JP6317146B2 - 移乗支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術に関する。
従来、被介護者の移乗を支援する移乗支援装置の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、移動可能な台車部と、一端が前記台車部に連結されるアーム部と、前記アーム部の他端に取り付けられ、被介護者を保持する保持具と、を具備する移乗支援装置(移乗装置)が記載されている。また、前記保持具は被介護者が着座可能な座面部(着座部)を具備すると共に、当該座面部はリンク機構を介して着脱可能に構成される。
このように構成された移乗支援装置においては、被介護者を座面部に着座させ、アーム部を揺動させることで、当該被介護者を持ち上げることができる。この状態で移乗支援装置を移動させることで、被介護者を容易に移乗させることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、被介護者の脚部を保持することができず、当該被介護者の姿勢が不安定になるおそれがあった。
特開2010−142292号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、被介護者の脚部を支持することが可能な移乗支援装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、移動可能な本体部と、被介護者が着座可能な座面部と、前記座面部を前記本体部に着脱可能に連結する連結部と、前記座面部を前記本体部に対して昇降させることが可能な昇降部材と、を具備し、前記本体部は、前記座面部に着座した前記被介護者の上半身を保持可能な上半身保持部と、前記座面部に着座した前記被介護者の膝を保持可能な膝保持部と、前記上半身保持部及び前記膝保持部、並びに当該本体部に連結された前記座面部を一体的に傾斜させることが可能な傾動部と、を具備し、前記連結部は、前記本体部に昇降可能に設けられると共に、前記座面部を受ける受け部材を具備し、前記昇降部材は、前記本体部に対して昇降可能に設けられ、昇降することで前記座面部と当接して前記座面部を前記受け部材に保持し、前記座面部と当接した状態で昇降することで前記座面部を昇降させるものである。
請求項2においては、前記連結部は、前記受け部材が前記座面部を受けるのに伴って当該座面部と係合し、当該座面部を前記受け部材に保持する保持部材を具備し、前記保持部材は、前記座面部と係合可能な第一の位置と、前記座面部と係合不能な第二の位置と、に移動可能であり、前記受け部材が前記座面部を受けるときに、前記座面部に押圧されて前記第一の位置から前記第二の位置へ移動し、前記座面部による押圧が解除されると前記第二の位置から前記第一の位置へ移動して当該座面部と係合するものである。
請求項3においては、前記本体部は、前記被介護者の足首より先の部分を保持可能な足先保持部をさらに具備し、前記傾動部は前記座面部と一体的に前記足先保持部を傾斜させることが可能であるものである。
請求項4においては、前記傾動部によって前記上半身保持部、前記膝保持部、及び前記座面部が所定の角度まで傾斜された場合、前記被介護者の体重は前記座面部によらずに支えられるものである。
請求項5においては、前記所定の角度は、水平面に対して垂直な方向に対する前記被介護者の大腿部の長手方向の角度が所定範囲内となる角度であるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、被介護者の脚部を保持することができる。これによって、移乗の際の被介護者の姿勢を安定させることができる。
請求項2においては、受け部材が座面部を受けるのに伴って保持部材が当該座面部を保持するため、当該座面部を本体部側に容易に取り付けることができる。
請求項3においては、被介護者の脚部を保持することができる。これによって、移乗の際の被介護者の姿勢をより安定させることができる。
請求項4においては、座面部を取り外すことができ、被介護者の下半身に身につけられる衣服を着脱することが容易となる。またこの際、上半身保持部に加えて膝保持部によって被介護者を支えることで、当該被介護者に負担をかけることなく安定して支えることができる。
請求項5においては、被介護者の大腿部の長手方向を、水平面に対して垂直な方向に近づけることができ、当該被介護者に過度の負担をかけることなく安定して支えることができる。
本発明の一実施形態に係る移乗支援装置の全体的な構成を示した斜視図。 同じく、側面概略図。 連結機構及び昇降機構を示した側面断面図。 座面部を昇降させる様子を示した側面概略図。 座面部を傾倒させる様子を示した側面概略図。 連結される前の座面部及び連結部周辺を示した側面断面図。 (a)同じく、平面断面図。(b)A−A断面図。 同じく、連結部周辺を示した背面図。 (a)被介護者が着座した座面部が連結される前の様子を示した側面概略図。(b)同じく、座面部が連結された様子を示した側面概略図。 (a)同じく、被介護者を運ぶ様子を示した側面概略図。(b)同じく、被介護者を傾倒させた様子を示した側面概略図。 座面部の連結部が受け部へと進入する様子を示した側面断面図。 同じく、連結部に保持部材が係合した様子を示した側面断面図。 (a)同じく、平面断面図。(b)B−B断面図。 昇降部材が座面部の連結部に当接した様子を示した側面断面図。 座面部が上昇した様子を示した側面断面図。 座面部を本体部側から取り外す際の様子を示した側面断面図。 (a)連結機構の変形例を示した側面概略図。(b)同じく、座面部が連結された様子を示した側面概略図。 膝保持部及び足先保持部の変形例を示した側面概略図。
