JP6331285B2 - 運転支援方法、運転支援装置、車両システム及び運転支援プログラム - Google Patents

運転支援方法、運転支援装置、車両システム及び運転支援プログラム Download PDF

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本願は、運転支援方法、運転支援装置、車両システム及び運転支援プログラムに関する。
車両事故には至らなかったがその可能性があった危険地点(以下、「ヒヤリハット地点」という)の情報を地図上に示したヒヤリハットマップが存在する。運転者は、上述したヒヤリハットマップを利用することで、事故の発生を未然に防止することができる。ヒヤリハットマップは、運転者(ドライバ)の生体情報や車両の異常操作(例えば、急ハンドル、急ブレーキ等)の検知と、検知した場所とを収集して作成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−47914号公報
しかしながら、例えば危険な追い越しや異常な低速運転等を行う迷惑車両は、走行により移動しているため、その位置を固定のヒヤリハット地点として認識することができない。したがって、上述した迷惑車両が近づいてきていても、その内容を運転者が把握することができなかった。
1つの側面では、本発明は、運転者に安全な運転を支援することを目的とする。
一態様における運転支援方法は、運転支援装置が、複数の車両のそれぞれから送信される車両の運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された車両の位置情報及び時刻情報を取得し、前記複数の車両それぞれから受信した前記位置情報と前記時刻情報と前記生体情報とに基づいて、前記複数の車両のうち、イライラ状態又はヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群の移動方向を推定し、前記車群近傍の車両であり、前記車群の速度の範囲外の速度で走行する車両の位置から所定の領域に存在する、前記移動方向の前記車群以外の車両であって、前記車群がイライラ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の後方の車両、前記車群がヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の前方の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する。
運転者に安全な運転を支援することができる。
運転支援システムの概略構成の一例を示す図である。 運転支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 運転支援システムの処理の一例を示す図である。 生体情報を説明するための図である。 生体センサから得られた生体情報の具体例を示す図である。 精神状態判断部における処理の一例を示すフローチャートである。 運転状態データベースの一例を示す図である。 迷惑車両推定部の処理の一例を示すフローチャートである。 車両の運転状況を説明するための図である。 迷惑車両経路推定部における経路推定の一例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら実施例について詳細に説明する。
<運転支援システムの概略構成例>
図1は、運転支援システムの概略構成の一例を示す図である。図1に示す運転支援システム10は、1又は複数の車両11−1〜11−n(以下、必要に応じて「車両11」と総称する)と、運転支援装置12とを有する。車両11は、インターネット等に代表される通信ネットワーク13により、データの送受信が可能な状態で接続されている。
図1の例に示す運転支援システム10において、車両11は、予め運転支援装置12に登録された車両である。車両11は、例えば所定時間毎に、車両11を運転中の運転者の生体情報や車両11の位置情報、時刻情報等を取得する。なお、運転中とは、例えば車両11のエンジンが稼働中の状態をいい、車両が走行中だけでなく停止中の場合も含むが、これに限定されるものではない。また、車両11は、取得した生体情報と基準となる通常状態の生体情報とから、現時点の運転者の精神状態を判断し、その精神状態情報を、取得した位置情報や時刻情報と共に通信ネットワーク13を介して運転支援装置12に送信する。
また、車両11は、運転支援装置12から通信ネットワーク13を介して得られた運転支援情報等に対応するメッセージ(運転支援情報)等を車両11内に設けられた情報提供部等から運転者に提供する。
車両11とは、例えば乗用車やトラック、バス、トレーラー、タクシー、オートバイ等であるが、これに限定されるものではなく、例えば消防車や救急車、パトカー等の緊急車両等でもよい。
運転支援装置12は、例えば複数の車両11−1〜11−nから、それぞれの運転者の運転中の運転状態情報(精神状態情報、位置情報、時刻情報)を所定時間毎に受信する。また、運転支援装置12は、受信した複数の運転状態情報に基づいて、例えば所定の精神状態(例えば、イライラ状態、ヒヤリ状態等)を示す車群の移動方向を推定する。車群とは、例えば所定の領域内に存在する複数の車両を示す。
また、運転支援装置12は、推定した結果に基づいて、例えば上述した車群以外の車両等に対して、推定した移動方向に応じた運転支援情報を、通信ネットワーク13を介して送信する。
運転支援装置12は、サーバやPersonal Computer(PC)等であるが、これに限定されるものではなく、例えば1以上の情報処理装置等を有するクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。
通信ネットワーク13は、例えば無線通信等を用いて運転支援装置12とデータの送受信を行うが、これに限定されるものではなく、例えば一部に有線回線を有していてもよい。例えば、通信ネットワーク13は、道路の所定間隔毎に設置された通信アンテナや基地局、中継装置等を介して車両11と運転支援装置12との間におけるデータの送受信を可能とする。
ここで、本実施形態に適用される車両11及び運転支援装置12の機能構成例について具体的に説明する。なお、車両11については、本実施形態に係る機能構成部分について説明するものとし、車両11として通常有するエンジン部や車両操作部等における構成の説明は省略する。
<車両11の機能構成例>
