JP6314878B2 - エアバッグ用ケース - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳んだエアバッグを収納可能とし、かつ、上方の開口部から膨張時のエアバッグを突出可能として、底壁部と底壁部の外周縁から略筒形状に立ち上る側壁部とを有した略箱形状のエアバッグ用ケースに、関する。
従来、エアバッグ用ケースとしては、一枚の板金素材における底壁部を構成する底壁構成部の外周縁から、側壁部を構成する側壁構成部を立ち上らせるように曲げ加工し、側壁構成部に設けた複数の接合片部を、対応する非接合部に重ねて、かしめ加工することにより、側壁部における底壁部から立ち上り形状を維持するように形成される構成のものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−57165公報
しかし、この従来のエアバッグ用ケースでは、接合片部は、側壁構成部において、隣接する他方の側壁構成部側の縁部から、他方の側壁構成部側に向かって延びるようにして、底壁部に対して略直交するように配置される構成であった。すなわち、この従来のエアバッグ用ケースでは、接合片部を被接合部に重ねてかしめる方向が、ケースの製造時において、底壁構成部から側壁構成部を立ち上がらせるように曲げ加工する方向と交差する方向であることから、ケースの製造工程で、かしめ加工を、側壁構成部の曲げ加工工程と同一工程で行なうことができず、別工程で行なう必要があり、ケースの製造工程を簡便にする点で、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、簡便に製造することが可能なエアバッグ用ケースを提供することを目的とする。
本発明に係るエアバッグ用ケースは、折り畳んだエアバッグを収納可能とし、かつ、上方の開口部から膨張時のエアバッグを突出可能として、底壁部と底壁部の外周縁から略筒形状に立ち上る側壁部とを有した略箱形状とするとともに、
一枚の板金素材における底壁部を構成する底壁構成部の外周縁から、側壁部を構成する側壁構成部を立ち上らせるように曲げ加工し、側壁構成部に設けた複数の接合片部を、対応する被接合部に重ねて、かしめ加工することにより、側壁部における底壁部からの立ち上り形状を維持するように形成される構成のエアバッグ用ケースであって、
接合片部が、それぞれ、被接合部とともに、底壁部と略平行に配設される構成として、被接合部に重ねられた状態で、底壁部と略直交する方向に部分的にかしめられることを特徴とする。
本発明のエアバッグ用ケースでは、側壁構成部から延びる接合片部と、対応する被接合部と、が、底壁部と略平行に配設される構成とされて、接合片部は、被接合部に重ねられた状態で、底壁部と略直交する方向に部分的にかしめられる構成である。すなわち、本発明のエアバッグ用ケースでは、接合片部の被接合部に対するかしめの方向が、底壁構成部から側壁構成部を立ち上げるように曲げ加工する方向と一致することから、曲げ加工工程と同一工程上で、かしめ加工も行なうことができる。そのため、ケースを一つの工程で製造することができ、製造工数及びコストの低減を図ることができる。
したがって、本発明のエアバッグ用ケースは、簡便に製造することができる。
具体的には、本発明のエアバッグ用ケースにおいて、側壁構成部を、底壁構成部の外周縁から複数配設させる構成として、
被接合部を、側壁構成部に設けた接合片部として形成して、
対向する接合片部相互を、かしめる構成としてもよい。
また、エアバッグ用ケースをこのような構成とする場合、側壁構成部を、略長方形状とした底壁構成部の外周縁の4辺からそれぞれ延びるように、配設させ、
隣接する側壁構成部の縁側の部位相互に、対応する接合片部を、配設させる構成としてもよい。
さらに、エアバッグ用ケースとして、側壁構成部を、底壁構成部の外周縁から複数配設させる構成として、
被接合部を、底壁構成部の外周縁付近に配設させる構成としてもよい。
さらにまた、エアバッグ用ケースをこのような構成とする場合、側壁構成部を、略長方形状とした底壁構成部の外周縁の対向する2辺からそれぞれ延びるように、配設させるとともに、底壁構成部の外周縁の他の対向する2辺側の側壁部の一部を構成する部分構成部を備える構成とし、
部分構成部に、接合片部を配設させる構成としてもよい。
本発明の第1実施形態であるケースを使用した助手席用エアバッグ装置を示す前後方向側での概略縦断面図である。 図1の助手席用エアバッグ装置の左右方向側での概略縦断面図である。 第1実施形態のケースの概略斜視図である。 第1実施形態のケースを構成するケース用素材の平面図である。 第1実施形態のケースの製造工程において、かしめ部の形成を示す概略部分拡大縦断面図である。 第2実施形態のケースの概略斜視図である。 第2実施形態のケースを構成するケース用素材の平面図である。 第2実施形態のケースの製造工程において、かしめ部の形成を示す概略部分拡大縦断面図である。 第3実施形態のケースの概略斜視図である。 図9のケースにおいて、かしめ部の部位を示す部分拡大縦断面図である。 第4実施形態のケースの概略斜視図である。 図11のケースにおいて、取付片部の部位を示す部分拡大斜視図である。 図11のケースにおいて、取付片部の部位を示す部分拡大断面図である。 第4実施形態のケースを構成するケース用素材の平面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、助手席用エアバッグ装置Mに使用されるエアバッグ用ケース(以下、単に「ケース」と省略する)20を、例に採り、説明する。なお、実施形態では、ケース20の前後・上下・左右の方向は、特に断らない限り、搭載させた車両における前後・上下・左右の方向と一致するものである。
