JP2005198423A - エネルギーマネージメントシステム、エネルギーマネージメント方法及びエネルギーマネージメント用プログラム - Google Patents

エネルギーマネージメントシステム、エネルギーマネージメント方法及びエネルギーマネージメント用プログラム Download PDF

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Kazutaro Shinohara
和太郎 篠原
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穣 飯野
Shinichi Kondo
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Abstract

【課題】 分散電源を有する需要家を含む需要家グループ全体にとって利益となるように、需要家グループの電力需要をコントロール可能なエネルギーマネージメント技術を提供する。
【解決手段】 電気事業者2から電力の供給を受ける電力需要設備Aa,Abを有する複数の需要家A,Bについて、分散電源Abを有する少なくとも1つの需要家Aを含む需要家グループ3にまとめたグループデータと、需要家グループ3の電力需要設備Aa,Baの電力需要データとを格納するグループ別データベース140と、電力需要データに基づいて、需要家グループ3の分散電源Abに対する発電出力指令値を算出する出力指令値算出部113と、発電出力指令値に基づいて分散電源Abの発電出力を制御して、電気事業者2に対する需要家グループ3の電力需要が低減されるように、需要家グループ3において電力需要の上限とすべき契約電力量を格納する電気事業者DB150を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、電気事業者等から電力の供給を受けている需要家の電力消費パターンをコントロールするエネルギーマネージメントシステム、エネルギーマネージメント方法及びエネルギーマネージメント用プログラムに関する。
一般に、電力の需要設備を有する需要家は、電気を供給する電気事業者と契約を結び、その契約に従って、電気事業者の発変電設備から、自己の電力需要設備への電気の供給を受ける。この場合、通常の需要家は、自己の電力需要設備における年間の最大消費電力量から、電気事業者との契約電力量を決定し、その契約電力量を超過しないように、電力需要設備を運用する必要がある。また、その契約においては、契約電力量からの消費電力量の超過があった場合に、ペナルティの支払いが義務付けられており、需要家が、何等かの事情により契約電力量を超過してしまった際には、その契約内容に従ってペナルティを支払う必要がある。
ところで、近年の電力自由化の流れにより、従来の大規模発電所のように需要地に一方向に供給される電源とは異なり、燃料電池、ガスエンジン、ガスタービン、マイクロガスタービン、ディーゼルエンジン等を利用した発電システム及びこれらを利用したコージェネレーションシステムのように、需要地側に分散的に配置される電源を需要家が自ら所有しているケースが増えている。このように、分散電源を所有する需要家は、自己の保有する分散電源の発電能力、発電コストと自己の電力需要量、電気事業者から購入する電力コスト等を比較し、自己の分散電源の運転計画及び電気事業者との契約電力量を決定する。そして、この場合に、エネルギーコストが最小となるように、分散電源を運用する最適運用計画作成支援システムなどがすでに提案されている。
特開2003−32887号公報
ところで、従来の電気事業者は、個々の需要家毎に、独立した電力供給契約を行なってきた。しかし、電力自由化により、一般電気事業者だけでなく、特定規模電気事業者(PPS)や特定電気事業者などによっても、電力の供給を行うことが可能となってきている。その結果、地理的に離れた複数の需要家をまとめた需要家グループを構成し、この需要家グループ単位で電力供給契約を結ぶことが可能となった。
一般に、複数の需要家をグループ化する効果として、電力需要のピーク時における負荷の減少があげられる。これは、次のような理由による。すなわち、ある需要家グループに属する需要家のそれぞれの電力使用のピーク時刻が異なっている場合、需要家ごとのピーク負荷の合計よりも、需要家グループのピーク負荷の方が小さくなる。その結果、需要家グループで契約した需要家は、個々に契約するよりも、契約電力を小さくすることができ、基本料金を削減することができる。このようなグループ化による料金の低減と電力需給バランスの均衡を図るシステムが、従来から提案されている(特許文献1参照)
但し、地域的に離れた需要家をまとめてグループを構成する場合、どの需要家とグループを組むのが契約電力削減に効果的かを決定することが困難であった。また、需要家グループを構成した場合に、契約電力をどの程度にするかを決定することが困難であった。さらに、上述のような従来の分散電源の運転支援システムでは、分散電源を所有している需要家の電力需要のみを参照して、分散電源の運用最適化を実行しているため、需要家グループを構成した場合に、需要家グループの全体需要に従った運用計画の算出を行なうことはできなかった。
さらに、近年、電力の供給事業を営む者にとって、社会的に非常に重要性が高い問題が、環境への影響である。特に、地球温暖化を防ぐ目的から、COの排出量に関しては、国家的規模でその規制が図られるようになっている。現在、分散電源として利用されている比較的小規模の発電システムの中には、燃料電池、太陽電池、風力発電等、COの排出量の少ない環境にやさしいシステムも含まれており、また、上記例で挙げたガスエンジン、ガスタービン等は天然ガスの利用により通常火力発電よりもCOの排出単価が低くなるため、これらを積極的に活用していくことが、単なるコスト面での改善に留まらず、国民全体の利益に繋がるといえる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、分散電源を有する需要家を含む需要家グループ全体にとって利益となるように、需要家グループの電力需要をコントロール可能なエネルギーマネージメントシステム、エネルギーマネージメント方法及びエネルギーマネージメント用プログラムを提供することである。
本発明の他の目的は、電気事業者が安価に、環境にやさしい電力が調達できるように、有益な情報を提供できるエネルギーマネージメントシステム、エネルギーマネージメント方法及びエネルギーマネージメント用プログラムを提供することである。
上記のような目的を達するため、本発明のエネルギーマネージメントシステムは、電力供給設備から電力の供給を受ける電力需要設備を管理若しくは所有する複数の需要家について、分散電源を所有若しくは管理する少なくとも1つの需要家を含む需要家グループにまとめたグループデータを格納するグループデータ格納部と、前記需要家グループについて、その電力需要設備の電力需要データを格納する電力需要データ格納部と、前記電力需要データに基づいて、当該需要家グループの分散電源に対する発電出力指令値を算出する出力指令値算出部とを有することを特徴とする。
