JP6305794B2 - 配管内確認装置 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅等の給排水配管等の内部を確認するための配管内確認装置に関し、特に、本管に合流する枝管の内部から本管及び枝管の内部を観察することができる配管内確認装置に関する。
従来、下水道等の本管に合流する枝管の内部を調査するための配管内確認装置として、例えば、特許文献1に開示された取付管調査装置が知られている。同文献に記載された取付管調査装置は、先端にカメラヘッドが取り付けられたカメラケーブルを案内する自走車を備えている。該自走車には、テール部が搭載されており、該テール部の前側には、約90度回転自在にヘッド部が連結されている。そして、前記ヘッド部には、筒状の首振り部材が前後左右方向に回動自在に支持されており、該首振り部材の内部にカメラケーブルが遊挿される。
このような構成により、自走車を取付管(枝管)の近傍まで移動させて、首振り部材を回転させることによりカメラケーブルを案内してカメラヘッドを取付管の接続方向に向けることができる。そして、カメラケーブルを取付管の内部に送り込んで、該取付管の内部を調査することができる。
また、他の従来技術の例として、特許文献2に開示された管内探査装置が知られている。同文献に記載された管内探査装置は、ケーブルを牽引しつつ配管内を前進・後退移動する走行体を有し、該走行体にカメラを備えている。また、同文献の管内探査装置は、走行体を配管の内部に搬入するための案内装置を備えている。該案内装置は、前記走行体を載置台に載せた状態でマンホール等の竪穴部を降下する。
また、例えば、特許文献3に記載されているように、集合住宅等において、排水配管の老朽化による漏水等を防止するために、既設の排水配管の内部に樹脂等をライニングして補修(更生)することが知られている。
図9(A)ないし(C)は、従来技術の配管補修工程の例を示す断面図であり、集合住宅等の排水配管300の縦断面を、配管の詳細構造を省略して示している。図9(A)に示すように、先ず、ライニング装置等を用いて洗浄後の本管301(垂直管)の内壁301aにライニングを施して樹脂層304を形成する。ここで、本管301と、本管301に合流する枝管302(水平管)との境界にも樹脂層304が形成され、枝管302は樹脂層304によって塞がれた状態となる。
次に、図9(B)に示すように、本管301の内部から、ライニング装置(穿孔装置)のカッタ310等を用いて、枝管302を塞ぐ樹脂層304を切除する。これにより、本管301から枝管302につながる開口部306が形成される。尚、本管301の内部にカメラ313を挿入し、カメラ313によって検出される画像情報に基づいてカッタ310の位置を調整している。
そして、図9(C)に示すように、本管301に挿入されるライニング施工具311等を用いて、開口部306から枝管302の内壁302aにライニングを施し、樹脂層305を形成する。
具体的には、例えば、特許文献3に記載されたライニング方法では、ライニング施工具311として、可撓性の筒胴部と、その外側部に伸縮自在に連結される延出管部と、を備えた施工具が用いられる。そして、該施工具の前記延出管部の外周部に、塗料(樹脂)を含浸させた布部材を表裏反転可能に装着する。その施工具を立本管(本管301)の内部に挿入して、空気圧により筒胴部を膨張させると共に延出管部を横引本管(枝管302)の内部に伸長させる。これにより、前記布部材を反転させて横引本管の内壁部(内壁302a)に押し付けて塗料層(樹脂層305)として付着させる。
尚、図9(C)に示すように、枝管302の内部に樹脂層305を形成する際、本管301の内部に挿入されるカメラ314によって検出される画像情報に基づいてライニング施工具311の位置を調整している。
特開2005−37250号公報(第4−6頁、第4図) 特開2006−52961号公報(第5−9頁、第1図) 特開2006−26632号公報(第6−7頁、第3−9図)
上記した既設配管に樹脂等をライニングする補修では、樹脂層が適切に形成されることが大変重要である。例えば、枝管の内部に形成される樹脂層が枝管の内壁に適切に接合されていないと、樹脂層と枝管の内壁との間隙に汚水等が侵入する恐れがある。
更に、ライニング施工が不適切であると、枝管の内部の樹脂層と枝管の内壁との間隙に侵入する汚水が、本管に形成される樹脂層と本管の内壁との間にまで侵入することも想定される。樹脂層と内壁との間に汚水等が侵入すると、配管腐食等の原因となり、配管内部を樹脂等でライニングする効果が減殺されてしまう。
そのため、ライニング補修を行った後に、配管の内部に樹脂層が適切に形成されていることを検査することが求められる。特に、樹脂層の枝管側の端部において、樹脂層と内壁とが隙間なく接合していることを確認するため、枝管の内部から樹脂層の端部を観察することが望ましい(図9(C)に示す端部307を矢印Xの方向に見る)。
しかしながら、上記した従来技術の配管内確認装置では、本管と枝管との合流点付近を枝管の内部から観察することができないという問題点があった。つまり、従来技術の配管内確認装置は、ライニング補修工事を行った後に行う検査には適していなかった。
即ち、特許文献1に開示された取付管調査装置では、本管から取付管の内部に送り込まれるカメラケーブルの先端にカメラヘッドが取り付けられている。また、特許文献2に開示された管内探査装置では、配管内を移動する走行体の前面にカメラが取り付けられている。そのため、何れの従来技術においても、本管から枝管に送り込まれるカメラでは、進入方向に対して前方しか撮影できず、本管と枝管との合流点付近を枝管の内部から撮影することができない。
