JP6315894B2 - 複数の無線ベアラにアクセスする方法及び装置 - Google Patents
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Description
以下、図1(A)および(B)を使用して、本実施の形態に使用されるマルチホーム型基地局の具体例について説明する。図1(A)においては、無線端末10Aは、フェムトセル基地局90Aを介して無線通信事業者網91と接続しており、無線端末10Bは、マクロセル基地局90Bを介して無線通信事業者網91と接続している。無線端末10Aおよび無線端末10Bは、無線通信事業者網91を介してインターネット網80とエンド・ツー・エンド通信することが可能である。同時に、フェムトセル基地局90Aおよびマクロセル基地局90Bはそれぞれ無線通信事業者網91を介さずにインターネット網80に直接トラフィックを転送するためのネットワーク接続であるSIPTO(Selected IP Traffic Offload)接続を有する。SIPTO接続は、例えば、以下のようにして実現される。個人の自宅内に設置された例示的なフェムトセル基地局は、当該個人がインターネットとの接続のために契約しているISP(Internet Service Provider)が提供するISP網を介して無線通信事業者網に接続すると共に、インターネットにも直接接続している。従って、当該フェムトセル基地局は、当該自宅内において自身が通信中の無線端末が送受信する音声呼トラフィックを、ISP網を介して無線通信事業者網に転送すると同時に、無線通信事業者網を介さずに、インターネット通信トラフィックをインターネット網に直接転送する(SIPTO)ことが出来る。
以下、図2を使用して、本実施の形態に係る無線通信システムのネットワーク構成を説明する。図2の無線通信システムは、UE10、一つ以上の無線アクセス網40A〜40C、無線アクセス網40A〜40Cとコア網ゲートウェイ61〜62を介して接続された一つ以上のコア網(CN: Core Network)51/52、コア網51/52とPDNゲートウェイ71/72を介して接続されたインターネット網80およびインターネット網80に接続されたサーバ20から構成される。
以下、図3を使用して、本実施の形態に係る無線通信システム内において使用されるUE10のハードウェア構成を説明する。
(4−1)無線網内におけるポリシー制御の一般的な説明
ポリシー制御におけるポリシーは、運用ポリシーと機器設定ポリシーの2種類に大別される。運用ポリシーは無線網のネットワーク運用管理者が定めた網運用指針を記述するもの、無線網上で実行される個々の通信アプリケーション毎に、当該通信アプリケーションが要求する通信サービスの機能や品質を記述するもの等である。また運用ポリシーは、無線端末の通信制御機能の中でユーザが選択したい機能を記述するものであっても良い。他方、機器設定ポリシーは、運用ポリシーを無線網内の個々のネットワーク機器の動作に反映させるために、ポリシー制御の主体が運用ポリシーを解析した結果から生成するものであり、ポリシー制御主体によって個々のネットワーク機器に対して設定されるポリシーである。
3GPPコア網内でのポリシー制御フレームワークであるPCCアーキテクチャを実装基盤として、無線端末が通信するトラフィック・フローの通信経路制御のために実行される特許文献1記載のポリシー制御は、本実施の形態とは以下の2つの点で異なっている。
(a)第1の相違点
本実施の形態においては、無線網内のポリシー制御機構から設定された機器設定ポリシーに従って通信経路制御の動作を調整するのは無線端末(図2および図3に示すUE10)およびマルチホーム機能を有する基地局のみである。これに対して、特許文献1を含む従来の通信経路ポリシー制御においては、無線網内のポリシー制御機構から設定された機器設定ポリシーに従って通信経路制御の動作を調整する対象となる機器は無線端末や基地局のみならず、無線端末の通信経路上に位置する無線網(図2のコア網51/コア網52など)内の全てのルータ機器やネットワーク機器(図2のコア網ゲートウェイ61〜63など)も含まれる。例えば、無線端末の通信経路上に位置する各ルータ機器は、ポリシー制御機構から異なる機器設定ポリシーを設定されることにより、同一の無線端末が通信するトラフィック・フローを異なる出力側網インターフェースにルーティングする場合がある。
