JP6313224B2 - 校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置 - Google Patents

校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6313224B2
JP6313224B2 JP2014558550A JP2014558550A JP6313224B2 JP 6313224 B2 JP6313224 B2 JP 6313224B2 JP 2014558550 A JP2014558550 A JP 2014558550A JP 2014558550 A JP2014558550 A JP 2014558550A JP 6313224 B2 JP6313224 B2 JP 6313224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
spectral
detection value
calibration
individual
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014558550A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014115664A1 (ja
Inventor
亮桂 相川
亮桂 相川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRUMO KABUSHIKI KAISHA filed Critical TRUMO KABUSHIKI KAISHA
Publication of JPWO2014115664A1 publication Critical patent/JPWO2014115664A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6313224B2 publication Critical patent/JP6313224B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/8483Investigating reagent band
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/42Absorption spectrometry; Double beam spectrometry; Flicker spectrometry; Reflection spectrometry
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/17Systems in which incident light is modified in accordance with the properties of the material investigated
    • G01N21/25Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands
    • G01N21/27Colour; Spectral properties, i.e. comparison of effect of material on the light at two or more different wavelengths or wavelength bands using photo-electric detection ; circuits for computing concentration
    • G01N21/274Calibration, base line adjustment, drift correction

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Description

この発明は、体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置を校正する校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置に関する。
体液中の成分を測定する体液成分測定装置の一形態として、被験者の血糖値を測定可能な血糖計が知られている。例えば、光学式の血糖計は、血液中のブドウ糖量に応じて発色する試薬が含浸された試験紙に血液を供給し、当該試験紙の性状を光学的に検出し、血糖値を算出するように構成されている。
特開平9−145615号公報には、試験紙の測定面に投光する光源と、反射光を検出するセンサとを含む光学系(以下、測定光学系という)を備える装置が記載されている。
ところで、上記した特開平9−145615号公報に記載された装置を製造する際、組み付けようとする測定光学系、特に光源の分光特性には個体差が少なからず存在する。例えば、実際の分光特性が典型的な特性から有意にずれている場合、所望の測定精度が得られないおそれがある。そこで、測定精度を保証するため、測定光学系により得た検出値と、成分の測定結果とを適切に対応付ける校正作業が必要となる場合がある。この作業は、通常、校正対象の装置を用いて、試験紙の性状が既知であるサンプルを計測し、得られた検出結果を修正することで実現される。
しかし、測定精度を一層厳密に管理しようとすれば、サンプルの計測・交換等の作業を装置毎に行う必要があり、それだけ校正作業のための時間・工数を多く費やすことになる。その結果、装置の製造コストが高騰するという問題があった。また、これとは別に、サンプルの不変性を常に保証しなければならず、管理上の観点からも望ましくなかった。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、特に光源の分光特性に個体差が存在する場合であっても、サンプルの計測・交換等の作業を装置毎に行うことなく体液中の成分の測定精度を保証可能な校正方法、装置及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置を校正する方法であって、前記試験紙を用いて作製された複数のサンプルの分光反射特性をそれぞれ取得する取得ステップと、前記体液成分測定装置に組み付ける光源の基準である基準光源の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記基準光源を用いた際の各前記サンプルでの検出値である基準検出値をそれぞれ推定する基準推定ステップと、前記基準光源と同じ種類であり、且つ、校正対象の前記体液成分測定装置である校正対象装置に組み付けようとする個別光源の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記個別光源を用いた際の各前記サンプルでの検出値である個別検出値をそれぞれ推定する個別推定ステップと、前記サンプル毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組の関係に基づいて、前記個別光源を組み付けた前記校正対象装置にて得た前記試験紙での検出値を、前記基準光源を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する決定ステップとを備える。
