JP6327013B2 - 電子時計の針位置検出方法および電子時計 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の電子時計は、五番車、三番車、二番車、日の裏車、筒車で構成される時分針用輪列を時分針モーターで駆動し、筒車に固定された時針と、二番車に固定された分針とを駆動する。さらに、第1歯車である筒車よりも回転速度が遅い24時中間車を設け、前記筒車に形成した検出孔を検出する時分針光センサと、前記24時中間車に形成した検出孔を検出する24時針光センサとを備える。そして、数ステップ毎に24時針光センサを作動して、24時中間車の検出孔を検出した後、1ステップ毎に時分針光センサを作動させて、筒車の検出孔を検出することで、時分針が基準位置に位置することを検出していた。
さらに、24時中間車は、24時針を有する電子時計でなければ設けられないため、24時針を備えない一般的なレイアウトの電子時計には適用できないという問題もある。
そして、第三の車の第三検出孔を検出すると、第二検出工程で、第一の車および第二の車の各検出孔が平面視で重なった状態を光センサなどで検出する。この際、複数の検出孔が平面視で重なった状態を検出するには、各車の周期や回転方向が異なるため、各車の回転速度を抑える必要がある。ここで、本発明では、第一から第三の車は連動して回転するため、第三検出孔を検出してから第一の車を所定角度回転させる間に第一検出孔および第二検出孔が重なった状態を検出できるように設定できる。したがって、第二検出工程の処理時間も短くでき、第一の車および第二の車が基準位置に位置することを短時間で検出できる。
また、第三の車が設けられていない場合は、第一の車および第二の車を1ステップずつ回転させながら各検出孔が重なった状態を検出しなければならず、時針および分針の針位置を検出する場合であれば最大で12時間分回転しなければならない。このため、光センサなどの作動回数が増えて消費電力が増大する。
これに対し、本形態では、第三の車の第三検出孔を検出してから、第一検出孔および第二検出孔が重なった状態を検出できる可能性がある間だけ光センサなどを作動すればよい。このため、光センサなどの作動回数を低減できて消費電力も低減できる。
さらに、第三の車は第一の車に比べて周期が短いため、第三検出孔を検出できる周期も短い。したがって、第三検出孔を検出する光センサなどに異常がある場合も早期に検出でき、無駄に電力を消耗することを防止できる。
また、第三の車として第二の車よりも周期が短いものを設ければよいので、一般的なレイアウトの電子時計に適用できる。
本形態によれば、前記第三の車を第一設定角度回転させると、第三検出孔はその一部が回転前の第三検出孔が配置されていた領域に重なるため、第三検出孔を確実に検出することができる。
本形態によれば、第二検出工程を実行する期間を限定しているので、第二検出工程の実行時の消費電力を低減することができる。
本形態の電子時計によれば、前記電子時計の針位置検出方法と同様の作用効果を奏することができる。
本形態によれば、時針および分針の針位置検出を行うことができる。特に、1つのモーターで時針および分針を駆動する一般的な時計において、時針および分針の針位置検出は最大で12時間分の駆動が必要になるため、針位置検出処理に時間がかかり、消費電力が増大するが、本形態によれば、針位置検出処理時間を短縮でき、消費電力も低減できる。
本形態によれば、日の裏車は、二番車と筒車とを連動させるために一般的に設けられる車であり、この日の裏車を第三の車として、針位置検出に利用することで、別途新規の部品を追加する必要が無い。このため、一般的なレイアウトの電子時計に広く適用できる。
本形態によれば、第一検出装置で第三の車の第三検出孔を検出してから、第二検出装置で第一検出孔および第二検出孔が平面視で重なった状態を検出できるので、特に第二検出装置の作動回数を低減できて消費電力も低減できる。さらに、第三の車は第一の車に比べて周期が短いため、第一検出装置に異常がある場合も早期に検出でき、無駄に電力を消耗することを防止できる。
本形態によれば、第一検出装置が作動している間での各車の回転速度と、第二検出装置が作動している間での各車の回転速度とを別々に設定できるので、各車の検出孔を検出可能な範囲で高速に回転できる。このため、各検出装置による処理時間を短くできる。
図1は、一実施形態に係る電子時計1の概略正面図である。電子時計1は、GPS衛星などの位置情報衛星から送信される衛星信号や、標準電波等の時刻情報を取得可能な電波を受信して表示時刻を修正する針位置検出機能付きの電子時計である。電子時計1は、通常の時分秒の各指針による12時間表示に加えて、日付表示、ストップウォッチ機能を行う1/5秒CG(クロノグラフ)表示、分CG表示、時CG表示の複数の表示機能を備えている。
