JP6316630B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本明細書に開示する発明の一は、物、方法、または製造方法に関する。または、本明細書に開示する発明の一は、プロセス、マシン、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。または、本明細書に開示する発明の一は、半導体装置、半導体装置の駆動方法、または半導体装置の作製方法に関する。
中央演算処理装置(CPU:Central Processing Unit)等の信号処理回路は、動作速度や集積度を向上させるために半導体素子の微細化が進められており、チャネル長が30nm程度のトランジスタが製造されるに至っている。一方で、CPUは、半導体素子が微細化されることにより、トランジスタのリーク電流に起因する消費電力(リーク電力)が増加している。具体的に、従来では、CPUにおける消費電力のほとんどが演算時の消費電力(動作電力)であったが、近年ではCPUにおける消費電力の1割以上をリーク電力が占めるようになった。
近年のプロセッサは、計算性能や効率向上のため、CPUコアの数の増加が顕著である。しかしながら、マルチコアシステムやメニーコアシステムにおいて、上記のようにリーク電力が増加すると、使用していないCPUコアにおいても電力を消費してしまい、電力効率の良いシステムを構築することが難しかった。使用していないCPUコアの電力消費を低減させるために、ステートリテンションレジスタを利用して電源の供給を停止する手法(パワーゲーティング、あるいはノーマリオフコンピューティング)が提案されている。特に、不揮発性のステートリテンションレジスタを組み合わせた技術が注目されている(非特許文献1)。
ノーマリオフコンピュータにおいては、短い期間内に電源の供給の停止が行われるので、ステートリテンションレジスタに用いる記憶素子には、動作の高速性等が要求される。例えば、フラッシュメモリは不揮発性のメモリであるが、上記高速性を満たすことができず、また、データの書き換え回数が、ステートリテンションレジスタとして用いるのには不十分であった。
そこで、揮発性の記憶素子に対し、フラッシュメモリよりも高速動作が可能で、なおかつ書き換え回数が多い不揮発性の記憶素子を付加した構成の記憶装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1には、インバータを用いた揮発性のデータ保持回路と、強誘電体コンデンサとを有し、データを強誘電体コンデンサに記憶させることで電源が遮断されてもデータを保持することができる電子回路について開示されている。
特開2003−152506号公報
安藤功兒、「不揮発性磁気メモリ」、2002年3月14日、FED Review、 vol.1, No.14
ノーマリオフコンピュータにおいては、パワーゲーティング時における、データの退避及び復帰により消費される電力を含むオーバーヘッド電力と、電源の供給の停止により削減される電力とが等しくなる電源の遮断時間、すなわち損益分岐時間(BET:Break Even Time)が長い場合、電源の供給を停止する期間が短いと却ってCPUの消費電力が増えやすいという問題がある。このため、従来よりもより積極的に低消費電力化を図るためには、データの退避及び復帰により消費される電力を従来よりもさらに低減させることが重要となる。なお、オーバーヘッド電力とは、何らかの処理を進める際に、間接的・付加的に必要となる処理に伴う電力のことを言う。
また、ノーマリオフコンピュータにおいては、パワーゲーティング時における、データの退避及び復帰に要する時間を含むオーバーヘッド時間が短くなければ、CPUが処理を行っていない時間内に電源の供給の停止を行うことが難しい。オーバーヘッド時間が短いほど、なおかつ上述したBETが短いほど、CPUが処理を行っていないわずかな時間内でも、電源の供給の停止を行うことができ、時間的に粒度の細かいパワーゲーティングを行うことができる。なお、オーバーヘッド時間とは、何らかの処理を進める際に、間接的・付加的に必要となる処理に伴う時間のことを言う。
上述したような技術的背景のもと、本発明の一態様は、オーバーヘッド電力を低減することが可能な半導体装置の提供を、課題の一つとする。または、本発明の一態様は、オーバーヘッド時間を短くすることが可能な半導体装置の提供を、課題の一つとする。または、本発明の一態様は、上記半導体装置を用いることで低消費電力化を実現することが可能な装置の提供を、課題の一つとする。
本発明の一態様は、上記課題の少なくとも一つを解決するため、以下の構成を用いる。すなわち、本発明の一態様に係る半導体装置は、第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、第4の回路と、を有する。前記第1の回路は、電源電圧が供給されている第1の期間において、データを保持する機能を有する。前記第2の回路は、前記第1の期間において、前記第1の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第2の期間において、前記第1の回路から退避させた前記データを保持する機能を有する。前記第3の回路は、前記第2の期間において、前記第2の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第3の期間において、前記第2の回路から退避させた前記データを保持することができる機能を有する。また、前記第2の回路は、前記第3の回路に比較して前記データの書き込み時間が短い特性を有する。また、前記第3の回路は、前記第2の回路に比較して前記データを長期間保持することができる特性を有する。また、前記第4の回路は、前記電源電圧が供給されている第4の期間において、前記第2の回路または前記第3の回路に保持された前記データを読み出す機能を有する。
または、本発明の一態様に係る半導体装置は、第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、第4の回路と、を有する。前記第1の回路は、電源電圧が供給されている第1の期間において、データを保持する機能を有する。前記第2の回路は、前記第1の期間において、前記第1の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第2の期間において、前記第1の回路から退避させた前記データを保持する機能を有する。前記第3の回路は、前記第2の期間において、前記第2の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第3の期間において、前記第2の回路から退避させた前記データを保持することができる機能を有する。また、前記第2の回路は、前記第3の回路に比較して前記データの書き込み時間が短い特性を有する。また、前記第3の回路は、前記第2の回路に比較して前記データを長期間保持することができる特性を有する。また、前記第2の期間よりも前記電源電圧の供給が停止されている期間が短い場合は、前記電源電圧が供給されている第4の期間において前記第4の回路を介して前記第2の回路から前記第1の回路に前記データを復帰させ、前記第2の期間よりも前記電源電圧の供給が停止されている期間が長い場合は、前記電源電圧が供給されている前記第4の期間において第4の回路を介して前記第3の回路から前記第1の回路に前記データを復帰させる。
また、本発明の一態様において、前記第2の回路は、結晶性を有するシリコンをチャネル形成領域に含む第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタを介して前記データに応じた電荷が充放電される第1の容量素子と、を有する。また、前記第3の回路は、酸化物半導体をチャネル形成領域に含む第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタを介して前記第1の容量素子に保持された電荷に応じた電荷が充放電される第2の容量素子と、を有する。
なお、トランジスタが有するソースとドレインは、トランジスタのチャネル型及び各電極に与えられる電位の高低によって、その呼び方が入れ替わる。一般的に、nチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる電極がソースと呼ばれ、高い電位が与えられる電極がドレインと呼ばれる。また、pチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えられる電極がドレインと呼ばれ、高い電位が与えられる電極がソースと呼ばれる。本明細書では、便宜上、ソースとドレインとが固定されているものと仮定して、トランジスタの接続関係を説明する場合があるが、実際には上記電位の関係に従ってソースとドレインの呼び方が入れ替わる。したがって、本明細書中では、ソースとドレインは特に特定せず、第1の電極(または第1端子)、第2の電極(または第2端子)と記述することがある。例えば、第1の電極がソースである場合には、第2の電極はドレインを指し、逆に第1の電極がドレインである場合には、第2の電極はソースを指すものとする。
また、本明細書において、「AとBとが接続されている」と記載する場合は、AとBとが電気的に接続されている場合(つまり、AとBとの間に別の素子や別の回路を挟んで接続されている場合)と、AとBとが直接接続されている場合(つまり、AとBとの間に別の素子や別の回路を挟まずに接続されている場合)を共に含むものとする。また、「電気的に接続されている」とは、電流、電圧または電位が供給可能、または伝送可能な状態であると見なすこともできる。したがって、電流、電圧または電位が供給可能、または伝送可能であるように、配線、抵抗、ダイオード、トランジスタなどの回路素子を介して間接的に接続されている状態も、その範疇に含む。
また、本明細書にて用いる第1、第2、第3、乃至第N(Nは自然数)という用語は、構成要素の混同を避けるために付したものであり、数的に限定するものではない。例えば、「第1のトランジスタ」と本明細書で記載していても、他の構成要素と混同を生じない範囲において「第2のトランジスタ」、「第3のトランジスタ」等と読み替えることが可能である。
本発明の一態様により、オーバーヘッド電力を低減することが可能な半導体装置を提供できる。または、本発明の一態様により、オーバーヘッド時間を短くすることが可能な半導体装置を提供できる。または、本発明の一態様により、上記半導体装置を用いることで低消費電力化を実現することが可能な装置を提供できる。
半導体装置の構成を示す図。 半導体装置の構成を示す図。 半導体装置の構成を示す図。 半導体装置の動作を示すタイミングチャート。 半導体装置の動作を示すタイミングチャート。 半導体装置の構成を示す図。 半導体装置の構成を示す図。 チップとモジュールの構成を示す図。 半導体装置の断面構造を示す図。
本発明の一態様に係る実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更しうることは当業者であれば容易に理解される。従って、実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の一態様において、同じ物を指し示す符号は異なる図面間において共通とする。
また、本発明の一態様の課題は上掲の課題に限定されるものではなく、後述する実施の形態に記載された内容から読み取られる課題も、本発明の一態様の課題となりうる。また、本発明の一態様は、少なくとも一つの課題を解決できればよい。
また、本発明の一態様について、上掲以外の課題、効果、および新規な特徴については、本明細書の記載および図面から自ずと明らかになるものである。
また、以下に説明する実施の形態それぞれにおいて、特に断りがない限り、本明細書に記載されている他の実施形態と適宜組み合わせて実施することが可能である。
(実施の形態1)
本発明の一態様に係る半導体装置の構成例を、図1に示す。図1に示す半導体装置10は、第1の記憶回路11(第1の回路)と、第2の記憶回路12(第2の回路)と、第3の記憶回路13(第3の回路)と、読み出し回路14(第4の回路)と、を有する。
