JP6320235B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、田植機に関する。
従来、田植機において、駆動源からロータリーケースを支持する植付アーム軸へ至る植付伝動経路に不等速伝動機構を介挿させて、前記植付アーム軸の1回転中のうち、植付爪が苗載台上の苗マットから苗を取り出す区間、及び、植付爪が苗を植え付けた直後の区間の角速度を早める構成が提案され、利用されている(下記特許文献1参照)。
前記従来の構成は、前記植付爪による苗マットの切削力を高めると共に、前記植付爪の苗取り動作に対する苗載台の横方向移動量を相対的に小さくすることで前記植付爪による苗取り動作の安定化を図ることができる点、さらに、植付動作後に前記植付爪を圃場内から上方へ素早く上昇させることで前記植付爪が植え付けられた苗を押し倒す等の不都合を有効に防止して、植付動作の安定化を図ることができる点において有用である。
しかしながら、その一方で、前記植付アーム軸の1回転中において角速度を加減速するものであるから、前記植付伝動経路にトルク変動が生じることになる。
前記トルク変動は、前記植付伝動経路を形成する植付縦軸等の部品にねじれモードの負荷をかけることになり、前記植付伝動経路構成部品の「がたつき」や「回転ムラ」を生じさせ、植付不良を招く恐れがある。
特開平07−163216号公報
本発明は、斯かる従来技術に鑑みなされたものであり、駆動源から植付アームへ至る植付伝動経路に不等速伝動機構が介挿された田植機であって、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を有効に防止乃至は低減できる田植機の提供を目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、駆動源から植付アームへ至る植付伝動経路に不等速伝動機構が介挿された田植機であって、前記植付伝動経路を形成する回転軸又は前記植付伝動経路を形成する部材に作動連結された回転軸であって、前記植付アームの1回転に応じて2回転するように前記植付アームに作動連結された回転軸に相対回転不能に支持された偏心部材と、前記偏心部材に作動的に係合された弾性部材と、係合部材とを含むトルク平準化機構を備え、前記偏心部材は、前記回転軸より大径で且つ中心が前記回転軸の軸線に対して偏心された円形とされ、前記係合部材は、前記偏心部材に相対回転自在に外挿された筒部及び前記筒部に設けられた係合片を含み、前記弾性部材は、当該弾性部材の長手方向が略直交するように配置された状態で、前記回転軸から離間された側の第1端部が固定端とされ且つ前記第1端部とは反対側の第2端部が前記係合部材の前記係合片に連結されて、前記回転軸の軸線回りに前記偏心部材が偏心回転する動きに応じて伸縮して、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を平準化させるトルクを前記回転軸に付加する田植機を提供する。
ましくは、前記偏心部材は、前記回転軸の軸線回り位置調整可能に前記回転軸に支持される。
前記植付伝動経路は、車輌幅方向に沿った植付横軸と、前端部が前記植付横軸に作動連結された状態で車輌前後方向に沿った植付縦軸と、車輌幅方向に沿い且つ前記植付縦軸の後端部に作動連結された植付アーム軸とを含み得る。
この場合において、好ましくは、前記植付縦軸が前記回転軸として作用するように前記偏心部材は前記植付縦軸に支持される。
前記偏心部材が前記植付縦軸に支持される構成において、好ましくは、前記植付縦軸を収容する筒状部分を有する植付ベベルケースに、前記筒状部分に一体形成された膨出部分が設けられる。
前記膨出部分は、前記偏心部材が前記植付縦軸の軸線回りに偏心回転することを許容する偏心回転空間と前記偏心回転空間から上方へ延びるバネ設置空間とを有するものとされる。