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
まず、図1から図5までを用いて、本発明の実施の一形態に係る移乗支援装置の概略について説明する。
移乗支援装置は、被介護者(介護を受ける者)を乗せて移動することにより、当該被介護者の移乗(例えば、ベッドとトイレ間の移乗、ベッドと車椅子間の移乗や、移乗支援装置自体への移乗等)を支援するものである。移乗支援装置は、主として本体部1、座面部2、連結機構3及び昇降機構4を具備する。
本体部1は、地面(床面)上を移動可能に構成される。本体部1には、連結機構3を介して座面部2が着脱可能に設けられる。座面部2には、被介護者が着座することができる。座面部2は、昇降機構4によって上下に移動(昇降)可能とされる(図4参照)。また、座面部2は、本体部1によって前方に傾動可能とされる(図5参照)。このような座面部2の上下方向の移動と前方への傾動を組み合わせることによって、被介護者の移乗の際の作業負担を軽減することができる。
次に、図1から図3まで、並びに図6から図8までを用いて、移乗支援装置の各部(本体部1、座面部2、連結機構3及び昇降機構4)の構成について説明する。
図1及び図2に示す本体部1は、本発明に係る本体部の実施の一形態である。本体部1は、主として台車部10、傾動機構20、上半身保持部30、膝保持部100及び足先保持部110を具備する。
台車部10は、移乗支援装置を移動可能とするものである。台車部10は、パイプ状の部材等を組み合わせて構成される。台車部10の四隅の下部には、それぞれ車輪11が設けられ、当該車輪11によって台車部10が移動可能とされる。
傾動機構20は、本発明に係る傾動部の実施の一形態である。傾動機構20は、上半身保持部30を支持すると共に、任意に傾斜させるためのものである。傾動機構20は、主として第一支持部21、第二支持部22、傾斜アクチュエータ23及び連結ロッド24を具備する。
第一支持部21は、矩形断面を有する略筒状の部材である。第一支持部21は、その長手方向を上下方向に向けた状態で、台車部10の上面略中央部に固定される。
第二支持部22は、略直方体状の部材である。第二支持部22は、その長手方向を上下方向に向けた状態で配置される。第二支持部22は、第一支持部21に対して上下方向に摺動可能となるように、当該第一支持部21の中心部(平面視における中央部)に挿通される。第二支持部22は、その上端が第一支持部21の上方に突出し、その下端が当該第一支持部21の内部に位置するように配置される。
傾斜アクチュエータ23は、第二支持部22を第一支持部21に対して摺動させるための駆動源である。傾斜アクチュエータ23は、回転力を発生させることが可能なモータにより構成される。傾斜アクチュエータ23は、第一支持部21の前面に固定される。傾斜アクチュエータ23の駆動力(回転力)は、ベルト23a及び第一支持部21内に配置された動力伝達機構を介して第二支持部22へと伝達される。この際、前記動力伝達機構によって、傾斜アクチュエータ23の回転方向の駆動力は、直線方向(上下方向)への駆動力へと変換される。これによって、傾斜アクチュエータ23を駆動させると、第二支持部22を第一支持部21に対して上下方向に摺動させることができる。
連結ロッド24は、第一支持部21と上半身保持部30とを連結するものである。連結ロッド24の一端は、第一支持部21の左右側面の上端部近傍に、左右方向の回動軸線を中心として回動可能に連結される。
図1から図3までに示す上半身保持部30は、被介護者が移乗する際に、当該被介護者の上半身を保持する部分である。上半身保持部30は、主として保持部本体31、昇降部材32及び上半身保持部材33を具備する。
保持部本体31は、上半身保持部30の主たる構造体となるものである。保持部本体31は、略直方体状の部材であり、その長手方向を上下方向に向けた状態で配置される。保持部本体31には、回動連結部31a、拘束連結部31b、スリット31c及びストッパ31dが形成される。
図1及び図2に示す回動連結部31aは、長手方向を前後方向に向けた状態で、保持部本体31の前面から前方へと延設される。回動連結部31aの前端は、傾動機構20の第二支持部22の上端に、左右方向の回動軸線を中心として回動可能に連結される。
拘束連結部31bは、長手方向を前後方向に向けた状態で回動連結部31aよりも上方に配置され、保持部本体31の前面から前方へと延設される。拘束連結部31bの長手方向長さは、回動連結部31aの長手方向長さよりも長く形成される。拘束連結部31bの前端は、傾動機構20の連結ロッド24の他端(上端)に、左右方向の回動軸線を中心として回動可能に連結される。
