JP6301812B2 - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、板状のガラス基材と、ガラス基材の両面に設けられ、複数の樹脂絶縁層を積層した構造を有する積層部とを備える配線基板及びその製造方法に関するものである。
近年、電気機器、電子機器の小型化に伴い、これらの機器に搭載される配線基板にも小型化や高密度化が要求されている。このような配線基板としては、例えば、樹脂絶縁層を積層した構造を有する積層部をコア基材の両面に形成したものが実用化されている。なお、一般的に、配線基板は、配線基板となるべき基板形成領域が平面方向に沿って複数配置された多数個取り用配線基板を、ダイシングブレードを用いて基板形成領域の外形線に沿って切断することにより、得ることができる。
ところで、近年、配線基板のさらなる小型化や高密度化が要求されており、例えば、コア基材をガラス基材にすることが提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。ガラス基材は、基材主面及び基材裏面の平坦度が高いため、寸法精度が高く、配線の微細化に有利だからである。
特開2012−142084号公報(段落[0015]等) 特開2013−075808号公報(段落[0019]等) 特開2007−51017号公報(段落[0018]〜[0022]等) 特開2001−139348号公報(段落[0019]、図1等)
しかし、図10に示されるように、コア基材がガラス基材101である場合には、以下の問題が生じてしまう。即ち、配線基板は、上記したように、ダイシングブレードを用いた多数個取り用配線基板の切断によって得られるため、ガラス基材101の端面102が粗くなり、大きな凹部103や凸部が生じやすい傾向にある。この場合、ガラス基材101と樹脂絶縁層104(積層部)との熱膨張差に起因して、ガラス基材101の端面102の凹部103に熱応力が集中するため、ガラス基材101に凹部103を起点としたクラック105が発生する可能性が高い。その結果、配線基板の歩留まりが低下してしまうため、配線基板に必要とされる所定の信頼性を付与できないという問題がある。
なお、特許文献1〜4では、ガラス基材の端面をエッチング等で平坦化することにより、凹部を除去することが提案されている。しかしながら、樹脂絶縁層には、通常、無機フィラー(シリカフィラー)が含まれているため、エッチングを行うと無機フィラーが除去されてしまうという問題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ガラス基材でのクラックの発生を防止することにより、信頼性の向上を図ることが可能な配線基板を提供することにある。また、別の目的は、信頼性に優れた配線基板を製造することが可能な配線基板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段(手段1)としては、基材主面及び基材裏面を有する板状のガラス基材と、前記基材主面上及び前記基材裏面上の両方にそれぞれ設けられ、複数の樹脂絶縁層を積層した構造を有する積層部とを備える配線基板であって、前記配線基板の側面に、前記ガラス基材の端面と前記樹脂絶縁層の端面とが露出しており、前記ガラス基材の端面は、前記樹脂絶縁層の端面よりも表面粗さRaが小さく、かつ、表面粗さRzが1.10μm以下であることを特徴とする配線基板がある。
従って、手段1に記載の発明によると、ガラス基材の端面の表面粗さRaが樹脂絶縁層の端面の表面粗さRaよりも小さく、かつ、ガラス基材の端面の表面粗さRzが1.10μm以下であるため、ガラス基材の端面に生じる凹部が小さくなる。その結果、ガラス基材と樹脂絶縁層(積層部)との熱膨張差に起因する熱応力がガラス基材の端面に生じた凹部に集中しにくくなるため、凹部を起点とするクラックの発生を防止することができる。その結果、配線基板の歩留まりを向上させることができるため、配線基板の信頼性が向上する。
ここで、本明細書で述べられている「表面粗さRa」とは、JIS B0601:2001で定義されている算術平均粗さRaであり、「表面粗さRz」とは、同じくJIS B0601:2001で定義されている最大高さRzである。なお、表面粗さRa,Rzの測定方法はJIS B0651:2001に準じるものとする。例えば、ガラス基材の端面の表面粗さRa,Rzは以下のようにして測定される。まず、ガラス基材の端面(具体的には、ガラス基材の厚さ方向における中心から基材主面または基材裏面までの範囲を100%としたときにガラス基材の厚さ方向における中心から80%の範囲内)に、5つの測定領域(縦10μm×横10μm)を設定する。次に、各測定領域に対して、レーザー顕微鏡を用いて表面粗さの測定を行った後、得られた測定値の平均値を算出する。そして、この算出された平均値が表面粗さRa,Rzとなる。