助手席用エアバッグ装置Mは、図1,2に示すように、車両における助手席の前方において、インストルメントパネル(以下「インパネ」と省略する)1の上面2の内部に配置されている。助手席用エアバッグ装置Mは、折り畳まれたエアバッグ17と、エアバッグ17に膨張用ガスを供給するインフレーター12と、エアバッグ17とインフレーター12とを収納保持する第1実施形態のケース20と、エアバッグ17とインフレーター12とをケース20に取り付けるリテーナ14と、折り畳まれたエアバッグ17を覆うエアバッグカバー5と、を備えている。
エアバッグカバー5は、実施形態の場合、合成樹脂製のインパネ1と別体として形成されるもので、インパネ1の開口の部位に、配置されている。エアバッグカバー5は、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー等の合成樹脂製として、ケース20の後述する開口部20aを塞ぐ天井壁部6と、天井壁部6の周縁から下方へ延びる略四角筒形状の周壁部10と、を備えている。
天井壁部6において、周壁部10に囲まれる領域には、エアバッグ17の展開膨張時に押し開かれる2枚の扉部7,7が、配設されている。扉部7,7は、前後方向側で並設されて、周囲に、上面側から見て略H字形状の破断予定部8を配置させて、エアバッグ17の展開膨張時に、膨張するエアバッグ17に押されて、破断予定部8を破断させつつ、前後に開く構成とされている。
周壁部10は、ケース20の側壁部23の外周側を覆うように配置されるもので、側壁部23の前側を覆う部位と後側を覆う部位とには、ケース20の後述する係止爪部29を周縁で係止可能な係止穴部10aが、形成されている。また、周壁部10において、側壁部23の左側を覆う部位と右側を覆う部位との先端側(下端側)には、ケース20において後述するフランジ部30から延びる取付片部31に当接されて、この取付片部31に取り付けられる取付片11が、外方に突出するように形成されている。
インフレーター12は、図1,2に示すように、複数のガス吐出口12bを有した略円柱状の本体部12aと、インフレーター12をケース20に取り付けるためのフランジ部12cと、を備えて構成されている。
エアバッグ17は、内部に膨張用ガスを流入させて膨張可能な可撓性を有した袋状として構成されるもので、ケース20内に折り畳まれて収納され、膨張完了時に、助手席に着座した乗員を保護可能に、構成されている。エアバッグ17には、内部に膨張用ガスを流入可能に略円形に開口して、周縁をケース20の底壁部21に取り付けられるガス流入口17aが、形成されている。
ケース20は、板金素材から構成されて、折り畳んだエアバッグ17を収納可能とし、かつ、上方の開口部20aから膨張時のエアバッグ17を突出可能として、図1〜3に示すように、底壁部21と、底壁部21の外周縁から略筒形状に立ち上る側壁部23と、を有した略箱形状とされている。
底壁部21は、実施形態の場合、左右方向側の幅寸法を大きくした略長方形板状とされるもので、中央に、インフレーター12の本体部12aを挿入可能な挿入孔(図符号省略)を配置させ、挿入孔の周囲に、リテーナ14のボルト14aを挿通可能な取付孔(図符号省略)を配置させている。実施形態の場合、エアバッグ17とインフレーター12とは、エアバッグ17内に配置させたリテーナ14の各ボルト14aを、エアバッグ17におけるガス流入口17aの周縁を貫通させて、ケース20の底壁部21の取付孔に挿通させ、インフレーター12のフランジ部12cを貫通させて、ナット15止めすることにより、ケース20の底壁部21に取り付けられている。
側壁部23において、前後方向側で対向して配置される前壁部24と後壁部25との上端には、エアバッグカバー5の周壁部10を係止するための係止爪部29が、外方に突出するようにして、左右方向側で複数個、形成されている。係止爪部29は、ケース20と一体的に形成されるもので、図1に示すように、周壁部10に形成される係止穴部10aに挿入されて、係止穴部10a周縁に係止される構成である。側壁部23において、左右方向側で対向して配置される左壁部26と右壁部27との上端側には、底壁部21に略沿うようにして、左右の外方に延びるように形成されるフランジ部30が、前後の全域にわたって、形成されている。フランジ部30の左右方向の外縁側には、取付片部31が、部分的に外方に突出するように形成されており、この取付片部31には、エアバッグカバー5に形成される取付片11が、上側から重ねられた状態で、取付手段としてのボルトB及びナットNを用いて取り付けられることとなる(図2参照)。実施形態では、側壁部23は、前壁部24を構成する前壁構成部38Fと、後壁部25を構成する後壁構成部38Rと、左壁部を構成する左壁構成部43Lと、右壁部27を構成する右壁構成部43Rと、を、各フランジ部30の前後両端側(側壁部23の四隅付近)に形成されるかしめ部32によって連結させて、略四角筒状とされている。
