JP6310369B2 - 電動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電動車両に関する。
この種の電動車両としては、例えば特許文献1に記載の車両がある。特許文献1に記載の電動車両は、バッテリに充電された直流電力を交流電力に変換するインバータと、インバータにより生成された交流電力が供給されるモータジェネレータとを備える。モータジェネレータは、インバータから供給される交流電力に基づき駆動して車両走行のための動力を生成する一方、制動時等の減速時において車両の運動エネルギを電気エネルギに変換する回生発電を行う。このような電動車両では、モータジェネレータにより生成される回生電力をバッテリに充電して回収することでエネルギ効率の向上が図られている。
特開2010−36594号公報
上記のような電動車両を例えばバス等の大型車両に適用する場合、車両走行に必要な動力が大きくなるため、例えばバッテリ、インバータ、及びモータジェネレータにより構成される駆動機構(バンク)を2組搭載することが考えられる。より詳しくは、ギアを介して2組の駆動機構を直結し、2組の駆動機構からギアを介して車両の駆動輪に動力を伝達することにより駆動輪を駆動させる。このような構成によれば、駆動輪に伝達される動力が増加するため、大型車両を走行させることが可能となる。また、一方の駆動機構に異常が生じた場合には、当該駆動機構を停止させたとしても、正常な他方の駆動機構により一時的に車両走行を継続することができる。
一方、上記のような電動車両では、バッテリからインバータに付与されるインバータ電圧が大きくなり過ぎると、インバータのスイッチング素子が損傷するおそれがある。これを回避するためには、例えばインバータの駆動を制御する制御部がインバータ電圧を監視し、インバータ電圧が過電圧であると判断される場合には、駆動機構を停止させる等のフェイルセーフ制御を実行することが有効である。
しかしながら、このような処理を制御部が行うと、一方の駆動機構のみで車両走行を行っている場合に制御部がインバータの過電圧を誤検出するおそれがある。具体的には、一方の駆動機構のみが駆動している場合、当該駆動機構の動力がギアを介して異常な他方の駆動機構のモータジェネレータに伝達される。そのため、異常な駆動機構のモータジェネレータが連れ回りし、モータジェネレータに発生する逆起電力がインバータに付与される。このとき、連れ回りによりモータジェネレータの回転数が上昇すると、インバータ電圧も上昇するため、制御部がインバータの過電圧を検出する可能性がある。ところが、異常な駆動機構は既に停止しているため、仮にインバータ電圧が過電圧になったとしても、インバータのスイッチング素子が損傷することはない。そのため、このような状況での過電圧の検出は回避する必要がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2組以上の駆動機構を搭載する電動車両において、いずれか一つの駆動機構に異常が発生した場合であっても、インバータの過電圧を誤検出し難い電動車両を提供することにある。
上記課題を解決するために、電動車両において、車両に搭載されたバッテリ(121,221)から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ(130,230)と、同インバータにより生成される交流電力に基づき駆動する電動機(140,240)と、同電動機の駆動を制御する制御部(150,250)と、を有する複数の駆動機構(100,200)と、前記複数の駆動機構のそれぞれの電動機により生成される動力を車両の駆動輪に伝達する動力伝達機構(400)と、前記複数の駆動機構にそれぞれ搭載されたインバータの異常を検出する異常検出部(300)と、を備え、前記制御部は、前記インバータに過電圧が付与される旨を検出した場合には、前記異常検出部に過電圧検出信号を送信するとともに、自身の駆動機構に異常が生じた場合、自身の駆動機構を停止させて前記異常検出部に停止信号を送信し、前記異常検出部は、前記過電圧検出信号に基づき前記インバータの過電圧を検出する一方、前記過電圧検出信号を受信せずに前記停止信号を受信した場合には、それ以降に前記過電圧検出信号を受信したときに前記インバータの過電圧の検出を行わない。
