JP6304585B2 - 交通信号制御装置および交通信号制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、道路に設置された信号灯器の信号表示を順次切り替える交通信号制御装置および交通信号制御方法に関する。
道路上に設置された信号灯器は、ステップごとに灯色および灯色の表示時間を定めたステップ情報に基づいて、ステップを1つずつ歩進することにより、その表示が制御される。
このような交通信号制御の分野において、交差点からの流出路に先詰まりが発生しているか否かを検出して、検出結果に応じた制御を行う方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。つまり、交差点からの流出路に先詰まりが発生している場合には、その交差点への流入路から上記流出路への自動車(以下、「車両」ともいう。)の流れが滞る。このため、先詰まりが発生している場合に、交差点への車両の流入を制限するような時差現示を行うことで、交差点内に車両を留めることを防止し、交通渋滞の発生を抑制する。
特開2012−79256号公報 特開平4−163700号公報
特許文献1に記載の方法に代表される従来の交通信号制御方法では、運転者を区別することなく、一律な交通信号制御が行われている。しかし、高齢運転者または初心運転者などの運転者は、交差点進入時に車両を停止させるか否かの判断やブレーキ操作が、車両の運転に慣れている通常の運転者に比べて遅れる傾向がある。このため、通常の運転者であれば、青信号から黄信号への表示変更時に車両を停止させるか否かを余裕を持って判断できる状況であっても、高齢運転者または初心運転者にとってはこの判断が困難な場合がある。よって、交差点からの流出路が先詰まりしているにもかかわらず、高齢運転者等の車両が交差点内に進入してしまい、赤信号への切り替わり後も車両が交差点を通過できない場合がある。また、交差点からの流出路が先詰まりしていない場合であっても、高齢運転者等の車両が黄信号表示時に交差点内に進入してしまうことにより、赤信号への切り替わり後も車両が交差点を通過できない場合がある。これにより、高齢運転者等の車両が、交通の混乱および交通渋滞を招いてしまい、他車両の走行を阻害する場合がある。
また、トラックなどの大型車は小型車に比べて停止距離が長かったり、低速走行だったりする。このため、高齢運転者等の車両に生じ得るのと同様の課題が、大型車にも生じ得る。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、他車両の走行の阻害を防止することのできる交通信号制御装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に係る交通信号制御装置は、交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、前記交差点への流入路を走行しているか否かを判定する特定車両走行判定部と、前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得する先詰まり判定部と、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、前記先詰まり判定部が取得した判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更する灯色時間変更部とを備える。
なお、本発明は、このような特徴的な処理部を備える交通信号制御装置として実現することができるだけでなく、交通信号制御装置に含まれる特徴的な処理部が実行する処理をステップとする交通信号制御方法として実現することができる。また、交通信号制御装置に含まれる特徴的な処理部としてコンピュータを機能させるためのプログラムまたは交通信号制御方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現することもできる。そして、そのようなプログラムを、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。また、本発明は、交通信号制御装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したり、交通信号制御装置を含む交通信号制御システムとして実現したりすることもできる。
本発明によると、他車両の走行の阻害を防止することができる。
本発明の実施の形態に係る交通信号制御装置を含む交通信号制御システムを示す道路平面図である。 交通信号制御システムのハードウェア構成を示すブロック図である。 交通信号制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 現示メモリに記憶されているステップ情報に対応する現示階梯図である。 CPUがプログラムを実行することにより機能する処理部の構成を示す図である。 交通信号制御装置による灯色時間変更処理の手順を示すフローチャートである。 青信号を短縮する条件を説明するための図である。 青信号を延長する条件を説明するための図である。 全ての信号灯器の赤信号を延長する条件を説明するための図である。
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る交通信号制御装置は、交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、前記交差点への流入路を走行しているか否かを判定する特定車両走行判定部と、前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得する先詰まり判定部と、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、前記先詰まり判定部が取得した判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更する灯色時間変更部とを備える。
この構成によると、特定車両が流入路を走行している場合には、先詰まりが発生しているか否かの判定結果に基づいて、流入路信号灯器の青信号の灯色時間が変更される。このため、先詰まりが発生している場合には、特定車両を交差点に進入させないように青信号の灯色時間を変更したり、先詰まりが発生していない場合には、特定車両に交差点を通過させるように青信号の灯色時間を変更したりすることができる。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
(2)たとえば、前記灯色時間変更部は、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、かつ前記先詰まり判定部が取得した判定結果が先詰まりが発生していることを示している場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を短縮してもよい。
この構成によると、特定車両が流入路を走行しており、かつ流出路において先詰まりが発生していると判定される場合に、青信号の灯色時間を短縮することで、特定車両が交差点内に進入することを抑制する。よって、特定車両が交差点内に進入してしまい、赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点を通過できないという状況の発生が防止される。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