また、半導体装置10には、電位V1と電位V2の電位差が、電源電圧として供給される。電位V1と電位V2は一方がハイレベルであり、他方がローレベルである。以下、電位V1がローレベル、電位V2がハイレベルの場合を例に挙げて、本発明の一態様に係る半導体装置の構成例について説明するものとする。
第1の記憶回路11は、半導体装置10に電源電圧が供給されている期間において、データを含む信号Dが入力されると、当該データを保持する機能を有する。そして、半導体装置10に電源電圧が供給されている期間において、第1の記憶回路11からは、保持されているデータを含む信号Qが出力される。一方、第1の記憶回路11は、半導体装置10に電源電圧が供給されていない期間においては、データを保持することができない。すなわち、第1の記憶回路11は、揮発性の記憶回路と呼ぶことができる。
第2の記憶回路12は、半導体装置10に電源電圧が供給されている期間において、第1の記憶回路11に保持されているデータを読み込むことで、当該データを退避させる機能を有する。具体的な構成の一例として、第2の記憶回路12は、容量素子と、前記容量素子における電荷の供給、保持、または放出を制御するトランジスタとを、少なくとも有する。そして、第1の記憶回路11に保持されているデータに対応した電位に従って、導通状態にある前記トランジスタを介して前記容量素子に電荷が供給されることで、第1の記憶回路11に保持されているデータは第2の記憶回路12に退避される。
また、第2の記憶回路12は、半導体装置10に電源電圧が供給されていない期間において、退避させたデータを保持する機能を有する。具体的には、第2の記憶回路12が有するトランジスタを非導通状態にし、容量素子における電荷が保持されることで、退避させたデータが保持される。
ここで、半導体装置10に電源電圧が供給されていない期間内に、第2の記憶回路12においてデータが保持される期間は、主に第2の記憶回路12が有するトランジスタのオフ電流と、容量素子が有する容量値とによって定まる。第2の記憶回路12では、トランジスタを非導通状態にすることで、半導体装置10に電源電圧が供給されていない期間であっても、トランジスタのオフ電流と、容量素子が有する容量値とによって定まる期間において、データを保持することができる。
なお、特に断りがない限り、本明細書でオフ電流とは、nチャネル型トランジスタにおいては、ドレインをソースとゲートよりも高い電位とした状態において、ソースの電位を基準としたときのゲートの電位が0V以下であるときに、ソースとドレインの間に流れる電流のことを意味する。または、本明細書でオフ電流とは、pチャネル型トランジスタにおいては、ドレインをソースとゲートよりも低い電位とした状態において、ソースの電位を基準としたときのゲートの電位が0V以上であるときに、ソースとドレインの間に流れる電流のことを意味する。
第3の記憶回路13は、半導体装置10に電源電圧が供給されてない期間において、第2の記憶回路12に保持されているデータを読み込むことで、当該データを退避させる機能を有する。具体的な構成の一例として、第3の記憶回路13は、容量素子と、この容量素子における電荷の供給、保持、または放出を制御するトランジスタとを、少なくとも有する。そして、第2の記憶回路12に保持されているデータに対応した電位に従って、前記トランジスタを介して前記容量素子に電荷が充放電(充電または放電)されることで、第2の記憶回路12に保持されているデータは第3の記憶回路13に退避される。
ここで、本発明の一態様においては、第2の記憶回路12は、第3の記憶回路13に比較してデータの読み込み時間が短い特性を有することが好ましい。このような構成を実現するための具体例としては、第2の記憶回路12がトランジスタを有し、第3の記憶回路13もトランジスタを有する場合において、第2の記憶回路12の有するトランジスタは、第3の記憶回路13の有するトランジスタに比較して電界効果移動度が大きい特性を有していればよい。そして、これらのトランジスタの具体例としては、第2の記憶回路12の有するトランジスタとして、結晶性を有するシリコン(好ましくは多結晶シリコン、更に好ましくは単結晶シリコン)をチャネル形成領域に含むトランジスタを用い、第3の記憶回路13の有するトランジスタとして、酸化物半導体(好ましくはIn、Ga、及びZnを含む酸化物)をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いることができる。
また、第2の記憶回路12が第3の記憶回路13に比較してデータの読み込み時間が短い特性を有する構成を実現するための他の具体例として、第2の記憶回路12が容量素子を有し、第3の記憶回路13も容量素子を有する場合において、第2の記憶回路12の有する容量素子の容量値が、第3の記憶回路13の有する容量素子の容量値に比較して小さい構成を採用することもできる。
これらのような構成を採用することで、半導体装置10に電源電圧が供給されている期間において、第2の記憶回路12は、第1の記憶回路11に保持されているデータを高速で読み込むことができるため、オーバーヘッド電力の削減を図ることが容易となる。
このように、結晶性を有するシリコンをチャネル形成領域に含むトランジスタを第2の記憶回路12に用いることで、第1の記憶回路11に保持されているデータを高速で読み込むことに寄与するが、一方で、結晶性を有するシリコンをチャネル形成領域に含むトランジスタは、オフ電流が比較的大きい。したがって、第1の記憶回路11に保持されたデータの退避を第2の記憶回路12のみで行おうとした場合、長期間のデータ保持ができないため、半導体装置10を有する半導体装置の休止時間が長時間に亘る場合であっても、第2の記憶回路12の保持時間が律速となってしまい、第1の記憶回路11に対する電源供給が停止されている期間を長く設定することができない。
そこで、本発明の一態様に係る半導体装置10においては、第2の記憶回路12に加えて、第3の記憶回路13を一体として有する。そして、第3の記憶回路13は、第2の記憶回路12に比較して長期間のデータ保持が可能である特性を有することが好ましい。このような構成を実現するための具体例としては、第2の記憶回路12がトランジスタを有し、第3の記憶回路13もトランジスタを有する場合において、第2の記憶回路12の有するトランジスタは、第3の記憶回路13の有するトランジスタに比較してオフ電流が十分に小さい特性を有していればよい。そして、これらのトランジスタの具体例としては、第2の記憶回路12の有するトランジスタとして、結晶性を有するシリコンをチャネル形成領域に含むトランジスタを用い、第3の記憶回路13の有するトランジスタとして、酸化物半導体(好ましくはIn、Ga、及びZnを含む酸化物)をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いることができる。
シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い半導体膜に、チャネル形成領域が形成されるトランジスタは、オフ電流が著しく小さいので、第3の記憶回路13に用いるのに好適である。このような半導体としては、例えば、シリコンの2倍以上の大きなバンドギャップを有する酸化物半導体が挙げられる。このような酸化物半導体を有するトランジスタは、結晶性を有するシリコンをチャネル形成領域に含むトランジスタと比較して、オフ電流を極めて小さくすることができる。このため、第3の記憶回路13の有するトランジスタとして、酸化物半導体をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いた場合、第3の記憶回路13が有する容量素子に保持されている電荷がリークするのを抑制できる。そして、半導体装置10に電源電圧が供給されてない期間において、第3の記憶回路13は、第2の記憶回路12よりも退避させたデータを長期間保持することができる。
また、第3の記憶回路13の有する容量素子は、第2の記憶回路12の有する容量素子に比べて、容量値が大きいことが好ましい。第3の記憶回路13が有する容量素子の容量値が、第2の記憶回路12が有する容量素子の容量値に比べて大きいことで、半導体装置10に電源電圧が供給されてない期間において、第3の記憶回路13は第2の記憶回路12よりも長く、退避させたデータを保持することができる。
また、読み出し回路14は、電源電圧が半導体装置10に供給されている期間において、第2の記憶回路12または第3の記憶回路13に保持されたデータを読み出す機能を有する。
このように、本発明の一態様に係る半導体装置は、電源電圧が半導体装置10に供給されている期間内に第1の記憶回路11からデータを退避させる必要がある第2の記憶回路12として、高速でのデータの読み込みが可能な構成を採用するとともに、長期間のデータ保持が必要となる際に対応できるようにするため、電源電圧の供給が停止されている期間(電源電圧が供給されない期間)において、第2の記憶回路12からデータを退避させることが可能な第3の記憶回路13として、データを長期間保持することができる機能を有する構成を採用している。このような構成を採用することにより、電源電圧が半導体装置10に供給されている期間内に行われるデータの退避時間を必要最小限にするとともに、長期間のデータ保持が必要な際には、電源電圧の供給が停止する前ではなく、電源電圧の供給が停止されている期間内にデータを退避させることができるので、長期間のデータ退避を可能にしつつ、オーバーヘッド電力を必要最小限に小さくすることができる。また、本発明の一態様に係る半導体装置を用いた装置は、時間的に粒度の細かいパワーゲーティングを行うことができるため、得られる低消費電力化の効果も大きくなる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で説明した図1に係る半導体装置10の具体的な構成の一例について、図2を用いながら説明する。図2に示す半導体装置10は、第2の記憶回路12がトランジスタ212と容量素子219とを有する。また、図2に示す半導体装置10は、第3の記憶回路13がトランジスタ213と、トランジスタ215と、容量素子220とを有する。また、図2に示す半導体装置10は、読み出し回路14がトランジスタ210と、トランジスタ218と、トランジスタ209と、トランジスタ217と、を有する。なお、図2では、トランジスタ209、トランジスタ210、トランジスタ212、トランジスタ213、及びトランジスタ215がnチャネル型のトランジスタであり、トランジスタ217及びトランジスタ218がpチャネル型のトランジスタである場合を例示している。
トランジスタ212は、第1の記憶回路11に保持されているデータに応じた電荷を、容量素子219に充放電する機能を有する。トランジスタ212は、第1の記憶回路11に保持されているデータに応じた電荷を容量素子219に対して高速に充放電できることが望ましい。具体的には、トランジスタ212が、結晶性を有するシリコン(好ましくは多結晶シリコン、更に好ましくは単結晶シリコン)をチャネル形成領域に含むことが望ましい。
トランジスタ213は、容量素子219に保持されている電荷に従って導通状態または非導通状態が選択される。トランジスタ215は、トランジスタ213が導通状態であるときに、配線244の電位に応じた電荷を容量素子220に充放電する機能を有する。トランジスタ215は、オフ電流が著しく小さいことが望ましい。具体的には、トランジスタ215が、酸化物半導体(好ましくはIn、Ga、及びZnを含む酸化物)をチャネル形成領域に含むことが望ましい。
