JP6448604B2 - Led照明装置、および導光部材 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、LED照明装置、および導光部材に関する。
近年、リモートフォスファーによって、戻り光による損失を低減する技術が注目されている。代表的なリモートフォスファーにおいては、鏡面反射板または拡散反射板からなる反射板の上にLEDチップが配置され、それを覆うようにドーム状に蛍光層が形成されている。蛍光層は、LEDチップから一定の距離で離れて配置されており、これによって、LEDチップへの戻り光が低減される。
しかしながら、このようにリモートフォスファーによって、戻り光に起因した損失を低減しようとすると、蛍光体層とLEDを含めた照明装置全体が大きくなることが避けられない。例えば、LEDチップの寸法が1mmの場合には、照明装置全体の大きさは1〜2cm程度になる。
米国特許出願公開第2010/0308354号明細書
本発明が解決しようとする課題は、リモートフォスファー効果によって、低損失および低発熱であって、コンパクトなLED照明装置を提供することにある。
実施形態のLED照明装置は、面積Cの発光面を有し、前記発光面に交差する配光対称軸のまわりに略対称な配光分布をもつLED光源と、前記LED光源の前記発光面を覆って設けられ、前記LED光源の前記配光対称軸に対して略対称である透明部材と、前記透明部材の内部に配置され、前記発光面に対向する底面の直径d1および前記配光対称軸に沿った長さL1をもって前記配光対称軸に対して略対称である光散乱部材と、を具備するLED照明装置である。前記LED光源と前記光散乱部材との間の距離L2と、前記LED光源の前記発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たす。
前記第2の対称軸に沿った前記光散乱部材の長さL1と、係数μ(1/mm)とは下記式(2)の関係を満たす。
前記光散乱部材の底面の直径d1と、前記距離L2と、前記透明部材の屈折率nとは、下記式(3)の関係を満たす。
実施形態の導光部材は、面積Cの発光面を有し、前記発光面に交差する配光対称軸のまわりに略対称な配光分布をもつLED光源の前記発光面を覆って設けられ、前記LED光源の前記配光対称軸に対して略対称である透明部材と、前記透明部材の内部に配置され、前記発光面に対向する底面の直径d1および前記配光対称軸に沿った長さL1をもって前記配光対称軸に対して略対称である光散乱部材と、を具備する導光部材である。前記LED光源と前記光散乱部材との間の距離L2と、前記LED光源の前記発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たす。
前記配光対称軸に沿った前記光散乱部材の長さL1と、係数μ(1/mm)とは下記式(2)の関係を満たす。
前記光散乱部材の底面の直径d1と、前記距離L2と、前記透明部材の屈折率nとは、下記式(3)の関係を満たす。
また、実施形態の導光部材は、光が入射する入射面、および前記入射面の外周縁から前記入射面と交差する方向に延びた外周面を有する中実な透明部材と、前記透明部材の内部に配置され、前記入射面を介して前記透明部材に入射した光を散乱させる光散乱部材と、を有し、前記透明部材の前記外周面が、前記入射面側の円筒状の側面、および前記円筒状の側面に連続して前記入射面から遠ざかるに従い内側に傾斜された傾斜面を含み、前記外周面の前記光散乱部材を取り囲む領域が前記傾斜面を含む
一実施形態にかかるLED照明装置を表わす斜視図。 一実施形態にかかるLED照明装置の断面を示す概略図。 一実施形態にかかるLED照明装置の光追跡結果を表わす模式図。 一実施形態にかかるLED照明装置の鉛直配光角と光度との関係を示すグラフ図。 他の実施形態にかかるLED照明装置を示す斜視図。 図5に示したLED照明装置の断面を示す概略図。 図5に示したLED照明装置の動作を説明するための図。 他の実施形態にかかるLED照明装置の断面を示す概略図。 他の実施形態にかかるLED照明装置の断面を示す概略図。 他の実施形態にかかるLED照明装置の断面を示す概略図。 他の実施形態にかかるLED照明装置の断面を示す概略図。 他の実施形態にかかるLED照明装置を示す斜視図。
以下、実施形態を具体的に説明する。
一実施形態にかかるLED照明装置10は、図1に示されるように、LED光源11と、このLED光源を覆う軸対称透明部材12とを有し、軸対称透明部材12の内部には、LED光源11から離間して軸対称光散乱部材13が配置されている。
LED光源11は、平面状の発光面を有し、紫外光領域または可視光領域の光を発する。例えば、ピーク波長が390〜460nmの単色光を発するLEDチップを用いることができ、より具体的には、ピーク波長が450nmの光を発する青色LEDチップが挙げられる。