(3)また、上述の交通信号制御装置は、さらに、前記流入路上に設けられた領域であって、前記流入路信号灯器が黄信号に変更された際にブレーキを踏むことで前記交差点への進入前に安全に車両を停止させることのできる領域である第1ゾーンに、前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に前記特定車両が進入するか否かの判定結果を取得する進入判定部を備え、前記灯色時間変更部は、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、前記先詰まり判定部が取得した判定結果が先詰まりが発生していることを示し、かつ前記進入判定部が取得した判定結果が前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に前記特定車両が前記第1ゾーンに進入したことを示している場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を短縮してもよい。
この構成によると、ブレーキを踏むことにより交差点への進入前に安全に停止することのできる位置に、青信号から黄信号に変更される所定時間前に特定車両がいるか否かを判定している。つまり、上記時点において特定車両が第1ゾーンに進入していれば、黄信号に変更されるタイミングを早めることで、特定車両を交差点への進入前に安全に停止させることができると判断できる。これにより、特定車両の運転者が黄信号への切り替わりを確認してからブレーキを踏み始めても、交差点への進入前に安全に停止できるようなタイミングで青信号から黄信号に切り替わるように、青信号の灯色時間を短縮することができる。よって、流出路において先詰まりが発生している場合に、特定車両が交差点内に進入してしまい、赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点を通過できないという状況の発生を防止することができる。
また、前記第1ゾーンは、流入路信号灯器が黄信号に変更された際に、運転者が交差点の手前で停止すべきか交差点を通過すべきかの判断に迷う領域(ジレンマゾーン)であってもよい。
(4)また、前記灯色時間変更部は、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、かつ前記先詰まり判定部が取得した判定結果が先詰まりが発生していないことを示している場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を延長してもよい。
この構成によると、特定車両が流入路を走行しており、かつ流出路において先詰まりが発生していないと判定される場合には、青信号の灯色時間を延長することで、特定車両は安全に交差点を通過することができる。よって、赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点を通過できないという状況の発生が防止される。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
(5)また、上述の交通信号制御装置は、さらに、前記流入路上に設けられた領域であって、前記流入路信号灯器が黄信号に変更された際に運転者が前記交差点の手前で停止すべきか前記交差点を通過すべきかの判断に迷う領域である第2ゾーン内に、前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングに前記特定車両が存在するか否かの判定結果を取得する存在判定部を備え、前記灯色時間変更部は、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、前記先詰まり判定部が取得した判定結果が先詰まりが発生していないことを示し、かつ前記存在判定部が取得した判定結果が前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングに前記特定車両が前記第2ゾーン内に存在することを示している場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を延長してもよい。
この構成によると、黄信号に変わった際に運転者が交差点の手前で停止すべきか交差点を通過すべきかの判断に迷う位置に特定車両が存在する場合に、青信号の時間を延長することができる。このため、運転者にこのような迷いを与えることなく、安全に特定車両に交差点を通過させることができる。
また、前記第2ゾーンは、前記第1ゾーンよりも上流側に設けられた領域であり、流入路信号灯器が黄信号に変更された際にブレーキを踏むことで交差点への進入前に安全に車両を停止させることのできる領域であってもよい。
(6)また、前記灯色時間変更部は、さらに、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を延長する際に、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路に対向する流入路を走行する車両に対する信号灯器の青信号の灯色時間は変更しないようにしてもよい。
これにより、特定車両の走行車線に対向する流入路を走行する車両に対する信号灯器が流入路信号灯器に比べて早めに黄信号または赤信号に変更されるため、対向する流入路を走行する車両に邪魔されることなく特定車両は安全に交差点を通過することができる。
(7)また、上述の交通信号制御装置は、さらに、前記流入路信号灯器が赤信号に変更された時に前記交差点内に車両が停留しているか否かの判定結果を取得する停留判定部を備え、前記灯色時間変更部は、さらに、前記流入路信号灯器が赤信号に変更された時に前記交差点内に車両が停留していることを前記停留判定部が取得した判定結果が示している場合に、前記交差点に設置された全ての信号灯器が同時に赤信号を灯色する時間を延長してもよい。
この構成によると、赤信号の状態で車両が交差点内に取り残された場合に、すべての車両の交差点内への進入を禁止する時間を延長することができる。このため、交差点内に取り残された車両は赤信号の間に安全に交差点外に出ることができる。
(8)本発明の他の一態様に係る交通信号制御方法は、交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、交差点への流入路を走行しているか否かを判定するステップと、前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得するステップと、前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、先詰まりが発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更するステップとを含む。
この構成によると、特定車両が流入路を走行している場合には、先詰まりが発生しているか否かの判定結果に基づいて、流入路信号灯器の青信号の灯色時間が変更される。このため、先詰まりが発生している場合には、特定車両を交差点に進入させないように青信号の灯色時間を変更したり、先詰まりが発生していない場合には、特定車両に交差点を通過させるように青信号の灯色時間を変更したりすることができる。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
[本発明の実施の形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
[1.システムの全体構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る交通信号制御装置を含む交通信号制御システムを示す道路平面図である。図2は、交通信号制御システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、交通信号制御システム100は、交通信号制御装置10と、信号灯器21〜24と、カメラ31〜34と、路側通信機35とを備える。