(b)第2の相違点
また、本実施の形態においては、ポリシー制御フレームワークに基づく通信経路の制御とは、無線端末が異なるRATにそれぞれ接続するための複数の無線ベアラを切り替えたり同時使用したりする通信経路制御であり、無線アクセス網の先にあるコア網(図2のコア網51など)内での通信経路制御には関知しない。加えて、本実施の形態においては、複数の無線ベアラ間の切り替えや同時使用の設定変更動作は、無線網側のポリシー制御機構から一方的に指示されるものではなく、無線端末が当該ポリシー制御機構から受信したポリシーを参照しながら無線端末側の主導の下に実行される。従って、本実施の形態においては、通信経路制御に関する現在のポリシー設定状態は無線端末上でのみ管理すればよいので、本実施の形態に係るポリシー制御は端末主導型の通信経路ポリシー制御であると言える。
以下、図4を参照しながら、図2に示すネットワーク構成と図3に示す無線端末の上で、本実施の形態に係るポリシー制御の仕組みを実現するための機能モジュール構成を説明する。
図4において、上記(ii)で述べた無線網側のポリシー制御機構に相当するポリシー制御機構200は、外部ベアラ設定部210、外部情報取得部220およびオペレーション・システム(網運用管理システム)230の3つの機能モジュールから構成される。外部ベアラ設定部210および外部情報取得部220は、無線網内に設置されたポリシー制御サーバが、専用のサーバ・ソフトウェアを実行することにより実現される。図4に示すポリシー制御機構200は特定の無線コア網や特定の無線アクセス網に限定されない共通のポリシー制御の仕組みを、無線端末(UE)10から利用可能な全ての無線網に対して提供する。そのため、ポリシー制御機構200を実装するポリシー制御サーバはインターネット網80や特定の無線コア網から独立したルータ網(PDN(Packet Data Network))54の中に設置するのが好適である。ポリシー制御サーバが特定のコア網内に設置される場合は、当該ポリシー制御サーバは、他のコア網内のポリシー設定対象機器との間でCOPSプロトコルなどを使用してポリシー情報のやり取りをする。また、2つ以上のルータ網54が無線通信事業者毎に存在し、いずれか一つのルータ網54内にポリシー制御サーバを設置する場合、COPSプロトコルなどを使用して、全てのルータ網54内の網情報をポリシー制御サーバが設置されるルータ網54に集約することも可能である。その結果、このような複数ルータ網構成においても、図4に示すポリシー制御機構200を特定の無線コア網や特定の無線アクセス網に限定されない共通のポリシー制御の仕組みとして提供することが可能となる。
次に、ポリシー制御機構200の機能モジュール構成を以下のとおりに説明する。
次に、図4における無線端末(UE)10側の機能モジュール構成について説明する。この機能モジュール構成は、無線網側から供給されるポリシーを参照しながら、無線端末(UE)10上において異なるRATにそれぞれ接続する複数の無線ベアラの切り替えや同時並列アクセスを制御するための上記(i)の仕組みに相当する。無線端末(UE)10側の機能モジュール構成は、内部ベアラ設定部110および内部情報取得部120の2つの機能モジュールから構成される。無線端末(UE)10側の上述した機能モジュールは、無線端末(UE)10内の制御プロセッサ104が、ストレージ106からメモリ103上に読み込んだ専用のソフトウェア・プログラムを実行することによって実現される。
以下、図4〜図9を参照しながら、図4に示された無線網側と無線端末(UE)側の機能モジュール群が互いに連携してポリシー制御動作を実現する際の動作の流れを説明する。
以下の説明のために参照する図5は、ポリシー制御機構200から無線端末(UE)10に配信される基地局情報の具体例を示す図であり、図6は、図4に示された無線網側と無線端末(UE)側の機能モジュール群の間での情報の流れを示すイベントフロー図である。
(S1)取得情報分析部211は、まず、一つ以上の無線通信事業者網に対応する無線網3001〜300nのそれぞれから収集したネットワーク機器情報を分析する。収集したネットワーク機器情報(例えば、網運用管理プロトコルSNMPによって規定されるMIB情報)は、無線網3001〜300nのそれぞれを構成するルータ機器やネットワーク機器の構成、機能、稼働状況および通信性能を表す。