この構成によれば、複数の駆動機構のうちのいずれかに異常が生じてその駆動機構が停止した場合、異常な駆動機構の制御部が異常検出部に停止信号を送信する。この際、駆動機構の停止の要因がインバータ電圧の過電圧以外の要因であれば、異常検出部は過電圧検出信号を受信していない。すなわち、異常検出部は、停止信号を受信した際に過電圧検出信号を受信していなければ、駆動機構の停止要因がインバータ電圧の過電圧以外の要因であると判断することができる。ここで、駆動機構の停止の要因がインバータ電圧の過電圧以外の要因であれば、インバータは損傷していない。一方、正常な駆動機構の駆動に伴い異常な駆動機構の電動機が連れ回りすると、電動機に逆起電力が発生するため、インバータ電圧が過電圧になる可能性がある。しかしながら、既に異常な駆動機構は停止しているため、そのインバータのスイッチング素子に過電圧が付与されることはない。すなわち、事後的にインバータが損傷することはないため、インバータの過電圧を検出する必要がない。したがって、上記の構成のように、異常検出部が過電圧検出信号を受信せずに停止信号を受信した場合には、それ以降に過電圧検出信号を受信したときにインバータの過電圧の検出を行わないようにすれば、異常を検出する必要のない状況での異常検出を回避することができる。よって、インバータの過電圧を誤検出し難くなる。
本発明によれば、2組以上の駆動機構を搭載する電動車両において、いずれか一つの駆動機構に異常が発生した場合であっても、インバータの過電圧を誤検出し難くなる。
電動車両の一実施形態についてその概略構成を示すブロック図。 実施形態の電動車両についてその蓄電装置及びインバータの電気的構成を示す回路図。 実施形態の電動車両についてECUにより実行される過電圧検出処理の手順を示すフローチャート。 実施形態の電動車両についてECUにより実行される停止処理の手順を示すフローチャート。 実施形態の電動車両について異常検出部により実行される異常検出処理の手順を示すフローチャート。 実施形態の電動車両についてその動作例を示すシーケンスチャート。 実施形態の電動車両についてその動作例を示すシーケンスチャート。
以下、電動車両の一実施形態について説明する。はじめに、本実施形態の電動車両の概要について説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動車両10は、例えば大型バスからなり、第1駆動機構100と、第2駆動機構200と、異常検出部300と、動力伝達機構400とを備える。動力伝達機構400は、第1駆動機構100及び第2駆動機構200により生成される動力を車両の左右の駆動輪11,12に伝達する。すなわち、電動車両10は、第1駆動機構100及び第2駆動機構200を動力源として走行する。
第1駆動機構100は、燃料電池装置110と、蓄電装置120と、インバータ130と、電動機としてのモータジェネレータ140と、制御部としてのECU(電子制御装置)150とを備える。
燃料電池装置110は、燃料タンク111と、燃料電池スタック112と、コンバータ113とを有する。燃料タンク111には、水素等のガス燃料が高圧の状態で貯蔵されている。燃料タンク111は、貯蔵されたガス燃料を減圧して燃料電池スタック112に供給する。燃料電池スタック112は、燃料タンク111から供給されるガス燃料と、ブロア(図示略)から供給される空気との化学反応により発電する。コンバータ113は、燃料電池スタック112により発電される直流電力を、インバータ130の供給に適した電圧まで昇圧し、インバータ130に印加する。
蓄電装置120は、バッテリ121と、断続回路122と、コンバータ123とを有する。
図2に示すように、バッテリ121の高電位側端子及び低電位側端子には、高電位側配線126及び低電位側配線127がそれぞれ接続されている。高電位側配線126及び低電位側配線127は断続回路122を介してコンバータ123に接続されている。なお、低電位側配線127には、プリチャージ抵抗Rが並列に接続されている。また、高電位側配線126と低電位側配線127との間には平滑コンデンサC1が接続されている。
断続回路122は、高電位側配線126を断続させる第1リレー122aと、低電位側配線127を断続させる第2リレー122bと、プリチャージ抵抗Rに直列接続されるプリチャージリレー122cとから構成される。断続回路122では、各リレー122a〜122cのオン/オフ状態を切り替えることにより、バッテリ121とコンバータ123との間の給電経路を断続させることができる。