車両11は、生体情報取得部の一例としての生体センサ21と、位置情報取得部の一例としてのGlobal Positioning System(GPS、全地球測位システム)22と、時刻部23と、精神状態判断部24と、記憶部の一例としての地図データ25と、通信部26と、情報提供部27とを有する。
生体センサ21は、車両11の運転者の運転中の生体情報をセンシングする。生体センサ21から得られる生体情報としては、例えば運転者の心拍や脳波、体温等の各生体情報のうち、少なくとも1つの情報であるが、これに限定されるものではない。
運転者は、例えば車両11内で心拍数を計測するリストバンド等を装着したり、脳波や体温を計測するヘッドギアやヘルメット、ヘッドバンド、メガネ等を装着することで、生体情報を取得するが、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態では、体温計やサーモセンサ、ハンドル等に設けられた心拍計測センサ等の各種の生体センサ21を用いて運転者の生体情報を取得することができる。
GPS22は、通信衛星等を利用して車両11の位置情報(例えば、緯度・経度等)を取得する。なお、車両11の位置情報を取得する手法については、GPS22を用いた手法に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、車両11が道路の各地点に設置された無線アンテナや基地局、中継装置の通信機器のうち、どの通信機器と通信を行っているかにより、その通信機器の設置位置を車両11の位置情報として取得することができる。
時刻部23は、車両11内に設けられた時計等から日時情報を取得する。なお、時刻部23は、例えば通信部26から受信した標準電波から誤差を自動修正する電波時計等であってもよいが、これに限定されるものではない。
精神状態判断部24は、生体センサ21から得られる生体情報や通常状態での生体情報、予め記憶された地図データ25等を用いて、車両11の運転者の精神状態を判定する。例えば、精神状態判断部24は、通常時の精神状態であるか、通常と異なる精神状態であるかを判断する。通常の異なる精神状態としては、例えばイライラ状態、ヒヤリ(ハット、ドキドキ)状態等があるが、これに限定されるものではない。
地図データ25は、車両11が通行する道路地図等であるが、これに限定されるものではなく、道路の種別(例えば、高速道路、自動車専用道路、幹線道路、市街地道路、交差点、T字路等)や地名、目標物、休憩所、給油場所の情報等を有していてもよい。地図データ25は、例えばカーナビゲーションシステム等で使用される地図データ等を使用することができるが、これに限定されるものではない。
通信部26は、精神状態判断部24から得られる所定時間毎の精神状態情報と、GPS22から取得した位置情報と、時刻部23から得られた時刻情報とを有する運転状態情報を、通信ネットワーク13を介して運転支援装置12に送信する。なお、送信される情報には、車両識別情報又は運転者識別情報等を有する。また、通信部26は、例えば上述した精神状態情報ではなく、生体センサ21から得られる各生体情報を送信してもよく、精神状態情報と生体情報とを両方送信してもよい。例えば、通信部26が生体情報のみを運転支援装置12に送信した場合には、運転支援装置12において運転手の精神状態を判断する。
また、通信部26は、運転支援装置12から得られる運転支援情報を情報提供部27に出力する。なお、運転支援情報としては、例えば運転者がイライラしたり、ヒヤリとする要因になると推定される迷惑車両が自車の走行地点の近くにいることを知らせる情報等であるが、これに限定されるものではない。例えば、運転支援情報として、通常状態であることを知らせる情報(例えば、安全運転中等)であってもよい。
情報提供部27は、通信部26から得られた運転支援情報を表示画面等に表示したり、音声として出力して、車両11の運転者や同乗者等に情報を提供する。なお、情報提供部27としては、例えばカーナビゲーションシステム等であるが、これに限定されるものではない。
<運転支援装置12の機能構成例>
次に、運転支援装置12の機能構成例について説明する。図1に示す運転支援装置12は、通信部31と、記憶部の一例としての運転状態データベース32と、迷惑車両推定部33と、迷惑車両経路推定部34と、配信判断部35とを有する。
通信部31は、予め登録された各車両11−1〜11−nから通信ネットワーク13を介して所定時間毎の運転状態情報(例えば、精神状態情報、位置情報、時刻情報)等を受信する。なお、通信部31が車両11から受信する運転状態情報には、精神状態情報ではなく、生体情報が含まれていてもよく、また精神状態情報と生体情報とが両方含まれていてもよい。通信部31は、各車両11から受信した運転状態情報を車両識別情報又は運転者識別情報と共に運転状態データベース32に記憶させる。また、通信部31は、配信判断部35により得られる配信対象の車両に対して運転支援情報を送信する。
運転状態データベース32は、通信部31が各車両11−1〜11−nから得られた運転状態情報(例えば、精神状態情報、位置情報、時刻情報等)を、車両識別情報又は運転者識別情報と共に記憶する。なお、運転状態データベース32は、位置情報に基づく所定の地域単位でグループ化してもよく、車両単位又は運転者単位でグループ化してまとめて記憶してもよい。
迷惑車両推定部33は、運転状態データベース32に記憶されたデータを解析し、所定の領域に、所定の時刻において、イライラ状態やヒヤリ状態等の異常な精神状態(以下、必要に応じて「異常状態」という)が多数発生しているかを判断する。また、迷惑車両推定部33は、異常状態の発生数が予め設定された閾値以上である場合に、迷惑車両が存在すると推定する。
なお、迷惑車両推定部33は、運転状態データベース32に記憶されたデータが精神状態ではなく、生体情報である場合には、上述した精神状態判断部24と同様の処理を行って精神状態情報を取得してもよい。
迷惑車両経路推定部34は、迷惑車両推定部33により迷惑車両が存在する可能性があると推定された場合に、移動方向に基づき、その迷惑車両の経路や所定の地点への将来の到達時刻等を推定する。
配信判断部35は、運転状態データベース32を参照し、迷惑車両位置と経路に対応させて、迷惑車両に遭遇する可能性のある車両11を運転支援情報の配信対象として判断する。また、配信判断部35は、配信対象の車両に対して、例えば迷惑車両との距離が近づいている旨の情報等を有する運転支援情報を通信部31から配信させる。このとき、配信判断部35は、運転支援情報と共に、運転状態データベース32から得られる配信対象の車両識別情報等を通信部31に出力する。