本発明に係る田植機によれば、不等速伝動機構が介挿されてなる植付伝動経路を形成する回転軸又は前記植付伝動経路を形成する部材に作動連結された回転軸であって、前記植付アームの1回転に応じて2回転するように前記植付アームに作動連結された回転軸に相対回転不能に支持された偏心部材と、前記偏心部材に作動的に係合された弾性部材と、係合部材とを含むトルク平準化機構が備えられ、前記偏心部材は、前記回転軸より大径で且つ中心が前記回転軸の軸線に対して偏心された円形とされ、前記係合部材は、前記偏心部材に相対回転自在に外挿された筒部及び前記筒部に設けられた係合片を含み、前記弾性部材は、当該弾性部材の長手方向が略直交するように配置された状態で、前記回転軸から離間された側の第1端部が固定端とされ且つ前記第1端部とは反対側の第2端部が前記係合部材の前記係合片に連結されて、前記回転軸の軸線回りに前記偏心部材が偏心回転する動きに応じて伸縮して、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を平準化させるトルクを前記回転軸に付加するように構成されているので、植付爪の苗取り動作安定化及び植付動作安定化という前記不等速伝動機構による効果を得つつ、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を有効に防止乃至は低減することができる。
図1は、本発明の一実施の形態に係る田植機の側面図である。 図2は、前記田植機における植付ユニットの伝動模式図である。 図3は、前記植付ユニットの部分縦断斜視図である。 図4は、前記植付ユニットの斜視図である。 図5(a)〜(d)は、前記田植機に備えられたトルク平準化機構の模式図であり、前記植付ユニットにおける植付縦軸が1/4回転する毎の前記トルク平準化機構の作動状態を示している。 図6は、前記田植機に備えられた不等速伝動機構によって生じるトルク及び前記トルク平準化機構によって生成される平準化トルクの変化を示すグラフである。
以下、本発明に係る田植機の好ましい実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施の形態に係る田植機1の側面図を示す。
図1に示すように、前記田植機1は、走行本機10と、前記走行本機10の後部に昇降自在に連結された植付装置50とを備えている。
前記走行本機10は、車体フレーム11と、エンジン12と、前記エンジン12からの回転動力を変速する走行系トランスミッション(図示せず)と、前輪15F及び後輪15Rとを備え、前記走行系トランスミッションから作動的に伝達される回転動力によって、前記前輪15F及び前記後輪15Rのうち駆動輪として作用する車輪が駆動されるようになっている。
本実施の形態においては、前記後輪15Rが主駆動輪とされ、前記前輪15Fが副駆動輪とされており、前記走行系トランスミッションから前記前輪15F及び前記後輪15Rの双方に回転動力が伝達されるようになっている。
前記植付装置50は、前記エンジン12から回転動力を作動的に入力する植付センターケース51(下記図2参照)と、前記植付センターケース51から回転動力を作動的に入力する状態で機体幅方向に並列配置される複数の植付ユニット100と、苗マットを支持し、前記エンジン12から作動的に伝達される回転動力によって機体幅方向に往復動される苗載台52と、複数個のフロート53とを有している。
図2に、前記植付ユニット100の伝動模式図を示す。
図2に示すように、前記植付センターケース51には、前記走行系トランスミッションから分岐され且つ株間変速装置18を介して作動的に伝達される回転動力が入力される。
前記植付ユニット100は、前記植付センターケース51から植付横軸55を介して回転動力を入力する。
詳しくは、図2に示すように、前記植付ユニット100は、植付縦軸120、上流側ベベルギヤ機構110、植付ベベルケース130、下流側ベベルギヤ機構140、植付アーム軸150、左右一対のロータリーケース160、前記一対のロータリーケース160の各々に支持された一対の植付爪軸170、前記植付爪軸170に外挿されたロータリーアーム軸180、前記ロータリーケース160に収容された遊星ギヤ機構190、前記ロータリーアーム軸180に相対回転不能に連結された植付アーム200及び前記植付アーム200に往復動自在に支持された植付爪210を有している。
前記植付縦軸120は、前記植付横軸55から作動的に回転動力を入力し得る状態で機体前後方向に延びている。
前記上流側ベベルギヤ機構110は、前記植付横軸55の回転動力を前記植付縦軸120の前端部に作動伝達するように構成されている。
詳しくは、図2に示すように、前記上流側ベベルギヤ機構110は、前記植付横軸55に相対回転不能に支持された第1ベベルギヤ111と、前記第1ベベルギヤ111に噛合された状態で前記植付縦軸120の前端部に直接又は間接的に支持された第2ベベルギヤ112とを有している。