なお、ガラス基材の端面の表面粗さRzは、1.10μm以下、より好ましくは0.70μm以下である。仮に、表面粗さRzが1.10μmよりも大きくなると、ガラス基材の端面に生じた凹部の最大深さが大きくなるため、ガラス基材と樹脂絶縁層(積層部)との熱膨張差に起因して凹部に熱応力が集中しやすくなり、ガラス基材に凹部を起点としたクラックが発生しやすくなる。
上記配線基板を構成する積層部は、複数の樹脂絶縁層を積層した構造を有している。樹脂絶縁層は、絶縁性、耐熱性、耐湿性等を考慮して適宜選択することができる。樹脂絶縁層の形成材料の具体例としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂などの熱硬化性樹脂、シクロオレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン樹脂などの熱可塑性樹脂等が挙げられる。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料、あるいは、連続多孔質PTFE等の三次元網目状フッ素系樹脂基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料等を使用してもよい。
なお、積層部は、複数の樹脂絶縁層間に金属配線層を配置した構造を有することがよい。このようにすれば、積層部に電気回路を形成できるため、配線基板の高機能化を図ることができる。ここで、金属配線層は、銅、銀、金、白金、ニッケル、チタン、アルミニウム、クロム等といった各種の導電性金属を用いて形成可能であるが、特には、銅を主体として構成されることがよい。金属配線層を形成する手法としては、サブトラクティブ法、セミアディティブ法、フルアディティブ法などといった公知の手法が採用される。具体的に言うと、例えば、銅箔のエッチング、無電解銅めっきあるいは電解銅めっきなどの手法が適用される。なお、スパッタやCVD等の手法により薄膜を形成した後にエッチングを行うことで金属配線層を形成したり、導電性ペースト等の印刷により金属配線層を形成したりすることも可能である。
上記配線基板を構成するガラス基材は、基材主面及びその反対側に位置する基材裏面を有している。ガラス基材の形成材料は、コスト性、加工性、絶縁性、機械的強度などを考慮して適宜選択することができる。ガラス基材の形成材料としては、ホウケイ酸ガラス、低温焼成ガラスセラミック、ガラスセラミック等が好適に使用される。
なお、ガラス基材は、ガラス基材を厚さ方向に貫通するとともに、基材主面側及び基材裏面側を導通させる貫通導体を有していることがよい。このようにすれば、貫通導体を介して、基材主面側の積層部と基材裏面側の積層部とを確実に電気的に接続できる。ここで、貫通導体は、例えば、金、銀、銅、白金、パラジウム、ニッケル、スズ、鉛、タングステンなどの導電性金属からなるが、特には、導電性が高く安価な銅からなることがよい。
また、ガラス基材の厚さは特に限定されないが、例えば0.5mm以下であることがよい。仮に、ガラス基材の厚さが0.5mmよりも大きくなると、ガラス基材、ひいては配線基板が肉厚になってしまう。
上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、基材主面及び基材裏面を有する板状のガラス基材を準備するガラス基材準備工程と、前記ガラス基材準備工程後、複数の樹脂絶縁層を積層した構造を有する積層部を、前記基材主面上及び前記基材裏面上の両方にそれぞれ形成する積層部形成工程とを含む配線基板の製造方法であって、前記積層部形成工程後、前記配線基板の側面となる、前記ガラス基材の端面と前記樹脂絶縁層の端面とを露出させる露出工程と、前記ガラス基材の端面に対してレーザーを照射することにより、前記ガラス基材の端面の表面粗さRaを、前記樹脂絶縁層の端面よりも小さくするとともに、前記ガラス基材の端面の表面粗さRzを1.10μm以下にする照射工程とを行うことを特徴とする配線基板の製造方法がある。
従って、手段2に記載の発明によると、照射工程において、ガラス基材の端面をレーザーでなぞるように照射すれば、ガラス基材の端面の表面粗さRaが樹脂絶縁層の端面の表面粗さRaよりも小さくなるとともに、ガラス基材の端面の表面粗さRzが1.10μm以下となるため、ガラス基材の端面に生じる凹部を小さくすることができる。その結果、ガラス基材と樹脂絶縁層(積層部)との熱膨張差に起因する熱応力がガラス基材の端面に生じた凹部に集中しにくくなるため、凹部を起点とするクラックの発生を防止できる。その結果、配線基板の歩留まりを向上させることができるため、配線基板の信頼性が向上する。
なお、ガラス基材準備工程では、ガラス基材となるべき基材形成領域が平面方向に沿って複数配置された多数個取り用ガラス基材を準備し、積層部形成工程では、多数個取り用ガラス基材の基材主面上及び基材裏面上の両方にそれぞれ積層部が設けられた多数個取り用配線基板を形成し、露出工程では、多数個取り用配線基板を基材形成領域の外形線に沿って切断することにより、ガラス基材の端面と樹脂絶縁層の端面とが露出した配線基板を得るようにしてもよい。このようにすれば、複数個の配線基板を効率良く製造することができる。