このように、保持部本体31は、回動連結部31a及び拘束連結部31bを介して、傾動機構20に支持されている。なお、図1及び図2に示すように、傾動機構20の第二支持部22が第一支持部21に対して最も下方に移動した状態において、上半身保持部30の保持部本体31がその長手方向を上下方向(垂直方向)に向けた状態に保持される。
図3に示すスリット31cは、保持部本体31の後面の左右中央部に形成される。スリット31cは、保持部本体31の後面の下端部から上下中途部までを切り欠くことによって形成される。
ストッパ31dは、後述する受け部材50の下方への摺動を規制するものである。ストッパ31dは、保持部本体31の前面の下端部近傍に固定される。
図1及び図2に示す昇降部材32は、保持部本体31に対して昇降可能に構成される部材である。昇降部材32は、その長手方向を上下方向(保持部本体31の長手方向と平行)に向けた状態で、保持部本体31の後方に配置される。昇降部材32は、レール32aを介して、保持部本体31に対して長手方向に摺動可能となるように取り付けられる。
上半身保持部材33は、本発明に係る上半身保持部の実施の一形態である。上半身保持部材33は、被介護者の上半身を保持するための部材である。上半身保持部材33は、平面視において後方に向かって開放された略U字状に形成される。上半身保持部材33は、被介護者の上半身を前方及び左右両側方から囲むようにして保持することができる。上半身保持部材33の前面は、昇降部材32の後面の上端部近傍に固定される。
図1及び図2に示す膝保持部100は、本発明に係る膝保持部の実施の一形態である。膝保持部100は、被介護者が移乗する際に、当該被介護者の膝を保持する部分である。膝保持部100は、上半身保持部30(保持部本体31)の左右両側に、左右対称となるように設けられる。よって以下では、保持部本体31の左側に設けられた膝保持部100について説明する。膝保持部100は、主として固定部材101、前方アーム102及び膝受け部103を具備する。
固定部材101は、膝保持部100(及び、後述する足先保持部110)を上半身保持部30に取り付けるためのものである。固定部材101は、保持部本体31の下端部近傍(スライド部51よりも下方)の左側面に固定される。
前方アーム102は、長手方向を前後方向に向けて配置された略円柱状の部材である。前方アーム102の後端は固定部材101に固定される。前方アーム102の前端は固定部材101から前方に向かって延びるように配置される。
膝受け部103は、被介護者の膝を受けるためのものである。膝受け部103は略直方体状に形成される。膝受け部103の後側面には、被介護者に接しても当該被介護者に負担を与えないような比較的柔らかい素材(例えば、低反発素材等)が設けられる。また、膝受け部103の後側面は、被介護者の膝を受け易いように、やや前方に向かって凹む形状に形成される。
膝受け部103は、連結部材103aを介して前方アーム102の中途部に固定される。これによって、膝受け部103は後述する座面部2(座面本体41)の前方に配置されることになる。前方アーム102に対する連結部材103aの取り付け位置を変更することで、膝受け部103の前後方向位置を被介護者に合わせて任意に調節することができる(図2参照)。また、連結部材103aに対する膝受け部103の取り付け角度(左右方向の回動軸線を中心とする角度)を変更することで、当該膝受け部103の姿勢を被介護者に合わせて任意に調節することができる(図2参照)。
図1及び図2に示す足先保持部110は、本発明に係る足先保持部の実施の一形態である。足先保持部110は、被介護者が移乗する際に、当該被介護者の足首より先の部分(つま先からかかとまでの部分)、すなわち足を保持する部分である。足先保持部110は、上半身保持部30(保持部本体31)の左右両側に、左右対称となるように設けられる。よって以下では、保持部本体31の左側に設けられた足先保持部110について説明する。足先保持部110は、主として下方アーム111及び足受け部112を具備する。
下方アーム111は、長手方向を上下方向に向けて配置された略円柱状の部材である。下方アーム111の上端は固定部材101に固定される。下方アーム111の下端は固定部材101から下方に向かって延びるように配置される。
足受け部112は、被介護者の足を受けるためのものである。足受け部112は略矩形板状に形成される。足受け部112は、その板面を概ね上下方向に向けた状態で配置される。足受け部112は、図示せぬ連結部材を介して下方アーム111の下端部に固定される。これによって、足受け部112は後述する座面部2(座面本体41)の前下方に配置されることになる。足受け部112は、左右方向の回動軸線を中心として、所定の角度範囲内で自在に回動することができる。
図1から図3まで、図6及び図7に示す座面部2は、本発明に係る座面部の実施の一形態である。座面部2は、被介護者が着座するための部分である。座面部2は、主として座面本体41、アーム42及び連結部43を具備する。
図1から図3までに示す座面本体41は、被介護者を着座させる部分である。座面本体41は、被介護者が着座し易いような平面視略正方形状に形成される。
