JP6302447B2 - 吊り金具取付用補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、建築用の吊りボルトを吊り下げるための吊り金具の、形鋼への取付状態を補強する吊り金具取付用補助具に関するものである。
建築用の吊りボルトを吊り下げるための吊り金具3としては、例えば、実公昭47−5683号公報(特許文献1)のようなものがある。
この吊り金具3を簡単に説明すると、図5,図6に示すように、H形鋼などの形鋼1のフランジ部2に固定する固定金具体18と吊りボルト19を吊持する吊りボルト懸吊体20とから成り、吊りボルト懸吊体20が軸ボルト21を支点にして固定金具体18に対し回動自在となるように軸着されている。
ところで、このような吊り金具3は、形鋼1の水平フランジ部2を、横方向から固定金具体18に挿入して締付機構5(締付ボルト5)によりフランジ部2に締付固定する構成するが、この固定構造上、横方向に荷重が作用した場合に脱落し易い懸念がある。
そこで、下記特許文献2のような補助具を併用して、吊り金具の形鋼1の水平フランジ部2への固定強度を補強することが行われている。
この特許文献2を簡単に説明すると、吊り金具3の背側端部4に当接可能な金具当接部を有する金具側固定体と、吊り金具3が取付固定された形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止可能なフック形の掛止部41を有する形鋼側固定体40と、一端を前記金具側固定体に連結し他端を前記形鋼側固定体40に連結する棒状連結体42とから成り、形鋼1のフランジ部2に締付機構5を介して取付固定された吊り金具3の背側端部4に、金具側固定体の金具当接部を当接し、この金具側固定体に棒状連結体42の一端を連結し、この棒状連結体42の他端に形鋼側固定体40を連結し、この形鋼側固定体40の掛止部41を、吊り金具3が取付固定された形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止すると、吊り金具3が、金具側固定体(の金具当接部)によってフランジ部2に押し付けられてフランジ部2(形鋼1)への固定状態が補強される構成である。
実公昭47−5683号公報 特許第5455699号公報
上記特許文献2の形鋼側固定体40は、その前記掛止部40が略転V字形をなすフック形状に形成されていることによって、異なる厚みのフランジ部2にも掛止可能となるように構成されているが、この掛止部41を掛止する形鋼1のフランジ部2に厚みがあると、図8に示すように、掛止部41の上側内縁41Aとフランジ部2の上側縁部2Aとの接触部を支点に形鋼側固定体40が図中矢印方向に回転してしまうことがあり(この回転が原因で棒状連結体42が図示のようにへの字状に変形してしまうこともあり)、こうなってしまうと形鋼1に対する補助具の固定状態が緩んで補強力の低下を招いてしまうという問題があった。
本発明は、このような従来の吊り金具取付用補助具の問題点を見い出し、これを解決しようとするもので、厚みのあるフランジ部を有する形鋼に対しても、形鋼側固定体の回転を防止して吊り金具の固定補強状態を確固に維持できる吊り金具取付用補助具を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
形鋼1のフランジ部2に締付機構5を介して吊り金具3を取付固定した際の、この吊り金具3の形鋼1への取付状態を補強する吊り金具取付用補助具Aであって、前記吊り金具3の背側端部4に当接可能な金具当接部7を有する金具側固定体6と、吊り金具3が取付固定された前記形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止可能な掛止部13を有する形鋼側固定体8と、一端を前記金具側固定体6に連結し他端を前記形鋼側固定体8に連結する棒状連結体14とから成る吊り金具取付用補助具Aにおいて、前記形鋼側固定体8は、底板部9を備えると共に、この底板部9の前側と左右両側に、前板部10と左板部11と右板部12とが立設する形状に形成され、前記前板部10は、前記棒状連結体14の他端を連結可能な連結部15設けられて、この連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、前記底板部9に近接若しくは当接するように構成され、前記左板部11と前記右板部12とは、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の左右側方に立設すると共に、前記形鋼1のフランジ部2に掛止可能なフック部13を有する形状に形成されてこの左右のフック部13前記掛止部13として構成され、前記底板部9の上面に補強用突起16が設けられて、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、この補強用突起16を介して底板部9に近接若しくは当接するように構成されているか、若しくは前記底板部9の板厚が厚く設定されて、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、この厚みのある底板部9に近接若しくは当接するように構成されていることを特徴とする吊り金具取付用補助具に係るものである。
