JP6330572B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
交流を整流して直流を出力する直流電源部(11,12)と、
複数のスイッチング素子(Su,Sv,Sw,Sx,Sy,Sz)のスイッチング動作によって、上記直流電源部(11,12)からの直流を交流に変換してモータ(20)に供給するインバータ回路(13)と、
上記モータ(20)をd-q軸ベクトル制御する場合におけるd軸電流(id)のベクトルとq軸電流(iq)のベクトルの合成ベクトルであるモータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)が、上記スイッチング素子(Su,Sv,Sw,Sx,Sy,Sz)における電流の制約値よりも小さく設定された定数値である振幅目標値(Im*)に近づくように、上記モータ電流ベクトル(Ia)の位相(β)の進み遅れを制御しつつ上記スイッチング動作の制御を行う制御部(14)と、
を備えたことを特徴とする。
第1の発明において、
上記制御部(14)は、
前記モータ(20)の速度(ω)とその目標値(ω*)との偏差に基づいて、上記モータ電流ベクトル(Ia)の大きさを指示するモータ電流指令値(Ia*)を求める速度制御部(14a)と、
上記モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)が上記振幅目標値(Im*)よりも大きい場合には、上記位相(β)がより小さくなるように、上記位相(β)の指令値である電流位相指令(β*)を生成し、上記モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)が上記振幅目標値(Im*)以下の場合には上記位相(β)がより大きくなるように、上記電流位相指令(β*)を生成する電流位相指令生成部(14b)と、
上記電流位相指令(β*)の正弦と上記モータ電流指令値(Ia*)との積から上記d軸電流(id)の指令値(id*)を生成し、該電流位相指令(β*)の余弦と上記モータ電流指令値(Ia*)との積からq軸電流(iq)の指令値(iq*)を生成する電流指令生成部(14c)と、
を備えたことを特徴とする。
第2の発明において、
上記電流位相指令生成部(14b)は、上記直流電源部(11,12)の電圧(vdc)が、上記q軸電流(iq)がゼロの場合における上記モータ(20)の誘起電圧よりも低い場合には、上記モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)に関わらず、上記q軸電流(iq)がゼロとなるように、上記電流位相指令(β*)を生成することを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態1に係る電力変換装置(10)の構成を示すブロック図である。この電力変換装置(10)は、例えば、空気調和装置の圧縮機(図示は省略)を駆動するモータ等に電力を供給するために用いる。
コンバータ回路(11)は、リアクトル(L1)を介して交流電源(30)に接続され、交流電源(30)からの交流を直流に整流する。この例では、コンバータ回路(11)は、4つのダイオード(D1〜D4)がブリッジ状に結線されたダイオードブリッジ回路である。これらのダイオード(D1〜D4)によって、交流電源(30)の交流電圧を全波整流して、直流電圧に変換する。
コンデンサ(12)は、コンバータ回路(11)の正及び負の出力ノードの間に接続され、このコンデンサ(12)の両端に生じた直流電圧(以下、コンデンサ電圧(vdc))がインバータ回路(13)の入力ノードに印加されている。この例では、コンデンサ(12)は、コンバータ回路(11)の正極側の出力ノードには、リアクトル(L2)を介して接続されている。このコンデンサ(12)とコンバータ回路(11)とで、本発明の直流電源部の一例を構成している。
インバータ回路(13)は、入力ノードがコンデンサ(12)に接続され、脈動する直流電圧(コンデンサ電圧(vdc))が供給されている。インバータ回路(13)は、供給された直流をスイッチングして三相交流(U,V,W)に変換し、モータ(20)に供給する。
