JP6308353B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、支持面によって支持された媒体に対して液体を吐出する吐出部と、前記支持面上の媒体に対して電磁波を照射して前記液体を乾燥させる照射部と、前記支持面上の媒体から放出される電磁波を検出して前記媒体の温度を計測するセンサーと、を備えた液体吐出装置に関する。
従来から、支持面上に支持された媒体に対して電磁波を照射することで媒体に対して吐出された液体を乾燥させる加熱部を備える液体吐出装置が下記の特許文献1に示すように知られている。
また、この特許文献1に開示されているプリント装置には、媒体の温度に関する情報を取得する2つのセンサーが設けられる旨が記載されており、これら2つのセンサーによってピンチローラの上流と下流の二点の温度を計測し、計測された温度情報に基づいて前記加熱部の制御を行っている。
また、前記センサーを1つにして、前記二点のいずれか一方で温度を測定して他方の温度を推定してもよいし、前記2点を含む広い範囲の温度分布を計測するセンサーを1つ設けてもよい旨が記載されている。
特開2012−45855号公報
しかしながら、前記特許文献1には、ピンチローラに対する加熱部の位置については記載されているが、前記センサーと加熱部の位置関係については何ら記載されていない。
従って、照射部から照射された電磁波(以下、第1の電磁波という)が媒体に当たって反射する反射成分を検出してしまう位置に該センサーがあると、本来検出したい媒体から放出される電磁波(以下、第2の電磁波という)に加え、不要な前記第1の電磁波の反射成分も検出してしまうことになる。
特に、前記第1の電磁波の照射エネルギーがピークとなる地点(以下、ピーク地点という)で正反射された反射成分を検出してしまうとその影響は大きく、そのノイズによって媒体の温度を算出する際の誤差が大きくなり、計測温度にばら付きが生じて該計測温度の精度が悪くなってしまう。
そこで、本発明の目的は、照射部から照射された第1の電磁波の反射成分の影響を少なくして媒体から放出される第2の電磁波を精度良く検出し得るようにレイアウトされた照射部とセンサーの位置関係を有する液体吐出装置を提供することである。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の液体吐出装置は、液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する媒体支持部と、前記支持面に対して斜め方向から第1の電磁波を照射する照射部と、前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域から放出される第2の電磁波を検出するセンサーと、を備え、前記センサーは、前記照射部に対する位置が前記第1の電磁波の前記照射方向と同じ側であって、前記第1の電磁波の前記照射領域における照射エネルギーがピークとなるピーク地点における前記第1の電磁波の正反射成分を検出しない位置に設けられていることを特徴とする。
ここで、「斜め方向」とは、前記支持面と平行な方向、前記支持面と垂直な方向に共に交わり、前記支持面に対して所定の傾斜角度で交差する方向を意味する。
また、「照射部に対する位置が前記第1の電磁波の前記照射方向と同じ側」における「照射部の位置」とは、前記第1の電磁波の前記照射方向における該照射部の構成部材全体についての位置ではなく、該照射部における電磁波の照射源の位置を意味する。従って、照射部の構成部材の内、ハウジングや該ハウジングの支持部材等の照射源以外の構成部材の位置は問題としない。
本態様によれば、前記センサーは、前記照射部に対する位置が前記第1の電磁波の照射方向と同じ側のずれた位置に設定しているから、センサーの位置を前記照射方向と反対側に設定した場合に問題となる第2の電磁波の検出量の減少と、これに起因するセンサーの検出精度の低下とが防止される。また、製品サイズの大型化が防止されてコンパクトな液体吐出装置が提供できるようになる。
また、センサーの空間位置を前記ピーク地点における前記第1の電磁波の正反射成分を検出しない位置に設定することによって、前記第1の電磁波の正反射成分がノイズとして大きく影響して生じていたセンサーの検出精度のばら付きを低減させ、センサーの信頼性を向上させて正確な媒体の温度計測が実行できるようになる。
ここで、「第1の電磁波」とは、前記照射部から直接、あるいはリフレクター(反射板)を介して前記支持面上に照射される電磁波を意味する。前記支持面上に媒体がある場合は該媒体に対して照射される電磁波を意味する。
また、「第2の電磁波」とは、前記第1の電磁波の照射領域において、前記第1の電磁波の照射を受けた領域(支持面における領域又は媒体における領域)から放出される二次的な電磁波を意味する。
また、「ピーク地点」とは、前記支持面上に照射される前記第1の電磁波の照射エネルギーがピークとなる照射領域中の地点を意味する。前記支持面上に媒体がある場合は該媒体に対して照射される前記第1の電磁波の照射エネルギーがピークとなる照射領域中の地点を意味する。
