JP6339001B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、吸着された蒸発燃料をパージ通路を介してエンジンに供給してパージする蒸発燃料処理装置に関する。
蒸発燃料処理装置において、パージを適切に行うため、キャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を検出する必要がある。そこで、キャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を検出するため、パージ中にエンジンに流入する蒸発燃料の濃度をセンサで検出ことが一般的に行われている。しかし、蒸発燃料の濃度検出をパージ中に行うことは好ましくない。なぜなら本来パージを行う必要がないときにも濃度検出のためにパージを行うことになる。
そこで、キャニスタにパージ通路とは独立した通路で蒸発燃料濃度検出手段を接続し、この検出手段にキャニスタから蒸発燃料を流してキャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を検出することが考えられている(下記特許文献1参照)。
特開2006−161795号公報
しかし、パージ通路とは独立した通路の蒸発燃料濃度検出手段では濃度センサが新たに必要となり、蒸発燃料処理装置の構成が複雑化する問題がある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着させ、吸着された蒸発燃料をエンジンに供給してパージする蒸発燃料処理装置において、キャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を、キャニスタから蒸発燃料を流すポンプの負荷の大きさに基づいて求めることにより、新たな濃度センサを設けることなくキャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度検出を行い、蒸発燃料処理装置の構成を簡素化することにある。
本発明における第1発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料をベーパ通路を介してキャニスタに吸着させ、吸着された蒸発燃料をパージ通路を介してエンジンに供給してパージする蒸発燃料処理装置において、キャニスタからパージ通路とは独立して蒸発燃料を流すようにキャニスタに接続された循環路と、該循環路に設けられ、前記循環路にキャニスタからの蒸発燃料を通流させる循環ポンプと、該循環ポンプの作動負荷の大きさを検出してキャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を推定する濃度推定手段とを備える。
第1発明において、パージ通路にパージポンプを備えないシステムに適用してもよい。また、循環ポンプの作動負荷の大きさの検出は、ポンプの作動エネルギ量の検出、ポンプの駆動軸トルクの検出、若しくはポンプ作動部の負荷変化に伴って生じる歪の検出等によって行うことができる。
本発明における第2発明は、上記第1発明において、前記パージ通路にパージを行わせるための空気流を生じさせるパージポンプを備え、キャニスタ及びパージポンプを含むパージ通路の一部に、並列にバイパス通路を接続し、前記パージ通路の一部及び前記バイパス通路を前記循環路とし、該パージポンプが前記循環ポンプを兼ねている。
本発明における第3発明は、上記第2発明において、前記パージ通路のうちパージポンプをエンジンに接続する部分にパージ弁を備える。
本発明における第4発明は、上記第2又は第3発明において、前記パージポンプは、ポンプとしての吐出口と吸込口とを任意に反転可能な可逆転型ポンプであり、前記バイパス通路には、前記パージポンプからキャニスタへ向かう流れを阻止する開閉弁が挿入されている。
第4発明において、開閉弁は、逆止弁、電磁開閉弁等とすることができる。
本発明における第5発明は、上記第1発明において、前記パージ通路にパージを行わせるための空気流を生じさせるパージポンプを備え、前記パージ通路のうち前記パージポンプをキャニスタに接続する部分にパージ弁を備え、前記パージポンプによってパージを行うときは前記パージ弁を開弁し、前記循環ポンプによって蒸発燃料の濃度を推定するときは前記パージ弁を閉弁する。
