JP6316128B2 - スペーサ及びこれを用いた基板処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、スペーサ及びこれを用いた基板処理方法に関する。
従来から、裏面同士が対向する2枚の基板がスペーサ部材を介して積層されてなる積層体を上下方向に複数保持する基板保持部に対して、積層体を搬送する基板搬送装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる基板搬送装置は、基板保持部との間で積層体を受け渡す第1のフォークと、第1のフォークの上方に、基板及びスペーサ部材を収容する収容部に進退可能かつ上下反転可能に設けられ、収容部と第1のフォークとの間で基板又はスペーサ部材を受け渡す第2のフォークと、第2のフォークの一方の面側に設けられ、基板を上掴みする第1の掴み機構と、第2のフォークの一方の面と同一面側に設けられ、スペーサ部材を上掴みする第2の掴み機構とを有し、同一のフォークにより基板及びスペーサ部材のいずれも支持可能に構成されている。
また、上述の積層体は、裏面同士が対向してスペーサ部材を介して積層されているため、成膜等の基板処理を行った場合にも、裏面への成膜等の基板処理をある程度防止することができ、裏面の洗浄、ベベルエッチングといった基板処理の負担を軽減することができる。
特開2012−186368号公報
しかしながら、近年、スループット及び歩留り向上によるコスト低減の観点から、プロセス側の要求は年々厳しくなり、上述のようなスペーサ部材を用いた場合も、裏面の基板処理を軽減するというレベルでは足りず、基板のエッジから所定距離の端部以外は、裏面に基板処理を一切施さないようにする、といった厳しい制約が基板処理装置供給側に課されるようになってきた。
そこで、本発明は、基板のエッジから所定距離の端部以外の中央領域の裏面への不要な基板処理を確実に防止することができるスペーサ及び基板処理方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るスペーサは、裏面同士が対向する2枚の基板間に挿入されて所定の間隔を保つスペーサであって、
前記基板に接触する面の算術平均粗さが0.05μm以下であり、
中央部に開口が形成されたリング状の形状を有し、
前記開口は、前記基板の直径の60〜95%の直径を有する。
また、本発明の他の態様に係る基板処理方法は、裏面同士が対向する2枚の基板間に、表面の算術平均粗さが0.05μm以下であるスペーサが挿入されて積層された積層体を、基板支持体に、上下方向に所定間隔を有して複数体載置する工程と、
前記積層体が複数体載置された前記基板支持体を成膜容器に搬入する工程と、
該成膜容器内で前記基板を熱処理する工程と、
該成膜容器から前記基板支持体を搬出する工程と、
前記基板支持体から、前記積層体を所定位置に移送する工程と、を有する。
本発明によれば、基板の裏面への不要な処理が、所定の端部以外に施されることを防止することができる。
本発明の実施形態に係るスペーサが適用され得る成膜装置を概略的に示す縦断面図である。 成膜装置のローディングエリアを概略的に示す斜視図である。 前のバッチ(バッチ1)のウェハWが成膜容器中で成膜処理されているときの、後のバッチ(バッチ2)のウェハWの状態を示す図である。 ボートの一例を概略的に示す斜視図である。 ボートに積層体が搭載されている状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るスペーサの一例を示した図である。 本発明の第2の実施形態に係るスペーサの一例を示した図である。 本発明の第3の実施形態に係るスペーサの一例を示した図である。 移載機構の一例を概略的に示す側面図である。 上側フォークがウェハを下方から支持(下掴み)している状態を模式的に示す上面図及び横断面図である。 上側フォークがウェハを上方から支持(上掴み)している状態を模式的に示す下面図及び横断面図である。 上側フォークがスペーサを上方から支持(上掴み)している状態を模式的に示す下面図及び横断面図である。 成膜容器、供給機構及び排気機構の構成の概略を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る基板処理方法を説明するためのフローチャートである。 実施例1の成膜容器内の実施条件を示した図である。 実施例1の膜厚測定ポイントを示した図である。 実施例1に係るスペーサを用いて成膜を行った結果をX方向について示した図である。 実施例1に係るスペーサを用いて成膜を行った結果をY方向について示した図である。 実施例1に係るスペーサと比較例1に係るスペーサを用いてウェハ裏面膜厚をX方向について測定した結果を示した図である。 実施例1に係るスペーサと比較例1に係るスペーサを用いてウェハ裏面膜厚をY方向について測定した結果を示した図である。 実施例2に係るスペーサを用いて成膜を行ったときのX方向における裏面成膜量を比較例2とともに示した図である。 実施例1に係るSiスペーサと、実施例2に係る石英スペーサを用いて成膜を行ったときのX方向における成膜まわり込み率を比較例2とともに示した図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態の説明を行う。
最初に、図1から図5を参照し、本発明の実施の形態に係る基板処理方法を実施するのに好適な成膜装置10について説明する。
成膜装置10は、本発明の実施形態に係るスペーサを用いて、複数枚の被処理基板(以下「基板」又は「ウェハW」という。)にバッチ処理により膜を成膜し、本発明の実施形態に係る基板処理方法を実施する。
図1は、成膜装置10を概略的に示す縦断面図である。図2は、ローディングエリア20を概略的に示す斜視図である。図3は、前のバッチ(バッチ1)のウェハWが成膜容器中で成膜処理されているときの、後のバッチ(バッチ2)のウェハWの状態を示す図である。図4は、ボート24の一例を概略的に示す斜視図である。図5は、ボート24に積層体90が搭載されている状態を示す断面図である。
図1に示すように、成膜装置10は、載置台(ロードポート)12、筐体18、及び制御部50を有する。
載置台(ロードポート)12は、筐体18の前部に設けられている。筐体18は、ローディングエリア(作業領域)20及び成膜容器40を有する。ローディングエリア20は、筐体18内の下方に設けられており、成膜容器40は、筐体18内であってローディングエリア20の上方に設けられている。また、ローディングエリア20と成膜容器40との間には、ベースプレート19が設けられている。
ベースプレート19は、成膜容器40の後述する反応管41を設置するための例えばSUS製のベースプレートであり、反応管41を下方から上方に挿入するための図示しない開口部が形成されている。
載置台(ロードポート)12は、筐体18内へのウェハWの搬入搬出を行うためのものである。載置台(ロードポート)12には、収納容器13が載置されている。収納容器13は、前面に図示しない蓋を着脱可能に備えた、複数枚例えば50枚程度のウェハを所定の間隔で収容する密閉型収納容器(フープ)である。