以上のような本発明では、分散電源を有する需要家を含む複数の需要家によって需要家グループを構成し、それぞれの需要家グループの電力需要データに基づいて当該分散電源の発電出力を制御することにより、あらかじめ締結された契約電力量を守るように、安価に電力の供給を受けることができるように、環境への影響が少なくなるように若しくは不測の事態に対処できるように、需要家グループ全体の電力需要をコントロールすることができる。
以上のような本発明によれば、分散電源を有する需要家を含む需要家グループ全体にとって利益となるように、需要家グループの電力需要をコントロール可能なエネルギーマネージメントシステム、エネルギーマネージメント方法及びエネルギーマネージメント用プログラムを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(実施形態)について、図面を参照して詳細に説明する。
[1.実施形態の構成]
[1−1.全体構成]
まず、図1に示すように、電気事業者2の電力供給設備(発電所210、変電施設220、送電網230、配電網240等)から、電力の供給を受ける施設(電気需要設備Aa,Ba)を有する需要家A,Bが存在し、この需要家A,Bによって需要家グループ3が構成されるものとする。また、この需要家グループ3における需要家Aは、分散電源Abを所有若しくは管理している。
これを前提にして、本実施形態のエネルギーマネージメントシステム1は、電気事業者2側及び需要家グループ3側に設置された設備及び施設を制御するコンピュータ(制御装置)P2,P3に、通信ネットワークNを介して接続されることにより、各種データを送受信可能に設けられている。このエネルギーマネージメントシステム1は、主として、需要家グループ3の電気需要設備Aa,Baにおける電力需要データに基づいて、分散電源Abの発電出力指令値を決定し、この発電出力指令値を、需要家グループ3のコンピュータP3に送信することにより、需要家グループ3全体の電力需要量(電気事業者2から購入する電力量)を制御するシステムである。
なお、このようなエネルギーマネージメントシステム1の運用形態としては、電気事業者2と需要家グループ3の両者から独立した組織若しくは個人が運用する形態、電気事業者2がその内部で運用する形態、需要家グループ3がその内部で運用する形態等が考えられるが、そのいずれであってもよい。
[1−2.エネルギーマネージメントシステムの構成]
より詳細には、エネルギーマネージメントシステム1は、コンピュータのハードウェアを物理的に活用することで、図2に示した仮想的機能ブロックを実現するものであり、かかるプログラム及びプログラムを記録したハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMその他の種々の記録媒体は単独でも本発明の一態様である。なお、エネルギーマネージメントシステム1における通常の入出力装置等(キーボード、マウス、ディスプレイ、入出力用端末等)については説明を省略する。また、エネルギーマネージメントシステム1は、特定の1台のコンピュータによって実現されるものには限定されず、通信用、データベース用、その他のデータ処理用等の複数のサーバ装置により構成したり、各機能ブロックに応じて複数台のコンピュータで処理を分散させる等により、複数台が連繋して処理を行うシステムとして構成することもできる。
すなわち、エネルギーマネージメントシステム1は、データ入力部100、算出部110、グループ化処理部120、需要家データベース(DB)130、グループ別データベース(DB)140、電気事業者データベース(DB)150、出力指令値記憶部160、データ出力部170及び通信制御部180等を有している。なお、各データベースや記憶部は、メモリ、ハードディスク等を含むコンピュータにおける所定の記憶領域に実現されるものであってもよいし、上記のように別途設けられたデータベースサーバにより実現してもよい。
また、図2は、エネルギーマネージメントシステム1において利用されるデータを、理解しやすいように仮想的に図示したものに過ぎない。従って、需要家DB130、グループ別DB140及び電気事業者DB150において、互いにデータの共有・重複があってもよい。そのデータ構造も自由であり、正規化の程度、グループ化の手法等も、周知のあらゆる手法を適用可能である。互いのデータ項目をキーによって関連付ける等によりデータの冗長性を排除してもよいし、互いのデータ項目の重複を許容して検索処理の高速化を図ってもよい。
データ入力部100は、通信制御部180における受信信号から、エネルギーマネージメントシステム1における各種の処理に必要なデータを入力する手段であり、必要なデータを抽出するデータ抽出部101、あらかじめ締結された契約電力量から需要電力が超過したことを判定する超過判定部102、分散電源Abの運用データからその異常を判定する異常判定部103等を有している。
算出部110は、エネルギーマネージメントシステム1に必要な各種のデータを算出する手段であり、適切な契約電力量を算出する電力量算出部111、電力需要の予測値を算出する需要予測算出部112、分散電源Abの出力指令値を算出する出力指令値算出部113、出力指令値算出部113による算出の周期を設定する周期設定部114、各種データに基づいて、電力料金を算出する料金算出部115、需要家Aの分散電源Abの運営による契約電力低減の寄与度を算出する寄与度算出部116、電力の調達パターンを作成する調達パターン作成部117、電力料金の削減パターンを作成する削減パターン作成部118、環境に与える影響の少ないグリーン電力量の割合を決定するグリーン電力量決定部119等を有している。
グループ化処理部120は、各需要家A,Bにおける需要予測及び契約電力量等に基づいて、年間の電力コストが最小となる需要家A,Bの組み合せを決定し、グループ化する手段である。なお、このとき、各グループには、分散電源を所有する需要家が必ず含まれるようにする。
需要家DB130は、需要家A,Bに関する各種データを格納する手段であり、このデータには、各需要家A,Bを識別するための名称、住所、電話番号等の基本的な属性を含む需要家データ、データ入力部100から入力され、蓄積される各需要家A,Bの電力需要に関する電力需要データ、需要家Aが持つ分散電源Abの種類、環境への影響度、発電コスト、発電効率及び運用データ等を含む分散電源データ、需要家Aが分散電源Abの運用により、契約電力低減に貢献している度合いに関する寄与度データ等が含まれている。
グループ別DB140は、需要家グループ3に関する各種データを格納する手段であり、このデータには、需要家グループを識別する基本情報(名称、記号等)、一つの需要家グループにどのような需要家が含まれるか(例えば、需要家グループ3に需要家A,Bが含まれている)等に関するグループデータ、データ入力部100から入力され、蓄積される需要家グループ3の電力需要に関する電力需要データ、需要家グループ3の電力需要が契約電力量から超過した場合のペナルティに関するペナルティデータ、需要家グループ3の電力需要予測に関する需要予測データ等が含まれている。
