JP6168007B2 - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンク内で蒸発燃料をキャニスタに吸着して、その吸着した蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージする蒸発燃料処理装置に関するものである。
従来、燃料タンク内で発生した蒸発燃料をキャニスタにて吸着し、エンジンの動作中に、その蒸発燃料を吸気通路にパージしエンジンにおいて燃焼させる装置が知られている(特許文献1)。かかる技術によれば、燃料タンク内で発生した蒸発燃料は、キャニスタで吸着されること及びエンジンで燃焼されることにより、大気への放出が抑制される。
特開2003−42008号公報
しかしながら、既存の蒸発燃料処理装置では、エンジンの停止後において、キャニスタから脱離した蒸発燃料が吸気通路とキャニスタとの間のパージ配管内に残留している。そのため、パージ配管内で残留する蒸発燃料が大気へ洩れ出ることが懸念される。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、パージ配管内に残留する蒸発燃料が大気へ洩れ出ることを抑制することを可能とする蒸発燃料処理装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するためになされための手段、及びその作用・効果について記載する。
本発明は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料をキャニスタに吸着させるとともに、その吸着させた前記蒸発燃料を内燃機関の吸気通路にパージする内燃機関の蒸発燃料処理装置である。また、前記キャニスタと前記吸気通路とを接続するパージ配管と、前記キャニスタの大気ポートに一端が接続され、他端が大気開放された大気配管と、前記パージ配管に設けられ、正逆両方向の回転駆動が可能なポンプと、前記パージ配管において前記ポンプよりも吸気通路側に設けられ、前記ポンプが前記吸気通路に通じる状態と前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とのいずれかに切り替えられる第1切替手段と、前記内燃機関の運転時において、前記ポンプを正回転駆動することと前記第1切替手段を開度制御することのいずれかにより、前記キャニスタからの蒸発燃料のパージ流量を制御するパージ制御手段と、前記内燃機関の停止中において、前記第1切替手段により前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とし、その状態下で前記ポンプを逆回転駆動して前記パージ配管内の蒸発燃料の残留分を前記キャニスタに吸着させる第1残留燃料除去手段とを備えていることを特徴とする。
正逆両方向の回転駆動が可能なポンプを用い、パージ処理と残留燃料の除去処理とを実施する構成とした。この場合、特に、パージ配管においてポンプよりも吸気通路側でポンプが大気配管に通じる状態とし、その状態下でポンプを逆回転駆動させることで、パージ配管内の蒸発燃料の残留分をキャニスタに吸着させる構成とした。かかる構成によれば、パージ配管内においてポンプよりパージ配管側に残留する蒸発燃料が大気へ洩れ出ることを抑制できる。
蒸発燃料処理装置の構成図 蒸発燃料処理装置のパージ処理と除去処理を示す動作説明図 蒸発燃料処理装置の減圧処理を示す動作説明図 パージ処理と第2空間に残留する蒸発燃料の除去処理を示すフローチャート 第1空間に残留する蒸発燃料の除去処理と洩れ判定を示すフローチャート 第1空間に残留する蒸発燃料の除去処理と洩れ判定を示すタイムチャート
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に従って説明する。本実施形態の蒸発燃料処理装置は、電子制御ユニット(以下、ECUという)を用い、燃料タンクから発生する蒸発燃料を吸気通路に適正にパージ処理しエンジンにおいて燃焼することと、パージ配管内に残留する蒸発燃料をキャニスタに吸着させてパージ配管内から残留蒸発燃料を除去することと、洩れ判定の際に燃料タンクを含む対象空間の圧力が適正に減圧されることとを、実現する装置を想定したものである。
図1に示すように、エンジンシステムは、エンジン11と燃料を貯留する燃料タンク12とを備えている。エンジン11には、燃料噴射弁13と回転速度センサ14が設けられている。エンジン11において燃料噴射弁13から噴射された燃料と吸気通路15から吸入された空気とが混合され、その混合気が点火により燃焼される。回転速度センサ14はエンジン11の回転速度を検出する。吸気通路15には、吸気量を調節するためのスロットルバルブ16が設けられている。また、スロットルバルブ16の下流側には、吸入空気の圧力を検出する吸気圧センサ17が設けられている。
