JP6332049B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
特許文献1に開示の雌コネクタは、端子収容室(キャビティ)を有するインナーハウジング(ハウジング)と、インナーハウジングに前方から装着されるフロント部材とを備えている。端子収容室の内壁には、撓み可能なランスが前方に突出して設けられている。端子収容室には後方から雌端子金具が挿入され、挿入された雌端子金具がランスによって弾性的に係止されることでキャビティ内に抜け出しを規制された状態で保持されるようになっている。雌端子金具は電線の端末に圧着により接続され、インナーハウジングの後面後方には電線が延出して配索されている。
フロント部材の前壁部には、端子収容室と対応する位置に、端子挿入口が開口して設けられている。雌コネクタが相手側の雄コネクタと嵌合されると、端子挿入口を通して端子収容室に前方から相手側の雄端子金具が進入し、進入した雄端子金具が雌端子金具と電気的に接続されるようになっている。
特開2007−103120号公報
ところで、雌雄の両端子金具が接続された状態で、インナーハウジングの後面後方に延出する電線が激しく揺動されたりすると、雌端子金具がインナーハウジング内のクリアランス範囲で動くことがあり、その結果、両端子金具が摺動摩耗して電気的信頼性が損なわれるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子金具の電気的な接続信頼性を確保することが可能なコネクタを提供することを目的とする。
本発明のコネクタは、前後方向に延出するキャビティを有するとともに、前記キャビティに後方から挿入された端子金具を弾性的に係止して前記端子金具の前記キャビティからの抜け出しを規制する撓み可能なランスを有し、前記キャビティの内壁のうち、前記ランスが位置する側とは反対側の壁面に、対向壁部が設けられているハウジングと、前記ハウジングに前方から装着されるものであり、装着される前は前記端子金具と前記対向壁部との間のガタを許容するが、装着された状態では前記対向壁部との間に前記端子金具を挟持することで前記端子金具と前記対向壁部との間のガタを抑制するガタ詰め部を有するフロント部材とを備え、前記フロント部材には、前記ハウジングに装着された状態で、前記ガタ詰め部よりも後方に、前記ランスの撓み空間に進入して前記ランスの撓み動作を規制する規制部が設けられ、前記規制部が前記撓み空間に進入したときに、前記ランスが前記端子金具に弾性的に押し付けられる状態を可能となす弾性部が介在することにより、前記端子金具が前記ランスを介して前記対向壁部と前記規制部との間に挟持されるところに特徴を有する。
フロント部材がハウジングに装着されると、ガタ詰め部と対向壁部との間に端子金具が挟持されて、端子金具と対向壁部との間のガタが抑制されるため、ハウジング内における端子金具の相対位置が変動するのが防止される。その結果、端子金具に接続された電線が揺動される等しても、端子金具と相手端子金具との接続状態が安定に維持され、端子金具の電気的な接続信頼性を確保することができる。
また、フロント部材がハウジングに装着される前は、端子金具と対向壁部との間のガタが許容された状態にあるため、キャビティに挿入される端子金具の挿入抵抗が過大になることがなく、端子金具の挿入作業性に特に支障を来たすこともない。ハウジングのキャビティに端子金具が挿入されると、端子金具が前側でガタ詰め部と対向壁部との間に挟持されるとともに後側でランスを介して対向壁部と規制部との間に挟持されるため、ハウジング内で端子金具が前後方向に傾くことなく安定に保持される。
本発明の実施例のコネクタの正面図である。 ハウジングに対してフロント部材が仮係止位置に留め置かれた状態をあらわす断面図である。 ハウジングに対してフロント部材が本係止位置に留め置かれた状態をあらわす断面図である。 図3の要部拡大図である。 ハウジングの正面図である。 フロント部材の正面図である。 フロント部材の断面図である。
本発明の好ましい形態を以下に示す。
前記ガタ詰め部は、前記フロント部材が前記ハウジングに装着される過程で前記端子金具と摺動することにより、前記端子金具を前記対向壁部側に徐々に近づけることが可能な誘導斜面部を有している。これによれば、端子金具がガタ詰め部と対向壁部との間に挟持される状態に円滑に導かれる。
前記フロント部材は、前記ハウジングに対して正規深さで保持されて前記ガタ詰め部が前記端子金具と前記対向壁部との間のガタを抑制する本係止位置と、前記ハウジングに対して前記本係止位置よりも浅い位置で保持される仮係止位置とに、変位可能とされ、前記仮係止位置では、前記ガタ詰め部が前記端子金具の前端部を前記対向壁部との間に遊びをもって支持する。フロント部材が仮係止位置にあるときに、ハウジングのキャビティに端子金具が挿入されると、端子金具の前端部がガタ詰め部によって支持されるため、端子金具が前下がりに傾くのが防止される。