図1、図6及び図7に示すアーム42は、座面本体41の前面から前方に向けて延設される左右一対の部材である。左右のアーム42は、互いに所定間隔をおいて配置される。
連結部43は、座面部2を本体部1と連結するための部材である。連結部43は円柱状に形成され、その長手方向を左右方向に向けて配置される。連結部43は、左右一対のアーム42の前端部を連結するように、当該左右一対のアーム42に固定される。連結部43には、当該連結部43の後部を切り欠くようにして左右一対の切欠部43aが形成される。
図1から図3まで、並びに図6から図8までに示す連結機構3は、本発明に係る連結部の実施の一形態である。連結機構3は、座面部2を本体部1の上半身保持部30に対して着脱可能に連結するためのものである。連結機構3は、主として受け部材50、支持部材60及び保持部材70を具備する。
図6、図7及び図8に示す受け部材50は、本発明に係る受け部材の実施の一形態である。受け部材50は、上半身保持部30に摺動可能に設けられると共に、座面部2を受けるための部材である。受け部材50は、主としてスライド部51及び連結部52を具備する。
スライド部51は、矩形断面を有する略筒状の部材である。スライド部51は、その長手方向を上下方向に向けた状態で、上半身保持部30の保持部本体31の外側に嵌められる。これによって、当該スライド部51は、保持部本体31の長手方向に沿うように摺動することができる。また、スライド部51は保持部本体31に形成されたストッパ31dよりも上方に位置するように配置される。これによって、当該スライド部51は、ストッパ31dと当接する位置(図6参照)よりも下方への摺動が規制される。スライド部51には、スリット51aが形成される。
図6及び図8に示すスリット51aは、スライド部51の後面の左右中央部に形成される。スリット51aは、スライド部51の後面の下端部から上下中途部までを切り欠くことによって形成される。
図6、図7及び図8に示す連結部52は、矩形断面を有する略筒状の部材である。連結部52は、その長手方向を前後方向に向けた状態で、スライド部51の後面に固定される。連結部52には、受け部52a及び切欠部52bが形成される。
受け部52aは、座面部2の連結部43を受ける部分である。受け部52aは、連結部52の左右両側面にそれぞれ形成される。受け部52aは、連結部52の左右両側面の後端部から前端部近傍までを切り欠くようにして形成される。受け部52aの上下方向幅は、前後中途部から後端部に向かって徐々に広くなるように形成される。
切欠部52bは、連結部52の底面の左右中央部に形成される。切欠部52bは、連結部52の底面の前端部から前後中途部までを切り欠くことによって形成される。
なお、図6及び図8においては図示を省略しているが、連結部52の上面には上半身保持部30の昇降部材32の下端が当接している(図3参照)。すなわち、上下に摺動可能な昇降部材32は自重により下方へと摺動しようとするが、当該昇降部材32が連結部52によって下方から支持されることになる。
図7及び図8に示す支持部材60は、座面部2を支持するための部材である。支持部材60は、前後方向に開口された略筒状に形成される。支持部材60は左右一対設けられると共に、その内側の側面はそれぞれ開放され、受け部材50の連結部52の左右両側面にそれぞれ固定される。支持部材60の上下方向幅及び左右方向幅は、前後中途部から後端部に向かって徐々に広くなるように形成される。
図6、図7及び図8に示す保持部材70は、本発明に係る保持部材の実施の一形態である。保持部材70は、座面部2の連結部43を保持するための部材である。保持部材70は左右一対設けられ、受け部材50の連結部52内に配置される。保持部材70は、その板面を左右方向に向けた板材により形成される。保持部材70の後端部は、下方に向けて突出するように形成される。また、保持部材70の後端面は、後上方から前下方に向かって傾斜するように形成される。保持部材70の前端部は、その長手方向を左右方向に向けて配置された回動軸71を介して受け部材50の連結部52に回動可能に支持される。
図1から図3まで、並びに図6から図8までに示す昇降機構4は、座面部2を昇降させるためのものである。昇降機構4は、主として昇降アクチュエータ80及び昇降部材90を具備する。
図3に示す昇降アクチュエータ80は、座面部2を昇降させるための駆動源である。昇降アクチュエータ80は、伸縮可能なシリンダ(例えば、電動シリンダや空圧シリンダ等)により構成される。昇降アクチュエータ80は、伸縮可能なロッドを下方に向けた状態で、保持部本体31内に配置される。
図6から図8までに示す昇降部材90は、昇降アクチュエータ80の駆動力を座面部2に伝達するための部材である。昇降部材90は、その板面を左右方向に向けた板材により形成される。昇降部材90の前端部は、昇降アクチュエータ80の下端部に固定される。昇降部材90は、昇降アクチュエータ80から、保持部本体31のスリット31cを介して当該保持部本体31の外部(後方)へと延設される。昇降部材90の後端部は、連結部52の下方において、上方に向けて突出するように形成される。また、昇降部材90の上端面91は、後上方から前下方に向かって傾斜するように形成される。