時針2、分針3および1/5秒CG針5は、電子時計1の文字板9の略中央に同軸上でかつ回動可能に設けられている。
小秒針4は、文字板9の中央よりも10時側で時針2および分針3とは独立した軸上に回動可能に設けられている。
分CG針6は、文字板9の中央よりも2時側で1/5秒CG針5とは独立した軸上に回動可能に設けられている。
時CG針7は、文字板9の中央よりも6時側で1/5秒CG針5および分CG針6とは独立した軸上に回動可能に設けられている。
また、電子時計1は、リューズ91およびボタン92〜95を備え、ユーザーが操作可能な外部操作手段90を備える。さらに、電子時計1は、図示は省略するが、各駆動機構等を駆動する二次電池と、電波を受信するアンテナと、前述の各駆動機構、二次電池、アンテナ等を支持する地板や輪列受け、回路ブロックなどを備えている。
時分針駆動機構10は、図2,3にも示すように、駆動装置である時分モーター20と、時分モーター20からの駆動力を伝達する時分針用輪列30と、時分モーター20の駆動を制御する回転制御手段61(図4参照)とを備えている。なお、図2は、時分針駆動機構10を電子時計1の裏面側から見た分解斜視図であり、図3は、図2の時分針駆動機構10を電子時計1の表面側から見た分解斜視図である。
時分針用輪列30は、時分モーター20のローター21に一体的に形成されたローターかな211に噛合する五番車31と、五番車31のかな311に噛合する三番車32と、三番車32のかな321に噛合する二番車33と、二番車33のかな331に噛合する日の裏車34と、日の裏車34のかな341に噛合する筒車35とを備える。
二番車33および筒車35は、1/5秒CG針5が取り付けられた1/5秒CG車(図示略)と同軸上に配置されている。また、二番車33には分針3が固定され、筒車35には時針2が固定されている。
ここで、本実施形態の前記時分針用輪列30の減速比は、時分モーター20に1パルス入力すると、前記分針3が1/12分だけ運針するように設定されている。このため、通常運針時には、12パルスで1分(60秒)分運針されるので、回転制御手段61は駆動パルスの周波数を1/5Hzに設定する。
一方、針位置検出時には、二段階の早送りが可能なように、回転制御手段61は駆動パルスの周波数を、第1周波数(例えば85.3Hz)と、第1周波数よりも低い第2周波数(例えば20Hz)に設定する。
すなわち、時分モーター20のローター21は、駆動パルスの周波数が第1周波数に設定されている場合は第一回転速度で駆動し、駆動パルスの周波数が第2周波数に設定されている場合は、第一回転速度に比べて遅い第二回転速度で駆動する。
さらに、本実施形態では、日の裏車34は、1時間半で一周する周期(速度)で回転する。
ここで、本実施形態では、第一の車は二番車33であり、第二の車は筒車35であり、第三の車は日の裏車34である。すなわち、時分モーター20の回転運動は、ローター21、五番車31、三番車32を介して第一の車である二番車33に伝達され、この第一の車である二番車33の回転は日の裏車34を介して第二の車である筒車35に減速して伝達される。また、第三の車である日の裏車34は、第一の車である二番車33の回転が減速して伝達されるため、第一の車である二番車33や第二の車である筒車35に連動して回転する。さらに、第三の車である日の裏車34の周期(1.5時間)は、第二の車である筒車35の周期(12時間)よりも短い。
次に、本実施形態の針位置検出機構について、図4も参照して説明する。
図4に示すように、本実施形態では、針位置検出機構として、時分針光センサー40と、日の裏車光センサー50と、検出制御手段62とが設けられている。
各光センサー40,50は、それぞれ発光素子41,51と、受光素子42,52とを備えており、前記検出制御手段62で制御されている。
日の裏車光センサー50は、日の裏車34の回転角度が所定角度となる状態を検出するものである。
[時分針光センサー]
五番車31、三番車32、二番車33、筒車35には、図2〜4に示すように、時分針光センサー40での検出に用いられる検出孔31A,32A,33A,35Aが形成されている。したがって、第一の車である二番車33に形成された検出孔33Aが本発明の第一検出孔であり、第二の車である筒車35に形成された検出孔35Aが本発明の第二検出孔である。また、各検出孔31A,32A,33A,35Aの平面形状は、円形に形成されている。
そして、時針2および分針3が12時位置に配置された時に、前記検出孔31A,32A,33A,35Aの位置が、電子時計1を表面側から見た平面視で第二基準位置に一致するように、つまり第二基準位置において各検出孔31A,32A,33A,35Aが互いに重なり合う位置となるように設定されている。このため、時針2および分針3の基準位置は12時位置とされている。