蒸発燃料処理装置において、燃料タンク12内で発生した蒸発燃料はエンジン11に供給される。具体的には、蒸発燃料処理装置は活性炭などの吸着材が充填されたキャニスタ18を備えており、キャニスタ18に吸着された蒸発燃料が吸気通路15へパージされる。
キャニスタ18には、燃料ポート19、パージポート20及び大気ポート21が設けられている。燃料ポート19には、燃料タンク12に連通される燃料配管22が接続され、燃料配管22には、逆止弁23が設けられている。この逆止弁23により、燃料タンク12からキャニスタ18へのガス流は許容され、キャニスタ18から燃料タンク12へのガス流は遮断される。これらにより、燃料タンク12で発生した蒸発燃料はキャニスタ18に吸着される。なお、逆止弁23はリリーフ(圧力調整)付きの弁であってもよい。
パージポート20には、パージ配管24の一端が接続され、パージ配管24の他端は吸気通路15に接続されている。また、パージ配管24にはポンプ25とパージ制御弁26とが設けられ、そのうちポンプ25がパージポート20側、パージ制御弁26が吸気通路15側となっている。パージ制御弁26は、通電デューティ比の変更によってその開度が調整される。パージ配管24においてパージ制御弁26と吸気通路15との間には逆止弁27が設けられており、キャニスタ18から吸気通路15へのガス流は許容されるが、吸気通路15からキャニスタ18へのガス流は遮断される。大気ポート21には大気へ連通する大気配管28が接続されている。なお、逆止弁27を省略することも可能である。
ポンプ25はモータを備えており、モータは正逆両方向に回転可能であるため、その回転方向に応じて、ポンプ25を通過するガス流の向きを吸気通路15側又はキャニスタ18側に変えることができる。また、ポンプ25は、パージ配管24を通る流路の開閉機能を備えており、非通電時では開弁状態となる。
蒸発燃料処理装置は、パージ配管24と大気配管28とをキャニスタ18を通ずることなく連通する複数のバイパス配管29〜31を備えている。パージ配管24においては、ポンプ25とパージ制御弁26との間に第1バイパス配管29が接続され、ポンプ25よりパージポート20側に第2バイパス配管30が接続され、第2バイパス配管30の接続部とポンプ25との間に第3バイパス配管31が接続されている。また、大気配管28においては、バイパス配管29〜31が大気配管28の開放端側から第1バイパス配管29、第3バイパス配管31、第2バイパス配管30の順に接続されている。
第1バイパス配管29とパージ配管24との接続部は、第1流路切替弁32が設けられている。第1流路切替弁32は、電磁弁で構成されており、非通電時にポンプ25が吸気通路15とに通じる状態(OFF)と、通電時にポンプ25が大気配管28とに通じる状態(ON)とのいずれかに切り替えられる。この第1流路切替弁32が第1切替手段に相当する。
第2バイパス配管30とパージ配管24との接続部において、第2流路切替弁33が設けられている。第2流路切替弁33は、電磁弁で構成されており、非通電時にポンプ25がパージポート20とに通じる状態(OFF)となり、通電時にポンプ25が大気配管28とに通じる状態(ON)となるようにして、これらいずれかに切り替えられる。この第2流路切替弁33が第2切替手段に相当する。
第3バイパス配管31と大気配管28との接続部において、第3流路切替弁34が設けられている。第3流路切替弁34は、電磁弁で構成されており、非通電時に大気ポート21が大気開放される状態(OFF)と、通電時に大気ポート21がポンプ25とに通じる状態(ON)とのいずれかに切り替えられる。この第3流路切替弁34が第3切替手段に相当する。なお、各流路切替弁32〜34において通電/非通電の状態は逆であってもよい。
第2バイパス配管30には、所定径のオリフィス35が設けられ、オリフィス35よりもパージ配管側には圧力センサ36が設けられている。オリフィス35は洩れ異常の発生時を想定したリファレンス圧(REF圧)を生じさせるために使用される。ここで、REF圧は対象空間38を負圧にした際の洩れ異常を想定した圧力値である。圧力センサ36によりREF圧と洩れ判定の際の対象空間38の圧力が検出される。
ECU37は、周知の通りCPU、ROM、RAM等よりなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)を主体として構成され、ROMに記憶された各種の制御プログラムを実行することで、エンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の各種制御を実施する。具体的には、マイコンは、前述した各種センサから各種検出信号等を入力し、その入力した各種検出信号等に基づいて、パージ制御弁26、各流路切替弁32〜34やポンプ25等の駆動を制御する。