制御部(14)は、マイクロコンピュータ(図示は省略)とそれを動作させるプログラムを格納したメモリデバイス(マイクロコンピュータに内蔵してもよい)を含み、インバータ回路(13)の出力を制御して、モータ(20)の駆動を制御する。具体的に、制御部(14)は、モータ(20)の駆動の制御に、d−q軸ベクトル制御を用いる。また、制御部(14)は、後に詳述するように、スイッチング素子(Su,Sv,Sw,Sx,Sy,Sz)に流れる電流がその許容値以下(例えばインバータ回路(13)の定格電流値の√2倍以下)で、且つインバータ回路(13)における相電流(iu,iv,iw)の振幅が一定となるように、モータ電流ベクトル(Ia)の位相(β)の大きさ(進み及び遅れ)を制御する。なお、モータ電流ベクトル(Ia)とは、モータ(20)をd−q軸ベクトル制御する場合におけるd軸電流(id)のベクトルとq軸電流(iq)のベクトルの合成ベクトルである。
速度制御部(14a)は、モータ(20)の速度を制御する操作量を求める。具体的にこの実施形態では、速度制御部(14a)には、モータ(20)の機械角速度(ω)と、機械角速度(ω)の目標値(速度指令値(ω*))との偏差が入力され、速度制御部(14a)は、この偏差に対して、比例・積分演算(以下、PI演算)を行うことによって、上記操作量として、モータ電流ベクトル(Ia)の大きさを指示するモータ電流指令値(Ia*)を出力している。
電流位相指令生成部(14b)は、モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)がスイッチング素子(Su,Sv,Sw,Sx,Sy,Sz)における電流の制約値より小さく、且つインバータ回路(13)における相電流(iu,iv,iw)の振幅が一定となるように、モータ電流ベクトル(Ia)の位相(β)の指令値である電流位相指令(β*)を生成する。
電流指令生成部(14c)は、電流位相指令(β*)の正弦に−1を乗じた値(−sinβ*)と、モータ電流指令値(Ia*)との積からd軸電流(id)の指令値(d軸電流指令値(id*))を生成する。また、電流指令生成部(14c)は、電流位相指令(β*)の余弦(cosβ*)とモータ電流指令値(Ia*)との積からq軸電流(iq)の指令値(q軸電流指令値(iq*))を生成する。したがって、電流位相指令(β*)が90°の場合には、q軸電流(iq)はゼロとなる。
電圧指令生成部(14d)は、q軸電流(iq)とq軸電流指令値(iq*)との偏差に対してPI演算を行って、モータ(20)のq軸電圧(vq)の指令値(q軸電圧指令値(vq*))を生成する。また、電圧指令生成部(14d)は、d軸電流(id)とd軸電流指令値(id*)との偏差に対してPI演算を行って、モータ(20)のd軸電圧(vd)の指令値(d軸電圧指令値(vd*))を生成する。
出力電圧演算部(14e)は、電圧指令生成部(14d)が出力した、q軸電圧指令値(vq*)とd軸電圧指令値(vd*)に対して座標変換を行って、インバータ回路(13)が出力すべき3相分の相電圧(Vu,Vv,Vw)の指令値(相電圧指令値(Vu*,Vv*,Vw*))を求める。
例えば、モータ(20)が空気調和装置の圧縮機用のモータであるとすると、モータ(20)の機械角速度(ω)は、冷房や暖房の負荷に応じて所望の値、すなわち速度指令値(ω*)が定まる。
図5は、実施形態1における相電流、d軸電流指令値(id*)、及びq軸電流指令値(iq*)の波形を例示する。図5では、(A)が相電流(iu,iv,iw)であり、(B)がd軸電流指令値(id*)、及びq軸電流指令値(iq*)である。図6は、モータ電流ベクトル(Ia)の位相(β)を例示する。また、図7は、従来例のインバータ回路における相電流、d軸電流指令値、及びq軸電流指令値の一例を示す。図7では、(A)が相電流であり、(B)がd軸電流指令値、及びq軸電流指令値である。ここでは従来例として、コンバータ回路とインバータ回路の間に比較的小容量のコンデンサを設けた電力変換装置において、所定の平均トルクを得るために、インバータ回路への入力電圧(直流電圧)が高い期間に電流がなるべく大きく流れるように制御する電力変換装置を想定している。