また、形鋼1のフランジ部2に締付機構5を介して吊り金具3を取付固定した際の、この吊り金具3の形鋼1への取付状態を補強する吊り金具取付用補助具Aであって、前記吊り金具3の背側端部4に当接可能な金具当接部7を有する金具側固定体6と、吊り金具3が取付固定された前記形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止可能な掛止部13を有する形鋼側固定体8と、一端を前記金具側固定体6に連結し他端を前記形鋼側固定体8に連結する棒状連結体14とから成る吊り金具取付用補助具Aにおいて、前記形鋼側固定体8は、底板部9を備えると共に、この底板部9の前側と左右両側に、前板部10と左板部11と右板部12とが立設する形状に形成され、前記前板部10は、前記棒状連結体14の他端を連結可能な連結部15が設けられて、この連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、前記底板部9に近接若しくは当接するように構成され、前記左板部11と前記右板部12とは、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の左右側方に立設すると共に、前記形鋼1のフランジ部2に掛止可能なフック部13を有する形状に形成されてこの左右のフック部13が前記掛止部13として構成され、前記形鋼側固定体8は、一枚の金属板材をプレス加工することにより、前記底板部9の前側と左右両側に、前記前板部10と前記左板部11と前記右板部12とが立設する形状に形成されていることを特徴とする吊り金具取付用補助具に係るものである。
また、前記底板部9の上面に補強用突起16設けられて、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、この補強用突起16を介して底板部9に近接若しくは当接するように構成されていると共に、この補強用突起16は、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の長さ方向に沿った長さを有する形状に形成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の吊り金具取付用補助具に係るものである。
また、前記底板部9の上面に、この底板部9の下面が凹所17となる補強用突起16設けられて、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、この補強用突起16を介して底板部9に近接若しくは当接するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊り金具取付用補助具に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、吊り金具の形鋼への固定状態を簡易に補強でき、しかも、形鋼側固定体に底板部を備えて、この底板部に形鋼側固定体の連結部に他端を連結した棒状連結体の下側部分が近接若しくは当接するように構成したため、形鋼のフランジ部に対して形鋼側固定体が回転しようとしても、前記底板部が棒状連結体の下側部分に直ちに当接するか、若しくはこの底板部が棒状連結体の下側部分に当接していることによって回転を阻止でき、従って吊り金具の固定補強状態が緩むことなく、この補強状態が確固に維持される極めて実用性に優れた吊り金具取付用補助具となる。
また、請求項記載の発明においては、底板部に設けた補強用突起若しくは厚みのある底板部が棒状連結体の下側部分に確実に近接若しくは当接して形鋼側固定体の回転を阻止でき、しかも、補強用突起を設けたこと若しくは厚みを有することにより高強度を発揮する底板部が、形鋼側固定体の回転力を支持して回転力に強固に抵抗できるなど、一層実用性に優れた構成の吊り金具取付用補助具となる。
また、請求項2記載の発明においては、一枚の金属板材から前記作用効果を確実に発揮する形鋼側固定体を簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に優れた構成の吊り金具取付用補助具となる。
また、請求項3記載の発明においては、長さのある補強用突起により底板部を高強度に補強でき、形鋼側固定体の回転を強固に阻止できる極めて実用性に優れた吊り金具取付用補助具となる。
