以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る決済管理方法
2.本実施形態に係る決済管理システム
3.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る決済管理方法)
本実施形態に係る決済管理システムを構成する決済管理装置などの各装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る決済管理方法について説明する。以下では、本実施形態に係る決済管理装置が、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る決済管理方法について説明する。
[1]本実施形態に係る決済管理方法の概要
上述したように、例えば特許文献1に記載の技術を用いたとしても、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが実現されるとは限られず、また、例えば特許文献2に記載の技術を用いる場合には、ユーザの利便性が低下する恐れがある。
そこで、本実施形態に係る決済管理システムでは、本実施形態に係る決済管理装置が、仮想集金容器に対応付けられた電子バリューを用いて決済に関する処理を行う。
ここで、本実施形態に係る仮想集金容器とは、本実施形態に係る決済管理装置が決済を行う電子バリューが仮想的に入れられる仮想的な容器である。本実施形態に係る仮想集金容器としては、例えば、記録媒体に設けられた領域や、金融機関の口座などが挙げられる。
また、本実施形態に係る電子バリューとは、例えば、貨幣、または貨幣に準ずる価値を有するデータである。例えば、本実施形態に係る決済管理装置が金融機関の口座である場合には、本実施形態に係る電子バリューとしては、当該口座の残高を示す値を示すデータが挙げられる。
本実施形態に係る仮想集金容器に電子バリューが仮想的に入れられるとは、例えば、記録媒体における本実施形態に係る仮想集金容器に対応する領域に電子バリューが記憶されることによって、本実施形態に係る仮想集金容器と電子バリューとが対応付けられることが挙げられる。また、本実施形態に係る仮想集金容器に電子バリューが仮想的に入れられるとは、例えば、テーブルなどによって本実施形態に係る仮想集金容器と電子バリューとが対応付けられることであってもよい。
本実施形態に係る仮想集金容器には、決済に関する責任者が複数設定される。ここで、本実施形態に係る責任者としては、例えば、決済に関する責任を有するユーザや、当該ユーザが有する情報処理装置のような、決済に関する責任者の役目を果たす情報処理装置(以下、「責任者装置」と示す。)が挙げられる。
また、本実施形態に係る仮想集金容器には、責任者であるか否かによらず、例えば、複数のユーザや、複数の情報処理装置から送金が行われる。ここで、本実施形態に係る送金とは、例えば、仮想集金容器に対応付けられている電子バリューの値を加算させることをいう。
より具体的には、本実施形態に係る決済管理装置は、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、仮想集金容器に設定されている責任者それぞれを認証する(認証処理)。そして、本実施形態に係る決済管理装置は、責任者それぞれとの間における認証結果に基づいて、責任者それぞれに対する認証が完了した場合に、仮想集金容器に対応付けられた電子バリューを用いて決済に関する処理を行う(決済処理)。
図1は、本実施形態に係る決済管理方法を説明するための説明図である。図1では、本実施形態に係る責任者が、責任者装置である場合を例に挙げている。より具体的には、図1は、決済管理装置100と、本実施形態に係る責任者装置の役目を果たす情報処理装置200A、200Bと、情報処理装置200C、…とを有する、本実施形態に係る決済管理システム1000の一例を示している。
また、図1では、電子バリューが対応付けられている仮想集金容器300を示している。なお、図1では、決済管理装置100と、仮想集金容器300とが、別体に表されているが、仮想集金容器300は、例えば、決済管理装置100が備える記憶部(後述する)に記憶されていてもよい。
例えば図1に示すように、決済管理システム1000では、情報処理装置200A、200B、200C、…(以下、総称して「情報処理装置200」と示す場合がある。)が、それぞれ仮想集金容器300に対して送金を行う。よって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューは、情報処理装置200それぞれのユーザが分担して支払う金額の合計金額に相当する値が加算された値となる。
また、例えば図1に示すように、決済管理装置100は、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いて決済に係る処理を行う。
ここで、上記のように、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューは、情報処理装置200それぞれのユーザが分担して支払う金額の合計金額に相当する値が加算された値である。よって、決済管理装置100における仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済は、情報処理装置200それぞれのユーザが分担して行った決済に相当する。
したがって、決済管理装置100が、仮想集金容器に対応付けられた電子バリューを用いて決済に関する処理を行うことによって、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが実現される。
また、決済管理装置100は、上述したように、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば認証処理および決済処理を行う。図1に示す例では、決済管理装置100は、情報処理装置200A、200B(責任者装置)それぞれを認証する。そして、決済管理装置100は、情報処理装置200A、200B(責任者装置)それぞれに対する認証が完了した場合に、仮想集金容器300に対応付けられた電子バリューを用いて決済に関する処理を行う。
ここで、決済管理装置100が、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として認証処理および決済処理を行うことによって、決済管理装置100は、責任者装置それぞれとの認証結果に基づいて決済に関する処理を行うことが可能である。つまり、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば認証処理および決済処理を行う場合には、例えば、決済を分担して行うユーザの数、すなわち、当該ユーザに対応する情報処理装置の数が増えたとしても、決済を分担して行う全てのユーザに対応する情報処理装置ではなく、責任者装置の役目を果たす情報処理装置が認証されれば、決済が行われる。
よって、決済管理装置100が、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば認証処理および決済処理を行う場合には、例えば、決済を分担して行うユーザの数が増えたとしても、決済を完了するまでに要する時間が長くなってしまうことが防止される。したがって、決済管理装置100が、実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば認証処理および決済処理を行うことによって、ユーザの利便性の低下は防止される。
[2]本実施形態に係る決済管理方法に係る処理
次に、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理の一例について、より具体的に説明する。以下では、本実施形態に係る責任者が、責任者装置である場合を主に例に挙げて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理の一例について説明する。また、以下では、図1に示す決済管理システム1000を構成する決済管理装置100が、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理の一例について説明する。
(1)認証処理
決済管理装置100は、仮想集金容器300に設定されている責任者それぞれを認証する。
より具体的には、決済管理装置100は、例えば下記に示す第1の例〜第4の例に示すように、責任者を示す識別情報に基づいて、責任者を認証する。
ここで、本実施形態に係る識別情報とは、責任者の識別に用いることが可能な情報(データ)である。本実施形態に係る識別情報としては、例えば、責任者の役目を果たすユーザにより入力されたPIN(Personal Identification Number)コードなどのユーザを特定可能なデータや、責任者装置が備えるセキュアエレメントの固有のID、責任者装置固有の識別番号を示すデータ、責任者装置の種類を示すデータ(例えば、メーカや型番などを示すデータ)などが挙げられる。なお、本実施形態に係る識別情報は、責任者の役目を果たすユーザの識別や責任者装置の識別に用いることが可能な情報であれば、上記の例に限られない。
(1−1)認証処理の第1の例
決済管理装置100は、記憶されている識別情報と、取得された識別情報とをマッチングすることにより、責任者装置を認証する。決済管理装置100は、例えば、記憶されている識別情報と、取得された識別情報とが一致する場合に、責任者が正常に認証されたと判定する。
ここで、決済管理装置100は、例えば、記憶部(後述する)に記憶されている識別情報を記憶部(後述する)から読み出して認証処理に用いるが、認証処理に用いる記憶されている識別情報は、上記に限られない。例えば、決済管理装置100は、接続されている外部記録媒体や、サーバなどの外部装置が備える記録媒体に記憶されている識別情報を、認証処理に用いてもよい。
また、決済管理装置100は、例えば、責任者装置から送信された識別情報を受信することや、責任者の役目を果たすユーザのユーザ操作に基づき送信された識別情報を受信することによって、識別情報を取得する。
また、記憶部(後述する)などへの識別情報の記録は、例えば、後述する本実施形態に係る仮想集金容器の生成処理の一環として、行われる。
(1−2)認証処理の第2の例
決済管理装置100は、例えば、取得された識別情報から認証情報を生成する。そして、決済管理装置100は、記憶されている識別情報に基づく認証情報と、生成した認証情報とをマッチングすることにより、責任者を認証する。決済管理装置100は、例えば、記憶されている認証情報と、生成した認証情報とが一致する場合に、責任者が正常に認証されたと判定する。
ここで、本実施形態に係る認証情報としては、例えば、識別情報が任意のアルゴリズムにより変換された鍵データが挙げられる。なお、本実施形態に係る認証情報は、鍵データに限られず、識別情報に基づき変換され、かつ認証に用いることが可能な任意のデータであってもよい。
(1−3)認証処理の第3の例
決済管理装置100は、例えば、記憶されている識別情報に基づく認証情報と、取得された識別情報に基づく認証情報とをマッチングすることにより、責任者を認証する。決済管理装置100は、例えば、記憶されている認証情報と、取得された認証情報とが一致する場合に、責任者が正常に認証されたと判定する。
(1−4)認証処理の第4の例
なお、本実施形態に係る認証処理は、上記第1の例に係る処理〜第3の例に係る処理に限られない。例えば、決済管理装置100は、上記第1の例に係る処理〜第3の例に係る処理において、決済に係る処理の開始前に責任者装置から予め取得されている、識別情報、または、認証情報を用いて、責任者を認証してもよい。ここで、本実施形態に係る決済に係る処理の開始前としては、例えば、現実の店舗において決済が行われる前や、ネットショップなどの仮想の店舗において決済が行われる前などが挙げられる。
決済管理装置100は、例えば、上記第1の例に係る処理〜上記第4の例に係る処理のいずれかの処理を、認証処理として行う。なお、本実施形態に係る認証処理は、上記第1の例に係る処理〜上記第4の例に係る処理に限られない。決済管理装置100は、例えば、責任者を認証することが可能な任意の処理を、認証処理として行ってもよい。
(2)決済処理
決済管理装置100は、上記(1)の処理(認証処理)において、責任者それぞれに対する認証が完了した場合に、決済に関する処理を行う。