第1実施形態のケース20は、図4に示すようなケース用素材35を、板金素材から打ち抜き、このケース用素材35を、折目L1〜L5の部位で曲げ加工することにより、形成されている。
ケース用素材35は、図4に示すように、底壁部21を構成する略長方形状の底壁構成部36と、底壁構成部36の外周縁の4辺からそれぞれ延びる4つの側壁構成部37と、を備えている。側壁構成部37は、側壁部23において、前壁部24を構成する前壁構成部38Fと、後壁部25を構成する後壁構成部38Rと、左壁部26を構成する左壁構成部43Lと、右壁部27を構成する右壁構成部43Rと、を備えている。実施形態の場合、前壁構成部38Fと後壁構成部38Rとは前後で対称形とされ、左壁構成部43Lと右壁構成部43Rとは、左右で対称形とされている。
各前壁構成部38F,後壁構成部38Rは、左右方向の幅寸法を、底壁構成部36の左右方向側の幅寸法と略一致させて構成される略長方形板状とされるもので、各前壁構成部38F,後壁構成部38Rにおいて、平らに展開された状態のケース用素材35における底壁構成部36から離れた先端側の縁部(ケース20形成時における上縁38a)には、係止爪部29を構成する爪構成部39が、突出して形成されている。また、各前壁構成部38F,後壁構成部38Rにおいて、左壁構成部43L,右壁構成部43R側の縁(左縁38b,右縁38c)側には、平らに展開された状態のケース用素材35において外方に向かうように延びて、ケース20形成時に左壁構成部43L,右壁構成部43R側(前後の内方側)に向かって延びる延設部40が、形成されている。各延設部40は、前壁構成部38F,後壁構成部38R(側壁部23)の上下の略全域にわたって形成されるとともに、前壁構成部38F,後壁構成部38Rの上縁38aよりも上方に突出する突出部41を備えている。この突出部41は、ケース20形成時に、図3に示すように、隣接する各左壁構成部43L,右壁構成部43Rにおけるフランジ構成部45の端側部位46と重ねられて、この端側部位46と接合される接合片部を構成することとなる。
各左壁構成部43L,右壁構成部43Rは、それぞれ、左壁部26,右壁部27を構成する略長方形状の本体部44と、本体部44の上縁側から延びてフランジ部30を形成するフランジ構成部45と、を備えている。本体部44は、実施形態の場合、前後方向側の幅寸法を、底壁構成部36の前後方向側の幅寸法より僅かに小さく設定されて、構成されている。フランジ構成部45は、本体部44の前後の全域にわたって形成されて、前後両端側となる端側部位46を、ケース20形成時に、隣接する前壁構成部38F,後壁構成部38Rの左縁38b,右縁38c側に形成される延設部40の突出部41と重ねられて、この突出部41と接合される接合片部(被接合部)としている。また、フランジ構成部45には、取付片部31を構成する取付片構成部47が、突出して形成されている。
そして、第1実施形態のケース20は、詳細な図示は省略するが、以下のようにして製造されることとなる。まず、ケース用素材35において、各爪構成部39に凹凸を付して係止爪部29を形成し、折目L1の部位で折目を付けて、各係止爪部29を前壁構成部38F,後壁構成部38Rに対して曲げるとともに、突出部41を延設部40に対して折り曲げる。次いで、折目L2の部位で折目を付けて、各延設部40を前壁構成部38F,後壁構成部38Rから立ち上がらせるように、曲げ、同時に、折目L3の部位で折目を付けて、各フランジ構成部45を本体部44に対して折り曲げる。その後、折目L4の部位で折目を付けて、左壁構成部43L,右壁構成部43Rを底壁構成部36から立ち上がらせるように曲げる。さらに、折目L5の部位で折目を付けて、前壁構成部38f,後壁構成部38Rを底壁構成部36から立ち上がらせるように曲げる。このとき、各延設部40は、左壁構成部43L,右壁構成部43Rの内側を覆うように配置され、延設部40の各突出部41は、それぞれ隣接するフランジ構成部45の端側部位46の上側に重ねられるように、配置されることとなる。そして、この突出部41とフランジ部30(フランジ構成部45)とは、ともに、底壁部21と略平行に配設されることとなる(図5のA参照)。その後、それぞれ隣接される接合片部を構成する突出部41と、フランジ構成部45の端側部位46と、を、底壁部21と略直交する方向(上下方向)側で、トックスかしめにより部分的にかしめて、図5のBに示すように、かしめ部32を形成すれば、ケース20を製造することができる。そして、第1実施形態のケース20では、側壁構成部37を構成する前壁構成部38F,後壁構成部38Rの左縁38b側と右縁38c側とに設けられた接合片部としての突出部41と、隣接する左壁構成部43L,右壁構成部43Rに設けられたフランジ構成部45の前後の縁部側の端側部位46と、を、重ねてかしめ加工することにより、図3に示すように、側壁部23の四隅付近にかしめ部32が配設されることとなり、ケース20は、側壁部23における底壁部21からの立ち上り形状を維持するように、構成される。
