JP6323373B2 - 貯湯式給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、高硬度水も使用可能な貯湯式給湯機に関する。
従来技術として、例えば特許文献1に記載されているようなヒートポンプ式の給湯機が知られている。従来技術の給湯機は、タンクに貯留した高温水を熱源として使用する機能を備えている。詳しく述べると、給湯時には、タンクから熱交換器の1次側に導入される高温水と、熱交換器の2次側に導入される水道水、井戸水等の給湯用湯水との間で熱交換を行うことにより、給湯用湯水を加熱して外部に供給する。
特開2012−7802号公報
上述した従来技術では、給湯用湯水として、カルシウム等の硬度成分が比較的高い濃度で含まれる高硬度水を使用することがある。しかしながら、高硬度水が給湯機の熱交換器内で加熱されると、水中の硬度成分が炭酸カルシウム等のスケール(固形析出物)となって析出し、これによって熱交換器の熱伝導効率が低下したり、熱交換器内にスケールが詰まって給湯流量が低下するという問題がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、給湯用熱交換器の2次側にスケールが付着するのを抑制し、給湯用熱交換器の熱伝導効率及び給湯流量を長期間にわたって良好に維持することが可能な貯湯式給湯機を提供することを目的としている。
本発明に係る貯湯式給湯機は、湯水を加熱する加熱源と、加熱源により加熱された温水を貯湯する貯湯タンクと、加熱源及び貯湯タンクから温水が導入される1次側流路と加熱対象水が導入される2次側流路とを有し、1次側流路と2次側流路との間で熱交換を行うことにより加熱対象水を加熱する給湯用熱交換器と、給湯用熱交換器の2次側流路から給湯対象に向けて流出する給湯温水の目標温度を目標給湯温度として設定する目標温度設定手段と、給湯用熱交換器の1次側流路に導入される温水を、加熱源により加熱された加熱温水と貯湯タンクに貯湯された貯湯温水の何れか一方に切換えることが可能な切換手段と、給湯を行うときに、切換手段を制御することにより、加熱温水と貯湯温水のうち何れの温水を給湯用熱交換器の1次側流路に導入するかを目標給湯温度に基いて切換える制御部と、を備え、制御部は、加熱温水の温度が貯湯温水の温度よりも低い状態において、目標給湯温度が予め規定された温度基準値よりも低温に設定されている場合には、加熱温水を給湯用熱交換器の1次側流路に導入し、目標給湯温度が温度基準値以上の高温に設定されている場合には、貯湯温水を給湯用熱交換器の1次側流路に導入するものである。
本発明によれば、加熱対象水として高硬度水が使用される場合でも、給湯用熱交換器にスケールが付着及び堆積するのを抑制することができる。従って、給湯用熱交換器の熱伝導効率及び給湯流量を長期間にわたって良好に維持し、貯湯式給湯機の寿命を延ばすことができる。
本発明の実施の形態1によるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態1において、貯湯運転を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態1において、貯湯利用給湯運転を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態1において、加熱利用給湯運転を示す動作説明図である。 本発明の実施の形態2によるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態2において、給湯流量の脈動制御を示す特性線図である。 本発明の実施の形態3によるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。 本発明の実施の形態3において、湯水のpH及びカルシウム硬度と、スケールの析出傾向との関係を例示する特性線図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合わせ可能な構成のあらゆる組合わせを含むものである。