本実施形態においては、LEDチップからの配光分布は、配光対称軸を有するものであって、この配光対称軸に対して対称に近い分布である。配光分布としては、例えばランバーシアンが挙げられるが、これに限定されない。配光対称軸は、例えばLEDチップの発光面内の中心付近を通るものとすることができるが、これに限定されず、LEDチップの発光面と同一面内のいずれの点を通ってもよい。
LED光源11は、必要に応じて基板14上に載置してもよい。基板14は特に限定されないが、載置面が可視光を拡散反射する材質で構成することができる。この場合には、配光分布を大きくすることができる。あるいは、基板の載置面は、可視光に対して透明な材料で構成されていてもよい。この場合にも、基板を通り抜ける光が増え,配光分布を大きくすることができる。可視光を拡散反射する材質としては、例えば、アルミニウム等の金属、および白色樹脂などが挙げられ、可視光に対して透明な材料としては、例えば透明樹脂が挙げられる。
軸対称透明部材12は、可視光の吸収が少ない透明材料から構成することができる。透明材は、無機材料および有機材料のいずれでもよい。無機材料としては、例えば、ガラスおよび透明セラミックスが挙げられる。有機材料としては、具体的には、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、およびポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂などから選択される透明樹脂が挙げられる。ここで、透明とは可視光を透過するということを意味し、特に断らない限り、以下においてもこのような意味で用いられる。この透明部材の屈折率nと、全反射角θcとの間には、下記式(A)で表わされる関係がある。
軸対称透明部材12の内部に配置される軸対称光散乱部材13は、LED光源11からの紫外光または可視光を散乱させる白色粒子を含有することができる。白色粒子としては、例えばテクポリマーが挙げられる。あるいは、光散乱部材13は、蛍光体粒子を含有してもよい。蛍光体粒子を含有する場合には、光散乱部材は蛍光層と称することができる。蛍光体粒子としては、例えば黄色発光蛍光体が挙げられる。黄色発光蛍光体は、LED光源からの光を一部吸収して、長波長側の可視領域の光を発光する。黄色発光蛍光体粒子を含有する蛍光層に加えて、赤色発光蛍光体粒子を含有する蛍光層を、軸対称透明部材12の内部にも設けてもよい。
白色粒子および蛍光体粒子は、透明樹脂に分散させて軸対称光散乱部材13の形成に用いることができる。あるいは、粒子のみによって、軸対称光散乱部材13を構成してもよい。例えば、軸対称透明部材12内部の所定の領域に空間を設け、その空間に粒子を充填することによって、こうした軸対称光散乱部材を構成することができる。この場合には、容易に作製できるという利点がある。
また、上記軸対称光散乱部材13の内部に金属匡体を設け、内部に電源回路を設けてもよい。これによって、LEDおよび電源回路から発せられた熱が金属匡体から軸対称透明部材12に伝わり、それより外部へと放熱される。その結果、放熱特性が向上する。また、電源回路を金属匡体内部に設けるため、照明装置全体をコンパクトにできる。
粒子を分散して光散乱部材を構成するための透明樹脂としては、上述したようなものに限定されず、可視光に対して透明であって、粒子を内部に保持できる任意の透明樹脂を用いることができる。
一般的には、光散乱部材の吸収係数μ[1/mm]は、厚さh[mm]の平板状の光散乱部材に対し、平板に直交方向にコリメートされた平行光線を照射した際の透過量を用いて定義することができる。平行光線の入射強度をI0とし、透過強度をITとすると、吸収係数μは下記式(B)で表わされる。
図2には、一実施形態にかかるLED照明装置の断面の概略構造を示す。軸対称光散乱部材13とLED光源11との最近接距離L2を明確にするために、図2においては、軸対称透明部材12は基板14に接しないように描かれているが、実際には軸対称透明部材は基板14に接して設けられている。
LED光源11の配光対称軸は参照符号axで表わされる。軸対称透明部材12の対称軸は、この配光対称軸axと実質的に一致し、軸対称光散乱部材13の対称軸もまた、配光対称軸axと実質的に一致する。LED光源11から発せられた光は、光散乱部材13を通過してLED照明装置の外部に照射されることが求められる。LED光源の配光対称軸の製品ばらつきの範囲内であれば、「対称軸が実質的に一致する」とみなすことができる。なお、配光対称軸axに沿って発光方向側を、正方向あるいは上方向とし、以下においても同様とする。
光散乱部材13とLED光源11との最近接距離L2と、LED光源11の発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たす。
これによって、十分なリモートフォスファー効果が得られることとなる。
また、対称軸に沿った前記軸対称光散乱部材の長さL1(ここでは,前記軸対称光散乱部材が収まる区間の長さで最小のものと定義する)と、前記軸対称光散乱部材の吸収係数μ(1/mm)との間には、下記式(2)の関係が成立する。