ECU37は、パージ制御について、吸気負圧を利用したパージ処理及びポンプ駆動によるパージ処理の少なくともいずれかを実施する。具体的には、吸気圧センサ17により読み込んだ吸気負圧が所定値以上(負圧大)である場合には、パージ制御弁26及びポンプ25の少なくともいずれかを用いてバージ処理を実施し、吸気負圧が所定値未満(負圧小又は正圧)である場合には、パージ制御弁26を開弁状態とするとともにポンプ25を正回転駆動させることによりパージ処理を実施する。なお、ECU37は回転速度センサ14により検出されるエンジン回転速度とエンジン負荷(例えば、吸気負圧)に基づいてパージ制御流量を算出する。
エンジン11の停止後に、キャニスタ18から脱離した蒸発燃料がパージ配管24内に残留している。この場合、パージ配管内で残留する蒸発燃料が大気へ洩れ出るといった問題が懸念される。そこで、ECU37は、パージ配管24内に残留している蒸発燃料を吸気通路15又はキャニスタ18に送り込むことで除去する。
ECU37は、パージ制御弁26、各流路切替弁32〜34及びポンプ25の作動を制御することで、図2及び図3に示す(a)〜(e)の処理を実施する。図2及び図3において、(a)はパージ処理、(b)は除去処理(第2空間)、(c)は除去処理(第1空間)、(d)は減圧処理、(e)は洩れ判定を示す動作説明図である。なお、(a)はポンプ駆動により実施されるパージ処理を示している。
図2(a)において、エンジン11の動作中に、パージ制御弁26が開弁されかつポンプ25が正回転駆動されると、大気ポート21からキャニスタ18に空気が取り込まれる。これにより、キャニスタ18に吸着した蒸発燃料が脱離し吸気通路15へパージされる。
図2(b)において、エンジン11の動作中に、図2(a)の状態から、第2流路切替弁33が、ポンプ25が大気に通じる状態に切り替えられると、空気が大気配管28から第2バイパス配管30及びパージ配管24を通じて吸気通路15に送り込まれる。この際、パージ配管24(第1流路切替弁32と吸気通路15との間の第2空間を含む)に残留している蒸発燃料は、空気とともに吸気通路15に送り込まれ、エンジン11により燃焼される。このため、第2空間に残留している蒸発燃料は除去される。この蒸発燃料の除去処理が第2残留燃料除去手段に相当する。
図2(c)において、エンジン11の停止とともにパージ制御弁26が閉弁された後、第1流路切替弁32が、ポンプ25が大気に通じる状態に切り替えられ、第2流路切替弁33が、ポンプ25がパージポート20に通じる状態に切り替えられるとともにポンプ25が逆回転駆動されると、空気が大気配管28から第1バイパス配管29及びパージ配管24を通じてパージポート20に送り込まれる。この場合、パージ配管24(第1流路切替弁32とキャニスタ18との間の第1空間を含む)に残留している蒸発燃料は、空気とともにキャニスタ18に送り込まれるため、蒸発燃料はキャニスタ18に吸着され、空気のみが大気へ放出される。このため、第1空間に残留している蒸発燃料は除去される。この蒸発燃料の除去処理が第1残留燃料除去手段に相当する。
図3(d)において、エンジン11の停止後に、図2(c)の状態から、第2流路切替弁33が、ポンプ25が大気配管28とに通じる状態に切り替えられるとともにポンプ25が正回転駆動されると、大気配管28、第2バイパス配管30、パージ配管24及び第1バイパス配管29からなる環状の流路が形成され、圧力センサ36を含むオリフィス35からポンプ25までの配管内のREF空間39が減圧され、所定時間経過後にREF圧が生ずる。このREF圧が圧力センサ36により検出される。
図3(e)において、図3(d)の状態から、第3流路切替弁34が、ポンプ25が大気ポート21に通じる状態に切り替えられると、燃料タンク12を含む対象空間38の圧力が減圧される。
図3(e)の状態から、第1流路切替弁32が、ポンプ25が吸気通路15に通じる状態に切り替えられ、ポンプ25の駆動が停止されると、対象空間38の負圧が一定に保たれる。このとき、圧力センサ36により検出される圧力値をREF圧と比較することにより、洩れ判定が実施される。
ECU37が実行するパージ制御と残留蒸発燃料の除去処理の内容について説明する。図4に、エンジン11動作中の処理のプログラムをフローチャートにより示す。なお、本フローチャートでは吸気負圧が所定値以上(負圧大)である場合に、吸気負圧を利用したパージ処理を実施する例について示す。まず、ステップS11では、エンジン11が動作中であるか否かを判定する。エンジン11が動作中でないと判定された場合は、ステップS11を繰り返し実施する。一方、エンジン11が動作中であると判定された場合は、ステップS12に移る。