そして、このようにして形成したケース20内に、リテーナ14を内部に収納させた状態で折り畳んだエアバッグ17を、底壁部21に載置させるようにして、収納させ、インフレーター12の本体部12aを、底壁部21の下方からケース20内に挿入させるとともに、底壁部21から下方に突出しているリテーナ14の各ボルト14aを、インフレーター12のフランジ部12cに挿通させる。その後、インフレーター12のフランジ部12cから突出しているボルト14aにナット15を締結させれば、ケース20に、折り畳んだエアバッグ17とインフレーター12とを取り付けることができる。その後、エアバッグカバー5をケース20に取り付ければ、助手席用エアバッグ装置Mを組み立てることができ、この助手席用エアバッグ装置Mを、リテーナ14のボルト14aを利用してケース20に取り付けられる図示しないブラケットを用いて、車両のボディ側に固定させれば、助手席用エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
助手席用エアバッグ装置Mの車両への搭載後、車両の前面衝突時、インフレーター12のガス吐出口12bから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ17が、内部に膨張用ガスを流入させて膨張し、エアバッグカバー5の扉部7,7を押し開かせることとなる。そして、エアバッグ17は、エアバッグカバー5の扉部7,7を押し開いて形成されるケース20の開口部20aから大きく突出しつつ膨張を完了させることとなる。
そして、第1実施形態のケース20では、側壁構成部37としての前壁構成部38F,後壁構成部38Rから延びる接合片部としての突出部41と、対応する被接合部(接合片部)としてのフランジ部30(フランジ構成部45)と、が、底壁部21と略平行に配設される構成とされて、突出部41は、フランジ構成部45の端側部位46に重ねられた状態で、底壁部21と略直交する方向に部分的にかしめられる構成である。すなわち、第1実施形態のケース20では、突出部41の端側部位46に対するかしめの方向が、図5に示すように、底壁構成部36から側壁構成部37を立ち上げるように曲げ加工する方向と一致することから、曲げ加工工程と同一工程上で、かしめ加工も行なうことができる。換言すれば、第1実施形態のケース20では、ケース20を、プレス型の型締め方向を同じ方向とした状態で、順次、加工品を型締め方向と直交する方向にずらして加工している加工ラインから外すことなく、製造することができる。そのため、ケース20を一つの工程で製造することができ、製造工数及びコストの低減を図ることができる。
したがって、第1実施形態のケース20は、簡便に製造することができる。
次に、第2実施形態のケース50について、説明をする。この第2実施形態のケース50は、図6に示すごとく、前述のケース20と同様に、底壁部51と、底壁部51の外周縁から略筒形状に立ち上がる側壁部53と、を有して、左右方向側の幅寸法を大きくした略箱形状とされるもので、側壁部53における前壁部54と後壁部55との上端には、前述のケース20と同様に、係止爪部59が形成されている。このケース50では、側壁部53における左壁部56,右壁部57の上端側において、前後両端近傍となる位置の4箇所に、それぞれ、左右の外方に延びて、図示しないエアバッグカバーの取付片を取り付ける取付片部60が、形成されている。この第2実施形態のケース50では、ケース用素材63において側壁部53を構成する2つの側壁構成部66F,66Rが、前壁部54若しくは後壁部55を構成する本体部67と、本体部67から左右の外方に突出するように延設されて左壁部56若しくは右壁部57の一部を構成する部分構成部70と、を備えており(図7参照)、側壁部53は、図6に示すように、各部分構成部70の先端70a側における下縁70b側から延びる接合片部71を、かしめ部61によって、底壁部51に接合させることにより、略四角筒状とされている。そして、この第2実施形態のケース50では、後述するごとく、側壁部53における左壁部56,右壁部57は、2つの側壁構成部66F,66Rの部分構成部70(70F,70R)を前後で並設させるようにして、前後で2分割して構成されている(図6参照)。
この第2実施形態のケース50は、図7に示すようなケース用素材63を、板金素材から打ち抜き、このケース用素材63を、折目L6〜L9の部位で曲げ加工することにより、形成されている。