ここで、多数個取り用配線基板を基材形成領域の外形線に沿って切断する手法としては、ダイシングブレードを用いて多数個取り用配線基板を機械的に切断する方法や、基材形成領域の外形線に沿ってブレイク溝を形成した後、多数個取り用配線基板をブレイク溝に沿って分割する方法、などが挙げられる。
本実施形態における配線基板を示す概略断面図。 ガラス基材、主面側ビルドアップ層の樹脂絶縁層、及び、裏面側ビルドアップ層の樹脂絶縁層を示す要部断面図。 ガラス基材準備工程を示す概略断面図。 第1層の樹脂絶縁層を形成する工程を示す概略断面図。 ガラス基材に貫通孔を形成する工程を示す概略断面図。 スルーホール導体及び金属配線層を形成する工程を示す概略断面図。 第2層の樹脂絶縁層を形成する工程を示す概略断面図。 第2層の樹脂絶縁層にビア孔を形成する工程を示す概略断面図。 第3層の樹脂絶縁層を形成する工程を示す概略断面図。 従来技術の問題点を示す概略断面図。
以下、本発明の配線基板10を具体化した一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1に示されるように、本実施形態の配線基板10は、ICチップ搭載用の配線基板である。配線基板10は、略矩形板状のガラス基材11と、ガラス基材11の基材主面12(図1では上面)上に設けられた主面側ビルドアップ層30(積層部)と、ガラス基材11の基材裏面13(図1では下面)上に設けられた裏面側ビルドアップ層40(積層部)とからなる。
ガラス基材11は、基材主面12及び基材裏面13を有し、略矩形板状をなしている。本実施形態のガラス基材11は、絶縁性を有する無機材料(本実施形態ではホウケイ酸ガラス)からなる基材である。なお、ガラス基材11の大きさは、縦20mm×横20mmに設定されている。また、ガラス基材11の厚さは、0.5mm以下(本実施形態では0.1mm(=100μm))に設定されている。本実施形態において、ガラス基材11の熱膨張係数は、15ppm/℃未満、具体的には3.8ppm/℃となっている。なお、ガラス基材11の熱膨張係数は、30℃〜400℃間の測定値の平均値をいう。
図1に示されるように、ガラス基材11には、基材主面12及び基材裏面13の両方にて開口する複数の貫通孔15が格子状に形成されている。そして、かかる貫通孔15内には、銅からなるスルーホール導体16(貫通導体)が形成されている。これらスルーホール導体16は、ガラス基材11を厚さ方向に貫通するとともに、基材主面12側及び基材裏面13側を導通させている。なお、スルーホール導体16の内部は、例えばエポキシ樹脂などの閉塞体17で埋められている。
また、主面側ビルドアップ層30は、厚さ3μmのプライマー樹脂(熱硬化性エポキシ樹脂)からなる1層の樹脂絶縁層31と、厚さ23μmの熱硬化性エポキシ樹脂からなる2層の樹脂絶縁層32,33と、厚さ8μmの銅からなる金属配線層34,35,36とを積層した構造を有している。換言すると、主面側ビルドアップ層30は、樹脂絶縁層31と樹脂絶縁層32との間に金属配線層34が配置され、かつ、樹脂絶縁層32と樹脂絶縁層33との間に金属配線層35が配置された構造を有している。本実施形態において、樹脂絶縁層31〜33の完全硬化状態での熱膨張係数は、10〜100ppm/℃程度であり、具体的には23ppm/℃となっている。即ち、上記したガラス基材11の熱膨張係数(3.8ppm/℃)は、樹脂絶縁層31〜33の熱膨張係数よりも小さくなっている。なお、樹脂絶縁層31〜33の完全硬化状態での熱膨張係数は、25℃〜150℃間の測定値の平均値をいう。また、樹脂絶縁層31〜33を構成する絶縁樹脂材料(熱硬化性エポキシ樹脂)には、無機フィラー(シリカフィラー)が添加されている。本実施形態において、樹脂絶縁層32,33の無機フィラーの含有率は63重量%である。一方、樹脂絶縁層31の無機フィラーの含有率は、樹脂絶縁層32,33の無機フィラーの含有率より小さく、本実施形態では45重量%となっている。なお、無機フィラーの平均粒径は0.25μmとなっている。
そして、図1に示されるように、第1層の樹脂絶縁層31の表面上にある金属配線層34の一部は、スルーホール導体16の上端に電気的に接続されている。さらに、樹脂絶縁層32,33内には、それぞれ銅めっきによって形成されたビア導体37が設けられている。また、樹脂絶縁層33の表面は、エポキシ樹脂からなる厚さ30μm程度のソルダーレジスト層38(樹脂絶縁層)によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト層38の所定箇所には、金属配線層36を露出させる開口部39が形成されている。即ち、主面側ビルドアップ層30は、樹脂絶縁層33とソルダーレジスト層38との間に金属配線層36が配置された構造を有している。そして、金属配線層36の表面上には、複数のはんだバンプ51が配設されている。各はんだバンプ51は、ICチップの面接続端子に電気的に接続される。