さらに、光散乱部材の底面の直径d1と、前記最近接距離L2と、前記軸対称透明部材の屈折率nとの間には、下記式(3)の関係が成立する。
上記式(2)で表わされる関係を満たすことによって、LED光源11からの直接光が光散乱部材13を逸れて照明装置外に透過することなく、確実に光散乱部材13を通過することができる。
また、上記(3)の関係により次のような効果が得られる。すなわち、LED光源11からの直接光の一部は、光散乱部材13の底辺で散乱されるのを逸れ、前記軸対称透明部材の対称軸に平行な側面によって全反射し、光散乱部材13の上方(よりLED光源11から遠いところ)において散乱される。これによって、LED光源11からの直接光が光散乱部材13の底辺で全て散乱されるのを免れて、リモートフォスファー効果が高められる。
軸対称光散乱部材13の対称軸に対して直交する断面は、この断面を含む平面内の軸対称透明部材12の断面に含まれる。すなわち、対称軸に直交する平面内において、光散乱部材13の周囲は透明部材12で確実に覆われている。さらに、軸対称透明部材12を、対称軸に沿ってLED光源11の発光面へ射影した面は発光面を含むとする。これは、LED光源11の発光面は、軸対称透明部材12の対称軸に直交する面に含まれることを意味する。言い換えると、軸対称透明部材12において直径が最大の面は、LED光源11の発光面より大きい。
上述したような条件を満たすことによって、低損失および低発熱であるのに加えて、コンパクトなLED照明装置が得られる。
一実施形態にかかるLED照明装置の光追跡結果は、図3に示すとおりとなる。図3に示す光追跡結果から、LED光源11からの直接光が光散乱部材13に当たり散乱されること、およびLED光源11からの直接光が軸対称透明部材12で全反射され、光散乱部材13に当たり、散乱されることがわかる。
図4には、一実施形態にかかるLED照明装置の配光分布を示す。図4においては、横軸は配光角(deg.)であり、縦軸は光度(normalized)である。この図より、光度が半分になる配光角は約145°であり、1/2配光角(光度がピークの半分になる配光角の2倍とする)は290°となる。このことから、1/2配光角290°が達成されていることがわかる。
図5には、他の実施形態にかかるLED照明装置の斜視図を示す。図示するLED照明装置10’は、LED光源を覆う軸対称透明部材12および軸対称光散乱部材13が円柱状である以外は、基本的には図1に示した構造と同様である。図5に示したLED照明装置10’の対称軸に沿った断面を、図6に示す。
ここでは、LED光源11としては、ピーク波長が450nmであって、発光面が正方形状の青色LEDチップを用いる。LEDチップの1辺の長さは1mmであり、LEDチップの発光面の厚みは200μmである。LEDチップの発光面の形状および寸法は、適宜選択することができ、この限りではない。
LED光源11は、アルミニウム製の基板14上に配置され、軸対称透明部材12で覆われている。軸対称透明部材12は、配光対称軸axを対称軸とする円柱状であり、その底面は基板14に接している。ここでは、PMMA(屈折率n=約1.5)を用いて透明部材12を構成する。
軸対称透明部材12の内部に配置される軸対称光散乱部材13は、配光対称軸axを対称軸とする円柱状であり、球状の黄色発光蛍光体粒子を含有するシリコーン樹脂層から構成される。黄色発光蛍光体粒子は、シリコーン樹脂層中に一様に分散されている。黄色発光蛍光体粒子は、LED光源11から照射された青色光を吸収して、例えばピーク波長550nmの光を発光する。こうした黄色発光蛍光体粒子を含有する軸対称光散乱部材13の吸収係数μ[1/mm]を、0.1とする。
ここで、LED光源11の発光面の面積C=1mm2であることから、下記式のとおり算出される。
図6に示す例においては、LED光源11と軸対称光散乱部材13との最近接距離L2は3mmであり、これは、下記式(1)で表わされる関係を満たしている。
また、軸対称光散乱部材13の吸収係数μ[1/mm]が0.1であることから、下記式のとおり算出される。
図6に示す例においては、軸対称光散乱部材13の長さL1は3.0mmであり、これは下記式(2)で表わされる関係を満たしている。
前述の最近接距離L2および屈折率n=約1.5を用いると、下記式のとおり算出される。
図6に示す例においては、軸対称光散乱部材13の直径d1は1.41mmであり、これは、下記式(3)で表わされる関係を満たしている。
図6に示す例においては、軸対称透明部材12の直径d0は3mmであり、軸対称光散乱部材13の直径d1および最近接距離L2の間には、下記式(4)で表わされる関係が成立する。
本実施形態のLED照明装置の作用効果は、次のように説明される。
ただし、本作用は軸対称光散乱部材13として蛍光体を封入した場合について述べる。白色粒子を封入する場合においては、蛍光体による長波長変換が起こらないが、それ以外の作用は同様である。