また、配信判断部35は、迷惑車両推定部33により迷惑車両と推定された車両が運転支援システム10に登録された車両である場合には、その車両の運転者に対して迷惑運転を止める旨のメッセージ(運転支援情報)を生成して、配信してもよい。
なお、運転支援装置12の構成としては、これに限定されるものではなく、運転支援装置12を使用するユーザからの指示を受け付ける入力部や、本実施形態における設定情報や処理結果等を記憶する記憶部、各種設定情報や処理結果等を表示する出力部等を有していてもよい。
例えば、同じような異常状態(例えば、イライラ、ヒヤリ等)の運転者が運転している発生位置分布が、時間と共に移動した場合、例えば低速走行車や居眠りによるフラフラ運転車、暴走車等の存在がイライラの原因になっていると考えられる。そこで、本実施形態では、その原因となる迷惑車両が移動している場合でも、その迷惑車両に遭遇する可能性のある経路に存在する他の車両の運転者に、迷惑車両の存在を通知することで、事前に回避策を取る時間的余裕を与えることができる。したがって、本実施形態によれば、運転者に安全な運転を支援することができる。
<運転支援装置12のハードウェア構成例>
次に、運転支援装置12のハードウェア構成例について、図を用いて説明する。図2は、運転支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図2の例において、運転支援装置12は、入力装置41と、出力装置42と、ドライブ装置43と、補助記憶装置44と、主記憶装置45と、Central Processing Unit(CPU)46と、ネットワーク接続装置47とを有し、これらはシステムバスBで相互に接続されている。
入力装置41は、ユーザ等が操作するキーボード及びマウス等のポインティングデバイスや、マイクロフォン等の音声入力デバイスを有しており、ユーザ等からのプログラムの実行指示、各種操作情報、ソフトウェア等を起動するための情報等の入力を受け付ける。
出力装置42は、本実施形態における処理を行うためのコンピュータ本体(運転支援装置12)を操作するのに必要な各種ウィンドウやデータ等を表示するディスプレイ等を有する。出力装置42は、CPU46が有する制御プログラムによりプログラムの実行経過や結果等を表示することができる。出力装置42は、例えば上述した情報提供部27である。
ここで、本実施形態において、例えばコンピュータ本体にインストールされる実行プログラムは、記録媒体48等により提供される。記録媒体48は、ドライブ装置43にセット可能である。CPU46からの制御信号に基づき、記録媒体48に格納された実行プログラムが、記録媒体48からドライブ装置43を介して補助記憶装置44にインストールされる。
補助記憶装置44は、例えばHard Disk Drive(HDD)やSolid State Drive(SSD)等のストレージ手段等である。補助記憶装置44は、CPU46からの制御信号に基づき、本実施形態における実行プログラム(運転支援プログラム)や、コンピュータに設けられた制御プログラム等を記憶し、必要に応じて入出力を行う。補助記憶装置44は、CPU46からの制御信号等に基づいて、記憶された各情報から必要な情報を読み出したり、書き込むことができる。
主記憶装置45は、CPU46により補助記憶装置44から読み出された実行プログラム等を格納する。主記憶装置45は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等である。
CPU46は、Operating System(OS)等の制御プログラム、及び主記憶装置45に格納されている実行プログラムに基づいて、各種演算や各ハードウェア構成部とのデータの入出力等、コンピュータ全体の処理を制御して各処理を実現する。プログラムの実行中に必要な各種情報等は、補助記憶装置44から取得することができ、また実行結果等を格納することもできる。
具体的には、CPU46は、例えば入力装置41から得られるプログラムの実行指示等に基づき、補助記憶装置44にインストールされたプログラムを実行させることにより、主記憶装置45上でプログラムに対応する処理を行う。例えば、CPU46は、運転支援プログラムを実行させることで、上述した迷惑車両推定部33による迷惑車両の存在の有無、迷惑車両経路推定部34による迷惑車両の経路推定、配信判断部35による配信判断等の処理を行う。CPU46における処理内容は、上述した内容に限定されるものではない。CPU46により実行された内容は、必要に応じて補助記憶装置44等に記憶される。
ネットワーク接続装置47は、上述したインターネット等の通信ネットワーク13を介して、車両11や外部装置との通信を行う。ネットワーク接続装置47は、CPU46からの制御信号に基づき、通信ネットワーク等と接続することにより、実行プログラムやソフトウェア、設定情報等を外部装置等から取得する。また、ネットワーク接続装置47は、プログラムを実行することで得られた実行結果又は本実施形態における実行プログラム自体を車両11や外部装置等に提供する。
記録媒体48は、上述したように実行プログラム等が格納されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体である。記録媒体48は、例えばフラッシュメモリ等の半導体メモリやCD−ROM、DVD等の可搬型の記録媒体であるが、これに限定されるものではない。
図2に示すハードウェア構成に実行プログラム(例えば、運転支援プログラム等)をインストールすることで、ハードウェア資源とソフトウェアとが協働して本実施形態における運転支援処理等を実現することができる。
<運転支援システム10における処理例>
次に、本実施形態における運転支援システム10における処理(運転支援処理)の一例について、シーケンス図を用いて説明する。図3は、運転支援システムの処理の一例を示す図である。図3の例では、説明の便宜上、車両11と、運転支援装置12とを用いた運転支援処理について説明する。
図3の例において、車両11は、生体センサ21により生体情報を取得し、GPS22から位置情報を取得し、時刻部23から時刻情報を取得する(S01)。次に、車両11の精神状態判断部24は、S01の処理により取得した生体情報等から精神状態を判断する(S02)。
次に、車両11の通信部26は、S02の処理で得られた精神状態情報と、S01の処理で取得した位置情報及び時刻情報とを有する運転状態情報を、通信ネットワークを介して運転支援装置12に送信する(S03)。なお、上述したS01〜S03の処理は、運転支援システム10内の各車両11−1〜11−nが、例えば運転者の運転中に定期的又は所定のタイミングで行う。