図1に示されるように、裏面側ビルドアップ層40は、上述した主面側ビルドアップ層30と略同じ構造を有している。即ち、裏面側ビルドアップ層40は、厚さ3μmのプライマー樹脂(熱硬化性エポキシ樹脂)からなる1層の樹脂絶縁層41と、厚さ23μmの熱硬化性エポキシ樹脂からなる2層の樹脂絶縁層42,43と、厚さ8μmの銅からなる金属配線層44,45,46とを積層した構造を有している。換言すると、裏面側ビルドアップ層40は、樹脂絶縁層41と樹脂絶縁層42との間に金属配線層44が配置され、かつ、樹脂絶縁層42と樹脂絶縁層43との間に金属配線層45が配置された構造を有している。本実施形態において、樹脂絶縁層41〜43の完全硬化状態での熱膨張係数は、10〜100ppm/℃程度であり、具体的には23ppm/℃となっている。即ち、上記したガラス基材11の熱膨張係数(3.8ppm/℃)は、樹脂絶縁層41〜43の熱膨張係数、及び、上記した樹脂絶縁層31〜33の熱膨張係数(23ppm/℃)よりも小さくなっている。なお、樹脂絶縁層41〜43の完全硬化状態での熱膨張係数は、25℃〜150℃間の測定値の平均値をいう。また、樹脂絶縁層41〜43を構成する絶縁樹脂材料(熱硬化性エポキシ樹脂)には、無機フィラー(シリカフィラー)が添加されている。本実施形態において、樹脂絶縁層42,43の無機フィラーの含有率は63重量%である。一方、樹脂絶縁層41の無機フィラーの含有率は、樹脂絶縁層42,43の無機フィラーの含有率より小さく、本実施形態では45重量%となっている。なお、無機フィラーの平均粒径は0.5μmとなっている。
そして、図1に示されるように、第1層の樹脂絶縁層41の下面上にある金属配線層44の一部は、スルーホール導体16の下端に電気的に接続されている。さらに、樹脂絶縁層42,43内には、それぞれ銅めっきによって形成されたビア導体47が設けられている。また、樹脂絶縁層43の下面は、エポキシ樹脂からなる厚さ30μm程度のソルダーレジスト層48(樹脂絶縁層)によってほぼ全体的に覆われている。ソルダーレジスト層48の所定箇所には、金属配線層46を露出させる開口部49が形成されている。即ち、裏面側ビルドアップ層40は、樹脂絶縁層43とソルダーレジスト層48との間に金属配線層46が配置された構造を有している。そして、金属配線層46の表面上には、図示しないマザーボード側との電気的な接続を図るための複数のはんだバンプ52が配設されている。なお、各はんだバンプ52により、図1に示される配線基板10はマザーボード上に実装される。
なお、図1,図2に示されるように、配線基板10の側面20には、ガラス基材11の端面21全体が露出している。また、側面20には、樹脂絶縁層31の端面22全体、樹脂絶縁層32の端面23全体、樹脂絶縁層33の端面24全体、樹脂絶縁層41の端面25全体、樹脂絶縁層42の端面26全体、樹脂絶縁層43の端面27全体、ソルダーレジスト層38の端面28全体、及び、ソルダーレジスト層48の端面29全体が露出している。
図2に示されるように、樹脂絶縁層31〜33,41〜43の端面22〜27の略全域、及び、ソルダーレジスト層38,48の端面28,29の略全域には、凹凸部61が形成されている。この凹凸部61の形成により、端面22〜29の表面粗さRa(算術平均粗さRa)が0.10μm以上(本実施形態では0.12μm)となる。なお、樹脂絶縁層31,41の端面22,25におけるガラス基材11側の領域A1は、ガラス基材11の端面21よりも配線基板10の中央部側に引き下がった引き下がり凹部である。樹脂絶縁層31,41はガラス基材11よりもレーザーの吸収率が高いため、表面粗さRa,Rzを調整するためにガラス基材11の端面21を狙ってレーザーを照射した際に、領域A1が端面21よりも引き下がった状態となる。また、樹脂絶縁層31,41においてガラス基材11と接している部分は、レーザー照射時に、ガラス基材11からの熱を受けて溶けやすい。このため、引き下がり凹部は、樹脂絶縁層31,41とガラス基材11との境界部分において最も深くなる。
一方、ガラス基材11の端面21の略全域にも、凹凸部62が形成されている。この凹凸部62の形成により、端面21の表面粗さRaが0.01μmとなり、端面21の表面粗さRz(最大高さRz)が0.70μm以下(本実施形態では0.24μm)となる。即ち、端面21の表面粗さRaは、樹脂絶縁層31〜33,41〜43の端面22〜27の表面粗さRa(0.12μm)、及び、ソルダーレジスト層38,48の端面28,29の表面粗さRa(0.12μm)よりも小さくなっている。
次に、本実施形態の配線基板10の製造方法を説明する。
