JP6305553B2 - 光学素子および照明装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、例えば、点状に見える光を広配光に射出できる光学素子、およびこの光学素子を備えた電球などの照明装置に関する。
従来、光源から離れた位置に散乱体を配置し、導光部材を介して光源から発せられる光を散乱体へ導くタイプの光学素子が知られている。この光学素子は、光源から離れた位置で散乱体を光らせることができる。
例えば、この種の光学素子を透明グローブ内に配置し、透明グローブの中央に散乱体が位置するように光学素子を配置すると、電球型の照明装置として機能させることができる。このとき、散乱体をできるだけ小さくし、疑似的な点光源とすることにより、白熱電球の光り方に近付けること(レトロフィット)が期待できる。この場合、一般的な電球のサイズを考えると、光源にはLEDを用いることが好ましい。
US 6、350、041
しかし、上述した光学素子の光源としてLEDを用いると、LEDからの射出光の指向性が強いため、電球の配光角が狭くなる。そのため、白熱電球のように広配光な疑似点光源を実現することが難しい。
実施形態に係る光学素子は、透明な材料で形成され、光学素子にある第1の空気層を含む収容凹部と、第1の空気層に接して、収容凹部の底部に設けた、光学素子内を透過する光を拡散させる第1拡散部と、光源からの光が入射する、第1拡散部に対して傾斜した入射部と、第1拡散部で拡散された光を射出する、第1拡散部と交差する位置関係にある射出部と、第1拡散部を通る中心軸と平行に配置した第2拡散部を有し、収容凹部内に収容配置した散乱部と、を有する。
本発明の実施形態によると、広配光な疑似点光源を実現することができる光学素子および照明装置を提供できる。
図1は、第1の実施形態に係る光学素子を備えた電球の一例を示す概略図である。 図2は、図1の電球のグローブ内に配置された第1の実施形態に係る光学素子を示す外観斜視図である。 図3は、図2の光学素子を矢印F3方向から見た上面図である。 図4は、図2の光学素子を矢印F4方向から見た側面図である。 図5は、図2の光学素子を矢印F5方向から見た底面図である。 図6は、図4のF6−F6に沿って見た光学素子の断面図である。 図7は、第1の実施形態の光学素子の配光特性を説明するためのチャートである。 図8は、第2の実施形態に係る光学素子を示す外観斜視図である。 図9は、図8の光学素子の分解斜視図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態について説明する。
図1は第1の実施形態に係る光学素子10を備えた照明装置の一例である、電球100を示す概略図である。電球100は、金属製の放熱筐体102、図示しない天井のソケットなどに電気的に接続するための口金104、光学素子10を覆う球状あるいは球状にちかい形状の透明なグローブ106、ここでは図示しない光源1に給電して点灯させる点灯回路108、および光学素子10を備えている。この電球100は、例えば、図1の姿勢を天地逆転して口金104を上にした状態で天井のソケットに取り付けられる。
放熱筐体102は、口金104を接続した一端(図示下端)およびグローブ106を取り付けた他端(図示上端)を有する。放熱筐体102、口金104、およびグローブ106は、電球100の回転対称軸に沿った軸を有する。
ここで回転対称とは、対象物を回転対称軸に対して回転したときに、回転角が360°未満で元の(回転前の)対象物に一致することを意味する。たとえば、円柱、円錐、多角柱、多角推は回転対称である。
放熱筐体102は、一端から他端に向けて径が徐々に拡大する略円錐台状の外形を有する。この放熱筐体102は、ここでは図示しない後述する支持部材20を介して、ここでは図示しない後述する光源1に熱的に接続し、光源1の熱を放熱筐体102の外部に放熱する機能を有する。このため、放熱筐体102は、その外周面102a上に複数の放熱フィンを備えていても良い。
以下、第1の実施形態の光学素子10について、図2乃至図7を参照して説明する。なお、ここでは、図1の光学素子10の向きを基準にして上下左右の方向を説明する。
図2は、光学素子10の外観斜視図であり、図3は、光学素子10の上面図であり、図4は、光学素子10の側面図であり、図5は、光学素子10の底面図である。図3では、後述する散乱体16の図示を省略してある。また、図6は、光学素子10を図4のF6−F6に沿って見た断面図であり、図7は、光学素子10の配光特性を示すチャートである。なお、図6は、光学素子10を後述する第2ロッド12aの中心軸を通る面で切断した断面を示す。