ステップS12では、パージ条件が成立しているか否かを判定する。すなわち、キャニスタ18に吸着されている蒸発燃料が所定量以上であるか否か、フューエルカット中でないか否か、及び空燃比学習中でないか否か等を判定する。ステップS12の判定にて肯定された場合は、ステップS13に移る。一方、ステップS12の判定にて否定された場合は、ステップS11に戻る。
ステップS13では、蒸発燃料の除去処理の条件が成立しているか否かを判定する。蒸発燃料の除去処理の条件は、例えば、自動変速機がPレンジであることやサイドブレーキがONであること等である。これは、エンジン11の運転が停止されることの予測を行う処理でもあり、エンジン11が停止される可能性がある場合に、ステップS13が肯定される。なお、パージ中の蒸発燃料の濃度等に応じて、除去処理を実施するか否かを判定するようにしてもよい。ステップS13の判定にて、蒸発燃料の除去処理の条件が成立していると判定された場合はステップS15に移る。一方、ステップS13の判定にて、蒸発燃料の除去処理の条件が成立していないと判定された場合はステップS14に移る。
ステップS14では、スロットルバルブ16より下流側の吸気通路15において、パージに必要な吸気負圧が発生する運転状態であるか否か判定する。具体的には、吸気圧センサ17により読み込んだ吸気負圧が所定値以上(負圧大)である場合には、パージ制御弁26を用いてパージ流量を制御し、吸気負圧が所定値未満(負圧小又は正圧)である場合には、ポンプ25を用いてパージ流量を制御する。
ステップS14の判定において肯定された場合は、パージ制御弁26を用いてパージを実施する(ステップS16)。一方、否定された場合は、ポンプ25を用いてパージを実施する(ステップS17)。ステップS16又はステップS17の後、ステップS12に戻る。
ステップS15では、所定時間において、パージ制御弁26を開弁し、第2流路切替弁33をONにするとともにポンプ25を正回転駆動する。これにより、第2空間に残留する蒸発燃料を除去処理する。この後、ステップS11に戻る。
ECU37が実行する第1空間に残留する蒸発燃料の除去処理と対象空間38の洩れ判定処理の内容について説明する。図5に、第1空間の除去処理と洩れ判定処理のプログラムをフローチャートにより示す。まず、ステップS21では、エンジン11が停止中であるか否かを判定する。ステップS21の判定において否定された場合は、ステップS21を繰り返し実行する。一方、ステップS21の判定において肯定された場合、所定時間において第1流路切替弁32をONにするとともにポンプ25を逆回転駆動する(ステップS22,23)。これにより、第1空間に残留する蒸発燃料を除去処理する。この後、ステップS24に移る。
ステップS24、25では、所定時間において第2流路切替弁33をONするとともにポンプ25を正回転駆動する。これにより、REF空間39を減圧する。この後、ステップS26に移る。
ステップS26では、圧力センサ36によりREF圧を読み込む。この後、所定時間において第3流路切替弁34をONにする(ステップS27,S28)。これにより、対象空間38を減圧する。この後、ステップS29に移る。
ステップS29では、第1流路切替弁32をOFFにした後、ポンプ25を停止する。所定時間経過後、圧力センサ36により対象空間38の圧力値を読み込み(ステップS30)、ステップS31に移る。
ステップS31では、対象空間38の圧力値がREF圧未満であるか否かを判定する。すなわち、対象空間38に洩れ異常が無い場合は、洩れ異常を想定したリファレンス圧REF未満となり、正常判定される(ステップS32)。一方、対象空間38に洩れ異常がある場合は、REF圧以上となり、異常判定される(ステップS33)。この後、各流路切替弁32〜34をOFFにし(ステップS34)、一連の処理を終了させる。
図6に第1空間に残留する蒸発燃料の除去処理、REF空間39の減圧処理、対象空間38の減圧処理及び洩れ判定処理を、より具体的に示す。図6に示すように、時刻t1でエンジン11が停止された後、時刻t2で第1流路切替弁32がONされるとともにポンプ25が逆回転駆動されると、第1空間に残留する蒸発燃料が除去される。時刻t3で第2流路切替弁33がONされるとともに、ポンプ25が正回転駆動されるとREF空間39が減圧される。時刻t3からの所定時間経過後、時刻t4でREF空間39のREF圧を読み込む。時刻t4で第3流路切替弁34がONされると、時刻t5で対象空間38全体の圧力が一様になり負圧の状態となる。時刻t4からの所定時間経過後、時刻t6で第1流路切替弁32がOFFされた後、ポンプ25が停止されると、対象空間38の減圧処理を完了する。時刻t6からの所定時間経過後、時刻t7で対象空間38の圧力がREF圧未満であるか否かを判定された後、第2流路切替弁33及び第3流路切替弁34がOFFされる。この後、蒸発燃料処理装置は除去処理前の状態に戻る。