まず、ガラス基材準備工程では、基材主面12及び基材裏面13を有するガラス基材11をあらかじめ準備しておく(図3参照)。具体的には、無アルカリ薄ガラス基板を用意する。無アルカリ薄ガラス基板は、縦150mm×横150mm×厚さ0.1mm(=100μm)の矩形板状をなしている。なお、無アルカリ薄ガラス基板は、ガラス基材11となるべき基材形成領域が、平面方向に沿って縦横に複数配置された多数個取り用ガラス基材である。
そして、ガラス基材準備工程後、洗浄工程を実施し、ガラス基材11(多数個取り用ガラス基材)の基材主面12及び基材裏面13を洗浄する。次に、従来公知のシランカップリング剤(例えば、信越化学工業株式会社製のもの)を用いて、基材主面12全体及び基材裏面13全体に対するカップリング処理を行う。
続く積層部形成工程では、従来周知の手法に基づいて、主面側ビルドアップ層30を基材主面12上に形成するとともに、裏面側ビルドアップ層40を基材裏面13上に形成する。具体的に言うと、まず、カップリング処理が施された基材主面12に、未硬化状態の樹脂絶縁層31となる主面側樹脂シートをラミネートする。また、同じくカップリング処理が施された基材裏面13に、未硬化状態の樹脂絶縁層41となる裏面側樹脂シートをラミネートする。なお、主面側樹脂シート及び裏面側樹脂シートは、プライマー樹脂(本実施形態では熱硬化性エポキシ樹脂)からなり、縦150mm×横150mm×厚さ3μmの矩形板状をなしている。その後、加熱処理(仮キュア)を所定時間行うと、主面側樹脂シートが硬化して第1層の樹脂絶縁層31となるとともに、裏面側樹脂シートが硬化して第1層の樹脂絶縁層41となる(図4参照)。
次に、炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行い、ガラス基材11及び樹脂絶縁層31,41を貫通する貫通孔15を多数個貫通形成する(図5参照)。さらに、貫通孔15内に残存するスミアを除去するデスミア工程を行う。
次に、セミアディティブ法を用いて無電解銅めっきと電解銅めっきとを行うことにより、貫通孔15内にスルーホール導体16を形成するとともに、樹脂絶縁層31,41の表面上にそれぞれ金属配線層34,44を形成する(図6参照)。なお、スルーホール導体16及び金属配線層34,44を別の方法、例えば、サブトラクティブ法やフルアディティブ法を用いて形成してもよい。
そして、金属配線層34,44の表面を粗化する表面粗化工程を行った後、スルーホール導体16内に閉塞体17を充填形成する(図7参照)。次に、厚さ23μmの熱硬化性エポキシ樹脂を樹脂絶縁層31,41上に被着(貼付)することにより、第2層の樹脂絶縁層32,42を形成する(図7参照)。なお、熱硬化性エポキシ樹脂を被着する代わりに、液晶ポリマーや感光性エポキシ樹脂等の絶縁樹脂を被着してもよい。さらに、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行い、ビア導体37,47が形成されるべき位置にビア孔73,74を形成する(図8参照)。具体的には、樹脂絶縁層32を貫通するビア孔73を形成し、金属配線層34の表面を露出させるとともに、樹脂絶縁層42を貫通するビア孔74を形成し、金属配線層44の表面を露出させる。
さらに、ビア孔73,74内に残存するスミアを除去するデスミア工程を行う。次に、ビア孔73,74の内側面、樹脂絶縁層32の表面(図8では上面)、及び、樹脂絶縁層42の表面(図8では下面)に対して、セミアディティブ法を用いて無電解銅めっきと電解銅めっきとを行うことにより、ビア孔73,74内にそれぞれビア導体37,47を形成するとともに、樹脂絶縁層32,42の表面上にそれぞれ金属配線層35,45を形成する(図9参照)。
次に、厚さ23μmの熱硬化性エポキシ樹脂を樹脂絶縁層32,42上に被着(貼付)することにより、第3層の樹脂絶縁層33,43を形成する(図9参照)。なお、熱硬化性エポキシ樹脂を被着する代わりに、液晶ポリマーや感光性エポキシ樹脂等の絶縁樹脂を被着してもよい。さらに、YAGレーザーまたは炭酸ガスレーザーを用いてレーザー孔あけ加工を行い、ビア導体37,47が形成されるべき位置にビア孔(図示略)を形成する。具体的には、樹脂絶縁層33を貫通するビア孔を形成し、金属配線層35の表面を露出させるとともに、樹脂絶縁層43を貫通するビア孔を形成し、金属配線層45の表面を露出させる。
さらに、ビア孔内に残存するスミアを除去するデスミア工程を行う。次に、ビア孔の内側面、樹脂絶縁層33の表面(図9では上面)、及び、樹脂絶縁層43の表面(図9では下面)に対して、それぞれセミアディティブ法を用いて無電解銅めっきと電解銅めっきとを行うことにより、樹脂絶縁層33,43に形成されたビア孔内にそれぞれビア導体37,47を形成するとともに、樹脂絶縁層33,43の表面上にそれぞれ金属配線層36,46を形成する(図9参照)。