電気事業者DB150は、電気事業者2に関する各種データを格納する手段であり、電気事業者2を識別する基本情報(名称、住所、電話番号等)を含む事業者データ、電気事業者2が供給する電力の契約電力量単価、従量料金単価、集計期間、契約電力超過時のペナルティ、契約電力超過判定の時間間隔、発電設備データ(種類、環境への影響度、発電コスト、発電効率及び運用データ等)などを含む電気供給メニュー、上記の電気供給メニューに基づいて、需要家グループ3が電気事業者2から電力の供給を受けるために締結した契約内容に関する契約データ、需要家グループ3若しくは電気事業者2が電力を調達する調達先の種類及びその割合(分散電源の割合、コストの少ない事業者の割合、環境に影響の少ない電源・発電所の割合等)に関する調達パターン、電力需要の削減のために電気事業者2が需要家グループ3に提供する情報に関する削減パターン等が含まれている。
出力指令値記憶部160は、出力指令値算出部113において算出された分散電源Abに対する発電出力指令値を格納する手段である。データ出力部170は、需要家DB130、グループ別DB140、電気事業者DB150、出力指令値記憶部160に格納されたデータ、算出部110における算出結果等を、適宜出力する手段である。通信制御部180は、ルーターその他のネットワーク接続機器(図示せず)との連繋により、通信ネットワークNとの接続の維持若しくは接続の確立・切断を行い、後述する電気事業者2側のコンピュータP2、需要家A,B側のコンピュータP3とのデータの送受信、通信ネットワークNに応じた経路情報に基づく経路制御等を行う手段である。
なお、需要家DB130、グループ別DB140、電気事業者DB150における各種データの全部若しくは一部は、電気事業者2のコンピュータP2及び需要家グループ3のコンピュータP3において格納、管理されているデータを通信制御部180が受信して、データ抽出部101によって抽出されたものを使用することができる。つまり、需要家DB130、グループ別DB140、電気事業者DB150の一部若しくは全部を、エネルギーマネージメントシステム1側で実現することにより統一的に管理できるようにしてもよいし、電気事業者2や需要家グループ3側のデータベースを活用することにより、エネルギーマネージメントシステム1側に必要な記憶領域を節約してもよい。
[1−3.電気事業者側の施設・設備]
電気事業者2は、需要家に電気を供給する事業者である。この電気事業者2は、図1に示すように、火力、水力、原子力等の発電所210、変電施設220、送電網230及び配電網240等から成る電力系統を所有若しくは管理しており、各発電所210及び変電施設220等には、各施設を制御する制御システム(制御用コンピュータ)が設置されている。これらの制御システムは、通信ネットワークNを介して中央処理システム(コンピュータP2)に接続され、これにより、通信ネットワークNを介して、各施設の運用を管理することができる。なお、電気事業者2は、説明の簡略化のために1つとしているが、電力の供給者として多数の電気事業者2が存在していてもよい。また、電気事業者2は、例えば、一般電気事業者、特定電気事業者、特定規模電気事業者などであるが、複数の需要家をまとめた需要家グループ3に対して、電力供給契約を締結することが可能な者であれば、どのような者であってもよい。従って、電気事業者2は、必ずしも上記の全ての施設を所有している必要はない。また、電気事業者2に対して電力を供給する電気事業者2も含まれる。
[1−4.需要家グループの施設・設備]
需要家グループ3は、図1に示すように、上記のような電力系統を通じて、電気事業者2から電力供給サービスを受ける需要家A,Bを、まとめてグループ化したものであり、需要家A,Bは、それぞれ電力の供給を受ける工場、オフィスビル、集合住宅、病院等の電力需要設備Aa,Baを所有している。また、需要家Aは、燃料電池発電システム、ガスタービン発電システム、ガスエンジン発電システム、ディーゼルエンジン発電システム、太陽光発電システム、風力発電システム等の分散電源Abを所有しており、需要家Bは分散電源を所有していない。そして、これらの電力需要設備Aa,Ba及び分散電源Abを制御及び管理するコンピュータP3が、通信ネットワークNに接続されている。分散電源Abは、コンピュータP3によって出力制御され、電力需要設備Aaにも、需要家A以外にも電力を供給可能に構成されている。なお、本実施形態における需要家グループ3は、説明を簡単にするために設定した一例に過ぎず、2以上の需要家から構成されていればよく、そのうちの2つ以上の需要家が分散電源を所有していても何ら問題はない。
[1−5.通信ネットワークの構成]
上記の通り、コンピュータP1〜P3間では、定期的に若しくはお互いの要求に応じて、通信ネットワークNを介して、必要なデータを送受信することができる。この通信ネットワークNは、有線若しくは無線のあらゆる伝送路、伝送媒体を適用可能であり、どのようなLANやWANを経由するか若しくは経由しないかは問わない。通信プロトコルについても、現在又は将来において利用可能なあらゆるものを適用可能である。特に、エネルギーマネージメントシステム1、電気事業者2及び需要家グループ3のそれぞれの内部で若しくは相互間で専用回線を利用するか、公衆回線網を利用するかは自由である。データの暗号化、回線の二重化等、安全性、信頼性の確保のためにどのような対策を採用するかも自由である。
[2.実施形態の作用]
以上のような本実施形態のエネルギーマネージメントシステム1における各種処理の手順を説明する。
[2−1.一般的な契約の態様]
まず、一般的に、各需要家A,Bが電気事業者2から電気の供給を受ける場合には、単位時間に、それぞれの需要家A,Bの電力需要設備Aa,Baが利用できる電力の最大値(契約電力)を取り決める。そして、需要家A,Bは、この契約電力の大きさにより決定される基本料金と、実際に使用した電力量から決定される従量料金を電気事業者2に支払うことになる。電気事業者2との契約形態や、需要家A,Bの需要パターンにより差異はあるが、一般的には、電気事業者2に支払う電力コストに占める基本料金の割合は30%前後であるため、基本料金を低減すれば、電力コスト削減効果は非常に高くなることがわかる。
ここで、出力制御可能な分散電源Abを所有している需要家Aの場合には、この分散電源Abを利用することによって、自己の電力需要設備Aaの電力需要パターンをコントロールすることができ、最大の消費電力量を抑えることで、契約電力を低減できる。しかしながら、需要家Bのように、分散電源などの電力発生装置を所有していない者は、自己の電力需要設備Baの電力需要パターンを任意にコントロールすることができない。このため、省エネを推進したり、工場などにおいて生産スケジュールを変更するなど、実際の電気使用者である設備運用者に対して協力を得るといった方法をとるしかない。
[2−2.本実施形態に対応する契約の態様]