ここで、本実施形態に係る決済に関する処理としては、例えば、仮想集金容器300に対応付けられた電子バリューから決済に係る値を減算する減算処理や、店舗などに設置されているPOS装置や責任者装置などの決済に関係する装置に対して、当該減算処理の結果を通知する処理などが挙げられる。
なお、本実施形態に係る決済処理は、上記に限られない。例えば、決済管理装置100は、決済に関する処理を行った後に、さらに仮想集金容器に関する処理を行ってもよい。なお、本実施形態に係る仮想集金容器に関する処理は、決済に関する処理の一環としての処理であってもよい。
(2−1)仮想集金容器に関する処理の第1の例
決済管理装置100は、例えば、決済に関する処理が完了した場合、仮想集金容器300を維持する。
例えば第1の例に係る仮想集金容器に関する処理が行われることによって、仮想集金容器300のユーザは、再度仮想集金容器300を用いて決済を行うことができる。つまり、例えば第1の例に係る仮想集金容器に関する処理が行われることによって、仮想集金容器の繰り越しが実現される。
なお、本実施形態に係る仮想集金容器に関する処理は、上記第1の例に係る処理のように、仮想集金容器300を維持する処理に限られない。
(2−2)仮想集金容器に関する処理の第2の例
例えば、決済管理装置100は、上記第1の例に係る処理に加え、決済に関する処理が完了したときに仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューの値がゼロである場合には、仮想集金容器300を削除してもよい。
(2−3)仮想集金容器に関する処理の第3の例
また、仮想集金容器300に、有効決済回数が設定されている場合には、決済管理装置100は、例えば、上記第1の例に係る処理または上記第2の例に係る処理に加え、さらに、仮想集金容器300に対する決済回数に基づいて、仮想集金容器300を削除してもよい。ここで、本実施形態に係る有効決済回数は、例えば、仮想集金容器300の生成時に設定された回数であってもよいし、仮想集金容器300の生成後にユーザ操作などによって設定された回数であってもよい。
より具体的には、決済管理装置100は、例えば、仮想集金容器300に対応付けられた電子バリューを用いた決済に関する処理が完了するごとに、仮想集金容器300に対する決済回数を更新する。そして、決済管理装置100は、決済回数が有効決済回数以上となった場合、または、決済回数が有効決済回数を超えた場合には、仮想集金容器300を削除する。
(2−4)仮想集金容器に関する処理の第4の例
また、決済管理装置100は、例えば、上記第1の例に係る処理、上記第2の例に係る処理、または、上記第3の例に係る処理に加え、さらに、決済に関する処理が完了した場合、責任者を変更してもよい(仮想集金容器300が削除されていない場合)。
ここで、変更される責任者としては、例えば、決済に関する処理が行われる前に設定されていた複数の責任者のうちの一部の責任者や、当該複数の責任者とは異なるユーザや情報処理装置が挙げられる。変更される責任者は、例えば、決済に関する処理が行われる前に予め設定されていてもよいし、決済に関する処理が行われた後に設定されてもよい。
(2−5)仮想集金容器に関する処理の第5の例
決済管理装置100は、例えば、決済に関する処理が完了した場合、設定されている特定の責任者に対応する記憶場所に、電子バリューを移動させる。
ここで、上記特定の責任者に対応する記憶場所としては、例えば、特定の責任者のユーザ名義の金融機関の口座や、特定の責任者装置が備える記録媒体(例えば、セキュアなメモリなど)が挙げられる。また、上記特定の責任者に対応する記憶場所は、例えば、新たな仮想集金容器の役目を果たしてもよい。
決済管理装置100は、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)を行う。
なお、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理は、上記(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)に限られない。例えば、決済管理装置100は、仮想集金容器の生成や、仮想集金容器に設定されている責任者の変更など、仮想集金容器を管理する処理をさらに行ってもよい(管理処理)。
(3)管理処理
(3−1)管理処理の第1の例:仮想集金容器の生成処理
まず、仮想集金容器を生成する生成処理の一例について説明する。決済管理装置100は、例えば、本実施形態に係る情報処理装置200から送信される、仮想集金容器を生成する生成要求に基づいて、仮想集金容器を生成する。つまり、本実施形態に係る決済管理システム1000では、情報処理装置200が、例えば決済管理装置100に、仮想集金容器を生成させる。
なお、本実施形態に係る生成要求は、情報処理装置200から決済管理装置100へと直接的に送信されることに限られない。例えば、決済管理装置100は、POS装置など他の装置を介して本実施形態に係る生成要求を受信してもよい。
ここで、生成要求を送信する情報処理装置200としては、任意のユーザに対応する情報処理装置200が挙げられる。任意のユーザに対応する情報処理装置200により生成要求がされる場合には、誰でも気軽に仮想集金容器を生成させることが可能な決済管理システム1000が実現される。
なお、生成要求を送信する情報処理装置200は、上記に限られない。例えば、生成要求を送信する情報処理装置200は、ユーザの個人情報が登録されているユーザなど、責任者の役目を果たすユーザに対応する情報処理装置200であってもよい。生成要求を送信する情報処理装置200が、責任者の役目を果たすユーザに対応する情報処理装置200である場合には、当該情報処理装置200は、例えば、仮想集金容器に設定される責任者装置の一つとなる。
図2は、本実施形態に係る決済管理装置100における仮想集金容器の管理処理の第1の例を示す流れ図である。ここで、図2は、決済管理装置100が、仮想集金容器を生成する生成処理の一例を示している。
決済管理装置100は、生成要求が検出されたか否かを判定する(S100)。ステップS100において生成要求が検出されたと判定されない場合には、決済管理装置100は、例えば、生成要求が検出されたと判定されるまで処理を進めない。
ステップS100において生成要求が検出されたと判定された場合には、決済管理装置100は、例えば、責任者の設定が完了したか否かを判定する(S102)。決済管理装置100は、例えば、責任者の設定を終了する終了要求が検出された場合や、責任者の設定を開始して最後に責任者を設定してから、設定されている時間が経過したときに、責任者の設定が完了したと判定する。
ステップS102において責任者の設定が完了したと判定されない場合には、決済管理装置100は、識別情報が取得されたか否かを判定する(S104)。ここで、識別情報は、例えば、情報処理装置200から決済管理装置100に対して直接的に(またはネットワークを介して)送信されることによって、決済管理装置100が取得するが、決済管理装置100における識別情報の取得方法は、上記に限られない。例えば、決済管理装置100は、ユーザが店舗などにおいてPOS装置のリーダ/ライタに情報処理装置200をかざす(リーダ/ライタと通信可能な範囲に情報処理装置200を移動させる)ことによって、識別情報をPOS装置を介して取得してもよい。また、決済管理装置100は、例えば、責任者の役目を果たすユーザが入力したPINコードなどのユーザを特定可能なデータを、受信することによって、識別情報を取得してもよい。
ステップ104において識別情報が取得されたと判定されない場合には、決済管理装置100は、識別情報が取得されたと判定されるまで処理を進めない。なお、ステップS104の判定を行ってから設定されている時間が経過した場合には、決済管理装置100は、例えば、ステップS102の処理を再度行ってもよい。
ステップ104において識別情報が取得されたと判定された場合には、決済管理装置100は、取得された識別情報に対応する情報処理装置200を責任者装置(責任者)に設定する、または、取得された識別情報に対応するユーザを責任者に設定する(S106)。そして、決済管理装置100は、再度ステップS102からの処理を繰り返す。
ステップS102において責任者の設定が完了したと判定された場合には、決済管理装置100は、例えば、識別情報が対応付けられた仮想集金容器を生成する(S108)。識別情報が対応付けられることによって、仮想集金容器には、識別情報に対応する情報処理装置200が責任者装置(責任者)として設定される、または、識別情報に対応するユーザが責任者として設定される。ここで、仮想集金容器と識別情報との対応付けは、例えば、仮想集金容器に識別情報が記録される形で行われてもよいし、RDB(Relational Data Base)やテーブルなどにより対応付けられてもよい。
なお、生成した仮想集金容器に対応付けられる情報は、識別情報に限られない。
例えばステップS104において、メールアドレスなどの情報処理装置200やユーザの連絡先を示す情報が取得されている場合には、決済管理装置100は、例えば、さらに当該連絡先を示す情報を仮想集金容器に対応付けてもよい。
また、例えば生成要求に、仮想集金容器へのアクセス時に用いられるパスワードを示す情報が含まれている場合には、決済管理装置100は、例えば、さらにパスワードを示す情報を仮想集金容器に対応付けてもよい。パスワードを示す情報が仮想集金容器に対応付けられる場合には、情報処理装置200から仮想集金容器へと送金するときなど、仮想集金容器にアクセスする際に、対応付けられているパスワードによる認証が行われる。
ステップS108の処理が行われると、決済管理装置100は、生成した仮想集金容器の場所を示す場所情報を送信する(S110)。ここで、本実施形態に係る場所情報としては、例えば、仮想集金容器にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)やIP(Internet Protocol)アドレスなどが挙げられる。また、決済管理装置100が場所情報を送信する対象としては、例えば、設定された責任者装置や、設定された責任者の役目を果たすユーザの連絡先などが挙げられる。
なお、ステップS110において決済管理装置100が送信する情報は、場所情報に限られない。例えば、決済管理装置100は、識別情報に基づいて認証情報を生成し、生成した認証情報を送信してもよい。
決済管理装置100は、例えば図2に示す処理を行うことによって、仮想集金容器を生成する。なお、本実施形態に係る仮想集金容器の生成処理が、図2に示す例に限られないことは、言うまでもない。
ここで、情報処理装置200は、例えば、情報処理装置200において実行可能なアプリケーションによって、情報処理装置200に対応する複数の仮想集金容器を管理することが可能である。上記のようなアプリケーションにより仮想集金容器が管理される場合、情報処理装置200は、例えば、上記のようなアプリケーションを介して決済管理装置100との間における認証などの処理が行われる。
図3は、複数の仮想集金容器を管理することが可能なアプリケーションが情報処理装置200において実行された場合に、表示画面に表示されるユーザインタフェース(User Interface:UI)の一例を示す説明図である。なお、複数の仮想集金容器を管理することが可能なアプリケーションにより表示画面に表示されるユーザインタフェースが、図3に示す例に限られないことは、言うまでもない。
例えば図3のAに示す例では、ユーザAが登録されている仮想集金容器として、“会社”、“大学”、“サークル”の3つの仮想集金容器が存在することが表されている。また、図3のAでは、各仮想集金容器に対応付けられている電子バリューの値が、金額として表されている例を示している。
また、例えば図3のAに示す“会社”の仮想集金容器が選択されると、例えば図3のBに示すように、仮想集金容器に登録されているユーザの一欄が表示される画面に遷移する。
なお、情報処理装置200において実行可能な上記のようなアプリケーションで仮想集金容器が管理されることに限られない。例えば、仮想集金容器を用いるユーザが登録されるときなど、決済管理装置100でユーザを管理可能な場合には、決済管理装置100が、あるユーザに対応する複数の仮想集金容器を管理することも可能である。