運転支援装置12の通信部31は、S03の処理で送信された運転状態情報を取得し、取得した運転状態情報を運転状態データベース32に記憶する(S04)。
次に、運転支援装置12の迷惑車両推定部33は、運転状態データベース32に記憶された各車両11の運転状態情報から迷惑車両の存在の有無を推定する(S05)。例えば、迷惑車両推定部33は、複数の車両11−1〜11−nから得られるそれぞれの運転者の運転状態情報に基づいて、例えば同一の異常状態を示す車群(例えば、車両3台以上)が存在する場合に、迷惑車両が存在すると推定することができる。
次に、運転支援装置12の迷惑車両経路推定部34は、迷惑車両が存在すると推定する場合に、その迷惑車両の経路を推定する(S06)。迷惑車両が複数台ある場合には、各迷惑車両の経路を推定する。
次に、運転支援装置12の配信判断部35は、S06の処理で取得した迷惑車両の経路情報に基づいて、運転状態データベース32に記憶された運転状態情報から運転支援情報の配信先の車両を判断する(S07)。例えば、配信判断部35は、迷惑車両の経路で同じ移動方向にいる車両であって所定の領域(区間)内に存在し、迷惑車両との距離が近づいている車両を配信対象の車両とすることができるが、これに限定されるものではない。例えば、上述した同一の異常状態を示す車群以外の車両を配信対象の車両とする。
次に、運転支援装置12の配信判断部35は、配信対象の車両に対応する運転支援情報を、通信ネットワーク13を介して配信先の車両に配信する(S08)。
車両11は、S08の処理により得られる運転支援情報に対応するメッセージ等を情報提供部27の画面に表示したり、音声出力したりすることで、情報提供を行う(S09)。
なお、本実施形態における運転支援システム10は、上述したS05の処理において、迷惑車両が存在しないと判断した場合には、S06以降の処理を行わなくてもよく、また迷惑車両が周囲に存在しない旨の情報を情報提供部27から提示してもよい。
また、上述したS01〜S09の処理は、車両11の運転中等に継続して実行されるが、例えば一度配信した情報と同一の運転支援情報を同一の車両11に再配信しないようにしてもよく、一度配信してから所定時間が経過するまで再配信しないようにしてもよい。また、本実施形態では、運転支援装置12が、配信後の車両11の運転状態を所定時間監視し、運転内容が改善されていないようであれば運転支援情報を再配信するようにしてもよい。これにより、配信対象が迷惑車両である場合に、迷惑運転を適切に改善させることができる。
<生体情報の具体例>
次に、上述した生体センサ21で取得した生体情報の具体例について説明する。図4は、生体情報を説明するための図である。生体情報は、例えば心拍数や心拍波形、脳波としてのα(アルファ)波、β(ベータ)波、δ(デルタ)波、θ(シータ)波の波形、体温等がある。
心拍数や心拍波形のデータ取得は、例えば運転者の胸部等の体に直接センサを貼り付けて行う方法や、リストバンドのように手首に装着してセンサを接触させて行う方法等がある。また、本実施形態では、車両11のハンドル部に生体センサ21を取り付け、車両11の運転者の手のひらから心拍数や心拍波形等を取得してもよい。また、生体センサ21を運転者の胸ポケットに入れたり、首からぶら下げる等、体にセンサを接触させずに電波等を用いて生体情報を取得してもよい。図4の例では、例えば生体センサ21から取得した波形(センサ取得波形)を解析することで、呼吸(解析1)、心拍データ(解析2)等の生体情報を取得している。
また、脳波の取得は、例えば脳波を測定するための電極が複数搭載された頭部を覆うヘッドギアタイプや、頭部に巻くヘッドバンドタイプの脳波センサによって脳波の波形を取得することができる。また、体温の取得は、心拍と同様に体の一部に接触したセンサによって体温を取得することができる。
図5は、生体センサから得られた生体情報の具体例を示す図である。図5の例では、ある1ユーザにおける生体反応の履歴情報を示している。履歴情報の項目としては、例えば、「時刻情報」、「位置情報」、「生体情報」等があるが、これに限定されるものではない。
「時刻情報」は、生体センサ21が生体情報を取得した時刻であり、時刻部23により得られる情報である。「位置情報」は、生体センサ21が生体情報を取得したときの車両11の位置であり、GPS22により得られる情報である。なお、図5に示す「位置情報」は、緯度・経度であるが、これに限定されるものではなく、予め設定された位置座標で示されていてもよい。
「生体情報」は、各種生体センサ21により取得したデータが記憶されている。なお、生体情報としては、例えば心拍(Hz)、呼吸(Hz)、体温(℃)等があるが、これに限定されるものではない。図5の例では、1秒間隔で生体情報を取得しているが、取得する時間間隔はこれに限定されるものではない。
<精神状態判断処理の一例>
次に、上述した精神状態判断部24における精神状態判断処理の一例についてフローチャートを用いて説明する。図6は、精神状態判断部における処理の一例を示すフローチャートである。図6の例において、精神状態判断部24は、生体センサ21から生体情報、GPS22から位置情報、時刻部23から時刻情報を取得し、取得した各情報を例えば精神状態判断部24が有する内部メモリ等の記憶部等に記憶する(S11)。
次に、精神状態判断部24は、現在の位置データと、予め記憶された地図データとから、現在位置の道路区分を判断する(S12)。なお、道路区分とは、例えば高速道路、自動車専用道路、幹線道路、市街地道路等があるが、これに限定されるものではない。
次に、精神状態判断部24は、現在時刻から走行時間帯を判断する(S13)。走行時間帯とは、例えば早朝、日中、夕刻、夜間等に対応して設定される所定の時間帯であるが、これに限定されるものではない。
次に、精神状態判断部24は、上述した図5に示すような生体情報を参照し、現在の道路区分及び走行時間帯と同じ条件のデータのうち、最新から所定の件数(N件数)分を抽出する(S14)。また、精神状態判断部24は、例えばS14の処理により抽出したN件のデータの平均値を求めて、通常状態の基準生体情報とする(S15)。
次に、精神状態判断部24は、現在(最新)の生体情報と基準生体情報との差が所定の閾値(例えば、P)以上か否かを判断する(S16)。精神状態判断部24は、現在(最新)の生体情報と基準生体情報との差がP以上である場合(S16において、NO)、精神状態は通常状態であると判断する(S17)。