光学素子10は、円筒形の有底の収容凹部13を有するテトラポットのような形の導光部材14と、空洞17を有する略円柱状の散乱体16と、を有する。散乱体16は、導光部材14の収容凹部13内に収容配置され、その一部が収容凹部13の内面に接着固定される。そして、光学素子10は、後述する第1ロッド11の中心軸と散乱体16の中心軸が電球100の回転対称軸に重なる姿勢で、後述する支持部材20(図6)を介して取り付けられる。
本実施形態の光学素子10、すなわち導光部材14および散乱体16は、透明なアクリルにより形成されている。光学素子10の材質は、アクリルに限らず、可視光に対して透明で耐熱性を有する例えばポリカーボネートやガラスなどであっても良い。また、導光部材14と散乱体16を種類の異なる別の透明な材料により形成しても良い。
導光部材14は、収容凹部13を同軸に有する略円柱状の第1ロッド11、および第1ロッド11の一端(図2で下端)に角度を付けて一体に連続した3本の第2ロッド12a、12b、12c(以下、総称して、第2ロッド12とする場合もある)を有する。第1ロッド11は、光学素子10の第1部分として機能する。また、第2ロッド12は、光学素子10の第2部分として機能し、散乱体16は、第3部分として機能する。ここで、第2部分は複数の第2ロッド12から構成される。各第2ロッド12は、第1ロッド11の中心軸に対し、回転対称となるように備えられている。
第1ロッド11は、一端から他端に向けて徐々に縮径するように湾曲した外周面11aを有する。3本の第2ロッド12a、12b、12cは、同じ構造を有し、第1ロッド11に対して同じ角度で接続される。つまり、3本の第2ロッド12a、12b、12cの中心軸は、第1ロッド11の中心軸上で交差する。第1ロッド11は、第2ロッド12より大きな直径を有する。
収容凹部13は、第1ロッド11の他端側に円形の開口部13aを有し、この開口部13aから連続して一端側に向けて中心軸と平行に延びた周壁13bを有する。また、収容凹部13の開口部13aから離間した底部には、光を拡散させるための第1拡散面として機能する平らな拡散部15が設けられている。拡散部15は、第1ロッド11の中心軸と直交する面に沿って配置されている。なお、収容凹部13は、第1の空気層を含む。また、周壁13bの内面は、拡散部15を通る中心軸に対して回転対称形であり、拡散部15に対して交差する方向の面となる。これにより、第1の空気層の側面は拡散部15に対して交差する方向となる。
本実施形態では、収容凹部13の底壁に一定の膜厚で白色の塗料を塗布することにより拡散部15を形成した。拡散部15は、この他に、収容凹部13の底壁の表面をサンドブラストにより粗面加工することで形成しても良い。また、収容凹部13の周壁13bにも、同様の加工が施されてもよく、その場合透過する光を拡散させるよう機能する。
3本の第2ロッド12a、12b、12cは、第1ロッド11の一端から離れる方向に外側に傾斜して、第1ロッド11の周方向に沿って等間隔(120度毎)で設けられている(図3、図5参照)。各第2ロッド12a、12b、12cの第1ロッド11から離間した端部には、光源1(図6)から射出された光が入射する円形の入射面12d(入射用平面)がそれぞれ設けられている。各入射面12dに対向配置された光源1は、互いに異なる発光スペクトルを有する。
図6に示すように、散乱体16は、導光部材14の収容凹部13の内径より小さい外径を有する。すなわち、収容凹部13内に散乱体16を同軸に収容配置した状態で、収容凹部13の周壁13bと散乱体16の外周面16aとの間に円筒状の隙間Sが形成される。この隙間Sは、第2の空気層として機能する。また、散乱体16の軸方向の長さは、収容凹部13内に散乱体16を収容配置した状態で、収容凹部13の開口部13aから散乱体16が突出しない長さに設計されている。ただし、この限りではなく突出してもよい。散乱体16には、拡散部15に対向するような底面が備えられている。