<実施例>
本発明の実施例を図1〜図7によって説明する。実施例のコネクタは、ハウジング10と、ハウジング10に前方から装着されるフロント部材40と、ハウジング10に収容される端子金具90とを備えている。ハウジング10は、相手ハウジング80と嵌合可能とされている。
図3に示すように、相手ハウジング80は、後述するハウジング本体11を内嵌可能なフード部81を有している。フード部81内には、相手端子金具85の雄タブ86が突出して配置されている。そして、フード部81の上壁には、ロック突起82が設けられている。
ハウジング10は合成樹脂製であって、図2及び図3に示すように、前後方向に比較的長いハウジング本体11と、ハウジング本体11の周囲を取り囲む筒状の嵌合筒部12と、嵌合筒部12とハウジング本体11とをつなぐ径方向に沿った連結部13とを有している。ハウジング本体11には、複数のキャビティ14が前後方向に延出して設けられている。キャビティ14の内壁下面には、ランス15が設けられている。
図2及び図3に示すように、ランス15は、キャビティ14の内壁下面の前後方向略中央部から前方へ片持ち状に突出する本体部16と、本体部16の前端部の上面から上方に突出する係止突起17とからなる。係止突起17の後面は、前方へ向けて緩やかに上り勾配となるように形成され、係止突起17の前面は、後方へ向けてやや後傾するように形成されている。
本体部16は、後端を支点として上下方向に撓み変形可能とされている。図2及び図3に示すように、本体部16の後端は、前後方向に関して連結部13とほぼ同じ位置に設置されている。そして、本体部16は、自然状態では前後方向にほぼ沿って配置され、下方に位置する底壁部18との間に、前方に開放されたランス15の撓み空間19を有している。
図4に示すように、本体部16の前端部には、係止突起17よりも前方に、突片部21が突出して設けられている。突片部21には、係止突起17寄りの位置となる上端部に、略水平なスリット22が設けられている。スリット22は、突片部21の前後方向の全長及び左右方向の全幅に亘って形成され、突片部21の前面及び両側面に開口している(図5を参照)。
そして、図4及び図5に示すように、突片部21には、スリット22を挟んだ上下両側のうちの上側の部分に、薄肉板状の弾性部23が設けられている。弾性部23は、係止突起17の根元部となる後端を支点としてスリット22を狭める方向(下方)に撓み変形可能とされている。つまり、弾性部23は、ランス15とは別に独立して撓み変形可能な片持ち状の形態になっている。
図2及び図3に示すように、キャビティ14の内壁には、ランス15の位置する側とは反対側の壁面に、対向壁部24が設けられている。対向壁部24は、底壁部18と平行に前後方向にほぼ沿って配置されている。また、ハウジング本体11には、対向壁部24の前端に連なってキャビティ14の前端を区画する前壁25が設けられている。図3及び図4に示すように、前壁25には、前方から雄タブ86を挿入可能なタブ挿入孔26が開口して設けられている。タブ挿入孔26の前部は、前方にラッパ状に拡開され、雄タブ86を誘い込み可能な構造になっている。前壁25のうち、タブ挿入孔26の下方の部分は、ランス15を成形する際に図示しない金型が通過することによって開放された切除部27とされている(図5を参照)。なお、前壁25は、底壁部18には連結されておらず、底壁部18との間にフロント部材40が進入可能な空間が形成されている。
端子金具90は導電性の金属板を曲げ加工等することで前後方向に細長い形状に成形され、ハウジング本体11のキャビティ14に後方から挿入される。図2及び図3に示すように、端子金具90は、角筒状の端子本体91と、端子本体91の後方に位置するオープンバレル状のワイヤバレル92と、ワイヤバレル92の後方に位置するオープンバレル状のインシュレーションバレル93とからなる。図4に示すように、端子本体91内には、後方へ折り返された弾性接触片94が設けられている。両ハウジング10、80が正規に嵌合されると、端子本体91内に相手端子金具85の雄タブ86が挿入され、挿入された雄タブ86が弾性接触片94に弾性的に接触することにより、両端子金具85、90が互いに接続されるようになっている。