第5発明において、パージポンプと循環ポンプとは互いに独立して構成されてもよいし、互いに一つのモータによって駆動される構成とされてもよい。
本発明における第6発明は、上記第5発明において、前記循環ポンプと前記パージポンプとは一つのモータによって駆動されている。
本発明における第7発明は、上記第6発明において、前記循環ポンプと前記パージポンプは、回転型ポンプであり、回転軸を共通化されている。
本発明における第8発明は、上記第1乃至第7発明のいずれかにおいて、前記循環ポンプはモータによって駆動され、その負荷の大きさはモータに流れる電流、若しくはモータの回転数の少なくともいずれか一方によって検出される。
本発明における第9発明は、上記第2乃至第8発明のいずれかにおいて、前記濃度推定手段によって推定されたキャニスタの蒸発燃料濃度に応じて前記パージポンプを制御するパージポンプ制御手段を備える。
本発明によれば、キャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度検出を、キャニスタから循環路に蒸発燃料を流す循環ポンプの負荷の大きさに基づいて検出することにより、新たな濃度センサを設けることなくキャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度検出を行い、蒸発燃料処理装置の構成を簡素化することができる。また、パージ通路に設けられるパージポンプによって循環ポンプを兼ねる構成とした場合には、循環ポンプを専用に設ける必要もなくなり、更に構成を簡素化することができる。
本発明の第1実施形態におけるシステム構成図である。 第1実施形態における制御回路のブロック図である。 第1実施形態におけるパージ濃度推定処理ルーチンのフローチャートである。 第1実施形態におけるパージ制御処理ルーチンのフローチャートである。 第1実施形態におけるポンプ負荷の大きさの検出を説明するグラフである。 本発明の第2実施形態におけるシステム構成図である。 本発明の第3実施形態におけるシステム構成図である。 第3実施形態におけるパージポンプの構成の一例を説明する説明図である。 第3実施形態におけるパージポンプの構成の別例を説明する説明図である。
<第1実施形態>
図1〜4は本発明の第1実施形態を示す。この実施形態は、車両のエンジンシステムに付加された蒸発燃料処理装置である。
図1のように、蒸発燃料処理装置10におけるキャニスタ11は、ベーパポート11aに接続されたベーパ通路15を介して燃料タンク1の空間部に接続され、給油時に燃料タンク1内で蒸発した燃料蒸気(以下、蒸発燃料又はベーパという)は、ベーパ通路15を介してキャニスタ11に吸着される。一方、キャニスタ11は、パージポート11bに接続されたパージ通路16を介してエンジン2の給気通路(不図示)に接続され、パージ通路16には、パージポンプ13A及びパージ弁12が互いに直列接続されて挿入されている。パージポンプ13A及びパージ弁12は、後述の制御回路21によって作動制御されて、パージ通路16を開いてパージ通路16に空気流を生じさせ、キャニスタ11のパージを促進するものである。そのため、燃料タンク1への給油時にキャニスタ11に吸着された蒸発燃料はパージ通路16を介してエンジンの給気通路に供給され、パージされる。更に、キャニスタ11には大気ポート11cが設けられ、大気ポート11cには、エアフィルタ14を介して大気が導入されている。そのため、燃料タンク1の蒸発燃料をキャニスタ11に吸着するときは、蒸発燃料を吸着された後の空気はエアフィルタ14を介して大気中に放出され、その吸着された蒸発燃料がパージされるときは、エアフィルタ14を介して大気がキャニスタ11内に取り込まれる。
パージ通路16のうち、キャニスタ11及びパージポンプ13Aを含む部分には、並列にバイパス通路17が接続されている。具体的には、バイパス通路17は、キャニスタ11においてパージポート11bと対向する位置に設けられた循環ポート11dに一端が接続され、他端がパージポンプ13Aの吐出口に接続されている。そのため、パージポンプ13Aが作動されると、パージ通路16に沿って流れる実線Aで示すパージ流と、バイパス通路17及びパージ通路16の一部に沿って流れる破線Bで示す循環流とが形成される。そのときパージ弁12が開弁されていれば、パージ弁12を通じて実線Aで示すパージ流が流れるため、破線Bで示す循環流は殆ど流れない。一方、パージ弁12が閉弁されていれば、実線Aで示すパージ流は流れないため、破線Bで示す循環流だけが流れることになる。ここで循環流は、詳細は後述するが、キャニスタ11に吸着された蒸発燃料の濃度を、循環流を生じさせるパージポンプ13Aの負荷の大きさに基づいて推定するために活用される。