ケース用素材63は、図7に示すように、底壁部51を構成する略長方形状の底壁構成部64と、底壁構成部64の外周縁の対向する2辺からそれぞれ延びる2つの側壁構成部66F,66Rと、を備えている。第2実施形態のケース用素材63では、底壁構成部64における左縁64a,右縁64b側の部位において、前後の中央付近となる部位が、側壁構成部66F,66Rに形成される接合片部71を接合させる被接合部65を構成している(図7参照)。
側壁構成部66F,66Rは、側壁部53を構成するもので、前後で略対称形とされている。実施形態では、各側壁構成部66F,66Rは、底壁構成部64(底壁部51)において、前後方向側で対向する前縁側若しくは後縁側からそれぞれ延びるように形成される本体部67と、本体部67の左右両縁側から左右の外方に突出するように延設される部分構成部70(70F,70R)と、を備えている。実施形態の場合、側壁部53の後側の部位を構成する側壁構成部66Rは、部分構成部70Rの幅寸法を、前側の部位を構成する側壁構成部66Fの部分構成部70Fよりも大きく設定されて、全体の左右方向側の幅寸法を、側壁構成部66Fより大きく設定されている(図7参照)。
本体部67は、側壁部53における前壁部54もしくは後壁部55を構成するもので、左右方向の幅寸法を、底壁構成部64の左右方向側の幅寸法と略一致させて構成されている。各本体部67は、平らに展開された状態のケース用素材63における底壁構成部64から離れた先端側の縁部(ケース50形成時における上縁67a)に、係止爪部59を構成する爪構成部68を、突出して配置させている。
各部分構成部70(70F,70R)は、左壁部56若しくは右壁部57の一部を構成するもので、本体部67の左右両縁側から左右の外方に突出するようにして、本体部67の上下の略全域にわたって形成されるとともに、本体部67からの突出量(平らに展開された状態のケース用素材63における左右方向側の幅寸法)を、底壁部51(底壁構成部64)の前後方向側の幅寸法の1/2程度に、設定されている。詳細には、上述したごとく、前側の部分構成部70Fは、後側の部分構成部70Rよりも左右方向側の幅寸法を小さく設定されており、各部分構成部70F,70Rの左右方向側の幅寸法(ケース50形成時における前後方向側の幅寸法)は、先端70aを突き合わせるようにして部分構成部70F,70Rによって左壁部56,右壁部57を構成する際に、部分構成部70F,70Rの先端70a,70a間に殆ど隙間が形成されないような寸法に、設定されている。実施形態の場合、各部分構成部70(70F,70R)は、左壁部56,右壁部57において、前半分程度若しくは後半分程度の領域を構成している。各部分構成部70の先端70a側における下縁70b側には、底壁構成部64の左縁64a,右縁64b側に設けられる被接合部65に接合される接合片部71が、下方に突出するように、形成されている。また、各部分構成部70の本体部67近傍となる上縁70c側には、取付片部60を構成する取付片構成部72が、上方に突出するように、形成されている。
第2実施形態のケース50は、詳細な図示は省略するが、以下のようにして製造されることとなる。まず、ケース用素材63において、各爪構成部68に凹凸を付して係止爪部59を形成し、折目L6の部位で折目を付けて、各係止爪部59を本体部67に対して曲げるとともに、各取付片構成部72を部分構成部70に対して折り曲げる。次いで、折目L7の部位で折目を付けて、各接合片部71を部分構成部70に対して折り曲げる。その後、折目L8の部位で折目を付けて、各部分構成部70を本体部67から立ち上がらせるように折り曲げる。次いで、折目L9の部位で折目を付けて、各側壁構成部66F,66Rを底壁構成部64から立ち上がらせるように曲げる。このとき、各接合片部71は、底壁構成部64の左縁64a,右縁64b側の部位の上側に重ねられるようにして、底壁構成部64(底壁部51)と略平行に配置されることとなる(図8のA参照)。そして、図8のBに示すように、各接合片部71と、底壁部51(底壁構成部64)の一部の部位から構成される被接合部65と、を、底壁部51と略直交する方向(上下方向)側で、トックスかしめにより部分的にかしめて、かしめ部61を形成すれば、ケース50を製造することができる。そして、第2実施形態のケース50では、側壁構成部66F,66Rにおける部分構成部70の先端70a側に設けられる接合片部71を、底壁部51の左縁側若しくは右縁側の部位から構成される被接合部65に、重ねてかしめ加工することにより、側壁部53における左壁部56,右壁部57の前後の中央付近の下端側に、かしめ部61が配設されることとなり、ケース50は、側壁部53における底壁部51からの立ち上がり形状を維持するように、構成される。
この第2実施形態のケース50においても、側壁構成部66F,66Rから延びる接合片部71が、底壁部51と略平行に配設される構成とされて、対応する被接合部65(底壁部51の左右方向の縁部側の部位)に、重ねられた状態で、底壁部51と略直交する方向に部分的にかしめられる構成である。すなわち、第2実施形態のケース50においても、接合片部71の被接合部65に対するかしめの方向が、底壁構成部64から側壁構成部66F,66Rを立ち上げるように曲げ加工する方向と一致することから、曲げ加工工程と同一工程上で、かしめ加工も行なうことができる。そのため、ケース50を一つの工程で製造することができ、製造工数及びコストの低減を図ることができる。
