JP6325795B2 - 容器詰紅茶飲料 - Google Patents

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本発明は、容器詰紅茶飲料に関する。
健康志向の高まりを反映して、豆乳飲料の市場規模は年々拡大している。しかしながら、そのうち紙容器が99%を占めるために販売チャネルが限られている。これらの豆乳飲料は、JAS規格でその成分が定められており、果汁入りの豆乳飲料の場合は大豆固形分が2%以上であること、その他の飲料の場合は大豆固形分4%以上であることとなっている。これらの豆乳飲料は、いずれにしても、豆乳独特の青臭みやえぐみが感じられるため、よりおいしさを向上させることが求められている。
一方、紅茶飲料においてもバラエティー化が進んでおり、様々な紅茶飲料が販売されている。そして、従来の主流であるストレートティー、レモンティー、ミルクティーでの展開だけでなく、この市場拡大を受けて広がりを見せているのは、個性的なフレーバーや嗜好の紅茶飲料である。
ところが、豆乳飲料区分とならないように容器詰紅茶飲料中の大豆固形分を少なくすると、豆乳の風香味が弱くなりバランスの悪いものになる。
下記特許文献1には、糖類が低減されつつも、コーヒー含有飲料や茶飲料自体の呈味や香味立ちに影響を与えることなく、かつ十分なコクが付与された紅茶飲料を得るためにデキストリンを含有させることが記載されている。しかしこの特許文献1には、豆乳の風香味を増加させることについては記載されておらず、しかも、コーヒーや紅茶のコク味増強を目的とする発明が記載されているに過ぎない。
また下記特許文献2には、茶飲料にγ−サイクロデキストリンとβ−サイクロデキストリンを含有させることにより、カテキンを高濃度に含む茶飲料の渋味や異味が低減される一方、風味が維持されることが記載されている。
特開2012−115247号公報 特開2006−180711号公報
上記の背景技術に鑑みて、本発明は、大豆固形分が4.0重量%未満である容器詰紅茶飲料であって、豆乳の風香味を十分に感じることができ、かつ豆乳臭さが軽減された、豆乳を含有する風香味のバランスに優れた容器詰紅茶飲料を提供することが課題である。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、大豆固形分が4.0重量%未満である容器詰紅茶飲料に対して、非環状デキストリンを添加することにより、豆乳の風香味を付与させつつ豆乳臭さを抑え、嗜好性の高い豆乳を含有する風香味のバランスに優れた容器詰紅茶飲料を提供することを見出した。なお、本発明でいう豆乳の風香味とは、口当たりがよくコクもあり、香りも好ましいと評価される豆乳感のことであり、豆乳臭さとは、豆乳独特の青臭みやえぐみを感じる、香りも好ましくないと評価される豆乳感のことである。
1.豆乳と非環状デキストリンを含有し、大豆固形分を4.0重量%未満含有する容器詰紅茶飲料。
2.大豆固形分の含有割合が0.4重量%以上3.5重量%以下である1に記載の容器詰紅茶飲料。
3.上記非環状デキストリンを容器詰紅茶飲料に対して0.1〜4.0重量%含有する1又は2に記載の容器詰紅茶飲料。
4.紅茶抽出液に、大豆固形分が容器詰紅茶飲料に対して4.0重量%未満となる量の豆乳と共に非環状デキストリンを添加して、容器詰紅茶飲料の豆乳の風香味を増強する方法。
5.非環状デキストリンを有効成分とする豆乳の風香味の増強剤。
本発明によれば、大豆固形分が4.0重量%未満である容器詰紅茶飲料であって、紅茶及び豆乳の風香味を十分に感じることができ、かつ豆乳臭さが軽減された豆乳を含有する風香味のバランスに優れた容器詰紅茶飲料を提供することができる。
本発明の容器詰紅茶飲料は、紅茶抽出液と豆乳、及び非環状デキストリンを基本的な成分として、これらを混合して得ることができる。
以下に各成分について説明する。
(紅茶抽出液)
本発明において容器詰紅茶飲料の原料である紅茶抽出液は、公知の紅茶抽出方法で得られる紅茶抽出液でよい。
