縦断面図である。
室内機40は外殻を形成するケーシング41を備え、その内部に熱交換器1を備えている。また、ケーシング41には、熱交換器1の前面側に位置する前面開口部41aと、熱交換器1の上面側に位置する上面開口部41bとが設けられている。
前面開口部41aには、開閉自在の可動前面パネル(以下、単に前面パネルという)42が設けられている。前面パネル42は、空気調和機の停止時には、前面開口部41aを閉じているのに対し、空気調和機の運転時には、ケーシング41から離反する方向に移動して前面開口部41aを開放する(前面開口部41aを開いた状態は図示しない)。
また、室内機40は、前面開口部41a及び上面開口部41bから取り入れられた室内の空気を熱交換器1で熱交換して室内に吹き出すためのクロスフローファン(以下、単にファンという)2と、熱交換した空気を室内に吹き出す吹出口43とを備えている。吹出口43には、開口を開閉するとともに空気の吹き出し方向を上下に変更する上下風向変更羽根44と、空気の吹き出し方向を左右に変更する左右風向変更羽根45とが設けられている。
上下風向変更羽根44は、吹出口43を開閉する下羽根44bと、下羽根44bの上方に設けられ下羽根44bと協働して吹出口43から吹き出された空気の吹き出し方向を制御する上羽根44aとで構成されている。また、上羽根44aと、下羽根44bとは駆動軸(図示せず)に連結され、各駆動軸(図示せず)は駆動モータ等の駆動源(図示せず)に連結されている。
空気調和機が運転を開始すると、上下風向変更羽根44は開制御されて吹出口43を開放し、ファン2が駆動されることで、室内空気は前面開口部41a及び上面開口部41bを介して室内機40の内部に取り入れられる。取り入れられた室内空気は熱交換器1で熱交換を行い、ファン2を通過して、ファン2の下流側に形成された通風路46を通過し吹出口43より吹き出される。
また、吹出口43からの空気の吹き出し方向は、上下風向変更羽根44及び左右風向変更羽根45により制御され、上下風向変更羽根44の上下方向の角度及び左右風向変更羽根45の左右方向の角度は、室内機40を制御するリモコン(遠隔操作装置)により制御される。
さらに、吹出口43の上流側に位置する通風路46は、ファン2の下流側に位置するリアガイダ47と、ファン2の下流側に位置しリアガイダ47に対向するスタビライザ48と、左右の側壁(図示せず)とで形成されている。
なお、上述した用語「スタビライザ」は、ファン2の下流近傍に位置し、ファン2の前部付近に発生する渦を安定化させるスタビライザと、このスタビライザの下流側に位置しファン2により搬送される空気の圧力回復を担うディフューザの前部壁部分に分けることもできるが、本願明細書では、これらを総称して「スタビライザ」という。
さらに、室内機40には、前面開口部41a及び上面開口部41bと熱交換器1との間に、前面開口部41a及び上面開口部41bから取り入れられた室内空気に含まれる塵埃を除去するためのフィルタ49が設けられている。このフィルタ49は、ケーシング41に設けられたフィルタ枠49aに取り付けられている。
また、ケーシング41は、熱交換器1からの結露水を受け、排水するための水受け皿50a、50bが設けられている。水受け皿50aは、スタビライザ48より前面側に設けられており、水受け皿50bは、リアガイダ47の上端より背面側に設けられている。
ここで、熱交換器1について詳しく説明する。図2は、熱交換器1の扁平管の縦断面図であり、図3は、図1のB部を拡大した熱交換器1の要部拡大斜視図である。図4は、実施の形態1の変形例における熱交換器1の要部拡大斜視図である。なお、図3では、複数の扁平管の一部のみを図示するとともに、フィンも途中で省略して図示している。図4では、複数の扁平管の一部のみを図示するとともに、フィンはすべて省略して図示している。
図1、図3に示すように、熱交換器1は、複数の扁平管4と、扁平管4の長手方向の両端部に設けられたヘッダー6と、複数の扁平管4の間に設けられた波状の薄板であるフィン5とを備えている。フィン5には、いわゆるコルゲートフィンが採用できる。フィン5には、ルーバー加工されていてもよい。