次に、図9から図15までを用いて、上述の如く構成された移乗支援装置を用いて被介護者(被介護者P)を移乗する際の様子について説明する。ここでは一例として、被介護者PをベッドBから他の場所へと移乗する場合を想定して説明を行う。なお、説明の便宜上、移乗支援装置を操作する介助者の図示は省略している。
まず介助者は、図9(a)に示すように、座面部2をベッドBの上に置き、その上に被介護者Pを着座させる。またこの際、昇降部材90が受け部材50の連結部52よりも下方に位置するように、移乗支援装置の昇降アクチュエータ80は伸ばされている(図6参照)。
次に介助者は、図9(b)に示すように、移乗支援装置(本体部1)を移動させ、座面部2を連結機構3を介して本体部1に連結させる。この際介助者は、被介護者Pの足を足先保持部110(足受け部112)に載置すると共に、被介護者Pの膝を膝保持部100(膝受け部103)で前方から支持する。これによって、当該被介護者Pの膝及び足が、膝保持部100及び足先保持部110によって保持される。以下では、この際の座面部2を本体部1に連結させる様子について詳細に説明する。
図11に示すように、介助者は移乗支援装置の本体部1を移動させることで、連結部52の受け部52a内に座面部2の連結部43を挿入する。この際、連結部52の受け部52aの高さが座面部2の連結部43の高さと一致しない場合には、介助者は当該連結部52を持って上下に摺動させることで、高さを合わせることができる。また、受け部52aの後端部は上下方向幅が広くなっているため、当該受け部52aと座面部2の連結部43の高さが多少異なっていても、当該連結部43を受け部52aへと容易に案内することができる。
受け部52a内に座面部2の連結部43が挿入されると、当該連結部43と保持部材70の後端面とが当接する。しかし、当該保持部材70の後端面は傾斜するような形状に形成されているため、当該保持部材70は連結部43に押されて上方へと回動する。これによって保持部材70が上方へと逃がされるため、連結部43は受け部52a内を前方へと進入することができる。
図12に示すように、介助者が本体部1をさらに後方へと移動させることで、受け部52aの奥(前端部近傍)まで座面部2の連結部43が挿入される。これによって、当該連結部43が、下方に向けて突出された保持部材70の後端部よりも前方に位置することになると、当該保持部材70が再び下方へと回動する。この際、図13に示すように、下方へと回動した保持部材70の後端部が、座面部2の連結部43に形成された切欠部43aに係合する。このように、保持部材70が座面部2の連結部43と係合することによって、当該連結部43が受け部52aに保持される(受け部52aからの脱落が防止される)ことになる。すなわち、この状態においては、介助者が手動で保持部材70を上方に回動させ、連結部43との係合を解除しない限り、座面部2を連結部52から取り外すことはできない。
また、図13(a)に示すように、座面部2の連結部43が受け部52aの奥まで挿入された状態においては、当該座面部2のアーム42が支持部材60の内部に挿入され、当該支持部材60によって支持されている。このように、アーム42を支持部材60によって支持することで、被介護者Pが着座した座面部2を強固に支持することができる。
次に介助者は、図14に示すように、昇降アクチュエータ80を縮めて昇降部材90を上方へと移動(上昇)させる。昇降部材90の後端部(上方に向けて突出した部分)は、連結部52の切欠部52bを介して当該連結部52内へと進入し、当該昇降部材90の上端面91が座面部2の連結部43に下方から当接する。昇降部材90の上端面91は、後上方から前下方に向かって傾斜するように形成されているため、当該上端面91(傾斜面)によって、座面部2の連結部43はさらに前方(受け部52aの奥)へと押される。これによって、連結部43がより強固に受け部52aに保持されることになる。このように、座面部2の連結部43が受け部52aに受けられると共に、当該連結部43を保持部材70及び昇降部材90によって保持することで、座面部2を連結機構3を介して本体部1に連結することができる。特に本実施形態においては、上端面91が連結部43の外周に沿うような形状(円弧状に近い形状)に形成されているため、連結部43のガタつきを抑制することもできる。
介助者がさらに昇降アクチュエータ80を縮めて昇降部材90を上昇させると、図15に示すように、当該昇降部材90によって連結部43が下方から押し上げられ、座面部2及び連結機構3が一体的に上昇する。またこの際、図15においては図示を省略しているが、連結機構3の連結部52の上面に当接している上半身保持部30の昇降部材32(図3参照)も、連結機構3に押し上げられて当該連結機構3と共に上昇する。このようにして、座面部2及び上半身保持部材33を一体的に上昇させることができる(図4参照)。すなわち、座面部2に着座した被介護者Pを、上半身保持部材33で保持しながらベッドBから持ち上げることができる。