なお、前記発光素子41および受光素子42間に地板や輪列受が配置されている場合には、これらの地板や輪列受にも、時分針光センサー40の透光を阻害しないように透光孔が設けられている。
なお、時分針光センサー40の作動は、後述するように日の裏車光センサー50によって日の裏車34の検出孔34Aが検出されてから、時分モーター20が180ステップ駆動されるまでの期間、すなわち、二番車33が第二設定角度(90度)回転されるまでの期間だけ行われる。その後は、時分針光センサー40は停止され、再度、日の裏車光センサー50によって日の裏車34の検出孔34Aが検出されると、時分針光センサー40も再度作動される。
日の裏車34には、図2〜4に示すように、本発明の第三検出孔である検出孔34Aが形成されている。この検出孔34Aは、組み立て時の位置決め用に用いられ、時針2および分針3が基準位置、すなわち、12時位置にあるとき、初期位置P0(図5)に位置するように設定されている。この初期位置P0は、図6にも示すように、日の裏車34以外の五番車31、三番車32、二番車33、筒車35と平面視で重ならない位置に設定されている。
そして、本実施形態では、日の裏車34の回転方向において、前記初期位置P0よりも少し手前の位置P1を第一基準位置P1としている。すなわち、日の裏車34は、検出孔34Aが第一基準位置P1に位置する状態から第一設定角度(15度)回転すると、検出孔34Aが初期位置P0に位置するように設定されている。
検出制御手段62は、後述するように、第一検出工程において、時分モーター20に45パルスの駆動信号が入力されるごとに、日の裏車光センサー50を作動する。
図7は、時針2および分針3で指示される時刻が1時30分のときの時分針用輪列30の状態を示す平面図である。この場合、各検出孔31A,32A,33A,35Aは、平面視において互いに重なっていない。例えば、筒車35の検出孔35Aは、第二基準位置から1/8回転(45度回転)し、二番車33の検出孔33Aは、1.5回転(540度回転)する。また、検出孔34Aは、1回転して初期位置P0に位置している。
図9は、時針2および分針3で指示される時刻が4時30分のときの時分針用輪列30の状態を示す平面図である。この場合、各検出孔31A,32A,33A,35Aは、平面視において互いに重なっていない。また、検出孔34Aは、初期位置P0に位置している。
図11は、時針2および分針3で指示される時刻が7時30分のときの時分針用輪列30の状態を示す平面図である。この場合、検出孔31A,32A,33A,35Aは、平面視において互いに重なっていない。また、検出孔34Aは、初期位置P0に位置している。
図13は、時針2および分針3で指示される時刻が10時30分のときの時分針用輪列30の状態を示す平面図である。この場合、各検出孔31A,32A,33A,35Aは、平面視において互いに重なっていない。また、検出孔34Aは、初期位置P0に位置している。
従って、現在、時針2および分針3で指示される時刻が、12時0分、1時30分、3時0分、4時30分、6時0分、7時30分、9時0分、10時30分の少し前(3.75分前)の時刻になったことを検出できる。
このため、日の裏車光センサー50が検出孔34Aを検出した際に、時分針光センサー40による検出を開始すれば、3.75分の運針後に、8分の1の確率で、時針2および分針3が基準位置(12時位置)にあることを検出できる。
次に、針位置検出動作について説明する。針位置検出動作には、通常の運針時に行う第1検出モードと、電子時計1の組立製造時や、システムリセット時、定常運針時に正しく検出できなかった場合の指針修正時に行う第2検出モードとがある。
第1検出モードでは、検出制御手段62は、回転制御手段61による時針2、分針3の動作に連動して光センサー40,50を作動する。
すなわち、回転制御手段61は、電子時計1の内部に設けられた水晶振動子から出力される基準信号をカウントすることで計時している内部時計に連動して時分モーター20を駆動している。このため、検出制御手段62は、内部時計の時分カウンターが0時(午前0時)および12時(午後0時)になるタイミング(12時間毎)で時分針光センサー40を作動し、時針2および分針3が基準位置(12時位置)に位置していることを確認する。
以上により、通常運針時に、時針2、分針3の指示ずれが無いことを確認できる。