また、実施の形態では、貯湯式給湯機の一例として、ヒートポンプ式給湯機を記載している。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1によるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態のヒートポンプ式給湯機は、室外に配置されるヒートポンプユニット1と、室内に配置されるタンクユニット2とを備えている。ヒートポンプユニット1は、後述の貯湯タンク8及び水源から供給される湯水を加熱する(沸上げる)加熱源であり、圧縮機3、水加熱用熱交換器4、膨張弁5及び蒸発器6を冷媒配管7により環状に接続したヒートポンプサイクルを備えている。冷媒配管7を循環する冷媒としては、例えば自然冷媒である二酸化炭素が用いられる。なお、本明細書では、温水(湯)及び水を総称して「湯水」と表記する場合がある。また、本明細書では、ヒートポンプユニット1により加熱された温水を「加熱温水」と表記し、貯湯タンク8に貯留された温水を「貯湯温水」と表記し、後述する給湯用熱交換器16の2次側流路から給湯対象に向けて流出する温水を「給湯温水」と表記する場合がある。
タンクユニット2には、貯湯タンク8、制御部9、送水ポンプ10、水加熱用往き配管11、水加熱用戻り配管12、流路切換弁13、給湯加熱用往き配管14、給湯加熱用戻り配管15、給湯用熱交換器16、逃がし弁17、取水弁18、水導入弁19、給水配管20、給湯配管22等が内蔵されている。貯湯タンク8は、ヒートポンプユニット1により加熱された加熱温水を貯湯するものである。貯湯タンク8の上部には、温水出入口8aが設けられ、貯湯タンク8の下部には、水導入口8b及び水導出口8cが設けられている。貯湯タンク8には、上部の温水出入口8aから加熱温水が導入され、下部の水導入口8bから水道水、井戸水等の低温水が導入される。これにより、貯湯タンク8の内部には、上部側ほど水温が高くなる温度成層が形成されている。また、貯湯タンク8の上部には、タンク内の圧力が過大となった場合に圧力を逃す逃がし弁17が接続されている。
水加熱用往き配管11は、一端が水加熱用熱交換器4の2次側流入口に接続され、他端が後述の取水配管15aを介して貯湯タンク8の水導出口8cに接続されている。水加熱用往き配管11の途中には、水加熱用熱交換器4に近い方から順に、水導入弁19、送水ポンプ10及び取水弁18が設けられている。また、貯湯タンク8の水導入口8bと水導入弁19とは、タンク戻り配管11aを介して互いに接続されている。送水ポンプ10は、後述の貯湯回路、貯湯温水循環回路及び加熱温水循環回路に湯水を循環させるためのポンプである。一方、水加熱用戻り配管12は、一端が水加熱用熱交換器4の2次側流出口に接続され、他端がタンク上部配管12aを介して貯湯タンク8の温水出入口8aに接続されている。水加熱用戻り配管12とタンク上部配管12aとの間には、流路切換弁13が設けられている。
流路切換弁13は、3個のポートを有する電磁式の三方弁等により構成されている。流路切換弁13の各ポートには、水加熱用戻り配管12、タンク上部配管12a及び給湯加熱用往き配管14がそれぞれ接続されている。そして、流路切換弁13は、水加熱用戻り配管12とタンク上部配管12aとを連通する第1の流路形態と、タンク上部配管12aと給湯加熱用往き配管14とを連通する第2の流路形態と、水加熱用戻り配管12と給湯加熱用往き配管14とを連通する第3の流路形態とからなる3つの流路形態の何れかに切換えられる。給湯加熱用往き配管14は、流路切換弁13と給湯用熱交換器16の1次側流入口とを接続している。給湯加熱用戻り配管15は、給湯用熱交換器16の1次側流出口と取水弁18とを接続している。取水弁18と貯湯タンク8の水導出口8cとは、取水配管15aを介して互いに接続されている。