生成された仮想集金容器には、例えば図1に示すように、複数の情報処理装置200から送金が行われることによって、電子バリューが対応付けられる。ここで、本実施形態に係る決済管理システム1000における、仮想集金容器の通知方法、送金方法の一例を示す。
<仮想集金容器の通知方法、送金方法の一例>
・責任者装置、または、責任者の役目を果たすユーザが所有する情報処理装置が、場所情報をメールなどにより情報処理装置200へ通知する。各情報処理装置200は、場所情報を参照して仮想集金容器にアクセスし、任意の金額を送金する。ここで、上記送金は、情報処理装置200がセキュアエレメントなどに記憶する電子バリューを用いた送金であってもよいし、情報処理装置200のユーザに対応する金融機関の口座からの送金であってもよい。
・責任者装置、または、責任者の役目を果たすユーザが所有する情報処理装置が、場所情報とパスワードをメールなどにより情報処理装置200へ通知する。各情報処理装置200は、場所情報を参照して仮想集金容器にアクセスし、パスワードによる認証が完了した後に、任意の金額を送金する。
・責任者装置、または、責任者の役目を果たすユーザが所有する情報処理装置が、例えばNFC(Near Field Communication)による通信技術を用いた無線通信を情報処理装置200との間で行い、責任者装置、または、責任者の役目を果たすユーザが所有する情報処理装置は、場所情報を情報処理装置200へ通知する。情報処理装置200は、場所情報を参照して仮想集金容器にアクセスし、任意の金額を送金する。
・情報処理装置200のユーザは、例えば、決済管理装置100のユーザが管理するWebサイトなどを介して、ユーザ登録を行う。情報処理装置200は、メールやNFCによる通信技術を用いた無線通信により取得された場所情報を参照して仮想集金容器にアクセスし、任意の金額を送金する(決済管理装置100側で、送金したユーザの情報が保持されるケース)。
・情報処理装置200のユーザは、例えば、決済管理装置100のユーザが管理するWebサイトなどを介して、ユーザ登録を行う。登録されたユーザを、責任者装置のユーザなどの責任者の役目を果たすユーザが承認する。情報処理装置200は、メールやNFCによる通信技術を用いた無線通信により取得された場所情報を参照して仮想集金容器にアクセスし、当該情報処理装置200のユーザが、承認されたユーザである場合に、送金が可能となる。
(3−2)管理処理の第2の例:仮想集金容器に設定される責任者の変更処理
次に、仮想集金容器に設定される責任者を変更する変更処理の一例について説明する。決済管理装置100は、例えば、本実施形態に係る情報処理装置200から送信される、仮想集金容器に設定される責任者を変更する変更要求に基づいて、仮想集金容器に設定される責任者を変更する。
なお、本実施形態に係る変更要求は、情報処理装置200から決済管理装置100へと直接的に送信されることに限られない。例えば、決済管理装置100は、POS装置など他の装置を介して本実施形態に係る変更要求を受信してもよい。
図4は、本実施形態に係る決済管理装置100における仮想集金容器の管理処理の第2の例を示す流れ図である。ここで、図4は、決済管理装置100が、仮想集金容器に設定される責任者を変更する変更処理の一例を示している。
決済管理装置100は、変更要求が検出されたか否かを判定する(S200)。ステップS200において変更要求が検出されたと判定されない場合には、決済管理装置100は、例えば、変更要求が検出されたと判定されるまで処理を進めない。
ステップS200において変更要求が検出されたと判定された場合には、決済管理装置100は、例えば、設定されている責任者の認証が完了したか否かを判定する(S202)。
ステップS202において設定されている責任者の認証が完了したと判定されない場合には、決済管理装置100は、例えば、図2のステップS104と同様に、識別情報が取得されたか否かを判定する(S204)。なお、ステップS202の処理を開始してから設定されている時間が経過しても、設定されている責任者の認証が完了したと判定されない場合には、決済管理装置100は、例えば、変更処理を終了する。
ステップ204において識別情報が取得されたと判定されない場合には、決済管理装置100は、識別情報が取得されたと判定されるまで処理を進めない。なお、ステップS204の判定を行ってから設定されている時間が経過した場合には、決済管理装置100は、例えば、ステップS202の処理を再度行ってもよい。
ステップ204において識別情報が取得されたと判定された場合には、決済管理装置100は、取得された識別情報を用いて責任者を認証する(S206)。ここで、決済管理装置100は、例えば、取得された識別情報と、仮想集金容器に設定されている責任者に対応する識別情報とをマッチングすることによって、取得された識別情報に対応する情報処理装置200が責任者装置(責任者)であるか、または、取得された識別情報に対応するユーザが責任者であるかを認証する。
ステップS206の処理を行うと、決済管理装置100は、再度ステップS202からの処理を繰り返す。
ステップS202において設定されている責任者の認証が完了したと判定された場合には、決済管理装置100は、例えば、仮想集金容器に設定されている責任者を解除する(S208)。
ステップS208の処理を行うと、決済管理装置100は、例えば図2のステップS102と同様に、責任者の設定が完了したか否かを判定する(S210)。
ステップS210において責任者の設定が完了したと判定されない場合には、決済管理装置100は、例えば図2のステップS104と同様に、識別情報が取得されたか否かを判定する(S212)。
ステップ212において識別情報が取得されたと判定されない場合には、決済管理装置100は、識別情報が取得されたと判定されるまで処理を進めない。なお、ステップS212の判定を行ってから設定されている時間が経過した場合には、決済管理装置100は、例えば、ステップS210の処理を再度行ってもよい。
ステップ212において識別情報が取得されたと判定された場合には、決済管理装置100は、例えば図2のステップS106と同様に、取得された識別情報に対応する情報処理装置200を責任者装置(責任者)に設定する、または、取得された識別情報に対応するユーザを責任者に設定する(S214)。そして、決済管理装置100は、再度ステップS210からの処理を繰り返す。
ステップS210において責任者の設定が完了したと判定された場合には、決済管理装置100は、仮想集金容器を更新する(S216)。ここで、ステップS216における仮想集金容器の更新に係る処理としては、例えば、設定された責任者に対応する識別情報を仮想集金容器に対応付ける処理が挙げられる。なお、ステップS216の処理は、上記に限られない。例えば、決済管理装置100は、連絡先を示す情報やパスワードを示す情報を、さらに仮想集金容器に対応付けてもよい。
ステップS216の処理が行われると、決済管理装置100は、例えば図2のステップS110と同様に、生成した仮想集金容器の場所を示す場所情報を送信する(S218)。
決済管理装置100は、例えば図4に示す処理を行うことによって、仮想集金容器に設定されている責任者の解除と責任者の再設定とを行う。なお、本実施形態に係る仮想集金容器に設定される責任者を変更する変更処理が、図4に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[3]本実施形態に係る決済管理システムにおける処理の具体例
次に、決済管理装置100において上述した本実施形態に係る決済管理方法に係る処理が行われることにより実現される、本実施形態に係る決済管理システムにおける処理の一例について説明する。
以下では、本実施形態に係る責任者が、責任者装置であり、本実施形態に係る決済管理システムが、図1に示す決済管理システム1000である場合を主に例に挙げて、本実施形態に係る決済管理システムにおける処理の一例について説明する。
また、以下では、決済管理システム1000における決済が、店舗に設置されたPOS装置を介して行われる場合を主に例に挙げて、決済管理システム1000における処理の一例について説明する。
また、以下では、仮想集金容器300に設定されている責任者装置が、図1に示す情報処理装置200A、200Bの2つの情報処理装置である場合を例に挙げて、決済管理システム1000における処理の一例について説明する。また、以下では、決済管理装置100が、上記(1)の処理(認証処理)として、上記第1の例に係る認証処理を行う場合を例に挙げる。
(I)決済管理システム1000における処理の第1の例
図5は、本実施形態に係る決済管理システム1000における処理の第1の例を示す説明図である。ここで、図5では、決済管理装置100と、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200A、200Bと、POS装置400とを示している。また、図5では、仮想集金容器300が、決済管理装置100と別体の記録媒体に記録されている例を示している。
POS装置400が設定されている店舗において決済が開始される場合、情報処理装置200Aは、仮想集金容器300の場所を示す場所情報を、POS装置400へ送信する(S300)。ここで、情報処理装置200Aなどの情報処理装置200と、POS装置400との通信は、例えば、NFCによる非接触通信などの任意の無線通信であってもよいし、任意の有線通信であってもよい。
ステップS300において場所情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に対して、決済要求を送信する(S302)。ここで、本実施形態に係る決済要求には、例えば、決済に関する処理を行わせるための命令を示す情報と、決済金額を示す情報と、場所情報とが含まれる。なお、本実施形態に係る決済要求は、上記に限られない。例えば、場所情報が決済要求とは別体のデータとして送信される場合には、本実施形態に係る決済要求には、場所情報が含まれていなくてもよい。
ステップS302においてPOS装置400から送信された決済要求を受信した決済管理装置100は、例えば、識別情報の送信を要求する識別情報送信要求(認証処理における認証に用いる情報の送信を要求する送信要求の一例)を、POS装置400に送信する(S304)。
ステップS304において決済管理装置100から送信された識別情報送信要求を受信したPOS装置400は、情報処理装置200A、200Bそれぞれに識別情報送信要求を送信し、当該識別情報送信要求に応じた識別情報を情報処理装置200A、200Bから取得する(S306)。ここで、POS装置400と、情報処理装置200A、200Bとの間の通信は、例えば相互認証によって通信路が暗号化されてもよい。
ステップS306において情報処理装置200A、200Bそれぞれから送信された識別情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に対して、識別情報を送信する(S308)。
ステップS308においてPOS装置400から送信された識別情報、すなわち、情報処理装置200A、200Bから送信された識別情報を受信した決済管理装置100は、例えば、受信した識別情報を用いて上記(1)の処理(認証処理)を行う。そして、決済管理装置100は、上記(1)の処理(認証処理)の結果に基づいて、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いて、決済に関する処理を行う(S310)。
ステップS310の処理が完了すると、決済管理装置100は、決済に関する処理の結果を示す情報(データ)を、POS装置400へ送信する(S312)。
決済管理システム1000では、例えば図5に示すような処理が行われることによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済が実現される。
図6は、図5に示す決済管理システム1000における第1の例に係る処理をより具体的に示す説明図である。
POS装置400が設定されている店舗において決済が開始される場合、情報処理装置200Aは、図5のステップS300と同様に、仮想集金容器300の場所を示す場所情報を、POS装置400へ送信する(S400)。
ステップS400において場所情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に対して、決済要求を送信する(S402)。