図2に示すように、扁平管4は、内部に複数の小径の冷媒通路4aを備えた細長い平板状の伝熱管であり、その外表面は、対向する二面の平坦部4bと、二面の平坦部4bをつなぐ二面の側部4cとから構成されている。
図3に示すように、扁平管4は、後述する曲げ加工によって、扁平管4の幅広面である平坦部4bの片方の面同士が向き合い平行となる様に、平坦部4bを2箇所の折り曲げ部12で折り曲げられている。そして、扁平管4の幅が狭い面である側部4c同士は、2箇所の折り曲げ部12を境に、平行でなく角度を有している。
つまり、1本の扁平管4は、長手方向が地面に対して傾斜して設けられた第1の伝熱部10と、第1の伝熱部10と折り曲げ部12を介して連続する連結部13と、連結部13と別の折り曲げ部12を介して連続する第2の伝熱部11とを備えている。
第1の伝熱部10と第2の伝熱部11とは連結部13の幅と等しい間隔を有して並行に設けられている。第2の伝熱部11の長手方向は、第1の伝熱部10の長手方向に対して、傾斜して設けられている。つまり、第1の伝熱部10の平坦部4bは、第2の伝熱部11の平坦部4bと平行であり、第1の伝熱部10の側部4cは、第2の伝熱部11の側部4cとは、互いに傾斜している。
ここで、扁平管4の曲げ加工について、図4、図5を用いて詳しく説明する。図4は、扁平管の曲げ加工の手順を示す説明図であり、図5は、扁平管の曲げ加工の変形例の手順を示す説明図である。
扁平管4は金属を押出成型した細長い成型品である。熱交換器1に折り曲げ部12を設けるためには、扁平管4の平坦部4bに曲げ型15を当接する。このとき、図4(a)に示すように、扁平管4の長手方向と、曲げ型15の直線部が直交するように曲げ型15を当接する。そして、扁平管4の一端を固定冶具(図示せず)で固定保持し、他端を曲げ装置の曲げ駆動部(図示せず)によりクランプした状態で、曲げ型15に向かって押圧する。これによって、扁平管4を略直角に曲げを行うことができる(図4(b)参照)。
さらに、図4(c)に示すように、連結部13の幅に相当する長さをずらして、曲げ型15を平行移動させて、別の箇所を同様にして曲げる。これにより、扁平管4は、略ヘアピン形状となる。その後、連結部13に相当する部分を保持した状態で、第1の伝熱部10に相当する部分を後方に曲げ、第2の伝熱部11に相当する部分を前方に曲げることで、第1の伝熱部10と第2の伝熱部11のそれぞれの長手方向が角度をなして交差する伝熱管の1本が形成される。
なお、上述の曲げ加工において、曲げ型15の直線部には、扁平管4の折り曲げ部12に若干の丸みが付くように、所定のRを設けておいてもよい。
あるいは、次に示す方法で曲げ加工してもよい。図5(a)に示すように、扁平管4の短手方向と、曲げ型15の直線部とが角度をなすように、曲げ型15を当接する。そして、扁平管4の一端を固定冶具(図示せず)で固定保持し、他端を曲げ装置の曲げ駆動部(図示せず)によりクランプした状態で、曲げ型15に向かって押圧する。これによって、連結部13に相当する部分と扁平管4の長手方向に角度をなして曲げを行うことができる(図5(b)参照)。
さらに、連結部13の幅に相当する長さをずらして、曲げ型15を平行移動させて、別の箇所を同様にして曲げる。これによって、第1の伝熱部10と第2の伝熱部11のそれぞれの長手方向が角度をなして交差する伝熱管の1本が形成される。
なお、上述のように短手方向と角度をなすように扁平管4を折り曲げると、連結部13の平坦部4bは略平行四辺形となる。この平坦部4bを後加工により、略四角形となるように変形させてもよい。この場合には、図1に示すように、連結部13の側部4cが直線状に並べることができる。あるいは、平坦部4bを略平行四辺形のままとしてもよい。この場合には、図6に示すように、連結部13の側部4cを前後方向にずらして配置すれば、第1の伝熱部10および第2の伝熱部11の平坦部4bをヘッダー6の長手方向に対して垂直に設けることができる。これによれば、簡易な構成で、第1の伝熱部10および第2の伝熱部11の扁平管4を、熱交換器1を通過する空気の流れに対して平行に配置できるので、熱交換器1の送風性能を低下させることがない。