また、精神状態判断部24は、現在(最新)の生体情報と基準生体情報との差がP以上である場合(S16において、YES)、過去T秒間、生体情報と基準生体情報との差分がP以上継続したか否かを判断する(S18)。なお、上述したT秒とは、例えば0.5秒〜3秒等の比較的短い時間であるが、これに限定されるものではない。
精神状態判断部24は、過去T秒間、生体情報と基準生体情報との差分がP以上継続した場合(S18において、YES)、精神状態をヒヤリ状態(ハット状態、ドキドキ状態等)と判断する(S19)。また、精神状態判断部24は、過去T秒間、生体情報と基準生体情報との差分がP以上継続していない場合(S18において、NO)、過去T秒間、生体情報と基準生体情報との差分がP以上継続したか否かを判断する(S20)。なお、上述したT秒とは、例えば5〜100秒等のT秒よりも長い時間であるが、これに限定されるものではない。
精神状態判断部24は、過去T秒間、生体情報と基準生体情報との差分がP以上継続した場合(S20において、YES)、運転者の精神状態をイライラ状態と判断する(S21)。また、精神状態判断部24は、過去T秒間、生体情報と基準生体情報との差分がP以上継続していない場合(S20において、NO)、ヒヤリ状態にも、イライラ状態にも該当しないため、運転者の精神状態を通常状態と判断する(S22)。例えば、基準の生体情報と異なる状態(異常状態)がTよりも長時間続く場合には、運転者に熱があったり、運転以外の原因でイライラしている場合も考えられるため、その場合には、精神状態を通常状態として扱う。
なお、上述した本実施形態における精神状態の判断は、「通常」、「ヒヤリ」、「イライラ」であるが、これに限定されるものではなく、例えば、精神状態の変動の回数や時間等に応じて、ヒヤリ状態やイライラ状態の程度(レベル)を設定してもよい。例えば、ヒヤリ状態が5回以上続く場合には、ヒヤリレベルを高く設定したり、イライラ状態の時間が5分以上続く場合には、イライラレベルを高く設定する等であるが、これに限定されるものではない。
次に、精神状態判断部24は、精神状態情報、位置情報、時刻情報を有する運転状態情報を、通信ネットワーク13を介して運転支援装置12に送信する(S23)。なお、このときの位置情報は、精神状態を判断した数秒間の時間帯のうち、最初の位置でもよく、平均位置でもよく、精神状態判断部24において運転者の精神状態を判断したときの位置でもよいが、これに限定されるものではない。また、時刻情報についても同様に、精神状態を判断した数秒間の時間帯の中の最初の時間でもよく、平均時間でもよく、精神状態判断部24において運転者の精神状態を判断したときの時間でもよいが、これに限定されるものではない。
<運転状態データベース32の一例>
次に、上述した運転状態データベース32の一例について、図を用いて説明する。図7は、運転状態データベースの一例を示す図である。図7の例において、運転状態データベース32の項目としては、例えば「車両ID」、「時刻情報」、「位置情報」、「精神状態情報」等があるが、これに限定されるものではない。例えば「精神状態情報」ではなく、生体センサ21から得られた生体情報であってもよい。
「車両ID」は、例えば車両11を識別するための車両識別情報である。図7の例では、3台の車両をA〜Cで識別しているが、識別情報はこれに限定されるものではない。
「時刻情報」、「位置情報」、「精神状態情報」は、車両11から送信された運転状態情報に含まれる各情報である。なお、図7の例では、「位置情報」が緯度・経度で示されているが、これに限定されるものではない。
「精神状態情報」は、通常、イライラ、ヒヤリのうち、何れかの精神状態が設定されているが、これに限定されるものではなく、例えばイライラやヒヤリの程度(レベル)を設定してもよい。
図7の例に示す運転状態データベース32は、1秒間隔で各車両A〜Cの運転状態情報を記憶しているが、記憶される時間間隔はこれに限定されるものではない。
<迷惑車両推定部33の処理例>
次に、迷惑車両推定部33の処理例について、フローチャートを用いて説明する。図8は、迷惑車両推定部の処理の一例を示すフローチャートである。図8の例において、迷惑車両推定部33は、運転状態データベース32からある運転者(例えば、車両ID:A)の運転状態がイライラ状態か否かを判断する(S31)。
迷惑車両推定部33は、その運転者の運転状態がイライラ状態である場合(S31において、YES)、運転状態データベース32を参照し、その位置の周辺に同時にイライラ状態であるデータをカウントする(S32)。なお、その位置の周辺とは、例えばイライラ状態の運転者が運転する車両11の位置(緯度・経度)を中心として半径r(m)以内にいる車両、又は、その車両11の位置を含む、縦N(m)×横M(m)の矩形領域内であるが、これに限定されるものではない。S32の処理では、例えば周辺内のデータだけでなく、移動方向が同一の車両に対するイライラ状態のデータをカウントしてもよい。また、例えば運転状態データベース32に含まれる時刻情報や位置情報に基づいて車両毎の速度を算出し、算出された速度情報を基準にイライラ状態のデータをカウントしてもよい。
迷惑車両推定部33は、イライラ状態のカウント数が予め設定された閾値(例えば、K)以上か否かを判断する(S33)。S33の処理では、例えば運転者がヒヤリ状態である車群(ある領域(範囲)内にある車両の群れ)が存在するか否かを判断する。なお、Kとは、例えば3台以上であるが、これに限定されるものではない。
迷惑車両推定部33は、カウント数がK以上でない場合(S33において、NO)、S31に戻り、次に得られた運転状態情報に対して後続の処理を行う。また、迷惑車両推定部33は、カウント数がK以上である場合(S33において、YES)、例えば道路交通情報通信センタ等の道路情報を配信する機関等から交通事故や道路工事箇所の情報を取得する(S34)。なお、S34で取得できる情報としては、交通事故や道路工事に限定されるものではなく、例えば道路上にある大型の落下物や事故車、駐車車両の情報等でもよい。
次に、迷惑車両推定部33は、該当する範囲に、交通事故や道路工事等が存在するか否かを判断し(S35)、交通事故や道路工事等が存在する場合(S35において、YES)、迷惑車両は存在しないと判断し、S31の処理に戻る。また、迷惑車両推定部33は、交通事故や道路工事等が存在しない場合(S35において、NO)、該当する範囲のイライラ状態の位置情報、時刻情報等から迷惑車両の存在を推定する(S36)。
また、迷惑車両推定部33は、S31の処理において、運転状態がイライラ状態でない場合(S31において、NO)、運転状態がヒヤリ状態か否かを判断する(S37)。運転状態は、運転状態がヒヤリ状態でない場合(S37において、NO)、S31の処理に戻り、次に得られた運転状態情報に対して後続の処理を行う。