青色LEDチップからなるLED光源11から射出された青色光のうち、一部は黄色蛍光体粒子を含有する軸対称光散乱部材13に直接当たって、散乱・吸収される。LED光源11からの光の一部は、軸対称透明部材12において全反射を繰り返した後、光散乱部材13で散乱・吸収される。また、射出された光の残部は、透明部材12で全反射されず、この透明部材12の外に射出される。
一方、光散乱部材13は、青色光を吸収することによって、それよりも長波長側の光である黄色の光を全方位(等方的)に発光する。
このとき、光散乱部材13により散乱された青色光、および発光・散乱された黄色光がLED光源11に戻って吸収される。このような戻り光による損失が、従来は40〜60%程度であった(例えば、S. C. Allen, “ELiXIR-Solid-State Luminaire With Enhanced Light Extraction by Internal Reflection”, Journal of Display Technology, vol. 3, No. 2, 2007参照)。LED光源11と光散乱部材13とを十分に離すことによって、この損失を低減することが可能となる。これは、リモートフォスファーと一般に呼ばれている。
LED光源11に最近接する光散乱部材13の底面からの発光のうち、その一部がLED光源11に戻る。その割合は、光散乱部材13を中心とする全立体角に対し、LED光源11を見込む立体角であるとおおよそ概算できる。すなわち、下記式(5)で表わされる。
上記式(5)で表わされる値が小さいほど、光散乱部材13からLED光源11への戻り光が少なくなる。一方、リモートフォスファーの効果を得るためには、上記式(5)で表わされる値は、少なくとも1よりも小さいことが求められる。したがって、リモートフォスファーの効果を実現するためには、下記式(1)で表わされる関係を満たさなければならない。
本実施形態においては、C=1mmであるので上記式(5)で表わされる戻り光の割合は約0.8%となる。
また、このようにLED光源11と光散乱部材13とを離した場合には、光散乱部材13がLED光源に近接する場合と比較して低温になる。これによって、光散乱部材13に含有される蛍光体の劣化を防ぐことができる(例えば、N. Narendran, “Improved Perfomance White LED”, Fifth International Conference on Solid State Lighting, Proceedings of SPIE 5941, 45-50, 2005参照)。
白色光は、LED光源からの青色光と蛍光体粒子からの黄色光とを適切に混合することによって実現できる。LED光源11からの直接光が外部に届くと、視認される輝度が高くなりすぎる。これを避けるためには、青色LEDチップから発せられ、配光対称軸axに沿って射出される光のうち、半分以上は光散乱部材13で吸収される必要がある。ここで、光散乱部材13内を配光対称軸axに沿って伝搬する光の強度をI[W/mm2]と、光散乱部材13に当たる直前の光の強度をI0[W/mm2]との比(I/I0)は、下記式(6)で表わされる。
(ここで、μは吸収係数であり、zは伝搬距離である。)
また、半分以上の光が光散乱部材13で吸収されるという条件は、下記式(7)で表わすことができる。
上記式(7)を変形すると、下記式(8)となる。
光散乱部材13の長さL1は、上記式(8)を満たす必要があり、こうして式(2)が導かれる。
次に、図7を参照して、LED光源11からの光線について説明する。図7は、光線20が示されている以外は、図6とほぼ同様である。LED光源11からの光線20は、光散乱部材13の底面のエッジを通って、透明部材12の側面で全反射された後、光散乱部材13に到達する。
仮に、光線20が透明部材12の、対称軸に平行な側面により全反射されずに透過してしまうと、この方向にはLED光源11からの青色光のみが射出されることになる。光線20は、黄色蛍光体粒子を含有する光散乱部材13に当たることによって、LED光源11からの青色光と蛍光体粒子からの黄色光とが混合されて、白色光になりやすいと考えられる。また、光散乱部材13によって十分に散乱されることにより、広配光角を達成できる。特に、軸対称光散乱部材13として白色粒子を封入した場合、この効果が重要である。こうした条件を満たすためには、下記式(9)で表わされる関係を満たすことが必要となる。
これは、前述の式(A)を用いると、下記式(3)で表わされる。
また、光線20が光散乱部材13の底面のエッジを通って、透明部材12の対称軸に平行な側面で全反射して光散乱部材13に当たるためには、下記式(4)で表わされる関係を満たす必要がある。
上述したような条件を満たすことによって、リモートフォスファーの効果を得ることができる。しかも、青色光と黄色光とが適切に混合されることによって、白色光が生じることとなる。同時に、広拡散による広配光を実現できる。蛍光体が白色粒子の場合は、この効果が重要である。