各素子の接続関係を具体的に説明すると、トランジスタ212のソース及びドレインの一方は、第1の記憶回路11に接続されている。トランジスタ212のソース及びドレインの他方は、容量素子219の一方の電極、トランジスタ213のゲート、及びトランジスタ218のゲートに接続されている。容量素子219の他方の電極は、配線242に接続されている。トランジスタ213のソース及びドレインの一方は、配線244に接続されている。トランジスタ213のソース及びドレインの他方は、トランジスタ215のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ215のソース及びドレインの他方は、容量素子220の一方の電極、及びトランジスタ210のゲートに接続されている。容量素子220の他方の電極は、配線243に接続されている。トランジスタ210のソース及びドレインの一方は、配線241に接続されている。トランジスタ210のソース及びドレインの他方は、トランジスタ218のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ218のソース及びドレインの他方は、トランジスタ209のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ209のソース及びドレインの他方は、トランジスタ217のソース及びドレインの一方、及び第1の記憶回路11に接続されている。トランジスタ217のソース及びドレインの他方は、配線240に接続されている。また、図2においては、トランジスタ209のゲートは、トランジスタ217のゲートと接続されているが、トランジスタ209のゲートは、必ずしもトランジスタ217のゲートと接続されていなくてもよい。
なお、図2では、第3の記憶回路13と読み出し回路14とが接続されているとともに、第2の記憶回路12と読み出し回路14とが接続されている場合を例示しているが、本発明の一態様はこの構成に必ずしも限定されない。すなわち、読み出し回路14は、少なくとも第3の記憶回路13と接続されていれば、第2の記憶回路12とは必ずしも接続されていなくてもよい。ただし、読み出し回路14が第2の記憶回路12と接続されている構成の方が、第2の記憶回路12に保持されているデータを読み出し回路14により読み出して第1の記憶回路11に当該データを供給することが可能となるので、時間的に粒度の細かいパワーゲーティングを行うためには好ましい。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1、2で説明した半導体装置10に関し、さらに具体的な構成の一例について図3を用いながら説明する。
図3は、半導体装置10の回路図の一例である。
半導体装置10は、第1の記憶回路11と、第2の記憶回路12と、第3の記憶回路13と、読み出し回路14とを有する。第1の記憶回路11は、ローレベルの電位V1とハイレベルの電位V2との電位差が、電源電圧として供給される期間において、データを保持する機能を有する。
第1の記憶回路11は、トランスミッションゲート203、トランスミッションゲート204、インバータ205乃至インバータ207、及びNAND208を有する。なお、第1の記憶回路11は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタなどのその他の回路素子をさらに有していても良い。
また、第1の記憶回路11の動作周波数(データ遅延時間の逆数に相当)は、トランスミッションゲート203、トランスミッションゲート204、インバータ205乃至インバータ207、及びNANDゲート208を構成する素子の電気特性に依存する。したがって、第1の記憶回路11を通常の動作期間(すなわち、パワーゲーティングを行わない期間)において高い周波数で動作させるようにするためには、トランスミッションゲート203、トランスミッションゲート204、インバータ205乃至インバータ207、及びNANDゲート208を構成する素子として、結晶性を有するシリコン(好ましくは、多結晶シリコン、さらに好ましくは、単結晶シリコン)をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いることが好ましい。換言すれば、トランスミッションゲート203、トランスミッションゲート204、インバータ205乃至インバータ207、及びNANDゲート208を構成する素子の全てにおいて、非晶質シリコン、または酸化物半導体をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いないことが好ましい。また、この場合、半導体装置10は、第2の記憶回路12や第3の記憶回路13を有さず、第1の記憶回路11のみで構成されている半導体装置の動作周波数と比較して遜色ない周波数(例えば、0.5倍以上1.0倍以下の周波数)で動作させることができる。
トランスミッションゲート203は、信号CLKに従って、信号の出力の有無が選択される。具体的に、トランスミッションゲート203は、信号CLKの電位がローレベルのときに、データを含む信号Dをインバータ205の入力端子に供給する機能を有する。また、トランスミッションゲート203は、信号CLKの電位がハイレベルのときにハイインピーダンスとなり、インバータ205の入力端子への、信号Dの供給を停止する機能を有する。
インバータ205は、信号REに従って信号の出力の有無が選択される。具体的に、インバータ205は、信号REの電位がハイレベルのときに、入力端子に供給された電位の極性を反転させた信号を、トランスミッションゲート204の入力端子、及びインバータ206の入力端子に、供給する機能を有する。また、インバータ205は、信号REの電位がローレベルのときにハイインピーダンスとなり、トランスミッションゲート204の入力端子、及びインバータ206の入力端子への、信号の供給を停止する機能を有する。
インバータ206は、信号CLKに従って信号の出力の有無が選択される。具体的に、インバータ206は、信号CLKの電位がハイレベルのときに、入力端子に供給された電位の極性を反転させた信号を、インバータ205の入力端子に供給する機能を有する。また、インバータ206は、信号CLKの電位がローレベルのときにハイインピーダンスとなり、インバータ205の入力端子への、信号の供給を停止する機能を有する。
トランスミッションゲート204は、信号CLKに従って、信号の出力の有無が選択される。具体的に、トランスミッションゲート204は、信号CLKの電位がハイレベルのときに、入力端子に供給された信号をインバータ207の入力端子に供給する機能を有する。また、トランスミッションゲート204は、信号CLKの電位がローレベルのときにハイインピーダンスとなり、インバータ207の入力端子への、信号の供給を停止する機能を有する。
インバータ207は、入力端子に供給された電位の極性を反転させることで得られる信号Qを、NANDゲート208の第1入力端子に供給する機能を有する。
NANDゲート208は2入力のNANDゲートであり、信号CLKに従って信号の出力の有無が選択される。また、NANDゲート208は、第2入力端子に信号REが供給される。具体的に、NANDゲート208は、信号CLKの電位がローレベルのとき、第1入力端子及び第2入力端子に入力された信号に従って、インバータ207の入力端子に信号を供給する機能を有する。また、NANDゲート208は、信号CLKの電位がハイレベルのとき、ハイインピーダンスとなり、第1入力端子及び第2入力端子に入力される信号に関わらず、信号の出力を停止する機能を有する。
また、第2の記憶回路12は、nチャネル型のトランジスタ212及び容量素子219を有する。第3の記憶回路13は、nチャネル型のトランジスタ213乃至トランジスタ215と、容量素子220とを有する。読み出し回路14は、nチャネル型のトランジスタ209乃至トランジスタ211と、pチャネル型のトランジスタ216乃至トランジスタ218とを有する。なお、第2の記憶回路12、第3の記憶回路13、読み出し回路14は、必要に応じて、ダイオード、抵抗素子、インダクタなどのその他の回路素子をさらに有していても良い。なお、読み出し回路14においてデータを高速に読み出すことができるようにするため、nチャネル型のトランジスタ209乃至トランジスタ211と、pチャネル型のトランジスタ216乃至トランジスタ218は、結晶性を有するシリコン(好ましくは、多結晶シリコン、より好ましくは、単結晶シリコン)をチャネル形成領域に含むことが好ましい。
トランジスタ216、トランジスタ217、トランジスタ209、トランジスタ218、トランジスタ210、及びトランジスタ211は、電位V2が与えられる配線240と、電位V1が与えられる配線241との間において、順に直列に接続されている。具体的に、トランジスタ216のソース及びドレインは、一方が配線240に、他方がトランジスタ217のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ217のソース及びドレインの他方は、トランジスタ209のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ209のソース及びドレインの他方は、トランジスタ218のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ218のソース及びドレインの他方は、トランジスタ210のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ210のソース及びドレインの他方は、トランジスタ211のソース及びドレインの一方に接続されている。トランジスタ211のソース及びドレインの他方は、配線241に接続されている。
トランジスタ216のゲート及びトランジスタ212のゲートには信号REが供給され、トランジスタ211のゲートには信号REの電位の極性を反転させることで得られる信号REbが供給される。また、トランジスタ217のゲートと、トランジスタ209のゲートには、信号CLKが供給される。トランジスタ215のゲートには、信号OS_Gが供給される。
また、トランジスタ218のゲートは、トランジスタ212のソース及びドレインの一方と、トランジスタ213のゲートと、容量素子219の一方の電極とに接続されている。容量素子219の他方の電極は、電位V1が与えられる配線242に接続されている。
また、トランジスタ210のゲートは、トランジスタ215のソース及びドレインの一方と、容量素子220の一方の電極に接続されている。容量素子220の他方の電極は、電位V1が与えられる配線243に接続されている。
なお、配線240と、配線244とは、接続されていても良い。また、配線241と、配線242と、配線243とは、接続されていても良い。
トランジスタ213のソース及びドレインの一方は、電位V2の与えられる配線244と、トランジスタ214のソース及びドレインの一方と、トランジスタ214のゲートとに、接続されている。トランジスタ213のソース及びドレインの他方は、トランジスタ215のソース及びドレインの他方と、トランジスタ214のソース及びドレインの他方とに、接続されている。
そして、第1の記憶回路11が有する、インバータ205の出力端子、トランスミッションゲート204の入力端子、及びインバータ206の入力端子は、読み出し回路14が有する、トランジスタ217のソース及びドレインの他方と、トランジスタ209のソース及びドレインの一方とに、接続されている。
また、第1の記憶回路11が有する、トランスミッションゲート204の出力端子、インバータ207の入力端子、及びNAND208の出力端子は、第2の記憶回路12が有するトランジスタ212のソース及びドレインの他方に、接続されている。
そして、本発明の一態様においては、トランジスタ215としてオフ電流が著しく小さいトランジスタを採用することで、容量素子220からリークする電荷の量を小さく抑えることができるため、第3の記憶回路13においてデータが保持される期間を長く確保することができる。具体的には、トランジスタ215として、酸化物半導体(好ましくは、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体)をチャネル形成領域に含むトランジスタを採用することが望ましい。