次に、樹脂絶縁層33の表面上に感光性エポキシ樹脂を塗布して硬化させることにより、ソルダーレジスト層38を形成する。また、樹脂絶縁層43の表面上に感光性エポキシ樹脂を塗布して硬化させることにより、ソルダーレジスト層48を形成する。次に、所定のマスクを配置した状態で露光及び現像を行い、ソルダーレジスト層38に開口部39を形成するとともに、ソルダーレジスト層48に開口部49を形成する。なお、この状態のものは、多数個取り用ガラス基材の基材主面12上及び基材裏面13上の両方にそれぞれビルドアップ層30,40が設けられた多数個取り用配線基板であると把握することができる。
さらに、樹脂絶縁層33の表面上に形成された金属配線層36上に、はんだペーストを印刷する。また、樹脂絶縁層43の表面上に形成された金属配線層46上に、はんだペーストを印刷する。次に、はんだペーストが印刷された多数個取り用配線基板をリフロー炉内に配置して、はんだの融点より10〜40℃高い温度に加熱する。この時点で、はんだペーストが溶融し、半球状に盛り上がった形状のICチップ搭載用のはんだバンプ51が形成されるとともに、同じく半球状に盛り上がった形状のマザーボード実装用のはんだバンプ52が形成される。
積層部形成工程後の露出工程では、従来周知の切断装置(本実施形態ではダイシング装置)を用いて、多数個取り用配線基板を基材形成領域の外形線に沿って切断する。本実施形態では、♯1000相当のダイシングブレードを用いて、加工速度1mm/s、回転数30000rpmの条件下で多数個取り用配線基板を機械的に切断する。その結果、基材形成領域同士が分割され、ガラス基材11の端面21、樹脂絶縁層31〜33,41〜43の端面22〜27、及び、ソルダーレジスト層38,48の端面28,29が露出した配線基板10が複数個同時に得られる(図1参照)。なお、この時点で、ガラス基材11の端面21の表面粗さRzは1.25μmとなる。
続く照射工程では、ガラス基材11の端面21にレーザー照射装置(図示略)を向けた状態で、端面22〜29に極力当てないようにして、端面21に対してレーザー(本実施形態では炭酸ガスレーザー)を照射し、ガラス基材11の端部を溶かして端面21を均すようにする。このとき、レーザー照射装置は、端面21の面方向と平行に移動しながらレーザーを照射する。具体的に言うと、レーザー照射装置は、ガラス基材11の厚さ方向に往復動しながらレーザーを照射する。なお、パルス波のショット間隔を短くすることや、連続波の走査速度(移動速度)を高くすることによって、端面21を均すようにしてもよい。ここで、レーザーが入射する入射方向と端面21の法線とで形成されるレーザーの入射角は、0°以上45°以下(本実施形態では0°)に設定される。
以上の結果、端面21の表面粗さRaが、樹脂絶縁層31〜33,41〜43の端面22〜27の表面粗さRa(0.12μm)、及び、ソルダーレジスト層38,48の端面28,29の表面粗さRa(0.12μm)よりも小さい値(0.01μm)となる。それとともに、端面21の表面粗さRzが、1.25μmから0.70μm以下(本実施形態では0.24μm)に変化する。また、端面21に照射されたレーザーの一部は、樹脂絶縁層31,41の端面22,25にも照射されてしまう。このとき、レーザーの吸収率が比較的低いガラス基材11よりも、レーザーの吸収率が比較的高い樹脂絶縁層31,41のほうがより多く溶けるようになる。その結果、樹脂絶縁層31,41の端面22,25におけるガラス基材11側の領域A1が、ガラス基材11の端面21よりも引き下がった状態となる(図2参照)。
その後、配線基板10にICチップを載置する。このとき、ICチップ側の面接続端子と各はんだバンプ51とを位置合わせする。そして、220〜240℃程度の温度に加熱して各はんだバンプ51をリフローすることにより、各はんだバンプ51と面接続端子とを接合し、配線基板10側とICチップ側とを電気的に接続する。その結果、配線基板10にICチップが搭載される。
次に、配線基板の評価方法及びその結果を説明する。
まず、測定用サンプルを次のように準備した。本実施形態の配線基板10と同じ配線基板を準備し、これをサンプル1とした。また、ガラス基材の端面の表面粗さRa,Rz、及び、樹脂絶縁層の端面の表面粗さRaを変更することによって得られた5種類の配線基板を準備し、それぞれサンプル2〜6とした。なお、サンプル6では、ガラス基材の端面の表面粗さRaを、樹脂絶縁層の端面の表面粗さRaよりも大きくした。また、サンプル3〜6では、ガラス基材の表面粗さRzを0.70μmよりも大きくし、特にサンプル5,6では、ガラス基材の表面粗さRzを1.10μmよりも大きくした。なお、測定用サンプルは、それぞれ22個ずつ準備した。
次に、各測定用サンプル(サンプル1〜6)に対して、−65℃〜150℃の熱サイクルを複数回付与する熱衝撃試験を行った。そして、熱サイクルの回数が100回、300回、500回、700回、1000回に到達した際に、各測定用サンプルのガラス基板にクラックが発生したか否かを観察した。そして、各測定用サンプルの歩留まり(クラックの発生が確認されないものの割合)を算出した。以上の結果を表1に示す。