また、本実施の形態では、載置台(ロードポート)12は、筐体18内への後述するスペーサ80の搬入搬出を行うためのものである。載置台(ロードポート)12には、収納容器14が載置されている。収納容器14は、前面に図示しない蓋を着脱可能に備えた、複数枚例えば25枚程度の後述するスペーサ80を所定の間隔で収容する密閉型収納容器(フープ)である。
また、載置台12の下方には、後述する移載機構27により移載されたウェハWの外周に設けられたノッチを一方向に揃えるための整列装置(アライナ)15が設けられていてもよい。
ローディングエリア(作業領域)20は、収納容器13と後述するボート24との間でウェハWの移載を行い、ボート24を成膜容器40内に搬入(ロード)し、ボート24を成膜容器40から搬出(アンロード)するためのものである。ローディングエリア20には、ドア機構21、シャッター機構22、蓋体23、ボート24、基台25a、25b、昇降機構26(図2参照)、及び移載機構27が設けられている。
ドア機構21は、収納容器13、14の蓋を取外して収納容器13、14内をローディングエリア20内に連通開放するためのものである。
シャッター機構22は、ローディングエリア20の上方に設けられている。シャッター機構22は、蓋体23を開けているときに、後述する成膜容器40の開口43から高温の炉内の熱がローディングエリア20に放出されるのを抑制ないし防止するために開口43を覆う(又は塞ぐ)ように設けられている。
蓋体23は、保温筒28及び回転機構29を有する。保温筒28は、蓋体23上に設けられている。保温筒28は、ボート24が蓋体23側との伝熱により冷却されることを防止し、ボート24を保温するためのものである。回転機構29は、蓋体23の下部に取り付けられている。回転機構29は、ボート24を回転するためのものである。回転機構29の回転軸は蓋体23を気密に貫通し、蓋体23上に配置された図示しない回転テーブルを回転するように設けられている。
昇降機構26は、ボート24のローディングエリア20から成膜容器40に対する搬入、搬出に際し、蓋体23を昇降駆動する。そして、昇降機構26により上昇させられたボート24が成膜容器40内に搬入されているときに、蓋体23は、後述する開口43に当接して開口43を密閉するように設けられている。そして、蓋体23に載置されているボート24は、成膜容器40内でウェハWを水平面内で回転可能に保持することができる。
なお、成膜装置10は、ボート24を複数有していてもよい。以下、図2を参照し、ボート24を2つ有する例について説明する。
ローディングエリア20には、ボート24a、24bが設けられている。そして、ローディングエリア20には、基台25a、25b及びボート搬送機構25cが設けられている。基台25a、25bは、それぞれボート24a、24bが蓋体23から移載される載置台である。ボート搬送機構25cは、ボート24a、24bを、蓋体23から基台25a、25bに移載するためのものである。
図3に示すように、前のバッチ(バッチ1)のウェハWが搭載されたボート24aが成膜容器40に搬入され、成膜処理されている時に、ローディングエリア20において、後のバッチ(バッチ2)のウェハWを収納容器13からボート24bへ移載することができる。これにより、前のバッチ(バッチ1)のウェハWの成膜工程が終了し、成膜容器40からボート24aを搬出した直後に、後のバッチ(バッチ2)のウェハWを搭載したボート24bを成膜容器40に搬入することができる。その結果、成膜処理に要する時間(タクト時間)を短縮することができ、製造コストを低減することができる。
ボート24a、24bは、例えば石英製であり、大口径例えば直径300mmのウェハWを水平状態で上下方向に所定の間隔(ピッチ幅)で搭載するようになっている。ボート24a、24bは、例えば図4に示すように、天板30と底板31の間に複数本例えば3本の支柱32を介設してなる。支柱32には、ウェハWを保持するための爪部33が設けられている。また、支柱32と共に補助柱34が適宜設けられていてもよい。
また、ボート24a、24bは、爪部33に、裏面同士が対向する2枚のウェハW間にスペーサ80が挿入されて所定の間隔を保ち、2枚のウェハがスペーサ80を介して積層されてなる積層体90を、上下方向に所定の間隔で複数保持可能である。以下、本実施の形態では、積層体90が、2枚のウェハWがリング形状を有するスペーサ80を介して積層されてなるものである例について説明する。
図5に示すように、爪部33は、底部33a及び側壁部33bを有し、ボート24の周方向に垂直な縦断面がL字形状を有する。底部33aには、裏面Wbを上面(すなわち表面Waを下面)にした下側ウェハW1の周縁部が支持されている。底部33aに裏面Wbの周縁部が支持されている下側ウェハW1上には、スペーサ80が積み重ねられている。そして、スペーサ80上には、裏面Wbを下面(すなわち表面Waを上面)にした上側ウェハW2が支持されている。側壁部33bは、積層体90を構成する下側ウェハW1、スペーサ80及び上側ウェハW2の側面に近接するように設けられており、積層体90の水平方向のずれを防止する。
なお、下側ウェハW1は、本発明における第1の基板に相当し、上側ウェハW2は、本発明における第2の基板に相当する。
また、ウェハWとして、単独の1枚のウェハの他に、複数のウェハを張り合わせた張り合わせウェハを用いてもよい。これら各種のウェハを含め、例えば0.75〜1.2mmの厚さを有するウェハを用いることができる。
次に、本発明の第1の実施形態に係るスペーサ80についてより詳細に説明する。
図6は、本発明の第1の実施形態に係るスペーサの一例を示した図である。図5及び図6に示すように、第1の実施形態に係るスペーサ80は、ウェハWの外径と略等しい外径を有するとともに、ウェハWの外径よりも小さい内径の開口81を有するリング形状を有する。スペーサ80は、成膜容器40内で成膜処理される際に、リング形状の部分が、裏面同士が対向する下側ウェハW1の周縁部と上側ウェハW2の周縁部との間に挟まれる。これにより、裏面同士で対向する2枚のウェハW1、W2の隙間に原料ガスが入り込み、ウェハW1、W2の裏面に膜が成膜されることを抑制することができる。スペーサ80は、基板処理の際にパーティクルを発生しない材料であること及びウェハの熱膨張係数に近い材料から選択されることが好ましく、例えば石英、SiC、シリコンよりなる。
スペーサ80は、ウェハW1、W2に接する面(上面及び下面)72の算術平均粗さRaが、0.05μm以下の平坦度を有する。図5に示したように、スペーサ80は裏面同士が対向するウェハW1、W2間に挿入され、スペーサ80の上側の面82がウェハW1の裏面、スペーサ80の下側の面82がウェハW2の裏面に接触するため、表面82の粗さが大きいと、接触面同士の間に隙間が生じてしまい、隙間から原料ガスが入り込んでウェハW1、W2の裏面に成膜されてしまう。一方、スペーサ80のウェハW1、W2に接触する面82の表面粗さが小さいと、そのような接触面同士の間に隙間が発生するのを防止することができ、隙間からの原料ガスの侵入を防止することができる。