シリコンよりもバンドギャップが広く、真性キャリア密度がシリコンよりも低い酸化物半導体をチャネル形成領域に含むトランジスタは、シリコンをチャネル形成領域に含むトランジスタよりもオフ電流が著しく小さいため、トランジスタ215に用いるのに適している。特に、電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified oxide semiconductor)は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。このため、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体をチャネル形成領域に含むトランジスタは、オフ電流が著しく小さく、かつ、信頼性も高い。具体的には、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体をチャネル形成領域に含むトランジスタのオフ電流の値(チャネル幅で規格化したオフ電流の値)は、100zA/μm(z:10−21を表すSI接頭辞)以下(好ましくは、100yA/μm(y:10−24を表すSI接頭辞)以下)とすることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、図4に示すタイミングチャートを例に挙げて、図3に示す半導体装置10の動作例について説明する。図4には、信号(RE、CLK、OS_G)の波形、および配線240、配線244、ノード(Node1、Node2、Node3)の電位の変化を示す。
まず、期間T1乃至期間T3において、電位V1と電位V2の電位差が、電源電圧として半導体装置10に与えられている。よって、配線241乃至配線243には電位V1が、配線240及び配線244には電位V2が、与えられる。
そして、期間T1では、信号REの電位がハイレベル、信号OS_Gの電位がハイレベルであり、信号CLKの電位は所定の間隔でハイレベルとローレベルを繰り返すように変化する。このため、トランジスタ212のソース及びドレインの他方と、容量素子219の一方の電極とに接続されたノード(Node3)には、第1の記憶回路11に書き込まれたデータに対応した電位が与えられる。また、トランジスタ215のソース及びドレインの他方と、容量素子220の一方の電極とに接続されたノード(Node2)には、配線244からハイレベルの電位が与えられる。このように、本実施の形態においては、期間T1においてノード(Node2)にハイレベルの電位が与えられ、容量素子220が充電されていることが特徴の一つである。
次いで、期間T2では、信号REの電位はハイレベルのままであるが、信号OS_Gの電位がローレベル、信号CLKの電位はハイレベルとなる。よって、トランスミッションゲート203はハイインピーダンスの状態となり、信号Dの半導体装置10への供給が停止されるため、第1の記憶回路11には、期間T1の最後に書き込まれたデータが保持される。そのため、Node3には、第1の記憶回路11に保持されているデータに対応した電位が与えられる。また、トランジスタ215が非導通状態になることで、Node2には、ハイレベルの電位が容量素子220によって保持される。
次いで、期間T3では、信号REの電位がハイレベルからローレベルに変化する。そして、信号OS_Gの電位はローレベル、信号CLKの電位はハイレベルを維持する。よって、トランジスタ212は非導通状態になるため、期間T3では、Node3には、期間T2において与えられた電位が保持される。図4に示すタイミングチャートでは、Node3においてハイレベルの電位が保持されている場合を例示している。また、オフ電流の著しく小さいトランジスタ215が非導通状態になることで、Node2にはハイレベルの電位が保持される。
期間T2およびT3における上記動作により、記憶回路11に保持されているデータを、第2の記憶回路12に退避させることができる。
次いで、期間T4では、半導体装置10への電源電圧の供給が停止される。よって、配線240乃至配線244には、電位V1が与えられる。そして、信号REの電位はローレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。また、信号CLKの電位はローレベルとなる。よって、期間T4では、期間T3と同様に、Node3において、データに対応した電位が保持される。ただし、期間T4では、期間T4の始めにNode3においてハイレベルの電位が保持されていたとしても、リーク電流によりNode3の電位は時間と共に多少低下する。また、オフ電流の著しく小さいトランジスタ215は非導通状態を維持するので、Node2には、ハイレベルの電位が保持される。
次いで、期間T5では、半導体装置10への電源電圧の供給が停止された状態が維持される。そして、信号REの電位はローレベル、信号CLKの電位はローレベルを維持する。また、信号OS_Gの電位はハイレベルとなる。よって、期間T5では、トランジスタ215が導通状態となるので、トランジスタ213が導通状態か非導通状態かによって、Node2の電位が定まる。例えば、Node3にローレベルの電位が保持されている場合、トランジスタ213は非導通状態にあるため、Node2には、ハイレベルの電位が保持される。または、Node3にハイレベルの電位が保持されている場合、トランジスタ213は導通状態にある。ここで、半導体装置10への電源電圧の供給は停止された状態にあるため、配線240及び配線244は電位V1となっている。そのため、Node2には、ローレベルの電位が供給される。
期間T5において、Node3には、第1の記憶回路11から退避させたデータに対応した電位が保持されている。よって、期間T5では、期間T2において第1の記憶回路11から第2の記憶回路12に退避させたデータを、第3の記憶回路13に退避させることができる。
次いで、期間T6では、半導体装置10への電源電圧の供給が、停止された状態が維持される。信号OS_Gの電位はローレベルとなり、トランジスタ215が非導通状態となるので、Node2の電位は保持される。また、期間T6では、信号REの電位はローレベル、信号CLKの電位はローレベルを維持する。また、期間T5において、Node3にハイレベルの電位が保持されている場合、期間T6の長さによっては、Node3の電位は低下してローレベルになる。または、期間T5において、Node3にローレベルの電位が保持されている場合、期間T6の長さに関わらず、Node3はローレベルの電位を維持する。
次いで、期間T7乃至期間T10では、電源電圧の供給が再開される。よって、配線241乃至配線243には電位V1が、配線240及び配線244には電位V2が、与えられる。また、期間T7では、信号REの電位はローレベル、信号CLKの電位はローレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。よって、トランジスタ216及びトランジスタ217は導通状態であるので、Node1には配線240の電位が供給される。
次いで、期間T8では、信号REの電位はローレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。また、信号CLKの電位はハイレベルとなる。また、Node3の電位はローレベルになっている。よって、期間T8では、トランジスタ209、トランジスタ218、及びトランジスタ211が導通状態にあり、トランジスタ217は非導通状態にあるため、トランジスタ210が導通状態か非導通状態かによって、Node1の電位が定まる。例えば、Node2にローレベルの電位が保持されている場合、トランジスタ210は非導通状態にあるため、Node1にはハイレベルの電位が保持される。また、例えば、Node2にハイレベルの電位が保持されている場合、トランジスタ210は導通状態にあるため、配線241の電位V1により、ローレベルの電位がNode1に供給される。
Node1は、第1の記憶回路11が有するインバータ205の出力端子、トランスミッションゲート204の入力端子、及びインバータ206の入力端子に接続されている。よって、期間T8では、期間T5において第2の記憶回路12から第3の記憶回路13に退避させたデータを読み出し回路14によって読み出し、第1の記憶回路11に復帰させることができる。
図4に示すタイミングチャートでは、期間T8において、Node1にハイレベルの電位が保持されている場合を例示している。
なお、期間T6が短かった場合、期間T8において、Node3がローレベルの電位にまで低下していないこともあり得る。この場合、トランジスタ218が非導通状態となるので、Node2にローレベルの電位が保持されている場合と同様に、Node1にはハイレベルの電位が保持される。よって、いずれにせよ、期間T5において、第2の記憶回路12から第3の記憶回路13に退避させたデータを、第1の記憶回路11に復帰させることができる。
次いで、期間T9では、信号REの電位はローレベルからハイレベルに変化する。また、信号CLKの電位はハイレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。よって、期間T9では、インバータ205が、トランスミッションゲート204の入力端子、及びインバータ206の入力端子への、信号の供給を開始する。また、NANDゲート208は、第1入力端子に供給された電位の極性を反転することで得られる信号の、インバータ207の入力端子への供給を開始する。また、トランスミッションゲート204は、インバータ207の入力端子への信号の供給を行う。そのため、期間T9では、復帰したデータが第1の記憶回路11に保持される。
また、期間T9では、トランジスタ212が導通状態になるので、第1の記憶回路11に保持されている上記データに対応した電位が、Node3に与えられる。図4に示すタイミングチャートでは、期間T9において、Node3に電位V2(ハイレベル)が与えられる場合を例示している。
次いで、期間T10では、期間T1と同様に、信号REの電位がハイレベル、信号OS_Gの電位がハイレベルであり、信号CLKの電位は所定の間隔でハイレベルとローレベルを繰り返すように変化する。よって、Node3には、期間T9と同様に、第1の記憶回路11に書き込まれたデータに対応した電位が与えられる。また、Node2には、ハイレベルの電位が与えられる。
なお、図3に示した半導体装置10では、容量素子220またはトランジスタ210のゲート容量によって保持された電位に従って、トランジスタ210の動作状態(導通状態または非導通状態)が選択され、その動作状態によってデータが読み出される。それ故、容量素子220またはトランジスタ210のゲート容量に保持された電位が多少変動していても、元のデータを正確に読み出すことが可能である。
さらに、図3に示した半導体装置10では、第1の記憶回路11のデータを一旦第2の記憶回路12に退避させ、その後さらに第2の記憶回路12から第3の記憶回路13にデータを退避させている。そのため、期間T4において半導体装置10への電源電圧の供給を停止した後に、期間T5において、第3の記憶回路13へのデータの退避を行うことができる。よって、データの退避に要するオーバーヘッド電力を小さくすることができる。
なお、図3に示した半導体装置10では、信号REを用いてトランジスタ212の導通状態と非導通状態の選択(スイッチング)を行う場合を例示しているが、トランジスタ212のスイッチングを信号REとは異なる信号で制御し、期間T1及び期間T10においてトランジスタ212を非導通状態としてもよい。上記構成により、期間T1及び期間T10において、容量素子219における電荷の充放電が行われなくなるので、第1の記憶回路11をより高速に動作させることが可能になる。この場合、半導体装置10への電源電圧の供給が停止される前において、最後のデータが第1の記憶回路11に書き込まれるが、期間T2または期間T3において、第1の記憶回路11から第2の記憶回路12へのデータの退避が行われるように、トランジスタ212のスイッチングを制御すればよい。
また、トランジスタ212のスイッチングを信号REで制御する場合は、トランジスタ212のスイッチングを信号REとは異なる信号で制御する場合に比べて、半導体装置10の動作を制御するのに要する信号の数を少なく抑えることができる。