コンバータ123は、リアクトルLと、スイッチング素子SW10,SW11と、平滑コンデンサC2とを有する。スイッチング素子SW10,SW11は、インバータ130の高電位側配線131と低電位側配線132との間に直列に接続されている。なお、断続回路122の第2リレー122b及びプリチャージリレー122cの少なくとも一方がオン状態である場合、インバータ130の低電位側配線132の電位は、バッテリ121の低電位側配線127と同一の電位となる。また、スイッチング素子SW10,SW11は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOS( Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ等からなる。スイッチング素子SW10,SW11には、還流ダイオードD10,D11がそれぞれ並列に接続されている。リアクトルLは、バッテリ121の高電位側配線126とスイッチング素子SW10,SW11の接続点P10との間に配置されている。平滑コンデンサC2は、インバータ130の高電位側配線131と低電位側配線132との間に配置されている。コンバータ123は、スイッチング素子SW10,SW11のオン/オフ制御により、バッテリ121の電圧を昇圧してインバータ130に供給する。
また、蓄電装置120は、第1電圧センサ124と、第2電圧センサ125とを備える。第1電圧センサ124は、バッテリ121の高電位側配線126と低電位側配線127との間の電位差(バッテリ電圧)VLを検出する。第2電圧センサ125は、インバータ130の高電位側配線131と低電位側配線132との間の電位差(インバータ電圧)VHを検出する。各電圧センサ124,125は、検出した電圧値をECU150に出力する。
インバータ130は、スイッチング素子SW20及びSW23の直列回路、スイッチング素子SW21及びSW24の直列回路、並びにスイッチング素子SW22及びSW25の直列回路を有しており、これらの直列回路が並列接続された構成からなる。なお、スイッチング素子SW20〜SW25は、例えばIGBTやMOSトランジスタ等からなる。また、スイッチング素子SW20〜SW25には還流ダイオードD20〜S25がそれぞれ並列に接続されている。スイッチング素子SW20及びSW23の接続点P20、スイッチング素子SW21及びSW24の接続点P21、並びにスイッチング素子SW22及びSW25の接続点P22は各相(U相、V相、W相)の給電線Wu〜Wwを介してモータジェネレータ140に接続されている。インバータ130は、各スイッチング素子SW20〜SW25のオン/オフ制御に基づき、コンバータ123から付与される直流電力を三相交流電力に変換する。そして、インバータ130は、変換された三相交流電力を給電線Wu〜Wwを介してモータジェネレータ140に供給することにより、モータジェネレータ140を駆動させる。また、インバータ130は、モータジェネレータ140からの回生電力を直流電力に変換し、コンバータ123に供給する。このとき、コンバータ123は、インバータ130から供給される直流電力を、バッテリ121への供給に適した電圧まで降圧し、バッテリ121に供給する。これにより、バッテリ121の充電が行われる。
図1に示すように、ECU150は、燃料電池スタック112及びコンバータ113の駆動を制御することにより、燃料電池装置110からインバータ130に供給される直流電力を制御する。また、ECU150は、断続回路122及びコンバータ123の駆動を制御することにより、蓄電装置120からインバータ130に供給される直流電力を制御する。
例えば、ECU150は、第1電圧センサ124により検出されるバッテリ電圧VL、及び第2電圧センサ125により検出されるインバータ電圧VHに基づきインバータ電圧VHを目標電圧に制御する。目標電圧は、インバータ130の供給に適した値に設定されている。また、ECU150は、インバータ130の各スイッチング素子SW20〜SW25をオン/オフ駆動させることにより、モータジェネレータ140に供給される電圧をPWM(パルス幅変調)制御する。ECU150は、このPWM制御を通じてモータジェネレータ140の駆動を制御する。
第2駆動機構200は第1駆動機構100と同一の構成からなる。すなわち、第2駆動機構200も第1駆動機構100と同様に、燃料電池装置210と、蓄電装置220と、インバータ230と、モータジェネレータ240と、ECU250とを備える。燃料電池装置210は、燃料タンク211と、燃料電池スタック212と、コンバータ213とを有する。また、蓄電装置220は、バッテリ221と、断続回路222と、コンバータ223とを有する。第2駆動機構200のこれら要素の構造及び動作は、第1駆動機構100の各要素の構造及び動作と同一であるため、それらの説明は割愛する。