給湯用熱交換器16は、ヒートポンプユニット1及び貯湯タンク8から温水が導入される1次側流路と、加熱対象水となる低温水が給水配管20から導入される2次側流路とを有している。そして、給湯用熱交換器16は、1次側流路と2次側流路との間で熱交換を行うことにより、加熱温水及び貯湯温水を熱源として加熱対象水を加熱し、給湯温水を生成するものである。給水配管20は、外部の水源(図示せず)からタンクユニット2に低温水を供給するものであり、一端側が水源に接続されている。給水配管20の他端側は、タンクユニット2の内部で分岐し、給湯用熱交換器16の2次側流入口及び水導入弁19にそれぞれ接続されている。給水配管20の途中には、貯湯タンク8に導入する低温水の圧力を調整する減圧弁21が設けられている。一方、給湯用熱交換器16の2次側流出口には、給湯配管22が接続されている。給湯配管22は、給湯用熱交換器16により加熱された給湯温水を外部の給湯対象(図示せず)に供給するものである。給湯対象としては、例えばシャワー、カラン等の給湯栓、浴槽、温水暖房機等が挙げられる。
取水弁18は、3個のポートを有する電磁式の三方弁等により構成されている。取水弁18の各ポートには、水加熱用往き配管11、給湯加熱用戻り配管15及び取水配管15aがそれぞれ接続されている。そして、取水弁18は、水加熱用往き配管11と給湯加熱用戻り配管15とを連通する第1の流路形態と、水加熱用往き配管11と取水配管15aとを連通する第2の流路形態とからなる2つの流路形態の何れかに切換えられる。水導入弁19は、4個のポートを有する電磁式の四方弁等により構成されている。水導入弁19の各ポートには、水加熱用往き配管11の一端側(ヒートポンプユニット1側)、水加熱用往き配管11の他端側(給湯用熱交換器16側)、タンク戻り配管11a及び給水配管20がそれぞれ接続されている。そして、水導入弁19は、水加熱用往き配管11の一端側と他端側とを連通する第1の流路形態と、水加熱用往き配管11の他端側とタンク戻り配管11aとを連通する第2の流路形態と、給水配管20とタンク戻り配管11aとを連通する第3の流路形態(貯湯タンク8への給水時に利用)とからなる3つの流路形態の何れかに切換えられる。
ヒートポンプ式給湯機は、上述した流路切換弁13、取水弁18及び水導入弁19の流路形態の組合わせに応じて、後述の貯湯回路、貯湯温水循環回路及び加熱温水循環回路を形成する。そして、給湯時には、貯湯温水循環回路と加熱温水循環回路の何れを選択するかによって、給湯用熱交換器16の1次側流路に導入される温水を加熱温水と貯湯温水の何れか一方に切換える。従って、流路切換弁13、取水弁18及び水導入弁19は、本実施の形態における切換手段の具体例を構成している。
次に、ヒートポンプ式給湯機の制御系統について説明する。本実施の形態のヒートポンプ式給湯機は、タンクユニット2に内蔵された制御部9と、リモコン40とを備えている。制御部9は、ヒートポンプ式給湯機を制御するもので、マイクロコンピュータ等により構成され、制御プログラム等が予め記憶された記憶回路と、前記制御プログラムに基いて演算を行う演算処理装置(CPU)と、信号の入出力を行う入出力ポートとを備えている。入出力ポートには、ヒートポンプ式給湯機に搭載された各種のセンサを含むセンサ系統と、圧縮機3、送水ポンプ10、流路切換弁13、取水弁18、水導入弁19等を含む各種のアクチュエータとが接続されている。センサ系統には、タンク温度センサ30、出湯温度センサ31、給湯流量センサ32等が含まれている。
タンク温度センサ30は、貯湯タンク8の表面の互いに異なる高さ位置に複数個取付けられている。制御部9は、タンク温度センサ30の検出結果に基いて貯湯タンク8内の温度分布を検出し、貯湯タンク8に貯湯された温水の量(貯湯量)を算出することができる。また、出湯温度センサ31は、ヒートポンプユニット1の水加熱用熱交換器4から流出する湯水(加熱温水)の温度を検出する。給湯流量センサ32は、給湯用熱交換器16の2次側流路を流通する湯水の流量、即ち、給湯温水の量を検出するものである。また、リモコン40は、例えば台所、浴室等に設置され、ユーザにより操作されるもので、制御部9と相互通信可能に接続されている。