また、図3に示した半導体装置10の読み出し回路14では、信号CLKを用いてトランジスタ217及びトランジスタ209のスイッチングを制御する場合を例示しているが、信号CLKとは異なる信号を用いてトランジスタ217及びトランジスタ209のスイッチングを制御してもよい。この場合、読み出し回路14にトランジスタ216及びトランジスタ211を設けなくともよく、読み出し回路14に用いられるトランジスタの数を少なく抑えることができる。
一方、信号CLKを用いてトランジスタ217及びトランジスタ209のスイッチングを制御する場合は、トランジスタ217及びトランジスタ209のスイッチングを信号CLKとは異なる信号で制御する場合に比べて、半導体装置10の動作を制御するのに要する信号の数を少なく抑えることができる。
本実施の形態で説明した動作を用いることにより、半導体装置10を用いた装置において、データの退避及び復帰により消費されるオーバーヘッド電力の低減を図ることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、図5に示すタイミングチャートを用いて、図3に示す半導体装置10の動作例を説明する。すなわち、実施の形態4で説明した半導体装置10の動作例とは異なる動作例について説明する。図5に、図4と同様に、信号(RE、CLK、OS_G)の波形、および配線240、配線244、ノード(Node1、Node2、Node3)の電位の変化を示す。
実施の形態4で説明した動作例は、第1の記憶回路11にデータを復帰させる際に、電源電圧が供給されていない期間の長短に関わらず、第3の記憶回路13に保持されたデータを用いている。これに対し、本実施の形態で説明する動作例は、第1の記憶回路11にデータを復帰させる際に、電源電圧が供給されていない期間が長い場合は、第3の記憶回路13に保持されたデータを用い、電源電圧が供給されていない期間が短い場合は、第2の記憶回路12に保持されたデータを用いることを特徴としている。
ここで、電源電圧が供給されていない期間が長いか短いかの基準は、適宜設定することができる。例えば、第2の記憶回路12から第3の記憶回路13にデータを退避するのに要する時間を基準として、電源電圧が供給されていない期間が長いか短いかを設定することができる。また、クロック信号の所定のカウント数(例えば、10000カウント、100カウント、10カウント、または1カウント)を基準として、電源電圧が供給されていない期間が長いか短いかを設定することもできる。また、第2の記憶回路12から第1の記憶回路11に元の正しいデータを復帰させることができる程度に第2の記憶回路12がデータを保持できる最大の期間を基準として、電源電圧が供給されていない期間が長いか短いかを設定することもできる。
まず、電源電圧が供給されていない期間が長い場合については、実施の形態4で説明した動作を行えばよいので、ここでは説明を省略する。
次に、電源電圧が供給されていない期間が短い場合の動作例について、説明する。
まず、期間T1乃至期間T3において、電位V1と電位V2の電位差が、電源電圧として半導体装置10に与えられている。よって、配線241乃至配線243には電位V1が、配線240及び配線244には電位V2が、与えられる。
期間T1は、通常の動作期間(すなわち、パワーゲーティングを行わない期間)に相当する。そして、期間T1では、信号REの電位がハイレベル、信号OS_Gの電位がハイレベルであり、信号CLKの電位は所定の間隔でハイレベルとローレベルを繰り返すように変化する。よって、トランジスタ212のソース及びドレインの他方と、容量素子219の一方の電極とに接続されたノード(Node3)には、第1の記憶回路11に書き込まれたデータに対応した電位が与えられる。また、トランジスタ215のソース及びドレインの他方と、容量素子220の一方の電極とに接続されたノード(Node2)には、配線244からハイレベルの電位が与えられる。このように、本実施の形態においては、期間T1においてノード(Node2)にハイレベルの電位が与えられ、容量素子220が充電されていることが特徴の一つである。
次いで、期間T2では、信号REの電位はハイレベルのままであるが、信号OS_Gの電位がローレベル、信号CLKの電位はハイレベルとなる。よって、トランスミッションゲート203はハイインピーダンスの状態となり、信号Dの半導体装置10への供給が停止されるため、第1の記憶回路11には、期間T1の最後に書き込まれたデータが保持される。そのため、Node3には、第1の記憶回路11に保持されているデータに対応した電位が与えられる。また、トランジスタ215が非導通状態になることで、Node2には、期間T1において与えられたハイレベルの電位が容量素子220によって保持される。
次いで、期間T3では、信号REの電位がハイレベルからローレベルに変化する。そして、信号OS_Gの電位はローレベル、信号CLKの電位はハイレベルを維持する。よって、トランジスタ212は非導通状態になるため、期間T3では、Node3には、期間T2において与えられた電位が保持される。図5に示すタイミングチャートでは、Node1及びNode3においてハイレベルの電位が保持されている場合を例示している。また、トランジスタ215は、オフ電流の著しく小さいトランジスタであるため、非導通状態となっているトランジスタ215を介した電荷の漏れがほとんど生じず、期間T2から継続してNode2にはハイレベルの電位が保持される。
期間T2およびT3における上記動作により、第1の記憶回路11に保持されているデータを、第2の記憶回路12に退避させることができる。
次いで、期間T4では、半導体装置10への電源電圧の供給が停止される。そして、配線240乃至配線244には、電位V1が与えられる。また、信号REの電位はローレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。また、信号CLKの電位はローレベルとなる。よって、期間T4では、期間T3と同様に、Node3において、データに対応した電位が保持される。ただし、期間T4では、期間T3の始めにNode3においてハイレベルの電位が保持されていたとしても、トランジスタ212のリーク電流によりNode3の電位は時間と共に多少低下する。また、トランジスタ215は、オフ電流の著しく小さいトランジスタであるため、非導通状態となっているトランジスタ215を介した電荷の漏れが生じず、期間T3から継続してNode2にはハイレベルの電位が保持される。
次いで、期間T11では、信号REの電位はローレベル、信号CLKの電位はローレベルを維持する。また、半導体装置10への電源電圧の供給が停止された状態が所定の期間維持された後、電源電圧の供給が再開される。また、信号OS_Gの電位はハイレベルとなった後、ローレベルに変化する。よって、期間T11では、電源電圧の供給が再開されると、トランジスタ216及びトランジスタ217が導通状態を維持するので、Node1には配線240の電位が供給される。ここで、配線240は、電位V1が与えられた後、電源電圧の供給の再開に合わせて電位V2が与えられる。したがって、期間T11中に、Node1の電位はローレベル(電位V1)からハイレベル(電位V2)に変化する。すなわち、期間T11の終了時において、Node1の電位はハイレベルとなっている。
ここで、期間T11においてNode3にローレベルの電位が保持されている場合、トランジスタ213は非導通状態にあり、Node2には、期間T4から継続してハイレベルの電位が保持される。
また、図5に示すように、期間T11においてNode3にハイレベルの電位が保持されている場合、トランジスタ213は導通状態にある。ここで、トランジスタ215のソース及びドレインの一方には、導通状態の際に配線244の電位が与えられる。また、配線244は、電位V1が与えられた後、電源電圧の供給の再開に合わせて電位V2が与えられる。図5においては、信号OS_Gの電位はハイレベルとなっている期間が終了する前に電源電圧(電位V2)の供給が開始されている。このため、期間T11において、Node2は、トランジスタ215がオンとなることに伴って電位V2(ハイレベル)から徐々に電位が下がる。そして、Node2の電位が電位V1(ローレベル)まで下がりきる前の段階で、電源電圧の供給が再開されるため、その電位が徐々に上がる。そして、その電位が、電位V2(ハイレベル)まで上がりきる前の段階(電位V3)で、トランジスタ215がオフとなるため、その後Node2は電位V3で固定される。このように、期間T11においてNode3にハイレベルの電位が保持されている場合、期間T11の終了時におけるNode2の電位は、本来電位V1(ローレベル)の値とならなければならないが、電位V2から電位V1に変化する前に電源電圧の供給の再開が始まっているため、電位V1と電位V2の間の電位V3となっている。すなわち、期間T11の終了時におけるNode2の電位は、本来保持されているべきデータに基づいた電位となっておらず、第2の記憶回路12から第3の記憶回路13へのデータの退避が完了していない。
なお、図5における期間T11では、信号OS_Gの電位がハイレベルとなっている期間の長さを、図4における期間T5で信号OS_Gの電位がハイレベルとなっている期間の長さと同じに設定しているが、必ずしも同じ長さに設定する必要はない。例えば、期間T11全体に亘って、信号OS_Gの電位をハイレベルとしてもよい。また、期間T11、及び期間T8において、信号OS_Gの電位をハイレベルとしてもよい。また、期間T11、期間T8、及び期間T9において、信号OS_Gの電位をハイレベルとしてもよい。
次いで、期間T8では、半導体装置10への電源電圧の供給が維持されるとともに、信号REの電位はローレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。また、信号CLKの電位はハイレベルとなる。
ここで、期間T11においてNode3にローレベルの電位が保持されていた場合、期間T8においてトランジスタ218は導通状態となる。また、Node2はハイレベルの電位が保持されているため、トランジスタ210も導通状態である。また、信号REbの電位はハイレベルであるため、トランジスタ211も導通状態である。また、信号CLKの電位はハイレベルであるため、トランジスタ209は導通状態であるととともに、トランジスタ217は非導通状態である。したがって、Node1の電位は、トランジスタ209、トランジスタ218、トランジスタ210、トランジスタ211を介して配線241の電位(すなわち、ローレベル)が供給される。このようにして、期間T8では、期間T2及び期間T3において第2の記憶回路12に退避させたデータを読み出し回路14によって読み出し、第1の記憶回路11に復帰させることができる。
また、図5に示すように、期間T11においてNode3にハイレベルの電位が保持されていた場合、期間T8においてトランジスタ218は非導通状態となる。また、トランジスタ217も非導通状態である。したがって、Node1の電位は、期間T11の終了時の状態(ハイレベル)が維持されている。このように、期間T11においてNode3にハイレベルの電位が保持されている場合、期間T11におけるNode2の電位に依存することなく、Node1の電位はハイレベルに定まる。このようにして、期間T8では、期間T2及び期間T3において第2の記憶回路12に退避させたデータを読み出し回路14によって読み出し、第1の記憶回路11に復帰させることができる。
なお、上述したように、Node3にハイレベルの電位が保持されている場合、信号REの電位がローレベルとなっている期間(すなわち、期間T3、T4、T11、T8)において、リーク電流によりNode3の電位は時間と共に多少低下してしまう。しかしながら、これらの期間は、第2の記憶回路12から第1の記憶回路11に元の正しいデータを復帰させることができる程度に短い期間であるため、データの復帰動作に問題は生じない。換言すれば、データの復帰動作に問題が生じてしまう程度に信号REの電位がローレベルとなっている期間が長い場合(例えば、図4に示すように、期間T6内においてNode3の電位がハイレベルからローレベルになってしまう場合)は、実施の形態4で説明した動作例に基づき、データを長期間保持することが可能な第3の記憶回路13から第1の記憶回路11にデータを読み出すようにすればよい。