この際、座面部2に着座した被介護者Pの膝及び足を膝保持部100及び足先保持部110によって保持しながら、当該被介護者Pを持ち上げることができる。このように、被介護者Pの脚部(膝、並びに足首より先の部分)を保持することで、当該被介護者Pの姿勢を安定させることができる。また、被介護者Pの脚部を保持することで、座面部2と共に持ち上げられた際の被介護者Pの不安感を緩和させることができる。
またこの際、座面部2の高さを調節して、被介護者Pの目線と介助者の目線を同程度の高さとすることで、当該介助者は被介護者Pに威圧感を与えることなく、当該被介護者Pとの意思疎通を図ることができる。
上述の如く、座面部2を本体部1に連結させて、当該座面部2をベッドBから持ち上げた後(図9(b)参照)、介助者は、図10(a)に示すように、移乗支援装置(本体部1)を移動させることで、他の任意の場所まで運ぶことができる。この際にも、座面部2の連結部43は、保持部材70及び昇降部材90によって受け部52aに保持されたままであるため(図15参照)、座面部2が脱落するおそれがない。
また、再び座面部2を本体部1から取り外す場合、例えば被介護者Pを他のベッドBに着座させる場合には、介助者は、図16に示すように、昇降アクチュエータ80を伸長させて昇降部材90を下降させ、座面部2を他のベッドB上に載置する。介助者は、さらに昇降部材90を下降させることで、昇降部材90を座面部2の連結部43から離間させ、当該昇降部材90による連結部43の保持を解除することができる。
ここで、座面部2及び連結機構3は、昇降部材90に固定されているわけではなく、当該昇降部材90の上端面91によって下方から持ち上げられて支持されているだけである。このため、もし座面部2とベッドBとの間に障害物(例えば、物や人の手等)が挟まれていたとしても、昇降アクチュエータ80が伸長する駆動力が当該座面部2に伝達されることがないため、当該障害物に過度の負荷が加わるのを防止することができ、当該障害物を損傷させるおそれがない。
さらにこの状態で、介助者が手動で保持部材70を上方に回動させ、連結部43との係合を解除することにより、当該連結部43を受け部52aから抜き取ることが可能となる。この状態で、介助者は本体部1を移動させて、座面部2を連結機構3から取り外すことができる。
なお、上述の例の如く、座面部2を置くことができるベッドB(図16参照)等が無い場合には、昇降部材90を下降させ、連結機構3のスライド部51をストッパ31dに当接させることで当該スライド部51の下降が規制され、昇降部材90を座面部2の連結部43から離間させることができる。これによって、被介護者Pが座面部2に着座していない場合には、当該座面部2を任意の場所で取り外すことができる。
次に、図5及び図10を用いて、移乗支援装置を用いて被介護者Pが下半身に身につけている衣服を着脱させる際の様子について説明する。
まず介助者は、図5に示すように、被介護者P(図5においては図示を省略)を座面部2に着座させたまま、傾斜アクチュエータ23を駆動させ、第二支持部22を第一支持部21に対して上方に摺動(上昇)させる。これに伴って、第二支持部22に連結された保持部本体31も上昇しようとするが、連結ロッド24によってその上昇が拘束されているため、当該保持部本体31は前方に傾斜(傾倒)する。
図10(b)に示すように、保持部本体31(上半身保持部30)がある程度の角度まで前方に傾斜すると、被介護者Pの体重は、主に上半身保持部30及び膝保持部100によって支えられることになる。この状態で、前述と同様に昇降部材90及び保持部材70による座面部2の保持を解除することで、当該座面部2を本体部1から取り外すことができる。この状態のまま、介助者は被介護者Pが下半身に身につけている衣服を容易にずらしたり、着脱させたりすることができる。
なお、図10(b)に示すように、座面部2を取り外す際の被介護者Pの大腿部Tの長手方向の角度θ(地面(水平面)に垂直な方向Vに対する角度)は、±30度の範囲内とすることが望ましい。これによって、被介護者Pの大腿部T(大腿骨)の長手方向が地面に対して垂直に近い角度になり、当該大腿部Tを介して被介護者Pの骨盤が支持されることになる。したがって、被介護者Pの胸部や腹部(上半身保持部材33で支持された部分)への圧迫感を低減することができ、被介護者Pは自らの体重を楽に支えることができる。
以上の如く、本実施形態に係る移乗支援装置は、
移動可能な本体部1と、
被介護者Pが着座可能な座面部2と、
座面部2を本体部1に着脱可能に連結する連結機構3(連結部)と、
を具備し、
本体部1は、
座面部2に着座した被介護者Pの上半身を保持可能な上半身保持部30と、
座面部2に着座した被介護者Pの膝を保持可能な膝保持部100と、
上半身保持部30及び膝保持部100、並びに当該本体部1に連結された座面部2を一体的に傾斜させることが可能な傾動機構20(傾動部)と、
を具備するものである。
このように構成することにより、被介護者Pの脚部(膝)を保持することができる。これによって、移乗の際の被介護者Pの姿勢を安定させることができる。
また、被介護者Pの脚部(膝)を保持することで、移乗の際の被介護者Pの不安感を緩和させることができる。特に、本実施形態の如く座面部2が着脱可能である場合には、当該座面部2に着座した被介護者Pは不安(座面部2が脱落するかもしれないという不安)を感じ易い。そこで、当該被介護者Pの脚部を保持することで、当該被介護者Pの不安感を緩和させることができる。