リモコン40は、ヒートポンプ式給湯機に対する運転指令を入力したり、各種の設定値の変更等を行うもので、ユーザが操作する操作部と、各種の情報を表示する表示部とを備えている。リモコン40により変更可能な設定値には、給湯用熱交換器16の2次側流路から給湯対象に向けて流出する給湯温水の目標温度である目標給湯温度が含まれている。即ち、リモコン40は、本実施の形態の目標温度設定手段に相当している。制御部9は、センサ系統及びリモコン40からの入力情報に基いてアクチュエータを駆動することにより、ヒートポンプ式給湯機を制御し、貯湯運転、貯湯利用給湯運転、加熱利用給湯運転及び熱源切換制御を実行する。以下、これらの運転及び制御について説明する。
(貯湯運転)
図2は、本発明の実施の形態1において、貯湯運転を示す動作説明図である。この図に示すように、貯湯運転では、ヒートポンプユニット1により加熱した加熱温水を貯湯タンク8に貯留する。貯湯運転時には、流路切換弁13を第1の流路形態に切換え、取水弁18を第2の流路形態に切換えると共に、水導入弁19を第1の流路形態に切換える。これにより、ヒートポンプユニット1と貯湯タンク8との間には、図2に示す貯湯回路が形成される。貯湯回路は、貯湯タンク8の水導出口8cから取水配管15a、取水弁18、送水ポンプ10、水導入弁19及び水加熱用往き配管11を順次経由して水加熱用熱交換器4の2次側流路に到達し、この2次側流路を通過してから、水加熱用戻り配管12、流路切換弁13、タンク上部配管12aを順次経由して貯湯タンク8の温水出入口8aに到達する循環流路である。
貯湯運転では、このように貯湯回路を形成した状態で、ヒートポンプユニット1及び送水ポンプ10を作動させる。これにより、貯湯タンク8の下部に滞留する低温水が貯湯回路を介してヒートポンプユニット1に導入され、ヒートポンプユニット1により加熱される。そして、ヒートポンプユニット1から流出した加熱温水は、貯湯回路を介して貯湯タンク8の上部に流入する。従って、貯湯タンク8に温水を貯湯することができる。
(貯湯利用給湯運転)
図3は、本発明の実施の形態1において、貯湯利用給湯運転を示す動作説明図である。貯湯利用給湯運転では、給湯動作が行われたときに、貯湯タンク8に貯留された貯湯温水を熱源として加熱対象水を加熱し、給湯対象に温水を供給する。ここで、ユーザが給湯栓を開いたり、浴槽を含む温水利用機器への給湯が開始された場合には、給水配管20に加わっている水圧により給湯配管22に水流が生じる。制御部9は、この水流を給湯流量センサ32により給湯動作として検出する。給湯動作時には、水源から供給される加熱対象水が給湯回路を流通する。給湯回路は、水源から給水配管20、給湯用熱交換器16の2次側流路及び給湯配管22を順次経由して給湯対象に到達する流路である。
貯湯利用給湯運転では、図3に示すように、流路切換弁13を第2の流路形態に切換え、取水弁18を第1の流路形態に切換えると共に、水導入弁19を第2の流路形態に切換える。これにより、貯湯タンク8と給湯用熱交換器16との間には、貯湯温水循環回路が形成される。貯湯温水循環回路は、貯湯タンク8の温水出入口8aからタンク上部配管12a、流路切換弁13、給湯加熱用往き配管14、給湯用熱交換器16の1次側流路、給湯加熱用戻り配管15、取水弁18、送水ポンプ10、水導入弁19及びタンク戻り配管11aを順次経由して、貯湯タンク8の水導入口8bに到達する循環流路である。
貯湯利用給湯運転では、このように貯湯温水循環回路を形成した状態で、送水ポンプ10を作動させる。これにより、貯湯タンク8の上部に滞留する高温水が貯湯温水循環回路を介して給湯用熱交換器16の1次側流路に導入される。この高温水は、給湯用熱交換器16の2次側流路を流れる加熱対象水と熱交換を行った後に、貯湯温水循環回路を介して貯湯タンク8の下部に戻される。この結果、水源から供給される低温水は、給湯回路を流通するときに、給湯用熱交換器16により加熱されて温水(給湯温水)となり、この給湯温水は、給湯回路により給湯対象に供給される。従って、貯湯温水を熱源として給湯を行うことができる。なお、図示は省略するが、給湯配管22には、給湯温水に対して低温水を混合することにより所望温度の温水を生成する温度調整機構を設けてもよい。
(加熱利用給湯運転)