ステップS402においてPOS装置400から送信された決済要求を受信した決済管理装置100は、例えば、識別情報の送信を要求する識別情報送信要求(認証処理における認証に用いる情報の送信を要求する送信要求の一例)を、POS装置400に送信する(S404)。
ステップS404において決済管理装置100から送信された識別情報送信要求を受信したPOS装置400は、情報処理装置200Aに識別情報送信要求を送信する(S406)。
ステップS406においてPOS装置400から送信された識別情報送信要求を受信した情報処理装置200Aは、当該識別情報送信要求に基づいて、POS装置400に識別情報を送信する(S408)。ここで、情報処理装置200Aは、識別情報送信要求を処理し、自動的に識別情報を送信するが、ステップS408の処理は、上記に限られない。例えば、情報処理装置200Aは、識別情報の送信を許可することを示すユーザ操作に基づいて識別情報を送信してもよい。上記識別情報の送信を許可することを示すユーザ操作は、例えば、責任者装置のユーザが、決済を承認したことを示すユーザ操作に相当する。
ステップS408において情報処理装置200Aから送信された識別情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に識別情報を送信する(S410)。
ステップS410においてPOS装置400から送信された、情報処理装置200Aに対応する識別情報を受信した決済管理装置100は、当該識別情報を用いて認証処理を行う(S412)。
また、ステップS404において決済管理装置100から送信された識別情報送信要求を受信したPOS装置400は、情報処理装置200Bに識別情報送信要求を送信する(S414)。
ステップS414においてPOS装置400から送信された識別情報送信要求を受信した情報処理装置200Bは、例えばステップS408と同様に、当該識別情報送信要求に基づいて、POS装置400に識別情報を送信する(S416)。
ステップS416において情報処理装置200Bから送信された識別情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に識別情報を送信する(S418)。
ステップS418においてPOS装置400から送信された、情報処理装置200Bに対応する識別情報を受信した決済管理装置100は、当該識別情報を用いて認証処理を行う(S420)。
決済管理装置100は、ステップS412における認証処理の結果、およびステップS420における認証処理の結果に基づいて、選択的に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行う(S422:決済処理)。ここで、決済管理装置100は、ステップS412における認証処理、およびステップS420における認証処理によって、情報処理装置200A、200B(責任者装置)それぞれに対する認証が完了した場合に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行う。
ステップS422の処理を行うと、決済管理装置100は、決済に関する処理の結果を示す情報(データ)を、POS装置400へ送信する(S424)。
決済管理システム1000では、例えば図6に示すような処理が行われることによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済が実現される。
なお、第1の例に係る決済管理システム1000における処理は、図5、図6に示す処理に限られない。
例えば、決済管理装置100は、図6に示すステップS406〜S412の処理と、図6に示すステップS414〜S420の処理とを、並列的に行ってもよい。
また、図5、図6では、場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置が、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200Aである例を示したが、場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置は、責任者装置の役目を果たす情報処理装置でなくてもよい。場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置が責任者装置の役目を果たす情報処理装置でない場合であっても、決済管理装置100が、本実施形態に係る管理方法に係る処理を行うことによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済を実現することが可能である。
(II)決済管理システム1000における処理の第2の例
上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理では、決済管理装置100が、POS装置400を介して取得された識別情報を用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う例を示した。しかしながら、決済管理システム1000における処理は、決済管理装置100が、POS装置400を介して取得された識別情報を用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことに限られない。例えば、決済管理装置100は、責任者装置としての役目を果たす情報処理装置200と直接的に(またはネットワークを介して)通信を行うことにより取得された識別情報を用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことも可能である。
図7は、本実施形態に係る決済管理システム1000における処理の第2の例を示す説明図である。ここで、図7では、図5と同様に、決済管理装置100と、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200A、200Bと、POS装置400とを示している。また、図7では、仮想集金容器300が、図5と同様に、決済管理装置100と別体の記録媒体に記録されている例を示している。
POS装置400が設定されている店舗において決済が開始される場合、POS装置400は、例えば、情報処理装置200Aに対して決済金額を示す情報を送信する(S500)。
ステップS500においてPOS装置400から送信された決済金額を示す情報を受信した情報処理装置200Aは、決済管理装置100に対して決済要求を送信する(S502)。
ステップS502において情報処理装置200Aから送信された決済要求を受信した決済管理装置100は、例えば、識別情報送信要求(認証処理における認証に用いる情報の送信を要求する送信要求の一例)を、仮想集金容器300の責任者装置として設定されている情報処理装置200A、200Bそれぞれに識別情報送信要求を送信する。そして、決済管理装置100は、識別情報送信要求に応じた識別情報を情報処理装置200A、200Bから取得する(S504)。
ステップS504において情報処理装置200A、200Bから送信された識別情報を受信した決済管理装置100は、例えば図5のステップS310と同様に、受信した識別情報を用いて上記(1)の処理(認証処理)を行う。そして、決済管理装置100は、例えば図5のステップS310と同様に、上記(1)の処理(認証処理)の結果に基づいて、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いて、決済に関する処理を行う(S506)。
ステップS506の処理が完了すると、決済管理装置100は、決済に関する処理の結果を示す情報を、POS装置400へ送信する(S508)。また、ステップS506の処理が完了すると、決済管理装置100は、決済に関する処理の結果を示す情報を、決済要求を送信した情報処理装置200Aに送信する(S510)。
例えば図7に示すような処理が行われる場合でも、決済管理システム1000では、上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理と同様に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済が実現される。なお、第2の例に係る決済管理システム1000における処理が、図7に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
(III)決済管理システム1000における処理の第3の例
上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理では、POS装置400を介して取得された識別情報を用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う例を示した。また、上記第2の例に係る決済管理システム1000における処理では、決済管理装置100が、責任者装置としての役目を果たす情報処理装置200と直接的に(またはネットワークを介して)通信を行うことにより取得された識別情報を用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う例を示した。しかしながら、決済管理システム1000における処理は、上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理、および上記第2の例に係る決済管理システム1000における処理に限られない。
例えば、決済管理システム1000では、上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理と、上記第2の例に係る決済管理システム1000における処理とを組み合わせた処理が行われてもよい。つまり、決済管理装置100は、例えば、POS装置400を介して取得された識別情報と、責任者装置としての役目を果たす情報処理装置200と直接的に(またはネットワークを介して)通信を行うことにより取得された識別情報とを用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことも可能である。
図8は、本実施形態に係る決済管理システム1000における処理の第3の例を示す説明図である。ここで、図8では、図6と同様に、決済管理装置100と、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200A、200Bと、POS装置400とを示している。
POS装置400が設定されている店舗において決済が開始される場合、情報処理装置200Aは、図5のステップS300と同様に、仮想集金容器300の場所を示す場所情報を、POS装置400へ送信する(S600)。
ステップS600において場所情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に対して、決済要求を送信する(S602)。
ステップS602においてPOS装置400から送信された決済要求を受信した決済管理装置100は、例えば、識別情報送信要求(認証処理における認証に用いる情報の送信を要求する送信要求の一例)を、POS装置400に送信する(S604)。
ステップS604において決済管理装置100から送信された識別情報送信要求を受信したPOS装置400は、情報処理装置200Aに識別情報送信要求を送信する(S606)。
ステップS606においてPOS装置400から送信された識別情報送信要求を受信した情報処理装置200Aは、例えば図6に示すステップS408と同様に、当該識別情報送信要求に基づいて、POS装置400に識別情報を送信する(S608)。
ステップS608において情報処理装置200Aから送信された識別情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に識別情報を送信する(S610)。
ステップS610においてPOS装置400から送信された、情報処理装置200Aに対応する識別情報を受信した決済管理装置100は、当該識別情報を用いて認証処理を行う(S612)。
また、ステップS602においてPOS装置400から送信された決済要求を受信した決済管理装置100は、識別情報送信要求(認証処理における認証に用いる情報の送信を要求する送信要求の一例)を、情報処理装置200Bに送信する(S614)。ここで、決済管理装置100は、例えば、仮想集金容器300に対応付けられている情報処理装置200Bの連絡先を示す情報(例えば、情報処理装置200Bのユーザのメールアドレスなど)を参照することによって、情報処理装置200Bに送信する。