本発明の第2の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様において、前記センサーは、前記照射部と前記ピーク地点との間に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記センサーの位置が前記第1の電磁波の反射成分の影響を受けにくい照射部側に寄った位置になるので、照射領域におけるピーク地点以外から反射する前記第1の電磁波の反射成分の影響についても効果的に低減することが可能になる。
本発明の第3の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様又は第2の態様において、前記媒体の搬送方向の上流側から下流側に向かって前記媒体を搬送する搬送部を備え、前記照射部は前記吐出部に対して前記搬送方向における下流側に位置し、前記第1の電磁波の照射領域は前記照射部より前記搬送方向における上流側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記照射部は前記吐出部に対して前記搬送方向における下流側に位置し、前記第1の電磁波の照射領域は前記照射部より前記搬送方向における上流側に位置するので、当該液体吐出装置内のスペースを有効に活用して当該照射部を設置することができる。
本発明の第4の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様又は第2の態様において、前記媒体の搬送方向の上流側から下流側に向かって前記媒体を搬送する搬送部を備え、前記照射部は前記吐出部に対して前記搬送方向における上流側に位置し、前記第1の電磁波の照射領域は前記照射部より前記搬送方向における下流側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記照射部は前記吐出部に対して前記搬送方向における上流側に位置し、前記第1の電磁波の照射領域は前記照射部より前記搬送方向における下流側に位置するので、液体が吐出される前の媒体の予備加熱を行うことが可能であり、更に前記媒体に向けて吐出された液体の乾燥も前記照射部から照射される前記第1の電磁波を利用できるようになる。
本発明の第5の態様の液体吐出装置は、前記第3の態様において、前記吐出部は前記搬送方向と交差する方向において往復移動しつつ前記液体を吐出し、前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域に対して風を送る送風部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、前記媒体に吐出された液体の乾燥を、前記照射部から照射される前記第1の電磁波による加熱と前記送風部から送られてくる風との両方で行うことができるので、前記液体の乾燥を促進させることが可能になる。
また、照射領域のうち吐出部が上方に存在する部分では、送風部から送られてくる風が阻害される。従って、吐出部から吐出される液体の送風に起因する着弾位置のずれ等の発生を低減することができる。
本発明の第6の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様から第5の態様のいずれか1つの態様において、前記センサーの検出面は、前記第1の電磁波の照射領域に対して正面を向くように設けられることを特徴とする。
前記センサーは測定対象と対向する真正面で最も検出精度が高く、真正面から離れるに従って検出精度は徐々に低くなっていく。従って、本態様のように前記センサーの検出面を前記第1の電磁波の照射領域に対して正面を向くように設ければ、該センサーによる前記第2の電磁波の検出精度が向上し、前記支持面上の媒体の温度を精度良く計測できるようになる。
本発明の第7の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様から第6の態様のいずれか1つの態様において、前記センサーは、視野角が6度〜7度であり、且つ前記支持面と直交する第2の方向における該支持面との距離が150mm以下であることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1の電磁波の照射領域中の所定範囲にセンサーの検出範囲を設定できるため、第1の電磁波の照射によって加熱され、温度が高くなった部位の媒体の温度を精度良く計測できるようになる。また、本態様の設定によれば、センサーの検出範囲を好適な範囲に設定でき、前記媒体上の位置の違いによって生ずる温度分布のばら付きを低減することが可能になる。
本発明の第8の態様の液体吐出装置は、前記第1の態様から第7の態様のいずれか1つの態様において、前記照射部は、前記支持面と直交する第2の方向における該支持面との距離が80mm〜110mmの範囲であることを特徴とする。
ここで、「第2の方向」とは、前記媒体支持部の前記支持面が形成する平面と直交する方向を意味する。
本態様によれば、前記照射部から照射される前記第1の電磁波の照射出力を適切な範囲に保つことができ、前記第1の電磁波の照射範囲内の媒体の温度のばら付きを少なくして、液体の乾燥ムラ等を低減することが可能になる。