上述のように折り曲げられた扁平管4を、第1の伝熱部10と第2の伝熱部11の連結部13付近で重なるように積層し、熱交換器1の伝熱管は構成される。伝熱管の両端には集合管としてのヘッダー6が設けられている。扁平管4の冷媒通路4aは、ヘッダー6の内部に連通している。また、第1の伝熱部10の外側の平坦部4bと、隣接する第1の伝熱部10の内側の平坦部4bとの間には第1のフィン5aが設けられている。また、第2の伝熱部11の外側の平坦部4bと、隣接する第2の伝熱部11の内側の平坦部4bとの間にも、第2のフィン5bが設けられている。このため、フィン5(第1のフィン5aおよび第2のフィン5b)の幅は、連結部13の幅と略一致させている。
連結部13の内側の平坦部4bには、第1のフィン5aまたは第2のフィン5bのいずれか一方を接触させることが、連結部13を構成する扁平管4内の冷媒通路4aを流れる冷媒と熱交換器1を通過する空気との伝熱を促進する上で望ましい。
最も外側に位置する扁平管4の外側の面、または、最も外側に位置するフィン5の側面には、サイドプレート(図示せず)が配置される。ヘッダー6、扁平管4、フィン5、ヘッダー6は、いずれもアルミニウム等熱伝導の良い金属からなる。扁平管4はヘッダー6に対し、フィン5は扁平管4に対し、それぞれロウ付けまたは溶着で固定される。
熱交換器1は、ヘッダー6の長手方向が、室内機40の幅方向と平行となるように、扁平管4の平坦部4bが室内機40の奥行き方向と平行となるように、室内機40に設けられている。熱交換器1は、ヘッダー6が、それぞれ水受け皿50a、50bの上方に配置され、折り曲げられた扁平管4が、ファン2の上方を囲うように配置される。
連結部13は、室内機40の通常の設置状態において、地面に対して平行に設けられている。連結部13はファン2の上方に配置され、第1の伝熱部10はファン2の上方後側に配置され、第2の伝熱部11はファン2の上方前側に配置される。
熱交換器1のうち、第2の伝熱部11から伝熱管が構成される部分の下方は、ファン2の外周にほぼ沿うように、円弧状に形成されている。この円弧状の部分は、扁平管4、フィン5、ヘッダー6等をロウ付け等で接合した後、平坦部4bの水平方向に曲げる曲げ加工により形成される。
第1の伝熱部10の長手方向の中心軸と、第2の伝熱部11の直線部の長手方向の中心軸とがなす角度は、60〜100°であることが、熱交換器1に生じる結露水を、扁平管4に沿って、水受け皿50a、50bに導く上で望ましい。
ここで、本実施の形態との比較のために、第1の伝熱部10と第2の伝熱部11との間にヘッダーを設けた場合について、図7を用いて説明する。図7は、図1に示す本実施の形態との比較のために説明する熱交換器を備えた室内機の縦断面図である。
図7に示すように、空気調和機の室内機の断面において、熱交換器71をファン2の前後に配置しようとすると、後方の熱交換部72の上方のヘッダー76と、前方の熱交換部73の上方のヘッダー77が、天面で隣接する配置となる。熱交換器71を構成するためには、ヘッダー76、77の幅を、扁平管74の幅より大きくする必要があるため、ヘッダー76とヘッダー77を合わせた前後方向の長さ(図7中のD)は、比較的大きなものとなる。このため、ヘッダー76、77の下方に、通風妨害となる止水域が生まれてしまう。
しかし、本実施の形態によれば、熱交換器1の天面部分は、扁平管4を折り曲げて構成した連結部13が設けられているのみであり、連結部13の前後方向の長さ(図1中のA)は、ヘッダー76とヘッダー77をあわせた前後方向の長さ(図7中のD)より短いために、ヘッダー76、77により生じていた止水域を低減できる。
また、連結部13は扁平管4を折り曲げて構成されているのみで、内部の冷媒通路4aは、第1の伝熱部10、第2の伝熱部11の冷媒通路4aと同様であるため、流路面積が急拡大したり、急縮小したりするヘッダー76、77を設けた場合に比較して、冷媒の圧力損失を小さくできる。