ステップS614において決済管理装置100から送信された識別情報送信要求を受信した情報処理装置200Bは、例えば図6に示すステップS408と同様に、当該識別情報送信要求に基づいて、決済管理装置100に識別情報を送信する(S616)。
ステップS616において情報処理装置200Bから送信された、情報処理装置200Bに対応する識別情報を受信した決済管理装置100は、当該識別情報を用いて認証処理を行う(S618)。
決済管理装置100は、図6のステップS422と同様に、ステップS612における認証処理の結果、およびステップS618における認証処理の結果に基づいて、選択的に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行う(S620:決済処理)。
ステップS620の処理を行うと、決済管理装置100は、決済に関する処理の結果を示す情報(データ)を、POS装置400へ送信する(S622)。
決済管理システム1000では、例えば図8に示すような処理が行われることによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済が実現される。
なお、第3の例に係る決済管理システム1000における処理は、図8に示す処理に限られない。
例えば、決済管理装置100は、図8に示すステップS604〜S612の処理と、図8に示すステップS614〜S618の処理とを、並列的に行ってもよい。
また、図8では、場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置が、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200Aである例を示したが、上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理と同様に、場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置は、責任者装置の役目を果たす情報処理装置でなくてもよい。場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置が責任者装置の役目を果たす情報処理装置でない場合であっても、決済管理装置100が、本実施形態に係る管理方法に係る処理を行うことによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済を実現することが可能である。
(IV)決済管理システム1000における処理の第4の例
上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理〜上記第3の例に係る決済管理システム1000における処理では、決済管理装置100が、決済に係る処理が開始されてから取得された識別情報に基づいて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う例を示した。しかしながら、決済管理システム1000における処理は、決済管理装置100が、決済に係る処理が開始されてから取得された識別情報に基づいて本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことに限られない。例えば、決済管理システム1000では、決済管理装置100が、決済に係る処理の開始前に責任者装置から予め送信された識別情報に基づいて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことも可能である。
図9は、本実施形態に係る決済管理システム1000における処理の第4の例を示す説明図である。ここで、図9では、図6と同様に、決済管理装置100と、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200A、200Bと、POS装置400とを示している。また、図9では、ステップS700〜S704の処理が、決済に係る処理の開始前における処理を示しており、ステップS706〜S722の処理が、決済に係る処理が開始されてからの処理を示している。
情報処理装置200Bは、承認情報と識別情報とを決済管理装置100へ送信する(S700)。
ここで、本実施形態に係る承認情報とは、例えば、決済を事前に承認することを示すデータを含む情報(データ)である。また、本実施形態に係る承認情報には、例えば、決済を承認する時間を示す情報(例えば、決済承認する日時や、決済承認する期間を示すデータなど)や、決済を承認する金額を示す情報(例えば、特定の金額を示すデータや、金額の上限を示すデータなど)など、決済を承認する条件を示す情報が含まれていてもよい。
ステップS700において情報処理装置200Aから送信された承認情報と識別情報とを受信した決済管理装置100は、情報処理装置200Bに対応する識別情報を用いて認証処理を行う(S702)。そして、決済管理装置100は、認証処理の結果を示すデータを、情報処理装置200Bへ送信する(S704)。
POS装置400が設定されている店舗において決済が開始される場合、情報処理装置200Aは、図5のステップS300と同様に、仮想集金容器300の場所を示す場所情報を、POS装置400へ送信する(S706)。
ステップS706において場所情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に対して、決済要求を送信する(S708)。
ステップS708においてPOS装置400から送信された決済要求を受信した決済管理装置100は、例えば、識別情報送信要求(認証処理における認証に用いる情報の送信を要求する送信要求の一例)を、POS装置400に送信する(S710)。
ステップS710において決済管理装置100から送信された識別情報送信要求を受信したPOS装置400は、情報処理装置200Aに識別情報送信要求を送信する(S712)。
ステップS712においてPOS装置400から送信された識別情報送信要求を受信した情報処理装置200Aは、例えば図6に示すステップS408と同様に、当該識別情報送信要求に基づいて、POS装置400に識別情報を送信する(S714)。
ステップS714において情報処理装置200Aから送信された識別情報を受信したPOS装置400は、決済管理装置100に識別情報を送信する(S716)。
ステップS716においてPOS装置400から送信された、情報処理装置200Aに対応する識別情報を受信した決済管理装置100は、当該識別情報を用いて認証処理を行う(S718)。
決済管理装置100は、図6のステップS422と同様に、ステップS702における認証処理の結果、およびステップS718における認証処理の結果に基づいて、選択的に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行う(S720:決済処理)。
また、決済管理装置100は、例えば、ステップS700において取得された承認情報をさらに用いて、選択的に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行ってもよい。
より具体的には、例えば、承認情報に決済を承認する条件を示す情報が含まれる場合には、決済管理装置100は、決済に関する処理の内容が、決済を承認する条件を示す情報が示す条件(時間的な条件、金額的な条件)を満たしているか否かを判定する。そして、決済管理装置100は、決済を承認する条件を示す情報が示す条件を満たしている場合に、選択的に、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行う。また、決済を承認する条件を示す情報が示す条件を満たしていない場合には、決済管理装置100は、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済に関する処理を行わない。
ステップS720の処理を行うと、決済管理装置100は、決済に関する処理の結果を示す情報(データ)を、POS装置400へ送信する(S722)。
決済管理システム1000では、例えば図9に示すような処理が行われることによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済が実現される。
なお、第4の例に係る決済管理システム1000における処理は、図9に示す処理に限られない。例えば、図9では、場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置が、責任者装置の役目を果たす情報処理装置200Aである例を示したが、上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理と同様に、場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置は、責任者装置の役目を果たす情報処理装置でなくてもよい。場所情報をPOS装置400へ送信する情報処理装置が責任者装置の役目を果たす情報処理装置でない場合であっても、決済管理装置100が、本実施形態に係る管理方法に係る処理を行うことによって、仮想集金容器300に対応付けられている電子バリューを用いた決済を実現することが可能である。
上記では、本実施形態に係る責任者が責任者装置であり、本実施形態に係る決済管理システムが図1に示す決済管理システム1000である場合を例に挙げ、また、決済管理システム1000における決済が、店舗に設置されたPOS装置を介して行われる例を示した。しかしながら、本実施形態に係る決済管理システムにおける処理は、上述した例に限られない。例えば、本実施形態に係る決済管理装置を含む本実施形態に係る決済管理システムは、SM(Social Media)と連携したWeb決済に適用することも可能である。
図10は、本実施形態に係る決済管理システムにおける処理の他の例を説明するための説明図である。ここで、図10は、本実施形態に係る決済管理システムがSMと連携したWeb決済を行う場合における、SMに係る画面の一例を示している。図10に示すA、Bは、SMにおけるグループ一覧画面の一例を示しており、図10に示すCは、SMにおける個別グループの画面の一例を示している。
図10のA1、A2、B1、B2、C1に示すように、SMに係る画面には、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンが表示される。例えば図10に示すようなアイコンがクリック操作などにより選択されることにより、図10のA〜図10のCに示す画面は、例えば、残高や支払い権限のある責任者として設定されているユーザが、本実施形態に係る仮想集金容器に関する情報を確認することが可能な画面に遷移する。
例えば図10に示すように、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンがSMに係る画面に表示されることによって、ユーザは、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器に対する送金や、本実施形態に係る仮想集金容器に対応付けられている電子バリューを用いたWeb決済を、SM上から行うことが可能となる。
なお、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンが表示されるSMに係る画面は、図10のA、Bに示すようなSMにおけるグループ一覧画面や、図10のCに示すようなSMにおける個別グループの画面に限られない。例えば、本実施形態に係る仮想集金容器が、ユーザ自身の個人口座である場合には、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンがSMにおけるユーザ情報表示画面に表示されてもよい。
また、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンは、図10に示す例に限られない。図11は、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンの一例を示す説明図である。