よって、本発明の実施形態に係るスペーサ80においては、スペーサ80の表面82の算術平均粗さRaが0.05μm以下となるように構成している。なお、隙間からの原料ガスの侵入を防止する観点から、スペーサ80の表面82の算術平均粗さRaは小さければ小さい程よく、好ましくは0.03μm以下、更に好ましくは0.02μm以下に設定される。
スペーサ80の表面の加工方法は、表面82の算術平均粗さRaを0.05μm以下とできれば、種々の加工方向が用いられてよいが、例えば、鏡面加工により表面が加工されてもよい。例えば、鏡面加工は、研磨砥粒を含んだ研磨液(スラリー)を供給しながら、ターンテーブル上でトップリングに保持されたスペーサ80をターンテーブルに押圧し、ターンテーブル及びトップリングの双方を回転させることにより行ってもよい。
このように、スペーサ80の表面82を研磨加工して算術平均粗さRaが0.05μm以下となるようにスペーサ80を構成することにより、ウェハW1、W2の裏面への成膜を確実に防止又は低減することができる。
例えば、300mmのウェハW1、W2を用いる場合で、ウェハW1、W2のエッジから5mmより内側の領域には、裏面に成膜が行われないようにするプロセス側の要請があった場合にも、表面82の算術平均粗さRaを0.05μm以下となるようにスペーサ80を構成することにより、ウェハW1、W2の裏面とスペーサ80の表面82とを十分に密着させて原料ガスの隙間からの侵入を防止し、そのような要請に応えることができる。
なお、上述の石英、SiC、シリコンは、総て表面の鏡面加工が可能であり、算術平均粗さを0.05μm以下とすることが可能な材料である。
また、スペーサ80の板厚は、載置台12及びボート24のピッチ及び用途に応じて任意の厚さとすることができるが、例えば、0.725〜4.0mmの厚さとしてもよく、好ましくは0.725〜2.0mmの厚さに設定する。一般的に、バッチ処理では、1回の基板処理でより多くのウェハW1、W2を処理することがスループット向上の観点から好ましいので、スペーサ80の板厚はあまり厚くしないことが好ましい。一方で、ウェハW1、W2に反りがある場合でも、上側のウェハW1と下側のウェハW2が接触しない程度の厚さは必要であるので、これらの点を考慮してスペーサ80の厚さを適切な厚さに設定してよい。
開口81の大きさは、ウェハW1、W2の直径の60〜95%に設定する。開口81が小さ過ぎると、基板処理の際、ウェハW1、W2がスペーサ80に貼り付いてしまい、その後にウェハW1、W2をスペーサ80から分離できないという事態が発生し得る。これは、チャンバー減圧工程において、ウェハW1、W2とスペーサ80の開口81によって取り囲まれた空間が真空状態になるためだと考えられる。開口81が小さい場合、ウェハW1、W2とスペーサ80の面82との接触面積が大きくなると同時に、積層体90全体の強度が増すことになる。強度が増すと、開口81の空間が真空状態になってもウェハW1、W2の変形(撓み)が抑制されるため、チャンバー復圧工程において供給される不活性ガスがウェハW1、W2とスペーサ80の隙間から開口81へ入り込みにくくなり、ウェハW1、W2がスペーサ80に貼り付いた状態となってしまう。よって、スペーサ80のウェハW1、W2との接触面積は、ウェハW1、W2を確実に支持できる範囲であまり大きくない方が好ましい。よって、基板処理後のウェハW1、W2のスペーサ80からの確実な分離の観点から、スペーサ80の中央部の開口81の大きさは、間に挿入されるウェハW1、W2の直径の60〜95%となるようにスペーサ80を構成する。例えば、ウェハW1、W2の直径が300mmの場合には、開口81の大きさは180〜285mmとなる。一方、スペーサ80の外形は、ウェハW1、W2の外形に略一致するように構成する。これにより、ウェハW1、W2の外周端部が総てスペーサ80と接触した状態で保持されるので、ウェハW1、W2の外周端部からの原料ガスの侵入を確実に防止又は低減することができる。また、積層体90の側面が揃って段差が生じないので、積層体90の搬送を容易にすることができる。なお、図6に示すスペーサ80は、開口81の直径がウェハW1、W2の直径の60%に設定された例を示しており、ウェハ径が300mmの場合には、開口径が180mmとなる。
なお、開口81の形状は、ウェハW1、W2と同様の形状を有し、ウェハW1、W2が略円形の場合には、開口81も円形とすることが好ましい。この場合、開口81の中心はウェハW1、W2の中心と一致させることが好ましい。仮にウェハW1、W2が正方形であれば、スペーサ80の外形はウェハW1、W2の外形と略一致した正方形に構成し、開口81も正方形とし、ウェハW1、W2と開口81の重心を一致させることが好ましい。これにより、ウェハW1、W2とスペーサ80との接触面積の局所的な偏りを無くし、均一にウェハW1、W2を支持するとともに、均一に外周端部からの原料ガスの侵入を防止することができる。
また、図6に示すように、スペーサ80は、必要に応じて、切欠部83、84を有してもよい。図12を用いて後述するように、切欠部83は、第2の掴み機構62によりスペーサ80を支持する際に、第1の掴み機構61の第1の爪部61aにスペーサ80が干渉しないように、設けられている。また、切欠部84は、第2の掴み機構62によりスペーサ80を支持する際に、第1の掴み機構61の第1の押し部61bにスペーサ80が干渉しないように、設けられている。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るスペーサの一例を示した図である。第2の実施形態に係るスペーサ80aは、300mmのウェハ径を有するウェハW1、W2に対して、220mmの開口81aを有する。つまり、ウェハW1、W2の直径に対する開口81aの直径の比率は、220/300≒73.3%となる。開口81aの直径が大きくなったことにより、当然にスペーサ80aの表面82aの面積は小さくなっている。よって、スペーサ80aとこれを挟むウェハW1、W2との接触面積は図6のスペーサ80よりも小さくなり、より確実にウェハW1、W2からのスペーサ80aの分離を行うことができる。
なお、その他の材質、厚さ等の点については、図6で説明したスペーサ80と同様であるので、その説明を省略する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るスペーサの一例を示した図である。第3の実施形態に係るスペーサ80bは、300mmのウェハ径を有するウェハW1、W2に対して、260mmの開口81bを有する。つまり、ウェハW1、W2の直径に対する開口81b直径の比率は、260/300≒86.7%となる。開口81bの直径が更に大きくなったことにより、当然にスペーサ80aの表面82bの面積は更に小さくなっている。よって、スペーサ80bとこれを挟むウェハW1、W2との接触面積は図7のスペーサ80aよりも更に小さくなり、更に確実にウェハW1、W2からのスペーサ80bの分離を行うことができる。