また、本体部1は、
被介護者Pの足首より先の部分を保持可能な足先保持部110をさらに具備し、
傾動機構20は座面部2と一体的に足先保持部110を傾斜させることが可能である。
このように構成することにより、被介護者Pの脚部(足首より先の部分)を保持することができる。これによって、移乗の際の被介護者Pの姿勢をより安定させることができる。
また、被介護者Pの脚部(足首より先の部分)を保持することで、移乗の際の被介護者Pの不安感を緩和させることができる。
また、本実施形態に係る移乗支援装置は、
傾動機構20によって上半身保持部30、膝保持部100、及び座面部2が所定の角度まで傾斜された場合、被介護者Pの体重は座面部2によらずに支えられるものである。
このように構成することにより、座面部2を取り外すことができ、被介護者Pの下半身に身につけられる衣服を着脱することが容易となる。またこの際、上半身保持部30に加えて膝保持部100によって被介護者Pを支えることで、当該被介護者Pに負担をかけることなく安定して支えることができる。
また、前記所定の角度は、
水平面(地面)に対して垂直な方向Vに対する被介護者Pの大腿部Tの長手方向の角度θが所定範囲(±30度)内となる角度である。
このように構成することにより、被介護者Pの大腿部Tの長手方向を、水平面に対して垂直な方向Vに近づけることができ、当該被介護者Pに過度の負担をかけることなく安定して支えることができる。
また、連結機構3は、
本体部1に設けられると共に、座面部2を受ける受け部材50と、
受け部材50が座面部2を受けるのに伴って当該座面部2と係合し、当該座面部2を受け部材50に保持する保持部材70とを具備するものである。
このように構成することにより、受け部材50が座面部2を受けるのに伴って保持部材70が当該座面部2を保持するため、当該座面部2を本体部1側に容易に取り付けることができる。
また、受け部材50が座面部2を受けた時点で保持部材70によって座面部2が保持されているため、別途手動で座面部2の保持を行う必要がなく、当該座面部2の保持を忘れる心配がない。また、保持部材70による保持を解除するだけで、座面部2を本体部1側から容易に取り外すこともできる。
なお、本発明に係る移乗支援装置の各部の具体的な構成(形状等)は、本実施形態に限るものではない。すなわち、本発明の範囲内において任意の構成とすることが可能である。
例えば、図17に示すように、連結機構3に、後方に向かって突出されるツメ部3aを形成し、当該ツメ部3aを座面部2に形成された穴に挿通させて、当該座面部2と本体部1とを連結する構成とすることも可能である。この場合、ツメ部3aを座面部2に挿通させた状態で、当該ツメ部3aを上昇させることで、座面部2に着座した被介護者Pを持ち上げることができる。
また例えば、図18に示すように、連結機構3のスライド部51の側面に固定部材101を固定する構成とすることも可能である。このように構成することで、座面部2及び上半身保持部材33と一体的に、膝保持部100及び足先保持部110を昇降させることができる。これによって、座面部2に着座した被介護者Pの膝及び足を一定の位置で保持しながら、当該被介護者Pを持ち上げることができる。このように被介護者Pの脚部(膝、並びに足首より先の部分)を保持することで、当該被介護者Pの姿勢を安定させることができる。また、被介護者Pの脚部を保持することで、座面部2と共に持ち上げられた際の被介護者Pの不安感を緩和させることができる。
また、本発明に係る傾動機構の構成は、本実施形態に係る傾動機構20に限るものではない。例えば、本実施形態においては、傾斜アクチュエータ23はモータとしたが、伸縮可能なシリンダ等により構成することも可能である。
また、本実施形態においては、傾動機構20は傾斜アクチュエータ23の駆動力を用いて被介護者Pを傾動させる構成としたが、介助者の力によって被介護者Pを傾動させる構成とすることも可能である。この場合、当該介助者の操作を補助するための油圧ダンパー等を設けても良い。
また、本発明に係る膝保持部の構成は、本実施形態に係る膝保持部100に限るものではない。すなわち、膝保持部は、被介護者Pの膝を支持することができ、かつ上半身保持部30及び座面部2と共に傾斜することが可能なものであれば良い。
また、本発明に係る足先保持部の構成は、本実施形態に係る足先保持部110に限るものではない。すなわち、足先保持部は、被介護者Pの足を支持することができ、かつ上半身保持部30、座面部2及び膝保持部100と共に傾斜することが可能なものであれば良い。また、足先保持部110の足受け部112の上下方向位置(下方アーム111の長手方向位置)を任意に調節可能な構成としても良い。
また、本発明に係る膝保持部及び足先保持部の取り付け位置は、本実施形態(保持部本体31の側面に固定する構成(図2等参照))や変形例(スライド部51の側面に固定する構成(図18参照))に係る構成に限るものではない。すなわち、膝保持部及び足先保持部は、上半身保持部30及び座面部2と共に傾斜することが可能なものであれば、任意の位置(例えば、保持部本体31の前側面等)に取り付けることが可能である。