(S2)続いて、取得情報分析部211は、当該分析の結果から、無線網3001〜300nを構成する無線アクセス網、コア網またはルータ網と各基地局との間のエンド・ツー・エンド通信経路上での接続関係を導出する。例えば、取得情報分析部211は、上記(S1)の分析の結果から、無線網3001〜300n内のルータ機器間の接続トポロジーやエンド・ツー・エンド通信経路を流れるパケットの追跡情報を抽出することができる。そして、取得情報分析部211は、これらの抽出結果に基づいて無線網3001〜300nを構成する無線アクセス網、コア網またはルータ網と各基地局との間のエンド・ツー・エンド通信経路上での接続関係を導出することが可能である。
(S3)続いて、取得情報分析部211は、上記(S1)および(S2)の分析の結果から、各基地局を通るエンド・ツー・エンド通信経路上にある無線アクセス網、コア網またはルータ網について、通信負荷などを推定する。具体的には、各網を構成するルータ機器やネットワーク機器の現在のパケット転送レートと最大パケット転送レートとの比を計算し、網全体に渡って当該比を平均し、この平均値を網全体の通信負荷の指標とすることが出来る。
(S4)その上で、取得情報分析部211は、上記(S3)の結果から、無線網3001〜300nの各々に対応するRAT毎に、無線アクセス網、コア網またはルータ網の通信負荷を評価することが出来る。続いて、取得情報分析部211は、各基地局を通るエンド・ツー・エンド通信経路毎に無線アクセス網、コア網またはルータ網のそれぞれについて現在の通信負荷が高いか通信負荷が増加傾向にあれば、対応するRATの重み付け係数を大きく設定する。逆に、取得情報分析部211は、各基地局を通るエンド・ツー・エンド通信経路毎に無線アクセス網、コア網またはルータ網のそれぞれについて、現在の通信負荷が低いか通信負荷が減少傾向にあれば、対応するRATの重み付け係数を小さく設定する。なお、取得情報分析部211が、上述した重み付け係数をRAT毎に決定するに当たっては、オペレーター・ポリシー取得部222から取得した運用ポリシーを加味して決定しても良い。
(R1)まず、取得情報分析部211は、無線網3001〜300nのそれぞれに接続する各無線端末が無線ベアラ毎に使用している通信アプリケーションの種別に関する情報を取得する。各無線端末が無線ベアラ毎に使用している通信アプリケーション種別は、ネットワーク情報取得部221によって無線網3001〜300nから収集されたネットワーク機器情報、およびネットワーク情報取得部221によって各無線端末から収集された情報に基づいて得ることが出来る。
(R2)続いて、取得情報分析部211は、オペレーター・ポリシー取得部222によって提供される運用ポリシーの中から、複数の異なる通信アプリケーション種別の各々と複数の異なるRATとの間の適合度合いに関する情報を抽出する。例えば、RATがLTE網に対応する場合、LTE網は携帯電話通信事業者によって運用管理されるセルラー無線網であるため、他のRATと比較した場合に、セキュリティ強度が高く、高度なQoS保証機能を提供することが出来る。従って通常は、上記運用ポリシーにおいて、LTE網に対応するRATとオンライン・バンキングのように厳格なセキュリティと認証を要求する通信アプリケーション種別との間の適合度合いは高く設定されている。逆に、上記運用ポリシーにおいて、公衆WiFi網のようにセキュリティ機能や認証機能が脆弱なRATとオンライン・バンキングのように厳格なセキュリティと認証を要求する通信アプリケーション種別との間の適合度合いは低く設定されている。
(R3)続いて、取得情報分析部211は、各無線ベアラに対応するRATと各無線ベアラが使用している通信アプリケーション種別との間の適合度合いに応じて、各無線端末から同時使用可能な一つ以上の無線ベアラの各々に対して重み付け係数を割り当てる。