また、請求項4記載の発明においては、補強用突起を底板部から一体成形できるため、部品点数が増えずにコスト安となると共に、プレス加工等の公知加工技術によって容易に補強用突起を形成可能となるなど、一層実用性に優れた構成の吊り金具取付用補助具となる。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例の形鋼側固定体を示す斜視図である。 本実施例の形鋼側固定体を示す別角度からの斜視図である。 本実施例の形鋼側固定体の形成途中の状態を示す斜視図である。 本実施例を、吊り金具に装着した状態を示す斜視図である。 本実施例の使用状態を示す説明側面図である。 本実施例の使用状態における、形鋼側固定体に回転を生じた様子を示す説明部分拡大側断面図である。 従来例の使用状態における、形鋼側固定体に回転を生じた様子を示す説明部分拡大側断面図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
形鋼1のフランジ部2に締付機構5を介して取付固定された吊り金具3の背側端部4に、金具側固定体6の金具当接部7を当接し、この金具側固定体6に棒状連結体14の一端を連結し、この棒状連結体14の他端に形鋼側固定体8を連結し、この形鋼側固定体8の掛止部13を、吊り金具3が取付固定された前記形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止すると、吊り金具3は、金具側固定体6(の金具当接部7)によってフランジ部2に押し付けられた状態となり、この吊り金具3がフランジ部2から離れる方向へ横移動しようとしても、金具側固定体6と棒状連結体14を介して連結している形鋼側固定体8の掛止部13が形鋼1の反対側のフランジ部2に掛止られていることによりこの横移動が阻止されるので、吊り金具3がフランジ部2から脱落することが阻止される。
また、本発明の形鋼側固定体8は、底板部9を備えると共に、この底板部9の前側と左右両側に、前板部10と左板部11と右板部12とが立設する形状に形成し、前記前板部10は、前記棒状連結体14の他端を連結可能な連結部15を設けて、この連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、前記底板部9に近接若しくは当接するように構成し、前記左板部11と前記右板部12とは、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の左右側方に立設すると共に、前記形鋼1のフランジ部2に掛止可能なフック部13を有する形状に形成してこの左右のフック部13を前記掛止部13としている。
即ち、棒状連結体14の他端は、連結部15を介して形鋼側固定体8(の前板部10)に確固に連結し、形鋼側固定体8は、左右のフック部13(掛止部13)を介して前記形鋼1のフランジ部2に安定的に掛止することになる。
また、この際、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、形鋼側固定体8の底板部9に近接若しくは当接していることにより、例えば、フランジ部2が厚い形鋼1に対して本吊り金具取付用補助具Aを吊り金具3と併用して取付けると、掛止部13とフランジ部2の上側縁部2Aとの接触部を支点に形鋼側固定体8が回転してしまう場合があるが、このような形鋼側固定体8の回転が生じても、底板部9に棒状連結体14の下側部分が直ちに当接することになるか、若しくは底板部9に棒状連結体14の下側部分が当接していることによって形鋼側固定体8の回転は阻止されることになる。
従って、たとえフランジ部2に厚みのある形鋼1に対して取付けた場合であっても、形鋼側固定体8の回転が阻止されて形鋼1に対する吊り金具3の固定補強状態が緩むことがない。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
先ず、本実施例で使用する吊り金具3について説明すると、上記特許文献1と同様に、形鋼1のフランジ部2に固定する固定金具体18と、吊りボルト19を吊持する吊りボルト懸吊体20とから成り、吊りボルト懸吊体20が軸ボルト21を支点にして固定金具体18に対し回動自在となるように軸着された構成としている。
更に具体的には、前記固定金具体18は、図5,図6に示すように、その前側の中ほどに形鋼1のフランジ部2を挿入配設し得る挿入配設部22を設け、この挿入配設部22の下側に、この挿入配設部22に挿入配設したフランジ部2を支承する支承部23を設け、この支承部23に支承されたフランジ部2を締付圧接固定する締付機構5としての締付ボルト5が固定金具体18の上部に縦設状態に螺着されていて、固定金具体18の上部より突出するこの締付ボルト5のボルト頭部5Aを回動締付操作すると、締付ボルト5のボルト先端が前記挿入配設部22に進出してこの挿入配設部22で前記支承部23に支承された形鋼1のフランジ部2を締付圧接固定するように構成している。