たとえば、本発明の容器詰紅茶飲料に使用される紅茶抽出液は、ダージリン、セイロン、アッサム、ニルギリ等の任意の茶葉をブレンドするなどして、より好ましい香りや味とすることができる。また、これらの茶葉を収納した容器内を減圧下としたり、通気すること等によって、揮発性の成分を揮発させることで苦みや渋みを削減することができる。
そして、紅茶の茶葉を温水(40℃〜100℃)にて5分から30分間かけて抽出する等の公知の方法により得ることができる。そのとき、撹拌抽出等の方法により紅茶抽出液を得ること、あるいは抽出を窒素雰囲気下等の非酸化性の雰囲気下にて行っても良い。
このときの温水の量としては、紅茶の茶葉に対して5〜70質量倍とすることが好ましい。このときに温水中に予めアスコルビン酸等を添加しても良い。
また、上記の工程により得られた紅茶抽出液をそのまま使用することに代えて、紅茶抽出液を一旦乾燥してなる粉末を水に溶解してなる紅茶抽出液を採用したり併用したりすることもできる。
このようにして得られた紅茶抽出液を蒸留したり、減圧下にて濃縮したり、バブリングすることによって、紅茶抽出液から苦みや渋みを除去することができる。
(豆乳)
本発明にて使用される豆乳は、一般に知られた製造方法により得られた豆乳でよい。
例えば、豆乳は、大豆を水に浸漬した後に磨砕し、これを約100℃で3〜5分間加熱して、おからを分離する加熱しぼりによって調製する方法により得てもよい。
また、上記の加熱温度を30〜50℃とした生しぼりによる方法も知られているが、固形分収率が高い点において上記の加熱しぼりによる方法が好ましく、このようにして得られた豆乳の固形分濃度は8〜12重量%である。
紅茶抽出液に混合させる豆乳は、いわゆる成分無調整の豆乳、つまりJAS(日本農林規格)に規定された大豆固形分が8%以上の豆乳でもよく、また豆乳に植物油や糖分等を添加してなる成分調製豆乳、同じく6%以上の豆乳でもよい。
果汁を含有しない場合、仮に該固形分が4.0重量%以上になると飲料が豆乳飲料区分となってしまい、紅茶飲料と表示することが困難であり、かつ豆乳の風味が強くなりすぎる可能性がある。
そのため、本発明において、容器詰紅茶飲料に大豆固形分が4.0重量%未満であるように豆乳を混合させるが、好ましくは大豆固形分が3.5重量%以下、より好ましくは3.0重量%以下、さらに好ましくは2.0重量%以下である。4.0重量%未満と比較的少量であっても本発明の効果である豆乳の風香味を増強する効果が発揮され、十分な豆乳の風香味を感じることができる。そして、混合された大豆固形分の濃度は0.4重量%以上であることが好ましい。
(非環状デキストリン)
本発明にて使用される非環状デキストリンは、澱粉類にアミラーゼ等を作用させて加水分解を行うことにより得られる物質である。
このような非環状デキストリンとしては、例えば、マックス1000(重量平均分子量:2,000、松谷化学工業社製)、パインデックス(登録商標)#1〜#100(重量平均分子量:2,300〜8,500、松谷化学工業社製)、フードテックス(登録商標)(重量平均分子量:9,300、松谷化学工業社製)、ニポデックス(重量平均分子量:1,000〜6,000、サンエイ糖化社製)、コクミゲン(重量平均分子量:2,000、サンエイ糖化社製)、NSD-L(重量平均分子量:4,000、サンエイ糖化社製)、ダイヤデックス#800(重量平均分子量:4,500、サンエイ糖化社製)、NSD#700(重量平均分子量:8,000、サンエイ糖化社製)、U-2(重量平均分子量:10,000、サンエイ糖化社製)、アミコール(登録商標)No.1〜10(重量平均分子量:1,000〜26,000、日澱化学社製)、NSD#100(重量平均分子量:30,000、サンエイ糖化社製)、NSD#300(重量平均分子量:17,000、サンエイ糖化社製)、NSD#500(重量平均分子量:13,000、サンエイ糖化社製)、SPD(重量平均分子量:600、昭和産業社製)、サンデック(登録商標)#30(重量平均分子量:120,000、三和澱粉工業社製)、サンデック(登録商標)#70FN(三和澱粉工業社製)、TK -16(重量平均分子量:910、松谷化学工業社製)、TK -75(松谷化学工業社製)、スマートテイスト(三栄源エフ・エフ・アイ社製)等が挙げられる。