図2及び図3に示すように、ワイヤバレル92は、電線99の端末部にて被覆98の除去により露出する芯線97に圧着により接続されている。インシュレーションバレル93は、電線99の端末部の被覆98に外嵌されたゴム栓96に圧着により接続されている。端子金具90がキャビティ14に正規に挿入されると、ゴム栓96がキャビティ14の後端部に挿入され、ゴム栓96の外周面に形成されたリップ95がキャビティ14の内周面に弾性的に密着することにより、電線99とハウジング10との間のシールがとられるようになっている。なお、図示しないが、キャビティ14の後端部は、ゴム栓96の外形形状と対応するように断面円形に形成されている。
図2及び図3に示すように、ハウジング本体11の外周面には、連結部13よりも前方に、段差28が形成されている。ハウジング本体11の外周面のうち、段差28を介して一段落ちた前部の領域には、シールリング30が嵌着されている。シールリング30は、両ハウジング10、80の正規嵌合時に、相手ハウジング80のフード部81とハウジング本体11との間に径方向に弾性的に挟持される(図3を参照)。これにより、両ハウジング10、80間のシールがとられるようになっている。
ハウジング本体11の上面には、左右一対の脚部29が起立して設けられ(図1及び図5を参照)、両脚部29の上端から前後両方向に延出する板片状のアーム部31が設けられている(図2及び図3を参照)。アーム部31は、両脚部29を支点としてシーソ状に揺動変位可能(弾性変位可能)とされている。図2及び図3に示すように、アーム部31の前端部には、ロック孔32が上下方向に貫通して設けられている。アーム部31の撓み動作を伴った後、フード部81のロック突起82がロック孔32に弾性的に嵌まり込むことにより、両ハウジング10、80が嵌合状態に保持されるようになっている(図3を参照)。また、アーム部31の後端部には、解除操作部33が一段高くして設けられている。嵌合状態にある両ハウジング10、80を離脱させる際には、解除操作部33が上方から押圧される。すると、アーム部31の前端部が持ち上げられて、アーム部31とロック突起82との係止状態が解除され、もって両ハウジング10、80を互いに引き離すことが可能となっている。
図1及び図5に示すように、嵌合筒部12の上部には、左右一対の側壁部34が立ち上げて設けられ、両側壁部34の上端前部間には、架設部35が架け渡して設けられている。両側壁部34間で、且つ架設部35の後方には、アーム部31が上方から視認可能に露出して配置されている。
続いて、フロント部材40について説明する。フロント部材40は合成樹脂製であって、ハウジング本体11の前端部に外嵌可能なキャップ状に形成されている。図7に示すように、フロント部材40は、前壁部41と、前壁部41の外周から後方に突出する周壁部42とを有している。そして、フロント部材40は、前壁部41がハウジング本体11の前方に離間して配置される仮係止位置(図2を参照)と、前壁部41がハウジング本体11の前壁25に前後方向で重なるように配置される本係止位置(図3を参照)との間を、前後方向に移動可能とされている。フロント部材40が本係止位置にあるときに、フロント部材40がハウジング10に装着され、図3に示すように、周壁部42の後端がシールリング30に対向して配置される。これによりシールリング30は、周壁部42の後端と段差28との間に挟まれ、ハウジング本体11に前後方向に略位置決めされた状態で配置されるようになっている。
図6に示すように、前壁部41には、一対の嵌合孔43が開口して設けられている。フロント部材40が本係止位置にあるときに、図1及び図4に示すように、前壁部41の嵌合孔43にハウジング本体11の前壁25が内嵌して配置される。これにより、タブ挿入孔26の下方の部分が前壁部41によって閉じられ、タブ挿入孔26が全周に亘って形成されるようになっている。
図7に示すように、前壁部41の後面には、挿入片44が後方に延出して設けられている。挿入片44の後端は、周壁部42の後端よりも後方に位置している。そして、挿入片44は、後端部(先端部)に規制部45を有し、規制部45よりも前方に規制部45よりも厚肉のガタ詰め部46を有している。図3に示すように、フロント部材40が本係止位置にあるときに、挿入片44がハウジング本体11内に挿入され、ガタ詰め部46が端子金具90の端子本体91に下方から当接可能に配置されるとともに、規制部45がランス15の撓み空間19に進入してランス15の撓み動作を規制するようになっている。
図4及び図7に示すように、規制部45の上面は、後端部において前後方向に沿った水平面部47と、前端部において水平面部47よりも一段高い位置で前後方向に沿った押圧面部48と、水平面部47の前端から押圧面部48の後端にかけて上り勾配で連なる傾斜面部49とからなる。傾斜面部49は、フロント部材40が仮係止位置から本係止位置に移動する過程でランス15の本体部16と摺動可能とされている。また、図4に示すように、押圧面部48は、フロント部材40が本係止位置にあるときにランス15の突片部21を端子本体91の位置する側へ押圧可能とされている。