まず、内部ベアラ設定部110は、ベアラ選択動作の実行主体をマルチホーム機能を有する基地局から無線端末10側に切り替えるべきか否かを判断する。ベアラ選択動作は、無線端末10が同時使用可能な一つ以上の無線ベアラの中からユーザ・トラフィック伝送に使用する無線ベアラを取捨選択したり、これらの無線ベアラ間でトラフィックの配分制御を実行したりする動作である。内部ベアラ設定部110は、ベアラ選択動作の実行主体を無線端末10側に切り替えるべきか否かの判断動作を一定時間間隔で周期的に実行することが可能である。また、別の実施態様として、内部ベアラ設定部110は、無線端末(UE)10内のソフトウェアまたはハードウェアにより生成される所定のイベント事象の発生を検出し、当該イベント事象の発生に応じて、ベアラ選択動作の実行主体を無線端末10側に切り替えるべきか否かを判断することが可能である。なお、内部ベアラ設定部110がベアラ選択動作の実行主体を無線端末10側に切り替えるべきか否かを、どのような基準に基づいてどのような方法で判断するかについては、図7のフローチャートに関連して具体的に後述する。
以下、無線端末10がマルチホーム機能を有する基地局と一つ以上の無線ベアラを介して通信中のとき、基地局側と無線端末側のどちらをベアラ選択動作の実行主体とするかを判断する方法について、図7のフローチャートに沿って説明する。内部ベアラ設定部110が起動されると、処理はステップS2001に進む。ステップS2001において、内部ベアラ設定部110は、無線端末10が同時使用可能な全ての(m個の)無線ベアラを識別する。同時に、無線網3001〜300nに属する基地局や無線アクセスポイントのうち、上記識別されたm個の無線ベアラの各々が接続する基地局セルをセルIDにより識別する。上記識別されたm個の無線ベアラとそれらが各々接続する基地局セルのセルIDは、図8に示すような表の形で対応付けられる。上記識別された無線ベアラとそれらが接続する基地局セルとの間の対応関係を示す図8の表は端末側通信条件と呼ばれる。図8の表においては、無線端末10から同時使用可能であるとして識別された無線ベアラの本数mは4である。図8の表において、LTE網との接続に使用される一本の無線ベアラはセルID=100となるLTE基地局(eNodeB)のセルに接続されていることがわかる。また、図8の表において、無線LAN(WiFi)との接続に使用される2本の無線ベアラの一方は、セルID=200となる無線LANアクセスポイントのセルに接続され、他方はセルID=300となる無線LANアクセスポイントのセルに接続されていることがわかる。また、図8の表において、WiMAX網との接続に使用される一本の無線ベアラはセルID=400となるWiMAX基地局のセルに接続されていることがわかる。
本実施の形態は、無線網内の通信経路を状況に応じて適応的に制御するポリシー制御を実施するに際して、上述した連携セル間の接続切替やトラフィック配分を実行する仕組みを実現することができる。また、本実施の形態は、無線網内の通信経路を状況に応じて適応的に制御するポリシー制御を実施するに際して、基地局側のマルチホーム機能と無線端末10側で実行されるベアラ選択動作との間の連携の仕組みを実現することができる。具体的には、無線端末10が通信中のマルチホーム型基地局が異種RATに対応する複数のセルを重畳的にサポートする場合に、本実施の形態は、これら複数のセルに接続する複数の無線ベアラ間のベアラ選択動作の実行を無線端末10から基地局側に切り替えることができる。それにより、本実施の形態は、無線端末10が無線網に接続するために同時使用可能な複数の無線ベアラ間のベアラ選択動作を、無線端末10とマルチホーム型基地局との間で分担して実行することができる。加えて、本実施の形態は、上述した経路制御に関し、同一のポリシー制御ノードによって管理される無線網において、接続する無線端末の数およびポリシー制御動作の実行頻度が増大しても、無線網内の制御オーバーヘッドが増大しないようなポリシー制御を実現することができる。
20 無線端末(UE)にネットワーク・サービスを提供するサーバ
30 無線ベアラ
40 無線アクセス網
51 コア網
52 コア網
53 ISP網
54 ルータ網
61 コア網ゲートウェイ
62 コア網ゲートウェイ
71 外部接続ゲートウェイ
72 外部接続ゲートウェイ
80 インターネット網
90 基地局または無線アクセスポイント
91 無線通信事業者網
101 アンテナ
102 無線インターフェース
103 メモリ
104 制御プロセッサ
105 ユーザ入出力装置
106 ストレージ
107 バス
110 内部ベアラ設定部
111 切替部
112 同時通信処理部
113 アクティベート部
120 内部情報取得部
200 ポリシー制御機構
210 外部ベアラ設定部
211 取得情報分析部
212 ポリシー配信部
220 外部情報取得部
221 ネットワーク情報取得部
222 オペレーター・ポリシー取得部