また、従来技術の配管内確認装置では、仮にカメラの取り付け向きを反転させて枝管の内部から本管の方向を撮影可能に構成したとしても、カメラケーブルが邪魔になり、枝管の合流点近傍の内壁を全周に亘って観察することができない。
また、上記した従来技術のライニング方法では、本管の内部にカメラを挿入し、該カメラによって撮影される画像に基づきライニング施工具の位置を調整していた。そのため、枝管につながる開口部をカメラ画像で直接視認することが難しく、ライニング施工具の位置調整が困難であった。
ライニング施工具の位置が適切でないと、樹脂層を枝管内部の所定の位置に形成することができない。樹脂層が不適切な位置に形成された場合には、形成された樹脂層を削り落として、枝管の内部に樹脂層を形成する同一の工程を再度やり直す必要があった。
ここで、枝管の内部に樹脂層を形成する際、枝管の内部からライニング施工具の位置を視認することができれば、ライニング施工具の位置調整が容易になる。
しかしながら、上記した従来技術の配管内確認装置は、本管の内部にカメラケーブルを挿通しなければならないので、ライニング施工時に使用することができず、ライニング施工具を枝管の内部から撮影することができない。
また、従来技術のライニング方法では、本管に形成された樹脂層を切除する際、枝管の位置を判定することが難しかった。即ち、本管の内部から撮影されるカメラ画像に表れる樹脂層の内表面の僅かな凹凸によって樹脂層で塞がれた枝管の位置を判断しなければならなかった。仮に枝管の位置から外れた箇所を切除してしまった場合には、本管の内部に樹脂層を形成する工程をやり直す必要があった。
また更に、マンション等の集合住宅においては、枝管の上流となる室内側からの作業が行えない状況も多く、各々の室内に入ることなく、本管側からのみの作業によって、効率良く配管の検査や補修を行えることが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、本管側から挿入可能で、本管と枝管との合流点近傍を枝管の内部から観察することができ、配管補修工事の作業性を向上させることができる配管内確認装置を提供することにある。
本発明の配管内確認装置は、本管に合流する枝管の内部を観察するための配管内確認装置であって、
前記枝管の内部を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像情報を送信する通信部と、を有するカメラユニットと、
前記カメラユニットが収納される収納部と、前記カメラユニットを前記収納部から前記枝管の内部に送り出す送り手段と、前記カメラユニットを前記枝管の内部から前記収納部に回収する回収手段と、を有する搬送ユニットと、
前記通信部から送信される前記画像情報を受信する通信ユニットと、を備え、
前記送り手段及び前記回収手段は、前記カメラユニットと切り離し自在に構成されることを特徴とする。
本発明の配管内確認装置によれば、カメラユニットを枝管の内部に送り出す送り手段と、前記カメラユニットを前記枝管の内部から回収する回収手段と、を有する搬送ユニットを備えている。そして、前記送り手段及び前記回収手段は、カメラユニットから切り離し自在に構成される。
これにより、搬送ユニットによって本管を通じて枝管の内部にカメラユニットを送り込み、搬送ユニットから切り離して設置することができる。また、枝管の内部に配置されたカメラユニットを搬送ユニットで回収することができる。
そのため、枝管の上流となる室内側からの作業を行うことなく、本管側からの作業のみで、効率的に枝管の内部を検査することができる。また、カメラユニットは、搬送ユニットから切り離されて単独で枝管の内部に配置されるので、搬送ユニットとカメラユニットとを接続する操作ワイヤ等に邪魔されることなく、枝管の内部を撮影することができる。
また、本発明の配管内確認装置は、カメラユニット内に、カメラで撮影された画像情報を無線で送信する通信部を有し、前記カメラユニット内の前記通信部から送信される前記画像情報を受信する通信ユニットを、前記カメラユニットとは別に備えている。
これにより、カメラユニットによって撮影される画像情報を、枝管の外部の受信ユニットで受信し、リアルタイムに確認することができる。また、カメラユニットに接続されるカメラ画像用の通信ケーブルを無くすことができるので、枝管の内壁が通信ケーブルで隠されることがなく、枝管の内壁の全周を撮影することが可能となる。
また、カメラユニットが枝管の内部に配置された際に、カメラは、本管の方向を撮影することができる。即ち、カメラを本管と枝管との合流点の方向に向けることができる。これにより、枝管の内部にライニング施工された樹脂層の形成状況を枝管の内部から詳細に検査することができる。特に、樹脂層の端部付近の接合状況を、通信ケーブルに邪魔されることなく、且つ枝管の内部から本管に向かう方向で観察することができるので、ライニング施工時の検査を効率良く高精度に行うことができる。
また、本発明のカメラユニットは、単独で枝管の内部に配置されて、本管と枝管との合流点近傍を枝管の内部から撮影し、その画像情報をワイヤレスで送信することができる。そのため、配管補修工事において、枝管の内部をライニングする際、ライニング施工具を枝管の内部から撮影して、その画像情報をライニング施工具の位置調整に利用することができる。これにより、樹脂層を正確な位置に形成することができると共に、ライニング施工の作業効率を向上させることができる。