図2は、蒸発燃料処理装置10を含むエンジンシステムの制御回路21を示す。ここでは、本発明と直接関係しない部分の図示を省略している。エンジン制御回路21の基本構成は、エンジンシステム全体の動作を制御する周知のものであり、エンジンの燃料噴射弁(不図示)の開弁制御や点火時期制御等を行い、パージポンプ13Aの作動制御及びパージ弁12の開弁制御も行っている。そのため、エンジン制御回路21には、周知のとおり、スロットル弁開弁量センサ3、給気管圧力センサ4、空燃比センサ5等が接続され、それぞれから検出信号を受けている。
図3は、エンジン制御回路21内のコンピュータで行われる、本発明において特徴的なパージ濃度推定処理ルーチンを示している。このルーチンの処理が実行されると、ステップS1ではエンジン2が駆動されているか否か判定される。エンジン2が駆動されていてステップS1が肯定判断されると、ステップS2ではパージが許可されているか否か判定される。図示しないエンジンの空燃比制御ルーチンにおいて、空燃比のフィードバック制御が実行されておらずパージが許可されていないと、ステップS2は否定判断され、ステップS3においてパージ弁12が閉弁される。そして、次のステップS4では、パージポンプ13Aが作動される。そのため、パージ弁12の開弁及びパージポンプ13Aの作動によって、図1の破線Bで示す循環流が発生される。
ステップS5では、所定時間経過したか否か判定され、所定時間が経過すると、ステップS5が肯定判断され、ステップS6において、パージポンプ13Aを駆動するモータ(不図示)の作動電流又はモータの回転数が安定状態になったか否かが判定される。モータの作動電流又は回転数が安定状態になりステップS6が肯定判断されると、ステップS7において、モータの作動電流が所定値以上又は回転数が所定値以下であるか否かが判定される。モータの作動電流が所定値以上又は回転数が所定値以下となっていてステップS7が肯定判断されると、ステップS8において、ベーパ濃度が算出される。
図5はパージポンプ13Aを駆動するモータの負荷(トルク)に対する回転数及び電流の各特性を示している。パージポンプ13Aの負荷は循環流として流れる空気中の蒸発燃料濃度によって変化し、蒸発燃料濃度が高いほど負荷は大きくなる。従って、図5の特性において、蒸発燃料の濃度がゼロで循環流が空気のみの状態における負荷がT1とすると、そのときのモータの回転数はN1、電流はI1となる。それに対し、循環流の蒸発燃料の濃度が所定の高濃度の場合、負荷がT1より大きいT2となり、モータの回転数はN1より小さいN2、電流はI1より大きいI2となる。このように、モータの回転数又は電流の変化を検出することにより蒸発燃料の濃度を算出することができる。このようにしてベーパ濃度の算出を終えると、ステップS9においてパージ許可フラグがセットされてパージが許可される。
パージ濃度推定処理ルーチンが実行されたとき、ステップS1においてエンジンが駆動されておらず、ステップS1が否定判断されるか、ステップS2においてパージが許可されてパージが行われていて、ステップS2が肯定判断されるか、ステップS7において循環路を成すバイパス通路17及びパージ通路16の一部のいずれかに空気漏れがある等のためパージポンプ13Aの負荷が異常に小さく、モータの作動電流が所定値以上又は回転数が所定値以下にならず、ステップS7は否定判断されると、パージ濃度推定処理ルーチンの各ステップはスキップされて、このルーチンの処理は終了する。