図1に十字路交差点(以下、単に「交差点」という。)ISの一例を示すが、交差点ISの構造は図1に示すものに限定されない。また、交差点ISへの流入路L1、L3、L5およびL7、ならびに交差点ISからの流出路L2、L4、L6およびL8の車線数等も一例であり、図1に示すものに限定されない。なお、図1において、紙面上方向を北方向として以下の説明を行う。また、図1では、歩行者用の信号灯器の図示を省略している。
また、流入路L1上には、ジレンマゾーン52と判定ゾーン53とが仮想的に設けられているものとする。ジレンマゾーン52とは、信号灯器23が黄信号に変更された際に運転者が交差点ISの手前で停止すべきか交差点ISを通過すべきかの判断に迷う領域である。ジレンマゾーン52は、車両の走行速度および黄信号の表示時間などにより決定される。たとえば、車両の走行速度が大きいほど、ジレンマゾーン52の開始位置(交差点ISから遠い側のジレンマゾーン52の端部の位置)が交差点ISから離れる位置に設定され、黄信号の表示時間が短いほど、ジレンマゾーン52の終了位置(交差点ISに近い側のジレンマゾーン52の端部の位置)が交差点ISに近づく位置に設定される。
判定ゾーン53とは、ジレンマゾーン52よりも上流側に設けられた領域であり、信号灯器23が黄信号に変更された際にブレーキを踏むことで交差点ISへの進入前に安全に車両50を停止させることのできる領域である。判定ゾーン53は、車両の走行速度などにより決定される。たとえば、判定ゾーン53の長さは、所定時間(たとえば、2〜3秒の範囲内で選択された固定時間)の間に車両が走行することのできる距離である。なお、図1では、ジレンマゾーン52と判定ゾーン53とが連続しているが、これらは必ずしも連続している必要はなく、ジレンマゾーン52と判定ゾーン53との間に隙間があってもよい。
交通信号制御装置10は、信号灯器21〜24のそれぞれの表示を制御する装置であり、たとえば、筐体に収容された状態で信号灯器22に取り付けられる。交通信号制御装置10は、交差点ISにおける流出路L2、L4、L6およびL8の上流端(交差点IS側の端)にそれぞれ設置された信号灯器21、22、23および24に電力線を介して接続されている。また、交通信号制御装置10は、カメラ31〜34および路側通信機35と有線または無線により接続されている。
信号灯器21〜24のそれぞれは、車両用の灯器として、青色、黄色および赤色の丸灯を含む。
カメラ31、32および33は、流出路L4、L6およびL8のそれぞれに、車両を正面から撮像する向きに設置され、流出路L4、L6およびL8をそれぞれ撮像する。カメラ34は、流入路L1に車両を正面から撮像する向きに設置され、流入路L1を撮像する。カメラ31〜34は、撮像した映像を交通信号制御装置10に送信する。なお、各カメラの設置場所、向きおよび台数は一例であり、これに限定されるものではない。
路側通信機35は、流入路L1の路側などに設置され、流入路L1を走行する車両50に搭載された車載通信機41と双方向の無線通信を行い、車両50の運転者の情報または車両50の車種情報など(以下、「プロフィール情報」という。)を、車載通信機41を介して車両50から取得する。路側通信機35は、取得したプロフィール情報を、交通信号制御装置10に送信する。プロフィール情報は、車両50の運転者の情報として、運転者の性別、年齢、自動車運転免許証を取得した日付などの情報を含んでいてもよい。また、プロフィール情報は、車両50の車種情報として、車両50の区分の情報、総重量の情報などを含んでいてもよい。路側通信機35は、具体的には、光ビーコン、700MHz帯無線機またはDSRC(Dedicated Short Range Communications)無線機などである。
交通信号制御装置10は、カメラ31〜34が撮像した映像および路側通信機35が取得したプロフィール情報に基づいて、信号灯器21〜24の各信号の灯色時間を動的に変更する。以下、交通信号制御装置10の構成について詳細に説明する。
[2.交通信号制御装置10の構成]
図3は、交通信号制御装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように交通信号制御装置10は、インタフェース部110と、CPU(Central Processing Unit)120と、灯色出力制御部130とを備える。
インタフェース部110は、カメラ31〜34および路側通信機35に接続され、これらから映像およびプロフィール情報を受信するためのハードウェアインタフェースである。
CPU120は、各信号灯器の灯色の順序、灯色の組み合わせおよび灯色の基準表示時間などを定めたステップ情報に基づいて、各信号灯器の灯色の切替タイミング信号である歩進指令を灯色出力制御部130に出力する。歩進指令は、現示を次の階梯に進める(ステップを次のステップに進める)ための指令である。つまり、CPU120は、ステップ情報に示される灯色の表示時間が経過すると、現示を次の階梯に進めるために歩進指令を灯色出力制御部130に出力する。なお、CPU120は、インタフェース部110を介して受信した映像およびプロフィール情報に基づいて、灯色の表示時間を動的に変更する。灯色の表示時間の変更処理については、後に詳述する。
灯色出力制御部130は、ステップ情報および歩進指令に基づいて、ステップ情報で示される灯色の表示のために、各信号灯器を制御する処理部であり、ステップカウンタ131と、現示メモリ132と、現示メモリ読取回路133とを備える。
ステップカウンタ131は、CPU120から送出される歩進指令に基づいて、ステップを計時し、ステップ信号を生成する。ステップカウンタ131は、生成したステップ信号を現示メモリ読取回路133へ出力する。なお、ステップを計時するとは、現在のステップを指し示しつつ、ステップを次のステップへ順次進めることを意味する。
現示メモリ132は、ステップ情報を記憶している。
現示メモリ読取回路133は、ステップカウンタ131から出力されるステップ信号で示されるステップに対応する灯色の組み合わせを、現示メモリ132に記憶されているステップ情報の中から読み取り、読み取った灯色の組み合わせに基づいて、各信号灯器に灯色出力を行う。
図4は、現示メモリ132に記憶されているステップ情報に対応する現示階梯図である。図4は、図1に例示した交差点において、ステップカウンタ131により指定される各ステップ(階梯)および各信号灯器の灯色を示す。図4において、横線は青色表示を表し、折れ線は黄色表示を表し、二重線は赤色表示を表し、縦線は青色点滅を表す。ステップ1〜10で信号灯器の1サイクルを表している。また、それぞれの信号灯器の灯色の組み合わせを符号(PG、PF、PR、Y、AR)で特定している。さらに、各ステップの基準表示時間を例示している。基準表示時間とは、通常の交通状況において採用される灯色の表示時間である。ここで、符号の意味を説明すると、PGは歩行者用の信号灯器の灯色が青信号である状態を示し、PFは歩行者用の信号灯器の灯色が青点滅信号である状態を示し、PRは、歩行者用の信号灯器の灯色が赤信号である状態を示す。また、Yは、車両用の信号灯器の灯色が黄信号である状態を示し、ARは、全ての信号灯器の灯色が赤信号である状態を示す。
ステップカウンタ131が指定するステップがステップ1(符号がPG)である場合、南北方向の車両用の信号灯器21および23の灯色は青信号であり、南北方向の歩行者用の信号灯器の灯色は青信号であり、東西方向の車両用の信号灯器22および24の灯色は赤信号であり、東西方向の歩行者用の信号灯器の灯色は赤信号である。また、ステップ1の基準表示時間は30秒である。
ステップカウンタ131が指定するステップがステップ2(符号がPF)である場合、南北方向の車両用の信号灯器21および23の灯色は青信号であり、南北方向の歩行者用の信号灯器の灯色は青点滅信号であり、東西方向の車両用の信号灯器22および24の灯色は赤信号であり、東西方向の歩行者用の信号灯器の灯色は赤信号である。また、ステップ2の基準表示時間は5秒である。