また、この固定金具体18の下側左右部に前記軸ボルト21を水平方向に挿通支持するための挿通孔(図示省略)を形成している。
また、前記吊りボルト懸吊体20は、図5,図6に示すように、帯状の金属板材を転コ字状に折曲して形成し、このコ字状の吊ボルト懸吊体20の両端板部を軸受腕部24として、この各軸受腕部24の先端部に夫々軸ボルト21を軸支挿通するための軸受孔(図示省略)を形成している。
また、対向する軸受腕部24は、その対向間隔を前記固定金具体18の左右幅よりもやや広めの対向間隔を具備する形状に設定して、この各軸受腕部24を固定金具体18の下部の左右外側位置に配設し得るように構成し、この際、連通状態とした前記挿通孔と軸受孔とに軸ボルト21を挿通することで、固定金具体18の下部に吊りボルト懸吊体20を設けると共に、この軸ボルト21を支軸として吊りボルト懸吊体20が固定金具体18に対し回動自在となるように構成している。
また、この吊りボルト懸吊体20の中間板部に、前記吊りボルト19を取付するための取付孔25を設けている。この取付孔25は、バーリング加工により雌螺子孔25に形成して、この螺子孔25に直接吊りボルト19を螺着取付できるようにしている。
本実施例は、例えば上述のような吊り金具3を、形鋼1(図面はH形鋼を示している。)のフランジ部2に前記締付機構5を介して取付固定した際の、この吊り金具3の形鋼1への取付状態を補強する吊り金具取付用補助具Aであって、図1,図5に示すように、前記吊り金具3の背側端部4に当接可能な金具当接部7を有する金具側固定体6と、吊り金具3が取付固定された前記形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止可能な掛止部13を有する形鋼側固定体8と、一端を前記金具側固定体6に連結し他端を前記形鋼側固定体8に連結する棒状連結体14とから成る構成としている。
本実施例の金具側固定体6は、図1,図5,図6に示すように、一枚の金属板材を平面視で略コ字状に屈曲形成して、この金属板材の中間板部の一側面(図1における手前側の面)を前記金具当接部7とすると共に、この金具当接部7方向に折曲突出する左右両端板部を前記吊り金具3の背側端部4寄りの左右側面に沿設させてこの金具側固定体6の左右方向への位置ズレを防止する移動抑止片部26とし、更に、この金具側固定体6の中間板部の中心部には、前記棒状連結体14の径寸法より径大でこの棒状連結体14の一端を挿通可能な挿通孔27を設けた構成としている。
この金具側固定体6と棒状連結体14の一端との連結構造は、金具側固定体6の前記挿通孔27に、前記金具当接部7側から寸切りボルト14を採用した棒状連結体14の一端を挿通し、この挿通孔27を介して金具側固定体6の他側面の外方へ突出する寸切りボルト14の一端に、挿通孔27の孔径寸法より大径なナット28を螺着することによって、この金具側固定体6が寸切りボルト14の一端に対し抜け止め状態に連結される構造としている。図中符号29は座金である。
本実施例の形鋼側固定体8は、一枚の金属板材を折曲形成して成るものとしている。
具体的には、所定形状に形成した一枚の金属板材を、プレス加工により底板部9の前側と左右両側に、前板部10と左板部11と右板部12とが立設する形状に形成して、図2,図3に示すような形鋼側固定体8を構成している。
また、この形鋼側固定体8は、その前記前板部10の左右両側が外方へ延設するように前記金属板材の形状を設定すると共に、この左右の延設板部10Aを、プレス加工により後方へ略直角に折曲して前記左板部11と右板部12の外側面の前側を外方から抱き込むように重合する形状に形成している(左右の延設板部10Aで左板部11と右板部12の立設状態を補強する構造としている。)。
即ち、本実施例は、図4に示すように、例えば、一枚の金属板材を、先ず底板部9の左右両側に左板部11と右板部12とが立設する形状にプレス折曲し、次いで、底板部9の前側に前板部10が立設する形状にプレス折曲すると共に、左右の延設板部10Aを直角後方へプレス折曲して、この左右の延設板部10Aを左板部11と右板部12の外側面の前側に重合させて、形鋼側固定体8を形成する構成としている。
また、この前板部10には、前記棒状連結体14として採用した寸切りボルト14の他端を連結可能な連結部15を設けている。この連結部15は、前板部10の中心部に貫通丸孔を形成し、この貫通孔にバーリング加工を施して孔縁部が前方へ円筒状に突設する形状の突出孔を形成すると共に、この突出孔の内周面に螺子加工を施すことで雌螺子孔15に形成した構成としている(図2参照)。そして、この雌螺子孔15(連結部15)に、左右の板部11・12間に配設した寸切りボルト14の他端を螺着連結し得るように構成している。