230 オペレーション・システム
Claims (8)
- 一つ以上の基地局と無線端末との間で複数の無線ベアラを介して同時並列的に通信しながら、ユーザ・トラフィックを前記複数の無線ベアラ間において最適比率配分する方法であって:
無線網から受信した基地局情報と、前記複数の無線ベアラを介して前記無線端末が接続するセルの一覧とを前記無線端末が対比するステップ;
前記対比の結果、前記複数の無線ベアラの中の2つ以上が接続する2つ以上のセルを前記基地局の中のいずれかが重畳的にサポートする場合、前記最適比率配分する処理の実行元を前記サポートする基地局と前記無線端末との間で前記無線端末が切り替えるステップ;
前記サポートする基地局または前記無線端末が、前記無線網から設定されたポリシーに基づいて、前記ユーザ・トラフィックを無線ベアラ間で最適配分するための配分を決定するステップ;および、
前記基地局情報は、前記一つ以上の基地局の各々が重畳的にサポートする一つ以上のセルを列挙するテーブルを備え、前記一つ以上のセルは互いに異なるRATに対応し、前記切り替えるステップは、前記対比の結果、前記基地局情報が前記列挙するセルの集合と前記無線端末が接続するセルの一覧に含まれるセルの集合が一部重複するかまたは全部重複するならば:
前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上でユーザ・トラフィックを伝送する処理;または、
前記ユーザ・トラフィックを前記複数の無線ベアラの間で最適配分する処理;
の一部または全ての実行を前記サポートする基地局の側に切り替えるステップを備える、方法。 - 一つ以上の基地局と無線端末との間で同時使用可能な複数の無線ベアラの中から選択された無線ベアラの上で、ユーザ・トラフィックを伝送する方法であって:
無線網から受信した基地局情報と、前記複数の無線ベアラを介して前記無線端末が接続する基地局の一覧とを前記無線端末が対比するステップ;
前記対比の結果、前記複数の無線ベアラの中の2つ以上が接続する2つ以上のセルを前記基地局の中のいずれかが重畳的にサポートする場合、前記無線ベアラを選択する処理の実行元を前記サポートする基地局と前記無線端末との間で前記無線端末が切り替えるステップ;
前記サポートする基地局または前記無線端末が、前記無線網から設定されたポリシーに基づいて、前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上で前記ユーザ・トラフィックを伝送するステップ;および、
前記基地局情報は、前記一つ以上の基地局の各々が重畳的にサポートする一つ以上のセルを列挙するテーブルを備え、前記一つ以上のセルは互いに異なるRATに対応し、前記切り替えるステップは、前記対比の結果、前記基地局情報が前記列挙するセルの集合と前記無線端末が接続するセルの一覧に含まれるセルの集合が一部重複するかまたは全部重複するならば:
前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上でユーザ・トラフィックを伝送する処理;または、
前記ユーザ・トラフィックを前記複数の無線ベアラの間で最適配分する処理;
の一部または全ての実行を前記サポートする基地局の側に切り替えるステップを備える、方法。 - 前記配分を決定するステップは、前記無線網から設定された前記ポリシーが記述する無線ベアラ毎の重み付け係数に従って、前記ユーザ・トラフィックの量を無線ベアラ間で配分するステップを備え、
前記重み付け係数は、各無線ベアラに対応する通信経路上の通信負荷に応じて、無線網内のポリシー制御機構によって無線ベアラ毎に決定される、または、
前記重み付け係数は、各無線ベアラにおいて使用される通信アプリケーション種別と各無線ベアラが対応する無線アクセス技術との間の適合度合いに応じて、無線網内のポリシー制御機構によって無線ベアラ毎に決定される、
ことを特徴とする請求項1記載の方法。 - 前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上で前記ユーザ・トラフィックを伝送するステップは、前記無線網から設定された前記ポリシーが記述する無線ベアラ毎の重み付け係数に従って、最大の重み付け係数に対応する無線ベアラを選択するステップを備え、
前記重み付け係数は、各無線ベアラに対応する通信経路上の通信負荷に応じて、無線網内のポリシー制御機構によって無線ベアラ毎に決定される、または、