これに対して、本実施形態においては、需要家A,Bは、需要家グループ3として電気事業者2と電力供給契約を結ぶ。この契約内容は、電気事業者2及び需要家グループ3側のコンピュータP2,P3のデータベースに格納されるともに、エネルギーマネージメントシステム1側において受信され、電気事業者DB150に格納される。かかる需要家グループ3毎の契約の場合、個々の需要家A,Bの最大電力ではなく、需要家グループ3の最大電力に基づいて、契約電力を算出する。例えば、需要家Aの電力需要21と需要家Bの電力需要22が、図3に示すようになっている場合、需要家グループ3の電力需要は、電力需要21と電力需要22の合成需要23となる。そして、需要家Aと需要家Bでは、1日の中で電力需要が最大となる時刻が異なるため、以下のような関係が成立する。
合成需要の最大値<A需要家の最大需要+B需要家の最大需要
その結果、需要家A,Bが、一つの需要家グループ3として電力の契約をする場合には、需要家グループ3の契約電力の量は、需要家A,Bが個別に契約する場合の契約電力量の総和よりも小さくなる。つまり、複数の需要家A,Bをグループ化した需要家グループ3として契約することにより、契約電力の低減による基本料金削減の効果を得ることができる。但し、どの程度の削減効果が得られるかは、需要家グループ3を構成する個々の需要家A,Bの電力需要パターンに依存する。
本実施形態においては、さらに、需要家グループ3内に必ず分散電源Abを所有する需要家Aを組み入れることにより、契約電力の低減による基本料金削減効果を確実に得られるようにする。より具体的には、各需要家A,Bの過去の電力需要データ若しくはこれから需要予測算出部112により算出される需要予測に基づいて、グループ化処理部120が、分散電源Abの運用により電力量を低減できる需要家A,Bをグループ化する。このようにグループ化される需要家A,Bに関しては、地域的な限定、組織的な関連、規模等の条件付けをすることもできるが、かかる条件を付けずに、遠隔地等にある需要家A,B同士を組み合せることもできる。このグループ化に関するデータは、グループ別DB140に格納される。
例えば、図4に示すように、分散電源Abを所有する需要家Aは、当然に自己の電力需要21を低減できる(24参照)が、一定期間における需要家A,Bの電力需要のピークが異なっている場合や、ある時期にある量の分散電源Abの発電出力25が見込める場合には、需要家Bとグループ化してその需要家グループ3として契約することにより、需要家グループ3としての電力需要26を、需要家A,Bの合成需要23よりも低減させることができる。
さらに、電力量算出部111は、需要家A,Bの過去の電力需要データ若しくは上記のような電力需要26と、分散電源Abの発電コストデータ、電気事業者2の電気供給メニュー(契約電力単価、従量料金単価、契約電力超過時のペナルティー等)に基づいて、年間の電力コストが最小となるように、需要家グループ3の契約電力の量を決定する。このように決定されたグループ化及び契約電力量に関するデータは、需要家グループ3及び電気事業者2のコンピュータP3,P2に送信され、これに従って、需要家グループ3は電気事業者2との契約を行なう。そして、需要家グループ3若しくは電気事業者2から契約内容に関するデータを受信したエネルギーマネージメントシステム1においては、その契約内容に関するデータを、電気事業者DB150に格納する。
[2−3.分散電源出力の制御]
以上のように分散電源Abを含む形でグループ化がなされる結果、分散電源Abの実際の運用を制御すれば、需要家グループ3全体の電力需要の最大値を積極的にコントロールして、電力料金の削減を実現することができる。これを、図5のフローチャートに従って説明する。すなわち、契約締結後、コンピュータP3においては、需要家A,Bの電気需要設備Aa,Baにおける現在の電力需要データが計測され、通信ネットワークNに送信される。エネルギーマネージメントシステム1においては、通信制御部180において受信したデータから(ステップ501)、データ抽出部101によって電力需要データが抽出され、個々の需要家A,Bの電力需要として需要家DB130に累積して格納されるとともに、グループ別DB140に、需要家グループ3の電力需要として累積して格納される(ステップ502)。
出力指令値算出部113は、電気事業者DB150における契約データを参照し、需要家グループ3の電力需要が、契約電力量を超過しないように、分散電源Abへの発電出力指令値を算出する(ステップ503)。この発電出力指令値は、出力指令値記憶部160に格納されるとともに(ステップ504)、データ出力部170によって出力され(ステップ505)、通信制御部180及び通信ネットワークNを介して、需要家AのコンピュータP3(分散電源Abの制御装置)へ送信される(ステップ506)。これを受信したコンピュータP3は、その発電出力指令値に基づいて、需要家Aにおける分散電源Abの出力を制御する。
このような出力指令値算出部113による発電出力指令値の算出例を説明する。まず、通常、電気事業者2は、電気供給メニュー等において定められている時間間隔で、需要家A,Bが利用した電力量が契約電力を超過しているか否かを判定し、電力料金の課金を行なう。現在は、30分単位で行われるのが一般的であり、30分ごとの電力消費積算値で契約電力超過が発生していないかを判断する。つまり、瞬間的な微小な契約電力超過はペナルティにならないが、30分の積算値での契約電力超過は、ペナルティが発生して、割り増しの料金が課金される。多くの場合、基本料金が50%割り増しとなる。
これに対処するため、本実施形態においては、図6のフローチャートに示すように、出力指令値を算出することにより、契約電力の超過を防止する。すなわち、周期設定部114は、電力供給メニュー及びこれに基づく契約において定められた時間間隔若しくは時間単位(例えば、30分)よりも短い周期(例えば、5分)をメモリ等に設定する(ステップ601)。この設定は、入力装置から入力された値に基づいて設定される等のように、管理者の所望の値で設定されるようにしてもよいし、上記時間間隔を所定の値で割る等により、自動的に設定されるようにしてもよい。一般的な時間間隔が、例えば、「30分」のように固定的に定められている場合には、周期も「5分」のようにデフォルトで設定されていてもよい。
そして、通信ネットワークNを介して受信する需要家グループ3の電力需要が、グループ別の電力需要データとして積算され、グループ別DB140に格納される(ステップ602)。超過判定部102は、設定された周期が到来する毎に(ステップ603)、このような需要家グループ3の電力需要積算値と契約電力量に基づいて、契約電力を超過しているか否かを判定する(ステップ604)。そして、超過すると判定された場合には、その超過の程度に応じた評価値に従って、出力指令値算出部113が、上記時間間隔(例えば、30分)の積算での電力消費が契約電力を超過しないように、分散電源Abの出力指令値を算出する(ステップ605)。算出された出力指令値は、上記のように出力、送信される(ステップ606)。