本実施形態において、空洞17は、収容凹部13の周壁13bと同軸に形成された有底の穴であり、散乱体16の他端側から収容凹部13の拡散部15に向けて延設されている。空洞17は、収容凹部13の周壁13bと平行な円筒状の周面17aと、この周面17aの一端(図示下端)から拡散部15に向けて徐々に縮径してなだらかに湾曲して閉じた底面17bと、を有する。言い換えると、収容凹部13の底面17bは、拡散部15に向けて凸となるように湾曲している。なお、周面17aの他端(図示上端)は開放しており、空洞17の他端は開放している。周面17aおよび底面17bは、第2拡散面として機能する。
周面17aと底面17bには、透過する光を散乱させる加工(白色塗装やサンドブラスト加工)が施されており、散乱面として機能する。或いは、空洞17内に、光を散乱させることのできる散乱材を充填しても良い。
上述した光学素子10は、図6に示すように、支持部材20を介して放熱筐体102に固定される。支持部材20は、熱伝導性の良い例えばアルミニウムなどの金属材料で形成されている。光学部材10は、例えば、3本の第2ロッド12a、12b、12cの間で第1ロッド11の一端に接着剤を塗布し、この接着剤を介して、支持部材20に接着固定される。このように、第1ロッド11の一端側で光学素子10を支持部材20に固定することで、光学素子10から射出される光を支持部材20が遮ることが殆どなくなる。なお、支持部材20は、光学素子10を介して射出される光の光路上に存在しないように、切欠き部21を有しても良い。
また、支持部材20は、光学素子10の上述した3つの入射面12dにそれぞれ対向させて3つの光源1を支持する3つの支持面22を有する。光源1は、例えば、基板の表面に少なくとも1つのLEDを実装して樹脂により封止したものである。そして、各光源1は、支持部材20の支持面22に基板の裏面を接触させて取り付けられる。この場合、支持面22は、光源1が一定の隙間を介して入射面12dに対向する位置に設けられる。本実施形態では、光源1の発光平面と入射面12dは非接触状態で離間しているが、両者の間に白色顔料等を含有するシリコーン樹脂混合物などを充填しても良い。
例えば、RGB3色の光を発光する3種類の光源1を用意して、光学素子10の3つの入射面12dそれぞれに対向させて配置すると、光学素子10の拡散部15で3色の光を混色させることができ、散乱体16の空洞17の周面17aおよび底面17bを白色に光らせることができる。本実施形態では、図1に示すように、光学素子10の空洞17をグローブ106の中心に配置したため、白熱電球に近い照明光を射出することができる。
次に、上記構造の光学素子10における光の伝わり方について、図6を参照して説明する。3つの光源1から射出される光は光学素子10内を同様に伝わるため、ここでは第2ロッド12aの入射面12dに対向した1つの光源1から射出した光に着目してその伝わり方を説明する。
光源1の発光平面から射出された光は、入射面12dを介して光学素子10の第2ロッド12aへ入射する。第2ロッド12aへ入射した光の多くは、第2ロッド12aの外周面で全反射されて拡散部15へ導光される。拡散部15に照射された光は、その照射位置を通る拡散部15と垂直な法線の方向(すなわち、第1ロッド11の中心軸と平行な方向)を中心軸としてランバート散乱されて透過され、透過光が図示矢印で示すように拡散される。つまり、この場合、拡散部15は、光源1からの光を受けて発光する2次発光部として機能する。
拡散部15に入射される光は、拡散部15に対する入射角度によらず、拡散部15と垂直な法線の方向を中心軸としてランバート透過される。散乱体16は、その底面に発光面を対向して配置された場合、発光面からのランバート散乱光を空洞17の散乱面に導くように設計されている。以上より、拡散部15でランバート散乱されて散乱体16に入射される光は、空洞17の散乱面に導かれて拡散反射される。
この際、拡散部15に光を効率良く導くためには、光源1から射出されたできるだけ多くの光を拡散部15に導くことが重要である。そのため、まず、光源1の輪郭形状は、円形の入射面12dより径の小さい円形であることが望ましい。つまり、光源1の大きさは、光源1から射出された殆ど全ての光が入射面12dに入射する大きさであることが望ましい。当然のことながら、拡散部15の面積は大きい方が有利である。
また、できるだけ多くの光が拡散部15に導かれるように、第1ロッド11の中心軸方向に沿った拡散部15の位置を適正な位置にレイアウトすることが望ましい。例えば、拡散部15を図6で示す位置より第1ロッド11の他端側(図示上方)へ片寄った位置にレイアウトすると、第2ロッド12aを伝わる光の多くを拡散部15へ導くことができるように見える。しかし、拡散部15をあまり他端側(図示上方)にシフトすると、第2ロッド12aを伝わった光が隣接する他の2つの第2ロッド12b、12cへ伝わる割合も多くなり、結果的に拡散部15へ導かれる光が少なくなる。よって、拡散部15の軸方向の位置は、3つの光源1から射出された光が最も多く拡散部15へ導かれる位置に設計することが望ましい。