以上のように、本発明の実施の形態による熱交換器1は、熱交換性能や送風性能が向上できる。
次に、上述のように構成された熱交換器1を備えた室内機40を空気調和機に搭載して冷暖房運転を行う時の動作につて説明する。図8は実施の形態1の熱交換器1を備えた空気調和機の冷凍サイクル図である。
この空気調和機は、室内機と室外機が冷媒配管及び制御用配線等により互いに接続された、所謂セパレータ型の空気調和機であり、室内機と室外機によりヒートポンプが構成されている。実施の形態1の室内機40は、室内の壁面に取り付ける壁掛け式室内機である。
空気調和機の構成について説明する。冷媒を圧縮する圧縮機81、冷房暖房運転時の冷媒回路を切り替える四方弁82、冷房時には凝縮器となり暖房時には蒸発器となる冷媒と外気の熱を交換する室外熱交換器83、室外熱交換器83内を流れる冷媒と外気の熱交換を促進する室外ファン88、冷媒を減圧する絞り装置84、冷媒と室内空気の熱を交換し冷房時には蒸発器となり暖房時には凝縮器となる熱交換器1、熱交換器1内を流れる冷媒と室内空気の熱交換を促進するファン2、圧縮機81の吸い込み側に設けられたアキュムレータ86を備えている。
室外機92は圧縮機81、四方弁82、室外熱交換器83、絞り装置84、アキュムレータ86、室外ファン88を備え、室内機40とは、液側接続管93とガス側接続管94で接続されている。
このように構成された、ヒートポンプ空気調和機について動作を説明する。先ず、冷房運転時には、圧縮機81によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁82を通って室外熱交換器83に送られる。そして、室外ファン88によって外気と熱交換を促進して放熱し、高圧の液冷媒となり絞り装置84に送られる。絞り装置84では減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、液側接続管93を通って、熱交換器1に送られる。
ファン2によって吸い込まれた室内空気は熱交換器1を通って冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気の熱を吸熱し蒸発気化して低温のガス冷媒となる。このとき冷媒によって吸熱された室内空気は温度湿度が低下してファン2によって室内に吹き出され室内を冷房する。またこの時、運転条件によっては、熱交換器1の扁平管4やフィン5に結露水が発生する。
しかし、本実施の形態では、扁平管4やフィン5を傾斜させたことにより、この結露水はその場に留まることなく重力によって、扁平管4やフィン5に沿って水受け皿50a、50bに到達する。水受け皿50a、50bに到達した結露水は室内機40の外に導かれ室外に排水される。
また、ガス冷媒は、ガス側接続管94を通過して四方弁82に入り、アキュムレータ86を経て圧縮機81に戻る。
一方、暖房運転の運転時には、圧縮機81によって圧縮された冷媒は高温高圧の冷媒となって四方弁82を通り、ガス側接続管94に送られる。ファン2によって吸い込まれた室内空気は熱交換器1を通って冷媒と熱交換し、冷媒は室内空気へ熱を放熱し凝縮して高圧の液冷媒となる。このとき室内空気は冷媒の熱を吸熱し温度が上昇した状態でファン2によって室内に吹き出され室内を暖房する。その後、冷媒は液側接続管93を通って絞り装置84に送られ、絞り装置84において減圧されて低温低圧の二相冷媒となり、室外熱交換器83に送られて、室外ファン88によって外気と熱交換を促進して蒸発気化し、四方弁82を経てアキュムレータ86を通って圧縮機81へ戻される。
本実施の形態の熱交換器1を室内機に備えた空気調和機は、熱交換器1の高い熱交換性能や、送風性能により、冷房及び暖房性能の向上することができ、消費電力コストを抑えることが可能となる。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における熱交換器を備えた空気調和機の室内機の縦断面図である。図9では、熱交換器に接続される冷媒配管についても模式的に示している。図10は、図9のE部を拡大した熱交換器1の要部拡大斜視図である。実施の形態2では、実施の形態1と異なる点を主に説明し、実施の形態1と共通する部分については説明を省略する。