本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンとしては、例えば、図11のA、Bに示すような貨幣を入れる袋を示すアイコンや、図11のC〜Fに示すような貨幣を入れる財布を示すアイコン、図11のGに示すような電子バリューに係るサービス種別を示す名称(例えば、銀行名や、サービス名など)を示すアイコンが挙げられる。
なお、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンは、図11に示す例に限られない。例えば、本実施形態に係る仮想集金容器を示すアイコンとしては、電子バリューに係るサービス種別を示すマークを示すアイコンなど、通貨を想起させることが可能な任意のアイコンが挙げられる。
図12は、本実施形態に係る決済管理システムにおける処理の他の例を説明するための説明図である。ここで、図12は、本実施形態に係る決済管理システムがSMと連携したWeb決済を行う場合における、本実施形態に係る決済管理装置における処理の一例を示している。
本実施形態に係る決済管理装置は、決済申請または与信付与申請が検出されたか否かを判定する(S800)。ステップS800において、決済申請または与信付与申請が検出されたと判定されない場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、決済申請または与信付与申請が検出されたと判定されるまで処理を進めない。
ステップS800において、決済申請または与信付与申請が検出されたと判定された場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、責任者に対して、決済の可否の回答を要求する決済可否要求、または、与信付与の可否の回答を要求する与信付与可否要求を送信する(S802)。ここで、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、予め登録されている責任者の連絡先に、決済可否要求または与信付与可否要求を送信する。本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、予め登録されている責任者の電話番号(連絡先の一例)に対して、SMS(Short Message Service)を利用して決済可否要求または与信付与可否要求を送信する。また、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、予め登録されている責任者のメールアドレス(連絡先の一例)へ、電子メールを利用して決済可否要求または与信付与可否要求を送信してもよい。
なお、本実施形態に係る決済可否要求には、例えば回答期限が設定されていてもよく、また、本実施形態に係る与信付与可否要求には、例えば、与信が付与される期限や、与信を得た後で行使できるユーザが設定されていてもよい。
また、決済申請または与信付与申請を行ったユーザが、責任者の権限を有している場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、当該ユーザを除く他の責任者に対して、決済可否要求または与信付与可否要求を送信してもよい。
ステップS802の処理を行うと、本実施形態に係る決済管理装置は、全ての責任者に対する決済許可または与信付与許可の認証が完了したか否かを判定する(S804)。
ここで、責任者が決済許可または与信付与許可を行う場合には、例えば、SMSのメッセージまたは電子メールに含まれるリンク情報(例えばURLなど)を用いて、責任者が所有する情報処理装置(または責任者装置)を所定のWebサイトへ接続させる。そして、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、責任者の役目を果たすユーザによって、PINコードの入力操作や、NFCに係るリーダ/ライタへとNFCによる通信が可能な情報処理装置をかざす操作(リーダ/ライタと情報処理装置とを通信可能な距離に移動させる操作)が行われることによって、取得された識別情報を用いて、責任者それぞれの認証を行う。なお、ステップS804における処理が、上記に示す例に限られないことは、言うまでもない。
ステップS804において、全ての責任者に対する決済許可または与信付与許可の認証が完了したと判定されない場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、全ての責任者に対する決済許可または与信付与許可の認証が完了したと判定されるまで処理を進めない。
なお、例えば、決済許可または与信付与許可を行わない責任者がいた場合や、設定されている期限内に認証が完了しない場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、決済申請または与信付与申請を行ったユーザ、または、当該ユーザおよび責任者に、申請が否決された旨の通知を行ってもよい。
また、例えば、設定されている所定の時間が経過しても、識別情報が取得されない責任者がいる場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、当該責任者に対して、再度決済可否要求または与信付与可否要求を送信してもよい。また、再度決済可否要求または与信付与可否要求を送信する場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、再度送信する時点における許可状況を示す情報(例えば、どのくらいの責任者が許可済みかや、どの責任者が許可済みかなどを示す情報)を付加してもよい。
ステップS804において、全ての責任者に対する決済許可または与信付与許可の認証が完了したと判定された場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、決済、または、与信付与を実行する(S806)。
本実施形態に係る決済管理システムがSMと連携したWeb決済を行う場合、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば図12に示す処理を行う。
なお、本実施形態に係る決済管理システムがSMと連携したWeb決済を行う場合における、本実施形態に係る決済管理装置の処理は、図12に示す処理に限られない。
例えば、図12のステップS802において、SMの同じグループに属する責任者の権限を有していないユーザが存在する場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、責任者の権限を有していないユーザに対して、決済申請または与信付与申請が行われていることを通知してもよい。また、通知が行われる場合、責任者の権限を有していないユーザが、自身が属するグループにおいて申請が行われた際に通知を受け取るか否かを設定することが、可能であってもよい。
また、本実施形態に係る決済管理装置は、例えば、決済または与信付与を実行し、実行した処理が完了した場合には、申請を行ったユーザおよび責任者、または、SMのグループに属する全てのユーザに、決済または与信付与の完了を通知してもよい。また、与信付与が実行された場合には、本実施形態に係る決済管理装置は、付与された与信を使うことが可能なユーザの連絡先に対して、与信を使う際に必要となる情報を送信してもよい。本実施形態に係る与信を使う際に必要となる情報としては、例えば、パスコードや、二次元コード、三次元コード、NFCデバイスのセキュアエレメントに記憶されるデータなどが挙げられる。
また、図12では、決済申請または与信付与申請が行われる例を示したが、本実施形態に係る申請は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る申請は、本実施形態に係る仮想集金容器から特定のユーザに対する電子バリューの払い出し申請であってもよい。本実施形態に係る申請が払い出し申請である場合における処理としては、例えば、上記与信付与申請と同様の処理が挙げられる。
例えば図12に示す処理によって与信が付与された場合、付与された与信は、例えば下記の(A)、(B)に示すように使われる。なお、付与された与信が使われる場合の例が、下記に示す(A)、(B)に示す例に限られないことは、言うまでもない。
(A)付与された与信がオンラインで使われる場合
・付与された与信を使うことが可能なユーザの個人口座へ与信分の電子バリューが与えられ、当該ユーザは、一般的なWeb決済と同様に、与信枠内で決済を実行することができる。
・与信枠を使った決済が行われると、与信を与えていた本実施形態に係る仮想集金容器に対応付けられている電子バリューの値が減算される。
・付与されていた与信に設定されていた与信期間が過ぎると、上記付与された与信を使うことが可能なユーザの個人口座に残っている与信枠は、消滅する。
(B)付与された与信がオフラインで使われる場合
・例えば、付与された与信を使うことが可能なユーザに対して送信された、二次元コードや、NFCデバイスのセキュアエレメントに記憶されるデータなどを用いて、店頭で決済処理が行われると、本実施形態に係る決済管理装置は、当該二次元コードなどに基づいて、与信枠や期限を確認する。そして、与信枠や期限の確認が正常に行われると、本実施形態に係る決済管理装置は、与信枠内で決済を実行する。
・与信枠を使った決済が行われると、与信を与えていた本実施形態に係る仮想集金容器に対応付けられている電子バリューの値が減算される。
また、例えば、電子バリューの払い出し申請が行われた場合、例えば下記の(C)、(D)に示すような決済に係る処理が実現される。ここで、電子バリューの払い出し申請は、例えば、電子バリューによる小遣いの付与や、SMのグループに属するユーザの退会などの際における、本実施形態に係る仮想集金容器に対応付けられている電子バリューの清算に、有効である。なお、電子バリューの払い出し申請が行われた場合における、決済に係る処理が、下記に示す(C)、(D)に示す例に限られないことは、言うまでもない。
(C)オンラインの場合
例えば、本実施形態に係る仮想集金容器からの払い出しが許可されたユーザの個人口座へと電子バリューが与えられる。上記ユーザは、一般的なWeb決済と同様に、与えられた電子バリューを用いて決済を実行することができる。
(D)オフラインの場合
例えば、本実施形態に係る仮想集金容器からの払い出しが許可されたユーザに対して送信された、二次元コードや、NFCデバイスのセキュアエレメントに記憶されるデータなどを用いて、店頭で決済処理が行われる。
(本実施形態に係る決済管理システム)
次に、上述した本実施形態に係る決済管理システムを構成することが可能な、決済管理装置100の構成の一例と、情報処理装置200の構成の一例とについて、それぞれ説明する。
[I]決済管理装置100
図13は、本実施形態に係る決済管理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
決済管理装置100は、例えば、通信部102と、記憶部104と、制御部106とを備える。
また、決済管理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。決済管理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
ここで、ROM(図示せず)は、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部106により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
また、操作部(図示せず)としては、後述する操作入力デバイスが挙げられ、表示部(図示せず)としては、後述する表示デバイスが挙げられる。
[決済管理装置100のハードウェア構成例]