また、カメラユニットは、本管と枝管との合流点に向かってに光を照射する照明装置を有する。これにより、配管補修工事で本管の内壁に形成された樹脂層を切除する際、予め枝管の内部に配置されたカメラユニットから本管に向けて光を照射し、本管の内部に挿入されるカメラによって、樹脂層を透過する前記光を検出することができる。その結果、樹脂層で覆われた枝管の合流点を効率良く探すことができ、樹脂層を切除するカッタの位置を正確に調整することができる。
また、カメラユニットに、枝管の内面を押圧してカメラユニットを枝管の内部の所定の位置に保持する保持手段を設けても良い。これにより、枝管の傾斜が大きい場合であっても、所定の位置にカメラユニットを保持して、所望の画像を得ることができる。
また、カメラユニットに、一端部にカメラが取り付けられて他端部近傍がカメラユニットに固定される伸縮自在なカメラ支持部を設けても良い。これにより、カメラ支持部を伸縮させてカメラの位置を調整することができるようになり、枝管の内部を広範囲かつ高精度に撮影することができる。
また、搬送ユニットの送り手段や回収手段として、モータによって回転駆動される巻取ロータにワイヤ等を巻き付け、そのワイヤ等の先端に、カメラユニットに対して分離自在に当接若しくは係合する接続部を設ける構成を採用することもできる。これにより、送り手段や回収手段の送り出し(回収)距離を大きく確保でき、且つ構成部品をコンパクトに配置できる。また、送り出し及び回収の制御も容易に行うことができる。
本発明の実施形態に係る配管内確認装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るカメラユニットの概略構成を示す(A)カメラ支持部を縮めた状態、(B)カメラ支持部を伸ばした状態の図である。 本発明の実施形態に係るカメラユニットの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るカメラユニットの(A)伸縮装置を示す斜視図、(B)カメラ支持部の縦断面図、(C)カメラ支持部の他の例を示す縦断面図である。 本発明の実施形態に係るカメラユニットの(A)保持装置の動作、(B)保持装置の他の例、(C)保持装置の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る搬送ユニットの設置回収装置の(A)概略構成を示す斜視図、(B)ワイヤ及び接続部の縦断面図である。 本発明の実施形態に係る搬送ユニットの設置回収装置の接続部の他の例を示す(A)係合を解除した状態、(B)係合した状態の断面図である。 本発明の実施形態に係る配管内確認装置を利用した配管補修工程の(A)カッタの位置調整、(B)ライニング施工具の位置調整、(C)施工後の検査を示す排水配管の縦断面図である。 従来技術の配管補修工程の例について(A)本管へのライニング、(B)枝管合流部の樹脂層の切除(C)枝管へのライニングを示す排水配管の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る配管内確認装置を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る配管内確認装置1の概略構成を示す図である。尚、図1では、配管の一例として、集合住宅等の排水配管300を鎖線で示している。
配管内確認装置1は、マンション等の集合住宅やその他ビルディング等の給水配管や排水配管等の内部をカメラで撮影して確認するものである。特に、配管内確認装置1は、略垂直に配設される本管301と、略水平に延在して本管301に合流する枝管302と、の合流点(分岐点)近傍を枝管302の内部から観察するものである。
図1に示すように、配管内確認装置1は、枝管302の内部に送り込まれて枝管302の内部を撮影するカメラユニット2と、カメラユニット2を搬送する搬送ユニット3と、カメラユニット2で撮影された画像情報を受信する通信ユニット4と、を有する。
カメラユニット2は、枝管302の内部を撮影するカメラ10と、カメラ10で撮影された画像情報を送信する通信部11と、照明装置としてのLEDライト12と、を備えている。
カメラユニット2のカメラ10は、カメラユニット2が枝管302の内部に配置された状態において、本管301の方向を撮影可能に設けられる。即ち、カメラ10は、カメラユニット2の本管301側に取り付けられて、本管301の方向を向くことができる。
カメラ10は、例えば、CCD、CMOS等の撮像素子とレンズとを有し、光の明暗を電気信号(画像情報)に変換する。尚、カメラ10は、例えば、画角が180°またはそれ以上の広角レンズを搭載しており、これにより、枝管302の内壁302aを広範囲に撮影することができる。
LEDライト12は、カメラユニット2が枝管302の内部に配置された状態において、本管301の方向に光を照射できるように設けられる。即ち、LEDライト12は、カメラユニット2の本管301側に取り付けられる。
カメラユニット2の通信部11は、カメラ10で撮影された画像情報を無線送信するものである。この送信された画像情報を後述する通信ユニット4の通信部31で受信して利用することができる。