本実施形態に対し、ZEMAXの光線追跡を実行した。なお、ZEMAXは、例えば(Radiant Zemax homepage, “http://www.radiantzemax.com/en/rz/”)に記載されている。その結果、本実施形態においてLED光源11に戻る光は約10%であり、従来の40〜60%よりも低損失であることが確認された。これは、同時に、戻り光の吸収によるLED光源11としての青色LEDチップの発熱を抑えることができる。すなわち、低発熱であることが示された。
一辺が1mmのLED光源を用いた場合、本実施形態のLED照明装置は、直径3mmで高さ7mmの円柱に収まる。すなわち、図5においてd0=3mm、L0=7mmの円柱状とすることができる。同様のサイズのLED光源を用いた従来のLED照明装置は、10〜20mmであるのと比較すると、本実施形態のLED照明装置はコンパクトであることがわかる。
以上のように、本実施形態によれば、低損失かつ低発熱であってコンパクトなLED照明装置を実現することができる。
図8は、他の実施形態にかかるLED照明装置の断面の構成を表わす概略図である。図示するLED照明装置10''は、光散乱部材13の底面に接して空気層15を有する以外は、図6に示した構造と同様である。透明部材12中には、光散乱部材13から発光されて、LED光源11に戻ろうとする黄色光が存在する。しかしながら、このように空気層15を設けることによって、こうした黄色光は全反射により反射され、戻り光を低減することができる。
光散乱部材13においては、蛍光体粒子の濃度に分布を設けることができる。具体的には、上方に向かうほど蛍光体粒子の濃度を大きくすることによって、より上方において黄色光が発光される。この際には、青色光の散乱も、より上方で多く起こることになる。その結果、リモートフォスファーの効果はよりいっそう高められる。
光散乱部材中における蛍光体粒子の占有断面積を、上方に向かうほど大きくした場合にも、これと同様の効果が得られる。例えば、光散乱部材を次のような形状とすることによって、こうした構造を得ることができる。具体的には、光散乱部材の直径を底面で最小として、上方に向けて直径が増加する部分を設けることであり、例えば、図1中に示された光散乱部材13が該当する。
図9は、他の実施形態にかかるLED照明装置の断面の構成を表わす概略図である。図示するLED発光装置10'''は、透明部材12’の上面および下面の端部が曲面である以外は、図6に示した構造と同様である。
ここで、配光対称軸axにそってz軸をとり、上方を正方向とする。原点は、LED光源11の発光面の中心と配光対称軸axとが交わる点とする。このとき、円柱座標を(ρr,ρh)とする。すなわち、柱の半径をρrとし,高さをρhとする。
このとき、上面の端部の曲線は、下記式(11)で表わされる関係を満たす。
一方、下面の端部の曲線は,Θ(0からπ/2までの区間とする)を媒介変数として、下記式(12)おおよび式(13)で表わされる関係を満たす。
上述した関係は、例えば、Julio Chaves, “Introduction
to Nonimaging Optics”, CRC Press, 2008に基づいて導かれる。
本実施形態のLED照明装置の作用効果は、次のように説明される。
透明部材12の上面の端部を曲面とすることによって、LED光源11からの直接光は全反射され、光散乱部材13に当たる。一方、光散乱部材13から散乱された光は全反射されず、本曲面より透過する。すなわち、直接光は光散乱部材13により、一旦、散乱光に変換され、その散乱光は外部に射出される。一方、透明部材12の下面の端部を曲面とすることによって、全反射されずにそのまま透過する青色光は減少する。その結果、LED光源11からの青色光と黄色光とが適切に混合されることになる。
図9に示したLED照明装置における軸対称透明部材12は、屈折率の異なる2種類の透明部材により構成することができる。図10に示したLED照明装置10''''は、高屈折率透明部材12aと、この外側に設けられた低屈折率透明部材12bとを含む透明部材12を備えている。高屈折率透明部材12aには、例えば透明セラミックを用いることができ、低屈折率透明部材12bには、例えばPMMAを用いることができる。
高屈折率透明部材12aの外側に低屈折率透明部材12bが存在することによって、内側と外側との界面で全反射が生じて、LED光源11からの光は軸対称光散乱部材13に導かれる。一方、光散乱部材13から発光および反射された光は、低屈折率透明部材12bが周囲に存在しているので、外部に出やすくなる。
このような構成とすることによって、LED光源11からの光を光散乱部材13に導いて、光散乱部材13からの光をより効率的に外部に取り出すことが可能となる。
図11は、他の実施形態にかかるLED聡明装置の断面の構成を表わす概略図である。図示するLED照明装置10'''''は、透明部材12’の内部に2種類の軸対称蛍光層を有する以外は、図9に示した構造と同様である。