以上説明した本実施の形態によれば、以下の優れた効果を有する。
エンジン11の停止後に、ポンプ25を逆回転駆動させることで第1空間に残留する蒸発燃料を除去する構成とした。これにより、パージ配管24から蒸発燃料が大気へ洩れ出すことを抑制できる。
蒸発燃料の除去処理の条件が成立したときに、ポンプ25を正回転駆動させることで第2空間に残留する蒸発燃料を除去する構成とした。この場合、エンジン11の停止後における第1空間に残留する蒸発燃料の除去との組み合わせにより、パージ配管24内の全空間から蒸発燃料が除去される。これにより、エンジン11の停止後にパージ配管24から蒸発燃料が大気へ洩れ出ることを好適に抑制できる。
本実施形態では、パージ配管24において、第2バイパス配管30及び第3バイパス配管31がポンプ25よりパージポート20側に接続され、第1バイパス配管29がポンプ25より吸気通路15側に接続されている。また、大気配管28においては、大気配管28の開放端側から第1バイパス配管29、第3バイパス配管31、第2バイパス配管30の順に接続されている構成にしたため、燃料タンク12を含む対象空間38が減圧される際に、燃料タンク12内の蒸発燃料はキャニスタ18に吸着される。その結果、燃料タンク12内の蒸発燃料を大気へ放出することなく対象空間38を減圧し、洩れ判定を実施することができる。
本実施形態では、大気配管28に接続されている第2バイパス配管30が、パージ配管24においてポンプ25とパージポート20との間に接続されている。第2バイパス配管30においてオリフィス35とそれよりパージ配管24側で圧力センサ36とが設けられている。その結果、オリフィス35とポンプ25との間の圧力センサ36を含む配管内にREF圧を発生させることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・図2(a)において、エンジン11の動作中にポンプ25を正回転駆動する構成としたが、これに代えて、エンジン11の動作前からポンプ25を正回転駆動する構成としてもよい。これにより、吸気通路15へパージする際にポンプ25が動作遅れすることなく好適にパージすることできる。
・パージ配管24において逆止弁27と第1流路切替弁32の間にパージ制御弁26を設ける構成としたが、これを設けずに第1流路切替弁32にパージ制御機能を持たせてもよい。こうした構成よれば、エンジン11の動作中に、第1流路切替弁32はポンプ25が吸気通路15通じる状態に切り替えられると、第1流路切替弁32により吸気通路15へパージされる蒸発燃料の流量を調整できる。
・第1空間に残留する蒸発燃料の除去処理(図2(c)の除去処理)をエンジン11の停止後に実施する構成としたが、これをエンジン11の動作中において、蒸発燃料の除去処理の条件が成立したときに実施する構成としてもよい。第1空間に残留する蒸発燃料の除去処理と第2空間に残留する蒸発燃料の除去処理とを組み合わせて実施することで、その処理直後にエンジン停止が生じたとしても、そのエンジン停止後においてパージ配管24から蒸発燃料が大気へ洩れ出ることを抑制できる。こうした構成でも、パージ実施後において第1空間と第2空間に残留する蒸発燃料がパージ配管24内から除去され、この後、エンジン11が停止されることによりパージ配管24から蒸発燃料が大気へ洩れ出ることを抑制できる。
・洩れ判定において、減圧処理完了からの所定時間経過後の対象空間38の圧力値とREF圧とを比較することにより洩れ異常の有無を判定する処理としたが、これに代えて、減圧処理開始からの所定時間経過後の対象空間38の圧力値をREF圧と比較することにより洩れ異常の有無を判定する処理としてよい。
・洩れ判定において、対象空間38の負圧とREF圧とを比較することにより洩れ異常の有無を判定する処理としたが、これに代えて、ECU37にあらかじめ洩れ異常の有無を判断するための圧力の閾値を記憶させておき、この閾値と対象空間38の負圧を比較する処理としてよい。
11…エンジン(内燃機関)、12…燃料タンク、15…吸気通路、18…キャニスタ、21…大気ポート、24…パージ配管、25…ポンプ、28…大気配管、32…第1流路切替弁(第1切替手段)、37…ECU(パージ制御手段、第1残留燃料除去手段)。

Claims (4)