前記重み付け係数は、各無線ベアラにおいて使用される通信アプリケーション種別と各無線ベアラが対応する無線アクセス技術との間の適合度合いに応じて、無線網内のポリシー制御機構によって無線ベアラ毎に決定される、
請求項2記載の方法。 - 一つ以上の基地局との間で複数の無線ベアラを介して同時並列的に通信する無線端末が備える内部ベアラ設定部であって、ユーザ・トラフィックを前記複数の無線ベアラ間において最適比率配分するために:
無線網から受信した基地局情報と、前記複数の無線ベアラを介して前記無線端末が接続するセルの一覧とを対比する手段;
前記対比の結果、前記複数の無線ベアラの中の2つ以上が接続する2つ以上のセルを前記基地局の中のいずれかがサポートする場合、前記最適比率配分する処理の実行を前記サポートする基地局と前記無線端末との間で切り替える手段;
前記最適比率配分する処理の実行を前記無線端末に切り替えた場合に、前記無線網から設定されたポリシーに基づいて、前記ユーザ・トラフィックを無線ベアラ間で最適配分する同時通信処理部;および、
前記基地局情報は、前記一つ以上の基地局の各々が重畳的にサポートする一つ以上のセルを列挙するテーブルを備え、前記一つ以上のセルは互いに異なるRATに対応し、前記切り替える手段は、前記対比の結果、前記基地局情報が前記列挙するセルの集合と前記無線端末が接続するセルの一覧に含まれるセルの集合が一部重複するかまたは全部重複するならば:
前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上でユーザ・トラフィックを伝送する処理;または、
前記ユーザ・トラフィックを前記複数の無線ベアラの間で最適配分する処理;
の一部または全ての実行を前記サポートする基地局の側に切り替える手段を備える、内部ベアラ設定部。 - 一つ以上の基地局との間で同時使用可能な複数の無線ベアラの中の一つを選択的に使用してユーザ・トラフィックを伝送する無線端末が備える内部ベアラ設定部であって:
無線網から受信した基地局情報と、前記複数の無線ベアラを介して前記無線端末が接続するセルの一覧とを対比する手段;
前記対比の結果、前記複数の無線ベアラの中の2つ以上が接続する2つ以上のセルを前記基地局の中のいずれかがサポートする場合、前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択する主体を前記サポートする基地局と前記無線端末との間で切り替える手段;
前記無線ベアラを選択する主体を前記無線端末に切り替えた場合に、前記無線網から設定されたポリシーに基づいて、前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上で前記ユーザ・トラフィックを伝送する切替部;および、
前記基地局情報は、前記一つ以上の基地局の各々が重畳的にサポートする一つ以上のセルを列挙するテーブルを備え、前記一つ以上のセルは互いに異なるRATに対応し、前記切り替える手段は、前記対比の結果、前記基地局情報が前記列挙するセルの集合と前記無線端末が接続するセルの一覧に含まれるセルの集合が一部重複するかまたは全部重複するならば:
前記複数の無線ベアラの中から無線ベアラを選択し、前記選択された無線ベアラ上でユーザ・トラフィックを伝送する処理;または、
前記ユーザ・トラフィックを前記複数の無線ベアラの間で最適配分する処理;
の一部または全ての実行を前記サポートする基地局の側に切り替える手段を備える、内部ベアラ設定部。 - 請求項5記載の同時通信処理部、請求項6記載の切替部およびアクティベート部を備える無線端末であって、
一つ以上の基地局にそれぞれ接続する複数の無線ベアラの一つ以上を使用してユーザ・トラフィックを伝送するために、前記アクティベート部が前記同時通信処理部または前記切替部のいずれか一方を選択的に起動する、
ことを特徴とする無線端末。 - 前記アクティベート部が前記同時通信処理部または前記切替部のいずれか一方を選択的に起動する動作は、ユーザが当該無線端末に対して設定したポリシーに基づいて、前記同時通信処理部または前記切替部のいずれを起動すべきかを前記アクティベート部が判断する動作を含む、
ことを特徴とする請求項7記載の無線端末。
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