これらの非環状デキストリンの原料である澱粉としては、タピオカに由来する澱粉を選択することが好ましく、他の植物に由来する澱粉を併用することもできる。具体的にはタピオカと甘藷に由来する澱粉を併用することが挙げられる。
さらに、非環状デキストリンのDE値としては、5〜25が好ましく、更に好ましくは8〜20である。非環状デキストリンのDE値が5〜25であると、豆乳含有紅茶飲料の豆乳の風香味が増強され、総合的にバランスの取れた味や風味とすることができる。なお、DE値とは、デキストリンの分解度の程度を示すものであり、DE値={直接還元糖(グルコースとして)/固形分}×100で示される。
これらの非環状デキストリンの1種以上を容器詰紅茶飲料中に0.1〜4.0重量%となるように配合することができる。このような濃度とすることによって、豆乳の風香味を得ることができ、かつ豆乳臭さを軽減させることができる。そして非環状デキストリンは、予め豆乳に配合した後に紅茶抽出液に加えたり、豆乳とは別に紅茶抽出液に配合したりすることができる。
さらに、このような非環状デキストリンを有効成分とした組成物を、豆乳の風香味を増強するために使用しても良い。
(乳化剤)
本発明の容器詰紅茶飲料は乳化剤を含有することができる。その乳化剤としては、飲料に添加される通常の乳化剤でもよく、例えば、ショ糖脂肪酸エステル、改質レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ソルビタン酸脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、レシチン、リゾレシチン、ステアロイル乳酸カルシウム、ポリソルベート、ユッカ抽出物、サポニン等から1種以上を使用することができる。
また、本発明の容器詰紅茶飲料に添加させることができる増粘多糖類も、飲料に添加される通常の増粘多糖類でよい。そのような増粘多糖類としては、結晶セルロース、ジェランガム、ペクチン、カラギーナン、グアガム、アラビアガム、ローカストビーンガム、アルギン酸塩、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、大豆多糖類等から1種以上を使用することができる。
本発明の容器詰紅茶飲料には、紅茶抽出液及び豆乳にあわせて、酸化防止剤、香料、各種エステル剤、無機酸類、無機酸塩類、無機塩類、色素類、保存料、調味料、甘味料、酸味料、果汁エキス類、重ソウ等のpH調整剤、品質安定剤などの添加剤を単独あるいは併用して配合できる。例えば甘味料としては、砂糖、ぶどう糖、果糖、異性化液糖、エリスリトール、グリチルリチン、ステビア、アスパルテーム、スクラロース、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖が挙げられる。
本発明の容器詰紅茶飲料に使用される容器は、一般の飲料と同様にポリエチレンテレフタレートを主成分とする樹脂等の樹脂からなる成形容器(いわゆるPETボトル等)、金属缶、金属箔やプラスティックフィルムと複合された紙容器、ビンなどの通常の形態で提供することができる。ここでいう容器詰紅茶飲料とは、希釈せずに飲用できるものをいう。
また本発明の容器詰紅茶飲料は、例えば、金属缶に充填後、加熱殺菌できる場合にあっては食品衛生法に定められた殺菌条件で行われる。PETボトルや紙容器のようにレトルト殺菌できないものについては、あらかじめ上記と同等の殺菌条件、例えばプレート式熱交換器等で高温短時間殺菌後、一定の温度まで冷却して容器に充填する等の方法が採用される。
(実施例A)
(紅茶抽出液の調製)