このように、校正対象装置に組み付けようとする個別光源の分光放射特性、及び取得された各分光反射特性に基づいて、前記個別光源を用いた際の各サンプルでの検出値である個別検出値をそれぞれ推定するので、個別光源の組み付け作業又は各サンプルの計測・交換等を行うことなく検出値を取得可能である。また、サンプル毎に推定された基準検出値及び個別検出値の各組の関係に基づいて、個別光源を組み付けた校正対象装置にて得た試験紙での検出値を、基準光源を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定するので、前記個別光源の分光特性にかかわらず、前記基準光源を用いた際の検出値を常に取得可能である。これにより、特に光源の分光特性に個体差が存在する場合であっても、サンプルの計測・交換等の作業を装置毎に行うことなく体液中の成分の測定精度を保証できる。
また、前記取得ステップでは、前記基準光源及び前記個別光源の発光波長範囲を含む波長範囲にわたる分光反射特性を取得することが好ましい。これにより、各サンプルでの検出値を推定する精度が向上する。
また、前記体液成分測定装置は、前記試験紙の発色前後にわたる検出光量の比を前記検出値として前記体液中の成分を測定し、前記基準推定ステップでは、前記基準光源の分光放射特性、各前記分光反射特性及び前記校正対象装置の受光感度特性にそれぞれ比例する分光特性を波長毎に積算することで発色前及び発色後での各前記検出光量を推定し、前記個別推定ステップでは、前記個別光源の分光放射特性、各前記分光反射特性及び前記受光感度特性にそれぞれ比例する分光特性を波長毎に積算することで発色前及び発色後での各前記検出光量を推定することが好ましい。このように、分光放射特性、各分光反射特性及び受光感度特性を併せて考慮することで、測定光学系の分光特性を厳密に表現可能になり、各サンプルでの検出値の推定精度が一層向上する。
また、前記決定ステップでは、前記サンプル毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組を所定の関数に適合させることで前記校正曲線を決定することが好ましい。
本発明に係る校正装置は、体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置を校正する装置であって、前記体液成分測定装置に組み付ける光源の基準である基準光源の分光放射特性、前記基準光源と同じ種類であり、且つ、校正対象の前記体液成分測定装置である校正対象装置に組み付けようとする個別光源の分光放射特性、及び前記試験紙を用いて作製された複数のサンプルの分光反射特性をそれぞれ取得する分光特性取得部と、前記分光特性取得部によりそれぞれ取得された前記基準光源の分光放射特性及び各前記分光反射特性に基づいて、前記基準光源を用いた際の各前記サンプルでの検出値である基準検出値をそれぞれ推定すると共に、前記分光特性取得部によりそれぞれ取得された前記個別光源の分光放射特性及び各前記分光反射特性に基づいて、前記個別光源を用いた際の各前記サンプルでの検出値である個別検出値をそれぞれ推定する検出値推定部と、前記検出値推定部により前記サンプル毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組の関係に基づいて、前記個別光源を組み付けた前記校正対象装置にて得た前記試験紙での検出値を、前記基準光源を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する校正曲線決定部とを備える。
本発明に係る校正プログラムは、体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置を校正するための校正装置に、前記試験紙を用いて作製された複数のサンプルの分光反射特性をそれぞれ取得する取得ステップと、前記体液成分測定装置に組み付ける光源の基準である基準光源の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記基準光源を用いた際の各前記サンプルでの検出値である基準検出値をそれぞれ推定する基準推定ステップと、前記基準光源と同じ種類であり、且つ、校正対象の前記体液成分測定装置である校正対象装置に組み付けようとする個別光源の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記個別光源を用いた際の各前記サンプルでの検出値である個別検出値をそれぞれ推定する個別推定ステップと、前記サンプル毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組の関係に基づいて、前記個別光源を組み付けた前記校正対象装置にて得た前記試験紙での検出値を、前記基準光源を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する決定ステップとを実行させる。
本発明に係る記憶媒体は、非一過性であって且つコンピュータ読み取り可能であると共に、上記した校正プログラムを格納する。
また本発明は、上記したいずれかの校正方法を用いて校正された体液成分測定装置において、決定された前記校正曲線を特定する校正係数を格納する格納部と、前記格納部から読み出した前記校正係数により特定される前記校正曲線を用いて前記試験紙での検出値を変換した上で、前記基準光源に応じた定量式に従って前記体液中の成分を定量する成分定量部とを備えることを特徴とする
れにより、個別光源の分光特性毎に異なる定量式を準備する必要がなくなり、定量のための演算処理が簡素化される。
本発明に係る校正方法、装置及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置によれば、校正対象装置に組み付けようとする個別光源の分光放射特性、及び取得された各分光反射特性に基づいて、前記個別光源を用いた際の各サンプルでの検出値である個別検出値をそれぞれ推定するので、個別光源の組み付け作業又は各サンプルの計測・交換等を行うことなく検出値を取得可能である。また、サンプル毎に推定された基準検出値及び個別検出値の各組の関係に基づいて、個別光源を組み付けた校正対象装置にて得た試験紙での検出値を、基準光源を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定するので、前記個別光源の分光特性にかかわらず、前記基準光源を用いた際の検出値を常に取得可能である。これにより、特に光源の分光特性に個体差が存在する場合であっても、サンプルの計測・交換等の作業を装置毎に行うことなく体液中の成分の測定精度を保証できる。