  1. 燃料タンク(12)内で発生する蒸発燃料をキャニスタ(18)に吸着させるとともに、その吸着させた蒸発燃料を内燃機関(11)の吸気通路(15)にパージする内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
    前記キャニスタと前記吸気通路とを接続するパージ配管(24)と、
    前記キャニスタの大気ポート(21)に一端が接続され、他端が大気開放された大気配管(28)と、
    前記パージ配管に設けられ、正逆両方向の回転駆動が可能なポンプ(25)と、
    前記パージ配管において前記ポンプよりも吸気通路側に設けられ、前記ポンプが前記吸気通路に通じる状態と前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とのいずれかに切り替えられる第1切替手段(32)と、
    前記内燃機関の運転時において、前記ポンプを正回転駆動することにより、前記キャニスタからの蒸発燃料のパージ量を制御するパージ制御手段(37)と、
    前記第1切替手段により前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とし、その状態下で前記ポンプを逆回転駆動して前記パージ配管内の蒸発燃料の残留分を前記キャニスタに吸着させる第1残留燃料除去手段(37)と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 前記パージ配管において前記ポンプよりもキャニスタ側に設けられ、前記ポンプが前記キャニスタに通じる状態と前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とのいずれかに切り替えられる第2切替手段(33)と、
    前記内燃機関の運転時において、前記第2切替手段により前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とし、その状態下で前記ポンプを正回転駆動して前記パージ配管内の蒸発燃料の残留分を前記吸気通路側に排出する第2残留燃料除去手段(37)と、
    を備える請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記燃料タンクを含み洩れ判定の対象となる対象空間(38)について洩れ異常の有無を判定する洩れ判定手段(37)を備える内燃機関の蒸発燃料処理装置であって、
    前記パージ配管において前記ポンプよりもキャニスタ側に設けられ、前記ポンプが前記キャニスタに通じる状態と前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とのいずれかに切り替えられる第2切替手段(33)と、
    前記大気配管に設けられ、前記キャニスタの大気ポートが大気開放される状態と、前記大気ポートが前記パージ配管において前記ポンプと前記第2切替手段との間の接続点に通じる状態とのいずれかに切り替えられる第3切替手段(34)と、
    を備え、
    前記洩れ判定手段は、前記第2切替手段により前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とし、かつ前記第3切替手段により前記大気ポートが前記接続点に通じる状態とした状態下で、前記ポンプを正回転駆動して前記対象空間を減圧し、その減圧に伴う前記対象空間の圧力変化に基づいて洩れ異常の有無を判定する請求項1又は2に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記パージ配管と前記大気配管とを接続し、その途中に所定径のオリフィス(35)が形成されたバイパス通路部(30)を有し、
    前記バイパス通路部において前記オリフィスよりもパージ配管側には圧力検出手段(36)が設けられており、
    前記第2切替手段は、前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とする場合に、前記バイパス通路を連通状態にするものであり、
    前記第2切替手段により前記ポンプが前記大気配管に通じる状態とし、かつ前記第3切替手段により前記大気ポートが大気開放された状態下で、前記ポンプを正回転駆動し、前記圧力検出手段により検出した検出圧力に基づいて、前記洩れ判定手段による洩れ判定の基準値を算出する基準値算出手段と、
    を備える請求項3に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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