また、何らかの不測の事態によって、上記の時間間隔である30分を超えて(ステップ607)、需要家グループ3の電力消費量がその契約電力量を超過していると、超過判定部102が判定した場合には(ステップ608)、超過日だけでなくその月の基本料金全体にペナルティが発生するので、出力指令値算出部113は、超過発生日以降、当該月内(集計期間内)は、超過した電力量を契約電力量とみなして(ステップ609)、分散電源Abの出力指令値を算出する(ステップ610)。算出された出力指令値は、上記のように出力、送信される(ステップ611)。このように、エネルギーマネージメントシステム1では、契約電力超過が発生した場合、超過によるペナルティを考慮した分散電源Abの運用を行なう。
[2−4.契約電力量の再算出]
また、エネルギーマネージメントシステム1における電力量算出部111は、電気事業者との契約を決定する場合に、契約電力超過の条件を含めて最適な契約電力を決定する。これは、以下のような関係が成立する場合も考えられるからである。
契約電力超過によるペナルティ額<契約電力低減による基本料金削減額
つまり、契約電力を低減して基本料金を削減しても、これを超過する場合が多いと、却って負担額が高料金となるため、契約電力の低減幅を縮小して、超過する可能性を減少させてペナルティ額を減らした方が、料金低減効果が高くなる場合もある。このため、グループ別DB140には、グループ別電力需要データとともに、ペナルティが課された超過履歴と、そのペナルティの額等をペナルティデータとして記録しておき、このペナルティデータと電気供給メニューに基づいて、電力量算出部111が、最適な契約電力量を算出するようにする。
このような処理の一例を、図7のフローチャートを参照して説明する。すなわち、上記のように、電気事業者2と需要家グループ3との間で、電力量別の複数の基本料金のうち、特定の電力量に基づく契約を締結し、この契約電力量が、電気事業者DBに契約データとして格納される(ステップ701)。この契約データに基づいて、現実に一定期間運営することにより、各グループ別の電力需要データが受信され、グループ別DB140に格納される(ステップ702)。そして、超過判定部102により、グループ毎にペナルティとなる超過があったと判定された場合には(ステップ703)、その超過履歴とその額もペナルティデータとしてグループ別DBに蓄積される(ステップ704)。
契約において定められた料金の精算期間が到来した場合には(ステップ705)、料金算出部115は、当該契約と、その期間内に蓄積されたグループ別の電力需要データ、ペナルティデータに基づいて、基本料金及び従量料金とペナルティ額の合計を算出する(ステップ706)。需要家グループ3の当該期間の支払いは、これに基づいて行われる。そして、料金算出部115は、ペナルティがある場合には(ステップ707)、当該契約と異なる契約電力量とした場合の基本料金及び従量料金とペナルティ額を、当該電力需要データに基づいて算出する(ステップ708)。電力量算出部111は、実績料金と、他基準による料金とを比較して、他基準による料金が低額となる場合には(ステップ709)、その基準に対応する電力量を算出する(ステップ710)。この電力量は、需要家グループ3及び電気事業者2に出力・送信される(ステップ711)。新たに算出された電力量に基づく契約がなされ、これを受信・格納した場合には(ステップ701)、以後、新しい契約内容に基づいて、ステップ702〜711の処理が行われる。
[2−5.電力需要予測の算出]
また、電気事業者2は、自己が発電設備を所有し発電を行なう場合もあるが、それ以外に、自己以外の電気事業者2(例えば、発電事業者、電力市場等)から電力を購入し、自己が契約する需要家A,Bに電力を供給する場合もある。供給する電力の価格を安価にするには、電気事業者2が契約している需要家A,Bの需要量に合わせた自己の設備からの電力供給と、他からの電力の調達を実行する必要がある。
そこで、エネルギーマネージメントシステム1においては、図8に示すような処理に従って、電気事業者2を支援する情報を提供する。すなわち、上記のように、電気事業者2が、需要家グループ3との契約に従って電力供給を行うことにより、需要家グループ3の電力需要データが受信され、グループ別DB140に格納される(ステップ801)。このように蓄積された過去の電力需要に基づいて、需要予測算出部112が、需要家グループ3の電力需要予測を算出する(ステップ802)。このグループ別の需要予測データは、グループ別DB140に格納される(ステップ803)。
そして、電気事業者2が他の電気事業者から電力供給を受けている場合には(ステップ804)、調達パターン作成部117が、各電気事業者2の電気供給メニューに基づいて、その時点で最も安価な電力の調達パターン(他の電気事業者2の供給割合等)を算出する(ステップ805)。例えば、調達先αと調達先βがあり、調達先αの電力単価が安い場合には、調達先αからの調達量が最大となるように算出する。このように算出された調達パターンは、電気事業者DB150に格納される(ステップ806)。
さらに、かかる需要予測データ及び調達パターンは、データ出力部170により通信制御部180に出力され(ステップ807)、通信制御部180によって電気事業者2のコンピュータP2へ送信されるので(ステップ808)、電気事業者2が発電・電力調達をより安価に行なうための支援情報として利用することができる。なお、需要家グループ3が、契約電力を超過した電力利用を予定しているなどの運用情報も含めて、電気事業者2へ通知してもよい。
[2−6.電力需要の調整]
上記の通り、電気事業者2は、自己で発電を行なうか外部から調達するかによって、必要な電力を確保する。そのため、確保できる電力には限界があり、また、時間帯や調達量により確保した電力の単価が異なる。電気事業者2は多数の需要家と電力供給の契約を結んでおり、全需要家の合成需要量に従い電力の調達を行なう。しかし、調達コストの観点から考えると、需要家の合成需要量を若干変更することで、調達コストを低減できる場合がある。
そこで、エネルギーマネージメントシステム1においては、以下のような処理を行う。すなわち、図9に示すように、電気事業者2が、需要家グループ3との契約に従って電力供給を行うことにより、各需要家グループ3の電力需要データが受信され、グループ別DB140に格納される(ステップ901)。削減パターン作成部118は、上述の調達パターンを参照して(ステップ902)、蓄積されたグループ別の電力需要データに基づいて、電力需要を削減すれば、安価な調達先に限定する等によって料金低減が実現できる場合には(ステップ903)、これに応じた削減パターンを作成する(ステップ904)。
例えば、需要家グループ3におけるある時刻の合成需要が10,000kWであるとする。このとき、電気事業者2による電力の調達先として、調達先αと調達先βがあり、調達の電力単価は調達先αが安い。調達先αから調達できる電力は9,500kWが上限となっているとすると、合成需要を満たすためには電力単価が高い調達先βからも電力を購入する必要がある。しかし、需要家グループ3の電力需要を調整することが可能ならば、需要家グループ3若しくは各需要家A,Bに依頼して、500kWの需要を低減することで、電気事業者2は調達先αからのみ電力を調達し、その結果、需要家グループ3に安価に電力を供給することができる。