この実施形態に係る体液成分測定装置としての血糖計の斜視図である。 図1に示す血糖計の概略ブロック図である。 図1に示す血糖計を校正する校正システムの電気ブロック図である。 図4Aは、LED光源の分光放射特性の一例を示すグラフである。図4Bは、ハロゲン光源の分光放射特性の一例を示すグラフである。 図3に示す校正システムの動作説明に供されるフローチャートである。 発色前の試験紙及び各サンプルの分光反射特性の一例を示すグラフである。 PD素子の受光感度特性の一例を示すグラフである。 図8Aは、基準ハロゲン光源の分光放射特性の一例を示すグラフである。図8Bは、基準ハロゲン光源におけるエネルギー変換係数の一例を示すグラフである。 発色前の試験紙及び各サンプルでの分光検出特性の一例を示すグラフである。 校正曲線の一例を示すグラフである。 定量曲線の一例を示すグラフである。
以下、本発明に係る校正方法、装置及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[血糖計10の構成]
図1は、この実施形態に係る体液成分測定装置としての血糖計10の斜視図である。
血糖計10は、ボディ12と、チップ14が装着されるチップ装着部16と、チップ装着部16の近傍上面に設けられたイジェクタ18と、ボディ12の上面中央に設けられた液晶パネル20と、ボディ12の上面の基端側に設けられた操作部22とを備える。
血糖計10には、その先端に試験具としてのチップ14が装着される。チップ14は、有底筒状のベース筒23と、ベース筒23から半径外方向に突出するフランジ24と、ベース筒23の底部から突出するノズル25と、ベース筒23の底部内面に設置された試験紙26とを有する。ノズル25の中心には、先端の点着部27から試験紙26に連通する直線状の血液導入路28(図2)が設けられている。
試験紙26の材質としては、例えば、ポリエーテルスルホンが挙げられる。試験紙26に含浸される発色試薬としては、例えば、グルコースオキシターゼ(GOD)、ペルオキシターゼ(POD)、4−アミノアンチピリン、N−エチルN−(2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル)等の発色剤が挙げられる。また、試薬には所定の緩衝剤が含まれていてもよい。
血糖計10のボディ12は、ユーザが片手で把持し易いやや細長い形状であり、その先端部は先端方向に向かって細くなると共に、やや下側に屈曲して血液の点着操作が容易な形状となっている。
チップ装着部16は、血糖計10の先端部に設けられており、上述したチップ14を装着可能な円筒型に構成されている。ユーザが血糖計10を用いて血糖値を計測する際には、チップ装着部16にチップ14を装着し、装着されたチップ14の先端の点着部27から血液を吸引する。チップ装着部16の中心には、測定窓30が設けられており、測定の際にはこの測定窓30を介して、測定光学系40(図2)による投光及び受光が行われる。
イジェクタ18は、前方への押圧動作に応じて、装着されたチップ14を前方に押し出し、チップ装着部16から離脱させる。これにより、血糖値の測定が済んだチップ14を廃棄できる。
液晶パネル20は、計測した血糖値を測定結果として表示する他、操作手順の案内、治療ガイダンス、発生したエラー内容とその対処方法の表示等が可能である。操作部22は、図示しない電源のオン・オフをする電源ボタン32と、各種データの設定・入力等の操作を行うための操作ボタン34を有する。
[血糖計10の概略ブロック図]
図2は、図1に示す血糖計10の概略ブロック図である。なお、本図の左方には、血糖計10の先端側における部分拡大断面図が示されている。
血糖計10は、液晶パネル20、操作ボタン34の他、測定光学系40と、中央演算処理装置(以下、CPU42という)と、メモリ44(格納部)とを更に備える。
測定光学系40は、試験紙26にパルス状の光を照射する投光部46と、試験紙26からの反射光を受光する受光部48と、受光部48での光電変換により得たアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器49とを有する。
投光部46には、光を放射する発光素子50が配置されている。発光素子50として、例えば、LED(Light Emitting Diode)素子、有機EL(Electro-Luminescence)素子、無機EL素子、LD(Laser Diode)素子を含む種々の素子を用いることができる。
受光部48は、検出された光を電気信号に変換する受光素子からなる。受光素子として、例えば、PD(Photodiode)素子、CCD(Charge Coupled Device)素子、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)素子を含む種々の素子を用いることができる。
測定光学系40は、V字状の光路Lに沿って導光すると共に、且つ、測定面54上での投光領域が所定形状(例えば、直径が1〜3mmの円形状)になるように、光学的に調整されている。これにより、発光素子50から照射された光は、投光通路52内を直進した後に試験紙26の測定面54にて反射され、受光通路56を直進した後に受光部48により受光される。
CPU42は、メモリ44等に格納されたプログラムを読み出し実行することで、測定光学系40を含む各構成要素の制御動作を行う他、A/D変換器49から出力された信号値に基づいて、血糖値を定量する成分定量部60の機能を実現可能である。
メモリ44は、揮発性又は不揮発性の記憶媒体である。本図例では、メモリ44には、定量係数62及び校正係数64がそれぞれ格納されている。ここで、定量係数62は定量曲線を特定するための係数であり、校正係数64は校正曲線を特定するための係数である。
[校正システム70の電気ブロック図]
図3は、図1に示す血糖計10を校正(較正、キャリブレーション)する校正システム70の電気ブロック図である。校正システム70は、測定対象物の分光放射特性又は分光反射特性を計測する光学測定治具72と、光学測定治具72の計測結果を用いて校正対象の血糖計10(以下、校正対象装置10cともいう)を校正する校正装置74とを基本的に備える。