本実施の形態においては、図2に示すように、前記第2ベベルギヤ112はトルクリミッタ115を介して前記植付縦軸120に支持されている。
即ち、図2に示すように、本実施の形態においては、伝動方向に関し前記上流側ベベル機構110及び前記植付縦軸120の間に前記トルクリミッタ115が設けられており、前記植付縦軸120に所定値を越える負荷が掛かると、前記植付横軸55から前記植付縦軸120への動力伝達が遮断されるようになっている。
図2に示すように、前記植付ベベルケース130は、前記上流側ベベルギヤ機構110を収容する上流側部分131と、前記植付縦軸120を収容する筒状部分132と、前記下流側ベベルギヤ機構140を収容する下流側部分133とを有している。
前記植付アーム軸150は、機体幅方向に沿い且つ両端部が前記植付ベベルケース130から外方へ延在された状態で前記植付ベベルケース130の後端側に軸線回り回転自在に支持されており、前記植付縦軸120から前記下流側ベベルギヤ機構140を介して回転動力が作動的に入力されるようになっている。
前記下流側ベベルギヤ機構140は、前記植付縦軸120の回転動力を直接又は間接的に前記植付アーム軸150に伝達する。
詳しくは、前記下流側ベベルギヤ機構140は、前記植付縦軸120に相対回転不能に支持された第1ベベルギヤ141と、前記第1ベベルギヤ141に噛合された状態で前記植付アーム軸150に直接又は間接的に支持された第2ベベルギヤ142とを有している。
本実施の形態においては、前記第2ベベルギヤ142はユニットクラッチ145を介して前記植付アーム軸150に支持されている。
即ち、図2に示すように、本実施の形態においては、伝動方向に関し前記下流側ベベル機構140及び前記植付アーム軸150の間に前記ユニットクラッチ145が設けられており、人為操作に応じて、前記植付縦軸120から前記植付アーム軸150への動力伝達が係脱されるようになっている。
前記左右一対のロータリーケース160は、前記植付アーム軸150のうち前記植付ベベルケース130より外方へ延在された両端部に相対回転不能に連結されている。
前記一対の植付爪軸170は、前記ロータリーケース160の回転中心となる前記植付アーム軸150の軸線から径方向外方へ互いに対して等距離だけ離間された位置で機体幅方向に沿った状態で軸線周り回転自在に前記ロータリーケース160に支持されている。
前記ロータリーアーム軸180は、前記植付爪軸170に相対回転自在に外挿されている。
前記遊星ギヤ機構190は、前記植付ベベルケース130に対して相対回転不能とされた太陽歯車191と、前記太陽歯車191に中間歯車192を介して連結され且つ前記ロータリーアーム軸180に支持された遊星歯車193とを有している。
前記植付アーム200は、前記ロータリーアーム軸180に相対回転不能に連結されている。
前記植付爪210は、前記植付爪軸170からカム機構205を介して作動的に伝達される動力によって軸線方向に沿って往復動する状態で、前記植付アーム200に支持されている。
前記田植機1においては、前記エンジン12から前記植付アーム200へ至る植付伝動経路に不等速伝動機構が介挿されており、前記植付アーム200が不等速回転するように構成されている。
前記不等速伝動機構は、前記植付アーム200が1回転するうちの、前記植付爪210が前記苗載台52上の苗マットから苗を取り出す区間、及び、前記植付爪210が圃場に苗を植え付けた直後の区間の前記植付アーム軸150の角速度を他の区間に比して増速するものであり、これにより、前記植付爪210による苗取り動作及び前記植付爪210による植付動作の安定化を図ることができる。
本実施の形態においては、前記株間変速装置18に備えられた不等速機構(図示せず)及び前記下流側ベベルギヤ機構140が前記不等速伝動機構として作用するように構成されている。
詳しくは、前記下流側ベベルギヤ機構140の前記第1及び第2ベベルギヤ141、142は、前記植付アーム200が1回転するうちの、前記植付爪210が前記苗載台52上の苗マットから苗を取り出す区間、及び、前記植付爪210が圃場に苗を植え付けた直後の区間の前記植付アーム200の角速度を他の区間に比して増速させるような形状の不等速ベベルギヤとされている。
なお、前記株間変速装置18に備えられた前記不等速機構は、前記下流側ベベルギヤ機構140と同期するように構成される。