また、通信部11は、送信機能のみではなく、受信機能をも有する。即ち、カメラユニット2の通信部11と、通信ユニット4の通信部31とは、双方向に無線通信可能に構成される。これにより、通信ユニット4からカメラユニット2のカメラ10等を操作することができる。
搬送ユニット3は、カメラユニット2を搭載して本管301の内部を移動し、カメラユニット2を枝管302の内部に送り込んで設置するためのものである。また、搬送ユニット3は、カメラユニット2を枝管302の内部から回収する機能も有する。本発明では、カメラユニット2と、搬送ユニット3とは、分離可能に構成されている。
搬送ユニット3は、カメラユニット2を収納する収納部20と、カメラユニット2を枝管302の内部に送り出す送り手段としての設置回収装置21と、を有する。尚、設置回収装置21は、カメラユニット2を枝管302の内部から回収する回収手段でもある。
また、搬送ユニット3は、ケーブル57によって本管301の上方から吊り下げられて、その位置や向き等の調整が行われる。尚、搬送ユニット3の下部に図示しないケーブル等を接続して、本管301の下方から搬送ユニットを操作しても良い。
収納部20は、カメラユニット2を収納するための空間であり、搬送ユニット3の内部に設けられる。カメラユニット2は、収納部20に収納される際、カメラ10が取り付けられる側が収納部20の奥側になり、カメラ10の反対側が収納部20の取出口(不図示)の方向を向くよう配置される。これにより、カメラ10が本管301の方向を向くようにしてカメラユニット2を枝管302の内部に配置し易くなる。
また、収納部20の内部に配置されるカメラユニット2の向きは、縦、横、斜め何れでも良いが、カメラユニット2が斜めに配置されるよう収納部20を傾けて形成することが望ましい。一般に、枝管302は、本管301との接続点近傍で、本管301に向かって斜め下方に傾いているので、収納部20を斜めに形成することにより、カメラユニット2を枝管302に挿入し易くなる。
また、収納部20の取出口には、該取出口を開閉自在に塞ぐ図示しない蓋を設けても良い。これにより、カメラユニット2を搬送する際、カメラユニット2が収納部20から外部に飛び出す等の不具合を防止することができる。
また更に、収納部20の取出口に設けられる蓋の下部(下辺)を回動自在に枢支し、上部を開閉する構成としても良い。そして、開いた蓋に添ってカメラユニット2が斜めに傾くようにしても良い。これにより、枝管302へのカメラユニット2の挿入を更に効率良く行うことができる。
尚、蓋の開閉は、図示しないモータ等の駆動力を利用して行っても良いし、搬送ユニット3の上方または下方から本管301の外部につながる図示しない操作ワイヤ等を利用して行ってなっても良い。
設置回収装置21は、前述の通り、カメラユニット2を収納部20の内部から枝管302の内部に送り出す送り手段であり、且つカメラユニット2を枝管302の内部から収納部20に回収する回収手段でもある。
設置回収装置21は、ワイヤ25を送り出して、または引き戻して、ワイヤ25の接続部26に接続されるカメラユニット2を移動させる。接続部26は、カメラユニット2に分離自在に接続される。本実施形態では、接続部26に電磁石を利用している。つまり、接続部26は、電磁石の磁力によってカメラユニット2を吸着する。
搬送ユニット3は、本管301の外部に置かれる操作部23を有しており、操作部23によって、設置回収装置21等の操作を行うことができる。尚、操作部23に接続される配線は、搬送ユニット3の下部から本管301の下方へと取り出しても良い
また、搬送ユニット3に、搬送ユニット3の上下方向の位置や軸周りの向きを調整するための駆動手段を設けても良い。駆動手段としては、例えば、モータ等の駆動力によって回転して、本管301の内壁301aに当接するローラ等を利用できる。本管301の軸に対して搬送ユニット3を回転させる駆動手段を設けることにより、搬送ユニット3の向きを調整して、搬送ユニット3の取出口を枝管302の方向に向けることができる。これにより、カメラユニット2の設置が容易になる。
通信ユニット4は、カメラユニット2と双方向に無線通信を行い、カメラ10で撮影された画像情報を利用すると共に、カメラユニット2の操作を行うものである。通信ユニット4は、カメラユニット2の通信部11と通信を行う通信部31と、カメラ10で撮影された画像情報を表示するディスプレイ32と、カメラユニット2の操作を行う操作部33と、を有する。
また、通信ユニット4は、通信ユニット4の筐体から引き出して本管301の内部に挿入可能なアンテナ30を備えている。アンテナ30は、通信部31の通信信号を発射し、また、カメラユニット2の通信部11から発せられる無線信号を受信する。このように、アンテナ30を、本管301の内部に挿入できるように構成することにより、カメラユニット2と通信ユニット4との通信を良好に行うことができる。
尚、図1においては、アンテナ30を搬送ユニット3に取り付ける例を示しているが、アンテナ30を単独で本管301の内部に挿入することも可能である。また、アンテナ30を配管補修工事に利用する穿孔装置やライニング施工具等に取り付けて本管301の内部に送り込むことも可能である。
次に、図2ないし図5を参照して、配管内確認装置1のカメラユニット2について詳細に説明する。
図2(A)及び(B)は、カメラユニット2の概略構成を示す図であり、同図(A)は、カメラ支持部13を縮めた状態、同図(B)は、カメラ支持部13を伸ばした状態を表している。