以下同様に、ステップカウンタ131が指定するステップがインクリメントされるごとに、各信号灯器の灯色が変更される。なお、ステップカウンタ131が指定するステップがステップ10(符号がAR)まで進んだ後は、ステップカウンタ131は、CPU120から歩進指令を受信すると、ステップをステップ1(符号がPG)に設定しなおす。
[3.CPU120の機能構成]
図5は、CPU120がプログラムを実行することにより機能する処理部の構成を示す図である。CPU120は、機能的に(CPU120がプログラムを実行することにより機能する処理部として)、特定車両走行判定部121と、先詰まり判定部122と、進入判定部123と、存在判定部124と、停留判定部125と、灯色時間変更部126とを備える。
特定車両走行判定部121は、路側通信機35が車載通信機41を介して車両50から受信したプロフィール情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、交差点ISへの流入路L1を走行しているか否かを判定する。
ここで、所定の種類に分類される運転者とは、たとえば、高齢運転者、初心運転者または女性運転者など、車両操作のための判断に時間がかかったり、ブレーキ操作およびアクセル操作に時間がかかったりすると考えられる運転者を示す。特定車両走行判定部121は、プロフィール情報に含まれる運転者の性別、年齢、自動車運転免許証を取得した日付などの情報から、車両50が、高齢運転者、初心運転者または女性運転者などが運転する特定車両に該当するか否かを判定する。たとえば、特定車両走行判定部121は、プロフィール情報に示される車両50の運転者の年齢が70歳以上の場合に、特定車両の一種である高齢運転者が運転する車両50が交差点ISの流入路L1を走行していると判定する。また、特定車両走行判定部121は、今日の日付がプロフィール情報に示される自動車運転免許証を取得した日付から1年経過していない場合には、特定車両の一種である初心運転者が運転する車両50が交差点ISの流入路L1を走行していると判定する。さらに、特定車両走行判定部121は、プロフィール情報に示される運転者の性別が女性の場合には、特定車両の一種である女性運転者が運転する車両50が交差点ISの流入路L1を走行していると判定する。
また、所定の区分に分類される車両とは、たとえば、大型車などの停止距離が相対的に長い車両を示す。ここで、停止距離とは、空走距離と制動距離とを合計した距離である。空走距離とは、運転者が危険を感じてブレーキを踏み、ブレーキが効き始めるまでに車両が進む距離である。制動距離とは、ブレーキが効き始めてから車両が停止するまでに車両が進む距離である。特定車両走行判定部121は、プロフィール情報に含まれる車両50の区分情報、車両総重量情報などから、車両50が大型車、すなわち特定車両か否かを判定する。たとえば、特定車両走行判定部121は、プロフィール情報に示される車両50の区分が大型自動車もしくは特定大型車に該当する場合には、特定車両が交差点ISの流入路L1を走行していると判定する。また、特定車両走行判定部121は、プロフィール情報に示される車両50の総重量が所定の閾値よりも大きい場合には、特定車両が交差点ISの流入路L1を走行していると判定する。
先詰まり判定部122は、交差点ISからの流出路L6における交通渋滞によって交差点ISから流出路L6へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かを判定することにより判定結果を取得する。たとえば、先詰まり判定部122は、カメラ32が撮像した映像から車両を抽出し、抽出した車両を追跡することにより車両の平均速度を算出し、車両の平均速度が所定の速度閾値よりも小さい場合に、交通渋滞による先詰まりが発生していると判定することで上記判定結果を取得してもよい。なお、車両の抽出は背景差分法により行うことができる。つまり、先詰まり判定部122は、カメラ32が撮像した映像と車両が映っていない背景画像との差分画像を、所定の閾値で二値化することにより車両を抽出する。また、車両の追跡は、テンプレートマッチングにより行うことができる。つまり、進入判定部123は、背景差分法により抽出された車両の画像をテンプレートとして、当該テンプレートに最もマッチする位置を次フレームで探索することを繰り返すことで、車両を追跡する。また、先詰まり判定部122は、流出路L6のみならず、流出路L4または流出路L8において先詰まりが発生しているか否かを判定してもよい。
進入判定部123は、流入路L1上に設けられた判定ゾーン53に、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間(たとえば、2〜3秒の範囲内で選択された固定時間)前に特定車両が進入するか否かを判定することにより判定結果を取得する。具体的には、進入判定部123は、カメラ34が撮像した映像から、特定車両走行判定部121によって検知された特定車両を抽出する。特定車両の抽出は、路側通信機35の下を通過する車両を上述の背景差分法により抽出することで行われる。進入判定部123は、抽出した特定車両を追跡することにより特定車両の速度を算出する。進入判定部123は、特定車両の速度に基づいて判定ゾーン53を設定する。たとえば、上記所定時間に特定車両の速度を乗算することにより、判定ゾーン53の長さを算出し、後述する存在判定部124が設定するジレンマゾーンの上流に、算出した長さの判定ゾーン53を設定してもよい。なお、進入判定部123は、特定車両を追跡することにより特定車両の速度を算出する代わりに、路側通信機35を介して車載通信機41から特定車両の速度を含むプロフィール情報を取得してもよい。進入判定部123は取得したプロフィール情報が示す特定車両の速度に基づいて判定ゾーン53の長さを算出し、算出した長さの判定ゾーン53を流入路L1に設定する。
進入判定部123は、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に、特定車両が判定ゾーン53の上流側の端部に存在していると判定した場合には、判定ゾーン53に特定車両が進入したと判定することで上記判定結果を取得する。黄信号に変更される所定時間前に判定ゾーン53に特定車両が進入した場合には、特定車両がジレンマゾーンに到達する前に信号灯器23を黄信号に変更した方が、交差点ISの手前で特定車両を安全に停止させることができると判断できる。つまり、信号灯器23の青信号の灯色時間を短縮することにより、信号灯器23を早めに黄信号に変更した方が、交差点ISの手前で特定車両を安全に停止させることができると判断できる。なお、進入判定部123による判定処理の実行タイミングは、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前には限定されない。たとえば、特定車両の位置が特定車両の速度から推定できる場合には、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前よりもさらに前に、進入判定部123による判定処理が実行されてもよい。
存在判定部124は、流入路L1上に設けられたジレンマゾーン52内に、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングに特定車両が存在するか否かを判定することにより判定結果を取得する。つまり、存在判定部124は、カメラ34が撮像した映像から、特定車両走行判定部121によって検知された特定車両を抽出する。存在判定部124は、抽出した特定車両を追跡することにより特定車両の速度を算出し、特定車両の速度に基づいてジレンマゾーン52を設定する。存在判定部124は、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングに、ジレンマゾーン52内に特定車両が存在するか否かを判定することで上記判定結果を取得する。ジレンマゾーン52内に存在する特定車両は、交差点ISの手前で安全に停止したり、交差点ISを安全に通過したりすることができない可能性がある。なお、存在判定部124による判定処理の実行タイミングは、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングには限定されない。たとえば、特定車両の位置が特定車両の速度から推定できる場合には、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングよりもさらに前に、存在判定部124による判定処理が実行されてもよい。