光学測定治具72は、校正対象装置10cにセットされたサンプル26sに向けて光を放射するハロゲン光源76と、光ファイバ77e、77dを介してサンプル26sからの反射光の分光特性を計測する分光光度計78とを備える。
校正装置74は、通信I/F80と、入力部82と、表示部84と、記憶部86と、制御部88とを備えるコンピュータである。
通信I/F80は、外部装置(図3例では光学測定治具72)に対して電気信号を送受信するインターフェースである。光学測定治具72は、有線又は無線により校正装置74と通信可能に接続されている。
入力部82は、マウス、トラックボール、キーボード等の種々の入力デバイスで構成される。表示部84は、モノクロ又はカラー表示可能な装置であり、液晶パネル、有機ELパネル、無機ELパネル等で構成されてもよい。
記憶部86は、制御部88が各構成要素を制御するのに必要なプログラム及びデータ等を記憶している。本図例では、記憶部86には、分光反射特性90、推定用データ91、及び基準検出値92がそれぞれ記憶されている。なお、記憶部86は、不揮発性のメモリ、ハードディスク等を含む、非一過性であって且つコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。
制御部88は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって構成されている。制御部88は、記憶部86に格納されたプログラムを読み出し実行することで、データ取得部94(分光特性取得部)、検出値推定部96、及び校正曲線決定部98の各機能を実現可能である。
[校正システム70の動作]
続いて、図3の校正システム70の動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。動作説明に先立ち、測定に用いる光源の分光放射特性について言及する。
図4Aは、LED光源の分光放射特性の一例を示すグラフである。グラフの横軸は波長λ(単位:nm)であり、グラフの縦軸は放射光強度(任意の単位)である。なお、図4Bのグラフに関しても同様に定義される。
この分光放射特性は、波長λ=630nmの周辺に鋭いピークを有する。発光波長範囲は概ね590〜680nmであり相対的に狭い。このように、発光波長範囲が狭い光源を用いる場合、ピークの波長及び幅が僅かに変動したとしても、測定結果のずれ量が相対的に大きくなる。その結果、所望の測定精度が得られないおそれがある。
図4Bは、ハロゲン光源76の分光放射特性の一例を示すグラフである。この分光放射特性は、波長λ=615nmの周辺に幅が広いピークを有する。発光波長範囲は概ね400〜1000nmであり相対的に広い。
図5のステップS1において、校正作業者は、光学測定治具72を用いて、各サンプル26sの分光反射特性をそれぞれ測定・取得する。校正作業者は、血糖値が異なる血液を各試験紙26に付着させることで、複数のサンプル26sを予め作製しておく。ここでは、発色前の試験紙26、並びに、血糖値がそれぞれ、50、100、250、400、550(いずれも単位は[mg/dl]である)に相当する5種類のサンプル26sを準備する。なお、サンプル26sの総数は5種類に限られず、少なくとも2種類であれば任意に変更可能である。
校正作業者は、光ファイバ77eの先端部を投光部46側に挿入させ、光ファイバ77dの先端部を受光部48側に挿入させる。その後、校正対象装置10cにサンプル26s(又は、発色前の試験紙26)を装着した状態下に、ハロゲン光源76による投光及び分光光度計78による受光を行わせることで、各サンプル26s(又は、発色前の試験紙26)の分光反射特性を測定する。
図6は、発色前の試験紙26及び各サンプル26sの分光反射特性の一例を示すグラフである。本グラフでは、発色前の試験紙26の測定結果、並びに、血糖値がそれぞれ、50、100、250、400、550[mg/dl]であるサンプル26sの測定結果を、「発色前」、「BG050」、「BG100」、「BG250」、「BG400」、「BG550」と表記している。なお、後述する図9についても同様である。
本図から理解されるように、血糖値が増加するに伴って反射光強度(グラフが囲む面積)が低下する。特に、500〜800nmの波長範囲内のみで反射光強度が変化する傾向がある。
そして、光学測定治具72から出力された分光データは、通信I/F80を介して、校正装置74側に供給される。その後、制御部88は、この分光データを分光反射特性90として記憶部86に一時的に記憶させる。以下、i(i=1〜5)番目のサンプル26sの分光反射特性をRi(λ)と表記する。なお、説明の便宜のため、発色前の試験紙26の分光反射特性をR0(λ)と表記する。
ステップS2において、データ取得部94は、後述する検出値を推定するための推定用データ91を取得する。推定用データ91は、実測値、文献値又は公称値のいずれであってもよく、例えば、分光放射特性E1(λ)、E2(λ)、Er(λ)、Es(λ)、受光感度特性D(λ)、又はエネルギー変換係数ε(λ)である。これらの分光特性の詳細については、ステップS6にて後述する。
ステップS3において、検出値推定部96は、基準光源50sを用いた際の各サンプル26sでの検出値(以下、基準検出値という)をそれぞれ推定する。この推定方法の詳細については、ステップS6にて後述する。
ここで、基準光源50sとは、血糖計10に組み付ける基準的・標準的な光源(発光素子50)を意味する。この実施形態では、基準光源50sとして、図4Aに示す分光放射特性Es(λ)を有するLED光源を想定する。
ステップS4において、校正作業者は、校正対象装置10cに組み付けようとする発光素子50(以下、個別光源50r)を準備する。各個別光源50rは、上記した基準光源50sと同じ種類の光源であり、図4Aに示す分光放射特性Es(λ)に近い特性を有する。
ステップS5において、ステップS4で準備された個別光源50rの分光放射特性を測定・取得する。校正作業者は、図示しない分光光度計を用いて、個別光源50rの分光反射特性を測定する。そして、出力された分光データは、通信I/F80を介して、校正装置74側に供給される。その後、制御部88は、この分光データを記憶部86に一時的に記憶させる。以下、個別光源50rの分光放射特性をEr(λ)と表記する。
ステップS6において、検出値推定部96は、個別光源50rを用いた際の各サンプル26sでの検出値(以下、個別検出値という)をそれぞれ推定する。以下、この推定方法について詳細に説明する。
検出値推定部96は、測定光学系40の分光特性を波長λ毎に積算(積分)することで、発色前及び発色後の各検出光量Ir(i)、Is(i)を推定する。ここで、Ir(i)は、個別光源50rを用いた際のi番目のサンプル26sでの検出光量であり、次の(1)式に従って算出される。なお、(1)式、及び後述する(2)式では、引数λの表記を省略している。