図2(A)に示すように、カメラユニット2は、防水性のケース19を有し、ケース19の内部に通信部11、伸縮装置14、バッテリ16等の各構成部品が配置されている。ケース19の形状は、例えば、略円柱状や略多角柱状等である。
また、カメラユニット2は、カメラユニット2を枝管302内部の所定の位置に保持するための保持手段として保持装置17を備えている。保持装置17は、ストッパ18の一部分がケース19の外部に突出可能に設けられる。
また、カメラユニット2は、ケース19の内部にバッテリ16を備えているので、外部からの電源供給なしに、独立して撮影を行うことができる。これにより、電源配線に邪魔されることなく、枝管302の内部を撮影することができる。
図2(A)及び(B)に示すように、カメラ10及びLEDライト12は、伸縮自在なカメラ支持部13によって支持されている。即ち、略棒状に伸ばされるカメラ支持部13の一端部にカメラ10及びLEDライト12が取り付けられて、カメラ支持部13の他端部近傍がカメラユニット2のケース19の内部に固定される。
換言すれば、カメラ10及びLEDライト12が取り付けられるカメラ支持部13の一端部は、ケース19から突出自在に構成されている。即ち、カメラ10及びLEDライト12は、ケース19の外部に突出自在であり、且つその位置を変えることができる。これにより、枝管302の内部を広範囲且つ高精度に撮影することができる。
図3は、カメラユニット2の変形例を示す図である。図3に示すように、カメラ支持部13を最短に縮めた状態においてカメラ10及びLEDライト12がケース19の内部に入るように構成しても良い。そして、ケース19に形成されるカメラ支持部13を挿通させるための開口部36を開閉自在な遮蔽板35で塞いでも良い。
このように、カメラ10のレンズを覆う開閉自在な遮蔽板35を設けることにより、配管内に残った汚水やライニング補修時に飛散する樹脂等によってカメラ10のレンズが汚されることを防止することができる。これにより、良好な画像を得ることができる。
図4(A)は、カメラユニット2の伸縮装置14の概略構成を示す斜視図であり、同図(B)は、カメラ支持部13の概略構成を示す縦断面図、同図(C)は、変形例としてのカメラ支持部113を示す縦断面図である。
図3(A)に示すように、カメラ支持部13を伸縮させるための伸縮装置14は、モータ41と、モータ41によって回転駆動される巻取ロータ42と、一端部側が巻取ロータ42に固定されて巻き付けられるワイヤ15と、巻取ロータ42を覆うケース43と、を有する。
ワイヤ15としては、例えば、可撓性を有する合成樹脂製の撚線等を用いることができる。ワイヤ15の先端部(巻取ロータ42に固定されていない端部)は、ケース43から外部に引き出され、図4(B)に示す如く、カメラ10及びLEDライト12が取り付けられたカメラ支持部13の先端部(前記一端部)に固定されている。
このような構成において、モータ41を駆動して巻取ロータ42を回転させることにより、ワイヤ15の送り出し及び巻き戻しを行うことができ、一端部がワイヤ15の先端部に連結されたカメラ支持部13を伸縮することができる。
また、巻取ロータ42にワイヤ15を巻き付ける方式を採用することにより、伸縮長さを大きく確保することができると共に、伸縮装置14をコンパクトにまとめることができる。その結果、カメラユニット2の小型化を図ることができる。また、モータ41の駆動のみによってカメラ10の位置を調整できるので、簡易な制御方法で所望の箇所の撮影を行うことができる。
図4(B)に示すように、カメラ支持部13は、カメラ10の配線44、LEDライト12の配線45及びワイヤ15を内部に挿通させる保護管40を有する。保護管40は、配線44、45やワイヤ15を保護する機能を有すると共に、カメラ10及びLEDライト12を支持する構造体としての機能も有する。
保護管40は、径の異なる複数の異径管40a〜40dを摺動自在に順次嵌合させて構成される。具体的には、カメラ支持部13の先端に向かって順次径が小さくなるように、例えば、大径の異形管40dの内部に小径の異形管40cが挿入され、小径の異形管40cの内部に更に小径の異径管40bが挿入される。
保護管40としては、例えば、金属管や、可撓性を有する合成樹脂製の管を採用することができる。保護管40として可撓性を有する管を採用することにより、カメラ支持部13を曲げる(撓ませる)ことが可能となり、カメラ10による撮影範囲を広く確保することができる。特に、本管301(図1参照)との合流点近傍で下方に曲げられる枝管302(図1参照)の内部を好適に撮影することができる。
また、異径管40a〜40dとして、各々同じ曲率で曲げられた管を採用しても良い。これにより、カメラ支持部13を所定の方向に曲がるように伸ばすことができる。このような方法によっても、本管301と枝管302との合流点近傍の撮影を易化できる。
このように、異形管40a〜40dを組み合わせた保護管40を採用することにより、カメラ支持部13の伸縮長さを大きく確保しつつ、配線44、45やワイヤ15を適切に保護し、且つカメラ10及びLEDライト12を好適に支持することができる。
また、図4(C)に示す如く、伸縮自在な蛇腹状の保護管140を採用することも可能である。また、保護管140に代えて、その他、伸縮性を有するホース等、種々の管状体を保護管として採用することができる。