したがって、第2実施形態のケース50は、簡便に製造することができる。
また、この第2実施形態のケース50の変形例として、図9,10に示す第3実施形態のケース50Aのように、隣接される部分構成部70A,70Aから延びる各接合片部71A,71Aを、上下方向側で重ねて、底壁部51Aにおける被接合部65Aの部位に、1箇所でかしめる構成とし、かしめ部61Aを、底壁部51Aの左縁側と右縁側とに、それぞれ、1つずつ配置させる構成としてもよい。また、このケース50Aでは、図示しないエアバッグカバーを取り付ける取付片部60Aの位置も、前述のケース50と異ならせており、各部分構成部70Aの先端近傍(左壁部56A,右壁部57Aの前後の中央付近)から外方に突出されて、上下方向側で相互に重ねられた状態で、図示しないエアバッグカバーに取り付けられる構成である。なお、このような構成以外は、ケース50Aは、上述のケース50と同一の構成であり、同一の図符号の末尾に「A」を付して、詳細な説明を省略する。このような構成のケース50Aでは、第2実施形態のケース50と比較して、かしめ部61Aの配置数を低減できることから、第2実施形態のケース50と比較して、製造コストを一層低減させることができる。
なお、第1〜第3実施形態のケース20,50,50Aでは、かしめ部32,61,61Aのみによって、側壁部23,53,53Aの底壁部21,51,51Aからの立ち上がり形状を維持している構成であるが、図11に示す第4実施形態のケース75のごとく、かしめ部87に加えて、エアバッグカバー5Bを取り付ける取付片部86を利用して、側壁部78の底壁部76からの立ち上がり形状を維持させる構成としてもよい。
この第4実施形態のケース75は、図11に示すごとく、前述のケース20,50,50Aと同様に、底壁部76と、底壁部76の外周縁から略筒形状に立ち上がる側壁部78と、を有して、左右方向側の幅寸法を大きくした略箱形状とされるもので、側壁部78における前壁部79と後壁部80との上端には、前述のケース20,50と同様に、係止爪部84が形成されている。また、側壁部78における左壁部81と右壁部82との上端側には、底壁部76に略沿うようにして、左右の外方に延びるように形成されるフランジ部85が、前後の全域にわたって形成されている。第4実施形態のケース75では、フランジ部85は、前壁部79の左右両側の部位まで延びるように、前端側を下方に向けるように屈曲させて構成され、この屈曲されている前端85a側の部位を、エアバッグカバー5Bの取付片11B(図12,13の二点鎖線参照)を取り付ける取付片部86としている。この取付片部86には、前壁部79の左縁若しくは右縁から外方に延びる係止片部89が、重ねられることとなり、係止片部89は、取付片部86ともに、取付手段としてのボルトB及びナットN(図13の二点鎖線参照)を用いて、エアバッグカバー5Bに形成される取付片11Bに取り付けられることとなる。フランジ部85の後端85b側には、第1実施形態のケース20と同様に、かしめ部87が、形成されている(図11参照)。この第4実施形態のケース75では、ケース75にエアバッグカバー5Bを取り付ける際に、前壁部79を構成する前壁構成部93から延びる突出片部95を、左壁部81及び右壁部82のフランジ部85の前端85a側に形成される取付片部86とともに共締めしてエアバッグカバー5Bの取付片11Bを取り付けることにより、前壁部79を左壁部81及び右壁部82に連結させ、後壁部80を構成する後壁構成部96と、左壁部81及び右壁部82を構成する左壁構成部101L,右壁構成部101Rと、を、各フランジ部85の後端85b側に形成されるかしめ部87によって連結させて、後壁部80を左壁部81および右壁部82に連結させることにより、側壁部78を略四角筒状としている。
この第4実施形態のケース75は、図14に示すようなケース用素材90を、板金素材から打ち抜き、このケース用素材90を、折目L10〜L15の部位で曲げ加工することにより、形成されている。
ケース用素材90は、図14に示すように、底壁部76を構成する略長方形状の底壁構成部91と、底壁構成部91の外周縁の4辺からそれぞれ延びる4つの側壁構成部92と、を備えている。側壁構成部92は、側壁部78において前壁部79を構成する前壁構成部93と、後壁部80を構成する後壁構成部96と、左壁部81を構成する左壁構成部101Lと、右壁部82を構成する右壁構成部101Rと、を備えている。左壁構成部101Lと右壁構成部101Rとは、左右で対称形とされている。