図4は、エンジン制御回路21内のコンピュータで行われる、本発明において特徴的なパージ制御処理ルーチンを示している。このルーチンの処理が実行されると、ステップS11では、パージが許可されているか否か判定される。図示しないエンジンの空燃比制御ルーチンにおいて空燃比のフィードバック制御が実行され、且つ上述のようにパージ濃度推定処理ルーチンにおいてパージ許可フラグがセットされていてパージが許可されると、ステップS11は肯定判断され、ステップS12において、図3のステップS8にて算出されたベーパ濃度に基づき目標パージ量が算出される。ここでは、算出されたベーパ濃度が比較的高いと、目標パージ量は大きくされて、早期にキャニスタ11に吸着された蒸発燃料をパージするようにされ、算出されたベーパ濃度が比較的低いと、目標パージ量は小さくされる。
ステップS13では、パージ弁12が開弁され、またステップS14ではパージポンプ13Aが上記目標パージ量に基づいて制御される。そのため、図1の実線Aで示すパージ流によってキャニスタ11のパージが行われ、その際のパージポンプ13Aの吐出流量が目標パージ量に比例して制御される。
ステップS11においてパージが許可されておらず、ステップS11が否定判断されると、ステップS12以降の処理はスキップされ、ステップS15においてパージポンプ13Aは停止され、ステップS16においてパージ弁12は閉弁される。その結果、パージ通路15によるパージは停止される。
第1実施形態によれば、キャニスタ11にパージ通路16とは独立したバイパス通路17を接続して、このバイパス通路17を介してパージポンプ13Aによりパージ流とは独立した循環流を流してキャニスタ11に吸着された蒸発燃料の濃度を推定している。そのため、キャニスタ11のベーパ濃度検出のためにパージを行う必要はなくなり、ベーパ濃度検出のためにエンジンの空燃比に悪影響を及ぼすことを抑制することができる。また、ベーパ濃度検出を、キャニスタ11からバイパス通路17及びパージ通路16の一部の循環路に蒸発燃料を流す循環ポンプとしてのパージポンプ13Aの負荷の大きさに基づいて行っている。そのため、新たな濃度センサを設けることなくベーパ濃度検出を行い、蒸発燃料処理装置の構成を簡素化することができる。しかも、パージ通路16に設けられるパージポンプ13Aによって循環ポンプを兼ねる構成としたため、循環ポンプを専用に設ける必要もなくなり、更に構成を簡素化することができる。
また、算出されたベーパ濃度に基づいてパージポンプ13Aを制御してパージ流量を制御するので、過不足なくキャニスタ11をパージすることができる。そのため、給油時に発生する蒸発燃料を吸着可能な状態までキャニスタ11をパージすることができ、パージポンプ13Aは必要時のみ作動されて、無駄なエネルギの消費が回避され、燃費を改善することができる。
第1実施形態において、ステップS1〜ステップS8の処理は、本発明の濃度推定手段に相当し、ステップS11〜ステップS16の処理は、本発明のパージポンプ制御手段に相当する。
<第2実施形態>
図6は本発明の第2実施形態を示す。第2実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態におけるパージポンプ13Aを、ポンプとしての吐出口と吸込口とを任意に逆転可能な可逆転型ポンプに変更した点である。その他の点は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
図6において、パージポンプ13Bが可逆転型ポンプであり、バイパス通路17及びパージ通路16の一部に沿って破線Bで示す循環流を流す場合は、パージ通路16に沿って実線Aで示すパージ流を流す場合に対してパージポンプ13Bの回転を逆転させている。その結果、破線Bで示す循環流は第2実施形態では第1実施形態に対して逆向きの流れとなっている。そのため、バイパス通路17には逆止弁(本発明の開閉弁に相当)18が設けられ、バイパス通路17には破線Bで示す循環流のみが流れ、それとは反対の流れとなる実線Aのパージ流が流れないようにしている。
第2実施形態によれば、ベーパ濃度を検出する場合は、パージポンプ13Bを逆転させて破線Bで示す循環流を流して行う。このようにベーパ濃度検出を行う際の循環流は、パージを行う際の実線Aで示すパージ流に対してパージポンプ13Bにおける流れは反対向きとなるため、パージ流がバイパス通路17に流れることはなく、パージポンプ13Bのエネルギロスを抑制することができる。
<第3実施形態>