また、仮に、収容凹部13の底に拡散部15を設けない場合、収容凹部13の深さを適当な深さにして底の位置を適当な位置にレイアウトしても、光源1から射出された光が収容凹部13の底で全反射されてしまう。なぜならば、本実施形態の光学素子10が第1ロッド11に対して傾斜して設けた3つの第2ロッド12a、12b、12cを有するため、収容凹部13の底に拡散部15を設けない場合、光源1から射出された光の多くが収容凹部13の底で全反射されてしまうからである。つまり、本実施形態の光学素子10の構造上、収容凹部13の底に拡散部15を設ける必要がある。
上述したように、拡散部15から2次的に発光した拡散光は、散乱体16の底面16bを介して散乱体16へ入射される。散乱体16へ入射した拡散光は、散乱体16の外周面16aで全反射を繰り返して、散乱面として機能する空洞17の内面(すなわち周面17aおよび底面17b)に照射される。以下、周面17aおよび底面17bを散乱面17a、17bと称する場合もある。或いは、散乱体16へ入射した拡散光は、空洞17の散乱面17a、17bに直接照射され、空洞17の内面を光らせる。
散乱体16の外周面16aと収容凹部13の周壁13bの内面との間には、上述したように、隙間S(第2の空気層)が設けられている。このため、散乱体16を導光される光が外周面16aで全反射し易い。仮に、隙間Sが無い場合、つまり、散乱体16の外周面16aが収容凹部13の周壁13bに密着している場合、散乱体16に入射された光のうち、散乱面17a、17bで拡散(散乱)されずに外周面16aを透過して光学素子10の外部へ射出される光が多くなる。この場合、光学素子10から射出される光は広配光にはならない。
また、上述したように、散乱体16の空洞17の底面17bが拡散部15に向けて凸となるように湾曲しているため、底面17bで反射されて拡散部15の方向に戻る光を少なくできる。つまり、上述した隙間Sや底面17bの凸形状により、拡散部15から発光した2次的な光を空洞17の散乱面17a、17bに効果的に集めることができる。
そして、空洞17の散乱面17a、17bに集められた光は、散乱面17a、17bで拡散反射され、屈折透過によって光学素子10の外部へ射出される。この場合、光学部材10の外部から見える照明光は、空洞17の内面17a、17bの形状に影響される。つまり、空洞17の内面形状を変更することで、照明光の光学特性を制御することもできる。
また、散乱面17a、17bによる拡散反射は、理想的にはランバート散乱となる。周面17aによる拡散反射をランバート散乱とみなすと、周面17aで拡散反射された光は、周面17aに対して垂直な方向に拡散される傾向を示す。つまり、周面17aから射出された光は、光学素子10の中心軸と直交する方向の強度が強くなる。よって、本実施形態の光学素子10を用いた場合、光学素子10の中心軸と直交する方向の光を生出することができ、配光角の大きな(広配光な)白熱電球のような照明光を得ることができる。
図7は、上述した第1の実施形態の光学素子10を用いた場合の配光分布を示すチャートである。ここでは、光線追跡シミュレーション(LightTools)(登録商標)を用いて計算した結果を示してある。なお、このシミュレーション結果は、2次発光部として機能する拡散部15を厚さ100μmの白色塗装により形成した場合のものである。これによると、1/2配光角が320°程度となり、広配光化を実現できているのが分かる。
拡散部15の厚さを100μmより薄くしていくと、拡散部15で拡散されずに全反射される光が増える。例えば、拡散部15の厚さを50μmより薄くすると、拡散部15で拡散される光が少なくなり、光学素子10の配光角が狭くなり、点状の光源として利用できなくなる。特に、本実施形態では第2ロッド12を第1ロッド11に対して傾斜させたため、拡散部15を薄くすると全反射の問題が大きくなる。つまり、この場合、拡散部15が2次発光部として正常に機能しなくなる。