前壁構成部93は、左右方向の幅寸法を、底壁構成部91の左右方向側の幅寸法と略一致させて構成される略長方形板状とされるもので、平らに展開された状態のケース用素材90における底壁構成部91から離れた先端側の縁部(ケース形成時における上縁93a)には、係止爪部84を構成する爪構成部94が、突出して形成されている。また、前壁構成部93の左縁93b,右縁93c側における上端側には、突出片部95が、左右の外方に向かうように延びるように形成されている。この突出片部95は、ケース75の形成時に、フランジ部85から延びる取付片部86の前側において取付片部86と前後方向側で重ねられるように配置されるもので、ケース75にエアバッグカバー5Bを取り付ける際に、エアバッグカバー5Bの取付片11Bとともに、この取付片部86と共締めされることとなる。
後壁構成部96は、左右方向側の幅寸法を、底壁構成部91の左右方向側の幅寸法と略一致させて構成される略長方形板状とされるもので、平らに展開された状態のケース用素材90における底壁構成部91から離れた先端側の縁部(ケース75形成時における上縁96a)には、係止爪部84を構成する爪構成部97が、突出して形成されている。また、後壁構成部96における左縁96b,右縁96c側には、平らに展開された状態のケース用素材90において外方に向かうように延びて、ケース75形成時に左壁構成部101L,右壁構成部101R側(前後の内方側)に向かって延びる延設部98が、形成されている。各延設部98は、後壁構成部96(側壁部78)の上下の略全域にわたって形成されるとともに、後壁構成部96の上縁96aよりも上方に突出する突出部99を備えている。この突出部99は、ケース75形成時に、各左壁構成部101L,右壁構成部101Rにおけるフランジ構成部103の後端側部位105と重ねられて、この後端側部位105と接合される接合片部を構成することとなる。
各左壁構成部101L,右壁構成部101Rは、それぞれ、左壁部81,右壁部82を構成する略長方形状の本体部102と、本体部102の上縁側から延びてフランジ部85を形成するフランジ構成部103と、を備えている。本体部102は、実施形態の場合、前後方向側の幅寸法を、底壁構成部91の前後方向側の幅寸法より僅かに小さく設定されて、構成されている。フランジ構成部103は、本体部102の前後の全域にわたって形成されるとともに、前端側の部位を、本体部102より前方に突出させるように、構成されている。フランジ構成部103における前端側部位104は、ケース75形成時に、フランジ部85から下方に突出するように曲げ加工されて、前壁構成部93の突出片部95と共締めされる取付片部86を構成することとなる。フランジ構成部103の後端側となる後端側部位105は、ケース75形成時に、後壁構成部96の延設部98に形成される突出部99と重ねられて、この突出部99と接合される接合片部を構成している。
第4実施形態のケース75は、詳細な図示は省略するが、以下のようにして製造されることとなる。まず、ケース用素材90において、各爪構成部94,97に凹凸を付して係止爪部84を形成し、折目L10の部位で折目を付けて、各係止爪部84を前壁構成部93,後壁構成部96に対して折り曲げる。同時に、折目11の部位で折目を付けて、前端側部位104をフランジ構成部103に対して折り曲げる。次いで、折目L12の部位で折目を付けて、フランジ構成部103を本体部102に対して折り曲げる。その後、折目L13の部位で折目を付けて、各延設部98を後側構成部96に対して折り曲げる。次いで、折目L14の部位で折目を付けて、左壁構成部101L,右壁構成部101Rを底壁構成部91から立ち上がらせるように曲げる。その後、折目L15の部位で折目を付けて、前壁構成部93,後壁構成部96を底壁構成部91から立ち上がらせるように曲げる。このとき、各延設部98は、左壁構成部101L,右壁構成部101Rの内側を覆うように配置されることとなる。また、延設部98の突出部99は、フランジ構成部103の後端側部位105の上側に重ねられるように、配置され、この突出部99とフランジ部85(フランジ構成部103)とは、ともに、底壁部76と略平行に配設されることとなる。さらに、前壁構成部93に形成される突出片部95は、取付片部86の前側において取付片部86と前後で重ねられるように配置されることとなる。その後、接合片部を構成する突出部99と、フランジ構成部103の後端側部位105と、を、底壁部76と略直交する方向(上下方向)側で、トックスかしめにより部分的にかしめて、かしめ部87を形成すれば、ケース75を製造することができる。この第4実施形態のケース75は、側壁部78の後端側の角部付近の2箇所にかしめ部87,87を配設させ、また、内部に図示しないエアバッグとインフレーターとを収納させた後でエアバッグカバー5Bをケース75に取り付ける際に、側壁部78の前端側の角部付近の2箇所を、取付片部86と突出片部95とをエアバッグカバー5Bの取付片11Bに共締めすることにより、側壁部78における底壁部76からの立ち上り形状を維持するように、構成されている。