図7は本発明の第3実施形態を示す。第3実施形態が第1実施形態に対して特徴とする点は、第1実施形態におけるパージポンプ13Aを、ポンプとしての吐出口と吸込口とを2対備えた多ポート型ポンプとした点である。それに伴い、破線Bで示す循環流を流す循環路をバイパス通路17のみによって構成し、キャニスタ11には、バイパス通路17との接続ポートとして一対の循環ポート11d、11eを設けている。また、パージ通路16におけるパージ弁12の位置を、パージポンプ13Cをキャニスタ11に接続する部分としている。その他の点は両者同一であり、同一部分についての再度の説明は省略する。
図8は多ポート型ポンプであるパージポンプ13Cの構造の一例を示している。パージポンプ13Cは、ポンプ部132の一つの回転羽根132bが駆動軸132aを介してモータ部131によって回転駆動されるように構成されている。回転羽根132bの回転中心に近い側と遠い側には、それぞれ循環吸込ポート132c、循環吐出ポート132dの組合せと、パージ吸込ポート132e、パージ吐出ポート132fの組合せとが設けられている。そのため、回転羽根132bが回転されると、循環吸込ポート132cから空気を吸い込んで、循環吐出ポート132dへ空気を吐出し、同時に、パージ吸込ポート132eから空気を吸い込んで、パージ吐出ポート132fへ空気を吐出すように機能する。
図7に示すように、ベーパ濃度を検出する場合は、パージ弁12を閉弁した状態でパージポンプ13Cを作動させる。パージポンプ13Cは、循環吸込ポート132cから空気を吸い込んで、循環吐出ポート132dへ空気を吐出してバイパス通路17に破線Bで示す循環流を発生させる。そのため、キャニスタ11に吸着された蒸発燃料が循環ポート11eから吸い出されて循環流として流れる。このとき、パージ弁12が閉弁されているため、実線Aで示すパージ流は流れない。従って、パージポンプ13Cのモータ部131の電流又は回転数は循環流に含まれる蒸発燃料の濃度に応じた値となり、モータ部131の電流又は回転数に基づいてベーパ濃度を推定することができる。
ベーパ濃度の検出を終えてパージを行う場合は、パージ弁12を開弁した状態でパージポンプ13Cを作動させる。パージポンプ13Cは、パージ吸込ポート132eから空気を吸い込んで、パージ吐出ポート132fへ空気を吐出してパージ通路16に実線Aで示すパージ流を発生させる。そのため、キャニスタ11に吸着された蒸発燃料をパージすることができる。このとき、パージポンプ13Cは、バイパス通路17に破線Bで示す循環流を発生させるが、キャニスタ11に吸着された蒸発燃料はパージ通路16によってパージされているため、循環流には殆ど流れない。そのため、パージポンプ13Cの負荷は小さく、パージポンプ13Cが循環流を流すことに伴うエネルギはそれ程大きなものとはならない。しかも、循環吸込ポート132c及び循環吐出ポート132dを通じて発生される循環流の流量を小さく設定すれば、パージポンプ13Cが循環流を流すことに伴うエネルギは更に小さくすることができる。
第3実施形態では、パージ弁12をパージポンプ13Cよりキャニスタ11側に配置したことにより、パージ弁12よりキャニスタ11側が常時負圧となるメリットがある。第1実施形態のようにパージ弁12がパージポンプ13Aよりエンジン2側に配置された場合にはパージ弁12側が正圧となり、パージ弁12を閉弁した際に正圧の空気がキャニスタ11側に逆流する可能性がある。第3実施形態のパージ弁12の配置ではその逆流を抑制することができる。
図9は多ポート型ポンプであるパージポンプ13Cの構造の別例を示している。図8のパージポンプ13Cは回転羽根132bが一つであるのに対して、図9のパージポンプ13Cは、ポンプ部134において、モータ部133の一つの駆動軸134aに、互いに重なるように配置された2つの回転羽根134b、134cを備える点を特徴としている。2つの回転羽根134b、134cは同時に回転駆動されるように構成されている。そして、循環吸込ポート134d、循環吐出ポート134eは、回転羽根134bに設けられ、パージ吸込ポート134f、パージ吐出ポート134gは回転羽根134cに設けられている。