このように作成された削減パターンは、電気事業者DB150に格納されるとともに、データ出力部170によって出力することにより、需要家グループ3のコンピュータP3に送信される(ステップ905)。そして、この削減パターンに基づく契約が需要家グループ3と電気事業者2との間でなされた旨の情報を受信した場合、若しくは需要家グループ3のコンピュータP3において、あらかじめ設定された削減可能な範囲内であると判定され、その削減が許容される旨の情報を受信した場合には、出力指令値算出部113は、需要家グループ3の電力需要が、指定された削減パターンに従うように、分散電源Abへの発電出力指令値を算出し(ステップ906)、この発電出力指令値が、需要家AのコンピュータP3(分散電源の制御装置)へ出力・送信される(ステップ907)。従って、需要家グループ3は、電気事業者2とより安価な電力供給契約を結び、これに基づいて電力供給を受けることができる。
[2−7.環境への影響の加味]
現在、環境に対する規制が強化され、特に、二酸化炭素(CO)の排出量に対する削減義務や努力目標が設定されるようになっている。一般に、電気利用者は省エネルギーを促進し、電力消費量を削減することでCO排出量の削減を実現しているが、購入した電力のCO排出量を求めるための排出単価は、その電力がどのような装置で発電されたかにより決定される。例えば、重油を利用したディーゼル発電ではCOの排出単価は火力との相違は少ないが、ガスエンジン発電、ガスタービン発電は天然ガスの利用により火力よりもCOの排出単価は低くなり、燃料電池発電は天然ガス改質により水素を取り出す場合であっても火力に比べたCOの排出単価は著しく低く、太陽光発電や風力発電の場合にはCO排出単価はほぼ0である。このため、同じ電力消費量(需要量)であれば、COの排出単価が小さいグリーン電力の割合が多ければ多い程、環境に与える影響を低減できることになる。
そこで、エネルギーマネージメントシステム1においては、図10に示すような処理に従って、CO排出量の削減に寄与する。すなわち、上記のように、電気事業者2が、需要家グループ3との契約に従って電力供給を行うことにより、各需要家グループ3の電力需要データが受信され、グループ別DB140に格納される(ステップ1001)。グリーン電力量決定部119は、電気事業者DB150の電気供給メニュー(発電設備の種類、環境への影響度等)を参照して(ステップ1002)、蓄積されたグループ別の電力需要データに基づいて、CO排出量が低い電源の割合が多くなるように、電力の調達パターンを作成する(ステップ1003)。
例えば、需要家グループ3において、ある時刻の合成需要が10,000kWである場合に、電気事業者2が燃料電池発電システムによる200Wの電力供給が可能であれば、200W分は、その燃料電池発電システムから供給を受けるように調達パターンを作成する。分散電源Abがグリーン電力である場合に、その供給割合が多くなるように調達パターンを作成してもよい。CO削減目標をクリアするために必要となる目標値を設定し、かかる目標値に適合するように、調達パターンを作成してもよい。この調達パターンは、電気事業者DB150に記憶されるとともに、データ出力部170により通信制御部180に出力され、通信制御部180によって電気事業者2のコンピュータP2へ送信される(ステップ1004)。
このように、電気事業者2に対して、環境への影響が少ない電力の調達パターンに基づいた電力供給契約を、需要家グループ3と締結するように促す。かかる調達パターンを需要家グループ3にも送信することにより、契約締結がスムーズにいくようにしてもよい。電気事業者2が過去に購入した電力の調達先及びその電力量を記録しておき、グリーン電力を供給する調達先の電力量の割合が増えるように、調達パターンを作成してもよい。以上のように、本実施形態によれば、電気事業者2による発電・電力調達を、環境に影響のないクリーンなものから優先的に選択して行うための支援情報を提供することができる。
[2−8.負担の公平な分配]
また、本実施形態は、需要家グループ3を形成する個々の需要家A,Bが、電気事業者2から供給を受けた電力量と、分散電源Abの運転履歴・運転コストから、個々の需要家A,Bに対して公平な電力料金を算出する機能を有する。すなわち、需要家グループ3は電気事業者2と電力供給にかかわる契約を結んだ場合、電気事業者2からの基本料金請求先は需要家グループ3となる。そして、この基本料金を、需要家A,Bごとの電力需要に応じた料金に分割し、それぞれの需要家A,Bから集金しなくてはならない。
しかし、分散電源Abを所有し、運用している需要家Aは、需要家グループ3全体の電力需要を低減し、電力料金を削減することにより、需要家グループ3全体への貢献をしている。そのため、需要家グループ3の基本料金を、各需要家A,Bの消費電力量の比で分割するといった単純な方法で算定すると、不公平となってしまう。
そこで、エネルギーマネージメントシステム1は、以下のような処理を行う。すなわち、上記のように、電気事業者2が、需要家グループ3との契約に従って電力供給を行うことにより、各需要家グループ3の電力需要データが受信され、グループ別のDB140に格納される(ステップ1101)。そして、需要家グループ3を構成する需要家の電力需要データ及び分散電源データに基づいて、寄与度算出部116が、分散電源Abの運用による契約電力低減の寄与度を算出する(ステップ1102)。例えば、出力指令値記憶部160に記憶された分散電源の出力指令値や、実際に分散電源Abから受信され格納された運用データに基づいて、需要家グループ3の電力需要に占める分散電源の供給電力の割合を求め、その割合によって寄与度を算出してもよい。
そして、料金算出部115は、分散電源Abを所有する需要家が、本来払わなければならない基本料金から、この寄与度に従った額を控除する(ステップ1103)。但し、この控除された基本料金部分は、分散電源Abを所有していない需要家Bに負担してもらうように、料金を算出する(ステップ1104)。また、このように算出された料金に関するデータは、データ出力部170によって出力され、需要家グループ3(需要家A,B)及び電気事業者2に送信される(ステップ1105)。以上のように、本実施形態では、需要家A,Bをグループ化したことによる恩恵を全需要家A,Bが平等に得られるように、電力コストの分配を行う。
[2−9.不測の事態への対応]
さらに、本実施形態は、需要家グループ3内の分散電源Abに故障等が発生し予定していた発電出力が得られない場合には、分散電源Abの運用スケジュールを再計画する機能を有する。すなわち、図12に示すように、電気事業者2が、需要家グループ3との契約に従って電力供給を行うことにより、各需要家グループ3の分散電源Abの運用データが受信され、需要家DB130に格納される(ステップ1201)。そして、異常判定部103が、過去の運用データ若しくはあらかじめ設定されたしきい値等との比較に基づいて、分散電源Abに異常が発生したと判定した場合には(ステップ1202)、調達パターン作成部117は、料金算出部115により算出されるペナルティ料金が最小となるように、調達パターンを再作成する(ステップ1203)。このように作成された調達パターンは、データ出力部170によって出力され、需要家及び電気事業者に送信される(ステップ1204)。