停留判定部125は、信号灯器23が赤信号に変更された時に交差点IS内に車両が停留しているか否かを判定することにより判定結果を取得する。たとえば、停留判定部125は、カメラ32が撮像した映像から車両を抽出し、交差点IS内に車両が停留しているか否かを判定することにより上記判定結果を取得する。
灯色時間変更部126は、特定車両走行判定部121により特定車両が流入路L1を走行していると判定された場合に、先詰まり判定部122による判定結果に基づいて、信号灯器23の青信号の灯色時間を変更する。つまり、青信号の灯色時間を所定時間だけ短縮する場合には、灯色時間変更部126は、ステップ情報に示される基準表示時間よりも所定時間だけ早いタイミングに、ステップカウンタ131に歩進指令を出力する。また、青信号の灯色時間を所定時間だけ延長する場合には、灯色時間変更部126は、ステップ情報に示される基準表示時間よりも所定時間だけ遅いタイミングに、ステップカウンタ131に歩進指令を出力する。なお、灯色時間変更部126は、青信号の灯色時間を変更するか否かの決定の際に、進入判定部123および存在判定部124の判定結果を用いるが、詳しい決定の方法については、図6に示すフローチャートを用いて後述する。
また、灯色時間変更部126は、信号灯器23が赤信号に変更された時に交差点IS内に車両が停留していると停留判定部125により判定された場合に、交差点ISに設置された全ての信号灯器21〜24が同時に赤信号を灯色する時間を延長する。つまり、灯色時間変更部126は、ステップ情報に示される基準表示時間よりも所定時間だけ遅いタイミングに、ステップカウンタ131に歩進指令を出力する。
[4.交通信号制御装置10の動作]
次に、交通信号制御装置10の動作について説明する。図6は、交通信号制御装置10による灯色時間変更処理の手順を示すフローチャートである。
CPU120は、インタフェース部110を介してカメラ31〜34より映像を取得する(ステップS1)。
CPU120は、路側通信機35およびインタフェース部110を介して、車両50の車載通信機41から送信されるプロフィール情報を取得する(ステップS2)。
特定車両走行判定部121は、取得処理(ステップS2)において取得したプロフィール情報に基づいて、特定車両が交差点ISの流入路L1を走行しているか否かを判定する(ステップS3)。
特定車両が交差点ISの流入路L1を走行していると判定された場合には(ステップS3でYES)、先詰まり判定部122は、流出路L6において先詰まりが発生しているか否かを判定する(ステップS4)。たとえば、図7に示すように流出路L6を走行する車両列51により交通渋滞が発生している場合には、交通渋滞による先詰まりが発生していると判定することができる。また、たとえば、図8に示すように流出路L6を車両55が通常の速度で走行している場合には、先詰まりは発生していないと判定することができる。なお、図7および図8において、交通信号制御装置10と信号灯器等の配線の図示は省略する。
流出路L6において先詰まりが発生していると判定された場合には(ステップS4でYES)、進入判定部123は、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に、流入路L1上に設けられた判定ゾーン53に特定車両が進入するか否かを判定する(ステップS5)。つまり、進入判定部123は、図7に示すように判定ゾーン53の上流側の端部54Aに特定車両が存在している場合には、判定ゾーン53に特定車両が進入すると判定する。なお、判定方法はこれに限定されるものではなく、たとえば、判定ゾーン53内に特定車両が存在する場合に、判定ゾーン53に特定車両が進入すると判定してもよい。
信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に判定ゾーン53に特定車両が進入すると判定された場合には(ステップS5でYES)、信号灯器23を黄信号に変更するタイミングを早めた方が、つまり、信号灯器23の青信号の灯色時間を短縮した方が、交差点ISの手前で特定車両を安全に停止させることができる。このため、灯色時間変更部126は、ステップ情報の基準表示時間で示される青信号の灯色時間を、所定の短縮時間だけ短縮する(ステップS6)。図4を参照して、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前では、ステップカウンタ131が指定するステップはステップ3(符号がPR)である。たとえば、所定の短縮時間が3秒間である場合には、灯色時間変更部126は、ステップカウンタ131が指定するステップがステップ3(符号がPR)である時の基準表示時間10秒を3秒間短縮した7秒間を青信号の灯色時間とする。なお、所定の短縮時間は、判定処理(ステップS5)における所定時間と同じであってもよい。
CPU120は、短縮後の青信号の灯色時間が経過すると、歩進指令をステップカウンタ131に出力する(ステップS7)。これにより、基準表示時間よりも早いタイミングで信号灯器23を黄信号に変更することができる。たとえば、青信号の灯色時間を短縮することにより、黄信号への変更時に、特定車両はジレンマゾーン52よりも上流の位置54Bに存在する。よって、特定車両の運転者は、交差点ISの手前で安全に特定車両を停止させることができる。なお、信号灯器23と連動して制御される信号灯器21の青信号の灯色時間も、信号灯器21のそれと同様に短縮される。
信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に判定ゾーン53に特定車両が進入しないと判定された場合には(ステップS5でNO)、青信号の灯色時間は変更されない。
流出路L6において先詰まりが発生していないと判定された場合には(ステップS4でNO)、存在判定部124は、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングに、図8に示すように流入路L1上に設けられたジレンマゾーン52内に特定車両54が存在するか否かを判定する(ステップS8)。
黄信号に変更されるタイミングにジレンマゾーン52内に特定車両が存在すると判定された場合には(ステップS8でYES)、特定車両が交差点ISの手前で安全に停止したり、交差点ISを安全に通過したりすることができない可能性がある。このため、灯色時間変更部126は、ステップ情報の基準表示時間で示される青信号の灯色時間を、所定の延長時間だけ延長する(ステップS9)。なお、所定の延長時間は、信号灯器23が黄信号に変更された時点で特定車両がジレンマゾーン52を抜けているような時間(たとえば、2〜3秒)に設定される。黄信号変更時にはジレンマゾーン52を抜けているため、運転者は特定車両を停止させることなく、交差点ISを通過することとなる。図4を参照して、信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングでは、ステップカウンタ131が指定するステップはステップ3(符号がPR)である。たとえば、所定の延長時間が3秒間である場合には、灯色時間変更部126は、ステップカウンタ131が指定するステップがステップ3(符号がPR)である時の基準表示時間10秒を3秒間延長した13秒間を青信号の灯色時間とする。