紅茶葉(スリランカ産ディンブラ)70gから、抽出倍率40倍で90℃15分間の抽出を行った。固液分離した後、紅茶抽出液を冷却した。この紅茶抽出液に水を加えて2800gに調製した後、タンニン量を測定した。タンニン量は180mg/100mLであった。
(豆乳分の調製)
表1に示す配合にしたがって、市販の無調整豆乳(大豆固形分9%以上)と乳化剤を混合し、pH調整のための重ソウを添加した。その後均質化処理を行い、冷却したものを豆乳分とした。
(豆乳入り紅茶飲料の調製)
表1に示す配合にしたがって水または湯で溶解した増粘多糖類、砂糖を混合し、前記の紅茶抽出液280gと豆乳分全量を添加した。実施例1〜5については、水または湯で溶解した非環状デキストリンを添加した。水を加えて1Lにゲージアップした後、レトルト缶に高温充填し、124.5℃、20分間のレトルト殺菌処理を施して実施例1〜5、比較例1〜3の豆乳入り容器詰紅茶飲料を調製した。
この表1中の数値はいずれも容器詰紅茶飲料1Lあたり使用された紅茶葉、および含有されている各成分を示している。
以下に示す表2において、上記実施例及び比較例により得られた容器詰紅茶飲料の紅茶風香味と豆乳風香味、及び全体の評価結果を示す。

官能評価は、訓練されたパネラー10名によって実施した。各サンプルの紅茶風香味、豆乳風香味の強さを評価し、全体として紅茶風香味と豆乳風香味のバランスについて評価した。
紅茶と豆乳の風香味の評価については、◎:強い、○:やや強い、△:やや弱い、×:弱い、の4段階とし、
全体の評価については、◎:特に良い、○:良い、△:普通、×:悪い、の4段階とした。
実施例1〜5によると、本発明の紅茶飲料は、全体の紅茶風香味と豆乳風香味のバランスは特に良いものであった。
具体的には、実施例1、4及び5によれば、紅茶及び豆乳の風香味は共に強く、豆乳の含有量が少ない実施例2においては豆乳の風香味が、豆乳の含有量が多い実施例3においては紅茶の風香味が、それぞれやや強いに留まっていた。これは豆乳の使用量によって、豆乳の風香味の強弱が決まり、それにより紅茶の風香味が影響を受けることを示している。
比較例1は非環状デキストリンを使用しない他は、実施例4と同様の例である。実施例4と比較例1を比較すると、本来紅茶風香味や豆乳風香味とは関連がない非環状デキストリンを含有させることにより、豆乳風香味が強くなり、豆乳入り容器詰紅茶飲料として紅茶風香味と豆乳風香味のバランスが特に良くなることがわかる。
この傾向は比較例1に対して使用する重ソウの量を削減した比較例2に関しても同様であり、やはり非環状デキストリンを含有させることにより実施例4による効果が発揮される。さらに比較例2に対して添加する豆乳の量を削減した比較例3によれば、豆乳風香味が弱く、紅茶風香味と豆乳風香味のバランスも悪いものであった。
これらの結果によれば、本発明は、実施例1〜5及び比較例1〜3にて示されるように、紅茶抽出液と豆乳を混合させてなる容器詰飲料に非環状デキストリンを配合させることにより、特に豆乳風香味が強くなり、紅茶風香味と相まって、全体として優れた風香味とすることができ、このことから、非環状デキストリンは豆乳の風香味増強剤として機能することがわかる。
(実施例B)
(紅茶抽出液の調製)
上記実施例Aにおける紅茶抽出液の調製方法と同じ方法により紅茶抽出液を調製した。
(豆乳分の調製)
表3に示す配合にしたがって、市販の無調整豆乳(大豆固形分9%以上)と乳化剤を混合し、pH調整のための重ソウを添加した。その後均質化処理を行い、冷却したものを豆乳分とした。
(豆乳入り紅茶飲料の調製)
表3に示す配合にしたがって水または湯で溶解した増粘多糖類、砂糖を混合し、前記の紅茶抽出液280gと豆乳分全量を添加した。さらに、表4に示すデキストリン(A〜Fは非環状デキストリン、G〜Jは環状デキストリン)を水又は湯に溶解した上で表4に示す添加量となるように添加した。コウチャフレーバーと水を加えて1Lにゲージアップした後、レトルト缶に高温充填し、124.5℃、20分間のレトルト殺菌処理を施して実施例6〜11、比較例4〜8の豆乳入り容器詰紅茶飲料を調製した。
使用したデキストリン