なお、その他の材質、厚さ等の点については、図6で説明したスペーサ80と同様であるので、その説明を省略する。
また、第1〜3の実施形態に係るスペーサ80、80a、80bは、飽くまで例として示したものであり、開口部71、71a、71bの直径のウェハW1、W2の直径に対する比率は、60〜95%の範囲で任意に設定することができる。
図5に示すように、ウェハWの厚さをWtとし、1つの積層体90全体の厚さをPaとし、積層体90が上下方向に保持される間隔、すなわち爪部33の間隔をPbとする。このとき、裏面同士で対向して上下に隣り合う2枚のウェハWの間隔は、Pa−2Wtであり、表面同士で対向して上下に隣り合う2枚のウェハWの間隔は、Pb−Paである。このような配置のとき、Pa−2WtがPb−Paよりも小さくなるようにすることが好ましい。すなわち、裏面同士で対向して上下に隣り合う2枚のウェハWの間隔(Pa−2Wt)が、表面同士で対向して上下に隣り合う2枚のウェハWの間隔(Pb−Pa)よりも狭くなるように、上下方向に複数保持されることが好ましい。
次に、図9から図12を参照し、積層体90を移載可能な移載機構の一例について説明する。スペーサは、第1の実施形態に係るスペーサ80を用いた例を挙げて説明するが、第2及び第3の実施形態に係るスペーサ80a、80bを含む種々の開口率の開口を有するスペーサも同様に使用できることは言うまでもない。
図9は、移載機構27の一例を概略的に示す側面図である。図10は、上側フォーク54がウェハWを下方から支持(下掴み)している状態を模式的に示す上面図及び横断面図である。図11は、上側フォーク54がウェハWを上方から支持(上掴み)している状態を模式的に示す下面図及び横断面図である。図12は、上側フォーク54がスペーサ80を上方から支持(上掴み)している状態を模式的に示す下面図及び横断面図である。
なお、図10から図12において、(b)の右半分は(a)のA−A線に沿う断面図を示し、(b)の左半分は(a)のD−D線に沿う断面図を示し、(c)の右半分は(a)のB−B線に沿う断面図を示し、(c)の左半分は(a)のC−C線に沿う断面図を示す。
移載機構27は、収納容器13、14とボート24a、24bの間でウェハW又はスペーサ80の移載を行うためのものである。移載機構27は、基台51、昇降機構52、下側フォーク53及び上側フォーク54を有する。基台51は、旋回可能に設けられている。昇降機構52は、例えば上下方向に設けられたレール52a(図1参照)に沿って上下方向に移動可能(昇降可能)に設けられている。下側フォーク53は、基台51に対して水平動可能かつ昇降可能に設けられている。上側フォーク54は、基台51に対して水平動可能であるとともに上下反転可能に設けられている。
なお、下側フォーク53は、本発明における第1のフォークに相当し、上側フォーク54は、本発明における第2のフォークに相当する。また、下側フォーク53と上側フォーク54とは、いずれか一方が他方に対して上下方向に移動可能に設けられていればよい。従って、下側フォーク53に代え、上側フォーク54が基台51に対して昇降可能に設けられていてもよい。
下側フォーク53は、移動体55により、積層体90を搭載するボート24a、24bに向けて進退可能に設けられており、ボート24a、24bとの間で積層体90を受け渡しするためのものでもある。一方、上側フォーク54は、移動体56により、水平動可能に設けられているとともに、ウェハWを収容する収納容器13に向けて進退可能に設けられており、収納容器13との間でウェハWを受け渡しするためのものである。また、上側フォーク54は、移動体56により、スペーサ80を収容する収納容器14に向けて進退可能に設けられており、収納容器14との間でスペーサ80を受け渡しするためのものである。
図10に示すように、上側フォーク54の先端部58は、二股状態に分かれている。また、下側フォーク53の先端部57も、図示を省略するが、上側フォーク54と同様に、二股状態に分かれている。
下側フォーク53は、第1の掴み機構61、第2の掴み機構62及び支持部71を有する。
第1の掴み機構61は、2つの第1の爪部61aと、2つの第1の押し部61bを有する。2つの第1の爪部61aは、上側フォーク54の二股状態に分かれている先端部58の各々の面54a側に1つずつ固定されている。2つの第1の押し部61bは、上側フォーク54の基端部60側であって面54a側に第1の爪部61aに対して進退可能に設けられており、ウェハWの周縁部に接触してウェハWを第1の爪部61a側に押すことによって第1の爪部61aとの間でウェハWを挟持する。2つの第1の押し部61bは、一体に設けられていてもよい。
第2の掴み機構62は、2つの第2の爪部62aと、2つの第2の押し部62bを有する。2つの第2の爪部62aは、上側フォーク54の二股状態に分かれている先端部58の各々の面54a側に1つずつ固定されている。2つの第2の押し部62bは、上側フォーク54の基端部60側であって面54a側に第2の爪部62aに対して進退可能に設けられており、ウェハWの周縁部に接触してウェハWを第2の爪部62a側に押すことによって第2の爪部62aとの間でウェハWを挟持する。2つの第2の押し部62bは、一体に設けられていてもよい。
すなわち、第1の掴み機構61は、上側フォーク54の一方の面54a側に設けられており、面54aを下方に向けた状態でウェハWを上掴みして支持可能に設けられている。また、第2の掴み機構62は、上側フォーク54の第1の掴み機構61が設けられている面54aと同一面側に設けられており、面54aを下方に向けた状態でスペーサ80を上掴みして支持可能に設けられている。
なお、「ウェハWを上掴み」するとは、ウェハWを上方から掴むことを意味し、「スペーサ80を上掴み」するとは、スペーサ80を上方から掴むことを意味する。
また、第1の爪部61a、第1の押し部61bは、少なくとも3箇所でウェハWの周縁部に接触して挟持できればよく、第1の爪部61aの個数と第1の押し部61bの個数との合計が3以上になるように設けられていればよい。また、第2の爪部62a、第2の押し部62bは、少なくとも3箇所でウェハWの周縁部に接触して挟持できればよく、第2の爪部62aの個数と第2の押し部62bの個数との合計が3以上になるように設けられていればよい。
また、第1の掴み機構61は、第1の押し部61bを第1の爪部61aに対して進退駆動させる第1の進退駆動部63を有する。また、第2の掴み機構62は、第2の押し部62bを第2の爪部62aに対して進退駆動させる第2の進退駆動部64を有する。
なお、第1の押し部61bと第2の押し部62bとは、一体に構成されていてもよい。これにより、第1の押し部61bを進退駆動する第1の進退駆動部63と第2の押し部62bを進退駆動する第2の進退駆動部64とをまとめて設けることができる。図9から図12では、第1の押し部61bと第2の押し部62bとが、一体に構成されており、同一の進退駆動部63(64)が設けられている例を示している。