第2検出モードは、工場において電子時計1を組み立てている工程で、各輪列に指針を取り付けるために各歯車を基準位置に移動する場合や、時計に強い衝撃や外部磁界が影響することで基準位置がずれたために検出制御手段62の制御やユーザーの操作でシステムリセットを行う場合などに実行される。この場合、各歯車の回転角度位置が判明していないため、検出制御手段62は、図14のフローチャートで説明するような手順で時針2、分針3の針位置検出を行う。
次に、回転制御手段61は、時分モーター20に駆動信号を1パルス出力して時分モーター20を駆動する(S2)。これにより、時分モーター20のローター21の極性を、所定方向に合わせることができる。
そして、検出制御手段62は、日の裏車光センサー50の受光素子52からの出力により、日の裏車34の検出孔34Aを検出したか否かを判断する(S4)。
ここで、検出孔34Aを検出できなかった場合(S4で「NO」の場合)は、検出制御手段62は、回転制御手段61を介して時分モーター20に第1周波数の駆動信号を45パルス出力して時分モーター20を駆動し、時針2、分針3を3.75分運針させる(S5)。駆動信号が第1周波数であるため、時分モーター20も高速で駆動され、時針2、分針3も早送りされる。
そして、検出制御手段62は、駆動信号が45パルス出力された時点で、S3の処理を再度行う。
そして、検出制御手段62は、時分針光センサー40の受光素子42からの出力により、各車31,32,33,35の検出孔31A,32A,33A,35Aを検出できたかを判定する(S7)。
ここで、回転制御手段61により時分モーター20に出力された駆動信号が180パルス以内である場合(S8で「YES」の場合)は、回転制御手段61は、時分モーター20に第2周波数の駆動信号を1パルス出力して時分モーター20を駆動し、時針2、分針3を1/12分運針させる(S9)。駆動信号が第2周波数であるため、時分モーター20も通常運針よりは高速であるが、前記第一検出工程での運針速度よりは低速となる。
そして、検出制御手段62は、駆動信号が1パルス出力される毎に、S6の処理を行う。つまり、S7でYESと判断されるまで、S8でNOと判断される場合を除いて、S6〜S9の処理が繰り返し実行される。
ここで、S4で検出孔34Aが検出されたとき、時針2および分針3で指示される時刻が、12時の少し前(3.75分前)の時刻である場合には、S6〜S9の処理が繰り返し実行されることで、時針2および分針3が基準位置(12時位置)となるため、時分針光センサー40で第二基準位置に位置する検出孔31A,32A,33A,35Aを検出できる。
また、S4で検出孔34Aが検出されたとき、時針2および分針3で指示される時刻が、1時30分、3時0分、4時30分、6時0分、7時30分、9時0分、10時30分のいずれかの少し前(3.75分前)の時刻である場合には、回転制御手段61によって時針2および分針3が15分(180パルス)運針されても、時針2および分針3が基準位置(12時位置)とはならず、S7でYESと判断されることはない。このため、180パルスの運針が行われた時点では、S8でNOと判断される。
変数Nが7以下である場合(S10で「YES」の場合)は、日の裏車光センサー50による日の裏車34の検出孔34Aの検出回数が7回以下である。時針2および分針3で指示される時刻が、12時の直前の時刻であることを検出するには、前述の通り、最大で検出孔34Aを8回検出する必要がある。このため、変数Nが7以下である場合は、さらに検出を継続するため、検出制御手段62は、変数Nに「1」を加算し(S11)、S3で日の裏車34の検出孔34Aの検出処理を再度行う。
この場合は、例えば、別途、1/5秒CG針5の針位置検出を行ったり、時分針光センサー40が正常に動作しているかを確認すればよい。
本実施形態では、最初に第一検出工程を実行し、時分モーター20を第1周波数で早送りして日の裏車34を15度回転する毎に、日の裏車光センサー50で検出孔34Aを検出しているので、検出孔34Aの検出処理時間を短くできる。
そして、検出孔34Aを検出すると、第二検出工程を実行し、時分モーター20を第2周波数で1パルス毎運針しながら、時分針光センサー40で各車31,32,33,35の検出孔31A,32A,33A,35Aが第二基準位置に重なって一致すること、つまり時針2および分針3が12時位置に位置することを検出する。この第二検出工程は、時分モーター20を1パルス毎に運針しながら行うが、最大でも180パルス分運針するまでの期間のみ実行するため、短時間で行うことができる。したがって、第一検出工程および第二検出工程を繰り替えして時針2および分針3の針位置検出処理を行った場合に、短時間で処理できて消費電力も低減できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、第三の車として日の裏車34を用いていたが、他の車を用いてもよい。すなわち、第二の車(実施形態では筒車35)よりも周期が短い車であればよい。したがって、日の裏車34と同じ周期の検出車を設けてもよいし、日の裏車34と異なる周期の検出車を設けてもよい。ただし、日の裏車34を用いれば、既存の部品を利用できて新規の輪列部品を追加する必要が無い利点がある。