前述のように、前記植付伝動経路に前記不等速伝動機構を設けることによって、苗取り動作及び植付動作の安定化を図ることができるが、その一方で、前記植付アーム200の1回転中に角速度の加減速が生じることになり、前記植付伝動経路にトルク変動が生じる。
前記トルク変動は、前記植付伝動経路を形成する植付縦軸120等の全ての部品にねじれモードの負荷をかけることになり、前記植付伝動経路構成部品の「ねじり振動」や「不等速回転のタイミングのズレ」を生じさせ、植付不良を招く恐れがある。
この点に関し、本実施の形態に係る前記田植機1は、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を平準化させるトルク平準化機構300を備えており、これにより、トルク変動に起因する前記不都合の防止乃至は低減を図っている。
詳しくは、図2に示すように、前記トルク平準化機構300は、前記植付伝動経路を形成する回転軸又は前記植付伝動経を形成する部材に作動連結された回転軸に相対回転不能に支持された偏心部材310と、前記偏心部材310に作動的に係合された弾性部材320とを有し、前記回転軸の軸線回りに前記偏心部材310が偏心回転する動きに応じて前記弾性部材320が伸縮して、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を平準化させる平準化トルクを前記回転軸に付加するように構成される。
好ましくは、伝動方向に関し前記回転軸及び前記植付アーム200の間に変速比1/2、即ち、前記回転軸の2回転に応じて前記植付アーム200を1回転させる減速機構を設けることができる。
斯かる減速機構を設けて前記回転軸を前記植付アーム200の2倍の回転速度で回転させた上で、前記回転軸に前記トルク平準化機構300による平準化トルクを作用させることで、簡単な構成で、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動に対してタイミング良く平準化トルクを前記回転軸に与えることができる。
即ち、前述の通り、前記不等速伝動機構は、前記植付爪210が前記苗載台52上の苗マットから苗を取り出す区間、及び、前記植付爪510が圃場に苗を植え付けた直後の区間の前記植付アーム軸150の角速度を他の区間に比して増速させるものである。
つまり、前記不等速伝動機構は、前記植付アーム200の1回転中に、第1角速度低速区間、第1角速度高速区間(前記植付爪210が前記苗載台52上の苗マットから苗を取り出す区間)、第2角速度低速区間及び第2角速度高速区間(前記植付爪510が圃場に苗を植え付けた直後の区間)を形成する。
言い換えると、角速度低速区間及び角速度高速区間の周期は、前記植付アーム200が1/2回転するタイミングに略一致することになる。
ここで、前述の通り、伝動方向に関し前記回転軸及び前記植付アーム200の間に変速比1/2の前記減速機構を設ければ、前記植付アーム200が1/2回転する際には前記回転軸が1回転していることになる。その為、角速度低速区間及び角速度高速区間の周期は前記回転軸が1回転するタイミングに略一致する。
従って、前記減速機構を設ければ、単純な構造のコイルバネを用いて、角速度の増減によって生じるトルク変動を平準化させる平準化トルクをタイミング良く前記回転軸に付加させることができる。
本実施の形態においては、前記下流側ベベルギヤ機構140が前記減速機構としても作用するように構成されている。
即ち、前記下流側ベベルギヤ機構140の前記第1及び第2ベベルギヤ141、142は変速比が1/2となるようにギヤ比が設定されている。
その上で、本実施の形態においては、前記減速機構としても作用する前記下流側へベルギヤ機構140より伝動方向上流側に位置する前記植付縦軸120に対して前記平準化トルクを作用させている。
図3に、前記植付ユニット100の部分縦断斜視図を示す。
又、図4に、前記植付ユニット100の斜視図を示す。
図2及び図3に示すように、本実施の形態においては、前記偏心部材310は、前記回転軸として作用する前記植付縦軸120より大径で且つ中心が前記植付縦軸120の軸線に対して偏心した円形状とされており、前記弾性部材320はコイルバネとされている。
前記コイルバネ320は係合部材330を介して前記偏心部材310に作動連結されている。