また、第1の掴み機構61として、ウェハWを上掴みできればよく、第1の爪部61a及び第1の押し部61b以外の部材を有するものであってもよい。また、第2の掴み機構62として、スペーサ80を上掴みできればよく、第2の爪部62aと第2の押し部62b以外の部材を有するものであってもよい。
支持部71は、2つの接触部71aを有する。支持部71は、ウェハWを下掴みするときにウェハWの周縁部が載置される部分である。
ウェハWを下掴みして支持するときは、図10(a)及び図10(b)に示すように、ウェハWは、第1の爪部61aと第1の押し部61bとに挟持されることによって、水平方向に拘束される。また、ウェハWの下面が、第1の爪部61aの底部61eと接触するとともに、接触部71aと接触することによって、上下方向に支持される。一方、図10(a)及び図10(c)に示すように、ウェハWは、第2の爪部62a及び第2の押し部62bのいずれにも接触しておらず、第2の爪部62aと第2の押し部62bとには挟持されない。
なお、「ウェハWを下掴み」するとは、ウェハWを下方から掴むことを意味する。
ウェハWを上掴みして支持するときは、図11(a)及び図11(b)に示すように、ウェハWは、第1の爪部61aと第1の押し部61bとに挟持されることによって、水平方向に拘束される。また、ウェハWの下面が、第1の爪部61aの鍔部61cと接触するとともに、第1の押し部61bの鍔部61dと接触することによって、上下方向に支持される。一方、図11(a)及び図11(c)に示すように、ウェハWは、第2の爪部62a及び第2の押し部62bのいずれにも接触しておらず、第2の爪部62aと第2の押し部62bとには挟持されない。
スペーサ80を上掴みして支持するときは、図12(a)及び図12(c)に示すように、スペーサ80は、第2の爪部62aと第2の押し部62bとに挟持されることによって、水平方向に拘束される。また、スペーサ80の下面が、第2の爪部62aの鍔部62cと接触するとともに、第2の押し部62bの鍔部62dと接触することによって、上下方向に支持される。一方、図12(a)及び図12(b)に示すように、スペーサ80には、図6で示したように、切欠部83、84が設けられているため、第1の爪部61a及び第1の押し部61bのいずれにも接触しておらず、第1の爪部61aと第1の押し部61bとには挟持されない。
また、スペーサ80が第2の爪部62aの鍔部62cと接触する部分は、上方に少し切り欠かれた切欠部85が形成されていてもよい。これにより、ボート24から積層体90を受け取り、収納容器14にスペーサ80を収容するときに、ウェハW1上に載置されているスペーサ80を上掴みしやすくなる。
また、第1の掴み機構61と第2の掴み機構62とは、第1の掴み機構61に支持されているウェハWの中心位置C1と、第2の掴み機構62に支持されているスペーサ80の中心位置C2とが、上側フォーク54の進退方向に沿って異なる位置になるように、設けられている。これにより、第2の爪部62aと第2の押し部62bとによりスペーサ80を挟持したときに、スペーサ80が第1の爪部61a及び第1の押し部61bのいずれとも干渉しないようにすることができる。
例えば、このような移載機構27を用いて、裏面同士が対向するウェハW1、W2間にスペーサ80が挿入された積層体90を移載することができる。
図13は、成膜容器40、供給機構44及び排気機構47の構成の概略を示す断面図である。
成膜容器40は、例えば、複数枚の被処理基板例えば薄板円板状のウェハWを収容して所定の処理例えばCVD処理等を施すための縦型炉とすることができる。成膜容器40は、反応管41、及びヒータ(加熱装置)42を有する。
反応管41は、例えば石英製であり、縦長の形状を有しており、下端に開口43が形成されている。ヒータ(加熱装置)42は、反応管41の周囲を覆うように設けられており、反応管41内を所定の温度例えば100〜1200℃に加熱制御可能である。
供給機構44は、第1の原料ガス供給部45及び第2の原料ガス供給部46を有する。第1の原料ガス供給部45は、流量制御器45a、バルブ45bを介し、インジェクタ45cに接続されている。第2の原料ガス供給部46は、流量制御器45b、バルブ46bを介し、インジェクタ46cに接続されている。
排気機構47は、排気装置48、及び、成膜容器40内に設けられた排気管49を含む。排気機構47は、成膜容器40内からガスを排気するためのものである。
インジェクタ45c、46cの側面には開口部が設けられており、第1の原料ガス供給部45及び第2の原料ガス供給部46により第1の原料ガス及び第2の原料ガスが図面において矢印で示すようにウェハWに供給される。供給された第1の原料ガス及び第2の原料ガスがウェハW上で反応することにより所定の膜が成膜される。なお、成膜に寄与しなかった第1の原料ガス及び第2の原料ガス等は、そのまま流れ、排気管49より成膜容器40の外に排出される。また、ウェハW上に均一にボロンシリコン膜が成膜されるように、ボート24は、前述した回転機構29により回転駆動される。
制御部50は、例えば、図示しない演算処理部、記憶部及び表示部を有する。演算処理部は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有するコンピュータである。記憶部は、演算処理部に、各種の処理を実行させるためのプログラムを記録した、例えばハードディスクにより構成されるコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。表示部は、例えばコンピュータの画面よりなる。演算処理部は、記憶部に記録されたプログラムを読み取り、そのプログラムに従って、ボート24(基板保持部)、後述する移載機構27、供給機構44、及び、排気機構47を構成する各部に制御信号を送り、後述するような基板処理方法を実行する。
次に、本発明の実施形態に係る基板処理方法について説明する。
図14は、本発明の実施形態に係る基板処理方法を説明するためのフローチャートである。本実施形態において、第1の実施形態に係るスペーサ80を用いて基板処理を行う例について説明するが、第2及び第3の実施形態に係るスペーサ80a、80bを含む種々の開口率の開口を有するスペーサを用いてよいことは言うまでもない。
成膜処理開始後、ステップS11では、成膜容器40に積層体90を搬入する(搬入工程)。図1から図4に示した成膜装置10の例では、例えばローディングエリア20において、移載機構27によりボート24aに積層体90を搭載し、積層体90を搭載したボート24aをボート搬送機構25cにより蓋体23に載置することができる。そして、ボート24aを載置した蓋体23を昇降機構26により上昇させて成膜容器40内に挿入することにより、ウェハWを搬入する。収納容器13、14からボート24aへのウェハW1、W2及びスペーサ80の移載は、例えば、図9〜12で説明した移載機構27を用いて行うことができる。