図9、図10に示すように、実施の形態2の熱交換器21が、実施の形態1の熱交換器1と異なる点は、空気の流れ方向に対して、扁平管を2列に設けている点である。熱交換器21は、第1の熱交換部22と第2の熱交換部23とを備えている。第1の熱交換部22と第2の熱交換部23はそれぞれ折り曲げ部29、30で折り曲げられている。第1の熱交換部22と第2の熱交換部23は、前後にずれた形で配置されている。
第1の熱交換部22を構成する1本の扁平管400は、長手方向が地面に対して傾斜して設けられた第1の伝熱部100と、第1の伝熱部100と折り曲げ部29を介して連続する連結部130と、連結部130と別の折り曲げ部29を介して連続する第2の伝熱部110とを備え、第2の伝熱部110の長手方向は、第1の伝熱部100の長手方向に対して、傾斜して設けられている。
また、第2の熱交換部23を構成する1本の扁平管401は、長手方向が地面に対して傾斜して設けられた第1の伝熱部101と、第1の伝熱部101と折り曲げ部30を介して連続する連結部131と、連結部131と別の折り曲げ部30を介して連続する第2の伝熱部111とを備え、第2の伝熱部111の長手方向は、第1の伝熱部101の長手方向に対して、傾斜して設けられている。
第1の熱交換部22において、扁平管400の両端には集合管としてのヘッダーが設けられている。また、第1の伝熱部100と、隣接する扁平管400の第1の伝熱部100との間には、第1のフィン51aが設けられている。また、第2の伝熱部110と、隣接する扁平管400の第2の伝熱部110との間には、第2のフィン51bが設けられている。
第2の熱交換部23において、扁平管401の両端には集合管としてのヘッダーが設けられている。また、第1の伝熱部101と、隣接する扁平管401の第1の伝熱部101との間には、第1のフィン52aが設けられている。また、第2の伝熱部111と、隣接する扁平管401の第2の伝熱部111との間には、第2のフィン52bが設けられている。
第2の熱交換部23の連結部131は、第1の熱交換部22の連結部130と同じ幅である。第2の熱交換部23の第1の伝熱部101の傾斜角度は、第1の熱交換部22の第1の伝熱部100の傾斜角度と略同等であり、第2の熱交換部23の第2の伝熱部111の傾斜角度は、第1の熱交換部22の第2の伝熱部110の傾斜角度と略同等である。
第1の熱交換部22の第1のフィン51aは連結部130に接するように設けられ、第2の熱交換部23の第1のフィン52aは連結部131に接するように設けられている。一方、第1の熱交換部22の第2のフィン51bと第2の熱交換部23の第2のフィン52bとは、第2の熱交換部23の第1のフィン52aに接するか、近接するように設けられている。
あるいは、第1の熱交換部22の第2のフィン51bを連結部130に接するように設け、第2の熱交換部23の第2のフィン52bを連結部131に接するように設け、第1の熱交換部22の第1のフィン51aと第2の熱交換部23の第1のフィン52aとを、第1の熱交換部22の第2のフィン51bに接するか、近接するように設けてもよい。
ファン2に対して上方前側では、第1の熱交換部22が風上側となり、第2の熱交換部23が風下側となる。一方、上方背面側では、逆に第1の熱交換部22が風下側となり、第2の熱交換部23が風下側となる。
本実施の形態のように、扁平管を複数列で設けることで、熱交換面積を増やせるのはもちろんのこと、天面部にヘッダーを設けた場合に比較して、熱交換性能や送風性能を向上させる効果が大きくなる。これについて、図11を用いて説明する。図11は、図9に示す本実施の形態との比較のために説明する熱交換器を備えた室内機の縦断面図である。