詳しくは、本実施の形態においては、図2及び図3に示すように、前記トルク平準化機構300は、さらに、前記偏心部材310及び前記コイルバネ320の間に介挿される前記係合部材330を有している。
前記係合部材330は、前記偏心部材310に相対回転自在に外挿された筒部331と、前記筒部331に設けられ、前記コイルバネ320の端部が連結可能とされた係合片332とを有している。
図3に示すように、前記コイルバネ320は、前記回転軸として作用する前記植付縦軸120に略直交するように配置されており、前記植付縦軸120から離間された側の第1端部321が固定端とされ且つ前記第1端部321とは反対側の第2端部322が前記係合部材330の前記係合片332に連結されている。
本実施の形態においては、図3及び図4に示すように、前記植付ベベルケース130は、前記上流側部分131、前記筒状部分132及び前記下流側部分133に加えて、前記筒状部分132に一体形成された膨出部分135を有している。
図3に示すように、前記膨出部分135は、前記偏心部材310が前記植付縦軸120の軸線回りに偏心回転することを許容する偏心回転空間135aと前記偏心回転空間135aから前記植付ユニット100の設置状態を基準にして上方へ延びるバネ設置空間135bとを有している。
この場合、前記コイルバネ320の前記第1端部321は、前記膨出部分135の径方向外方側(上端側)に固定連結される。
なお、前記膨出部分135の一側面には前記コイルバネ320の装着及び取り外し用開口(図示せず)が形成されており、前記開口は着脱自在な蓋部材136(図4参照)によって閉塞されている。
図5(a)〜(d)は、前記植付縦軸120に作用する前記トルク平準化機構300の模式図であり、前記植付縦軸120が軸線回りに1回転する際の前記トルク平準化機構300の作動状態を時系列に示している。
詳しくは、図5(a)は、前記コイルバネ320が最も短い(若しくは、伸張されていない)状態(前記第2端部322が前記第1端部321に最も近接されている状態(図5(d)に示す状態))から前記植付縦軸120が1/4回転した状態を示している。
図5(b)は、図5(a)に示す状態から前記植付縦軸120がさらに1/4回転した状態を示している。
図5(b)に示す状態において、前記コイルバネ320が最も伸張されている(前記第2端部322が前記第1端部321から最も離間されている)。
図5(c)は、図5(b)に示す状態から前記植付縦軸120がさらに1/4回転した状態を示している。
図5(d)は、図5(c)に示す状態から前記植付縦軸120がさらに1/4回転した状態を示している。この図5(d)に示す状態は、前述の、前記コイルバネ320が最も短い状態状態であり、この状態から前記植付縦軸120がさらに1/4回転すると、図5(a)に示す状態へ戻る。
ここで、前記植付縦軸120が軸線回りに1回転する中で、前記コイルバネ320の前記第2端部322が前記第1端部321から離間する動きを行う区間(図5(d)→図5(a)→図5(b)の区間)においては、前記植付縦軸120は前記コイルバネ320の弾性力に抗して回転する。
この区間においては、前記コイルバネ320は、前記植付縦軸120の回転方向とは反対方向を向くトルクを付加する。
即ち、この区間においては、前記トルク平準化機構300は、前記回転軸として作用する前記植付縦軸120に減速側のトルクを付与する。
一方、前記植付縦軸120が軸線回りに1回転する中で、前記コイルバネ320の前記第2端部322が前記第1端部321に近接する動きを行う区間(図5(b)→図5(c)→図5(d)の区間)においては、前記植付縦軸120は前記コイルバネ320から付勢力を受けつつ回転する。
この区間においては、前記コイルバネ320は、前記植付縦軸120の回転方向と同一方向を向くトルクを付加する。
即ち、この区間においては、前記トルク平準化機構300は、前記回転軸として作用する前記植付縦軸120に加速側のトルクを付与する。
図6に、前記不等速伝動機構によって生じるトルク及び前記トルク平準化機構300によって生成される平準化トルクが、前記植付アーム200(前記植付縦軸120)の回転角に応じて、どのように変化するかを表したグラフを示す。
前述の通り、前記不等速伝動機構によって、前記回転軸(本実施の形態においては前記植付縦軸120)の1回転中に角速度低速区間及び角速度高速区間が生じる。