次に、ステップS12では、成膜容器40の内部を減圧する(減圧工程)。排気装置48の排気能力又は排気装置48と排気管49との間に設けられている図示しない流量調整バルブを調整することにより、排気管49を介して成膜容器40を排気する排気量を増大させる。そして、成膜容器40の内部を所定圧力例えば大気圧(760Torr)から例えば0.3Torrに減圧する。
次に、ステップS13では、所定の膜を成膜する(成膜工程)。第1の原料ガス供給部45から第1の原料ガスが供給され、第2の原料ガス供給部46から第2の原料ガスが供給される。ウェハW1、W2上で第1の原料ガスと第2の原料ガスが反応することにより、反応生成物がウェハW1、W2上に堆積して所定の膜が成膜される。このとき、裏面同士が対向するウェハW1、W2の間にはスペーサ80が挿入されており、スペーサ80の算術表面粗さRaは0.05μm以下であるため、スペーサ80の接触面82とウェハW1、W2の裏面とが十分に密着して接触し、第1の原料ガス及び第2の原料ガスがスペーサ80とウェハW1、W2との接触面の隙間から中央の空間に侵入することを効果的に防止することができる。
また、スペーサ80の開口81の直径は、ウェハW1、W2の直径に対して60〜95%の開口率を有するので、スペーサ80の面82とウェハW1、W2の裏面との接触面積を十分に小さくでき、ウェハW1、W2のスペーサ80への貼り付きを防止することができる。但し、成膜工程においては、成膜容器40内は真空排気により減圧された状態なので、この段階においてはウェハW1、W2はスペーサ80に貼り付いた状態になり得る。
次に、ステップS14では、第1の原料ガス供給部45からの第1の原料ガスの供給及び第2の原料ガス供給部46からの第2の原料ガスの供給を停止し、成膜容器40の内部に不活性ガスを供給しながら大気圧に復圧する(復圧工程)。排気装置48の排気能力又は排気装置48と排気管49との間に設けられている図示しない流量調整バルブを調整することにより、成膜容器40を排気する排気量を減少させ、成膜容器40の内部を例えば0.3Torrから例えば大気圧(760Torr)に復圧する。成膜容器40内を復圧することにより、成膜工程においてウェハW1、W2がスペーサ80に貼り付いた状態となっている場合であっても、ウェハW1、W2のスペーサ80への貼り付きが解放されるか、又はウェハW1、W2をスペーサ80から容易に離すことが可能な状態となる。貼り付きが容易に解放される理由としては、スペーサ80の面82とウェハW1、W2の裏面との接触面積が十分に小さいこと及び、ウェハW1、W2が変形しやすいことが考えられる。接触面積が小さければ、成膜容器40内の不活性ガスがスペーサ80とウェハW1、W2との接触面の隙間から中央の空間に侵入しやすくなる。また、開口81の開口率が大きければ、前記空間部においてウェハW1、W2は変形しやすくなり、ウェハが持つ弾性力(湾曲変形したウェハが元の形状に戻ろうとする力)が加わって不活性ガスが侵入し易くなる。
次に、ステップS15では、成膜容器40から積層体90を搬出する(搬出工程)。図1から図4に示した成膜装置10の例では、例えばボート24aを載置した蓋体23を昇降機構26により下降させて成膜容器40内からローディングエリア20に搬出することができる。そして、移載機構27により、搬出した蓋体23に載置されているボート24aから収納容器13へウェハW1、W2を移載することによって、積層体90を成膜容器40から搬出する。ボート24aから収納容器13、14へのウェハW及びスペーサ80の移載は、例えば、図9〜12を用いて説明した移載機構27により行うことができる。その後、成膜処理を終了する。
なお、複数のバッチについて連続して成膜処理を行うときは、更に、ローディングエリア20において、移載機構27により収納容器13からウェハW1、W2をボート24へ移載し、再びステップS11に戻り、次のバッチの成膜処理を行う。
ステップS16では、搬出して収納容器13、14に移載されたウェハW1、W2を移送し、次の基板処理工程を行う。その際、ウェハW1、W2の裏面には成膜がされていないか、されていても成膜量が少ないので、裏面洗浄工程及び/又はベベル洗浄工程を行うことなく次の基板処理を行うことができる。なお、基板処理には、ウェハW1、W2の表面側を洗浄する洗浄工程も含まれる。
このように、本発明の実施形態に係る成膜方法によれば、裏面洗浄工程及び/又はベベル洗浄工程を省略することができ、製造コスト及びスループットを向上させることができる。
以下、本発明の実施形態に係るスペーサを実施した実施例について説明する。実施例1に係るスペーサは、Siからなるスペーサであり、表面の算術平均粗さRaは5nmに設定した。一方、比較例1に係るスペーサは、石英からなるスペーサであり、表面の算術平均粗さは0.25μmに設定した。実施例1に係るスペーサの表面の算術平均粗さRaをμm単位に換算すると0.005μmであるので、本発明の実施形態に係るスペーサに要求される算術平均粗さRa≦0.05μmを十分に満たす値である。一方、比較例1に係るスペーサの表面は、算術平均粗さRa≦0.05μmを満たさない値である。また、ウェハ及びスペーサの外径は300mmである。
実施例1の実施条件は、成膜容器内の加熱温度が500℃、圧力が53.3Pa(≒0.4Torr)であり、原料ガスとしてSiHが500sccm、BClが382.7sccm、Hが2000sccmを供給した。
図15は、実施例1の成膜容器内の実施条件を示した図である。図15(a)に示すように、原料ガスは、SiH及びHガスをインジェクタの一次側配管で混合して水平に供給し、BClガスを高さの異なる4本のインジェクタ用いて各ウェハ載置領域毎に傾斜を有して供給した。また、図15(b)に示すように、3点でウェハを支持するボートが用いられた。
また、ウェハは、裏面が対向する2枚のウェハ間にスペーサが挿入され、積層体となった状態でボートに支持された。
図16は、実施例1の膜厚測定ポイントを示した図である。ウェハのエッジからの距離が0〜5mmの範囲内では、0.1mmピッチ(間隔)でウェハ裏面の膜厚測定点を設定した。また、エッジから5〜10mmの範囲内では、1mmピッチで膜厚測定点を設定した。更に、エッジから10mmより大きく離れた中央寄りの位置では、10mmピッチで膜厚測定点を設定した。一般に、基板処理を行うプロセス実行側では、エッジから所定距離内でウェハの裏面に成膜がされることは許容するが、それより内側での成膜は許容しない、という閾値として、エッジ・エクスクルージョンを設定する場合が多い。本実施例では、エッジ・エクスクルージョンを5mmに設定し、エッジから0〜5mmの範囲では裏面の膜厚を最も狭い0.1mmピッチで測定し、それより内側のエッジから5〜10mmの範囲内を中間の1mmピッチ、それより更に内側の10mm以上エッジから離れた中央領域では、10mmピッチで裏面膜厚を測定した。
図17は、実施例1に係るスペーサを用いて成膜を行った結果をX方向について示した図である。図17(a)は、ウェハ上の測定領域の平面図、図17(b)は、成膜及び測定した積層体の側面図、図17(c)は上部ウェハの裏面膜厚測定結果、図17(d)は下部ウェハの裏面膜厚測定結果をそれぞれ示している。