A:サンデック#70FN(三和澱粉工業社製)
B:NSD300(サンエイ糖化社製)
C:TK−75(松谷化学社製)
D:マックス1000(松谷化学社製)
E:パインデックス♯2(松谷化学社製)
F:スマートテイスト(三栄源エフ・エフ・アイ社製)
G:CAVAMAX(R) W6 Food(シクロケム社製)
H:CAVAMAX(R) W7 Food(シクロケム社製)
I:CAVAMAX(R) W8 Food(シクロケム社製)
J:ファイバーソル2(松谷化学社製)
評価方法
官能評価は、訓練されたパネラー6名によって実施した。
紅茶風香味、豆乳風香味、全体のバランスについて以下の基準で総合評価を行った。
総合評価: ◎特に良い ○良い △普通 ×悪い
デキストリンを添加しない比較例4の豆乳紅茶飲料は、豆乳臭さが表れていた。環状デキストリンを添加した比較例5〜8の豆乳紅茶飲料は環状デキストリン由来の苦味が目立ち、豆乳紅茶飲料としての風香味が良くないものであった。
これらに対して非環状デキストリンを添加した実施例6〜11の豆乳紅茶飲料は紅茶の風香味と豆乳の風香味のバランスが良好で美味しいものであった。
なかでも、非環状デキストリンのDE値が8〜19の範囲内である実施例7〜10の豆乳紅茶飲料は、そうでない実施例6や11の豆乳紅茶飲料よりも、総合評価にすぐれていた。
(実施例C)
上記実施例Bにより良好なバランスを有する豆乳紅茶飲料について、非環状デキストリンの添加量を変えてさらに実験を行った。その結果を下記の表5に示す。
評価方法
官能評価は、訓練されたパネラー6名によって実施した。
紅茶風香味、豆乳風香味、全体のバランスについて以下の基準で4段階の総合評価を行った。
総合評価: ◎特に良い ○良い △普通 ×悪い
デキストリンD(マックス1000(松谷化学社製))を添加したときには、豆乳紅茶飲料中1〜40g/Lの濃度となるように添加したときに良好な結果になり、デキストリンE(パインデックス♯2(松谷化学社製))を添加した場合でも、デキストリンDと同様の傾向がみられた。
(実施例D)
上記実施例Cにおいて良好な豆乳紅茶飲料とされた実施例15及び18についての効果を、比較例4及び10との比較を通じて下記の評価を行うことにより明確にした。
その結果を表6に示す。
(+):点数が高いほど好ましいことを表す。
(−):点数が高いほど好ましくないことを表す。
評価方法
官能評価は、訓練されたパネラー6名によって実施した。
豆乳の風香味と紅茶の風香味、全体のバランスはその値が大きいほど効果がすぐれることを意味し、豆乳臭さと甘くどさはその数値が高いほど効果が劣ることを意味している。
非環状デキストリンを添加しない比較例4は、豆乳の風香味が若干劣ると共に豆乳臭さが強くなる。さらに紅茶の風香味が劣るため、全体のバランスが悪化する。
非環状デキストリンを20g/L及び40g/Lとなるように豆乳紅茶飲料に配合した実施例15及び18によれば、豆乳の風香味と紅茶の風香味が共に高く、豆乳臭さが抑制されており、全体のバランスは良好であった。
また非環状デキストリンを60g/Lとなるように豆乳紅茶飲料に配合した比較例10は、実施例15や18よりも豆乳の風香味が低下した。紅茶の風香味は良好で豆乳臭さが低い点はよいが、甘くどさが強くなり、結果的に全体のバランスに劣ることになった。



Claims (3)

  1. 豆乳と、容器詰紅茶飲料に対して非環状デキストリンを0.1〜4.0重量%含有し、大豆固形分を4.0重量%未満含有する容器詰紅茶飲料(但し牛乳及び脱脂粉乳を含有しない)。
  2. 大豆固形分の含有割合が0.4重量%以上3.5重量%以下である請求項1に記載の容器詰紅茶飲料。
  3. 紅茶抽出液に、大豆固形分が容器詰紅茶飲料に対して4.0重量%未満となる量の豆乳と共に非環状デキストリンを添加して、容器詰紅茶飲料(但し牛乳及び脱脂粉乳を含有しない)の豆乳の風香味を増強する方法。
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