図6に示すように、前記回転軸に生じるトルクを縦軸とし且つ前記回転軸の回転角を横軸とした場合に、前記不等速伝動機構によって前記回転軸に付加されるトルクは、前記回転軸が1回転する期間を1周期とする略正弦曲線によって表される周期関数に沿って変動する。
一方、前述の通り、前記トルク平準化機構300によって前記回転軸に付加される平準化トルクも、前記回転軸に付加するトルクを縦軸とし且つ前記回転軸の回転角を横軸とした場合に、前記回転軸が1回転する期間を1周期とする略正弦曲線によって表される周期関数に沿って変動する。
従って、前記トルク平準化機構300によって生成される平準化トルクの向きが前記不等速伝動機構によって生じるトルクの向きと反対となるように、前記トルク平準化機構300を構成することによって、図6に示すように、前記不等速伝動機構によって生じるトルク変動を有効に防止乃至は低減することができる。
なお、図6に示す例においては、前記トルク平準化機構300によって付加されるトルクの周期関数が、前記不等速伝動機構によって生じるトルクの周期関数に対して逆位相となるように構成されているが、本発明は斯かる形態に限定されるものでは無い。
即ち、前記不等速伝動機構によって生じるトルクを有効に抑制できる限り、平準化トルクの周期関数を不等速伝動機構によって生じるトルクの周期関数に対して、逆位相とはならない範囲でシフトさせることも可能である。
好ましくは、前記偏心部材310を前記回転軸の軸線回りに関し位置調整可能に前記回転軸に固定させることができる。
斯かる構成によれば、前記不等速伝動機構によって生じるトルクの周期関数に対する、平準化トルクの周期関数の位相を容易に調整することが可能となり、所望の平準化トルクを得ることができる。
1 田植機
12 エンジン(駆動源)
55 植付横軸
120 植付縦軸(回転軸)
130 植付ベベルケース
132 筒状部分
135 膨出部分
135a 偏心回転空間
135b バネ設置空間
150 植付アーム軸
160 ロータリーケース
140 下流側ベベルギヤ機構(不等速伝動機構)
300 トルク平準化機構
310 偏心部材
320 コイルバネ(弾性部材)
321 第1端部
322 第2端部
330 係合部材
331 筒部
332 係合片

Claims (4)

  1. 駆動源から植付アームへ至る植付伝動経路に不等速伝動機構が介挿された田植機であって、
    前記植付伝動経路を形成する回転軸又は前記植付伝動経路を形成する部材に作動連結された回転軸であって、前記植付アームの1回転に応じて2回転するように前記植付アームに作動連結された回転軸に相対回転不能に支持された偏心部材と、前記偏心部材に作動的に係合された弾性部材と、係合部材とを含むトルク平準化機構を備え、
    前記偏心部材は、前記回転軸より大径で且つ中心が前記回転軸の軸線に対して偏心された円形とされ、
    前記係合部材は、前記偏心部材に相対回転自在に外挿された筒部及び前記筒部に設けられた係合片を含み、
    前記弾性部材は、当該弾性部材の長手方向が略直交するように配置された状態で、前記回転軸から離間された側の第1端部が固定端とされ且つ前記第1端部とは反対側の第2端部が前記係合部材の前記係合片に連結されて、前記回転軸の軸線回りに前記偏心部材が偏心回転する動きに応じて伸縮して、前記不等速伝動機構に起因するトルク変動を平準化させるトルクを前記回転軸に付加することを特徴とする田植機。
  2. 前記偏心部材は、前記回転軸の軸線回り位置調整可能に前記回転軸に支持されていることを特徴とする請求項に記載の田植機。
  3. 前記植付伝動経路は、車輌幅方向に沿った植付横軸と、前端部が前記植付横軸に作動連結された状態で車輌前後方向に沿った植付縦軸と、車輌幅方向に沿い且つ前記植付縦軸の後端部に作動連結された植付アーム軸とを含み、
    前記植付縦軸が前記回転軸として作用するように前記偏心部材は前記植付縦軸に支持されていることを特徴とする請求項又はに記載の田植機。
  4. 前記植付縦軸を収容する筒状部分を有する植付ベベルケースには、前記筒状部分に一体形成された膨出部分が設けられており、
    前記膨出部分は、前記偏心部材が前記植付縦軸の軸線回りに偏心回転することを許容する偏心回転空間と前記偏心回転空間から上方へ延びるバネ設置空間とを有していることを特徴とする請求項に記載の田植機。
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