また更に、配線44、45やワイヤ15を補強材や樹脂等で被覆して一体化したケーブルをカメラ支持部13とし、その一体化されたケーブルを巻取ロータ42(図4(A)参照)に巻き付ける構成を採用しても良い。
図5(A)は、カメラユニット2の保持装置17の動作を示す図であり、同図(B)は、他の例としての保持装置117を、同図(C)は、更に他の例としての保持装置217を示す図である。
図5(A)に示すように、保持装置17のストッパ18は、一部分がケース19の側面、即ち枝管302の内壁302aに対向する面からケース19の外部に突出可能に設けられる。つまり、ストッパ18は、枝管302の径方向に移動可能に設けられている。
また、保持装置17は、通信ユニット4(図1参照)から操作される図示しないモータと、該モータによって回動されてストッパ18に当接するカム46と、を有する。前記モータでカム46を回動させることにより、ストッパ18は、カム46に押圧されてケース19から外部に押し出される。
そして、ストッパ18は、枝管302の内壁302aに当接して、内壁302aを押圧する。これにより、カメラユニット2は、枝管302内部の所定の位置に保持される。例えば、枝管302の傾斜が大きい箇所であっても、カメラユニット2を枝管302の内部に固定することができ、所望の検査画像を得ることができる。
また、図5(B)に示す保持装置117の如く、保持手段として、ストッパ118と回転板146とをピン149を介して回動自在に連結したリンク機構を構成しても良い。このような構成によっても、図示しないモータで回転板146を回動させることにより、ストッパ118を枝管302(図5(A)参照)の内壁302a(図5(A)参照)に押し当ててカメラユニット2を保持することができる。
特に、ピン149を用いてストッパ118と回転板146とを連結することにより、ストッパ118による保持を解除する際、モータを逆転させてストッパ118を引き戻すことができる。これにより、ストッパ118と内壁302aとを容易に引き離すことができる。
尚、ストッパ118を駆動するリンク機構としては、モータの回転運動を枝管302の内壁302aに向かう略直線状の運動に変換するものであれば良く、その他種々の機構を採用することができる。
また、図5(C)に示す如く、保持手段として、空気圧を利用した保持装置217を採用しても良い。具体的には、保持装置217は、ケース19の外部に膨出自在に設けられる中空状のストッパ218と、高圧の空気を蓄えるボンベ246と、ボンベ246とストッパ218の中空部とを連通する配管249と、配管249に設けられるバルブ247と、を有する。
ストッパ218は、弾性を有する材料、例えば、シリコン等の合成樹脂製のゴム材料から形成される。
また、保持装置217は、配管249の内部から空気を排出するためのバルブ248を備えている。尚、バルブ247、248は、例えば、電磁開閉式のバルブであり、通信ユニット4(図1参照)からの指示により開閉される。
このような構成において、バルブ247を開くことにより、ボンベ246からストッパ218の内部へと空気が供給され、ストッパ218がケース19の外部に膨出する。そして、ストッパ218が枝管302(図5(A)参照)の内壁302a(図5(A)参照)を押圧して、カメラユニット2が枝管302の内部に保持される。
また、配管249と外部とをつなぐ配管に設けられるバルブ248を開くことにより、ストッパ218の内部の空気が外部に排出され、ストッパ218によるカメラユニット2の保持が解除される。
尚、上記したストッパ18(図5(A)参照)、ストッパ118(図5(B)参照)及びストッパ218(図5(C)参照)の枝管302を押圧する面に、両面粘着性のテープ等を貼り付けても良い。これにより、保持手段の保持能力を更に高めることができる。
また、枝管302が、例えば、鋳鉄管のような磁性材料からなる配管の場合には、上記した枝管302の内壁302aを押圧する保持装置17、117、217に代えて、保持手段として、電磁石を採用しても良い。即ち、電磁石の磁力によって、カメラユニット2を枝管302に吸着させて保持することができる。このように電磁石を利用する方法は、機械的な駆動部品を必要としないので、保持装置の構造を簡略化でき、作動不良等の不具合を抑制できるという点において優れている。
また更に、保持手段として、例えば、吸引ポンプ等を利用しても良い。即ち、吸引ポンプ等で負圧を発生させて、枝管302の内壁302aを吸引することにより、カメラユニット2を保持しても良い。
次に、図6及び図7を参照して、搬送ユニット3の設置回収装置21について詳細に説明する。
図6(A)は、設置回収装置21の概略構成を示す斜視図であり、同図(B)は、ワイヤ25及び接続部26の縦断面図である。
前述の通り、設置回収装置21は、送り手段であり、且つ回収手段でもある。このように、送り手段と回収手段とを兼ねることにより、搬送ユニット3の部品点数を削減して生産性を高めると共に、小型化を図ることができる。
図6(A)に示すように、設置回収装置21は、操作部23によって操作されるモータ51と、モータ51によって回転駆動される巻取ロータ52と、巻取ロータ52を覆うケース53と、巻取ロータ52に巻き付けられてモータ51の駆動によって巻き取り及び送り出しされるワイヤ25と、ワイヤ25の先端に設けられてカメラユニット2に分離自在に接続される接続部26と、を有する
ワイヤ25は、例えば、可撓性を有する合成樹脂製の撚線等である。そして、ワイヤ25の先端部(巻取ロータ52に固定されていない端部)は、ケース53から外部に引き出されている。ワイヤ25の先端部に取り付けられる接続部26は、前述の通り、電磁石を備えている。