本発明の第9態様の液体吐出装置は、液体を吐出する吐出部と、前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する媒体支持部と、第1の電磁波を照射する照射部と、前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域から放出される第2の電磁波を検出するセンサーと、を備え、前記支持面に沿う方向を第1の方向とした場合、前記支持面において照射される前記第1の電磁波の照射エネルギーがピークとなるピーク地点の前記第1の方向における位置は、前記照射部の前記第1の方向における位置と異なり、前記センサーは、前記第1の方向において前記照射部に対して前記ピーク地点と同じ側であって、前記ピーク地点における前記第1の電磁波の正反射成分を検出しない位置に設けられていることを特徴とする。
「照射部の前記第1の方向における位置」とは、該照射部の構成部材全体についての第1の方向における位置ではなく、該照射部における電磁波の照射源の第1の方向における位置を意味する。従って、照射部の構成部材の内、ハウジングや該ハウジングの支持部材等の照射源以外の構成部材の位置は問題としない。
本態様によれば、前記センサーは、前記第1の方向において前記照射部に対して前記ピーク地点と同じ側であって、前記ピーク地点における前記第1の電磁波の正反射成分を検出しない位置に設けられているので、前記照射部から照射された第1の電磁波の反射成分の影響を少なくして前記媒体から放出される前記第2の電磁波を精度良く検出することができる。即ち、前記媒体の温度計測を精度良く行えることによって前記第1の電磁波による前記媒体に対する加熱ムラを抑制することが可能となり、以って前記液体の適切な乾燥を実現することが可能になる。また、製品サイズの大型化が防止されてコンパクトな液体吐出装置が提供できるようになる。
本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を表す側断面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を表す要部拡大側断面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の各構成部材の位置関係を模式的に表す側断面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置のセンサーのチャンネル数と使用する検出範囲を表す説明図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置のセンサーの検出範囲と第1の電磁波の照射領域を表す平面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置の照射部の傾斜角度を初期値に設定した時の媒体の送り長さと媒体の温度分布の関係を表すグラフ。 同上、照射部の傾斜角度を初期値から2°下げた時の媒体の送り長さと媒体の温度分布の関係を表すグラフ。 同上、照射部の傾斜角度を初期値から5°下げた時の媒体の送り長さと媒体の温度分布の関係を表すグラフ。 同上、照射部の傾斜角度を初期値から10°下げた時の媒体の送り長さと媒体の温度分布の関係を表すグラフ。 本発明の実施形態2に係る液体吐出装置の各構成部材の位置関係を模式的に表す側断面図。
[実施形態1](図1〜図9参照)
以下に、本発明の実施形態1に係る液体吐出装置について、添付図面を参照して詳細に説明する。
最初に、本実施形態1に係る(1)液体吐出装置の概略の構成について説明し、続いて本発明の要部となる(2)液体吐出装置の各構成部材の位置関係、(3)照射部の傾斜角度と媒体の温度分布の関係、(4)液体吐出装置の作用態様の順で順番に説明していく。
(1)液体吐出装置の概略の構成(図1、図2参照)
本実施形態1に係る液体吐出装置1は、液体Lを吐出する吐出部3と、液体Lが吐出される媒体Mを支持する支持面5を有する媒体支持部7と、第1の電磁波Aを照射する照射部9と、支持面5上の媒体Mに対して照射される第1の電磁波Aの照射エネルギーE(図2参照)が照射される照射領域ARから放出される第2の電磁波Bを検出するセンサー13と、を備えることによって基本的に構成されている。
ここで、支持面5上に媒体Mがない場合は、照射領域ARとは、支持面5において第1の電磁波Aが照射される領域である。また、支持面5上に媒体Mがある場合は、照射領域ARとは、媒体Mにおいて、第1の電磁波Aが照射される領域である。なお、図2において、第1の電磁波の照射範囲を、リフレクター25から延びる点線で仮に定め、照射領域ARの一例を示している。しかし、照射領域ARは図示した領域に限定されるわけではなく、第1の電磁波Aの照射範囲に応じて定まるものである。
そして、本実施形態1に係る液体吐出装置1には、支持面5上を通る媒体搬送経路15において媒体Mを搬送方向Yの上流から下流に向かって搬送する搬送部17が更に備えられており、図1ではこれら諸部材を備えたインクジェットプリンターを液体吐出装置1の一例として図示している。