図11に示すように、空気調和機の室内機の断面において、第1の熱交換部22の上方のヘッダー761、771と、第2の熱交換部23の上方のヘッダー762、772とが天面で隣接する配置となる。これらのヘッダーを合わせた前後方向の長さ(図11中のG)は、比較的大きなものとなる。このため、ヘッダー761、771、762、772の下方に、通風妨害となる止水域が生まれてしまう。
しかし、本実施の形態によれば、第1の熱交換部22と第2の熱交換部23の天面部分は、扁平管400、401を折り曲げて構成した連結部130、131が設けられているのみであり、連結部130と連結部131とを合わせた前後方向の長さ(図9中のF)は、ヘッダー761、771、762、772をあわせた前後方向の長さ(図11中のG)より短いために、ヘッダーにより生じていた止水域を低減できる。
また、図9に示すように、冷媒の流路を、例えば、冷媒流入路25、冷媒流出路26をそれぞれ2流路で構成にすることで、空気調和機が冷房運転する場合には、液冷媒を風上側の熱交換器へ流入させることができ、熱交換器性能の向上にも寄与することにもなる。
なお、本実施の形態では、第1の熱交換部22の連結部130と第2の熱交換部23の連結部131とが接するように設けているが、これに限ることなく、第1の熱交換部22の連結部130と第2の熱交換部23の連結部131との間に所定の隙間を設けてもよい。これによれば、連結部130を流れる冷媒と、連結部131を流れる冷媒とに温度差がある場合など、第1の熱交換部22と第2の熱交換部23との間で熱交換してしまうこと防止でき、さらに熱交換性能を向上できる。
以上のように、本発明の熱交換器は、熱交換性能や送風性能を向上でき、熱交換器を適用した空気調和機等の省エネ性を向上することが可能となる。このため、本発明の熱交換器は、家庭用の空気調和機のみならず、業務用の空気調和機等に適用できる。
1、21、60、71 熱交換器
2 ファン
4、61、74、400、401 扁平管
4a 冷媒通路
4b 平坦部
4c 側部
5 フィン
5a、51a、52a 第1のフィン
5b、51b、52b 第2のフィン
6、63、64、76、77、761、762、771、772 ヘッダー
10、100、101 第1の伝熱部
11、110、111 第2の伝熱部
12、29、30 折り曲げ部
13、130、131 連結部
15 曲げ型
22 第1の熱交換部
23 第2の熱交換部
25 冷媒流入路
26 冷媒流出路
40 室内機
41 ケーシング
41a 前面開口部
41b 上面開口部
42 前面パネル
43 吹出口
44 上下風向変更羽根
44a 上羽根
44b 下羽根
45 左右風向変更羽根
46 通風路
47 リアガイダ
48 スタビライザ
49 フィルタ
49a フィルタ枠
50a、50b 水受け皿
65 第1段部分 66 第2段部分
81 圧縮機
82 四方弁
83 室外熱交換器
84 絞り装置
86 アキュムレータ
88 室外ファン
92 室外機
93 液側接続管
94 ガス側接続管

Claims (3)

  1. 複数の扁平管と、前記複数の扁平管の間に設けられたフィンとを備え、前記扁平管は、第1の伝熱部と、長手方向が前記第1の伝熱部の長手方向に対して傾斜して設けられた第2の伝熱部と、前記第1の伝熱部と前記第2の伝熱部との間に設けられた連結部とから構成され、天面部分が複数の前記連結部のみから形成されている熱交換器において、前記連結部の内側の平坦部には、前記第1の伝熱部または第2の伝熱部のいずれかに設けられたフィンが接触していることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第1の伝熱部と、前記連結部と、前記第2の伝熱部とは、1本の扁平管を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記扁平管は、空気の流れ方向に対して、複数列で設けられたことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
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