図4は、本発明の実施の形態1において、加熱利用給湯運転を示す動作説明図である。加熱利用給湯運転では、給湯動作が行われたときに、ヒートポンプユニット1により加熱した加熱温水を熱源として加熱対象水を加熱し、給湯対象に温水を供給する。詳しく述べると、加熱利用給湯運転では、図4に示すように、流路切換弁13を第3の流路形態に切換え、取水弁18を第1の流路形態に切換えると共に、水導入弁19を第1の流路形態に切換える。これにより、ヒートポンプユニット1と給湯用熱交換器16との間には、加熱温水循環回路が形成される。加熱温水循環回路は、ヒートポンプユニット1の水加熱用熱交換器4の2次側流路から水加熱用戻り配管12、流路切換弁13、給湯加熱用往き配管14、給湯用熱交換器16の1次側流路、給湯加熱用戻り配管15、取水弁18、送水ポンプ10、水導入弁19及び水加熱用往き配管11を順次経由して、水加熱用熱交換器4の2次側流路に戻る循環流路である。
加熱利用給湯運転では、このように加熱温水循環回路を形成した状態で、ヒートポンプユニット1及び送水ポンプ10を作動させる。この結果、ヒートポンプユニット1により加熱された高温水が加熱温水循環回路を介して給湯用熱交換器16の1次側流路に導入される。この高温水は、給湯用熱交換器16の2次側流路を流れる加熱対象水と熱交換を行った後に、加熱温水循環回路を介してヒートポンプユニット1に戻される。従って、加熱温水を熱源として給湯を行うことができる。
なお、給湯流量センサ32により水流の停止が検出された場合には、上述した貯湯利用給湯運転及び加熱利用給湯運転が終了される。この場合には、ヒートポンプユニット1、送水ポンプ10等が停止されると共に、流路切換弁13、取水弁18及び水導入弁19を貯湯運転時の流路形態に切換える。
(熱源切換制御)
次に、給湯時の熱源を加熱温水と貯湯温水の何れかに切換える熱源切換制御について説明する。熱源切換制御は、給湯を行うときに、目標給湯温度に基いて貯湯利用給湯運転と加熱利用給湯運転の何れかを選択するものである。詳しく述べると、熱源切換制御では、加熱温水の温度が貯湯温水の温度よりも低い状態において、目標給湯温度が予め規定された温度基準値よりも低温に設定されている場合に、加熱利用給湯運転を実行する。一方、目標給湯温度が温度基準値以上の高温に設定されている場合には、貯湯利用給湯運転を実行する。なお、上述した温度基準値は、例えば加熱温水の温度と、貯湯温水の温度との間の温度として予め設定されている。
具体例として、例えば貯湯タンク8の上部側に60℃以上の高温水が貯留され、ヒートポンプユニット1による沸上げ温度が50℃以下の状態を想定する。また、貯湯利用給湯運転と加熱利用給湯運転とを使い分けるための温度基準値は、45℃に設定されているものとする。この状態において、例えば食洗機等のように高温水を使用する機器を運転するために、または、ユーザが高温水を必要としているために、目標給湯温度が45℃以上の高温に設定されている場合には、給湯動作が行われたときに、図3に示す貯湯利用給湯運転を実行する。これにより、給湯用熱交換器16の1次側流路には、例えば60℃以上の貯湯温水が熱源として供給される。
一方、手洗い、シャワー等のように温度が比較的低い温水を使用するために、目標給湯温度が45℃未満の低温に設定されている場合には、給湯動作が行われたときに、図4に示す加熱利用給湯運転を実行する。これにより、給湯用熱交換器16の1次側流路には、例えば50℃以下の加熱温水が熱源として供給される。
以上詳述した通り、本実施の形態によれば、目標給湯温度に応じて熱源を切換えることができる。これにより、貯湯タンク8に貯留された高温の貯湯温水が給湯用熱交換器16に常時供給されるのを抑制し、ヒートポンプユニット1から相対的に低温な加熱温水が給湯用熱交換器16に供給される機会を増加させることができる。このため、加熱対象水として高硬度水が使用される場合でも、給湯用熱交換器16にスケールが付着及び堆積するのを抑制することができる。従って、給湯用熱交換器16の熱伝導効率及び給湯流量を長期間にわたって良好に維持し、ヒートポンプ式給湯機の寿命を延ばすことができる。
実施の形態2.