また、迷惑車両推定部33は、運転状態がヒヤリ状態である場合(S37において、YES)、運転状態データベース32を参照し、その位置の周辺で、同様にヒヤリ状態であるデータをカウントする(S38)。
次に、迷惑車両推定部33は、ヒヤリ状態のカウント数が所定の閾値(例えば、J以上)であるか否かを判断する(S39)。S39の処理では、例えば運転者がヒヤリ状態である車群が存在するか否かを判断する。なお、Jとは、例えば3台以上であるが、これに限定されるものではない。
迷惑車両推定部33は、カウント数がJ以上でない場合(S39において、NO)、S31の処理に戻る。また、迷惑車両推定部33は、カウント数がJ以上である場合(S39において、YES)、例えば通信指令センタ等から救急車や警察車両等の救急車両の位置情報を取得し(S40)、該当する範囲に緊急車両が存在するか否かを判断する(S41)。
迷惑車両推定部33は、該当する範囲に緊急車両が存在する場合(S41において、YES)、迷惑車両は存在しないと判断し、S31の処理に戻る。また、迷惑車両推定部33は、該当する範囲に緊急車両が存在しない場合(S41において、NO)、該当する範囲のヒヤリ状態の位置情報、時刻情報等から迷惑車両の存在を推定する(S42)。
なお、上述した迷惑車両推定処理において、迷惑車両推定部33は、S33の処理において、イライラ状態のカウント数がK以上である場合に、S34、S35の処理を行わずに、S36に示すように迷惑車両が存在すると推定してもよい。また、迷惑車両推定部33は、S39の処理において、ヒヤリ状態のカウント数がJ以上である場合に、S40、S41の処理を行わずに、S42に示すように迷惑車両が存在すると推定してもよい。
また、S34及びS40の処理において、参照される外部の各種情報センタとしては、例えば、通信指令センタ、道路交通情報通信センタ、自治体の情報センタ、民間の情報センタ等があるが、これに限定されるものではない。
<迷惑車両経路推定及び配信判断について>
次に、上述した迷惑車両推定部33により迷惑車両が存在すると判断された場合の迷惑車両経路推定及び配信判断について説明する。
図9は、車両の運転状況を説明するための図である。図9(A)は、低速車両によるイライラ状態の伝搬例を示し、図9(B)は、危険車両によるヒヤリ状態の伝搬例を示している。図9(A)、(B)の例は、片側2車線の高速道路を示している。また、図9(A)における低速車両51、図9(B)における危険車両(例えば、暴走車、追い越し車両等)52が、上述した迷惑車両の一例である。
図9(A)、(B)の例では、迷惑車両推定部33が、迷惑車両が存在すると推定された場合に、迷惑車両経路推定部34は、該当する範囲のイライラ状態やヒヤリ状態の位置、時刻等に基づく、車両11−1〜11−6の精神状態の時間の流れにより、迷惑車両の移動経路を推定する。また、配信判断部35は、近い時間帯に(何れ)イライラ状態になる車両を推定し、注意喚起情報等の運転支援情報の送信を行う。
例えば図9(A)の例では、車両11−1〜11−3が、低速車両51の影響を受けてイライラ状態となっている。したがって、配信判断部35は、迷惑車両経路推定部34による低速車両51の今後の移動経路(方向)、各車両の移動速度等の情報から、その車群(車両11−1〜11−3)以外の車両で低速車両51に到達する可能性のある車両11−6を判断する。また、配信判断部35は、車両11−6に対して対応する運転支援情報を配信する。この場合の運転支援情報としては、例えば「前方に低速車両が走行しているため、ご注意下さい」等であるが、これに限定されるものではない。
また、図9(B)の例では、車両11−3〜11−6がヒヤリ状態となっている。配信判断部35は、各車両11−3〜11−6のヒヤリ状態となり始めた時間の推移や危険車両52の今後の移動経路、各車両の移動速度等の情報から、その車群以外の車両でその危険車両52が到達する可能性がある車両11−1,11−2を判断する。また、配信判断部35は、車両11−1,11−2に対して対応する運転支援情報を配信する。この場合の運転支援情報としては、例えば「後方から暴走車が接近しているため、ご注意下さい」等であるが、これに限定されるものではない。
これにより、車両は、運転支援情報を受信し、情報提供部27により、表示又は音声により迷惑車両の接近、存在を知ることができるため、適切な運転を行うことができる。
<イライラ状態に対する迷惑車両推定について>
上述したように、本実施形態では、運転支援装置12に集められた各車両11の運転状態情報(運転状態データベース32)から、ある時間帯で、イライラ状態が頻発している地点を抽出する。このとき、イライラ状態が頻発している原因が、交通の流れを妨げる低速運転等の迷惑車両である場合と、駐車車両や道路工事や落下物、道路の破損等により引き起こされる渋滞等が考えられる。
そこで、低速運転等の迷惑車両の場合と、ある地点を起点にして発生する渋滞の場合とを区別する必要がある。これは、イライラ発生地点の位置が時間と共に移動するか否かによって判断することができる。イライラ発生要因が低速運転の車両に起因する場合、低速運転車両の移動に伴いイライラ発生地点も移動する。一方、駐車車両や道路工事、落下物等に起因する場合、イライラ発生地点の移動はない。また、個々の運転者のイライラ状態には、日常生活に起因する場合もある。これは、直接、運転とは関係ないため、時刻や位置に依存しない。
したがって、本実施形態では、上述したように、同じ時期に同じ範囲の複数のドライバの精神状態を集計することで、運転に起因しない精神状態は少数であることから、ノイズとして処理され、迷惑車両推定処理の結果に影響されない。これにより、適切な迷惑車両の推定を行うことができる。
<ヒヤリ状態に対する迷惑車両推定について>
上述したように、本実施形態では、運転支援装置12に集められた各車両11の運転状態情報(運転状態データベース32)から、ある時間帯で、ヒヤリ状態が頻発している地点を抽出する。このとき、ヒヤリ状態が頻発している原因が、蛇行運転や異常接近運転等の迷惑車両である場合の他、救急車や警察車両等の緊急車両である可能性がある。
そこで、迷惑車両と緊急車両を区別する必要がある。緊急車両の位置情報は、例えば通信指令センタ等で把握されていることを利用し、上述したように緊急車両の位置を随時センタで取得して緊急車両の位置を確認することで、迷惑車両と緊急車両とを区別して適切な迷惑車両の推定を行うことができる。