また、本発明に係る受け部材の構成は、本実施形態に係る受け部材50に限るものではなく、座面部2(連結部43)を所定の位置で受けることができるものであれば良い。
また、本発明に係る保持部材の構成は、本実施形態に係る保持部材70に限るものではない。例えば、本実施形態においては、保持部材70は連結部43の上方から当該連結部43と係合する(図12等参照)ものとしたが、下方から係合する構成であっても良い。また、保持部材70を常時連結部43と係合する方向へ回動するように付勢する付勢部材(バネ等)を設けても良い。また、保持部材70による保持を手動で解除する際に、介助者が当該保持部材70を操作し易いように、操作部(取っ手等)を設けても良い。
また、本発明に係る昇降機構の構成は、本実施形態に係る昇降機構4に限るものではない。例えば、本実施形態においては、昇降アクチュエータ80は伸縮可能なシリンダとしたが、モータ等により構成することも可能である。また、昇降部材90の形状は、座面部2を下方から押し上げることが可能な形状であれば良い。
また、本実施形態においては、昇降部材90は座面部2の連結部43に対して下方から当接し、当該連結部43を押し上げることで座面部2を上昇させる構成としたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、昇降部材90は、連結機構3(例えば、連結部52)に対して下方から当接し、当該連結部52を押し上げることで座面部2を上昇させる構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、昇降部材90が座面部2の連結部43に当接した際に当該連結部43を受け部52aに保持するように、昇降部材90の上端面91を後上方から前下方に向かって傾斜するように形成したが、当該上端面91(傾斜面)の形状は任意に設定することが可能である。例えば、当該上端面91(傾斜面)は直線状であっても曲線状であっても良く、また、直線状の面と曲線状の面とを組み合わせることも可能である。
また、本実施形態においては、受け部材50(連結部52)の上面に上半身保持部30の昇降部材32が当接しており、当該受け部材50が昇降機構4によって昇降されることで、上半身保持部30の昇降部材32も昇降する構成とした(図3等参照)が、当該昇降部材32と受け部材50とを互いに固定する構成とすることも可能である。
1 本体部
2 座面部
3 連結機構
20 傾動機構
30 上半身保持部
50 受け部材
70 保持部材
100 膝保持部
110 足先保持部

Claims (5)

  1. 移動可能な本体部と、
    被介護者が着座可能な座面部と、
    前記座面部を前記本体部に着脱可能に連結する連結部と、
    前記座面部を前記本体部に対して昇降させることが可能な昇降部材と、
    を具備し、
    前記本体部は、
    前記座面部に着座した前記被介護者の上半身を保持可能な上半身保持部と、
    前記座面部に着座した前記被介護者の膝を保持可能な膝保持部と、
    前記上半身保持部及び前記膝保持部、並びに当該本体部に連結された前記座面部を一体的に傾斜させることが可能な傾動部と、
    を具備し、
    前記連結部は、
    前記本体部に昇降可能に設けられると共に、前記座面部を受ける受け部材を具備し、
    前記昇降部材は、
    前記本体部に対して昇降可能に設けられ、昇降することで前記座面部と当接して前記座面部を前記受け部材に保持し、前記座面部と当接した状態で昇降することで前記座面部を昇降させる、
    移乗支援装置。
  2. 前記連結部は、
    前記受け部材が前記座面部を受けるのに伴って当該座面部と係合し、当該座面部を前記受け部材に保持する保持部材を具備し、
    前記保持部材は、
    前記座面部と係合可能な第一の位置と、前記座面部と係合不能な第二の位置と、に移動可能であり、
    前記受け部材が前記座面部を受けるときに、前記座面部に押圧されて前記第一の位置から前記第二の位置へ移動し、前記座面部による押圧が解除されると前記第二の位置から前記第一の位置へ移動して当該座面部と係合する、
    請求項1に記載の移乗支援装置。
  3. 前記本体部は、
    前記被介護者の足首より先の部分を保持可能な足先保持部をさらに具備し、
    前記傾動部は前記座面部と一体的に前記足先保持部を傾斜させることが可能である、
    請求項1又は請求項2に記載の移乗支援装置。
  4. 前記傾動部によって前記上半身保持部、前記膝保持部、及び前記座面部が所定の角度まで傾斜された場合、前記被介護者の体重は前記座面部によらずに支えられる、
    請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の移乗支援装置。
  5. 前記所定の角度は、
    水平面に対して垂直な方向に対する前記被介護者の大腿部の長手方向の角度が所定範囲内となる角度である、
    請求項4に記載の移乗支援装置。
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