そして、図4及び図7に示すように、ガタ詰め部46の上面は、押圧面部48の前端から斜め上前方へ向けて曲面状に延出する移行面部51と、移行面部51の前端から前方へ向けて次第に端子本体91の位置する側へ近づくように緩やかな上り勾配で連なる誘導斜面部52とからなる。誘導斜面部52は、フロント部材40が仮係止位置から本係止位置に移動する過程で、端子本体91を対向壁部24側へ押圧可能とされている。
図4及び図7に示すように、前壁部41の後面における嵌合孔43の下方の部分と誘導斜面部52との間には、角凹状の段付き部53が設けられている。図4に示すように、段付き部53には、端子金具90の端子本体91の前端角部91Aが嵌着可能とされている。また、図2及び図3に示すように、前壁部41の後方で、且つ周壁部42の下壁と挿入片44との間には、前後方向に延出して後方に開放された溝部54が設けられている。溝部54には、ハウジング本体11の底壁部18が嵌入可能とされている。
以上が本実施例のコネクタの構造であり、続いて、コネクタの組み付け手順等について説明する。
ハウジング10に端子金具90が収容されるに先立ち、ハウジング10に前方からフロント部材40が取り付けられて仮係止位置に保持される。仮係止位置では、挿入片44の規制部45がランス15の撓み空間19の前方に位置し、ランス15の撓み動作が許容された状態にある(図2を参照)。
続いて、ハウジング10のキャビティ14に後方から端子金具90が挿入される。挿入の過程では、端子金具90の本体部16が係止突起17と干渉してランス15が撓み空間19側へ撓み変形させられる。端子金具90がキャビティ14に正規に挿入されると、ランス15が弾性復帰して、係止突起17が端子本体91の後端に当接可能に配置される。これにより、端子金具90がキャビティ14から抜け出るのが規制される。
また、ハウジング10のキャビティ14に端子金具90が正規に挿入されると、端子本体91の前端が前壁25の後面に当て止め可能に配置され、端子金具90のそれ以上の前進が規制される(図2を参照)。また、端子本体91の前端下面がガタ詰め部46の誘導斜面部52の後端部に下方から支持可能に配置され、端子金具90が前下がりに傾くのが規制される(図2を参照)。もっとも、フロント部材40が待機位置にあるときに、端子本体91の前端部は対向壁部24とガタ詰め部46の誘導斜面部52との間のクリアランス範囲で動き得る状態にある。つまり、フロント部材40が待機位置にあるときに、端子本体91の上面と対向壁部24との間には隙間(ガタ)が形成されている。
上記の状態でフロント部材40が後退させられ、本係止位置に押し込まれる。フロント部材40が本係止位置に移動する過程では、ガタ詰め部46の誘導斜面部52が端子本体91の下面を摺動して、端子本体91が対向壁部24に近づくように次第に持ち上げられる。また、フロント部材40の移動過程では、規制部45の傾斜面部49がランス15の突片部21と摺動して、ランス15が端子本体91に近づくように持ち上げられる。
こうしてフロント部材40が本係止位置に至ってハウジング10に装着されると、図4に示すように、端子本体91の前端角部91Aが段付き部53に緊密に嵌着され、端子本体91の前部の下面がガタ詰め部46の誘導斜面部52に隙間なく当接するとともに、端子本体91の前部の上面が対向壁部24に隙間なく当接する。これにより、対向壁部24とガタ詰め部46との間に端子本体91の前部が上下方向にガタ付きなく挟持される。
また、フロント部材40が本係止位置に至ると、図4に示すように、規制部45の押圧面部48が突片部21の下面に押圧状態で当接して、弾性部23がスリット22を狭めるように弾性変形させられ、その状態で、弾性部23の上面(突片部21の上面でもある)が端子本体91の後部の下面に弾性的に当接する。このように、弾性部23が介在することにより、対向壁部24と規制部45との間に、端子本体91の後部とランス15とが上下方向に並んでガタ付きなく挟持される。かくして、端子本体91の前部がガタ詰め部46と対向壁部24との間に挟持されるとともに、端子本体91の後部が規制部45と対向壁部24との間にランス15を介して挟持される。その結果、端子本体91がハウジング10のキャビティ14内で前後方向に傾くことなく実質的に固定された状態で保持される。