第1の軸対称蛍光層21は、LED光源11から離間して軸対称透明部材12’中に設けられる。さらに、この第1の軸対称蛍光層21から離間して、第2の軸対称蛍光層22が設けられる。第1および第2の軸対称蛍光層は、配光対称軸axと実質的に一致する対称軸を有している。第1の軸対称蛍光層21は、赤色蛍光体粒子を含有し、青色光を吸収して赤色光を発光する。一方、第2の軸対称蛍光層22は、黄色蛍光体粒子を含有し、青色光を吸収して黄色光を発光する。
LED光源11と第1の軸対称蛍光層21との最近接距離L2は、すでに説明したような式(1)で表わされる関係を満たす。
図11においては、第1の軸対称蛍光層21の上面の面積S1は1.66mm2であり、第1の軸対称蛍光層21と第2の軸対称蛍光層22との最近接距離L4は2mmとすると、下記式(21)で表わされる関係を満たす。
本実施形態のLED照明装置の作用効果は、次のように説明される。
赤色蛍光体粒子を含有する第1の軸対称蛍光層21は、黄色光も吸収する。一方、黄色蛍光剤粒子を含有する第2の軸対称蛍光層22は、赤色光を吸収しない。それゆえ、赤色光は、第2の軸対称蛍光層22には吸収されず、透明部材12’内で散乱されて上方に抜けてゆく。これによって、黄色光が第1の軸対称蛍光層21に吸収されるというロス(従来装置のロス)を低減することができる。
また、赤色蛍光体粒子を含有する第1の軸対称蛍光層21と、黄色蛍光体粒子を含有する第2の軸対称蛍光層22とを十分に離すことによって、リモートフォスファー効果が高められる。その結果、赤色蛍光体粒子を含む第1の軸対称蛍光層21に黄色光が吸収されるというロス(従来装置のロス)もまた、低減することができる。
図12は、他の実施形態にかかるLED聡明装置の構成を表わす斜視図である。図示するLED照明装置10''''''は、放熱匡体31を軸対称散乱体13’および軸対称透明部材12''の内部に有し、さらにその内部に電源回路32および配線33を有する以外は、図5に示した構造と同様である。ただし、LED光源11’としては、長方形の発光面を有するLEDを、配光対称軸axを軸として軸対称に複数並べている。配光対称軸からそれぞれのLED光源の発光面の中心までは、等距離RRである。
放熱匡体31は金属製であり、例えばアルミニウムや銅などを用いて構成することができる。この匡体内部に空洞を設け、その空洞に電源回路を配置してもよい。これによって、LEDおよび電源回路から発せられた熱が、金属匡体から軸対称透明部材12に伝わり、それより外部へと放熱されるために放熱特性が向上する。また、電源回路を金属匡体内部に設けるため、照明装置全体をコンパクトにすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行なうことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願原出願の特許査定時の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
面積Cの発光面を有し、この発光面に実質的に直交する配光対称軸のまわりに実質的に対称な配光分布をもつLED光源と、
前記LED光源の発光面を覆って設けられ、前記LED光源の前記配光対称軸に実質的に一致する第1の対称軸を有し、この第1の対称軸に対して対称である可視光に対して透明な軸対称透明部材と、
前記LED光源から離間して前記軸対称透明部材の内部に配置され、前記LED光源の前記配光対称軸に実質的に一致する第2の対称軸を有し、前記発光面に対向する底面の直径d1および前記第2の対称軸に沿った長さL1をもって前記第2の対称軸に対して対称である軸対称光散乱部材と、を具備するLED照明装置であって、
前記LED光源と前記軸対称光散乱部材との間の最近接距離L2と、前記LED光源の前記発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たし、
前記第2の対称軸に沿った前記軸対称光散乱部材の長さL1と、係数μ(1/mm)とは下記式(2)の関係を満たし、
前記軸対称光散乱部材の底面の直径d1と、前記最近接距離L2と、前記軸対称透明部材の屈折率nとは、下記式(3)の関係を満たし、
前記軸対称透明部材を前記LED光源の発光面を含む平面に射影した面は、前記LED光源の発光面を含むLED照明装置。
[2]
前記軸対称透明部材は円柱状である[1]に記載のLED照明装置。
[3]
下記式(4)の関係を満たす[2]に記載のLED照明装置。
(上記式中、d0は前記軸対称透明部材の直径であり、d1は前記軸対称光散乱部材の底面の直径であり、L1は前記第2の対称軸に沿った前記軸対称光散乱部材の長さであり、L2は前記LED光源の発光面と前記軸対称光散乱部材との最近接距離である。)
[4]
前記軸対称光散乱部材は円柱状である[1]乃至[3]のいずれかに記載のLED照明装置。
[5]