図14は、本実施形態に係る決済管理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。決済管理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、通信インタフェース164とを備える。また、決済管理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス166で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)や各種処理回路などで構成され、決済管理装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、決済管理装置100において、例えば、後述する認証部110、処理部112、および管理部114の役目を果たす。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部104として機能し、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器や、電子バリュー、識別情報や認証情報などの上記(1)の処理(認証処理)に用いる情報、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記録媒体156は、決済管理装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス162は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。また、操作入力デバイス160は、例えば、決済管理装置100上に備えられ、決済管理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。また、表示デバイス162は、例えば、決済管理装置100上に備えられ、決済管理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display;LCD)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、決済管理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することもできることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
通信インタフェース164は、決済管理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、情報処理装置200やサーバなどの外部装置と無線/有線で通信を行うための通信部102として機能する。ここで、通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11bポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。また、本実施形態に係るネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線ネットワーク、無線LAN(WLAN:Wireless Local Area Network)や基地局を介した無線WAN(WWAN:Wireless Wide Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられる。
決済管理装置100は、例えば図14に示す構成によって、本実施形態に係る管理方法に係る処理を行う。なお、本実施形態に係る決済管理装置100のハードウェア構成は、図14に示す構成に限られない。
例えば、決済管理装置100が、入出力インタフェース158などを介して接続される外部通信デバイスを介して、情報処理装置200やサーバなどの外部装置と通信を行う場合には、決済管理装置100は、通信インタフェース164を備えていなくてもよい。
また、決済管理装置100は、例えば、操作デバイス160や表示デバイス162を備えない構成をとることも可能である。
再度図13を参照して、決済管理装置100の構成の一例について説明する。通信部102は、決済管理装置100が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、情報処理装置200やサーバなどの外部装置と無線/有線で通信を行う。また、通信部102は、例えば制御部106により通信が制御される。
ここで、通信部102としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部102の構成は、上記に限られない。例えば、通信部102は、USB端子および送受信回路など通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
記憶部104は、決済管理装置100が備える記憶手段であり、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器や、電子バリュー、識別情報や認証情報などの上記(1)の処理(認証処理)に用いる情報、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。また、記憶部104には、例えば、耐タンパ性を有する領域が設けられ、本実施形態に係る仮想集金容器や、電子バリュー、識別情報や認証情報などの上記(1)の処理(認証処理)に用いる情報は、当該耐タンパ性を有する領域に記憶されていてもよい。図13では、仮想集金容器300A、仮想集金容器300Aに対応付けられた電子バリュー120A、仮想集金容器300B、仮想集金容器300Bに対応付けられた電子バリュー120B、…が、記憶部104に記憶されている例を示している。
ここで、記憶部104としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記憶部104は、決済管理装置100から着脱可能であってもよい。
制御部106は、例えばMPUなどで構成され、決済管理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、例えば、認証部110、処理部112、および管理部114を備え、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
認証部110は、上記(1)の処理(認証処理)を主導的に行う役目を果たし、仮想集金容器300A、300B、…に設定されている責任者それぞれを認証する。より具体的には、決済管理装置100は、例えば上記第1の例に係る認証処理〜上記第4の例に係る認証処理に示すように、責任者を示す識別情報に基づいて、責任者を認証する。
処理部112は、上記(2)の処理(決済処理)を主導的に行う役目を果たし、認証部110において責任者それぞれに対する認証が完了した場合に、本実施形態に係る決済に関する処理を行う。また、処理部112は、決済に関する処理を行った後に、さらに仮想集金容器に関する処理を行ってもよい。なお、上述したように、本実施形態に係る仮想集金容器に関する処理は、決済に関する処理の一環としての処理であってもよい。
管理部114は、上記(3)の処理(管理処理)を主導的に行う役目を果たし、仮想集金容器300A、300B、…を管理する。より具体的には、管理部114は、例えば、上記第1の例に係る管理処理や、上記第2の例に係る管理処理などを行う。
制御部106は、例えば、認証部110、処理部112、および管理部114を備えることによって、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を主導的に行う。
なお、決済管理装置100が備える本実施形態に係る制御部の構成は、図13に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る制御部は、管理部114を備えていなくてもよい。管理部114を備えない構成であっても、本実施形態に係る制御部は、上記(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)を主導的に行うことが可能である。したがって、決済管理装置100が備える本実施形態に係る制御部が、管理部114を備えない構成であっても、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが可能な決済管理システムが実現される。
決済管理装置100は、例えば図13に示す構成によって、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行う。したがって、決済管理装置100が、例えば図13に示す構成を有することによって、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが実現される。
また、決済管理装置100は、上述したように、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)を行う。ここで、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理として、例えば(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)を行う場合には、例えば、決済を分担して行うユーザの数が増えたとしても、決済を分担して行う全てのユーザ(または、当該ユーザに対応する情報処理装置)ではなく、責任者の役目を果たすユーザ(または、責任者装置の役目を果たす情報処理装置)が認証されれば、決済が行われる。
よって、決済管理装置100が、例えば図13に示す構成を有することによって、例えば、決済を分担して行うユーザの数が増えたとしても、決済を完了するまでに要する時間が長くなってしまうことが防止される。したがって、決済管理装置100が、例えば図13に示す構成を有することによって、ユーザの利便性の低下は防止される。
なお、本実施形態に係る決済管理装置100の構成は、図13に示す構成に限られない。
例えば、上述したように、決済管理装置100は、管理部114を備えない構成をとることも可能である。管理部114を備えない場合であっても、決済管理装置100は、上記(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)を主導的に行うことが可能である。したがって、決済管理装置100が、管理部114を備えない構成であっても、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが可能な決済管理システムが実現される。
また、決済管理装置100は、図13に示す認証部110、処理部112、および管理部114のうちの1または2以上を、制御部106とは個別に備える(例えば、個別の処理回路で実現する)ことが可能である。
また、例えば、決済管理装置100が、外部通信デバイスを介して情報処理装置200やサーバなどの外部装置と通信を行う場合には、決済管理装置100は、通信部102を備えていなくてもよい。
また、決済管理装置100は、本実施形態に係る仮想集金容器や、識別情報や認証情報などの上記(1)の処理(認証処理)に用いる情報が記憶されている記憶部104を備えない構成をとることも可能である。本実施形態に係る仮想集金容器などが記憶されている記憶部104を備えない構成であっても、決済管理装置100は、例えば、外部記録媒体や、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)通信することが可能な外部装置が備える記録媒体に記憶されている本実施形態に係る仮想集金容器などを用いて、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことができる。
[II]情報処理装置200
図15は、本実施形態に係る情報処理装置200の構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置200は、例えば、通信部202と、制御部204とを備える。
また、情報処理装置200は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ここで、ROM(図示せず)は、制御部204が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部204により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、情報処理装置200が備える記憶手段であり、例えば、識別情報や認証情報などの本実施形態に係る決済管理装置100が上記(1)の処理(認証処理)において用いる情報や、図3に示すような複数の仮想集金容器を管理することが可能なアプリケーションなどの各種アプリケーションなど、様々なデータを記憶する。また、記憶部(図示せず)には、例えば、耐タンパ性を有する領域が設けられ、例えば、識別情報や認証情報などは、当該耐タンパ性を有する領域に記憶されていてもよい。
ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、情報処理装置200から着脱可能であってもよい。.