Ir(i)=∫(Ri/E1)(ε・Er/E2)Ddλ ‥‥(1)
また、Is(i)は、基準光源50sを用いた際のi番目のサンプル26sでの検出光量であり、次の(2)式に従って算出される。
Is(i)=∫(Ri/E1)(ε・Es/E2)Ddλ ‥‥(2)
なお、ε(λ)は、基準ハロゲン光源におけるエネルギー変換係数(単位:μW/cm2/nm)である。また、E2(λ)は、基準ハロゲン光源の分光放射特性である。また、D(λ)は、受光部48の受光感度特性である。
ここで、「基準ハロゲン光源」は、絶対強度(単位:μW/cm2)が既知であり、校正されたハロゲン光源である。例えば、ε(λ)は基準ハロゲン光源の製造業者から提供された公表値であり、E2(λ)は分光光度計78を用いて計測された実測値である。
図7は、PD素子の受光感度特性D(λ)の一例を示すグラフである。グラフの横軸は波長λ(単位:nm)であり、グラフの縦軸は受光感度(単位:%)である。ここでは、受光感度の最大値を100%として各値を正規化している。この受光感度特性D(λ)は、波長λ=900nm近傍で最大値を取り、感度波長範囲は概ね450〜1100nmである。
図8Aは、基準ハロゲン光源の分光放射特性E2(λ)の一例を示すグラフである。グラフの横軸は波長λ(単位:nm)であり、グラフの縦軸は放射光強度(任意の単位)である。分光放射特性E2(λ)は、図4Bに示すE1(λ)と比べて略同じ分光特性を有する。
図8Bは、基準ハロゲン光源におけるエネルギー変換係数ε(λ)の一例を示すグラフである。グラフの横軸は波長λ(単位:nm)であり、グラフの縦軸は変換係数(単位:μW/cm2/nm)である。エネルギー変換係数ε(λ)は、波長λが増加するにつれて単調に増加する特性を有する。
上記した(1)式及び(2)式の被積分関数のうち、(Ri/E1)は、i番目のサンプル26sでの分光反射率に相当する。また、(ε・Er/E2)は個別光源50rにおける放射エネルギーの分光特性に、(ε・Es/E2)は基準光源50sにおける放射エネルギーの分光特性にそれぞれ相当する。
図9は、発色前の試験紙26及び各サンプル26sでの分光検出特性の一例を示すグラフである。グラフの横軸は波長λ(単位:nm)であり、グラフの縦軸は電流密度(単位:μA/cm2)である。この分光検出特性は(1)式中の被積分関数に相当し、分光放射特性Er、分光反射特性Ri、及び受光感度特性Dにそれぞれ比例している。
このように、基準光源50s及び個別光源50rの発光波長範囲を含む波長範囲にわたる分光反射特性を取得することで、各サンプル26sでの検出値を推定する精度が向上する。また、分光放射特性Er、Es、各分光反射特性Ri、及び受光感度特性Dを併せて考慮することで、測定光学系40の分光特性を厳密に表現可能になり、各サンプル26sでの検出値の推定精度が一層向上する。
ところで、個別光源50rを用いた際のi(i=1〜5)番目のサンプル26sでの吸光度(個別検出値Xiの一例)は、次の(3)式に従って算出される。
Xi=1024/ηr(i),ηr(i)=Ir(i)/Ir(0) ‥‥(3)
また、基準光源50sを用いた際のi番目のサンプル26sでの吸光度(基準検出値Yiの一例)は、次の(4)式に従って算出される。
Yi=1024/ηs(i),ηs(i)=Is(i)/Is(0) ‥‥(4)
ステップS7において、校正曲線決定部98は、ステップS3、S6でそれぞれ推定された基準検出値及び個別検出値の各組の関係に基づいて、個別光源50rに応じた校正曲線を決定する。ここで、校正曲線とは、個別光源50rを組み付けた校正対象装置10cにて得た試験紙26での検出値を、基準光源50sを用いた際の検出値に変換する特性曲線である。
図10は、校正曲線の一例を示すグラフである。グラフの横軸は個別検出値Xiであり、グラフの縦軸は基準検出値Yiである。校正曲線決定部98は、例えば、サンプル26s毎に推定された基準検出値Yi及び個別検出値Xiの各組を所定の関数(本図では1次関数)に適合させることで校正曲線を決定する。
ステップS8において、校正作業者は、ステップS7にて校正曲線が決定された個別光源50rを校正対象装置10cに組み付ける。
ステップS9において、校正作業者は、校正対象装置10cに対して、ステップS7で決定された校正係数64(図2)を設定・入力する。例えば、操作ボタン34(図1)を介して校正係数64を入力してもよいし、図示しない通信手段を介して校正装置74(図3)から校正係数64をダウンロードさせてもよい。これにより、各血糖計10に適した校正係数64がメモリ44にそれぞれ格納される。
ステップS10において、校正作業者は、すべての校正対象装置10cにおける校正作業が完了したか否かを確認する。まだ完了していない場合、ステップS4に戻って、以下、ステップS4〜S9を順次繰り返す。一方、完了した場合には、血糖計10の校正作業を終了する。このようにして、ユーザは、校正された状態である血糖計10を使用することができる。
[血糖計10による血糖値の定量式]
続いて、校正された血糖計10による血糖値の定量方法、より詳細には成分定量部60(図2)の演算動作について説明する。
成分定量部60は、演算に先立ち、メモリ44に格納された定量係数62及び校正係数64を読み出すと共に、測定光学系40を介して出力された2つの検出光量を取得する。発色前の試験紙26での検出光量をIw、発色後の試験紙26での検出光量をIcとする。通常、試験紙26の発色前後にわたる検出光量の比(Ic/Iw)を光反射率として演算を行う。しかし、この実施形態では、個別光源50rでの吸光度Abから基準光源50sでの吸光度Ab’に変換することで、血糖計10の校正を実行する。
個別光源50rでの光反射率ηは、検出光量Iw、Icを用いて、次の(5)式に従って算出される。
η=Ic/Iw ‥‥(5)
校正前の吸光度Abは、光反射率ηを用いて、次の(6)式に従って算出される。
Ab=1024/η ‥‥(6)
ここで、光反射率ηは0≦η≦1の範囲内の値を取るので、吸光度Abは、1024を最小とする正値であることが理解される。
校正後の吸光度Ab’は、吸光度Ab及び任意の関数F1(・)を用いて、次の(7)式に従って算出される。なお、関数F1(・)は、図10に示す校正曲線に相当する。
Ab’=F1(Ab) ‥‥(7)
血糖値BG(単位:mg/dl)は、吸光度Ab’及び任意の関数F2(・)を用いて、次の(8)式に従って算出される。
BG=F2(Ab’) ‥‥(8)
図11は、定量曲線の一例を示すグラフである。グラフの横軸は校正後の吸光度(単位なし)であり、グラフの縦軸は血糖値(単位:mg/dl)である。このグラフでは、血糖値(BG)は、吸光度(Ab’)の3次式で表現されている。この場合、定量係数62には、この関数の形状を一意に決定するための4つの係数が含まれている。