次に、図5及び図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態の特徴は、給湯温水の流量を調整する流量調整手段を備えることにある。図5は、本発明の実施の形態2によるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態のヒートポンプ式給湯機は、前記実施の形態1とほぼ同様に構成されているものの、給水配管20のうち給湯用熱交換器16の2次側流入口に接続された部位には、流量調整手段としての流量調整弁33が設けられている。流量調整弁33は、制御部9により制御されることにより、給湯用熱交換器16の2次側流路を流通する湯水の流量を調整するもので、給湯流量センサ32よりも上流側(水源側)に配置されている。
本実施の形態では、目標給湯温度が予め設定された制御開始温度以上である場合に、制御部9により脈動制御を実行する。図6は、本発明の実施の形態2において、給湯流量の脈動制御を示す特性線図である。この図に示すように、脈動制御では、給湯用熱交換器16の2次側流路を流通する湯水の流量、即ち、給湯流量を増加及び減少させる脈動動作を繰返すと共に、増加時の流量Aと減少時の流量Aとの流量差(A−A)を予め設定された脈動基準値以上に保持する。ここで、制御開始温度は、例えば給湯用熱交換器16の2次側流路中にスケールが析出し易くなる温度の最低値に応じて設定されている。また、脈動基準値は、脈動制御によりスケールの付着抑制効果が得られる流量差(A−A)の最小値に応じて設定されている。
脈動制御を実行する場合の具体例を挙げると、例えば高温水の給湯が必要であるために目標給湯温度が45℃以上の高温に設定されている場合において、給湯動作が行われたときには、前述のように、貯湯利用給湯運転を実行し、高温の貯湯温水を熱源として給湯を行う。このとき、制御部9は、流量調整弁33の開度を周期的に増加及び減少させることにより、脈動制御を実行する。この結果、給湯用熱交換器16の2次側流路内には、流量の脈動が加わるので、この脈動によりスケールの付着を抑制し、また、付着直後のスケールを剥離させることができる。なお、この具体例では、貯湯利用給湯運転と加熱利用給湯運転とを使い分けるための温度基準値と、脈動制御を開始するための制御開始温度とが等しく設定されている場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、温度基準値と制御開始温度とを互いに異なる値に設定してもよい。
このように構成される本実施の形態によれば、スケールの析出が生じ易い高温の熱源を用いて給湯を行う場合には、脈動制御を実行し、スケールの付着を抑制することができる。この結果、実施の形態1で述べた制御との相乗効果により、スケールの付着抑制効果を更に高めることができる。従って、給湯用熱交換器16の熱伝導効率及び給湯流量を長期間にわたって良好に維持し、ヒートポンプ式給湯機の寿命を延ばすことができる。
実施の形態3.