図17(a)に示すように、300mmウェハのX座標上の中心部を除いた領域についての測定結果が、図17(c)、(d)に示されている。
スペーサの開口径については、開口なし、開口径100mm、開口径140mm、開口径180mm、開口径220mm、開口径260mmのスペーサを用いた場合について、それぞれウェハ裏面の膜厚測定を行った。
図17(c)に示すように、上部ウェハの裏面については、開口径180mm以上のスペーサを用いた場合に、エッジから5mmより遠く離れた領域(<|145|mm、中央側領域)で膜厚が略ゼロとなり、良好な結果が得られた。
また、図17(d)に示すように、下部ウェハの裏面についても、開口径180mm以上のスペーサを用いた場合に、エッジから5mmより遠く離れた領域(<|145|mm、中央側領域)で膜厚が略ゼロとなり、良好な結果が得られた。
図18は、実施例1に係るスペーサを用いて成膜を行った結果をY方向について示した図である。図18(a)は、ウェハ上の測定領域の平面図、図18(b)は、成膜及び測定した積層体の側面図、図18(c)は上部ウェハの裏面膜厚測定結果、図18(d)は下部ウェハの裏面膜厚測定結果をそれぞれ示している。
図18(a)に示すように、300mmウェハのY座標上の中心部を除いた領域についての測定結果が、図18(c)、(d)に示されている。
図18(c)に示すように、上部ウェハの裏面については、開口径220mm以上のスペーサを用いた場合に、エッジから5mmより遠く離れた領域(<|145|mm、中央側領域)で膜厚が略ゼロとなり、良好な結果が得られた。
また、図18(d)に示すように、下部ウェハの裏面についても、開口径260mm以上のスペーサを用いた場合に、エッジから5mmより遠く離れた領域(<|145|mm、中央側領域)で膜厚が略ゼロとなり、良好な結果が得られた。
なお、図18(c)および図18(d)では、開口径180mmもしくは開口径220mmにおいて、エッジから5mmより遠く離れた領域で若干の膜厚が見られたが、これは1回の基板処理における成膜量を40nmとしてプロットしたためで、例えば20nm程度の薄膜を成膜するプロセスでは略ゼロとなる値であることから、開口径180mm以上であればウェハW1、W2の裏面成膜を十分に抑制することが可能となる。
このように、算術平均粗さRa=5nmである実施例1に係るスペーサを用いた場合、開口径180mm以上で裏面成膜を抑制する効果を確認できた。
図19は、実施例1に係るスペーサと比較例1に係るスペーサを用いてウェハ裏面膜厚をX方向について測定した結果を示した図である。図19(a)は、ウェハ上の測定領域の平面図、図19(b)は、成膜及び測定した積層体の側面図、図19(c)は上部ウェハの裏面膜厚測定結果、図19(d)は下部ウェハの裏面膜厚測定結果をそれぞれ示している。
図19(a)に示すように、300mmウェハのX座標上の中心部を除いた領域についての測定結果が、図19(c)、(d)に示されている。
スペーサの開口径については、比較例1に係る石英のスペーサについては開口なし、実施例1に係るSiのスペーサについては開口径180mmのスペーサを用いて、それぞれウェハ裏面の膜厚測定を行った。また、ボートは、通常の3点支持と、支持点を2点増やした5点支持のボートを用いて各々測定を行った。
図19(c)に示されるように、上側ウェハについて、実施例1に係るSiのスペーサの方は、エッジから5mmより遠く離れた中央領域で裏面膜厚略ゼロとなっているが、比較例1に係る石英のスペーサは相当の成膜量がある。よって、実施例1に係るスペーサの方が、比較例1に係る石英のスペーサよりも、裏面成膜抑制の効果があることが分かる。
また、図19(d)においても、図19(c)と類似した結果が得られ、実施例1に係るスペーサの方が、比較例1に係る石英のスペーサよりも、裏面成膜抑制の効果があることが示された。
更に、積層体90を支持するボートの基板保持部の数は、3点よりも5点の方が裏面成膜抑制の効果があることが示された。
図20は、実施例1に係るスペーサと比較例1に係るスペーサを用いてウェハ裏面膜厚をY方向について測定した結果を示した図である。図20(a)は、ウェハ上の測定領域の平面図、図20(b)は、成膜及び測定した積層体の側面図、図20(c)は上部ウェハの裏面膜厚測定結果、図20(d)は下部ウェハの裏面膜厚測定結果をそれぞれ示している。
図20(a)に示すように、300mmウェハのY座標上の中心部を除いた領域についての測定結果が、図20(c)、(d)に示されている。
図20(c)に示されるように、上側ウェハについて、実施例1に係るSiのスペーサの方は、エッジから5mmより遠く離れた中央領域で裏面膜厚がゼロに近い値となっているが、比較例1に係る石英のスペーサは相当の成膜量がある。よって、Y方向においても、実施例1に係るスペーサの方が、比較例1に係る石英のスペーサよりも、裏面成膜抑制の効果があることが分かる。
また、図20(d)においても、図20(c)と類似した結果が得られ、下側ウェハのY方向についても、実施例1に係るスペーサの方が、比較例1に係る石英のスペーサよりも、裏面成膜抑制の効果があることが示された。
表1は、実施例1に係るスペーサ及び比較例1に係るウェハのスペーサへの貼り付きと裏面成膜抑制結果を示している。
表1において、比較例1に係る算術表面粗さRa=0.25μmの開口の無い石英スペーサと、算術表面粗さRa=5nmの実施例1に係るSiスペーサの実施結果が示されている。実施例1に係るSiスペーサについては、開口径がゼロ、100mm、140mm、180mm、220mm、260mmの6パターンについての結果が示されている。
ウェハのスペーサへの貼り付きは、石英スペーサ及びSiスペーサの開口径が180mm、220mm、260mmの場合は見られなかったが、Siスペーサの開口なし、開口径100mm、140mmの場合は見られた。
また、裏面成膜抑制結果としては、石英スペーサ、Siスペーサの開口径なし〜140mmでは裏面成膜抑制効果が不十分であり、Siスペーサの開口径180mm、220mm、260mmでは十分な裏面成膜抑制効果が得られた。
以上より、実施例1によれば、スペーサの表面の算術平均粗さRa=5nmであって、開口径が180mm、220mm、260mm、即ち少なくとも60〜86.7%の範囲では、ウェハのスペーサへの貼り付きも無く、ウェハへの裏面成膜も十分に抑制できることが示された。
実施例2においては、表面の算術平均粗さRa=0.05μmであり石英からなる実施例2に係るスペーサと、表面の算術平均粗さRa=0.25μmであり同じく石英からなる比較例2に係るスペーサを用いて成膜を行い、比較評価を行った。
成膜条件は、実施例1と同様であり、成膜容器内の加熱温度が500℃、圧力が53.3Pa(≒0.4Torr)であり、原料ガスとしてSiHが500sccm、BClが382.7sccm、Hが2000sccmを供給した。また、ガスの供給方法も実施例1と同様であり、図15(a)を用いて説明した通りである。