このような構成において、操作部23からの指示により、接続部26は、カメラユニット2を吸着若しくは解放することができる。また、モータ51を駆動して巻取ロータ52を回転させることにより、ワイヤ25の送り出し及び巻き戻しを行うことができ、接続部26に接続されるカメラユニット2を移動させることができる。
このように、巻取ロータ52にワイヤ25を巻き付ける方式を採用することにより、送り手段や回収手段の送り出し(回収)距離を大きく確保できると共に、設置回収装置21の小型化を図ることができる。また、接続部26の電磁石の通電制御と、モータ51の駆動制御とによって、カメラユニット2の送り出し及び回収を容易に行うことができる。
また、ワイヤ25及び接続部26の配線54を保護するため、図6(B)に示すように、ワイヤ25及び配線54を覆う伸縮自在な保護管50を設けても良い。保護管50としては、異径管50a〜50dを順次嵌合する構成を採用し得る。これは、前述のカメラユニット2(図2参照)のカメラ支持部13(図2参照)の保護管40(図4(B)参照)と類似の構成である。
また、図4(C)を参照して説明したカメラユニット2のカメラ支持部113の保護管140と同じように、略蛇腹状の伸縮性を有する保護管を採用することもできる。また、ワイヤ25及び配線54を補強材や樹脂等で被覆したケーブル等を採用しても良い。
また、送り手段と回収手段とを別途設ける場合には、送り出し機能のみを有する設置装置の接続部26は、カメラユニット2に当接するのみでも良い。つまり、接続部26は、カメラユニット2を押圧できれば良く、接続部26の電磁弁を無くすことができる。また、電磁弁等を備えない設置装置においては、配線54が不要であるので、保護管50等を採用せずに、単にワイヤ25のみを用いても良い。
図7(A)及び(B)は、設置回収装置21の接続部の他の例としての接続部126を示す断面図であり、同図(A)は、カメラユニット2との係合を解除した状態、同図(B)は、カメラユニット2と係合した状態の断面図である。
図7(A)に示すように、接続部126は、ワイヤ25の半径方向に拡がる係合部127を有する。係合部127の一部は、例えば、ピン等を軸として接続部126の先端部近傍に回動自在に支持されている。係合部127には、係合部127の回動に伴ってワイヤ25の半径方向外側に突出する略鉤状の係合突起が形成されている。
尚、ピン等を用いて係合部127を回動自在に支持する方法に代えて、係合部127を接続部126と一体的に形成し、係合部127の弾性変形を利用して拡径させる方式を採用しても良い。
また、接続部126は、係合部127を拡径させる押圧部材128を備えている。押圧部材128は、例えば、ソレノイド等によって駆動されるピン状の部材である。尚、押圧部材128に操作用のケーブル等を接続して、そのケーブルによって押圧部材128の操作を行っても良い。
また、カメラユニット2には、係合部127と係合する係合受部129が形成されている。係合受部129は、例えば、係合部127が進入可能な凹部であり、該凹部の入口付近は、係合部127の係合突起が係合するよう凹部の奥側よりも狭く形成されている。または、係合受部129としての凹部の入口付近に係合部127と係合する突起を形成しても良い。
図7(A)の如く、係合部127をカメラユニット2の係合受部129に挿入し、通信ユニット4(図1参照)からの指示により図示しないソレノイド等に通電すると、図7(B)に示す如く、押圧部材128が移動する。そうすると、押圧部材128に押されて係合部127が回動し、係合部127と係合受部129とが係合する。この状態でワイヤ25を巻き戻すことにより、カメラユニット2を引き戻して回収することができる。
次に、図8を参照して、配管補修工事における配管内確認装置1の利用方法について説明する。
図8(A)ないし(C)は、配管内確認装置1を利用した配管補修工程を示す排水配管300の縦断面図であり、同図(A)は、カッタ310の位置調整、同図(B)は、ライニング施工具311の位置調整、同図(C)は、施工後の検査を示している。
前述の通り、配管内確認装置1のカメラユニット2は、搬送ユニット3(図1参照)から切り離し自在である。そのため、図8(A)に示すように、予め枝管302の内部にカメラユニット2を配設した状態で、本管301の内壁301aに樹脂層304を形成することができる。
そして、本管301の内壁301aに形成された樹脂層304を切除する際、予め枝管302の内部に配置されたカメラユニット2のLEDライト12から本管301に向けて光を照射する。
これにより、本管301の内部に挿入されるカメラ313によって、樹脂層304を透過する前記光を検出することができる。その結果、樹脂層304で覆われた枝管302の合流点を効率良く探すことができ、樹脂層304を切除するカッタ310の位置を正確に調整することができる。
次に、図8(B)に示すように、枝管302の内部をライニングする際、ライニング施工具311を枝管302の内部から撮影して、その画像情報をライニング施工具311の位置調整に利用することができる。
ここで、通信ユニット4のアンテナ30をライニング施工具311と共に本管301の内部に挿入することにより、カメラユニット2からの画像情報を良好に受信することができる。これにより、樹脂層305(図8(C)参照)を正確な位置に形成することができると共に、ライニング施工の作業効率を向上させることができる。