なお、迷惑車両が運転支援システム10に登録された車両である場合は、他の周囲の車両との速度の比較により、迷惑車両を推定することができる。例えば、運転状態データベース32の位置情報及び時刻情報から算出される速度情報を用いて、周囲の車両の中で最初に低速となった車両、低速車群の中で先頭の車両、又は低速車群の中でイライラ状態となっていない車両を迷惑車両として推定することができる。また、例えば他の周囲の車両よりも高速で他車を追い越している車両を迷惑車両として推定することができる。したがって、運転支援装置12は、推定された迷惑車両に迷惑運転を止める旨の運転支援情報を送信することができる。
<迷惑車両経路推定部34における経路推定例>
迷惑車両経路推定部34における経路推定例について、図を用いて説明する。図10は、迷惑車両経路推定部における経路推定の一例を示す図である。
迷惑車両経路推定部34は、運転状態情報と、例えば車両11が有する地図データ25と同様の地図データ等を用いて車両11の位置とその経路情報を、位置情報を基準に関連付けることができる。また、迷惑車両経路推定部34は、時刻情報を基準に迷惑車両の進行方向の推定ができる。
なお、図10に示す情報は、例えば各車両に対応するヒヤリハットのリアルタイムマップ情報として、迷惑車両の推定位置をその周囲にいる各車両に提供してもよい。
上述したように本実施形態によれば、運転者に安全な運転を支援することができる。本実施形態では、車両11の運転者の生体情報が通常時と異なる状態であることと、車両位置情報を組み合わせて、運転支援装置12でデータ集計することで、迷惑車両の存在を推定することができる。したがって、必ずしも車両の異常操作、例えば急ハンドルや急ブレーキ等の操作がないが、ヒヤリとした場合やイライラした場合等の運転者の状態が、周囲の車両にも同様に現れた場合に、その原因が迷惑車両にあることを推定することができる。これにより、本実施形態は、迷惑車両への注意喚起や、その周辺車両の運転者への情報提供を行うことで、安全運転支援を行うことが可能となる。
例えば、同じような精神状態(イライラ、ヒヤリ)の運転手(車)の発生位置分布が、時間と共に移動した場合、例えば低速走行車や居眠りによるフラフラ運転車、暴走車等の存在がイライラの原因になっていると考えられる。したがって、本実施形態では、原因車が移動している場合でも、原因車に遭遇する可能性がある経路に存在する他の運転者に、原因者の存在を通知することができ、前もって回避策を取る時間的余裕を与えることができる。
以上、実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、上述した各実施例の一部又は全部を組み合わせることも可能である。
なお、以上の実施例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
運転支援装置が、
複数の車両のそれぞれの運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された位置情報及び時刻情報を取得し、
取得した複数の前記位置情報と時刻情報と生体情報とに基づいて、所定の生体情報を示す車群の移動方向を推定し、
推定した前記移動方向の前記車群以外の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信することを特徴とする運転支援方法。
(付記2)
前記所定の生体情報は、イライラ状態又はヒヤリ状態であることを特徴とする付記1に記載の運転支援方法。
(付記3)
前記所定の生体情報が、迷惑車両によるものである場合であるか否かを判断し、前記迷惑車両によるものである場合に、前記所定の生体情報に応じた情報を送信することを特徴とする付記1又は2に記載の運転支援方法。
(付記4)
前記迷惑車両の今後の移動経路を推定し、推定された前記移動経路に対応する移動方向と、前記車群の移動方向とに基づいて、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する車両を判断することを特徴とする付記3に記載の運転支援方法。
(付記5)
前記迷惑車両と推定された車両に対して、迷惑運転を止める旨の情報を送信することを特徴とする付記3又は4に記載の運転支援方法。
(付記6)
複数の車両のそれぞれの運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された位置情報及び時刻情報を取得し、取得した複数の前記位置情報と時刻情報と生体情報とに基づいて、迷惑車両の有無を推定する迷惑車両推定部と、
前記迷惑車両推定部により前記迷惑車両が存在すると判断された場合に、所定の生体情報を示す車群の移動方向を推定し、推定した前記移動方向の前記車群以外の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する配信判断部とを有することを特徴とする運転支援装置。
(付記7)
複数の車両のそれぞれの運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された位置情報及び時刻情報を取得し、
取得した複数の前記位置情報と時刻情報と生体情報とに基づいて、所定の生体情報を示す車群の移動方向を推定し、
推定した前記移動方向の前記車群以外の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する、処理をコンピュータに実行させるための運転支援プログラム。
10 運転支援システム
11 車両
12 運転支援装置
13 通信ネットワーク
21 生体センサ(生体情報取得部)
22 GPS(位置情報取得部)
23 時刻部
24 精神状態判断部
25 地図データ
26,31 通信部
27 情報提供部
32 運転状態データベース
33 迷惑車両推定部
34 迷惑車両経路推定部
35 配信判断部
41 入力装置
42 出力装置
43 ドライブ装置
44 補助記憶装置
45 主記憶装置
46 CPU
47 ネットワーク接続装置
48 記録媒体
51 低速車両
52 危険車両

Claims (8)

  1. 運転支援装置が、
    複数の車両のそれぞれから送信される車両の運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された車両の位置情報及び時刻情報を取得し、
    前記複数の車両それぞれから受信した前記位置情報と前記時刻情報と前記生体情報とに基づいて、前記複数の車両のうち、イライラ状態又はヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群の移動方向を推定し、