CPU120は、延長後の青信号の灯色時間が経過すると、歩進指令をステップカウンタ131に出力する(ステップS7)。これにより、基準表示時間よりも遅いタイミングで信号灯器23を黄信号に変更することができる。よって、特定車両の運転者は交差点ISの手前で停止するという判断をせずに、交差点ISを安全に通過することができる。なお、信号灯器23と連動して制御される信号灯器21の青信号の灯色時間も同様に延長される。
信号灯器23が黄信号に変更されるタイミングに、ジレンマゾーン52内に特定車両が存在しないと判定された場合には(ステップS8でNO)、青信号の灯色時間は変更されない。
青信号の灯色時間の変更処理(ステップS3〜S9)の後、停留判定部125は、図9に示すように、信号灯器23が赤信号に変更された時に交差点IS内に車両56が停留しているか否かを判定する(ステップS10)。なお、図9において、交通信号制御装置10と信号灯器等の配線の図示は省略する。
赤信号に変更された時に交差点IS内に車両56が停留していると判定された場合には(ステップS10でYES)、停留している車両56を安全に交差点IS外に出す必要がある。このため、灯色時間変更部126は、全ての信号灯器21〜24の赤信号の灯色時間を延長する(ステップS11)。つまり、灯色時間変更部126は、ステップ情報の基準表示時間で示される赤信号の灯色時間を、所定の延長時間だけ延長する。図4を参照して、信号灯器23が赤信号に変更されたタイミングでは、ステップカウンタ131が指定するステップはステップ5(符号がAR)である。たとえば、所定の延長時間が2秒間である場合には、灯色時間変更部126は、ステップカウンタ131が指定するステップがステップ5(符号がAR)である時の基準表示時間3秒を2秒間延長した5秒間を赤信号の灯色時間とする。
CPU120は、延長後の赤信号の灯色時間が経過すると、歩進指令をステップカウンタ131に出力する(ステップS12)。よって、全ての信号灯器21〜24の赤信号の灯色時間を延長することができる。これにより、交差点IS内に停留している車両56は、赤信号が延長表示されている間に安全に交差点IS外に出ることができる。なお、延長時間は、交差点の大きさ等によりあらかじめ定められた固定時間であってもよいし、交差点IS内に停留している車両の台数が多いほど長くなるように定めた可変時間であってもよい。延長時間を可変時間とすることにより、交差点IS内に停留する車両の台数が多くなっても、全ての車両を安全に交差点IS外に出すことができる。
赤信号に変更された時に交差点IS内に車両が停留していないと判定された場合には(ステップS10でNO)、赤信号の灯色時間は変更されない。
交通信号制御装置10は、以上説明した処理を繰り返し実行する。
[5.実施の形態の効果]
以上説明したように、本実施の形態によると、特定車両が流入路L1を走行しており、かつ流出路L6において先詰まりが発生していると判定される場合に、青信号の灯色時間を短縮することで、特定車両が交差点IS内に進入することを抑制する。よって、信号灯器23の赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点ISを通過できないという状況の発生が防止される。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
たとえば、特定車両が流入路L1を走行しており、かつ流出路L6において先詰まりが発生していると判定される場合に、青信号の灯色時間を短縮することで、特定車両が交差点IS内に進入することを抑制する。よって、特定車両が交差点IS内に進入してしまい、赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点を通過できないという状況の発生が防止される。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
特に、判定ゾーン53に、黄信号に変更される所定時間前に特定車両が進入するか否かを判定している。つまり、上記時点において特定車両が第1ゾーンに進入していれば、黄信号に変更されるタイミングを早めることで、特定車両を交差点への進入前に安全に停止させることができると判断できる。これにより、特定車両の運転者が黄信号への切り替わりを確認してからブレーキを踏み始めても、交差点ISへの進入前に安全に停止できるようなタイミングで青信号から黄信号に切り替わるように、青信号の灯色時間を短縮することができる。よって、流出路において先詰まりが発生している場合に、特定車両が交差点IS内に進入してしまい、赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点ISを通過できないという状況の発生を防止することができる。
また、本実施の形態によると、特定車両が流入路L1を走行しており、かつ流出路L6において先詰まりが発生していないと判定される場合には、青信号の灯色時間を延長することで、特定車両は安全に交差点ISを通過することができる。よって、赤信号への切り替わり後も特定車両が交差点ISを通過できないという状況の発生が防止される。これにより、特定車両が交通の混乱および交通渋滞を招くことを防止し、延いては他車両の走行の阻害を防止することができる。
特に、ジレンマゾーン52に特定車両が存在する場合に、青信号の時間を延長することができる。このため、黄信号に変わった際に交差点ISの手前で停止すべきか交差点ISを通過すべきかの判断の迷いを運転者に与えることなく、安全に特定車両に交差点ISを通過させることができる。
また、本実施の形態によると、赤信号の状態で車両が交差点IS内に取り残された場合に、すべての車両の交差点IS内への進入を禁止する時間を延長することができる。このため、交差点IS内に取り残された車両は赤信号の間に安全に交差点ISの外に出ることができる。
[6.付記]
以上、本発明の実施の形態に係る交通信号制御装置を含む交通信号制御システムについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
たとえば、図6に示した灯色時間変更処理において、判定処理(ステップS5)および判定処理(ステップS8)は、必ずしも実行しなくてもよい。つまり、流入路L1を特定車両が走行している状態において(ステップS3でYES)、先詰まりが発生していれば(ステップS4でYES)、灯色時間変更部126が青信号の灯色時間を短縮し(ステップS6)、先詰まりが発生していなければ(ステップS4でNO)、灯色時間変更部126が青信号の灯色時間を延長してもよい(ステップS9)。この場合、図5に示したCPU120の機能的な構成において、進入判定部123および存在判定部124は不要となる。
また、先詰まり判定処理(図6のS4)において、先詰まり判定部122は、流出路L6において先詰まりが発生しているか否かを判定したが、その他の流出路L4または流出路L8においても先詰まりが発生しているか否かを判定してもよい。この場合、流出路L4、流出路L6および流出路L8のいずれかの流出路において先詰まりが発生していると判定される場合には(ステップS4でYES)、進入判定部123が判定処理(ステップS5)を実行する。また、いずれの流出路においても先詰まりが発生していないと判定される場合には(ステップS4でNO)、存在判定部124が判定処理(ステップS8)を実行する。