前記軸対称光散乱部材の底面に接する軸対称空気層をさらに具備し、
前記軸対称空気層は、
前記LED光源の前記配光対称軸に実質的に一致する第3の対称軸を有し、
前記第3の対称軸に対して対称である、
[1]乃至[4]のいずれかに記載のLED照明装置。
[6]
前記軸対称光散乱部材は、底面の直径が最小であり、前記直径が上方に向けて増加する部分を有する[1]または[2]に記載のLED照明装置。
[7]
前記軸対称透明部材は、上面の直径が最小であり、前記直径が下方に向けて増加する部分を有する[1]、[4]乃至[6]のいずれかに記載のLED照明装置。
[8]
面積Cの発光面と、この発光面に実質的に直交する配光対称軸とを有し、この配光対称軸まわりに実質的に対称な配光分布をもつLED光源と、
前記LED光源を覆って設けられ、前記LED光源の前記配光対称軸に実質的に一致する第1の対称軸を有し、この第1の対称軸に対して対称の形状である可視光に対して透明な軸対称透明部材と、
前記LED光源から離間して前記軸対称透明部材の内部に配置され、前記LED光源からの光を一部吸収して、前記LED光源からの光より長波長側の可視領域の第1の光を発し、前記LED光源の前記配光対称軸に実質的に一致する第2の対称軸を有し、面積S1の上面をもって前記第2の対称軸に対して対称である第1の軸対称蛍光層と、
前記第1の軸対称蛍光層の上方に離間して前記軸対称透明部材の内部に配置され、前記LED光源からの光を一部吸収して、前記LED光源からの光より長波長で前記第1の光より短波長の第2の光を発し、前記LED光源の前記配光対称軸に実質的に一致する第3の対称軸を有する第2の軸対称蛍光層と、を具備するLED照明装置であって、
前記LED光源と前記第1の軸対称蛍光層との間の最近接距離L2と前記LED光源の前記発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たし、
前記第1の軸対称蛍光層と前記第2の軸対称蛍光層との間の最近接距離L4と前記第1の軸対称蛍光層の上面の面積S1とは、下記式(21)で表わされる関係を満たすLED照明装置。
[9]
前記LED光源は、ピーク波長が390〜460nmの単色光を照射する[1]乃至[8]のいずれかに記載のLED照明装置。
[10]
前記LED光源が載置され、可視光を拡散反射する載置面を有する基板をさらに具備する[1]乃至[9]のいずれかに記載のLED照明装置。
[11]
前記LED光源が載置され、可視光に対して透明な載置面を有する基板をさらに具備する[1]乃至[9]のいずれかに記載のLED照明装置。
[12]
前記軸対称透明部材は、底面の端部に下記式(12)および式(13)で表わされる曲面を有する[2]乃至[11]のいずれかに記載のLED照明装置。
(ここで、
ρrおよびρhは、それぞれz軸に対称な円柱座標における半径および高さであり、
z軸は、前記配光対称軸と前記発光面との交点を原点として、上方が正方向であり、
Cは、前記LED光源の前記発光面の面積であり、
Θは媒介変数(0<Θ<π/2)の区間である。)
[13]
前記LED光源は、前記基板上に複数載置され、かつ前記配光対称軸からそれぞれのLED光源の発光面の中心までは等距離RRであり、
前記軸対称光散乱部材の内部および前記軸対称透明部材の内部を同時に貫通する軸対称な伝熱部材をさらに具備し、
前記伝熱部材は、前記RR以下の最大径を有し、前記LED光源または前記基板に熱的に接合されている、
[10]、[11]、又は[11]に従属した[12]のうちいずれかに記載のLED照明装置。
10,10’,10'',10''',10'''',10'''''…LED照明装置
10''''''…LED照明装置; 11,11’…LED光源
12,12’,12''…軸対称透明部材; 12a…高屈折率透明部材
12b…低屈折率透明部材; 13,13’…軸対称光散乱部材; 14…基板
15…空気層; 20…光線; 21…第1の軸対称蛍光層
22…第2の軸対称蛍光層; ax…配光対称軸; 31…放熱匡体
32…電源回路; 33…配線; L0…軸対称透明部材の対称軸に沿った長さ
1…軸対称光散乱部材の対称軸に沿った長さ
2…軸対称光散乱部材とLED光源との最近接距離; L3…LED光源の厚さ
4…第1の軸対称蛍光層と第2の軸対称蛍光層との最近接距離
0…軸対称透明部材の直径; d1…軸対称光散乱部材の直径。

Claims (15)

  1. 面積Cの発光面を有し、前記発光面に交差する配光対称軸のまわりに略対称な配光分布をもつLED光源と、
    前記LED光源の前記発光面を覆って設けられ、前記LED光源の前記配光対称軸に対して略対称である透明部材と、
    前記透明部材の内部に配置され、前記発光面に対向する底面の直径d1および前記配光対称軸に沿った長さL1をもって前記配光対称軸に対して略対称である光散乱部材と、を具備するLED照明装置であって、