従って、本実施形態1では液体Lはインクであり、後述するように第1の電磁波Aの照射によってインク中の液体成分が加熱乾燥されて媒体Mの表面にインク中の顔料成分が定着する。
また、吐出部3は、直接液体Lを吐出する吐出ヘッド19と、該吐出ヘッド19を一例として下面に搭載した状態でキャリッジガイド軸21に沿って媒体Mの搬送方向Yと交差する幅方向Xを移動方向として往復移動するキャリッジ23と、を備えることによって構成されている。図1及び図2において、符号11は吐出部3の吐出ヘッド19による搬送方向Yにおける液体吐出領域を示す。
また、媒体Mとしては、各種厚さの紙やフィルムの他、CDやDVD、綿、麻、絹、又はこれらを混合したもの等を原糸とする布や織物等の繊維製品である布帛等が含まれる。
媒体支持部7は、吐出ヘッド19の吐出面と対向する位置に設けられる媒体Mの支持部材であり、該媒体支持部7の支持面5と吐出ヘッド19の吐出面との間のギャップを規定する役割を有する部材である。
第1の電磁波Aは、照射部9から直接、あるいは反射板であるリフレクター25を介して支持面5上の媒体Mに対して照射される赤外線や遠赤外線、可視光を含む電磁波を意味する。本実施形態1では一例として赤外線を使用しており、照射部9として赤外線ヒーターを採用している。
また、照射領域ARから放出される第2の電磁波Bは、第1の電磁波Aの照射を受けた領域(支持面5における領域又は媒体Mにおける領域)から自然放出される二次的な電磁波である。換言すると、照射領域ARからの輻射エネルギーが第2の電磁波Bに相当する。したがって、第2の電磁波Bとは、照射領域ARの表面で反射される第1の電磁波Aとは異なるものである。センサー13は、このような第2の電磁波Bを検出対象にしている。
搬送部17は、液体吐出装置1の内部に形成される媒体搬送経路15と、この媒体搬送経路15中の媒体Mの搬送を案内する図示しないガイドローラ等のガイド部材と、吐出ヘッド19と媒体支持部7との間のギャップ内に媒体Mを送り込む一対のニップローラ27を含む、媒体Mを搬送するための部材と、を備えることによって構成されている。
更に、本実施形態1では、第1の電磁波Aの照射領域ARに対して、搬送部17による媒体Mの搬送方向Yにおける上流側から下流側に向けて風Wを送る送風部29として乾燥ファンが、図1に示すように高さ方向Zにおける上方の位置に設けられている。上方の位置とは、具体的には、高さ方向Zにおいてキャリッジ23より上方の位置である。尚、この送風部29は、照射領域ARと接するように、図1中の矢印で示すように風Wを流して、媒体Mに吐出された液体Lの乾燥を促進させる役割を有している。
また、照射領域ARのうち吐出部3が上方に存在する部分では、送風部29から送られてくる風Wが阻害される。従って、吐出部3から吐出される液体Lの送風に起因する着弾位置のずれ等の発生を低減することができる。ここで、風Wが阻害されるとは、風Wが全て遮断されるか、風量が低減されることを意味する。なお、送風部29は、照射領域ARに対して風Wを送るものであれば、送風部29の設置場所や、風Wの向きはどのような向きであってもよい。例えば、風Wを、搬送方向Yにおける下流側から上流側に向けて送る構成としてもよい。
(2)液体吐出装置の各構成部材の位置関係(図2〜図5参照)
本実施形態1に係る液体吐出装置1は、前述した各構成部材のレイアウトや傾斜角度等の位置関係に特徴を有している。以下、具体的に液体吐出装置1の各構成部材の位置関係について説明する。ここで、支持面5における搬送方向Yに沿う方向を第1の方向C、支持面5と直交する方向を第2の方向Dとする。なお、第1の方向Cは、少なくとも支持面5においては搬送方向Yと同じ方向である。
このとき、液体吐出装置1において、照射部9の配置位置と、照射部9から照射される第1の電磁波Aの関係は、次のようになっている。支持面5上の媒体Mに対して照射される第1の電磁波Aの照射エネルギーEがピークとなるピーク地点Pの第1の方向Cにおける位置が、照射部9の第1の方向Cにおける位置Qと異なる。なお、ピーク地点Pとは、支持面5において、支持面5上に照射される第1の電磁波Aの照射エネルギーEがピークとなる地点を意味する。また、支持面5上に媒体Mがある場合は、媒体Mにおいて、該媒体Mに対して照射される第1の電磁波Aの照射エネルギーがピークとなる地点を意味する。
そして、センサー13が、ピーク地点Pにおける第1の電磁波Aの正反射成分A1を検出しない位置に設けられている。ここでの「正反射成分」とは、照射領域ARで反射した電磁波のうち、入射角と等しい反射角で反射していく成分のことである。なお、入射角と異なる反射角で反射していく成分については、拡散反射成分(または乱反射成分)などと呼称する。照射領域ARが艶のある面であった場合、正反射成分A1は、拡散反射成分に比べて高いエネルギーを有している。支持面5は実施形態1において金属製であり、ピーク地点Pにおける第1の電磁波Aの正反射成分A1は、第1の電磁波Aの反射成分の中で最もエネルギーが高くなる可能性が高い。したがって、センサー13が、少なくとも正反射成分A1を検出しないようにすることが、第2の電磁波Bの検出精度を向上させることになる。