また、信号灯器21と信号灯器23とが時差式信号機である場合には、信号灯器21と信号灯器23とを独立に制御するようにしてもよい。図8を参照して、たとえば、特定車両54が右折をしようとしているとする。この時、上述の実施の形態に従えば、信号灯器21と信号灯器23とが連動して制御されるため、信号灯器21および信号灯器23の双方の青信号の灯色時間が延長される。しかし、信号灯器21と信号灯器23とが時差式信号機である場合には、信号灯器23の青信号の灯色時間(右折用の矢灯器がある場合にはその灯色時間)のみを延長するようにしてもよい。これにより、信号灯器21は、信号灯器23に比べて早めに黄信号または赤信号に変更されるため、特定車両54は、特定車両54の走行車線である流入路L1に対向する流入路L5を走行する車両に邪魔されることなく、安全に交差点ISで右折をすることができる。なお、特定車両54が右折しようとしているか否かの判定は、カメラ34が撮像した映像から点滅している方向指示器を検出することにより行ってもよい。また、プロフィール情報に進行方向の情報が含まれている場合には、プロフィール情報が示す進行方向から特定車両54が右折しようとしているか否かを判定してもよい。
また、路側通信機35は、車載通信機41と双方向の無線通信を行うとしたが、路側通信機35の代わりに光学式の車両感知器を用いて、光通信により車両からプロフィール情報を受信してもよい。
また、特定車両走行判定部121は、カメラ34が撮像した映像の中から、高齢運転者標識または初心運転者標識をパターンマッチング等の手法を用いて認識することにより、高齢運転者または初心運転者が運転する特定車両が流入路L1を走行しているか否かを判定してもよい。また、特定車両走行判定部121は、カメラ34が撮像した映像の中から、運転者の顔画像を抽出し、抽出した顔画像から運転者の性別を判定することにより、女性が運転する特定車両が流入路L1を走行しているか否かを判定してもよい。さらに、特定車両走行判定部121は、カメラ34が撮像した映像から車両を抽出し、抽出された車両の面積が所定閾値よりも大きい場合に、大型車が流入路L1を走行していると判定してもよい。
また、特定車両走行判定部121は、周囲の車両に比べて所定の速度以上遅い速度で運転している車両を特定車両と判定してもよい。初心運転者や高齢運転者などは、ゆっくりとした速度で車両を走行させる傾向がある。このため、この判定方法によると、ゆっくりした速度で走行している車両を、初心運転者や高齢運転者などが運転する特定車両とみなすことができる。
また、特定車両走行判定部121は、車間距離が所定距離以上の車両を特定車両と判定してもよい。初心運転者や高齢運転者などは、車間距離を長くとる傾向がある。このため、この判定方法によると、車間距離が開きすぎている車両を、初心運転者や高齢運転者などが運転する特定車両とみなすことができる。
また、上述の実施の形態では、カメラを用いて先詰まりが発生しているか否かを判定したが、超音波式車両感知器等を用いて先詰まりが発生しているか否かを判定してもよい。たとえば、流出路L6に、2台の超音波式車両感知器を一定距離だけ離して設置し、2台の超音波式車両感知器と交通信号制御装置とを有線または無線により接続する。先詰まり判定部122は、これら2台の超音波式車両感知器の出力から、車両の通過時間を算出し、通過時間が所定の閾値よりも大きい場合に、先詰まりが発生していると判定してもよい。
また、進入判定部123および存在判定部124は、カメラが撮像した画像から特定車両の進入および存在をそれぞれ判定しているが、カメラの代わりに超音波式車両感知器を用いて特定車両の進入または存在を判定してもよい。たとえば、判定ゾーン53の上流側の端部54Aの上方と、ジレンマゾーン52の上方とにそれぞれ超音波式車両感知器を設置する。路側通信機35が特定車両のプロフィール情報を取得したタイミングに基づいて、特定車両が端部54Aを通過すると予測される時間に、端部54Aの上方に設置された超音波式車両感知器が車両の通過を検知した場合には、進入判定部123は、特定車両が判定ゾーン53に進入したと判定する。同様に、上記プロフィール情報を取得したタイミングに基づいて、特定車両がジレンマゾーン52を通過すると予測される時間に、ジレンマゾーン52の上方に設置された超音波式車両感知器が車両の通過を検知した場合には、存在判定部124は、特定車両がジレンマゾーン52内に存在すると判定する。
また、停留判定部125は、カメラが撮像した画像から、交差点IS内に車両が停留しているか否かを判定しているが、カメラの代わりに超音波式車両感知器を用いて交差点IS内に車両が停留しているか否かを判定してもよい。たとえば、交差点ISの入口と出口に超音波式車両感知器を設置し、交差点ISへの車両の流入台数と交差点ISからの車両の流出台数との差が1よりも大きければ、交差点IS内に車両が停留していると判定する。なお、当該差を交差点IS内に停留している車両の台数とみなすことができる。
また、上述の実施の形態では、カメラが撮像した画像に基づいて、交通信号制御装置10の先詰まり判定部122、進入判定部123、存在判定部124および停留判定部125が各種判定処理を行うこととしたが、判定処理を行う装置は交通信号制御装置10には限定されない。たとえば、カメラの代わりに画像式車両感知器を流出路もしくは流入路に設置し、画像式車両感知器が各種判定処理を実行してもよい。画像式車両感知器は、カメラと、カメラに接続された映像処理部とを含む。映像処理部は、カメラが撮像した映像を画像処理することにより、車両台数の判定、車両速度の判定、車両が大型車か小型車かの判定、車両が高齢運転者標識または初心運転者標識を付けているかの判定などを行い、判定結果を交通信号制御装置10に送信する。このとき、交通信号制御装置10の先詰まり判定部122、進入判定部123、存在判定部124および停留判定部125は、画像式車両感知器の映像処理部から判定結果を取得する取得部として機能する。
また、上記の交通信号制御装置10は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブなどから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはハードディスクドライブには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、交通信号制御装置10は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記の交通信号制御装置10を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
さらに、上記コンピュータプログラムは、コンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスクドライブ、CD−ROM、MO(Magneto−Optical disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disc Random Access Memory)、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録されていてもよい。
また、上記コンピュータプログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
さらに、上記実施の形態および上記変形例を組み合わせるとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、車両の交通信号を制御する交通信号制御装置等に用いると有益である。
10 交通信号制御装置
21〜24 信号灯器
31〜34 カメラ
35 路側通信機
41 車載通信機
50、55、56 車両
51 車両列
52 ジレンマゾーン
53 判定ゾーン
54 特定車両
54A 端部
54B 位置
100 交通信号制御システム
110 インタフェース部
120 CPU
121 特定車両走行判定部
122 先詰まり判定部
123 進入判定部
124 存在判定部
125 停留判定部
126 灯色時間変更部
130 灯色出力制御部
131 ステップカウンタ
132 現示メモリ
133 現示メモリ読取回路
IS 交差点
L1、L3、L5、L7 流入路
L2、L4、L6、L8 流出路

Claims (6)