ウェハを支持するボートは、一般的な3点支持の石英(図4参照)を用いた。また、試料となるウェハは、ボート内の45〜50番目のスロットに配置し、場所も近接させて条件が同等となるようにした。
表2は、実施例2及び比較例2として用いたスペーサの条件を示している。表面の算術平均粗さRa=0.05μmの表面が平滑な実施例2に係るスペーサの開口径を180mm、220mm、260mmに設定し、ボートのスロット45〜47番目に各々配置した。また、表面の算術平均粗さRa=0.25μmの表面が粗い比較例2に係るスペーサの開口径を260mm、270mm、280mmに設定し、各々ボートのスロット48〜50番目に配置した。
図21は、実施例2に係るスペーサを用いて成膜を行ったときのX方向における裏面成膜量を比較例2とともに示した図である。図21(a)は、ウェハ上の測定領域の平面図、図21(b)は、成膜及び測定した積層体の側面図、図21(c)は上部ウェハの裏面膜厚測定結果、図21(d)は下部ウェハの裏面膜厚測定結果をそれぞれ示している。
図21(a)に示すように、300mmウェハのX座標上の中心部を除いた領域についての測定結果が、図21(c)、(d)に示されている。
図21(c)に示すように、上部ウェハの裏面については、右側領域(プラス座標側)において、比較例に係るスペーサを用いた場合に裏面成膜が見られたが、実施例2に係るスペーサを用いた場合には、エッジから5mmより遠く離れた領域(<145mm、中央側領域)では膜厚が略ゼロとなり、良好な結果が得られた。
また、図21(d)に示すように、下部ウェハの裏面についても、左側領域(マイナス座標側)において、エッジから5mmより遠く離れた領域(<|−145|mm、中央側領域)で、比較例2に係るスペーサを用いた場合に裏面成膜が形成された。一方、実施例2に係るスペーサを用いた場合には、中央側領域で膜厚が略ゼロとなり、良好な結果が得られた。
図22は、実施例1に係るSiスペーサと、実施例2に係る石英スペーサを用いて成膜を行ったときのX方向における成膜まわり込み率を比較例2とともに示した図である。
図22(a)は、実施例1に係るSiスペーサを用いた場合の上側ウェハについてのエッジ周辺の成膜まわり込み率を示した図である。開口径は、180mm、220mm、260mmの3パターンについてまわり込み率を算出しているが、いずれもまわり込み率は0%に近い良好な結果が得られた。
図22(b)は、実施例2及び比較例2に係る石英スペーサを用いた場合の上側ウェハについてのエッジ周辺の成膜まわり込み率を示した図である。スペーサの開口径は、図22(a)と同様に、180mm、220mm、260mmの3パターンについてまわり込み率を算出している。図22(b)に示される通り、実施例2に係るスペーサを用いた場合には、成膜まわり込み率は略ゼロとなるが、比較例2に係るスペーサを用いた場合は中央領域への成膜まわり込みが見られる結果となった。
図22(c)は、実施例1に係るSiスペーサを用いた場合の下側ウェハについてのエッジ周辺の成膜まわり込み率を示した図である。開口径は、180mm、220mm、260mmの3パターンについてまわり込み率を算出しているが、いずれもまわり込み率は0%に近い良好な結果が得られた。
図22(d)は、実施例2及び比較例2に係る石英スペーサを用いた場合の下側ウェハについてのエッジ周辺の成膜まわり込み率を示した図である。スペーサの開口径は、図22(a)と同様に、180mm、220mm、260mmの3パターンについてまわり込み率を算出している。図22(d)に示される通り、実施例2に係るスペーサを用いた場合には、成膜まわり込み率がゼロに近い状態となり、比較例2に係るスペーサを用いた場合には、それよりも大きい中央領域への成膜まわり込みが見られる結果となった。また、図22(c)と図22(d)とを比較すると、表面の算術平均粗さRaがより小さい図22(c)の方が良好な結果が得られた。
このように、実施例2によれば、同じ石英からなるスペーサを用いて成膜を行った場合にも、表面の算術平均粗さRaが小さい方が、裏面成膜抑制効果が高いことが示された。また、表面の算術平均粗さRaがより小さい実施例1の方が実施例2よりも良好な裏面成膜抑制効果が得られていることから、表面の平坦度がより高いスペーサを用いた方が、裏面成膜抑制効果が高いことが示された。
以上、本発明の好ましい実施形態及び実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施形態及び実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 成膜装置
12 載置台
24 ボート
27 移載機構
40 成膜容器
80 スペーサ
90 積層体
W、W1、W2 ウェハ

Claims (12)

  1. 裏面同士が対向する2枚の基板間に挿入されて所定の間隔を保つスペーサであって、
    前記基板に接触する面の算術平均粗さが0.05μm以下であり、
    中央部に開口が形成されたリング状の形状を有し、
    前記開口は、前記基板の直径の60〜95%の直径を有するスペーサ。
  2. 前記基板に接触する面は、鏡面研磨された面である請求項1に記載のスペーサ。
  3. 前記基板は略円形であり、前記基板の外形に略沿った外形を有する請求項1又は2に記載のスペーサ。
  4. 石英、SiC又はSiのいずれかから構成された請求項1乃至のいずれか一項に記載のスペーサ。
  5. 厚さが、0.725〜4.0mmである請求項1乃至のいずれか一項に記載のスペーサ。
  6. 厚さが、0.725〜2.0mmである請求項に記載のスペーサ。
  7. 前記基板が、成膜容器でバッチ処理されるときに用いられる請求項1乃至のいずれか一項に記載のスペーサ。
  8. 前記開口は、前記基板の直径の60〜73.3%の直径を有する請求項1乃至7のいずれか一項に記載のスペーサ。
  9. 前記基板の熱膨張係数に近い材料である石英又はSiからなる請求項4に記載のスペーサ。
  10. 裏面同士が対向する2枚の基板間に、表面の算術平均粗さが0.05μm以下であり、中央部に開口が形成されたリング状の形状を有し、前記開口は、前記基板の直径の60〜95%の直径を有するスペーサが挿入されて積層された積層体を、基板支持体に、上下方向に所定間隔を有して複数体載置する工程と、
    前記積層体が複数体載置された前記基板支持体を成膜容器に搬入する工程と、
    該成膜容器内で前記基板を熱処理する工程と、
    該成膜容器から前記基板支持体を搬出する工程と、
    前記基板支持体から、前記積層体を所定位置に移送する工程と、を有する基板処理方法。
  11. 前記積層体を所定位置に移送する工程の後、前記基板の裏面洗浄及び/又はベベル洗浄を行うことなく次の基板処理工程を行う請求項10に記載の基板処理方法。
  12. 前記積層体を支持する前記基板支持体の基板保持部は3点以上である請求項10又は11に記載の基板処理方法。
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