このように、校正された血糖計10は、校正曲線を特定する校正係数64を格納するメモリ44と、メモリ44から読み出した校正係数64により特定される校正曲線を用いて試験紙26での検出値に変換した上で、基準光源50sに応じた定量式に従って体液中の成分を定量する成分定量部60を備える。これにより、個別光源50rの分光特性毎に異なる定量式(すなわち、定量係数62)を準備する必要がなくなり、定量のための演算処理が簡素化される。
なお、血糖値の算出方法は(5)〜(8)式に限られず、光反射率ηに基づく種々の演算を適用できることは言うまでもない。
[この校正方法による効果]
以上のように、校正装置74は、体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙26に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて体液中の成分を測定する血糖計10を校正する。
そして、この校正装置74は、血糖計10に組み付ける光源の基準である基準光源50sの分光放射特性(Es)、基準光源50sと同じ種類であり、且つ、校正対象の血糖計10である校正対象装置10cに組み付けようとする個別光源50rの分光放射特性(Er)、及び試験紙26を用いて作製された複数のサンプル26sの分光反射特性(Ri)をそれぞれ取得するデータ取得部94(分光特性取得部)と、それぞれ取得された分光放射特性(Es)及び各分光反射特性(Ri)に基づいて、基準光源50sを用いた際の各サンプル26sでの基準検出値(Yi)をそれぞれ推定すると共に、それぞれ取得された個別光源50rの分光放射特性(Er)及び各分光反射特性(Ri)に基づいて、個別光源50rを用いた際の各サンプル26sでの個別検出値(Xi)をそれぞれ推定する検出値推定部96と、サンプル26s毎に推定された基準検出値(Yi)及び個別検出値(Xi)の各組の関係に基づいて、個別光源50rを組み付けた校正対象装置10cにて得た試験紙26での検出値を、基準光源50sを用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する校正曲線決定部98と、を備える。
校正対象装置10cに組み付けようとする個別光源50rの分光放射特性(Er)、及び取得された各分光反射特性(Ri)に基づいて、個別光源50rを用いた際の各サンプル26sでの個別検出値(Xi)をそれぞれ推定するので、個別光源50rの組み付け作業又は各サンプル26sの計測・交換等を行うことなく検出値を取得可能である。また、サンプル26s毎に推定された基準検出値(Yi)及び個別検出値(Xi)の各組の関係に基づいて、個別光源50rを組み付けた校正対象装置10cにて得た試験紙26での検出値を、基準光源50sを用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定するので、個別光源50rの分光特性にかかわらず、基準光源50sを用いた際の検出値を常に取得可能である。これにより、特に光源の分光特性に個体差が存在する場合であっても、サンプル26sの計測・交換等を装置毎に行うことなく体液中の成分の測定精度を保証できる。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
上記の実施形態では、体液として血液を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、リンパ液、髄液、唾液等であってもよい。
また、体液中の成分として、ブドウ糖(血糖値)の他、コレステロール、尿酸、クレアチニン、乳酸、ヘモグロビン(潜血)、各種アルコール類、各種糖類、各種タンパク質、各種ビタミン類、ナトリウムを含む各種無機イオン、PCB(ポリ塩化ビフェニル)やダイオキシンを含む環境ホルモンであってもよい。また、測定結果として成分の量のみならず、これとは別に又はこれと併せて成分の性質を得るようにしてもよい。

Claims (7)

  1. 体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙(26)に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置(10)を校正する校正方法であって、
    前記試験紙(26)を用いて作製された複数のサンプル(26s)の分光反射特性をそれぞれ取得する取得ステップと、
    前記体液成分測定装置(10)に組み付ける光源(50)の基準である基準光源(50s)の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記基準光源(50s)を用いた際の各前記サンプル(26s)での検出値である基準検出値をそれぞれ推定する基準推定ステップと、
    前記基準光源(50s)と同じ種類であり、且つ、校正対象の前記体液成分測定装置(10)である校正対象装置(10c)に組み付けようとする個別光源(50r)の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記個別光源(50r)を用いた際の各前記サンプル(26s)での検出値である個別検出値をそれぞれ推定する個別推定ステップと、
    前記サンプル(26s)毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組の関係に基づいて、前記個別光源(50r)を組み付けた前記校正対象装置(10c)にて得た前記試験紙(26)での検出値を、前記基準光源(50s)を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する決定ステップと
    を備えることを特徴とする校正方法。
  2. 請求項1記載の校正方法において、
    前記取得ステップでは、前記基準光源(50s)及び前記個別光源(50r)の発光波長範囲を含む波長範囲にわたる分光反射特性を取得することを特徴とする校正方法。
  3. 請求項2記載の校正方法において、
    前記体液成分測定装置(10)は、前記試験紙(26)の発色前後にわたる検出光量の比を前記検出値として前記体液中の成分を測定し、
    前記基準推定ステップでは、前記基準光源(50s)の分光放射特性、各前記分光反射特性及び前記校正対象装置(10c)の受光感度特性にそれぞれ比例する分光特性を波長毎に積算することで発色前及び発色後での各前記検出光量を推定し、
    前記個別推定ステップでは、前記個別光源(50r)の分光放射特性、各前記分光反射特性及び前記受光感度特性にそれぞれ比例する分光特性を波長毎に積算することで発色前及び発色後での各前記検出光量を推定する