  1. 交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、前記交差点への流入路を走行しているか否かを判定する特定車両走行判定部と、
    前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得する先詰まり判定部と、
    前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、前記先詰まり判定部が取得した判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更する灯色時間変更部と
    前記流入路上に設けられた領域であって、前記流入路信号灯器が黄信号に変更された際にブレーキを踏むことで前記交差点への進入前に安全に車両を停止させることのできる領域である第1ゾーンに、前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に前記特定車両が進入するか否かの判定結果を取得する進入判定部とを備え、
    前記灯色時間変更部は、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、前記先詰まり判定部が取得した判定結果が先詰まりが発生していることを示し、かつ前記進入判定部が取得した判定結果が前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に前記特定車両が前記第1ゾーンに進入したことを示している場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を短縮する、交通信号制御装置。
  2. 交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、前記交差点への流入路を走行しているか否かを判定する特定車両走行判定部と、
    前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得する先詰まり判定部と、
    前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、前記先詰まり判定部が取得した判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更する灯色時間変更部と、
    前記流入路上に設けられた領域であって、前記流入路信号灯器が黄信号に変更された際に運転者が前記交差点の手前で停止すべきか前記交差点を通過すべきかの判断に迷う領域である第2ゾーン内に、前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングに前記特定車両が存在するか否かの判定結果を取得する存在判定部を備え、
    前記灯色時間変更部は、前記特定車両走行判定部により前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、前記先詰まり判定部が取得した判定結果が先詰まりが発生していないことを示し、かつ前記存在判定部が取得した判定結果が前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングに前記特定車両が前記第2ゾーン内に存在することを示している場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を延長する、交通信号制御装置。
  3. 前記灯色時間変更部は、さらに、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を延長する際に、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路に対向する流入路を走行する車両に対する信号灯器の青信号の灯色時間は変更しない
    請求項に記載の交通信号制御装置。
  4. さらに、前記流入路信号灯器が赤信号に変更された時に前記交差点内に車両が停留しているか否かの判定結果を取得する停留判定部を備え、
    前記灯色時間変更部は、さらに、前記流入路信号灯器が赤信号に変更された時に前記交差点内に車両が停留していることを前記停留判定部が取得した判定結果が示している場合に、前記交差点に設置された全ての信号灯器が同時に赤信号を灯色する時間を延長する
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の交通信号制御装置。
  5. 交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、交差点への流入路を走行しているか否かを判定するステップと、
    前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得するステップと、
    前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、先詰まりが発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更するステップと
    前記流入路上に設けられた領域であって、前記流入路信号灯器が黄信号に変更された際にブレーキを踏むことで前記交差点への進入前に安全に車両を停止させることのできる領域である第1ゾーンに、前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に前記特定車両が進入するか否かの判定結果を取得するステップとを含み、
    前記変更するステップでは、前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、先詰まりが発生していることを示す判定結果が取得され、かつ前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングの所定時間前に前記特定車両が前記第1ゾーンに進入したことを示す判定結果が取得された場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を短縮する、交通信号制御方法。
  6. 交差点への流入路を走行する車両から取得される運転者の情報または車両の情報に基づいて、所定の種類に分類される運転者が運転する車両または所定の区分に分類される車両を示す特定車両が、交差点への流入路を走行しているか否かを判定するステップと、
    前記交差点からの流出路における交通渋滞によって当該交差点から当該流出路へ車両が進入することのできない状態を示す先詰まりが発生しているか否かの判定結果を取得するステップと、
    前記特定車両が前記流入路を走行していると判定された場合に、先詰まりが発生しているか否かの判定結果に基づいて、前記交差点に設置された信号灯器であって、前記流入路を走行する車両に対する信号灯器である流入路信号灯器の青信号の灯色時間を変更するステップと、
    前記流入路上に設けられた領域であって、前記流入路信号灯器が黄信号に変更された際に運転者が前記交差点の手前で停止すべきか前記交差点を通過すべきかの判断に迷う領域である第2ゾーン内に、前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングに前記特定車両が存在するか否かの判定結果を取得するステップとを含み、
    前記変更するステップでは、前記特定車両が前記流入路を走行していると判定され、先詰まりが発生していないことを示す判定結果が取得され、かつ前記流入路信号灯器が黄信号に変更されるタイミングに前記特定車両が前記第2ゾーン内に存在することを示す判定結果が取得された場合に、前記流入路信号灯器の青信号の灯色時間を延長する、交通信号制御方法。
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