以上説明したように、期間T11においては、第2の記憶回路12に保持されたデータを第3の記憶回路13に退避させる時間が十分に無い場合においても、第2の記憶回路12から第1の記憶回路11(Node1)にデータを読み出すことができる。このため、データの退避及び復帰により消費されるオーバーヘッド電力の低減を図ることに加え、オーバーヘッド時間の低減を図ることができる。したがって、時間的に粒度の細かいパワーゲーティングを行うことができる。
ここで、本実施の形態で説明した動作を用いることにより、オーバーヘッド時間が低減できることについて、より詳細に説明する。
図4を用いながら実施の形態4において説明した動作例の場合、第1の記憶回路11にデータを復帰させるために、第2の記憶回路12から第3の記憶回路13に退避させたデータを用いている。したがって、データを復帰させるためには、第3の記憶回路13へのデータの退避を完了させる必要がある。
一方、図5を用いながら本実施の形態において説明した動作例の場合、第1の記憶回路11にデータを復帰させるために、第2の記憶回路12に退避させたデータを用いている。このため、データを復帰させるためには、第2の記憶回路12から第3の記憶回路13へのデータの退避を完了させる必要がない。
ここで、図4で説明した動作例におけるオーバーヘッド時間と、図5で説明した動作例におけるオーバーヘッド時間との差を比較すると、第1の記憶回路11にデータを復帰させるために第2の記憶回路12から第3の記憶回路13にデータを退避させる期間を考慮する必要がない図5で説明した動作例の方が、図4で説明した動作例に比較してオーバーヘッド時間を低減できる。
以上説明した理由により、第1の記憶回路11にデータを復帰させる際に、電源電圧が供給されていない期間が長い場合は、実施の形態4及び図4を用いて説明した動作例を用いるとともに、電源電圧が供給されていない期間が短い場合は、本実施の形態5及び図5を用いて説明した動作例を用いて半導体装置10を動作させることにより、オーバーヘッド時間を低減できるため、時間的に粒度の細かいパワーゲーティングを行うことができる。
次いで、期間T9では、信号REの電位はローレベルからハイレベルに変化する。また、信号CLKの電位はハイレベル、信号OS_Gの電位はローレベルを維持する。よって、期間T9では、インバータ205が、トランスミッションゲート204の入力端子、及びインバータ206の入力端子への、信号の供給を開始する。また、NANDゲート208は、第1入力端子に供給された電位の極性を反転することで得られる信号の、インバータ207の入力端子への供給を開始する。また、トランスミッションゲート204は、インバータ207の入力端子への信号の供給を行う。そのため、期間T9では、復帰したデータが第1の記憶回路11に保持される。
また、期間T9では、トランジスタ212が導通状態になるので、第1の記憶回路11に保持されているデータに対応した電位が、Node3に与えられる。なお、図5に示すタイミングチャートでは、期間T9において、Node3に電位V2(ハイレベル)が与えられる場合を例示している。
次いで、期間T10は、通常の動作期間(パワーゲーティングを行わない期間)に相当する。すなわち、期間T1と同様に、信号REの電位がハイレベル、信号OS_Gの電位がハイレベルであり、信号CLKの電位は所定の間隔でハイレベルとローレベルを繰り返すように変化する。よって、Node3には、期間T9と同様に、第1の記憶回路11に書き込まれたデータに対応した電位が与えられる。また、Node2には、ハイレベルの電位が与えられる。
以上説明したように、本実施の形態で説明した動作を用いることにより、半導体装置10を用いた半導体装置において、データの退避及び復帰により消費されるオーバーヘッド電力の低減を図ることに加え、オーバーヘッド時間の低減を図ることができる。したがって、時間的に粒度の細かいパワーゲーティングを行うことができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、半導体装置の構成の一例について説明する。
図6(A)に示す半導体装置は、スイッチ130と、複数の半導体装置10を有する。スイッチ130を介して配線131に与えられた電位V2が、各半導体装置10に供給される。また、各半導体装置10には、配線132を介して電位V1が与えられる。
図6(A)では、スイッチ130として一のトランジスタを用いている場合を例示している。そして、スイッチ130は信号SigAによりスイッチングが制御される。スイッチ130により、各半導体装置10への、電位V2の供給を制御することができる。
また、半導体装置の構成の他の一例を、図6(B)に示す。図6(B)に示す半導体装置は、スイッチ133と、複数の半導体装置10を有する。スイッチ133を介して配線132に与えられた電位V1が、各半導体装置10に供給される。また、各半導体装置10には、配線131を介して電位V2が与えられる。
図6(B)では、スイッチ133として一のトランジスタを用いている場合を例示している。そして、スイッチ133は信号SigAによりスイッチングが制御される。スイッチ133により、各半導体装置10への、電位V1の供給を制御することができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る半導体装置を用いた装置の構成の一例について、図7を用いながら説明する。
図7に示す半導体装置300は、CPUコア301、パワーマネージメントユニット321および周辺回路322を有する。パワーマネージメントユニット321は、パワーコントローラ302、およびパワースイッチ303を有する。周辺回路322は、キャッシュメモリを有するキャッシュ304、バスインターフェース(BUS I/F)305、及びデバッグインターフェース(Debug I/F)306を有する。CPUコア301は、データバス323、制御装置307、PC(プログラムカウンタ)308、パイプラインレジスタ309、パイプラインレジスタ310、ALU(Arithmetic logic unit)311、及びレジスタファイル312を有する。CPUコア301と、キャッシュ304等の周辺回路322とのデータのやり取りは、データバス323を介して行われる。本発明の一態様に係る半導体装置は、PC(プログラムカウンタ)308、パイプラインレジスタ309、パイプラインレジスタ310、または/及びレジスタファイル312等に適用することができる。なお、これらは本発明の一態様に係る半導体装置を適用できる回路の一例であって、レジスタを有する回路であれば、他の回路にも適用することができる。本発明の一態様に係る半導体装置を、これらの回路に適用することにより、消費電力を積極的に抑制することが可能な半導体装置を提供できる。
制御装置307は、PC308、パイプラインレジスタ309、パイプラインレジスタ310、ALU311、レジスタファイル312、キャッシュ304、バスインターフェース305、デバッグインターフェース306、及びパワーコントローラ302の動作を統括的に制御することで、入力されたアプリケーションなどのプログラムに含まれる命令をデコードし、実行する機能を有する。
ALU311は、四則演算、論理演算などの各種演算処理を行う機能を有する。
キャッシュ304は、使用頻度の高いデータを一時的に記憶しておく機能を有する。PC308は、次に実行する命令のアドレスを記憶する機能を有するレジスタである。なお、図7では図示していないが、キャッシュ304には、キャッシュメモリの動作を制御するキャッシュコントローラが設けられている。
パイプラインレジスタ309は、命令データを一時的に記憶する機能を有するレジスタである。
レジスタファイル312は、汎用レジスタを含む複数のレジスタを有しており、制御装置307のメインメモリから読み出されたデータ、またはALU311の演算処理の結果得られたデータ、などを記憶することができる。
パイプラインレジスタ310は、ALU311の演算処理に利用するデータ、またはALU311の演算処理の結果得られたデータなどを一時的に記憶する機能を有するレジスタである。
バスインターフェース305は、半導体装置300と半導体装置300の外部にある各種装置との間におけるデータの経路としての機能を有する。デバッグインターフェース306は、デバッグの制御を行うための命令を半導体装置300に入力するための信号の経路としての機能を有する。バスインターフェース305とデバッグインターフェース306には、それぞれにレジスタが付設されている。
パワースイッチ303は、半導体装置300が有する、パワーコントローラ302以外の各種回路への、電源電圧の供給を制御する機能を有する。上記各種回路は、幾つかのパワードメインにそれぞれ属しており、同一のパワードメインに属する各種回路は、パワースイッチ303によって電源電圧の供給の有無が制御される。また、パワーコントローラ302はパワースイッチ303の動作を制御する機能を有する。
上記構成を有する半導体装置300における、パワーゲーティングの動作の流れについて、一例を挙げて説明する。
まず、CPUコア301が、電源電圧の供給を停止するタイミングを、パワーコントローラ302のレジスタに設定する。次いで、CPUコア301からパワーコントローラ302へ、パワーゲーティングを開始する旨の命令を送る。次いで、半導体装置300内に含まれる各種レジスタとキャッシュ304が、データの退避を開始する。次いで、半導体装置300が有するパワーコントローラ302以外の各種回路への電源電圧の供給が、パワースイッチ303により停止される。次いで、割込み信号がパワーコントローラ302に入力されることで、半導体装置300が有する各種回路への電源電圧の供給が開始される。なお、パワーコントローラ302にカウンタを設けておき、電源電圧の供給が開始されるタイミングを、割込み信号の入力に依らずに、当該カウンタを用いて決めるようにしてもよい。次いで、各種レジスタとキャッシュ304が、データの復帰を開始する。次いで、制御装置307における命令の実行が再開される。
(実施の形態8)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る半導体装置の使用例について説明する。
図8(A)に、リードフレーム型のインターポーザを用いたパッケージの断面構造を表す斜視図を示す。図8(A)に示すパッケージは、本発明の一態様に係る半導体装置を適用したチップ751が、ワイヤボンディング法により、インターポーザ750上の端子752と接続されている。端子752は、インターポーザ750のチップ751がマウントされている面上に配置されている。そしてチップ751はモールド樹脂753によって封止されていてもよいが、各端子752の一部が露出した状態で封止されるようにする。
パッケージが回路基板に実装されている電子機器(携帯電話)のモジュールの構成を、図8(B)に示す。図8(B)に示す携帯電話のモジュールは、プリント配線基板801に、パッケージ802と、バッテリー804とが実装されている。また、表示素子が設けられたパネル800に、プリント配線基板801がFPC803によって実装されている。
(実施の形態9)
本実施の形態では、本発明の一態様に係る半導体装置に用いられる素子の構造の一例について、図9を用いながら説明する。
図9には、第2の記憶回路12として用いるトランジスタ462と、第3の記憶回路13として用いるトランジスタ460及び容量素子461を示している。
トランジスタ462は、n型の導電性を有する単結晶シリコン基板400にチャネル形成領域が設けられている。ただし、これはあくまで一例であって、多結晶シリコン等の結晶性を有するシリコンをトランジスタ462に用いることもできる。また、n型の導電性を有する単結晶シリコン基板の代わりに、p型の導電型を有する単結晶シリコン基板を用いることもできる。