実施形態2では、コンデンサ(12)として、コンバータ回路(11)の出力を平滑化する電解コンデンサを用いた電力変換装置(10)の例を説明する。本実施形態の電力変換装置(10)もコンバータ回路(11)、コンデンサ(12)、インバータ回路(13)、及び制御部(14)を備えている。本実施形態のコンバータ回路(11)、及びインバータ回路(13)の構成は実施形態1と同じである。また、コンデンサ(12)は、コンバータ回路(11)の出力(直流)を平滑化できるように大きな容量(例えば3000μF)のコンデンサを用いている。なお、本実施形態では、コンデンサ(12)には、電解コンデンサを採用している。勿論、コンデンサの種類は、これに限定されない。
本実施形態でも速度制御部(14a)は、実施形態1と同様にモータ電流指令値(Ia*)を出力する。一方、電流位相指令生成部(14b)は、電流位相指令(β*)を求める。図8は、電流位相指令生成部(14b)の動作を説明するフローチャートである。
図9は、従来の電力変換装置における、コンデンサ電圧、d軸電流指令値、及びq軸電流指令値の波形を例示する。詳しくは、図9では(A)はコンデンサ電圧を示し、(B)はd軸電流指令値、及びq軸電流指令値の波形を示し、(C)は相電流を示している。ここでは従来例として、コンバータ回路とインバータ回路との間に、コンバータ回路の出力の平滑化用に電解コンデンサを設けた電力変換装置を想定している。このように、コンバータ回路の出力に電解コンデンサを設けた場合であっても、図9の(A)に示すように、インバータ回路に入力される直流の電圧(コンデンサ電圧)は、脈動とまでは言えないが若干の電圧変化がある。
なお、交流電源(30)には、三相交流電源を採用してもよい。
11 コンバータ回路(直流電源部)
12 コンデンサ(直流電源部)
13 インバータ回路
14 制御部
14a 速度制御部
14b 電流位相指令生成部
14c 電流指令生成部
20 モータ
Claims (3)
- 交流を整流して直流を出力する直流電源部(11,12)と、
複数のスイッチング素子(Su,Sv,Sw,Sx,Sy,Sz)のスイッチング動作によって、上記直流電源部(11,12)からの直流を交流に変換してモータ(20)に供給するインバータ回路(13)と、
上記モータ(20)をd-q軸ベクトル制御する場合におけるd軸電流(id)のベクトルとq軸電流(iq)のベクトルの合成ベクトルであるモータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)が、上記スイッチング素子(Su,Sv,Sw,Sx,Sy,Sz)における電流の制約値よりも小さく設定された定数値である振幅目標値(Im*)に近づくように、上記モータ電流ベクトル(Ia)の位相(β)の進み遅れを制御しつつ上記スイッチング動作の制御を行う制御部(14)と、
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1において、
上記制御部(14)は、
前記モータ(20)の速度(ω)とその目標値(ω*)との偏差に基づいて、上記モータ電流ベクトル(Ia)の大きさを指示するモータ電流指令値(Ia*)を求める速度制御部(14a)と、
上記モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)が上記振幅目標値(Im*)よりも大きい場合には、上記位相(β)がより小さくなるように、上記位相(β)の指令値である電流位相指令(β*)を生成し、上記モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)が上記振幅目標値(Im*)以下の場合には上記位相(β)がより大きくなるように、上記電流位相指令(β*)を生成する電流位相指令生成部(14b)と、
上記電流位相指令(β*)の正弦と上記モータ電流指令値(Ia*)との積から上記d軸電流(id)の指令値(id*)を生成し、該電流位相指令(β*)の余弦と上記モータ電流指令値(Ia*)との積からq軸電流(iq)の指令値(iq*)を生成する電流指令生成部(14c)と、
を備えたことを特徴とする電力変換装置。 - 請求項2において、
上記電流位相指令生成部(14b)は、上記直流電源部(11,12)の電圧(vdc)が、上記q軸電流(iq)がゼロの場合における上記モータ(20)の誘起電圧よりも低い場合には、上記モータ電流ベクトル(Ia)の振幅(Im)に関わらず、上記q軸電流(iq)がゼロとなるように、上記電流位相指令(β*)を生成することを特徴とする電力変換装置。
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