動力伝達機構400は、ギア401と、プロペラシャフト402と、デファレンシャルギア403とを備える。ギア401には、第1駆動機構100のモータジェネレータ140の出力軸141と、第2駆動機構200のモータジェネレータ240の出力軸241とが連結されている。ギア401は、各モータジェネレータ140,240の出力軸141,241の回転をプロペラシャフト402に伝達することによりプロペラシャフト402を回転させる。なお、各モータジェネレータ140,240の出力軸141,241はギア401を介して機械的に連結されているため、それらのうちの一方の出力軸が回転した場合には、それに連動して他方の出力軸も回転する、いわゆる連れ回りが発生する。
デファレンシャルギア403は、プロペラシャフト402の回転を車両の左右のドライブシャフト13,14に伝達することにより各ドライブシャフト13,14を回転させる。ドライブシャフト13,14の回転により、それらの先端にそれぞれ連結された駆動輪11,12が回転し、車両が走行する。
一方、ECU150は第1駆動機構100の状態を監視しており、第1駆動機構100の異常を検出した場合には、その旨を異常検出部300に通知するとともに、第1駆動機構100を停止させる。また、ECU250は第2駆動機構200の状態を監視しており、第2駆動機構200の異常を検出した場合には、その旨を異常検出部300に通知するとともに、第2駆動機構200を停止させる。異常検出部300は、メモリ301等を有するECUからなる。異常検出部300は、ECU150あるいはECU250から異常検出通知があった場合には、例えばその旨を車両のインストルパネルに表示して運転者に知らせる報知処理等を実行する。
次に、ECU150,250による異常検出処理の一例として、インバータ130,230の過電圧を検出する処理の手順について図3を参照して説明する。なお、ECU150,250は、図3に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。以下では、便宜上、ECU150が実行する処理について説明する。
図3に示すように、ECU150は、第2電圧センサ125により検出されるインバータ電圧VHの検出値が過電圧判定値OVHを超えているか否かを判定する(S1)。なお、過電圧判定値OVHは、インバータ130のスイッチング素子SW20〜SW25に損傷が生じるおそれのある過電圧にインバータ電圧VHが達しているか否かを判定することができるように予め実験等を通じて設定されている。ECU150は、インバータ電圧VHの検出値が過電圧判定値OVHを超えていない場合には(S1:NO)、インバータ130に過電圧が付与されていないと判定し、一連の処理を終了する。これに対し、インバータ電圧VHの検出値が過電圧判定値OVHを超えている場合には(S1:YES)、インバータ130に過電圧が付与されると判定し、過電圧検出信号Soを異常検出部300に送信した後(S2)、停止処理を実行する(S3)。
次に、ECU150,250により実行される停止処理の手順について説明する。なお、ECU150,250は、図4に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。以下では、便宜上、ECU150が実行する処理について説明する。
ECU150は、まず、第1駆動機構100に異常が生じているか否かを判断する(S10)。ECU150は、図3に示す処理によりインバータ電圧の過電圧を検出した場合や、それ以外の異常検出処理により例えばコンバータ113,123や燃料電池スタック112等の異常を検出した場合には、第1駆動機構100に異常が生じていると判断する。ECU150は、第1駆動機構100に異常が生じていない場合には(S10:NO)、一連の処理を終了する。これに対し、第1駆動機構100に異常が生じている場合には(S10:YES)、ECU150は、第1駆動機構100を停止させる(S11)。具体的には、ECU150は、インバータ130の各スイッチング素子SW20〜SW25のオン/オフ駆動を停止するとともに、断続回路122の各リレー122a〜122cをオフさせる。これにより、バッテリ121からモータジェネレータ140への給電が停止され、モータジェネレータ140が停止する。次に、ECU150は、停止信号Ssを異常検出部300に送信し(S12)、一連の処理を終了する。