    前記LED光源と前記光散乱部材との間の距離L2と、前記LED光源の前記発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たし、
    前記光散乱部材の長さL1と、係数μ(1/mm)とは下記式(2)の関係を満たし、
    前記光散乱部材の底面の直径d1と、前記距離L2と、前記透明部材の屈折率nとは、下記式(3)の関係を満たすLED照明装置。
  2. 前記透明部材は円柱状である請求項1に記載のLED照明装置。
  3. 下記式(4)の関係を満たす請求項2に記載のLED照明装置。
    (上記式中、d0は前記透明部材の直径であり、d1は前記光散乱部材の底面の直径であり、L1は前記配光対称軸に沿った前記光散乱部材の長さであり、L2は前記LED光源の前記発光面と前記光散乱部材との間の距離である。)
  4. 前記光散乱部材は円柱状である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のLED照明装置。
  5. 前記光散乱部材の底面に接する軸対称空気層をさらに具備し、
    前記軸対称空気層は、前記配光対称軸に対して略対称である、
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載のLED照明装置。
  6. 前記光散乱部材は、底面の直径が最小であり、前記直径が上方に向けて増加する部分を有する請求項1または2に記載のLED照明装置。
  7. 前記透明部材は、上面の直径が最小であり、前記直径が下方に向けて増加する部分を有する請求項1、4乃至6のいずれか1項に記載のLED照明装置。
  8. 前記LED光源が載置され、可視光を拡散反射する載置面を有する基板をさらに具備する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のLED照明装置。
  9. 前記LED光源が載置され、可視光に対して透明な載置面を有する基板をさらに具備する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のLED照明装置。
  10. 前記透明部材は、底面の端部に下記式(12)および式(13)で表わされる曲面を有する請求項2乃至9のいずれか1項に記載のLED照明装置。
    (ここで、
    ρrおよびρhは、それぞれz軸に対称な円柱座標における半径および高さであり、
    z軸は、前記配光対称軸と前記発光面との交点を原点として、上方が正方向であり、
    Cは、前記LED光源の前記発光面の面積であり、
    Θは媒介変数(0<Θ<π/2)の区間である。)
  11. 前記LED光源は、前記基板上に複数載置され、かつ前記配光対称軸からそれぞれのLED光源の発光面の中心までは等距離RRであり、
    前記光散乱部材の内部および前記透明部材の内部を同時に貫通する軸対称な伝熱部材をさらに具備し、
    前記伝熱部材は、前記RR以下の最大径を有し、前記LED光源または前記基板に熱的に接合されている、
    請求項8又は請求項9に記載のLED照明装置。
  12. 面積Cの発光面を有し、前記発光面に交差する配光対称軸のまわりに略対称な配光分布をもつLED光源の前記発光面を覆って設けられ、前記LED光源の前記配光対称軸に対して略対称である透明部材と、
    前記透明部材の内部に配置され、前記発光面に対向する底面の直径d1および前記配光対称軸に沿った長さL1をもって前記配光対称軸に対して略対称である光散乱部材と、を具備する導光部材であって、
    前記LED光源と前記光散乱部材との間の距離L2と、前記LED光源の前記発光面の面積Cとは、下記式(1)で表わされる関係を満たし、
    前記光散乱部材の長さL1と、係数μ(1/mm)とは下記式(2)の関係を満たし、
    前記光散乱部材の底面の直径d1と、前記距離L2と、前記透明部材の屈折率nとは、下記式(3)の関係を満たす導光部材。
  13. 光が入射する入射面、および前記入射面の外周縁から前記入射面と交差する方向に延びた外周面を有する中実な透明部材と、
    前記透明部材の内部に配置され、前記入射面を介して前記透明部材に入射した光を散乱させる光散乱部材と、を有し、
    前記透明部材の前記外周面が、前記入射面側の円筒状の側面、および前記円筒状の側面に連続して前記入射面から遠ざかるに従い内側に傾斜された傾斜面を含み、前記外周面の前記光散乱部材を取り囲む領域が前記傾斜面を含む導光部材。
  14. 前記光散乱部材は、前記透明部材との間に、前記入射面と交差する方向に延びた界面を有する、請求項13に記載の導光部材。
  15. 前記透明部材の前記傾斜面は、前記入射面に近い第1傾斜面、および前記第1傾斜面の前記入射面から遠い側に連続して前記第1傾斜面よりさらに内側に傾斜した第2傾斜面を含む、請求項13または請求項14に記載の導光部材。
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