そして、図8(C)に示すように、ライニング補修が完了した後は、枝管302の内部に形成された樹脂層305の形成状況を、カメラユニット2のカメラ10によって、枝管302の内部から詳細に検査することができる。
特に、樹脂層305の端部307付近の接合状況を、通信ケーブルや操作ケーブルに邪魔されることなく全周に亘って、且つ枝管302の内部から本管301に向かう方向で観察することができる。このように、ライニング施工後の検査を効率良く高精度に行うことができる。
尚、ここでも、通信ユニット4のアンテナ30を本管301の内部に挿入することにより、カメラユニット2からの画像情報を良好に受信することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、カメラユニット2を枝管302の内部から回収する回収手段として、空気圧を利用することもできる。具体的には、本管301の内部から空気を吸引して、カメラユニット2を枝管302の内部から引き出すこともできる。この場合、カメラユニット2を枝管302の内部へと送り込む設置装置の接続部としては、カメラユニット2に当接して押圧するのみの方式を採用することができる。
また、カメラユニット2に、駆動モータと、該駆動モータによって駆動される駆動ローラと、を有する自走装置を設け、カメラユニット2を自走可能に構成しても良い。そして、この自走装置を、枝管302の内部からカメラユニット2を回収する回収手段としても良い。この場合、搬送ユニット3には、カメラユニット2を枝管302の内部に送り込む機能のみを有する設置装置を採用すれば良い。
また、配管内確認装置1を利用する一例として、排水配管300の内部を樹脂層304、305でライニングする補修工事を示したが、本発明は、上記したライニング補修工事に限定して利用されるものではない。例えば、樹脂層304、305としては、繊維強化樹脂(FRP)を始めとする各種合成樹脂材料やその他種々の材料を用いることができる。また、樹脂層304、305を形成する方法についても、その他の各種施工方法を採用することができる。また、例えば、配管の内部を清浄する際の確認や、その他目的で配管の内部を観察するために、本発明に係る配管内確認装置1を利用しても良い。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 配管内確認装置
2 カメラユニット
3 搬送ユニット
4 通信ユニット
10 カメラ
11 通信部
12 LEDライト
13 カメラ支持部
14 伸縮装置
15 ワイヤ
17 保持装置
18 ストッパ
20 収納部
21 設置回収装置
25 ワイヤ
26 接続部
40 保護管
41 モータ
42 巻取ロータ
50 保護管
51 モータ
52 巻取ロータ
113 カメラ支持部
117 保持装置
126 接続部
217 保持装置
301 本管
302 枝管
304 樹脂層
305 樹脂層

Claims (6)

  1. 本管に合流する枝管の内部を観察するための配管内確認装置であって、
    前記枝管の内部を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像情報を送信する通信部と、を有するカメラユニットと、
    前記カメラユニットが収納される収納部と、前記カメラユニットを前記収納部から前記枝管の内部に送り出す送り手段と、前記カメラユニットを前記枝管の内部から前記収納部に回収する回収手段と、を有する搬送ユニットと、
    前記通信部から送信される前記画像情報を受信する通信ユニットと、を備え、
    前記送り手段及び前記回収手段は、前記カメラユニットと切り離し自在に構成されることを特徴とする配管内確認装置。
  2. 前記カメラは、前記カメラユニットが前記枝管の内部に配置された際に、前記本管の方向を撮影することを特徴とする請求項1に記載の配管内確認装置。
  3. 前記カメラユニットは、前記本管と前記枝管との合流点に向かってに光を照射する照明装置と、を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の配管内確認装置。
  4. 前記カメラユニットは、前記枝管の内面を押圧して前記カメラユニットを前記枝管の内部の所定の位置に保持する保持手段と、を有することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の配管内確認装置。
  5. 前記カメラユニットは、一端部に前記カメラが取り付けられて他端部近傍が前記カメラユニットに固定される伸縮自在なカメラ支持部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の配管内確認装置。
  6. 前記送り手段及び前記回収手段の少なくとも一つは、モータと、前記モータによって回転駆動される巻取ロータと、前記巻取ロータに巻き付けられて前記モータの駆動によって巻き取り及び送り出しされるワイヤと、前記ワイヤの先端に設けられて前記カメラユニットに分離自在に当接若しくは係合する接続部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の配管内確認装置。
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