Figure 0006301812
その結果、サンプル5,6では、熱サイクルの付与回数が異なる熱衝撃試験の全てにおいて、歩留まりが100%にならないことが確認された。特に、サンプル6では、熱サイクルが1000回に到達した際に、歩留まりが0%になること(即ち、全ての測定用サンプルにクラックが発生すること)が確認された。また、サンプル3〜6では、500回、700回、1000回の熱サイクルの付与によって、ガラス基材の割れが確認された。
一方、サンプル1〜4では、付与される熱サイクルが100回及び300回であるときに、歩留まりが100%になることが確認された。特に、サンプル1,2では、熱サイクルの付与回数が異なる熱衝撃試験の全てにおいて、歩留まりが100%になることが確認された。
以上のことから、ガラス基材の端面の表面粗さRaを、樹脂絶縁層の端面の表面粗さRaよりも小さくし、かつ、ガラス基材の端面の表面粗さRzを1.10μm以下にすれば、ガラス基材にクラックが発生しにくくなり、配線基板の歩留まりが高くなることが証明された。さらに、ガラス基材の端面の表面粗さRzを0.70μm以下にすれば、クラックがよりいっそう発生しにくくなり、配線基板の歩留まりがよりいっそう高くなることが証明された。
従って、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態の配線基板10によれば、ガラス基材11の端面21の表面粗さRaが、樹脂絶縁層31〜33,41〜43の端面22〜27の表面粗さRa、及び、ソルダーレジスト層38,48の端面28,29の表面粗さRaよりも小さく、かつ、端面21の表面粗さRzが0.24μmであるため、端面21に生じる凹部(具体的には、凹凸部62における凹部)が小さくなる。その結果、ガラス基材11と樹脂絶縁層31,41との熱膨張差に起因する熱応力が端面21に生じた凹部に集中しにくくなるため、凹部を起点とするクラック105(図10参照)の発生を防止することができる。その結果、配線基板10の歩留まりを向上させることができるため、配線基板10の信頼性が向上する。
(2)特開2014−22465号公報に記載の従来技術には、ガラス基材の端面を樹脂によって保護する技術が開示されている。しかしながら、ガラス基材の端面を覆う樹脂が必要になるため、配線基板の製造コストが上昇するという問題がある。一方、本実施形態では、ガラス基材の端面を覆う樹脂を準備しなくても済むため、配線基板10の製造に必要な材料が少なくなり、配線基板10の低コスト化を図ることが可能となる。
(3)本実施形態では、ガラス基材11の熱膨張係数(3.8ppm/℃)が、樹脂絶縁層31〜33,41〜43の熱膨張係数(23ppm/℃)よりも小さくなっている。この場合、ガラス基材11と樹脂絶縁層31,41との熱膨張差に起因する熱応力は、樹脂絶縁層31〜33,41〜43よりも硬いガラス基材11に集中する。その結果、ガラス基材11の変形に起因した、ガラス基材11と樹脂絶縁層31,41との界面の密着性の低下が防止されるため、ガラス基材11からの樹脂絶縁層31,41の剥離(デラミネーション)が発生しにくくなる。なお、ガラス基材11の熱膨張係数が樹脂絶縁層31〜33,41〜43の熱膨張係数よりも大きくなると、ガラス基材11よりも柔らかい樹脂絶縁層31〜33,41〜43に熱応力が集中するため、樹脂絶縁層31〜33,41〜43が変形しやすくなり、ガラス基材11と樹脂絶縁層31,41との界面の密着性が低下するおそれがある。
(4)本実施形態のICチップは、ガラス基材11及びビルドアップ層30,40の真上に配置される。その結果、ICチップと、ガラス基材11及びビルドアップ層30,40とを電気的に接続する導通経路が最短となる。ゆえに、ICチップに対する電源供給をスムーズに行うことができる。また、ICチップと、ガラス基材11及びビルドアップ層30,40との間で侵入するノイズを極めて小さく抑えることができるため、誤動作等の不具合を生じることもなく高い信頼性を得ることができる。
また、ICチップは、高剛性であって、樹脂絶縁層31〜33,41〜43よりも熱膨張係数が小さく、ICチップに熱膨張係数が近いガラス基材11によって支持される。よって、ガラス基材11が変形しにくくなるため、ガラス基材11を備えた配線基板10に実装されるICチップをより安定的に支持できる。従って、大きな熱応力に起因するICチップのクラックや接続不良を防止することができる。ゆえに、ICチップとして、熱膨張差による応力(歪)が大きくなり熱応力の影響が大きく、かつ発熱量が大きく使用時の熱衝撃が厳しい10mm角以上の大型のICチップや、脆いとされるLow−k(低誘電率)のICチップを用いることができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の配線基板10は、ガラス基材11の端面21の表面粗さRaが樹脂絶縁層31〜33,41〜43の端面22〜27の表面粗さRaよりも小さく、端面21の表面粗さRzが0.70μm以下(具体的には0.24μm)となっていた。しかし、ガラス基材の端面の表面粗さRzが、0.70μmよりも大きく、かつ1.10μm以下となる配線基板(表1の実施例3,4参照)であってもよい。