また、出力指令値算出部113は、分散電源Abへの発電出力指令値を算出し(ステップ1205)、この発電出力指令値は、需要家AのコンピュータP3(分散電源の制御装置)へ出力され送信される(ステップ1206)。従って、分散電源Abの予期しない異常により、予定していた発電電力が得られない場合であっても、残った分散電源Abの発電余力および電気事業者2へのペナルティを条件にして、ペナルティ額が最小となるように分散電源Abの運転計画を再計算し、その再計算された運転計画に基づく需要家グループ3の電力需要を、電気事業者2へ連絡し、電気事業者2の電力追加調達を支援することができる。
[実施形態の効果]
以上のような本実施形態によれば、分散電源Abを有する需要家Aが含まれるように、且つ電力需要低減により電力料金の削減が可能となるように、需要家A,Bをグループ化し、この需要家グループ3毎に、電気事業者2と電力供給契約を締結するように促すことができるので、需要家A,Bごとの個別の契約や、分散電源Abを考慮しない単なるグループ化とは異なり、確実な電力需要低減効果が得られる。つまり、需要家グループ3内に分散電源Abを所有する需要家Aが存在する場合、需要家グループ3全体のピーク負荷が減少するように分散電源Abを運用することで、契約電力を低減させることができ、基本料金削減が可能となる。
また、電力需要データに基づいて、あらかじめ契約で定めた電力需要を守るように、需要家Aの分散電源Abに対する発電出力指令値を算出し、これにより分散電源Abを制御できるので、契約電力超過によるペナルティを防止して、電力料金の低減を図ることができる。特に、電気事業者2が超過を判定する時間間隔よりも短い周期で、電力需要の超過を判定し、分散電源Abをコントロールすることにより、より確実に契約電力からの超過を防止できる。
また、不測の事態によって、需要家グループ3の契約電力量からの超過が発生してしまった場合には、超過して電力量を基準契約電力量とみなして、ペナルティを考慮した効率のよい運用を行うことができ、ペナルティを支払うことによる損失を低減できる。需要家グループ3の電力需要実績が、ペナルティ額を支払うよりも、契約電力量を高く設定する方が料金を削減できる場合には、そのような電力量を算出し、これによる契約を促すことができるので、料金削減効果が高まる。
また、電気事業者2の電力の調達コストが低くなるように、調達パターンを作成するので、電気事業者2は効率のよい電力の調達を行うことができ、需要家グループ3も低廉な料金によるサービスを受けることができる。これは、電力市場、燃料価格の変動が生じても、これに応じた契約量の見直しを可能とする。そして、調達パターンを需要家グループ3にも送信し、これを活用して需要家グループ3が電力買入予定データを作成して電気事業者2に送信すれば、電気事業者2は、経済的発電計画をたてる基礎データとすることができる。また、契約電力量を削減すれば、調達コストが削減可能となる削減パターンを作成するので、この削減パターンに基づいて、削減した電力量に基づく契約を締結することにより、電気事業者2及び需要家グループ3のコスト削減に寄与する。
また、環境に影響の少ないグリーン電力が優先的に選択されるように調達パターンを作成するので、CO排出量の低減等に積極的に貢献できる。また、分散電源Abを有する需要家Aの電力料金低減への寄与度を加味して電力料金の負担を算出するので、需要家グループ3内における不平等感を排除され、エネルギーマネージメントシステム1への参加促進に繋がる。また、分散電源Abに異常が発生し、予定していた発電出力が得られない場合には、これに応じてコストが最小となるように、調達パターン及び分散電源出力指令を作成し、出力することができるので、不測の事態における損失を最小限に抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。電力需要設備、発電所、分散電源の規模、数、種類等は現在及び将来において利用可能なあらゆる設備を適用可能である。各種電源の電力コストは、例えば、買入コスト+燃料コストにより算出できるが、かかる算出方法には限定されない。また、各種電源の効率(燃料−出力特性)をオンラインで計測し、これを活用して運転計画を作成することもできる。
また、本発明における分散電源は、出力制御が可能なものであればよく、現在又は将来において利用可能なあらゆる発電設備を適用できる。そして、グリーン電力は、環境への影響が少ない電力を広く含むものであり、その影響度や、グリーン電力か否かの基準等も、自由に設定可能である。例えば、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電、水力発電、地熱発電等の化石燃料を使用しない電力ばかりでなく、天然ガスを利用するガスエンジン、ガスタービン、燃料電池等も、グリーン電力に含めてもよい。また、基準として、発電種類に応じたCO排出コストを基準としたり、発電種類によらず、発電規模に応じたCO排出量を基準としたり、システムで管理している発電設備同士の比較で特定のものを選択したり、これらの組み合わせを基準としたりすることも可能である。さらに、これらの基準を数値化する等、処理に適した情報形式に変換することも自由である。
なお、出力制御の観点からすると、現在の太陽電池発電、風力発電は出力が天候に左右されるため、これらを分散電源として採用しても、需要に合わせた制御ができない可能性がある。従って、分散電源としては、ガスタービン、ガスエンジン、ディーゼルエンジン、燃料電池等が適しているといえる。しかし、キャパシタ等、何らかの蓄電装置と併用すれば、天候に左右されなくなり、発電設備の種類によらずに容易に出力制御が可能となるため、コストとの勘案で、太陽電池発電、風力発電等の利用も十分に考えられる。以上のことから、分散電源としては、運用条件、コスト重視、発電容量、環境重視など、種々の観点から、その運用者にとって最も適したものを採用すればよい。
また、需要家、需要家グループ、電気事業者の数や組織形態等も、上記の実施形態で例示したものには限定されず、自由である。そして、エネルギーマネージメントシステムの機能の一部を、需要家グループ、電気事業者が行ってもよい。さらに、需要家グループ若しくは電気事業者側が行う処理を、エネルギーマネージメントシステムが行ってもよい。例えば、エネルギーマネージメントシステムを構成するコンピュータが、ネットワークを介して、課金、支払い、引き落とし等の処理を行うことにより、その費用収集業務を、電気事業者に代わって行なうことも可能である。