    前記車群近傍の車両であり、前記車群の速度の範囲外の速度で走行する車両の位置から所定の領域に存在する、前記移動方向の前記車群以外の車両であって、前記車群がイライラ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の後方の車両、前記車群がヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の前方の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信することを特徴とする運転支援方法。
  2. 前記所定の生体情報が、迷惑車両によるものである場合であるか否かを判断し、前記迷惑車両によるものである場合に、前記所定の生体情報に応じた情報を送信することを特徴とする請求項記載の運転支援方法。
  3. 前記迷惑車両の経路で同じ移動方向にいる車両であって、所定の領域内に存在する車両おいて、前記迷惑車両との距離から、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する車両を判断することを特徴とする請求項に記載の運転支援方法。
  4. 複数の車両のそれぞれから送信される車両の運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された車両の位置情報及び時刻情報を取得し、前記複数の車両それぞれから受信した前記位置情報と前記時刻情報と前記生体情報とに基づいて、前記複数の車両のうち、イライラ状態又はヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群の移動方向を推定する迷惑車両推定部と、
    前記複数の車両それぞれから受信した前記位置情報と前記時刻情報と前記生体情報とに基づいて、前記複数の車両のうち所定の生体情報を送信する車群の移動方向を推定し、前記車群近傍の車両であり、前記車群の速度の速度範囲外の速度で走行する車両の位置から所定の領域に存在する、前記移動方向の前記車群以外の車両であって、前記車群がイライラ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の後方の車両、前記車群がヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の前方の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する配信判断部とを有することを特徴とする運転支援装置。
  5. 複数の車両のそれぞれから送信される車両の運転者について検出された生体情報と、該生体情報が検出された車両の位置情報及び時刻情報を取得し、
    前記複数の車両それぞれから受信した前記位置情報と前記時刻情報と前記生体情報とに基づいて、前記複数の車両のうち、イライラ状態又はヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群の移動方向を推定し、
    前記車群近傍の車両であり、前記車群の速度の速度範囲外の速度で走行する車両の位置から所定の領域に存在する、前記移動方向の前記車群以外の車両であって、前記車群がイライラ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の後方の車両、前記車群がヒヤリ状態を示す所定の生体情報を送信する車群である場合は前記車群の前方の車両に対して、前記所定の生体情報に応じた情報を送信する、処理をコンピュータに実行させるための運転支援プログラム。
  6. 生体センサと、
    前記生体センサで測定して得られたドライバの生体情報又は得られた生体情報に基づいて判定した精神状態情報を送信する通信部と、
    を備え、
    前記通信部は、他の車両システムの生体センサで測定して得られた他のドライバの生体情報又は、前記他のドライバの生体情報に基づいて判定された前記他のドライバの精神状態情報を含む運転状態情報から、前記他の車両システムが前方を走行しており、前記他のドライバの生体情報がイライラ状態を示し、且つ、前記ドライバの生体情報がイライラ状態を示していない場合、又は、前記他の車両システムが後方を走行しており、前記他のドライバの生体情報がヒヤリ状態を示し、且つ、前記ドライバの生体情報がヒヤリ状態を示していない場合に配信される運転支援情報を受信した場合に、情報提供部によって、受信した情報が音声出力又は受信した情報が表示出力されるように受信データを処理する、
    ことを特徴とする車両システム。
  7. 生体センサで測定して得られたドライバの生体情報又は得られた生体情報に基づいて判定した精神状態情報を送信し、
    他の車両システムの生体センサで測定して得られた他のドライバの生体情報又は、前記他のドライバの生体情報に基づいて判定された前記他のドライバの精神状態情報を含む運転状態情報から、前記他の車両システムが前方を走行しており、前記他のドライバの生体情報がイライラ状態を示し、且つ、前記ドライバの生体情報がイライラ状態を示していない場合、又は、前記他の車両システムが後方を走行しており、前記他のドライバの生体情報がヒヤリ状態を示し、且つ、前記ドライバの生体情報がヒヤリ状態を示していない場合に配信される運転支援情報を受信した場合に、受信した情報が音声出力又は受信した情報が表示出力されるように受信データを処理する、
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする運転支援プログラム。
  8. 生体センサで測定して得られたドライバの生体情報又は得られた生体情報に基づいて判定した精神状態情報を送信し、
    他の車両システムの生体センサで測定して得られた他のドライバの生体情報又は、前記他のドライバの生体情報に基づいて判定された前記他のドライバの精神状態情報を含む運転状態情報から、前記他の車両システムが前方を走行しており、前記他のドライバの生体情報がイライラ状態を示し、且つ、前記ドライバの生体情報がイライラ状態を示していない場合、又は、前記他の車両システムが後方を走行しており、前記他のドライバの生体情報がヒヤリ状態を示し、且つ、前記ドライバの生体情報がヒヤリ状態を示していない場合に配信される運転支援情報を受信した場合に、受信した情報が音声出力又は受信した情報が表示出力されるように受信データを処理する、
    ことを特徴とする運転支援方法。
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