一方、異常検出部300は、ECU150,250から送信される過電圧検出信号So及び停止信号Ssに基づきインバータ130,230のそれぞれの異常を検出する。次に、図5を参照して、異常検出部300によるインバータ130,230の異常検出処理の手順について説明する。なお、異常検出部300は、第1駆動機構100のインバータ130に対応した第1マスクフラグFm1、及び第2駆動機構200のインバータ230に対応した第2マスクフラグFm2を有している。各異常検出部マスクフラグFm1,Fm2は、初期状態では、オフ状態に設定されている。また、異常検出部300は、ECU150,250から送信される停止信号Ssを受信して以降、図5に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。以下では、便宜上、ECU150から送信される停止信号Ssを異常検出部300が受信した場合について説明する。
図5に示すように、異常検出部300は、まず、ECU150から送信される過電圧検出信号Soを受信しているか否かを判断する(S20)。異常検出部300は、過電圧検出信号Soを受信していない場合には(S20:NO)、第1マスクフラグFm1をオンさせ(S21)、一連の処理を終了する。
一方、異常検出部300は、過電圧検出信号Soを受信した場合には(S20:YES)、第1マスクフラグFm1がオン状態であるか否かを判断する(S22)。異常検出部300は、第1マスクフラグFm1がオフ状態である場合(S22:NO)、インバータ130の異常を検出して、その旨をメモリ301に記憶し(S23)、一連の処理を終了する。これに対し、異常検出部300は、第1マスクフラグFm1がオン状態である場合には(S22:YES)、インバータ130の異常を検出せずに、一連の処理を終了する。
次に、本実施形態の電動車両10の動作例について説明する。
第1駆動機構100及び第2駆動機構200が共に正常であるときに、第1駆動機構100のインバータ電圧VHが過電圧になったとする。この場合、図6に示すように、第1駆動機構100のECU150は、第2電圧センサ125により検出されるインバータ電圧VHの検出値が過電圧検出信号Soを超えたことを検出すると(S30)、過電圧検出信号Soを異常検出部300に送信する(S31)。次に、ECU150は、第1駆動機構100を停止させるとともに(S32)、停止信号Ssを異常検出部300に送信する(S33)。この停止信号Ssを異常検出部300が受信すると、異常検出部300が図5の異常検出処理を実行する(S40)。この状況では、異常検出部300が過電圧検出信号Soを受信し、且つ第1マスクフラグFm1がオフ状態であるため、異常検出部300は、インバータ130の異常を検出し、その旨をメモリ301に記憶する(S41)。
これに対し、第1駆動機構100及び第2駆動機構200が共に正常であるときに、第1駆動機構100にインバータ130の過電圧とは別の異常が生じたとする。この場合、図7に示すように、第1駆動機構100のECU150は、第1駆動機構100の異常を検出すると(S50)、第1駆動機構100を停止させるとともに(S51)、停止信号Ssを異常検出部300に送信する(S52)。この停止信号Ssを異常検出部300が受信すると、異常検出部300が図5の異常検出処理を実行する(S60)。この状況では、異常検出部300が過電圧検出信号Soを受信していないため、異常検出部300は、第1マスクフラグFm1をオンさせる(S61)。これにより、その後にインバータ電圧VHが過電圧判定値OVHを超えたことをECU150が検出し(S53)、異常検出部300に過電圧検出信号Soを送信した場合でも(S53)、異常検出部300はインバータ130の異常を検出しない。すなわち、異常検出部300は、過電圧検出信号Soを受信せずに停止信号Ssを受信した場合には、それ以降に過電圧検出信号Soを受信したときにインバータ130の過電圧の検出を行わない。
以上のような電動車両10によれば、以下の(1)及び(2)に示す作用及び効果を得ることができる。