このとき、センサー13の第1の方向Cにおける位置を位置Sとすると、位置Sは第1の方向Cにおいて、照射部9の位置Qに対してピーク地点Pと同じ側に位置する。位置Sを、第1の方向Cにおいてピーク地点Pと同じ側にすることで、ピーク地点Pに近い位置から放出される電磁波を検出できる。なお、電磁波の成分を「検出しない」とは、電磁波の成分を「拾わない」とも換言できる。
具体的には、以下詳述する各構成部材のレイアウトと、支持面5上の媒体M、または支持面5に対して斜め方向から第1の電磁波Aを照射するように照射部9の傾斜角度θを調整することによって、センサー13の位置Sは、第1の電磁波Aの照射方向と同じ側にずれている。なお、ここでの斜め方向とは、第1の方向Cと第2の方向Dとに共に交わり、支持面5に対して所定の傾斜角度θで交差する方向を意味する。換言すると、斜め方向とは、支持面5と平行な方向、支持面5と垂直な方向とに共に交わる方向である。
また、本実施形態1では、センサー13の第1の方向Cにおける位置Sは、照射部9の第1の方向Cにおける位置Qとピーク地点Pの位置との間に位置するように設定されている。換言すると、センサー13は、照射部9とピーク地点Pとの間に設けられている。なお、照射部9の第1の方向Cにおける位置Qとは、該照射部9の構成部材全体についての第1の方向Cにおける位置ではなく、該照射部9における電磁波の照射源の第1の方向Cにおける位置を意味する。従って、照射部9の構成部材の内、ハウジングや該ハウジングの支持部材等の照射源以外の構成部材の位置は問題としない。
このような構成であれば、センサー13の位置が、第1の電磁波Aの反射成分の影響を受けにくい照射部9側に寄った位置になるので、照射領域ARにおけるピーク地点P以外から反射する第1の電磁波Aの反射成分の影響についても効果的に低減することが可能になる。
また、本実施形態1では、照射部9の第1の方向Cにおける位置Qが、吐出部3の第1の方向Cにおける位置Rに対して媒体Mの搬送方向Yにおける下流側に位置し、支持面5上の媒体Mに対する第1の電磁波Aの照射領域ARが、照射部9の第1の方向Cにおける位置Qに対しての媒体Mの搬送方向Yにおける上流側に位置するように設定されている。なお、吐出部3の第1の方向Cにおける位置Rとは、吐出部3の第1の方向Cにおける中心点である。
また、本実施形態1では、センサー13の検出面が、支持面5上の媒体Mに対する第1の電磁波Aの照射領域ARに対して正面を向くように設けられている。なお、ここでの正面とは、真正面のみを指すわけではない。一例としては、支持面5に対して検出面が傾きの無い状態=真正面を含み、その状態から絶対値で3°まで傾いた範囲である。センサー13は測定対象と対向する真正面で最も検出精度が高く、真正面から離れるに従って検出精度は徐々に低くなって行く。従って、本態様のようにセンサー13の検出面を第1の電磁波Aの照射領域ARに対して正面を向くように設ければ、該センサー13による第2の電磁波Bの検出精度が向上し、支持面5上の媒体Mの温度を精度良く計測できるようになる。
そして、本実施形態1では、一例として視野角が6度〜7度のセンサー13が使用されている。ここで、図3に示すように、センサー13の第2の方向Dにおける位置を位置Tとし、第2の方向Dにおけるセンサー13と支持面5との距離をH1とする。このとき、距離H1が一例として150mm以下に設定されている。換言すれば、センサー13の位置Tは、距離H1が150mm以下となる位置に設定されている。尚、前述したように、第2の方向Dとは、媒体支持部7の支持面5が形成する平面と直交する方向を意味する。
このような構成であれば、第1の電磁波Aの照射領域AR中の所定範囲にセンサー13の検出範囲31を設定できるため、第1の電磁波Aの照射によって加熱され、温度が高くなった部位の媒体Mの温度を精度良く計測できるようになる。また、本態様の設定によれば、センサー13の検出範囲31を好適な範囲に設定でき、媒体M上の位置の違いによって生ずる温度分布のばら付きを低減することが可能になる。
また、支持面5と直交する第2の方向Dにおける照射部9と支持面5との距離H2が一例として80mm〜110mmの範囲に設定されており、センサー13の第1の方向Cにおける位置Sと照射部9の第1の方向Cにおける位置Qとの距離W1が一例として65mm以下に設定されている。このような構成であれば、照射部9から照射される第1の電磁波Aの照射出力を適切な範囲に保つことができ、第1の電磁波Aの照射範囲内の媒体Mの温度のばら付きを少なくして、液体Lの乾燥ムラ等を低減することが可能になる。
更に、本実施形態1では、照射部9から照射される第1の電磁波Aの支持面5に対する傾斜角度θが一例として65°以下に設定されている。尚、この点については次の項で具体的に説明する。