また、形鋼側固定体8の前記左板部11と前記右板部12とは、側面視で下部が略水平方向に長さを有し上部が下部前端部から上斜め後方へ延設する略転V字形のフック部13となるように、形鋼側固定体8を構成する前記金属板材の形状を設定し、この左右のフック部13を、その下側水平内縁13Bが前記形鋼1のフランジ部2の下面に線接触し、その上側傾斜内縁13Aの一部がフランジ部2の上側縁部2Aに点接触して掛止可能となる前記掛止部13としている(図6,図7参照)。
また、この掛止部13の上側傾斜内縁13Aは、異なる厚みのフランジ部2に対応して掛止可能となる多段形状内縁に形成している。
また、形鋼側固定体8の前記底板部9は、前後方向に長さを有する帯板状に形成すると共に、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、この底板部9に近接若しくは当接するように構成している。
具体的には、底板部9の上面に補強用突起16を設け、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分が、この補強用突起16を介して底板部9に近接若しくは当接する構成としている。
更に詳しくは、底板部9の前後二箇所に、左右方向に長さを有する切り込み30を形成し、この前後の切り込み30間の底板部9下面をプレス加工により上方へ押圧変形させ、これによって底板部9下面を凹所17に形成すると共に、底板部9の上面を上方へ突出変形させて、この上方へ突出する変形部分を前記補強用突起16としている。
また、この補強用突起16は、前記連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の長さ方向に沿った長さ(前記底板部9の前後方向に沿った長さ)を有する形状に形成すると共に、前記前板部10の連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分に近接する形状に形成している。尚、この補強用突起16は、前記前板部10の連結部15に他端を連結した前記棒状連結体14の下側部分に当接する形状に形成しても良いが、本実施例のように棒状連結体14に近接する構成の方が、棒状連結体14の前記連結部15への連結(螺着)作業を行うにあたって補強用突起16が支障とならないので好ましい。
また、図示していないが、底板部9の板厚を厚く設定することにより、底板部9を補強しつつ連結部15に他端を連結した棒状連結体14の下側部分が、この厚みのある底板部9に近接若しくは当接するように構成しても良い。
このように構成した本実施例の形鋼側固定体8は、一枚の金属板材をプレス加工することによって、底板部9の前側と左右両側に、前板部10と左板部11と右板部12とが立設し且つ底板部9の上面に補強用突起16が突設する構成を容易に設計実現可能となる。
次に、本実施例の使用方法を説明する。
例えば、形鋼1のフランジ部2に締付機構5を介して取付固定された吊り金具3の背側端部4(後端部)に、金具側固定体6の金具当接部7を当接すると共に、左右の移動抑止片部26で吊り金具3の背側の両側面を挟み込むようにして吊り金具3の背側に金具側固定体6を配設する。
続いて、金具側固定体6の挿通孔27に、前記フランジ部2より下方位置で吊り金具3を前後方向に貫通するように配設した棒状連結体14の一端を挿通し、この棒状連結体14の一端にナット28を螺着することにより棒状連結体14の一端を金具側固定体6に連結する。
続いて、この棒状連結体14の他端に、前記連結部10を介して形鋼側固定体8を螺着連結し、前記ナット28を締付回動操作することにより形鋼側固定体8の掛止部13を金具側固定体6側へ引き寄せ、この掛止部13を吊り金具3が取付固定された前記形鋼1のフランジ部2の反対側に位置するフランジ部2に掛止めて締付圧接させると、吊り金具3は、金具側固定体6の金具当接部7によってフランジ部2に押し付けられた状態となり(図6参照)、これにより吊り金具3がフランジ部2から離れて脱落することが阻止されて、フランジ部2(形鋼1)への固定状態が強固に保持されることになる。
また、この際、フランジ部2が厚いと、掛止部13の上側傾斜内縁13Aとフランジ部2の上側縁部2Aとの接触部を支点に形鋼側固定体8が回転してしまう場合があるが、このような形鋼側固定体8の回転が生じても、図7に示すように、前板部10の連結部15に他端を連結した棒状連結体14の下側部分に近接する底板部9の補強用突起16が直ちに当接することによって形鋼側固定体8の回転は阻止され(形鋼側固定体8の回転量はごく僅かにとどまり)、補強用突起16により高強度を発揮するこの底板部9が変形を生じることなく形鋼側固定体8の回転力を支持して、この回転力に対し強固に抵抗することになる。