次に、図7及び図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態の特徴は、前記実施の形態2の構成に加えて、水質測定手段を備えることにある。図7は、本発明の実施の形態3によるヒートポンプ式給湯機を示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態のヒートポンプ式給湯機は、前記実施の形態2とほぼ同様に構成されているものの、給水配管20のうち給湯用熱交換器16の2次側流入口に接続された部位には、水質測定手段34が設けられている。水質測定手段34は、給湯用熱交換器16の2次側流路を流れる湯水の水質を測定するもので、例えばpH計、硬度計等により構成されている。
制御部9は、給水配管20を流れる水の水質を水質測定手段34により常時監視し、例えば水質の測定結果をネットワーク経由で水質情報と照会することにより、スケールの析出傾向を判定する。そして、水質の測定結果に基いてスケールが析出し易いと判定した場合には、前述の脈動制御を実行する。スケールの析出傾向は、例えば図8に示すデータを用いて実行される。図8は、湯水のpH及びカルシウム硬度と、スケールの析出傾向との関係を例示する特性線図である。以下の説明では、図8中でスケール析出傾向が1より大きい領域を「スケール好発領域」と表記する。
制御部9は、水質の測定結果がスケール好発領域に該当する場合に、スケールが析出し易い湯水であると判定する。この場合には、目標出湯温度が温度基準値(あるいは、制御開始温度)よりも低い温度に設定されていたとしても、前述の脈動制御を実行する。この結果、実施の形態2で述べた制御との相乗効果により、スケールの付着抑制効果を更に高めることができる。従って、給湯用熱交換器16の熱伝導効率及び給湯流量を長期間にわたって良好に維持し、ヒートポンプ式給湯機の寿命を延ばすことができる。
なお、前記実施の形態1から3では、貯湯式給湯機として、ヒートポンプ式給湯機を例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、本発明では、ヒートポンプユニット1に限らず、電熱式、燃料燃焼式等の加熱手段を用いてもよい。
1 ヒートポンプユニット(加熱源)
8 貯湯タンク
8a 温水出入口
8b 水導入口
8c 水導出口
9 制御部
10 送水ポンプ
13 流路切換弁(切換手段)
16 給湯用熱交換器
18 取水弁(切換手段)
19 水導入弁(切換手段)
20 給水配管
22 給湯配管
30 タンク温度センサ
31 出湯温度センサ
32 給湯流量センサ
33 流量調整弁(流量調整手段)
34 水質測定手段
40 リモコン(目標温度設定手段)

Claims (3)

  1. 湯水を加熱する加熱源と、
    前記加熱源により加熱された温水を貯湯する貯湯タンクと、
    前記加熱源及び前記貯湯タンクから温水が導入される1次側流路と加熱対象水が導入される2次側流路とを有し、前記1次側流路と前記2次側流路との間で熱交換を行うことにより前記加熱対象水を加熱する給湯用熱交換器と、
    前記給湯用熱交換器の2次側流路から給湯対象に向けて流出する給湯温水の目標温度を目標給湯温度として設定する目標温度設定手段と、
    前記給湯用熱交換器の1次側流路に導入される温水を、前記加熱源により加熱された加熱温水と前記貯湯タンクに貯湯された貯湯温水の何れか一方に切換えることが可能な切換手段と、
    給湯を行うときに、前記切換手段を制御することにより、前記加熱温水と前記貯湯温水のうち何れの温水を前記給湯用熱交換器の1次側流路に導入するかを前記目標給湯温度に基いて切換える制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記加熱温水の温度が前記貯湯温水の温度よりも低い状態において、前記目標給湯温度が予め規定された温度基準値よりも低温に設定されている場合には、前記加熱温水を前記給湯用熱交換器の1次側流路に導入し、前記目標給湯温度が前記温度基準値以上の高温に設定されている場合には、前記貯湯温水を前記給湯用熱交換器の1次側流路に導入する貯湯式給湯機。
  2. 前記給湯温水の流量を調整する流量調整手段を備え、
    前記制御部は、前記流量調整手段により前記給湯温水の流量を増加及び減少させる動作を繰返すと共に増加時と減少時の流量差を予め設定された脈動基準値以上に保持する脈動制御の実行機能を有し、前記目標給湯温度が予め設定された制御開始温度以上である場合に、前記脈動制御を実行する請求項1に記載の貯湯式給湯機。
  3. 前記給湯温水の流量を調整する流量調整手段と、
    前記給湯用熱交換器の2次側流路を流れる湯水の水質を測定する水質測定手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記流量調整手段により前記給湯温水の流量を増加及び減少させる動作を繰返すと共に増加時と減少時の流量差を予め設定された脈動基準値以上に保持する脈動制御の実行機能を有し、前記水質測定手段の測定結果に基いて前記脈動制御を実行する請求項1に記載の貯湯式給湯機。
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