そして、このような各構成部材の位置関係をとることによって、図4に示すように、検出面として、幅方向Xに8つと搬送方向Yに8つの計64個のチャンネルを持つセンサー13を使用した場合、図4中、斜線で示す搬送方向Yの中間付近の8つのチャンネルを一例として使用している。換言すると、センサー13のチャンネルのうち、一部のチャンネルを不使用としている。一部のチャンネルを不使用として第2の電磁波Bの検出を行うことで、第1の電磁波Aのピーク地点Pにおける正反射成分A1を検出してしまう可能性を、より低減できる。具体的には、検出面の一部に正反射成分A1が当たってしまう場合であっても、正反射成分A1が当たる部分に対応するチャンネルが不使用のチャンネルであれば、照射部9から照射された第1の電磁波Aの反射成分の影響は少なくなる。したがって、使用チャンネルを絞ることで、第1の電磁波Aの反射成分の影響をより少なくし、媒体Mから放出される第2の電磁波Bを精度良く検出することができる。
尚、図5は、図4中の斜線で示す8つのチャンネルを使用した場合のセンサー13の検出範囲31を示している。この検出範囲31の幅方向Xの長さL1は約183mm、搬送方向Yの長さL2は約20mmに一例として設定されている。なお、このとき、センサー13の第2の方向Dにおける位置Tは、支持面5との第2の方向Dにおける距離H1が約130mmに設定されている。
また、第1の電磁波Aの照射領域AR内における吐出部3の吐出ヘッド19による液体Lの吐出開始位置O1はニップローラ27のニップ地点Nから約20mmの位置、第1の電磁波Aの照射領域AR内における吐出部3による液体Lの吐出終了位置O2はニップローラ27のニップ地点Nから約75mmの位置、第1の電磁波Aの照射領域ARにおける吐出ヘッド19による液体吐出領域11の長さL3は一例として約55mmである。
(3)照射部の傾斜角度と媒体の温度分布の関係(図6〜図9参照)
次に、図6〜図9に示すグラフに基づいて照射部9の傾斜角度θと媒体Mの温度分布の関係を簡単に説明する。図6〜図9に示すグラフは、照射部9の傾斜角度θが変化すると、媒体Mの温度と媒体Mの送り長さ(搬送方向Yの位置)との間にどのような違いが見られるかを検証したものである。グラフの縦軸が媒体Mの温度、横軸が搬送方向Yの位置である。
また、検証を行う条件として媒体Mは静止状態とし、ニップ点Nより搬送方向Yにおける上流側の位置を計測開始点とした。図6〜図9に示すグラフの横軸は、この計測開始点を原点(長さ0m)としている。なお、この計測開始点は任意に決定することができる。本実施形態1では、搬送方向Yの位置が計測開始点から約40mmの位置にニップ点Nがあり、第1の電磁波Aの照射領域AR内における吐出部3の吐出開始位置O1がニップ点Nから約15mmの位置にあり、第1の電磁波Aの照射領域AR内における吐出ヘッド19による液体吐出領域11の長さL3を約56mmに設定した状態で計測を行なった。
先ず、第1の電磁波Aの傾斜角度θを初期値として62.5°設定した場合には、図6に示すように液体吐出領域11内での媒体Mの温度分布が約52°〜約61°であり、約9°の温度分布のばら付きが確認された。
次に、第1の電磁波Aの傾斜角度θを初期値から2°下げて60.5°に設定した場合には、図7に示すように液体吐出領域11内での媒体Mの温度分布が約52.5°〜約60°であり、約7.5°の温度分布のばら付きが確認された。
次に、第1の電磁波Aの傾斜角度θを初期値から5°下げて57.5°に設定した場合には、図8に示すように液体吐出領域11内での媒体Mの温度分布が約48°〜約54°であり、約6°の温度分布のばら付きが確認された。
更に、第1の電磁波Aの傾斜角度θを初期値から10°下げて52.5°に設定した場合には、図9に示すように液体吐出領域11内での媒体Mの温度分布が約42.5°〜約47°であり、約4.5°の温度分布のばら付きが確認された。
これらの検証結果から明らかなように、第1の電磁波Aの傾斜角度θを低くしていく(支持面5に対する傾斜を緩くしていく)と、媒体Mの温度分布のばら付きが小さくなる反面、媒体Mの温度が低くなって、熱効率が下がる。
従って、乾燥に必要な熱効率を確保した状態で、できるだけ温度分布のばら付きが小さくなる条件を見出して、第1の電磁波Aの傾斜角度θを設定することが必要になってくる。
(4)液体吐出装置の作用態様(図2及び図3参照)
次に、このようにして構成される本実施形態1に係る液体吐出装置1の作用を図面に基づいて具体的に説明する。
媒体搬送経路15に供給された媒体Mは、ニップローラ27に挟持されることによって搬送力を得て吐出ヘッド19下方の液体吐出領域11に送られる。液体吐出領域11の下方には媒体支持部7が位置しており、該媒体支持部7の支持面5によって、媒体Mはほぼ水平な姿勢で支持される。
液体吐出領域11に媒体Mが供給されると、上方の吐出ヘッド19から支持面5上の媒体Mに向けて液体Lの一例であるインクが吐出されて所望の記録が実行される。
また、インクの吐出と連動してキャリッジ23が移動方向Xに往復移動して媒体Mの幅方向Xの記録を行い、ニップローラ27から付与された搬送力を受けて媒体Mは搬送方向Yの下流に向けて送られて行くことによって媒体Mの搬送方向Yの記録が実行される。
更に、本実施形態1では、媒体Mの幅方向Xの全範囲をカバーするように延びる照射部9及び送風部29と、幅方向Xに配列された複数個のセンサー13が設けられている。液体吐出領域11においてキャリッジ23が幅方向Xに移動して存在しない領域に照射部9による第1の電磁波Aが照射される。その第1の電磁波の照射による加熱と、送風部29から送られる風Wとによって媒体Mの加熱及び液体Lの乾燥が実行される。そして、加熱された媒体Mから放出される第2の電磁波Bをセンサー13によって検出して媒体Mの温度の計測が同時に実行される。