従って、フランジ部2に厚みのある形鋼1に対して固定した場合であっても、形鋼側固定体8の回転は阻止され、これにより形鋼1に対する吊り金具3の固定補強状態が緩むことなく維持される。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 形鋼
2 フランジ部
3 吊り金具
4 背側端部
5 締付機構
6 金具側固定体
7 金具当接部
8 形鋼側固定体
9 底板部
10 前板部
11 左板部
12 右板部
13 掛止部
14 棒状連結体
15 連結部
16 補強用突起
17 凹所
A 吊り金具取付用補助具

Claims (4)

  1. 形鋼のフランジ部に締付機構を介して吊り金具を取付固定した際の、この吊り金具の形鋼への取付状態を補強する吊り金具取付用補助具であって、前記吊り金具の背側端部に当接可能な金具当接部を有する金具側固定体と、吊り金具が取付固定された前記形鋼のフランジ部の反対側に位置するフランジ部に掛止可能な掛止部を有する形鋼側固定体と、一端を前記金具側固定体に連結し他端を前記形鋼側固定体に連結する棒状連結体とから成る吊り金具取付用補助具において、前記形鋼側固定体は、底板部を備えると共に、この底板部の前側と左右両側に、前板部と左板部と右板部とが立設する形状に形成され、前記前板部は、前記棒状連結体の他端を連結可能な連結部設けられて、この連結部に他端を連結した前記棒状連結体の下側部分が、前記底板部に近接若しくは当接するように構成され、前記左板部と前記右板部とは、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の左右側方に立設すると共に、前記形鋼のフランジ部に掛止可能なフック部を有する形状に形成されてこの左右のフック部前記掛止部として構成され、前記底板部の上面に補強用突起が設けられて、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の下側部分が、この補強用突起を介して底板部に近接若しくは当接するように構成されているか、若しくは前記底板部の板厚が厚く設定されて、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の下側部分が、この厚みのある底板部に近接若しくは当接するように構成されていることを特徴とする吊り金具取付用補助具。
  2. 形鋼のフランジ部に締付機構を介して吊り金具を取付固定した際の、この吊り金具の形鋼への取付状態を補強する吊り金具取付用補助具であって、前記吊り金具の背側端部に当接可能な金具当接部を有する金具側固定体と、吊り金具が取付固定された前記形鋼のフランジ部の反対側に位置するフランジ部に掛止可能な掛止部を有する形鋼側固定体と、一端を前記金具側固定体に連結し他端を前記形鋼側固定体に連結する棒状連結体とから成る吊り金具取付用補助具において、前記形鋼側固定体は、底板部を備えると共に、この底板部の前側と左右両側に、前板部と左板部と右板部とが立設する形状に形成され、前記前板部は、前記棒状連結体の他端を連結可能な連結部が設けられて、この連結部に他端を連結した前記棒状連結体の下側部分が、前記底板部に近接若しくは当接するように構成され、前記左板部と前記右板部とは、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の左右側方に立設すると共に、前記形鋼のフランジ部に掛止可能なフック部を有する形状に形成されてこの左右のフック部が前記掛止部として構成され、前記形鋼側固定体は、一枚の金属板材をプレス加工することにより、前記底板部の前側と左右両側に、前記前板部と前記左板部と前記右板部とが立設する形状に形成されていることを特徴とする吊り金具取付用補助具
  3. 前記底板部の上面に補強用突起設けられて、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の下側部分が、この補強用突起を介して底板部に近接若しくは当接するように構成されていると共に、この補強用突起は、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の長さ方向に沿った長さを有する形状に形成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の吊り金具取付用補助具。
  4. 前記底板部の上面に、この底板部の下面が凹所となる補強用突起設けられて、前記連結部に他端を連結した前記棒状連結体の下側部分が、この補強用突起を介して底板部に近接若しくは当接するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊り金具取付用補助具。
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