    ことを特徴とする校正方法。
  4. 請求項1記載の校正方法において、
    前記決定ステップでは、前記サンプル(26s)毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組を所定の関数に適合させることで前記校正曲線を決定することを特徴とする校正方法。
  5. 体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙(26)に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置(10)を校正する校正装置(74)であって、
    前記体液成分測定装置(10)に組み付ける光源(50)の基準である基準光源(50s)の分光放射特性、前記基準光源(50s)と同じ種類であり、且つ、校正対象の前記体液成分測定装置(10)である校正対象装置(10c)に組み付けようとする個別光源(50r)の分光放射特性、及び前記試験紙(26)を用いて作製された複数のサンプル(26s)の分光反射特性をそれぞれ取得する分光特性取得部(94)と、
    前記分光特性取得部(94)によりそれぞれ取得された前記基準光源(50s)の分光放射特性及び各前記分光反射特性に基づいて、前記基準光源(50s)を用いた際の各前記サンプル(26s)での検出値である基準検出値をそれぞれ推定すると共に、前記分光特性取得部(94)によりそれぞれ取得された前記個別光源(50r)の分光放射特性及び各前記分光反射特性に基づいて、前記個別光源(50r)を用いた際の各前記サンプル(26s)での検出値である個別検出値をそれぞれ推定する検出値推定部(96)と、
    前記検出値推定部(96)により前記サンプル(26s)毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組の関係に基づいて、前記個別光源(50r)を組み付けた前記校正対象装置(10c)にて得た前記試験紙(26)での検出値を、前記基準光源(50s)を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する校正曲線決定部(98)と
    を備えることを特徴とする校正装置(74)。
  6. 体液中の成分と反応する発色試薬を含む試験紙(26)に投光して得た反射光に関する検出値に基づいて前記体液中の成分を測定する体液成分測定装置(10)を校正するための校正装置(74)に、
    前記試験紙(26)を用いて作製された複数のサンプル(26s)の分光反射特性をそれぞれ取得する取得ステップと、
    前記体液成分測定装置(10)に組み付ける光源(50)の基準である基準光源(50s)の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記基準光源(50s)を用いた際の各前記サンプル(26s)での検出値である基準検出値をそれぞれ推定する基準推定ステップと、
    前記基準光源(50s)と同じ種類であり、且つ、校正対象の前記体液成分測定装置(10)である校正対象装置(10c)に組み付けようとする個別光源(50r)の分光放射特性、及び取得された各前記分光反射特性に基づいて、前記個別光源(50r)を用いた際の各前記サンプル(26s)での検出値である個別検出値をそれぞれ推定する個別推定ステップと、
    前記サンプル(26s)毎に推定された前記基準検出値及び前記個別検出値の各組の関係に基づいて、前記個別光源(50r)を組み付けた前記校正対象装置(10c)にて得た前記試験紙(26)での検出値を、前記基準光源(50s)を用いた際の検出値に変換する校正曲線を決定する決定ステップと
    を実行させることを特徴とする校正プログラム。
  7. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の校正方法を用いて校正された体液成分測定装置(10)において、
    決定された前記校正曲線を特定する校正係数(64)を格納する格納部(44)と、
    前記格納部(44)から読み出した前記校正係数(64)により特定される前記校正曲線を用いて前記試験紙(26)での検出値を変換した上で、前記基準光源(50s)に応じた定量式に従って前記体液中の成分を定量する成分定量部(60)と
    を備えることを特徴とする体液成分測定装置(10)。
JP2014558550A 2013-01-23 2014-01-20 校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置 Active JP6313224B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013010615 2013-01-23
JP2013010615 2013-01-23
PCT/JP2014/050903 WO2014115664A1 (ja) 2013-01-23 2014-01-20 校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2014115664A1 JPWO2014115664A1 (ja) 2017-01-26
JP6313224B2 true JP6313224B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=51227455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014558550A Active JP6313224B2 (ja) 2013-01-23 2014-01-20 校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP2950083B1 (ja)
JP (1) JP6313224B2 (ja)
CN (1) CN104937397B (ja)
HK (1) HK1213984A1 (ja)
WO (1) WO2014115664A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6696458B2 (ja) * 2017-02-23 2020-05-20 株式会社島津製作所 発光分光分析装置
CN110579598B (zh) * 2018-06-07 2023-12-05 昆明联恩生物技术有限责任公司 光信号检测装置、***及方法
CN110687296B (zh) * 2019-10-11 2023-03-24 三诺生物传感股份有限公司 一种血糖仪校准方法