そしてこの時、照射部9から照射される第1の電磁波Aの照射領域ARでは、図2に示すような第1の電磁波Aの照射エネルギーEの分布が生じており、該照射エネルギーEがピークとなるピーク地点Pで媒体Mに到達した第1の電磁波Aは、正反射成分A1となって図中矢印で示す方向に進む。
しかし、本実施形態1では、図から明らかなようにセンサー13の位置がピーク地点Pにおける第1の電磁波Aの正反射成分A1を検出しない位置に設けられているから、該正反射成分A1の影響を受けることなく第2の電磁波Bを検出して媒体Mの温度を精度良く計測することができる。
また、本実施形態1では、図から明らかなようにセンサー13の検出面が照射領域ARに対して正面を向くように設けられているから、センサー13の検出精度が極めて良く、センサー13の検出範囲31の搬送方向Yの長さL2も約20mmと適度な範囲がカバーされているから、搬送方向Yの媒体Mの温度のばら付きの影響も受けにくい構成になっている。
従って、本実施形態1に係る液体吐出装置1によれば、照射部9から照射された第1の電磁波Aの反射成分の影響を少なくして媒体Mから放出される第2の電磁波Bを精度良く検出することができる。即ち、媒体Mの温度計測を精度良く行えることによって第1の電磁波Aによる媒体Mに対する加熱ムラを抑制することが可能となり、以って液体Lの適切な乾燥を実現することが可能になる。また、製品サイズの大型化が防止されてコンパクトな液体吐出装置1が提供できるようになる。
[実施形態2](図10参照)
次に、照射部9とセンサー13の配置構成を異ならせた本発明の実施形態2に係る液体吐出装置について説明する。
実施形態2に係る液体吐出装置1Bは、前述した実施形態1に係る液体吐出装置1と同様の吐出部3B、媒体支持部7B、照射部9B、液体吐出領域11B、センサー13B、搬送部17Bと、を備えることによって構成されている。
そして、照射部9Bの吐出部3Bに対する配置と、照射領域ARの照射部9Bに対する配置が実施形態1に係る液体吐出装置1と逆の配置になっている。
具体的には、照射部9Bの第1の方向Cにおける位置Qが、吐出部3Bの第1の方向Cにおける位置Rに対して、媒体Mの搬送方向Yにおける上流側に位置し、第1の電磁波Aの照射領域ARが、照射部9Bの第1の方向Cにおける位置Qに対して媒体Mの搬送方向Yにおける下流側に位置する。なお、吐出部3Bの第1の方向Cにおける位置Rとは、吐出部3Bの第1の方向Cにおける中心点である。その他の構造は、実施形態1の構造と同様なので同一部分に同一符号を付してその説明は省略する。
そして、このようにして構成される実施形態2に係る液体吐出装置1Bによっても実施形態1に係る液体吐出装置1と同様の作用・効果が発揮される。また、本実施形態2によれば、液体Lが吐出される前の媒体Mの予備加熱と液体Lの乾燥の両方に照射部9Bから照射される第1の電磁波Aを利用できるようになる。
更に、本実施形態2においても、高さ方向Zにおける上方の位置に、送風部29として乾燥ファンを設けてもよい。上方の位置とは、具体的には、高さ方向Zにおいてキャリッジ23より上方の位置である。尚、この送風部29は、照射領域ARの内、往復移動するキャリッジ23が存在する領域以外の移動方向Xの照射領域ARに対して風Wを流して、媒体Mに吐出された液体Lの乾燥を促進させる役割を有している。また、照射領域ARのうち吐出部3Bが上方に存在する部分では、送風部29から送られてくる風Wが阻害される。
従って、吐出部3Bから吐出される液体Lの送風に起因する着弾位置のずれ等の発生を低減することができる。ここで、風Wが阻害されるとは、風Wが全て遮断されるか、風量が低減されることを意味する。なお、送風部29は、照射領域ARに対して風Wを送るものであれば、送風部29の設置場所や、風Wの向きはどのような向きであってもよい。例えば、風Wを、搬送方向Yにおける下流側から上流側に向けて送る構成としてもよい。
[他の実施形態]
本発明に係る液体吐出装置1は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内の部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、前述した実施形態1では、センサー13をピーク地点Pよりも照射部9側に寄せた位置に配置することによって、照射部9から照射される第1の電磁波Aの反射成分の影響を少なくしているが、該構成に加えて、あるいは該構成に代えて照射部9から照射される第1の電磁波Aの支持面5に対する傾斜角度θを可能な限り小さくすることで第1の電磁波Aの反射成分の影響を少なくすることも可能である。
また、図2、図4及び図5で示したセンサー13の検出範囲31は、液体吐出領域11の範囲内で適宜調整することが可能である。この場合には、例えば図4で示すセンサー13の使用チャンネルをもう1列分上方に拡大して使用するようにすることも可能である。