その後、ハウジング10が相手ハウジング80に嵌合されると、相手端子金具85の雄タブ86がタブ挿入孔26を通して端子本体91内に挿入され、雄タブ86が弾性接触片94と弾性的に接触して、両端子金具85、90が導通接続される。この状態で、例えば、端子金具90に接続されてハウジング10から後方に引き出された電線99が揺動される等しても、キャビティ14内に固定された状態にある端子金具90がハウジング10内でガタ付くことはなく、両端子金具85、90の電気的な接続信頼性を確保することができる。
また、本実施例によれば、フロント部材40がハウジング10に装着される前(本係止位置に至る前)は、端子本体91と対向壁部24との間のガタが許容された状態にあるため、キャビティ14に挿入される端子金具90の挿入抵抗が過大になることがない。したがって、端子金具90の挿入作業性に特に支障を来たすことはない。
また、フロント部材40の移動過程において、端子本体91がガタ詰め部46の誘導斜面部52に沿って対向壁部24側へ徐々に近づくように変位するため、ガタ詰め部46と対向壁部24との間に端子本体91の前部が挟持される状態に円滑に導かれる。
また、フロント部材40が仮係止位置にあるときに、ガタ詰め部46の誘導斜面部52が端子本体91の前端部を対向壁部24との間に遊びをもって支持するため、端子金具90が前下がりに大きく傾くことがない。またこのような構成であれば、フロント部材40が本係止位置へ向けて移動する際に、ガタ詰め部46の誘導斜面部52を端子本体91が円滑に摺動することができる。
さらに、規制部45と対向壁部24との間に弾性部23が介在するため、弾性部23の弾性作用によって端子本体91の後端部が対向壁部24に隙間なく押し当てられる。しかも、ガタ詰め部46と規制部45とにより、端子本体91の前後両側のガタが抑えられるため、端子金具90がハウジング10内で前後方向に傾くことなく安定に保持される。
<他の実施例>
以下、他の実施例を簡単に説明する。
(1)フロント部材は、規制部を有さず、端子金具を係止するリテーナ機能をもたない部材であってもよい。
(2)弾性部及びスリットは、ランス側ではなく、規制部側に設けられるものであってもよい。また、弾性部及びスリットは、ランス側と規制部側の両方に設けられていてもよい。
(3)スリットは、突片部に全幅に亘って形成されず、突片部の前面のみに開口する袋状の形態であってもよい。
10…ハウジング
14…キャビティ
19…撓み空間
22…スリット
23…弾性部
24…対向壁部
40…フロント部材
45…規制部
46…ガタ詰め部
52…誘導斜面部
90…端子金具

Claims (3)

  1. 前後方向に延出するキャビティを有するとともに、前記キャビティに後方から挿入された端子金具を弾性的に係止して前記端子金具の前記キャビティからの抜け出しを規制する撓み可能なランスを有し、前記キャビティの内壁のうち、前記ランスが位置する側とは反対側の壁面に、対向壁部が設けられているハウジングと、
    前記ハウジングに前方から装着されるものであり、装着される前は前記端子金具と前記対向壁部との間のガタを許容するが、装着された状態では前記対向壁部との間に前記端子金具を挟持することで前記端子金具と前記対向壁部との間のガタを抑制するガタ詰め部を有するフロント部材とを備え
    前記フロント部材には、前記ハウジングに装着された状態で、前記ガタ詰め部よりも後方に、前記ランスの撓み空間に進入して前記ランスの撓み動作を規制する規制部が設けられ、
    前記規制部が前記撓み空間に進入したときに、前記ランスが前記端子金具に弾性的に押し付けられる状態を可能となす弾性部が介在することにより、前記端子金具が前記ランスを介して前記対向壁部と前記規制部との間に挟持されることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ガタ詰め部は、前記フロント部材が前記ハウジングに装着される過程で前記端子金具と摺動することにより、前記端子金具を前記対向壁部側に徐々に近づけることが可能な誘導斜面部を有していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記フロント部材は、前記ハウジングに対して正規深さで保持されて前記ガタ詰め部が前記端子金具と前記対向壁部との間のガタを抑制する本係止位置と、前記ハウジングに対して前記本係止位置よりも浅い位置で保持される仮係止位置とに、変位可能とされ、前記仮係止位置では、前記ガタ詰め部が前記端子金具の前端部を前記対向壁部との間に遊びをもって支持することを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタ。
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