第3実施形態の蒸発燃料処理装置10としては、図9のパージポンプ13Cを適用した場合も、図8のパージポンプ13Cを適用した場合と同様に機能する。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、キャニスタのパージをパージポンプの作動時のみに行うようにしたが、キャニスタのベーパ濃度が高い間はパージポンプの作動によりパージを行い、ベーパ濃度が低くなって後はパージポンプの作動を停止し、エンジンの給気管の負圧を利用してパージを行うようにしてもよい。また、上記実施形態では、車両用のエンジンシステムに本発明を適用したが、本発明は車両用に限定されない。車両用のエンジンシステムの場合、エンジンとモータとを併用したハイブリッド車でもよい。
1 燃料タンク
2 エンジン
10 蒸発燃料処理装置
11 キャニスタ
11a ベーパポート
11b パージポート
11c 大気ポート
11d 循環ポート
12 パージ弁
13A、13B、13C パージポンプ
131、133 モータ部
132、134 ポンプ部
132a、134a 駆動軸
132b、134b、134c 回転羽根
132c、134d 循環吸込ポート
132d、134e 循環吐出ポート
132e、134f パージ吸込ポート
132f、134g パージ吐出ポート
14 エアフィルタ
15 ベーパ通路
16 パージ通路(循環路)
17 バイパス通路(循環路)
21 エンジン制御回路

Claims (6)

  1. 燃料タンクで発生する蒸発燃料をベーパ通路を介してキャニスタに吸着させ、吸着された蒸発燃料をパージ通路を介してエンジンに供給してパージする蒸発燃料処理装置において、
    前記パージ通路にパージを行わせるための空気流を生じさせるパージポンプと、
    キャニスタ及びパージポンプを含むパージ通路の一部に、並列にバイパス通路を接続し、前記パージ通路の一部及び前記バイパス通路より成る循環路と、
    該循環路に設けられ、前記循環路にキャニスタからの蒸発燃料を通流させる循環ポンプと、
    該循環ポンプの作動負荷の大きさを検出してキャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を推定する濃度推定手段と
    前記パージ通路のうち前記パージポンプをエンジンに接続する部分にパージ弁とを備え、
    前記パージポンプが前記循環ポンプを兼ねており、
    前記パージポンプは、ポンプとしての吐出口と吸込口とを任意に反転可能な可逆転型ポンプであり、
    前記バイパス通路には、前記パージポンプが生じさせたパージを行わせるための空気流が前記循環路に流れるのを阻止する開閉弁が挿入されている蒸発燃料処理装置。
  2. 燃料タンクで発生する蒸発燃料をベーパ通路を介してキャニスタに吸着させ、吸着された蒸発燃料をパージ通路を介してエンジンに供給してパージする蒸発燃料処理装置において、
    キャニスタからパージ通路とは独立して蒸発燃料を流すようにキャニスタに接続された循環路と、
    該循環路に設けられ、前記循環路にキャニスタからの蒸発燃料を通流させる循環ポンプと、
    該循環ポンプの作動負荷の大きさを検出してキャニスタに吸着された蒸発燃料の濃度を推定する濃度推定手段と、
    前記パージ通路にパージを行わせるための空気流を生じさせるパージポンプと、
    前記パージ通路のうち前記パージポンプをキャニスタに接続する部分にパージ弁とを備え、
    前記パージポンプによってパージを行うときは前記パージ弁を開弁し、前記循環ポンプによって蒸発燃料の濃度を推定するときは前記パージ弁を閉弁する蒸発燃料処理装置。
  3. 請求項において、
    前記循環ポンプと前記パージポンプとは一つのモータによって駆動されている蒸発燃料処理装置。
  4. 請求項において、
    前記循環ポンプと前記パージポンプは、回転型ポンプであり、回転軸を共通化されている蒸発燃料処理装置。
  5. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記循環ポンプはモータによって駆動され、その負荷の大きさはモータに流れる電流、若しくはモータの回転数の少なくともいずれか一方によって検出される蒸発燃料処理装置。
  6. 請求項1乃至のいずれかにおいて、
    前記濃度推定手段によって推定されたキャニスタの蒸発燃料濃度に応じて前記パージポンプを制御するパージポンプ制御手段を備える蒸発燃料処理装置。
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