・上記実施形態では、スルーホール導体16が、ガラス基材11の基材主面12側及び基材裏面13側を導通させる貫通導体として用いられていた。しかし、スルーホール導体16とは異なる導体を貫通導体として用いてもよい。例えば、貫通孔15内をめっきや導電性ペーストで完全に満たすようにして形成した導体を、貫通導体として用いてもよい。
次に、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記ガラス基材の端面は、表面粗さRzが0.70μm以下に設定されることを特徴とする配線基板。
(2)上記手段1において、前記樹脂絶縁層の端面は、表面粗さRaが0.10μm以上に設定されることを特徴とする配線基板。
(3)上記手段1において、前記樹脂絶縁層は無機フィラーを含むことを特徴とする配線基板。
(4)上記手段2において、前記照射工程では、前記ガラス基材の端面に対してレーザーを照射して、前記ガラス基材の端部を溶かして前記端面を均すことを特徴とする配線基板の製造方法。
(5)上記手段2において、前記照射工程では、前記ガラス基材の端面の表面粗さRzを0.70μm以下にすることを特徴とする配線基板の製造方法。
10…配線基板
11…ガラス基材
12…基材主面
13…基材裏面
16…貫通導体としてのスルーホール導体
20…配線基板の側面
21…ガラス基材の端面
22,23,24,25,26,27,28,29…樹脂絶縁層の端面
30…積層部としての主面側ビルドアップ層
31,32,33,41,42,43…樹脂絶縁層
34,35,36,44,45,46…金属配線層
38,48…樹脂絶縁層としてのソルダーレジスト層
40…積層部としての裏面側ビルドアップ層

Claims (6)

  1. 基材主面及び基材裏面を有する板状のガラス基材と、
    前記基材主面上及び前記基材裏面上の両方にそれぞれ設けられ、複数の樹脂絶縁層を積層した構造を有する積層部と
    を備える配線基板であって、
    前記配線基板の側面に、前記ガラス基材の端面と前記樹脂絶縁層の端面とが露出しており、
    前記ガラス基材の端面は、前記樹脂絶縁層の端面よりも表面粗さRaが小さく、かつ、表面粗さRzが1.10μm以下である
    ことを特徴とする配線基板。
  2. 前記積層部は、前記複数の樹脂絶縁層間に金属配線層を配置した構造を有することを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記ガラス基材は、前記ガラス基材を厚さ方向に貫通するとともに、前記基材主面側及び前記基材裏面側を導通させる貫通導体を有することを特徴とする請求項1または2に記載の配線基板。
  4. 前記ガラス基材の厚さが0.5mm以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配線基板。
  5. 基材主面及び基材裏面を有する板状のガラス基材を準備するガラス基材準備工程と、
    前記ガラス基材準備工程後、複数の樹脂絶縁層を積層した構造を有する積層部を、前記基材主面上及び前記基材裏面上の両方にそれぞれ形成する積層部形成工程と
    を含む配線基板の製造方法であって、
    前記積層部形成工程後、
    前記配線基板の側面となる、前記ガラス基材の端面と前記樹脂絶縁層の端面とを露出させる露出工程と、
    前記ガラス基材の端面に対してレーザーを照射することにより、前記ガラス基材の端面の表面粗さRaを、前記樹脂絶縁層の端面よりも小さくするとともに、前記ガラス基材の端面の表面粗さRzを1.10μm以下にする照射工程と
    を行うことを特徴とする配線基板の製造方法。
  6. 前記ガラス基材準備工程では、前記ガラス基材となるべき基材形成領域が平面方向に沿って複数配置された多数個取り用ガラス基材を準備し、
    前記積層部形成工程では、前記多数個取り用ガラス基材の前記基材主面上及び前記基材裏面上の両方にそれぞれ前記積層部が設けられた多数個取り用配線基板を形成し、
    前記露出工程では、前記多数個取り用配線基板を前記基材形成領域の外形線に沿って切断することにより、前記ガラス基材の端面と前記樹脂絶縁層の端面とが露出した前記配線基板を得る
    ことを特徴とする請求項5に記載の配線基板の製造方法。
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