一方、拡散部15の厚さを300μm前後まで厚くすると、拡散部15をそのまま透過する光が殆ど無くなり、拡散部15で拡散される光が多くなる。この場合、光学素子10の配光角が大きくなり、電球100を白熱電球のように光らせることができる。つまり、拡散部15の膜厚は、50μm以上、300μm以下であることが望ましく、300μm前後(±50μm)にするとレトロフィットを実現できる。なお、拡散部15の膜厚が300μmを大きく超えると、拡散部15で光が遮られ、吸収される光が多くなるため、器具効率が低下する。
以上のように、本実施形態によると、拡散部15から2次的に射出された拡散光を散乱面17a、17bに集めて散乱させることで、導光部材14の第1ロッド11の中心軸と直交する方向の光成分を生出することができ、照明光の配光角度を大きくできる。また、このため、本実施形態のように、電球100に光学素子10を組み込むと、白熱電球のような広配光な疑似点光源を実現する照明光を得ることができる。
また、本実施形態によると、第1ロッド11に対して3本の第2ロッド12a、12b、12cを傾斜して設けたため、3つの光源1を同一平面に配置する必要がなく、各光源1を互いに斜めに傾斜させて配置することができ、装置構成を小型化できる。このため、一般的な電球のサイズに適応でき、従来の白熱電球の代替品として利用できる。
また、本実施形態によると、3つの光源1からの光を拡散部15に照射して光らせるため、例えば、RGB3色の光を拡散部15で混色することができる。そして、その後、拡散部15を2次発光部として射出した拡散光を、散乱面17a、17bに集めることで、均一で広配光な白色光を射出できる。見方を変えると、3つの光源1の組み合わせにより、所望する色の照明光を形成でき、利便性を向上させることができる。
また、本実施形態によると、3つの光源1を支持部材20の3つの支持面22にそれぞれ取り付けるため、各光源1の熱を効率良く放熱することができる。つまり、光源1の熱は、光源1の基板の裏面から支持面22を介して支持部材20に伝えられ、支持部材20を介して放熱筐体102に伝えられる。そして、放熱筐体102へ伝えられた熱は、放熱筐体102の外周面102aを介して外部へ放出される。その上、本実施形態によると、3つの光源1を互いに離間させた状態で支持部材20に取り付けることができ、より放熱性を高めることができる。
次に、第2の実施形態に係る光学素子30について、図8および図9を参照して説明する。図8は、光学素子30の外観斜視図であり、図9は、光学素子30の導光部材14から散乱体32を分離した状態を示す分解斜視図である。この光学素子30は、散乱体32の形状が異なる以外、上述した第1の実施形態の光学素子10と同様の構造を有する。よって、ここでは、第1の実施形態と同様に機能する構成要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態の散乱体32は、その他端側の端部が導光部材14の収容凹部13の開口部13aから僅かに突出する程度の軸方向の長さを有する。つまり、散乱体32の軸方向の長さは、第1の実施形態の散乱体16より僅かに長い。また、図9に示すように、本実施形態の散乱体32は、導光部材14の収容凹部13の底にある拡散部15に対向する一端側から軸方向の他端側に向けて縮径する外周面32aを有する。
本実施形態によると、散乱体32の端部が収容凹部13の開口部13aから突出しているため、その分、空洞17の軸方向の長さを長くすることができる。これにより、空洞17の周面17aの面積を大きくでき、散乱面17a、17bの面積を大きくできる。空洞17の散乱面17a、17bは、面積が小さいと単位面積当たりの発光強度が強くなり、照明光を見たときにまぶしく感じる場合がある。このため、本実施形態のように散乱面17a、17bの面積を大きくすると、目に優しい光を射出できる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上述した実施形態では、3つの光源1に対応して3本の第2ロッド12を備えた光学素子10、30について説明したが、これに限らず、第2ロッド12の本数は任意に変更可能である。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
可視光に対して透明な材料で形成した光学素子であって、
前記光学素子内を透過する光を拡散させる第1拡散面と、この第1拡散面に接する第1の空気層と、を有する第1部分と、
この第1部分と一体に設けられ、前記第1拡散面に対して傾斜した方向に延びる第2部分と、を有し、