この第4実施形態のケース75においても、側壁構成部92としての後壁構成部96から延びる接合片部としての突出部99と、対応する被接合部(接合片部)としてのフランジ部85(フランジ構成部103)と、が、底壁部76と略平行に配設される構成とされて、突出部99は、フランジ構成部103の後端側部位105に重ねられた状態で、底壁部76と略直交する方向に部分的にかしめられる構成である。すなわち、第4実施形態のケース75においても、突出部99の後端側部位105に対するかしめの方向が、底壁構成部91から側壁構成部92を立ち上げるように曲げ加工する方向と一致することから、曲げ加工工程と同一工程上で、かしめ加工も行なうことができる。そのため、ケース75を一つの工程で製造することができ、製造工数及びコストの低減を図ることができる。
また、第4実施形態のケース75では、かしめ部87が、第1実施形態のケース20よりも少なく、2箇所のみに形成されていることから、第1実施形態のケース20と比較して、製造コストを一層低減させることができる。なお、第4実施形態では、取付片部81をエアバッグカバー5Bの取付片10Bに取り付ける構成としているが、このケースの取付片部は、ボディ側から延びる部材に取り付ける構成としてもよい。
したがって、第4実施形態のケース75は、簡便に製造することができて、さらに、製造コストも一層低減させることができる。
なお、実施形態では、ケースとして、助手席用エアバッグ装置に使用されるものを例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ用ケースは、助手席用エアバッグ装置用に限られるものではなく、ステアリングホイール用エアバッグ装置や、膝保護用エアバッグ装置等に使用されるケースにも、本発明は適用可能である。
20…ケース(エアバッグ用ケース)、21…底壁部、23…側壁部、30…フランジ部、32…かしめ部、35…ケース用素材、36…底壁構成部、37…側壁構成部、38F…前壁構成部、38R…後壁構成部、40…延設部、41…突出部(接合片部)、43L…左壁構成部、43R…右壁構成部、45…フランジ構成部、46…端側部位(接合片部、被接合部)、50,50A…ケース、51,51A…底壁部、53,53A…側壁部、61,61A…かしめ部、63…ケース用素材、64…底壁構成部、65,65A…被接合部、66F,66R…側壁構成部、67…本体部、70…部分構成部、71,71A…接合片部、75…ケース、76…底壁部、78…側壁部、85…フランジ部、87…かしめ部、90…ケース用素材、91…底壁構成部、92…側壁構成部、96…後壁構成部、98…延設部、99…突出部(接合片部)、101L…左壁構成部、101R…右壁構成部、103…フランジ構成部、105…後端側部位(接合片部、被接合部)。

Claims (5)

  1. 折り畳んだエアバッグを収納可能とし、かつ、上方の開口部から膨張時の前記エアバッグを突出可能として、底壁部と該底壁部の外周縁から略筒形状に立ち上る側壁部とを有した略箱形状とするとともに、
    一枚の板金素材における前記底壁部を構成する底壁構成部の外周縁から、前記側壁部を構成する側壁構成部を立ち上らせるように曲げ加工し、前記側壁構成部に設けた複数の接合片部を、対応する被接合部に重ねて、かしめ加工することにより、前記側壁部における前記底壁部からの立ち上り形状を維持するように形成される構成のエアバッグ用ケースであって、
    前記接合片部が、それぞれ、前記被接合部とともに、前記底壁部と略平行に配設される構成として、前記被接合部に重ねられた状態で、前記底壁部と略直交する方向に部分的にかしめられることを特徴とするエアバッグ用ケース。
  2. 前記側壁構成部が、前記底壁構成部の外周縁から複数配設される構成として、
    前記被接合部が、前記側壁構成部に設けた前記接合片部として形成されて、
    対応する前記接合片部相互が、かしめられることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ用ケース。
  3. 前記側壁構成部が、略長方形状とした前記底壁構成部の外周縁の4辺からそれぞれ延びるように、配設され、
    隣接する前記側壁構成部の縁側の部位相互に、対応する前記接合片部が、配設されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ用ケース。
  4. 前記側壁構成部が、前記底壁構成部の外周縁から複数配設される構成として、
    前記被接合部が、前記底壁構成部の外周縁付近に配設されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ用ケース。
  5. 前記側壁構成部が、略長方形状とした前記底壁構成部の外周縁の対向する2辺からそれぞれ延びるように、配設されるとともに、前記底壁構成部の外周縁の他の対向する2辺側の前記側壁部の一部を構成する部分構成部を備え、
    前記部分構成部に、前記接合片部が配設されて構成されていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ用ケース。


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