(1)図7に示すように、第1駆動機構100の停止の要因がインバータ電圧VHの過電圧以外の要因であれば、インバータ130は損傷していない。一方、第1駆動機構100が停止している場合、第2駆動機構200の駆動に伴い第1駆動機構100のモータジェネレータ140が連れ回りすると、モータジェネレータ140に逆起電力が発生するため、インバータ電圧VHが過電圧判定値OVHを超える可能性がある。しかしながら、既に第1駆動機構100は停止しているため、インバータ130の各スイッチング素子SW20〜SW25に過電圧が付与されることはない。すなわち、事後的にインバータ130が損傷することはないため、インバータ130の異常を検出する必要がない。この点、本実施形態の電動車両10によれば、図7に示すように、このような状況での異常検出を回避することができるため、インバータ130の過電圧を誤検出し難くなる。これにより、例えばインバータ130に異常が生じたと車両のディーラが判断して、インバータ130を誤って交換してしまうような状況を避けることができる。なお、第2駆動機構200のインバータ230についても、同様に過電圧を誤検出し難くなる。
(2)ECU150は、第2電圧センサ125により検出されるインバータ電圧VHが過電圧判定値OVHを超えることをもって、インバータ130に過電圧が付与されると判定することとした。これにより、インバータ130に過電圧が付与されるか否かを容易に判定することができる。
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・上記実施形態では、ECU150は、インバータ電圧VHの検出値が過電圧判定値OVHを超えることをもって、インバータ130に過電圧が付与されると判定することとしたが、インバータ130に過電圧が付与されるか否かを判定する方法はこれに限定されない。ECU250についても同様である。
・動力伝達機構400の構造は、各モータジェネレータ140,240により生成される動力を車両の駆動輪11,12に伝達できるものであれば、適宜変更可能である。
・燃料電池装置110,210及び蓄電装置120,220のそれぞれの構造は適宜変更可能である。例えば燃料電池装置110,210及び蓄電装置120,220はコンバータを有しない構造であってもよい。
・第1駆動機構100は、燃料電池装置110と蓄電装置120とを有する構成に限らず、例えばエンジンと蓄電装置とを有する構成であってもよい。また、第1駆動機構100は、蓄電装置120のみを有する構成であってもよい。第2駆動機構200についても同様である。
・電動車両10は、2つの駆動機構100,200を備える構造に限らず、3つ以上の駆動機構を備える構造であってもよい。
・本発明は上記の具体例に限定されるものではない。すなわち、上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:電動車両
100,200:駆動機構
121,221:バッテリ
125:電圧センサ
130,230:インバータ
140,240:モータジェネレータ(電動機)
150,250:ECU(制御部)
300:異常検出部
400:動力伝達機構

Claims (2)

  1. 電動車両であって、
    車両に搭載されたバッテリ(121,221)から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ(130,230)と、同インバータにより生成される交流電力に基づき駆動する電動機(140,240)と、同電動機の駆動を制御する制御部(150,250)と、を有する複数の駆動機構(100,200)と、
    前記複数の駆動機構のそれぞれの電動機により生成される動力を車両の駆動輪に伝達する動力伝達機構(400)と、
    前記複数の駆動機構にそれぞれ搭載されたインバータの異常を検出する異常検出部(300)と、を備え、
    前記制御部は、
    前記インバータに過電圧が付与される旨を検出した場合には、前記異常検出部に過電圧検出信号を送信するとともに、
    自身の駆動機構に異常が生じた場合、自身の駆動機構を停止させて前記異常検出部に停止信号を送信し、
    前記異常検出部は、
    前記過電圧検出信号に基づき前記インバータの過電圧を検出する一方、
    前記過電圧検出信号を受信せずに前記停止信号を受信した場合には、それ以降に前記過電圧検出信号を受信したときに前記インバータの過電圧の検出を行わないことを特徴とする電動車両。
  2. 前記複数の駆動機構は、前記インバータに付与されるインバータ電圧を検出する電圧センサ(125)をそれぞれ有し、
    前記制御部は、前記インバータ電圧の検出値が過電圧判定値を超えることをもって、前記インバータに過電圧が付与されると判定することを特徴とする請求項1に記載の電動車両。
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