前記第1の空気層は、前記第1拡散面に対して交差する方向の側面を備える、
光学素子。
[2]
前記第1の空気層の前記側面は、前記第1拡散面を通る中心軸に対して回転対称形である、
[1]の光学素子。
[3]
前記第1部分は、収容凹部を備え、前記第1の空気層は前記収容凹部に含まれ、前記収容凹部の底部に前記第1拡散面を備え、前記収容凹部内に第3部分を収容配置し、前記第3部分は、第2拡散面を有する、
[1]または[2]の光学素子。
[4]
前記第3部分の前記第2拡散面は、前記中心軸に対して回転対称であり、前記第1拡散面に向けて徐々に縮径して閉じた形状である、
[3]の光学素子。
[5]
前記第3部分の外周面と前記収容凹部の内面との間に第2の空気層を有する、
[3]の光学素子。
[6]
[1]乃至[5]のうちいずれかの光学素子と、
前記光源と、
この光源を覆うグローブと、
前記光源に給電する口金と、
を有する照明装置。
[7]
前記光源は、互いに離間された複数の光源を含み、
前記光学素子は、前記各光源から射出されたそれぞれ異なる方向からの光を前記第1拡散面へ導光する、
[6]の照明装置。
[8]
前記光源は、互いに離間された複数の光源を含み、
前記各光源は発光平面を有し、
前記各光源は異なる発光スペクトルを有し、
前記第2部分の端部は入射用平面を有し、
前記各光源から射出された異なる発光スペクトルを有する光を前記第1拡散面へ導光する、
[7]の照明装置。
[9]
前記第2部分は、前記第1拡散面に対して傾斜した方向に延びる複数の部分を有する、
[1]の光学素子。
[10]
前記第2部分は、前記第1拡散面を通る中心軸に対して回転対称である、
[9]の光学素子。
[11]
前記第3部分の前記第2拡散面は、前記第1拡散面を通る中心軸に沿った面を有する、
[3]の光学素子。
1…光源、10、30…光学素子、11…第1ロッド、11a…外周面、12a、12b、12c…第2ロッド、12d…入射面、13…収容凹部、13a…開口部、13b…周壁、14…導光部材、15…拡散部、16、32…散乱体、16a、32a…外周面、16b…底面、17…空洞、17a…周面(散乱面)、17b…底面(散乱面)、20…支持部材、22…支持面、S…隙間。

Claims (9)

  1. 透明な材料で形成した光学素子であって、
    前記光学素子にある第1の空気層を含む収容凹部と、
    前記第1の空気層に接して、前記収容凹部の底部に設けた、前記光学素子内を透過する光を拡散させる第1拡散部と、
    光源からの光が入射する、前記第1拡散部に対して傾斜した入射部と、
    前記第1拡散部で拡散された光を射出する、前記第1拡散部と交差する位置関係にある射出部と、
    前記第1拡散部を通る中心軸と平行に配置した第2拡散部を有し、前記収容凹部内に収容配置した散乱部と、
    を有する光学素子。
  2. 前記第1の空気層は、前記第1拡散部を通る中心軸に対して回転対称形である、
    請求項1の光学素子。
  3. 前記散乱部の前記第2拡散部は、前記中心軸に対して回転対称であり、前記第1拡散部に向けて徐々に縮径して閉じた形状である、
    請求項1の光学素子。
  4. 前記散乱部の外周部と前記収容凹部の内面との間に第2の空気層を有する、
    請求項1の光学素子。
  5. 請求項1乃至請求項4のうちいずれかの光学素子と、
    前記光源と、
    この光源を覆うグローブと、
    前記光源に給電する口金と、
    を有する照明装置。
  6. 前記光源は、互いに離間された複数の光源を含み、
    前記光学素子は、前記各光源から射出されたそれぞれ異なる方向からの光を前記第1拡散部へ導光する、
    請求項5の照明装置。
  7. 前記光源は、互いに離間された複数の光源を含み、
    前記各光源は発光平面を有し、
    前記各光源は異なる発光スペクトルを有し、
    前記各光源から射出された異なる発光スペクトルを有する光を前記第1拡散部へ導光する、
    請求項6の照明装置。
  8. 前記第1拡散部から離間した端部に前記入射部をそれぞれ有し前記第1拡散部に対して傾斜した方向に延びた複数の導光部分を有する、
    請求項1の光学素子。
  9. 前記複数の導光部分は、前記第1拡散部を通る中心軸に対して回転対称である、
    請求項8の光学素子。
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