また、トランジスタ462は、素子分離用絶縁膜401により、他のトランジスタと、電気的に分離されている。また、トランジスタ462は、単結晶シリコン基板400に形成された、ソース領域またはドレイン領域として機能する不純物領域402及び不純物領域403と、ゲート電極404と、単結晶シリコン基板400とゲート電極404の間に設けられたゲート絶縁膜405とを有する。ゲート電極404は、ゲート絶縁膜405を間に挟んで、不純物領域402と不純物領域403の間に形成されるチャネル形成領域と重なる領域を有する。
トランジスタ462上には、絶縁膜409が設けられている。また、絶縁膜409には開口部が形成されている。この開口部には、不純物領域402に接続される配線410と、不純物領域403に接続される配線411と、ゲート電極404と電気的に接続される配線412とが、設けられている。
そして、配線410は、絶縁膜409上に設けられた配線415と電気的に接続されており、配線411は、絶縁膜409上に設けられた配線416と電気的に接続されており、配線412は、絶縁膜409上に設けられた配線417と電気的に接続されている。また、絶縁膜409上に配線418が設けられている。
配線415乃至配線418上には、絶縁膜420及び絶縁膜440が順に積層するように設けられている。絶縁膜420及び絶縁膜440には開口部が設けられており、この開口部に、配線418と電気的に接続された配線421が設けられている。
また、絶縁膜440上には、トランジスタ460及び容量素子461が設けられている。
トランジスタ460は、酸化物半導体膜430と、酸化物半導体膜430上の、ソース電極またはドレイン電極として機能する導電膜432及び導電膜433と、酸化物半導体膜430、導電膜432及び導電膜433上のゲート絶縁膜431と、ゲート絶縁膜431上に位置し、導電膜432と導電膜433の間において酸化物半導体膜430と重なる領域を有するゲート電極434と、を有する。導電膜433は、配線421に電気的に接続されている。
また、ゲート絶縁膜431を間に挟んで導電膜433と重なる位置に、導電膜435が設けられている。すなわち、ゲート絶縁膜431を間に挟んで導電膜433及び導電膜435が重なっている部分が、容量素子461として機能する。
また、トランジスタ460、容量素子461上に、絶縁膜441及び絶縁膜442が順に積層するように設けられている。絶縁膜441及び絶縁膜442には開口部が設けられており、この開口部においてゲート電極434と接する導電膜443が設けられている。
次に、トランジスタ460の好ましい構成例について説明する。
第3の記憶回路13として用いるトランジスタ460は、他の実施の形態で説明したように、長期間のデータ保持が可能である特性を有する構成を採用することが好ましい。そして、このような特性を有する構成とする方法の一つとして、第3の記憶回路13として用いるトランジスタ460は、オフ電流が十分に小さい特性を有することが必要となる。
オフ電流が十分に小さい特性を有するトランジスタを得るためには、酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いるとよい。特に、電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸素欠損が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified OS)をチャネル形成領域に用いることが好ましい。高純度化された酸化物半導体は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。そのため、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタは、オフ電流が著しく小さく、かつ、信頼性も高い。
例えば、酸化物半導体膜中で、水素は不純物準位を形成し、キャリア密度を増大させてしまう場合がある。そのため、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体膜は、二次イオン質量分析法(SIMS分析)によって測定される水素濃度が、5×1021atoms/cm以下(好ましくは5×1020atoms/cm以下、より好ましくは5×1019atoms/cm以下、さらに好ましくは5×1018atoms/cm以下)である領域を有することが好ましい。また、酸化物半導体膜中で、窒素は不純物準位を形成し、キャリア密度を増大させてしまう場合がある。そのため、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体膜は、二次イオン質量分析法(SIMS分析)によって測定される窒素濃度が、5×1019atoms/cm未満(好ましくは5×1018atoms/cm以下、より好ましくは1×1018atoms/cm以下、さらに好ましくは5×1017atoms/cm以下)である領域を有することが好ましい。
高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタのオフ電流が小さいことは、様々な実験により証明できる。例えば、チャネル幅が1×10μm(=1m)でチャネル長が10μmの素子であっても、ソース電極とドレイン電極間の電圧(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下という特性を得ることができる。この場合、トランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は、100zA/μm以下であることが分かる。また、容量素子とトランジスタとを接続して、容量素子に流入または容量素子から流出する電荷を当該トランジスタで制御する回路を用いて、オフ電流の測定を行った。当該測定では、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体膜をトランジスタのチャネル形成領域に用い、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移から当該トランジスタのオフ電流を測定した。その結果、トランジスタのソース電極とドレイン電極間の電圧が3Vの場合に、数十yA/μm(100yA/μm未満)という、さらに小さいオフ電流が得られることが分かった。このように、高純度真性または実質的に高純度真性の酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、オフ電流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく小さい。
なお、酸化物半導体は、少なくともインジウム(In)または/及び亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタの電気的特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、インジウム(In)または/及び亜鉛(Zn)に加えて、ガリウム(Ga)を含むことが好ましい。また、酸化物半導体は、スズ(Sn)、ハフニウム(Hf)、アルミニウム(Al)、またはジルコニウム(Zr)をさらに含んでいてもよい。
特に、酸化物半導体の中でもIn−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物は、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、スパッタリング法や湿式法により電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能であり、量産性に優れるといった利点がある。また、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、In−Ga−Zn系酸化物は、ガラス基板上に、電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能である。また、基板の大型化にも対応が可能である。
また、In−Ga−Zn系酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電流を十分に小さくすることが可能であり、移動度を高くすることも可能である。
なお、本明細書において、「In−Ga−Zn系酸化物」とは、InとGaとZnを含む酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素を含んでいてもよい。そして、本明細書におけるこの表記の解釈は、上述した他の元素の場合も同様とする。
例えば、In−Ga−Zn系酸化物の場合、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、またはIn:Ga:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子数比の酸化物、またはこれら酸化物の近傍の組成の酸化物を用いることができる。また、In−Sn−Zn系酸化物の場合、In:Sn:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原子数比の酸化物、またはこれら酸化物の近傍の組成の酸化物を用いるとよい。
また、酸化物半導体膜の結晶性の有無については特に問わないが、例えば、非単結晶を含んでいてもよい。非単結晶の具体例としては、CAAC(C Axis Aligned Crystal)、多結晶、微結晶、非晶質が挙げられる。これらの中で、酸化物半導体膜は、CAACを含むことが好ましい。本明細書においては、CAACを含む酸化物半導体を、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)と呼ぶ。
CAAC−OSは、例えば、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像で、結晶部を確認することができる場合がある。CAAC−OSに含まれる結晶部は、例えば、TEMによる観察像で、一辺100nmの立方体内に収まる大きさであることが多い。また、CAAC−OSは、TEMによる観察像で、結晶部と結晶部との境界を明確に確認できない場合がある。また、CAAC−OSは、TEMによる観察像で、粒界(グレインバウンダリーともいう。)を明確に確認できない場合がある。CAAC−OSは、例えば、明確な粒界を有さないため、不純物が偏析することが少ない。また、CAAC−OSは、例えば、明確な粒界を有さないため、欠陥準位密度が高くなることが少ない。また、CAAC−OSは、例えば、明確な粒界を有さないため、電子移動度の低下が小さい。
また、CAAC−OSは、例えば、複数の結晶部を有し、当該複数の結晶部においてc軸が被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っている場合がある。そのため、CAAC−OSは、例えば、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用い、out−of−plane法による分析を行うと、2θが31°近傍のピークが現れる場合がある。2θが31°近傍のピークは、InGaZnOの結晶であれば、(009)面に配向していることを示す。また、CAAC−OSは、例えば、2θが36°近傍のピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、ZnGaの結晶であれば、(222)面に配向していることを示す。CAAC−OSは、好ましくは、2θが31°近傍にピークが現れ、2θが36°近傍にピークが現れない。
また、CAAC−OSは、例えば、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが揃っていない場合がある。例えば、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OSであれば、XRD装置を用い、c軸に垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による分析を行うと、2θが56°近傍のピークが現れる場合がある。2θが56°近傍のピークは、InGaZnOの結晶の(110)面を示す。ここで、2θを56°近傍で固定し、表面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させて分析(φスキャン)を行うと、a軸およびb軸の向きが揃っている単結晶酸化物半導体の場合は6つの対称性のピークが現れるが、CAAC−OSの場合は明瞭なピークが現れない。