また、実施形態1に係る液体吐出装置1の説明の中で例示した数値は一例であり、液体吐出装置1の大きさや使用する媒体Mの種類等に応じ適宜調整することが可能である。
1 液体吐出装置、3 吐出部、5 支持面、7 媒体支持部、9 照射部、
11 液体吐出領域、13 センサー、15 媒体搬送経路、17 搬送部、
19 吐出ヘッド、21 キャリッジガイド軸、23 キャリッジ、
25 リフレクター(反射板)、27 ニップローラ、29 送風部、
31 検出範囲、L 液体、M 媒体、A 第1の電磁波、
A1 (第1の電磁波の)正反射成分、B 第2の電磁波、X 幅方向(移動方向)、
Y 搬送方向、Z 高さ方向、W 風、C 第1の方向、D 第2の方向、
E 照射エネルギー、AR 照射領域、P ピーク地点、
Q 照射部の第1の方向における位置、S センサーの第1の方向における位置、
T センサーの第2の方向における位置、θ 傾斜角度、
R 吐出部の第1の方向における位置、H1 距離、H2 距離、W1 距離、
N ニップ点、L1 長さ、L2 長さ、L3 長さ、O1 開始位置、
O2 終了位置

Claims (8)

  1. 液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する媒体支持部と、
    前記支持面に対して斜め方向から第1の電磁波を照射する照射部と、
    前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域から放出される第2の電磁波を検出するセンサーと、
    前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域に対して風を送る送風部と、
    を備え、
    前記センサーは、前記照射部に対する位置が前記第1の電磁波の前記照射方向と同じ側であって、前記第1の電磁波の正反射成分を検出しない位置に設けられている、ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記センサーは、前記照射部と前記第1の電磁波の前記照射領域における照射エネルギーがピークとなるピーク地点との間に設けられている、ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    液体を吐出する吐出部を備え、
    前記媒体の搬送方向の上流側から下流側に向かって前記媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記照射部は前記吐出部に対して前記搬送方向における下流側に位置し、
    前記第1の電磁波の照射領域は前記照射部より搬送方向における上流側に位置する、ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    液体を吐出する吐出部を備え、
    前記媒体の搬送方向の上流側から下流側に向かって前記媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記照射部は前記吐出部に対して前記搬送方向における下流側に位置し、
    前記第1の電磁波の照射領域は前記照射部より搬送方向における下流側に位置する、ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記センサーの検出面は、前記第1の電磁波の照射領域に対して正面を向くように設けられる、ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記センサーは、視野角が6度〜7度であり、且つ前記支持面と直交する第2の方向における該支持面との距離が150mm以下である、ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記照射部は、前記支持面と直交する第2の方向における該支持面との距離が80mm〜110mmの範囲である、ことを特徴とする液体吐出装置。
  8. 液体を吐出する吐出部と、
    前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する媒体支持部と、
    第1の電磁波を照射する照射部と、
    前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域から放出される第2の電磁波を検出するセンサーと、
    前記支持面上における前記第1の電磁波の照射領域に対して風を送る送風部と、を備え、
    前記支持面における前記媒体の搬送方向に沿う方向を第1の方向とした場合、前記支持面において照射される前記第1の電磁波の照射エネルギーがピークとなるピーク地点の前記第1の方向における位置は、前記照射部の前記第1の方向における位置と異なり、
    前記センサーは、前記第1の方向において前記照射部に対して前記ピーク地点と同じ側であって、前記ピーク地点における前記第1の電磁波の正反射成分を検出しない位置に設けられている、ことを特徴とする液体吐出装置。
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