本発明のエネルギーマネージメントシステムを含むネットワーク構成例を示すの概略図。 本発明のエネルギーマネージメントシステムの一実施形態を示す機能ブロック図。 分散電源を考慮せずに需要家グループを構成した場合の電力需要合成例を示す説明図。 本発明の実施形態における需要家グループの電力需要合成例を示す説明図。 本発明の実施形態における分散電源出力の制御手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における契約電力量の再算出手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における契約電力量の再算出手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における電力需要予測の算出手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における電力需要の調整手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における環境影響度の低減手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における料金負担の分配手順を示すフローチャート。 本発明の実施形態における分散電源の異常時の処理手順を示すフローチャート。
符号の説明
1…エネルギーマネージメントシステム
2…電気事業者
3…需要家グループ
13…分散電源
21,22,26…電力需要
23…合成需要
25…発電出力
100…データ入力部
101…データ抽出部
102…超過判定部
103…異常判定部
110…算出部
111…電力量算出部
112…需要予測算出部
113…出力指令値算出部
114…周期設定部
115…料金算出部
116…寄与度算出部
117…調達パターン作成部
118…削減パターン作成部
119…グリーン電力量決定部
120…グループ化処理部
130…需要家DB
140…グループ別DB
150…電気事業者DB
160…出力指令値記憶部
170…データ出力部
180…通信制御部
210…発電所
220…変電施設
230…送電網
240…配電網
A,B…需要家
Aa,Ba…電気需要設備
Ab…分散電源
N…通信ネットワーク
P2,P3…コンピュータ

Claims (12)

  1. 電力供給設備から電力の供給を受ける電力需要設備を管理若しくは所有する複数の需要家について、分散電源を所有若しくは管理する少なくとも1つの需要家を含む需要家グループにまとめたグループデータを格納するグループデータ格納部と、
    前記需要家グループについて、その電力需要設備の電力需要データを格納する電力需要データ格納部と、
    前記電力需要データに基づいて、前記需要家グループの分散電源に対する発電出力指令値を算出する出力指令値算出部と、
    を有することを特徴とするエネルギーマネージメントシステム。
  2. 前記出力指令値算出部による発電出力指令値の算出の基準として、前記電力供給設備に対する前記需要家グループの電力需要の上限とすべき基準電力量を格納する基準電力量格納部を有することを特徴とする請求項1記載のエネルギーマネージメントシステム。
  3. 前記需要家グループの電力需要が前記基準電力量を超えたか否かを判定する超過判定部と、
    前記電力供給設備を所有若しくは管理する事業者が前記基準電力量からの電力需要の超過を判定する時間単位において、前記需要家グループの電力需要が前記基準電力量を超過しないように、前記超過判定部による判定及び前記出力値算出部による算出の周期として、前記時間単位よりも短い周期を設定する周期設定部と、
    を有することを特徴とする請求項2記載のエネルギーマネージメントシステム。
  4. 前記電力供給設備を所有若しくは管理する事業者が、供給した電力量に対応する料金支払いの集計期間を記憶する集計期間記憶部と、
    前記時間単位を超えて前記超過判定部により超過が判定された場合に、前記集計期間中における基準電力量を再算出する電力量算出部と、
    を有することを特徴とする請求項3記載のエネルギーマネージメントシステム。
  5. 前記基準電力量を低減することにより、前記需要家グループに供給される電力の調達コストが削減可能となるパターンを作成する削減パターン作成部を有することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  6. 前記電力需要データに基づいて、前記需要家グループの電力需要予測を算出する需要予測算出部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  7. 前記電力供給設備及び前記分散電源からの電力の調達コストを格納する調達コスト格納部と、
    前記電力需要データ及び前記調達コストに基づいて、前記需要家グループへ供給する電力の調達パターンを作成する調達パターン作成部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  8. 前記電力供給設備及び前記分散電源の環境への影響度を格納する影響度格納部と、
    前記影響度に応じて、前記電力需要設備に対する供給電力のうち、環境への影響の少ないグリーン電力の割合を決定するグリーン電力量決定部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  9. 前記需要家グループ内において、前記分散電源を所有若しくは管理する需要家の電力料金低減への寄与度を算出する寄与度算出部と、
    前記寄与度に基づいて、前記需要家グループ内における各需要家の電力料金の負担を算出する料金算出部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  10. 前記分散電源の運用データを格納する運用データ格納部と、
    前記運用データに基づいて、前記分散電源の異常を判定する異常判定部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のエネルギーマネージメントシステム。
  11. コンピュータ又は電子回路が、
    電力供給設備から電力の供給を受ける電力需要設備を管理若しくは所有する複数の需要家について、分散電源を所有若しくは管理する少なくとも1つの需要家を含む需要家グループにまとめたグループデータを格納するステップと、
    前記需要家グループについて、その電力需要設備の電力需要データを格納するステップと、
    前記電力需要データに基づいて、前記需要家グループの分散電源に対する発電出力指令値を算出するステップとを含むことを特徴とするエネルギーマネージメント方法。
  12. コンピュータを制御することにより、
    電力供給設備から電力の供給を受ける電力需要設備を管理若しくは所有する複数の需要家について、分散電源を所有若しくは管理する少なくとも1つの需要家を含む需要家グループにまとめたグループデータを格納させ、
    前記需要家グループについて、その電力需要設備の電力需要データを格納させ、
    前記電力需要データに基づいて、前記需要家グループの分散電源に対する発電出力指令値を算出させることを特徴とするエネルギーマネージメント用プログラム。
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