また、操作部(図示せず)としては、例えば、上述した図14に示す操作入力デバイスが挙げられ、表示部(図示せず)としては、例えば、上述した図14に示す表示デバイスが挙げられる。
[情報処理装置200のハードウェア構成例]
情報処理装置200は、例えば図14に示すハードウェア構成をとる。例えば図14に示す構成によって、情報処理装置200は、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器を決済管理装置100などの外部装置に生成させる処理や、識別情報の送信などの上述した決済管理システム1000における処理における各処理を行う。
なお、本実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成は、図14に示す構成に限られない。
例えば、情報処理装置200が、入出力インタフェース158などを介して接続される外部通信デバイスを介して、決済管理装置100などの外部装置と通信を行う場合には、情報処理装置200は、通信インタフェース164を備えていなくてもよい。
また、情報処理装置200は、例えば、通信アンテナおよびRF回路およびNFCに係る通信回路など、通信方式が異なる複数の通信インタフェースを備えていてもよい。
また、情報処理装置200は、例えば、操作デバイス160や表示デバイス162を備えない構成をとることも可能である。
再度図15を参照して、情報処理装置200の構成の一例について説明する。通信部202は、情報処理装置200が備える通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、決済管理装置100などの外部装置と無線/有線で通信を行う。また、通信部202は、例えば制御部204により通信が制御される。
ここで、通信部202としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、通信部202の構成は、上記に限られない。例えば、通信部202は、USB端子および送受信回路など通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
制御部204は、例えばMPUなどで構成され、情報処理装置200全体を制御する役目を果たす。また、制御部204は、例えば、処理部210を備え、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器を決済管理装置100などの外部装置に生成させる処理や、識別情報の送信などの上述した決済管理システム1000における処理における各処理を、主導的に行う役目を果たす。
処理部210は、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器を決済管理装置100などの外部装置に生成させる処理や、識別情報の送信などの上述した決済管理システム1000における処理における各処理を、主導的に行う。ここで、本実施形態に係る仮想集金容器を外部装置に生成させる処理としては、例えば、上述した本実施形態に係る生成要求(仮想集金容器を生成する要求)を決済管理装置100などの外部装置に送信する処理が挙げられる。
なお、処理部210における処理は、上記に限られない。例えば、処理部210は、上述した本実施形態に係る変更要求(仮想集金容器に設定される責任者を変更する要求)を決済管理装置100などの外部装置に送信する処理を行ってもよい。
制御部204は、例えば、処理部210を備えることによって、本実施形態に係る仮想集金容器を外部装置に生成させる処理や、識別情報の送信などの上述した決済管理システム1000における処理における各処理などを、主導的に行う。
情報処理装置200は、例えば図15に示す構成によって、本実施形態に係る仮想集金容器を外部装置に生成させる処理や、識別情報の送信などの上述した決済管理システム1000における処理における各処理などを行う。
よって、情報処理装置200が、例えば図15に示す構成を有することによって、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器を決済管理装置100に生成させることができる。
また、情報処理装置200が、例えば図15に示す構成を有することによって、例えば、上記第1の例に係る決済管理システム1000における処理〜上記第4の例に係る決済管理システム1000における処理が実現される。
したがって、情報処理装置200が、例えば図15に示す構成を有することによって、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが可能な決済管理システムを実現することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置200の構成は、図15に示す構成に限られない。
例えば、本実施形態に係る情報処理装置200は、図15に示す処理部210を、制御部204とは個別に備える(例えば、個別の処理回路で実現する)ことができる。
また、例えば、本実施形態に係る情報処理装置200が、外部通信デバイスを介して決済管理装置100などの外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置200は、通信部202を備えていなくてもよい。
以上、本実施形態に係る決済管理システムを構成する要素として、決済管理装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバなどのコンピュータなど、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理IC(Integrated Circuit)に適用することもできる。
また、本実施形態に係る決済管理システムを構成する要素として、情報処理装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PCなどのコンピュータや、タブレット型の装置、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機など、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
また、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理は、例えばクラウドコンピューティングなどのように、ネットワークへの接続(または各装置間の通信)を前提とした、複数の装置からなるシステムにより実現されてもよい。
本実施形態に係る決済管理システムでは、本実施形態に係る決済管理装置が本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を行うことによって、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが実現される。また、本実施形態に係る決済管理システムが用いられることによって、例えば、下記の(a)〜(c)に示すような効果を奏する。
(a)決済に関する処理が完了したときに、本実施形態に係る仮想集金容器が維持される場合には、決済後の残金に相当する電子バリュー(いわゆるおつりに相当する電子バリュー)が、仮想集金容器において管理される。よって、上記の場合には、1つの決済を分担するユーザそれぞれの負担額を、大まかに設定することが可能であるので、決済の汎用性の向上を図ることができる。
(b)本実施形態に係る仮想集金容器に責任者が複数設定されることによって、仮想集金容器に対応付けられている電子バリューを用いた決済のセキュリティを確保することができる。
(c)本実施形態に係る仮想集金容器に設定された責任者の数を、限定することによって、1つの決済を分担するユーザの数が増えても、決済時間を短縮することができる。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る決済管理装置として機能させるためのプログラム(例えば、“上記(1)の処理(認証処理)および上記(2)の処理(決済処理)”や、“上記(1)の処理(認証処理)〜上記(3)の処理(管理処理)”など、本実施形態に係る決済管理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいて実行されることによって、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが可能な決済管理システムが実現される。
また、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、図15に示す処理部210として機能させるためのプログラム)が、コンピュータにおいて実行されることによって、例えば、本実施形態に係る仮想集金容器を、本実施形態に係る決済管理装置に生成させることができる。また、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータにおいて実行されることによって、1つの決済を、複数のユーザが分担して行うことが可能な決済管理システムが実現される。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る決済管理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)と、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)とが提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムをそれぞれ記憶させた記録媒体や、上記プログラムを共に記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
決済に関する責任者が複数設定されている仮想集金容器に対応付けられている電子バリューを用いて、決済に関する処理を行う、決済管理装置。
(2)
前記責任者それぞれを認証する認証部と、
前記責任者それぞれに対する認証が完了した場合に、前記決済に関する処理を行う処理部と、
を備える、(1)に記載の決済管理装置。
(3)
前記認証部は、前記責任者を示す識別情報に基づいて、前記責任者を認証する、(2)に記載の決済管理装置。
(4)
前記認証部は、記憶されている前記識別情報と、取得された前記識別情報とをマッチングすることにより、前記責任者を認証する、(3)に記載の決済管理装置。
(5)
前記認証部は、取得された前記識別情報から認証情報を生成し、記憶されている前記識別情報に基づく認証情報と、生成した前記認証情報とをマッチングすることにより、前記責任者を認証する、(3)に記載の決済管理装置。
(6)
前記認証部は、予め取得されている前記識別情報を用いて、前記責任者を認証する、(4)、または(5)に記載の決済管理装置。
(7)
前記認証部は、記憶されている前記識別情報に基づく認証情報と、取得された前記識別情報に基づく認証情報とをマッチングすることにより、前記責任者を認証する、(3)に記載の決済管理装置。
(8)
前記認証部は、予め取得されている前記認証情報を用いて、前記責任者を認証する、(7)に記載の決済管理装置。
(9)
前記処理部は、前記決済に関する処理が完了した場合、前記仮想集金容器を維持する、(2)〜(8)のいずれか1つに記載の決済管理装置。
(10)
前記処理部は、前記決済に関する処理が完了したときに前記電子バリューの値がゼロである場合には、前記仮想集金容器を削除する、(9)に記載の決済管理装置。
(11)
前記仮想集金容器には、有効決済回数が設定され、
前記処理部は、
前記決済に関する処理が完了するごとに、前記仮想集金容器に対する決済回数を更新し、
決済回数が前記有効決済回数以上となった場合、または、前記決済回数が前記有効決済回数を超えた場合には、前記仮想集金容器を削除する、(9)、または(10)に記載の決済管理装置。
(12)
前記処理部は、前記決済に関する処理が完了した場合、前記仮想集金容器に設定される前記責任者を変更する、(9)〜(11)のいずれか1つに記載の決済管理装置。
(13)
前記処理部は、前記決済に関する処理が完了した場合、設定されている特定の前記責任者に対応する記憶場所に、前記電子バリューを移動させる、(2)〜(8)のいずれか1つに記載の決済管理装置。
(14)
前記仮想集金容器を管理する管理部をさらに備える、(1)〜(13)のいずれか1つに記載の決済管理装置。
(15)
決済に関する責任者が複数設定される仮想集金容器を、生成させる処理部を備える、情報処理装置。
(16)
決済に関する責任者が複数設定されている仮想集金容器に対応付けられている電子バリューを用いて、決済に関する処理を行うステップを有する、決済管理方法。
(17)
決済に関する責任者が複数設定されている仮想集金容器に対応付けられている電子バリューを用いて、決済に関する処理を行う決済管理装置と、
前記決済管理装置と通信を行うことが可能な、複数の前記責任者の役目を果たす責任者装置と、
を有し、
前記決済管理装置は、
前記責任者それぞれを認証する認証部と、
前記責任者それぞれに対する認証が完了した場合に、前記決済に関する処理を行う処理部と、
を備える、決済管理システム。