このように、CAAC−OSは、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない場合がある。
CAAC−OSに含まれる結晶部は、例えば、c軸がCAAC−OSの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃い、かつab面に垂直な方向から見て金属原子が三角形状または六角形状に配列し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、80°以上100°以下、好ましくは85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−10°以上10°以下、好ましくは−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
CAAC−OSに含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OSの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。また、結晶部は、成膜したとき、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行ったときに形成される。従って、結晶部のc軸は、CAAC−OSが形成されたときの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃う。
CAAC−OSは、例えば、不純物濃度を低減することで形成することができる場合がある。ここで、不純物は、水素、炭素、シリコン、遷移金属元素などの酸化物半導体の主成分以外の元素である。特に、シリコンなどの元素は、酸化物半導体を構成する金属元素よりも酸素との結合力が強い。従って、当該元素が酸化物半導体から酸素を奪う場合、酸化物半導体の原子配列を乱し、結晶性を低下させることがある。また、鉄やニッケルなどの重金属、アルゴン、二酸化炭素などは、原子半径(または分子半径)が大きいため、酸化物半導体の原子配列を乱し、酸化物半導体の結晶性を低下させることがある。従って、CAAC−OSは、不純物濃度の低い酸化物半導体である。また、酸化物半導体に含まれる不純物は、キャリア発生源となる場合がある。
なお、CAAC−OSにおいて、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OSの形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OSに不純物が混入することにより、当該不純物混入領域において結晶部の結晶性が低下することがある。
また、CAAC−OSは、例えば、欠陥準位密度を低減することで形成することができる。酸化物半導体において、例えば、酸素欠損は欠陥準位である。酸素欠損は、トラップ準位となることや、水素を捕獲することによってキャリア発生源となることがある。CAAC−OSを形成するためには、例えば、酸化物半導体に酸素欠損を生じさせないことが重要となる。従って、CAAC−OSは、欠陥準位密度の低い酸化物半導体である。または、CAAC−OSは、酸素欠損の少ない酸化物半導体である。
不純物濃度が低く、欠陥準位密度の低い(酸素欠損の少ない)ことを「高純度真性または実質的に高純度真性」と呼ぶ。高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体は、キャリア発生源が少ないため、キャリア密度を低くすることができる場合がある。従って、当該酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、しきい値電圧がマイナスとなる電気特性(ノーマリーオンともいう。)になることが少ない場合がある。また、高純度真性または実質的に高純度真性である酸化物半導体は、欠陥準位密度が低いため、トラップ準位密度も低くなる場合がある。従って、当該酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、電気特性の変動が小さく、信頼性の高いトランジスタとなる場合がある。なお、酸化物半導体のトラップ準位に捕獲された電荷は、消失するまでに要する時間が長く、あたかも固定電荷のように振る舞うことがある。そのため、トラップ準位密度の高い酸化物半導体をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、電気特性が不安定となる場合がある。
また、高純度真性または実質的に高純度真性であるCAAC−OSを用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。
CAAC−OSは、例えば、DC電源を用いたスパッタリング法によって形成することができる。
下記の表1に、In−Ga−Zn系酸化物を含むCAAC−OS膜(以下、「CAAC−IGZO」と表記することがある。)を有するトランジスタを用いた記憶回路と、MRAMを用いた記憶回路と、ReRAM(Resistance Random Access Memory)を用いた記憶回路と、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)を用いた記憶回路の仕様の比較を示す。
他の実施の形態で説明したように、第3の記憶回路13は、第2の記憶回路12に比較して長期間のデータ保持が可能である特性を有する構成を採用することができる。この観点から言えば、第3の記憶回路13を構成する素子の一として、In−Ga−Zn系酸化物を含むCAAC−OS(CAAC−IGZO)膜を有するトランジスタの他にも、MRAM、ReRAM(Resistance Random Access Memory)、またはFeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)を用いることもできる。ただし、表1から分かるとおり、In−Ga−Zn系酸化物を含むCAAC−OS(CAAC−IGZO)をチャネル形成領域に含むトランジスタを用いた記憶回路は、他の記憶回路に比べてデータの書き込みに要する電力が小さい。例えば、MRAMは、データの書き込みに要する電流が50μA以上500μA以下と言われているが、図3に示した構成を有する半導体装置10において、CAAC−IGZOをチャネル形成領域に含むトランジスタを用いた場合、容量素子220への電荷の供給によりデータの退避を行っているので、データの書き込みに要する電流をMRAMの1/100程度に抑えることができる。このように、CAAC−IGZOをチャネル形成領域に含むトランジスタを用いた第3の記憶回路13は、データの退避及び復帰により消費される半導体装置のオーバーヘッド電力を削減するには、より好ましい構成であると言える。
10 半導体装置
11 第1の記憶回路(第1の回路)
12 第2の記憶回路(第2の回路)
13 第3の記憶回路(第3の回路)
14 読み出し回路(第4の回路)

Claims (4)

  1. 第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、第4の回路と、を有し、
    前記第1の回路は、電源電圧が供給されている第1の期間において、データを保持する機能を有し、
    前記第2の回路は、前記第1の期間において、前記第1の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第2の期間において、前記第1の回路から退避させた前記データを保持する機能を有し、
    前記第3の回路は、前記第2の期間において、前記第2の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第3の期間において、前記第2の回路から退避させた前記データを保持することができる機能を有し、
    前記第2の回路は、前記第3の回路に比較して前記データの書き込み時間が短い特性を有し、
    前記第3の回路は、前記第2の回路に比較して前記データを長期間保持することができる特性を有し、
    前記第4の回路は、前記電源電圧が供給されている第4の期間において、前記第2の回路及び前記第3の回路に保持された前記データを読み出す機能を有することを特徴とする半導体装置。
  2. 第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、第4の回路と、を有し、
    前記第1の回路は、電源電圧が供給されている第1の期間において、データを保持する機能を有し、
    前記第2の回路は、前記第1の期間において、前記第1の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第2の期間において、前記第1の回路から退避させた前記データを保持することができる機能を有し、
    前記第3の回路は、前記第2の期間において、前記第2の回路に保持されている前記データを退避させ、前記電源電圧の供給が停止されている第3の期間において、前記第2の回路から退避させた前記データを保持することができる機能を有し、
    前記第2の回路は、前記第3の回路に比較して前記データの書き込み時間が短い特性を有し、
    前記第3の回路は、前記第2の回路に比較して前記データを長期間保持することができる特性を有し、
    前記第2の期間よりも前記電源電圧の供給が停止されている期間が短い場合は、前記電源電圧が供給されている第4の期間において前記第4の回路を介して前記第2の回路から前記第1の回路に前記データを復帰させ、
    前記第2の期間よりも前記電源電圧の供給が停止されている期間が長い場合は、前記電源電圧が供給されている前記第4の期間において第4の回路を介して前記第3の回路から前記第1の回路に前記データを復帰させることを特徴とする半導体装置。
  3. 第1の回路と、第2の回路と、第3の回路と、第4の回路と、を有する半導体装置であって、
    前記第1乃至前記第3の回路は、データを保持することができる機能を有し、
    前記第2の回路および前記第3の回路は、電源電圧の供給なしに、データを保持することができる機能を有し、
    前記第2の回路は、前記第1の回路からデータを退避させ、当該データを保持することができる機能を有し、
    前記第3の回路は、前記第2の回路からデータを退避させ、当該データを保持することができる機能を有し、
    前記第4の回路は、前記第2の回路及び前記第3の回路に保持されているデータを前記第1の回路へ読み出すことができる機能を有し、
    前記第2の回路は、前記第3の回路に比較して前記データの書き込み時間が短い特性を有し、
    前記第3の回路は、前記第2の回路に比較して前記データを長期間保持することができる特性を有することを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項において、
    前記第2の回路は、結晶性を有するシリコンをチャネル形成領域に含む第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタを介して前記データに応じた電荷が充放電される第1の容量素子と、を有し、
    前記第3の回路は、酸化物半導体をチャネル形成領域に含む第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタを介して前記第1の容量素子に保持された電荷に応じた電荷が充放電される第2の容量素子と、を有することを特徴とする半導体装置。
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