さらに、前記実施形態では、各車31〜35に設けた検出孔31A,32A,33A,34A,35Aは平面形状が円形であったが、円形でなくてもよい。例えば、平面形状が半円状などの円弧と弦とで形成される形状でもよいし、長孔などでもよく、各車の位置を検出できるものであればよい。
Claims (9)
- 第一検出孔を有する第一の車と、
前記第一の車の回転が減速して伝達され、かつ第二検出孔を有する第二の車と、
前記第一の車または前記第二の車に連動して回転し、かつ前記第二の車よりも周期が短く、第三検出孔を有する第三の車と、を有する電子時計の針位置検出方法であって、
前記第三検出孔が第一基準位置に位置することを検出する第一検出工程と、
前記第一検出工程により、前記第三検出孔が前記第一基準位置に位置することが検出された場合に、前記第一検出孔および第二検出孔の位置が電子時計を表面から見た平面視で重なって第二基準位置に位置することを検出する第二検出工程と、
を有することを特徴とする電子時計の針位置検出方法。 - 請求項1に記載の電子時計の針位置検出方法において、
前記第一検出工程における前記第一から第三の車を回転させる速度は、
前記第二検出工程における前記第一から第三の車を回転させる速度よりも高速である
ことを特徴とする電子時計の針位置検出方法。 - 請求項1または請求項2に記載の電子時計の針位置検出方法において、
前記第一検出工程は、前記第三の車を第一設定角度回転させるごとに、前記第三検出孔が前記第一基準位置に位置するか否かを検出する検出処理を実行し、
前記第一設定角度は、前記第三の車を前記第一設定角度回転させた際の前記第三検出孔が、前記第三の車を前記第一設定角度回転させる前に前記第三検出孔が配置されていた領域の一部に重なるように設定されている
ことを特徴とする電子時計の針位置検出方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計の針位置検出方法において、
前記第二検出工程は、前記第一検出工程で前記第三検出孔を検出してから前記第一の車を第二設定角度回転させるまでの期間だけ行われる
ことを特徴とする電子時計の針位置検出方法。 - 第一検出孔を有する第一の車と、
前記第一の車の回転が減速して伝達され、かつ第二検出孔を有する第二の車と、
前記第一の車または前記第二の車に連動して回転し、かつ前記第二の車よりも周期が短く、第三検出孔を有する第三の車と、
前記第三の車に平面視で重なり、前記第一の車および前記第二の車に平面視で重ならない第一基準位置に配置される第一発光部および第一受光部を備える第一検出装置と、
前記第一の車および前記第二の車が平面視で重なる第二基準位置に配置される第二発光部および第二受光部を備える第二検出装置と、
を有することを特徴とする電子時計。 - 請求項5に記載の電子時計において、
前記第一の車に分針が取り付けられ、
前記第二の車に時針が取り付けられていることを特徴とする電子時計。 - 請求項5または請求項6に記載の電子時計において、
前記第三の車は、日の裏車であることを特徴とする電子時計。 - 請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の電子時計において、
前記第一の車、第二の車、第三の車を回転させる駆動装置と、
前記駆動装置を制御する回転制御手段と、
前記第一検出装置、前記第二検出装置および前記回転制御手段を制御する検出制御手段とを備え、
前記検出制御手段は、前記第三の車が第一設定角度回転する毎に、前記第一検出装置を作動して前記第三検出孔を検出し、
前記第三検出孔を前記第一検出装置で検出した後、前記第二検出装置を作動して第一検出孔および第二検出孔が平面視で重なる状態を検出する
ことを特徴とする電子時計。 - 請求項8に記載の電子時計において、
前記検出制御手段は、
前記第一検出装置を作動して前記第三検出孔を検出する処理を行う間は、前記回転制御手段によって前記駆動装置の回転速度を第一回転速度に設定し、
前記第二検出装置を作動して第一検出孔および第二検出孔が平面視で重なる状態を検出する処理を行う間は、前記回転制御手段によって前記駆動装置の回転速度を前記第一回転速度に比べて遅い第二回転速度に設定する
ことを特徴とする電子時計。
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