CN117074345B (zh) * 2023-10-16 2024-01-16 山东风途物联网科技有限公司 一种用于水质检测的光学设备的检测校准方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5459677A (en) * 1990-10-09 1995-10-17 Board Of Regents Of The University Of Washington Calibration transfer for analytical instruments
WO1996024832A1 (en) * 1995-02-09 1996-08-15 Foss Electric A/S A method for standardizing a spectrometer
US5611999A (en) 1995-09-05 1997-03-18 Bayer Corporation Diffused light reflectance readhead
JP2001324386A (ja) * 2000-05-15 2001-11-22 Seiko Epson Corp 色度または照度の測定方法、色度または照度測定システム
JP3621084B2 (ja) * 2001-05-15 2005-02-16 松下電器産業株式会社 バイオセンサ
US7481976B2 (en) * 2003-01-27 2009-01-27 Terumo Kabushiki Kaisha Body fluid component analyzing system
CN1667418B (zh) * 2004-03-10 2010-10-06 马杰 多功能测量、分析和诊断便携式装置
KR100883555B1 (ko) * 2005-11-15 2009-02-17 한메딕스 주식회사 체액의 정량 및 정성 분석장치
JP4994920B2 (ja) * 2007-02-01 2012-08-08 シスメックス株式会社 検体分析装置
JP5210571B2 (ja) * 2007-08-28 2013-06-12 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
EP2261673B1 (en) * 2008-03-31 2018-01-24 Terumo Kabushiki Kaisha Method for preparing calibrating reagent, calibrating reagent, and method for calibrating blood component measuring device using said calibrating reagent
JP2010045615A (ja) * 2008-08-13 2010-02-25 Olympus Corp 撮像装置および内視鏡システム
EP2221608B1 (de) * 2009-02-18 2015-08-12 F. Hoffmann-La Roche AG Testverfahren zur Untersuchung einer Körperflüssigkeit
JP2012004775A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Ricoh Co Ltd 画像読取装置
EP2690428B1 (en) * 2011-03-23 2019-11-13 Terumo Kabushiki Kaisha Component measurement device
JP5841403B2 (ja) * 2011-10-28 2016-01-13 Kddi株式会社 着色濃度測定装置、着色濃度測定方法および着色濃度測定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN104937397B (zh) 2017-08-25
EP2950083B1 (en) 2023-01-25
EP2950083A4 (en) 2016-12-21
EP2950083A1 (en) 2015-12-02
HK1213984A1 (zh) 2016-07-15
WO2014115664A1 (ja) 2014-07-31
JPWO2014115664A1 (ja) 2017-01-26
CN104937397A (zh) 2015-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10694984B2 (en) Test method and test drive for analysing a body fluid
US7758812B2 (en) Analysis system for determining an analyte concentration, taking into consideration sample-and analyte-independent light-intensity changes
JP6426702B2 (ja) 成分測定装置、方法及びプログラム
US10989611B2 (en) Method and assembly for determining the temperature of a test sensor
JP6313224B2 (ja) 校正方法、装置、及びプログラム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置
JP6313225B2 (ja) 校正方法及び校正システム、並びにこの方法を用いて校正された体液成分測定装置
EP1790974B1 (en) Colorimetric blood glucose meter
US8570519B2 (en) Method and device for analyzing a body fluid
EP2505991A1 (en) Biological material analyzer and biological material analysis method
JPWO2018061772A1 (ja) 成分測定装置、成分測定方法及び成分測定プログラム
EP4265184A1 (en) Temperature calibration
JP6927965B2 (ja) 体液中の検体濃度を測定する方法および装置
CN114729923A (zh) 成分测定装置、成分测定装置组以及信息处理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6313224

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250